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旭川荘だより220号(PDF)
A S A H I GAWASOU D AYO R I 祇園地区の「合同運動会」でリレーや玉入れを楽しむ利用者(4面に関連記事) CONTENTS P3 P5 P6 P7 P8 障害医療福祉セミナー 「湯原うつぎまつり」初開催 乳児院 建て替え始まる レシピ 鮭のムニエル きのこクリームソース 川崎病院で写真・作品展 vol. 220 2016.11.01 発行 発行/社会福祉法人 旭川荘 〒703―8555 岡山市北区祇園866 TEL 086―275―0131 FAX 086―275―5640 http://www.asahigawasou.or.jp 環境福祉フェア開催。主婦らの人気を集めたバザー (6面に関連記事) 1 知的・発達障害の「カレッジ旭川荘」への期待 理事長 末光 茂 「知的・発達障害の福祉型カレッジ」が来年春の開校 大きく変わろうとしています。 に向け、大きく一歩を踏み出しました。 知的障害のある人の晩熟傾向は明らかで、それに対し 岡山市東区西大寺の旭川荘厚生専門学院吉井川キャ て、教育期間を21歳あるいは27〜28歳までとしている ンパスに新たに「カレッジ」を設置することが、岡山市 欧米の国々は少なくありません。日本は昭和54年の養護 協働推進委員会で認められたのです。感謝です。 学校義務制により、学齢児はすべて義務教育を受ける権 この方面に関心を持つきっかけは、4年前にさかのぼり 利を保障され、高等部の整備も進んでいます。しかしそ ます。 「国際知的・発達障害学会(IASSIDD) 」の日本 れは18歳までです。 代表理事として、カナダの東海岸ハリファックスで開催さ 日本でもこの数年18歳を超えてなお学びつづけたい人 れた理事会に出席したあとのことです。アメリカの AUCD のために、福祉の枠組みでの取り組みが、少なくとも全 という団体が立食パーティーを用意してくれました。 国10数ヵ所行われるようになりました。ただし、これらは AUCDは、アメリカ国内で障害者を一定以上受け入れ 障害のある人だけが学ぶ形態で、いわば「分離型」です。 ている大学・カレッジの連盟で、その活動ぶりに驚嘆しま 障害のある人と他の学生が共に学ぶ「包括型」にはなっ した。 ていないのです。 わが国でもすでに視聴覚や身体障害者等の大学への 「カレッジ旭川荘」は、障害のある人中心の学びの場 受け入れは進んでいますが、知的障害については、大き に加え、同一敷地内の介護福祉学科、精神保健福祉学 く遅れています。 科の学生とともに学び合う、いわゆる「ハイブリッド型」 (分 本年4月、わが国は「障害者差別解消法」を施行し、 離型+包括型を併せた形態)を目指しています。幅広い 各方面で「合理的配慮」を義務づけています。状況は 支援をお願いします。 社会福祉法人改革への対応 理事会 ・ 評議員会で審議 旭川荘の理事会 ・ 評議員会が10月19日に開催され、 「社 議員は、新たに設置する「評議員選任委員会」において 会福祉法人制度改革」への対応方針や、それに伴う定款 選任し、定数は15〜20人に減少します(現行37人)。理 の変更案が了承されました。 事の定数も10〜15人に減少するほか(現行36人)、会計 国においては昨年度、社会福祉法人の公益性・非営利 監査人も設置します。地域の意見を聴くための「地域運営 性の確保や地域社会への貢献などの観点から社会福祉法 協議会」も新たに設けます。 が改正され、来年4月から施行されます。法改正の主な内 今後、定款の変更認可を経た上で、年明けには評議員 容は次のとおりです。 選任委員会を組織して新評議員を選任し、来年6月には評 議員会において新理事、監事、会計監査人を選任する予 ①評議員会を諮問機関から議決機関に改める。評議員の 定です。 なお、社会福祉充実残額の算定方法については今後国 任期は4年とし、理事会での選任を禁止する。 ②理事会は業務執行の決定機関とし、理事と評議員の兼 から具体的な基準が示される見込みですが、旭川荘として は引き続き、地域のニーズに沿ったサービスの充実を積極 務を禁止する。 ③会計監査人(公認会計士等)を設置する。また、財務 的に図っていきます。 諸表、役員報酬基準などを公表する。 ④社会福祉充実残額(いわゆる内部留保)を明確化し、 福祉事業や地域公益事業への再投下を義務づける。 このような法改正にあわせて、旭川荘でも理事会・評議 員会の役割や人員を大幅に変更しなければなりません。評 2 ASAHIGAWASOU DAYORI 2016.11.1 220号 平和の尊さ考えて マリールイズさん 学院で授業 アフリカ・ルワンダで内戦を体験した NPO 法人「ル と わ り ワンダの教育を考える会」(福島市)理事長の永遠瑠 マリールイズさんらによる特別授業が10月17日、旭川 荘厚生専門学院で行われました。 この授業は、同学院看護学科の科目「国際看護」 の一環。講師の小林真美さんが岡山ユニセフ協会を通 じてマリールイズさんに要請して実現したもので、2年生 約110人が参加しました。 マリールイズさんは、ルワンダで青年海外協力隊と出 会ったことがきっかけで平成5年に来日し、JICA(国 際協力機構)の研修生として福島で洋裁を学びました。 翌年、帰国した直後に内戦が起き、3人の幼子を連 れて隣国コンゴへ脱出。「家の近くに爆弾が落ち、逃 げるしかないと思った。銃声が響く中、すべてを捨てて 約50キロの道のりを無我夢中で走った」と振り返りまし た。なんとか難民キャンプにたどり着いたものの、子ど 「国際的に活躍できる看護師になって欲しい」と訴えるマリールイズさん(写真右奥) もたちが相次いで赤痢にかかり急激に衰弱。ボランティ アで活動する日本人医師の治療によって一命をとりとめ たことに触れ「人を救う医療のすごさを実感した。助け てもらった恩は一生忘れない」と語りました。 その後、福島の知人を頼り家族を連れて再来日。現 「多くの人との出会いによって自身が生かされてきた」 というマリールイズさん。最後に「安心して眠り、学び、 未来へ夢を持てるのは平和である証拠。平和の尊さを 感じ、自分に何ができるか考えてほしい」と学生たちに 呼びかけました。 在は母国の教育を支援するため各地で講演活動を行う 傍ら、原発事故によって故郷を追われた人々を支える ボランティア活動にも取り組んでいます。 障害医療福祉セミナー 「差別」や「配慮」をテーマに意見交換 講演する神﨑さん 第49回旭川荘障害医療福 が講師を務め、高校時代の部活中の事故で車いす生活と 祉セミナーが10月5、6日の2 なったことや、その後の体験を語りました。参加者から「配 日間、メルパルク岡山(岡山 慮してほしいこと」について質問された神 﨑さんは、歩道 市北区桑田町)で開催され、 の端が傾斜していることを指摘し「水はけを考えると仕方 県内外の福祉施設職員ら約 ないが、車いすの通行は不便」と述べました。さらに、 160人が最新の福祉制度や支 街中で「手伝いましょうか」と声をかけられて断った時に、 援方法などについて学びました。 「チェッ」と言われてショックだったというエピソードを紹介し、 今年のメインテーマは「障 「 (助けが必要な時には)自分から声をかけたいんです」と 害者差別解消法」。5日の全 語りました。 体講義で浜松市の障害者支援施設「浜松協働学舎根洗 寮」寮長の高木誠一さんが同法の概要を説明した後、参 加者同士で「障害者差別だと思うこと」について討議しま した。参加者は「利用者が遊園地の乗り物への乗車を拒 否された」「職員が利用者の行動を制止するのも差別にな るのでは」などと発表。高木さんは、車いすの知人を段差 がある飲食店に招待して立腹されたことを挙げ「施設職員 であっても配慮が足りないこともある。利用者やその家族と コミュニケーションをとり、差別や配慮について考えてほしい」 と話しました。 次の講演では、旭川荘・竜ノ口寮職員の神﨑希望さん 障害者差別の事例について話し合う参加者 ASAHIGAWASOU DAYORI 2016.11.1 220号 3 スポーツの秋到来 荘内各地で運動会 知的6施設 旭川荘恒例の運動会が10月に荘内各地で行われ、 利用者や家族、地域の人たちが交流しました。 玉入れやリレーに全力 祇園地区の知的障害関係施設によ る「第37回合同運動会」が10月8日、 旭川学園グランドで開催されました。 旭川学園、愛育寮、いづみ寮、あ おばなど6施設の利用者、職員約600 人が参加し、競技や応援を通して他施 設との交流をはかりました。 毎年恒例となった全員参加の玉入 職員らと一緒にお菓子取り競争に出場 れやお菓子取り競争、各施設の代表 者が出場する施設対抗リレーでそれぞれが持てる力を発揮 接戦となったリレーのアンカー対決 最後は恒例の「ソーラン節」をみんなで踊り、大きな掛け声 し運動会を満喫しました。昼の休憩時間には、岡山の大学 が空に響き渡りました。10月としては季節外れの暑い一日で 生で構成するうらじゃ連「笑輝」がエネルギッシュな演舞を したが、競技に応援に熱くなれた「運動の秋」の一日でした。 披露し、会場を盛り上げてくれました。 望の丘 (広報委員 和田倫明) 地域と「ふれあい運動会」 望の丘ワークセンターの運動会が10月8日に開催されました。 ほ や この日は開会式直後より雨が降り出し、競技の順番が一 第18回を数える運動会は施設のある地元神 野地区との 部変わってしまうアクシデントはありましたが、会場の熱気 共催で行われ、望の丘の関係者をはじめ、地域の方や旭 で雨雲も逃げてしまい(!?)、全ての競技を無事行うことが 川荘備中地区の利用者、職員ら約150人が山間の小さな できました。 グラウンドに集いました。 今年は例年以上に地域との「ふれあい」に力を入れ、利 用者と地域の方がペアになって観客に望 の丘が栽培する自慢の梨「武蔵」をお届 けする競技や、昼休憩のアトラクションと してフォークダンスを行いました。手と手を つなぐ競技が多く、みんな少し恥ずかしそ うにしながらも、会場にはたくさんの笑顔 があふれていました。 紅白の旗を先頭に入場行進 みどり学園 (望の丘ワークセンター 松岡拓) 笑顔があふれたフォークダンス 日々の運動遊びを発表 みどり学園の運動会が10月15日に開催されました。 いる姿に感動した」など、子どもたちの成長している姿に驚 開会式で聖火を “点灯” して開幕。クラスのみんなが力 きや喜びの声がありました。 を合わせたのがクラス演技です。子どもたちは大好きな絵 このほか、目玉のリレー競技、卒園児・きょうだい児によ 本や歌の世界に入り込み、飛んだり跳ねたり、ボールやグッ る演技、親子競技もあり、にぎやかな運動会となりました。 ズを投げたり運んだりしました。 (広報委員 川本大輔) 大勢の観客を前に緊張しながら頑 張る子、練習以上の活躍をする子な ど子どもたちの様子はそれぞれでした が、日々の運動遊びで取り組んでいる ことを一生懸命発表し、会場はあた たかい声援に包まれました。保護者 からは「親から離れてクラスの子とす ごせるようになった」「笑顔で演技して 4 ASAHIGAWASOU DAYORI 笑顔でクラス演技を披露する子どもたち 2016.11.1 220号 観客の声援を受け、職員と一緒に疾走 第1回湯原うつぎまつり開催 300人が交流 真庭地域センター 旭川荘真庭地域センター(真庭市湯原温泉)で10月1日、 「第1回湯原うつぎまつり」を開催。利用者家族や地域の はじめ、脳トレ体操、 バルーンショー、ベ リーダンスがあり、 人たち約300人が来場しました。 開所から3年目を迎え、地域の皆さんへの感謝とさらなる センター利用者も歌 交流を目的として企画。 「湯原うつぎまつり」は、江草安彦 とダンスを発表。ト 先生が昭和20年代に湯原で乳児検診を行っていた際に印 リは「湯 原 温 泉 お かみちゃん会リンガー 象に残ったという花「ハコネウツギ」から名付けました。 センター利用者らがステージで歌やダンスを発表 会場には地元団 ズ」が歌を披露しま 体や 家 族 会による した。最 後に真 庭 出 店 が 並び、たこ の歌「まにわサイコー!」を全員で歌い、大いに盛り上がり 焼きやフランクフルト ました。 などを販 売。特 設 また、今回の「うつぎまつり」に合わせて9月28日から10月 利用者作品も展示した「旭川荘ミニ文化祭」 =湯原温泉ミュージアム ステージで は、真 4日まで、近隣の湯原温泉ミュージアムで「旭川荘ミニ文化祭」 庭市役所音楽クラ を行い、利用者作品やセンターの事業を紹介するパネルな ブの吹奏楽演奏を どを展示しました。 (広報委員 須田篤人) 療育・医療センターまつり 出し物や模擬店など満喫 旭川荘療育・医療センターで10月20日から3日間、「秋 最終日は、結びの園一帯にお好み焼きやたい焼きの模 まつりンピック〜センターカーニバル2016」をテーマに「療育・ 擬店がたくさん並び、おいしそうな匂いに誘われ、何を食べ 医療センターまつり」が開催されました。 ようかと迷うほどでした。ステージ発表も各病棟が趣向を凝 初日はオープニングパレードで始まり、 「パーフェクトヒュー らした出し物を企画。療育園による「うらじゃ」の力強い踊 マン」の曲をバックにサングラスをかけたダンサーたちが各 りや楽器演奏のほか、 「紙すき」を舞台で披露するところも 病棟を練り歩きました。曲に合わせて、車いすが飛び上が ありました。 るほど熱が入った踊りを披露してくれる利用者もいました。 時折、雨がぱらつくことがありましたが、楽しい一日を過ご 午後から「倉敷アカデミーアンサンブル」の皆さんが、 すことができました。 (広報委員 丸岡真左子) 重い障害のため普段は行事に参加できない 人たちのために、弦楽五重奏を披露してく ださいました。メンバーがベッドを囲み一人 のためだけに「世界に一つだけの花」や倉 敷アカデミーアンサンブルのオリジナルの曲 を奏でると、音源のバイオリンをじっと見つ めたり、心地よい音色に思わず眠りについ たりする利用者もいました。 法被姿で祭り気分を演出するダンサーたち=10月20日 舞台上では「紙すき」の実演も=10月22日 初の発達障害児デイキャンプ わかくさ学園いちご 46人参加 わかくさ学園いちごは、4月から始まった岡山市児童発達支援センター 機能強化事業の一環として、10月22日に地域の小学校に通う発達障 害児を対象に、デイキャンプを行いました。 午前の部と午後の部に分かれて総勢46人の参加がありました。最 初は戸惑いぎみの子どもたちでしたが、自己紹介で気持ちがほぐれ、 ビンゴやジェスチャーゲームで互いに交流。職員によるマジックや二人 羽織などの出し物に大笑いをして楽しみました。 (わかくさ学園いちご 河口郁絵) ASAHIGAWASOU DAYORI 職員は仮装してダンスも披露 2016.11.1 220号 5 旭川乳児院 建て替え工事始まる 小規模グループケア導入へ 旭川乳児院の建て替え工事が10月から始まり ました。新施設は大部屋を廃し、6人以下を生 活単位(ユニット)とする小規模グループケアを 導入。一般の家庭に近い環境を整え、乳幼児の 育ちをサポートします。来年4月より利用を開始し ます。 旧乳児院は昭和55年に建設。一部耐震性に 課題があることから、北側のプレハブ棟を残して、 本体部分(平屋、660㎡)を全面的に建て替え ることになりました。 新施設は鉄骨2階建て(延べ約670㎡) 。1階 には利用児の生活の場となるユニット5室と新生 児室、調理室、診察室などを整備。ユニットごと 解体工事がすすむ旧旭川乳児院=10月7日撮影 に玄関とダイニングキッチン、寝室、風呂、トイレ を備え、家庭的な空間を確保します。 工事の期間は旧旭川療育園外来棟(療育・医療センター 2階には事務室、会議室、面会室などのほか、家庭復 6号棟)に移転し、業務を継続します。 帰を前に家族が利用児との生活を体験する宿泊スペース(家 坪井久美子院長は「 (新施設は)ユニットごとに食卓を 族室)も新たに設けます。今回の建て替えにより、乳児院 囲み、風呂も家庭用サイズになる。保育士の役割は増える の定員は従来の50人から35人へ変更されます。 が、それぞれに力量を高め、子どもたちに家庭の温もりを 11月4日に起工式を行い、来年3月20日ごろ完成の予定。 経験してもらいたい」と話しています。 環境福祉フェアに2000人 カレッジのオープンキャンパスも 「旭川荘環境福祉フェア」が10月22日、結びの杜(岡 参加の豊学区愛育委員会はがん検診や乳がんのセルフチェッ 山市東区西大寺浜)で開催されました。一時小雨に見舞 クを呼びかけました。このほか、夏場の節電対策として荘 われるあいにくの天気でしたが、家族連れなど約2000人が 内で取り組む「グリーンカーテン」のコンテストや、廃材や 来場しました。 端材を活用した「リサイクル木工教室」、食べられるのに廃 地域住民とのふれあいと、西大寺東部地域のにぎわい 棄される「食品ロス」の削減を訴えるパネル展示もあり、 創出をねらいに平成20年に始まり、今年で9回目。恒例の 来場者が省エネや環境保全への理解を深めました。 「お菓子のプレゼント」 (先着150人)は開会前から子ども この日は旭川荘厚生専門学院吉井川キャンパスの「学院 たちが列を作り、日用品のバザーには掘り出し物を探す主 祭」も開かれ、学生たちが模擬店やステージイベントを繰 婦らが詰め掛けました。 り広げました。また、来春開設する「カレッジ旭川荘」のオー 会場では焼きそばやおでんなどの軽食のほか、障害者施 プンキャンパスも同時開催され、見学に訪れた生徒や保護 設で作ったクッキーや手芸品、農産加工品なども販売。初 者ら約100人にカレッジの概要説明とプレ授業を行いました。 家族連れでにぎわう環境福祉フェアの会場 6 ASAHIGAWASOU DAYORI 2016.11.1 220号 「リサイクル木工教室」では廃材を使って机や棚を作る人も 旭 川荘 管 理 栄養 士のいきいき健 康レシピ 鮭のムニエル きのこクリームソース 定 番メニューがワンラックアップ! 材料(4人分) 鮭 4切れ 塩・胡椒 少々 バター 10g 【クリームソース】 しめじ 1株 エリンギ 小1本 まいたけ 1/2パック 生しいたけ 4個 玉ねぎ 1/2個 バター 10g 小麦粉 小さじ4 牛乳 300cc ☆ コンソメ 塩・胡椒 RECIPE 35 栄養量:1人分 ……………………… エネルギー:259kcal たんぱく質:14.7g 塩分:1.3g 1個(約6g) 少々 【付け合わせ】 にんじん お好みで ブロッコリー お好みで 〈作り方〉 ①しめじ、まいたけは石づきを取って小房に ③同じフライパンにバターをひき、玉ねぎを透 わけ、その他のきのこと玉ねぎは細切りする。 明になるまで炒めたら、きのこを加えて炒める。 にんじん、ブロッコリーは食べやすい大きさ ④③に小麦粉を振り入れ、さらに炒める。粉っ に切り、茹でておく。 ぽさがなくなったら牛乳を入れてとろみを出 ②鮭に塩・胡椒を振り、小麦粉(分量外) し、☆で味を調える。 を表面にまぶす。フライパンにバターをひき、 ⑤鮭にクリームソースをたっぷりかけて、にん 両面をこんがり焼いたら皿に取り出しておく。 じんとブロッコリーを添える。 秋は鮭に脂がのって、一番美味しくなる時期です。 「サーモンピンク」 と呼ばれる鮮やかな身の色は、鮭の餌となるエビなどの甲殻類に含 まれるアスタキサンチンという赤い色素によるものです。アスタキサン チンは「史上最強の抗酸化物質」といわれ、動脈硬化などを引き 起こす活性酸素を抑制する働きがあります。ビタミンDや食物繊維の 豊富なきのこ類、カルシウムを含む牛乳と一緒に食べることで生活習 慣病の予防に期待できます。 (フーズセンター 張 莉) ワン ONE POINT ポイント クリームソースは小麦粉や牛乳 の量でとろみを調整できます。ソー スはチキンソテーやパスタにかけ ても。忙しい時は市販のクリーム ソースで代用できます。 最近、福祉現場で働いている人は、教育機関や研修な ラポートの大切さ どで専門的な勉強をしている人が増えましたが、利用者支 この20年、福祉を取り巻く制度が大きく変化しました。 ことが多々あります。そのほとんどが「感情」にまつわる問 そして支援も変わりました。入職した当時、先輩職員より「利 題です。 援において、習った正しい知識を使っても、うまくいかない 用者とラポート( 信頼関係 )を作りなさい」とアドバイスを受 「人間は理性ではなく、感情で動く」という言葉がありま けました。当時、利用者の担当をさせていただき、まずは す。利用者にとって支援者は「味方」であり「あなた(利 仲良くなろうと一緒に暑い日も寒い日も野外での散歩や活 用者)のことを大切に思っている」ということが伝わってい 動をし、外出や行事を楽しんだものです。その中で利用者 る必要があります。いくら正しいことを言っても、利用者の「感 が見せてくれる新たな一面や素敵な表情を見るたび嬉しく 情」を捕まえることができなければ、成果のある支援には なったものです。そういえば最近は “ラポート” ってあまり つながりません。また、一緒 言わなくなったなと気づきました。 に目標に向かって進むこともで この20年の福祉における「支援」の方向性は、 「専門性」 きません。 「エビデンス( 根拠 )」の追求であったように感じます。福 先輩職員が言われていた “ラ 祉士などの資格保持者の増加や、役割の明確化、支援 ポート” の大切さを思い出す 計画等の策定がルール化されました。利用者の支援にとっ 今日この頃です。 て何が必要かという部分に向き合うことの出来るシステムに (広報委員 長壽厚志) なりました。 ASAHIGAWASOU DAYORI 2016.11.1 220号 7 ナカシマプロペラが清掃奉仕 祇園地区 旭川荘写真・作品展 川崎病院で開催 ナカシマプロペラの皆さんによる秋の清掃奉仕活動が10 「第31回旭川荘写真・作品展」が10月24から28日まで、 月22日、祇園地区で行われました=写真。 川崎医科大学附属川崎病院(岡山市北区中山下)で開 同社の関係者約300人と旭川荘職員、厚生専門学院の 催されました。 学生ボランティアら約90人が参加。清掃エリアは北地区の 1階玄関ホールに 旭川学園グラウンドから南地区の職員駐車場に至る範囲で、 設けられた製 品 販 グループごとに持ち場に分かれて作業にあたりました。 売コーナーには、 中原川や祇園用水沿い、駐車場周辺などは、夏の間に 荘内12施設の利用 木々の枝や雑草が伸び放題になっていましたが、草刈り機 者が 手 作りした 雑 を使って刈り取り、ビニール袋に詰めて回収。約2時間の作 貨や焼き菓 子、農 業ですっきりときれいになりました。 産加工品など約90 同社による清掃奉仕は平成7年に始まり22年目になります。 盛況となった製品販売コーナー 種類、約1500点が並びました。毎年恒例のイベントという こともあり、初日は “開店” と同時に診察に訪れた人や病 院関係者が次々立ち寄り、お気に入りの製品を買い求めて いました。 また、外来の待合ロビーの廊下には「創る・働く・笑顔」 をテーマに、利用者がスポーツ大会の綱引きに奮闘する場 面や、絵画制作に取り組む姿などの施設の日常生活を撮っ たスナップ写真20点を展示しました。 ライオンズクラブよりタオルの寄贈 荘内30施設に3600枚 岡山ひかりライオンズクラブ (LC)など5団体から、10月 旭 川 荘 ごよ み 18日にタオル3,600枚を寄贈していただきました。昨年に続 SCHEDULE CALENDAR いて9回目となります。 タオルの寄贈は平成21年の岡山ひかりLCに始まり、2回 11月 1日 大規模地震防災総合訓練………… 3日 やまびこまつり……………………… 秋まつり… ………………………… センター祭… ……………………… 旭川荘祇園地区 南地区 ひらた地区 たかはし障害者支援センター 西日本肢体不自由児施設ティーボール交歓大会 … ……………………………… 旭川療育園 4日 起工式……………………………… 旭川乳児院 5日 学園祭……………………………… 旭川学園 10日 旭川荘創立記念式典(永年勤続表彰式)… … 旭川荘 11~23日 アートギャラリー移動展 (加計美術館) 「キラリkagayaki展~ココロとココロ~」…… 旭川荘アートギャラリー 15日 先人顕彰施設「敬愛館」竣工式典…… 旭川荘 目以 降は岡 山 操 山 LC、岡 山 京 山 LC、岡 山 中 央 LC の 4LC 合同事業として継続。今回は新たに岡山せとうちLC にもご協力いただきました。 旭川荘資料館で行われた贈呈式には各 LC の関係者11 人が出席し、末光茂理事長にタオルを手渡しました。 タオルは祇園地区をはじめ、ひらた、備前、備中、愛媛 支部の計30施設に配布して使わせていただきます。 17日~12月13日 講座作品展(岡山ふれあいセンター)…… くわのみどりの家 ☆ 遠足・旅行 〜各施設 12月 1~2日 第34回旭川荘医療福祉学会……… 旭川荘 1日~2月24日 第7回旭川荘アートギャラリー展…… 旭川荘アートギャラリー 3日 百合樹祭…………………………… 愛育寮 8日 第4回グラチア音楽賞授賞式・コンサート…… 旭川荘 ☆ クリスマス会・忘年会 〜各施設 末光理事長(中央右)にタオルを贈呈するLC 関係者 編集後記 8 「大きな舞台こそ日々の丁寧な積み重ねが問われる」 。みどり学園運動会の反省会であった言葉です。子ど もたちの成長・発達はもちろんですが、私たち支援者の姿勢についても同様であると思います。将来を見据え ながら目の前の一日一日、そして一瞬を大切にしたいと思いを新たにしました。 ASAHIGAWASOU DAYORI 2016.11.1 220号 (広報委員 川本大輔)