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ユーザーズ・マニュアル StickLIN-78K0

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ユーザーズ・マニュアル StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
StickLIN-78K0
テセラ・テクノロジー株式会社
2009年3月
V3.01
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
Windows および Windows XP は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商
標です。
・ 本資料の内容は予告なく変更することがあります。
・ 文書による当社の承諾なしに本資料の転載複製を禁じます。
・ 本資料に記載された製品の使用もしくは本資料に記載の情報の使用に際して,当社は当社もしくは第三者の知
的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。上記使用に起因する第三
者所有の権利にかかわる問題が発生した場合,当社はその責を負うものではありませんのでご了承ください。
・ 本資料に記載された回路,ソフトウエア,及びこれらに付随する情報は,半導体製品の動作例,応用例を説明
するためのものです。従って,これら回路・ソフトウエア・情報をお客様の機器に使用される場合には,お客
様の責任において機器設計をしてください。これらの使用に起因するお客様もしくは第三者の損害に対して,
当社は一切その責を負いません。
取り扱いに関する注意事項
・落下など強い衝撃を与えないでください。
・過電圧の印加は行なわないでください。
・高温(40 度以上)や低温(0 度以下)外での使用は行なわないでください。
・USB ケーブルの接続が不十分な状態での使用は行なわないでください。
・USB ケーブルに過度の曲げ、引っ張りを与えないでください。
・濡らさないでください。
・感電には十分注意をしてください。
・本製品は CMOS 半導体と同様の取り扱いをしてください。使用者は本製品を使用する間、静電気を蓄
積しないように注意してください。
・作業台を含む測定機器類はすべてのテストにおいて、アースを施してください。
・使用者はリストストラップなどを使用して静電気を逃がしてください。
・コネクタとデバイスピンは素手でさわらないでください。
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
目次
はじめに................................................................................ 5
第 1 章 準備編........................................................................... 7
1.1
使用する開発ツール ............................................................. 8
1.2
開発ツールのインストール ....................................................... 9
1.2.1
インストーラの構成 ......................................................... 9
1.2.2
開発環境のインストール ..................................................... 9
1.3
サンプル環境.................................................................. 13
1.4 USBドライバ .................................................................... 17
1.4.1
Windows XPへのインストール ................................................ 18
1.4.2
Windows2000 へのインストール ............................................... 21
1.4.3
USBドライバのインストール完了確認.......................................... 24
第 2 章 体験編.......................................................................... 25
2.1 PM+の起動 ......................................................................
2.2 PM+の紹介 ......................................................................
2.3
ワークスペース(プロジェクト)の読み込み ........................................
2.4
リンカオプションの設定確認 ....................................................
2.4.1
「出力 1」タブ.............................................................
2.5
コンパイラオプションの設定確認 ................................................
2.5.1
「機能拡張」タブ ..........................................................
2.6
ロード・モジュール・ファイルの作成 ............................................
2.7
デバッガの設定確認 ............................................................
2.8
キットの接続確認 ..............................................................
2.9
デバッガの起動 ................................................................
2.10
プログラムの実行 ..............................................................
2.11
プログラムの停止 ..............................................................
2.12
デバッガの終了 ................................................................
2.13
PM+の終了.....................................................................
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37
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46
47
第 3 章 ハードウェア資料編 .............................................................. 48
3.1
概要..........................................................................
3.1.1
特徴 ......................................................................
3.1.2
ハードウェア仕様 ..........................................................
3.1.3
添付品一覧 ................................................................
3.1.4
ブロック図 ................................................................
3.2
端子表........................................................................
3.2.1
J1 ........................................................................
3.3
スイッチとLED .................................................................
3.3.1
スイッチ ..................................................................
3.3.2
LED1 ......................................................................
3.3.3
LED2 ......................................................................
3.3.4
LED3 ......................................................................
- 3 -
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
3.4
電源.......................................................................... 54
3.5 StickLIN-78K0 資料 .............................................................. 55
3.5.1
基板回路図 ................................................................ 56
第 4 章 困った時は? .................................................................... 58
4.1
パソコンと接続時、USBドライバが見つからない .....................................
4.2
デバッガを起動すると、エラーが出る ............................................
4.2.1
「エミュレーションCPUから応答がありません。…」
(A01a0) ....................
4.2.2
「インサーキット・エミュレータと通信できません」
(F0100 or A0109) .......................
4.2.3
「IDコードが間違っています」
(Ff603).......................................
58
58
58
59
59
第 5 章 その他.......................................................................... 60
5.1
ワークスペース(プロジェクト)の新規作成 ..................................................
5.2
ソース・ファイルの追加登録方法 ................................................
5.3
デバッガの便利な機能 ..........................................................
5.3.1
わかりやすいボタン表示に変更したい.........................................
5.3.2
ソース一覧や関数一覧を表示したい...........................................
5.3.3
ブレーク・ポイントの設定/解除を行ないたい...................................
5.3.4
グローバル変数の値を表示したい ............................................
5.3.5
ローカル変数の値を表示したい ..............................................
5.3.6
メモリの内容やSFRの値を表示したい..........................................
5.4 WriteEZ3 .......................................................................
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
はじめに
対 象 者
この資料は,78K0 シリーズ用開発ツールを初めて使用されるお客様を対象としています。
なお,使用するにあたってマイクロコンピュータ,C 言語,アセンブラの一般知識と Windows™の
操作方法に関する基礎知識を必要とします。
目
的
この資料は,StickLIN-78K0 評価キットに添付されている 78K0 シリーズ用開発ツールの基本的な操
作方法をお客様に理解していただくことを目的としています。
資料を読みながら実際に開発ツールを使用することにより,お客様の理解をより深めていただけます。
使 い 方
この PDF ファイルは Adobe™ Acrobat™ Reader5.0 以上でご覧ください。
構
この資料は,次の内容で構成しています。
成
第 1 章 準備編
→ この資料で使用する 78K0 シリーズ用開発ツールの概要とサンプル・プログラムのインストール
方法について解説します。
第 2 章 体験編
→ 統合開発環境(PM+)
,統合デバッガ(ID78K0-QB-EZ)の基本的な操作方法を,サンプル・プログ
ラムを使用しながら体験できます。
第 3 章 ハードウェア資料編
→ StickLIN-78K0 のハードウェア構成などについて解説しています。
第 4 章 困った時は?
→ 統合デバッガ(ID78K0-QB-EZ)起動時のエラーなど、StickLIN-78K0 を使用する上で、問題があ
った場合の対処方法を記載しています。
第 5 章 その他
→ PM+のワークスペース(プロジェクト)の新規作成方法、ソース・ファイルの追加登録方法、
WriteEZ3 の使用方法について解説します。
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
注意事項 ・本資料の内容は予告なく変更することがあります。
・文書による当社の承諾なしに本資料の転載複製を禁じます。
・本資料に記載された製品の使用もしくは本資料に記載の情報の使用に際して,当社は当社もしくは第
三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。上記使
用に起因する第三者所有の権利にかかわる問題が発生した場合,当社はその責を負うものではありま
せんのでご了承ください。
・本資料に記載された回路,ソフトウエア,及びこれらに付随する情報は,半導体製品の動作例,応用
例を説明するためのものです。従って,これら回路・ソフトウエア・情報をお客様の機器に使用され
る場合には,お客様の責任において機器設計をしてください。これらの使用に起因するお客様もしく
は第三者の損害に対して,当社は一切その責を負いません。
商
標
Microsoft,および Windows は,米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国に
おける登録商標または商標です。
Adobe および Acrobat は Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です。
その他,記載会社名/製品等は,各社の登録商標または商標です。
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
第 1 章 準備編
この章では,この資料で使用する開発ツールの概要とサンプル・プログラムのインストール方法について説明
します。
なお,この資料では StickLIN-78K0 に含まれる開発ツールのみで,サンプル・プログラムが動作するようにな
っています。
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
1.1
使用する開発ツール
ここでは,この資料で使用する開発ツールの概要について説明します。
開発ツールの名称とその主な機能は,次のとおりです。
● デバイス・ファイル DF788020 V1.00
デバイス固有の情報は,デバイス・ファイルに入っているため,開発ツールを使用するには,デバイス・
ファイルが必要となります。
この資料で使用するサンプルは,StickLIN-78K0(uPD78F8020DA)用プログラムとして作られています。
● 統合開発環境 PM+ V6.30
Windows 上での統合開発環境プラットホームです。
編集ウインドウとしてアイデアプロセッサ機能付きエディタを搭載し,コンパイラ,デバッガなどの開
発ツールと連携して効率的な開発が行えます。
● C コンパイラ CC78K0 W4.00 (サイズ限定版)
78K0 シリーズ用の「オブジェクト・サイズ限定(32KByte)」コンパイラです。
78K0 シリーズ用 C 言語、または ANSI-C 準拠の C 言語で書かれたソース・プログラムを機械語に翻訳す
るプログラムです。
C 言語で書かれたソース・プログラムを入力し、78K0 シリーズ用アセンブラの入力となるソース・プロ
グラムと、リンカの入力となるオブジェクト・プログラムを出力します。
● アセンブラ RA78K0 W4.01 (サイズ限定版)
78K0 シリーズ用の「オブジェクト・サイズ限定(32KByte)」アセンブラです。
78K0 シリーズ用アセンブリ言語で書かれたソース・プログラムを入力し、機械語のオブジェクト・プ
ログラムを出力する一連のプログラムの総称です。出力したオブジェクト・プログラムは、フラッシュ・
プログラマや、デバッガの入力となります。
● 78K0 統合ディバッガ ID78K0-QB-EZ V3.00
ホスト PC 上で動作する Windows ベースのソフトウエアです。
C ソース・レベルでのディバグを実現する統合デバッガです。
変数の参照・変更やソース行単位でのステップ実行など、
ソース・ディバグを簡単かつ効率的に行うことができます。
● マイコン内蔵フラッシュ・メモリ書き込みプログラム WriteEZ3
マイコンの内蔵フラッシュメモリにプログラムを書き込む Windows ベースのソフトウエアです。
StickLIN-78K0 を USB コネクタでパソコンと接続することによって uPD78F8020DA の内蔵フラッシュ・
メモリに対する書き込み/消去を行うことが出来ます。
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
1.2
1.2.1
開発ツールのインストール
インストーラの構成
インストールパッケージには開発ツール、ドキュメントが含まれています。
これらは、インストーラを使用してインストールすることができます。
1.2.2
開発環境のインストール
①
本製品の CD を CD ドライブに挿入することにより自動的にインストーラのメニューが起動します。
この画面が自動的に起動しない場合は、エクスプローラ等から SETUP.EXE を起動してください。
②
インストール(I)…をクリックしてください。
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StickLIN-78K0
③
ユーザーズ・マニュアル
以下のような、
“インストーラ”ダイアログが開きます。
インストールするツールをチェック・ボックスで選択します。
(デフォルトでは、本キットを動作させるために必要なツールを全てインストールする設定になっています。)
“説明”には、選択されているツールの説明が表示されます。
“インストール先(E):”を変更する場合には、参照(B)…を選択して変更してください。
すべての設定が完了したらインストール(I)…をクリックしてください。
※この資料では、インストール・フォルダは、デフォルトの“NEC Electronics Tools”という名称で行ったと
仮定して解説します。ツールを使用する場合には、スタートメニューの「プログラム」→「NEC Electronics
Tools」からツールを起動してください。
④
インストールの確認画面が表示されるので、
OK
をクリックします。
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
⑤
インストールを行う場合には、使用許諾契約に同意していただき、はい(Y)ボタンをクリックします。いいえ(N)
ボタンでインストールを中止します。
⑥
プロダクト ID を入力して、次へ(N)ボタンをクリックします。
※プロダクト ID は添付されている用紙と「はじめにお読みください(R)
」に記載されています。
⑦
ファイルのコピーを開始します。
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StickLIN-78K0
⑧
ユーザーズ・マニュアル
セットアップが完了すると次のダイアログがオープンするので、OK ボタンをクリックしてください。これで各
開発ツールのインストールは終了です。
インストールに関する注意事項
・ サポートしている Windows は WindowsXP および Windows 2000 です。
・ Windows へログインする際、Administrator 権限でログインしてインストールを行ってください。
・ ASCII 文字(半角英数字などの 1 バイト文字)のみ使用するフォルダへインストールしてください。漢字などの 2
バイト文字を含むフォルダや、/*:<>?|"\;,の 11 文字を含むフォルダへはインストールしないでください。正常
に動作しない場合があります。
・ 日本語版 Windows にのみ対応しています。日本語版以外の Windows へインストールすることはできません。
制限事項について
・ 本インストーラ内の CC78K0 にはオブジェクト・サイズが 32KByte までの制限事項を設けています。
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
1.3
サンプル環境
ここでは,この資料で使用するサンプル・プログラムの準備について説明します。サンプル・プログラムを使用す
るには,
“サンプル・プログラム本体”をお客様の環境にインストールする必要があります。
なお,アンインストールする場合は,インストール時に指定したフォルダを削除してください。
以下,インストール方法の手順と,インストールされる場所について説明します。
- 13 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
● サンプル・プログラム本体のインストール
StickLIN-78K0 の付属 CD を CD ドライブに挿入すると『NEC エレクトロニクス マイコン開発ツール セット
アップ』画面が自動的に立ち上がります。(自動的に立ち上がらない場合は,エクスプローラなどから
setup.exe を起動してください。)
サンプル・プログラム(S) ボタンを押すとWWWブラウザが起動します。
『StickLIN-78K0 用サンプル・プロ
グラム』のリンクをクリックしてください。
WWW ブラウザが
起動します。
『StickLIN-78K0 用サンプル・プログラム』
のリンクをクリック。
『ユーザーズ・マニュアル』のダウンロー
ドもできます。
実行するとダウンロード確認ウインドウが出ます。
保存(S)
ボタンを押してください。
- 14 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
ダウンロード先のフォルダを指定後, 保存(S) ボタンを押してください。
指定したフォルダに自己解凍形式のサンプル・プログラム一式(TK78K0.exe)がコピーされます。このファ
イルを実行すると,
“TK78K0”フォルダが作成され,更にそのフォルダの下にサンプル・プログラムが格納
されるフォルダが作成されます。
- 15 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
●サンプル・プログラム本体のフォルダ構造
サンプル・プログラム一式を解凍すると,次のようなフォルダ構成でファイルが置かれます。
TK78K0
SAMPLE_Stick_LIN-78K0
SAMPLE_Stick_LIN-78K0.prw
サンプル用ワークスペース・ファイル
main.c
ソース・ファイル
- 16 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
1.4
USB ドライバ
StickLIN-78K0 を使用する場合には、パソコンに“NEC Electronics Starter Kit Virtual UART”ドライバをイ
ンストールする必要があります。以下の手順でドライバのインストールを行ってください。
本項の説明は、
「1.2 開発ツールのインストール」で”Starter Kit USB Driver”がインストールされていることを前
提に説明しています。
注意 USB ハブ経由で StickLIN-78K0 を接続しないでください。正常に動作しない場合があります。
まず、StickLIN-78K0 とパソコンを USB コネクタで接続します。
以降、インストール方法は Windows の種類によって異なりますので、別々に説明します。
Windows XP へのインストール
Windows2000 へのインストール
インストール終了後、
「1.4.3 USBドライバのインストール完了確認」へ進んでください。
- 17 -
StickLIN-78K0
1.4.1
①
ユーザーズ・マニュアル
Windows XP へのインストール
StickLIN-78K0 と接続すると、プラグ&プレイで接続が認識されて”新しいハードウエアの検出ウィザード”が
起動します。”いいえ、今回は接続しません”を選択し、次へ(N)>をクリックします。
”いいえ、今回は接続しません”
を選択します。
クリックする
②
以下のウインドウが表示されたら“一覧または特定の場所からインストールする”を選択し、
次へ(N)>をクリックします。
”一覧または特定の場所から・・・”
を選択します。
クリックする
- 18 -
StickLIN-78K0
③
ユーザーズ・マニュアル
以下のウインドウが表示されたら、
“次の場所で最適のドライバを検索する”と”次の場所を含める”を選択し、
「参照」をクリックします。インストール先のフォルダがデフォルト設定の場合、
”C:\Program Files\NEC Electronics Tools\TK-driver”を指定し、次へ(N)>をクリックします。
インストール先のフォルダがデフォルト設定で無い場合は、インストール先フォルダ内の
”TK-driver”フォルダを指定してください。
フォルダを指定します。
クリックする
④
以下のインストール確認画面が表示される場合には続行(C)をクリックします。
クリックする
- 19 -
StickLIN-78K0
⑤
ユーザーズ・マニュアル
以下のウインドウが表示されたら、先ほどと同様に
”C:\Program Files\NEC Electronics Tools\TK-driver”
を指定し、OK をクリックします。
クリックする
フォルダを指定します。
⑥
以下のウインドウが表示されたら“NEC Electronics Starter Kit Virtual UART”ドライバのインストールは
完了です。完了をクリックします。
クリックする
⑦ 「1.4.3 USBドライバのインストール完了確認」へ進んでください。
- 20 -
StickLIN-78K0
1.4.2
①
ユーザーズ・マニュアル
Windows2000 へのインストール
StickLIN-78K0 をパソコンと接続すると、プラグ&プレイで接続が認識され”新しいハードウエアの検出ウィザ
ード”が起動します。
次へ(N)>をクリックします。
クリックする
②
下記ウインドウが表示されるので、
“デバイスに最適なドライバを検索する。
”が選択されていることを確認し、
次へ(N)>をクリックします。
“デバイスに最適なドライバを検索する”
が選択されていることを確認する
クリックする
- 21 -
StickLIN-78K0
③
ユーザーズ・マニュアル
“場所を指定”のチェック・ボックスだけにチェックを入れ、 次へ(N)>をクリックします。
“場所を指定”にチェックされている
ことを確認する
クリックする
④
インストール先のフォルダがデフォルト設定の場合、“製造元のファイルのコピー元”に
”C:\Program Files\NEC Electronics Tools\TK-driver”を入力し、OK をクリックします。
インストール先のフォルダがデフォルト設定で無い場合は、インストール先フォルダ内の
”TK-driver”フォルダを指定してください。
クリックする
フォルダを指定します。
- 22 -
StickLIN-78K0
⑤
ユーザーズ・マニュアル
次へ(N) をクリックします。
クリックする
⑥
完了をクリックして“NEC Electronics Starter Kit Virtual UART”ドライバのインストールを完了します。
クリックする
⑦ 「1.4.3 USBドライバのインストール完了確認」へ進んでください。
- 23 -
StickLIN-78K0
1.4.3
ユーザーズ・マニュアル
USB ドライバのインストール完了確認
ドライバのインストール完了後、以下の手順によりドライバが正常にインストールされていることを確認する事
ができます。
“デバイス マネージャ”のタブをクリックし、”ポート(COM と LPT)”に”NEC Electronics Starter Kit Virtual UART”
が表示され、”?”マークなどが表示されていないことでドライバが正常にインストールされていることを確認しま
す。
デバイス マネージャ画面
“NEC Electronics Starter Kit
Virtual UART(COMx)”が
存在することを確認します
上記の画面では StickLIN-78K0 は“COM5”に割り当てられました。
※注意 マイコンとの通信時は“ハードウエア変更のスキャン”を行わないでください。
- 24 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
第 2 章 体験編
この章では,
完成された StickLIN-78K0 用プログラム(SAMPLE_Stick_LIN-78K0)を統合デバッガ
(ID78K0-QB-EZ)
で操作することを体験します。
ここでは,StickLIN-78K0 用プログラムとして,StickLIN-78K0 の LED1 と LED3 が交互に点滅するプログラムを
使用します。
サンプル・プログラムをビルドし,ID78K0-QB-EZ で操作することを通して,開発ツール(PM+,ID78K0-QB-EZ)
の基本的な操作方法と,アプリケーション・プログラムの作成時に必要なプロジェクト・ファイルの概念を理解
できます。
- 25 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
全体の流れを,次に示します。
2.1 PM+の起動
2.3 ワークスペース(プロジェクト)の読み込み
2.4 リンカオプションの設定確認
2.5 コンパイラオプションの設定確認
2.6 ロード・モジュール・ファイルの作成
2.7 デバッガの設定確認
2.8 キットの設定確認
動作の確認
2.9 デバッガの起動
2.10 プログラムの実行
2.11 プログラムの停止
2.12 デバッガの終了
2.13 PM+の終了
- 26 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.1
PM+の起動
それでは,実際に各開発ツールを使用してみましょう。
まず,PM+を起動します。
Windowsスタート・メニューの[プログラム(P)]→[NEC Electronics Tools]→[PM+ ]→[V6.30]→[PM+ V6.30]
を選択してください。
PM+が
起動します。
- 27 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.2
PM+の紹介
PM+では,アプリケーション・プログラムや環境設定を一つのプロジェクトとして扱い,エディタでのプログ
ラム作成,ソース管理,ビルド,ディバグといった一連の作業を管理します。
また,1 つ以上のプロジェクト・ファイルをまとめてワークスペースとして管理します。
メニュー・バー
ツール・バー
プロジェクト・ウインドウ
アウトプット・ウインドウ
プロジェクト・ウインドウ :プロジェクト名やそのソース・ファイル,インクルード・ファイルがツリー構
造で表示されるウインドウです。
アウトプット・ウインドウ :ビルドの実行過程が表示されるウインドウです。
メニュー・バー,およびツール・バーの詳細については,PM+のユーザーズ・マニュアルを参照し
てください。
- 28 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
プロジェクトとは?
PM+ が管理する単位で,PM+のもとで開発されるアプリケーション・システムと環境を
指します。
PM+ は,プロジェクトの情報をまとめて“プロジェクト・ファイル”に保存,参照します。
プロジェクト・ファイルとは?
プロジェクトで使用するソース・ファイル,デバイス名,コンパイルのためのツール・オプション,
使用するエディタやディバッガなどの情報を“プロジェクト情報”として,各プロジェクト・ファ
イルに保存したファイルです。
ファイル名は“△△△△.prj”です。
プロジェクト・ファイルは,ワークスペースの新規作成時に設定するフォルダに作成されます。
プロジェクト・グループとは?
アプリケーション・システム内の複数のプロジェクトを,関連するプロジェクトごとにまとめた
ものです。
1つのプロジェクト・グループで登録できる各プロジェクトの対象デバイスは同じでなければい
けません。
ワークスペースとは?
1つのアプリケーション・システムに必要な全てのプロジェクト,またはプロジェクト・グルー
プを管理する単位です。
複数のプロジェクト・ファイルのファイル名をワークスペース・ファイルに保存,参照します。
ファイル名は“△△△△.prw”です。
- 29 -
StickLIN-78K0
2.3
ユーザーズ・マニュアル
ワークスペース(プロジェクト)の読み込み
この章では,あらかじめ作成されているワークスペースを使用します。
ワークスペースを新規に作成する方法は,「第 5 章 その他」で説明します。
この章で使用するワークスペースには,完成している LED 点滅プログラムのソース・ファイル名と
ID78K0-QB-EZ でエミュレートするデバイス名:uPD78F8020DA の設定が保存されています。
PM+のメニューの [ファイル(F)]→[ワークスペースを開く(W)...] を選択し,サンプルプログラムを解凍した
フォルダより”\TK78K0\SAMPLE_Stick_LIN-78K0”から“SAMPLE_Stick_LIN-78K0.prw”を指定してください。
環境を設定していない方は「サンプル環境」をご覧ください。
サンプルプログラムが
置かれているフォルダを
開いてください。
“SAMPLE_Stick_LIN-78K0.prw”を指定して
- 30 -
開く(O)
ボタンを押してください。
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
ワークスペース・ファイル
“SAMPLE_Stick_LIN-78K0.prw”を読
み込みます。
ワークスペース名:SAMPLE_Stick_LIN-78K0.prw
プロジェクト・グループ
プロジェクト
ワークスペース・ファイル“SAMPLE_Stick_LIN-78K0.prw”には,プロジェクト“SAMPLE_Stick_LIN-78K0”
を1つだけ含んでいます。
この後は プロジェクト“SAMPLE_Stick_LIN-78K0”を対象に操作を行います。
- 31 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.4
リンカオプションの設定確認
リンカオプションはプロジェクト・ファイルで設定済みの内容ですが、デバッグを行なう上で大切な設定内容が含
まれているため、ここでは以下 2 点を中心に説明を行います。
・デバッグ情報の出力設定
・オンチップ・デバッグの設定(動作許可/禁止設定、およびセキュリティ ID の設定)
PM +のメニュー・バーから[ツール(T)] → [リンカオプションの設定] を選択します。
2.4.1
「出力 1」タブ
「リンカオプションの設定」画面で「出力 1」タブを選択し、
「デバッグ情報の出力」
、
「オンチップ・ディバグ」に
チェックが入っている事を確認します。
「 セ キ ュ リ テ ィ ID 」 に チ ェ ッ ク が 入 っ て い る こ と を 確 認 し 、 ID の 値 は セ キ ュ リ テ ィ 上 問 題 な け れ ば
「FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF」
(F を 20 個)が入力されていることを確認します。
- 32 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
「ロード・モジュール・ファイル」の「出力ファイル名」はロード・モジュール・ファイルの出力するパスとファ
イル名を指定しています。
「ディバグ情報の出力」をチェックすると、ローカル・シンボル情報をロード・モジュール・ファイルへ出力しま
す。
「オンチップ・ディバグ」のチェックは、オンチップ・ディバグを使用するか否かを指定しています。オンチップ・
ディバグを使用する際にはチェックを入れてください。その場合、02H 番地から 03H 番地と,8FH から「サイズ」で
指定されたオンチップ・ディバグのプログラム領域分+1 の領域へ,セグメントを配置することができなくなくなり
ます。
「セキュリティ ID」はメモリの内容を第三者に読み出されることを防ぐための ID コードです。
セキュリティ ID は 16 進数の数値で指定します。セキュリティ ID 値は 85H~8EH 番地に設定されるため、セキュリ
ティ ID を設定した場合には,85H~8EH 番地へセグメントを配置することができなくなります。
アセンブラ・ソース内のセキュリティ ID 指定と本オプションの指定が重なった場合には,本オプションを優先しま
す。
0x85~0x8E 番地のセキュリティ ID がわからなくなってしまった場合や、
0x84 番地に 0x00 を書いてしまった場合は、
ID78K0-QB-EZ が接続できなくなってしまいます。
その場合、
「WriteEZ3」を起動し、内蔵フラッシュ・メモリを一度消去することで ID78K0-QB-EZ の接続が可能にな
ります。
詳細は「5.4 WriteEZ3」をご覧ください。
- 33 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.5
コンパイラオプションの設定確認
リンカオプションと同様にプロジェクト・ファイルで設定済みの内容ですが、便利な機能であるため、ここでは以
下の点を説明します。
・C++コメントの使用を許可する方法
PM +のメニュー・バーから[ツール(T)] → [コンパイラオプションの設定] を選択します。
2.5.1
「機能拡張」タブ
次に、
「機能拡張」タブを選択し、
「C++コメントの使用を許可する」のチェック・ボックスにチェックが入っている
ことを確認します。
この設定により、C ソース・プログラム記述の中の”//”から改行までを、コメント文と認識します。
- 34 -
StickLIN-78K0
2.6
ユーザーズ・マニュアル
ロード・モジュール・ファイルの作成
プ作成したプログラムをコンパイル、アセンブル、リンクしてロード・モジュール・ファイルを作成します。この
1連の作業をビルドと呼びます。
PM+のビルド・ボタン
,またはメニューの [ビルド(B)]→[ビルド(B)] を選択してください。
ビルド処理を実行します。
- 35 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
ビルド処理を正常に終了しました。
ビルドとは?
プロジェクトに登録されているソース・ファイルから実行形式ファイルなどを作成する機能です。
PM+がコンパイル,アセンブル,リンクなどを自動的に実行します。
また,PM+は,2 度目以降のビルドでは,前回のビルドから更新されたファイルを自動的に検出し,
該当するファイルのみをコンパイル,アセンブルすることにより,ビルドにかかる時間を短縮しています。
リビルドとは?
ビルドは,前回から更新されたソース・ファイルのみをコンパイル,アセンブルしますが,リビルド
ではすべてのソース・ファイルをコンパイル,アセンブルします。
コンパイラ・オプション等,各種設定を変更したときは,ビルドではなくリビルドを選択する必要が
あります。
- 36 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.7
デバッガの設定確認
ビルドが終了したので、デバッグを行うためにデバッガの設定を行います。
こちらもプロジェクト・ファイルで設定済みの内容ですが、デバッグを行なう上で必要な設定であるため、説明し
ておきます。
PM+メニュー・バーの[ツール(T)] → [デバッガの設定] を選択します。
- 37 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
「選択デバッガ」に「ID78K0-QB-EZ V3.00 78K0 総合デバッガ」が選択されていることを確認します。
ここで、
「ID78K0-QB-EZ V3.00 78K0 総合デバッガ」が選択できない場合は、メニュー・バーの,[プロジェク
ト]→[プロジェクトの設定]→[ツールバージョンの設定]→[詳細設定]で“ID78K0-QB-EZ ”
、
“V3.00”を選択
してください。
- 38 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.8
キットの接続確認
デバッグを行なうために、本キットとパソコンを接続します。
①
StickLIN-78K0 のスイッチを以下のように設定します。
スイッチ
設定
Writer
OFF
Debug
ON
Writer SW
Debug SW
②
スイッチ設定が完了したら、StickLIN-78K0 を PC の USB コネクタへ接続します。
新しいハードウエアの検出ウィザード”が表示されたら「1.4 USB ドライバ」を参照し USB ドライバをインスト
ールしてください。
- 39 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.9
PM+のディバグ・ボタン
デバッガの起動
,またはメニューの [ビルド(B)]→[ディバグ(D)] を選択してください。
ここで、デバッグ・ボタンが表示されていない場合は、
「2.7 デバッガの設定確認」を参照し、設定を行って
ください。
ID78K0-QB-EZ が起動します。
- 40 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
「Configuration」画面が表示されるので、「IDCode」に「FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF」(F が 20 個)を入力し
て「OK」をクリックします。
「ロード・モジュール・ファイル」のダウンロード確認画面が表示されるので、
「はい」をクリックします。
- 41 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
ID78K0-QB-EZ が起動し、プログラムを
マイコン内蔵フラッシュ・メモリへ
ダウンロードします。
ダウンロードが正常に終了
するとプログラム・ソースを
表示します。
注意:この状態では、プログラムのダウンロード(内蔵フラッシュ・メモリへの書き込み)が完了しただけで、まだプ
ログラムが実行されていないため、LED1,LED3 は点滅しません。サンプル・プログラムを動作させるには、
次章「2.10 プログラムの実行」に進んでください。
- 42 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.10 プログラムの実行
プログラムを実行します。
ID78K0-QB-EZのリスタート・ボタン
,またはメニューの [実行(R)]→[リスタート(R)] を選択してくだ
さい。LED点滅プログラムを実行します。
サンプル・プログラムが
実行されます。
プログラムの実行中はステータス・バーが赤く変化します。
- 43 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
次に,LED1 と LED3 が交互に点滅することを確認してください。
LED1
LED3
これで LED 点滅サンプル・プログラムが正常に動作していることが確認できました。
- 44 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.11 プログラムの停止
プログラムを停止します。
ID78K0-QB-EZの停止ボタン
,またはメニューの [実行(R)]→[ストップ(S)] を選択してください。
プログラムを停止します。
プログラムを停止すると,ステータス・バーの色が元に戻ります。
- 45 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.12 デバッガの終了
ID78K0-QB-EZメニューの [ファイル(F)]→[終了(X)] を選択してください。
終了確認ダイアログが表示されます。
はい(Y) を押すと現在の環境を保存後、ID78K0-QB-EZ が終了します。
開いたウインドウの種類や、大きさ、位置などが保存されますので、保存することをお勧めします。
いいえ(N) を押すと現在の環境を保存しないで、ID78K0-QB-EZ が終了します。
- 46 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
2.13 PM+の終了
PM+のメニューの [ファイル(F)]→[PM+の終了(X)] を選択してください。
PM+が終了します。
- 47 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
第 3 章 ハードウェア資料編
3.1
概要
NEC エレクトロニクス製 8 ビット・シングルチップ・マイクロコンピュータのμPD78F8020DA を搭載した
StickLIN-78K0 の特徴とハードウェア仕様について記述しています。
3.1.1
特徴
本装置の特徴は、以下の通りです。
●
●
●
●
●
NEC エレクトロニクス製 8 ビットシングルチップ・マイクロコンピュータ(μPD78F8020DA)を採用。
μPD78F8020DA チップは 78K0/KE2 がベースになっており、ROM,RAM、周辺回路、LIN トランシーバーを全て内
蔵しています。
20MHz クロックで高速動作を実現しています。
128K バイトフラッシュメモリを内蔵しています。
高速 RAM:1K バイト、拡張 RAM:6K バイトを内蔵しています。
StickLIN-78K0 は他のハードウェアツールを使用せずにフラッシュプログラム、デバッグを行うことが可能で
す。
USB インタフェースとして NEC エレクトロニクス製 8 ビット・シングルチップ・マイクロコンピュータ
(μPD78F0730)を搭載しています。
3.1.2
ハードウェア仕様
マイコン
動作周波数
インタフェース
供給電圧
3.1.3
●
●
●
μPD78F8020DAGB
メイン 20MHz 動作
USB コネクタ(TypeA)
拡張用インターフェイスコネクタ(J1)
5.0V (USB 給電)、 7.0V~18.0V(拡張用インターフ
ェイス給電)
添付品一覧
StickLIN-78K0
開発ツール/マニュアル CD-ROM
拡張インターフェイスケーブル(ワニ口クリップ付きばら線)
- 48 -
StickLIN-78K0
3.1.4
ユーザーズ・マニュアル
ブロック図
5V
uPD78F0730
5V → 8.5V
Voltage Converter
uPD78F8020D
I/O I/F
8-bit Micro
USB I/F
P01
P16
Debug SW
VSUP
(78K0/KE2)
Writer SW
OCD1B
P17
Logic
circuit
OCD1A
P15
Logic
circuit
RESET
P11
Logic
circuit
FLMD0
UART6
Logic
circuit
UART0
P70
Analog
Driver
LIN
UART6
P00
P30
- 49 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
3.2
端子表
3.2.1
J1
拡張用インタフェース(J1)の端子表です。
J1 端子表(ヒロセ電機製 DF11-10DP-2DS)
J1
端子名
接続先マイコン端子名
備考
1
2
VSUP
LIN
(VSUP,HDS)
LIN
外部からの電源供給
LIN Bus
3
4
5
6
7
8
9
10
DR1
DR21
DR22
DR22_I
DR4
DR21_I
GND
SWI
Dr1
Dr21
Dr22
Dr22_I
Dr4
Dr21_I
ロウ・サイド・ドライバ Dr1 出力
ロウ・サイド・ドライバ Dr21 出力
ロウ・サイド・ドライバ Dr22 出力
ドライバ 22 制御信号入力
ハイ・サイド・ドライバ Dr4 出力
ドライバ 21 制御信号入力
SWI
High voltage SW input
1Pin
9Pin
10Pin
2Pin
J1 コネクタピン配置(TOP VIEW)
- 50 -
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
3.3
スイッチと LED
3.3.1
スイッチ
Debug スイッチは ID78K0-QB-EZ を使用してデバッグ行う場合に使用するスイッチです。また、Writer スイッチは
WriteEZ3 を使用してマイコン内蔵フラッシュ・メモリに書き込みを行う場合に使用するスイッチです。
動作状態
Writer SW
設定
Debug SW
設定
通常動作
デバッグ時
Flash 書き込み時
設定禁止
OFF
OFF
ON
ON
OFF
ON
OFF
ON
Writer SW
Debug SW
SW レイアウト(TOP VIEW)
- 51 -
StickLIN-78K0
3.3.2
ユーザーズ・マニュアル
LED1
ロウ・サイド・ドライバ DR3 に接続されている LED です。
LED1 点灯状態
P33 出力
DR3 状態
LED
High
Low
ON
OFF
緑色点灯
消灯
LED1
LED1 レイアウト(TOP VIEW)
3.3.3
LED2
POWER LED です。本装置に電源が投入されると点灯します。
LED2 点灯状態
状態
LED
電源 ON
電源 OFF
緑色点灯
消灯
LED2
LED2 レイアウト(TOP VIEW)
- 52 -
StickLIN-78K0
3.3.4
ユーザーズ・マニュアル
LED3
LED3 は、LIN Bus プルアップをしていることを示す LED です。
LED3 点灯状態
P70 出力
LIN Bus プルアップ
LED
Low
High
プルアップ有り(マスター)
プルアップ無し(スレーブ)
緑色点灯
消灯
LED3
LED3 レイアウト(TOP VIEW)
- 53 -
StickLIN-78K0
3.4
ユーザーズ・マニュアル
電源
本製品への電源供給は USB 給電と拡張用インタフェース(VSUP)からの外部給電の二通りがあります。どちらかに給
電すれば、マイコン電源(VDD)とドライバ部電源(VSUP)両方に電源が供給されます。
拡張インタフェースから外部給電をする場合、供給電圧は DC7.0V~DC18.0V の範囲内としてください。
拡張用インタフェース(VSUP)から外部への給電はできません。
- 54 -
StickLIN-78K0
3.5
ユーザーズ・マニュアル
StickLIN-78K0 資料
- 55 -
VDD
LED2
PG1112H
R16
390
Y1
P.2
P.2
RESET
FLMD0
P.2
P.2
OCD1A
P.2
TP
TP
TP
TP
OCD1B
T P7
T P8
T P3
T P4
VDD
P.2
R8
10K
1
1
1
1
T P6
RXD6
TXD6
0.47uF
C6
P33
P70
X2
X1
P120
0.1uF
C4
VDD
TP
1
X1
X2
U2
P.2
P.2
T P1
1
TP
T P10
P.2
FPL3
R17
10K
T P2
TXD0
RXD0
P20
ANI1
P00/TI00
P120/INTP0/EXLVI
RESET
FLMD0
P122/X2/EXCLK/OCD0B
P121/X1/OCD0A
REGC
VSS
VDD
P60/SCL0
P61/SDA0
P33/TI51/TO51/INTP4
P70/KR0
P06/TI011/TO01
P05/TI001
P32/INTP3/OCD1B
T P9
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
TP
1
TP
ANI3
ANI4
P30
P17
P16
P15
CSTCE 20MHz V
TP
1
T P5
VDD
R10
10K
FLMD0
1
TP
P15
- 56 1
0.1uF
C1
VDD
P30
64
63
62
61
60
59
58
57
56
55
54
53
52
51
50
49
P01/TI010/TO00
P20/ANI0
P21/ANI1
P22/ANI2
P23/ANI3
P24/ANI4
P25/ANI5
AVSS
AVREF
P10/SCK10/TxD0
P11/SI10/RxD0
P12/SO10
I.C.
I.C.
SWO
LIN
P31/INTP2/OCD1A
P30/INTP1
P17/TI50/TO50
P16/TOH1/INTP5
P15/TOH0
P14/RxD6
P13/TxD6
MSLP
UMODE
N.C.
N.C.
VRO
VIC
HDS
SUP
N.C.
+
C12
22uF/16V
4.12(0.5W,3226,1%)
R15
0.1uF
C13
VDD
48
47
46
45
44
43
42
41
40
39
38
37
36
35
34
33
0.1uF
C9
uPD78F8020DAGB
GND2
SWI
DR1_I
DR1
DR21_I
DR21
GND3
DR22
DR22_I
DR3
DR3_I
DR4_I
DR4
N.C.
N.C.
GND1
RD27S
D4
D2
RD27S
LIN
+
C10
47uF/35V(5*11)
VSUP
P33
P20
DR22
DR21
SWI
P120
DR1
220pF
C2
R6
47K
R18
10K
1SS400
D6
47K
R7
1SS400
D5
R14
10K
DR4
P17
DR22_I
P16
DR21_I
C14
1uF
+
USBVDD
ANI4
ANI1
0.1uF
C5
R5
1.5K
C15
1uF
+
R13
10K
R9
30K
LED1
PG1112H
VSUP
4
3
2
1
U3
IN
OUT
LV
Date:
Size
A3
Title
5
6
7
8
2
1
2
4
6
8
10
3
4
C11
1uF
Tuesday , February 03, 2009
+
D7
Sheet
1
LIN
DR21
DR22_I
DR21_I
SWI
R3
1K
D1
1SS400
VSUP
RB160M-40
DF11-10DP-2DS
1
3
5
7
9
J1
U1
G3VM-61G1
Document Number
5E1-027A
Stick LIN
MAX1681ESA
CAP-
GND
560
R2
DR1
DR22
DR4
CAP+ SHDN
FSEL
VDD
P70
RB160M-40
D3
0.001uF
C7
ANI3
VSUP
R1
100K
VDD
of
VSUP
0.1uF
C3
R11
1.5K
2
R4
100K
Rev
3.0
LED3
PG1112H
3.5.1
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
基板回路図
0.1uF
C26
UAR10-4W5100
GND
DD+
VBUS
USB1
4
2
3
1
OCD1B
RXD0
1
TXD0
R32
10K
VDD
R33
10K
VDD
1.5K
1
6
OCD_SW
R34
2
1
TXD6
1
L1
1
BLM41PG750S
C20 +
4.7uF/25V
USBVDD
3
TXD6or0
5
2
5
2
SSSS222700
6
4
3
1
SW1
SSSS222700
6
4
3
1
C24
1
R28
1
R29
OCD_SW
TxD6USB
TXD6or0
TPU4 TPU5
USBVDD
2
2
27
2
27
0.47uF
0.47uF
2
1
1
10K
FLMD0U
1
10K
CSTCE16M0V13L
Y2
2
C19
SN74LVC1G125DCK
4
U10
2
R35
2
R25
74LVC1G97DCK
USBVDD
SW2
A/B
B
Y
4
5
VDD
USBPUC
USBM
USBP
USBREGC
Vdd
Vss
REGC
4
U12
CTL_USB
TxD6USB
SN74LVC2G125DCU
U9B
3
C23
0.1uF
2
VDD
P121/X1/OCD0A
P122/X2/EXCLK/OCD0B
FLMD0
RESET
P120/INTP0
USBVDD
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
P00/TI000
P01/TI010/TO00
P30/INTP1
U8
SN74LVC1G86DCK
VDD
0.1uF
C25
PD1
3
2
1
100K
R24
C22
0.1uF
FPL3
10K
C28
0.1uF
VDD
SN74LVC1G126DCK
4
U11
P61
R31
USBVDD
uPD78F0730MC
P60
P32/INTP3/OCD1B
P31/INTP2/OCD1A
EVdd
EVss
P33/TI51/TO51
P17/TI50/TO50
P16/TOH1
P15
P14/RxD6
P13/TxD6
P12/SO10
P11/SI10
P10/SCK10
OCD_SW
1
RXD6
C27
0.1uF
VDD
C29
0.1uF
1
PD6
16
1
R27
1
1
1
PD5
USBVDD
2
1
4
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
100K
R19
CTL_USB
8
VDD
VDD
100K
R30
TPU3
TPU2
TPU1
6
5
7
3
MR1
1
2
3
4
CN1E4K-105J
8
7
6
5
(Shield)
100K
R26
FLMD0U
2
1.5K (Shield)
(Shield)
100K
R21
(Shield)
SN74LVC2G32DCU
U4B
SN74LVC2G32DCU
U4A
8
4
VDD
VDD
VDD
5
8
VDD
4
5
VCC
GND
2
A
1
U6
1
1
1
1
3
OCD1B
5
3
FG2
FG1
FG2
FG1
C17
0.1uF
7
2
2
U5B
3
1
U7
4
27
R20
5.6K
R22
2
2
USBVDD
TPU6 TPU7
SN74LVC2G125DCU
U9A
6
TPU8 TPU9
Date:
Size
A3
Title
VDD
VDD
R23
10K
Tuesday , February 03, 2009
TxD6USB
C18
0.1uF
VDD
(Shield)
Document Number
5E1-027A
StickLIN-78K0
C21
0.1uF
VDD
SN74LVC1G125DCK
VDD
CTL_USB
PD6
PD5
PD1
C16
0.1uF
VDD
SN74LVC2G125DCU
U5A
6
SN74LVC2G125DCU
7
1
USBVDD
8
4
1
USBVDD
5
3
5
1
3
2
1
5
1
8
4
8
4
1
1
3
1
- 57 -
1
2
1
Sheet
2
RESET
OCD1A
FLMD0
1
1
of
1
2
Rev
3.0
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
第 4 章 困った時は?
本章では、トラブルに関して対処方法を説明します。
4.1
パソコンと接続時、USB ドライバが見つからない
チェック・ポイント 1
パソコンとキットの間に USB ハブを使用している場合、ハブを排除してください。
チェック・ポイント 2
「NEC Electronics Starter Kit Virtual UART Driver」が正しくインストールされているか確認してくだ
さい。インストールしていなければインストールしてください。
4.2
デバッガを起動すると、エラーが出る
これにはいくつか要因が有ります。
エラーの種類に応じて対処が異なりますので、まずエラーの内容を確認してください。
以下、エラーの内容ごとに対処方法を説明します。
4.2.1
「エミュレーション CPU から応答がありません。…」
(A01a0)
チェック・ポイント 1
SW1 のモード設定が正しいことを確認してください。
チェック・ポイント 2
WriteEZ3 を使用してフラッシュ・メモリを消去してください。
チェック・ポイント 3
上記の点をチェックして問題が無ければ、デバッガを一度終了し、パソコンから StickLIN を抜いてくだ
さい。その後、再度 USB コネクタに StickLIN が接続されていることを確認した上で、デバッガを再度起動
してください。
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4.2.2
ユーザーズ・マニュアル
「インサーキット・エミュレータと通信できません」
(F0100 or A0109)
チェック・ポイント 1
パソコンとの間に USB ハブを使用している場合、ハブを排除してください。(USB ハブ使用時の動作は保証
していません。)
チェック・ポイント 2
SW1 のモード設定が正しいことを確認してください。
チェック・ポイント 3
USB ケーブルが正しく接続され、USB ドライバのインストールが正しく完了しているかどうか確認してく
ださい。
チェック・ポイント 4
上記の点をチェックして問題が無ければ、デバッガを一度終了し、パソコンから StickLIN を抜いてくだ
さい。その後、再度 USB コネクタに StickLIN が接続されていることを確認した上で、デバッガを再度起動
してください。
4.2.3
「ID コードが間違っています」
(Ff603)
マイコン内蔵のフラッシュ・メモリが記憶しているセキュリティ ID と、デバッガ起動時に入力した ID コードが
一致しない場合に出るエラーです。
デバッガ起動時のセキュリティ ID 入力欄
チェック・ポイント 1
セキュリティ ID として正しい値を入力し、コンフィギュレーション・ウインドウの[OK]ボタンを押してく
ださい。
チェック・ポイント 2
セキュリティ ID が分からない場合、マイコン内蔵のフラッシュ・メモリを一度消去する必要があります。
ただし、消去する前に「リンカーオプションの設定」画面で、セキュリティ ID の設定を行っているか確認
してください。また、ここで設定したセキュリティ ID の値を覚えておいてください。
その後、WriteEZ3 を使用してフラッシュ・メモリを消去してください。
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ユーザーズ・マニュアル
第 5 章 その他
この章では,統合デバッガ(ID78K0-QB-EZ)を用いたデバッグにおいて必要な PM+のワークスペース(プロジ
ェクト)の新規作成方法とソース・ファイルの追加登録方法、WriteEZ3 の使用方法について解説します。
5.1 ワークスペース(プロジェクト)の新規作成
5.2 ソース・ファイルの追加登録方法
5.3 デバッガの便利な機能
5.4 WriteEZ3
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ユーザーズ・マニュアル
5.1
ワークスペース(プロジェクト)の新規作成
ワークスペースおよびプロジェクトを新規作成します。
PM+では,ビルドに必要な基本項目を含んだプロジェクトを,ステップに沿って項目を入力していくだけで,簡
単に新規作成することができます。
PM+のメニューの [ファイル(F)]→[ワークスペースの新規作成(E)...] を選択してください。
ワークスペースの新規作成
ダイアログが開きます。
<各項目の説明>
ワークスペース・ファイル名(W)
→ プロジェクト・ファイルを管理するワークスペ
ース・ファイル名を指定します。
ファイルタイプは,.prw が自動的に付きます。
また,同名のプロジェクト・ファイル(.prj)を同
時に作成します。
フォルダ位置(F)
→ ワークスペース・ファイルを保存するフォル
ダを絶対パスで指定します。
参照(R)... ボタンを押すと,参照ダイアロ
グから選択できます。
プロジェクト・グループ名(G)
→ 機能単位で複数プロジェクトをまとめて管理
したい場合に指定します。
指定しない場合は,ワークスペース・ファイ
ル名と同じになります。
シリーズ名(S)
→ 使用するデバイスのシリーズ名を指定しま
す。
デバイス名(D)
→ 使用するデバイス名を指定します。
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次のページで,ここで設定する
具体的な内容を記述しています。
StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
ワークスペース情報の設定を次のように入
力してください。
ワークスペース・ファイル名(W)
→
test
フォルダ位置(F)
→
C:¥TK78K0¥test
プロジェクト・グループ名(G)
→ 入力しません
シリーズ名(S)
→ 78K0
デバイス名(D)
→ uPD78F8020
次へ(N)>
はい(Y)
ボタンを押してください。
ボタンを押してください。
詳細設定(E)
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ボタンを押してください。
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使用する各ツールのバージョン
を次のように設定します。
CC78K0:W4.00
RA78K0:W4.01
ID78K0-QB-EZ:V3.00
OK
次へ(N)>
ボタンを押してください。
- 63 -
ボタンを押してください。
StickLIN-78K0
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次へ(N)>
ボタンを押してください。
「ID78K0-QB-EZ V3.00」を選択
してください
次へ(N)>
ボタンを押してください。
プロジェクト情報の設定内容を
確認します。
完了
- 64 -
ボタンを押してください。
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ユーザーズ・マニュアル
プロジェクト“test”が登録されま
した。
これで,ワークスペースおよびプロジェクトの作成は完了です。
ソース・ファイルは,後から随時追加登録することができます。
詳細については,「ソース・ファイルの追加登録方法」をご覧ください。
次に、オンチップ・ディバグ機能を使用できるようにします。
[ツール(T)] → [リンカオプションの設定(L)...] を選択します
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ユーザーズ・マニュアル
「オンチップ・ディバグ」にチェックを入
れます。「サイズ」にもチェックを入れデ
フォルトの「256」にします。
「セキュリティ ID」にチェックを入れま
す。ID の値はセキュリティ上問題なけれ
ば「FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF」のままにしま
す。
OK
ボタンを押してください。
次に、下記の「word.asm」ファイルを追加してオプションバイトの設定とセキュリティ ID の認証方法の設定を行っ
てください。オプションバイトの詳細はデバイスのユーザーズ・マニュアルを参照してください。
セキュリティ ID の詳細は「ID78K0-QB 使用上の留意点」を参照してください。
「word.asm」ファイルはサンプルプログラムに含まれていますので、このファイルをコピーしてご使用ください。
ファイルの追加方法は次ページの「ソース・ファイルの追加登録方法」を参照してください。
ORG 80H
DB 0,0,0,0
;オプションバイトの設定
;
ORG 84H
DB 3
;セキュリティ ID 認証必須
end
word.asmの例
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ユーザーズ・マニュアル
5.2
ソース・ファイルの追加登録方法
プロジェクトにソース・ファイルを追加登録する方法を紹介します。
ここでは,ソース・ファイル“a.c”が登録されている状態で,ソース・ファイル“b.c”と“c.c”を追加登録
する例を示します。
PM+のプロジェクト・ウインドウのソース・ファイルにカーソルをあわせて,右クリックメニューで表示される
[ソース・ファイルの追加(S)...] を選択します。
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ユーザーズ・マニュアル
ソース・ファイル“b.c”と“c.c”
を選択し, 開く(O) ボタンを
押します。
Ctrl
キーを押しながらソース・ファイルを選択すると,複数個を同時に選択できます。
プロジェクトにソース・
ファイル“b.c”と“c.c”が
追加登録されます。
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ユーザーズ・マニュアル
5.3
デバッガの便利な機能
本章では、デバッガ(ID78K0-QB-EZ)の便利な機能について、説明します。
5.3.1
わかりやすいボタン表示に変更したい
実行制御(プログラムの実行/停止/ステップ実行/リセットなど)や各種ウインドウのオープンは、メイン・ウインドウ上の下記
ボタンで行なうことができますが、慣れていない方には分かりにくいかもしれません。
こういった場合、メニュー・バーの[オプション]→[デバッガ・オプション]を選択し、Tool Bar Picture 設定エリアで[Pictures
and Text]にチェックをつけてください。
この設定を行うと、以下のようにボタンが文字と合わせて表示されるようになり、分かりやすくなります。
5.3.2
ソース一覧や関数一覧を表示したい
ソース・ファイルや関数の一覧が見たい場合はメニュー・バーの[ブラウズ]→[その他]→[List]を選択して List ウインドウを
開きます。このウインドウは、ソース・ウインドウと連動しているので、一覧を見るだけでなく、ソース・ウインドウで表示す
るファイルや関数を変更したい際に便利な機能です。
例えば関数「main」をクリックすると
ソース・ウインドウで「main」が表示されます。
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5.3.3
ユーザーズ・マニュアル
ブレーク・ポイントの設定/解除を行ないたい
ブレーク・ポイントの設定/解除はソース・ウインドウの「*」マークをクリックすることで行なうことができます。
一度クリックすると「B」マークに変化します(ブレーク・ポイントが設定された状態になります)。
「B」マークをクリックすると、
「*」マークに戻ります(ブレーク・ポイントが解除された状態になります)。
クリックします。
ブレーク・ポイントが設定
されます。
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5.3.4
ユーザーズ・マニュアル
グローバル変数の値を表示したい
グローバル変数の表示は、ウォッチ・ウインドウで行います。ウォッチ・ウインドウにグローバル変数を登録する方
法はいくつかありますが、ここではソース・ウインドウから登録を行なう方法を紹介します。
① ソース・ウインドウ上で変数名をドラッグし、右クリック・メニューの[ウォッチ登録]を選択します。
② ウォッチ登録ダイアログが開くので、[OK]ボタンを押します。
③ ウォッチ登録が完了します。
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5.3.5
ユーザーズ・マニュアル
ローカル変数の値を表示したい
ローカル変数の表示は、ローカル変数ウインドウで行ないます。下記ボタンでローカル変数ウインドウを開くこと
ができます。
ローカル変数は、グローバル変数と異なり、プログラム実行中に値を参照することが出来ませんので、ご注意下さ
い。
5.3.6
メモリの内容や SFR の値を表示したい
ローカル変数の表示と同様に以下のボタンで表示可能です。
・メモリの内容を表示する場合、以下のボタンを押します。
・SFR の値を表示する場合、以下のボタンを押します。
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StickLIN-78K0
ユーザーズ・マニュアル
5.4
WriteEZ3
WriteEZ3 はセキュリティ ID を忘れた場合や、意図しない値を書いてしまった場合、フラッシュ・メモリを消去
する場合に使用します。フラッシュ・メモリを消去することによって、セキュリティ ID を「FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF」
に設定することが出来ます。
WriteEZ3 は統合インストーラからはインストールできません。エクスプローラなどを使用して添付 CD の
¥WriteEZ3¥WriteEZ3.exe
を実行してください。
ハードウエアのインストールは必要ありません。StickLIN-78K0 には WriteEZ3 のハードウエアが組み込まれてい
ます。
①
②
StickLIN-78K0 のスイッチを以下のように設定して、パソコンに接続します。
スイッチ
設定
Writer
ON
Debug
OFF
添付 CD から”¥WriteEZ3¥WriteEZ3.exe”を起動します。
セキュリティの警告がでる場合には「実行」をクリックします。
③
Setup ボタンをクリックします。
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ユーザーズ・マニュアル
④
PRM File Read ボタンをクリックします。
⑤
付属 CD の中から”PRM\78F8020DA.prm”を選択します。
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StickLIN-78K0
⑥
ユーザーズ・マニュアル
「Port」は StickLIN-78K0 が割り当てられている COM ポート番号を選択します。
※このプルダウメニューにはパソコンに存在する COM ポート番号のみ表示されます。
「Frequency」には「20.00」
、
「Multiply rate」には「1.00」を入力します。
「OK」を押します。
⑦
Erase ボタンをクリックしてフラッシュ・メモリを消去します。
⑧
StickLIN-78K0 をパソコンから取り外して完了です。
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