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日米研究インスティテュート(USJI) 2015 年度事業報告書 U.S.

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日米研究インスティテュート(USJI) 2015 年度事業報告書 U.S.
日米研究インスティテュート(USJI)
2015 年度事業報告書
1.概況
…………………………2
2.研究活動
(1)研究プロジェクト構成
…………………………2
(2)研究成果発信
…………………………4
(3)ネットワークおよびデータベース構築
…………………………11
3.コミュニティ形成
…………………………12
4.人材育成
(1)学生勉強会
…………………………13
(2)インターンシップ
…………………………14
(3)Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC)
International Fellows Program への日本人学生の派遣
…………………………15
(4)Building the TOMODACHI Generation
…………………………15
(BTG)の実施
(5)KAKEHASHI Project
…………………………17
-対日理解促進交流プログラム
5.その他の事業
…………………………19
U.S.-Japan Research Institute
1.概況
日米研究インスティテュート(USJI)は、日本の 5 大学(京都大学、慶應義塾大学、東京大学、立
命館大学、早稲田大学)によって 2009 年 4 月にワシントン D.C.に設立された米国 NPO であり、2010
年 4 月に米国政府公認の免税団体資格 501(C)(3)に承認されました。2012 年 4 月には新たに 3 大学
(九州大学、筑波大学、同志社大学)
、2015 年 4 月には 1 大学(上智大学)が加わり、9 大学により
運営しています。
研究活動では「環境・エネルギー」、「安全保障」、「地域協力・統合」を主とする日米を基軸とし
たグローバルな課題を扱い、各テーマによって研究プロジェクトを構成しました。今年度には 3 プ
ロジェクトを構成し、2 度の USJI ウィーク、複数回の USJI セミナー等で研究成果を発信した他、東
京において USJI 国際シンポジウム「アジア太平洋地域における新たな‘経済・金融秩序’の構築」
を開催しました。各イベントにおいては、USJI ホームページ等でサマリー、発表資料、映像等を発
信し、参加者のみならず社会に対しても研究成果を発信しました。
また、昨年度より、米国内での USJI のプレゼンス向上を目的として、時節にあったトピックにつ
いて、USJI 連携大学の研究者が政策提言を行う USJI Voice の発信を行っており、今年度は 12 件を
発信しました。
その他には、ワシントン D.C.近辺で開催された他機関が主催するセミナー等に参加し、その内容
をニューズレターとして賛同団体関係者、日米政府関係者等に発信したとともに、連携大学の教員
による最新の研究内容をリサーチレポートとして月 1 回の頻度で発信しました。
コミュニティ形成、人材育成では、日米関係を専門とする若手研究者や日米関係に興味を持つ学
生、日本企業の現地法人の社員等に交流や議論の場を提供し、知日層・親日層の拡充・育成に注力
しました。ワシントン D.C.内において USJI の活動の認知度が高まってきたことにより、USJI が共
催・協力する各団体、日米政府の事業が増えてきました。今年度に USJI が共催・協力した主な他団
体の事業としては以下を挙げられます。
・Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC) Presidential Fellows Program
への日本人学生の派遣
・US-Asia Institute (USAI)、The National Bureau of Asian Research (NBR)、Center for
the National Interest との A Capitol Hill Forum on Japan の実施
・ワシントンセンター(TWC)との Building the TOMODACHI Generation (BTG)の実施
2.研究活動
2
(1)研究プロジェクト構成
今年度は「環境・エネルギー」、
「安全保障」、
「地域協力・統合」の 3 つを主な課題とし、以下の 9
件の研究プロジェクトを構成しました。
1)環境・エネルギー
研究テーマ:世界の食料安全保障を支える植物科学研究
研究期間:2015 年 7 月~2017 年 3 月
代表研究者:江面浩(筑波大学)
研究テーマ:帰還を拒む避難民
研究期間:2014 年 4 月~2016 年 3 月
研究代表者:中山幹康(東京大学)
2)地域協力・統合
研究テーマ:アジア太平洋における社会文化協力
研究期間:2015 年 4 月~2016 年 3 月
代表研究者:大賀哲(九州大学)
3)その他(日米の政治、経済、社会、教育、医療、宗教等)
研究テーマ:顎顔面頭蓋分子発生生物学を基盤とした歯科•口腔医学トランスレーショナル
リサーチと関連歯科医療の展開
研究期間:2015 年 4 月~2016 年 3 月
代表研究者:高橋一郎(九州大学)
研究テーマ:米中パワーシフト環境における日本外交
研究期間:2014 年 4 月~2016 年 3 月
研究代表者:寺田貴(同志社大学)
研究テーマ:日本病からの再生
-Can Japan Come Back?-
研究期間:2012 年 4 月~2016 年 3 月
研究代表者:中逵啓示(立命館大学)
研究テーマ:アセアンを中心とした「アジア高等教育圏」形成へ向けた
日米パートナーシップ
研究期間:2015 年 5 月~2016 年 3 月
研究代表者:廣里恭史(上智大学)
3
研究テーマ:オバマ後のアメリカ外交と東アジアへの影響
研究期間:2015 年 4 月~2016 年 3 月
研究代表者:中山俊宏(慶應義塾大学)
研究テーマ:日本経済と産業の活性化:長期的視野から見たアベノミクス
研究期間:2015 年 10 月~2016 年 3 月
研究代表者:曳野
孝(京都大学)
(2)研究成果発信
ワシントン D.C.において 2 度の USJI ウィーク、複数回の USJI セミナーを開催し、京都においても
USJI 国際シンポジウムを開催しました。各イベントのサマリー、発表資料、映像等を USJI ホームペー
ジ等で発信しました。
1)USJI ウィーク
①2015 年 9 月開催
USJI ウィーク
以下の 9 つのイベントを開催し、約 500 名に参加いただきました。
期間:2015 年 9 月 9 日~15 日
全体テーマ:Challenges and Opportunities for future Japan
Event1
Seeking for an Effective Framework of International Legal
Order in the Asia-Pacific Region
日時:2015 年 9 月 10 日
10 時 30 分~12 時 00 分
会場:Conference Room, East-West Center in Washington
参加者数:約 30 名
Event2
A New Era for the Asia-Pacific: Challenges for U.S.-Japan
Relations
日時:2015 年 9 月 10 日
15 時 30 分~17 時 00 分
会場:Carlton Ball Room, The St Regis Washington
参加者数:約 100 名
4
Event3
Networking Reception
日時:2015 年 9 月 10 日
18 時 00 分~19 時 30 分
会場:Chandelier Room, The St Regis Washington
参加者数:約 100 名
Event4
Help or Hinder? The AIIB and Outlook for Asian Development
日時:2015 年 9 月 11 日 10 時 30 分~12 時 15 分
会場:Auditorium, Wilson Center
参加者数:約 90 名
Event5
Japan-US Partnership towards the formation of Asian Higher
Education Area focusing on ASEAN
日時:2015 年 9 月 11 日
10 時 30 分~12 時 00 分
会場:Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level,
Conference Center
参加者数:約 30 名
Event6
Japan's Asia policy and the US Rebalancing: Challenges and
Opportunities
日時:2015 年 9 月 14 日
10 時 30 分~12 時 00 分
会場:Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level,
Conference Center
参加者数:約 30 名
Event7
Japanese Political Economy under PM Abe: How Abenomics and
TPP are Advanced
(Students only)
日時:2015 年 9 月 14 日
18 時 00 分~19 時 00 分
会場:USJI DC Office
参加者数:約 15 名
5
Event8
Translational Research Based on Molecular Craniofacial
Developmental Biology and Development of Related Clinical
Activities in Dentistry
日時:2015 年 9 月 15 日
14 時 30 分~16 時 00 分
会場:National Institutes of Health
参加者数:約 40 名
Event9
World War Ⅱ and the Experience of Japanese Americans
日時:2015 年 9 月 15 日
18 時 00 分~19 時 00 分
会場:Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level,
Conference Center
参加者数:約 60 名
②2016 年 2 月開催
USJI ウィーク
以下の 9 つのイベントを開催し、約 200 名に参加いただきました。
期間:2016 年 2 月 22 日~29 日
全体テーマ:A New Era for Japanese Society
Event1
Establishing a Global Partnership for Sustainable
Development : Emerging opportunities for international
collaboration on SDG’s
日時:2016 年 2 月 23 日
10 時 30 分~11 時 50 分
会場:Washington Office, Japan Society for the Promotion of
Science 2001 L St., NW, Suite 1050, Washington DC 20036
参加者数:約 30 名
Event2
Refugees Unwilling to Return: Cases of the Indian Ocean
Tsunami, Great East Japan Earthquake, Hurricanes Katrina
and Sandy
日時:2016 年 2 月 24 日
10 時 00 分~12 時 00 分
会場:Washington Office, Japan Society for the Promotion of
Science 2001 L St., NW, Suite 1050, Washington DC 20036
参加者数:約 10 名
6
Event3
Plant Science Research for Global Food Security
日時:2016 年 2 月 24 日
13 時 00 分~14 時 30 分
会場: Washington Office, Japan Society for the Promotion
of Science 2001 L St., NW, Suite 1050, Washington DC 20036
参加者数:約 10 名
Event4
[Seminar for Students] Election Campaigning:
Japanese-style versus American-style
日時:2016 年 2 月 24 日 18 時 00 分~19 時 00 分
会場:USJI DC Office,1901 Pennsylvania Avenue, NW,
Suite 801, Washington, DC 20006
参加者数:約 15 名
Event5
Environment and Energy Policies in East Asia
日時:2016 年 2 月 25 日
10 時 00 分~12 時 00 分
会場:Washington Office, Japan Society for the Promotion of
Science 2001 L St., NW, Suite 1050, Washington DC 20036
参加者数:約 30 名
Event6
Rejuvenating Japan's Economy and Industries - Abenomics in
the Long Run
日時:2016 年 2 月 25 日
13 時 00 分~15 時 00 分
会場:Washington Office, Japan Society for the Promotion of
Science 2001 L St., NW, Suite 1050, Washington DC 20036
参加者数:約 30 名
Event7
Competing or Complementing Economic Visions?: Regionalism
and the Pacific Alliance, TPP, RCEP, and the AIIB
日時:2016 年 2 月 26 日
10 時 30 分~12 時 00 分
会場:Auditorium, Wilson Center One Woodrow Wilson Plaza,
1300 Pennsylvania Ave NW, Washington DC 20004
参加者数:約 65 名
7
Event8
Building the TOMODACHI Generation: Engaging U.S. and
Japanese University Students in Social Problem-Solving
日時:2016 年 2 月 26 日
10 時 00 分~12 時 30 分
会場:The Washington Center Residential and Academic
Facility 1005 3rd Street NE, Washington, DC 20002
Event9
[Seminar for Students] US-Japan Relations in Geo-Economic
Regionalism in Asia: The Rise of the TPP and AIIB
日時:2016 年 2 月 29 日
18 時 00 分~19 時 00 分
会場:USJI DC Office, 1901 Pennsylvania Avenue, NW, Suite
801, Washington, DC 20006
参加者数:約 15 名
2)USJI セミナー
日米シンクタンク、連携大学等に所属する研究者に出演していただきました。
北朝鮮をどう見るか:金正恩体制の現状
日時:2015 年 6 月 17 日
12 時 00 分~13 時 00 分
会場:USJI DC Office
参加者数:14 名
出演者:礒崎敦仁(慶應義塾大学)
榊原定征(経団連会長)講演会(USJI 協力イベント)
日時:2015 年 6 月 29 日
10 時 00 分
会場:Hall of Flags, U.S. Chamber of Commerce
出演者:榊原定征(経団連会長)
Japan-US Cooperation: A Vision for Collaboration in
Cyberspace to Ensure Peace and Security across the Asia
Pacific(USJI 共催イベント)
日時:2015 年 9 月 18 日
11 時 00 分~12 時 30 分
会場:Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level,
Conference Center
参加者数:60 名
出演者:土屋大洋(慶應義塾大学)、Roy Kamphausen(NBR)、
Robert G. Sheldon(CSIS)
共催:在米国日本国大使館、The National Bureau of Asian
Research
8
リーダーシップの多様化:アジア系アメリカ人州議会議員が歩
んできた道のり(USJI 後援イベント)
日時:2015 年 9 月 28 日
会場:立命館大学
16 時 00 分~17 時 30 分
衣笠キャンパス
出演者:シルビア・ルーク(ハワイ州下院議員)、ラジ・ムケ
ルジ(ニュージャージー州下院議員)、シャロン・トミコ・サ
ントス(ワシントン州下院議員)、ヒュバート・ヴォー(テキ
サス州下院議員)、ドナルド・ウォン(マサチューセッツ州下
院議員)、アイリーン・ヒラノ・イノウエ(米日カウンシル会
長)
Beyond the Limits to Growth -New Ideas for Sustainability
from Japan-(USJI 共催イベント)
日時:2015 年 10 月 26 日
14 時 00 分~15 時 15 分
会場:The Brookings Institution
出演者:小宮山宏(三菱総合研究所理事長、USJI 発起人、元東
京大学総長)、ミレヤ・ソリース(The Brookings Institution)
共催:The Brookings Institution
USJI クローズドラウンドテーブル
日時:2015 年 10 月 29 日
12 時 00 分~13 時 30 分
出演者:田中愛治(早稲田大学/USJI 運営アドバイザー)、ジ
ェームズ・ショフ(カーネギー財団)、イアン・ラインハース
ト(議会調査局)
Waseda-UC Berkeley Seminar on Political Economy in
Asia-Pacific(USJI 協力イベント)
日時:2015 年 12 月 10 日
13 時 00 分~16 時 15 分
会場:早稲田大学
参加者:44 名
出演者:浦田秀次郎(早稲田大学)、植木千可子(早稲田大学
/USJI 運営アドバイザー)、T.J.ペンネル(カリフォルニア大
学バークレー校)、J.P.ボイド(早稲田大学)、V.K.アガーワ
ル(カリフォルニア大学バークレー校)、深川由起子(早稲田
大学)
9
e-Ageing as a new US-Japan partnership issue
日時:2016 年 2 月 9 日
15 時 00 分~16 時 30 分
会場:2000 M Street NW, Washington, D.C.
出演者:小尾敏夫(早稲田大学)、岩崎尚子(早稲田大学)、
Daniel Bob(Sasagawa USA)、Matthew Goodman(CSIS)
Assessing the TPP’s impact on Japan’s economic recovery
and U.S.-Japan relations
日時:2016 年 3 月 17 日
12 時 30 分~14 時 00 分
会場:The Brookings Institution
出演者:浦田秀次郎(早稲田大学)、久野新(杏林大学)、三
浦秀之(杏林大学)、ミレヤ・ソリース(ブルッキングス研究
所)
3)USJI 国際シンポジウム
2015 年 12 月 9 日に東京で USJI 国
際シンポジウム「アジア太平洋地域
における新たな‘経済・金融秩序’
の構築」を開催し、約 500 名の方々
にご来場いただきました。このシン
ポジウムでは甘利
明 経済再生担
当大臣、ウェンディ・カトラー(前
米国通商代表部次席代表代行)によ
る基調講演、藤崎一郎(前駐米日本
大使)、グレン・S・フクシマ(元在
日米国商工会議所会頭)
、ミレヤ・ソ
リース(ブルッキングス研究所上級
研究員)ら 8 名の多様なパネリストをお招きし、
「日米が主導するアジア太平洋地域の国際政治経済秩
序」について、パネルディスカッションを行いました。
10
4) USJI Voice
米国内での USJI のプレゼンス向上を目的とし、時節にあったトピックに関する連携大学の研究者に
よる政策提言を発信しています。今年度はこれまでに 4 件を日英両言語、2 件を英語にてメール配信お
よび Web 掲載しました。
Vol.
執筆者
タイトル
発信日
7
林
国際災害協力における多国間協力
2015.4.28
Multinational Cooperation in International
2015.4.28
春男
(京都大学)
Disaster Risk Reduction
8
細谷
雄一
集団的自衛権と日米同盟
(慶應義塾大学) Right to Collective Self-Defense and the U.S.-Japan
2015.7.6
2015.7.7
Alliance
9
10
11
古川
彰
アベノミクス第 3 の矢
2015.7.15
(立命館大学)
The Third Arrow of Abenomics
2015.7.15
大塚
COP21 と日本の気候変動対策
2015.11.24
(早稲田大学)
COP21 and Japanese Climate Change Policy
2015.12.3
植木
Rethinking Security Council Reform
2016.1.15
International production/distribution networks
2016.3.23
直
安弘
(上智大学)
12
安藤
光代
(慶應義塾大学) and mega FTAs
5)USJI ニューズレター
ワシントン D.C.近辺で開催されたアメリカ合衆国上院外交委員会、カーネギー国際平和財団、ジョ
ンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院エドウィン・O・ライシャワー東アジア研究所、日本大
使館、ブルッキングス研究所、ヘンリー・L・スティムソン・センター等が主催するセミナー等に参加
し、メディア等からは得られない情報を賛同団体関係者、日米政府関係者に 21 件発信しました。
6)USJI University リサーチレポート
原則、毎月 1 回連携大学の教員による最新の研究内容を USJI データベース登録者に発信しています。
(3)ネットワークおよびデータベース構築
1)ネットワーク構築
以下を主とした在米のシンクタンク、大学、その他団体等とのネットワークを構築し、情報共有、
イベント共催等の連携を拡充しました。
研究機関・財団等:Center for a New American Security (CNAS)、The Council on Foreign Relations
(CFR) 、 Center for Strategic and International Studies (CSIS) 、 Carnegie
Institution for Science、The Brookings Institution、National Institutes of
11
Health (NIH)、Woodrow Wilson International Center for Scholars、Carnegie
Endowment for International Peace、US-Asia Institute (USAI)、The National
Burean of Asian Research 、 Center for the National Interest 、 Heritage
Foundation 、 The Maureen and Mike Mansfield Foundation 、 Sasakawa Peace
Foundation 等
大学:ジョージ・ワシントン大学、ジョージタウン大学、ジョンズ・ホプキンス大学、アメリカン大
学、フレッチャー法律外交大学院、メリーランド大学、イェール大学、コロンビア大学、ハー
バード大学、ボストン大学、マサチューセッツ工科大学、ニューヨーク市立大学、コーネル大
学、プリンストン大学、ペンシルバニア大学、ミシガン大学、ミネソタ大学、ラトガース大学、
アイダホ大学、ウィンザー大学、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校、カ
リフォルニア大学ロサンゼルス校、ワシントン大学、モントクレア州立大学、トーマス・ジェ
ファーソン法科大学院、バージニア大学、国防大学等
政府系団体:米国大使館、国務省、農務省、教育省、国防総省、国土安全保障省、米国議会調査局、
JETRO、JICA、JSPS/JST、CULCON 等
米国企業・団体等:インテル、ワシントン・ポスト、iRobot、IBM、世界銀行、国際通貨基金、米日財
団、S&R 財団、ワシントン日本商工会等
2)データベース構築
以下の通り、データベースの登録者数が約 6,700 件(米国 3,700 件、日本 3,000 件)に達しました。
米国在住者
日本在住者
政府・政府系団体
908
215
633
706
642
メディア
357
238
政府・政府系団体
57
シンクタンク
企業
452
大学
490 383 171
682
学生
その他
778
シンクタンク
メディア
企業
大学
学生
その他
3.コミュニティ形成
USJI ウィーク時(2015 年 9 月・2016 年 2 月)に Networking Reception を開催し、日米関係を専門
とする学者、研究者、日米関係に興味を持つ学生、日本企業の現地法人の社員等に交流や議論の場を
提供し、主にワシントン D.C.での日米関係を基軸とする産学官コミュニティ形成に寄与しました。
その他には、日米の政府政策決定、企業意思決定に影響を与えられるコミュニティを形成させるた
め、USJI ワシントン D.C.本部の会議室を開放し、ミーティング、ラウンドテーブル等の様々な交流に
寄与しました。主に寄与したのは以下の通りです。
12
1)A Capitol Hill Forum on Japan(US-Asia Institute (USAI)、全米アジア研究機構(NBR)共催)
対象:米国議会関係者
概要:ワシントン D.C.に本部を構える各団体と共催し、日本に関する知識の少ない米国議会関係者を
対象とし、日本の各分野の第一線で活躍する研究者、実務家等による日本理解のための入門講座「A
Capitol Hill Forum on Japan (Japan 101 Seminar Series Pre-event)」を 4 回実施しました。
Security and History for Japan
日時:2015 年 8 月 5 日
14 時 00 分~15 時 00 分
会場:Dirksen Senate Office Building #437
参加者数:6 名
出演者:村田晃嗣(同志社大学学長)
協力:米国議会上院外交委員会
テーマ:The Japanese Economy -Now and Future日時:2015 年 9 月 9 日
12 時 00 分~13 時 30 分
会場:US-Asia Institute
スピーカー:谷内満(早稲田大学教授)
共催:US-Asia Institute
参加者数:30 名
テーマ:アジアの大気汚染
日時:2015 年 11 月 10 日
会場:Wilson Center
スピーカー:竹村俊彦(九州大学教授)
共催:Wilson Center
テーマ:Establishing a Global Partnership for Sustainable
Development : Emerging opportunities for
international collaboration on SDG’s
日時:2016 年 2 月 23 日
14 時 15 分~15 時 15 分
会場:JSPS
スピーカー:春日文子(東京大学客員教授)
共催:在米日本大使館、START
2)和新会
対象:賛同団体を中心とする公官庁、日本企業の若手
概要:政治、経済、社会、教育等の各分野において各人が政策を提言する場を設け、米国人の日本研
究者等との意見交換を実施しました。
13
4.人材育成
(1)学生勉強会
公益財団法人日産財団からのご支援によりワシントン D.C.近辺の大学、USJI の連携大学の研究者等
を講師とする学生勉強会、学生ブランチ(※)による学生勉強会を 9 回実施しました。
※学生ブランチ
国際関係への関心が高い日本人学生(交換・正規)、親日層(潜在的な層も含む)の米国人学生の
実践的能力・ネットワーク形成支援のために 2015 年度より立ち上がった組織。学生が主導で勉強
会・イベント等を実施し、USJI はそのサポートを行っています。
(2)インターンシップ
日米関係に興味を持つ米国の大学の学生を中心とし、今年度は USJI ワシントン D.C.本部で 11 名(前
年度から継続も含む)の学生を受け入れました。主な業務は以下の通りでした。
・USJI イベントの運営サポート、サマリー作成
・USJI ホームページ、パンフレット等の英語添削
・他団体開催イベントのサマリー作成
・USJI ワシントン D.C.本部の運営サポート
今年度のインターン生の所属(出身)大学と受入人数(2016.3.22 現在)
所属(出身)大学
人数
男性
女性
University of Florida
1
0
1
Waseda University
2
1
1
Ritsumeikan University
1
1
0
George Washington University
1
0
1
Georgetown University
2
2
0
Kwansei Gakuin University
1
1
0
Keio University
1
0
1
Australian National University
1
1
0
The University of Tokyo
1
1
0
11
7
4
計
14
(3)Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC) International Fellows Program
への日本人学生の派遣
Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC、大統領学研究センター)主催の
International Fellows Program は、米国を中心とした、各国のトップクラスの大学に所属する学生た
ちが、年 2 回(秋学期:例年 10 月、春学期:例年 3 月
各約 1 週間)ワシントン D.C.に集まり、ホワ
イトハウスや議会の主要メンバーらと米国の政策等について議論を行い、研究課題に沿った論文を作
成するプログラムです。米国の他、日本、ブラジル、カナダ、ハンガリー、メキシコ、スペイン等か
ら毎年約 60 名が参加しています。
次世代のリーダー育成に資するとして評価の高いこのプログラムについて、トヨタ自動車株式会社
から支援をいただき、USJI としては 2011 年より日本から選抜・派遣を開始し、優秀な学生を継続的に
送り出しています。従来まで派遣学生は 2 名でしたが、米国 ANA の渡航費支援協力をいただき、2014
年度より 3 名を派遣することができています。
2015 年度も 3 名の学生を派遣し、このうち慶應義塾大学の越野結花さんの論文が、International
Fellows の最優秀賞に輝きました。
<2015-16 派遣者>
大学
1
慶應義塾大学
氏名
越野
結花
研究テーマ
How Did Obama Embolden China?
—Comparative Analysis of “Engagement” and “Containment” in
Post-Cold War Sino-American Relations—
2
早稲田大学
大澤
芙美
How is civil rights related with the U.S. politics?
Through equal protection among men and women
3
京都大学
金子世玲那
Renewable Energy Policy and Public Opinion
(4)Building the TOMODACHI Generation (BTG)の実施
TWC (The Washington Center)と USJI が共催する Building the TOMODACHI Generation(トモダチ
世代の構築)は、日米の大学生を対象に共にリーダーシップ開発や社会問題の解決を学び、参加者間
の継続的なコミュニケーションを通じ国内・海外のリーダーシップの能力を育てることを目的とした 2
週間の短期集中プログラムです。実施 3 年目となる 2015 年度は、USJI の連携 9 大学から計 20 名と、
15
米国大学から 15 名の合計 35 名(昨年 35 名)が参加しました。
この事業は、ルース元駐日大使の呼びかけに応じて始められた TOMODACHI Initiative の一環の事業
で、日米両国政府及びトヨタ自動車株式会社、三菱商事株式会社、株式会社日立製作所、モルガンス
タンレーなどの民間企業のご支援をいただき設立された TOMODACHI Fund から支援をいただいています。
<日本からの派遣学生>
所属大学
学年
氏
九州大学工学府
修士 2 年
宮田
大毅
九州大学理学部
2年
広瀬
絵里加
京都大学農学研究科
修士 1 年
上田
遥
京都大学法学部
2年
奥谷
紘子
慶應義塾大学法学部
2年
門田
美貴
慶應義塾大学法学部
2年
井上
新菜
上智大学外国語学部
4年
井上
夢子
上智大学国際教養学部
2年
佐野
晴子
筑波大学社会国際学部
2年
長江
悠美
筑波大学理工学部
2年
西村
勇輝
東京大学教養学部
3年
野村
実広
東京大学公共政策学教育部
修士 1 年
保坂
美季
同志社大学経済学部
4年
赤尾
輝紀
同志社大学法学部
1年
小幡
あさひ
立命館大学産業社会学部
4年
齋藤
怜
立命館大学国際関係学部
1年
水澤
美晴
立命館大学国際関係学部
3年
辻
早稲田大学社会科学研究科
博士 1 年
阿部
和美
早稲田大学先進理工学研究科
修士 1 年
栄田
源
早稲田大学国際教養学部
3年
品川
達裕
名
小雪
<米国内からの参加学生>
University
Year
Name
Fitchburg State University
Junior
Abigail Kennefick
Furman University
Junior
Christopher Razo
Monmouth University
Senior
Christopher D'Elia
Quinnipiac University
Junior
Jessica Hernandez
Regis University
Junior
Mikaela Meyer
Regis University
Senior
Rachel Minter
Rutgers University
Senior
Mark Swan
Rutgers University
Junior
Whitney Derman
16
St. Lawrence University
Junior
Anna Travers
Stockton University
Senior
Kareem Primo
University of Iowa
Junior
Pedro Gutierrez
University of New Hampshire
Junior
Ryan Justice
University of Puerto Rico
Junior
Paola Brignoni
University of Puerto Rico
Senior
Naceli Perez Escobar
University of Puerto Rico
Senior
Roberto Torres
(5)KAKEHASHI Project -対日理解促進交流プログラム
日本政府(外務省)が 2014 年度より推進している KAKEHASHI Project は、日本と北米地域との間で、
将来、各界にて活躍が期待される優秀な人材を招聘・派遣するという人的交流を通じて、我が国の政
治、社会、歴史及び外交政策に関する理解促進を図るとともに、親日派・知日派を発掘することで、
我が国の外交基盤を拡充し、さらに、被招聘者・被派遣者に、日本の外交姿勢や日本の魅力等を積極
的に発信してもらい、国際社会における対日イメージ向上や日本への持続的な関心の増進に寄与する
ことを目的としています。
USJI ではこのプログラムに参加し、米国の若手研究者の受入および USJI 連携大学所属の若手研究者
の派遣を行いました。
1)米国の若手研究者受入
早稲田大学において米国の若手研究者を受け入れ、日本の経済・環境エネルギーの政策と実情、日
米の安全保障に関する講義を提供しました。
第一陣
招聘期間:2015 年 10 月 14 日(水)~20 日(火)
USJI 受入日:2015 年 10 月 15 日(木)
受入校:早稲田大学
対象者:米国若手研究者 35 名
<内訳>ナショナル・エコノミストクラブ(NEC)11 名
ヘリテージ財団
10 名
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米国議会調査局(CRS)14 名
日本の経済・環境エネルギーについて
講師:弦間正彦(USJI 運営アドバイザー、早稲田大学教授)
日米の安全保障について
講師:栗崎周平(早稲田大学准教授)
日本の外交政策
講師:山地秀樹(外務省北米局企画官)
第二陣
招聘期間:2015 年 11 月 24 日(火)~12 月 1 日(火)
USJI 受入日:2015 年 11 月 30 日(月)
受入校:早稲田大学
対象者:米国若手研究者 26 名
<内訳>ジョンズ・ホプキンス大学 13 名、ジョージ・ワシントン大学 13 名
「 Internationalization of Higher Education in Japan,
Cooperating with US Partners」
講師:黒田一雄(早稲田大学国際学術院教授)
2) USJI 連携大学所属の学生派遣
USJI 連携大学所属の学生を、3 月 8 日(火)~15 日(火)の期間、米国・サンフランシスコに派遣しま
した。カリフォルニア州立大学やスタンフォード大学などを訪問し、現地の学生の日本への興味・関
心を高めるために「日本の魅力」をテーマにしたプレゼンテーションを実施しました。この他、現地
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企業や各種施設の訪問を通じ、普段の留学では味わうことのできない経験をすることができました。
<グループ1>
早稲田大学(24 名)、立命館大学(13 名)、筑波大学(13 名)
訪問先:SmartNews(日系企業)、Computer History Museum、
カリフォルニア州立大学サンホゼ校、TANIMURA & ANTLE(米
国企業)、North Salinas High School、Farmer’s Market at
Ferry Building
<グループ2>
同志社大学(24 名)、上智大学(13 名)、慶應義塾大学(13 名)
訪問先:SALAD COSMO(日系企業)、カリフォルニア州立大学
モントレー校、TANIMURA & ANTLE(米国企業)、スタンフォ
ード大学、Computer History Museum、Farmer’s Market at
Ferry Building
5.その他の事業
(1)ワシントン D.C.オフィスの貸出
ワシントン D.C.で研究・調査を行う若手研究者に対して USJI ワシントン D.C.本部のオフィスを貸
し出し、活動をサポートしました。
以 上
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名称:U.S.-Japan Research Institute(英語)
日米研究インスティテュート日本語(日本語)
USJI(略称)
団体資格:501(c)(3)免税非営利公益法人(米国 NPO)
設立日:2009 年 4 月 14 日
ホームページ:http://www.us-jpri.org/en/(英語)
http://www.us-jpri.org/(日本語)
メールアドレス:[email protected]
所在地:1901 Pennsylvania Avenue NW, Suite 801, Washington, DC 20006(ワシントン D.C.本部)
〒169-8050 東京都新宿区戸塚町 1-104
早稲田大学総長室経営企画課内(日本オフィス)
連絡先:202-452-6142(ワシントン D.C.本部電話番号)
03-5286-8740(日本オフィス電話番号)
03-5286-8385(日本オフィスファックス番号)
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