Comments
Description
Transcript
pdfファイル添付
安濃川・岩田川で確認された魚種一覧(平成 26 年度調査) 生活型 環境省 汽 水 ・ 海 水 魚 回 遊 魚 純 淡 水 魚 マゴチ キチヌ トサカギンポ イダテンギンポ ヒモハゼ エドハゼ ボラ マハゼ アシシロハゼ マサゴハゼ ヒメハゼ アベハゼ スズキ ヒイラギ ニホンウナギ アユ スミウキゴリ ウキゴリ ビリンゴ ウロハゼ ゴクラクハゼ シマヨシノボリ ヌマチチブ チチブ シマイサキ スナヤツメ類 コイ ギンブナ ヤリタナゴ アブラボテ オイカワ カワムツ ヌマムツ アブラハヤ タカハヤ モツゴ タモロコ カマツカ ニゴイ属 ドジョウ ニシシマドジョウ ホトケドジョウ アカザ ミナミメダカ カダヤシ オオヨシノボリ シマヒレヨシノボリ カワヨシノボリ ブルーギル オオクチバス(ブラックバス) 調査地点 重要種 種名 外来 生物法 三重県 安濃川 河口部 岩田川 中流部 上流部 河口部 中流部 1 2 NT VU 2 4 1 2 NT 9 11 3 VU NT EN EN 1 1 6 1 3 3 3 6 6 87 1 2 3 5 1 NT NT VU EN 5 1 3 7 11 2 2 2 1 VU 2 1 2 4 9 4 VU 4 1 8 1 6 3 安濃川・岩田川 身近な生き物ガイドマップ (魚編) 1 1 3 1 106 18 3 1 5 1 5 2 361 39 1 8 2 1 4 46 1 1 安濃川河口部 岩田川河口部 安濃川中流部 岩田川中流部 安濃川上流部 オイカワ 4 1 8 5 2 6 25 1 6 42 3 DD 3 33 EN VU VU VU VU NT 1 1 特定 10 2 6 54 12 1 1 NT 1 5 特定 特定 5 7 1 85 1 8 1 ※ 重要種などの指定状況 環境省:第 4 次レッドリストの公表について(汽水・淡水魚類) 三重県:三重県レッドリスト 2014 年版 EN:絶滅危惧ⅠB 類 VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧 DD:情報不足 2 47 は確認された環境 外来生物法:特定外来生物による生態系等に 係る被害の防止に関する法律 特定 :外来生物法により特定外来生物 に指定されている種 三重県津建設事務所流域課 〒514-0003 津市桜橋 3 丁目 446-34 4 階 電話番号:059-223-5212 ファックス:059-227-8993 e-mail:[email protected] EN:絶滅危惧 IB 類 VU:絶滅危惧 II 類 NT:準絶滅危惧種 DD:情報不足 三重県津建設事務所 安濃川・岩田川の概況 安濃川・岩田川の河川環境 安濃川は、その源を津市芸濃町の山間部に発し、東に流れて平野部に至り、津市安濃町を南東へ流れ穴倉川・美 ~安濃川上流部~ 山間部で川幅は狭く、流れが速いため渓流に棲むアカザが確認されています。 ~安濃川中流部~ 平野部で流れは緩やかで、河道が蛇行する場所では水深の異なる場所やワンドなど多様な生息環境があり純 淡水魚のオイカワやスナヤツメ、回遊魚のアユやウナギが確認されています。 ~安濃川河口部~ 干潮時には広く干潟が出現し、ハゼ類が多く確認されています。また、海に近いことからスズキやボラなど の汽水・海水魚が確認されています。 濃屋川を合わせ、東に向きを変えたのち伊勢湾に注ぐ、幹川流路延長23.9㎞(法定区間)、流域面積110.7㎞2の 二級河川です。 岩田川は、その源を津市片田薬王寺町地先の貯水池に発して東に流れ、浜垣内地先に三泗川を合 流させた後に南東へ流向を変え、津市街地を貫流した後に伊勢湾に注ぐ幹川流路延長11.7㎞(法定区間)、流域面 積33.0㎞2の二級河川です。 河川水辺の国勢調査について 津建設事務所では安濃川・岩田川に生息する生き物を調べる「河川水辺の国勢調査」を実施しています。これま で安濃川・岩田川では平成6年度、14年度、21年度に魚類調査を実施しており、安濃川では 57 種、岩田川で ~岩田川中流部~ 干潮区間上流端付近に位置し、汽水・海水魚のマハゼやスズキが確認されています。 ~岩田川河口部~ 干潮時においても水面が広がり、海水の影響をより強く受けているため、汽水・海水魚のみが確認されてい ます。 は 42 種の魚が確認されました(平成6年度は安濃川のみの調査) 。このなかにはメダカなど近年生息数が減少して いる貴重な魚が含まれている一方、オオクチバスやブルーギルなど問題となっている外来種も確認されています。 安濃川・岩田川では多くの種類の魚が確認されていますが、川の環境が悪化すると汚れに強い魚しか棲むことが できなくなってしまいます。これからも様々な生き物が棲める川の環境をみんなで協力して守っていきましょう。 アユ 安濃川河口部 春 に なる と 稚魚 が河 川を 遡 上 し、秋には成魚が瀬で産卵する。 石に生えた付着藻類を食べる。 安濃川上流部 三重県庁 アカザ 重要種 上流から中流の、瀬の石の下や 間に生息する。ひれの棘を不用 意につかむと刺されて痛い。 スナヤツメ類 安濃川 伊勢湾 岩田川 オイカワ 重要種 幼生は中流から下流の泥底に潜 っている。成体になると餌をとら ず、翌年に産卵し死んでしまう。 河川の様々な環境に生息する。 産卵期(春~夏)の雄は赤や青 緑色を帯びる。 ブルーギル 調査地点別に見た魚の生活型の割合 岩田川中流部 外来種 ボラ 上流に行くと汽水・海水魚の割合が減少し純淡水魚の割合が増加します。 安濃川 100% 3種 75% 50% 6種 15 種 25% 100% 5種 7種 75% 7種 50% 9種 25% 17 種 0% 岩田川 3種 中流部 下流部 汽水・海水魚 3種 11 種 1種 中流部 回遊魚 純淡水魚 9種 0% 上流部 凡例 4種 ミナミメダカ 重要種 池や沼、流れの緩やかな水域に生息す る。小魚や魚の卵などを大量に食べる ため問題になっている。 河口部に多いが、純淡水域に侵 入することもある。体側に数本 の暗色の縦縞がある。 ニホンウナギ エドハゼ 重要種 下流部 純淡水魚:一生を淡水域のみで生活する魚 回遊魚:淡水域~海水域を回遊して生活する魚 汽水・海水魚:海水の影響のある場所で生活する魚 全長は2~4cm 程度の大きさ であり、流れの緩やかな水域、 池などに広く生息する。 産卵場所等の生態は不明な点が多い。 黒潮にのって沿岸岸域まで移動し、河 川を遡上する。 環境の変化があまりない汽水域 や干潟、河口部の砂泥底に生息 する。