Comments
Description
Transcript
ファーストフィットで良い聞こえを提供する重要性
Phonak Insight The moment of truth: How great first fit acceptance can be achieved 真実の瞬間: ファーストフィットで良い聞こえを提供する重要性 補聴器装用者は聴力低下に気付いて、初めて補聴器を装用し始めるまでに平均 10 年以上かかると言われています。補聴 器専門家を予約することから補聴器装用への第一歩が始まるのです。そのため、補聴器専門家にとって、この第一印象で いかに顧客の満足度を捕えられるかが非常に重要となってくるのです。補聴器の装用を諦める人は調整を行ってから 1 年 後で最高 16%まで上ると報告されています。また、難聴者・補聴器の市場調査である MarkeTrak V(マーケットラック V) でも補聴器の 5%は 2 年目以降には使わずじまいになるものもあると報告があります。 顧客の満足度を上げて、しっかりと納得いただくためにはどんなことが必要でしょうか? 補聴器は高品質製品であることは当然ですが、この高品 その中でも、顧客が初めて聞く補聴器からの音が良いと 質という部分が無ければ満足度を得ることも出来ません。 満足度が製品に直接関係する要因は音質、快適さ、そし て満足いく音になるまで調整に通う回数です。その他に も予約回数、カウンセリング内容、またはクリニックそ のものといった補聴器製品ではなく、補聴器専門家に関 係してくる要因もあります。 感じることが最も重要です。 また、異なるテクノロジーだけでなく、幅広いデザイン や色、選んだ補聴器の価格によって利用可能な機能が異 なることを補聴器専門家がしっかりと最初に伝えられて いるか、ということも正しい調整や満足度に関係してき ます。 ここで出てくるのがフォナック クエストの仮計算機能 です。顧客の要望に合わせ、仮計算を使ってすぐに受け 入れられる音質を提供出来るということは大きなメリッ トです。言い換えると、これは顧客の聞こえに関する要 望をすぐに実現させ、聞こえに最適な調整をすぐに実行 できるということを表しています。 Phonak Insight 自然な受け入れとフォナック クエスト い点は、難しい微調整を最小限に抑えられることです。 またこの新仮計算では、言葉の明瞭度が改善されるだけ でなく、快適な音質も提供しています。 フォナック クエストを使った測定は、スイス本社、研 究センターの製品検証チームによって行われました。主 観的/客観的測定は補聴器を装用した状態で、自然に受 け入れられているかを見て行いました。 このフォナック クエストを使用した測定では、全体的 な音質や音量の評価だけでなく、被検者の補聴器、世代 別のフォナック補聴器、そして他社メーカーの補聴器と 比べて、被検者がどれくらい言葉を理解できるかという 主観的評価も加えました。この主観的評価では客観的な 静かな環境下と騒音下での言葉を組み合わせた状態で行 いました。フォナック クエストの補聴器を装用した被 検者が感じ取る自然な受け入れは、過去のフォナック製 品や他社メーカーよりも高いという結果になりました。 (図 1 参照) 自然な受け入れ(%) 補聴器専門家が顧客の自然な受け入れを測る方法は補聴 器のデザイン、快適さ、そして一番重要な音質に対する 第一反応を確認することです。音質が良いという第一印 象を残すため、フォナック クエストを発売するにあた って新仮計算が取り入れられました。この新仮計算の良 フォナック クエスト 仮計算 図1 顧客が評価した自然な受け入れをパーセントで表記したグラフ 最大 100%(黒い箇所)n=20 フォナック研究センターデータ Phonak Insight | The moment of truth: How great first fit acceptance can be achieved | December 2013 in Japan Phonak Insight ファーストフィットの受け入れ 調整が行われた後、顧客は補聴器専門店から出て、初め て音を聞く経験をします。その後、調整した場所へと微 調整をしに戻ってくるというのがよくあるパターンです。 補聴器専門店を訪れる初めの 2,3 回で行う微調整の量や、 予め設定してある微調整内容からどれくらい離れている かが、仮計算がどれだけ正確で成功しているかを表す指 標となります。 周波数毎の小さい、普通、大きい入力音の仮計算偏差を 記録しました。そうした結果、アダプティブ・フォナッ ク・デジタル処方が選ばれました。 小さい、普通、大きい入力音の周波数に、平均として 2.2dB だけ微調整する必要がありました。この数値は、 仮計算が補聴器装用者にとって、様々な環境下で必要に なる利得を正確に予測していると言えます。 変化(dB) 微調整データは 11,208 個のフォナック クエストから集 めました。前回の調整時間を元に微調整量が分析されま した。 平均 図2 ファーストフィットと前回の調整 の差を平均で表したグラフ n=11,208. Phonak Target 補聴器調整データ 2013. 周波数 Hz より長い装用時間 ファーストフィットの受け入れを確認する別の方法に装 用時間があります。8,000 個のログデータを使い、フォ ナック クエスト補聴器と、過去のフォナック補聴器の 装用時間を比較しました。フォナック クエスト補聴器 % では、1 日に 6 時間以上装用した人が 70%以上いました。 また、自分の補聴器で 1 日 10 時間以上装用している人 がフォナック クエスト補聴器を装用すると装用時間が 倍になりました。 今までの補聴器 フォナック クエスト補聴器 図3 今までのフォナック補聴器(グレー)と フォナック クエスト補聴器(緑)とを比較した 装用時間の違いを表したグラフ n=8,000. Phonak Target 補聴器調整データ 2013 Phonak Insight | The moment of truth: How great first fit acceptance can be achieved | December 2013 in Japan Phonak Insight フォナック クエスト:真実の瞬間 では、フォナック クエストならファーストフィットが 良く受け入れられるのでしょうか?もう一度 Kochkin の リストにある成功要因を思い出してみましょう。 補聴器は良い音質、快適さ、そして良い調整を提供出来 なければなりません。フォナック クエストは最初の 主観的測定で必要となる自然な受け入れや必要な微調整、 そしてより長い装用時間をお客様に提供することができ るのです。 これは、フォナック クエスト製品であれば、装用者に とって大きなメリットのある仮計算機能によって、製品 クラスに関係なく全ての補聴器で自信と信頼に満ちた 調整を行うことが出来る、ということを意味します。 フォナック クエストは顧客満足に大いに貢献できる補 聴器なのです。 References 1 Davis, Smith, Ferguson, Stephens & Gianopoulos (October 2007): Acceptability, benefit and costs of early screening for hearing disability: A study of potential screening tests and models. Health Technology Assessment, 11, 1–294 2 Mulrow ,Tuley, Aguilar (December 1992): Sustained benefits of hearing aids, Journal of Speech and hearing research Volume 35, 1402–1405 3 Kochkin, MarkeTrak V (February 2000): ‘Why hearing aids are in the drawer’, Hearing Journal 4 Kochkin et al, MarkeTrak VIII (October 2009): Impact of the hearing care professional on hearing aid user success, Hearing Journal Author: Anna Biggins, Manager Audiology & Training, Phonak AG Phonak Insight | The moment of truth: How great first fit acceptance can be achieved | December 2013 in Japan