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橡 びっくり!アートゲーム イベント記録
「びっくりミュージアム 2000 びっくり!アートゲーム」 イベント記録 実施日程 : 2000 年 7月26日(水)・27日(木)・28日(金) いずれも午後1時∼5時 打合会議 : 2000 年 7月25日(火) 計1回 会 場 : 滋賀県立近代美術館 講堂 主 催 : 滋賀県立近代美術館/滋賀県立近代美術館友の会 参 加 料 : 350 円 (ただし企画展示『冒険美術㈿』観覧料として) 参加人数 : 26日(低学年中心): 23名、 27日(低学年中心): 23名、 28日(高学年中心): 25名 (定員30名。7月29日(親子参加の予定日)は申込者が少なかったため、中止) ボランティアスタッフ : 池田 信之、 大野 綾子、 木下 史生、 滋岡 陽子、 長嶋 元英、 長屋 公美子、 松山 晃久、 水谷 恭子、 宮地 恵子、 森口 三義、 山内 舞子、 水野 敦子 ボランティア出席数: 計 12名 7月 26 日(水):9名、 7月 27 日(木):10名、 7月 28 日(金):7名 美術館担当者 : 平田健生(滋賀県立近代美術館学芸員) 当日のスタッフ役割分担: ・司会は1名。スライドの操作係を兼ねる。なお 26 日は司会とは別に音響(効果音)係を設けた。 ・子供たちを6∼7名ずつ3∼4班に分け、それぞれの班に1∼2名ずつスタッフが貼り付く。 ・学芸員は「あ∼と大博士」に扮して、司会のサポートを行う。 当日のタイムテーブル: 12:30∼13:00 受付(於エントランスロビー) 13:00∼13:15 あいさつ。メンバー紹介 13:15∼13:35 ゲーム1 行くぞ!アートとジャンケンポン 13:35∼14:10 ゲーム2 ピッタシ?? カードでGO! 14:10∼14:35 ゲーム3 おしえて! ○×ゲーム 14:35∼14:45 トイレ休憩 14:45∼15:15 ゲーム4 なぞにちょうせん アートの探偵 15:15∼15:45 ゲーム5 おはなし、おはなし 15:45∼16:45 展覧会「冒険美術4」見学 16:45∼17:00 アンケート記入。解散。 17:00∼ 片付け、反省会 -1- 進行スケジュール 10:00∼12:00 会場設営と準備 ・講堂の椅子撤去。子供5人×4グループ分の椅子をそれぞれ馬蹄状に設置。使用する資材(図版等)の搬入。 ・講堂前面にスクリーン2台設置。スライド内容及び音響と照明の操作を確認。 ・・予行演習。効果音に用いるサンプリング音源の収録。 12:30∼13:00 受付作業 ・エントランスロビーにおいて学芸員が行う。名簿の確認と名札渡し。 参加料の徴収。 13:00∼13:15 あいさつ ・司会(博士の助手)が登場し、子供たちにあいさつをする。 ・みんなで博士を呼び出す。 ・子供たちのグループ確認とスタッフの紹介。 13:15∼13:35 ゲーム1 行くぞ!アートとジャンケンポン 準備物:スライド 進 行:(1) 博士が参加者にルールを説明する。博士が「ジャン、ケ ン、ポン!」と叫ぶたびにスライドが切り替わる。スラ イドに登場する美術作品中の人物の手のポーズ「グー・ チョキ・パー」とジャンケンで勝負してもらう。 (2) グー・チョキ・パーの図版は案外少ないので、途中でル ールを変更する。描かれた人物の口の形に注目させ、「閉 じた口がグー、大きく開いた口がパー、横に広げた口がチョキ」というルールのもとで再戦する。 (3) 再戦は勝ち抜き戦で行う。子供たち全員に立ってもらい、次々と表示されるスライドと勝負し、破れた 者から順に座ってもらい、最後まで残った者が優勝となる。 13:35∼14:10 ゲーム2 ピッタシ?? カードでGO! 準備物:・試演用スライド ・古今東西の様々な美術作品のカード約 300 枚(グループ の数に分割しておく) 進 行:(1) 最初に博士がスライドで試演しながらルールを説明する。 (2) その後グループごとに分かれて実施。トランプを配る要 領で、グループの全員にカードを7枚ずつ配る。配ら れたカードは他人に見せてはならない。 (3) 残ったカードを全員の中央に、束ねたまま裏返して置く -2- (これが山札)。山札のカードを上から一枚引き、表を向けて皆によく見えるよう、場に置く。 (4)参加者は順番に、自分の持ちカードの中から一枚抜いて、先ほど場に置いたカードの横に並べてゆく。 ただし出せるカードは必ず、直前に出されたカードと何らかの共通点を持ったものでなくてはならない。 例えば「2枚とも人間を描いてある」 「2枚とも赤色がたくさん使ってある」 「2枚とも彫刻である」 「2 枚とも縦長の作品である」「2枚とも“絵”である」といった具合に。カードを出すときには必ず、ど んな共通点があるのか皆に説明し、皆の納得を得なければならない。 (5) 自分の手持ちカードの中に、共通点を持ったカードが見つけられない時は、山札から1枚引き、自分の 手札に加えて再挑戦できる。それでも見つけられなければ「パス」となり、隣の人に順番が移る。 (6) 手持ちのカードがすべて無くなった者から順に勝ち。 14:10∼14:35 ゲーム3 おしえて! ○×ゲーム 準備物:・○印と×印のプラカード各1枚 ×グループ数 ・試演用大型図版ボード(4枚の大型作品図版を並べて番号をふったもの) ・小型図版ボード(8枚の作品カードを並べて番号をふったもの)×グループ数 ・志願者に見せる図版ボード(作品カード1枚貼り付けたもの)×問題数×グループ数 進 行:(1) 最初の1回のみ、4枚図版の大型ボードを用いてスタッフが試演する。助手が志願者、他のスタッフが 質問者となる。 (2) 以下はグループごとに実施する。参加者の中から志願者 を一人募り、プラカードを持って皆の前に座ってもら う (3) 他の参加者に見えないようにして、志願者に作品図版ボ ードを渡し、よく見てもらう。 (4) 他の参加者(グループごと)に、8枚の作品カードを並 べて番号をふった小型ボードを見せる。この中の一枚 が、志願者の見ている図版と同じものになる。 (5) 参加者には、志願者に対し「あなたの見ている絵には何々はありますか」といった、○×で答えられる ような質問を何回か出してもらう。それに対し、志願者は喋らずに、○と×のプラカードのいずれかを 出して答えてもらう。 (6) 参加者に、志願者が見ている図版が何番であるかを、推理して当ててもらう。 (7) なお、参加者が志願者に質問できる回数は3回までとする。 14:35∼14:45 トイレ休憩 14:45∼15:15 ゲーム4 なぞにちょうせん アートの探偵 準備物:・図版スライド ・拡大カラーコピーによる大型図版 ×グループ数 ・おはなしを書くワークシート(ただの紙)と鉛筆 ×グル ープ数 進 行:(1) 博士がゲームのルールを説明する。図版スライドを1枚 大写しにし、同時にその図版の拡大コピーをグループ -3- ごとに渡す。この作品を見て、シチュエーションをうまく読み取り、おはなしをつくってもらう。作っ たおはなしはワークシートに記入。 (2) 全員がおはなしを作り終えたら、グループごとに発表してもらう。 (3) 最後に、教授が正解(美術史上通説となっているもの)を披露する。ただし必ずしも正解を当てること が重要なのではなく、推理するという過程が重要である。 (4) 問題は2問用意しておく。うち1問は明快な正解が存在するもの。もう1問は、見る者が自由な連想が できるような性質の図版とする。 15:15∼15:45 ゲーム5 おはなし、おはなし 準備物:古今東西の様々な美術作品のカード約 300 枚(グループの 数に分割しておく) 進 行:(1) 博士がゲームのルールを説明する。スタッフが試演を行 う。3枚の拡大図版が提示されるので、試演するスタ ッフはその3枚をうまく利用して「ショートストーリ ー」を作って披露です。必ずしも完結した話になる必 要は無いし、作品の細部をストーリーに合わせて読み かえても構わない。 (2) その後グループごとに分かれて実施。グループの中央に カードを裏返してばら撒き、一人ずつランダムに3枚 めくり、あらわれた3枚のカードを使ってお話を作る。 15:45∼16:45 展覧会見学 進 行:(1) 博士が「さて、ゲームをしたことで、きみたちの美術を見る眼はきっととてつもなくパワーアップして いるはずだ。それを確かめるために、これから班ごとに分かれて展覧会を見学しよう。「冒険美術」と いう、楽しい展覧会だよ。」と話す。また、会場で守るべき3つの約束も披露する。《走らない》《騒が ない》《触らない》 (2) グループごとに分かれ、グループリーダーの指示のもと企画展示室に移動し、自由に作品を見る。グル ープリーダーは特に作品の解説を行わない。子供たちと作品を見ながら自由におしゃべりする。 (3) 全員、定刻までに必ず講堂に戻ること。 16:45∼17:00 アンケート記入 ・司会がイベントの終了を告げ、同時にアンケートへの協力を呼びかける。 ・グループリーダーが子供たち全員にアンケート用紙と鉛筆を配布。 ・他のスタッフは、今回のゲームに使用した図版を床にばら撒き、子供たちが自由にめくって裏面に記載されている 「作者名」と「作品名」を確認できるようにする。 ・アンケートの回収と引き替えに、子供たちに記念品(冒険ガイドブック)を渡す。 ・司会と博士からの最後のあいさつ。解散。 17:00∼ 片付け・反省会 -4- 使用スライドリスト 【ゲーム1 行くぞ! アートとジャンケンポン】 ← すべて右スクリーンを使用 第1パターン(人物の手の仕草でジャンケンするもの) 1 ハルス「陽気な酒飲み」 (パー) 2 快慶「金剛力士立像(阿形)」 (パー) 3 ゴヤ「巨人」 4 ダ・ヴィンチ「洗礼者聖ヨハネ」 (グー) (チョキ) 5 マネ 「バルコニー」 (グー) 6 ルーベンス 「キリストの十字架後架」 (チョキ) 7 ウィールツ 「生きながら埋められて」 (パー) 8 ゴヤ 「マドリード 1808 年5月3日」 (パー) 9 ミレー 「母と子」 (グー) 10 ダヴィッド「ホラティウス兄弟の誓い」 (パー) 第2パターン(人物の口の開きをジャンケンに見立てて勝負するもの) 1 ブラウエル「苦い薬」 (パー) 2 「広目天立像」(東大寺) (グー) 3 「コウモリ面の胸飾り」(マヤ) (パー) 4 ピカソ「泣く女」 (チョキ) 5 「仮面」(アフリカ) (チョキ) 6 ヘルンヴァイン「医学」 (パー) 7 ジョーンズ「4つの顔のある標的」 (グー) 8 ウォーホル「マリリン」 (グー) 9 ムンク「叫び」 (パー) 【ゲーム2 ピッタシ?? カードでGO!】 ←右スクリーンと左スクリーンを交互に使用 1(右) デューラー「キリストとしての自画像」 2(左) ハルス「陽気な酒飲み」 (ヒゲの男つながり) 3(右) モディリアーニ「大きな帽子をかぶったジャンヌ・エビュテルヌ」(帽子つながり) 4(左) ワイエス「クリスチーナの世界」 (女つながり) 5(右) ゴッホ「星月夜」 (風景画つながり) 6(左) 川端龍子「金閣炎上」 (夜の風景つながり) 7(右) ギルバート&ジョージ「腹立たしい? それとも退屈?」 (色彩(赤と黒)つながり) 【ゲーム4 なぞにちょうせん アートの探偵】 第1問 鈴木春信「耳をそばだてて」 第2問 ルソー「戦争」 -5-