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Economic Letters
経営戦略論/技術経営論
工学系研究科
技術経営戦略学専攻教授
元橋一之
http://www.mo.t.u-tokyo.ac.jp
アジェンダ
• 「草野球も知らない人にプロ野球の監督の仕
事について教える」(ATカーニー・山本氏)
– 監督の仕事:チームを勝利に導くこと
– 社長の仕事:会社の企業価値をあげること(=利
益をあげること?)
– 「英語のできない人に英語を教える」ことは可能
• 経営戦略とは?技術経営戦略とは?
– 経営戦略に関する2つの標準的理論の紹介
– その中での技術経営戦略の位置づけ
– 技術経営の内容に関する紹介
• 2時限目は技術経営戦略研究の進め方
経営戦略とは
• 企業価値を高めるための企業活動全体に関する
方向性
– 戦略:もともと軍事用語(孫子の「兵法」に遡る)
– MOSTの一部
•
•
•
•
Mission:基本理念、信条(「ソニーは開拓者である」)
Objective:理念をより詳細化したもの
Strategy:戦略、上記実現のための企業経営方針
Tactics:戦術、戦略を実現するための方法論
• 敵を知って己を知れば百戦危うからず
– 「外部競争環境」と「内部競争力分析」
– 経営の3C:Competitor, Customer, Company
経営戦略の階層構造
(多角化企業、多角化企業グループ)
経営戦略分析のツール
外部環境を重視:ポーターの5フォースモデル(ポジショニング)
内部競争力を重視:RBV(Resource Based View)
V(Value), R(Rarity), I(Imitability), O(Organization)
外部競争分析-1
(ポーターの5フォースモデル)
自社の利益を損ねる要因に関する分析→ポジショニング理論
どこの企業のことでしょう?
新規参入の脅威
サプライヤーの競争力
新規参入を拒む障壁や規制はそれほどない。
SPA業態
ファッション性からすれば製品の差別化は難しい。
=製造から販売までをすべて自社で行う。(ただし
主な世界のライバル社も同様) 素材提供メー
カーも存在。
しかしユニクロの低価格、高品質を実現できる新規
企業の登場は考えにくい。
競合他社との競争状況
売上高は日本1位。世界でも5位。
成長過程、ファッション性やコーディネート重視
志向の点で、H&M,ZARAとの競争か。
買い手の交渉力
スイッチングコストは小さい。
目玉商品によるユニクロのブランド力→買い手集
中度の向上。
代替品、サービスの脅威
衣料業界
→技術革新が与える影響は大きくない。
2009年度ビジネス入門発表資料より
ポーターの5フォースモデルの限界は?
次のどの戦略が最も成功可能性が高いか?
内部競争力分析
Capability理論
• Resource Based View
– 企業における経営資源(人財、技術、サプライ
ヤーとの関係、企業文化)に着目
– 「希少」でかつ「模倣困難」な技術をいかに有
しているか?
• コアコンペテンス経営(Pamel & Praharad)
– キャノンの事例
• Sustainable Competitive Advantage
ユニクロの経営資源は?
V:経済価値(Value)に関する問い
R:希少性(Rarity)に関する問い
I:模倣困難性(Inimitability)に関する問い
O:組織(Organization)に関する問い
Value
Rarity
Inimitability
×
×
×
→?
○
×
×
→?
○
○
×
→?
○
○
○
→?
Organization
経営戦略のPDCAプロセス
Balanced Score Card
技術経営とは?
技術的発見・アイディア
• 遺伝子機能
• 情報検索アルゴリズム
• デザイン、軽量>機能
イノベーション
経済価値化・収益化
• バイオ医薬・遺伝子治療
• Google
• i-pod
イノベーションマネジメント
• 資金(ベンチャーファイナンス)
• 市場(テクノロジーマーケティング)
• 組織(研究所と事業部門リンケージ)
• 知財(ライセンシング)
• 技術企画(ポートフォリオ、ロードマップ)
分析ツール
分析データ
•
•
•
•
特許・論文データ
有証・財務諸表
政府・業界統計
インタビュー
評価・分析
•
•
•
•
計量モデル分析
多変量解析
ネットワーク分析
ケーススタディ
技術シーズ主導型MOT
マーケット主導型MOT
技術経営戦略の策定方法
技術革新と破壊的イノベーション
技術スピード>顧客の要求スピード→モジュール型製品
ハードディスクの世代交代
•
•
•
•
14インチ:メモレックス
8インチ:シュガート・アソシエーツ、マイクロポリス
5インチ:シーゲート、ミニスクライブ
3.5インチ:コナー・ペリフェラルズ
(シーゲート、ミニスクライブからスピンアウト)
HDの技術特性としては、
• 破壊的技術革新が比較的容易(HDコンポーネントの
パッケージング)
• 既存顧客の要求によるプロセスイノベーションの継続的な要求
• 既存企業の衰退と新規参入企業の登場の繰り返し
ハードディスクの競争フェーズ
(「イノベーションのジレンマ」クリステンセン)
テクノロジーマーケティングに関する
Technology Life Cycle
“Grossing the Chasm” by Geoffrey Moore
Technology Life Cycleとは?
• Innovator:技術指向、Technology WizKids
• Early Adoptor:新たな技術を用いて問題解
決を指向(技術指向とは異なる)
• Early Majority:他社の導入事例を確認し
導入を決断(ネットワーク効果の開始)
• Late Majority:業界標準をまって最も低コス
トで導入を実施
• Laggard:ハイテク製品を導入しない人
Where is chasm in TLC?
例: PDAによる電子メール、PC音声処理機能、
電子ブック、インターネットが登場する前のパソコン
Early AdopterとEarly Majorityの違い
ハイテクプロダクトは
• Early Adopter(Visionary)にとって変革の手段
• Early Majorityにとって生産性向上の手段
Visionaryの役割:キラーアプリケーションの提供
• クラリファイ(CTIソフト)におけるシスコシステムズ
• パソコンにおける電子メール(インターネット)
• 音声認識ソフト?
• 電子ブック?
これまでのまとめ
ディレンマ、キャズムは何が問題だったのか?
既存の技術的資産
新規の技術的資産
既存の顧客資産
純粋な搾取
Pure Exploitation
顧客資産優位性の活用
Leveraging Customer
Competence
新規の顧客資産
技術資産優位性の活用
Leveraging Technology
Competence
純粋な探索
Pure Exploration
技術資産:製造技術、品質管理、知財、研究人材
顧客資産:既存顧客ベース(顧客ロイヤルティ)、チャンネル、ブランド
イノベーションの計測と分析
-技術経営戦略学に関する実証研究工学系研究科
技術経営戦略学専攻教授
元橋一之
http://www.mo.t.u-tokyo.ac.jp
メニュー
• イノベーションの計測手法
– 企業活動とデータの所在
– R&D、企業価値、生産性
– イノベーションシステムと企業・産学連携
• 技術経営分析手法(おもに特許データによ
る)
–
–
–
–
特許データのメリット・デメリット
産業・技術コンコーダンス
引用データと特許の質
社会ネットワーク分析
企業活動とイノベーションデータ
研究開発費に関するデータ
• 科学技術研究調査(総務省)
– 企業、大学、研究機関に対して毎年行われている統
計調査http://www.stat.go.jp/data/kagaku/index.htm
• 企業財務データ(有価証券報告書)
– 個別企業に関する公開情報として利用可能
– 研究開発費公開の義務化は2000年度から
• その他の政府統計・民間統計
– 研究開発に関する外部連携実態調査(経済産業研究
所)
– http://www.rieti.go.jp/jp/projects/innovationsystem/H15.html
日本の研究開発費の流れ
(2005年度、100億円)
研究開発投資ランキング
(2008年度)
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
20位
トヨタ自動車
ホンダ
松下電器産業
ソニー
日産自動車
武田薬品工業
日立製作所
東芝
キヤノン
NEC
デンソー
NTT
富士通
シャープ
富士フィルムホールディングス
第一三共
アステラス製薬
エーザイ
三菱電機
三菱ケミカルホールディングス
9200億円
6150億円
5600億円
5400億円
5000億円
4850億円
4350億円
4340億円
3870億円
3750億円
3110億円
3000億円
2700億円
2030億円
2000億円
1690億円
1610億円
1540億円
1514億円
1380億円
日経新聞調査
R&D/GDPの推移
(平成19年度科学技術白書)
企業価値(財務諸表と無形資産)
「企業価値と知的資産」
計量経済学的アプローチ
Vit = qit ( Ait + γtKit )
ln Vit = ln qit + ln Ait + ln(1 + γtKit / Ait )
ln(Vit / Ait ) = ln Qit = ln qit + ln(1 + γtKit / Ait )
(Griliches, Z., Market Value, R&D and Patents, Economic Letters
実証分析の結果
• Kとしては「R&Dストック」及び「特許数(引用ウェイト)」を
用いてγ>0が統計的に有意であることを検証
• 米国データでYes、例えばHall, Jaffe and Trajtenberg (2005)
• 日本のデータでも検証されている(長岡、2005)
「企業価値と知的資産」
計量経済学的アプローチ
Vit = qit ( Ait + γtKit )
ln Vit = ln qit + ln Ait + ln(1 + γtKit / Ait )
ln(Vit / Ait ) = ln Qit = ln qit + ln(1 + γtKit / Ait )
(Griliches, Z., Market Value, R&D and Patents, Economic Letters
実証分析の結果
• Kとしては「R&Dストック」及び「特許数(引用ウェイト)」を
用いてγ>0が統計的に有意であることを検証
• 米国データでYes、例えばHall, Jaffe and Trajtenberg (2005)
• 日本のデータでも検証されている(長岡、2005)
一国のイノベーションシステム
National Innovation System
日本のイノベーションシステム
大企業中心・自前主義
イノベーションに関する環境変化
• 世界的な製品開発競争の激化
– 中国、インドなどの技術力キャッチアップ
– 世界的に見た日本経済のMarginal化(BRICsの台
頭、G8→G20)
• サイエンス型イノベーションが重要に
– 医薬品分野:遺伝子、タンパク機能の解析
(Cockburn, Gambardella)
– 半導体分野:半導体の固体物性
• オープンイノベーションへの期待
• サイエンスセクター(大学・国研)への期待
産学間の技術スピルオーバーをどう測るか?
大
学
・
公
的
研
究
機
関
知的財産
論文など形式知
• ライセンシング統計(知財活動調査)
• 特許発明者の所属情報
• TLOに対するサーベイデータ
• 論文・特許に関する引用情報
• イノベーションサーベイ
人的交流・情報
交換など暗黙知
• 特許、論文に関する共著関係の分析
• 大学・企業に対するアンケート調査(共同研究や研究
員交流の実態、大学との情報交換、産学連携のきっ
かけなど)
ベンチャー企業
• 大学発ベンチャー調査、JBAバイオベンチャー調査
など特定分野の統計調査
イノベーションシステム(国際比較、地域間比
較)
企
業
日本の特許データベース
• IIP Patent Database(特許庁における公開特許
データを研究者向けにIIP・知的財産研究所にて
公開): http://www.iip.or.jp
• 日本の特許公開データの実例
• データの種類
– 特許公開データ(出願日、技術分類、請求項数、出願
人等):900万レコード
– 特許登録データ(登録日、技術分類、権利者、権利消
滅日等):260万レコード
– 特許引用データ:530万レコード
世界の特許データベース
• NBER Patent Database (米国特許)
– 1963-1999:米国商標特許庁登録特許データ
(2,933,922件)そのうち40万件以上は日本企業等から
の特許
– 1975-1999:特許引用データ(16,522,48件)
– その他発明者、権利保有者リスト
– http://www.nber.org/patents/
• EPO PATSTAT
– 世界の特許データ(日米欧含む70カ国の出願データ)
特許データ
(2005年大手出願数ランキング)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
電気機器 松下電器産業株式会社
電気機器 キヤノン株式会社
電気機器 セイコーエプソン株式会社
化学
富士フイルムホールディングス株式会社
電気機器 株式会社リコー
輸送用機器 トヨタ自動車株式会社
電気機器 株式会社東芝
電気機器 シャープ株式会社
電気機器 ソニー株式会社
電気機器 富士ゼロックス株式会社
電気機器 三菱電機株式会社
電気機器 株式会社日立製作所
電気機器 富士通株式会社
輸送用機器 株式会社デンソー
輸送用機器 日産自動車株式会社
電気機器 三洋電機株式会社
電気機器 松下電工株式会社
輸送用機器 本田技研工業株式会社
電気機器 日本電気株式会社
電気機器 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ[N
電気機器 三星電子株式会社[KR]
特許庁・特許行政年次報告書2007年より
http://www.jpo.go.jp/shiryou/index.htm
15,634
11,353
9,456
7,507
7,260
7,260
7,214
6,237
5,859
4,764
4,685
4,579
4,191
4,054
3,730
3,412
3,044
3,024
2,938
2,717
2,511
特許データのメリット・デメリット
メリット
– 特許制度に基づき公開(時系列、国際比較に耐えうる
精度の高いデータ)
– 詳細な技術情報
•
•
•
•
出願、登録等のタイミング
発明者・出願者(共同研究の状況)
技術コード(IPC分類)
他の特許・論文の引用情報
デメリット
– 特許性向の違い(技術の専有可能性の違い)
– 特許の価値の違い(ほとんどの特許が経済的無価
値)
• 引用情報の活用
• パテントファミリー
特許制度の概要
企業の技術ポートフォリオ分析
キャノン
武田薬品工業
トヨタ自動車工業
60%
60%
60%
50%
50%
50%
40%
40%
40%
30%
30%
30%
20%
20%
20%
10%
10%
10%
0%
0%
0%
ICT
Electronics
Drug&Medical
Electronics
Drug&Medical
Electronics
Mechenary
Others
Mechenary
Others
Mechenary
Others
2006
Chemical
Drug&Medical
2003
2000
1997
1994
1991
1988
1985
1982
1979
1976
2006
2003
ICT
2000
Chemical
1997
1994
1991
1988
1985
1982
1979
ICT
1976
Chemical
2006
70%
2003
70%
2000
80%
70%
1997
80%
1994
80%
1991
90%
1988
90%
1985
90%
1982
100%
1979
100%
1976
100%
産業・技術コンコーダンステーブル
産業分類 (企業活動基本調査 基本分類)
ipc3
技術分類 (特許IPC分類)
E04
E05
E06
E21
F01
F02
F03
F04
F15
F16
F17
F21
F22
F23
F24
F25
F26
F27
F28
F41
F42
G01
G02
G03
G04
G05
G06
G07
G08
G09
G10
G11
G12
G21
H01
H02
H03
H04
H05
プラスチック ゴム製品工
工業
業
8.3%
1.3%
1.6%
1.7%
0.7%
0.7%
1.0%
0.8%
0.4%
4.6%
2.3%
1.2%
1.5%
0.6%
0.6%
0.1%
0.9%
1.2%
1.7%
2.8%
0.2%
0.8%
2.6%
1.5%
0.2%
0.5%
0.3%
0.5%
0.4%
1.3%
0.1%
0.6%
0.2%
0.2%
1.4%
1.3%
0.0%
0.2%
2.0%
4.4%
0.1%
0.5%
3.0%
0.2%
0.2%
1.4%
0.1%
1.9%
6.5%
0.2%
0.2%
0.0%
0.3%
0.0%
0.1%
0.2%
0.8%
0.0%
0.0%
1.2%
1.1%
1.0%
0.0%
0.2%
0.1%
0.1%
0.3%
0.3%
0.2%
0.0%
3.0%
0.2%
0.6%
0.6%
0.1%
0.1%
0.6%
窯業
6.4%
1.8%
3.9%
2.0%
1.2%
0.1%
0.2%
0.6%
0.2%
1.5%
0.8%
0.7%
0.9%
2.1%
1.3%
0.1%
1.3%
5.0%
1.1%
0.1%
0.9%
1.7%
0.3%
0.1%
0.1%
0.1%
0.0%
0.1%
0.3%
0.3%
0.2%
2.2%
2.1%
1.2%
0.2%
0.0%
0.1%
2.5%
鉄鋼業
5.2%
0.6%
0.4%
5.9%
3.8%
1.6%
2.3%
2.4%
1.0%
2.9%
6.5%
0.1%
5.9%
5.7%
0.4%
1.0%
2.2%
37.3%
3.6%
8.3%
2.6%
2.0%
0.2%
0.2%
0.0%
1.1%
0.7%
1.0%
0.5%
0.1%
0.0%
0.8%
0.4%
2.7%
1.3%
0.6%
0.2%
0.1%
1.4%
通信・電子
その他の輸
非鉄金属工 金属製品工
電気機械器
精密機械工 その他の工
機械工業
電子計測器 自動車工業 送用機械工
業
業
具工業
業
業
工業
業
2.8%
7.1%
0.8%
4.3%
0.6%
0.2%
2.1%
0.9%
0.7%
1.6%
1.1%
0.3%
0.6%
0.9%
0.6%
0.8%
1.1%
3.6%
18.6%
0.6%
1.1%
3.0%
7.2%
0.5%
0.0%
0.6%
0.2%
0.0%
1.7%
0.9%
0.0%
0.2%
3.8%
13.3%
5.4%
4.8%
0.6%
0.7%
2.7%
14.5%
13.0%
50.6%
1.7%
0.3%
0.2%
2.1%
1.3%
4.1%
5.0%
1.9%
0.4%
1.7%
36.7%
24.9%
1.2%
4.5%
0.5%
2.1%
5.7%
1.9%
0.8%
0.3%
0.0%
0.5%
1.6%
0.3%
0.5%
0.6%
3.3%
0.1%
0.1%
1.2%
0.7%
0.3%
0.5%
0.1%
0.4%
0.6%
10.4%
7.4%
4.9%
45.0%
16.0%
16.1%
23.7%
30.5%
59.8%
23.8%
28.3%
4.7%
35.3%
11.1%
9.8%
23.8%
24.1%
5.6%
14.0%
29.5%
18.2%
14.1%
20.3%
41.5%
3.8%
27.5%
25.5%
46.2%
7.3%
10.9%
2.6%
15.8%
28.2%
17.8%
11.2%
11.5%
9.4%
23.4%
7.5%
9.9%
10.8%
8.1%
2.5%
5.1%
11.4%
17.2%
30.9%
6.0%
5.7%
5.4%
32.3%
11.8%
11.5%
39.6%
37.0%
12.9%
10.3%
14.2%
20.3%
11.1%
25.3%
6.9%
10.0%
7.1%
35.0%
17.6%
20.6%
42.5%
13.0%
5.8%
19.8%
17.0%
19.1%
23.5%
37.6%
27.5%
21.9%
29.9%
1.7%
5.3%
1.4%
0.8%
4.4%
4.2%
3.5%
6.9%
1.8%
4.3%
3.4%
4.6%
1.9%
5.6%
10.4%
16.1%
6.9%
8.1%
8.3%
9.4%
7.5%
13.7%
30.6%
10.5%
62.5%
14.9%
29.9%
22.3%
16.7%
38.6%
35.8%
46.6%
7.9%
8.7%
32.1%
20.4%
48.3%
33.3%
28.9%
2.3%
30.0%
1.2%
1.2%
60.2%
61.9%
12.6%
12.1%
9.8%
31.5%
2.3%
47.5%
0.8%
3.1%
1.1%
5.7%
3.1%
3.8%
20.2%
4.9%
14.4%
8.6%
2.7%
0.6%
1.5%
7.2%
3.2%
3.2%
6.6%
11.2%
1.4%
0.7%
8.0%
4.7%
5.2%
8.1%
4.3%
1.9%
4.9%
4.2%
1.8%
0.5%
2.6%
2.4%
1.2%
5.3%
3.2%
5.2%
1.3%
3.0%
1.1%
7.0%
1.4%
0.3%
0.5%
0.9%
0.5%
1.2%
5.0%
10.1%
1.7%
0.2%
0.0%
0.1%
2.3%
0.3%
0.4%
1.5%
1.5%
0.1%
0.0%
1.4%
3.2%
0.4%
1.4%
0.4%
0.1%
0.4%
0.3%
0.9%
0.2%
1.0%
0.2%
0.2%
5.2%
2.2%
1.8%
1.4%
3.0%
1.0%
1.1%
0.2%
0.1%
0.2%
0.7%
0.6%
0.1%
1.8%
2.0%
12.7%
13.4%
17.0%
21.0%
2.4%
9.0%
0.8%
2.6%
5.3%
1.1%
7.2%
15.2%
5.8%
3.6%
2.0%
2.1%
10.0%
2.6%
15.5%
16.7%
21.5%
1.9%
0.5%
0.2%
1.0%
1.5%
2.9%
1.9%
0.9%
5.0%
1.9%
2.3%
3.0%
1.0%
2.2%
6.1%
0.6%
3.6%
5.6%
1.6%
0.5%
0.2%
1.3%
1.8%
1.7%
0.4%
11.1%
4.6%
42.8%
0.9%
0.2%
0.6%
2.1%
3.1%
1.9%
2.2%
4.7%
エレクトロニクス企業の技術相関と営業利益率
技術関連指標と営業利益率
0.1
事業数=2
日立
東芝
0.08
三菱電機
ソニー
営業利益率
0.06
松下
富士通
NEC
0.04
シャープ
三洋
HP
0.02
サムスン
シーメンス
0
フィリップス
0
0.2
0.4
0.6
0.8
LG電子
-0.02
指標
事業数≧3
「電機メーカーの事業展開と業績の相関分析」(古泉聡洋、2009年3月)
引用データの活用
• 引用データ
– 出願人引用(米国) vs 審査官引用(日欧)
– 特許制度の違いに注意
• 技術のスピルオーバーを示す指標
– 地理的に近くの出願人(発明者)を引用?:知
識フローの地理的近接性→クラスター政策の
評価
– 引用ラグ:技術の陳腐化スピード
– 引用、被引用特許の技術分野:特許の特性(
重要性、サイエンスリンケージ 等)
特許引用データの活用
分析事例:移動体イノベーションにおける
NTTドコモの役割
KDDI,ソフトバンクモバイル
他オペレータ
NTTドコモ
Pre2000
Post2000
イノベーション
スピード加速
端末ベンダ4社
他端末ベンダ
パナソニック、富士通、三菱電機、日本電気
ソニー、シャープ、三洋電機、日立製作所、東芝
イノベーションスピードが速い
イノベーションスピードが遅い
(池田・元橋:2010)
結果の一部(引用ラグ)
Constant
Number of inventors
Share of mobile patent stock
Value ratio
4 vendors
NTT docomo
Non-NTT operetors
Other 5 vendors
IPC dummies
Year dummies
Mode l 1
Mode l 2
6.849
0.041
1.847
-1.855
-0.307
Not included
Not included
Not included
YES
YES
6.601
0.041
1.850
-1.839
Not included
0.474
0.773
0.028
YES
YES
***
***
***
***
**
Mode l 3
pre2000
6.757
0.039
1.841
-1.897
-0.321
Not included
Not included
Not included
YES
YES
***
**
Mode l 4
post2000
2.496
0.049
2.430
-1.105
-0.219
Not included
Not included
Not included
YES
YES
Observations
2580
2580
2213
367
Adj R-squared
0.333
0.338
0.267
0.116
standard errors in parenthesis
*
p<.05
p<.01
***
p<.001
**
**
結果の一部(Generality)
Mode l 1
Constant
Number of inventors
Share of mobile patent stock
log (Number of backrward citation +1)
NTT docomo
NTT docomo*pre2000
NTT docomo*post2000
Non-NTT operetors
4 vendors
Other 5 vendors
IPC dummies
Year dummies
Observations
Adj R-squared
standard errors in parenthesis
*
p<.05
p<.01
***
p<.001
**
Not
Not
Not
Not
Not
0.369
0.002
0.025
0.065
0.022
included
included
included
included
included
YES
YES
8047
0.091
Mode l 2
***
***
*
0.369
0.002
0.026
0.066
Not included
0.033
-0.009
Not included
Not included
Not included
YES
YES
8047
0.091
Mode l 3
***
***
**
0.400
0.002
0.047
0.067
Not included
Not included
Not included
0.010
-0.048
0.003
YES
YES
8047
0.097
***
***
***
発明者データの活用
• DNAチップに関するキャノンと日立ソフトの戦
略比較
• DNAチップ関連特許からコア技術者の特定
表1:キヤノンのコア技術者
発明者 出願件数 占有率 キャリア
C-1
71
56.3% 中堅
C-2
53
42.1% 若手
C-3
37
29.4% 中堅
(太田・元橋:2010)
表2:日立ソフトのコア技術者
発明者 出願件数 占有率 キャリア
H-1
46
67.6% 中堅
H-2
41
60.3% 若手
H-3
29
42.6% 中堅
H-4
21
30.9% 若手
H-5
20
29.4% 中堅
H-6
19
27.9% 若手
H-7
18
26.5% 中堅
H-8
18
26.5% 若手
H-9
16
23.5% 中堅
H-10
16
23.5% 若手
H-11
14
20.6% 若手
H-12
14
20.6% 若手
H-13
14
20.6% 中堅
コア技術者の共著関係
日立ソフト
キャノン
(太田・元橋:20
日立ソフトvsキャノン
100
80
%
60
キヤノン
日立ソフト
40
20
0
1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年
出願年
図3:固有ベクトル中心性による集中度の経年変化
技術経営とその研究手法
技術的発見・アイディア
• 遺伝子機能
• 情報検索アルゴリズム
• デザイン、軽量>機能
イノベーション
経済価値化・収益化
• バイオ医薬・遺伝子治療
• Google
• i-pod
イノベーションマネジメント
• 資金(ベンチャーファイナンス)
• 市場(テクノロジーマーケティング)
• 組織(研究所と事業部門リンケージ)
• 知財(ライセンシング)
• 技術企画(ポートフォリオ、ロードマップ)
分析ツール
分析データ
•
•
•
•
特許・論文データ
有証・財務諸表
政府・業界統計
インタビュー
評価・分析
•
•
•
•
計量モデル分析
多変量解析
ネットワーク分析
ケーススタディ
参考文献
(経営戦略・経営論を考えるための良書)
『経営戦略の思考法』(沼上幹著)日本経済新聞社
『日本の優秀企業研究』(新原浩朗)日経ビジネス文庫
(技術経営に関する入門書)
『イノベーションの経営学』(ティッド、ベサント、パビット)(後藤・鈴木監訳
)NTT出版、Managing Innovation, Integrating Technological, Market
and Organizational Change (原題)
(技術経営研究に関する俯瞰的書籍)
『Handbook of Technology and Innovation Management』(Scott Shane 編)
Wiley Publishing
(実証研究の事例集)
『日本のバイオイノベーション』(元橋一之編著)、白桃書房
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