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ガソリン価格高騰と消費者心理
Car Life Research : 2005年1月 ガリバー自動車研究所レポート ガソリン価格高騰と消費者心理 この一年で急騰したガソリン価格。そして税制優遇措置の延長決定。まるで世界中がハ イブリッドカーを後押しするかのような展開に、一般ユーザーの反応は7割が前向きに検討。 また、同じように追い風が吹いているカテゴリーが軽自動車。税制改革のあおりを受けて 税率引き上げが検討されましたが、結局見送りに。 2004年の販売台数が過去最高を更新 したばかりだけに、今後の動向に与える影響は・・・。 ■調査概要 調査期間 2004年12月 調査対象 1年以内に現在所有している自動車の買い換えを考えている20歳以上のインターネットユーザ゙ー 調査実数 300サンプル(有効回答数) 調査方法 インターネット調査 調査企画 ガリバー自動車研究所 調査協力 C-NEWS ■主な内容 ・【ガソリン価格高騰】 最も多いガソリン代節約術は “セルフスタンドの活用” で52% ・【車選びへの影響】 4分の3は、ガソリン価格の高騰が「次の愛車探し」に影響アリ。 ・【税制改革①】 自動車税の軽減措置は「ハイブリッドカー」にとっては大きな追い風に!! ・【税制改革②】賛成が14.3%に対し、6割強が反対する軽自動車税の税率引き上げ ・【企業イメージ】エコロジーなイメージがあるブランドは86.7%を得たトヨタの一人勝ち。 ■レポートに関するお問い合わせ 株式会社ガリバーインターナショナル 広報部 〒100-6425 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング25F TEL 03-5208-5501 FAX 03-5208-5511 ■レポート総合企画/制作 佐藤 誠 (ガリバー自動車研究所) Car Life Research : 2005年1月 ガソリン価格高騰!! ~ 最も多いガソリン代節約術は “セルフスタンドの活用” で52% ~ Q 2004年12月6日現在、レギュラーガソリンの全国平均価格(税込み)は119円と、前年の同月 平均価格/105円から14 円アップしています。この値上がりに対し、あなたはどのように対 応していますか?(複数回答可) ガソリンスタンドの会員になり、 ガソリン代を安く抑えるようにしている セルフサービスのGSに行って、 ガソリン代を安く抑えるようにしている 117人 空ぶかしをしないなど、ガソリンの 無駄遣いをしないようにしている 155人 62人 燃料添加剤などのケミカル用品を使っ て、燃費の向上に努めている 次に購入する車は、なるべく燃費の 良いモデルにしようと思っている その他 12人 106人 7人 42人 特に気にしていない 0 20 40 男女別 60 80 100 120 140 160 年代別 男性 女性 73 セルフサービス セルフサービス 燃費の良いモ デル ケミ カル用品 その他 82 ガソリ ンス タンドの会員 ガソリ ンの無駄遣いをし な い 特に気にして いな い 4 59 ガソリンスタ ンドの会員 58 50 燃費の良いモデル 54 2 0 歳~2 9 歳 31 62 43 29 22 ケミカル用品 9 3 0 31 5 31 4 0 歳~4 9 歳 特に気にして いな い 36 25 25 16 17 23 19 20 40 60 80 100 120 140 160 0 9 20 14 3 11 2 13 1 5 1 10 5 0 歳以上 1 13 2 56 3 0 歳~3 9 歳 ガソリンの無駄遣いをしな い 43 (人) 4 40 60 80 100 120 140 160 180 ■20~ 20~30代はセルフやカードなどSSのメリットを活用 30代はセルフやカードなどSSのメリットを活用 ガソリン価格高騰への対応策を男女別でみてみましたが、 特に大きな差はありませんでした。しかし、年代別でみると 20~30代の若い世代はセルフSSや会員カードなど「足で 稼ぐ」サービスを利用する割合が多いようですが、50代あ たりになると「燃費の良いモデルを選択する」という割合が 多いという年齢的な特徴が顕著に表れていました。 1 Car Life Research : 2005年1月 ■【車選びへの影響】 4分の3は、ガソリン価格の高騰が「次の愛車探し」に影響アリ Q ガソリン価格の高騰は、あなたの自動車選びにどのような影響を与えますか? (最も当てはまるものを1つだけお答えください。) ■ガソリンの高値継続が低公害車のシェア拡大に 特に影響はない 25.0% その他 0.3% 購入を検討して いる候補の中か ら 、燃費の良い モ デ ルを選ぼう と思う 43.7% ハイブリッドカーを 購入しようと思う 6.3% 軽自動車やコンパクト カーなど、燃費の良いカ テゴリーを選ぼうと思う 24.7% 次に、1年以内に車を買い換える予定のある300 人の方に、今度は「ガソリン価格の高騰があなた の車選びに与える影響」をお聞きしました。 その結果、「特に影響はない」と答えた方はちょう ど25%。ということは、それ以外の方、つまり4分の 3の方々が、車選びにおいてガソリン価格高騰で 何らかの影響を受けるということでした。 やはり最も多い回答は「検討中の候補車の中から 燃費の良いモデルを選ぶ」で、約半数近く。続いて 「軽やコンパクトなどをチョイスする」のは約25%。 「ハイブリッドカーを購入しよう」という方はわずか 6.3%ですが、市場ではまだまだ少ない車種展開を 考えると、健闘した数値。今後、さらにガソリン価格 が高値を続けた場合、ハイブリッドカーのマーケッ トシェアはさらに拡大していくでしょう。 ■【税制改革①】 自動車税の軽減措置は「ハイブリッドカー」にとっては大きな追い風に!! Q ハイブリッドカーへの自動車取得税の軽減措置が2007年3月まで、あと2年延長されることに なりました。これを受けて、あなたはハイブリッドカーの購入について、どう思いますか? (最も当てはまるものを1つだけお答え下さい) ■ 今年はハリアー&クルーガーハイブリッドも登場予定!! 今年はハリアー&クルーガーハイブリッドも登場予定!! 約7割が購入に対して前向きであり、「低公害車の利用拡 大を目指す」という政府の目的がうまく機能していることが 分かります。 さらに今年は「トヨタ・ハリアー&クルーガーハイブリッド」と いうSUVジャンルの新型車も登場するので、ハードとソフト の両面で消費者の購買意欲がそそられそうです。 ←「2005年 欧州カー・ オブ・ザ・イヤー」を受 賞した、世界初の量産 ハイブリッド車の「トヨタ・ プリウス」。1月9日から 開催されるデトロイト ショーには最高速209 キロ仕様にモディファイ された[プリウス」が出 展される。 全く興味がない 6.7% その他 2.3% 購入するメリットを感じら れない 7.0% ぜひ購入したい 5.3% 購入したいとはあまり思 わないが、情報は入手 したい 14.0% 購入する 候補の1 つ に入れたい 36.3% 格好良いモデルが発売 されたら、購入を検討し たい 28.3% 2 Car Life Research : 2005年1月 ■ 【税制改革②】 賛成が14.3%に対し、6割強が反対する軽自動車税の税率引き上げ Q 来年度の改正では見送られることになった「軽自動車税の引き上げ」。 これについて、あなたはどう思いますか?(最も当てはまるものを1つだけお答えください) その他 1.0% 軽自動車は候補に入ってい なかったので、特に興味は ない 21.0% ■「引き上げ見送り」は軽人気をさらに後押しする 軽自動車の税率は 安す ぎる ので、多少 は引き上げても 良い と思う 1 4 .3 % 軽自動車のメリットがなく なる ので、税率引き上げ には賛成できない 6 3 .7 % この案は結果的に見送りになりましたが、この 税率引き上げ案に対する感想を質問したところ、 「多少の引き上げには賛成」が14.3%だったのに 対し、予想通り「税率引き上げには反対」派が 63.7%を占めました。 先ごろ発表された2004年の新車総販売台数で は、軽自動車が5年ぶりに過去最高を更新する ほどの人気(189万1147台/日本自動車販売協 会連合会)。逆にこれまで人気だったコンパクトカー を含む2000cc以下の小型乗用車が7.2%のダウ ンということは、人気の傾向は確実に軽自動車へ と向かっているようです。 ■ 【企業イメージ】 エコロジーなイメージがあるブランドは86.7%を得たトヨタの一人勝ち Q あなたにとってエコロジーなイメージがあるのは、どのメーカーの自動車ですか?(複数回答可) 0 50 10 0 1 50 20 0 2 50 30 0 260人 トヨタ 日産 ホ ンダ ス バル 三菱 マ ツダ スズキ 27人 34人 トヨタ : プリウスがエコカーのさきがけのように感じるから(パート/35歳) プリウスからエスティマなど、ハイブリッド車種が豊富(公務員/33歳) ほか、「プリウス」というワードを含む声・・・・・・96人 ハイブリッドカーの先駆メーカーだから(エンジニア/35歳) ほか、「ハイブリッド」というワードを含む声・・・・・・47人 CMなどのイメージで(事務員/27歳) ほか、「CM・宣伝」というワードを含む声・・・・・・38人 ダイ ハツ BMW GM ク ラ イス ラ ー フ ォ ル ク ス ワー ゲ ン メ ルセ デ ス ・ベンツ そ の他 →今年リリース予定の「ハリアーハイブリッド」。トヨタのハイブリッドシステム「TH SII」を搭載する等、従来の「燃費が悪いSUV」のイメージを変えるモデルになる。 日産 : 新しいことに積極的にチャレンジしているイメージがあるので(その他/27歳) ホンダ:フィットなど燃費がいい車種が多いから(会社員/24歳) ホンダ: ダイハツ:燃費のいい軽自動車に力を入れているから(IT関連/27歳) ダイハツ: 3