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研究科學生中村傳

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研究科學生中村傳
3641
氣
管
病
ノ
的
攣
化
其ノ3.結核症即興ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
金澤讐科大學病理學i教室(主任青垣教授)
研究科學生中村傳
次
De7−y’z’ IVaka77zara
(昭和16年9月18日受附 特別掲載)
(本研究ニハ昭和16年度文部省科學研究費ノ補助ヲ受ケタリ)
内 容 抄鋒
検索セル氣管結核症例ハ肺結核症二俘ハレタル績護
性ノモノaシテ,病攣ハ膜性部及下部二多ク認メラ
レ,其ノ護生ハ管内性(腺排泄管ヲ含ム)傳播ニヨルギ
ノニシテ,護生上上皮下淋巴竈ノ存在ノ意義大ナリ・病
竃ノ蔓延ハ圭トシテ淋巴道ニヨルモノナリ.病竈ノ形
態ハ種々ナルモ,増殖型ノモノ多キハ氣管組織構造二
基ク所寡カラズト思惟セラル.結核性潰瘍ハ病竃ノ軟
解及ビ上皮下ノ竈ノ鑛大シテ上皮ヲ破壊スルコトニヨ
目
リテ護生シ,其ノ鑛大ハ融合ニョリ叉二i欠性炎ノ添加
ニョリテ成サレ,殊二雑菌ノ後感染ハ其ヲ促進スルモ
ノナリ.潰瘍面二於テ再生セル上皮ハ確状上皮ヘノ化
生ヲ示スモノ多シ.病竈ノ鑛大=ヨリ諸組織二績護性
二化ヲ惹起ス.喉頭結核症ト氣管結核症トハ必ズシモ
笹戸ルルモノニ非ズ.氣管結核症ト肺結核症トノ間ニ
ハ増殖型ノモノニ於テ挙行關係ヲ示スコト多シ.氣管
結核症ハ饅質的ニハ攣野里質トノ聞二型キ’關係アリ..
次
緒 言
其ノ3 亘細胞
第1章 研究材料及ビ研究方法
第2章 所 見
第1節 肉眼的所見
第2節 鏡梅的所見
其ノ4 「プラズマ細胞
第5項 潰瘍形成
A。潰瘍ノ護生及擾大
B.潰瘍形成二俘ハル・攣化
其ノ1 繊維素様攣化
其ノ2 淋巴球浸潤
其ノ3 上皮再生亜二増生
第6項 各種組織二於ケル績嚢性攣化
其ノ1 血管
其ノ2 軟骨及ビ軟骨膜
其ノ3 混合腺及ビ其ノ排泄管
第1項病竈ノ所見
第2項 :全般的所見
其ノ1 粘膜及粘膜下組織
a.上皮
b.粘膜固有層:及粘膜下組織
其ノ2 血管
其ノ3 軟骨及軟骨膜
其ノ4 混合腺及排泄:管
其ノ4 ?9ZIS筋
第7項軟骨部ト膜性部トノ相蓮
其ノ5 滑孕筋
第3章 所見総括並二考按
第1項 氣管結核症ノ病理組織學的分類四二考察
第2項 氣管結核症ノ感染及護生
第3項 病竈ノ蔓莚
第4項 氣管結核症二於ケル出現細胞
其ノ1 多核白血球
其ノ2 類上皮細胞
第8項 氣管結核症ト喉頭結核症
第9項氣管二野ケル結核性再構ノ分布
第10項 氣管結核症ト肺結核症
第11項 氣管結核症ト膣急
結 論
文 献
[ 261 ]
3642
中
村
緒
言
肺結核症ト上仁道殊二喉頭,選管二於ケル結
ク,從ツテ其ノ病攣モ亦相似タルモノト考ヘラ
核症トガ密接ナル關係ヲ有スルモノナルハ夙二
ル・モ,相異ナレル黙モ亦存スルモノト考ヘラ
五メラル、トコロナリ.サレド其ノ業績報告ノ
ル.コ、二二テ余ハ結核症:於ケル氣管ノ攣化
大多数ハ喉頭結核症ノミニ關セルモノニシテ,
二就キテ槍索ヲ試ミ,聯力知見ヲ得タルヲ以テ
氣管二於ケルモノハ甚ダ少シ.喉頭ト氣管トハ
之ヲ記載セントス.
其ノ位置的關係及ビ組織構造上,類似セル職多
第1章 研究材料及ビ研究方法
法,Mallory氏膠基繊維i染色法, Ziehl一:Neelsen氏結核
本研究二十ヒシモノハ當病理學教室二十テ解剖セラ
レタル肺結核症例ノ氣管ニシテ,総数88例=就キ槍索
菌染色法,Gram氏染色法,:L6Mer氏「メチーレン青
セリ.一例二就キ肉眼的攣化ノ存在部位ヲ考慮シ,縦
染色法,Weigert氏揮力繊維染色法,淺井氏格子賦繊
断及ビ横衝組織片ヲ探りタリ.識片ハ「ツェPtイヂン
維染色法,Pap氏染色法ヲ施セリ.
槍索例二關スル臨床上及ビ病理解剖上ノ事項
包埋法ヲ行ヒテ作製セリ.染色法トシテハ「ヘマトキ
ワ大要ハ之ヲ表ヲ以テ示セリ.
シリソ」一「エオジンJ重i染色法,VFn Gieson氏染色
第
e
性
顧鐡副
as號1蕾號1剛
病
歴
大
1
表
要
臨床診鰍
主ナル病理解剖學的診懸
1
1313
40
s
38歳ノ1月初旬右胸部瘍痛.咳嚇
喀疾アリ肋膜炎ト診断.6月下旬
右肺上葉室洞形成.陳蕾性氣管支
肺結核症i
淋巴腺結核症.結核性潰瘍性喉頭
2
1404
18
s
本年10月初旬頸部淋巴腺炎,以來
食思不振,下痢,咳漱,腹部膨隆
結核性腹膜炎
1氣管炎.扁桃腺結核症.右腎・脾・
肝結核症.結核性潰瘍性腸炎.
義弟上葉陳薔性結核症.爾肺細葉
肩押部緊張感アリ肺結核ト診断.
5月21日死亡.
腸結核症
及墜痛アリ.ユ2月死亡.
性結節性結核症.左肺室洞形成.
左血管支淋巴腺結核症.結核性腸
潰瘍.喉頭氣管「レンス檬潰瘍.
狂騒粟粒結核症.漿液性亜結核性
腹膜炎.
3
1453
19
9
離艘芽難難籔篠潰霧肺門
本年6月頃ヨリ咳漱喀疾腹痛下痢
アリ.12月9日死亡.
度喉頭結核症.結核性潰瘍性腸炎,
横隔膜腹膜結核症.
1老
41・495174i♀/不詳・8月3・日死亡・
5
“ 1517
25
6
管淋巴腺結核症.
肺結核症(小葉性結節性,一部粟
粒結核症).氣管喉頭及腸結核症.
肺結核症
(第2期)
扁桃腺結核症.脾■t肝粟粒結核症.
ユ2月7日肺疾患ト診断.i翌年2月
1日頃ヨリ咳漱喀疾甚シ.2,月8
日死亡.
右側膿胸._賜」閲膜淋旦腺結核症._
i肺結核症羅簾羅難露骨騨籍
6i・524i24同不詳
7
1532
49
9
左肺上葉陳薔性結核症.氣管支氣
衰1
左肺結核症(室繭形成)二藍管分岐
結核症ニツキテ特記スベキコトナ
シ.5月10日死亡.
胃及腹膜癌
部・$E,“部・右腋下淋巴腺結核症.結
管結核1生潰瘍.腸結核性潰瘍.氣
管支淋巴腺継核症・
爾肺細葉性象細葉性結節性結核症.
肺空洞形成脾・腎・肝粟粒結核症.
結核性潰瘍性腸炎.喉頭氣管結核
核性腸潰瘍.胃潰瘍.
耳市結核症(小葉性滲出憐). 艮一頭三
8
1535
33
s
不詳.5月26日死亡.
肺結核症
9
1540
29
6
大正14年10月10日頃全身倦怠アリ
肺浸潤ト診鰍.昭和3年腹痛下痢.
咳漱喀疾中等度.7月23日死亡.
肺結核症
腸結核症
[ 262 ]
症.
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
10
1599
11
1606
12
1619
s
嘗テ舞踏病ヲ患ヒ自痴ノ檬ニナル.
肺結核症
1年 8
4月28日ヨリ護熱.咳蹴盗汗アリ.
5月31日死亡.
旛 膜 炎
25
11月
13
9
10歳ノ時腹部膨満.本年1月腹痛
護熱. 3月25日ヨ リ下痢. 7月26
1641
22
9
左肺細葉性結節性結核症.室洞形
成.乾酪性肺炎,右肺高度細葉性
結節性結核症,結核性潰瘍性喉頭
炎.腸高度結核性潰瘍.肝結核症.
臓・麟膜結核症.肺細葉性結核症.
氣管支肺炎.腎脾肝粟粒結核症.
氣管・氣管支乾酪性淋巴腺炎二_
爾側乾酪性氣管支肺炎.腸結核性
潰瘍,腸間膜並氣管支淋巴腺結核
症.脾・肝・扁桃腺結核症.氣管及
日死亡.
13
3643
喉頭潰瘍.
本年7月腹部鈍痛.漸労繍痩.9
月中旬ヨリ咳嚇.11月9日死亡.
左上下葉大葉性肺炎.左肺室洞形
成.右上葉膠檬性象乾酪性肺炎.
肺結核症
脾・腎・肝及腸間膜・氣管支淋巴腺
粟粒結核症.腸濾胞性結核症.扁
桃腺・喉頭・氣管結核症.
14
1653
24
9
日乍年4月ヨリ蚤こ身倦怠. 咳褒歓喀疾
腹痛下痢.3月2日死亡.
肺結核症
爾側細葉性乾酪性肺炎.細葉性肺
結核症.肺室洞形成.氣管。氣管
支・腸聞膜淋巴腺結核症.結核性
腸潰瘍. 結核,性潰瘍’t生喉頭i氣管炎.
扁桃腺結核症.肝・脾粟粒結核症.
6月20日頃感胃二罹り頭痛全身倦
15
170Jr
18
9
怠ヲ畳ユ.以來熱37。C 2!一3/.
便秘二傾キ食思不振.8月16目死
亡.
16
17
1718
1732
19
28
9
9
本年5月下旬胸下部鈍痛37−8。C
ノ護熱.咳蹴食思不振.8月下旬
38−9。Cノ護熱盗汗胸内歴迫感ア
リ,9月中旬謄嚢部駆痛.10月二
入リテ嘔吐,頭痛,咳獄護作.10
肺結核症
腸結核症
肺上葉結核性室洞.細葉性肺結核
症.漿液性繊維素性腹膜炎。結核
挫腸潰瘍.結核性潰瘍性喉頭氣管
炎.結核性胃潰瘍.
結核性蕪漿液性出血性腹膜炎.結
粟粒結核症
核性心外膜炎。結核性麟膜炎.肺・
腎・肝粟粒結核症。高度脾結核症.
結核性潰瘍性喉頭氣管炎.扁桃腺
苗舌結核症.濾胞性結核性潰瘍性
月22日死亡.
腸炎」電緻懸田墓性乾i醗瞳肺炎・
不詳
細葉性肺結核症.小葉性乾酪性肺
炎.爾肺室洞形成.陳薔性氣管支
亜大網淋巴腺結核症.結核性喉頭
肺結核症
氣管炎.腎・肝・脾結核症.結核性
潰瘍性腸炎。
18
1738
22
6
昨年5月肺尖加答兇.12月初旬ヨ
リ下痢.本年1月咽頭痛慶聲.1
月17日死亡.
肺結核症
喉頭結核症
爾肺上葉細葉性高度結核症,爾肺
上葉室洞形成.結核性潰瘍性喉頭
炎.結核性潰瘍性腸炎.
爾側乾酪性氣管支肺炎.肺播種性
ユ9
1774
14
9
本年4月中旬ヨリ護熱.5月中旬
ヨリ喀疾全身倦怠.7月23日死亡.
粟粒結核症
1792
34
9
肺結核症
喀出.10月20日死亡.
腎粟粒結核症.扁桃腺・氣管氣管
支淋巴腺結核症.
H乍年、2月感胃.本年9月28日嗣
20
粟粒結核症.脾・肝・膵・甲賦腺・副
左肺一乾酪性氣管支肺炎.膠様挫
肺炎.室洞形成.左側乾酪性氣管
支淋巴腺炎.右肺細葉性結核症.
腸高度及喉頭結核性潰瘍.腸間膜
淋巴腺結核症.
21
1813
14
9
昨年6月全身倦怠.本年7月ヨリ
咳匹歓ロ客療. 8月ヨリ下痢. 9月ヨ
リ護熱(38。C).12月29日死亡.
腹膜結核症.細葉性象細葉結節性
並増殖性象滲畠性肺結核症.肺室
肺結核症
洞形成.氣管支・氣管・喉頭結核性
潰瘍.腸結核性潰瘍.扁桃腺及腸
聞膜氣管支淋巴腺結核症.脾・肝
粟粒結核症.
22
23
1858
1870
15
34
6
6
昨年9月上旬血疾喀出.本年3月
下旬肺結核ニテ入院。以後護熱ア
リ衰弱加ハル.7月1日死亡.
昨年8月肺尖加答兇.本年7月ヨ
リ下痢.8月26日死亡.
繍徽症麟講野騰度磯鱗梁
(右肺上葉昼洞)葉性肺炎.腸結核性潰瘍.喉頭結
腸結核症 核症.氣管支亜腸閲膜淋巴腺粟粒
結核症.
肺結核症
左側細葉性兼小葉性乾酪性肺炎.
右肺上葉結核性室洞,高度結核性
腸潰瘍。扁桃腺・喉頭及氣管結核
症.脾・肝結核症.左側膿胸.
24
ユ89ユ
20
6
昨年6月感冒二罹ル.7月初旬喀
瑚瑚李謝鎧稽雛悪・
肺結核症
爾肺細葉性増殖性結核症.爾側細
葉性乾酪性肺炎.爾肺室洞形成.
結核性潰瘍性喉頭炎.扁桃腺及脾
亜氣管支・腸間膜淋巴腺粟粒結核
症.陳葎i性肝結核症.結核性腸潰
瘍.
[ 263 )
3644
,申
村
幽趣上下葉多護性結核性室洞.左
側細葉性乾酪性肺炎.右側結核性
25・9・9・8♀鴨脚門門3下旬ヨリ
肺結核核 氣管支肺炎.氣管支及腸間膜淋巴
腺粟粒結核症.氣管喉頭及腸結核
性潰瘍.痴愚扁桃腺結核症.
上下葉小葉性壊疽性乾酪性肺炎・
右肺結核性室洞.細葉性増殖性肺
昨年7月突然喀血.9.月20日頃ヨ
肺結核症結核症.結核性潰瘍性喉頭営門炎・
26 1924 22 6 り咳漱,喀疾,墨型.4月18日死
氣管支淋巴腺・扁桃腺・脾粟粒結核
症.腸結核症.
細葉性象小葉性脳殖性兼滲出性肺
肺結核症 結核症.右煙室洞形成.腸結核性
腸結核症 潰瘍.扁桃腺喉頭氣管結核症.左
亡.
一・昨年10月頃肺結核症。昨年6月
27 1925 16 8 頃ヨリ下痢.本年4月申旬ヨリ咽
頭痛.4月24日死亡:.
賢・肝・脾粟粒結核症.
昨年6月申旬肩凝三熱腹痛アリ.
肺結核症
28 1947 34 6 本年2月下旬ヨリ咽頭痛.7月19
日死亡.
本年初同意熱喀疾アリ.7月末頃
29 1959 30 ♀ ヨリ嚥下困難,9月4日死亡.徽
肺結核症
毒反二二陽性.
30 1962,16 ♀ 不詳
左肺一細葉性増殖性乾酪性肺炎.
多護性結核性冨洞.右単一上葉結
核性室洞.上中葉慢性細葉性乾酪
性肺炎.下葉繊維性漿液性肺炎.
幽思喉頭:腔腸結核性潰瘍.氣管中
腸閲膜麩巴1腺;図型旺i望粒造毯症L
肺結核性盗洞.細葉性肺結核症.
喉頭結核症
氣管喉頭及腸結核性潰瘍.氣管支
腸間膜淋巴腺及脾肝粟粒結核症.
細葉性増殖性象滲出性肺結核症.
肺結核症
舌喉頭氣管理腸結核性潰瘍.心外
肺室澗形威.脾・肝・腎・膵結核症.
膜結核症.
昨年來ヨリ叢熱全身倦怠.本年1
31 1975 19 ♂ ,月輕快スルモ其ノ後山頭痛アリ. 肺結核症
10月25日死[:二.
32
1988
20
粒結核症.
本年2月肺結核症ト診断.12月中
上旬
♀
肺結核症
旬意識凋濁.工2月20日死亡.
昨
昨年5月下旬護熱.6月初丁丁浸
33 1998 26 S 潤ト診断.i其後咳噺二品アリ.1 肺
月23日死亡.
浸
潤
肺結核症
昨年7月頃ヨリ咳漱喀疾アリ.12
且申旬ヨリ下痢.1月27日死亡.
34 1 2001 1 35 1 (1)
肺増殖性兼滲出性結核症.破壊性
兼硬結性肺結核症.結核性喉頭氣
管炎.扁桃腺・腸淋巴濾胞及脾粟
腸結核症
結核性腹膜炎
352・382・$語聾雲霧騨咳艦汗アリ・ 肺結核症
細葉性滲出性象増殖性肺結核症.
結核性禅室洞.結核性喉頭及腸潰
瘍.腸間膜淋巴腺結核症.脾。腎。
肝粟粒結核症.結核性膿i膜炎.
爾側結核性膿胸(左側包裏壁).増
殖象滲出性細葉性肺結核症.右肺
結核性室洞.氣管支淋巴腺結核症・
喉頭・都田・氣管支及腸結核性潰瘍.
輕度漿液性腹膜炎.爾肺細葉性増
殖性象滲出性結核症.結核性肺室
洞.喉頭・耳管及腸結核性潰瘍.
腸間膜淋巴腺乾酪性炎.
左運上下葉結核性室洞.爾側慢性
細葉性乾酪性導管支肺炎.右肺門
護性結核性室洞.結核性潰瘍性喉
頭氣管炎.脾・及露塵支淋巴腺粟
粒結核症.
書肺細葉性結核症.左肺及右肺中
書肺細葉性結
葉結核性室洞.喉頭及氣管「レン
ス様潰瘍,下側扁桃腺結核症.曝
書支淋巴腺結核症.脾粟粒結核症.
ヌ支淋巴腺結
t結核性室洞ス様潰瘍,毛
下痢,咳漱,呼吸困難,室洞症朕アリ.
36
2061
21
肺結核症
♀
糾j性腸潰瘍
一
『
腹膜結核症.
腹膜結核症.左肺上葉硬化性破壊
性一一部膠檬性結核症.輝輝細葉性
ォ一部膠檬性
37
2062
20
δ
3年前ノ秋雨ヨリ胸痛,咳蹴アリ.
W月16日死亡.
肺結核症
乾酪性滲出性兼増殖性結核症.径
」酪性滲出性
洞形成.左扁桃腺及氣管支淋巴腺
エ形成.中毒
粟粒結核症.喉頭・氣管・腸及肝結
セ粒結核症.
j症.
本年2月頃ヨリ咳漱喀疾二苦シミ
38
39
2064
2078
60
28
δ
ε
ヒ然ヤ・大量ノ喀血アリ.6月二
Q回喀血.二三全身衰弱シ二二喀
セアリ.8月18日死亡。
肺結核症
昨年5月ヨリ咳漱.本年3月ヨリ
頭痛及高島.11月7日死亡.
丁丁結核症
b腺粟粒結核
面輔細葉性並細葉硬化性結核症.
面輔細葉性並
喉頭’曲管及腸結
A頭結核症 タ肺空洞形成
P。寸核症1
[ J264 ]
潰瘍性,硬化性肺結核症.喉頭・
潰瘍性,硬化
氣電装腸結核症.臆膜及保管支淋
?d装腸結核
j性潰瘍.脾
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
40
2096
22
6
一昨年夏肋膜炎.昨年6月頃ヨリ
咳漱申言.8月下旬腹部膨満.10
41
2105
32
s
2−3年前ヨリ胸部疾患.3月25日
月下旬ヨリ下痢喉頭部疹痛及噺頓.
1月28日死亡。
死亡.
肺結核症
肺結核症
3645
左書細葉性並細葉硬化性結核症.
右肺上葉結核性笙洞.右肺細葉性
増殖性結核症.高度増殖性腹膜結
核症.腸壁喉頭・氣管結核性潰瘍.
二二二二腸間膜淋巴腺結核症.脾・
肝粟粒結核症.
細葉性結節性増殖性象滲出性肺結
核症. 肺昼洞形威. 喉頭氣管結
核症.腸結核性潰瘍.脾粟粒結核
症.
42
2118
19
s
昨年8月頃嚢病.5月10日死亡.
肺結核症
43
2123
42
6
本年5月10日咳蹴アリテ入院.5
痙攣性謁頸旗
s
3年前夏等等熱喀血.本年5月初
口ヨリ粘稠黄色疾喀出シ8日喀血
44
2132
31
月30日死亡.
アリ.突然右側腹:部二激痛護作ア
師結核症
肺結核症
炎
腹 膜
リ腹膜炎ヲ起ス.7月8日死亡.
45
2135
9
24
昨年7月ヨリ咳漱喀療全身倦怠ア
リ,本年2月ヨリ下痢.9月18日
小葉性滲出性兼増殖性肺結核症.
肺室洞形成.喉頭謄躍及腸結核性
潰瘍.爾側扁桃腺結核症.腸閻膜
淋巴腺結核症.
左側慢性細葉性並小葉性乾酪性肺
炎.塵肺破壊性並硬結性結核症.
慢性喉頭炎.腸濾胞結核症.
肺結核煙室洞.乾酪性並増殖性氣
管支肺炎.喉頭・氣管及腸結核性
潰瘍.撮護腺粟粒:結核症.穿孔性
腹膜炎.
丁丁肺結核症
滲出性蕪増殖性細葉性並細葉結節
性肺結核症.右肺室洞形成喉頭・
氣管及腸結核性潰瘍.扁桃腺・氣
管支並腸間膜淋巴腺粟粒結核症.
肺結核症
腸結核症
結核症.左肺室洞形成.結核性潰
瘍性氣管支・氣管・喉頭及腸炎.腸
間膜淋巴腺結核症.舌濾胞性結核
死亡.
肺糸田葉1性結節1性(滲出性兼増殖性)
46
2137
9
17
昨年7月突然喀血.本年3月下旬
ヨリ腹部窪痛及下痢.7月13日喀
血,16日血便.7月18日死亡.
47
2140
41
9
本年4月初旬肺結核及腸結核ト診
断,瀟痩,倦怠,咳漱喀疾アリ.
8月3日死亡、
48
49
9
2150 1 20
2162
19
9
症,脾結核症.
丁丁腸結核症
腹 膜 心
爾側小葉性並細葉性乾酪性象増殖
性肺炎.肺室洞形成。結核性潰瘍
性喉頭氣二二腸炎.結核性腹膜炎.
肝脾粟粒結核症.腸間膜淋巴腺結
肺結核症
結核性腹膜炎.肺細葉性乾酪性滲
出性象増殖性結核症.肺室洞形成.
喉頭・氣管整腸結核性潰瘍.氣管
核症.
昨年8月肺結核ト診断.以後増悪・
一日数回ノ下痢アリ.食思不振.
9月4日死亡.
8年前二肋膜炎ヲ患ブ.本年2月
頃ヨリ血尿ヲ認ム(右腎結核及膀
月光糸吉核).8,月20日頃ヨリ咳匹昌昌熱
(400C). 後370C前後. 10.月22日
支及野鼠膜淋巴腺結核症.
肺結核症
粟粒:結核症
死亡.
50
2168
22
6
本年9月10日入院.左腸骨窩駆引.
廻盲部難度墜痛.咳蹴耳疾アリ.
12月1日腹痛激シクナル。12且5
日死亡.
51
52
2170
2171
1
以前時k血疾ヲ認ム.本年1月感
’
倦怠感,暖聲アリ.咳嚇塘悪.12
月8日死亡.
4s 1 Ei)
23
s
官二罹リ以來咳噺喀疾,咽頭痛,
肺結核症
本年11月22日初診.喀疾,下痢,
呼吸避難,喉頭部窪痛アリ.12月
肺,腸及喉頭
結核症
10日死亡.
53
54
2181
2184
33
23
s
6
肺及腸結核症
脊椎カリエス
左結核性膀電
極炎
:本年1,月4日燈温39。C, 悪寒職
標ヲ以テ護病.食思不振,頭痛,
咳漱,喀疾,呼吸促迫アリ.15日
粘稠ナル喀血アリ.1月17日死亡・
一昨年8月喀血.昨年11月中旬ヨ
リ下痢.腿温37−38。C.本年1月
3日頃ヨリ下腹部緊張感アリア日
ヨリ腹痛.1月29日死亡.
[ 265 ]
喉頭結核症
急性肺炎
左肺細葉性結核症.右肺細葉性結
節性増殖性象滲出性結核症.右齢
室押形威.塁壁粟粒結核症.左辺
結核症.腹膜結核症.結核性潰瘍
性膀胱炎.右側緒核性輪尿管炎.
爾肺細葉性増殖性兼滲出性結核症・
左翼室洞形成.扁桃腺氣管及腸結
核性潰瘍.脊椎カリエス」・左側結
核性膀舞舞炎.脾・煙返膀胱粟粒
結核症.流注膿瘍.
肺細葉性結核症.肺結核性理洞.
結核性潰瘍性喉頭氣管炎.結核性
心外膜炎.腸結核症.腸間膜淋巴
腺結核症.扁桃腺及脾粟粒結核症.
爾肺結核牲室洞.爾肺細葉性結節
性結核症.喉頭・氣管及腸結核性
潰瘍.穿孔性急性腹膜炎.脾・肝
粟粒結核症.
左側上葉大葉性並下葉小葉性乾酪
性肺炎.左母上葉室洞形成.右側
小葉性乾酪性肺炎.結核性潰瘍性
喉頭氣管炎.脾・肝結核症.腸結
核症.
肺 浸 潤
爾肺細葉性増殖性象滲出性結核症.
右肺室洞形成.結核性潰瘍性喉頭
氣管及腸炎.脾粟粒結核症.氣管
支及腸間膜淋巴腺結核症.漿膿性
結核性腹膜炎.腸穿孔.
3646
55
村
中
2190
29
6
昨年1月頃ヨリ咳噺,喀疾及全身
倦怠感Yリ.其後数回ノ喀血アリ.
11.月頃ヨリ下痢.12月21日入院.
腹部膨満,廻盲部墜痛アリ.2月
肺結核症
腸結核症
14日死亡.
56
2195
57
2227
29
52
s
昨春詳記咳漱喀疾アリ.端補ヨリ
数回ノ喀血アリ.3.月5日死亡.
9
昨年秋頃ヨリ腹痛下痢アリ.本年
6月頃ヨリ嚢熱,咳漱,下腹部疹
痛アリ.下痢彊シ.8月7日死亡。
肺結核症
2228
21
6
59
2229
75
9
60
2231
17
6
61
2233
29
9
62
2263
31
9
肺糸田葉・1生iJ、葉’t生滲…出・ll生{兼壇殖’t生結
尖加答児及上葉浸潤ト診断.8月
初メ頃ヨリ饅温39。Cトナリ呼吸
肺結核症
核症.論調稀男管支結核症.腸結
核性潰瘍.脾粟粒結核症.慢性腹
膜結核症.
園難,咳漱,咽頭痛,榎聲アリ.
8月14日死亡.
肺細葉性結核症.喉頭・氣管及腸
本年6月18日初診.暖聲,咽頭痛,
喀疾,咳鰍アリ.食思不振.蘇痩 肺及喉頭結核症 結核性潰瘍.氣管支淋巴腺結核症・
扁桃腺及脾・肝粟粒結核症.
ス.、8月15日死亡.
左回細葉性並細葉結節性増殖性象
昨年12月頃ヨリ多少無熱シ,咳漱,
滲出性結核症.左肺室洞形成.右
喀疾,心悸充進アリ.9月4日死 肺結核症 肺粟粒結核症.陳轡性右側氣管支
亡.
淋巴腺並右肺結核症.
肺細葉性増殖性兼浸出性結核症.
5年前二尉膜炎及肺尖浸潤ヲ患フ.
肺室洞形成.細葉性繊維性肺炎.
昨年8月ヨリ倦怠感盗汗アリ.本
左側陳薔性脳管支淋巴腺結核症.
年1月ヨリ咳鰍,熱感アリ.5月
肺 浸 潤
氣管結核症.腸結核性潰瘍.左側
1日喀血.5,月17日マデニ勲回喀
軽輩支亜腸聞膜淋巴腺結核症.
血.便秘二王ケリ.9,月15日死亡。
昨年夏頃ヨリ時折護熱(37。C−39
左側乾酪性氣管支肺炎.左肺室洞
食思不振二二.12月 =入り腹痛ア
肺 浸 潤
9
昨年8,目頃ヨリ食思不振,倦怠感
アリ.10月中旬ヨリ咳漱時二護熱
アリ.本年1月1日ヨリ麗温38。C.
1月8日喀血アリテ後直チニ死亡
肺 浸 潤
一昨年7月差旬ヨリ護熱咳鵬
2274
34
9
食思不振,瀟痩.後咳漱募ル,昨
年6月中旬ヨリ下痢.本年二入リ
37。C−39。C ノ{嚢熱アリ衰弱加ハ
ル.胸痛,咳凱悪感,職懐,下
左肺一上葉硬結性結核症.上葉膠
様性肺炎.下葉破壊性象硬結性結
核症.右肺粟粒結核症。喉頭氣管
及腸結核性潰瘍.氣管支・氣管及
腸間膜淋巴腺結核症.
ス.
64
形成.細葉性滲出性象増殖性結核
症.腸結核性潰瘍。腸間膜淋巴腺
結核症.氣管結核症.
日死亡.
26
性潰瘍.
下旬護熱(38。C).咳漱アリ.右肺
リ.28日喀血.咳懸軍シ.1月1
2265
細葉性増殖性兼滲出性肺結核症.
肺昼洞形成.喉頭・氣管及腸結核
腸結核症
0C). 胸部二結核)1生病攣ヲ詔ム1.
63
粒結核症.
臓細葉性亜細棄性結節性結核症.
前室洞形成.腸結核性潰瘍.穿孔
性腹膜炎.乾酪性腸間膜淋巴腺炎.
氣虚字扁桃腺結核症.
昨年5月肋膜炎ヲ患ブ.本年5月
58
爾肺細葉性結核症.右肺破塞性硬
結性結核症.氣管・喉頭及扁桃腺
結核症.氣管飛騨腸間膜淋巴腺結
核症.強度結核性腸潰瘍.脾肝粟
肺結核症
腸結核症
爾肺細葉性並小葉性慢性乾酪性兼
膠様性肺炎.両肺室洞形威.喉頭
畔塗及胃腸結核性潰瘍.細管分岐
部及腸間膜淋巴腺結核症.
痢盆四二シ.1月28日死亡.
『細葉i腰割結核症二一藍肺下葉並右脈
65
2276
30.
8
数年前結核性頸部淋巴腺炎ヲ患フ.
肺結核症
昨年11月下旬胸部二結核性病攣ヲ 左大腿骨骨髄炎
且且タリ.2月4日死亡.
昨年4月ヨリ咳漱,喀疾,盗汗,
倦怠感アリ.7月末血疾喀出.9
as
2281
19
&
67
2293
38
8
68
2306
16
6
月中旬ヨリ下痢(1日4−5回).
11月二入リテ腹痛アリ.本年2月
20日黙状出血アリ.2月21日死亡.
本年1月1ユ日水滴下痢アリ.中旬
ヨリ私意.下旬二頭痛配下(38。C).
2月初旬ヨリ全身倦怠,二二1,喀
疾.2月下旬ヨリ嚥下困難,咽頭
痛.4月3日腸出血,4月12日死亡。
昨年7月肋膜炎.本年5月初旬ヨ
リ下痢(1日3−6回).吻軌喀
整調シ.其後腹痛,嘔吐アリ食思
鉄乏ス.7月1日死亡.
[ 266 ],
肺・腸及腹膜
結核症
上葉結核,t生i回書.ロ三頭氣管及腸結
核性潰瘍.腸間膜淋巴腺結核症.
脾粟粒結核症.結核性贋膜炎.左
大腿骨結核性骨髄炎.
結核性肺室洞.爾側結核性氣管支
炎並氣管支周國炎.結核性潰瘍性
喉頭野里及腸炎.潰瘍性穿孔性腹:
膜炎.陳品性氣管支淋巴腺結核症.
爾肺結核症
喉頭結核症
肺細葉性亜細葉結節性結核症.肺
上葉硬結性結核症.右肺室洞形成.
喉頭氣管及腸結核性潰瘍.脾肝粟
粒結核症.麟膜結核症.
肺結核症
結核性腹膜炎
肺細葉性増殖性象滲出性結核症.
肺笙洞形成.喉頭腸管及腸結核性
潰瘍.氣管支碧羅閻膜淋巴腺結核
症.脾調帯結核症.
腸結核症
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學:的亜二組織學:的研究
一昨年末血疾ヲ認メタリ(當時鎖
69
70
2312
2316
38
16
8
9
骨下浸潤アリ).昨年末ヨリ咳1鵜
喀疾アリ.本年6月中旬蝿音ヲ聞
ク,腹部膨満,墜痛アリ.7月12
肺結核症
穿孔性腹膜炎
2318
21
9
氣管炎.脾・肝・腎粟粒結核症.腸
穿孔性急性腹膜炎.
昨tEF 5 E下旬護熱シ頭痛,咳漱ア
リ.後漸…欠食思不振エシテ腹部膨
左肺細葉性結核症.爾側乾酪性肺
瀟感アリ.本年7月二入リテ咽頭
部瘍痛アリ.衰弱甚シ.7月22日
昨年6.月初旬二咳嚇3護熱(37。C
2つ.7月下旬ヨリ盗汗アリ.8月
二入リ爾側肩脾部二輕痛アリ.本
年8月二入リ腹痛アリ.8月6日
炎.脾e肝・腎・副腎・膵粟粒結核症.
肺結核症
一咋年左側肋膜炎.本年2月初旬
感冒ノ氣アルモ治癒セズ.6月二
2319
33
6
入リテ盗汗胸痛アリ.38。C.下痢,
咳漱アリ.7月中旬ヨリ下腹部膨
満及墜痛,咽頭痛アリ.下痢頻数
酷結核症
肺細葉性滲出性兼増殖性結核症.
肺室洞形成.右側膠檬性肺炎.喉
頭氣管及腸結核性潰瘍.氣管支並
腸間膜淋巴腺結核症.
肺・腸喉頭結
核症
陳薔性氣管支淋巴腺結核症.肺細
葉性亜細葉結節性結核症.肺室洞
形成.結核性潰瘍性喉頭氣管及腸
炎.扁桃腺結核症.腸聞膜淋巴腺
結核症.脾・肝粟粒結核症。
1・ナル.8月12日死亡.
本年4月5日護熱(40。C).咳;IJil51,
73
2323
26
6
呼吸困難,食思不振.7月下旬無
熱トナル.8月初頭痛,咳凱喀
爾側肺結核症
疾増加.10月頃ヨリ嗅聲.8月19
日死亡.
74
75
2326
2331
59
27
6
昨年4月護病.喀血,咳蹴,護熱
6
本年3月血疾喀出.4月下旬喀血.
8月二入り頻数ノ喀血アリ.8月
中旬胸痛及歴旭感,吐氣アリ.食
アリ,漸i次悪化ス.8月23日死亡.
思不振.膣温(37。C−39。C).9,月
16日死亡.
76
77
2340
2353
17
15
9
9
2年孚程前ヨリ肺結核症ヲ患フ.
咳1軟,喀疾アリ.本年10月初旬ヨ
肺結核症
肺結核症
2357
35
s
80
81
2365
2371
22
29
8
s
粒結核症・輕度腸淋巴濾胞結核症.
脾漿膜結核症.
腸結核症.
肺結核症
爾側細葉性亜小葉性乾酪性肺炎,
爾側膠標性肺炎.肺昼洞形成.氣
管及腸聞膜淋巴腺結核症.喉頭及
護熱アリ。後漸次悪化.12月13日
腸結核症.
10年前二肋膜炎.翌年夏頃ヨリ咳
嘲,喀疾アリ肺結核症ト診断.本
年9月ヨリ呼吸促迫,心悸充進,
肺結核症
咳鵬喀療3盗汗,腹痛,下痢ア
s
肺細葉性滲出性蕪増殖性結核症.
左肺結核性室洞.氣管支淋巴腺粟
本年2月感冒二罹リ恢復セズ.11
月22日入院.全身倦怠感,咳鵬
リ1日激回ノ嘔吐及腹痛アリ.後
昨年1月咳蹴.2月喀疾.入院,
26
脾・肝・膀胱結核症.腸結核性潰瘍.
食思敏乏,衰弱.10月29日死亡.
食思不振.咳軌喀疾甚シ.12月
2361
右肺上葉室洞形成.右肺硬結性結
核症.左肺細葉性滲出性結核症.
左肺上葉限局性結核症.右肺細葉
性結核症並急性多護性結核性室洞.
喉頭レンズ檬潰瘍,脾粟粒結核症.
22日死亡.
79
左肺上葉破捜性蕪硬結性結核症.
左肺細葉性結核症,右肺細葉性並
細葉結節性結核症.肝結核症.氣
管支淋巴腺結核症.腸結核性潰瘍・
爾側肺結核症
死[.
78
氣管支・氣管亜腸間膜淋巴腺結核
症.喉頭・氣管支・氣管及腸結核性
’潰瘍.
死亡.
72
左肺一陳薔性上葉結核症.細葉性
結核症.上葉乾酪性増殖性象潰蕩
性肺炎.右肺細葉性増殖性象滲出
性結核症.氣管・氣管支淋巴腺結
核症.腸結核性潰瘍.結核性喉頭
日死亡.
死亡.
71
3647
リ.6月下旬喀血,血疾績ク.時
々下痢アリ.9月10日大量ノ喀血.
咳漱激シ.食思不振,下痢頻数ト
ナリ,醸痩ス.1月6日死亡.
昨年2月感冒二罹リ當時激シキ咳
噺,喀疾アリ.9月二入リ再ビ激
シキ’咳漱:及喀疾アリ.全身倦怠感
アリ.37。C 5!.11月下旬頓聲.
ユ月14日死亡.
4年前ノ夏喀血アリ.昨年夏ヨリ
輕度ノ咳蹴アリ.12月下旬大量ノ
喀血アリ.1月29日死亡.
[ 267 ]
肺結核症
肺 浸 潤
右側膿胸.左肺上葉結核性室洞。
右肺強度結核性室洞.加答見性氣
管炎.撮護腺結核症.左肺陳薔性
結核症.氣管結核症.
肺結核性昼洞.左肺細葉性結核症.
右肺上葉慢憧結核症.右肺慢性細
葉性乾酪性肺炎.喉頭及腸結核性
潰瘍.脾・肝・腎粟粒結核症。腸間
膜淋巴腺結核症.限局性畷結核症.
肺細葉性結核症。肺陳薔性亜新生
多護性室洞形成.喉頭及氣管結核
症.腸結核性潰瘍。扁桃腺結核症.
陳醤性左側氣管支淋巴腺結核症.
腸聞膜淋巴腺増殖性衆滲出性結核
症.
爾肺浸澗
慢性肺室洞.肺細葉性増殖性並部
分性滲出性結核症.腸結核性潰瘍.
氣管支・氣管並腸聞膜淋巴腺及肝
粟粒結核症.
3648
村
中
7年前春及秋二喀血.爾後時々喀
血アリ.昨年4月下旬蓮出血疾(6
肺結核症
陳薔性肺結核症.肺細葉性結核症.
右記上葉室洞形成.氣管亜後腹膜
淋巴腺粟粒結核症.脾・肝粟粒結
核症.腸結核性潰瘍.氣管結核症.
ヨリ咳漱アリ昨年7月ヨリ増加ス.
選点田柄ll生粟粒:結核症.爾イ則乾酪性
全身倦怠感,食思不振.37。C 5ノ.
肺 浸 零
潰瘍性並硬結性氣管支肺炎.氣管
及単管支結核症.一度腸結核症.
扁桃腺結核症.氣管及氣管支淋巴
日間).5月上旬連勢血疾(2週間).
82
2378
38
6
5月31日,6.月1日喀血後連綾血
疾.7月3日4日喀血後下績血疾.
爾後時k蓮績血縁アリ.本年1月
31日目2月1日喀血,後血疾纏ク.
腸1結核症
2月17日死亡.
4年前肋膜炎ヲ患フ.一昨年9月
83
2401
20
9
昨年12月中旬喀血.本年3月10日
入院,咳噺,喀疾,心悸充進,倦
怠アリ.時々喀血(約10cc).5月
腺粟粒結核症.
25日死亡.
昨年10月37。C−37。C 51ノ熱アリ
84
2403
18
9
(肺浸潤).本年1月8日入院.咳
凱喀疾,咽頭痛アリ.腹部輕度
膨隆墜痛アリ,4月’下旬ヨリ嘔氣
下結核症
嘔吐アリ.6月9日死亡.
85
2414
22
6
5年前肋膜;炎ヲ患フ.一昨年11月
申旬頃ヨリ毎夜38。Cノ護熱アリ.
本年3月頃腹部膨隆歴痛アリ.7
月25日死亡.
86
2421
31
6
本年5月肺結核症ト診圏〒.熱ハ初
メ高キモー時下ル(38。C前後).
最近下痢アリ衰弱加ハル.8月22
目死亡.
左肺細葉性並細葉性結節性滲出性
兼塘殖性結核症.左肺室洞形成.
右肺細葉性結核症.喉頭氣管及腸
結核性潰瘍.腎結核症.
漿膿性亜結核性腹膜炎.輕度氣管
腸及腎臓結核症 支周園亜氣管支結核症.右肺下葉
腹 膜 炎
結核性室洞.副腎結核症.麟膜孤
在結核症.腸結核性潰瘍.
肺細葉性結核症.右肺冨洞形成.
肺結核症
喉頭結核症
右肺:亜右側氣管支淋巴腺陳醤性結
核症.氣管・氣管支並腸間膜淋巴
腺粟粒結核症.咽頭喉頭及氣管結
核症.腸結核症性潰瘍.脾・肝粟
粒結核症.
87
2423
17
8
88
2439
37
6
昨年右側滲出性肋膜炎ヲ患フ.本
輕度肺粟粒結核症.右肺原意性結
年3月下旬頃ヨリ右胸骨縁二三痛 右側結核性膿胸 核症.脾限局性結核症.腸小淋巴
アリ.咳漱,喀疾,心悸尤進アリ.
結節粟粒結核症.右側腋下膿瘍.
右側肋膜外露悪・
9月6日死亡.
爾肺細葉性並慢性結節性結核症.
・6歳・時機臓・患フ.牌・・劇
爾側細葉性乾酪性肺炎.肺上葉笙i
洞.結核性潰瘍性喉頭苗氣管炎.
慢性扁桃腺及氣管支並腸間膜淋巴
腺結核症症.腸慢性結核性潰瘍.
汗アリ.12月14日死亡.
脾・腎・肝粟粒結核症.
騨購欝欝騰灘
第2章’所
見
氣全労淋巴腺ニテ腫大ヲ示セルハ大部分二於テ分岐
第1節肉眼的所見
亭亭内面二半セル物質三筆ノ色赤色,灰白色,茨白
赤色,灰自黄色,緑黄色,黄褐色等多檬ヲ示スモ殆ド
全部二於テ粘稠ニシテ.且泡沫ヲ含メリ.
氣管粘膜面ノ結核性病攣ヲ示セル部ニハ赤色又ハ暗
赤色ヲ呈シ,且粗糧トナレリ.而シテ此等攣化ノ認メ
ラル・バー般二下方殊二分岐部二多シ.
部二二ケルモノナリ.
第2節鏡槍的所見
第1項病識ノ所見
病竈ノ所見鴨脚例二就キ詳記スルコト最モ適
當ナランモ,煩雑ヲ避クルタメ之ヲ表ニテ示ス
コトトセリ.
結節ノ大サバ次粟粒大ヨリ粟粒大照シテ透明ナリ.
物質鉄損田干米粒大ヨリ大ナルハ豆大叉ハ小指頭面
大ニシテ且淺シ.此等バー般二膜性部二於テ多ク浩浩
ラレタリ.
[ 268 ]
病竈ノ形態トシテ禰蔓性ト限局性トニ分チ,
潰瘍ヲ形成セルモノヲ別郭扱ヘリ.
3649
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研:究
2
第
検
査
番
號
1
部
位
占痴
乾
病
婦
形
糠瘍底
部前
酪
態
之其置
竃
核
破
片
竈
百
細
胞
表
類
小
多
上
圓
核
皮
細
胞
形
細
皿
胞
格
子
附
核
自
球
結
繊
維
言
菌
v
二型粘膜トト国+国+目朴騰珊ハ璽’灘素論化ヲ
輔圖正劇十国+国+1囲些細継継鐸蟹鯉アリ・
2i二陣三囲■十国+1+i国
3障副限陵皮下粘…■+国+1+圃+1咽形細胞浸潤ク此・部膨隆ス・
4i
塵ナシ・
sl二一潰1粘膜下;十H+1+i劇団二二ク・竈中i HfRSSee炎ヲ示スモ
61
離ナシ・
71輔圓直皮下粘H一己+1+1+國+i
8
9
膜・引倒欝及粘国一国+国+圃+鷹羅騰些些塗壁華
鵜圓混合剛+日+ト国+國+1
測粘膜■+1・一1+1+国圃馨纒無二血栓微舗
軟骨
自訴粘H+■一1+口減柵1鍍壊雁中灘素・棚アリ・
i著攣ナシ(腔内容物ヲ附セル上皮壊死
to i
ヲ示ス).
騨ナシ・
,i 1
・2鶴膜圓三型十国一国+H割註灘堕浸鵬シ’中二存ス岨管
・3隊州潰i粘膜下1・一i一一一1一一+1+四囲鯵ノ表襟ハ蹴球ニヨノレ融解ヲ示
14
軟骨
15
軟骨
限1簾㍗H+国+}+国副番目
潰灘劉一1+ト国+国国整垂雪唇;纏レ二二二二
測軟剖+トH+}+国国
ラ)i騨粘1+H−i+1+1+1減1+「
(禰
・6i媚圓粘劇一十国+回国縁附近・上皮・・辮
17
軟骨
膜
18
軟骨
,g
限1粘劃一■+1+国+■+1監磯言三二織姫状ヲ示シ
一
一
T輔劇一■十国+■一1肇睡蓮騨二徽鰹ノ認メラル’
劇深部1−H+1+1++ト国禁車坐ザ嚇節ニシ凋團ハ
劇齢腺H艶聞+1+國+匿シキ纒状・呈ス・
潰1順潮刊一国+国+■刊馨薄眺麟購占灘隆肚皮
限1粘膜訓■一国+国+陣}一睡二藁囲頭高管娘購
ll 日i口■1陣ナシ・
圓旗皮下粘H一国+国+}一…動淋巴管申二存禰園二哩化ナ
[ 269 ]
3650
村
申
2・1膜圓隠亡一トi一一1+1+1+IH丁丁粘灘隆深部二雛素析出アリ・
限1齢剛十囲州+【+國+
膜
’22
限/擁舗H−1+囲+国減1+
潰1呼続筋H一ト囹司+li+
限慷皮下粘1十1+国+「+1副+
軟骨
23
排泄管上皮剥離.
肉芽組織ノ上皮組織中二進メルモノ詔
ム.
画淋膿置ト円+囲+1+陣1一
灘骨圓新走剛十H+【+1+1圧
鮨圓粘膜H一■+1+1+1同上皮甦
・4 1輔圓粘騙1十国+1+国[+1
25障剤翻転織H−1+i+国+陣一献欝課講震難シク・
26
膜
割譲誘卜+1一囲田+国 1+1
測桿走筋■一■+1+囲1+1醗蒙難蓼響義難潰瘍表層ハ
叫軟骨剛粘劇一1■■+1+国」+騰嘱及其・下部二子リ・
281膜圃上皮下i±H+1+1+i+圃+陶纏灘絡遅轡淋巴髪置二
限1上童1−H+1+田+圓+1
29.
軟 骨
限1齢劃一H+困+1+國+i灘攣轡ラレテ液駄物浸漬シ水
潰1粘劇■十1+国+1[+1蟹羅欝趾山山ヲ示ス●
3・隊骨圓粘wa 1十1士」+1+■囲披酷アリ・
膜(禰
ラ)
31
層
十
十
H
十
菌ハ:全層二相リテ認メラル.内壁カナ
リノ厚サニ脱落ス,細胞浸潤ハ表層二
於テ著シ,結締織ハ増生ヲ示ス.大軍
核細胞諸所二認メラル.
限f粘膜H+H+1++目土1此・部雌シテ上皮口紅トカレ・
軟骨
32
全
軟骨
潰1輔膜H+H+国+1囲肉芽組織鯖面ヲ醒蔽一リ・
限1嚢皮下粘H−H+1+1+陣[一膝三部雌シ腰勲脚一繍
測粘劇引一H+■+1囲嗣繋叢髄脳蜘辮
・3 1轡型盛皮下全1−H+】+1+1+口+降臨騨勢ス・菌’欄胞
34
ォ骨圓粘膜下H十1+i+1+日+1
膜
35
禰
十
(潰)
禰
上皮下
十
十
十
36
粘膜下
限
上皮下粘
膜
潰
粘膜叉ハ
粘膜下
軟骨
増
ニモアリ.
軟骨
潰
三竈ハ諸所二散在シテ存スルモ,其ノ境
界不明ニシテ細胞浸潤ハ全層二亙リテ存
セリ,内壁カナリノ厚サニ脱落セリ.
竈ハ圭トシテ粘膜,粘膜下雨組織ノ聞
ノ結締織申二存スルモー丁丁皮下粘膜
十
十
十i十
竃ハ混合二二認メラレ,此ノ部ヨリ内壁
柵 脱落スルモ,之二附セル内容物亦略同檬
ナル像ヲ示シ、其ノ境界分明ナラズ.
十
十
十
十
十
十
十
十
十
十
[ 270 )
十
十一亘細胞中.
丁丁部:叉ハ深部二繊維素ノ析出アリ,
深部ノ組織ノ破竣著シ.
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
3651
371輔1限11験調十i+iH・1+1+圃+i菌・露霜中・
38
軟骨
二
上皮下粘
膜
十
十
十
菌ハ:巨細胞中。此ノ部上皮ハ菲薄,且
自血球ノ侵入アリ,文剥離ヲモ示ス,
竈中二繊維素子攣化アリ.附近ノ上皮
ハ扁奉上皮ヲ示シ且肥厚セリ.
十
膜剛齢剛+H++国+陣i+1
難骨園内走剛十国+1+1+因州上記・竈腱レリ・
39
限
軟骨
上皮下粘
膜
十
十
十
十
増
此ノ部膨隆シ,上皮ハ菲薄トナル.其
ノ表層ノモノ球賦ヲ示シ,且間隙ヲ作
十
りソノ三二白血球ノ侵入アリ.
限嘱畠腺及H一田+国+陣1+陶泄管壁膿
潰1粘皇土1+国+■匪1幸撃〉、醸懇騨騨・
測上皮下H■州+国+圃一1藤下二薩二沿ヒテ細長キ竈ヲ作ルニ
膜
40
軟骨
41
軟骨
限固合土1十1+囲+国一一i
限陵皮穐i■一+++1+圃一1劉ニシ凋準準獺ヲ認メシ藍
島腸合醐H一州州+田増1+陣糠ナル状ヲ示ス二二騨リ・
潰
粘膜叉ハ
潰瘍面ハ晶晶ナル波状ヲ示シ廣シ.諸
所表層部繊維素檬攣化アリ,ソノ部二
上皮再生.所ニヨリ境界層ノ繊維素三
園化ヲ示シ,其ノ部粘膜軟解ノ明カニ
十
粘膜i下
示スモノアリ.
膜1(蟹鷹隣ピー1一一+1+1+国1増扇田シキ畑伏ヲ呈セリ・
劇熊野1■一ト国+囲増1+i
42
軟骨
禰 粘膜丁丁
(潰)膜下
十
十
竈ノ中央二血栓性静脈炎ヲ示スモノア
リ.其ノ部繊維素ノ析出著シ.更二周
團臨画細胞之ヲ團ム如ク存セリ.
滅
十
膣ナシ・
,3 1
44
熄B測粘劇一H+国+国【+【娘甦ア二丁粘膜一膨隆・示ス・
限1混合腺周卜一囲+1+1+圓+i
軟骨
45
潰
粘膜下
十
十
十
十
十
表暦部二幅白血球集積シ其ノ核ノ染色
性弱キモノ多シ.其ノ下部ハ繊維素檬
攣化ヲ示ス.深部組織ハ破壊セラル,
騰骨圓粘膜H■+国+}+1■壁土灘誌騨騨ニシテ
限縢部三型ヨ■覗+国骨陣[固著シキ纒朕ヲ呈セリ・
膜
46
帥占劇■一H+国+ll+}
鮪障燵量膜二H■+国+1+■+陵騨ニ四四球及鞭性獺之ヲ被
膜副自走岡十H++1州
+膜蘇鷺懲灘男手易認十手
測粘劇一■一雨+1++■+睡申二融解ニヨル間隙多雄孤
47
軟骨
48
49
副欝及粘1一一■++圃減i+隆無毒r璃芽出ノー部内腔
十
軟骨
軟骨.
限
混合腺
上皮下粘
限 膜(淋)
十
十
十
十
十
十
十
十
増
十
減
十
繊維素ノ析出アリ.
十
附近ノ膨化セル上皮十二白血球ノ侵入
ヲ認ム.此部上皮ヲ破りテ腔二突隆ス.
竈中二繊維素ノ析出アリ.
[ 271 ]
3652
50
51
中
村
曝皮下粘1−H+■+[+陣1+1些鐙勲筆勢響ヲ示スモノ叉
軟骨
編1齢囎H十割+1+Ftu j+陰欝籍磁膜二於テ潰瘍ヲ形
膜限陵皮下粘■刊+国+1+1矧+1此・部購
輔國混合舗H一円田+1+圃+
521軟骨圓粘膜H十1+i+1+1囲繕謂轡難’竈中灘素’網
53隊骨圓粘膜1十H■+1+■+陵古集徴ソノ下部一部繊維素様
・4 1軟骨圓粘劇十H+1+国国襲灘論証糠讐テソノ下
55隊骨離粘劇十H+1+1+■州蓼鞭リ最下二棟ヒテ菌ノ存スル
56
57
表層部ノー部カナリニ厚キ繊維素様攣
膜
島
上皮下
十
十
十
十
十
化アリ.「エオジン嗜好細胞多ク存ス.
菌ハ亘細胞中二1ケヲ詔ムルノミ.
1+i繋9禦亥攣華中英参毒素勢
膜鵬1上皮下固司一国+睡1
隊骨園圃皮下国一H+■甘國+騰轟轟饗9葦簾ス・竈
581軟副測山詞十H+1+1+ll+i豊川粘膜難・
5g隊骨圏粘膜下1一■+1+1+一一妻要;墾駐華年騨セリ・縁
60
潰
軟
骨
十
十
十
什
十
軟骨
一側ノ縁周ハ固有組織:全ク破壊セラレ
テ浸潤細胞ノミ=テ占メラル.他側ハ
繁殖型ヲ示ス.
測粘劇一日+国+囲1+1照降瀦罐講準組羅ク
6・1軟骨圓旗欝占トト困+;+1+國一瞬寒卵シ上甑薄且染色齢
62 i輔i限1混合腺周1十1−1什1+1+lH排潴披睨落セリ・
田圃上皮下1■■+国+国「+離断ス・「エオジン嗜好細胞多
63
潰瘍部二著シキ上皮ノ増生アリ.
軟骨
64
晶
晶
骨
十
十
(此ノ二二於テハ諸所二丁テ著シク増生セル結締織ニヨリテ園マル・病竈アリ)
十
難病圏内走酬十H+1+」朴1[+i縁及ビ其・髄・一部滲雌ヲ示セリ・
潰【欝ハ」十1・一1+1+1+il+匡皮酷欄近・娘囎・ナル・
軟骨
潰1粘二十日+国州国霧中裂隙多シ(払暁ヲ示セリ)・
65隊骨園混合關一■+i+1+1+圃+睡二接セ・レ排撃壁・礁アリ・
潰【粘膜トH■+国+i囲無難講志野セリ而シテ
66
破壊セラレタル上皮ノ端ノモノハ球形プ
示シ白血球ノ侵入アリ,叉此ノ部附近ノ
上皮下二間隙アリ其ノ中二小成形細胞集
積ス.表暦逓中央繊維素ノ析出多シ.
軟:骨
潰
粘
膜
十
十
67隊圓粘膜H十四+1+[囲鋸三三皇嗣墨シ・
68
膜隅1欝及判+H一国+i+口+1鋸二二ク脱落セリ・
輔圃1欝ハ」一1十国+【+■+腱漿妻購亭亭亭亭璽
6g陣制限1纏剰十目+1+i+陣1+1菌唖細胞中・
70
軟骨
限
混合三
十
十
十i十
十
[ 272 ]
十
竃ハ膨大シテ粘膜ヲ駆迫三孝薄ナラシ
ム。ソノ部二細胞浸潤アリ.
3653
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖壌的並二組織學的研究
7・喉骨1一群及粘卜H+国+囲
竃ハ著シキ水腫状ヲ示シ,ソノ表層敏
ケセリ.
721輔障1粘膜【十1+1+【+1+1
73
一
P轄圓欝幽幽+日+国+國+i
74
軟骨
潰
粘
膜
十
十
十
柵
十
一
一
、
再生セル士皮ト斗酒ラル・モノプり,ヒ
Jナリニ膨化ヲ示シ其ノ間二白血球侵・,
?Aリ.
,s1
76
一
ナ有組織ハ破壊セラレ水腫朕ヲ呈シ表
wハ敏損.
’
ケ
?ケチシ.
膜
限
深
菌ハ:巨細胞中.亘細胞ハ排泄管壁ヨリし
部
十
(混合腺)
十
十
e
十
・一
771鞘圓新講H十+1+国増
ヌ腔二跨リテ存ス.管壁及其周團ハ肉・
闡g織ヲナシ乾酪化ス.
大儒核細胞ノ集合ヨリ成ル小結節.
7喉・鯛潰粘膜H十1++1+1
m膨化セル組織細胞ヲ容ル.
,g1
著攣ナシ.
/i
竈中結締織繊維網状ヲ.示シ,ソノ中二
l口 lll■
・
結節多数二藍シ,浸潤細胞ハ廣ク禰蔓
限1上皮下H十1+国+1+圃+1灘鞭シ護瀾胞順ク羅
ォ二存セリ.
80
膜
菌ハ亘細胞中ユ存ス.強ク筋組織ヲ墜
限}筋組織H一国+■+圃+1惣F細胞中=存ス・強ク筋組織ヲ墜
翼X.
限i威烈丁■+■+i+陣1+1小結節・髄ルモ・・
小結節ノ二連レルモノ.
鵜園混合劇+■+国+1+1
日
,i 1
竈中央繊維素析出多シ.細胞浸潤ハ粘
兼 及ベリ・其ノ部上皮ハ菲薄トナル・
u 日 ■
二二ナシ.
限1齢腺H■+團+1+國+隔十二十灘妄罫ノ壁二存セリ●
ヌ周團ハ水腫瓶ヲ呈ス.
:巨細胞ハ排泄管中及ビ其ノ壁二存セリ.
」82
膜
83
軟骨
膜
84
限1粘墜爾【一i−1−1+日+1+1塘1一一1
此亡師カニ膨隆ス.
卿楓一一■一丁国+陣同質亡師カニ購ス・
限i粘}婆濡卜H±囲+1+1増H
圏内綱十■+1+囲1 +lt
潰1粘剛一■+国+囲
軟骨
潰
軟骨
i
H l口 111
} 一 一
一
一
r叩 一}
@維素ノ析出セルモノカナリニ多ク認メラル.潰瘍表層部ニハ白血球集積シ
著攣ナシ.
一
中央繊維素ノ析出著シ.亘細胞ハ之ヲ
」ム如ク存セリ._
一
一 }
表層蔀ノ諸所二繊維素襟赤化ヲ認ム.上皮再生ラ認ム.
著攣ナシ.
泊攝B性,一一部滲出性ヲ示ス.
限嘱合寸寸1一■+国+1+1童曾囲二丁丁丁性ヲ示ス・
M−1一+1tll.1
遊走細胞ノ浸潤可ナリニ強シ.
膜・軟骨圓内走筋H
膜
88
心
Vヲ被ヘリ。
三階舗及H■+†国
劇粘一t膜トH士国+国
国
87 t
√¥層部二多シ.
¥昌昌解ヲ示シ,ソノ申二晶晶ヲ認ム。
¥ノ下部ハ繊維素檬攣化ヲ示セリ.
十
十
骨
1【 伺 ■H
,s 1
86
軟
華中繊維素ノ析出ヲ認ム.白血球ハ潰
一一
軟副測粘 膜H−H+田+刊
略字説明
膜一膜性部
遊走細胞浸潤可ナリニ張シ.
底及ビ縁二於テ上皮ノ再生被覆セルモノヲ示ス.
軟骨一軟骨部
十一潰瘍
一一限局性i 禰一1彌蔓性
附言ノ欄二上皮ノ壊死ト記セルハ上皮ノ核不染且其
薗有像ヲ失ヘルモノヲ示セリ.文上皮再生トハ潰瘍
[ 273 )
第2項全般的所見
其ノ1 粘膜及粘膜下組織
a.上 皮
3654
村
中
上皮組織ハ其ノ下部二丁スル病竈ノ増大二由リ墜迫
局性ノモノナル場合ハ(7,20,22,24,29等)直接
セラレテ菲薄トナレルモノ多ク,基底膜ノ認メ難クナ
周團二方ケル攣化ハ普通輕度ナルモノ多ク,往々其ノ
レルモノニアリテハ白血球が上皮層二遊走セルラ認メ
攣化ノ著シキ毛ノノ認メラレザルアリ.サレド禰蔓性
シム.基底膜ノ存スルモノニアリテモ白血球が下層ヨ
三章ナル場合ニハ(15,28,31,33,35,42,47等)周
リ此ヲ通シテ上皮層中二進駐ルモノアルヲ認メタリ.
園二於テ組織粗懸ニシテ水腫賦ヲ呈スルモノアリ.滲
潰瘍縁二向ツテハー般二上皮野葬薄トナリ,上皮細胞
出型又ハ混合型ナル場合ニバカ、ル水腫ノ状殊二陣カ
亦萎小セルラ虚円シムルモノアルモ,亦球形ヲ呈シ且
ニシテ遊走細胞モ撒多ク認メラル.
膨化セルモノアリテ,斯ルモノノ細胞聞ニハ白血球ノ
c.淋 巴 濾 胞
遊走セルモノ多キ・ヲ認ム(49,66).
肝管二野テ淋巴濾胞ハ其ノ総テノ部ニー様二分布セ
上皮ノ剥離シテ其ノ内面二附着セルモノヲ見ルモ,
ザル故,戯片ノ総テニ見出シ得ルモノニアラザルモ,
其ノ下暦上皮ハ核染色性弱クナリテ壁着セルモノア
認メラル・モノ多シ.其ノ門下ビ大サバ種々ニシテ,
リ.カ・ル残存上皮細胞ノ結合著シク緩クナレルア
混合四叉其ノ排泄管ト關聯シテ存スルモノ多シ.
リ.
淋巴濾胞中二結核結節ノ認メラル・臨其ノ二心ヨ
斯ル所見トハ異リテ著シク増生肥厚シ常性賦ヲ失ヒ
リ偏シテ周縁近ク認メラル・コト多ク,結節ト濾胞組
重層性ヲ示シ疇状ヲナセルモノアリ.斯ルモノノ下部
織トノ境界目明カナリ.結核結節一類上皮細胞ヨリ成
組織ニハ結締織ノ増生ヲ示スコトアリ(39,40,41,
り,堅甲:Langhans氏:巨細胞ノ定型的ノモノヲ俘ブコ
63),叉繊維素ノ析出又ハ繊維素様塩化ヲ認メシメ,
トアリ.叉数核ヲ有スル小型:巨細胞が相近ク激個認メ
且細血管ノ充盈心張ノ可ナリ山鼠キモノノアル肉芽組
ラル・モノアリ.結節周團二於ケル反懸性炎トシテノ
織ノ存スルコトアリ(13,26,36,48).叉固有層二上
所見ノ認メラル・コト殆ドナシ.
ナル結核性病竈ノ認メラルルコトアリ(38).
其ノ2 血 管
物質言損シ其ノ基底膜ヲ失ヘル潰瘍七二上皮が再生
シテ此ヲ被覆セルラ見ルコトアルハ屡々詔メラル・所
ナリ.其ノ初期二於ケル上皮細胞ノ状ハ出牢ニシテ切
ロニ於テハ細長二見ユルモノが面ヲ被フ如ク蓮レルモ
ノアリ(23,54,86).叉多少厚クシテ切ロニ於テ球形
或渦虫圓形ヲ示セルモノアリ(29,30,44,53,66,
潰瘍底二認メラル、細血管バー般二充盈心張セリ.
其ノ殊二著シキモノハ淋巴球浸潤申二於テ認メラレタ
リ(1,5,12,14,32,34,67等).:叉内被細胞ノ増生
腫大叉剥離ヲ詔メシムルモノヲ潰瘍底附近二見,叉潰
瘍底二近キ肉芽組織中二存スル小血管二血栓形成ノ認
メラル・アルモ少シ.
74).而シテ此等ハ周忌部常態上皮細胞二比シテ大脳
シテ,玉垂ハ普通淡明ナリ.層朕ヲ呈セルモノニアリ
テ別郭ノ申ノ多クハ深層ノモノ略球形ヲ示シ,表層ノ
モノハ扁卒ナリ(23,39,49,64,86).此等再生上皮
ト其ノ下部組織トハ櫛歯朕二相接シ,再生上皮二接ス
ル部二於テ「エオジン」二濃染シ繊維素論白化ヲ示セル
モノ亦多シ.多少掘難セル潰瘍ニアリテ潰瘍ロ部ヲ塞
ギ,其ノ下瓦ヨリハ励磁縁語ビ底二向ヒ被覆シテ下方
二増生ヲ示セルモノアリ(63).カ・ル部二於テモ上皮
ハ重層癖状ヲ示セルモノナリ.
潰瘍直下ニアラズシテ潰瘍縁二型キ粘膜固有層中二
階スル小胆脈ノ管腔内=無数ノ結核菌ノ存セルモノア
リ.斯ルモノニアリテハ其ノ管腔中二内野細胞ノ腫大
叉睨落セルモノ,血球ノ他,核ノ穎三野トナレルモノ
男憎四周ラレ,叉「エオジン嗜好細胞亦認可ラル(52).
他方又細血管ノ蹟大シ繊維素ノ析出ヲ詔ムル血管中
二,附近ノ潰瘍部二丁メラル、ト同様ナル球菌,桿菌
ノ多数ヲ容ル・モノモ詔メラル.
乾酪化シ繊維素檬硲子檬網子ヲナセル申二存スル細
血管二於テ,血管壁ノー一一{asヲ明カニ認メシムルモ,認
b.粘膜固有麿及ビ粘膜下組織
メシメザル側二野ヨリ綾キ其ノ管内ニハー部繊維素
様,一部塊賦ヲナセル血栓ノ存セルアリ(42),
結核性攣化ノ存スル氣下弓二丁テ其ノ粘膜固有層二
淋巴球,白血球,「プラズマ細胞,肥脾細胞等ノ浸潤
叉乾酪化シ繊維素檬硝子様ヲナセル部二号スル小1
脈ニアリテ,其ノ1へ被下二斜子様物質ノ存スルヲ認メ
アリ,Russell氏小下馬可ナリニ見ラル・モノアリ,
三三血管ハ充盈二二ヲ示シ,多少度ヲ異ニスルモ加答
タルアリ(5).
其ノ5 軟骨及ビ軟骨膜
児性炎性ノ攣化ヲ示スモノ多シ。
粘膜及ビ粘膜下二結核性病竈ノ存スルトキ,其が限
諸例申氣管ノ軟骨又軟骨膜ノ侵サレタルハ7例(15,
[ 274 ]
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
36sor
31,39,60,63,71,84)ナリ.軟骨叉軟骨膜二氣管
二集磧セルモ,或モノハ基質二生ゼル細闇隙二侵入
トシテノ最:初ノ結核性病竃ヲ叢生セシメタルモノハナ
シ,叉破レタル軟骨嚢二進メルアリ.蓮下野壁際ラレ
ク,全例二於テ他部,殊二恩部ノ内側組織二存スル病
タル軟骨細片ハ「エオジン」二濃染シ,細胞攣化シ,無
攣ノ蔓延ニヨルカ,叉ハ周縁性炎トシテ惹起セラレタ
死ノ状ヲ呈セルモノ多シ.N白血球二由ルー部融解ヲ
ルモノノミナリ.
示セルモノアリ(15,60,63).破壊著シキモノニアリ・
テハ軟骨分割セラレ,肉芽組織叉浸潤細胞ニヨリテ離
軟骨膜二於ケル七化トシテハ其ノ繊維間二小桜形細
間セラル・モノアリ(63).
胞,白血球等ノ侵入二八リ(15,60,63,71,84),叉
結核性肉芽組織ノ形成セラル・コト仁心リ(31),繊維
其ノ4 混合腺及ビ排泄管
ハ疎開セラレ叉ハ伸展セラル,粘膜面軟骨膜二於ケル
攣化二俘ハレ外側軟骨膜ニモ細胞浸潤アルモノアル
モ,毎常ニアラズシテ其ノ度バー般並倉シ.繊維及ビ
混合腺組織二七ケル感化ハ其ノ部二結核性病竈ノ存
スル場合,:回忌ノ周三二存スル場合ノ他,離レタル部
七二粘膜側ノ組織二病攣ノ存在スル際ニモ認メラル.
核ノ淡染ヲ示セルアリ,叉消失ヲ示セルモノニアリテ
而シテ他部二病竃ノ存スル際ニー般二三メラル・二化
ハ其ノ数減少セリ.斯ル感化ハ結核性周縁性炎ノ攣化
ハ聞質結締織ノ部二品ケル著シキ淋巴球浸潤ナリ.尚
ノ強キ程著シク,潰瘍ノ此ノ部二近ク迫レルニ從ヒ其
「プラズマ細胞浸潤亦多ク認メラル・トコロニシテ,
ノ虚夢シ。自血球集積著シキ部二於テハ軟骨膜ハ融解
Russell氏小乱ノ出現モ亦屡々認メラル(1,3,」4,
消失セルモノアリ(ユ5,60,63,84).ヵ・ル部ニァリ
15,16,17,39等).而シテRusse11氏小心ハ滲出性
テハ軟骨表暦亦融解ヲ示セリ.サレド叉此等ノ磁化ト
ヲ示セル竃ノ存在セルモノニ於テ多ク認メラレタリ.
異りテ繊維素襟二攣化シテ梢其ノ部厚ク,其ノ繊維素
斯ル細胞浸潤著シキ所ニアリテハ其ノ品品ハ三三ニヨ
様物ノ間二小鼠形細胞,白血球存セリ(39).而シテ斯
リ多少萎小ス(1,3,7,13,14,15,21,23等).粘
ルモノノ存セル所ト軟骨トノ間ニハ間隙ヲ存シ,軟骨
液腺部二於テ分泌ノ:記田ニヨル腺細胞ノ淡明,膨大化
二心テ基質ノ赤染シ:叉一部破壊シ,間二白血球遊走ス
ルヲ見ル.
シ腺腔ヤ・鑛大セルアリ(24,25,31,32,33,34,
38等).著シキ攣化ヲ示セルモノニハ上皮剥離シ,叉
軟骨ハ1例(31)ヲ除ケル他ノ6例ニハ潰瘍ノ此ノ部
玉房破壊シ,細胞粘液化著明ナルアリ.其ノ部遊走細
腰細ビ,其ノ内側ハ破壊セラレ且潰瘍底ノー部ヲ形成
胞ノ多ク集り,組織粗籟トナリテ永腫濡鼠著シ.斯ル
セリ.潰瘍ノ此ノ部二及バザル例ハ肉芽組織ノ軟骨面
二迫レルモノニシテ,軟骨膜一著シク疎開セシメラル
ルト共二軟骨トモ著シク隔離セリ,斯ル部ノー部軟骨
基質二小凹自認メラレ,其ノ申二大軍島細胞及ビ白血
部二於テハ「プラズマ細胞亦多ク認メラル(17,18,
22,28,36,48等)e斯ル破壊性攣化トハ異リ,其ノ
叉漿液腺二於テ其ノ細胞核ノ染色性弱ク,細胞膣ノ赤
i染減張キモノアリ(1).
球ノ嵌入セルモノアルヲ認メタリ.潰瘍底ヲナセル破
以上ノ如キ結核病竈ノ周縁性ノ攣化トシテノミナラ
壊セル軟骨面ノ像一種k=シテ,一般二深キモノニア
ズ,病竈ノ鑛大シ直接此ノ組織二及ビテ起レル攣化モ
リテハ略心逸ヲ示シ,淺キモノニハ不規則ナル鋸歯1伏
アリ.而シテ其ノ病竈が増殖性ヲ示セル際ニハ腺組織
ヲ呈セリ.斯ル鉄損部附近ノ基質ハ染色性ヲ減ジ,殊
ハ塵油画ラレテ萎小セルアリ,叉肉芽組織二三メラレ
二表層部二心テ著シク,全ク染色性ヲ失ヘルモノモア
腺組織消失セルアリ.滲出性ヲ示セル際ニハ鉱化三二
リ(60).但シ軟骨膜ノ部繊維素檬攣化ヲ島隠ルモノニ
アリテハヨク染色性ヲ保テリ,三五ロ濃染セルモノア
著シク腺組織壊死性ヲ示シ消失セルモノ多シ(51,56,
65).
リ.斯ク染色性ノ弱マレル基質中ニハ小国包ノ生ゼル
排泄管二於ケル主ナル攣化ハ其ノ鑛張ニシテ,其ノ
モノ,叉軟解ヲ示セルモノアリ(15).斯ル部生存スル
中二粘液様物ヲ容レ,著シク白血球ニテ充タサル・コ
軟骨嚢ハヨク其ノ形態及ビ染色性ヲ保ツモノアレド
トアリ(22,28,41).上皮ノ粘液化叉脱落セルモノ
モ,一般ニハ細胞ト共二膨化ヲ示セリ.破壊面二於テ
ハ嚢ハ破レ細胞ノ核染色性ヲ失ヒ,叉崩竣シ,壊死ノ
(51,56,60,65)アリ.壁ノー一部二結核性病難ノ存シ
ー部乾酪化シ,亘細胞が壁ヨリ腔二亙リテ,叉腔二遊
朕ヲ示スモノ多シ.叉一部基質:ノ失ハレタル所二二テ
著シク膨化シ且染色性ヲ保テル軟骨細胞が遊離集積セ
ルアリ(71).一一rw二此等軟骨破壊面ニハ微細穎粒状物
ヲ附シ,叉之ト混ジ自血球存セリ.其ノ或モノハ表面
[ 275 ]
離シテ存スルアリ,侵サレザル壁ニハ其ノ上皮粘液化
張シ(76,82).
其ノ5 滑 準 筋
.Q656
村
中
艦膜側部ノ願解筋目就テ糠スルニ,滲串性ヲ示サ・“ル
病竈アリテ筋肉二認メラル・攣化亀戸其ノ病竈ノ鑛大
シ又繊雄ノ淡染シ,:又腱胞形成アルモノ・アリ(39, 8Q)・
繊維間ノ疎開且歴門門ラル・モノニアリテハ繊維及ピ
・≒由良塵迫ヲ蒙りテ蒜起セラル・モノアリ・印チ外部
核ノ淡州ヲ示セルモノ多シ・紐下獄解セル部二近ク
1・ミヨリ墜迫セラル・モノ(39,42,80),叉間質結締
存スルモノニアリテノ、耀i都舞太ク繊維性構造ヲ失ヒ礁
織ノ部ニモ肉芽組織生ジ又貸細胞浸潤ヲ來シ内外ヨリ
子様僻事叉節朕ヲ一松ルモノアリテ,斯ル部テハ核ハ
厘il直セラレテ生ズルモノアリ(22,26・31,34,,84)・
消朱セリ(46).転酪化セル部二野テハ筋構維ハ奪ク其
斯ルモノニテ著シキ繊維ノ心心走行ヲ示スモノアリ
ノ構造ヲ失ヒ1叉消失スルモ其ノ附近ニチハ淡染シテ
(35).而シテ此等間質結締織申ニ山台ノ浸潤細胞ト共
存セv,(68)・雌等退行性mp4aiヲ示シ潰失セル部ハ官爵
a二三細胞ノ多温存スルモノアリ(26,39,63).叉認
性肉芽組織ニヨリテ占メラル.一般二墜迫セラル・筋
メラル・血管ハ充盈蹟張ヲ示セリ.斯クシテ周圏ヨリ
繊維一坐/被一迫部:二於テ攣忙ヲ示スモ,他部亭ハヨ
強ク墜迫セラル・モノニアリテハ筋繊維束ハ萎小ヲ示
ク其ノ形及ビ染色性ヲ保テリ.
第3章所見纏繕離心考鞍
第1環 氣管結核症ノ病理組織
其等ノ何レニモ該當セズ.且之ヲ分類スルコト
學二分i類二二考察
ノ困難ナルモノモアレバ・余胤大麗二彦ヲ限局
由來結核症殊二上氣道二於ケル結核症=於
テ,共ノ二二ノ分類二二シテハ諸読アリテー致
セルモノトハ言ヒ難シ.Wosneseusklj(54)ハ喉頭
性㍗禰蔓性}二分チ,時二慮ジテ」曾殖型,繁殖
型及ビ滲出型ナル語ヲ附スルコト5.ナマリ・
余が限局性トシテ分テルモノヲ各組織二:於テ
結核症=於テ之ヲ4群二分類シ,1.増殖性,
槻察スル=,粘膜二二テハ主トシテ結節ノ形ヲ
2.増殖性ヲ主トスルモノ,3.滲出性ヲ主ト
示シ,大箪核細胞ノ集合シテ作ラル・如キモノ
スルモノ,4.滲出性トナセリ.Randerath(41)
モァルモ,多クハ:巨細胞ヲ俘ヘルモノナリ.サ
ハ喉頭結核症二二テ,全腰トシテー殻二滲出性
レド小康形細胞ノ著シク多籔二集レ’ルモノァリ
二二増殖性ノ徴ヲ示スノミナラズ,局部的ニモ
テ生形ノ梢不明トナレルモノモ存セリ.粘膜下
別個二,叉時ニハ互=相接シテ純粋二滲出性
二於テハ淋巴装置中二,叉ハ隣接セル組織国論
及純pa ==増殖性竈ヲ示セル例アリトナシ,又
リテ存スルモノ多キモ,混合腺組織中二限局シ
Manasse(29)ハ滲出性,増殖性ト分ツコトヲ宜シ
テ存セルモノモ多シ.時ニハ厚キ結締織暦中ニ
カラズトナシ, 1.浸潤(表面ノ粟粒結節ヲ含
モ認メラル・コトアリ.既等ノ中淋巴装置二存
ム),2.潰瘍,3.軟骨膜炎,4.腫瘍ノ4
スルモノニハ堰瞭性ヲ示セルコト多キモ,少鍛
型二分類セリ.五十嵐㈹ハ質的=之ヲ増殖型.
例二於テハ滲出性ヲ示ヤルモノ辛認メラレタ
繁殖型,滲出型,混合型ノ4型二分類シ,叉形
態的二之ヲ票粒結節,測閏,潰瘍,軟骨膜炎二
リ・混合腺二於ケルモノハ多クハ増殖性ヲ示セ
ルモノナルモ,可ナリニ滲出性ヲ示セル予ノニ
分類セリ・此ノ他多クノ先賢ニヨリ分類ノ言弍ミ
モ接シタリ.斯ク滲出性ヲ帯ベルr登ノ=アリテ
ラγタルモノアリテー定セル{ノ才シ.之ヲ出
ろルニ上澄道:二於ケル結託性病攣ノ像ハ複雑ナ
モ,其ノ周園ニハ結締織ノ増生アルヲ認メラレ
タリ.結締織暦二於ケルモノニアリテハスベテ
ルモ・∼アレバ・其ノ病攣ヲー定ノ型二尉メテ分
増殖性ヲ示セリ.斯ルモノトハ趣ヲ異ニシテ,
類スルコトノ困難iヲ件フコトアルニヨルモノト
退行準攣化ヲ明示セル細胞ノ多数二存セル限局
認メラル.
性講ノ粘膜叉ハ粘膜下二郷テ認メラレタルア
余ノ例二胡テ之ヲ観ルニ,多クノモノ?、略五
リ・斯ノ如クシテ氣二二於テハ多難ノモノニ増
十嵐(23)ガ喉頭結核症=於テ其ノ分類ヲ試ミシ
殖性ヲ示スモノナルモ,滲出性ヲ示夙モノアル
如キ病攣型ニー致セルモノアルヲ認メタルモ,
ハ上記セル如シ.
駈姻1
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
3657
礪蔓性病竈ヲナスモノニアリテモ滲出性ヲ示
上子二於テ形態的二三ク無訣ナル開毛上皮細胞
セルモノ蚤否ラザルモノトアリ.而シテ前者ノ
間二僅カナガラモ結核菌ノ含マル・コトアリト
例敷ハ少シ.前者二野スルモノノ多クハ表学部
記載セリ.他方Albreght(1)ハ實験的研究ヲ行
二歩攣著シクシテ,上皮ノ侵サル・モノ多ク,
ヒ,喉頭結核症ノ大多野ハ喀疾ノ引接感染ニョ
深部二到ルニ從ヒ其ノ度ヲ減ズルモノナルヲ示
リテ起シ得ラレ,其ノ際結核菌ハ表面ノ損傷叉
セリ.之二反シ糟殖1生二丁押貸生ヲ示セルモノ
ハ二野ヤル上庚ノ部ヲ通りテ粘膜下組織二男ス
ハ比較的多クシテ,其ノ多クハ上皮下二存セ
ルモノトナセリ.又璃φ(10)ハ粘膜表面及ビ腺
排泄管二塁テ,上皮ノ攣化ハ淋巴球浸潤部上皮
リ.
BumbaSc,)ニヨレバ菌ノ毒素が少ク異物作用
二認メラル・モノトナシ,而シテ所ニヨリテ∼、
主トシテ現ハルレバ浸潤ヨリモ増殖性ヲ主ト
シ,之二反シ冤疫關係悪キ時ハ毒作用現ハレテ
淋巴球ノ上皮ヲ貫通スルノミノコトアリ,又所
ニヨリテハ上皮ノー部或ハ全部ヲ融解シ破壊ス
彊キ炎性機轄ノ下二経過シ,壊死及ビ乾酪化が
ルコトアリ.而シテ斯ル箇所二階菌疾が存在ス
明カニ現ハルトナセリ.病攣ノ四二相違ヲ招來
ルカ,三日咳漱ノ隅一響町ラル・アラバ菌一町
スルハ種々ノ條件ニヨリテ支配セラル・モノニ
ル間隙ヲ通りテ上皮中及ビ粘膜下二達シ得トナ
シテ結核菌ノ:門並二毒素ノ強弱(繕封門並二丁
セリ.
ゆ
較的)二二シ,一方臓器素因ノ關係,個膣ノ榮
ゴ・二三テ余ノ例ヲ観ルニ,慶燗ノ存セルモ
養其ノ他ノー般的二二,菌感染ニヨリ惹起セラ
ノニ於テハ其ノ周團二結核性攣化野メラレ,其
レシ反鷹性ノ攣化等ノ關係モ考慮セラルベキモ
ノ塵欄が軍二二二ノミノ影響二由リテi惹起セラ
ノト思惟セラル.而シテ氣管二於テ増殖型叉ハ
レシモノ㍗ハ倣シ得ザルモノニシテ,結核性攣
繁殖型ヲ示スモノノ多キハ,組織構造二基ケル
化二件ハレ作サレタルモノト認メラル.叉著攣
所寡カラザル事ハ考へ易キ所ナリ.
ヲ認メシメザル部ノ顧毛上皮細胞間二階ノ存在
セルハ往々二目ラル・所ナリ(13).殊=上皮下
第2項氣管結核症ノ感染及ビ芝生
氣管二於ケル原獲結核症二野シテハHedinger
粘膜固有暦二於テ,強キ淋巴球集積アリテ基底
(20)ノ報告セルモノアリ.且二二:Hansemann(16)
膜ヲ認メシメズ,且菲薄ナル上皮暦ノ存セル部
及ビSchmorl㈹ノ追加報告アルモ,斯ルモノ
二於テハ其ノ上皮細胞間二結核菌ノ存在ヲ認メ
ハ極メテ稀ナルモノト認メラレ,氣管結核症ノ
(38,61),四二其ノ下部組織二千レノしモノモ存
大多数ハ他部殊二二二於テ結核性病攣ノ存スル
シ(32),其ノ部二僅ヵ類上皮細胞出現アルヲ認
際,之二四焚シテニ次的二三生スルモノナルハ
メタリ.斯ノ如キ上皮下ノ淋巴球集積ハ菌ノ侵
ー般二三メラル・トコロナリ.余ノ槍素全症例
入二封シテ現ハレタルモノトハ思考シ得ラレ
モ二二結核症二二獲セルモノト認メラル・モノ
ズ,暫時管粘膜上皮下,殊二腺排泄管ノ周園二
ノミナリ.
於テハ著シキ淋巴球集積ノ存在スルコトハ常二
Hajek(15)ハ含菌疫ニヨリテ氣管粘膜ニハ容易
記サル・所ナレバナリ(Heiss(22), S¢hUmacher
二二燭感染が起り得ルモノニをテ,粘膜面上二
{48)).而シテ何等カノ原因ニヨリテ淋巴球集積
二疾が停滞シ叉刺戟シテ慶燗ヲ埋骨シメ,以テ
竈ノ援大ヲ來セルモノニァリテハ,上皮ヲ歴迫
結核菌ノ侵入ヲ容易ナラシメ感染ヲ促スモノナ
スル=到り,三二其ノ菲薄化ヲナスモノト察ヤ
リト記載セリ.:Fraenkel E.(13)ハ適當ナル標本
ラル.斯ノ如ク上皮二攣化ヲ起セル際二結核菌
ノ槍索二二リテハ喉頭ノ上皮中二結核菌ヲ見出
ノ上皮組織申へ侵入シ得ルハ考へ易キ所ナル
スコトハ難カラズ,故昌上皮ノ敏損ハ結核菌ノ
モ,亦著シキ攣化ナキ部二於テモ上皮細胞間二
組織中ヘノ定着二封シテ必要ナル前提四四トハ
結核菌ノ認メラル、ハ注意スベキ所ナリ.淋巴
徹サレ’ザルモノトナシ,叉:Berendes(5)モ頭毛
球集積ノ意義アリトナセルEsch(10)ノ読ハ首肯
[ 277 ]
3658
村
申
シ得ラル、所ナリ.他方叉引船内壁二型テ,結核
障碍アリト認メ得ベク,且粘液様物ノ管内二停
性二化ナキ部二丁ケル小裂隙中二結核菌ノ存在
滞セル際ニハ菌ノ侵入ヲ可能ナラシムルモノト
セルラ認メタリ(57).以上記載ノ事實二丁キ氣
考ヘラル.
管二於テ喀疾ニヨル冊子感染ハ内壁旧歓損ヲ生
K:orkunoff(27)ハ粟粒結核及ビ浸潤ノ上皮下組
ゼル際,叉ハ上皮ノ菲薄ナル場合殊二下部ヨリ
織二位置スルヲ血管叉ハ淋巴道二由ル獲生ノ誰
塁迫セラレテ菲薄トナレルwa =於テ可能ナルモ
擦ト徹セリ.余ノ例二於テ上皮下淋巴管中二菌
二丁シキ攣化無キ上皮間ヲ通過シ得ルモノナレ
ノ認メラル・モノァリ.又粘膜ニノミ1個叉ハ
バ其ノ意義ノ認ムベキモノアリ.斯ルコトヲ明
数個ノ小結節ノ存スルモノアリ.今氣管壁二於
カニ示スモノノ少キハ用ヒシ材料二於テハ氣管
ケル淋巴管系統ノ排置二三シテ:Bartels(3)ノ著
=潰瘍ノ形成セラル・モノ多ク,從ツテ其ノ最
書ニハ,密ナル思歌ヲ作りテ其等ハ氣管労淋巴
初ノ鍵化ヲ捉へ得ル好適標本ノ寡キニ基クモノ
腺=蓮ルトノ記載アリ.叉Wintemitz, Smith,
ナリ.次胃腺排泄管ニヨル感染ヲ考ヘシムルモ
Robinson(53)ノ研究二野レパ,淋巴管ハi三管粘
ノアリ.印チ結核菌ノ管内二存在セルコトノ認
メラL/タルモノ12例(8,22,25,28,29,31,32,
膜ヨリ三管支,肋膜,縦隔平門ビ心外膜二通ズ
ト.斯ル淋巴系径路ニヨリ考察シ,且上皮下淋
34,36,38,41),四壁ノ上皮剥離叉ハ脱落セル
巴管中ノ結核菌ノ所見二二ミ,氣管結核症ノ感
部二存セルモノ5例(8,29,31,34,82),斜壁
染径路ヲ淋巴道二求メ得ラレザルニアラザル如
ノh皮剥離叉ハ壁ノ破壊セル部ノ周囲二存スル
シ.然レドモ氣管二於テ他部二病竈ノ存スルモ
モノ3例(28,31,34)ヲ認メタリ.Esch(10)ハ粘
ノナレバ,此ノ竈ヨリ結核菌ノ淋巴管腔内へ達
膜表層部=於ケル如ク腺排泄管ノ表暦二於テモ
セルモノトスルコトハヨリ考へ易キ所ナリ.從
結核竈ハ初護シ得ルモノトナシ,其ハ淋巴球浸
潤及ビ淋巴結節上ノ上皮ニハ聞隙が存スル車輿
ツテ淋巴道ニヨル感染ノ考へ得ラレザルニアラ
ズトシテモ,余ノ例二於テハ寧ロ之が病竈ヨリ
ナリトセリ.余ノ諸例二於テハ管周園ノ病攣著
セル淋巴管内移行ト見ルノヨリ穏當ナリト思惟
シクシテ斯ル読ヲ裏書スルが如キ初期ノ攣化ノ
セラル.
カ
所見ニハ接シ得ザリキ.サレド排泄管財園ニハ
叉他方結核性攣化ノ竈二丁ケル部ノ細血管腔
淋巴装置ノ存在スルモノナレ・バ斯ルコトノ可能
内二多敷ノ結核−菌ノ存在セルモノヲ認メ,其ノ
ナルハ考へ得ラル・トコロナリ.斯ルモノトハ
内被細胞腫二叉脱落等ノ二化ヲ認メシム.此ノ
其ノ趣ヲ異ニシテ管二炎性攣化ノ惹起セラレテ
例二三テハ肝及ビ脾二粟粒結核症ヲ認メラレタ
其ノ上皮脱落シ,平骨ノ破壊セルモノノ認メラ
ルモノナレバ,斯ル所見ヨリ粟粒結核二二於ケ
ル・モノアレバ,斯ル所ヨリ菌ノ侵入スルコト
ル菌血症ノ局部現象ト見徹スベキモノナリヤ・
アルハ明暦ナリ(28).事實其ノ排泄:外壁二結核
菌ヲ認メタルモノハ結核竈二績ケル組織中ノモ
性攣化ノ認可ラレ汐ルモノアリ(76,82).此等
ノニシテ其ノー・蓮ノ血管ニハ存スルモ,近キ他
ノ事實二推シ腺排泄管ニヨル逆行性感染=ヨレ
ノ同種血管ニハ之ヲ認メシメザルナリ.且上述
ルモノト思惟セラル.コ・=於テ考フベキハ如
セル如ク多藪ノ菌ノ含マレタルモノニシテ,而
何ナル際二於テ菌ノ排泄管ヘノ逆行性侵入ノ可
シテ此等ノ菌が他臓器ヨリ血管ヲ介シテ氣四壁
能性アリヤノ問題ナリ.watjen(52)二篠レバ,
二蓮バレ來リタルモノトスレバ血管ニヨル感染
粘液生産ノ障碍ハ粘膜面ヨリ腺ヘノ菌ノ侵入ヲ
ヲ考ヘシムルモノナルモ,カ・ル場合一連血管
可能ナラシムト.余ノ例二四テ之ヲ観ルニ加答
ニバカ・ル多数ノ菌存シ,他ノ近キモノニテハ
見性炎症ノ存在セル場合叉呼野ノ何レカノ部二
結核性病攣ノ存セル際ニハ混合腺二攣化アルヲ
認メザル如キハ他日リノ帯解トシテハ考ヘラレ
ザル所ナリ.氣管二於ケル病竈ヨリ血管ノ侵サ
認メタリ.從ツテ余ノ例ニアリテモ粘液生産ノ
レ,菌ノ血中二入リシモノトスルノヨリ考へ易
[ 278 ]
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
3659
キ所ニシテ血管ニヨル局所蔓延二過ギザルナ
表面二凹ミヲ示セル時,其ノ底二於テ病竈ノ
リ.斯ル所見ノミナラズ,結核性三二中二存ス
獲生シ易キコトハ考へ得ラル・トコロニシテ,
ル翻脈二内膜炎ノ歌ヲ示セルモノ,叉静脈外膜
余ノ諸四二観ルモ病竃二二潰瘍ノ大ナルモノニ
炎ヲ示セルモノモ認メラレタリ.斯ル所見モ亦
アリテハ其ノ關係ヲ明力=シ得ザル所アルモ,
血管周團病身肌膚リテ惹起セラレタルモノナル
小ナルモノニ就テ齪察スルニ粘膜ノ凹部二形三
ヲ認メシメ,上述ノ局所蔓延ニヨルモノアレ
日ラル・モノ9,41,71等二認メラレ,叉排泄
バ,其ノ局所性二血管ヲ介セル菌ニヨル攣化ノ
管開口部二存スルモノ8,12,13,22,48,49,53
惹起セラル、モノアルハモトヨリナリ.要スル
等二品メラレタリ.斯ルコトハ三二四二ノ凹部
ニ余ノ例二於テハ氣管壁ノ血一生感染二rル結
核症ノ一生ヲ明カニ示セルモノハ之ヲ認メ得ザ
=附着停滞シ易ク感染ノ機魯ノ多キゴトヲ考ヘ
シムルト二二,一方淋巴装置ノ存在アリテ其二
由リ感染ノ容易ナルモノアルモノト考ヘラル.
リシナリ.
結核性病竈ノ護生F氣管内面ノ特殊性
濾胞上ノ上皮
3
第
楡七
通常部
ヤ號
9
表
濾胞上部二存スル上皮ノ朕
濾胞上部
0.063皿ユm
0.037mm
12
0.063〃
0.043〃
22
39
45
54
0.071〃
0.063〃
0.07ユ〃
0.026〃
0.071〃
0.04 〃
0.069〃
0.04〃
頭毛上皮一部鋏損ス
排列梢籟粗トナル
上皮組織下二細聞隙ヲ認ム
上皮細胞ノ粘液生成充マレリ
Leiz 1×7
筒長 150mm
第3表二示セル如ク濾胞上ノ上皮組織ハ他ノ
淋巴濾胞ノ部ハ結核性十月ノ護生部位トシテ
部ト異レルモノァルヲ認ムルモ,共通セル相違
:重要覗セラル・トコロナリ.余ハ氣管二於テ淋
ヲ示セルハ其ノ高サニ於テ濾胞上ノモノハ他ヨ
巴濾胞ノ多少ト結核性攣化ノ粗密トノ關係ヲ槍
リ低キコトナリ.濾胞存在ノ意ec=:考へ其ノ部
索セント試ミ表ノ如キ結果ヲ得タリ.コ、二余
上皮が他部ト異ルモノアルハ當然ニシテ,濾過
ノ採りタル例ハ淋巴濾胞ノ明カニ認メラレ且病
装置トシテノ濾胞二異物ノ阻止セラル・ハ防禦
的意義アルト共二,病原罷ノ阻止一病攣民生ノ
竈ヲ有スルモノノミナリ.表=示サル・如ク淋
巴濾胞ノ多少ト結核性攣化ノ多少トハ略雫行セ
因ヲナスモノナルハモトヨリナリ.
ルモノナルヲ認メタリ.サレド病竈ハ,認メラ
ル・濾胞二於テノミ存スルモノニハアラズ,淋
淋巴濾胞ノ多少ト結核性病竈ノ粗密
第
4
巴濾胞以外ノ部ニモ上皮中二結核菌ノ存在ヲ
見,四病竈ノ三生スルコトァリ.且叉病竈ノ損
大セルモノニアリテハ濾胞トシテ認ムベカラザ
表
\\ 淋巴
\\蟹胞ノ数
座高ノ数\\
少
中
多
車
21
5
1
ルニ到ルモノアリ.他方濾胞ト病竈存在部ト全
クー致セルモノモ存セリ.多数二二メラル・濾
中
2
4
1
胞全部二病竈存スルモノアリ.叉病竈密在セル
多
1
2
7
部二濾胞亦密在セル例モ認メラレタ.リ.
コ・=於テ濾胞ノ多少ヲ罷質的二刀ルニ其ノ
備考 略同一ノ範園二於テ少トハ1−2,申ト
ハ3−4,多トハ5以上ノモノヲ示セリ.
多キモノニハ轟様突起ノ長キヲ認メ,濾胞ハ淋
[ 279 )
3660
単
四二質者二其ノ激多キコ・トヲ認ヌタリ.而シテ
全燈トシテ後述セルが如ク,氣管結核症ト・淋巴
下下者添ノ間二深iキ關係認ヌラシザルハ,後述
セルが如ク胆管結核症ノ畿生が肺結核症5二四
鼠ル所:大ニシテ,艦質的差異ノミニ左右セラル,
ル毛ノニアラザルコトラ物語レルモノナリ.
以テ蝕二繰返ズノ煩「ヲ避.クベシ..
第4項 氣管結核症二於ケル拙現細胞
莫ノ1 多核嘗血球
飯倉(25)ハ扁桃腺結核症二於テ禰蔓型ノ大ナ
ル三下ヲ侵セルモノヲ右端二野キ,次二移行
型,次二圓形細胞ノ多キ結節型,左端二長キ核
ヲ有スル細胞ノ多ギ結節型ラ排列スル小キハ,
第3項三品ノ蔓延
i氣管二於ケル結核性病竈ノ蔓延ハ主トシテ淋
左端二於テハ白血球僅少ニジテ殆「ド認メ得ザル
’三道ニヨリテ行ハル・如シ.帥ヂ同時二多数ノ
宅ク,次二子籔二認メ得ラル・モノトナリ,右
竈存シ,淋巴装置ノ蔀ヲ除ケバ三等ハ主トシテ
端近クご♪・著シグ白血球ノ数多キヲ見回リ小ナ
組織間隙二認メラレ,叉各組織殊二こ組織ヲ侵
セリ.五十嵐(23)ハ喉頭結核症ヲ楡シ,亘細胞
セルモノニアリテモ其ノ竈ノ歌ヨリ間質辮羽織
ヲ有スル増殖型結核結Slf ==於テハ多核白血球ハ
ノ淋巴隙ニヨリテ蔓延セルモノト認メ得ラル・
殆ド認メラレ’ズ,繁殖型小結節二於テハ時二白
モノナリ.斯ルコトヲヨク示セルハ腺組織申二
血球ヲ混へ,潰瘍ヲ形成セル野冊二二テハ多少
認メラル・結核性淋巴管炎ニシテ,Eschweiler
ノ度二二テ其ノ存在見ラV,滲出性傾向ノモノ
(11)モ淋巴管炎ハ常二二次的ノモノナルハ疑ヒ
ニ於テ最モ甚シク歯血球集マレリト.余ノ例=
ナキトコロナリトセリ.氣管二於テ淋巴管炎ヲ
於テモ多核白血球ノ出現度ハ略五十嵐ノ記載セ
起サシムルー次的原二品ヲ粘膜二於ケル腺排出
ル所トー致スルモ,潰瘍部二丁テハ滲出性ノ傾
丸心園ノ淋巴竈二三テ槻タリ.斯ルモノノミナ
向彊キモノニァリテハ著シク多二二認メラレ’,
ラズー般二淋巴道ニヨリ蔓延セラレシモノト認
叉滲出性病攣ヨリ更二進デ軟化セルモノニアリ
, 一 n
t1=!Etr ,七一 n trSiNt
一臼凸 、r岬蛭,塵_つ r引■ 、
)フノレ、ブ内買琶ノ1十ノ、ノレ陶㍉:粋/ノ暴プ内買琶フ」二削ニノ
如キ排泄管周忌ノ淋巴竈二面メ得ラル・モノ多
ニk.L’ 奄l,_ !髪.鍋A )白r−t ntl−7柱穣rア、1 二7■M J λ711
ノ ノ、欠一包ノ凱1 m」皿.掲、!禾蝋ノ ノv/ 諏⑪ノ1ノ ノ。
其ノ2 類上皮細胞
結核性病二二於テi類上皮細胞ハ殆ド毎常認メ
シ.
他方病竈ノ連績的蔓延ハ菌ノ細胞聞,組織間
ラル・トコロナリ.而シテ共ノ類上皮細胞ノ密
ヲ通りテ蓮バル・コトニヨリテ行ハレ’,斯ル所
度及ビ其ノ形態=ハ種々アリテ,結節型ヲ示セ
ル所二於テハ多クハ密在シ,禰蔓型ヲ示セル所
見ハ潰瘍ヲ形成セルIZZ ==於テヨク観プル・トコ
ロナリ.サレド叉膜性zz =於テ菌が結締織間ヲ
二二テハ二三ナルモノ多シ.其ノ形ニハ類門
通りテ深ク達シ,停滞シ易キ部位=多ク集りテ
形,三園形,細長ノモノ,紡錘形,屈曲セルモ
病攣ヲ起セルモノニモ接セリ(31)・Tendeloo(51)
ノ等種々ノモノヲ認メタリ.
ハ液盟ノ移動力ハ菌ノ蔓延=大ナル意義ヲ有ス
類上皮細胞ノ襲生二關シテハ諸説アリ.Joest
ルモノナリト記載セリ.斯ルコトヨリ上記ノ如
u.Emshoff(26)ニョレ’バ淋巴腺結核ノ初期ハ網状
キ所見ハ潰瘍二二於テハ組織液ノ移動シ易クシ
織細胞ヨリ生ズト.叉宮田(31)ハ結核菌ノ血管
テ菌ノ移動ヲ可能ナラシメ,膜性部二於テハ其
ノ伸展作用=ヨリテ滲出液ノ移動ヲ生ジテ菌ノ
内注入後3時間ニシテ網状織細胞ノ分剖像ヲ認
メタリ.其ノ他固着細胞(粘膜,酒興ノ上皮細
深部進入ヲ促セルモノト思考セラル.
胞,血管及ビ淋巴管ノ内被細胞,結締織細胞)
他:方腺排泄平日由ル菌ノ逆行性傳播モ考へ得
ヨリ生成スルトノ読アリ(速水,中村ノ著書(19)
ラV,其ノ獲生動機二就テハ上記セル所ト相等
二擦ル).
シク,分泌物質停滞ハ之ヲ容易ニズルモノト思
余ノ例二三テ淋巴組織中二形成セラレ’タル病
竈ヲ槻察スルニ類上皮細胞ノミ存スルモノ=於
惟セラル.
叉血管ニヨル傳播二就テハ前項既二述べシヲ
テハ網歌織繊維ノ増生ハ認メラレザルモノアル
[ 280 ]
3661
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學約並二組織學的研究
モ,之二二細胞ノ現ハル・モノニ於テハ普蓮其
緒方(38)ハ結核菌ハ類上皮細胞乃至互細胞ノ
ノ増生認メラル.斯ルゴトヨリ推スモ新シキ病
アル結核結節ノ中心部二三トシテ存スルモノニ
攣ノ部二三テハ細胞ノ増生アルモ織維ノ俘ハレ
シテ,此等ノ細胞殊二互細胞ノ原形質内二播取
ザルコトアリ.サレド後ニハ普通増生ヲ來スモ
セラレテヰルモノが多数ニアリ.而シデ此等ノ
ノナルヲ認メシム.淋巴組織中二於ケル結核ニ
細胞ハ組織球性ノ細胞ニシテ喰作用ヲ盛二螢ミ
テハ網状織細胞ヨリ生來スルー類上皮細胞アル
得ルモノナレバ,結核菌ト直接職ヒテ其繁殖ヲ
モ,結締織ノ部門二二三二組織ノ間質ノ三二
止メ此ヲ撲滅セシメシト働イテヰルモノナリ.
作ラレシ結節ニアリテハ,其ノ認メラル・類上
Eilチ此等ノ細胞ハ網1伏織織維ヲ形成スルト同時
皮細胞ノ多クノモノ=於テ紡錘形ヲ示シ,且織
二,喰細胞トシテ結核菌二直接職ヒ居ル細胞ナ
維ノ増生多キヲ認メシムルモノナレバ,斯ル類
リF述べタリ.余ノ四二於テモ互細胞中二結核
.上皮細胞ハ結締織細胞ヨリ成レルモノト思惟セ
菌ノ認メラル・モノ亦多シ.該細胞叉其ノ前階
ラル.叉類上皮細胞中二結核菌ノ存スルモノ認
梯細胞ノ貧喰機能ニヨルモノト認メラレ,該細
メラレ,普通二二ニヨルモノ1・ナスベク母細胞
胞二四マル・門川多数例二塁テ其ノ邊縁近クニ
ノ二二慮ジ其ノ機能獲現モ種々ニシテ,其ノ形
認メラレタリ.
“
態二三テ多様ナルト三二類上皮細胞ノ生成ハ軍
余ノ前例二於テ認メラレシIEII細胞ハ:Lang−
一ナラザルモノナルヲ示シ,生成ノ時期二丁ジ
hans氏型ヲ示スモノ多キモ,亦核ノ申央二集合
二二細胞ノ種類二鷹ジ其ノ認メラル・形態及其
シテ見ユルモノ,一側二偏シテ存スルモノ等種
二件ハル・繊維ノ多寡等種々二二ハル・モノト
種アリ.混合腺組織二存セル結核性病竈ニアル
謂フベシ.
互細胞ニシテ,太キ又細キ原形質ヲ以テ互=連
其ノ5 互 細 胞
滲出性ヲ示ス竈二於テモ互細胞ハ其ノ竈ノ周
三部ニハ三明ラル・コトアルモ,一般ニハ稀ニ
シテ,増殖性叉ハ繁殖性ヲ示セル竈二二テハ多
ク認メラル.其ノ存在ノ歌ヲ親ルニ増殖性病竈
二二テ乾酪化ヲ示セルモノニアリテハ其ノ乾酪
絡セルが如キ形態ヲ取レルモノアリ.而モ其ノ
結核竈ニァリテ類上皮細胞ハ:巨細胞周園=ノミ
限局シテ存シ,其ノ竈ノ大部分ハ互細胞ニテ占
メラル・如キ’歌ニアリ.斯ル所見ヨリ:巨細胞ハ
其ノ部団有ノ組織構造二鷹ジ種々ノ1伏態ヲ呈ス
ルモノニシテ,此所見二戸ル毎籔個ノ亘細胞ガ
二二近ク三園細胞申二存シ,乾酪化ノ認メラレ
ザル竈=於テ而モ:巨細胞ノ数少キ時ハ主トシテ
ー部合胞性二大ナル形ヲ取ルニ到ルモノ1ト認メ
竈ノ中心部二現ハル・ヲ見ル。此等ノ所見ヨリ
ノナリ.
ラレ,結核菌冊封スル特種州境型ト徹スベキモ
其ノ4 「プラズマ細胞
考察スルニ高木㈹モ記載セル如ク,亘細胞形
氣管結核症二二テ観ルニ「プラズマ細胞ノ出
成母細胞二封シ結核菌ヨリスル刺戟が適度ナル
時互細胞ヲ獲生セシムル如ク思惟セラル.而シ
現ハ限局性病竈ニハ少ク,二野性病竈二丁シ.
テ叉乾酪化ヲ示サザル増殖型ノ竈二多数ノ互細
而シテ其ハ淋巴球ト混在シ且多クハ髪粗ナル結
胞ノ出現ヲ認メタリ.カ・ルモノ=アリテハ結
締織ノ部二野セリ.其ノ「プラズマ細胞ノ湿生
核菌ノ認メラル・モノ少キカ叉ハ其ノ存在ノ認
二二シテハ種々ノ説アリテ未ダー定セルモノナ
メ難iキモノアリ.:Baumgarten(4)ハ結核菌ノ毒
シ.Marscha】k6(30)ニョレバ「プラズマ細胞ハ
性,数量ノ少キ程亘細胞ノ撒ハ増加スルモノナ
U皿〕aノ考ヘシ如ク結締織細胞二二來セルモノ
リト述べ,叉高木㈹ハ:亘細胞ノ生成二野シ結
ニアラズシテ,白血球二二小輩核自血球印チ淋
核菌ノ異物トシテノ機械的作用ヲ述べタリ.余
巴球ノ進行性護二期ノモノナリト.叉速水(18)
ノ諸王th於テハ上記所見ヨリ推シテ爾氏ノ所読
ハ「プラズマ細胞ハ血液ヨリ來ル者二丁ズシテ,
ヲ肯定シ得.
Marchandノ所謂Adventitialze11en 3ぐLeukozyf
[ 281 )
3662
村
中
toide Zellenヨリ生ズル者ナリトシ,極メテ四
ノ目凹テ多シ.サレバ「プラズマ細胞ハ病攣ノ
二血液中=「プラズマ細胞ヲ見タルコトアルモ
町明ビ病攣出現ノ位置二適鷹シテ護現スルモノ
其ハ血管外ヨリ血液申二入リシ者ナリト.岡田
ト町田ラル、モ,炎性欣態ノ度二鷹ジテ「プラ
㈹ハ「プラズマ細胞ハ淋巴球性細胞ニシテ形態
ズマ細胞=・tw化ヲ生ジRussell氏小早ノ出現ヲ
的ヨリスルモ淋巴球二型シト.帥チ何等カノ毒
示スモノト思惟セラル. ・
素叉ハ非特異物質ノ作用セシ場合二淋巴組織ヨ
第5項 潰瘍形成
リ先ヅ「プラズマ檬細胞多数獲生シ,ソレヨリ
更二「プラズマ細胞が平生スルモノトナセリ,
A.潰瘍ノ三生及ビ二大
二階二三ケル結核性攣化トシテ最モ著シキモ
荒尾(2),飯倉(25)等モ淋巴群群ビ淋巴母細胞ヨリ
ノハ潰瘍ノ形成ナーリ.潰瘍ノ護生機ng =關シテ
ノ移行ヲ堅目タリ.佐藤㈹ハ血液プラズV細
ハ種:々ノ要因ノ考慮:セラル・トコロニシテ,先
’胞二等テ記シ,「プラズマ細胞過多症ノ例=於
賢ノ所論モ亦引々ニシテー一stセルモノト謂ヒ難
:テ「プラズマ母細胞(Plasmoblasten),前プラズ
シ.余ノ見解ヲ述ブルニ先立チ先賢ノ所説ヲ顧
マ細胞ノ存在ヲ認メ,「プラズマ細胞系統ノ幹
ミントス.
細胞ハ「プラズマ母細胞ニシテ此ハ胎生時代ヨ
Hajek(15)ハ上皮下二存スル結核性肉芽組織が
nJ分化セルモノナリトシ,叉此ノ幹細胞ヨリ
表暦上皮二二ヒテ墜迫スルコトニョリ多クノ場
TUrk氏刺戟型及ビ前プラズマ細胞が分化シ更
合獲生スルモノトナシ,諸所二二テ上皮ハ破壌
=「プラズマ細胞二成ルモノナリト報告セリ.
セラレテ上皮下ノ結核性組織ハ表面二三ハレ,
氣管二於テハ結核性病攣ノ淋巴球集積竈二波
其ノ組織が弛緩且軟化セル際ニハ速カニ脱落シ
及セル際,叉ハ淋巴球集積著シキ混合腺組織==・
(滲出型),抵抗張ク二二キ性質ヲ有セル際ニハ
病攣ノ現ハレシ際二「プラズマ細胞ノ出現著シ
月飴二二ニシテ初メテ脱落スルカ或ハ進行ノ停
キヲ認メタリ.斯ル所見ヨリ「プラズマ細胞室
1レ、レ噸」謙b7くttkノ撫;÷ルゴ1、・ア11 k r織率馬験、
山v − ’J、 − ’夢 PCL’ μ且Lノ ’v
● ”
6 VltlPSt’肝卜」エノ ・
生ノ上=淋巴球ト關係淺カラザルモノト考ヘラ
Heinze(21)ハ結核が上皮ノ最下暦ノ境界二達シ
ル.他方竪樋「プラズマ細胞ノ示セル像モ種々
テ其ノ部細胞漸次離間シ結核細胞ヲ其ノ間二進
=シテ淋巴球トノ間ノ移行像ト認メラルベキモ
入目シメテ起ルモノトナシ,:Fra1〕kel,:B.(12)ハ
ノ存スルアレバ「プラズマ細胞が淋巴球ヨリ塾
確カニ結核ノ二二スルコトニヨリテモ起ルモノ
生シ得ルモノナルコトハ思惟シ得ラル・所ナ
ナザトセリ.斯ノ如ク潰瘍ノ平生ヲ結核性ノモ
ノト徹セル二二劃シ,結核性病攣ニアリテモ潰
リ。
「プラズマ細胞ノ機能二關シテDantchakow⑦
瘍三生ヲ非結核性ノモノナリト唱フルモノァ
ハi漿液性上皮二飼養物質叉ハ細胞中二作ラレタ
リ.自PチSchottelius(47)ハ粘膜ノ肥厚セル「鐵躾
ル他ノ物質ヲ伸介ネル作用アリトナシ,Schaffer
ノ間=停滞セル分泌物ノ機械的三三及ビ化學丁
(44)ハ破壊セラレクル細胞物質ノ除去及ビ利用
ノ機能アリトナセリ.余ノ例二於テ分泌ノ充マ
丁係ニヨリテ嚢生スルモノトナシ,共ノ分泌
物ハ深部二三ヒテ炎症性刺戟的=作用スト.
ヒル混合腺ノ間質二野藪ノ「プラズマ細胞ノ出
Ziemssen(57)ハ永ク績ケル加答児ノタメニ粗縫ト
現ヲ認メ,且叉此ノ部二破壊ノアル所=モ多ク
ナレル粘膜ノ表暦二及ボセル腐敗性室洞分泌物
認メラル・コトヲリ同細胞機能二等スル爾者ノ
ノ刺戟性影響ニヨリテ惹起セラル・モノナリト
所読モー・部頷カル・トゴロアルモ直接云爲スル
セリ.:Mackenzie(28)ハ「アフタ性潰瘍ハ四四ノ
丈ノ根糠ヲ得ザルナリ.
「ヂフテリー・…性炎症帥チ肺野ヲ惹起スル如キ弧
th 3〈病竈周邊殊=混合群肝質部二丁テRusse11
キ細胞浸潤ニヨリテ獲生シ,潰瘍期生ノ原因ハ
氏小薩ノ密在セルモノヲ認メ,其ノ数ハ増殖性
腐蝕性結核性三下二子ル粘膜ヘノ刺戟ナリト認
病攣ヲ示セルモノヨリモ滲出性病攣ヲ示セルモ
メタリ.Ziba(56)ハ結核症ヲ有スル個禮ノ氣管
[ .282 )
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
3663
潰瘍ノ多クハrein strept−mykotischノ性質ノモ
斯ル二化ヲ起サシメタル原因ハ之ヲ氣管内容物
ノニシテ,二次性結核症ハ唯随所二生ズルモノ
ノ:影響二蹄シ得ラルベク,主トシテ其ノ中二存
ナリトセリ.二二此等ノ論二反シOrth(40)ハ「ア
セシ菌ノ作用二二ルモノFナシ得ベシ.而シテ
フタ性或ハ丁丁丁丁ハ叉腐蝕性潰瘍トノ二二ノ
滲出性ヲ示セルモノ=アリテハ自潰シテ脱落ス
附セラル、モノモ多クハ結核ノ破壌ニヨルモノ
ルモノナルハ屡々認メラレタリ.而シテ上皮ノ
ナリトセリ.:Fraenkel, E.(13)モ亦「アフタ二叉
浩失ハ上記ノ如キ下方ヨリスル塵迫ノミニ由ル
ハ「レンス様ト示サレタル潰瘍ノ中ニモ通常結
モノニアラズシテ,白血球ノ集積アルモノニア
核菌ヲ見出シ得ルモノトナセリ,斯ノ如ク潰瘍
ノ下生二二シテ結核性ナリトナセル読,又非結
核性病竈が三二滲出性ヲ示セル際ニヨク認メラ
核性ノモノトナセル読アリ.
ル・所ナリ.
リテハ之ニヨリ融解セラル・コトアリ.帥チ結
今余ノ諸例二就テ槍討センニ,潰瘍護生後二
以上ノモノハ明力S病竈ノ掻大ヲ主因トシテ
於テハ喀三等ユヨリテ惹起セラル・二次的攣化
生ジタルモノナルモ,斯ルコトノ明カニセラレ
ノ現ハル・モノアレバ,斯ルモノ=ヨリテ其ノ
ザルモノモ存セリ.印チ種々ノ脱落物ヲ含メル
野生機轄ヲ考察スルハ要當ナラザルモノアリト
腔内容物が潰瘍部表面二附着シァルー方,氣管
思惟セラル。粘膜二子スル小結節が増大シテ上
組織二於テハ廣ク結核性二化ノ存スルアリテ,
皮組織ヲ下部ヨリ墜迫シテ之ヲ菲薄ナラシムル
「ヘマトキシリン」「エオジン」染色標本ニチハ其
像ニハ屡々接シタルトコロナリ.更二叉上皮組
ノ両者ノ境界ヲ認メ難キ事アリ.斯ルモノニア
織ノ下二部ヲ侵シテ肉芽組織が侵入セルモノ,
リテハ潰瘍が形成セラVテ後=氣管内容物が其
上皮ヲ全ク破壊シテ肉芽組織ノミ氣管内腔二吊
ノ表面=附着セルモノナリヤ,叉内容物存在ニ
出セルモノモ認メラレタリ.斯ルモノニアリテ
ヨリテ潰瘍ノ惹起セラレタルモノナリヤ,其ノ
ハ其ノ組織ノ早晩睨落スルモノナルベキハ考へ
何レカ判然セザルモノアリ.然レドモ精査スレ
易キコトニシテ,脱落野冊ノ附近二結核性病竈
バ多クノ二二於テ明カニ観ラル・如ク潰瘍が先
組織ノー回附存シテ認メラル・モノ多キモ,時
=作ラレテ内容物二二ハレタルモノナルヲ示セ
ニハ遊走細胞ノミ存シテ結核性病竈ノ存セシカ
リ.モトヨリ氣管組織二二テ著シキ攣化アル部
ヲ明カニシ得ザルモノアルモ,其ノ縁附近ハ膨
ニハ,内容物ニヨル腐蝕作用モ行ハレ得ルコト
隆シテ上皮ノ野薄化ヲ示シテ結節ノ存在セシモ
亦可能ナレバ,破壌性七化ノ進展ノ上=意義ナ
ノナルハ疑ナキ所ナリ.斯ノ如クシテ組織ノ脱
シトセザルモ,唯内容物ノ作用ノミニ由リ此ノ
落セル部二階テハ氣管内容物質ノ作用ヲ蒙り易
潰瘍ノ形成セラレシモノニアラザルコトハ明カ
ク其ノ面ノ比較的清浮トナリテ「レンス檬ヲ示
ナリ.
スコトアリ,二更二菌ノ感染ヲ薪ニシテ潰瘍ノ
損大スルコトアリ.
他方叉潰瘍部二三テ明カナ∼レ結核性攣化ノ認
メラレザルモノアリテ,其ノ二階三二ノ理解シ
斯ル粘膜部二三ケル小結節ヨリセルモノトハ
難キモノアリ(17).然レドモ他部二二テ上皮下.
梢其ノ趣ヲ異ニシ,大ナル結核性増殖性病竈が
二結核竈アリテ其ノ部ヨリ上平.ノ組織ニハ輕度
廣ク上皮下二存セル場合,上皮ヲ塵迫シテ其ノ、
ノ軟解ノ歌ヲ示セリ.而シテ又此ノ例=於テハ
一部ヲ治失セシメテ肉芽組織ノ直接氣管内二二
氣管全組織嵩互リテ水腫歌ヲ呈シ,腺組織ノ部
露出セルモノアリテ潰瘍ノ形成ヲ豫測セシメ得
ヲ除キテハ細胞成分少シ、’斯ルモノハ氣管内容
ルモノアリ.其ノ1例(57)二二テ検索スルニ竈
物ノ影響ニヨリテ軟解セラレ易キ歌ニアリシ如
ノ中,上皮鉄損二二近キ三二於テハ肉芽組織形
ク,生ゼル結核性病竈ノ組織ノ二丁シ,ソレニ
成細胞二於ケル退行性攣化特二叉シク且滲出性
引キ綾キ潰瘍ノ損大セルモノト推察セラレ,一
機工ノ加バレルヲ認メシ4ル所見=接シタリ.
見其ノ三生が二二性潰瘍ノ如キ槻ヲ呈スルモ他
【283コ
3664
村
中
ラル、モノアルモ,斯ル潰瘍二二於テハ結核性
三存スル結核性攣化ト壁ノ組織的性歌二野ミ,
本例ノ如キモ潰瘍獲生が結核性焼化ノ上二成リ
シ事ヲ野宮セシム.
病攣ヲ認メタリ.サレバ斯ル菌ノ爲メニ促サル
ル白血球ノ集積ハ組織ノ融解ヲ招來シ得ルモノ
以上ヲ要約スルニ潰瘍ノ形成ノ、多クノ場合二
ぼ
於テ結核竈が上皮二向ヒテ損大スルコトニヨリ
ナレバ,斯ル菌感染ニヨリ潰瘍ノ鑛大ノ促進セ
テ其ノ上皮ヲ滑失セシメ,後腔内容物ノ影響二
深ク軟骨二及ビ,其ノ部ノ化膿性炎症ヲ現セル
ラル・コトハ考ヘラル・トコロニシテ,潰瘍ノ
モノノ中二多数ノ球菌ノ認メラレタル如キハ之
由りテカ,叉ハ自己軟解二由リテ形成セラル・
モノト考ヘラル.上皮ノ二三ハ腔内容物ノ影響
二由ルコトアランモ,斯ル際ニハ上皮下二於テ
結核性病竈ノ存在シ,内容物ヲシテ上皮二作用
シ易カラシムル歌態ニアリシモノト思考セラ
ヲ示セルモノト謂フベシ(84).
B.潰瘍形成二三ハル・二化
其ノ 1
・繊糸経…素七三イヒ
潰瘍底,縁及ビ其ノ附近二於テ繊維二様二化
ル.更二叉組織が特殊状態ニアル場合二二テ
ノ認メラル、コトアルハ極メテ累々ナリ.斯ル
ハ,結核性攣化ニョリ生ゼル潰瘍が内容物ニヨ
攣化ノ起サル・ニハ其ノ位置的關係ヨリ推シ腔
リ潰瘍損大ヲ容易ニスルコトアリト考ヘラル.
内容物二蹄.スベキモノアリ得ベク,殊二潰瘍部
潰瘍ノ櫨大ハ小潰瘍ノ融合ニヨルモノアリ,
一一内容物ノ附着停滞シ易キコトモ亦考へ得ラ
淺クシテ廣キ潰瘍ノ面が緩慢ナル波歌ヲ呈セル
ルベシ.由來織維郭様攣化ハ凝固壊死二際シヨ
如キハ斯ル融合ニヨルモノナルヲ示セルモノト
ク平字ラル・モノナレバ,結核性攣化二於ケル
認メラル.サレド他方深キ潰瘍ノ形成ハ病竈ノ
乾酪性帯化ノ或時期二殊ニヨク認メラル・モノ
暦齢(滲出型殊二乾酪竃二於テ)ニヨルモノナル
ニシテ,從ツテ結核病竈ヨリ排出’t『ラレシ物質
ハ明カナルトコロナリ.然うザル場合ハ淺キ潰
瘍部アリテニ:次的野化ノ加ハリテ惹起セラル・
中二含マル・結核菌,叉ハ潰瘍部二作用セル菌
ノ産物ニヨリテi惹起セラレシモノト考へ得ラル
モノアリ.其ノ1例二:就テ考察センニ,軟骨二
ベシ.カ・ル攣化ハ必ズシモ結核性攣化=ノミ
及ベル深キ潰瘍ノ爾縁及ビ其ノ周邊ニハ団有組
固有ナルモノニアラザルモ,結核性攣化トシテ
織ハ全ク破壊セラレテ,著シク浸潤細胞ノミ存
ハ菌ノ毒性作用ノ著シキ時殊ニヨク出現スルモ
スルニ拘ラズ,共ノ潰瘍上縁ノ部附近二於テ互
ノナリ.
細胞ノ存在認可ラル.斯ル歌ヨリ推察スルニ潰
瘍ノ形成セラレシ初期二於テハ此ノ二二増殖叉
其ノ2 淋巴球浸潤
潰瘍ノ形成セラレ,結核菌ノ多数二丁メラル
ハ繁殖性ヲ示セル竈ノ存在セシモノナルモ,潰
ルモノニアリテ潰瘍部ヨリ深部二互リテ淋巴球
瘍ノ形成セラレテ後ニハ其ノ面二丁管内容物ノ
浸潤ヲ認メラル、事著シキモノアリ.叉結核ノ
接着スルモノアリテ從ツテ無数ノ菌二侵サル、
機魯ノ作ラレ,繰返サル・菌ノ感染ヲ受ケタル
周縁ニモ淋巴球ノ土堤ノ認メラル・モノムシ
テ,結核菌=ヨリ惹起セラル・憂化ト淋巴球浸
モノナルハ考へ得ラル・トコロナレバ,其ノ竈
潤トノ間ニハ密接ナル關係ヲ有スルモノアルが
滲出性ヲ示スニ到ルト四二潰瘍ノ撲大ヲ來セル
如シ.Sternberg(49)ハノJ・二形細胞(淋巴球)浸潤
モノト思考セラル.
ハ個罷ノ防禦装置ヲ示スモノト見ラレ,菌ノ侵
一 ”
結核菌以外ノ菌ト潰瘍形成トノ關係二心キテ
入或ハ蔓延ヲ可成阻止セントスルモノトナゼ
ハ,前述セル如ク「アフタ性潰瘍トシテ下読ア
リ.然レドモ結核菌二二シテ直接關與スル細胞
リ.氣管結核症ヲ獲生スルが如キ款態二置カレ
バー lニハアラズシテ,菌形成成分ニヨリ其ノ
汐ル個艦二刀テハ「アフタ,性潰瘍ノ護生モ可能
種類ヲ異ニスルモノアリ.今淋巴球出現ノ位置
ナル如ク考ヘラル・モ,余ノ例二型テハ斯ル例
ヨリ観ルモ結核菌二封シテ寧ロ闇接的意義ノヨ
ニハ接セザリキ.球菌,桿菌等が潰瘍面二認メ
リi重:キモノアルヲ思ハシム.:叉Russakoff(42)ハ
[ 284 ]
結核症=於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
結核症二三テ淋巴球ノ集合ハ常二特殊ノ網1伏繊
3665
ノ再生ノ行ハル、際ニハ,常態上皮ノ再生ニァ
維ノ形成ト件ハルトセリ.而シテ叉Eliasche−
ラズシテ再生上皮ハ化生ニヨリテ重三扁ZF上皮
witsch(9)ニョレバ感染菌或ハ其ノ生産物ハ細胞
ヲ生ズル二丁キヲ認メシム.而シテ叉再生ノ過
表面ノ外,繊維ノ既存細繊維網,織維置網或ハ
程ニァル上皮細胞二結核菌ノ認メラル・コトァ
新生結核網歌織ニヨリテ吸着固定セラレ,然ル
ルハ注意スバキ所ナリ.
後法喰三二ノ防禦作用ヲ受クルモノナラント.
蝕二附記スベキ上皮ノ所見トシテ,廣キ部二
余ノ三二於テ之ヲ観ルニ淋巴球集積著シキ部=
於テ其ノ常性歌ヲ失ヒ回暦確歌上皮ノ歌ヲ示セ
於テ二二二二ク認メラレ,叉淋巴球存在ノ少キ
ルモノァリ.而シテ其ノ下部組織ノ歌ハ種々ニ
部二二テ菌ノ少キモノアルヲ認メタルモノアリ
シテー様ナラザルモノアリテ,之が結核性攣化
テ,二者ノ所読ヲ裏書スルが如キモ,氣管二於
=ノミ關聯セル直接ノ攣化1・ハ徹シ難ク,局所
ケル淋巴球ノ集積ハ上蓮セシが如ク必ズシモ反
攣化ト共二三ク存スル加答見性炎性攣化ノ爲,
慮性浸潤==ヨルモノニアラズシテ濾胞トシテ既
殊二其ノ慢性ノモノニァリテ其ノ機能二巴ニョ
存ノモノアリ.混合腺存在部附近二於テハ殊二
リ化生セルモノト認ムベキモノナリ。
濾胞多ク見ラル・モノアレバ,氣管結核症二於
第6項 各種組織二品ケル綾護性攣化
ケル淋巴球ノ領置バー様ニァラズ,從ツテ其ノ
判定=ハ注意ヲ要スルモノ多シ.
其ノ1 血
管
潰瘍底二於テ認メラル・血管ノ主ナル二化ハ
充盈出張ニシテ,其ノ底ヨリ稽離レタル所二二
其ノ3 上皮再生三二増生
Garschin(14)臣民管潰瘍部=於ケル上皮再生二
スル血管一点ケルモノハ内被細胞ノ増生,腫大
關シテ油画的研究ヲ行ヒ,次ノ如ク記載セリ.
叉ハ剥離ナリ。潰瘍底及其ノ附近二於テハ結核
印チ柱歌熊毛上皮ハ再生過程ノ初メニ於テハ未
菌多数一存スルコトヨリ血管ノ充盈振張ハ結核
分化上皮二攣化シ,其ノ上皮一寸暦二互リテ同
菌ノ直接影響ニヨルモノアルト共二,全般ノ炎
檬ノ大ナル細胞ヨリ形成セラレ,而シテ分化期
症攣化ニヨリ促サル・所亦モトヨリ認メラル・
二於テハ二二暦ノ上二藪暦ノ大ニシテ淡明ナル
所ナリ。Wurm(55)ニョレバTuberlζulotox{nノ櫃
未分化細胞存シ重暦扁平上皮ノ観ヲ示シ.三二
散ニヨリテ血管内膜・・肥厚ヲ示シ,管腔ヲ全ク
分化ノ進メル時期二於テハ上暦ノ未分化細胞ハ
閉塞スルコトアリト.上記ノ如キ・最遠細胞ノ増
漸次柱歌細胞ニヨリテ代償セラル.其ノ際重層
生ヲ示セル血管ハ結核菌毒素ヲ受ケ易キ位置二
扁亭上皮ヨリ柱が出頭毛上皮ヘノ移行二成ルモノ
二スルモノナレバ,結核菌毒素が血管二作用ス
ナリ.
ルコトニヨリテ其ノ攣化ノ起レルモノト思惟セ
余ノ二二於テ之ヲ観ルニ,物質敏損二二上皮
ラル.
ノ再生像ハ屡々認メラル・モノニシテ,其ノ間
他方深部組織二丁ケル乾酪化平中=存スル血
斯ノ如キ過程ヲ示セルモノアルモ亦異レル窯モ
管二化ヲ示セルモノアリ.結核性病攣ヲ示セル
存セリ.再生ノ初期ノモノニ於テ大ナル未分化
中=存スル血管二二ケル二化ニハ結核菌が管内
細胞ヨリ成ルコトアルモ扁ZF=シテ潰瘍面ヲ被
ヨリ來リテ起レルモノナリヤ,管外ヨリ來リテ
ヘル如ク排列スルモノモアリ.可ナリニ増生著
起レルモノナリヤハ定メ難キコトアリ.西田
シクシテ縛欲ヲ示セルモノアリテ二二二毛上皮
(37)ハ病理組織學二二槍索シテ,病攣ノ進行方
ノ再生ヲ現ハセルモノ=ハ接セズ,下学験的研
向ハ弾力織維特二内外揮力板ノ侵蝕ノ性歌並二
究ノ所見ト趣ヲ異ニスルハ結核症=於ケル潰瘍
程度ト結核菌ノ分布歌態ニヨリテ定マルトナ
ニアリテハ炎性機能ノ上=生ズルモノナレバ其
シ,血管内ヨリ來レル菌ニヨル場合ニハ外弾力”■
ノ間差異アルハ寧ロ當然ナリト謂フベシ.帥チ
板ノ二化ハ内揮力板ノ攣化二四シ勘ク,且菌数
i氣管二於テ結核性潰瘍ノ稜生シ,其ノ部二上皮
ハ内膜ヨリ外膜二進ムニ從ヒ漸訳減少スルモノ
[ as5 ]
3666
村
中
ナリトセリ.余ノ例二徴スルニ1例二三テハ内
炎:ヲi惹起ズトナセリ.
氣二二於ケル攣化=就キテ記載セン。Schech
弾力板ハ外心力二二比シテ侵サル・コト少ク,
他例二於テハ内上下二硝子様二化アリテ弾力板
㈹ノ読ノ如ク余ノ二二於テモ病攣二二潰瘍ノ
ヲ認メシメザル旧著シキ内膜肥厚プリテ殆ド管
此ノ二二達セル時二初メテ著シギ二化ヲ示セル
腔ヲ閉塞シ,結核菌ハ内膜ニモ存スル毛其ノ藪
ラ見タリ.
周園ゴリモ勘シ.而シテ二二共内膜結核結節ヲ
軟骨R14 r一於ケル主チル攣化ハ細胞浸潤二由ル
認メシメズ且周園二滲出性病攣アリ.此等ノ所
退行性攣化ニシテ繊維ノ淡染,壌死,融解叉繊
見ヨリ推シ余ノ例二三ケルモノハ血管周園ノ結
維素檬攣二等ヲ認施工リ.斯ル二化ヲ示セル軟
核菌ニヨリテi惹起セラレタル攣化ナリト思惟セ
骨膜ニテ被ハル・力叉ハ被ハレシ軟骨ハ其ノ部
ラル.而シテ管内二認メラル・塊状ノ物質ハ増
附近ノ基質亦退行性攣化ヲ示シ,淡染殊二三出
生セル内被細胞二血液成分ノ混ジテ凝固形成セ
面附近ニチハ一直ヲ示セリ.斯ル軟骨ノ二化ハ
ラレタル毛ノト思考セラル.他:方内被下及血管
五十嵐モ喉頭二於テ認メタルが如ク其ノ榮養ヲ
周園二硝子様,緻維素檬物ヲ認メタリ.速水.
仰ゲル軟骨膜ノ攣化:ヨリテ惹起セラレシ9ノ
ナルハ明応ナリ.斯ノ如キ攣化ヲ蒙レル軟骨ノ
露出二二於テ更皇認メラル・モノハ化膿性炎症
中村(19)ニヨレバ炎症二二壊死性炎竈二二テ織
維素が無構造不定形或ハ古歌ノ二丁ヲナシ硝子
様ヲ呈スルコトアリト.余ノ三二於ケルモノハ
血液成分ヨリセル繊維素ノ攣化シテ生ゼルモノ
ニシテ白血球ハ基質ノ軟解部ヲ進ミ,爲メニ軟
骨細片ヲ生ズルニ到レルモノモ認メラル.斯ル
塾思惟セラル.
攣化畠劃シテ軟骨嚢ハ可ナリ=抵抗力彊ク軟骨
其ノ2 軟骨及ビ軟骨膜
氣管二三デ結核症ノ存セル際,軟骨膜及ビ軟
融解面ノ不平ヲ示セルハ爾者ノ融解,軟解ノ難
ノし
つホキロ っぢヘ ハ
易ニヨルモノナリ.サレド基質全ク侵サレテ裸
出セルモノ=ハ軟骨嚢亦破レ白血球ノ侵入スル
コ へ ほコっ お ロつ ニニ の ミ
肩’島憂4ロノ恕、’疋旨てフノレ、」P/、接/ζ削駐トノ’ノノV’
トコロトナルモノナリ.
トコロナリ.斯ルモノニ關スル:文獣ヲ探ルニ,
Schech㈹ハ軟骨ノ病攣ハ常二結核性攣化が軟
以上ノ如キモノトハ其ノ趣ヲ異ニシ,軟骨ノ’
骨二三ヅケル時三叉ハ軟骨膜二達セル時二初メ
露出セズシテ肉芽組織之ヲ被ヒ且軟骨膜ハ肉芽
テ起ル毛ノニシテ,軟骨自己ハ軟骨膜ノ化膿性
組織中二懸粗1・ナリテ存スルモノァリ.斯ル軟
浸潤が軟骨質ヲ侵襲スルコトニヨリテ成サレ,
骨膜ハ退行性攣化ヲ示シ且減少セリ.軟骨=ハ
而シテ軟骨炎(硝子様軟骨二二ケル)ハ細胞間基
著シキ攣化ヲ示サA・“ルアリ.叉其ノ表層ノー部
質ノ軟化ヲ件ヘル微細穎粒歌濁濁ニシテ細胞攣
面添窩ヲ生ジ,其ノ中二大軍核細胞及白血球ノ
性及ビ二丁ヲ現スモノナリト記載セリ.五十嵐
嵌入セルラ観タルアリ.斯ル所見ヨリ推シ退行
(24)ハ軟骨膜炎ハ滲出性三韓ノ添加アル場合二
性能化S陥レル軟骨基質ハ大軍核細胞ニョリテ
品メラレ,其ノ蔓延ハ速ニシテ直チニ軟骨二温
慧蝕セラル・如ク思考セラル・モ,多核白血球
品ヲ起サシムルト三二廣ク軟骨膜下二二ヒ炎性
モ同所二認メラル・モノナレバ軟骨侵蝕二二ツ
攣化ノ損大スルモノナリトシ,軟骨膜炎ヲ惹起
テハ爾者ノ共同作用ニヨルモノト徹スベキモノ
ズレバ軟骨ハ多少ノ程度ノ影響ヲ蒙り退行性攣
ナリ.
化ヲ伴ウモノニシテ,其ノ攣化ハ軟骨膜炎ノ直
以上ヲ約言スルニ氣管結核症=於ケル軟骨膜
接炎症性波及二依ルヨリモ,先ヅ軟骨膜二二因
ル軟骨ノ榮養障碍二二ルニ次的二化トシテ認メ
及ビ軟骨ハ二二ノ波及セル=及ビテ初メテ二化
ヲ現スモノ=シテ,此ノ部二二立シテ結核性病
ラル・コト多シトナシ,而シテ叉軟骨ハ結核性
攣ノ生ズルヲ認メザリキ.其ノ攣化ハ結核症ノ
病攣ノ滲出性傾向二三ミ,急激二進行スル場合
二二鷹ジ種々ノ形ヲ示セリ.軟骨ノ攣化ハ軟骨
ニハ軟骨膜ト共=炎:症性攣化ヲi蒙り結核性軟骨
膜ノ隔離セラレ軟骨ノ榮養不充分ナル=到りテ
( 2e6 ]
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
3667
二次的攣化ヲ示セリ.
初メテ起ルモノナリ.
滲出性ヲ示サ・“ル病竈ノ此ノ組織二及ボセル
氣骨軟骨炎:ヲ起セルモノノ年齢的關係ヲ検セ
ルニ17乃至28歳ノモノニ限ラレ青年期=多キヲ
攣化トシテハ彊キ墜迫ニシテ筋繊維束ハ爲二丁
認メラレ,氣管結核症ハ青年期二最モ著シキ攣
小ヲ示シ,二二三野形成セルプリ.
滲出性二二乾酪化ニヨリテハ筋組織ハ硝子様
化ヲ示スモノナルベキヲ認メシム=
塊扶叉節歌:ヲ呈セルモノアリ,叉全ク浩失スル
其ノ5 混合腺及ビ其ノ排泄管
所見ノ項二丁セル如ク混合腺闘牛ケルニ次的
攣化ノ最モ著シキハ間質結締町中ノ圓形細胞浸
潤ナリ.斯ル浸潤著シキ所ハ腺房二多少萎小ヲ
モノアリ.
此等ノ攣化旧主トシテ物理的叉ハ化學的影響
=基ケルモノナルモ,物理的影響ニヨルモノ=
示セリ.斯ル攣化ノ存スル募ラ粘液腺ニアリテ
アリテモ血行障碍ヲ招來シ#N; =’ヨル攣化ノ筋組
ハ分泌ノ充進ヲ來シ,細胞及腺房ノ攣化ヲ認メ
織二加ハルコトモ考慮スベキハモトヨリナリ.
シメ,即チ進行i生退行性爾例幣ノ同時二存スル
モノアリ.斯ルコトハ炎症ノ存在曜日リ促サル
第7項 軟骨部ト膜性部トノ相違
此等二部二二テハ其ノ組織構造ノ相違及ビ位
ル分泌機能ノ充進ト周縁1生世嗣ノ現ハレト見徹
置的相違ニヨリ,結核性病攣ノ獲生及ビ蔓延二
シ得ベシ。斯ルモノノ更二世シクナレルモノニ
二相違ヲ示スモノアルベキハ考へ易キトコロナ
ァリテハ腺組織ノ四型ヲ來シ,細胞遊走ヲ絆
リ.余ノ楡索例=・一於テハ其ノ組織片ノ採取二當
ヒ,炎性水腫ノ歌ヲ示ス=到ルモノナリ.斯ル
り病攣ノ著シキモノヲ主トセルタメ爾者ヲ比較
腺組織二破壊ヲ示セル部二於テハ圓形細胞ト共
スル上二不適當ノモノモ存シタリ.然レドモ肉
二多数ノ「プラズマ細胞存セリ。此ノ細胞ハ粘
眼的所見及ビ組織學的所見ヲ綜合シテ之ヲ考察
液腺ノ分泌充進ノミヲ示セル際二野テモ既二軍
セントス.
セルラ見タリ.「プラズマ細胞二關シテハ既二
由來氣管二二ケル結核性攣化ノ起レルハ軟骨
野ペタル所ナリ.
部ヨリモ膜性部二多シトセラレ,余ノ忌門二二
排泄管ノ攣化ハ分泌物ノ瀦四二由ル横大が主
テモ肉眼的所見上ニハ之ヲ示セリ.斯ル多寡二
タルモノナリ。Manasse(29)ガ瀦溜嚢胞〉ナセル
相違アルハ其ノ組織構造ノ相違ニモ露シ得ン
モノノ輕度ナルモノナリ.斯ルモノノ四生ハ腺
モ,寧ロ護生機轄:二二ノ原因ヲ求ムルが二二ナ
ノ分泌作用ノ盛ナル労う排泄管ノ開口部二近キ
ラン.帥チ氣管及ビ喉頭ノ結核症ハ大多藪二二
通過障碍二由ルモノナルハ考ヘラレ易ク,排泄
テ結核症ノ末期二來ルモノナレバ病者ハ病床=
管周園=於テハ淋巴装置存シ結核竈ノ下生シ易
横臥セルモノト見学シ得ベク,且其ノ下聞中ノ
キ所ナレバ其ニヨル墜迫ニヨルモノアリ,叉粘
大部分ハ背位ヲ取レルモノナランコトハ端摩セ
膜二存スル加答見性攣化ニヨルモノモ亦存セ
ラル・所ナリt斯ル状態二於テ肺二於ケル野州
リ.更二斯ル損大ヲ示セル排泄年中二胡藪ノ白
ヨリ排出セラレタル含糊疾ハ喀出ノ途中三管後
血球ノ充満シテ排泄管炎ノ歌ヲ示セ71モノア
壁ノ膜性部二丁ク隅接ノ機勢多キモノト考フベ
リ.斯ルモノニアリテハ上皮ノ脆落掌ビ白壁ノ
ク,且氣管結核症ノ多クハ粘膜ヨリ直接接種感
ー部破壊アリテ此部ヨリー部膿が周國組織二流
染二由ルモノナレバ,此ノ部二病竈ヲ生ズル機
出セルアリ.斯ル排泄管ノ化膿性炎ハ氣管腔ヨ
會ノ多キモノト考ヘラル.他方叉組織構造ノ上
リノ感染ニヨルモノト認ムベク,周圏ソ結核性
ヨリ考へ得ラル、所ハ機能上ノ相違ニシテ,膜
肉芽ハ管腔ノ通過障碍ヲ惹起シタルモノニシテ
四部ハ軟骨部ト異り伸展並二牧縮ノ作用アルモ
感染ヲ容易下馴シモノト認メラル.
ノト見徹シ得ベク,從ツテ嫉襲ヲ生ジ易キモノ
其ノ4 滑4一筋組織
ナランコトハ考へ得ラル、所ナレバ,鰯接感染
ヲヨリ受ケ易キ歌ニアルモノナルコト亦ヨク考
筋組織二於テハスベテ結核病竈ノ波及ニヨル
[ 287 ]
3668
村
申
ノ数値ハ氣管結核症ヲ中心トシテナサレタルモ
ヘラル・所ナリ.
ノニシテ,氣管結核症ヨリモ喉頭結核症ノ頻度
病攣ノ深部蔓延二野シ,軟骨部二日テハ軟骨
二阻止セラル・二反シ,膜二部二於テ甲骨ルコ
トナク淋巴道叉ハ組織二型ヲ通りテ結核菌ハ深
高キハー般二認メラルルトコロナリ.
第9項 氣管二於ケル結核性病竈ノ分布
部二輸達セラル・モノナレバ,後者二於テハヨ
ナリ.
第8項 氣管結核症ト喉頭結核症
第
5
結核性病攣ノ氣管二丁テノミ存スルモノ
3, 7, 50, 57, 61, 62, 78, 82, 83
計
表
上
中
下
後
左
右
全
不
部
央
部
部
面
側
側
面
明
4
表
6
第
リ深ク病竈ノ蔓延ヲナスモノナルハ考へ易キ所
計
1
11
(前後)
(後4)
1 1(1)i 3 1 41 1 77
16
備考 右側二野セルモノ1例ヲ附加記載ス.( )印
9
第6表二示ス如ク後面帥チ膜三部二三ク77例
結核性病攣ノ氣管・喉頭底部二存スルモノ
計
申16例存シ,申央部,下部ノモノヲ合スレパ21
1, 2, 5, 8, 9, 12, 13, 14, 15, 16,
例ヲ占ム.叉上部ヨリ下部二多キヲ認ム.左右
17, 18, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27,
一側存在ハ各1例存シタリ.
28, 29, 30, 31, 32, 33, 34, 35, 36, 37,
38, 39, 40, 41, 42, 44, 45, 46, 47, 48,
潰瘍ノ大サト其分布トノ關係
68
49, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 58, 59, 60,
7
第
63, 64, 65, 66, 67, 68, 69, 70, 71, 72,
73, 74, 76, 77, 80, 84, 86, 88
\\ぐサ
備考 数字ハ梅索血続ヲ示ス.
指顧
爪甲
西醤
表
豆
匝豆
濃州
粟粒
証悟
部位\刹大天大大矢大夫
余ノ二一88例申氣管二結核症ヲ有セザルモノ
膜性部
11例アリテ,結核症ヲ有セルモノ77例存セリ.
斯ク朝焼結核症ヲ有スルモノノ中,喉頭結核症
1
1 1 1[ 14 11
1 11 11 1 [2
1
氣管下部
左側
ヲ伴ハザルモノ9例(11・7%)存シ,件ヘルモノ
右 側
68例(88.3%)アリ(第5表参照).宮崎(32)目配
申央部
(1)
1
骨結核症例163例中品猫ノ三管結核症例22,喉
頭結核症ト合併セルモノ141ト報告セリ.而シ
第7表ノ如ク膜性部二於テ潰瘍ハ最:モ多ク認
テ其ノ百分率ハ前者13・5%, 後者ハ86・5%二
メラル、モ,其ノ大小ニヨル分布ニハー定セル
當レリ.我が教室=於テ前二伊達(8)ハ結核症ノ
コトナシ.
.
ラレシモノ63例ト報告シ,原田,山口(17)ハ氣
第10項 一管結核症ト肺結核症
配管結核症ノ大多藪ハ肺結核症二績獲スルモ
丁丁喉頭結核症142例中氣管ノミノモノ16ト報
ノ=シテ」且其ノ感染が管内性傳播=ヨルモノ
氣管ノミニ見ラレシモノ4例,氣管喉頭共二見
告シ,其ノ百分半ハ11.3%ナリ.以上ノ報告雪
ナルコトハー三二認メラル、トコロニシテ余ノ
中伊達ノモノハ低値ヲ示セルモ他ノ報告ハ三余
諸例ニアリテモ皆肺結核症=件ハレタルモノナ
ノモノトー致セリ.斯ル数的關係ヨリ槻テ氣四
リ.斯ル關係=在ル爾者各ノ病型ノ聞二如何ナ
二結核症ノ存スル際必ズシモ喉頭結核症ヲ件フ
ル關係ヲ有スルモノヤハー憲吟味ノ要アリ.余
モノ:ハ非ズシテ,氣管,喉頭結核症ヲ合セテ
ハ此ノ關係ヲ明カニセント欲シ槍索ヲ試ミタ
観察スレバ其ノ中少クトモ10%ハ氣管二於テ猫
リ.而シテ肺結核症二野テ其ノ主要病冷冷ヲ明
立二存スルモノアリb認メラル.然レドモ以上
カニシ得ルモノヲ用ヒテ之ヲ表二集メタリ.
[ 288 ]
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
8
第
肺
白
蛇
番
號
表
滲
出
洞
型
繁……繁殖型
潰(十)・…・潰瘍ノ進行著シカラズシテ比較的良性
i氣 管
増
殖
型
關
係
病 型
十
潰(+)
十
2
3
5
8
9
十
十
潰(+)
十
十
十
増
十
十
滲
十
繁・滲
13
十
15
十
16
病攣トスルモノ25例中,氣管二於テ其ト.雫行關
係ニアルモノ18例存シ其ノ率72%ヲ示セリ.他
潰(一)
十
十
潰(一)
十
十
十
増
十
十
潰(一)
25
十
十
28
29
35
36
十
十
十
十
示セルモ,深部二存スルモノニハ増殖型叉ハ繁
潰(一)
十
殖型ヲ示スコトアリ.サレバ李行關係ヲ示スト
十
シテモ完全ナルモノ,不完全ナルモノァルハ明
増
十
塘
十
十
十
十
40
十
47
十
51
十
十
十
十
59
潰(+)
十
申,余ノ諸例二於テハ増殖型ヲ示ス完全亭行關
十
係ニアルモノ最モ多ク存シタリ.
十
十
潰(一)
十
滲
十
潰(+)
ノノ挙行關係ノ低率ヲ示セルハ,氣管二於ケル
十
結核性病竈ハ上述セシガ如ク増殖型ヲトルコト
多ク,滲出型ヲトルコト少キニヨルモノト思推
十
十
滲
十
65
十
十
滲
十
67
十
潰(+)
十
72
十
十
十
主ナル病攣二於ケル平行關係ノ有無二就テハ
76
十
十
80
十
十
82
十
十
上述セリ.而シテ余ノ楡索セル氣管結核症ノ77
潰(一)
十
86
セブノし’.
増
十
73
前記セルガ如ク増殖型ノモノ=於テ雫行關係
アルモノガ高率ヲ示シ,之二反シテ滲出型ノモ
64
69
ノ存スルモノアリ.斯ク干行關係ヲ示スモノノ
潰(+)
十
十
カニシテ,不平行關係二就テモ亦同様ナルコト
十
滲
十
55
57
全部ノ竈ガ増殖型,繁殖型或ハ滲出型ヲ示スコ
トアルモ,内壁二近ク存スルモノニハ滲出型ヲ
十
39
十
シモ同一ナル病型ヲ示スモノ=ハアラズ。帥チ
十
繁
十
十
多藪ノ病竈ノ認メラル・際ニハ全部ノ病竈必ズ
増
十
38
例ニシテ其ノ率46.2%ナリ。サレド氣管二於テ
十
増
十
十
封シテ,氣管二於テ之ト亭行關係ヲ示スモノ6
滲
十
十
方肺二於テ滲出型ノ病攣ヲ主トスルモノ13例=
潰(+)
十
22
23
53
ヲ示セルモノハ25例=シテ,槍索セル例38二封
シ65.8%ヲ占ム.其ノ中,肺二於テ増殖型ヲ主
十
十
iシ
第8表二示セル如ク其ノ爾者ノ型二雫行關係
十
12
s 52
十……アリ
ー……
十
18
ト見ラル、モノ
潰(一)……潰瘍進行性ヲ示セルモノ
行
1
十
3669
十
例中,肺二室洞ノ存スルモノ63例ヲ認メタリ.
十
氣管結核症ノ襲生二封シテ肺二室洞ノ存在シ,
増
十
増
開放性ニシテ含菌疫ノ喀出セラル、機禽多キモ
十
壇
1“
ノノ意義重大ナルモノアルヲ認メシメ,此ノ關
係ハ亦氣管結核症ノ管内性傳播ニヨルモノ多キ
備 考
ヲ物語ルモノトモ謂ヒ得ベシ.
室……室洞
滲……滲出型
第11項 氣管結核症ト艦質
結核症ノ稜生ト其ノ禮質トノ間ニハ密接ナル
増.……」曾殖型
[ 289 ]
3670
中
村
欄係ノ存スルコトハ古クヨリ認メラル・トコロ
言ヘリ.又胸腺淋巴罷i質,成形不完軽質ニハ狭
ナリ.由來結核性素因トシテ種:々ナル低値ト見
小大動脈多シトセラレ,下様突起ノ長サバ淋巴
ラルベキ諸組織異常ノ存在丁重覗セラル・トコ
禮質十二於テ共ノ長キコト多シトセラル.コ・
nニシテ,十村㈹ハ種:々ナル骨格ノ攣異,臓
二於テ余ハ氣管結核症ト髄質トノ關係二就キ検
器ノ異常,胸廓ノ扁平,稜毛ノ異常,多乳房,
索ヲ試ミタリ。
.
耳殻ノ攣形,生殖器千言不全等が結核症例二観
槍索=當り其ノ標準値ヲ,犬動脈=ハ村田
ラル・コト多ク,叉第+肋骨先端遊離ハ素因十
㈹ノモノヲ,轟様突起ノ長サニハ高木(50)ノモ
重要覗セラルトナシ,之無力盤質ト言ハル・モ
ノヲ,成形異常ニハ中谷(36)ノモノヲ用ヒタリ.
ノノ徴ニシテ之が結核症=素因多キモノナリト
9
第
大動脈幅径
年
性(起始部,胸部腹部,分岐部)
査
番
號
齢
・14・固6
轟示
突起
長サ
高位
表
内臓ノ異常
骨賂異常
毛髪異常
小腎
軍位cm
cm
1二二151
171
161
2[・8囹
31・g團5●5
[
Ib l
i
9【2glεl l161
121131♀i
l堕毛陰秘[瑚i
・4i24【♀13.5含:lli71
国x肋髄離
堰E81♀12.7塗:雪1目
檸x鵬蜘
・61・gl♀13.7§:巷1日
ll 瞬I
l l騨蝉ノ形睡l
l l l
・31221♀[5.0隊小[7・51
l I釧
l
1
2・1341♀ll=8舞:奮1刎51
1 1
221・5固§:9隻:§[狭小1・・[
i 1
ε
5.84.4
R.73.0
4.5
IXX肋骨遊離 陰毛腋毛護
創状突起二小
山アリ
育貧シ
1醐
i鰻多多二丁! ll
1 騰l
固x鵬艦I l
l刎511XX鵬鋼馨鯵1
・81221♂12.8隻:9116【
2・1・41♀1塾:ll:31狡小15・6[
I中等
[ 睡1
1 陣潔二顯ヲ
l馨欝毛馴
・71281♀i2.7矧 ■lx肋髄副
34
1劇
[71
δ 1531δ1
23
腺
E赤味ヲ帯ビ實
質少シ
i害毒霧田下i
1
714glgl
胸
度
1蓼職葉購1刺
sI2si61
・5
他
其
ノ像
舌根部
淋巴腺
羽後程
分明
l
}良l
l
l醐實懸小セリ
1 II
中等
24i2・囹1:1書:81狡小i71
i l瑚隣講瀕陣継ヲ明カニ
251・8園1:81=塁」16[
鼠毛腋秒1瑚庵粘諦馴中等i實質・認ム
26122固§:1矧狡小U
1 [1 li
[ 29e ]
3671
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並昌組織學的研究
27 i・6固き:Z窪:9隊小17・51
1 1}
i醐十二額ヲ
281341δ麗鯛 i4・51 1 1分明i
2g P3・lglg:8塁:乙1狡小口
i l1
[劇
3・
P・61♀1,.51:§隊小16・51
3・
堰Eg固4.。§二8iI卜XX肋髄離l l{
32
P2・i♀麗3’8i刎51
33
奄Q61619:84’21狭小i5・3i
ll
ll
ii
1 [瑚
1 1鯛1
1醐
i醐
l l1
P35国宝:8書:Sl狡小日 l l[
35i2・16ほ8§:81刎・・1 } ll
1中等1
34
睡羅萎小シテ
大瞬麟蕩實
l;罐lil舞1 離騰圏藩士[購實
睡1
38
m6・[s19:乙1:乙1狡小16i
3g
P2S]s12:8§:81刻5i
l }1
1中等1
i l}
〟p
1騨働二七
『 ■
4・122囹1:8S:91狡小【ix肋髄離懸堕毛護l1
4・
p3213隔矧 161
1 1分剛
一
睡}
瞬「
161x肋髄劇談塁1生型i馴
44 P3・lsig:8鋼釧司X肋黙劇幣1生型1
隔二二罫1
4512全1♀ll:99:81狭小lsix鵬灘麟騨瑚1
瞬1
・6 1・7園 §:9;=8i釧4・51
随i二言深㌔根縢萎小シテ
47 1・・園
iT9:翻陶3・51
1瑚贈アリ
牌1
P20 lgl g19 glg
4s
同x肋髄離
瞬1
42 i・g図書:99:含
1・・1x肋髄酬鑛毛ノ1
{x鵬欝
4glig [gl glg 318
so l 22 RlglOg g147
5・
同x鵬欝
m45同Z=19:9
1醐
瞬[
1瑚
i・xx鵬酬
52123固Z:89二8
∫中等1婁質僅カニ認
1分剛
SS 12glsll:91:91狡小141
!瑚1
s
56i2咽き:8矧難平lgl
緊ノ襲山分剛
57[S2[♀12二89:81釧4・sl
2i lsl glg e.ls,
58
59
7
7s
@Pi b51g 318
狡小
5
X肋骨遊離
X肋骨遊離
瞬1
1分剛壁二二劉中等緊カナリニ
レ1・肋髄離
541231礁8隻:9隊小ls1
S3j331618二89:乙
全身二霧毛
アリ陰毛異
性型ヲ示ス
陰毛腋毛
ヲ鉄ク
[ 291 ]
分明
實質i萎小シテ
1存ス
i醐
1劇
1酬
中等
e
良
丁丁ヲカナリ
ニ認ム
3672
6・
6・
62
村
中
1
P・71礁3矧釧&5}
P2g園窪:89:81
1gi
31
9
4.5 4.0
3.5 2.0
際鋸馴分明1
陰毛ノ憎憎
貧シ髪毛ノ
叢育著シ
8
狡小
討1
1刺
1分鹿
申等
分明
三}蟹萎小シテ
1分辻
63 1 26 1♀13:9塁:91二二1・・i
1醐讐萎小シテ
64 y341♀ll:83二9隊小1
1馴
6s130 16i 218 glg
i
・6 1エglδi2:8壽=8
67
38 6
6.0 5.0
3.5 3.0
5
創状突起二小
陰毛異性型
面アリ
ヲ不ス
1丁丁[
睡}
左肺上葉二溝
アリ多少三葉
形成ヲ示ス
ス
陪剛
681・6囹き=99:91狡小161
陰質働二認
i5・5]・XX華墨離懸堕穣i
6g13s lsl g:g. g:o,
二二二カニ存
申十
1分明1
7・1・6園§:81=ll狡小1
1釧
睡i
1醐
1醐
1分剛
i良1
7・i2・1♀1§:1矧難平1・41
72133同量:朧1釧71
73i26固6’0
741sgls12:91:II狡小171x鵬灘
1 6・s1
761・7園1:1隻:1
i不良際認・ラ・・
771・sRlg:81二ll狡小1・・1
1馴躰葉購ア1劇
7s13s1612:8矧狭小lg1
80
22 6
4.5 4.2
3.8 3.0
難平
右肺上下葉二
5
分明
副脾アリ
83
20 9
瞬1
1分剛
S213s16[2二91:1
5.0 4.0
3.2 2.5
良
分葉像アリ,
狭小
8
X肋骨遊離
陰毛腋毛護
育貧シ
VII VIII IX肋
骨聯合
1良1
・4 1・sl♀ig:珪1二1隊小is 1【XX肋骨一面穣i
X肋骨遊離
86
88
31
8
37 6
陰毛護育貧
シク異性型
左VI VII vrl工
5.8 4.0
3.8 3.0
8
5.6 5.0
4.5 3.5
i挾小
9
肋骨
右V正正VIII肋
骨聯合
分明
ヲ不ス
右軸中下葉ノ
面二下葉ヨリ
小児手拳大ノ
部講ニテニ分
サル
腋毛護育貧
シ陰毛異性
型ヲ示ス
X肋骨遊離
Zl Vt vn右V
VI肋盤維
良
分明
第10表 騒様突起ノ長サ
年
齢
氣
管
糾j症
16−30
31−40
41−60
60以上
李
均
8.3cm
6.9cm
6.3Cm
5.25cm
5.5cm
例
緻
3
34
15
4
2
2
7
4
1
6.3cm
8.2cm
8.Ocm
8.Oqm
封寸寸以
繝mモノ
封照例
15以下
牢
均
[ 292 ]
一
6.4cm
3673
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的並二組織學的研究
第11表 成形異常
骨格異常
索
事
項
毛
髪
異
創賦突起
第十肋 ノ有孔丁
骨遊離 台骨軟骨
性聯合
常
臓 器 異 常
小腎残存 副 脾
肺形態学 肝臓形
分葉異常 態異常
33.80/o
6・50/a
28・50/e
44.20/o
2.60/o
14.30/o
i3.90/o
三 二
26
5
22
34
2
11
3
野照門
10.1%
5.8%
百分i再
’百分i率
5.80/o
表(第9,10,11表)示セル如ク贔様突起ハ全
般的=ハ短キモノ多ク,淋巴禮質ト血管結核症
トノ間二深キ關係アルモノトハ認メラレズ.由
7・20/o
11.60/o
ナリ.
大動脹幅径トノ關係ハ狭小ヲ示スモノ43例=
シテ面出例71二封シ60.6%ヲ示セリ.
來氣管結核症ハ上述セル如ク肺結核症二随件シ
成形異常二面シテハ封照例二面シ全般的二高
テ生ズルモノ其ノ重キヲナス以上,肺ノ病攣二
率ヲ示シ,殊二第十肋骨遊離ハ3倍以上,毛髪
左右セラル・事多キハモトヨリナリ.淋巴禮質
異常ハ5倍,小腎残存ハ6倍ニシテ其ノ意義大
者ハ比較的肺結核症ニハ素因少シ}言ハレ,從
ナルヲ示セリ.
ツテ氣管二於テモ同様ノ事ヲ言ヒ得ルモ,重症
之ヲ要スルニ氣管結核症例ニハ,一般結核症
肺結核症ニアリテハ特殊禮質ヲ云爲スル根擦ヲ
得ズ,榮養關係等ニヨリ蘭Lサル・(中村㈲)モ
二心テ言ハル・如ク攣性禮質ヲ示セルモノ多
ク,無力禮質=アルモノ多シトハ認メラル・
ノナレパ,從ツテ氣管結核症ニアリテモ其ノ關
毛,i氣管結核症ノ病型ト禮質トノ關係==就テハ
係ノ云爲スベカラザルモノアルハ亦考へ易キ所
多クヲ言ヒ得ザルナリ.
結
論
1)本編ハ結核症二於ケル氣管ノ攣化ヲ病理
テ成サル・コトモアリ.
解剖學頭並二組織學的二槍索セルモノノ記載ナ
6)類上皮細胞ノニ護生=ハ網歌織細胞,結締
織細胞ヨリセルモノヲ認メタリ.又「プラズマ
リ.
2)氣管二上ケル結核性初恋ハ限局性ト禰蔓
細胞ノ淋巴球ヨリ移行セルモノヲ認メタリ.
7)亘細胞ハ結核菌ノ其ノ母細胞二樹スル適
性トニ分類シ得.
3)氣管二於ケル結核性病攣ハ種:々ノ病型ヲ
度ナル刺戟ニヨリ,叉異物作用=ヨリテ護生ス
示スコトアルモ,増殖型,繁殖型ヲ示スモノ多
ルモノト思惟セラル・モノアリ.亘細胞ハ貧喰
ク,斯ルコトハ組織構造二十ケル所寡雨ラザル
作用アルヲ認寸寸リ.:巨細胞ハ種々ナル形態ヲ
モノト思惟ス.
示スコトアリテ,斯ルコトハ其ノ存在部ノ固有
4)氣管結核症ノ感染ハ管内性(腺排泄管ヲ
組織構造ニヨルト三二結核菌二三スル特種反鷹
モ含ム)=シテ,淋巴道,血管ニヨルト認ムベ
型ト見傲スベキモノアルヲ認メタリ.
8)潰瘍ノ下生ハ結核性病竈ノ軟解シテ自潰
キモノ=ハ接セザリキ.而シテ管内性=來ル
際,上皮下ノ淋巴竈ノ意義大ナルモノアルヲ認
スルコトニヨリ,叉上皮下ノ病竈損大シテ上皮
メタリ.
ヲ破壊スルコト=ヨルコトアリ.叉其ノ損大ハ
5)病竈ノ蔓延ハ主トシテ淋巴管ニヨリテ行
融合ニヨルコト,及ビニ次性炎:ノ添加ニヨリテ
ハル・モ,腺排泄管,血管及ビ組織聞隙昌ヨリ
成サル、コトアリ.殊二雑菌ノ感染ハ潰瘍損大
[ 293 ]
3674
’中
村
ヲ促スモノナリ.
浸潤,粘膜化ノ充進ニシテ,更二進メル攣化ハ
9) 結核性潰瘍二二於ケル淋巴球浸潤二二シ
組織ノ破壌ナリ.叉増殖性二二ニヨリ堅迫セラ
テハ,淋巴装置ノ存在ヲ考慮二二ルベキナルハ
レテ高小スルコト,滲出性病冠ノ波及ニヨリテ
注意ヲ要スルトコロナリ.
著シキ退行性攣化ヲ示シテ浩失スルコトアリ.
10)結核性潰瘍部=於ケル再生上皮ハ確歌上
皮ヘノ化生ヲ示セルモノ多シ.
14)滑卒論ハ増殖性病竈ニヨリテハ張キ墜迫
ヲ蒙りテ退行性攣化ヲ示スモ,滲出性病埼玉ョ
11)上皮下=慢性炎性攣化ノ存スル際,ヒロ
リテ一著シキ退行性攣化ノ下二泊失ス.
ク蝿叩上皮ヘノ化生ハ屡々認メラル・トコロナ
15)膜脚部ハ軟骨部二比シ結核性翠柳ヲ生ジ
リ.
易ク,脚病攣ハ深ク及ブモノナリ.
12)軟骨及ビ軟骨膜ノ攣化ハ,三野ノ此ノ部
二波及スルニ及ビチ野田テ現ハル・モノニシ
16)氣管結核症ト喉頭結核症ト川町ズ件ハル
ルモノニ非ズシテ,少クトモ其ノ中ノ10%ハ氣
テ,軟骨ハ軟骨膜ノ退行性攣化ニヨリ榮養ヲ縄
管二二立二存スルモノナリ.
タレテ後下化ヲ示スモノナリ.而シテ其ノ攣化
ノ主ナルモノハ退行性二化及ビ化膿性炎症=シ
テ,軟骨ハ軟解シ叉融解セラル.サレド叉大軍
核:細胞ニヨリ轟1広田ラル、モノヲモ認メタリ.
13)混合腺ノ攣化ハ此ノ部ヨリ離レタル所二
17)氣管二於ケル結核性病竈ノ分布ハ膜乙部
二二ク,二叉下部二多シ.
18)氣管結核症ト肺結核症トハ増殖型ノモノ
ニ於テ平行關係ヲ示スコト多シ.
13)i氣管結核症ト罷質トノ關係ハ,淋巴艦質
病竈ノ存スル際ニモ現ハル・モノナリ.其ノ初
居眠キテハ云爲シ得ザルモ,攣性艦質トノ聞ニ
期二認メラル、ハ間質二於ケル著シキ圓形細胞
ハ深キ關係ヲ有スルモノナリ.
交
Resorption experimentell erzeugter Amyloidsub−
1) Albrecht, W., Experimentelle Untersu−
chungen ttber die Entstehung der Kehlkopftuber−
stanz in den Speicheldrttseu von Kaninchen.
kulose. Z. f. Ohrenheilk. Bd. 56, ユ908, S.
Virchows Arch. Bd. 187, 1907, S. 1. 一 8)
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第38巻,第6號,昭和8年,1827頁. 一 3)
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一一
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1902, S・ 2・ 一一一 5)Berendes, J., Der lnfel〈一
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99. 一一一 6) Bumba, J., Die [Klehll〈opftube r−
Ohrenheilk. Bd. 43, 1938, S・ 163. 一一一 12)
b
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kulose von Standpunl〈t d. immunbiologischen
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Forschung Z. f. Laryngol. Rhinol. u. ihre
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.Grenzgebiete. Bd. 13, 1925, S. 1. 一 7)
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Dantchakow, W., Uber die Entwicl〈lung u.
die Atiologie der Kehll〈opftuberkulose. Virchows
[ 294 )
結核症二於ケル氣管ノ病理解剖學的亜路組織學的研究
3675
Arch. Bd. 121, 1890, S. 523. 一一 14) Gar−
雑誌 第36巻,第6號,昭和6年,1239頁. 一
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im Epithel der Luftwege bei Regeneration u.
結核ノ統計的観察.耳鼻咽喉科 第1巻,第11號,
entzttndlicher Proliferation. Frankfr. Zschr.
昭和3年,1343頁. 一 33)村田爵太鄭n大動
f. Path. Bd. 49, 1936, S. 121. 一 15) Hajek,
脹ノ計測的研究.十全會雑誌 第35巻,第12號,
LM., Die chronischen lnfektionsl〈rht. des Kehl−
昭和5年,2469頁. 一 34)申村八太仁尾,内分
1〈opfes u. d. Luftr6hre. Path. u. Therapie der
泌ト髄質及疾病.診断ト治療 臨時増刊 昭和一3
Erkrankungen d. K:ehlkopfes, der工、uftr6hre u.
年,254頁t − 35)一入,結核症ト晶質。十全
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會雑誌 第44巻,第5號,昭和14年,1474頁.一
z・Hedinger(20)・ 一
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17)原田竃杉,山口
解雄,上氣道結核ノ統計.大日本耳鼻咽喉科會會
計的研究(殊二髄質二注意ス).十全會雑誌第44
報 第18巻,第4號,大正元年,390頁.一18)
巻,第6號,昭和14年,1702頁. 一 37)西田
速水猛,「プラズV細胞ノ起源二就テ.日本病理
艮藏,小児肺結核症ノ病理解剖學的野二組織學的
學會會誌 第1巻s明治44年,215頁. 一 19)
研究.十全會雑誌 第40巻,第11號,昭和10年,
遽;水難,申村発露郡,病理學総論 第4版,昭和
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4年. 一 20)Hedinger, E., Primare Tul)er−
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ル喉頭ノ病理解剖學的並二組織學的研究殊二軟骨
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膜及ビ軟骨ノ態度二就テ.十全會雄誌 第42巻,
本病理彫工會誌 第30巻,昭和15年,47頁. 一
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kulose der oberen 工・uftwege・ 1927・ 一
16.Tag.1913, S.81. 一 50) 高木町:二,腸
30)
Marscha!k6, TL, Zur Plasmszellenfrage. Cbl.
結核症ノ病理解剖學的亜二組織學一下究.十全會
f. allg. 1’ath. Bd. 10. 1899,S. 851. 一一 31)
雑誌 第40巻,第4號,昭和10年,エ221頁. 一
宮田榮,家兎結核症ノ病理組織學的研究.十至會
51) Tendeloo, N. PH., Allg. Path. 2. Auf.
[ 295 ]
3676
村
中、
1925. 一 52) Watj en, 」., Zur Path. der tra−
ohrenheilk. J9・63, 1929, s. 41.
一
55)
chealen Schleimdrlisen. Zieglers B.eitr. Bd. 68,
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1921, S. 58. 一一一 53) Winternitz, Smith,
Tuberkulose.:Beitr. z. Klin. d. Tuberkulose
Robipson, zit. n. Ilart (Kehll〈opf, Luftr6hre u.
:Bd・63,1926, S・977・ 一 56)Ziba, S., Uber
コ
die aphth6sen GeschwUre der Trachea u. des
Bronchien. Henke u. Lubarschs Hb. d. spez.
一
e
path. Anat. u. Histol. 3/1, 1928. S・ 288.)
:Larynx bei tuberku16ser:Lungenphthise. Arch.
@54) Wosnesenskij, Die path. Anat. d.
f.:Laryng. u. Rhino1.:Bd.24,1911, S.337.
一一・
一 57)Ziemssen, zit・n・Schech(45)・
Tuberkulose des Kehlkopfes usw. Monatschr. f.
[ 296 ]
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