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及び要援護者等への適切な支援

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及び要援護者等への適切な支援
事
務
連
絡
平成23年3月22日
各都道府県介護保険主管部局
御中
厚生労働省老健局振興課
東北地方太平洋沖地震等に伴う要援護者等への適切な支援
及びケアマネジメント等の取扱いについて
今般の東北地方太平洋沖地震については、必要な介護の確保等、高齢者の支援に最
大のご尽力をいただき、厚く御礼申し上げます。
3月11日の標記地震及び3月12日の長野県北部の地震発生以降、被災地におけ
る居宅介護支援事業及び介護予防支援業務の困難性が増大している状況や、東京電力
株式会社及び東北電力株式会社の電力供給区域における計画的な停電(以下「計画停
電」とする。)に伴う弾力的なサービス提供の必要性、あるいは東京電力株式会社福
島原子力発電所の事故(以下「原発事故」とする。)による避難者の広域的な受入等、
居宅介護支援や介護予防支援を実施するにあたり、利用者の支援を最優先に考慮しつ
つも、柔軟な対応が必要であることから、要援護者への安否確認やアセスメントの実
施による適切な支援に可能な限りご配慮いただくとともに、居宅介護支援等に係る基
準・報酬上の取扱い等を以下のとおりといたしますので、円滑な業務の遂行にご尽力
くださいますようお願い申し上げるとともに、管内市区町村への周知をよろしくお願
い申し上げます。
記
1.要援護高齢者等の安否確認と適切な支援の実施について
被災地等においては、交通・通信事情が十分に確保されていない状況下ではあ
るが、地域包括支援センターを中心として、居宅介護支援事業者及び介護サービ
ス事業者と連携しつつ、ひとり暮らし高齢者を中心とした要援護高齢者について
の安否確認及び課題の把握(アセスメント)を行い、必要なサービス提供に繋が
るよう、可能な限り配慮されたいこと。
とりわけ、施設等から避難し、避難所で生活する高齢者については、居宅介護
支援事業者と介護サービス事業者又は医療機関等が連携して適切なサービス提供
に繋がるよう配慮をお願いする。
2.居宅介護支援及び介護予防支援の基準及び報酬の取扱いについて
(1)運営基準等の柔軟な取扱い
居宅介護支援及び介護予防支援に係る事業の基準(介護保険法第80条、第
115条の23等)については、今般の震災に係る被災状況やその広範にわた
る影響に鑑み、被災地(災害救助法の適用を受けた市区町村)、計画停電対象
地域、原発事故による避難区域・屋内待避圏内、及び被災地外であって避難者
(原発事故を含む)の受入を行っている地域(以下「被災地等」という。)の
事業者が形式的に基準等を満たさないことをもって、指導等を行うことのない
よう柔軟な取扱いをすること。
(2)基準
①指定事項の変更届出の取扱い
介護保険法第82条及び第115条25に係る指定事項の変更届出は、変更
があったときから10日以内に都道府県知事又は市区町村長に届出る必要があ
るが、上記同様に柔軟な取扱いをすること。
②やむを得ずサービスを変更する場合の取扱い
被災地等において、利用者が一時避難的にやむを得ずサービスを変更する場
合には、居宅サービス計画(ケアプラン)等を変更する必要が生じるが、その
際の居宅サービス計画等については、やむを得ずサービス変更後に作成するこ
とやサービス担当者会議を電話や文書等の照会により行うことも可能とする。
③移動手段の確保が困難な場合のモニタリング等の取扱い
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(平成11年3月3
1日厚令38、以下「運営基準」という。)に定める居宅サービス計画等の実施
状況の把握(モニタリング)について、被災地等において、道路・鉄道等の交
通の寸断、ガソリン不足等による移動手段の確保が困難な場合は、電話等によ
り本人又は家族へ確認したことを居宅介護支援経過へ記録することをもって行
うことを可能とする。
また、サービス担当者会議についても、各サービス担当者への電話や文書等
の照会により行うことも可能とする。
なお、上記は介護予防支援においても同様の取扱いとする。
④介護予防支援の受託(委託)制限の取扱い
運営基準第13条25において、介護予防支援業務の受託について、居宅介
護支援事業所の介護支援専門員1人あたり8件を上限とすることを定めている
ところであるが、やむを得ず一時的に8件を超えて受託することを可能とする。
よって、介護予防支援の業務の委託についても、やむを得ず一時的に8件を
超えて委託することを可能とする。
(3)介護報酬
①逓減制の適用除外
指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準(平成12年2月1
0日厚告20)で定める居宅介護支援費におけるいわゆる逓減制(介護支援専
門員1人あたり担当件数が40件を超える場合に居宅介護支援費が減額され
る)について、被災地等において、介護支援専門員が、やむを得ず一時的に4
0件を超える利用者を担当することになった場合においては、居宅介護支援費
の減額を行わないことを可能とする。
②運営基準減算及び特定事業所加算の要件
運営基準減算については、被災地等において、やむを得ず一時的に基準によ
る運用が困難であった場合は、運営基準減算の対象とはしないことを可能とす
る。
また、特定事業所加算について、やむを得ず一時的に要件を満たさなかった
場合についても同様の取扱いとする。
③特定事業所集中減算
特定事業所集中減算については、特定の事業所に集中する正当な理由がある場
合は適用が除外されることとなっており、やむを得ず一時的にサービスが集中す
る場合については集中減算の対象としないことができる。
3.利用者が遠隔地等へ避難する場合の円滑なサービス提供について
(1)利用者の適切な引継ぎ
利用者が遠隔地等へ避難する場合においては、被災地等の介護支援専門員と避
難先の介護支援専門員とが利用者の情報を共有するなど、円滑に利用者が引き継
がれるように配慮すること。
また、この場合において、必要に応じて地域包括支援センターが適切に支援す
ること。
(2)介護予防支援の取扱い
利用者が遠隔地等でサービスを利用することに伴い生じる介護予防支援の指定
や業務の委託については、当面は緊急的に支援を行うことを確認した上で、事務
実施体制が確立された後に正式に委託契約等を締結するなど、避難元と避難先の
市区町村及び地域包括支援センターが緊密に連携して対応を行うこと。
(3)サービス計画作成依頼届出書
被保険者は、居宅サービス計画作成依頼(変更)届出書又は介護予防サービス
計画作成依頼(変更)届出書をあらかじめ市区町村へ届けることなっているが、
被災地等の市町村への通信手段の寸断等、事前に届出ることが困難な場合は、通
信手段の回復後の届出を可能するなど、柔軟な取扱いを行うこと。
4.その他
運営基準第14条に定める給付管理業務におけるサービス利用票等の作成業務に
ついて、交通・通信手段の寸断等により、指定居宅サービス事業所等からのサービ
ス実績に係る報告が困難な場合の取扱いについては別途連絡する。
被災地域及び周辺地域から避難してきた方が利用できる介護保険外サービス
番号
1
2
3
4
5
事業名
対象者
内容
介護保険の訪問介護に加え
て、ホームヘルプサービス
在宅の重度要介護者(要介護4,5
(身体介護・家事援助等)を
及び3の一部)で、ひとり暮らし
提供します(最大週12時間ま
在宅生活支援ホー 等のため、介護保険の訪問介護
で)。
だけでは在宅生活の継続が困難
ムヘルプ
な方
横浜市と契約している事業者
からの派遣とします。
概ね65歳以上の方で、介護保険
自立支援ホームヘ の給付対象とはならないが、日
ルプ
常生活に支障のあるひとり暮ら
しの方等
概ね65歳以上の寝たきりの方等
(品目によって対象者の要件が
異なります)
①あんしん電話以外の品目につ
日常生活用具の給 いては、市民税非課税世帯の方
②シルバーカーについては、20
付等
年度から要支援・要介護認定を
受けていない虚弱なひとり暮ら
し高齢者等を対象としていま
す。
高齢者等住環境整備
訪問指導
自己負担
1割負担
(社会福祉法人の利用者
負担軽減対象者は軽減あ
り。生活保護受給世帯・
中国残留邦人等の支援給
付受給世帯は無料)
ホームヘルパーを派遣して、
家事のお手伝い(生活援助)を 1割負担
します(週1回1.5時間まで)。 (生活保護受給世帯・中
国残留邦人等の支援給付
横浜市と契約している事業者 受給世帯は無料)
からの派遣とします。
介護に必要な用具(火災警報
器・自動消火器、電磁調理
器、シルバーカー、あんしん
電話)の給付等を行います。
なお、福祉電話については、
19年度から新規貸与を廃止し
ました。
1割負担
(生活保護受給者・中国
残留邦人等の支援給付受
給世帯または老齢福祉年
金受給者は無料)
ただし、あんしん電話は
生計中心者の所得税額に
よりダイヤル通話料等の
負担あり
要介護認定で「要支援」または
「要介護」の認定を受けた方
身体状況に合せた住宅改造の
相談・助言や所得状況に応じ
た改造費の助成を行います
(助成限度基準額上限100万
円)。
生計中心者の所得税額に
より、1/10・1/4・1/2・
3/4・全額のいずれか
を負担
生活保護受給者等は、負
担なし
※必ず工事前に区役所高
齢(・障害)支援課にご相談
下さい。
40歳以上の方で、生活習慣病や
認知症等で療養中の方、ひとり
暮らしや閉じこもりがちの方、
寝たきりの方等を介護している
家族等
区役所の保健師等が家庭を訪
問して心身の健康に関する相
談に応じながら、疾病の予防
や療養生活等についてのアド
バイスを行います。
お問い合わせ先
区役所
高齢(・障害)支援課
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
区役所
高齢(・障害)支援課
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
区役所
高齢(・障害)支援課
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
区役所
高齢(・障害)支援課
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
区役所
高齢(・障害)支援課
なし
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
区役所
高齢(・障害)支援課
概ね65歳以上の方で、要介護4ま
出張理美容師による訪問理美
たは5に認定された方などで、理
訪問理美容サービス
容サービス(カットのみ)を
髪店や美容院へ出かけることが
行います(年6回まで)。
困難な方
1回あたり2,000円
7
概ね65歳以上の要介護(要支
援)に認定された方で、一般の
交通機関を利用して外出するこ
外出支援サービス
とが困難な方(要支援の方につ
いては、申請時に確認を行いま
す)
専用車両により、自宅と医療
機関、福祉施設等の間を送迎
します。
利用距離に応じた負担と
なります。2kmまで300
各区社会福祉協議会
円、以降1kmごとに100円
増
8
寝具類の衛生管理が困難な
次の方
①概ね65歳以上の寝たきり
または、ひとり暮らしの高
齢者
②身体障害者
③知的障害者
寝具(掛け布団、敷布団、毛
布)を丸洗い乾燥します。
22年度分は終了しました。
23年度は年1回
23年度は1回700円
(生活保護、中国残留邦
人等の支援給付受給世帯
及び老齢福祉年金受給世
帯は無料)
6
寝具丸洗い乾燥
高齢在宅支援課
1 ページ
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
区役所
高齢(・障害)支援課
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
平成23年3月23日
被災地域及び周辺地域から避難してきた方が利用できる介護保険外サービス
番号
9
事業名
食事サービス
10 紙おむつの給付
対象者
内容
事業者ごとに設定した食
材料費等の実費相当額
(上限700円、ただし治療
ひとり暮らしの中重度要介護者
(要介護2以上及び要支援、要介 栄養バランスのとれた食事を 食は700円を超える場合あ
護1の一部)等で、食事の用意が 直接訪問してお渡しし、合わ り)
困難な方のうち、食事に関する せて安否確認を行います(1日 ※ケアマネジャーや地域
包括支援センター(地域
サービスの利用調整の結果、必 1食、週5日まで)。
ケアプラザなど)での事
要と認められた方
前相談(利用調整)が必
要になります。
要介護者に認定された方で、寝
たきりまたは認知症の状態にあ
る、市民税非課税世帯の方
紙おむつをご家庭に配達しま
す。
1割負担
(生活保護受給者・中国
残留邦人等の支援給付受
給世帯または老齢福祉年
金受給者は無料)
お問い合わせ先
区役所
高齢(・障害)支援課
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
区役所
高齢(・障害)支援課
地域包括支援センター
(地域ケアプアラザ等)
①リハビリ教室
退院後間もない方を対象
に、週1回程度、体力づくりや
仲間づくりの活動を中心に実
施しています。
②活動センター事業
社会参加の場が必要な方な
どを対象に、スポーツ、創作
*障害者自立支援法に基づく施設 活動、地域交流等を行ってい
ます(平日)。
①リハビリ教室
無料
(実費負担あり)
②活動センター
月千円~2千円程度
(センターにより
異なります。)
介護保険被保険者証が提
示できない場合は、氏名・住
所・生年月日を申し立てるこ 自己負担の決定につい
とにより、被保険者証を提 て
示した時と同様のサービス
を受けられることとする。
自己負担の決定にあたって、課税状況等
の確認が必要な場合は、当該市町村と連
絡をとる。
当該市町村と連絡を取ることができない
場合には、課税状況等が判明するまでの
間は、利用料は減免とする。
(ただし、№6,7,9の各サービスは課税
状況に係わらず有料)
センターの利用対象は概ね40歳
から64歳以下の方で、脳血管疾
中途障害者地域活
患等の後遺症で心身の機能が低
動センター
下している方
11 【中途障害者支援
【運営費の補助対象は中途障害
事業】
者地域活動センター】
要介護認定に
ついて
自己負担
区役所
高齢(・障害)支援課
各区の中途障害者地域
活動センター
東北地方太平洋沖地震及
び長野県北部の地震によ
り、横浜市内に避難してき
た方
対象者について ・前住所は原子力災害対策特別
措置法の対象地域に限定していま
せん。
・市内の居所は、避難場所等でも
利用可能です。
高齢在宅支援課
2 ページ
平成23年3月23日
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