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第1章 人口・世帯 1.大阪市の人口・世帯の推移
第1章 人口・世帯 1.大阪市の人口・世帯の推移 (1)人口の推移 ★2005 年以降、再び人口増加へ 大阪市は、西日本における中心都市として戦後の復興とともに人口が急増したが、1965 年にピー クを迎えて以降、1980 年までの 15 年間で約 51 万人減少した。1980 年からは緩やかな減少に移 行したものの、2000 年には 260 万人を下回った。しかし 2005 年には人口増加に転じ、2010 年 は約 267 万人と、2000 年から 2.6%増加している。 人口総数の推移(大阪市) [万人] 350 316 301 298 300 278 255 265 264 262 260 260 263 267 250 202 200 150 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 S25 30 35 40 45 50 55 60 H2 7 12 17 22 出典:総務省「国勢調査」 近年の出来事 大 阪 市 ・1964 年 新大阪~東京間に新幹線開通 ・1965 年 阪神高速道路大阪 1 号線が開通 ・1970 年 日本万国博覧会(大阪万博)開催 全 国 ・1971 年~1974 年 第二次ベビーブーム ・1973 年 高度成長期終わる 第一次オイルショック ・1979 年 第二次オイルショック ・1986 年~ バブル景気 ・1989 年 消費税施行(3%) ・1990 年代前半~ バブル景気が崩壊 ・1990 年 国際花と緑の博覧会(花博)開催 ・1994 年 関西国際空港開港 ・1995 年 阪神・淡路大震災 ・1997 年 消費税改定(5%) ・1998 年 金融再生関連法の成立 ・1999 年 日銀ゼロ金利政策 ・2001 年 USJ開業 ・2009 年 阪神なんば線の延伸開業 ・2011 年 JR 大阪駅改装 ・2008 年 リーマンショック ・2011 年 東日本大震災 1 (2)自然増減(出生数-死亡数) ★自然減少傾向に 自然増減を 1965 年からみると、出生数は 1965 年の約 61,900 人をピークとして減少傾向とな り、2005 年には約 22,600 人と、1965 年の 36.4%にまで減少したが、2006 年は増加に転じ、 2012 年では約 23,300 人となっている。 一方、死亡数は増減を繰り返しながらも、近年では増加傾向が続き、2004 年以降は出生数を上回 り、自然減少に転じた。それ以降、自然減少は拡大を続け、2012 年では約 4,700 人の自然減少と なっている。 自然増減数(大阪市) [百人] 800 619 600 488 400 233 226 200 0 △ 19 △ 200 △ 47 △ 131 △ 245 △ 280 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 △ 400 S4041 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63H元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 出生数 死亡数 自然増加数 出典:大阪市市民局「住民基本台帳月報」、 「外国人登録人口異動報告」 ★2004 年以降、自然増減がマイナスに 出生数と死亡数の推移をみると、 2004 年以降、死亡数が出生数を上回 り自然減少の状態になっている。その 出生数[千人] 28 27 1998 26 後、出生数は横ばいに推移しているが、 25 死亡数が増え続けている。 24 1995 23 出生数が 増えると 2003 2008 自然増 22 自然減 21 自然減の ペースが進行 2011 死亡数[千人] 20 20 21 22 23 24 25 26 27 28 出典:大阪市市民局「住民基本台帳月報」 2 (3)社会増減(転入数-転出数) ★転入超過傾向に 社会増減を1965年からみると、転入数は1965年の約36万9500人から1992年の約16万 2300人にまで減少したが、その後は1998年を除き約18万人前後で推移している。 一方、転出数は1969年の約43万6900人をピークに減少傾向となり、2012年には62.5%減少 の約16万4000人となっている。 社会増減をみると、1999 年までは転出超過が続いていたが(1995 年を除く) 、2000 年からは 転入超過に転じ、2012 年では約 1 万 1700 人の社会増加となっている。 社会増減数(大阪市) 転入出数[百人] 4,000 3,695 社会増加数[百人] 800 3,000 600 1,757 2,000 400 1,000 117 200 93 13 0 0 △ 1,000 △ 2,000 △ 200 △ 492 △ 400 △ 1,640 △ 3,000 △ 600 △ 4,000 △ 6,000 △ 1,000 △ 971 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 △ 5,000 △ 800 △ 4,188 △ 1,200 S4041 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63H元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 転入数 転出数 社会増減数 出典:大阪市市民局「住民基本台帳月報」、 「外国人登録人口異動報告」 ※転入出とも、各区役所窓口において転入届、転出届を受け付けた月において計上されている。 ※転入出とも、市内相互間の移動を含んでいる。 ★近年は1万人前後の社会増加を継続 転入数と転出数の推移をみると、 2000 年以降、転入数が転出数を上 回り社会増加となっている。2001 転入数[千人] 190 転入数が 増えると 185 年以降は、転入、転出ともに減少傾 向にあり、1万人前後の社会増加が 続いている。 約+1万人 のペース 2009 2001 1995 2000 180 2011 175 170 社会増 165 1998 社会減 転出数[千人] 160 160 165 170 175 180 185 190 出典:大阪市市民局「住民基本台帳月報」 3 (4)人口増減(自然増減+社会増減) ★社会増加により緩やかに増加 人口増減を 1965 年からみると、大幅な社会減少によって、急速に人口減少が進んだ。しかし 2000 年以降、自然増減では減少傾向にあるものの、社会増減ではそれを上回る増加傾向にあることから、 人口は緩やかな増加傾向となっている。 [百人] 自然増減数+社会増減数(大阪市) 200 118 70 100 △4 0 △ 100 △ 200 △ 300 △ 400 △ 500 △ 600 △ 614 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 △ 700 S4041 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63H元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 出典:大阪市市民局「住民基本台帳月報」「外国人登録人口異動報告」 ※転入出とも、各区役所窓口において転入届、転出届を受け付けた月において計上されている。 ※転入出とも、市内相互間の移動を含んでいる。 ★近年は人口増加ペースが緩やかに 1995 年~2011 年までの自然増 自然増減数 [千人] 減と社会増減の推移をみると、2001 年以降、社会増減は増加と減少を繰り 人口増 返しながら、全体的に微増傾向が続い 人口増の 5 ている。その間、自然増減は減少が続 人口減 いている。 1995ペースが減速 1999 2003 0 -10 -5 0 -5 5 2001 社会増減数[千人] 10 15 2011 出典:大阪市市民局「住民基本台帳月報」 4 ●○● トピック ●○● ●平均寿命 ~平均寿命、年齢階級別の社会増減~ [年] 90 ★男性より女性の平均寿命が長い 大阪市の平均寿命をみると、男性、 平均寿命の年次推移(大阪市) 大阪(女性) 85 女性ともに 1975 年から一貫して 79.38 80 延 び て い る 。 2005 年 の 男 性 は 80.60 77.70 76.08 77.01 歳となっており、1975 年の 75 70.63 歳より 6.38 歳延びている。 ており、1975 年の 76.08 歳より 72.91 72.00 70.63 70 2005 年の女性は 84.55 歳となっ 81.95 83.38 73.97 74.69 75.74 84.55 77.01 大阪(男性) 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 S50 55 60 H2 7 12 17 大阪市(男性) 8.47 歳延びている。 大阪市(女性) 出典: 厚生労働省「都道府県別年表」 「市町村別生命表」 「完全生命表」 ※平均寿命とは、0歳時がその後、生きられる平均年数 ●年齢階級別の社会増減 ★20~24 歳の転入が目立つ 大阪市の年齢別の転入転出の移動状況をみると、転入超過は男性、女性ともに 20~24 歳が最も多 い。転出超過は、0~4 歳に次いで 30~34 歳が多く、家族での転出とみられる。 転入者、転出者の男女別、年齢別移動状況(大阪市) [人] 10,000 転入超過数 8,000 9 ,432人 6,000 4,000 2,000 0 総数 95~99歳 90~94歳 85~89歳 80~84歳 75~79歳 70~74歳 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 35~39歳 40~44歳 女性 100歳以上 男性 30~34歳 25~29歳 20~24歳 15~19歳 3 ,013人 5~9歳 転出超過数 10~14歳 △ 4,000 0~4歳 △ 2,000 [2011年10月1日~2012年9月末] 5 出典:大阪市都市計画局 「大阪市の推計人口年報」 ●○● トピック ●○● ~転入前、転出後の都道府県~ ●転入前、転出後の都道府県 ★大阪市への転入者、大阪市からの転出者のほとんどは、大阪府内での移動 2012 年の大阪市への転入者の移動前住所をみると、大阪府下市町村(大阪市をのぞく)が約3万 3400 人と最も多く、転入者のほとんどが大阪府内からの移動であり、次いで兵庫県が約 1 万 2600 人、東京都が約 6600 人などとなっている。 大阪市からの転出者の移動後住所をみると、転入者と同様に大阪府下市町村が約 3 万 1700 人と最 も多く、転出者のほとんどが大阪府内への移動であり、次いで兵庫県が約 1 万 900 人、東京都が約 8200 人などとなっている。 [百人] 大阪市の転入者数(移動前の都道府県) 360 320 120 80 0 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 40 [2012年] 出典:総務省「住民基本台帳人口移動報告」 大阪市の転出者数(移動後の都道府県) [百人] 320 280 120 80 40 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 0 [2012年] 出典:総務省「住民基本台帳人口移動報告」 ※大阪府の場合は、大阪市から,大阪府内の他の市町村への移動者数 また、2012 年の大阪府下市町村(大阪市をのぞく)への転出者数を市町村別にみると、堺市が約 4600 人と最も多く、次いで東大阪市が約 3800 人、吹田市が約 3000 人、豊中市が約 2800 人な どとなっている。 [百人] 大阪市の転出者数(移動後の府内他都市) 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 堺 東 吹 豊 八 守 枚 茨 寝 高 箕 門 松 大 摂 岸 和 羽 池 富 市 大 田 中 尾 口 方 木 屋 槻 面 真 原 東 津 和 泉 曳 田 田 阪 市 市 市 市 市 市 川 市 市 市 市 市 市 田 市 野 市 林 市 市 市 市 市 藤 交 柏 河 四 井 野 原 内 条 寺 市 市 長 畷 野 市 市 市 泉 佐 野 市 泉 高 大 泉 貝 阪 島 熊 豊 河 岬 太 忠 能 田 千 大 石 阪 南 塚 南 本 取 能 南 町 子 岡 勢 尻 早 町 町 町 町 赤 津 市 狭 市 市 市 町 町 町 町 山 阪 市 市 村 [2012年] 出典:総務省「住民基本台帳人口移動報告」 6 (5)年少人口(0~14 歳)、生産年齢人口(15 歳~64 歳)、高齢者人口(65 歳以上) ★高齢者人口は増加し、生産年齢人口、年少人口は減少 年齢3区分別人口の推移をみると、高齢者人口は一貫して増加傾向となっており、1965 年では約 14 万人であったが、2010 年では約 60 万人と 4 倍程度に増加している。また、年少人口は 1965 年には約 69 万人であったが、2010 年では約 31 万人と約半分に減少しており、生産年齢人口は増 減を繰り返しているものの、2010 年の生産年齢人口を 1965 年と比べると、 25.3%減少している。 人口構成の推移(大阪市) [万人] 350 300 14 18 21 250 200 232 150 216 195 24 27 31 37 44 53 60 186 189 190 188 182 175 173 100 50 0 69 65 62 54 48 40 35 33 32 31 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 S40 45 17 22 50 55 0~14歳 60 H2 15~64歳 7 12 65歳以上 ※年齢不詳は含まない。 出典:総務省「国勢調査」 ★年少人口は減少傾向に 年少人口の構成比をみると、1965 年から 1975 年まで横ばいに推移していたが、それ以降低下に なり、1965 年の年少人口の構成比は 21.9%であったが、2010 年では 11.7%と、1965 年の約 半分となっている。 年少人口の推移(大阪市) [万人] 80 21.9% 21.7% 22.2% 25% 20.5% 18.1% 60 40 20% 15.2% 69 65 62 13.6% 12.6% 12.1% 11.7% 15% 10% 54 48 20 40 35 33 32 31 1995 2000 2005 2010 7 12 17 22 0 5% 0% 1965 1970 1975 1980 1985 1990 S40 45 50 55 60 H2 年少人口(0~14歳) ※年齢不詳は含まない。 年少人口の構成比 出典:総務省「国勢調査」 7 ★生産年齢人口は減少傾向に 生産年齢人口の構成比をみると、1965 年以降低下していたが、1985 年には上昇に転じて、 1990 年の 73.1%をピークに 1995 年から再び低下し、2010 年には 65.7%となっている。 [万人] 生産年齢人口の推移(大阪市) 73.5% 72.4% 250 70.3% 70.3% 71.6% 73.1% 72.4% 70.2% 67.4% 65.7% 200 80% 60% 150 100 232 216 40% 195 186 190 189 188 182 175 173 20% 50 0 0% 1965 S40 1970 1975 45 50 1980 1985 55 60 1990 H2 生産年齢人口(15~64歳) 1995 2000 7 12 2005 2010 17 22 生産年齢人口の構成比 出典:総務省「国勢調査」 ※年齢不詳は含まない。 ★高齢者人口の構成比は全体の 22.7% 高齢者人口の推移をみると、1965 年以降、年々増加しており、1965 年の高齢者人口の構成比は 4.6%であったが、2010 年では 22.7%と、1965 年の約5倍に上昇しており、4.4 人に 1 人が高 齢者である。 高齢者人口の推移(大阪市) [万人] 80 22.7% 25% 20.4% 20% 17.1% 60 14.1% 40 20 4.6% 14 5.9% 18 7.5% 21 9.2% 24 10.3% 31 27 15% 11.8% 37 44 53 60 10% 5% 0 0% 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 S40 45 50 55 60 H2 高齢者人口(65歳以上) ※年齢不詳は含まない。 7 12 17 22 高齢者人口の構成比 出典:総務省「国勢調査」 8 ■□■ 分析 ~大阪市の年齢別人口の変化 (1965 年~2010 年)~■□■ ★人口ピラミッドが①星型 ⇒ ②つぼ型 ⇒ ③ひょうたん型に変化 1965 年から年齢5歳階級別に大阪市の人口ピラミッドをみると、1965 年の 15~19 歳、20 ~24 歳の年齢層(若年層)はともに約 40 万人であったが、1970 年になると、25~29 歳の年齢 層が約 30 万人と大きく減少するなど、大阪市外への人口流出が始まっていることがわかる。 1965 年は若年層が多い星型に近い型になっている。0~14 歳の年少人口は若年層に比べ少なく、 将来的な生産年齢人口の減少が予測される。1970 年以降は、若年層の人口流出が続き、1980 年 には、つぼ型(出生率が低くなった型)となっている。1990 年になると、団塊の世代より若い世代 (20~39 歳)の流出がさらに続き、くびれの型になり、ひょうたん型となる。その後、基本的な型 に変化はなく、そのまま年齢層が上昇している。また、経年に従って年少人口の減少と高齢者人口の 増加が同時に進行している。 ★団塊の世代、団塊ジュニア世代の影響 1965 年当時の団塊の世代(1947~1949 年生まれ)は、1970 年の約 40 万人から経年に従 って減少していくものの、1985 年でも約 20 万人を超え、2010 年現在においてもなお約 20 万 人の規模となっている。また、団塊ジュニア世代(1971~1974 年生まれ)は、1975 年の 0~4 歳に該当し、約 20 万人規模であったが、その後大きな人口増減が見られず、2010 年の 35~39 歳人口は約 20 万人規模を有している。 このように、団塊の世代と団塊ジュニア世代が大阪市の人口構成に大きな影響を与えていることが わかる。 大阪市の人口ピラミッド 1965 年~2010 年 1965年 人口 1975年 人口 1970年 人口 1985年 人口 1980年 人口 85歳以上 85歳以上 85歳以上 85歳以上 85歳以上 80-84歳 80-84歳 80-84歳 80-84歳 80-84歳 75-79歳 75-79歳 75-79歳 75-79歳 75-79歳 70-74歳 70-74歳 70-74歳 70-74歳 70-74歳 65-69歳 65-69歳 65-69歳 65-69歳 65-69歳 60-64歳 60-64歳 60-64歳 60-64歳 60-64歳 55-59歳 55-59歳 55-59歳 55-59歳 55-59歳 50-54歳 50-54歳 50-54歳 50-54歳 50-54歳 45-49歳 45-49歳 45-49歳 45-49歳 45-49歳 40-44歳 40-44歳 40-44歳 40-44歳 40-44歳 35-39歳 35-39歳 35-39歳 35-39歳 35-39歳 30-34歳 30-34歳 30-34歳 30-34歳 30-34歳 25-29歳 25-29歳 25-29歳 25-29歳 25-29歳 20-24歳 20-24歳 20-24歳 20-24歳 20-24歳 15-19歳 15-19歳 15-19歳 15-19歳 15-19歳 10-14歳 10-14歳 10-14歳 10-14歳 10-14歳 5-9歳 5-9歳 5-9歳 5-9歳 5-9歳 0-4歳 0-4歳 0-4歳 団塊の世代 0-4歳 0 10 20 ①星型 30 40 生産活動に 入る 0 50 10 20 30 40 50 0 10 20 30 [万人] [万人] 40 0-4歳 0 50 [万人] 10 20 30 ②つぼ型 40 0 50 10 20 30 40 50 [万人] [万人] 団塊ジュニア世代 1990年 人口 1995年 人口 2005年 人口 2000年 人口 2010年 人口 85歳以上 85歳以上 85歳以上 85歳以上 85歳以上 80-84歳 80-84歳 80-84歳 80-84歳 80-84歳 75-79歳 75-79歳 75-79歳 75-79歳 75-79歳 70-74歳 70-74歳 70-74歳 70-74歳 70-74歳 65-69歳 65-69歳 65-69歳 65-69歳 65-69歳 60-64歳 60-64歳 60-64歳 60-64歳 60-64歳 55-59歳 55-59歳 55-59歳 55-59歳 55-59歳 50-54歳 50-54歳 50-54歳 50-54歳 50-54歳 45-49歳 45-49歳 45-49歳 45-49歳 45-49歳 40-44歳 40-44歳 40-44歳 40-44歳 40-44歳 35-39歳 35-39歳 35-39歳 35-39歳 35-39歳 30-34歳 25-29歳 30-34歳 30-34歳 30-34歳 30-34歳 25-29歳 25-29歳 25-29歳 25-29歳 20-24歳 20-24歳 20-24歳 20-24歳 15-19歳 15-19歳 15-19歳 15-19歳 10-14歳 10-14歳 10-14歳 10-14歳 5-9歳 5-9歳 5-9歳 5-9歳 0-4歳 0-4歳 0-4歳 0-4歳 0 10 20 30 40 50 [万人] ③ひょうたん型 0 10 20 30 40 50 0 10 20 [万人] 30 40 50 [万人] 高齢期に 入る 20-24歳 子育て期 15-19歳 10-14歳 5-9歳 0-4歳 0 10 20 30 40 50 [万人] 0 10 20 30 40 50 [万人] 出典:総務省「国勢調査」 9 (6)世帯数の推移 ★世帯数は増加、1 世帯当たり人員は減少 世帯数の推移をみると、2010 年では約 132 万世帯と、1965 年の約 85 万世帯から約 47 万世 帯の増加となっている。一方で、1 世帯当たり人員をみると、1965 年では 3.70 人であったが、2010 年では 2.02 人と減少している。 世帯総数の推移(大阪市) [万世帯] 140 [人] 3.70 3.34 2.82 120 2.70 117 2.50 85 94 91 89 98 105 3.00 111 2.22 100 3.50 125 3.06 80 4.00 132 2.11 2.35 2.50 2.02 2.00 1.50 1.00 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 S40 45 50 55 60 H2 世 帯 数 7 12 17 22 1世帯当たり人員 ※世帯の種類「不詳」を含む。 出典:総務省「国勢調査」 ※昭和 60 年以降の国勢調査では,会昭和 60 年以降の調査では,世帯を次のとおり「一般世帯(住居と生計を共に している人の集まり又は一戸を構えて住んでいる単身者)」と「施設等の世帯(それ以外の学校の寮・寄宿舎の学 生、病院・療養所などの入院者、社会施設の入所者、自衛隊の営舎内・艦船内の居住者、矯正施設の入社者などか らなる世帯)」に区分しています。 ★単独世帯数、高齢単独世帯数が増加 大阪市の単独世帯数の構成比を 1980 年からみると、1980 年には一般世帯数の約 27%であった が、2010 年には約 47%に上昇している。なかでも高齢者単独世帯数の占める構成比が高く、1980 年では約 4%であったが、2010 年では約 14%となっている。 一般世帯数と単独世帯数の推移(大阪市) [万世帯] 140 120 100 101 96 92 高齢者単独世帯数の構成比 約 14% 62 60 25 20 0 【1980 年】 単独世帯数の構成比 約 27% 高齢者単独世帯数の構成比 約 47% 120 115 108 80 40 【2010 年】 単独世帯数の構成比 131 27 45 18 14 11 8 6 5 4 39 33 51 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 S55 60 H2 7 12 17 22 一般世帯数 単独世帯数 約 4% 65歳以上の単独世帯数 出典:総務省「国勢調査」 10 2.外国人 (1)年齢別構成比の推移 ★10 万人前後で推移するが、年少人口は減少 外国人数をみると、1965 年では約 10 万 600 人であり、それ以降 10 万人前後で推移を続け、 2010 年の段階で 9 万 6700 人と 45 年間で約 4700 人の減少となっている。 年齢別外国人の構成比をみると、0~14 歳の年少人口は 1965 年では全体の 35.7%であったが、 2010 年には 7.5%まで低下している。また 15~64 歳の生産年齢人口は 1965 年では全体の 62.2%であったが、2010 年は 75.9%まで上昇し、65 歳以上の高齢者人口も上昇を続け、2010 年には全体の 16.6%となっている。 [千人] 120 100 [%] 年齢別外国人数の推移(大阪市) 100 2 5 3 6 8 9 10 11 15 80 60 63 66 66 69 75 76 40 20 0 36 74 77 16 30 27 25 20 16 12 73 H2 7 12 9 7 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 S40 45 50 55 0~14歳 60 15~64歳 17 4.6 6.2 7.5 8.6 9.7 11.3 14.6 16.6 62.2 65.3 65.4 66.4 68.0 72.2 74.4 76.2 76.8 75.9 40 20 32 3.0 80 60 65 年齢別外国人の構成比の推移(大阪市) 2.1 0 35.7 31.7 27.4 24.6 19.1 16.0 12.5 H2 7 12 8.6 7.5 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 S40 22 30.0 45 50 0~14歳 65歳以上 55 60 15~64歳 17 22 65歳以上 (2)国籍別構成比 ★韓国・朝鮮、中国籍で 7 割程度に 国籍別外国人の構成比をみると、 1965 年では韓国・朝鮮が 95.1%と最も高く、次いで中国が 4.1% となり、2つの国籍で 99%以上となっていたが、2010 年では韓国・朝鮮が 56.9%、次いで中国が 13.2%となり、2つの国籍で 70.1%まで低下している。 中国, 4.1% その他, 27.2% 大阪市 1965年 大阪市 2010年 ブラジル, 0.5% アメリカ, 0.6% フィリピン, 1.5% 韓国・朝鮮, 56.9% 中国, 13.2% 韓国・朝鮮, 95.1% 出典:総務省「国勢調査」 11