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平成 22 年度 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト 講座型学習活動
平成 22 年度 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト 講座型学習活動 実施報告書 整理番号 AG102218 1.実施機関 実施機関名 千葉県立千葉北高等学校 2.連携先(機関名) ①千葉大学教育学部 ⑤ ② ⑥ ③ ⑦ ④ ⑧ ※ 欄が足りない場合は、行を挿入して記載してください。 3.講座名 講座名 動物の解剖(カエルとニワトリ) 4.受講生 ※下記のうち、受講生の該当する区分について、○をご記入ください。(複数選択可) 小学校 中学校 高等学校 特別支援学校 ○ 〈外部発表・受賞・取材など〉 ※ 該当するものがあれば、記入してください。 実施日・表彰日等 平成 年 月 日 発表会名・受賞名等 発表者等 所属・氏名 内容 (web サイトの URL など) ※ 欄が足りない場合は、文字のフォントを下げる、セルを広げる、表をコピーする等して記載してください。 〈その他〉 ※ 教員の研究会等で SPP の取組を紹介した、近隣地域で SPP 交流会を開催した等、成果公開を実施した場合は、記入してください。 ※ 本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただく場合があります。 個人情報等を記載する際には、ご注意ください。 1/4 〈講座の様子〉※ 事前・事後学習の内容も記入していただいて構いません。 延べ受講人数 69 名 概要 〔事前学習〕 〈1日目(5⁄27)〉(1 時間) ・生物Ⅱ〔3 単位〕の単元「課題研究」の講義で、メダカの産卵研究を例として取り上げ〔東京書籍生物Ⅱより〕、研究テ ーマの選定・実施・研究報告書の作成・発表までの一連の探究活動の過程を理解する。 ・さらに、発表内容の構成,発表資料の作成,声の大きさ・スピード・間の取り方・アイコンコンタクト等の発表の方法と 発表に対する評価の方法についても理解する。 〈2日目(6⁄7)〉(2 時間) ・「生命(生物)とは何か」についての講義で、脳死や臓器移植から“死とは”について考え、新聞記事「農業高校で行わ れた自分たちで食肉家畜を育てた上でさばいて食べる授業」や映画資料「ブタがいた教室」「ザ・コーブ」を参照し、 “生命の尊さ”についてグループごとに討論し、今回の講座で学んだことと自分の考えをレポートにまとめる。 〔講座当日〕 〈1 日目(6╱22・23)〉(4 時間) ※人数が多いため 2 回に分けて実施 ・千葉大講師によるウシガエルの解剖実験の説明と注意事項を聞き、班ごとに解剖実験を行う。ウシガエルの体の構 造と機能を観察し、実験報告書を作成する。 〈2 日目(7╱13・16)〉(6 時間) ※人数が多いため 2 回に分けて実施 ・千葉大講師によるニワトリの解剖実験の説明と注意事項を聞き、班ごとに解剖実験を行う。ニワトリの体の構造と機 能を観察し、カエルとヒトと比較する。実験報告書を作成し、解剖実験後の生命倫理に関する自分の考えをまとめる。 〔事後指導〕 〈1日目(9⁄6)〉(1 時間) ・外来生物とその問題点及び外来生物法の概要,生物多様性条約・ワシントン条約・ラムサール条約についても理解 する。講義内容から自分の関心のあるテーマを選び、講義内容と調べた内容をまとめ、生態系保全に関する自分な りの方策を考え、レポートを作成する。 〈2 日目(9⁄30)〉(2 時間) ・生徒が選んだ外来生物や生物多様性に関するテーマについて、各自プレゼンテーションを行い、互いに評価する。 ※欄が足りない場合は、文字のフォントを下げる、セルを広げる等して記載してください。 ※概要には記入例のように、実施日、実施日数、実施時間数に関する情報を記載してください。 〈講座のねらい・企画立案・評価など〉 ※プランによって記入する箇所が異なります。 ① 講座のねらい 鳩貝太郎先生の「疑似体験世代とカエルの解剖」〔2007 予防時報〕では、「情報器機の活用法やコンピュータグラフィックスの発達によ り児童生徒の疑似体験が豊富になることは悪いことではないが、様々な自然体験や社会経験がより一層乏しくなるであろうこれからの子 ども達には、飼育・栽培体験を通して五感をフルに発揮し、実際の生物の生き方や生物同士の関係、生き物を取り巻く環境などを学ぶこ とは極めて大切なことである。」「児童生徒が解剖実習を経験することによって五感を通して学ぶことは、“生命”や“死”について学ぶ貴 重な機会である。解剖の意義や必要性を十分に認識させ、一人一人が納得した上で、カエルを教材に解剖を行うことは、“動物を殺すこ とは悪いこと”というタテマエの生命尊重論ではなく、理性的に認識した生命尊重の態度を養うということにつながると考えられる。」と記 述されている。生物体の機能と構造をより深く理解し認識させるためには、五感を通して学ぶ体験が重要であり、解剖実験は生徒が動 物の生命を実感しその大切さを知ることができる貴重な機会であり、生物や自然を愛護し自他の生命を尊重する態度を養うことができ る。そこで、大学と連携してカエルとニワトリという生徒にとって身近な動物の解剖実験を企画した。両生類と鳥類の2種類の動物を比較 2/4 することにより進化の過程も理解できる。また、本講座の受講対象を希望者とせず生物Ⅱ選択者全員(文系 47 人,理系 22 人)とし、本講 座を生物Ⅱの「課題研究」として位置づけて授業の一環として取り扱うように企画した。将来生物系に進学する生徒のみでなく、できる限 り多くの生徒に生命の尊厳について考える機会を与えることにより、未来の日本をリードするバランスの取れた社会人の育成につながる と期待する。 ※欄が足りない場合は、文字のフォントを下げる、未記入のセルを狭め、記入するセルを広げる等して記載してください。 ②講座の企画立案 ※企画立案時に留意・工夫した点を記入してください。 A 連携先の確保、協力体制の充実のために留意した点や課題 連携先である大学教授は実施担当者の恩師であり,様々な点で便宜を図っていただいた。企画内容をつめていく ための連絡手段としてメールは最良の方法だった。また,本講座は生物Ⅱ選択者全員(3 年の文理系 69 名)を対象と しており,また部活動が盛んな学校なので休日に講座を設定できず日程の確保には苦労したが,学校長はじめ校内 の先生方の理解・協力もあり,調整した日程で実施することができた。今後の課題は連携先の確保である。実施担当 者の個人的なつながりのある大学やこれまでの研修等で知り得た情報以外はないので,今後とも教員が様々な研修 に積極的に参加することが重要である。 B ①の講座のねらいを達成するための留意点・工夫点 解剖実験には事前学習が不可欠である。解剖実験の意義と生命の尊さについての講義を実施し、新聞記事「農業 高校で行われた自分で食肉用家畜を育てた上でさばいて食べる授業」や映画資料「ブタがいた教室」「ザ・コーブ」を 提示し、生徒が生命の尊さについて考えやすいよう配慮した。解剖実験後は全員でカエルを埋葬した。また、事後学 習として、実験材料のウシガエルが外来生物であることから、外来生物や生物多様性条約等についてインターネット や新聞記事を用いた講義を展開し、生徒の興味関心がさらに広がるよう工夫した。 C 児童生徒の自ら学ぶ意欲や思考力、表現力、判断力などを培うために企画した活動や工夫した点 (問題解決するための実験方法を考えさせる活動や観察・実験の結果や提示されたデータに基づいて考察させる活動など) 自ら学ぼうとする意欲を高めるために、事前学習の中で「生命とは何か」「ヒトは他の生物を殺して食べていること」 について考えさせ、解剖実験の意義を十分に理解させた。また、思考力や表現力を培うために、事前学習のレポート や実験報告書を作成させ、事後学習では自分の関心のあるテーマを選んで調べさせ、生態系保全についての自分 の考えをレポートにまとめさせた。さらに、選んだテーマについてのプレゼンテーションを各自行わせ、互いに評価さ せた。 3/4 ③講座の評価方法 *②の活動や効果(興味・関心の喚起、知的探究心の育成等)について、JST からのアンケート調査以外 で、実施機関が独自に評価を行った場合は、どのように行ったかを具体的に記入してください。 生徒が作成したレポートや実験報告書については、「報告書の各項目があるか・結果から的確に考察できているか・ 丁寧さ・自分の考えが記入されているか」について10点満点で評価した。また、プレゼンテーションについては、生徒 が互いに「発表態度・わかりやすさ・レジュメ・時間」について評価用紙に点数化して評価し、コメントも記入し、発表者 にフィードバックさせた。 ④講座の評価結果 ※上記およびアンケート調査等の結果をふまえて、実施担当者と して今回の講座を評価してください。 ※「当初のねらいを達成することができたか」について、該当する箇所に○をご記入ください。 どちらかといえば達成できなか 達成できた どちらかといえば達成できた 達成できなかった った ○ ※ 本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただく場合があります。 4/4