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ジュニパーネットワークスの MetaFabric アーキテクチャ

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ジュニパーネットワークスの MetaFabric アーキテクチャ
ホワイトペーパー
Juniper Networks
MetaFabricアーキテクチャ
シンプル、オープン、スマートなデータセンターの実現
アーキテクチャ
Copyright © 2013, Juniper Networks, Inc.1
ホワイトペーパー: Juniper Networks MetaFabricアーキテクチャ
目次
概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
はじめに. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
データセンターをめぐる誤解と現実. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
誤解その1: データセンターは自社の特定の場所にしか存在しない. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
誤解その2: データセンターは100%仮想化されている(あるいはまもなく仮想化される). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
誤解その3: ワークロードモビリティは容易であり、普及する傾向にある . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
誤解その4: セキュリティはアプリケーションに重点を置いている. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
MetaFabricアーキテクチャ: シンプル、オープン、スマートなデータセンターの実現. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
MetaFabricアーキテクチャの実現. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
MetaFabricアーキテクチャの内容とは . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
MetaFabricアーキテクチャ: どこからスタートすべきか. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
MetaFabricアーキテクチャは誰に対してメリットがあるか. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
おわりに. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
ジュニパーネットワークスについて. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
図一覧
図1: 実際には複数の場所に分散しているデータセンター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
図2: MetaFabricアーキテクチャ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
図3: MetaFabricアーキテクチャの3原則. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
図4: MetaFabricアーキテクチャの構成要素 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
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ホワイトペーパー: Juniper Networks MetaFabricアーキテクチャ
概要
クラウドやモビリティ、ビッグデータによって、ビジネスの変化とITの変革が加速しています。あらゆる業界の企業向けビジネスと
サービスプロバイダは常に競争を優位に進めるためのツールを模索し、アプリケーションやデータセンターへの依存度はかつてない
ほど大きくなっています。
仮想化が大流行しているデータセンターの分野で、ITリーダーは、機動性と効率を高めながらコストを削減するための次なるフロン
ティアとして、ネットワークに注目しています。
しかし、ネットワークは物理的に複雑で管理しづらく、現在のデータセンターで主流となっている動的なアプリケーション環境には
適していません。さらに、ほとんどの企業は複数の施設やクラウドに分散しているデータセンターを管理しているため、問題はさら
に複雑になります。また、データセンターは動的に変化しているため、ネットワークはさらに多くを求められ、従来のアプリケーシ
ョンを確実に統合しながら新しいアプリケーションをサポートするために常に負担を強いられることになり、さらに頻繁な更新が必
要となります。この結果、ネットワークから、データセンターの2つの具体的な問題が提起されます。
1. 価値創出に要する時間(Time to Value)の阻害 1: ネットワークの複雑さは、データセンターの機動性を発揮する際の障害
となる。
2.時間の経過に伴う価値(Value over Time)の低さ 2: 新しいアプリケーションや技術、プロトコルを導入するたびに、ネットワ
ークを刷新して入れ替える必要がある。
スイッチングファブリックの普及と導入が進む中、新しいプロトコル、自動化、協調、セキュリティ技術、SDN (SoftwareDefined Network)は、より機動性の高いネットワークのニーズを明確に示しています。ジュニパーネットワークスは、ネットワー
クに関する専門知識を今日のデータセンターの問題に適用し、MetaFabric™アーキテクチャを開発・提供しています。これは、スイ
ッチング、ルーティング、セキュリティ、ソフトウェア、協調、SDNを組み合わせたアーキテクチャで、すべてのコンポーネントが
オープン技術エコシステムと連携することで、企業やサービスプロバイダ向けのアプリケーションの導入と提供を促進します。
MetaFabricアーキテクチャは、価値創出に要する時間を短縮し、同時に時間の経過に伴う価値を高めるネットワークおよびセキュ
リティアーキテクチャを提供することで、今日のデータセンターに共通する問題に対処します。
はじめに
クラウド、モビリティ、ビッグデータという3つの大きなトレンドがビジネスを根本的に変革しています。あらゆる業界の企業やサ
ービスプロバイダは、新たな収益源を確保し、革新的な製品を提供して、サービスをカスタマイズし、顧客に対する価値を創出する
方法を常に模索しています。
このため、ビジネス部門とIT部門でより緊密に足並みを揃える必要があります。こうした環境で成功を収めるために、ITは高い機動
性、効率、コスト効率を必要とします。特に、データセンターでは、新しいアプリケーションと従来のアプリケーションの要件をと
もに満たしながら、そうしたアプリケーションの特性をすべて引き出すために、動的な対応力が必要になります。
アプリケーションは、ビジネスの要望に応じて、非常に速いペースで作成、導入、拡張・縮小、移動、廃止、変更されています。残念
ながら、従来のネットワークは柔軟性が低く複雑で、管理やトラブルシューティングが難しく、インフラの他のコンポーネントやアプ
リケーションが必要とするコンポーネントとの統合度が低いため、アプリケーションが必要とする機動性を実現する際に障害となりま
す。最終的に、すべてを取りまとめて価値を引き出すという重圧が企業にのしかかりますが、多くの場合、非常に時間がかかるトレー
ニングとともに、ステージング、テスト、設置のための手動プロセスが必要になります。
さらに、データセンターがあまりに動的なので、企業はそれに対応するためにネットワークを頻繁に更新しなければなりません。統
合型インフラでも短期的には問題を解決できるかもしれませんが、新しいプロトコル、技術、アプリケーションが導入されるたび
に、ネットワークを入れ替えてサポート体制を整える必要があります。たいていは、従来のネットワークを廃棄して新しいネットワ
ークにその都度入れ替える余裕はないため、異種混合環境を扱う企業では作業がより複雑になります。
まとめると、データセンター・ネットワークには大きな問題が2つあります。
1. 複雑さのため、価値創出に要する時間が長引き、ネットワークがデータセンターの機動性向上の障害になる。
2.新しいアプリケーションや技術、プロトコルが追加されるたびに、ネットワークを刷新して入れ替える必要があるため、時間の
経過に伴う価値が低くなる。
ITリーダーは、時間の経過に伴う価値を組織にもたらすためにこれらの需要を満たし、適切なデータセンター基盤を築き上げるため
に、ネットワークとセキュリティのアーキテクチャを再考する必要に迫られています。
1
価値創出に要する時間(TtV: Time to Value)は、特定の価値を求める要望を受けてから、要望された価値を初めて提供するまでの期間を示すビジネス用語です。価値とは望ましいビ
ジネス目標であり、定量化できるもの(実体的)と抽象的なもの(非実体的)があります。
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時間の経過に伴う価値(Value over Time)とは、投資による将来的な利益の現在の価値と投資額の間の差を示します。
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データセンターをめぐる誤解と現実
現在、ITの機動性が欠如しているとデータセンター・ネットワークが原因とされることがよくあります。ネットワークの欠点はいくら
でも挙げられます。物理的な複雑さ、膨大な数のデバイスとケーブル、運用の複雑さ、手動構成スキーム、CLI、カスタマイズされた
スクリプト、困難なトラブルシューティング、透過性の欠如などです。さらに、更新や再構築が非常に難しく、時間がかかります。
近年、業界は、洗練されたネットワーク・アーキテクチャや自動化ツール、そしてSDNを導入してこうした問題を解決しようと試みま
した。しかし、これらのソリューションの多くは、次のような誤解によって固定された理想のデータセンターを想定していたのです。
誤解その1: データセンターは自社の特定の場所にしか存在しない
現実: データセンターは物理的な1つの場所に留まっていません。実際、ほとんどの企業のデータセンターは複数の場所に分散してい
ます。こうしたデータセンターの中には企業自体が所有・運営しているものもありますが、第三者が管理していたり、別の施設に配
置されていたり、クラウドプロバイダから単にサービスとしてレンタルされていたりするものもあります。実際には、このように分
散した資産をまとめて「データセンター」と呼んでいます。
VM
VM
VM
仮想
VM
VM
VM
物理
仮想
コーポレート
データセンター
VM
VM
VM
物理
仮想
VM
VM
VM
物理
バックアップ
データセンター
仮想
物理
サテライト
データセンター
VM
VM
VM
VM
VM
VM
仮想
仮想
パブリッククラウド
図1: 多くの場合、複数の場所に分散しているデータセンター
誤解その2: データセンターは100%仮想化されている(あるいはまもなく仮想化される)
現実: データセンターは、今後も仮想要素と物理要素が混在した状態が続きます。多くのお客様がさまざまなレベルのサーバー仮想
化を導入していますが、最も先進的な企業でさえ非仮想化アプリケーションをいまだに保有しています。これは、従来のアプリケー
ション・アーキテクチャや、単に完全に仮想化できないベアメタルサーバーや非x86エンドポイントが含まれていることが原因と考
えられます。
誤解その3: ワークロードモビリティは容易であり、普及する傾向にある
現実: ワークロードモビリティは、実際にはそれほど容易ではありません。通常は、アプリケーションとデータのバックアップ用の特
定のメンテナンス期間に限定されます。離れた場所でも単一の建物内でも、アクセスするアプリケーションとデータセットを近づける
には高いパフォーマンスと帯域幅が求められるため、現実には困難です。
誤解その4: セキュリティはアプリケーションに重点を置いている
現実: セキュリティポリシーは、地理的な場所と提供プラットフォーム(ハードウェアまたはソフトウェア)の影響を受けるため、全
体的な複雑度が高まっています。データセンターでセキュリティは独自に進化を遂げているため、企業は異なる製品を頻繁につなぎ
合わせてデータセンター内の異なるエリアの問題に対処しなければなりません。
こうした現実は、企業が本業での成長、合併買収、拡大、統合を通じてどのように発展するかによって大きく変わります。この環境
で問題となるのは、アプリケーションが地理的な場所に事実上閉じ込められている点と、ネットワークとセキュリティのソリューシ
ョンが分裂している点です。このため、前述の複雑さ、セキュリティポリシー、コンプライアンス、パフォーマンスの問題によっ
て、情報、資産、データの共有が非常に困難になっています。アプリケーションの出所がローカルのデータセンターでも、離れた場
所のデータセンターでも、クラウドのデータセンターでも、問題にはなりませんが、今日のその現実自体は問題です。
アプリケーションが必要とするITの機動性を真に実現するには、これらのデータセンターを統合し、相互に連携させる必要がありま
す。リソースは、データセンター内だけでなく、データセンター間でも共有する必要があります。そのためには、適切なネットワー
ク基盤が必要不可欠です。
ジュニパーのMetaFabricアーキテクチャは、その役割を果たします。
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ホワイトペーパー: Juniper Networks MetaFabricアーキテクチャ
MetaFabricアーキテクチャ: シンプル、オープン、スマートなデータセンターの実現
MetaFabricアーキテクチャは、シンプル、オープン、スマートなデータセンターを実現し、サイトやクラウド内に留まらず、複数
のサイトやクラウド間でアプリケーションの導入と提供を促進します。
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
信頼できる、安全で統合されたネットワーク
図2: MetaFabricアーキテクチャ
このアーキテクチャでは、企業が所有する設備か、パブリッククラウドのレンタル設備かにかかわらず、地理的に分散したデータセ
ンターやコンピューティング/ストレージ・ノードに関連する複雑さや妥協点を回避できます。
ネットワークと、そのネットワークが提供するアプリケーションが、互いに待ち時間なしでやり取りできれば、生産性が向上し、ネ
ットワークのコストが削減され、従業員は最高のアプリケーション体験を得ることができ、データセンターの全体的な可用性も改善
されます。
MetaFabricアーキテクチャは2つのことを達成します。1つは、データセンター投資の価値創出に要する時間を短縮すること、もう1
つは、データセンターのネットワークとセキュリティの時間の経過に伴う価値を最大限に高めることです。
MetaFabricアーキテクチャがこれを達成できるのは、3つの基本的な原則に基づいて構築されているためです。
シンプル
オープン
スマート
“導入と使用が
簡単”
“柔軟性の
最大化”
“時間の節約と
パフォーマンスの向上”
図3: MetaFabricアーキテクチャの3原則
• シンプル: MetaFabricアーキテクチャは、物理インフラ、仮想インフラ、ネットワークとセキュリティの運用全体でシンプルなア
プローチを実現し、運用コストを削減して、データセンターのネットワークとセキュリティの導入、運用、統合、拡大・縮小を容易
にします。
• オープン: MetaFabricアーキテクチャはオープン性を基本としており、それはデバイス、インタフェース、オープンエコシステム
とのやり取り、オープンコミュニティ全体に及びます。さらに、異種混合データセンター環境で新しいアプリケーションおよび従
来のアプリケーションと統合し、ベンダーロックインを排除して、あらゆるプロトコル、協調プラットフォーム、セキュリティ技
術、SDNコントローラの選択の自由をもたらします。
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ホワイトペーパー: Juniper Networks MetaFabricアーキテクチャ
• スマート: MetaFabricアーキテクチャは、エンドツーエンドのネットワーク仮視化、対比、分析、自動化を駆使して、組織に有用
な情報を提供し、絶えず変化するビジネス環境に対応するために豊富な情報からより良い意思決定を下せるようにサポートします。
また、アプリケーションに合わせて最適化した、事前対策的なインテリジェント・ネットワークの導入を可能にします。
MetaFabricアーキテクチャの実現
こうした原則を今日のデータセンターに適用した場合、MetaFabricアーキテクチャは次の重要な技術的メリットをもたらします。
• シンプルな管理: ジュニパーには、Juniper Networks® QFabric™製品シリーズ、バーチャルシャーシ技術、バーチャルシャーシ・
ファブリック・スイッチング・アーキテクチャによって、特定のデータセンター内でシンプルな管理を提供してきた実績がありま
す。MetaFabricアーキテクチャを導入することで、これを複数のロケーションに拡大し、シンプルなマルチサイト管理を可能に
します。お客様は、アプリケーション(Juniper Networks Junos® Space Network Directorなど)、SDNコントローラ(Juniper
Networks ContrailやVMware NSXなど)、クラウド協調プラットフォーム(OpenStackなど)を選択することで、柔軟性を保つこ
とができます。
• 一貫した制御プレーン: MetaFabricアーキテクチャのすべてのコンポーネントは、情報を共有し、ロケーション内やロケーション
間で状態を伝達するため、インテリジェンスを効果的に連結することができます。ジュニパーは、これを標準ベースのネットワー
ク・プロトコルで行い、制御プレーンが仮想ネットワーク・オーバーレイとSDNプロトコルを認識するように拡張しています。この
連結によって、異なるプロトコルや技術間で「Any-to-Any変換」を実行できるJuniper Networks MXシリーズ3Dユニバーサル・
エッジルーターなどのゲートウェイデバイスを使用した、物理世界と仮想世界の融合が容易になります。
• 最適化されたデータプレーン: MetaFabricアーキテクチャは、トラフィックが流れる経路を最適化することでパフォーマンスを最
大限まで引き上げます。データセンター内では、Any-to-Anyスイッチングファブリックと確定的な低遅延を通じてこれを達成しま
す。ロケーション全体で、イーサネットVPN(EVPN)などのプロトコルは、トラフィックが流れる経路を自動的かつ動的に変更する
ことで、いつでも最高のパフォーマンスと最も効率的なリソースの使用を実現します。
• 利用可能なネットワークとセキュリティ: 新しいアプリケーションの導入、デバイスソフトウェアのアップグレード、ラックやポッド
の追加、さらには新しいデータセンターの追加などでも、オープンな標準ベースの技術を保持しながら、ヒットレスな状態で可用性が
得られるように、根本から設計されています。ネットワークは、データセンター内で他の何よりも長く存続する必要があり、変更は常
にその最も大きな障害となっています。MetaFabricアーキテクチャは、この問題を解決するために設計されました。
これらの原則と技術的なメリットを備えたMetaFabricアーキテクチャは、理想的なネットワークおよびセキュリティ・データセン
ター・ソリューションであり、時間の経過に伴う価値を最大限まで引き上げながら、価値創出に要する時間を短縮したいと考えてい
るITリーダーをサポートします。
MetaFabricアーキテクチャの内容とは
MetaFabricアーキテクチャは、単体の製品または技術ではありません。技術エコシステムとの統合を可能にする機能豊富なシリコ
ン、プログラム可能なシステム、調整可能なソフトウェア、協調、SDN、オープンAPIを活用する強力なスイッチング、ルーティン
グ、セキュリティ・プラットフォームを組み合わせた、完全なデータセンター・ソリューションです。
MetaFabricアーキテクチャ: どこからスタートすべきか
データセンターは多種多様です。仮想化が非常に進んでいるデータセンターもあれば、完全に自動化されたプライベートクラウドを
サポートするためのもの、高いパフォーマンスと低遅延を達成するために設計されたもの、拡張に備えて設計されたもの、SDNによ
る発展を見越しているものもあります。MetaFabricアーキテクチャは、あらゆるシナリオに対応し、シンプルでオープンな構成要
素を提供しており、お客様のご要望に応じてスタートできます。MetaFabricアーキテクチャには、次のコンポーネントが含まれて
います。
• データセンター用に最適化されたスイッチ。あらゆるアプリケーション向けの任意のスイッチング・ファブリック・アーキテクチャ
をサポートするために必要なパフォーマンス、機能、柔軟性の完璧なコンビネーションを提供します。
• シンプルで高性能なゲートウェイとなるルーター。標準のプロトコルとオープンインタフェースを使用して、複数のデータセンタ
ー・サイト、クラウド、仮想、物理、SDNワークロードを相互に接続可能です。
• シンプルで完全にオープンな機動性の高いSDNソリューション。新しいサービス、ビジネスの機動性の向上、収益向上を実現するた
めの仮想ネットワークの作成を自動化・協調化します。
• データセンター・セキュリティ・ソリューション。対象となる脅威に対して臨機応変に保護機能を発揮し、検出して、対応する技術
を追加することで、次世代のファイアウォールを超える効果を破棄します。
• スマートな自動化および協調管理ツール。アプリケーション配信の高速化とアプリケーションの高可用性をもたらすために、ネット
ワークの仮視化、分析、コントロールの機能を提供します。
• 多種多様な技術エコシステム。コンピューティング、ストレージ、仮想化、セキュリティ、SDN、協調の分野にわたって、ネットワ
ークのイノベーションをジュニパー・データセンター・パートナーに広めます。
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ホワイトペーパー: Juniper Networks MetaFabricアーキテクチャ
任意のオーケストレーションおよびアプリ/ソフトウェア
SDN、ContrailおよびOpenContrail
スイッチング
SDN、ContrailおよびOpenContrail
ルーティング
ルーティング
MXシリーズ
MXシリーズ
スイッチング
任意の物理ネットワーク
EVPN
VPLS
MPLS
SRXシリーズ
SRXシリーズ
仮想/物理セキュリティ
プライマリ・データセンター プライベートクラウド
仮想/物理セキュリティ
パブリッククラウド
ルーティング
任意の仮想ネットワーク
QFXシリーズ
EXシリーズ
QFXシリーズ
EXシリーズ
MXシリーズ
MetaFabric™
アーキテクチャ
SRXシリーズ
QFXシリーズ
EXシリーズ
グラス管理のための
単一ペイン
スイッチング
仮想/
物理
セキュリティ
セカンダリ
データセンター
任意のサーバー、
ストレージ、ハイパーバイザー
図4: MetaFabricアーキテクチャの構成要素
ジュニパーは、導入と移行を簡素化するために必要なシンプルでオープンな構成要素を提供することで、MetaFabricアーキテクチ
ャを使用したデータセンターの構築をサポートします。このアプローチにより、お客様は打開策を必要としている任意の分野(セキ
ュリティ、スイッチング・アーキテクチャ、データセンターの相互接続性、SDNなど)で作業を開始することができ、長期にわたっ
て投資を守りながら徐々に発展・移行を進めることができます。
MetaFabricアーキテクチャは誰に対してメリットがあるか
MetaFabricアーキテクチャは、あらゆるユーザーにメリットをもたらします。データセンターが1箇所でも、アプリケーションの
機動性を高めながらシンプルでオープンなアプローチを維持できるネットワークを必要としている企業には大きなメリットがありま
す。また、こうしたメリットを複数の場所やクラウドに拡大することで、アドバンテージをさらに強化することができます。
クラウド、モビリティ、ビッグデータをビジネス推進のチャンスと捉えている組織にとって、MetaFabricアーキテクチャは、価値
創出に要する時間を短縮しながら時間の経過に伴う価値を高めるのに最適なアプローチです。これは、次のような、企業およびサー
ビス・プロバイダ・セグメントのあらゆるビジネスに当てはまります。
• 仮想化の拡大を進めているIT企業のデータセンター
• 信頼性とパフォーマンスの向上を模索している金融サービスのデータセンター
• 特定のセキュリティニーズを持つ政府機関のデータセンター
• プライベートクラウドの協調サポートツールとしてSDNを検討している大手企業顧客
• 新しいサービス商品によって加入者1人当たりの収益(RPU)の最大化を検討しているクラウド・サービス・プロバイダ
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ホワイトペーパー - Juniper Networks MetaFabricアーキテクチャ
おわりに
ジュニパーは、MetaFabricアーキテクチャによってあらゆるタイプのデータセンターをサポートできると考えています。データセ
ンターは、スイッチングファブリック、自動化、協調セキュリティ技術、SDNの継続的な採用とともに、アプリケーションと機動性
のニーズによって発展し続けます。
ジュニパーは、ネットワークとビジネス目標を一致させながら、将来を見据えた柔軟性を維持するための、シンプル、オープン、ス
マートな基盤を提供することで、お客様の発展を全力でサポートしています。
現在、モバイル顧客体験の改善、分析によるビッグデータ問題の解決、クラウドによる柔軟で弾力的なサービスの作成などに取り組む
ことで、将来的にMetaFabricアーキテクチャを理想的なアーキテクチャにしたいと考えています。
ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、ネットワーク革新事業に従事しています。デバイスからデータセンターまで、消費者からクラウドプ
ロバイダまで、ジュニパーネットワークスはネットワークの使い勝手や経済性を向上させるソフトウェア、シリコン技術やシステム
を提供しています。弊社は、世界中にお客様やパートナーを抱えています。詳しい情報は http://www.juniper.net/jp/をご覧くだ
さい。
法人営業本部
アジア太平洋地域・欧州・中東・アフリカ本部
Juniper Networks, Inc.
Juniper Networks International B.V.
1194 North Mathilda Avenue
Boeing Avenue 240
Sunnyvale, CA 94089 USA
1119 PZ Schiphol-Rijk
電話: 888.JUNIPER (888.586.4737)
Amsterdam, The Netherlands
または+1.408.745.2000
電話: +31.0.207.125.700
Fax: +1.408.745.2100
Fax: +31.0.207.125.701
ジュニパーネットワークスのソリューションの
購入については、03-5333-7400にお電話いた
だくか、指定販売店にお問い合わせください。
www.juniper.net
Copyright 2013 Juniper Networks, Inc. All rights reserved. ジュニパーネットワークス、ジュニパーネットワークスのロ
ゴ、Junos、QFabricは、米国およびその他の国におけるジュニパーネットワークスの登録商標です。その他の商標、サービスマーク、登
録商標、登録サービスマークは、各所有者の所有物です。ジュニパーネットワークスは、本文書の一切の誤りについて責任を負いかねま
す。ジュニパーネットワークスは、事前の通知なく本文書を変更、修正、移転、改訂する権利を保持します。
2000539-001-JP 2013年10月
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再生紙を利用しています。
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