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MEI EISEI - 名古屋税理士政治連盟

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MEI EISEI - 名古屋税理士政治連盟
国民・納税者のために全力で since1974. 6. 21
MEI
信頼のバッジ
名税政 第372号
EISEI
NAGOYA CPTA Politics Federation
17shibu
2015
11
meizeisei.gr.jp
発行責任者⃝幹事長 粟田 敬八 編集責任者⃝広報委員長 神戸 秀夫 発行所⃝名古屋税理士政治連盟 印刷所⃝共生印刷㈱
ピックアップ
⑵
⑶
⑷
⑹
西川 勲(中川支部)
・撮
● 武勇伝 …
……………………………… ⑺
● 平成 年度の税制改正に関する要望 …… ⑻
● ひろば ……………………………… ⑽
…
● ひとあんしん ……………………… ⑾
…
回「会員による紙上写真展」入賞)
25
● 展望 …
…………………………………
● 諸会合報告 …………………………
…
● 国対活動報告 ………………………
…
● 後援会だより ………………………
…
永観堂ライトアップ "(第
„
28
▶間もなく88になる同居の父がいる。この一年間入退院を繰り返していたが、最近は調子が良いようだ。そんな父が、
毎日こつこつ書き上げた、戦時中の空襲体験の手記がやっとまとまった。本人によると、この手記の上梓が「人生最
後の道楽」
らしい。早速、名東区のNPO法人
「戦争と平和の資料館」に原稿の提出を済ませた。
▶本手記は今から約70年前、戦時中の名古屋で体験した空襲を描いたものだ。1万メートルの上空を飛ぶB29によっ
て投下された爆弾は、実に150ポンド(約70キロ)の質量をもつ。これが落下地点に突き刺さった後破裂する。たとえ
一発の爆弾であっても相当の破壊力だったらしい。その日、勤務先であった港区の大江地区に落下した爆弾のすぐ近
くにいたが、運よく破裂した破片にあたらずに済んだらしい。本当に幸運であった。
▶戦後70年の節目の年である。巷では、安保法案の改正に話題が持ちきりである。二度とあのような思いをすること
の無きよう、しっかりとした判断をし、この国の未来を見据えてほしいものだ。
(篠田)
︲1︲
2015年11月10日
MEI
第372号
EISEI
副会長 菱田 裕之
税理士法改正
昭和26年7月15日税理士法が施行されて以
税理士法改正要望項目」を決定し日本税理士政
来、幾度となく税理士法は改正されてまいりま
治連盟と共に、国会議員への陳情活動を開始
した。その改正の都度、当然のことながら国会
し、平成26年3月通常国会での成立に至ってい
で審議が行われ採決されてきました。しかしな
ます。関係士業団体との折衝も含め、国会議員
がら、それぞれの採決に至るまでの過程におい
への働きかけは質、量ともに相当なものだった
て税理士会及び税理士政治連盟による省庁及び
とのことです。
国会議員への折衝、働き掛けが相当なもので
士業が関わる法改正においてはしばしば業際
あったことはあまり認識されていません。
問題と制度問題の相違の理解が必要となりま
昭和36年改正では、日本税理士会連合会(以
す。国会議員に対しこの理解を求めることも大
下「日税連」という)からの意見書を大蔵省、国
切な要素となってきます。税理士法第1条「税
税庁が受け、法令改正に向け税理士会と関係官
理士は、税務に関する専門家として、独立した
庁の意見調整を経て国会に上程可決されまし
公正な立場・・・」我々の諸先輩の方々は、こ
た。平成13年改正においては、日税連は「税理
の税理士としての立場を守るために税理士法改
士法に関する改正要望書」を国税庁へ提出。そ
正要望を出し、政治への働きかけ、折衝を繰り
の後主税局は税制調査会での審議、平成13年3
返してきました。
月9日の閣議決定後通常国会での成立となりま
今後も改正の必要性は決して消滅はしませ
した。そして今回の平成26年改正。規制改革が
ん。税理士政治連盟
(以下
「税政連」
という)
は党
進む中、平成18年7月に閣議決定された「経済
派を超え、税理士の立場をご理解いただける議
財政運営と構造改革に関する基本方針2006」に
員の方々を応援しています。税理士制度が未来
基づき、日税連は平成22年6月に「税理士法改
永劫存続していくためにも、今後の税政連の活
正に関する意見書」を作成しました。その後、
動にご理解をいただき、税政連への参加、各議
平成23年6月より財務省主税局、国税庁との幾
員後援会へのご支援をお願い申し上げます。
度となる勉強会を経て平成25年3月「平成26年
表紙のことば
“永観堂ライトアップ”
西川 勲
(中川支部)
・撮
秋の京都の紅葉の季節には各寺院でライトアップをして観光客を喜ばせています。とりわけこの永観堂は紅
葉が一段ときれいです。だからお客さんが多く、写真をとるにはひと苦労します。その上、三脚は使用できな
いので大変でした。紅葉を見るには大変良いところです。一度は見て下さい。
カメラ:キヤノン EOS6D
レンズ:タムロン 28㎜〜 300㎜ズーム
︲2︲
2015年11月10日
MEI
EISEI
第372号
支部長・後援会長連絡会議
推薦国会議員等政策担当秘書との勉強会を開催
10月16日(金)
午後1時30分から税理士会ビル
2階ホールにおいて「支部長・後援会長連絡会
議」を開催し、名古屋税理士政治連盟支部長、
推薦国会議員等後援会長等が出席した。
会議では、①平成28年度税制改正に関する要
望書、②推薦国会議員等への税制改正要望等に
関する陳情、③推薦国会議員等政策担当秘書と
の勉強会の開催、④地方公共団体への監査委員
等任用方依頼、⑤名税政会費の収納状況につい
て報告が行われた。
引き続き、午後3時30分からルブラ王山2階
「金鯱の間」において「推薦国会議員等政策担当
秘書との勉強会」を開催した。勉強会では竹本
政策委員長から「平成28年度の税制改正に関す
る要望書」について説明があり、国会議員の活
動に影響力の強い政策担当秘書に名税政の取り
組み等について理解と協力を要請した。
また、勉強会終了後、懇親会が開催され随所
で出席担当秘書と意見交換を行うなど、穏やか
な懇談となった。
諸 会 合 報 告
27.10.15 第6回広報委員会
(小委員会)
〔協議事項〕
1.「名税政」10月号の発行報告と反省について
2.「名税政」11月号の編集について
3.「名税政」12月号の企画について
る陳情について
6.衆議院議員近藤昭一君と21世紀をつくる集
いへの参加について
7.大村ひであき政経セミナーへの参加について
8.衆議院議員山尾しおりを励ます会2015への
参加について
9.千種・名古屋北支部及び「税理士による古
川元久後援会」共催特別講演会への参加に
ついて
10.自由民主党岐阜市支部政経文化パーティー
への参加について
11.名古屋税理士会関連4団体新年賀詞交歓会
の招待予定者について
〔報告事項〕
1.日税政からの幹事、各委員会委員の推薦方
依頼について
2.日税政政策・国対合同会議及び平成27年度
事務局連絡会議の開催について
3.推薦国会議員等への税制改正要望等に関す
る陳情結果について
4.会費の収納状況について
27.10.15 第3回財務委員会
〔協議事項〕
1.平成27年7月〜同年9月の経理状況について
2.会費収納率の向上について
27.10.16 第8回正副幹事長会
〔協議事項〕
1.名古屋税理士政治連盟委員会設置規程の一
部改正案について
2.名古屋税理士政治連盟会費免除に関する規
程の一部改正案について
3.支部長・後援会長連絡会議の運営について
4.推薦国会議員等政策担当秘書との勉強会の
運営について
5.推薦国会議員等への税制改正要望等に関す
︲3︲
2015年11月10日
MEI
EISEI
第372号
(順不同・敬称略)
(太字本人)
国 対 活 動 報 告
27.9.4 近畿税理士政治連盟第41回定期大
会に出席した。
27.9.5 東海税理士政治連盟第49回定期大
会に出席した。
27.9.11 東京税理士政治連盟第49回懇親会
に出席した。
27.9.17 日本税理士政治連盟第49回定期大
会への出席に併せ、衆参両議員会
館に当連盟推薦国会議員等を表敬
訪問し、「平成28年度の税政改正
に関する要望」
を陳情した。
古川元久衆議院議員 鈴木淳司衆議院議員
古川元久衆議院議員
鈴木淳司衆議院議員
武藤容治衆議院議員
古屋圭司衆議院議員
牧 義夫衆議院議員
近藤昭一衆議院議員
野田聖子衆議院議員 棚橋泰文衆議院議員
武藤容治衆議院議員 金子一義衆議院議員
古屋圭司衆議院議員 牧 義夫衆議院議員
近藤昭一衆議院議員 赤松広隆衆議院議員
神田憲次衆議院議員 大塚耕平参議院議員
斎藤嘉隆参議院議員 藤川政人参議院議員
渡辺猛之参議院議員 酒井庸行参議院議員
大野泰正参議院議員
︲4︲
2015年11月10日
MEI
EISEI
神田憲次衆議院議員
斎藤嘉隆参議院議員
藤川政人参議院議員
渡辺猛之参議院議員
︲5︲
第372号
2015年11月10日
MEI
EISEI
第372号
後 援 会 だ よ り
「税理士による古屋圭司後援会」定期総会開催報告
税理士による古屋圭司後援会 副会長 岡庭 隆
続いて、古屋議員が演壇に立たれ、名税政か
らの陳情に対する意見及び基調報告の後、パ
ワーポイントを使っての講演を進められた。
「国
土強靭化と地方創生 動向と今後の展望」と題
して、大規模自然災害に備えるための防災・減
災と迅速な復旧・復興に資するための施策の総
合的、計画的な実施が重要であること、そして
この施策により延いては国際競争力向上に資す
古屋議員のあいさつ
ることになるという初代国土強靭化担当大臣な
平成27年10月24日 午 後 3 時30分 よ り、 澄 み
らではの極めて実感の籠った内容に惹きつけら
切った秋空のもと恵那市
「倶楽部いち川」
におい
れた。
て「税理士による古屋圭司後援会」
定期総会を開
この施策の具体例として特に東海道新幹線の
催した。定刻、古屋圭司衆議院議員が着座され、
代替性確保としてのリニア中央新幹線の整備と
小栗健次筆頭副幹事長の司会による来賓紹介に
いう項目については、個人的には、拙宅のすぐ
続いて小栗千歳後援会長のあいさつの後、恒例
北側を地上で敷設される為、迷惑この上ない話
により小栗会長が議長となり直ちに議事に入っ
と思っていたところ、ある程度は受忍しなけれ
た。
ばならないことと考えるに至った。
第一号議案と第三号議案は岡庭隆幹事長、第
また、CLT(直交集成板)工法により木造10
二号議案と第四号議案は高木康司会計担当副幹
階建てなどの大規模な建築も可能となったこと
事長、監査報告は星野辰吉監事、第五号議案の
から、今話題の新国立競技場整備事業にも積極
役員改選の件については小栗会長から提案説明
的に木材利用を促進していくことなどは、我々
がされた。
の住む地域で林業が衰退して過疎化が進んでい
第一号議案平成26年度運動経過報告の中で
く現状を救う
「一筋の光」
として受け止めさせて
は、平成26年度は衆議院議員総選挙の年であり、
頂いた。
古屋議員の今般の得票数9万116票は前回より
「おらが先生は担当国務大臣を離れてからも、
8,000票ほど減少しているものの、前回と対比
これ程、国土強靭化、地方創生をセットにして
して投票率が6.3%ほど低下しており、その中
考えて下さっておられる。
」という感慨が胸を
でも得票率は増加しているところから大勝利で
過った。
あったこと、後援会員の貢献が顕著であったこ
続いて、
道路を隔てた向かい側の料理旅館「い
とが強調された。
ち川」
で懇親会が開催された。
すべての議案が異議なく可決された後、来賓
この席では、古屋議員は終始会員の皆さんと
を代表して名古屋税理士政治連盟(以下「名税
対話され、酒を酌み交わし親交を深められた。
政」という)の前原明弘会長から祝辞を頂き、引
そして、
いつの間に準備されたのか、
クラリネッ
き続き名税政から「平成28年度の税制改正に関
トで演奏を始められた。一同、驚くやら、喜ぶ
する要望書」に基づく陳情が行われた。
やらで、週末の秋の夜長を共有させて頂いた。
︲6︲
2015年11月10日
MEI
第372号
EISEI
2
名古屋税理士政治連盟顧問
Vol.
大西 孝之
後援会活動の抜本的改革
「名古屋税理士政治連盟」
(以下
「名税政」
とい
に関する改正に関し陳情していくということで
う)はその主たる目的である納税者の権利擁護
した。
と社会の要請に応え得る税理士制度の確立、公
建議は税の専門家集団として、日本税理士会
正で民主的な租税制度確立のため必要な政治活
連合会が各単位税理士会より要望のあった意見
動を行うとしています。
を基に
「税制改正に関する建議」
をまとめ関係機
この政治活動の強化を図るとして後援会活動
関、関係省庁に建議するものです。
の抜本的改革に着手しました。
名税政結成以来、
これらの建議は常日ごろ、中小企業、一般の
後援会組織は名税政内部の後援グループ的な存
納税者との関わりの中から税理士が業務を通し
在で、その活動も選挙時等に限られていました。
切望するものであります。後援会には財政的支
会員にとって、より身近な名税政、より強力
援も行う一方、選挙時には後援会が中心となっ
な名税政とするため日常的、継続的な後援会活
て選挙を戦い
「選管」
への届け出団体としました。
動を目的とし従来の後援会活動を見直し、政治
昭和57年9月の税理士による武藤嘉文後援会
団体として強力な後援会組織の結成に取り組み
の発足を始めとして、税理士による後援会は昭
ました。
和62年末、
12団体を数えるところとなりました。
今までは、選挙時のみの衆議院議員の後援会
同年には、後援会の独立性を尊重しつつ相互の
で、名税政の役員が後援会役員を兼務、議員の
連絡、調整を密にし後援会活動の強化を図るた
該当選挙区の会員を集めての後援活動でした。
め
「後援会連絡協議会」
を設置して発信力の強化
新しい後援会は第一に議員を推す会員に集
に徹しました。
まって頂き、その中から会長以下役員を選任し
新しくなった後援会では日常的、継続的に活
活動するものです。
動が行われることとなり、国会議員とも良好な
昭和57年7月全会員に向けて「国会議員等に
関係を築くことが出来ました。残るは組織力を
関するアンケート」調査を実施すると共に後援
強化し、より多くの会員が後援会に参加し身近
会の活動指針も確定しました。後援会は議員と
な名税政を経験して頂けることを願っての組織
日常的に接触を図り建議の実現方法、また、商
づくりでした。
法改正では中小会社の負担の増加、税理士業務
nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn
らせ
お知
名税政ホームページについて
名税政ではホームページを開設しております。アドレスについては、
下記の通りですので、ぜひ一度アクセスして下さい。
http://www.meizeisei.gr.jp
名古屋税理士政治連盟
︲7︲
2015年11月10日
MEI
第372号
EISEI
平成28年度の税制改正に関する要望
名古屋税理士政治連盟
3.必要最小限の事務負担
4.時代に適合する税制
5.透明な税務行政
国会議員の皆様におかれましては、本連盟の
意とするところをお汲み取り頂き、党内審議及
び国会審議に際しましては、本連盟の要望実現
に向けて是非ともご尽力、
ご支援賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます。
本連盟は、平成28年度の税制改正に際し、特
に緊急かつ重要と思われる9項目について要望
書を取りまとめました。
この要望書は中小企業者等、納税者の適正な
税負担を求めて、次のような視点から提言をし
ています。
1.公平な税負担
2.理解と納得のできる税制
税制改正に関する重点要望事項
〔中小法人税制〕
◎1.事業税の外形標準課税は中小法人には導
入しないこと。 (地方税法第72条の2)
《理 由》
中小法人は大法人と比較すると財務基盤が弱
く欠損法人割合も高い。外形標準課税を中小法
人に導入することは、担税力のない欠損法人の
経営を圧迫し、さらには中小法人の雇用確保の
問題にも影響を及ぼすことになるため、導入す
べきではない。
なお、形式的な減資により外形標準課税を回
避している法人に対しては、資本金等の額を判
定基準とすべきである。
◎は緊急重点要望事項
に、政策的な控除は税額控除化も視野に入れて
検討すべきである。
(1)
医療費控除
(所得税法第73条)
医療費控除は、従前と比べてその必要性は低
くなっているにもかかわらず、社会的コストは
膨大なものとなっており、社会保障制度の全般
的な見直しの際には、その廃止も含めた検討が
必要である。ただし、当面は、基礎的人的控除
の見直しを前提に、現在の人口一人当たり国民
医療費が30万円を超えていることに鑑み、30万
円
(総所得金額等が200万円未満である場合には
総所得金額等の10%)程度に引き上げるべきで
ある。
(2)
基礎控除・配偶者控除等
(所得税法第83条〜第86条)
所得控除制度全体の見直しの中で基礎控除額
の増額を行い、配偶者控除については働き方に
中立的で就労に及ぼす影響が少なくなるような
制度を検討すべきである。
(3)
年少扶養控除
児童手当のあり方を総合的に見直し、年少扶
養控除の復活を検討すべきである。
◎2.欠損金の控除限度額の縮減は中小法人に
適用しないこと。
(法人税法第57条)
《理 由》
平成27年度税制改正で、中小法人以外の法人
について、青色欠損金の控除限度額を所得金額
の100分の50相当額まで段階的に引き下げるこ
とになった。この控除限度額の引下げの適用は
中小法人以外の法人に限定すべきであり、事業
基盤の弱い中小法人については、業績回復の阻
害要因とならないようにするために、欠損金の
繰越控除制度における控除限度額の制限を設け
るべきではない。
4.役員給与に係る給与所得控除について別途
の基準を設けないこと。
(所得税法第28条第3項)
《理 由》
役員給与に係る給与所得控除のあり方につい
ては、一般従業員とは別途の基準を設けるべき
との意見があるが、課税の公平の観点から適切
でない。給与所得控除については、数次の税制
改正により上限が引き下げられ、役員給与を特
段に区別する理由は薄れている。むしろ、一般
従業員も含め、給与所得控除における概算経費
部分の水準について見直すべきであり、あえて
〔所得税〕
3.所得控除を整理・簡素化すること。
《理 由》
所得控除が累次に拡充された結果、所得税の
財源調達機能が低下している。また、所得控除
は、超過累進税率の下で高所得者に有利に作用
しているとの指摘がある。公平性の観点から税
制と社会保障給付制度の機能を見直すととも
︲8︲
2015年11月10日
MEI
EISEI
役員給与に対する課税のあり方を区別する必要
はない。
第372号
労働協約や就業規則等により退職金や賞与の
支給が明確に規定されている場合は、将来にお
いて支出される蓋然性が高く、従業員に対する
確定債務的な要素を有しているので、退職給付
引当金及び賞与引当金の繰り入れについて、損
金算入を認めるべきである。
適正な期間損益計算を課税所得に反映させる
ことは、税負担の平準化に有効であり、
「会社
計算規則」や中小企業の会計に関する諸規定に
おいてもこれらの引当金の計上が求められている。
(3)
貸倒引当金
(法人税法第52条)
破産手続開始の申立て等の一定の事実が生じ
た個別評価対象貸倒引当金の繰入率について
は、0〜数パーセントという実際の配当率等を
参考にして現行の50%を見直す必要がある。
5.土地建物等の譲渡損益は、他の所得との損
益通算を認めること。
(所得税法第69条・租税特別措置法第31条第1項、第32条第1項)
《理 由》
損益通算制度は、適正な担税力に応じて課税
するという課税原則の基本理念を実現するため
の制度であるが、平成16年度の改正により土地
建物等の譲渡損益と他の所得との損益通算及び
譲渡損失の繰越控除制度が廃止され、担税力を
失った部分にも課税することになった。
さらに、
この損益通算等の廃止によって、事業運営不振
を補てんするため等の遊休不動産の売却による
流動化が阻害され、経済活性化への一層の足か
せとなっている。したがって、土地建物等の譲
渡損益は、他の所得との損益通算を認めるべき
である。
〔消費税〕
◎8.消費税の単一税率を維持すること。
(消費税法第29条)
《理 由》
消費税率の引き上げに伴ういわゆる逆進性へ
の対応策として軽減税率の導入が検討されてい
るが、軽減税率はその効果が高所得者に及ぶこ
とや一定の税収確保のためには標準税率を引き
上げるなどの措置を講ずる必要があることなど
から、きわめて効率の悪い制度である。さらに
事業者の事務負担なども考慮すれば、消費税の
単一税率は維持すべきである。
逆進性への対応策は、個人所得課税及び社会
保障給付を合わせた社会保障・税一体改革の中
で構築することが適切であり、個人所得課税に
おける所得再分配機能の強化と社会保障・税番
号制度の導入による社会保障給付の一層の効率
化・重点化により対処すべきである。
6.青色申告者に係る純損失の繰越控除期間等
を延長すること。
(所得税法第70条、第71条・租税特別措置法第37条の12の2)
《理 由》
純損失の繰越控除は、各年分間の所得の金額
と欠損金額の平準化を図り、公平な課税を行う
ための制度である。平成23年度税制改正によ
り、青色申告法人の欠損金の繰越控除期間が7
年から9年に延長されたこと(さらに平成27年
度には10年に延長された。
)
並びに更正及び更正
の請求の期間制限が5年とされたことと比較す
ると、青色申告者の純損失の繰越控除期間が3
年であることは明らかに均衡を失している。し
たがって、青色申告者の純損失の繰越控除期間
を少なくとも5年に延長すべきである。また、
上場株式等の譲渡損失の繰越控除期間及び雑損
失の繰越控除期間も併せて延長すべきである。
9.基準期間制度を廃止し、すべての事業者を
課税事業者として取り扱い、新たに小規模
事業者に対する申告不要制度を創設するこ
と。
(消費税法第9条)
《理 由》
前々年又は前々事業年度を基準期間として納
税義務を判定する基準期間制度は、その課税売
上高が多額であっても免税事業者になる場合が
あるなどの不合理があり、数次の改正を経た現
在でもなお、根本的には解決されていない。そ
のため、基準期間制度を廃止し、すべての事業
者を課税事業者として取り扱うこととした上
で、その課税期間の課税売上高が1,000万円以
下の小規模事業者については申告・納付を不要
とする申告不要制度を創設すべきである。
〔法人税〕
7.損金算入規定等について見直すこと。
(1)役員給与(法人税法第34条)
役員給与は職務執行の対価であるから、恣意
性のあるもの等の課税上弊害があるものについ
てのみ損金の額に算入しないのが本来の姿であ
る。したがって、損金不算入とする役員給与を
明示したうえで、役員報酬及び賞与について株
主総会等の決議によって事前に確定した金額の
範囲までの部分については、不相当に高額なも
のを除き原則として損金の額に算入すべきである。
(2)退職給付引当金・賞与引当金
︲9︲
2015年11月10日
MEI
EISEI
第372号
ひ ろ ば
趣味のバイク
2回開催されるオーナーズミーティングに極力
参加するようにしています。北海道から九州か
ら、メンバー各自が自慢の愛車を駆って集まる
様子は圧巻です。つい先日は長野県の白馬村に
て開催された往年のホンダの二大フラッグシッ
プ:CB1100RとCBXの合同全国ミーティング
にも参加してきましたが、日頃の仕事のストレ
大久保 道男
(半田支部)
私がまだ大学に入ったばかりの頃、ホンダか
らCBXというバイクが発表されました。空冷
直列6気筒DOHC24バルブ、排気量は1,047㏄
スから解放され、素晴らしい景色と天候にも恵
まれ、束の間ですが命の洗濯をすることができ
ました。
製造されてから既に35年、私が購入してから
でも27年を経たCBX。さすがにあちこち経年
というモンスター。当時は排気量750㏄超の二
劣化が進んできましたが、幸いにして一度も大
輪車は輸出専用で、日本国内では逆輸入でしか
入手できませんでした。貧乏学生にとっては超
高嶺の花で、自分で所有するなんて夢のまた夢。
きなトラブルに見舞われることもなく、快調に
動いてくれています。私自身も製造されてから
かなりの年月を経過して段々体力が衰える年齢
しかも当時自動二輪免許は中型までしか教習所
になってきましたが、これからも無理せず安全
で取得できず、限定解除するには試験場での一
発勝負のみ。免許を取ることすら絶望的な時代
でした。
運転で末永くバイクライフを楽しんで行けたら
と思っています。
さて、これを読んだ皆さん、今は教習所で楽
しかし社会人になってからも夢を諦めきれ
ず、ホンダ勤務時代に有給休暇を取得しては限
に大型二輪免許をゲットできますよ!一緒にバ
イクライフを楽しみませんか?
定解除のために運転免許試験場にせっせと通
い、7回目にしてようやく限定解除に成功しま
した。早速程度の良い中古車を探してお店巡り。
こうして出会ったのが今も乗り続けている1980
年型の愛車です。独身最後の夏には北海道ツー
リングにも行きましたが、結婚して子供が出来
るとなかなか乗る機会が少なくなり、身近にバ
イク仲間もいなかったのでずっと放置していた
時代もありました。しかし、9年ほど前にイン
ターネットでCBXオーナーズクラブの存在を
知ってすぐに入会。それからは、毎年春と秋の
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原稿の募集について
会員各位から、
「ひろば」等の原稿を広く募集しておりますので、ご投稿くださいますよう
お願いいたします。
広報委員会
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2015年11月10日
MEI
EISEI
第372号
のうちでいちばん過ごしやすく、意欲的になる
季節が秋なのでしょうか。
学生時代には、勉学の秋もありましたが、大
人はあまり言わないと思っていました。
ところが最近は、
「大人になってからの勉強
は楽しい」ということで、大人の家庭教師が増
え、書店には、大人向け教科書コーナーがある
そうです。
つい日常に流されて、気がつけば食欲の秋、
そして反省の冬を迎えているここ数年。今年こ
そは、勉学とまではいかなくても、頭や体、心
を動かすようなことを初めてみようと、チャレ
ンジの秋に挑戦してみようかな。
みなさんは、どんな秋を過ごされますか?
(広報委員 平尾 亜矢子)
猛暑もいつのまにか終わり、金木犀の香りと
ともに秋が深くなってきました。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、行楽の
秋など、いろいろ形容されているように、四季
写真展作品募集のお知らせ
第26回「会員による紙上写真展」
を下記の要領で開催いたしますので奮ってご応募下さい。
◎応募写真:会員が撮影した写真に限ります。
応募枚数は1人3点まで。
◎テ ー マ:自由
(季節、場所は問わず)
◎サ イ ズ:原則としてキャビネ判、又は
四ツ切り
◎締 切 り:平成27年12月1日
(火)
◎表 彰:応募された作品の中から、例年の
通り、会長賞・幹事長賞・広報委
員長賞・入賞があります。
発表は平成28年1月号の紙面にて
行いますので奮ってご応募下さい。
◎応募作品は返却いたします。
(裏面に題名・撮影者名・所属支部を明記して
下さい)
◎送 付 先:名古屋税理士政治連盟事務局
〒464-0841
名古屋市千種区覚王山通8-14
税理士会ビル4F
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2015年11月10日
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EISEI
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第372号
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