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土地有効活用のコンサルティングで 3次元CADによる効果的
レコス合同会社 土地有効活用のコンサルティングで 3次元CADによる効果的プレゼンを実施 プラン入力からパース作成までを2日短縮 導入の狙い 3 次 元 パ ー スを 活 用したプレゼン テーション力の強化 導入システム 建築3次元CAD 『ARCHITREND Z Ver.5』 導入効果 パースを使った説得力ある プレゼンテーションで提案力がアップ プランをベースにパースまで作成す る設計工数の大幅短縮 設計作業の効率化により1年間で3 次元CADの投資を回収 説得力あるパース図がほぼ自動的に作成される点が『ARCHITREND Z』 を選択した一番の理由だ レコス合同会社は、土地を有効活用するためのコンサルティング業務を中心にビジ ネスを展開しているベンチャー企業だ。同社では、プレゼンテーション力を強化す るために、建築3次元CAD『ARCHITREND Z Ver.5』 を導入。これにより、パー — U S E R P R O F I L E ——————————————————— レコス合同会社 ●業種:不動産関連業 ●事業内容:土地有効活用の企画・コンサ スを使った説得力のあるプレゼンテーションを実現し、提案力を大幅にアップすると 共にプランをベースに関連図面からパース作成までの設計工数を大幅に短縮する ことに成功している。今後は、 「長期優良住宅」などの省エネ住宅を設計するための 機能も最大限に活用し、提案力を強化していく考えだ。 ルティング、戸建て住宅や共同住宅の設 計・リフォーム ●従業員数:3名 (2010年11月1日現在) 建築3次元CADの導入によりプレゼンテーション力 向上と大幅な工数短縮を実現したレコス合同会社 よこ 2010年11月取材 土地の有効活用を支援する ニッチビジネスを展開 ングも手掛けている。 土地有効活用の企画・コンサルティ ング業務では、都市計画法などによる レコス合同会社は、2008年9月 与条件をもとに、敷地内にどのような にレコス設 計 企 画として 創 業 され、 建物が建てられるかを行政機関の指 2010年11月に法人化した。不動産 導要綱などに基づいて判断し、戸建 デベロッパやハウスメーカーへの土地 て住宅や共同住宅などの事業計画の 有効活用の企画・コンサルティング業 ベースとなるプランニングを行い、不 務を中心に、戸建て住宅や共同住宅 動産デベロッパやハウスメーカーがそ の新築・リフォームに関するプランニ の土地を購入すべきかどうかを見極 1 レコス合同会社 めるための資料を作成している。 プランぐらいしか作成できないので、 このようなビジネスが成り立つ背景 分かりやすいプレゼンを行うことが難 の一つに、自治体ごとに指導要綱の内 しかった。そこで、誰が見ても一目で 容などが異なる複雑さがある。例えば 全体のイメージを把握できるように、 同じ東京23区内であっても、区によっ リアルなパースを作成できる3次元 て建物を建てる条件はそれぞれ違う CADを有効活用することにした。 ため、その調査を行ったうえでなけれ ば土地をどう活用できるのか判断する ロッパやハウスメーカーが同社にコン 使いやすく建材データが豊富な 『ARCHITREND Z Ver.5』を選定 サルティングを依頼し、同社が各種調 岡 田 氏 は 、以 前 勤 め て い た ハウ 査を行ったうえで、土地有効活用の提 スメーカー で 使って い た C A Dと操 案を行うのである。最終的に土地を購 作 方 法 が 似 て おり、使 い 勝 手 が 良 入するかどうかは、不動産デベロッパ い こと から 、数 年 前 から 建 築 3 次 やハウスメーカーが判断するが、同社 元C A D『 A R C H I T R E N D Z 』を活 は、その判断材料を提供する役割を 用 するようになり、2 0 1 0 年 7 月に のは難しいのだ。そこで、不動産デベ 担っているわけだ。 『A R C H I T R E N D Z V e r .5 』へ移 「通常は、不動産デベロッパやハウ 行した。 スメーカーさんのなかに専門のスタッ 「 平 面 図 から 自 動 的 に 立 面 図 や フがいて、土地を購入すべきかどうか パースが作成できる点が最大の魅力 判断しています。また、測量業者が土 です。しっかりとした平面詳細図も描 地の区割りなどを行うケースもありま けて、さらに品質の高いパースまで すが、建築の専門家ではないので、そ 作成できる3次元C A Dは、ほかにあ の土地にどのような建物が建てられ まり例がないと思います。また、無料 るかまでは分かりません。その意味で でダウンロードできる3 次 元 の 建 材 は、当社のように土地活用のコンサル データが充実していることも大きな ティングを専門に行っているところは、 ポイントでした。そのおかげで、パー 他に例がないと思います。まさにニッ ス図などで使用する建材データを作 チな隙間産業です」と代表の岡田 成 成する手 間も省けます」と岡 田 氏は 人氏は語る。 『ARCHITREND Z Ver.5』を選定 しかし、その需要は多く、月に多い した理由を語る。 ときには60件くらい依頼があるとい ちなみに、 『ARCHITREND』 う。特に2010年は昨年に比べて大 シリーズではW e bサイト「V i r t u a l 幅に件数が増えたという。 「これは土 H o u s e . N E T 」から、9 0 社 以 上 の 地が再び動きはじめた証拠です」と岡 建材メーカーデータを無料でダウン 田氏は指摘する。 ロードでき、その数は10万点以上に 同社では、土地を有効活用するた も上る。 めのプランを作成し、それをもとに依 『 A R C H I T R E N D Z V e r .5 』で 頼 主にプレゼンテーションする機 会 は 、平 面 図 も 作 成 す ることが で き も多い。しかし、2次元CADでは平面 るが、岡 田 氏は、あえて2 次 元 汎 用 2 代表 岡田 成人氏 「3次元CADは比較的高額なので、導入 に二の足を踏んでいる経営者の方も多い かもしれません。しかし、実際は決して高い 買い物ではありません。1年もあれば投資を 回収できるので、むしろ、積極的に活用した 方が得策といえるでしょう」 C A Dの『 J w _ c a d 』で平面図を作成 3次元データならばすぐに理解できま し、それをもとに『ARCHITREND Z す。例えば、建物の複雑な屋根の形 Ver.5』で平面詳細図や立面図、パー 状などは、平面図では分かりにくいの スを作成する方法をとっている。 ですが、3次元のパースならば、一目 「 土 地 活 用 のコンサ ルティングで で分かります。その場で修正箇所な は 、建 築 用 語 で エ ス キ ー スと呼 ば どの打ち合わせもできるので大変便 れ る 、ス ケッチ 感 覚 の 簡 単 な 区 割 利です」と岡田氏は語る。 り図 や 間 取り図 に よ る ラフ プ ラ ン さ ら に『 A R C H I T R E N D Z を最初に提出しています。ところが、 Ver.5』を導入したことにより、 『Jw_ 『ARCHITREND Z Ver.5』は、確 cad』や『Vectorwor ks』のみを利用 定したプランをもとに、各 種 図 面を していた頃に比べ、設計工数を2日も 描く際には適しているのですが、ラフ 短縮できるようになったという。 プランの 際は、自分自身がやりやす 「今回導入した『 A R C H I T R E N D いように、エスキース作業は手軽に Z Ver.5』では、 『Jw_cad』で作成し 利用できる『Jw_cad』を利用してい た平面図のデータを取り込むと、ある ます。そ の 後 、プランが確 定した段 程度自動的に平面詳細図を作成して 階で、 『 J w _ c a d 』で作成したデータ くれるので、一から平面詳細図を描く を『ARCHITREND Z Ver.5』に取 手間が省けます。しかも、プラン入力 り込み、本格的な平面詳細図に仕上 が済めば、パースもほとんど自動的に げ、そのデータをもとに立面図やパー 作成できるので非常に楽です。実際、 スを作成するように工夫しています。 1 棟 当たりの 設 計 工 数を2日くらい CADにはそれぞれ優れた特長がある 短縮できるので、1年間で50棟の案 ので、C A Dの使い分けをすることも 件があれば、人件費だけでも120万 重要です。それぞれのいいとこ取りを 円くらいのコストダウンにつながりま した方が、作業効率はアップすると思 す。そのうえ、パースの外注費なども います」と岡田氏は語る。 削減できるので、1年もあれば投資額 は回収できます」と岡田氏は語る。 プラン入力からパース作成までの 設計工数が2日も短縮される 『ARCHITREND Z Ver.5』で作 成した平面詳細図やパースは、その 後の工程でも有効活用されている。 同社では、 『ARCHITREND Z Ver.5』 例えば、平面詳細図やパースのデー でパースが簡単に作成できるように タを設計事務所に渡すことも多いと なったことで、不動産デベロッパやハ いう。 ウスメーカーの担当者に対するプレゼ 「 設 計 士 さ ん に デ ー タ を そ の ま ンテーションが、当初の狙いどおりに ま渡 すこともできますし、そ の 前に 効果的に行えるようになった。 『ARCHITREND Z Ver.5』上で簡 「担当の方は建築の専門家とは限り 単な構造チェックもできるので、とて ません。そういう方に2次元図面を渡 も便利です」と岡田氏は導入効果を してもなかなかイメージが伝わらな 実感している。 いのですが、視覚的にも分かりやすい 3 レコス合同会社 省エネ対応機能を有効活用し 省エネ住宅のコンサルを強化 ラット3 5 】S の 申 請 代 理 業 務 も 行って いるの で、そうしたノウハウと 現在、不動産業界を取り巻く環境 『ARCHITREND Z も大きく変化している。2010年10 Ver.5』の機能を有効活 月に閣議決定された「円高・デフレ対 用しながら、省エネ住宅 応のための緊急総合経済対策」では、 のコンサルティング業務 新築やリフォームにおける省エネ性能 に、よりいっそう力を入 が優れた住宅システムの導入を促進 れていきます」と岡田氏 するために、住宅エコポイントの対象 は語る。 を拡充することが明記された。具体的 さらに 同 社 で は 、社 には住宅用太陽熱利用システム(ソー 外 でプレゼンや 打 ち 合 ラーシステム)や節水型便器、高断熱 わせをする機 会が多 い 浴槽にも住宅エコポイントが適用され ため、クラウドサービス ることになった。また、優良住宅取得 の活用も視野に入れている。具体的 支援制度の【フラット35】Sでは、省エ には、データの安全性を確保したうえ ネルギー性や耐震などの要件を満た で、外部ストレージとモバイル端末を 10万点以上に及ぶ建材データを無料でダウンロードできる点も 『ARCHITREND Z』 の特長だ す住宅を取得する場合に金利の引下 利用し、パースなどの3次元データを げを受けることができるが、先日その 外出先でダウンロードしてプレゼンな 適用期間が2011年12月30日まで どが効率的に行える環境を整えたい 延長された。 という。 こうした法制度の拡充により、省エ 「最近はお客様の打ち合わせの場 ネ対応の住宅が今後ますます増える にもパソコンが設置されており、そこ ことが予想されるため、同社では、省 にU S Bメモリを差し込むとその場で エネ住宅の提案を設計事務所などへ データを表示できるようになっていま 積極的に行っていく考えだ。そのため す。今はモバイル通信も定額制で安 にも、 『ARCHITREND Z Ver.5』を くなっているので、そうした環境をク 有効活用していきたいという。という ラウドサービスの外部ストレージやモ のも、 『ARCHITREND Z Ver.5』で バイル端末を活用して実現できれば は、 「太陽光発電」 「オール電化」 「暖 さらに便利になります。大塚商会さん 冷 房 費 」の 3 つ の 省 エネシミュレー には、その点も含めた提案やサポート ションや、省エネルギー対策等級の に期待しています」と岡田氏は今後の 性能規定・仕様規定に対応しているた モバイル展開にも大きな期待を寄せ め、住宅エコポイントや【フラット35】 ている。 Sなどの法制度に準拠した省エネ住 上記のように、同社では常に一歩 宅の提案が行いやすくなるからだ。 先を見据えながら、ITを効果的に活用 「省エネ住宅のニーズは多いもの したビジネスを展開している。今回の の、法制度が複雑なので、地域の設 『ARCHITREND Z Ver.5』の導入 計 事 務 所 などで は 対 処しき れ な い は、そのための布石といえるだろう。 のが現状です。その点、当社は、 【フ ・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。 ・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。 ・この記載内容は2011年2月現在のものです。 Copyright©2011 OTSUKA CORPORATION All Rights Reserved. 4