...

Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレー

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレー
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレー
ション ガイド、リリース 10.1(2)
初版:2014 年 02 月 10 日
最終更新:2014 年 03 月 06 日
シスコシステムズ合同会社
〒107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー
http://www.cisco.com/jp
お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター
0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む)
電話受付時間:平日 10:00~12:00、13:00~17:00
http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/
【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意( www.cisco.com/jp/go/safety_warning/ )
をご確認ください。本書は、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきま
しては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更され
ている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容
については米国サイトのドキュメントを参照ください。また、契約等の記述については、弊社販
売パートナー、または、弊社担当者にご確認ください。
このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。 このマニュアルに記載されている表現、情報、および推奨
事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。 このマニュアルに記載されている製品の使用
は、すべてユーザ側の責任になります。
対象製品のソフトウェア ライセンスおよび限定保証は、製品に添付された『Information Packet』に記載されています。 添付されていない場合には、代理店にご連絡く
ださい。
FCC クラス A 準拠装置に関する記述:この装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス A デジタル装置の制限に準拠していることが確認
済みです。 これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。 この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、また
は放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。
住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
FCC クラス B 準拠装置に関する記述:この装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス B デジタル装置の制限に準拠していることが確認
済みです。 これらの制限は、住宅地で使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。 この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射す
る可能性があり、指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。 ただし、特定の設置条件において干渉が起
きないことを保証するものではありません。 装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。干渉しているかど
うかは、装置の電源のオン/オフによって判断できます。
• 受信アンテナの向きを変えるか、場所を移動します。
• 装置と受信機との距離を離します。
• 受信機と別の回路にあるコンセントに装置を接続します。
• 販売業者またはラジオやテレビに詳しい技術者に連絡します。
シスコでは、この製品の変更または改造を認めていません。変更または改造した場合には、FCC 認定が無効になり、さらに製品を操作する権限を失うことになります。
The Cisco implementation of TCP header compression is an adaptation of a program developed by the University of California, Berkeley (UCB) as part of UCB's public domain version
of the UNIX operating system. All rights reserved. Copyright © 1981, Regents of the University of California.
ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、各社のすべてのマニュアルおよびソフトウェアは、障害も含めて「現状のまま」として提供されます。 シスコお
よびこれら各社は、商品性の保証、特定目的への準拠の保証、および権利を侵害しないことに関する保証、あるいは取引過程、使用、取引慣行によって発生する保証
をはじめとする、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。
いかなる場合においても、シスコおよびその供給者は、このマニュアルの使用または使用できないことによって発生する利益の損失やデータの損傷をはじめとする、
間接的、派生的、偶発的、あるいは特殊な損害について、あらゆる可能性がシスコまたはその供給者に知らされていても、それらに対する責任を一切負わないものと
します。
このマニュアルで使用している IP アドレスおよび電話番号は、実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません。 マニュアル内の例、コマンド出力、ネット
ワーク トポロジ図、およびその他の図は、説明のみを目的として使用されています。 説明の中に実際のアドレスおよび電話番号が使用されていたとしても、それは意
図的なものではなく、偶然の一致によるものです。
Cisco and the Cisco logo are trademarks or registered trademarks of Cisco and/or its affiliates in the U.S. and other countries. To view a list of Cisco trademarks, go to this URL: http://
www.cisco.com/go/trademarks. Third-party trademarks mentioned are the property of their respective owners. The use of the word partner does not imply a partnership
relationship between Cisco and any other company. (1110R)
The Bluetooth word mark and logo are registered trademarks owned by Bluetooth SIG, Inc., and any use of such marks by Cisco Systems, Inc., is under license.
Google、Google Play、Android、その他の商標は Google Inc. の商標です。
HDMI および HDMI High-Definition Multimedia Interface の各用語、および HDMI ロゴは、HDMI Licensing LLC の米国およびその他の国における商標または登録商標で
す。
© 2014
Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
目次
目次
はじめに xiv
概要 xiv
対象読者 xiv
マニュアルの構成 xv
表記法 xvi
関連資料 xvii
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズのマニュアル xvii
用語の違い xviii
Cisco Unified Communications Manager のマニュアル xix
Cisco Business Edition 3000 のマニュアル xix
Cisco Business Edition 6000 のマニュアル xix
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート xix
シスコ製品のセキュリティ xix
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入 1
技術仕様 3
物理仕様および動作環境仕様 3
ケーブル仕様 4
ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て 4
ネットワーク ポート コネクタのピン割り当て 4
コンピュータ ポート コネクタのピン割り当て 5
Cisco Desktop Collaboration Experience が使用するポート 6
Cisco Desktop Collaboration Experience 9
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ 9
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 10
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
iv
目次
電話機ケーブルの取り付け 10
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 のボタンとハードウェア 10
電話機およびケーブル ロック 12
ネットワーク プロトコル 12
サポートされる機能 18
機能の概要 18
テレフォニー機能の管理 19
ネットワーク パラメータ 19
エンド ユーザ向けの情報 20
セキュリティ機能 20
サポート対象のセキュリティ機能 22
セキュリティ プロファイル(Security Profiles) 24
セキュアな電話コール 25
セキュアな会議コールの特定 25
セキュアな電話コールの識別 26
コール セキュリティの連携動作と制限事項 26
デバイス セキュリティ情報のリモートでの確認 28
セキュリティ上の制約事項 28
802.1X 認証のサポート 28
概要 28
必要なネットワーク コンポーネント 29
ベスト プラクティス 29
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入 30
Cisco Unified Communications Manager での Cisco Desktop Collaboration Experience
のセットアップ 30
Cisco Desktop Collaboration Experienceデバイスのセット アップ Cisco Unified
Communications Manager 31
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置 34
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機のセット アッ
プ 34
Cisco Desktop Collaboration Experience およびネットワーク 37
Cisco Unified IP Communications 製品の連携 37
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
v
目次
Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager
との連携 38
Cisco Desktop Collaboration Experience と VLAN との連携 38
Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager
Express との連携 39
Cisco Desktop Collaboration Experience の電源 40
電力に関するガイドライン 40
停電 41
電話機の電力消費量の節減 41
省電力モード 41
EnergyWise モード 42
LLDP での電力ネゴシエーション 43
Wi-Fi 電源管理 44
電力に関する追加情報 44
電話機設定ファイル 44
電話機の起動プロセス 45
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法 48
自動登録による電話機の追加 49
自動登録と TAPS による電話機の追加 49
Cisco Unified Communications Manager Administration での電話機の追加 50
一括管理ツール電話テンプレートを使用した電話機の追加 51
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機の MAC アドレス
の決定 52
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置 53
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置 55
ネットワークの要件 55
Cisco Unified Communications Manager 56
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント 56
ネットワーク ポートとコンピュータ ポート 57
ハンドセット 57
スピーカーフォンを無効にする 57
Cisco Desktop Collaboration Experience のアクセサリのサポート 58
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
vi
目次
USB ポートと USB シリアル コンソールのデータ情報 59
USB コンソールの使用 60
外部スピーカおよびマイクロフォン 61
ヘッドセット 61
音質 62
有線ヘッドセット 62
有線ヘッドセットへの接続 62
有線ヘッドセットの無効化 63
USB ヘッドセット 63
USB ヘッドセットの有効化 63
USB ヘッドセットの無効化 64
アナログのヘッドセット 64
ワイヤレス ヘッドセット 64
サポートされるワイヤレス ヘッドセットの詳細情報 64
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセット 64
Bluetooth デバイス プロファイル 65
ハンズフリー プロファイル 65
電話帳アクセス プロファイル 65
デバイス プロファイルの有効化 66
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットおよび Cisco Desktop Collaboration
Experience 66
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットの有効化 66
電話機のアクセサリとして Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットの追加 67
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスからの Bluetooth デバイス
の削除 68
Bluetooth の関連資料 69
ヘッドセット タイプに関する重要な注意事項 69
外部デバイスの使用 69
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置 70
ビデオ ディスプレイ 72
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の壁面取り付けキット 72
はじめる前に 72
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
vii
目次
壁面取り付けキットのコンポーネント 73
取り付けブラケット 73
電話機の起動確認 79
起動時の TFTP サーバの手動設定 79
セルフプロビジョニング 79
セルフプロビジョニングの有効化 80
ネットワーク設定(Network Settings) 80
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のセキュリティ 80
ローカルで有効な証明書のセットアップ 81
外部カメラ 83
サポートされているカメラのモデル 83
外部カメラのセットアップ 83
外部カメラの設定 84
外部カメラの設置後の確認作業 84
VoIP ワイヤレス ネットワーク 85
ワイヤレス LAN(Wireless LAN) 85
WLAN の規格とテクノロジー 87
WLAN 通信の 802.11 規格 87
ワールド モード(802.11d) 89
サポートされる国 89
無線周波数範囲 90
802.11 のデータ レート、送信電力、範囲、およびデシベル許容値 91
ワイヤレス変調テクノロジー 93
AP、チャネル、規制区域の関係 94
WLAN とローミング 94
Bluetooth ワイヤレス テクノロジー 95
VoIP ワイヤレス ネットワークのコンポーネント 95
Cisco Unified Wireless AP の対話 95
アクセス ポイントとのアソシエーション 96
ワイヤレス ネットワークでの音声 QoS 97
フレキシブル DSCP のセット アップ 100
Cisco Unified Communications Manager の連携 100
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
viii
目次
WLAN 内の音声通信のセキュリティ 100
認証方式 101
Cisco Secure Access Control Server 証明書のセットアップ 103
EAP-TLS の設定 103
PEAP-GTC および PEAP-MSCHAPV2 のセットアップ 104
認証キー管理 105
暗号化方式 106
AP 認証および暗号化のオプション 107
VoIP WLAN 導入 109
サポートされるアクセス ポイント 109
サポートされている AP およびモード 109
サポートされるアンテナ 110
ワイヤレス LAN のセットアップ 111
Cisco Unified Communications Manager Administration でのワイヤレス LAN のセッ
トアップ 111
ワイヤレス プロファイルのプロビジョニング 112
ワイヤレス プロファイル グループのプロビジョニング 113
Cisco Desktop Collaboration Experience の設定 115
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の設定メニュー 115
セットアップ メニューの表示 116
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー 117
[Wi-Fi 設定(Wi-Fi Settings)] メニュー 118
[Bluetooth 設定(Bluetooth Settings)] メニュー 121
[TFTP サーバの設定(TFTP Server Settings)] メニュー 122
[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニュー 123
[IPv4 設定(IPv4 Configuration)] メニュー 126
VPN メニュー オプション 128
[個人セットアップ(Personal setup)] メニュー 129
エンタープライズ セキュリティの設定 129
PIN の追加 131
パスワードの追加 131
失った PIN またはパスワードのリセット 131
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
ix
目次
機能、テンプレート、サービス、およびユーザ セットアップ 133
使用可能なテレフォニー機能 133
製品固有オプションの設定 146
『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』からの
VPN 設定 157
[VPN の設定(VPN Configuration)] の設定 158
VPN 認証 159
AnyConnect VPN 160
VPN 経由のビデオ コール エクスペリエンスの最適化 160
ビデオ送信解像度のセットアップ 160
インスタント メッセージングとプレゼンスのセットアップ 163
ビジュアル ボイスメールのセットアップ 163
特定のユーザまたはユーザ グループに対するビジュアル ボイス メールの設
定 164
Web プロキシの設定 165
画面ロックおよび自動ロックの設定 166
画面のロック解除/パスワードのリセットのセットアップ 167
エクステンション モビリティ(Extension Mobility) 168
エクステンション モビリティ マルチユーザ 169
Cisco Extension Mobility の設定 169
Virtual Desktop Infrastructure 172
アプリケーションの設定 173
Cisco UCM アプリケーション クライアントの有効化(Enable Cisco UCM
App Client) 174
UCM アプリケーションにログインするエンド ユーザの作成 174
UCM アプリケーションでのユーザ登録 175
Unified Communications Manager からの Android APK ファイルのプッシュ 175
Cisco Unified Communications Manager への Android サービスの追加 176
Android Phone サービスへのデバイスの登録 176
電話ボタン テンプレートの変更 177
Cisco IP Manager Assistant 178
IPMA プロキシ回線のサポート 178
IPMA 共用回線のサポート 179
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
x
目次
IPMA の設定 179
IPMA Manager Web 設定へのアクセス 181
即転送ターゲットの設定 182
フィルタ リストの作成 182
機能管理ポリシーの設定 183
機能管理ポリシーのデフォルト値 183
オプションのリセットとアップグレードのロード 184
リモート ロック 185
デバイスのリモートロック 185
リモート ワイプ 185
リモートでのデバイスのワイプ 186
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加 186
ユーザ オプション Web ページの管理 187
Cisco Unified Communications Manager ユーザ グループへのユーザの追加 187
Cisco Desktop Collaboration Experience とユーザの関連付け 188
Cisco Desktop Collaboration Experience のコンフィギュレーション 191
Cisco Desktop Collaboration Experience のカスタマイズ 193
設定ファイルのカスタマイズおよび変更 193
ワイドバンド コーデックのセットアップ 194
電話限定モード 195
電話限定モードの有効化 195
パブリック モード 195
パブリック モードの有効化 196
Cisco Desktop Collaboration Experience のディスプレイの自動的な無効化 196
Cisco Desktop Collaboration Experience での EnergyWise のセットアップ 197
デフォルトの壁紙 201
壁紙管理の割り当て 202
デフォルトの壁紙の指定 202
SSH アクセス(SSH Access) 202
アプリケーション ダイヤル ルール(Application Dial Rules) 203
Cisco Desktop Collaboration Experience の管理 205
モデル情報のステータスと統計情報 207
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xi
目次
モデル情報(Model Information) 207
[ステータス(Status)] メニュー 208
[ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面 210
[イーサネット統計(Ethernet Statistics)] 画面 216
[WLAN 統計(WLAN Statistics)] 画面 217
[コール統計(オーディオ)(Call statistics (audio))] 画面 218
リモート モニタリング 221
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページへのアクセス 221
Web ページへのアクセスの有効化および無効化 223
デバイス情報 224
ネットワークのセットアップ(Network Setup) 225
ネットワーク統計(Network Statistics) 232
デバイス ログ 236
ストリームの統計 236
Cisco Desktop Collaboration Experience の基本的な管理手順 241
これらの手順のためのサンプル ユーザ情報 241
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加 242
外部 LDAP ディレクトリからのユーザの追加 242
Cisco Unified Communications Manager へのユーザ ディレクトリの追加 242
Cisco Desktop Collaboration Experience モデルの指定 243
Cisco Desktop Collaboration Experience の必須フィールドの設定 244
エンド ユーザの最終設定手順の実行 247
Cisco Desktop Collaboration Experience のメンテナンスおよびサポート 249
メンテナンス 251
Cisco Desktop Collaboration Experience のリセット 251
代替イメージの起動 253
データの移行 253
デバッグ ログのプロファイル 253
呼処理のデバッグ ログ プロファイルの設定 254
デバッグ ログ プロファイルのデフォルトへのリセット 254
社内サポート Web サイト 255
Cisco Desktop Collaboration Experience のユーザ サポート 255
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xii
目次
問題レポート ツール 255
カスタマー サポートの電子メール アドレスの設定 256
電話限定モードでの問題レポート ツール 256
アプリケーションのサポート 256
ユーザ オプション Web ページへのアクセス方法 257
サービスへのサブスクライブおよび機能のセットアップ 257
ユーザ ボイス メッセージング システムへのアクセス 257
各言語ユーザのサポート 259
Unified Communications Manager Endpoints Locale インストーラ 259
国際コールのロギングのサポート 259
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xiii
はじめに
概要
はじめに
このマニュアルでは、Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の管理について説明します。
• 概要, xiv ページ
• 対象読者, xiv ページ
• 表記法, xvi ページ
• 関連資料, xvii ページ
• マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート, xix ページ
概要
『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ アドミニストレーション ガイド』では、
VoIP ネットワーク上の電話機を理解するために必要な情報とともに、これらの電話機の設置、設
定および管理に必要な情報を提供します。
IP テレフォニー ネットワークは複雑なため、このマニュアルでは、Cisco Unified Communications
Manager またはその他のネットワーク デバイス上で実行する必要がある手順のすべてについては
説明していません。
対象読者
このマニュアルは、ネットワーク技術者、システム管理者、および電気通信技術者を対象として
おり、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ電話機をセット アップするために必
要な手順について説明しています。 このマニュアルで説明されている作業には、電話機のユーザ
を対象にしていないネットワーク設定値の設定が含まれます。 このマニュアルの作業を実行する
には、Cisco Unified Communications Manager に精通していることが必要です。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xiv
はじめに
マニュアルの構成
マニュアルの構成
次の表は、このマニュアルの構成を説明したものです。
章
説明
技術仕様, (3 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の技術仕様を示
します。
Cisco Desktop Collaboration
Experience, (9 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の概要を説明し
ています。
Cisco Desktop Collaboration
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 と他の主要な IP
Experience およびネットワーク, ( テレフォニー コンポーネントとの相互対話について説明し
37 ページ)
ています。また、設置前に必要な作業についても説明してい
ます。
Cisco Desktop Collaboration
Experience の設置, (55 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 をネットワーク
上に正しく安全に設置する方法について説明しています。
また、Bluetooth ワイヤレス ヘッドセット、USB ヘッドセッ
ト、およびアナログのワイドバンド ヘッドセットなどのア
クセサリを Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 に設
定および追加する手順についても説明します。
外部カメラ, (83 ページ)
Logitech C920-C Web カメラの設定方法および Cisco Desktop
Collaboration Experience DX650 への追加方法について説明し
ます。
VoIP ワイヤレス ネットワーク, ( Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 でサポートされ
85 ページ)
ている、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)
の概要および設定方法について説明しています。
Cisco Desktop Collaboration
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 のネットワーク
Experience の設定, (115 ページ) 設定値の設定、ステータスの確認、およびグローバルな変更
を行う方法について説明しています。
機能、テンプレート、サービス、 テレフォニー機能の設定、ディレクトリの設定、電話ボタン
およびユーザ セットアップ, (133 テンプレートとソフトキー テンプレートの設定、サービス
ページ)
のセットアップ、および Cisco Unified Communications Manager
へのユーザの追加に必要な手順の概要を説明しています。
Cisco Desktop Collaboration
電話機の呼出音および電話機のアイドル時の表示をサイトで
Experience のカスタマイズ, (193 カスタマイズする方法について説明しています。
ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xv
はじめに
表記法
モデル情報のステータスと統計情 Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 で、モデル情
報, (207 ページ)
報、ステータス メッセージ、ネットワーク統計情報、およ
びファームウェア情報を表示する方法について説明していま
す。
リモート モニタリング, (221 ペー 電話機の Web ページから入手して、電話機の操作のリモー
ジ)
ト モニタリングやトラブルシューティングに役立てること
ができる情報について説明します。
Cisco Desktop Collaboration
ユーザと電話機を Cisco Unified Communications Manager に追
Experience の基本的な管理手順, ( 加した後、ユーザを電話機に関連付ける方法など、基本的な
241 ページ)
管理タスクの手順を説明しています。
社内サポート Web サイト, (255
ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイ
スに関する重要な情報をユーザに提供するための Web サイ
トをセットアップする際に役立つ情報を記載しています。
各言語ユーザのサポート, (259
ページ)
英語以外の環境にデバイスをセットアップする方法について
説明しています。
表記法
このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。
表記法
説明
太字
コマンドおよびキーワードは太字で示しています。
イタリック体
ユーザが値を指定する引数は、イタリック体で示しています。
[]
角カッコの中の要素は、省略可能です。
{x|y|z}
必ずどれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコで
囲み、縦棒で区切って示しています。
[x|y|z]
どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦棒
で区切って示しています。
string
引用符を付けない一組の文字。 string の前後には引用符を使用しません。
引用符を使用すると、その引用符も含めて string とみなされます。
screen フォント
システムが表示する端末セッションおよび情報は、screen フォントで示
しています。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xvi
はじめに
関連資料
(注)
注意
表記法
説明
input フォント
ユーザが入力しなければならない情報は、input フォントで示しています。
イタリック体の
screen フォント
ユーザが値を指定する引数は、イタリック体の screen フォントで示してい
ます。
^
^ 記号は、Ctrl キーを表します。たとえば、画面に表示される ^D という
キーの組み合わせは、Ctrl キーを押しながら D キーを押すことを意味しま
す。
< >
パスワードのように出力されない文字は、山カッコで囲んで示していま
す。
「注釈」です。 役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
「要注意」の意味です。 機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述され
ています。
警告は、次のように表しています。
安全上の重要事項
「危険」の意味です。 人身事故を予防するための注意事項が記述されています。 機器の取り扱
い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
警告の各国語版については、各警告文の末尾に提示されている番号をもとに、この機器に付属し
ている各国語で記述された安全上の警告を参照してください。 警告文 1071
これらの注意事項を保存しておいてください。
関連資料
Cisco Unified IP Phone または Cisco Unified Communications Manager に関する詳細情報を表示するに
は、次の項を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズのマニュアル
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 または Cisco Unified Communications Manager の詳細
については、次の資料を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xvii
はじめに
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズのマニュアル
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650
すべての Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 マニュアルは、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/tsd_products_support_series_home.html
ユーザ指向のマニュアルは、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/products_user_guide_list.html
• 『Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 Quick Start』
• 『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series User Guide』
管理者向けのマニュアルは、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/prod_maintenance_guides_list.html
• 『Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド』
『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series Wireless LAN Deployment Guide』は、次の URL
から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/products_implementation_design_guides_list.html
翻訳された関連資料は、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/tsd_products_support_translated_end_user_guides_list.html
オープン ソースのライセンス情報は、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/products_licensing_information_listing.html
シスコおよび環境
関連資料は、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/go/ptrdocs
用語の違い
次の表に、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series User Guide』、『Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 シリーズ アドミニストレーション ガイド』、および『Cisco Unified
Communications Manager Administration Guide』との間に見られる用語の違いについて示します。
表 1:用語の違い
ユーザ ガイド
アドミニストレーション ガイド
回線ステータス
ビジー ランプ フィールド(BLF)
メッセージ インジケータ
メッセージ受信インジケータ(MWI)またはメッセージ受信
ランプ
ボイスメール システム
ボイス メッセージ システム
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xviii
はじめに
Cisco Unified Communications Manager のマニュアル
Cisco Unified Communications Manager のマニュアル
『Cisco Unified Communications Manager Documentation Guide』およびお使いの Cisco Unified
Communications Manager リリースに特化したその他の文書を参照してください。 次のドキュメン
ト URL から参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/tsd_products_support_series_home.html
Cisco Business Edition 3000 のマニュアル
『Cisco Business Edition 3000 Documentation Guide』およびお使いの Cisco Business Edition 3000 リ
リースに特化したその他の文書を参照してください。 次のドキュメント URL から参照してくだ
さい。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps11370/tsd_products_support_series_home.html
Cisco Business Edition 6000 のマニュアル
『Cisco Business Edition 6000 Documentation Guide』およびお使いの Cisco Business Edition 6000 リ
リースに特化したその他の文書を参照してください。 次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps11369/tsd_products_support_series_home.html
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎
月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規お
よび改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
『What's New in Cisco Product Documentation』は RSS フィードとして購読できます。また、リー
ダー アプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定するこ
ともできます。 RSS フィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSS バージョン 2.0 をサポー
トしています。
シスコ製品のセキュリティ
この製品には、輸入、輸出、譲渡、使用を規制する米国またはその他の国の法律の対象となる暗
号化機能が含まれています。 シスコの暗号化製品を譲渡された第三者は、その暗号化技術の輸
入、輸出、配布、および使用を許可されたわけではありません。 輸入業者、輸出業者、販売業
者、およびユーザは、米国および他の国での法律を順守する責任があります。本製品を使用する
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xix
はじめに
シスコ製品のセキュリティ
にあたっては、関係法令の順守に同意する必要があります。 米国および他の国の法律を順守でき
ない場合は、 本製品を至急送り返してください。
米国の輸出規制の詳細については、 http://www.access.gpo.gov/bis/ear/ear_data.html で参照できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xx
はじめに
シスコ製品のセキュリティ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
xxi
第
I
部
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
• 技術仕様, 3 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience, 9 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience およびネットワーク, 37 ページ
第
1
章
技術仕様
• 物理仕様および動作環境仕様, 3 ページ
• ケーブル仕様, 4 ページ
• ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て, 4 ページ
物理仕様および動作環境仕様
次の表は、Cisco Desktop Collaboration Experienceの物理仕様および動作環境仕様を示します。
表 2:物理仕様および動作環境仕様
仕様
値または範囲
表示
バックライト システムを持つ Thin-film transistor(TFT)の液晶ディ
スプレイ
表示領域
7 インチ 対角線(153.6 mm x 90.0 mm)
ディスプレイ解像度
1024 x 600
カメラ
1080p エンコード
プロセッサ
TI OMAP4460
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
3
ケーブル仕様
仕様
ポートとスロット、Cisco
Desktop Collaboration
Experience
値または範囲
• microSD カード スロット
• microUSB ポート
• 3.5 mm 単一プラグ ステレオ ヘッドフォン ジャック
• 電源ポート
• ネットワーク ポート
• コンピュータ ポート
• 補助ポート × 2
• HDMI ポート
接続
IEEE 802.11 a/b/g/n Wi-Fi
™
オペレーティング システム Android 4.1.1 (Jelly Bean)
ケーブル仕様
Cisco Desktop Collaboration Experience には、次のものがあります。
• LAN 10/100/1000BaseT 接続用の RJ-45 ジャック
• 追加の 10/100/1000BaseT 準拠の接続用の RJ-45 ジャック
• AC 電源コンセント
ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機は、ネットワーク接続に使用するネットワーク ポー
トとコンピュータ(アクセス)ポートを持っています。 それぞれ異なる目的で使用され、ポート
のピン割り当ても異なっています。
• ネットワーク ポートは 10/100/1000 SW ポートです。
• コンピュータ(アクセス)ポートは 10/100/1000 PC ポート です。
ネットワーク ポート コネクタのピン割り当て
次の表に、ネットワーク ポート コネクタのピン割り当てを示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
4
ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て
表 3:ネットワーク ポート コネクタのピン割り当て
ピン番号
機能
1
BI_DA+
2
BI_DA-
3
BI_DB+
4
BI_DC+
5
BI_DC-
6
BI_DB-
7
BI_DD+
8
BI_DD-
BI は双方向を表し、DA、DB、DC、および DD はそれぞれ、データ A、データ B、データ C、
およびデータ D を表します。
コンピュータ ポート コネクタのピン割り当て
次の表に、コンピュータ ポート コネクタのピン割り当てを示します。
表 4:コンピュータ(アクセス)ポート コネクタのピン割り当て
ピン番号
機能
1
BI_DB+
2
BI_DB-
3
BI_DA+
4
BI_DD+
5
BI_DD-
6
BI_DA-
7
BI_DC+
8
BI_DC-
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
5
ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て
ピン番号
(注)
機能
BI は双方向を表し、DA、DB、DC、および DD はそれぞれ、データ A、データ B、
データ C、およびデータ D を表します。
Cisco Desktop Collaboration Experience が使用するポート
次の表では、Cisco Desktop Collaboration Experience で使用されるポートについて説明します。 詳
細については、『Cisco Unified Communications Manager 8.6(1) TCP and UDP Port Usage』を参照し
てください。
表 5:Cisco Desktop Collaboration Experience が使用するポート
Cisco Desktop リモート デバ
Collaboration
イス ポート
Experienceソー
ス ポート
基本プロトコ プロトコル/
ル
サービス
68
67
-
DHCP クライ
アント
49152-53248
53
UDP
DNS クライア 名前解決のための DNS サポー
ント
ト
49152-53248
69
UDP
TFTP クライア TFTP サポートでは、中央サー
ント
バから各種コンフィギュレー
ション ファイルとイメージ
ファイルを取得する必要があり
ます
49152-53248
80
TCP/UDP
HTTP クライア
ント
80
設定されたサー TCP/UDP
バ
HTTP サーバ
123
123
NTP クライア
ント
49152-53248
設定されたサー TCP
バ
UDP
HTTP クライア
ント
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
6
備考
動的な IP アドレスを取得する
DHCP サポート
タイム ゾーンを取得するため
のネットワーク タイム プロト
コル
ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て
Cisco Desktop リモート デバ
Collaboration
イス ポート
Experienceソー
ス ポート
基本プロトコ プロトコル/
ル
サービス
49152-53248
6970
TCP
HTTP ダウン
ロード
ファイル転送サポートでは、中
央サーバから各種コンフィギュ
レーション ファイルとイメー
ジ ファイルを取得するために
必要なファイル転送サポート
49152-53248
5060
UDP
SIP UDP
デフォルトは 5060 で、管理者
によって変更できます。
49152-53248
5060
TCP
SIP TCP
デフォルトは 5060 で、管理者
によって変更できます。
49152-53248
5061
TCP
SIP/TLS
デフォルトは 5061 で、管理者
によって変更できます。
16384 ~ 32766 受信範囲
UDP
RTP
ポート範囲は、管理者が設定で
きます。
16384 ~ 32766 受信範囲
UDP
RTCP
RTCP は RTP ポート +1 です
4224
PC ダイナミッ
ク レンジ
22
設定されたサー TCP
バ
セキュア シェ
ル
23
設定されたサー TCP
バ
Telnet
備考
TCP
4051
TCP
ロード アップグレード
4052
RDP
ロード アップグレード
4061
特殊なデバッグ
8443
連絡先検索
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
7
ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
8
第
2
章
Cisco Desktop Collaboration Experience
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ, 9 ページ
• ネットワーク プロトコル, 12 ページ
• サポートされる機能, 18 ページ
• セキュリティ機能, 20 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience の導入, 30 ページ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650は、インターネット プロトコル(IP)ネットワークで
の音声通信を提供します。 Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、デジタル ビジネス電
話機と同じように機能し、電話コールの発受信に加えて、ミュート、保留、転送、スピード ダイ
ヤル、コール転送などの機能を使用できます。 また、データ ネットワークに接続するため、IP テ
レフォニー機能が拡張され、ネットワーク情報やサービス、およびカスタマイズ可能な機能やサー
ビスにアクセスできるようになります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスの機能は次のとおりです。
• 24 ビットの電話カラー スクリーン(タッチスクリーン サポート付き)
• フル ビデオ機能
• ギガビット イーサネット接続機能
• 外部のマイクロフォンおよびスピーカのサポート
• ワイヤレス ヘッドセット用 Bluetooth のサポート
• Wi-Fi によるネットワーク接続機能
• USB ポート
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、他のネットワーク デバイスと同様に設定と管理
を行う必要があります。 これらの電話機は、G.711a-law、G.711 mu-law、G.722、G.729a、G.729ab、
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
9
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ
iLBC、および iSAC コーデックのエンコード、および G.711a-law、G.711 mu-law、G.722、G.729、
G.729a、G.729b、G.729ab、iLBC、および iSAC コーデックのデコードをサポートしています。
注意
セル方式の電話、携帯電話、GSM 電話、または双方向ラジオをCisco Desktop Collaboration
Experience DX650 のすぐ近くで使用すると、相互干渉が発生することがあります。 詳細につい
ては、干渉が発生するデバイスの製造元のマニュアルを参照してください。
ここでは、Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 のコンポーネントについて説明します。
詳細については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series User Guide』を参照してく
ださい。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650
ここでは、Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の属性に関して説明します。
電話機ケーブルの取り付け
次の図および表を参照して、電話機を接続してください。
1
Kensington 製セキュリティ スロット
6
コンピュータ ポート
2
microUSB ポート
7
補助ポート
3
回線入力/出力ポート
8
USB ポート
4
電源ポート
9
HDMI® ポート
5
ネットワーク ポート
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 のボタンとハードウェア
次の図で、電話機の重要な部分を説明します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
10
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ
表 6:電話機のボタンとハードウェア
項目
説明
1
プライバシー シャッター ス スイッチをスライドさせて、カメラのシャッターを開いた
ライド スイッチ
り閉じたりします。
2
カメラ
ビデオ通話のための前面カメラ。
3
電話スクリーン
電話機の機能を表示します。
4
キーパッド
電話番号をダイヤルできます。
5
microSD カード スロット
microSD カードを接続できます。
6
ロック ボタン
電話スクリーンのロック、電話機の再起動、電話機のオン
とオフの切り替えに使用します。
7
転送ボタン
コールを転送します。
8
通話を終了ボタン
通話を終了します。
9
保留ボタン
コールを保留にする、または保留中のコールを解除します。
10
会議ボタン
会議コールを開始します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
11
ネットワーク プロトコル
項目
説明
11
音量ボタン
ハンドセット、ヘッドセット、スピーカーフォンの音量(オ
フフック)、および呼出音の音量(オンフック)を制御し
ます。
12
スピーカー ボタン
スピーカーフォン モードのオン/オフを切り替えます。 ス
ピーカーフォンがオンになっているとき、ボタンは点灯し
ています。
13
ビデオの停止ボタン
ビデオのオン/オフを切り替えます。 ビデオが停止中の場
合、ボタンが点灯します。
14
ヘッドセット ボタン
ヘッドセット モードのオン/オフを切り替えます。 ヘッド
セットがオンになっているとき、ボタンは点灯しています。
15
ミュート ボタン
マイクロフォン モードのオン/オフを切り替えます。 マイ
クロフォンがミュートになっているとき、ボタンは点灯し
ています。
16
ライト ストリップを備えた 着信コールまたは新しいボイス メッセージがあることを示
ハンドセット
します。
電話機およびケーブル ロック
ラップトップ ケーブル ロックを使用して、Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 をデスク
トップに固定できます。 ロックを電話機の背面にある盗難防止用セキュリティ コネクタに接続
し、ケーブルをデスクトップに固定できます。
セキュリティ スロットには最大 20 mm の幅のケーブルを挿入できます。 互換性のあるラップトッ
プ ケーブル ロックとして Kensington 製のラップトップ ケーブル ロックの他、電話機の背面にあ
るセキュリティ スロットに適合するその他のメーカー製ラップトップ ケーブル ロックがありま
す。
ネットワーク プロトコル
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機は、音声通信に必要ないくつかの
業界標準ネットワーク プロトコルとシスコ ネットワーク プロトコルをサポートしています。 次
の表に、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機でサポートされるネット
ワーク プロトコルの概要を示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
12
ネットワーク プロトコル
表 7:サポートされるネットワーク プロトコル Cisco Desktop Collaboration Experience DX650
ネットワーク プロトコル
目的
使用方法
Bluetooth
Bluetooth は、短距離におけるデバイスの通信方法を指 Cisco Desktop Collaboration
定する Wireless Personal Area Network(WPAN)プロト Experience DX600 シリーズで
は、Bluetooth 3.0 をサポートし
コルです。
ます。
Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズはハ
ンズフリー プロファイル
(HFP)、Advanced Audio
Distribution Profile(A2DP)、
Human Interface Device Profile
(HID)、Object Push Profile
(OPP)および Phone Book
Access Profile(PBAP)をサポー
トします。
ブートストラッププロトコル BootP は、特定の起動情報(IP アドレスなど)を Cisco —
(BootP)
Desktop Collaboration Experience DX650 などのネット
ワーク デバイスが検出できるようにするものです。
Cisco Discovery Protocol
(CDP)
CDP は、シスコの製造するすべての装置で動作するデ Cisco Desktop Collaboration
Experience DX650 では、補助
バイス検出プロトコルです。
VLAN ID、ポートごとの電源管
デバイスは、CDP を使用して自身の存在をネットワー
理の詳細情報、Quality of Service
ク内の他のデバイスにアドバタイズし、他のデバイス
(QoS)設定情報などの情報
の情報を受信することができます。
を、CDP を使用して Cisco
Catalyst スイッチとやり取りし
ています。
Cisco Peer-to-Peer Distribution CPPDP は、デバイスのピアツーピア階層を形成するた CPPDP は、ピア ファームウェ
Protocol(CPPDP)
めに使用されるシスコ独自のプロトコルです。 この階 ア共有機能で使用されます。
層はピア デバイスからネイバー デバイスにファーム
ウェア ファイルを配布するために使用されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
13
ネットワーク プロトコル
ネットワーク プロトコル
目的
ダイナミック ホスト コン
DHCP は、IP アドレスを動的に確保して、ネットワー
フィギュレーションプロトコ ク デバイスに割り当てるものです。
ル(DHCP)
DHCP を使用すると、Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズ デバイスをネットワークに
接続すれば、その電話機が機能するようになります。
IP アドレスを手動で割り当てたり、ネットワーク パラ
メータを別途設定したりする必要はありません。
使用方法
DHCP は、デフォルトで有効に
なっています。 無効にした場
合は、個々の電話機がある場所
で、IP アドレス、サブネット
マスク、ゲートウェイ、および
TFTP サーバを手動で設定する
必要があります。
シスコでは、DHCP のカスタム
オプション 150 を使用すること
を推奨します。この方法では、
TFTP サーバの IP アドレスをオ
プション値として設定します。
サポートされているその他の
DHCP 設定については、『Cisco
Unified Communications Manager
System Guide』の「Dynamic Host
Configuration Protocol」および
「Cisco TFTP」の章を参照して
ください。
(注)
オプション 150 を使
用できない場合、
DHCP オプション 66
の使用を試みること
ができます。
ハイパーテキスト転送プロト HTTP は、インターネットや Web 経由で情報を転送
コル(HTTP)
し、ドキュメントを移送するための標準的な手段で
す。
Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズの電
話機は、XML サービスおよび
トラブルシューティングのため
に HTTP を使用します。
Hypertext Transfer Protocol
Secure(HTTPS)
HTTP と HTTPS の両方をサポー
トする Web アプリケーション
には 2 つの URL が設定されて
います。 Cisco Desktop
Collaboration Experience HTTPS
をサポートする DX600 シリー
ズの電話機は HTTPS URL を選
択します。
Hypertext Transfer Protocol Secure(HTTPS)は、サーバ
の暗号化とセキュアな ID を確保できるように、ハイ
パーテキスト転送プロトコルと SSL/TLS プロトコルを
組み合わせたものです。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
14
ネットワーク プロトコル
ネットワーク プロトコル
目的
使用方法
IEEE 802.1X
IEEE 802.1X 標準は、クライアント/サーバベースのア
クセス コントロールと認証プロトコルを定義します。
これにより、未承認のクライアントが一般にアクセス
可能なポートから LAN に接続するのを制限します。
Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズの電
話機では、EAP-FAST および
EAP-TLS の認証方式をサポー
トすることによって、IEEE
802.1X 標準が実装されます。
クライアントが認証されるまでは、802.1X アクセス
コントロールによって、クライアントが接続されてい
るポートを経由する Extensible Authentication Protocol
over LAN(EAPOL)トラフィックのみが許可されま
す。 認証が完了すると、標準トラフィックがポートを
通過できます。
IEEE 802.11a/b/g/n
電話機で 802.1X 認証が有効に
なっている場合、PC ポートと
ボイス VLAN を無効にする必
要があります。 詳細について
は、802.1X 認証のサポート, (
28 ページ)を参照してくださ
い。
IEEE 802.11 標準は、ワイヤレス ローカル エリア ネッ 802.11 インターフェイスは、
トワーク(WLAN)におけるデバイスの通信方法を指 イーサネットのケーブル接続が
定します。
利用できないか望ましくない場
802.11a は 5 GHz 帯域で動作し、802.11b および 802.11g 合の展開オプションです。
は 2.4 GHz 帯域で動作します。
802.11.n は、2.4 GHz 帯域または 5GHz 帯域のいずれか
で動作します。
インターネット プロトコル
(IP)
IP は、パケットの宛先アドレスを指定し、ネットワー IP を使用して通信するには、
ク経由で送信するメッセージング プロトコルです。 ネットワーク デバイスに対し
て、IPアドレス、ドメイン名、
ゲートウェイ、およびネットマ
スクが割り当てられている必要
があります。
IPアドレス、サブネット、およ
びゲートウェイの識別情報は、
Dynamic Host Configuration
Protocol(DHCP)を通じて
Cisco DX650 を使用する場合
は、自動的に割り当てられま
す。 DHCP を使用しない場合
は、個々の電話機がある場所
で、これらのプロパティを手動
で割り当てる必要があります。
Link Layer Discovery Protocol
(LLDP)
LLDP は、CDP と同様の標準化されたネットワーク検 Cisco DX650 は、PC ポートで
出プロトコルで、一部のシスコ デバイスとサードパー LLDP をサポートします。
ティ製デバイスでサポートされています。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
15
ネットワーク プロトコル
ネットワーク プロトコル
目的
使用方法
Link Layer Discovery Protocol
- Media Endpoint Devices
(LLDP-MED)
LLDP-MED は、音声製品用 LLDP 標準の拡張です。
Cisco DX650 は、PC ポートで
LLDP をサポートします。
リアルタイムトランスポート RTP は、インタラクティブな音声やビデオなどのリア Cisco DX650 は、次のような情
プロトコル(RTP)
ルタイム データをデータ ネットワーク経由で転送す 報を通信するために、SW ポー
るための標準プロトコルです。
ト上で LLDP-MED をサポート
します。
• ボイス VLAN の設定
• デバイスの検出
• 電源管理
• インベントリ管理
LLDP-MED サポートの詳細に
ついては、LLDP-MED および
『Cisco Discovery Protocol』ホ
ワイト ペーパーを参照してく
ださい。
http://www.cisco.com/en/US/tech/
tk652/tk701/technologies_white_
paper0900aecd804cd46d.shtml
リアルタイム制御プロトコル RTCP は RTP と連動して、RTP ストリーム上で QoS
(RTCP)
データ(ジッター、遅延、ラウンドトリップ遅延な
ど)を伝送します。
音声コールの RTCP は、デフォ
ルトでは無効になっています。
(ビデオコールの音声ストリー
また、RTCP は、ビデオ エクスペリエンスが向上する ムとビデオ ストリームの両方
ように、オーディオ ストリームとビデオ ストリーム を含む)ビデオ コールの RTCP
は、デフォルトでは無効になっ
を同期する際にも使用されます。
ています。 Cisco Unified
Communications Manager
Administration からの個々の電
話機の RTCP を有効または無効
にすることができます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
16
ネットワーク プロトコル
ネットワーク プロトコル
目的
使用方法
セッション記述プロトコル
(SDP)
SDP は SIP プロトコルの一部であり、2 つのエンドポ
イント間で接続が確立されている間に、どのパラメー
タを使用できるかを決定します。 会議は、会議に参加
するすべてのエンドポイントがサポートする SDP 機能
だけを使用して確立されます。
コーデック タイプ、DTMF 検
出、コンフォート ノイズなど
の SDP 機能は、通常は運用中
の Cisco Unified Communications
Manager またはメディア ゲート
ウェイでグローバルに設定され
ています。 SIP エンドポイント
の中には、これらのパラメータ
をエンドポイント上で設定でき
るものがあります。
Session Initiation Protocol
(SIP)
SIP は、IP を介したマルチメディア会議のためのイン
ターネット技術特別調査委員会(IETF)標準です。
SIP は、アプリケーション層の ASCII ベースの制御プ
ロトコルであり(RFC 3261 で規定)、2 つ以上のエン
ドポイント間でコールを確立、維持、および終了する
ために使用できます。
他の VoIP プロトコルと同様
に、SIP はシグナリングとセッ
ション管理の機能をパケット
テレフォニー ネットワークの
内部で処理します。 シグナリ
ングによって、ネットワーク境
界を越えてコール情報を伝送す
ることが可能になります。セッ
ション管理とは、エンドツーエ
ンド コールの属性を制御する
機能を提供することです。
伝送制御プロトコル(TCP) TCP は、コネクション型の転送プロトコルです。
トランスポート レイヤ セ
キュリティ(TLS)
Cisco DX600 シリーズの電話機
では、Cisco
Unified Communications Manager
への接続、および XML サービ
スへのアクセスに TCP を使用
します。
TLS は、通信のセキュリティ保護と認証に使用される セキュリティが実装されると、
標準プロトコルです。
Cisco DX600 シリーズの電話機
では、Cisco Unified
Communications Manager に安全
に登録するときに TLS プロト
コルが使用されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
17
サポートされる機能
ネットワーク プロトコル
目的
トリビアルファイル転送プロ TFTP を使用すると、ファイルをネットワーク経由で
トコル(TFTP)
転送できます。
Cisco DX650 で TFTP を使用すると、電話タイプ固有
の設定ファイルを取得できます。
使用方法
TFTP は DHCP サーバが自動的
に識別する TFTP サーバがネッ
トワーク内に必要です。 DHCP
サーバが指定する以外の TFTP
サーバを電話機で使用する場合
は、電話機の [ネットワークの
設定(Network Configuration)]
メニューを使用して、TFTP
サーバの IP アドレスを手動で
割り当てる必要があります。
詳細については、『Cisco
Unified Communications Manager
System Guide』の「Cisco TFTP」
の章を参照してください。
ユーザ データグラム プロト
コル(UDP)
UDP は、データ パケットを配信するためのコネクショ UDP は RTP ストリームにのみ
ンレス型メッセージング プロトコルです。
使用されます。 電話機の SIP
シグナリングでは UDP をサ
ポートしていません。
関連トピック
Cisco Unified IP Communications 製品の連携, (37 ページ)
[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニュー, (123 ページ)
電話機の起動プロセス, (45 ページ)
サポートされる機能
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ電話機は、デジタル ビジネス フォンとほぼ
同様に機能し、コールを発信および受信できます。 Cisco Desktop Collaboration Experience DX650
は従来のテレフォニー機能に加えて、電話機をネットワーク デバイスとして管理およびモニタす
る機能も備えています。
次の各項では、電話機の機能について説明します。
機能の概要
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 では、Cisco WebEx、Cisco Unified Presence、インスタ
ント メッセージング、電子メール、ビジュアル ボイスメール、Cisco Unified Communications Manager
の音声とビデオテレフォニー機能など、コラボレーションアプリケーションの統合スイートが提
供されます。また Cisco DX600 シリーズの電話機は、Virtual Desktop Infrastructure(VDI)および
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
18
サポートされる機能
クラウド コンピューティングを提供します。 Cisco DX600 シリーズの電話機は、Google Play™ の
アプリケーションもサポートします。 Cisco DX600 シリーズ電話機がサポートする機能の概要に
ついて、およびそれらの設定方法に関するヒントについては、機能、テンプレート、サービス、
およびユーザ セットアップ, (133 ページ)を参照してください。
Cisco DX600 シリーズの電話機は、他のネットワーク デバイスと同様に、Cisco Unified
Communications Manager および IP ネットワークの他の部分にアクセスできるように設定する必要
があります。 DHCP を使用すると、デバイスに設定する設定値が少なくなります。 ただし、ネッ
トワークで必要な場合は、IP アドレス、TFTP サーバ、サブネット情報などの情報を手動で設定
できます。
Cisco DX600 シリーズの電話機は、IP ネットワーク上の他のサービスやデバイスと連携すること
で、高度な機能を提供できます。 たとえば、Cisco Unified Communications Manager を社内の
Lightweight Directory Access Protocol 3(LDAP3)標準ディレクトリと統合すると、ユーザが同僚の
連絡先情報を IP Phone で直接検索できるようになります。
さらに、Cisco DX600 シリーズの電話機はネットワーク デバイスであるため、詳細なステータス
情報を IP Phone から直接取得することができます。 この情報は、ユーザが Cisco DX600 シリーズ
の電話機を使用しているときに生じた問題をトラブルシューティングするのに役立ちます。
テレフォニー機能の管理
Cisco DX600 の追加の設定値は、Cisco Unified Communications Manager Administration から変更で
きます。 この Web ベースのアプリケーションを使用して、電話機登録基準とコーリング サーチ
スペースのセットアップ、社内ディレクトリとサービスの設定、その他のタスクを行うことがで
きます。 詳細については、関連項目および Cisco Unified Communications Manager のマニュアルを
参照してください。
Cisco Unified Communications Manager の管理ページの詳細については、Cisco Unified Communications
Manager のマニュアル(『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』など)を参
照してください。 また、このアプリケーションで参照できる状況依存ヘルプも参考情報として利
用できます。
Cisco Unified Communications Manager のマニュアルには、次の Web サイトでアクセスできます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/tsd_products_support_series_home.html
Cisco Business Edition 5000 のマニュアルには、次の場所からアクセスできます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps7273/tsd_products_support_series_home.html
ネットワーク パラメータ
DHCP、TFTP、IP の設定値などのパラメータは、電話機で設定できます。 また、現在のコールに
関する統計情報や、ファームウェアのバージョンも電話機で取得できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
19
セキュリティ機能
エンド ユーザ向けの情報
システム管理者は、多くの場合、ネットワーク内や社内の Cisco DX600 シリーズの電話機ユーザ
の主な情報源になります。 機能や手順について確実に最新の情報を伝えるために、Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 シリーズのマニュアルをよく読んでおいてください。 Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 シリーズの Web サイトに必ずアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/tsd_products_support_series_home.html
このサイトから、このサブページにあるさまざまなユーザ ガイドを見ることができます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/products_user_guide_list.html
マニュアルを提供することの他に重要な点は、使用可能な Cisco Desktop Collaboration Experience
DX600 シリーズの機能を伝えること(企業やネットワーク独自の機能を含む)、およびそれらの
機能にアクセスし、必要に応じてカスタマイズする方法を教えることです。
セキュリティ機能
Cisco Unified Communications Manager システムでセキュリティを実装すると、電話機や Cisco Unified
Communications Manager サーバの ID 盗用、データの改ざん、およびコール シグナリングとメディ
ア ストリームの改ざんを防止できます。
これらの脅威を軽減するため、Cisco Unified IP テレフォニー ネットワークは、電話機とサーバの
間にセキュアな(暗号化された)通信ストリームを確立し、維持します。ファイルはデジタル署
名してから電話機に転送し、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機間で
は、メディア ストリームとコール シグナリングを暗号化します。
Cisco DX650 は、デバイスがセキュリティ保護の対象になるかどうかを定義する電話セキュリティ
プロファイルを使用します。デバイスにセキュリティプロファイルを適用する方法については、
『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでセキュリティ関連の設定を行うと、電話機
の設定ファイルに重要な情報が保存されます。 設定ファイルのプライバシーを確保するには、そ
のファイルを暗号化用に設定する必要があります。 詳細については、 の「Configuring Encrypted
Phone Configuration Files」の章を参照してください。
次の表に、このマニュアルおよび他のマニュアルで、セキュリティに関する詳細情報が記載され
ている場所を示します。
表 8: Cisco DX600 シリーズおよび Cisco Unified Communications Manager セキュリティに関するトピック
トピック
参照
Cisco Unified Communications Manager および 『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してくだ
Cisco DX600 シリーズの電話機に関するセッ さい。
トアップ情報、設定情報、およびトラブル
シューティング情報を含む、セキュリティの
詳細な説明
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
20
セキュリティ機能
トピック
参照
Cisco DX600 シリーズ電話機でサポートされ サポート対象のセキュリティ機能, (22 ページ)を参照してくださ
るセキュリティ機能
い。
『Cisco DX600 Series Wireless LAN Deployment Guide』を参照してくださ
い。
セキュリティ機能に関する制約
セキュリティ上の制約事項, (28 ページ)を参照してください。
セキュリティ プロファイル名の表示
サポート対象のセキュリティ機能, (22 ページ) では、Cisco DX600
シリーズの電話機がサポートするセキュリティ機能の概要を示します。
これらの機能と、Cisco Unified Communications Manager および Cisco
DX600 シリーズの電話機のセキュリティの詳細については、『Cisco
Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
セキュリティが実装されているコールの識別 セキュアな電話コール, (25 ページ)を参照してください。
エクステンション モビリティ HTTPS のサポー ネットワーク プロトコル, (12 ページ)を参照してください。
ト
TLS 接続
ネットワーク プロトコル, (12 ページ)およびCisco Unified
Communications Manager での電話機の追加方法, (48 ページ)を参照
してください。
セキュリティと電話機の起動プロセス
電話機の起動プロセス, (45 ページ)を参照してください。
セキュリティと電話機の設定ファイル
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法, (48 ペー
ジ)を参照してください。
セキュリティが実装されているときの電話機 [TFTP サーバの設定(TFTP Server Settings)] メニュー, (122 ページ)
での [TFTP サーバ 1(TFTP Server 1)] また を参照してください。
は [TFTP サーバ 2(TFTP Server 2)] オプショ
ンの変更
電話機からアクセスする[セキュリティのセッ [個人セットアップ(Personal setup)] メニュー, (129 ページ)を参照
トアップ(Security Setup)] メニューの項目 してください。
電話機の Web ページへのアクセスの無効化
Web ページへのアクセスの有効化および無効化, (223 ページ)を参照
してください。
トラブルシューティング
『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してくだ
さい。
電話機からの CTL ファイルの削除
Cisco Desktop Collaboration Experience のリセット, (251 ページ)を参
照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
21
セキュリティ機能
トピック
参照
電話機のリセットまたは復元
Cisco Desktop Collaboration Experience のリセット, (251 ページ)を参
照してください。
Cisco DX600 シリーズの電話機の 802.1X 認証 802.1X 認証のサポート, (28 ページ) を参照してください。
サポート対象のセキュリティ機能
次の表に、Cisco DX650 でサポートされるセキュリティ機能の概要を示します。 これらの機能と、
Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified IP Phone のセキュリティの詳細について
は、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
Cisco DX650 の現在のセキュリティ設定については、[アプリケーション(Applications)] [設定
(Settings)] [Security(セキュリティ)] をタップします。 詳細については、[個人セットアップ
(Personal setup)] メニュー, (129 ページ)を参照してください。
表 9:セキュリティ機能の概要
機能
説明
イメージ認証
署名付きのバイナリ ファイル(拡張子 .sgn)によって、ファームウェア イメージ
が電話機へのロード前に改ざんされることを防止します。
イメージが改ざんされると、電話機は認証プロセスに失敗し、新しいイメージを
拒否します。
カスタマーサイト証明書のインス 各 Cisco DX650 には、デバイス認証用に一意の証明書が必要です。 Cisco DX650
トール
には製造元でインストールされる証明書(MIC)が含まれますが、追加のセキュ
リティについては、Cisco Unified Communications Manager Administration で、
Certificate Authority Proxy Function(CAPF)を使用して証明書をインストールする
ように指定できます。 あるいは、デバイス上の [エンタープライズ セキュリティ
(Enterprise security)] メニューからローカルで有効な証明書(LSC)をインストー
ルします。 詳細については、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のセキュ
リティ, (80 ページ)を参照してください。
イメージの暗号化
暗号化バイナリ ファイル(拡張子 .sebn)によって、ファームウェア イメージが
電話機へのロード前に改ざんされることを防止します。
イメージが改ざんされると、電話機は認証プロセスに失敗し、新しいイメージを
拒否します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
22
セキュリティ機能
機能
説明
デバイス認証
Cisco Unified Communications Manager サーバと電話機間で、一方のエンティティが
他方のエンティティの証明書を受け入れるときに行われます。 デバイスと Cisco
Unified Communications Manager の間でセキュアな接続を確立するかどうかを判別
し、必要に応じて TLS プロトコルを使用してエンティティ間にセキュアなシグナ
リング パスを作成します。 Cisco Unified Communications Manager では、認証でき
ない電話機は登録されません。
ファイル認証
電話機がダウンロードするデジタル署名ファイルを検証します。 ファイルの作成
後、ファイルの改ざんが発生しないように、電話機でシグニチャを検証します。
認証に失敗したファイルは、電話機のフラッシュ メモリに書き込まれません。 電
話機はこのようなファイルを拒否し、処理を続行しません。
ファイルの暗号化
暗号化により、ファイルの機密性の高い情報が電話機に転送される間に漏えいし
ないように保護されます。 さらに、電話機でも、ファイルが作成後に改ざんされ
ていないことを、署名を確認することで確認します。 認証に失敗したファイル
は、電話機のフラッシュ メモリに書き込まれません。 電話機はこのようなファイ
ルを拒否し、処理を続行しません。
シグナリング認証
TLS プロトコルを使用して、シグナリング パケットが転送中に改ざんされていな
いことを検証します。
製造元でインストールされる証明 各 Cisco DX600 シリーズの電話機は、デバイス認証に使用する固有の、製造元で
書
インストールされる証明書(MIC)が含まれています。 MIC は、個々の電話機を
識別するために長期的に割り当てられた証明を提供し、Cisco Unified Communications
Manager はこれを使用して電話機を認証します。
メディアの暗号化
SRTP を使用して、サポートされるデバイス間のメディア ストリームがセキュア
であること、および意図したデバイスのみがデータを受信し、読み取ることを保
証します。 デバイスのメディア マスターのキー ペアの作成、デバイスへのキー
の配布、キーが転送される間のキーの配布のセキュリティの確保などが含まれま
す。
CAPF(Certificate Authority Proxy
Function)
電話機に非常に高い処理負荷がかかる、証明書生成手順の一部を実装します。ま
た、キーの生成および証明書のインストールのために電話機と対話します。 電話
機の代わりに、お客様指定の認証局に証明書を要求するよう CAPF を設定できま
す。または、ローカルで証明書を生成するように CAPF を設定することもできま
す。
セキュリティ プロファイル
電話機がセキュリティ保護、認証、または暗号化の対象になるかどうかを定義し
ます。 この表の他の項目は、セキュリティ機能について説明しています。 これら
の機能と、Cisco Unified Communications Manager および Cisco DX600 シリーズの電
話セキュリティに関する詳細については、『Cisco Unified Communications Manager
Security Guide』を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
23
セキュリティ機能
機能
説明
暗号化された設定ファイル
電話機の設定ファイルのプライバシーを確保できるようにします。
電話機の Web サーバの無効化(オ セキュリティ上の目的で、電話機の Web ページ(ここには電話機のさまざまな処
プション)
理の統計情報が表示される)とユーザ オプション Web ページへのアクセスを防止
できます。 詳細については、ユーザ オプション Web ページの管理, (187 ページ)
を参照してください。
電話機のセキュリティ強化
Cisco Unified Communications Manager の管理ページから制御する追加セキュリティ
オプション。
• PC ポートの無効化
• Gratuitous ARP(GARP)の無効化
• PC ボイス VLAN の無効化
• Web アプリケーションへの限定的なアクセスの提供
• Bluetooth アクセサリ ポートの無効化
• 電話機の Web ページへのアクセスを無効にする
• 画面ロックが必要
• Google Play へのアクセス制御
• 未知の提供元からのアプリケーションのインストールに対するアクセス制御
802.1X 認証
Cisco DX600 シリーズの電話機は 802.1X 認証を使用して、ネットワークへのアク
セスの要求およびネットワーク アクセスができます。 詳細については、802.1X 認
証のサポート, (28 ページ)を参照してください。
SRST 向けのセキュアな SIP フェー セキュリティ目的で Survivable Remote Site Telephony(SRST)リファレンスを設定
ルオーバー
してから、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで従属デバイスをリ
セットすると、TFTP サーバは電話機の cnf.xml ファイルに SRST 証明書を追加し、
そのファイルを電話機に送信します。 その後、セキュアな電話機は TLS 接続を使
用して、SRST 対応ルータと相互に対話します。
シグナリング暗号化
デバイスと Cisco Unified Communications Manager サーバとの間で送信されるすべ
ての SCCP および SIP シグナリング メッセージが確実に暗号化されます。
セキュリティ プロファイル(Security Profiles)
Cisco Unified Communications Manager をサポートしている Cisco Desktop Collaboration Experience
DX600 デバイスは、すべてセキュリティ プロファイルを使用します。このプロファイルは、電話
機がセキュリティ保護、認証、または暗号化の対象になるかどうかを定義するものです。 セキュ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
24
セキュリティ機能
リティ プロファイルを設定し、電話機に適用する方法については、『Cisco Unified Communications
Manager Security Guide』を参照してください。
電話機に設定されているセキュリティ モードを確認するには、[セキュリティ設定(Security
Configuration)] メニューの [セキュリティ モード(Security Mode)] の設定を表示します。
セキュアな電話コール
Cisco DX650 に対するセキュリティは、Cisco Unified Communications Manager Administration の [電
話(Phone)] ウィンドウから [保護されたデバイス(Protected Device)] パラメータを有効にする
ことで実装されます。 セキュリティが実装されている場合、セキュアな電話コールは、Cisco
DX650 画面上の [セキュア コール(Secure Call)] アイコンによって識別できます。
セキュアなコールでは、すべてのコールシグナリングとメディアストリームが暗号化されます。
セキュアなコールは高度なレベルのセキュリティを提供し、コールに整合性とプライバシーを提
供します。 進行中のコールが暗号化されている場合、Cisco DX650 の [エンタープライズ セキュ
リティの設定(Enterprise security settings)] メニューの [セキュリティ モード(Security Mode)]
ステータスで [暗号化済み(Encrypted)] が示されます。
(注)
コールが PSTN などの非 IP コール レッグを経由してルーティングされる場合、コールが IP
ネットワーク内で暗号化されており、鍵のアイコンが関連付けられていても、そのコールはセ
キュアではないことがあります。
セキュアなコールでは、コールが暗号化され、発側と着側の両方のデバイスが保護されたデバイ
スとして設定されている場合、セキュア トーン機能が Cisco Unified Communications Manager 上で
有効になっていれば、ユーザへの通知に 2 秒間のトーンが再生されます。 このトーンは、コール
が応答されたとき、発側と着側の両者に対して再生されます。 このトーンは、発側と着側の両方
のデバイスが保護されていて、なおかつ暗号化メディア上でコールが行われたときでなければ再
生されません。 コールが暗号化されていないとシステムが判断した場合、Cisco Desktop Collaboration
Experience は、ノンセキュア通知トーン(6 回のビープ音)を再生して、コールが保護されていな
いことをユーザに警告します。 セキュア通知トーン機能および設定要件の詳細な説明について
は、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
(注)
ビデオは非セキュアで送信されます。 したがって、発側と着側の Cisco DX650 デバイスが両
方ともセキュアであっても、[暗号化済み(Encrypted)] 鍵アイコンがビデオ コールに対して
表示されることはありません。
ここでは、コール セキュリティについて説明します。
セキュアな会議コールの特定
セキュアな会議コールを開始し、参加者のセキュリティレベルをモニタすることができます。セ
キュアな電話会議は、次のプロセスに従って確立されます。
1 ユーザがセキュアな Cisco DX650 デバイスで会議を開始します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
25
セキュリティ機能
2 Cisco Unified Communications Manager は、セキュアな会議ブリッジをそのコールに割り当てま
す。
3 参加者が追加されると、Cisco Unified Communications Manager は、各デバイスのセキュリティ
モードを検証し、セキュアな会議のレベルを維持します。
4 Cisco DX650 は、電話会議のセキュリティ レベルを表示します。
(注)
参加者デバイスのセキュリティ モードおよびセキュアな会議ブリッジの可用性に応じて、さ
まざまな連携動作、制約事項、および制限事項が電話会議のセキュリティ レベルに影響しま
す。 Cisco DX650 では、セキュアなオーディオ電話会議のみがサポートされます。ビデオはセ
キュアになりません。 このような連携動作については、コール セキュリティの連携動作と制
限事項, (26 ページ) を参照してください。
セキュアな電話コールの識別
セキュアなコールは、ご使用の Cisco DX650 と相手側の電話機がセキュアなコール用に設定され
ている場合に確立されます。 それらは、同一のシスコ IP ネットワーク内に存在することも、シス
コ IP ネットワークの外部にあるネットワーク上に存在することもできます。 セキュアな電話会議
は、次のプロセスに従って確立されます。
1 ユーザがセキュアな Cisco DX650(暗号化セキュリティ モード)からコールを開始します。
2 Cisco DX650 は、[エンタープライズ セキュリティ(Enterprise security)] メニューに [暗号化済
み(Encrypted)] ステータスを表示します。 このステータスは、Cisco DX650 がセキュアなコー
ル用に設定されていることを示しますが、接続相手の電話機が同様にセキュアであるとは限り
ません。
3 セキュアな相手側デバイスにコールが接続されると、セキュリティ トーンが再生されます。こ
れは、会話の両側が暗号化され、セキュアであることを示しています。 それ以外の場合は、非
セキュア トーンが再生されます。
(注)
セキュア トーンは、Cisco Unified Communications Manager 上で有効になっている場合にのみ再
生されます。 Cisco Unified Communications Manager 上でセキュア トーンが無効になっている
場合、コールがセキュアであっても、非セキュア トーンが再生されます。 詳細については、
の「Configuring Secure and Nonsecure Indication Tones」の章を参照してください。『Cisco Unified
Communications Manager Security Guide』
コール セキュリティの連携動作と制限事項
Cisco Unified Communications Manager は、会議の確立時に電話機のセキュリティ ステータスを確
認し、会議のセキュリティ表示を変更するか、またはコールの確立をブロックしてシステムの整
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
26
セキュリティ機能
合性とセキュリティを維持します。次の表は、割り込み機能の使用時にコールのセキュリティレ
ベルに適用される変更内容を示しています。
表 10:割り込み使用時のコール セキュリティの連携動作
発信側の電話機 使用する機能 コールのセキュリ
のセキュリティ
ティ レベル
レベル
動作結果
非セキュア
割り込み
暗号化されたコー
ル
コールは割り込みを受け、非セキュア コー
ルとして識別されます。
セキュア
割り込み
暗号化されたコー
ル
コールは割り込みを受け、セキュア コール
として識別されます。
次の表は、発信側の電話機のセキュリティレベル、参加者のセキュリティレベル、およびセキュ
アな会議ブリッジの可用性に応じた、会議のセキュリティ レベルの変更に関する情報を示してい
ます。
表 11:会議コールのセキュリティの制限事項
発信側の電話
機のセキュリ
ティ レベル
使用する機 参加者のセキュリティ レ 動作結果
能
ベル
非セキュア
会議
セキュア
非セキュアな会議ブリッジ
非セキュアな会議
セキュア
会議
セキュア
会議
少なくとも 1 台のメン
バーが非セキュア。
セキュアな会議ブリッジ
セキュア
セキュアな会議ブリッジ
非セキュアな会議
セキュアな暗号化レベルの会議
非セキュア
ミートミー 最小限のセキュリティ レ 発信側は「セキュリティ レベルを満たし
ベルが暗号化。
ていません(Does not meet
Security Level)」というメッセージ
を受け取り、コールが拒否される。
セキュア
ミートミー 最小限のセキュリティ レ セキュアな会議ブリッジ
ベルは非セキュア
会議はすべてのコールを受け入れる。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
27
セキュリティ機能
VPN および Cisco Virtualization Experience Client(VXC)VPN を介してセキュアなビデオを使用す
る場合、サポートされる最大帯域幅は 320 Kpbs です。
電話機が Cisco TelePresence をコールする場合、最大帯域幅は 320 kbps です。
デバイス セキュリティ情報のリモートでの確認
手順
ステップ 1
デバイス セキュリティ情報をリモートで確認するには、デバイスが、Cisco Unified Communications
Manager サーバに登録されている必要があり、また [Web アクセス(Web Access)] が [デバイス設
定(Device Configuration)] ページで有効にされている必要があります。
ステップ 2
Web ブラウザで、デバイス セキュリティ情報を表示するには http://<device ip>/SecurityInformation
に、XML 形式でデバイス セキュリティ情報を表示するには http://<device ip>/SecurityInformationX
にアクセスしてください。
セキュリティ上の制約事項
電話機に暗号化が設定されていない場合、その電話機を使用して暗号化されたコールに割り込む
ことはできません。 この場合、割り込みに失敗すると、割り込みが開始された電話機でリオー
ダー トーン(速いビジー音)が聞こえます。
割り込みの開始側の電話機に暗号化が設定されている場合、割り込みの開始側は暗号化された電
話機からセキュアでないコールに割り込むことができます。 割り込みが発生すると、Cisco Unified
Communications Manager はそのコールをセキュアでないコールに分類します。
割り込みの開始側の電話機に暗号化が設定されている場合、割り込みの開始側は暗号化されたコー
ルに割り込むことができ、電話機はそのコールが暗号化されていることを示します。
802.1X 認証のサポート
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスは 802.1X 認証をサポートします。
概要
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスと Cisco Catalyst スイッチは、従来から Cisco Discovery
Protocol(CDP)を使用して相互を識別し、VLAN 割り当てやインライン パワー要件などのパラ
メータを特定していました。 CDP では、ローカルに接続されたワークステーションは識別されま
せん。 Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスは、EAPOL パススルー メカニズムを提供し
ます。 このメカニズムを使用すると、Cisco Desktop Collaboration Experience に接続されたワーク
ステーションは、LAN スイッチにある 802.1X オーセンティケータに EAPOL メッセージを渡すこ
とができます。 パススルー メカニズムにより、Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスは
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
28
セキュリティ機能
ネットワークにアクセスする前にデータ エンドポイントを認証する際 LAN スイッチとして動作
しません。
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスまた、プロキシ EAPOL ログオフ メカニズムも提供
します。 ローカルに接続された PC が IP フォンから切断された場合でも、LAN スイッチと IP フォ
ン間のリンクは維持されるので、LAN スイッチは物理リンクの障害を認識しません。 ネットワー
クの完全性が脅かされるのを避けるため、デバイスはダウンストリーム PC の代わりに EAPOL ロ
グオフ メッセージをスイッチに送ります。これは、LAN スイッチにダウンストリーム PC の認証
エントリをクリアさせます。
Cisco Desktop Collaboration Experience にはまた、802.1x サプリカントも含まれています。 このサ
プリカントを使用して、ネットワーク管理者は IP 電話と LAN スイッチ ポートの接続を制御でき
ます。 電話機に含まれる 802.1X サプリカントの現在のリリースでは、ネットワーク認証に
EAP-FAST オプションと EAP-TLS オプションが使用されています。
必要なネットワーク コンポーネント
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスでの 802.1X 認証のサポートには、次のようなコン
ポーネントが必要です。
• Cisco Desktop Collaboration Experience デバイス:電話機は、ネットワークにアクセスするた
めの要求を開始する 802.1x サプリカントとして機能します。
• Cisco Secure Access Control Server(ACS)(またはその他のサードパーティ製認証サーバ):
認証サーバと電話機の両方に、電話機を認証するための共有秘密が設定されている必要があ
ります。
• Cisco Catalyst スイッチ(またはその他のサードパーティ製スイッチ):スイッチは、オーセ
ンティケータとして機能し、電話機と認証サーバの間でメッセージを渡すことができるよう
に、802.1X をサポートしている必要があります。 この交換が完了した後、スイッチはネット
ワークへの電話機のアクセスを許可または拒否します。
ベスト プラクティス
次に、802.1X 設定の要件および推奨事項について説明します。
• 802.1X 認証の有効化: 802.1X 標準を使用して Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 を
認証するには、電話機で 802.1X を有効にする前に、その他のコンポーネントを正しく設定し
ておく必要があります。
• PC ポートの設定:802.1X 標準では VLAN の使用が考慮されないため、特定のスイッチ ポー
トに対してデバイスを 1 つだけ認証することを推奨します。 ただし、一部のスイッチ(Cisco
Catalyst スイッチなど)はマルチドメイン認証をサポートしています。 スイッチの設定によ
り、PC を電話機の PC ポートに接続できるかどうかが決定されます。
◦ 有効:複数ドメインの認証をサポートするスイッチを使用している場合、PC ポートを
有効化し、そのポートに PC を接続できます。 この場合、スイッチと接続先 PC 間の認
証情報の交換をモニタするために、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 はプロ
キシ EAPOL ログオフをサポートします。 Cisco Catalyst スイッチでの IEEE 802.1X サ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
29
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
ポートの詳細については、次の URL にある Cisco Catalyst スイッチのコンフィギュレー
ション ガイドを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/ps708/tsd_products_support_series_home.html
◦ 無効:スイッチで同じポート上の複数の 802.1X 準拠デバイスがサポートされていない
場合は、802.1X 認証を有効にするときに PC ポートを無効にするようにしてください。
このポートを無効にしないで PC を接続しようとすると、スイッチは電話機と PC の両
方に対してネットワーク アクセスを拒否します。
• ボイス VLAN の設定:802.1X 標準では VLAN が考慮されないため、この設定をスイッチの
サポートに基づいて行うようにしてください。
◦ 有効:複数ドメインの認証をサポートするスイッチを使用している場合は、ボイスVLAN
を引き続き使用できます。
◦ 無効:スイッチで複数ドメインの認証がサポートされていない場合は、ボイス VLAN
を無効にし、ポートをネイティブ VLAN に割り当てることを検討してください。
関連トピック
[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニュー, (123 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
新しい IP テレフォニー システムを導入するときは、システム管理者とネットワーク管理者がいく
つかの初期設定作業を実施して、ネットワークを IP テレフォニー サービス用に準備する必要があ
ります。 Cisco IP テレフォニー ネットワークのセット アップと設定に関する情報およびチェック
リストについては、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「System Configuration
Overview」の章を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager で IP テレフォニー システムをセットアップし、システム全
体にわたる機能を設定したら、Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスをシステムに追加で
きます。
Cisco Unified Communications Manager での Cisco Desktop Collaboration Experience の
セットアップ
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスを Cisco Unified Communications Manager データベー
スに追加するには、次の方法を利用できます。
• 自動登録
• Cisco Unified CM の管理
• Cisco Unified Communications Manager 一括管理ツール
• 一括管理ツール(BAT)と Tool for Autoregistered Phones Support(TAPS)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
30
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
Cisco Unified Communications Manager で電話機を設定する方法の詳細については、次の資料を参
照してください。
• 『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Cisco Unified IP Phones」の章
• 『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Cisco Unified IP Phone setup」
の章
• 『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Autoregistration setup」の章
• 『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』
関連トピック
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法, (48 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experienceデバイスのセット アップ Cisco Unified Communications Manager
次の手順では、Cisco Unified Communications Manager の管理ページでの Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズ デバイスの設定タスクの概要を示します。 この手順では、推奨する順
序に従って設定するプロセスを解説しています。 一部のタスクは、システムおよびユーザのニー
ズによっては省略できます。 手順および内容の詳細については、手順に示した資料を参照してく
ださい。
手順
ステップ 1
電話機について、次の情報を収集します。
• メディア アクセス コントロール (MAC) アドレス(イーサネット MAC アドレス)
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、イーサネット
MAC アドレスおよび無線 LAN MAC アドレスの 2 種類を使用します。 Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 は、Cisco Unified Communications Manager に追加さ
れるとき、イーサネット MAC アドレスを使用してプロビジョニングされる必要が
あります。
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の物理的な場所 Cisco Desktop Collaboration
Experience DX650
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 ユーザの名前またはユーザ ID
• デバイス プール(Device Pool)
• パーティション、コーリング サーチ スペース、およびロケーションの情報
• 回線の数と、それに関連して Cisco Desktop Collaboration に割り当てる電話番号(DN) Cisco
Desktop Collaboration Experience DX650
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 に関連付ける Cisco Unified Communications Manager
ユーザ Cisco Desktop Collaboration Experience DX650
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
31
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 テレフォニー機能またはアプリケーションに影
響する、Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の使用状況情報
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Cisco Unified IP Phones」
の章を参照してください。
ステップ 2
電話機に対応する十分なユニット ライセンスがあることを確認します。 詳細については、『Cisco
Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「Licensing」の章を参照してくださ
い。
ステップ 3
(必要に応じて)回線ボタン、スピード ダイヤル ボタン、サービス URL ボタンを変更して、電
話ボタン テンプレートカスタマイズします。 プライバシー、すべてのコール、モビリティ ボタ
ンを追加して、ユーザのニーズに対応します。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Phone button
template setup」の章を参照してください。
ステップ 4
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの必須フィールドに値を入力して、電話機を追加
および設定します。 フィールド名の横にあるアスタリスク(*)は、MAC アドレスやデバイス
プールなどの必須フィールドを示します。
この手順は、デバイスをデフォルトの設定で Cisco Unified Communications Manager データベース
に追加します。
詳細については、「Cisco Unified IP Phone Setup」の章(『 Cisco Unified Communications Manager
Administration Guide』の)を参照してください。
[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] フィールドについては「?」を参照して
ください。 ボタン ヘルプ([電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウ内)
(注)
ステップ 5
Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機とユーザの両方を同時に追
加する場合は、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Quick
user and phone addition」の章を参照してください。
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの必須フィールドに値を入力して、
電話機に電話番号(回線)を追加し、設定します。 フィールド名の横にあるアスタリスク(*)
は、電話番号やプレゼンス グループなどの必須フィールドを示します。
この手順では、プライマリとセカンダリの電話番号、および電話番号に関連付ける機能を電話機
に追加します。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Directory number
setup」の章を参照してください。
ステップ 6
短縮ダイヤル ボタンを設定し、短縮ダイヤル番号を割り当てます。
ユーザは、Cisco Unified Communications Manager ユーザ オプションを使用することで、スピード
ダイヤルの設定値を電話機上で変更できます。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Cisco Unified
IP Phone setup」の章の「Speed-dial and abbreviated-dial setup」の項を参照してください。
ステップ 7
Cisco Unified IP Phone サービスを設定し、IP Phone サービス(任意)を提供するためにサービスを
割り当てます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
32
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
ユーザは、Cisco Unified Communications Manager ユーザ オプション Web ページで、使用している
電話機のサービスを追加または変更できます。
ユーザが IP Phone サービスに登録できるのは、Cisco Unified Communications Manager
Administration で IP Phone サービスを最初に設定したときに、[エンタープライズ登録
(Enterprise Subscription)] チェックボックスをオフにしている場合だけです。
(注)
シスコが提供する一部のデフォルト サービスは、エンタープライズ登録に分類されて
いるため、ユーザはそれらをユーザ オプション Web ページから追加することはできま
せん。 このサービスは電話機にデフォルトで実装されているため、Cisco Unified
Communications Manager の管理ページで無効にした場合に限り電話機から削除できま
す。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「IP phone services
setup」の章を参照してください。
(注)
ステップ 8
IP Phone のサービスや URL へのアクセスを提供するために、プログラム可能なボタン(オプショ
ン)にサービスを割り当てます。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Cisco Unified
IP Phone setup」の章の「Service URL button setup」の項を参照してください。
ステップ 9
必須フィールドを設定して、ユーザ情報を追加します。 フィールド名の横にあるアスタリスク
(*)は、ユーザ ID や姓などの必須フィールドを示します。 この手順では、Cisco Unified
Communications Manager のグローバル ディレクトリにユーザ情報を追加します。
(注)
パスワード(ユーザ オプション Web ページ用)と PIN(Cisco エクステンション モビ
リティまたはパーソナル ディレクトリ用)を割り当てます。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「End user setup」
の章を参照してください。
(注)
(注)
ステップ 10
ユーザに関する情報を保存するために会社が Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)
ディレクトリを使用している場合、既存の LDAP ディレクトリを使用するために
Cisco Unified Communications をインストールして設定できます。
Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機とユーザの両方を同時に追
加する場合は、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Quick
user and phone addition」の章を参照してください。
ユーザをユーザ グループに関連付けます。 この手順では、ユーザ グループ内のすべてのユーザ
に適用される、共通のロールと権限のリストをユーザに割り当てます。管理者は、ユーザグルー
プ、ロール、および権限を管理することによって、システムユーザのアクセスレベル(つまり、
セキュリティのレベル)を制御できます。 たとえば、ユーザをシスコの標準 CCM エンド ユーザ
グループに追加する必要があります。こうすると、ユーザが Cisco Unified Communications Manager
ユーザ オプションにアクセスできるようになります。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の次の項を参照し
てください。
• 『End user setup』の章の「End user settings」の項
• 『Access control group setup』の章の「Add users to access control groups」の項
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
33
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
ステップ 11
(任意)ユーザを電話機に関連付けます。この手順では、コールの転送、スピードダイヤル番号
やサービスの追加などについて、ユーザが電話機を制御できるようにします。
電話機の中には、会議室にある電話機など、ユーザが関連付けられないものもあります。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「End user setup」
の章の「Associate devices to end user」の項を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加したら、次は電話機を設置し
ます。 電話機は、管理者(または電話機のユーザ)がユーザの作業場所に設置します。
(注)
電話機は、新品の場合でも、設置する前に最新のファームウェア イメージにアップグレード
してください。 アップグレードについては、次の URL で対象の電話機の readme ファイルを参
照してください。
http://tools.cisco.com/support/downloads/go/Redirect.x?mdfid=278875240
電話機がネットワークに接続されると、電話機の起動プロセスが開始され、電話機が Cisco Unified
Communications Manager に登録されます。 電話機の設置を完了するには、DHCP サービスを有効
にするかどうかに応じて、電話機上でネットワーク設定値を設定します。
自動登録を使用した場合は、電話機をユーザに関連付ける、ボタン テーブルや電話番号を変更す
るなど、電話機の特定の設定情報をアップデートする必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機のセット アップ
次の手順では、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ電話機の設置タスクの概要
およびチェックリストを示します。 この手順では、推奨する順序に従って電話機を設置するプロ
セスを解説しています。 一部のタスクは、システムおよびユーザのニーズによっては省略できま
す。 手順および内容の詳細については、手順に示した資料を参照してください。
手順
ステップ 1
電話機の電源を次の中から選択します。
• Power over Ethernet(PoE)
• 外部電源
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機を WLAN 環境で使用す
る場合、外部電源が必要です。
詳細については、Cisco Desktop Collaboration Experience の電源, (40 ページ) を参照してくださ
い。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
34
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
ステップ 2
電話機を組み立て、電話機の位置を調節し、ネットワーク ケーブルを接続します。 Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機を WLAN 環境で使用している場合は、ステップ
5 を参照してください。
この手順では、電話機の位置を決めて設置し、ネットワークに接続します。 詳細については、
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置, (70 ページ) を参照してください。
ステップ 3
電話機の起動プロセスをモニタします。 この手順では、プライマリとセカンダリの電話番号、お
よび電話番号に関連付ける機能を電話機に追加し、電話機が正しく設定されていることを確認し
ます。
詳細については、電話機の起動確認, (79 ページ) を参照してください。
ステップ 4
ワイヤレス ネットワークで Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズのネットワーク
のシリーズの電話機を展開するように選択した場合は、ステップ 5 に進みます。
IP ネットワーク用の電話上でイーサネットのネットワーク設定値を設定する場合、DHCP を使用
するか、手動で IP アドレスを入力して、電話機の IP アドレスを設定します。 詳細については、
ネットワーク設定(Network Settings), (80 ページ)および [イーサネット設定(Ethernet settings)]
メニュー, (123 ページ)を参照してください。
ステップ 5
ワイヤレス ネットワーク上に Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスを展
開するように選択する場合、次を実行する必要があります。
• ワイヤレス ネットワークを設定します。
• Cisco Unified Communications Manager Administration で、電話機のワイヤレス LAN を有効に
します。
• 電話機にワイヤレス ネットワーク プロファイルを設定します。
電話機のワイヤレス LAN は、電話機にイーサネット ケーブルが接続されているとアク
ティブになりません。
詳細については、VoIP ワイヤレス ネットワーク, (85 ページ) を参照してください。
(注)
ステップ 6
電話機および機能が正常に動作することを確認するために、Cisco Desktop Collaboration Experience
DX600 シリーズの電話機にコールを発信します。
『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series User Guide』を参照してください。
ステップ 7
エンド ユーザに対して、電話機の使用方法および電話機のオプションの設定方法を通知します。
詳細については、次を参照してください。 社内サポート Web サイト, (255 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
35
Cisco Desktop Collaboration Experience の導入
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
36
第
3
章
Cisco Desktop Collaboration Experience および
ネットワーク
• Cisco Unified IP Communications 製品の連携, 37 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience の電源, 40 ページ
• 電話機設定ファイル, 44 ページ
• 電話機の起動プロセス, 45 ページ
• Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法, 48 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスの決定, 52
ページ
Cisco Unified IP Communications 製品の連携
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスにより、データ ネットワークを経
由して、音声を使用して通信できるようになります。 この機能を提供するために、電話機では、
Cisco Unified CommunicationsCisco Desktop Collaboration ExperienceManager など、他の主要な
Cisco Unified IP テレフォニー コンポーネントを利用し、それらと連携します。
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を IP テレフォニー ネットワークで機能させるには、
Cisco Catalyst スイッチなどのネットワーク デバイスに接続する必要があります。 またコールを送
受信する前に、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を Cisco Unified Communications Manager
システムに登録する必要があります。
この章では、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600シリーズと Cisco Unified Communications
Manager、DNS サーバ、DHCP サーバ、TFTP サーバ、およびスイッチとの間で行われる相互対話
を中心に説明します。 また、電話機の電源オプションについて説明します。
音声および IP 通信に関する関連情報については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/products/sw/voicesw/index.html http://www.cisco.com/en/US/products/
sw/voicesw/index.html
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
37
Cisco Unified IP Communications 製品の連携
Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager との連
携
Cisco Unified Communications Manager は、業界標準のオープンなコール処理システムです。
Cisco Unified Communications Manager ソフトウェアは、従来の PBX 機能を企業の IP ネットワーク
に統合して、電話機間でコールを確立および切断します。 Cisco Unified Communications Manager
は、電話会議やルート プランなどの機能で必要になる IP テレフォニー システムのコンポーネン
ト(電話機、アクセス ゲートウェイ、およびリソース)を管理します。 また、Cisco Unified
Communications Manager には、次の機能もあります。
• 電話機のファームウェアの提供
• TFTP サービスを使用した設定ファイル、Certificate Trust List(CTL)ファイル、および証明
書信頼リスト(ITL)ファイル
• 電話機の登録
• コールの保存。この機能により、プライマリ Unified Communications Manager と電話機間でシ
グナリングが消失してもメディア セッションが継続されます。
この章で説明している IP デバイスと連携するための Cisco Unified Communications Manager の設定
方法については、の「Cisco Unified IP Phone Setup」の章を参照してください。『Cisco Communications
Manager Administration Guide』
(注)
Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話のタイプ(Phone Type)] ドロップ
ダウン リストで Cisco Desktop Collaboration Experience が表示されない場合は、次の URL にア
クセスして、使用している Cisco Unified Communications Manager バージョンの最新のサポート
パッチをインストールします。
http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html
最初に、検索フィールドに Cisco Unified Communications Manager と入力し、[検索(Find)] を
クリックします。
詳細については、使用可能なテレフォニー機能, (133 ページ)を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience と VLAN との連携
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機にはイーサネット スイッチが内蔵
されているため、パケットを電話機に転送することも、電話機の背面にあるコンピュータ(アク
セス)ポートとネットワーク ポートに転送することもできます。
コンピュータ(アクセス)ポートにコンピュータを接続した場合、コンピュータと電話機は、ス
イッチへの同じ物理リンクとスイッチ上の同じポートを共有します。 このように物理リンクが共
有されるため、ネットワークの VLAN 設定について、次のような考慮事項が存在します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
38
Cisco Unified IP Communications 製品の連携
• 現在の VLAN を IP サブネット ベースで設定することは可能です。 ただし、追加の IP アド
レスを取得して、同じポートに接続する他のデバイスと同じサブネットに電話機を割り当て
ることはできません。
• VLAN をサポートしている電話機上に存在するデータ トラフィックによって、VoIP トラ
フィックの品質が低下することがあります。
• ネットワーク セキュリティを確保するために、VLAN 音声トラフィックと VLAN データ ト
ラフィックの分離が必要になることがあります。
これらの問題は、音声トラフィックを別の VLAN 上に分離することで解決できます。 電話機の接
続先となるスイッチ ポートには、次の 2 つのトラフィックの伝送用に、それぞれ別個の VLAN を
再設定できます。
• IP Phone で送受信される音声トラフィック(Cisco Catalyst 6000 上などの補助 VLAN)
• IP Phone のコンピュータ(アクセス)ポート経由でスイッチに接続されている PC で送受信
されるデータ トラフィック(ネイティブ VLAN)
電話機を個別の補助 VLAN に分離すると、音声トラフィックの品質が向上するだけでなく、各電
話機に対して十分な IP アドレスが存在しない既存のネットワークにも多数の電話機を追加できる
ようになります。
詳細については、Cisco スイッチに添付されているマニュアルを参照してください。 スイッチに
関する情報には、次の URL からもアクセスできます。
http://cisco.com/en/US/products/hw/switches/index.html
Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager Express
との連携
Cisco Desktop Collaboration Experience が Cisco Unified Communications Manager Express(Unified
CME)と連携する場合は、電話機を CME モードにする必要があります。
ユーザが会議機能を起動すると、タグにより、電話機はローカルまたはネットワーク ハードウェ
アのどちらかの会議ブリッジを使用できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ電話機では、Unified CME モードで次の操作
はサポートされていません。
転送
接続されたコール転送のシナリオでのみサポートされます。
会議
接続されたコール転送のシナリオでのみサポートされます。
参加
会議ボタンを使用してサポートされます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
39
Cisco Desktop Collaboration Experience の電源
保留
保留ボタンを使用してサポートされます。
割り込み
サポートされていません。
直接転送
サポートされていません。
選択
サポートされていません。
ユーザは、異なる回線にわたる会議および転送コールを作成できません。
Cisco Desktop Collaboration Experience の電源
Cisco Desktop Collaboration Experience には、外部電源または Power over Ethernet(PoE)から電力
を供給できます。外部電源は個別の電源装置によって提供されます。スイッチは電話機のイーサ
ネット ケーブル経由で PoE を提供できます。
(注)
外部電源を使用する場合、イーサネット ケーブルを電話機に接続する前に、電源装置を電話
機に接続する必要があります。 外部電源から電力が供給されている電話機を取り外す場合は、
電源装置を取り外す前に、イーサネット ケーブルを電話機から取り外してください。
電力に関するガイドライン
次の表に、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスの電力のガイドライン
を示します。
表 12:Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電源に関するガイドライン
電源の種類
ガイドライン
外部電源:
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機では、
CP-PWR-CUBE-4 外部電 CP-PWR-CUBE-4 電源を使用します。
源を通じて電力を供給
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話
機をワイヤレス ネットワークに配置するときは、
CP-PWR-CUBE-4 を使用する必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
40
Cisco Desktop Collaboration Experience の電源
電源の種類
ガイドライン
外部電源:Cisco Unified
IP Phone パワー インジェ
クタを通じて電力を供
給。
Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタは、どの Cisco Desktop
Collaboration Experience 電話機にも使用できます。 インジェクタは、
ミッドスパン デバイスとして機能し、接続されている電話機にインラ
インパワーを供給します。 Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタ
は、スイッチ ポートと電話機間に接続されます。また、通電していな
いスイッチと IP Phone 間で最大 100 m のケーブル長をサポートしま
す。
PoE 電源:スイッチか
ら、電話機に接続した
イーサネット ケーブル経
由で供給されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、信
号ペアおよび予備のペアで IEEE 802.3af Class 3 電源をサポートしま
す。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、外
部アドオン デバイスに対して IEEE 802.3at をサポートします。
電話機を無停電で運用するには、スイッチがバックアップ電源を備え
ている必要があります。
スイッチ上で実行されている CatOS または IOS のバージョンが、予定
している電話機配置をサポートしていることを確認します。 オペレー
ティング システムのバージョンに関する情報については、スイッチの
マニュアルを参照してください。
NG-PoE+ のサポート:Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シ
リーズ デバイスは、NG-PoE+ スイッチのサポートがある限り、IEEE
802.3at よりも強力なパワーを引き出すことができます。
停電
電話機を経由して緊急サービスにアクセスするには、その電話機が電力を受信する必要がありま
す。 電源の中断が発生した場合は、電源が復旧するまで、利用および緊急コール サービス ダイ
ヤルは機能しません。 電源の異常および障害が発生した場合は、装置をリセットまたは再設定し
てから、利用および緊急コール サービスへのダイヤルを行う必要があります。
電話機の電力消費量の節減
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスでは、電力節約モードまたは
EnergyWise(Power Save Plus)モードを使用することで、消費電力量を削減できます。
省電力モード
電力節約モードでは、電話機を使用していない間、スクリーンのバックライトが消灯します。 電
話機は、ユーザがハンドセットを持ち上げるか、任意のボタンを押さない限り、スケジュールさ
れた期間にわたって、電力節約モードのままになります。 Cisco Unified Communications Manager
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
41
Cisco Desktop Collaboration Experience の電源
Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product
Specific Configuration)]領域で、次のパラメータを設定します。
ディスプレイ非点灯日(Days Display Not Active)
バックライトを非アクティブのままにする日を指定します。
ディスプレイ点灯時刻(Display on Time)
バックライトを自動的にアクティブにする時刻をスケジュールします。
ディスプレイ点灯継続時間(Display on Duration)
プログラムされた時刻にバックライトがオンになった後、オン状態を保つ時間の長さを指定
します。
EnergyWise モード
電力節約モードに加えて、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機は Cisco
EnergyWise(Power Save Plus)モードをサポートしています。 ネットワークに EnergyWise 機能が
有効な Cisco スイッチなどの EnergyWise(EW)コントローラが含まれている場合は、消費電力を
削減するために、これらの電話機をスケジュールに従ってスリープ(電源オフ)および復帰(電
源オン)するように設定できます。
EnergyWise は、電話機ごとに有効または無効に設定します。 EnergyWise を有効にした場合は、他
のパラメータと一緒にスリープと復帰の時刻を設定します。 これらのパラメータは、電話機設定
XML ファイルの一部として電話機へ送信されます。 Cisco Unified Communications Manager
Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、次のパラメータを設定しま
す。
Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)
電話機の電源をオフにする日のスケジュールを選択します。
電話機をオンにする時刻(Phone On Time)
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択した日について、電
話機の電源を自動的にオンにする時刻を決定します。
電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択した日について、電
話機の電源をオフにする時刻を決定します。
電話機をオフにするアイドル タイムアウト(Phone Off Idle Timeout)
電話機の電源をオフにする前に、電話機をアイドル状態にしておく必要がある時間の長さを
決定します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
42
Cisco Desktop Collaboration Experience の電源
音声によるアラートの有効化(Enable Audio Alert)
これを有効にすると、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] で指定した時刻の 10 分
前に電話機で音声アラートの再生が開始されます。
EnergyWise ドメイン(EnergyWise Domain)
その電話機が含まれる EnergyWise ドメインを指定します。
EnergyWise シークレット(EnergyWise secret)
EnergyWise ドメイン内での通信に使用するセキュリティの秘密パスワードを設定します。
EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)
電話機に電源レベルの更新を送信するための EnergyWise ドメイン コントローラのポリシー
を許可するかどうかを決定します。
電話機がスリープ状態のとき、Power Sourcing Equipment(PSE)は電話機にロック ボタンを点灯
するための最小限の電力を供給します。このため、スリープ中もロック ボタンを使用して電話機
を復帰させることができます。
LLDP での電力ネゴシエーション
電話機とスイッチは、電話機で消費する電力のネゴシエーションを行います。 Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは複数の電力設定で動作し、これにより、使用
可能な電力が少ないときは電力消費が低減されます。
電話機のリブートの後、スイッチは電力ネゴシエーションの1つのプロトコル(CDPまたはLLDP)
にロックされます。 スイッチは、電話機が送信した最初のプロトコル(電力の [しきい値限度値
(TLV)(Threshold Limit Value (TLV))] を含む)にロックされます。 システム管理者が電話機
上でそのプロトコルを無効にすると、スイッチがもう一方のプロトコルでの電力要求に対して応
答しないため、電話機がアクセサリの電源を投入できなくなります。
電力ネゴシエーションをサポートしているスイッチに電話機を接続する場合は、常に電力ネゴシ
エーションを有効にすることを推奨します(デフォルト)。
無効にした場合、スイッチが電話機に対して電力を供給しない可能性があります。 スイッチが電
力ネゴシエーションをサポートしていない場合は、アクセサリの電源を PoE+ で投入する前に、
電力ネゴシエーション機能を無効にします。 電力ネゴシエーション機能を無効にすると、電話機
は IEEE 802.3af-2003 規格で許容されている最大値まで、アクセサリに電源を供給できます。
(注)
CDP および電力ネゴシエーション機能を無効にすると、電話機は 15.4 W までアクセサリに電
力を供給できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
43
電話機設定ファイル
Wi-Fi 電源管理
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、電源管理のために、Unscheduled Auto Power Save
Delivery(U-APSD)を使用します。Wi-Fi マルチメディア(WMM)が有効にされると、U-APSD
がサポートされます。 Wi-Fi マルチメディア(WMM)が無効、または U-APSD が利用できない
場合、Cisco DX650は電源管理のために Power Save Poll(PS-POLL)を使用します。 詳細について
は、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series Wireless LAN Deployment Guide』を参照
してください。
電力に関する追加情報
次の表にあるドキュメントは、次のトピックに関する詳細情報を提供します。
• Cisco Unified IP Phone と連携する Cisco スイッチ
• 双方向電力ネゴシエーションをサポートしている Cisco IOS リリース
• 電力に関するその他の要件および制限事項
ドキュメントのトピック
URL
Cisco Unified IP Phone パワー インジェ http://www.cisco.com/en/US/products/ps6951/index.html
クタ
PoE ソリューション
http://www.cisco.com/en/US/netsol/ns340/ns394/ns147/ns412/
networking_solutions_package.html
Cisco Catalyst スイッチ
http://www.cisco.com/cisco/web/psa/default.html?mode=prod
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/index.html
サービス統合型ルータ
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/index.html
Cisco IOS ソフトウェア
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/products_
ios_cisco_ios_software_category_home.html
電話機設定ファイル
TFTP サーバには、Cisco Unified Communications Manager の接続パラメータを定義した電話機の設
定ファイルが保存されています。 通常、電話機のリセットが必要となるような変更を Cisco Unified
Communications Manager に加えると、その変更内容は、電話機の設定ファイルに自動的に反映さ
れます。
設定ファイルには、電話機が実行するイメージ ロードに関する情報も含まれています。 このイ
メージのロードが、電話機に現在ロードされているイメージと異なる場合、その電話機は、TFTP
サーバと交信して、必要なロード ファイルを要求します
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
44
電話機の起動プロセス
次の条件を満たしている場合、電話機は、TFTP サーバにある XmlDefault.cnf.xml という名前のデ
フォルト設定ファイルにアクセスします。
• 自動ネゴシエーションを Cisco Unified Communications Manager で有効にしている。
• 該当する電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加したことがない。
• 該当する電話機を初めて登録する。
(注)
設定ファイルのデバイス セキュリティ モードが Authenticated または Encrypted に設定されて
いるが、電話機が CTL ファイルまたは ITL ファイルを受信していない場合は、安全に登録で
きるように、電話機は 4 回ファイルの取得を試みます。
自動登録が有効になっておらず、Cisco DX650 が Cisco Unified Communications Manager データベー
スにまだ追加されていない場合、Cisco DX650 の登録要求が拒否されます。 Cisco DX650 で、[電
話サービスを使用できません(Telephone service is unavailable)] または [サーバへ
の接続が失われました(Lost connection to the server)] と表示されます。
Cisco DX650 は SEPmac_address.cnf.xml(mac_address は Cisco DX650 のイーサネット MAC アドレ
ス)という設定ファイルにアクセスします。 デバイスが先に設定されている場合、Cisco Unified
Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウにある説
明フィールドには事前に値が設定されます。 MAC アドレスは、Cisco DX650 デバイスを識別しま
す。
電話機の起動プロセス
VoIP ネットワークに接続すると、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機
で標準起動プロセスが開始されます。 ネットワークの設定に応じて、Cisco DX650 で次の手順の
一部のみ発生します。
1 スイッチからの電力の取得。 電話機が外部電源を使用していない場合、電話機に接続されてい
るイーサネット ケーブル経由でスイッチからのインライン パワーが供給されます。 [ネット
ワークを検出中...(Detecting Network...)] 画面が 30 秒間表示されます。
電話機はイーサネット接続を検出しようとします。 イーサネット接続が検出されても、割り当
てられた IP アドレスがない場合、ユーザは管理者もしくはアシスタントに連絡するよう求め
られます。 イーサネット接続が見つからない場合、電話機はワイヤレス ネットワーク接続を
確立しようとします。
詳細については、Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法, (48 ページ)
を参照してください。
2 (ワイヤレス LAN 上のみの Cisco DX650 のために)アクセス ポイントをスキャンします。
Cisco DX650 は、RF カバレッジ区域を無線でスキャンします。 電話機はネットワーク プロファ
イルを検索し、Service Set Identifier(SSID)と認証タイプが一致するアクセス ポイントをス
キャンします。 電話機は、ネットワーク プロファイルと一致する最も高い RSSI をアクセス
ポイントに関連付けます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
45
電話機の起動プロセス
詳細については、Cisco Unified Wireless AP の対話, (95 ページ)を参照してください。
3 (ワイヤレス LAN 上のみの Cisco DX650 のために)アクセス ポイントで認証します。 Cisco
DX650 が認証プロセスを開始します。 次の表では、認証プロセスについて説明します。
認証タイプ
キー管理オプション
説明
オープン(Open)
なし
すべてのデバイスでアクセス ポイントに認
証できます。 セキュリティを高めるため、
オプションとして静的 WEP 暗号化を使用で
きます。
共有キー
なし
電話機は WEP キーを使用してチャレンジ テ
キストを暗号化します。アクセス ポイント
は、チャレンジ テキストの暗号化に使用さ
れた WEP キーを検証してから、ネットワー
ク アクセスを使用可能にする必要がありま
す。
LEAP または
EAP-FAST
なし
RADIUS サーバがユーザ名とパスワードを
認証してから、ネットワーク アクセスが使
用可能になります。 名前とパスワードの認
証の詳細については、ワイヤレス LAN の
セットアップ, (111 ページ)を参照してく
ださい。
自動(AKM)(Auto
(AKM))
WPA、WPA2、または
CCKM
電話機はキー管理オプションの 1 つが有効
になっているアクセスポイントを探します。
ユーザ名とパスワードが RADIUS サーバに
よって認証されてから、ネットワーク アク
セスが使用可能になります。
自動(AKM)(Auto
(AKM))
WPA 事前共有キー、
WPA2 事前共有キー
電話機はキー管理オプションの 1 つが有効
になっているアクセスポイントを探します。
認証には、設定済みの WPA 事前共有キーま
たは WPA2 事前共有キーを使用します。
詳細については、認証方式, (101 ページ)を参照してください。
4 保存されている電話イメージのロード。 Cisco DX650 には、ファームウェア イメージとユーザ
定義プリファレンスを保存する、不揮発性のフラッシュ メモリがあります。 起動時に、電話
機はブートストラップ ローダーを実行して、フラッシュ メモリに保存されている電話機ファー
ムウェアをロードします。 このイメージを使用して、電話機はソフトウェアとハードウェアを
初期化します。
5 VLAN の設定。 Cisco DX650 が Cisco Catalyst スイッチに接続されると、このスイッチは、ス
イッチに定義されているボイス VLAN を電話機に通知します。 電話機は、Dynamic Host
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
46
電話機の起動プロセス
Configuration Protocol(DHCP)要求を使用して IP アドレスの取得を開始するには、VLAN メ
ンバーシップをあらかじめ把握している必要があります。
詳細については、[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニュー, (123 ページ)を参照して
ください。
6 IP アドレスの取得。 Cisco DX650 は、DHCP を使用して IP アドレスを取得する場合、DHCP
サーバに問い合わせます。 ネットワークで DHCP を使用していない場合は、個々の電話機が
ある場所でスタティック IP アドレスを手動で割り当てる必要があります。
詳細については、[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニュー, (123 ページ)を参照して
ください。
7 CTL ファイルの要求 TFTP サーバに、CTL ファイルが保管されています。 このファイルには、
電話機と Cisco Unified Communications Manager の間の安全な接続を確立するために必要な証明
書が含まれています。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』の「Configuring the
Cisco CTL Client」の章を参照してください。
8 ITL ファイルの要求 電話機は、まず CTL ファイルを要求し、次に ITL ファイルを要求します。
ITL ファイルは電話機が信頼できるエンティティの証明書を含んでいます。 証明書がサーバと
のセキュア接続の認証、またはサーバによるデジタル署名の認証に使用されます。 Cisco Unified
Communications Manager バージョン 8.5 以降は、ITL ファイルをサポートします。
9 TFTP サーバへのアクセス。 DHCP サーバは、IP アドレスの割り当てに加えて、電話機に TFTP
サーバを指定します。 電話機の IP アドレスを静的に定義した場合は、電話機がある場所で
TFTP サーバを設定する必要があります。設定すると、電話機は TFTP サーバに直接アクセス
します。 TFTP サーバが見つからない場合、ユーザは TFTP サーバ アドレスを入力するよう求
められます。
(注)
DHCP で割り当てられる TFTP サーバの代わりに、代替 TFTP サーバを割り当てて使用するこ
ともできます。
詳細については、[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニュー, (123 ページ)を参照して
ください。
10 設定ファイルの要求。 TFTP サーバは、Cisco Unified Communications Manager および電話機の
その他情報に接続するパラメータを定義するコンフィギュレーション ファイルを保持していま
す。
詳細については、Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法, (48 ページ)
を参照してください。
11 Cisco Unified Communications Manager と通信します。 設定ファイルは、Cisco DX650 と Cisco
Unified Communications Manager との間の通信方法、およびロード ID を電話機に提供する方法
を定義します。 電話機は、このファイルを TFTP サーバから取得すると、リストで優先順位が
最も高い Cisco Unified Communications Manager への接続を確立しようとします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
47
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法
電話機のセキュリティ プロファイルがセキュアなシグナリング(暗号化済みまたは認証済み)
に設定され、Cisco Unified Communications Manager がセキュア モードに設定されている場合、
電話機は TLS 接続を実行します。 それ以外の場合は、電話機は非セキュア TCP 接続を実行し
ます。
電話機がデータベースに手動で追加された場合、Cisco Unified Communications Manager は電話
機を識別します。 電話機がデータベースに手動で追加されておらず、Cisco Unified
Communications Manager で自動登録が有効になっている場合、電話機はCisco Unified
Communications Manager データベースで自動登録をしようとします。
(注)
CTL クライアントを設定している場合、自動登録は無効になっています。 この場合、Cisco
Unified Communications Manager データベースに電話機を手動で追加する必要があります。
12 電話機を初めて起動すると、[ようこそ(Welcome)] 画面が表示され、セットアップ アシスタ
ントが実行されます。
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法
Cisco DX650 を設置する前に、Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機を追加
する方法を選択しておく必要があります。
次の表に、電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法の概要を
示します。
表 13:電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法
方法
MAC アドレス 備考
の必要性
自動登録
No
電話番号の自動割り当てが可能です。
Tool for AutoRegistered
No
Phones Support(TAPS)を
使用した自動登録
自動登録および一括管理ツール(BAT)が必要です。
Cisco DX600 シリーズの電話機と Cisco Unified
Communications Manager Administration の情報をアッ
プデートします。
Cisco Unified
Communications Manager
Administration の使用
電話機を個々に追加する必要があります。
Yes
Cisco Unified
Yes
Communications Manager
Bulk Administration Tool の
使用
複数の電話機を同時に登録できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
48
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法
自動登録による電話機の追加
電話機を設置する前に自動登録を有効にしておくと、次のことが可能になります。
• 事前に電話機から MAC アドレスを収集することなく、電話機を追加する。
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機を IP テレフォニー ネットワー
クに物理的に接続したときに、その電話機を Cisco Unified Communications Manager データベー
スに自動的に追加する。 自動登録中に、Cisco Unified Communications Manager は連続する電
話番号の中から次に使用可能なものを電話機に割り当てます。
• 電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースにすばやく登録し、電話番号な
どの設定を Cisco Unified Communications Manager から変更する。
• 自動登録された電話機を新しい場所に移動し、電話番号を変更しないまま別のデバイス プー
ルに割り当てる。
(注)
自動登録は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用する
ことを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、
一括管理ツール(BAT)を使用します。
自動登録は、デフォルトでは無効になっています。 自動登録を使用しない方がよい場合もあ
ります。たとえば、電話機に特定の電話番号を割り当てる場合や、『Cisco Unified
Communications Manager Security Guide』で説明されているように、Cisco Unified Communications
Manager とのセキュア接続を使用する場合です。 自動登録の有効化については、『Cisco
Unified Communications Manager Administration Guide』の「Enabling Autoregistration」を参照し
てください。
自動登録と TAPS による電話機の追加
自動登録と TAPS(Tool for Autoregistered Phones Support)を使用すると、MAC アドレスを最初に
電話機から収集しなくても、電話機を追加することができます。
TAPS は、一括管理ツール(BAT)と連携して、Cisco Unified Communications Manager データベー
スにダミー MAC アドレスを使用して追加された一連の電話機をアップデートします。 TAPS を
使用して、MAC アドレスを更新し、電話機向けに事前定義された設定をダウンロードします。
(注)
自動登録と TAPS は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推
奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を
使用します。
TAPS を利用するには、管理者またはエンド ユーザが TAPS の電話番号をダイヤルして、音声プ
ロンプトに従います。 このプロセスが完了した後、電話機には電話番号とその他の設定値が含ま
れており、電話機は正しい MAC アドレスを使用して Cisco Unified Communications Manager の管
理ページで更新されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
49
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法
TAPS が機能するためには、Cisco Unified CM の管理([システム(System)] > [Cisco Unified CM])
で自動登録を有効にする必要があります。
(注)
Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを混合モードに設定すると、自動登録は自動的に無
効になります。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを非セキュア モードに設定すると、
自動登録は自動的には有効になりません。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してく
ださい。
Cisco Unified Communications Manager Administration での電話機の追加
Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して Cisco Desktop Collaboration Experience
DX600 シリーズ デバイスを個別に Cisco Unified Communications Manager データベースに追加でき
ます。 追加するには、まず各 Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機の MAC アドレスを取
得する必要があります。 MAC アドレスを特定する方法については、Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスの決定, (52 ページ) を参照してください。
Cisco DX650 を Cisco Unified Communications Manager に追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
MAC アドレスを取得した後、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[デバイス
(Device)] > [電話(Phone)] を選択します。
ステップ 2
[新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 3
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機を追加する場合は、[電話のタイプ
(Phone Type)] ドロップダウン リストから Cisco DX650 を選択します。
(注)
Cisco Unified Communications Manager バージョンによっては、Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズ エンドポイントを追加するとファームウェアのインストール
を行う前に Device Enabler をインストールする必要があります。
ステップ 4
[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 5
Cisco DX650 固有の詳細なパラメータ([デバイス プール(Device Pool)]、[電話ボタン テンプレー
ト(Phone Button Template)]、[デバイス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] な
ど)を入力します。
ステップ 6
[保存(Save)] をクリックします。
詳細な手順および Cisco Unified Communications Manager の概念については、『Cisco Unified
Communications Manager System Guide』の「System configuration overview」の章を参照してくださ
い。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
50
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法
関連トピック
自動登録による電話機の追加, (49 ページ)
自動登録と TAPS による電話機の追加, (49 ページ)
一括管理ツール電話テンプレートを使用した電話機の追加, (51 ページ)
一括管理ツール電話テンプレートを使用した電話機の追加
Cisco Unified Communications Manager一括管理ツール(BAT)は、複数の電話機の登録などのバッ
チ操作を実行できます。
(TAPS と組み合わせずに)一括管理ツール(BAT)だけを使用して電話機を追加するには、各電
話機の適切な MAC アドレスを取得する必要があります。
[一括管理(Bulk Administration)] メニューを使用した電話機の追加に関する詳細な手順について
は、Cisco Unified Communications Manager『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration
Guide』の「Inserting Phones」の章を参照してください。
一括管理ツールの使用の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration
Guide』を参照してください。 一括管理ツール(BAT)電話テンプレートの作成方法の詳細につい
ては、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』の「Phone Template」を
参照してください。
Cisco Unified Communications Manager に電話機を追加するには、次の手順に従います。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Managerから、[一括管理(Bulk Administration)] > [電話(Phones)]
> [電話テンプレート(Phone Template)] の順に選択します。
ステップ 2
[新規追加(Add New)] を選択します。
ステップ 3
[電話のタイプ(Phone Type)] を選択し、[次へ(Next)] を選択します。
ステップ 4
[デバイス プール(Device Pool)]、[電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)]、[デバイ
ス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] など、電話固有の詳細なパラメータを入
力します。
ステップ 5
[保存(Save)] を選択します。
ステップ 6
Cisco Unified Communications Managerから、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] > [新規追加
(Add New)] の順に選択することにより、既存の BAT 電話テンプレートを使用して電話機を追
加します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
51
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスの決定
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機の MAC
アドレスの決定
このマニュアルでは、Cisco DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスを決定するために必要な複
数の手順について説明します。 次の方法で、電話機の MAC アドレスを確認できます。
• 電話機から、[アプリケーション(Applications)] > [設定(Settings)] > [デバイスについて
(About device)] > [ステータス(Status)] を選択し、[MAC アドレス(MAC Address)] フィー
ルドを確認します。
• 電話機の背面にある MAC ラベルを確認する。
• 電話機の Web ページを表示し、[デバイス情報(Device Information)] ハイパーリンクをク
リックする。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
52
第
II
部
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
• Cisco Desktop Collaboration Experience の設置, 55 ページ
• 外部カメラ, 83 ページ
• VoIP ワイヤレス ネットワーク, 85 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience の設定, 115 ページ
• 機能、テンプレート、サービス、およびユーザ セットアップ, 133 ページ
第
4
章
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
• ネットワークの要件, 55 ページ
• Cisco Unified Communications Manager, 56 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント, 56 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience の設置, 70 ページ
• 電話機の起動確認, 79 ページ
• ネットワーク設定(Network Settings), 80 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のセキュリティ, 80 ページ
ネットワークの要件
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience電話機を設置する前に、ネットワーク内で電話機を設定
する方法を決定する必要があります。 その後、電話機を設置して機能を確認します。 詳細に
ついては、 Cisco Desktop Collaboration Experience およびネットワーク, (37 ページ)を参照し
てください。
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機をエンドポイントとしてネットワークで正常に運用す
るには、ネットワークが次の要件を満たしている必要があります。
• VoIP ネットワーク
◦ Cisco ルータおよびゲートウェイ上で VoIP が設定されている
◦ Cisco Unified Communications Manager がネットワークにインストールされ、コール処理
用に設定されている
• IP ネットワークが DHCP をサポートしているか、IP アドレス、ゲートウェイ、およびサブ
ネット マスクの手動割り当てをサポートしている
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
55
Cisco Unified Communications Manager
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機は、Cisco Unified Communications Manager から取
得した日時を表示します。 ユーザが電話の [日付と時刻の設定(Date and Time Settings)] メ
ニューで [日付と時刻の自動選択(Select Automatic Date & time)] をオフにすると、サーバの
時間と同期が取れなくなる可能性があります。
• Voice over Wireless LAN(Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のオプション)
◦ Voice over WLAN(VoWLAN)をサポートするための Cisco Aironet アクセス ポイント
(AP)が設定されている。
◦ VoWLAN をサポートするためのコントローラおよびスイッチが設定されている。
◦ ワイヤレス音声デバイスおよびユーザを認証するためのセキュリティが実装されてい
る。
Cisco Unified Communications Manager
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機は、コールの処理に Cisco Unified Communications
Manager を必要とします。 電話機を管理し、コールのルーティングと処理を適切に行うよう、Cisco
Unified Communications Manager を正しくセットアップするために、『Cisco Unified Communications
Manager Administration Guide』 または Cisco Unified Communications Manager アプリケーションの
状況依存ヘルプを参照してください。
自動登録を使用する計画がある場合は、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機をネットワー
クに接続する前に、自動登録が Cisco Unified Communications Manager の管理ページで有効になっ
ていて、正しく設定されていることを確認してください。 自動登録のイネーブル化と設定につい
ては、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
テレフォニー機能を設定して Cisco Unified Communications Manager 電話機に割り当てるには、Cisco
Desktop Collaboration Experience の管理ページを使用する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager Administration では、ユーザをデータベースに追加し、特定
の電話機に関連付けることができます。 この手順を完了すると、コール転送、スピード ダイヤ
ル、ボイス メッセージング システム オプションなどの項目を設定する Cisco Unified Communications
Manager ユーザ オプション ページにユーザがアクセスできるようになります。
関連トピック
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法, (48 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機は、電話機のコンポーネントまた
はアクセサリとして、次のものを備えています。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
56
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
ネットワーク ポートとコンピュータ ポート
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機の背面には次のポートがあります。
• ネットワーク ポート
• コンピュータ ポート
各ポートは、10/100/1000 Mbps 半二重または全二重(1000 Mbps 全二重を除く)による外部デバイ
スへの接続をサポートしています。 10 Mbps 接続にはカテゴリ 3/5/5e のケーブルを使用できます
が、100 Mbps 接続にはカテゴリ 5/5e ケーブル、1000Mbps 接続の場合はカテゴリ 5e ケーブルを使
用してください。
電話機をネットワークに接続するには、SW ネットワーク ポートを使用します。 このポートで
は、ストレートケーブルを使用する必要があります。電話機は、この接続を通じてスイッチから
インラインパワーを取得することもできます。
コンピュータなどのネットワークデバイスを電話機に接続するには、コンピュータポートを使用
します。 このポートでは、ストレート ケーブルを使用する必要があります。
ハンドセット
ワイド バンド対応ハンドセットは、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機で使用するため
に特別に設計されたものです。このハンドセットには、応答待ちの着信コールやボイスメッセー
ジを示すライト ストリップが含まれています。
ハンドセットを Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機に接続するには、ケーブルの一端を
ハンドセットに差し込み、反対側の端を電話機の背面にあるハンドセット ポートに差し込みま
す。
電話機が壁に取り付けられている場合は、受話器が受け台から滑り落ちないようにハンドセット
の受け台を調整する必要があります。
スピーカーフォンを無効にする
デフォルトでは、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機でワイドバンド対応のスピーカー
フォンが有効担っています。
スピーカーを無効にするには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用できま
す。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
57
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration にアクセスします。
ステップ 2
[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択し、変更する電話機を探します。
ステップ 3
電話機の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、[スピーカーフォンの無効化(Disable
Speakerphone)] チェックボックスをオンにします。
Cisco Desktop Collaboration Experience のアクセサリのサポート
次の表に、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機がサポートするアクセサリを示します。
「X」は特定の電話モデルのサポートを示し、ダッシュ(—)はサポートされていないことを意
味します。
表 14:Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のアクセサリのサポート
アクセサリ
タイプ
Cisco Desktop
Collaboration
Experience DX650
シスコ製アクセサリ
Logitech C920-C Web カメラ:外部カメラ, (83 ペー
ジ)を参照してください。
アドオン モジュール X
サードパーティ製アクセサリ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
58
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
アクセサリ
Cisco Desktop
Collaboration
Experience DX650
タイプ
X
ヘッドセット:ヘッドセット, (61 ページ)を参照し アナログ
てください。 この項では、各ヘッドセット タイプにつ マイクロフォンに統
いて説明しています。
合された 3.5 mm 単一
プラグ アナログ ワイ
ドバンド
(注)
RJ-11 アナ
ログ ヘッド
セットはサ
ポートされ
ません。
アナログ ワイドバン X
ド
Bluetooth
X
USB(有線またはワ
イヤレス)
X
マイクロフォン:外部スピーカおよびマイクロフォン, 外部 PC
(61 ページ)を参照してください。
X
スピーカー:外部スピーカおよびマイクロフォン, (
61 ページ)を参照してください。
外部 PC
X
ビデオ ディスプレイ:ビデオ ディスプレイ, (72 ペー 外部 PC
ジ)を参照してください。
X
USB ポートと USB シリアル コンソールのデータ情報
Cisco Desktop Collaboration Experience にはユニットの背面に microUSB ポートが 1 つ、USB ポート
が 1 つあり、側面に USB ポートが 1 つ存在します。 Cisco Desktop Collaboration Experience では、
USB ポートで合計で最大 10 台のデバイス接続をサポートしています。 Cisco Desktop Collaboration
Experience に接続された各デバイスは、最大デバイス数に含まれます。 サポートされるアクセサ
リには、USB シリアル ケーブル、USB マウス、USB キーボード、USB 電源供給ハブ、USB メモ
リ スティックなどがあります。
(注)
すべての USB ハブの電源をオンにする必要があるため、1 つ以上のハブを含むキーボードは、
電話機で許可されません。それは、電源供給のないハブが含まれるためです。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
59
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
また、Android Debug Bridge(ADB)アクセスに USB 接続を使用できます。 ADB 利用の詳細につ
いては、http://developer.android.com/index.html を参照してください。
USB シリアル コンソールでは、USB ポートをコンソールとして使用することで、シリアルポート
が必要なくなります。 次の表に、USB コンソールの設定項目を示します。
表 15:USB コンソールの設定
(注)
パラメータ
設定
ボー レート
115200
データ
8 ビット
パリティ
なし
ストップ
1 ビット
フロー制御
なし
Cisco Desktop Collaboration Experience にはドライバがあらかじめ組み込まれているため、シス
コがサポートするケーブル タイプの数には制限があります。 シスコは、IOGEAR の USB シリ
アル アダプタを使用することを推奨します。
USB コンソールの使用
USB コンソール ケーブルは、一方に USB インターフェイス、そしてもう一方にシリアル インター
フェイスを備えています。 USB インターフェイスは、Cisco Desktop Collaboration Experience 上の
3 つの USB ポートのいずれかに接続することが可能です。 シリアル インターフェイスは、PC の
シリアル ポートに接続します。
ヒント
PC/ラップトップ上にシリアル ポートがない場合は、背中合わせにした 2 本の USB コンソール
ケーブルを、それらの間にヌル モデム ケーブルを挟んで接続できます。
USB コンソールを使用するには、次の手順を使用します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
60
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager の、デバイス ページでクレデンシャルを設定します。
ステップ 2
[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] ウィンドウで、[USB デバッグ
(USB debugging)] 有効にします。
ステップ 3
Cisco Desktop Collaboration Experience に USB シリアル ケーブルを接続します。 Cisco Desktop
Collaboration Experience のコンソール出力が、端末画面に表示されます。
ステップ 4
出力が停止したら、[<Return>] をタップしてサインインに進みます。
ステップ 5
$ プロンプト画面の後に、Cisco Desktop Collaboration Experience の問題を診断するための debugsh
などのツールを使用できます。
外部スピーカおよびマイクロフォン
外部スピーカーおよびマイクロフォンは、プラグアンドプレイ式のアクセサリです。 Cisco Desktop
Collaboration Experience では、外部 PC タイプのマイクロフォン、および増幅器で電力が供給され
るスピーカーを、ラインイン/アウトのジャックを使用して接続できます。 外部マイクロフォンを
接続すると内部マイクロフォンが無効になり、外部スピーカーを接続すると電話機の内部スピー
カーが無効になります。
(注)
低品質の外部オーディオ デバイスを使用してラウドスピーカーを極端な大音量で再生したり、
マイクロフォンをラウドスピーカーのごく近くに設置したりすると、スピーカーフォンの通話
相手に不快なエコーが聞こえる場合があります。
ヘッドセット
シスコでは、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機で使用するサードパーティ製ヘッドセッ
トについて社内でテストを実施していますが、ヘッドセットや受話器のベンダーの製品について
は動作の保証やサポートは行っていません。
電話機を使用すると、ヘッドセットのマイクロフォンが検出するバックグラウンド ノイズの一部
が軽減されますが、さらにこのバックグラウンド ノイズを削減して全体的なオーディオ品質を改
善するには、ノイズを遮断するヘッドセットを使用することを推奨します。
シスコでは、不要な無線周波数(RF)および可聴周波数(AF)が遮蔽された高品質のヘッドセッ
トなどの外部デバイスの使用を推奨しています。 ヘッドセットの品質や、携帯電話および双方向
ラジオなど他のデバイスとの間隔によっては、雑音やエコーが入ることもあります。 ハム音は、
相手方だけに聞こえる場合もあれば、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のユーザおよび
相手方の両方に聞こえる場合もあります。 電灯、電動機、大型の PC モニタなど、さまざまな外
部要因によりこの低い雑音が発生します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
61
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
(注)
場合によっては、ローカル電源キューブやパワー インジェクタを使用することにより、ハム
雑音を軽減または除去できることがあります。
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を実際に展開する場合、環境やハードウェアにより不
整合が発生することがあるので、すべての環境に対して最適な唯一のヘッドセットを見出すこと
は不可能です。
ヘッドセットを選定して環境に大規模に展開する前に、実際の環境での使用に最適かどうかをテ
ストすることを推奨します。
関連トピック
外部デバイスの使用, (69 ページ)
音質
物理的、機械的、および技術的な性能以上に、ヘッドセットの音質がユーザと通話相手の双方に
とって良質である必要があります。 音質の判断は主観によるので、シスコが特定のヘッドセット
のパフォーマンスを保証することは不可能です。 しかし、大手メーカーのさまざまなヘッドセッ
トについて、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機で良好に作動することが報告されていま
す。 詳細については、ヘッドセットのマニュアルを参照してください。
有線ヘッドセット
有線ヘッドセットでは、音量ボタンやミュート ボタンも含めて、Cisco Desktop Collaboration
Experience 電話機のすべての機能を使用できます。 これらのボタンを使用して、ヘッドセットの
音量を調整したり、ヘッドセット マイクからの音声が相手に聞こえないようにしたりすることが
できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience は、3.5 mm 単一プラグ ステレオ ヘッドセットをサポートし
ます。 有線ヘッドセットを Cisco Desktop Collaboration Experience に接続する場合は、ヘッドセッ
トをヘッドセット ポートに差し込んでから、そのヘッドセットを使用してコールの発信や応答を
行います。
ヘッドセットがアナログの場合は、ワイドバンド コーデックの設定方法について、を参照してく
ださい。
関連トピック
アナログのヘッドセット, (64 ページ)
有線ヘッドセットへの接続
有線ヘッドセットを Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機に接続するには、次の手順を実
行します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
62
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
手順
ステップ 1
ヘッドセットを電話機の背面にあるヘッドセット ポートに差し込みます。
ステップ 2
電話の発信または応答を行うには、電話機のヘッドセット ボタンを押します。
有線ヘッドセットの無効化
ヘッドセットを無効にするには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用しま
す。 ヘッドセットを無効にすると、スピーカーフォンも無効になります。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでヘッドセットを無効にするには、[デバイス
(Device)] > [電話(Phone)] を選択し、変更する電話機を見つけます。
ステップ 2
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウ([プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration)] レイアウト部分)で、[スピーカーフォンとヘッドセットの無効化(Disable
Speakerphone and Headset)] チェックボックスをオンにします。
USB ヘッドセット
有線およびワイヤレスの USB ヘッドセットがサポートされています。 側面 USB ポートに USB
ヘッドセット(またはワイヤレスヘッドセットの場合はベースステーション)を接続できます。
関連トピック
ワイヤレス ヘッドセット, (64 ページ)
USB ヘッドセットの有効化
Cisco Unified Communications Manager の管理ページ(表示されるウィンドウの [プロダクト固有の
設定(Product Specific Configuration)] のレイアウト部分)で、使用可能な USB ポート(背面 USB
ポートのパラメータまたは側面 USB ポートのパラメータ)を有効にする必要があります。 また、
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、USB クラスを有効化/無効化するパラメー
タとして [オーディオ クラス(Audio Class)] が選択されていることも確認します。
このパラメータは、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [電
話(Phone)])、[エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウ([シ
ステム(System)] > [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)])または、
[共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [デバイ
ス設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)])で有効化また
は無効化できます。 また、設定ウィンドウで対応する [共通設定の上書き(Override Common
Settings)] パラメータも確認します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
63
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
USB ヘッドセットの無効化
USB ヘッドセットを無効化するには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで有効
化した USB ポート(またはオーディオ クラスのパラメータ)を無効化します。 また、電話機の
[アクセサリ(Accessories)] ウィンドウから別のタイプのヘッドセットを選択することもできま
す。この選択により、直前に有効にしていたヘッドセットが無効になります。
アナログのヘッドセット
アナログのヘッドセットは、Cisco Desktop Collaboration Experience でサポートされています。 た
だし、Cisco Desktop Collaboration Experience では、アナログのヘッドセットが接続されたときに検
出できません。
ワイヤレス ヘッドセット
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機では、ワイヤレス ヘッドセットを使用できます。
サポートされるワイヤレス ヘッドセットの詳細情報
シスコの Web サイトでは Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機で動作するワイヤレス ヘッ
ドセットについて説明しています。
手順
次の URL にアクセスします。
http://www.cisco.com/en/US/prod/voicesw/ucphone_headsets.html
ヘッドセットの接続およびこの機能の使用については、ワイヤレス ヘッドセットのマニュアルを
参照してください。
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセット
Cisco Desktop Collaboration Experienceは、ヘッドセットで Bluetooth がサポートされている場合、
Bluetooth バージョン 3.0 テクノロジーをサポートします。 Bluetooth では、30 フィート(10 m)以
内の範囲の低帯域幅でワイヤレス接続を行えます。 1 ~ 2 m(3 ~ 6 フィート)の範囲で最良の性
能が得られます。 ヘッドセットは最大 5 個以上ペア化できますが、最後に接続したヘッドセット
だけがデフォルトとして使用されます。
干渉が発生する可能性が考えられます。 シスコでは、他の 802.11b/g デバイス、Bluetooth デバイ
ス、電子レンジ、大型の金属製の物体を近くに置かないように推奨しています。 可能であれば、
他の 802.11 デバイスで 802.11a チャネルを使用するように設定してください。
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットが動作するために、ヘッドセットが電話機の直接の見通し線内
にある必要はありませんが、壁やドアなどの障害物、および他の電子デバイスからの干渉が接続
に影響を及ぼすことがあります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
64
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
Bluetooth デバイス プロファイル
[デバイス プロファイル設定(Device Profile Settings)] 画面で、相手側デバイスに使用できるプロ
ファイルが表示されます。 プロファイルを無効にすると、プロファイルがオフになり、ユーザは
使用することができません。
ハンズフリー プロファイル
ご使用の電話機は、さまざまハンズフリー プロファイル機能をサポートしており、電話機を操作
しなくてもハンズフリー デバイス(Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットなど)を使用して特定のタ
スクを実行できます。 たとえば、電話機で [リダイヤル(Redial)] を押す代わりに、Bluetooth ワ
イヤレス ヘッドセットからそのメーカーの手順に従って電話番号をリダイヤルできます。
Cisco Desktop Collaboration Experience で使用される Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットには、次の
一般的なハンズフリー機能が適用されます。
• Bluetooth HFP の接続/切断状態に対応
• 音声ゲートウェイ(AG)で電話番号をダイヤルすることで発信
• コールが接続または接続解除されるタイミングの指定
• コールの受信時に、アプリケーションに通知(インバンド着信音)
• インバンド着信音の有効化または無効化
• 電話ステータスの報告(AG から発信者 ID、信号強度およびバッテリ レベル)
• コールの応答または拒否
• 発信者 ID でコール ウェイティング通知を受領
• コールの保留、待機中への切り替え
• AG および電話アプリケーションで保留と通話の切り替え
• 音声の携帯電話への切り替え、ハンズフリー機器への再切り替え
• 携帯電話のコール リストの取得
各種ハンズフリーデバイスは、それぞれ機能のアクティブ化方法が異なります。デバイスのメー
カーが、同じ機能を指すときに異なる用語を使用している可能性もあります。
詳細については、各メーカーのマニュアルを参照してください。
電話帳アクセス プロファイル
Bluetooth 電話帳アクセス プロファイル(PBAP)により、ユーザは、ペアリングされたモバイル
デバイスから Cisco DX650 に連絡先およびコール履歴を共有することができます。 ユーザは、モ
バイル デバイスがペアリングされている場合、手動もしくは自動での連絡先やコール履歴のダウ
ンロードを選択することができ、DX650 に連絡先を保存することも選択できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
65
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
デバイス プロファイルの有効化
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administrationで、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)]
を選択し、変更する電話機を見つけ、その電話機の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンド
ウに移動します。
ステップ 2
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、Bluetooth の設定で [有効(Enable)] を選択し
ます。 [Bluetooth 契約のインポートを有効にする(Enabled for Allow Bluetooth Contacts Import)] 設
定を選択し、[電話帳のデータを転送するためのプロファイル(Phone Book Access Profile)] を有
効にします。 [Bluetooth ハンズフリー モードを有効にする(Enabled for Allow Bluetooth Mobile
Handsfree Mode)] を選択し、ハンズフリー プロファイルを有効にします。
ステップ 3
変更を保存します。
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットおよび Cisco Desktop Collaboration Experience
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機では、Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットを使用でき
ます。
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機は、共有キーによる認証と暗号化方式を利用してヘッ
ドセットと接続します。 Cisco Desktop Collaboration Experience は、一度に最大 5 個のヘッドセッ
トと接続できます。最後に接続されたヘッドセットがデフォルトとして使用されます。通常、ペ
アリングはヘッドセットごとに 1 回実行されます。
デバイスがペア化された後、両方のデバイス(電話機とヘッドセット)が有効化済みで、相互の
有効範囲内にある限り、その Bluetooth 接続が維持されます。 この接続は通常、一方のデバイスの
電源が切断された後、再び電源が投入されると、自動的に接続を再確立します。 ただし、一部の
ヘッドセットでは、ユーザによる接続の再確立が必要です。
ステータス バーの Bluetooth
アイコンは Bluetooth がオンであることを示します。
ヘッドセットが Cisco Desktop Collaboration Experience から 10 m(30 フィート)を超えて離れてい
ると、Bluetooth の接続は 15 ~ 20 秒間のタイムアウト後にドロップされます。 ペア化されたヘッ
ドセットが Cisco Unified IP Phone の範囲内に戻ってきたときに当該電話機が別の Bluetooth ヘッド
セットに接続していないと、範囲内にある Bluetooth ヘッドセットが自動的に再接続します。 電力
節約モードで動作する一部のタイプの電話機では、再接続を開始するために、ユーザがオペレー
ション ボタンを押してヘッドセットを「ウェイクアップ」させることができます。
ヘッドセットを有効にしてから、電話機アクセサリとして追加するには、次の手順を実行する必
要があります。
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットの有効化
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットは、使用する前に有効にする必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
66
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)]
を選択し、変更する電話機を見つけ、その電話機の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンド
ウに移動します。
ステップ 2
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、Bluetooth の設定に [有効(Enable)] を選択
し、[Bluetooth のプロファイル(Bluetooth Profiles)] の設定に [ハンズフリー(Handsfree)] を選択
します。
ステップ 3
変更を保存します。
電話機のアクセサリとして Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットの追加
デフォルトでは、Cisco Unified Communications Manager で Cisco Desktop Collaboration Experience に
対する Bluetooth が有効になっています。
(注)
Cisco Unified Communications Manager から Bluetooth を無効にするには、[デバイス(Device)]
> [電話(Phone)] の順に選択します。 [電話の検索と一覧表示(Find and List Phones)] ウィン
ドウで、変更する Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスの検索条件を入力し、[検索
(Find)] を選択します。 [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [プロダクト固有
の設定(Product Specific Configuration Layout)] 部分で、Bluetooth まで下方向にスクロールし、
下矢印をクリックし、[無効(Disabled)] を選択します。
Cisco Unified Communications Manager で Bluetooth が有効な状態で、ヘッドセットをアクセサリと
して Cisco Desktop Collaboration Experience に追加するには、次の手順に従います。
手順
ステップ 1
ヘッドセットを検出/ペアリング モードに設定します。
(注)
ヘッドセットを検出/ペアリング モードに設定する手順はヘッドセットによって異なり
ます。 ペアリング手順については、ヘッドセット メーカーの手順を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience がヘッドセットとのペアリングおよび接続を正常
に行うために、ヘッドセットは検出/ペアリング モードである必要があります。
ステップ 2
まだ有効になっていない場合は、Cisco Desktop Collaboration Experience で Bluetooth を有効にしま
す。
Bluetooth が有効かどうかを確認するには、Cisco Desktop Collaboration Experience ステータス バー
上で Bluetooth アイコンを確認します。
ステップ 3
[端末をスキャン(Scan for devices)] を選択します。
Bluetooth デバイスが特定されると、デバイス名前がウィンドウに表示されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
67
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
Cisco Desktop Collaboration Experience は、自動的に PIN「0000」を使用してヘッドセットとのペア
化を試みます。 ヘッドセットで別の PIN を使用する場合は、ヘッドセット付属のユーザ ガイドを
参照して正しい PIN を入力します。
(注)
ヘッドセットのペア化および接続の詳細については、ヘッドセットのユーザ ガイドを
参照することを推奨します。
ペア化が失敗した場合、Cisco Desktop Collaboration Experience正しい PIN の入力が求め
られます。
Cisco Desktop Collaboration Experience に正しい PIN が設定されると、アクセサリへの接続を試み
ます。 Cisco Desktop Collaboration Experience は、アクセサリへの接続を試みている間、ユーザに
フィードバックを提供します。 接続できなかった場合、Cisco Desktop Collaboration Experience は
失敗の原因をユーザに通知するエラー アラートを表示します。 Cisco Desktop Collaboration Experience
デバイスがアクセサリとの接続を再試行するまでに 10 秒間のタイムアウトがあります。 接続が
成功しないままタイマーが時間切れになると、エラー アラートが表示されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience は、共有キーによる認証と暗号化方式を利用してヘッドセッ
トと接続します。 Cisco Desktop Collaboration Experience は、5 台以上のヘッドセットと同時に接続
できます。最後に接続されたヘッドセットがデフォルトとして使用されます。通常、ペアリング
はヘッドセットごとに 1 回実行されます。
デバイスがペア化されると、両方のデバイス(Cisco Desktop Collaboration Experience とヘッドセッ
ト)が有効化済みで、相互の有効範囲内にある限り、その Bluetooth 接続が維持されます。 この接
続は通常、一方のデバイスの電源が切断された後、再び電源が投入されると、自動的に接続を再
確立します。 ただし、一部のヘッドセットでは、ユーザによる接続の再確立が必要です。
Bluetooth ステータス インジケータは、デバイスが接続されているかどうかを示します。
ヘッドセットが Cisco Desktop Collaboration Experience の通信圏外にある場合、Bluetooth は 15 ~
20 秒のタイムアウト後に接続をドロップします。 ペア化されたヘッドセットが Cisco Desktop
Collaboration Experience の範囲内に戻ってきたとき(および Cisco Desktop Collaboration Experience
が別の Bluetooth ヘッドセットに接続されていない場合)、範囲内にある Bluetooth ヘッドセット
が自動的に再接続します。ユーザが再接続操作を開始するために、オペレーションボタンを押し
てヘッドセットを「ウェイクアップ」させなければならない場合もあります。
ユーザが Bluetooth ヘッドセットを使用して通話している最中に、何らかの理由でそのヘッドセッ
トが電源オフ、圏外、または接続解除になると、アラートが表示され、そのコールはスピーカー/
ヘッドセット上で続行されるか、切断されます。 ユーザが 30 秒以内に処理が行わない場合、コー
ルは終了します。
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスからの Bluetooth デバイスの削除
Bluetooth デバイスを Cisco Desktop Collaboration Experience から削除するには、次の手順を実行し
ます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
68
Cisco Desktop Collaboration Experience の電話機コンポーネント
手順
ステップ 1
[アプリケーション(Applications)] メニューから、[設定(Settings)] > [Bluetooth] を選択します。
ステップ 2
デバイス名の横にある [設定(Settings)] アイコンをタップします。
ステップ 3
[ペアを解除(Unpair)] をタップします。
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットの使用方法については、次の資料を参照してください。
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ ユーザ ガイド
• ユーザのヘッドセットに付属のユーザ ガイド
Bluetooth の関連資料
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットの使用方法については、次の資料を参照してください。
• 『Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 User Guide』
• ヘッドセットに付属するユーザ ガイド
ヘッドセット タイプに関する重要な注意事項
常に 1 つのヘッドセット タイプしか機能しないため、Bluetooth ヘッドセットとアナログ ヘッド
セットの両方を使用しており、アナログ ヘッドセットを電話機に接続している場合は、Bluetooth
ヘッドセットを有効にするとアナログ ヘッドセットが無効になります。 アナログ ヘッドセット
を有効にする場合は、Bluetooth ヘッドセットを無効にします。 Bluetooth ヘッドセットが有効に
なっている電話機に USB ヘッドセットを接続すると、Bluetooth とアナログの両方のヘッドセット
が無効になります。 USB ヘッドセットの接続を外した場合は、Bluetooth ヘッドセットの有効化ま
たはアナログ ヘッドセットを使用するための Bluetooth ヘッドセットの無効化のいずれかができる
ようになります。
外部デバイスの使用
シスコでは、不要な無線周波数(RF)信号および可聴周波数(AF)信号を遮断(遮蔽)する高品
質の外部デバイス(スピーカー、マイクロフォン、ヘッドセットなど)の使用を推奨しています。
これらのデバイスの品質や、携帯電話および双方向ラジオなど他のデバイスとの間隔によっては、
雑音が入ることもあります。 その場合は、次のいずれかの方法で対処してください。
• RF または AF の信号源から外部デバイスを離す。
• RF または AF の信号源から外部デバイスのケーブルの経路を離す。
• 外部デバイス用にシールドされたケーブルを使用するか、シールドおよびコネクタが高品質
のケーブルを使用する。
• 外部デバイスのケーブルを短くする。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
69
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
• 外部デバイスのケーブルに、フェライトまたは同様のデバイスを適用する。
シスコでは、外部デバイス、ケーブル、コネクタの品質については制御できないため、システム
パフォーマンスの保証ができません。 高品質のケーブルおよびコネクタを使用して適切なデバイ
スを接続すると、十分なシステム パフォーマンスが得られます。
注意
欧州連合諸国では、EMC Directive [89/336/EC] に完全に準拠した外部ヘッドセットだけを使用
してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
Cisco Desktop Collaboration Experience は、使用する前にネットワークおよび電源に接続する必要が
あります。 Cisco Desktop Collaboration Experience への電力は、Cisco Desktop Collaboration Experience
上の AC アダプタ経由で直接か、Power over Ethernet(PoE+ 802.3at)によって供給できます。 電
話機の接続については、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ, (9 ページ) を
参照してください。
(注)
電話機は、新品の場合でも、設置する前に最新のファームウェア イメージにアップグレード
してください。
外部デバイスを使用する場合は、外部デバイスの使用, (69 ページ)を読んで、安全性およ
びパフォーマンスに関する情報を確認しておいてください。
(注)
ワイヤレス接続の品質と帯域幅によっては、WLAN インターフェイスを通じたファームウェ
アのアップグレードは、有線インターフェイスより時間がかかることがあります。 一部のアッ
プグレードでは完了までに 1 時間を超える場合があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を設置するには、次の手順を実行します。
はじめる前に
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスを設置する前に、Cisco Unified Communications
Manager に以下を追加する必要があります。 Cisco Desktop Collaboration Experience は、必ず最新の
ファームウェア イメージにアップグレードしておいてください。
手順
ステップ 1
次のいずれかの方法で Cisco Desktop Collaboration Experience に電源を供給します。
• AC 電源アダプタ
• Enhanced Power over Ethernet(PoE+ 802.3at)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
70
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
PoE+ 802.3at により、デバイスに接続されているアクセサリ(マウスまたはキーボード
など)が電源についてネゴシエートします。 アクセサリ用に十分な電力がなければ、
Cisco Desktop Collaboration Experience の画面にエラー メッセージが表示されます。
詳細については Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ ユーザ ガイド を参照して
ください。
(注)
ステップ 2
ハンドセットをハンドセット ポートに接続します。
ステップ 3
ヘッドセットをヘッドセットポートに接続します。ヘッドセットは設置の際に接続しなくても、
後から追加できます。 詳細については、ヘッドセット, (61 ページ)を参照してください。
ステップ 4
ワイヤレス ヘッドセットの接続 ワイヤレス ヘッドセットは設置の際に接続しなくても、後から
追加できます。 詳細については、Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットのマニュアルを参照してくだ
さい。
ステップ 5
ストレート イーサネット ケーブルを使用して、スイッチを Cisco Desktop Collaboration Experience
電話機のネットワーク ポートに接続します。 各 Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機に
は、イーサネット ケーブルが 1 箱に 1 本添付されています。 10 Mbps 接続にはカテゴリ 3/5/5e の
いずれかのケーブルを使用し、100 Mbps 接続にはカテゴリ 5/5e ケーブル、1000 Mbps 接続の場合
はカテゴリ 5e ケーブルを使用してください。 詳細については、ネットワーク ポートとコンピュー
タ ポート, (57 ページ)を参照してください。
ステップ 6
ストレート イーサネット ケーブルを使用して、デスクトップ コンピュータなど、他のネットワー
ク デバイスを Cisco Desktop Collaboration Experience のコンピュータ ポートに接続します。 別の
ネットワーク デバイスは、ここで接続しなくても後で接続できます。
10 Mbps 接続にはカテゴリ 3/5/5e のいずれかのケーブルを使用し、100 Mbps 接続にはカテゴリ 5/5e
ケーブル、1000 Mbps 接続の場合はカテゴリ 5e ケーブルが使用できます。 詳細については、ネッ
トワーク ポートとコンピュータ ポート, (57 ページ) を参照してください。
ステップ 7
ワイヤレス ローカル エリア ネットワーク(WLAN)を使用するために電話機を有効化します。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機をワイヤレス LAN に配置する場合は、すべ
てのイーサネット接続を切断する必要があります。
ステップ 8
ケーブル ロックで電話機を固定してください。 詳細については、電話機およびケーブル ロック,
(12 ページ)を参照してください。
ステップ 9
ネットワークの設定値を設定します。
[TFTP サーバの設定(TFTP Server Settings)] メニュー, (122 ページ)を参照してください。
ステップ 10
機能を設定します。
詳細については Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ ユーザ ガイド を参照して
ください。
関連トピック
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ, (9 ページ)
電話機の起動確認, (79 ページ)
ネットワーク設定(Network Settings), (80 ページ)
電話機の起動プロセス, (45 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
71
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
ビデオ ディスプレイ
Cisco Desktop Collaboration Experience は、デバイスの背面の HDMI ポートを介して、外部ディス
プレイをサポートします。 モニタをデバイスに接続するには、HDMI ケーブルの一端を HDMI
ポートに差し込み、もう一方の一端を micro-HDMI に差し込みます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の壁面取り付けキット
壁にCisco Desktop Collaboration Experience DX650 電話機を取り付けるために、Cisco Desktop
Collaboration Experience壁面取り付けキットに使用できる特殊なブラケットを使用します。 壁面取
り付けキットは、電話機とは別にご注文ください。
はじめる前に
ブラケットの取り付けには、次の工具が必要です。
• 番号 1 番と 2 番のプラス ドライバ
• 水準器
現在、目的の位置に電話用のイーサネットジャックが存在しない場合は、イーサネットジャック
も設置します。 このジャックは、イーサネット接続のために適切に配線されている必要がありま
す。 通常の電話ジャックは使用できません。 電話の設置要件と配線の詳細については、Cisco
Desktop Collaboration Experience の設置, (55 ページ)を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
72
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
壁面取り付けキットのコンポーネント
図 1:シングル電話アセンブリ用壁面取り付けキット
(注)
1
8 ~ 18 x 1.25 インチのプラス ネジ x 6 本
5 壁面用ブラケット x 1 個
2
アンカー 6 本
6 6 インチのイーサネット ケーブル X 1 本
3
3 x 6mm の小ネジ x 4 本
7 ロック ダウン キー x 1 個
4
電話機用ブラケット x 1 個
8 ロック x 1 個
この壁面取り付けキットに含まれるハードウェアは乾式壁に取り付けるためのものです。 ブ
リックまたはコンクリートなど、他の場所に取り付けるには、独自のハードウェアを提供する
必要があります。
取り付けブラケット
電話機を壁面に取り付けるには、次の手順に従います。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
73
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
手順
ステップ 1
取り付け位置に、壁面用ブラケットを取り付けます。ブラケットをイーサネットジャックにかぶ
せて取り付けることも、近くのジャックまでイーサネットネットワークケーブルを配線すること
もできます。
a) 水準器を使用してブラケットが水平であることを確認した後、鉛筆でネジ穴の位置に印を付け
ます。
b) 慎重に鉛筆マークの中心にアンカーを置き、2 番のプラス ドライバを使って 壁面にアンカーを
押し込みます。
c) アンカーを時計回りの方向に回し、壁面と平らになるまで押し込みます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
74
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
d) 付属のネジと 2 番のプラス ドライバを使用して、 ブラケットを壁面に装着します。
図 2:壁面用ブラケットの取り付け
ステップ 2
電話に電話機用ブラケットを装着します。
a) 電話機本体からハンドセットのコード(および該当する場合は、ヘッドセットのコード)、電
源コード、その他のすべてのコードを取り外します。
b) 電話機に電話機用ブラケットをスライドさせます。 ブラケットの穴から、電話機のポートにア
クセスできることを確認してください
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
75
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
c) 機械ネジを使用して、電話に電話機用ブラケットを固定します。
d) ハンドセットのコード(および使用する場合は、ヘッドセットのコード)をブラケットの穴に
通します。 コードを元通りに装着し、電話本体に付いているクリップで固定します。
図 3:電話機用ブラケットの装着
ステップ 3
イーサネット ケーブルを 10/100/1000 SW ネットワーク ポートと壁面のジャックに接続します。
電話機にネットワーク デバイス(コンピュータなど)を接続する場合、ケーブルを 10/100/1000
コンピュータ(PC アクセス)ポートに装着します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
76
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
外部電源を使用する場合、電話機に電源コードを差し込みます。
図 4:ケーブルの接続
ステップ 4
1 受話器ポート
4 壁掛け用ブラケット
2 電話機用ブラケット
5 AC アダプタ ポート
3 ネットワーク ポート
6 電源ケーブル
電話機用ブラケットの上部にあるタブを壁面ブラケットのスロットに挿入して、電話機を壁面ブ
ラケットに装着します。 ブラケット背後の壁面に差し込み口がある場合を除き、すべての電源
コードやその他のケーブルが、ブラケット下部のケーブル アクセス用開口部を通っていることを
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
77
Cisco Desktop Collaboration Experience の設置
確認します。 電話機用ブラケットと壁面用ブラケットの開口部によって、複数の円形の開口部が
でき、1 つの開口部に 1 本のケーブルを通すことができるようになっています。
図 5:壁面用ブラケットへの電話の設置
ステップ 5
壁面用ブラケットに電話をロックした場合、ロック ダウン キーを使用します。
電話機用ブラケットの下部にあるキー フックにロック ダウン キーを保管できます。
図 6:キー フックのある電話機用ブラケット
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
78
電話機の起動確認
電話機の起動確認
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を電源に接続すると、次の手順が繰り返され、電話機
の起動診断プロセスが開始されます。
1 起動時のさまざまな段階で、電話機がハードウェアをチェックする間、ハンドセットが点灯
し、ミュート ボタンが赤色に点滅して、ヘッドセット ボタンおよびスピーカー ボタンが緑色
に点滅し、そしてロック ボタンが白色に点灯します。
2 電話アイコンがステータス バーに表示されます。
電話機がこの段階を正常に完了すると、正しく起動し、選択されるまでロック ボタンが点灯しま
す。
起動時の TFTP サーバの手動設定
手順
ステップ 1
画面に [ネットワークを検出中...(Detecting Network...)] と表示されている間に、電話のキー パッ
ドで 8387# を押します。
ステップ 2
追加のピリオドが [ネットワークを検出中...(Detecting Network...)] の終わりに追加され、キー
シーケンスが検出されたことが示されます。
ステップ 3
[TFTP(TFTP)] 設定画面が表示されます。 TFTP サーバ アドレスを入力し、[確認(Confirm)]
をタップします。
セルフプロビジョニング
セルフ プロビジョニングにより、より少ない管理者の労力で、ユーザが電話機を設定することが
できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
79
ネットワーク設定(Network Settings)
セルフプロビジョニングの有効化
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[ユーザ管理(User Management)] > [ユー
ザ設定(User Setting)] > [ユーザ プロファイル(User Profile)] に移動します。
ステップ 2
セルフプロビジョニングを [有効(Enabled)] に設定します。
ステップ 3
[ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] に移動します。
ステップ 4
セルフ サービス ユーザ ID を設定します。
ステップ 5
[ユーザ管理(User Management)] > [セルフプロビジョニング(Self Provisioning)] に移動し、認
証モードを選択します。
ネットワーク設定(Network Settings)
ネットワークで DHCP を使用していない場合は、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を
ネットワークに設置した後に、電話機上で次のネットワーク設定値を設定する必要があります。
• IP アドレス
• IP サブネット情報
• TFTP サーバの IP アドレス
• ゲートウェイ
• ネットマスク
必要に応じて、ドメイン名と DNS サーバ設定値も設定できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のセキュリティ
セキュリティ機能は、電話機の ID やデータへの脅威など、複数の脅威を防止します。 セキュリ
ティ機能は、電話機と Cisco Unified Communications Manager サーバ間に認証された通信ストリー
ムを確立し、これを維持するとともに、電話機がデジタル署名されたファイルのみ使用すること
を確認します。
Cisco Unified Communications Manager Release 8.5(1) 以降にはデフォルトでセキュリティ機能が搭
載されており、CTL クライアントを実行しなくても、Cisco Desktop Collaboration Experience Phone
に次のセキュリティ機能が提供されます。
• 電話機の設定ファイルの署名
• 電話機の設定ファイルの暗号化
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
80
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のセキュリティ
• Tomcat および他の Web サービスでの HTTPS
(注)
シグナリングおよびメディア機能を保護するには、引き続き、CTL クライアントを実行し、
ハードウェア eToken を使用する必要があります。
セキュリティ機能の詳細については、関連項目および『Cisco Unified Communications Manager
Security Guide』を参照してください。
認証局プロキシ関数(CAPF)に関連付けられた必要なタスクの実行後、ローカルで有効な証明書
(LSC)が電話機にインストールされます。 LSC は Cisco Unified Communications Manager の管理
ページで設定できます。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』
を参照してください。
あるいは、電話機の [セキュリティのセットアップ(Security Setup)] メニューから LSC のインス
トールを開始することもできます。 このメニューでは、LSC の更新および削除も実行できます。
ローカルで有効な証明書のセットアップ
電話機上で LSC を設定するには、次の手順を使用します。
はじめる前に
次の点を調べて、対象の Cisco Unified Communications Manager および認証局プロキシ関数(CAPF)
のセキュリティ設定が完了していることを確認してください。
• CTL ファイルまたは ITL ファイルに CAPF 証明書が含まれていること。
• Cisco Unified Communications オペレーティング システムの管理ページで、CAPF 証明書がイ
ンストールされていることを確認してください。
• CAPF は実行および設定されています。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』 を参照してください。
手順
ステップ 1
CAPF の設定後に設定された CAPF 認証コードを入手します。
ステップ 2
Cisco Desktop Collaboration Experience のホーム画面上から、[アプリケーション(Applications)] >
[設定(Settings)] > [位置情報とセキュリティ(Location & security)] > [エンタープライズ セキュ
リティの設定(Enterprise security settings)] を選択します。
(注)
Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)]
ウィンドウにある設定アクセス フィールドを使用すると、[設定(Settings)] メニュー
へのアクセスを制御できます。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager
Administration Guide』を参照してください。
ステップ 3
[LSC] をタップします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
81
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機のセキュリティ
認証文字列を要求するプロンプトが Cisco Desktop Collaboration Experience に表示されます。
ステップ 4
管理者から要求されている場合は認証文字列を入力し、[送信(Submit)] をタップします。
CAPF の設定に応じて、Cisco Desktop Collaboration Experience で LSC のインストール、更新、また
は削除が開始されます。 この作業の間、[セキュリティ設定(Security Configuration)] メニューの
[LSC] オプション フィールドに一連のメッセージが表示されるので、進捗状況をモニタできます。
この作業が正常に完了すると、Cisco Desktop Collaboration Experience は [インストール済み
(Installed)] または [未インストール(Not Installed)] を表示します。
LSCのインストール、更新、または削除プロセスは、完了するのに長時間かかることがあります。
このプロセスは、[キャンセル(Cancel)] をタップすることでいつでも中止できます。
インストールが正常に完了すると、Cisco Desktop Collaboration Experience は [インストール済み
(Installed)] と表示します。 Cisco Desktop Collaboration Experience に [未インストール(Not
Installed)] と表示された場合は、認証文字列に誤りがあるか、Cisco Desktop Collaboration
Experience がアップグレード用に有効になっていない可能性があります。 CAPF 操作により LSC
が削除された場合、Cisco Desktop Collaboration Experience は [未インストール(Not Installed)]
を表示して、操作が成功したことを示します。 CAPF サーバ上で生成されるエラー メッセージを
確認し、適切な処置を講じてください。
(注)
LSC がインストール、アップグレード、または削除された後、Cisco Desktop Collaboration
Experience は再起動します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
82
第
5
章
外部カメラ
• サポートされているカメラのモデル, 83 ページ
• 外部カメラのセットアップ, 83 ページ
• 外部カメラの設定, 84 ページ
• 外部カメラの設置後の確認作業, 84 ページ
サポートされているカメラのモデル
電話機は、外部カメラとして、アドオン Logitech C920-C Webcam または Logitech C930e をサポー
トします。
外部カメラを電話機に接続すると、ポイントツーポイントのビデオ通話が可能になります。
(注)
Power over Ethernet で電話機の電源がオンになる場合、外部カメラは 802.3at が必要になりま
す。 Power over Ethernet で電話機の電源がオンにならない場合は、外部カメラに外部電源が必
要です。
外部カメラのセットアップ
外部カメラを設定するには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで次の設定手順
を実行します。
次のいずれかのウィンドウで、次の手順で示すパラメータを有効にすることができます。
• [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [電話(Phone)])
• [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウ([システム
(System)] > [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)])
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
83
外部カメラの設定
• [共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)]([デバイス(Device)]
> [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)])
設定ウィンドウ内の対応する [共通設定の上書き(Override Common Settings)] パラメータも必ず
チェックしてください。 [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを使用して、手順を説明
します。
手順
ステップ 1
外部カメラを追加する電話機の[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウ([デバイス
(Device)] > [電話(Phone)])で、Cisco Camera のパラメータを有効にします。 このフィールド
は、ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] レイアウト部分にあり
ます。
ステップ 2
同じウィンドウ上で、ビデオ コール パラメータを有効にします。
ステップ 3
[保存(Save)] をクリックします。
外部カメラの設定
電話機に外部カメラを取り付けると、外部カメラの機能を制御することができます。 内部カメラ
とは異なり、外部カメラの明るさ設定は調整できません。
外部カメラの設置後の確認作業
外部カメラを設置した後に、次の確認を実行してください。
1 [外部カメラが接続されました(External Camera Connected)] とメッセージが表示さ
れるまで待ちます。
2
をタップします。
3 [セルフビュー(Self View)] をタップします。
4 視野に明るい光が入らない場所に電話機および外部カメラを置いてください。
5 ユーザが前面からの光に照らされる場所に電話機および外部カメラを置いてください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
84
第
6
章
VoIP ワイヤレス ネットワーク
• ワイヤレス LAN(Wireless LAN), 85 ページ
• WLAN の規格とテクノロジー, 87 ページ
• Bluetooth ワイヤレス テクノロジー, 95 ページ
• VoIP ワイヤレス ネットワークのコンポーネント, 95 ページ
• WLAN 内の音声通信のセキュリティ, 100 ページ
• VoIP WLAN 導入, 109 ページ
• ワイヤレス LAN のセットアップ, 111 ページ
ワイヤレス LAN(Wireless LAN)
(注)
ワイヤレスCisco Desktop Collaboration Experience DX600シリーズの電話機の配置と設定につい
ては、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 Wireless LAN Deployment Guide』を参照し
てください。
ワイヤレス通信の導入により、Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 などのワイヤレス対
応 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機を使用すると、社内の WLAN で
の音声通信が可能になります。 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 は、ワイヤレス音声
通信を提供するために、ワイヤレス アクセス ポイント(AP)や、Cisco Unified Communications
Manager Administration などの主要な Cisco IP テレフォニー コンポーネントに依存していて、これ
らを使用して相互に対話します。 Cisco アクセス ポイントは、スタンドアロン モードまたは統合
モードのいずれでも動作します。 統合モードでは、Cisco Unified Wireless LAN Controller が必要で
す。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 には Wi-Fi 機能があり、802.11a、802.11b、802.11g、
および 802.11n Wi-Fi を使用できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
85
ワイヤレス LAN(Wireless LAN)
次の図に、ワイヤレス IP テレフォニーのワイヤレス音声伝送を可能にする典型的な WLAN トポ
ロジを示します。
図 7:Cisco Desktop Collaboration Experience での WLAN
Cisco Desktop Collaboration Experience は、電源が投入されると、電話機のワイヤレス アクセスが
オンに設定されている場合、AP を検索し、AP に関連付けされます。 記憶されているネットワー
クが圏外の場合は、ブロードキャストされているネットワークを選択するか、手動でネットワー
クを追加することができます。
AP は、有線ネットワークへの接続を使用して、スイッチとルータとの間でデータ パケットおよ
び音声パケットを送受信します。 音声シグナリングは、Cisco Unified Communications Manager サー
バに送信され、呼処理とルーティングが行われます
AP は、ネットワークにワイヤレス リンクまたは「ホット スポット」を提供するため、WLAN の
重要なコンポーネントとなっています。 音声通信をサポートする AP は Cisco IOS Release 12.4(21a)JY
以降を使用する必要があります。 Cisco IOS ソフトウェアには、音声トラフィックを管理する機能
があります。 アクセス ポイントの詳細については、『DX600 Series Wireless LAN Deployment
Guide』を参照してください。
一部の WLAN では、各 AP が、LAN 上に構成された Cisco Catalyst 3750 などのイーサネット ス
イッチに有線接続されています。 このスイッチにより、ワイヤレス IP テレフォニーをサポートす
るゲートウェイや Cisco Unified Communications Manager サーバにアクセスできます。
一部のネットワークには、ワイヤレス コンポーネントをサポートする有線コンポーネントが含ま
れます。 そのような有線コンポーネントには、ワイヤレス機能を有効にする特別なモジュールを
装備したスイッチ、ルータ、ブリッジなどがあります。
Cisco Unified Wireless Network の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/hw/wireless/
index.htmlを参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
86
WLAN の規格とテクノロジー
WLAN の規格とテクノロジー
ここでは、WLAN 規格とテクノロジーについて説明します。
WLAN 通信の 802.11 規格
ワイヤレス LAN は、すべてのイーサネットベースのワイヤレス トラフィックの基準となるプロ
トコルを定義する電気電子学会(IEEE)802.11 規格に従う必要があります。 Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 シリーズは、次の規格をサポートしています。
• 802.11a:5 GHz 周波数帯を使用して OFDM テクノロジーを使用することで、より多くのチャ
ネルを提供し、データ レートを向上させます。 Dynamic Frequency Selection(DFS)および伝
送パワー制御(TPC)は、この規格をサポートしています。
• 802.11b:低データ レート(1、2、5.5、11 Mbps)でデータの送信と受信の両方で 2.4 GHz の
無線周波数(RF)を指定します。
• 802.11d:アクセス ポイントが、現在サポートされている無線チャネルおよび送信電力レベ
ルを通知できるようにします。 802.11d が有効なクライアントは、その情報を使用して使用
するチャネルと電力を決定します。 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600シリーズ デ
バイスは、指定の国で法的に許可されたチャネルを判別するためにワールドモード(802.11d)
が必要です。 サポートされているチャネルについては、次の表を参照してください。 Cisco
IOS アクセス ポイントまたは Cisco Unified Wireless LAN Controller で 802.11d が適切に設定さ
れていることを確認してください。 詳細については、ワールド モード(802.11d), (89 ペー
ジ)および『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Wireless LAN Deployment Guide』を
参照してください。
• 802.11e:無線 LAN アプリケーションの一連の Quality of Service(QoS)拡張を定義します。
• 802.11g:802.11b と同じ免許不要の 2.4 GHz 周波数帯を使用します。ただし、直交周波数分
割多重方式(OFDM)テクノロジーを使用することで、データ レートを高め、より高いパ
フォーマンスを提供します。 OFDM は、RF を使用して信号を伝送するための物理層の符号
化テクノロジーです。
• 802.11h:5 GHz スペクトラムと伝送電力管理を提供します。 802.11a メディア アクセス コン
トロール(MAC)に、DFS と TPC を提供します。
• 802.11i:無線ネットワークにセキュリティ メカニズムを指定します。
• 802.11n:2.4 GHz または 5 GHz の無線周波数をデータの送信と受信に使用し、Multiple-Input
Multiple-Output(MIMO)テクノロジー、チャネル ボンディング、およびペイロードの最適
化を使用してデータ転送を強化します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
87
WLAN の規格とテクノロジー
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは 1 つのアン
テナがあり、Single Input Single Output(SISO)システムを使用し、MCS 0~7
データ レートのみサポートします(20 MHz で 72 Mbps および 40 MHz で 150
Mbps)。 より高いデータ レートを利用可能な MIMO テクノロジーを使用し
ている 802.11n クライアントが存在する場合は、オプションとして MCS 8 ~
MCS 15 を有効にすることができます
次の表に、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスでサポートされるチャ
ネルを示しています。
部品番号
(注)
帯域範囲
使用可能なチャネル
5 GHz チャネル セット
2.412 ~ 2.484 GHz
13(日本では 14)
UNII-2
5.180 ~ 5.240 GHz
4
UNII-2
5.260 ~ 5.320 GHz
4
UNII-2 拡張
5. 500 ~ 5.700 GHz
11
UNII-3
5.745 ~ 5.805 GHz
4
802.11j(チャネル 34、38、42、46)およびチャネル 165 はサポートされていません。
表 16:Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズのサポートされているチャネル
部品番号
帯域範囲
使用可能な
チャネル
チャネル セット
-
2.412~2.472 GHz
13
1 ~ 13
5.180~5.240 GHz
4
36、40、44、48
5.260~5.320 GHz
4
52、56、60、64
5. 500~5.700 GHz
11
100 ~ 140
5.745~5.825 GHz
5
149、153、157、161、165
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
88
WLAN の規格とテクノロジー
(注)
802.11j(チャネル 34、38、42、46)はサポートされていません。
ワールド モード(802.11d)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスをワールド モードで使用する場
合、ワールド モード(802.11d)を有効にする必要があります。 Cisco Desktop Collaboration Experience
DX600シリーズは、802.11d を使用して、使用するチャネルおよび伝送パワーを決定し、関連付け
されたアクセス ポイントからクライアント設定を継承します。
(注)
周波数が 2.4 GHz で現在のアクセス ポイントがチャネル 1 ~ 11 で送信中である場合必ずしも
ワールド モード(802.11d)を有効にする必要はありません。
すべての国でこれらの周波数はサポートされているため、ワールド モード(802.11d)をサポート
しているかどうかに関係なくこれらのチャネルのスキャンを試行できます。 2.4 GHz をサポート
している国については、次の『Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 Wireless LAN Deployment
Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/products_implementation_design_guides_list.html
アクセス ポイントが設置されている国に応じて、ワールド モード(802.11d)を有効にします。
ワールド モードは、Cisco Unified Wireless LAN Controller に対して自動的に有効になります。
Cisco Autonomous Access Point の場合は、次のコマンドを使用してワールド モードを有効にする必
要があります。
• Interface dot11radio X
• world-mode dot11d country US both
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズデバイスは、802.11d を使用して、使用する
チャネルおよび伝送パワーレベルを決定し、関連付けされたアクセスポイントからクライアント
設定を継承します。 Cisco Desktop Collaboration Experience をワールド モードで使用するには、ア
クセス ポイントのワールド モード(802.11d)を有効にします。
サポートされる国
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは次の国をサポートしています。
アルゼンチン(AR)
インド(IN)
ポーランド(PL)
オーストラリア(AU)
インドネシア(ID)
ポルトガル(PT)
オーストリア(AT)
アイルランド(IE)
プエルトリコ(PR)
ベルギー(BE)
イスラエル(IL)
ルーマニア(RO)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
89
WLAN の規格とテクノロジー
ブラジル(BR)
イタリア(IT)
ロシア連邦(RU)
ブルガリア(BG)
日本(JP)
サウジアラビア(SA)
カナダ(CA)
韓国(KR/KP)
シンガポール(SG)
チリ(CL)
ラトビア(LV)
スロバキア(SK)
コロンビア(CO)
リヒテンシュタイン(LI)
スロベニア(SI)
コスタリカ(CR)
リトアニア(LT)
南アフリカ(ZA)
キプロス(CY)
ルクセンブルク(LU)
スペイン(ES)
チェコ共和国(CZ)
マレーシア(MY)
スウェーデン(SE)
デンマーク(DK)
マルタ(MT)
スイス(CH)
エストニア(EE)
メキシコ(MX)
台湾(TW)
フィンランド(FI)
モナコ(MC)
タイ(TH)
フランス(FR)
オランダ(NL)
トルコ(TR)
ドイツ(DE)
ニュージーランド(NZ)
ウクライナ(UA)
ジブラルタル(GI)
ノルウェー(NO)
アラブ首長国連邦(AE)
ギリシャ(GR)
オマーン(OM)
イギリス(GB)
香港(HK)
パナマ(PA)
アメリカ合衆国(US)
ハンガリー(HU)
ペルー(PE)
ベネズエラ(VE)
アイスランド(IS)
フィリピン(PH)
ベトナム(VN)
無線周波数範囲
WLAN 通信では、次の無線周波数(RF)範囲が使用されます。
• 2.4 GHz:2.4 GHz を使用する多くのデバイスは、潜在的に 802.11b/g 接続と干渉を起こすお
それがあります。 干渉によってサービス拒否(DoS)シナリオが発生する可能性があり、正
常な 802.11 伝送を妨害するおそれがあります。
• 5 GHz:この範囲は、Unlicensed National Information Infrastructure(UNII)周波数帯と呼ばれ
る複数の帯域に分割され、各帯域には 4 つのチャネルがあります。 重複しないチャネル、お
よび 2.4 GHz よりも多くのチャネルを提供するため、各チャネルに 20 MHz ずつ割り当てら
れます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
90
WLAN の規格とテクノロジー
802.11 のデータ レート、送信電力、範囲、およびデシベル許容値
次の表に、801.11 規格別の送信(Tx)電力キャパシティ、データ レート、範囲(フィート単位と
メートル単位)、および受信機によって許容されるデシベル値を示します。
表 17:規格別の送信出力(Tx Power)、データ レート、範囲、およびデシベル値
標準
最大 Tx Power(注 1
を参照)
データ レート 範囲
(注 2 を参照)
受信感度
16 dBm
6 Mbps
604 フィート(184 -91 dBm
m)
9 Mbps
604 フィート(184 -90 dBm
m)
12 Mbps
551 フィート(168 -88 dBm
m)
18 Mbps
545 フィート(166 -86 dBm
m)
24 Mbps
512 フィート(156 -82 dBm
m)
36 Mbps
420 フィート(128 -80 dBm
m)
48 Mbps
322 フィート(98
m)
-77 dBm
54 Mbps
289 フィート(88
m)
-75 dBm
802.11a
802.11g
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
91
WLAN の規格とテクノロジー
標準
最大 Tx Power(注 1
を参照)
データ レート 範囲
(注 2 を参照)
受信感度
16 dBm
6 Mbps
709 フィート(216 -91 dBm
m)
9 Mbps
650 フィート(198 -90 dBm
m)
12 Mbps
623 フィート(190 -87 dBm
m)
18 Mbps
623 フィート(190 -86 dBm
m)
24 Mbps
623 フィート(190 -82 dBm
m)
36 Mbps
495 フィート(151 -80 dBm
m)
48 Mbps
413 フィート(126 -77 dBm
m)
54 Mbps
394 フィート(120 -76 dBm
m)
1 Mbps
1,010 フィート
(308 m)
2 Mbps
951 フィート(290 -85 dBm
m)
5.5 Mbps
919 フィート(280 -90 dBm
m)
11 Mbps
902 フィート(275 -87 dBm
m)
802.11b
17 dBm
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
92
-96 dBm
WLAN の規格とテクノロジー
(注)
1 AP クライアントの設定が有効である場合、AP との関連付けを行うときに動的に調整しま
す。
2 AP の通知するレートが使用されます。 データ レート制限機能が Cisco Unified Communications
Manager の管理ページの電話機の設定で有効になっている場合は、Traffic Stream Rate Set IE
(CCX V4)が使用されます。
サポートされているデータ レート、WLAN の Tx Power および受信機の感度の詳細については、
『Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 Wireless LAN Deployment Guide』を参照してくださ
い。
ワイヤレス変調テクノロジー
ワイヤレス通信では、シグナリングに次の変調テクノロジーが使用されます。
ダイレクト シーケンス スペクトラム拡散方式(DSSS)
信号を周波数範囲または帯域幅に分散することで、干渉を防止しています。 DSSS テクノロ
ジーは、データの塊を複数の周波数上に多重化し、複数のデバイスが干渉を受けずに通信で
きるようにします。 各デバイスは、そのデバイスのデータ パケットを識別する特殊なコー
ドを持ち、その他のデータ パケットはすべて無視されます。 Cisco ワイヤレス 802.11b/g 製
品は、WLAN 上の複数のデバイスをサポートするために DSSS テクノロジーを使用してい
ます。
直交周波数分割多重方式(OFDM)
RF を使用して信号を伝送します。 OFDM は、物理層の符号化テクノロジーで、1 つの高速
データ キャリアを複数のより低速なキャリアに分割し、RF スペクトラムを経由してそれら
を並行して伝送します。 802.11g および 802.11a で使用した場合、OFDM は最大 54 Mbps の
データ レートをサポートします。
次の表に、データ レート、チャネル数、および変調テクノロジーを規格別に比較したものを示し
ます。
表 18:IEEE 規格別のデータ レート、チャネル数、および変調テクノロジー
項目
802.11b
802.11g
802.11a
データ レート
1、2、5.5、
11 Mbps
6、9、12、18、24、
36、48、54 Mbps
6、9、12、18、24、
36、48、54 Mbps
802.11n
• 20 MHz
チャネル: 7
~72 Mbps
• 40 MHz
チャネル:
15~150
Mbps
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
93
WLAN の規格とテクノロジー
項目
802.11b
802.11g
802.11a
802.11n
重複しない
チャネル
3(日本では 4
チャネルを使
用)
3
最大 23
13 または 24
ワイヤレス変
調
DSSS
OFDM
OFDM
OFDM
AP、チャネル、規制区域の関係
AP は、2.4 GHz または 5 GHz の周波数帯域のチャネルを使用して、RF 信号を送受信します。 安
定したワイヤレス環境を提供し、チャネルの干渉を減少させるために、各 AP に重複しないチャ
ネルを指定する必要があります。 北米の 802.11b および 802.11g 用に推奨されているチャネルは、
1、6、11 です。
(注)
コントローラベース以外のワイヤレス ネットワークでは、各 AP にチャネルを静的に設定する
ことをお勧めします。 断続的に干渉が発生する場合、一部のチャネルはそのエリアでの途絶
を防止するため、静的な設定が必要になることがあります。 ワイヤレス ネットワークでコン
トローラが使用されている場合、音声の途絶を最小限に抑える Auto-RF 機能を使用してくださ
い。
AP、チャネル、および規制区域の関係の詳細については、『Cisco Desktop Collaboration Experience
DX650 Wireless LAN Deployment Guide』の「Designing the Wireless LAN for Voice」の章を参照して
ください。
関連トピック
VoIP WLAN 導入, (109 ページ)
WLAN とローミング
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、集中化されたキー管理プロトコルである Cisco
Centralized Key Management(CCKM)をサポートしていて、またワイヤレス ドメイン サーバ
(WDS)のセッション クレデンシャルのキャッシュを提供します。 AP は、高速ローミングが機
能するために WDS に登録する必要があります。 CCKM は、Cisco Unified Wireless LAN Controller
単独でもサポートされています。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、802.1X+WEP または WPA(TKIP)を使用した
CCKM だけをサポートしています。 CCKM は、WPA2 または WPA(AES)をサポートしません。
CCKM の詳細については、次の Web サイトにある『Cisco Fast Secure Roaming Application Note』
を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/wireless/ps4570/prod_technical_reference09186a00801c5223.html
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
94
Bluetooth ワイヤレス テクノロジー
関連トピック
ワイヤレス ネットワークでの音声 QoS, (97 ページ)
VoIP WLAN 導入, (109 ページ)
Bluetooth ワイヤレス テクノロジー
Bluetooth では、30 フィート(10 m)以内の範囲の低帯域幅でワイヤレス接続を行えます。 最大
のパフォーマンスが得られるのは、1 ~ 2 m(3 ~ 6 フィート)の範囲内です。 Bluetooth ワイヤ
レス テクノロジーは、2.4 GHz 帯域で動作します。これは 802.11b/g 帯域と同じです。 これは干渉
が発生する可能性があります。 次のことを推奨します。
• 5 GHz 帯域で動作する 802.11a を使用する。
• 他の 802.11b/g デバイス、Bluetooth デバイス、電子レンジ、大型の金属製品との間隔をあけ
ます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 上で Bluetooth を設定する方法の詳細については、
[Bluetooth 設定(Bluetooth Settings)] メニュー, (121 ページ) を参照してください。 Cisco Desktop
Collaboration Experience DX650 での Bluetooth ヘッドセットの使用に関する詳細については、ハン
ズフリー プロファイル, (65 ページ) と、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series
Wireless LAN Deployment Guide』の「Bluetooth Configuration」の項を参照してください。
関連トピック
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセット, (64 ページ)
VoIP ワイヤレス ネットワークのコンポーネント
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、コールを正常に発信および受信するために、
WLAN の複数のネットワーク コンポーネントと相互対話する必要があります。 次の各トピック
では、ネットワーク コンポーネントについて説明します。
• Cisco Unified Wireless AP の対話, (95 ページ)
• ワイヤレス ネットワークでの音声 QoS, (97 ページ)
• Cisco Unified Communications Manager の連携, (100 ページ)
Cisco Unified Wireless AP の対話
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスはワイヤレス データ デバイスと同
じ AP を使用します。 ただし、WLAN の音声トラフィックには、データ トラフィック専用の
WLANとは異なる機器の設定とレイアウトが必要です。 データ伝送では、音声伝送よりも高いレ
ベルの RF ノイズ、パケット損失、およびチャネル コンテンションに耐えることができます。 音
声伝送時のパケット損失では、不安定な音声や途切れた音声によって結果的に通話が聞き取れな
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
95
VoIP ワイヤレス ネットワークのコンポーネント
くなる可能性があります。 パケット エラーにより、ビデオにブロック ノイズが発生したり、ビ
デオがフリーズしたりすることもあります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 はデスクトップ電話機であるため(携帯電話ではな
いため)、ローカル環境の変化により、電話機でアクセス ポイント間のローミングが発生して、
音声およびビデオ パフォーマンスに影響が出る可能性があります。 これとは対照的に、データ
ユーザは一箇所に留まって、ときどき別の場所に移動します。 コールを保持しながらローミング
が可能であることは、ワイヤレス音声の 1 つの利点です。そのため、RF カバレッジには、吹き抜
け、エレベータ、会議室の外にある人気のない場所、通路などを含める必要があります。
優れた音声品質と最適な RF 信号カバレッジを確保するために、サイトの調査を実行する必要が
あります。 サイトの調査により、ワイヤレス音声に適した設定が決定されます。またサイトの調
査は、AP の位置、電力レベル、チャネル割り当てなど、WLAN の設計とレイアウトに役立ちま
す。
ワイヤレス音声を導入し、使用できるようにした後も、引き続き設置後のサイトの調査を実施す
る必要があります。新規ユーザグループの追加、機器の追加設置、または大量のインベントリの
スタックを行うと、ワイヤレス環境が変化します。 設置後の調査で、AP のカバレッジがそれま
でと同様に最適な音声通信にとって十分であるかを検証します。
(注)
ローミング中にはパケット損失が発生します。しかし、セキュリティ モードおよび高速ロー
ミングの存在により、伝送中のパケット損失数が決まります。 Cisco Centralized Key Management
(CCKM)を実装して、高速ローミングを有効にすることを推奨します。
ワイヤレス ネットワークにおける音声 QoS の詳細については、『Cisco Desktop Collaboration
Experience DX650 Wireless LAN Deployment Guide』を参照してください。
アクセス ポイントとのアソシエーション
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、起動時に、認識できる SSID と暗号タイプを持つ
AP をスキャンします。 この電話機は、適格な AP のリストを構築および保守し、次の変数を使用
して最適な AP を決定します。
• 受信信号強度インジケータ(RSSI):RF カバレッジ区域内で使用可能な AP の信号強度。
電話機は、最も高い RSSI 値を持つ AP と関連付けを持とうとします。
• トラフィック仕様(TSpec):コール制限および WLAN ロード バランシングの計算。 各音
声ストリームの TSpec 値を使用して、ファーストカム、ファーストサーブド方式に基づい
て、音声デバイスに帯域幅を割り当てることができます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、最大の RSSI 値と最少のチャネル利用率の値
(QBSS)を持ち、SSID と暗号化タイプが一致する AP に関連付けられます。 音声トラフィック
が適切に処理されるように、AP に正しい QoS を設定する必要があります。
関連トピック
ワイヤレス ネットワークでの音声 QoS, (97 ページ)
WLAN 内の音声通信のセキュリティ, (100 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
96
VoIP ワイヤレス ネットワークのコンポーネント
VoIP WLAN 導入, (109 ページ)
ワイヤレス ネットワークでの音声 QoS
ワイヤレス LAN の音声トラフィックは、データ トラフィックの場合と同様に、遅延、ジッター、
およびパケット損失の影響を受けます。これらの問題は、データのエンドユーザには影響しませ
んが、音声コールに重大な影響を及ぼすことがあります。 音声トラフィックが、遅延やジッター
の少ない、適時の信頼できる処理を確実に受けられるようにするには、Quality of Service(QoS)
を使用して、音声とデータを個別の仮想 LAN(VLAN)を使用する必要があります。 音声トラ
フィックを別の VLAN に分離することにより、QoS を使用して、音声パケットがネットワーク上
を移動するときに優先度の高い処理を提供することができます。また、データトラフィックの場
合は、通常すべてのネットワーク デバイスが使用するデフォルト ネイティブ VLAN ではなく、
個別の VLAN を使用してください。
WLAN での音声接続をサポートするネットワーク スイッチと AP に、次の VLAN を構成する必要
があります。
• Voice/Video VLAN:Cisco Desktop Collaboration Experience の間で送受信される音声トラフィッ
ク
• データ VLAN:その他のワイヤレス デバイスとの間で送受信されるデータ トラフィック
• ネイティブ VLAN:AP 管理
ボイス VLAN とデータ VLAN には個別の SSID を割り当てます。 WLAN で別の管理 VLAN を構
成する場合は、SSID を管理 VLAN に関連付けしないでください。
電話機をボイス VLAN に分離し、より高い QoS を音声パケットに割り当てることで、音声トラ
フィックがデータ トラフィックよりもプライオリティの高い処理を確実に受けるようにできま
す。その結果、パケットの遅延や損失パケットを低下させることができます。
専用帯域幅を持つ有線ネットワークとは異なり、ワイヤレス LAN では、QoA の実装時にトラ
フィックの方向を考慮します。 次の図に示すように、トラフィックは AP によってアップストリー
ムまたはダウンストリームに分類されます。
図 8:ワイヤレス ネットワークでの音声トラフィック
Cisco IOS release 12.2(11)JA 以降、Cisco Aironet AP は Enhanced Distributed Coordination Function
(EDCF)と呼ばれるコンテンションベースのチャネル アクセス メカニズムをサポートしていま
す。 EDCF タイプの QoS には、ダウンストリーム(802.11b/g クライアント方向)QoS 用に最大 8
つのキューがあります。 キューは次のオプションに基づいて割り当てることができます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
97
VoIP ワイヤレス ネットワークのコンポーネント
• パケットの QoS または DiffServ コード ポイント(DSCP)設定
• レイヤ 2 またはレイヤ 3 アクセス リスト
• 特定のトラフィックの VLAN
• デバイスの動的登録
AP で最大 8 つのキューを設定できますが、可能な限り高い音声 QoS を保障するため、音声トラ
フィックに使用するキューは 2 つだけに留める必要があります。 音声(RTP)トラフィックとシ
グナリング(SIP)トラフィックを最高プライオリティ キューに入れ、データ トラフィックをベ
ストエフォート キューに入れます。 802.11b/g EDCF では音声トラフィックがデータ トラフィッ
クから保護される保証はありませんが、このキューイング モデルを使用することで、統計的に最
高の結果が得られます。
各キューは次のとおりです。
• ベスト エフォート(BE):0、3
• バックグラウンド(BK):1、2
• ビデオ(VI):4、5
• ビデオ(VO):6、7
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience は、SIP シグナリング パケットに DSCP 値 24(CS3)を
マークし、RTP パケットに DSCP 値 46(EF)をマークします。
(注)
コール制御(SIP)は、UP4(VI)として送信されます。 アドミッション制御必須(ACM)が
ビデオに対して無効になっている場合(Traffic Specification(TSpec)無効)、ビデオは UP5
(VI)として送信されます。 ACM が音声に対して無効になっている場合(TSpec 無効)、音
声は UP6(VO)として送信されます。
次の表に、音声、ビデオ、およびコール制御(SIP)のトラフィックを優先する AP 上の QoS プロ
ファイルを示します。
表 19:QoS プロファイルとインターフェイス設定
トラフィックのタイプ
DSCP
802.1p
WMM UP
ポート範囲
音声
EF(46)
5
6
UDP 16384 ~ 32677
インタラクティブビデオ AF41(34)
4
5
UDP 16384 ~ 32677
呼制御
3
4
TCP/UDP 5060 ~ 5061
CS3(24)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
98
VoIP ワイヤレス ネットワークのコンポーネント
非決定性環境での音声伝送の信頼性を改善するため、Cisco Desktop Collaboration Experience は IEEE
802.11e 業界規格をサポートし、Wi-Fi Multimedia(WMM)に対応しています。 WMM は、音声、
ビデオ、ベストエフォート データ、およびその他のトラフィックの差別化サービスを可能にしま
す。 ただし、これらの差別化サービスが音声パケットに十分な QoS を提供するために、一度に 1
つのチャネルで一定量の音声帯域幅だけが使用可能または許可されています。 ネットワークが予
約済み帯域幅で処理可能なボイスコールが「N」個で、音声トラフィックの量がこの制限を超え
た(N+1 個のコール)場合、すべてのコールの品質が低下します。
VoIP コール品質の問題に対処するには、初期コール アドミッション制御(CAC)方式が必要で
す。 WLAN 上で SIP CAC が有効になっている場合、アクティブなボイスコールの数が AP に設定
された制限を超過しないように保証することで、ネットワークが過負荷の場合でも QoS が維持さ
れます。 ネットワークが輻輳している間、システムは AP が「フル キャパシティ」の場合でも、
ワイヤレス電話クライアントが隣接 AP へローミングできる程度の帯域幅の予約を維持します。
音声帯域幅制限に達した後、次のコールは、チャネル上の既存のコールの品質に影響を与えずに、
隣接 AP に負荷分散されます。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience は SIP 通信には TCP を使用し、AP がフル キャパシティ
の場合 Cisco Unified Communications Manager での登録が失われる可能性があります。 CAC に
よって承認されていないクライアントから送受信サれるフレームはドロップされるため、登録
解除の原因となることがあります。 そのため、SIP CAC を無効にすることを推奨します。
(注)
ビデオ フレームの最適な伝送を行うために、DSCP、COS、および WMM UP マーキングが正
しく表示されます。 Cisco Desktop Collaboration Experience では音声とビデオの CAC がサポー
トされていないため、SOP CAC を実装することを推奨します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機は、ビデオが異なる種類のデバイ
スで再生される際の一貫性のない QoS や一貫性のない帯域幅アカウンティングを解決するため
に、フレキシブル DSCP やビデオ プロモーション機能を使用します。
関連トピック
認証方式, (101 ページ)
Cisco Unified Communications Manager の連携, (100 ページ)
VoIP WLAN 導入, (109 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
99
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
フレキシブル DSCP のセット アップ
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[システム(System)] > [サービス パラメー
タ(Service Parameters)] を選択します。
ステップ 2
[クラスタ全体のパラメータ(システム:ロケーションとリージョン)(Clusterwide Parameters
(System - Location and Region))]で、[イマーシブビデオ帯域コールにビデオ帯域幅プールを使用
(Use Video BandwidthPool for Immersive Video Calls)] を [いいえ(False)] に設定します。
ステップ 3
[クラスタ全体のパラメータ(コール アドミッション制御)(Clusterwide Parameters (Call Admission
Control))]で、[ビデオコール QoS マーキング ポリシー(Video Call QoS Marking Policy)] を、[イ
マーシブにプロモートする(Promote to Immersive)] に設定します
ステップ 4
変更を保存します。
Cisco Unified Communications Manager の連携
Cisco Unified Communications Manager は、ワイヤレス IP Phone のコールを処理しルーティングす
るネットワーク内のコール制御コンポーネントです。 Cisco Unified Communications Manager は、
電話会議やルート プランなどの機能で使用する IP テレフォニー システムのコンポーネント(電
話機、アクセス ゲートウェイ、およびリソース)を管理します。 ワイヤレス LAN に Cisco Desktop
Collaboration Experience を導入する場合、Cisco Unified Communications Manager Release 7.1(3) 以降
および SIP を使用する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager から Cisco Desktop Collaboration Experience が認識されるよう
になるには、その電話機が Cisco Unified Communications Manager に登録され、データベース内で
設定される必要があります。
Cisco Unified Communications Manager を構成して、Cisco Desktop Collaboration Experience デバイス
および IP デバイスとともに使用する方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager
Administration Guide』、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』および『Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 Series Wireless LAN Deployment Guide』を参照してください。
関連トピック
Cisco Unified Communications Manager での Cisco Desktop Collaboration Experience のセットアッ
プ, (30 ページ)
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
通信圏内にあるすべての WLAN デバイスは他の WLAN トラフィックをすべて受信できるため、
WLAN内の音声通信の保護は重要です。 音声トラフィックが侵入者によって操作または傍受され
ることのないように、Cisco SAFE セキュリティ アーキテクチャは Cisco Desktop Collaboration
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
100
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
Experience と Cisco Aironet AP をサポートしています。 ネットワーク内のセキュリティの詳細につ
いては、http://www.cisco.com/en/US/netsol/ns744/networking_solutions_program_home.html を参照し
てください。
認証方式
Cisco Wireless IP テレフォニー ソリューションは、次の Cisco Desktop Collaboration Experience がサ
ポートする認証方式を使用して、不正ログインおよび改ざんされた通信を防ぐワイヤレス ネット
ワーク セキュリティを提供します。
• オープン認証:オープン システムでは、任意のワイヤレス デバイスが認証を要求できます。
要求を受けた AP は、任意のリクエスタまたはユーザのリスト上にあるリクエスタだけに認
証を与える場合があります。 ワイヤレス デバイスと AP との間の通信は暗号化されない可能
性もあります。暗号化される場合、デバイスは有線と同等のプライバシー(WEP)キーを使
用してセキュリティを提供できます。 WEP を使用しているデバイスは、WEP を使用してい
る AP での認証だけを試みます。
• 共有キー認証:AP は、AP との通信を試みるすべてのデバイスに対して、暗号化されていな
いチャレンジテキストのストリングを送信します。 認証を要求しているデバイスは、事前に
設定された WEP キーを使用してチャレンジ テキストを暗号化し、AP に返します。 チャレ
ンジ テキストが正しく暗号化されている場合、AP は要求側のデバイスの認証を許可します。
デバイスの WEP キーが AP 上の WEP キーと一致する場合にだけ、デバイスは認証を受ける
ことができます。
共有キー認証は、他のユーザがチャレンジをモニタできるため、WEP によるオープン認証よ
りも安全性が低くなる可能性があります。 暗号化されていないチャレンジ テキスト ストリ
ングと暗号化されているチャレンジ テキスト ストリングを比較することにより、侵入者は
WEP キーを計算できます。
• Extensible Authentication Protocol-Flexible Authentication via Secure Tunneling(EAP-FAST)認
証:このクライアント サーバのセキュリティ アーキテクチャは、AP と、Cisco Access Control
Server(ACS)などの RADIUS サーバとの間の Transport Level Security(TLS)トンネル内の
EAP トランザクションを暗号化します。
TLS トンネルでは、クライアント(電話機)と RADIUS サーバの間の認証に Protected Access
Credential(PAC)が使用されます。 サーバは Authority ID(AID)をクライアント(電話機)
に送信します。それを受けてクライアントは適切な PAC を選択します。 クライアント(電
話機)は PAC-Opaque を RADIUS サーバに返します。 サーバは、そのマスターキーで PAC
を復号します。 これで両方のエンドポイントに同じ PAC キーが含まれ、TLS トンネルが構
築されます。 EAP-FAST では、自動 PAC プロビジョニングがサポートされていますが、
RADIUS サーバ上で有効にする必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
101
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
(注)
Cisco ACS での PAC の有効期限は、デフォルトで 1 週間です。 電話機に期限
切れの PAC が存在する場合、電話機が新しい PAC を取得するまでの間は、
RADIUS サーバでの認証に比較的長い時間がかかります。 PAC プロビジョニ
ングの遅延を回避するには、ACS サーバまたは RADIUS サーバで PAC の有効
期間を 90 日以上に設定します。
• Light Extensible Authentication Protocol(LEAP):クライアント(電話機)と RADIUS サーバ
間の、シスコ独自のパスワードベースの相互認証方式です。 Cisco Desktop Collaboration
Experience は、ワイヤレス ネットワークでの認証に LEAP を使用できます。
• Auto(AKM):AP、WPA-PSK、WPA が示す設定情報から自動的に 802.11 認証メカニズム
を選択します。
• Wi-Fi Protected Access(WPA)
• Wi-Fi Protected Access 2(WPA2)
• Wi-Fi Protected Access-Pre-Shared Key(WPA-PSK)
• Wi-Fi Protected Access 2-Pre-Shared Key(WPA2-PSK)
• Extensible Authentication Protocol – Flexible Authentication via Secure Tunneling(EAP-FAST)
• Protected Extensible Authentication Protocol(PEAP)
(注)
EAP-FAST と PEAP は、802.1X EAP 選択経由で WPA/WPA2 を選択する際の
802.x オプションです。
• Extensible Authentication Protocol – Transport Layer Security(EAP-TLS)
• Protected Extensible Authentication Protocol EAP-Generic Token Card(PEAP-GTC)と Protected
Extensible Authentication Protocol Microsoft Challenge Handshake Authentication Protocol Version 2
(PEAP-MSCHAPV2)
• Cisco Centralized Key Management(CCKM)
(注)
CCKM は、WPA/WPA2 と組み合わせてオプションで使用できます。
• Wired Equivalent Protocol(WEP)
• オープン(Open)
認証方法についての詳細については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series Wireless
LAN Deployment Guide』の「Wireless Security」を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
102
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
Cisco Secure Access Control Server 証明書のセットアップ
Cisco Secure Access Control Server (ACS) は、認証情報の保護と検証を保障するために EAP-TLS と
PEAP 認証プロトコルとデジタル証明書を使用する認証サーバです。 各 EAP 認証方式では、証明
書が適切にインストールおよび設定されている必要があります。
ACS 証明書は、次の図に示す ACS 証明書のセットアップ ページで設定します。
図 9:ACS 証明書のセットアップ
EAP-TLS の設定
サーバ証明書のインストールは、次のガイドラインに従う必要があります。
1 インストールは ACS 証明書設定ページを使用して実行されます。
2 証明書には通常、秘密キー パスワードを持つ server.pem および server_privatekey.crt の 2 つの
ファイルが含まれます。
3 ルート認証局(CA)は、[ACS 認証局設定(ACS Certification Authority Setup)] ページを使用
して設定する必要があります。
4 ルート CA は [証明書信頼リストの編集(Edit Certificate Trust List)] 設定ページで、信頼でき
る CA である必要があります。
5 中間 CA を使用してサーバ証明書を作成している場合は、ルート CA はルート CA とサーバ証
明書間のチェーンですべての CA に対して設定する必要があります。 これは、中間 CA を使用
して作成されたユーザ証明書にも適用されます。 次は、中間 CA の使用例です。
a Wi-Fi ルート CA が、ルート CA。
b Wi-Fi-Intermediate-CA-srv が、ACS にインストールするサーバ証明書に署名した中間 CA
(Wi-Fi ルート CA によって署名されている)。
c Wi-Fi-Intermediate-CA-sta が、ACS にインストールするユーザ証明書に署名した CA 証明書。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
103
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
6 証明書設定に加えて、ユーザ証明書の一般名に一致するユーザ アカウントを作成する必要があ
ります。
7 証明書チェーン内のすべての CA 証明書は、次の図のようにインストールされ、信頼されてい
る必要があります。
図 10:インストールおよび信頼済み CA 証明書
PEAP-GTC および PEAP-MSCHAPV2 のセットアップ
証明書チェーン内のすべての CA 証明書がインストールされ、信頼されている必要があります。
AD と同じユーザ ID を持つユーザ アカウントを作成する必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
104
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
次の図は、[システム設定(System Configuration)] > [グローバル認証設定(Global Authentication
Setup)] での EAP-TLS、PEAP-GTC および PEAP-MSCHAPV2 設定の例を示しています。
図 11:EAP-TLS、PEAP-GTC および PEAP-MSCHAPV2 のセットアップ
認証キー管理
次の認証方式では、RADIUS サーバを使用して認証キーを管理します。
• WPA/WPA2: 一意の認証キーを生成するために RADIUS サーバの情報を使用します。 これら
のキーは、中央集中型の RADIUS サーバで生成されるため、WPA/WPA2 は、AP および電話
機に格納されている WPA 事前共有キーよりも高いセキュリティを提供します。
• Cisco Centralized Key Management(CCKM):RADIUS サーバとワイヤレス ドメイン サーバ
(WDS)の情報を使用して、キーの管理および認証をします。 WDS は、高速でセキュアな
再認証用に、CCKM 対応クライアント デバイスのセキュリティ クレデンシャルのキャッシュ
を作成します。
WPA/WPA2 および CCKM では、暗号化キーは電話機に入力されず、AP と電話機の間で自動的に
生成されます。 ただし認証で使用する EAP ユーザ名とパスワードは、各電話機に入力する必要が
あります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
105
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
(注)
WPA(TKIP)および 802.1x(WEP)のみ CCKM をサポートします。
暗号化方式
音声トラフィックの安全性を確保するため、Cisco Desktop Collaboration Experience では、暗号化方
式として WEP、TKIP、および Advanced Encryption Standards(AES)をサポートします。 暗号化
にこれらのメカニズムを使用すると、AP と Cisco Desktop Collaboration Experience との間で、シグ
ナリング Skinny Client Control Protocol(SCCP)パケットと音声リアルタイム トランスポート プロ
トコル(RTP)パケットの両方が暗号化されます。
WEP
ワイヤレス ネットワークで WEP を使用すると、オープン認証または共有キー認証を使用す
ることにより、AP で認証が行われます。 正常に接続させるには、電話機で設定された WEP
キーと AP で設定された WEP キーが一致する必要があります。 Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズの電話機は、40 ビット暗号化または 128 ビット暗号化を使用し、
電話機および AP で静的なままの WEP キーをサポートしています。
EAP と CCKM の認証では、暗号化に WEP キーを使用できます。 RADIUS サーバは WEP
キーを管理し、すべての音声パケットの暗号化を認証した後で一意のキーを AP に渡しま
す。そのため、次の WEP キーを各認証で変更できます。
TKIP
WPA と CCKM は、WEP にいくつかの改良が加えられた TKIP 暗号化を使用します。 TKIP
は、パケットごとのキーの暗号化、および暗号化が強化されたより長い初期ベクトル(IV)
を提供します。 さらに、メッセージ完全性チェック(MIC)は、暗号化されたパケットが
変更されていないことを確認します。 TKIP は、侵入者が WEP を使用して WEP キーを解読
する可能性を排除します。
AES
WPA2 認証に使用される暗号化方式。 この暗号化の国内規格は、暗号化と復号化に同じキー
を持つ対称型アルゴリズムを使用します。 AES は、128 ビットサイズの暗号ブロック連鎖
(CBC)暗号化を使用し、最小のキー サイズとして 128、192、および 256 ビットのキーを
サポートします。 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機は 256 ビッ
トのキー サイズをサポートします。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience は、CMIC による Cisco Key Integrity Protocol(CKIP)を
サポートしません。
暗号化方式の詳細については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series Wireless LAN
Deployment Guide』の「Wireless Security」を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
106
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
AP 認証および暗号化のオプション
認証方式と暗号化方式は、ワイヤレス LAN 内で設定されます。 VLAN は、ネットワーク内およ
び AP 上で設定され、認証と暗号化の異なる組み合わせを指定します。 SSID は、VLAN と VLAN
の特定の認証および暗号化方式に関連付けられます。 ワイヤレス クライアント デバイスを正常
に認証するには、認証および暗号化方式で使用する SSID と同じ SSID を AP と Cisco Desktop
Collaboration Experience に設定する必要があります。
一部の認証方式では、特定のタイプの暗号化が必要です。 オープン認証では、セキュリティを高
めるために、暗号化で静的 WEP を使用できます。 ただし、共有キー認証を使用している場合は、
暗号化に静的 WEP を設定し、電話機で WEP キーを設定する必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience に認証キー管理(AKM)を使用する場合は、認証と暗号化
の方式に対する複数の選択肢を、異なる SSID を持つ AP で設定できます。 電話機は、認証を試み
るときに、電話機でサポートする認証および暗号化方式を通知する AP で設定できます。 Auto
(AKM)モードでは、WPA、WPA2、WPA 事前共有キー、または CCKM を使用して認証できま
す。
(注)
• WPA 事前共有キーまたは WPA2 事前共有キーを使用する場合、その事前共有キーを電話
機で静的に設定する必要があります。 これらのキーは、AP に存在するキーと一致してい
る必要があります。
• Auto(AKM)モードを使用している場合、WPA、WPA2、WPA 事前共有キー、WPA2 事
前共有キー、または CCKM の暗号化オプションは自動的に設定されます。
• AKM モードでは、電話機が WPA、WPA2、または CCKM キー管理を使用するように設
定されている場合、または 802.1X が使用されている場合、電話機は LEAP を使用して認
証されます。
• Cisco Desktop Collaboration Experience は、自動 EAP ネゴシエーションをサポートしていま
せん。EAP-FAST モードを使用するには、EAP-FAST モードを指定する必要があります。
次の表に、Cisco Desktop Collaboration Experience がサポートしている、Cisco Aironet AP で設定さ
れる認証方式と暗号化方式のリストを示します。 表には、AP の設定に対応する電話機のネット
ワーク設定オプションを示します。
表 20:認証方式と暗号化方式
Cisco Desktop Collaboration
Experience の設定
Cisco AP の設定
認証
キー管理
共通の暗号化
認証
オープン(Open)
なし
オープン(Open)
オープン(静的 WEP)
(Open (Static WEP))
WEP
オープン+WEP
(Open+WEP)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
107
WLAN 内の音声通信のセキュリティ
Cisco Desktop Collaboration
Experience の設定
Cisco AP の設定
共有キー(静的 WEP)
(Shared key (Static WEP))
WEP
共有+WEP(Shared+WEP)
WEP
LEAP または自動(AKM)
(Auto (AKM))
WPA
WPA(オプショ TKIP
ンで CCKM を使
用)
LEAP または自動(AKM)
(Auto (AKM))
LEAP
WPA2
AES
LEAP または自動(AKM)
(Auto (AKM))
WEP
EAP-FAST
802.1X
オプションの
CCKM
WPA を使用した EAP-FAST
WPA
TKIP
EAP-FAST
WPA2 を使用した EAP-FAST WPA2
AES
EAP-FAST
WPA-PSK
WPA-PSK
TKIP
自動(AKM)(Auto
(AKM))
WPA2-PSK
WAP2-PSK
AES
自動(AKM)(Auto
(AKM))
LEAP
802.1X
LEAP
オプションの
CCKM
WPA2
EAP-FAST
オプションの
CCKM
シスコの WLAN セキュリティの詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/hw/wireless/
ps430/prod_brochure09186a00801f7d0b.html を参照してください。
認証方式と暗号化方式を AP に設定する方法の詳細については、次の URL で入手可能なご使用の
モデルおよびリリースの『Cisco Aironet Configuration Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/cisco/web/psa/configure.html?mode=prod&level0=278875243
関連トピック
Cisco Unified Wireless AP の対話, (95 ページ)
認証方式, (101 ページ)
暗号化方式, (106 ページ)
Cisco Unified Communications Manager の連携, (100 ページ)
VoIP ワイヤレス ネットワークのコンポーネント, (95 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
108
VoIP WLAN 導入
VoIP WLAN 導入, (109 ページ)
VoIP WLAN 導入
この項では、WLAN に Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスを導入する際の設定ガイド
ラインについて説明します。
サポートされるアクセス ポイント
Cisco Desktop Collaboration Experience は、Cisco 自律ソリューションおよび統合ソリューションの
両方でサポートされています。 最低バージョンと推奨バージョンは次のとおりです。
• Cisco IOS アクセス ポイント(Autonomous)
◦ 最低 = 12.3(8)JEA2 以降
◦ 推奨 = 12.4(10b)JA3 以降(Cisco Aironet シリーズ 1100、1140、1200、または 1230 には
適用されません)。
• Cisco Unified Wireless LAN Controller
◦ 最小 = 5.1.163.0 以降
◦ 推奨 = 5.2.193.0 以降
• Cisco IOS アクセス ポイント(Autonomous)
◦ 最低 = 12.4(21a)JY
◦ 推奨 = 12.4(25d)JA 以降
• Cisco Unified Wireless LAN Controller
◦ 最低 = 6.0.202.0
◦ 推奨 = 7.0.116.0 以降
サポートされている AP およびモード
次の表では、各 Cisco アクセス ポイントでサポートされるモードを示します。
表 21:サポートされている AP およびモード
AP モデル
802.11b
802.11g
802.11a
自律モード
統合
モード
Cisco Aironet 500 シリーズ
Yes
Yes
No
Yes
Yes
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
109
VoIP WLAN 導入
(注)
AP モデル
802.11b
802.11g
802.11a
自律モード
統合
モード
Cisco Aironet 1100 シリーズ
Yes
Yes
No
Yes
Yes
Cisco Aironet 1130 AG シリーズ Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Cisco Aironet 1140 シリーズ
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Cisco Aironet 1200 シリーズ
Yes
Yes
オプション Yes
Yes
Cisco Aironet 1230 AG シリーズ Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Cisco Aironet 1240 AG シリーズ Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Cisco Aironet 1250 シリーズ
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Cisco Aironet 1300 シリーズ
Yes
Yes
No
Yes
Yes
Cisco Desktop Collaboration Experience は、屋外 MESH テクノロジー(Cisco Aironet 1500 シリー
ズ)を介した Voice over the Wireless LAN(VoWLAN)をサポートしていません。
相互運用性のテストを行っていないため、サードパーティ ベンダー製のアクセス ポイントはサ
ポートされていません。ただし、そのアクセスポイントが主要な機能をサポートしていて規格に
準拠している場合、Cisco Desktop Collaboration Experience は対応します。
サードパーティ ベンダー製の Wi-Fi 準拠 AP は、Cisco Desktop Collaboration Experience で機能して
も、Wi-Fi Multimedia(WMM)、Unscheduled Auto Power Save Delivery(U-APSD)、トラフィッ
ク仕様(TSPEC)、QoS Basic Service Set(QBSS)、ダイナミック伝送パワー コントロール
(DTPC)、またはプロキシ ARP などの主要な機能をサポートしない場合もあります。
サポートされるアンテナ
一部の Cisco アクセス ポイントでは、外部アンテナが必要であるか、使用可能です。 サポートさ
れているアンテナのリストと、その取り付け方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps7183/ps469/product_data_sheet09186a008008883b.html
(注)
全方位アンテナを搭載しているため、Cisco Aironet シリーズ 1130 および 1140 アクセス ポイン
トは天井に取り付ける必要があります。
サポートされているアンテナの一覧については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600
Series Wireless LAN Deployment Guide』の「Supported Antennas」の章を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
110
ワイヤレス LAN のセットアップ
ワイヤレス LAN のセットアップ
ワイヤレス LAN が導入されている場所の Wi-Fi カバレッジがビデオ パケットおよび音声パケット
の送信に最適であることを確認します。
音声およびビデオの Wi-Fi 接続が Cisco Desktop Collaboration Experience で有効になっている場合
は、アプリケーション メニュー内の WLAN サイン イン アプリケーションを使用して Wi-Fi ネッ
トワークを認証します。
アプリケーションを有効にするには、[アプリケーション(Applications)] > [管理者設定
(Administrator Settings)] > [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] > [WLAN のセット
アップ(WLAN Setup)] > [WLAN サイン イン アクセス(WLAN Sign in Access)] に移動して、
WLAN ネットワークを有効にします。
ユーザ名またはパスワードを変更するには、[アプリケーション(Applications)] > [管理者設定
(Administrator Settings)] に移動します。
設定情報の詳細については、次の URL の『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series
Wireless LAN Deployment Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps12956/products_implementation_design_guides_list.html
『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series Wireless LAN Deployment Guide』には、次の
設定情報が含まれています。
• ワイヤレス ネットワークの設定
• Cisco Unified Communications Manager Administration でのワイヤレス ネットワークの設定
• Cisco Desktop Collaboration Experience でのワイヤレスネットワークの設定
Cisco Desktop Collaboration Experience が WLAN に接続できるようになるには、適切な WLAN 設定
で Cisco Desktop Collaboration Experience のネットワーク プロファイルを設定する必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience 上の [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] メ
ニューを使用して [WLAN のセットアップ(WLAN Setup)] サブメニューにアクセスし、WLAN
設定をセットアップすることができます。 手順については、[ワイヤレスとネットワークの設定
(Wireless and Networks Settings)] メニュー, (117 ページ)を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager Administration でのワイヤレス LAN のセットアッ
プ
Cisco Unified Communications Manager Administration で、ワイヤレス Cisco Desktop Collaboration
Experience の「Wi-Fi」というパラメータを有効にする必要があります。 Cisco Unified Communications
Manager Administration にある次のいずれかの場所で、このパラメータを有効にすることができま
す。
• 特定の電話機でワイヤレス LAN を有効にするには、特定の電話機の [プロダクト固有の設定
(Product Specific Configuration Layout)] セクション([デバイス(Device)] > [電話機
(Phone)])で Wi-Fi パラメータの有効設定を選択し、[共通設定の上書き(Override Common
Settings)] チェックボックスをオンにしておきます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
111
ワイヤレス LAN のセットアップ
• 電話機のグループに対してワイヤレス LAN を有効にするには、[共通の電話プロファイルの
設定(Common Phone Profile Configuration)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [デバイス
の設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)])で Wi-Fi
パラメータの有効設定を選択し、[共通設定の上書き(Override Common Settings)] チェック
ボックスをオンにした後、その共通の電話プロファイルを使用して([デバイス(Device)]
> [電話機(Phone)])電話機を関連付けます。
• ネットワーク内にあるすべての WLAN 対応電話機に対してワイヤレス LAN を有効にするに
は、[エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウ([システム
(System)] > [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)])で Wi-Fi パ
ラメータの有効設定を選択し、[共通設定の上書き(Override Common Settings)] チェックボッ
クスをオンにします。
(注)
Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィ
ンドウ([デバイス(Device)] > [電話機(Phone)])で、MAC アドレスの設定時に、有線の
MAC アドレスを使用します。 Cisco Unified Communications Manager の登録にはワイヤレス
MAC アドレスは使用しません。
ワイヤレス プロファイルのプロビジョニング
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Managerの管理ページで、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] >
[Wifi プロファイル(Wifi Profile)] を選択します。
ステップ 2
ワイヤレス プロファイルを設定し、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 3
[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] > [Wifi プロファイル グループ(Wifi Profile Group)] を選
択します。
ステップ 4
ワイヤレス プロファイルをワイヤレス プロファイル グループに追加し、[保存(Save)] を選択し
ます。
ステップ 5
[システム(System)] > [デバイス プール(Device Pool)] を選択します。
ステップ 6
ワイヤレス プロファイル グループをデバイス プールに追加し、[保存(Save)] を選択します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
112
ワイヤレス LAN のセットアップ
ワイヤレス プロファイル グループのプロビジョニング
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] >
[Wifi プロファイル グループ(Wifi Profile Group)] を選択します。
ステップ 2
ワイヤレス プロファイル グループを設定し、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 3
[システム(System)] > [デバイス プール(Device Pool)] を選択します。
ステップ 4
ワイヤレス プロファイル グループをデバイス プールに追加し、[保存(Save)] を選択します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
113
ワイヤレス LAN のセットアップ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
114
第
7
章
Cisco Desktop Collaboration Experience の設定
• Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の設定メニュー, 115 ページ
• [ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー, 117 ページ
• [個人セットアップ(Personal setup)] メニュー, 129 ページ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の設定メニュー
Cisco Desktop Collaboration Experience には、設定可能な数多くのネットワーク設定値が用意されて
います。Cisco Desktop Collaboration Experience をユーザが使用できる状態にするには、これらの設
定値の修正が必要になる場合もあります。 これらの設定値には、Cisco Desktop Collaboration
Experience 上のメニューからアクセスできます。 Cisco Desktop Collaboration Experienceで表示専用
になっている設定値は、Cisco Unified Communications Manager Administrationで設定できます。
セットアップ メニューに関する追加情報については、『Cisco Desktop Collaboration Experience
DX600 Series User Guide』を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience には、次の設定メニューが用意されています。
• [ワイヤレスとネットワーク(Wireless & network)]:ワイヤレス ローカルエリアを使用する
Cisco Desktop Collaboration Experience を設定するための設定オプションを提供します。
◦ [Wi-Fi(Wi-Fi)]:ワイヤレス ローカルエリア ネットワーク(WLAN)を使用する Cisco
Desktop Collaboration Experience を設定するための設定オプションを提供します。 Wi-Fi
を使用するには、イーサネット ケーブルを取り外す必要があります。 詳細については、
[Wi-Fi 設定(Wi-Fi Settings)] メニュー, (118 ページ)を参照してください。
◦ Bluetooth:Bluetooth を使用する Cisco Desktop Collaboration Experience を設定するための
設定オプションを提供します。 詳細については、[Bluetooth 設定(Bluetooth Settings)]
メニュー, (121 ページ)を参照してください。
◦ [詳細(More)]:TFTP および VPN の設定オプションを提供します。 デバイスのネット
ワーク設定を、工場出荷時の設定にリセットします。 Wi-Fi またはイーサネットのデー
タの使用画面を表示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
115
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 の設定メニュー
◦ [イーサネット(Ethernet)]:イーサネット ネットワーク上の Cisco Desktop Collaboration
Experience を設定するための設定オプションを提供します。 詳細については、[イーサ
ネット設定(Ethernet settings)] メニュー, (123 ページ)を参照してください。
• [デバイス(Device)]:次のオプションを使用してデバイスを設定します。
◦ 音(Sound)
◦ ディスプレイ(Display)
◦ 外部ディスプレイ(External Display)
◦ ストレージ(Storage)
◦ [アプリケーション(Apps)]:アプリケーションとサービスを管理および制御するため
の設定を提供します。
• 個人用(Personal):
◦ アカウントと同期(Accounts & sync)
◦ ロケーション サービス(Location services)
◦ セキュリティ(Security)
◦ 言語と入力(Language & input)
◦ エクステンション モビリティ(Extension mobility)
◦ バックアップとリセット(Backup & reset)
• システム(System):
◦ 日付と時刻(Date & time)
◦ アクセシビリティ(Accessibility)
◦ 開発者向けオプション(Developer options)
◦ セットアップ アシスタント(Setup assistant)
◦ 端末について(About device)
セットアップ メニューの表示
次の手順を使用して、設定メニューを表示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
116
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
手順
ステップ 1
[ホーム(Home)] をタップします。
ステップ 2
[設定(Settings)] をタップします。
ステップ 3
該当するメニューを選択します。
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)]
メニュー
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless & network settings)] メニューは、さまざまなネット
ワーク設定の表示および変更を行うためのオプションを提供します。 次の表に、これらのオプ
ションの説明を示します。また、該当する場合には、それらの変更方法についても併せて説明し
ます。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience 上の WLAN 設定の設定には、タッチ スクリーンを使用
します。
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless & network settings)] メニューへのアクセス方法につ
いては、セットアップ メニューの表示, (116 ページ) を参照してください。
表 22:[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
選択または変更の手順
Wi-Fi
Wi-Fi をイネーブルまたはディセーブ
ルにします。 ワイヤレス アクセス ポ
イントのセットアップと管理を行いま
す。
Wi-Fi 接続を有効または無効にする
には、オン(ON)/オフ(OFF)を
切り替えます。 [Wi-Fi 設定(Wi-Fi
Settings)] メニュー, (118 ページ)
を参照してください。
Bluetooth
Bluetooth を有効または無効にします。
Bluetooth 接続、デバイス名、および
検出可能性のセットアップと管理を行
います。
Bluetooth を有効または無効にするに
は、オン(ON)/オフ(OFF)を切
り替えます。 [Bluetooth 設定
(Bluetooth Settings)] メニュー, (
121 ページ)を参照してください。
データ使用(Data
usage)
Wi-Fi およびイーサネットによる使用
データの表示。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
117
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
選択または変更の手順
TFTP サーバの設定 TFTP サーバ情報のセットアップと管 [TFTP サーバの設定(TFTP Server
(TFTP server
理を行います。
Settings)] メニュー, (122 ページ)
settings)
を参照してください。
イーサネット設定 有線アクセスのセットアップと管理を [イーサネット設定(Ethernet
(Ethernet settings) 行います。
settings)] メニュー, (123 ページ)
を参照してください。
VPN
バーチャル プライベート ネットワー VPN メニュー オプション, (128
ク(VPN)のセットアップと管理を行 ページ) を参照してください。
います。
ネットワーク設定を ネットワーク設定を出荷時の初期状態
リセット(Reset
にリセットします。
network settings)
[Wi-Fi 設定(Wi-Fi Settings)] メニュー
次の表に、Wi-Fi 設定の説明を示します。また、該当する場合には、それらの変更方法についても
併せて説明します。
表 23:[Wi-Fi 設定(Wi-Fi Settings)] メニュー
オプション
説明
選択または変更の手順
Wi-Fi 設定
Wi-Fi
Wi-Fi をイネーブルまたはディセー タップして Wi-Fi 接続を有効または無
ブルにします。
効にします。
Wi-Fi ネットワー Wi-Fi ネットワークを表示します。 タップしてネットワークにアクセスし
クのリスト(List
ます。
of WI-Fi networks)
スキャン(Scan) 使用可能な Wi-Fi ネットワークをス 使用可能な Wi-Fi ネットワークをス
キャンします。
キャンするには、[スキャン(Scan)]
をタップします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
118
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
選択または変更の手順
ネットワークの追 Wi-Fi ネットワークを追加します。 ネットワークを追加するには、ブロー
加(Add network)
ドキャストされているまたは利用可能
な WLAN の中から選択するか、[ネッ
トワークを追加(Add network)] を選
択して手動でネットワークを追加しま
す。
(注)
ブロードキャストされ、利用
可能なネットワークに、パス
ワードを入力し、該当する場
合周波数帯を選択します。新
しいネットワークの場合、
ネットワーク SSID、セキュ
リティ、および周波数帯域を
入力します。
ネットワーク SSID ワイヤレス アクセス ポイントにア
1 変更する Wi-Fi ネットワークをタッ
(Network SSID) クセスする固有識別情報、Service
プし、そのまま押し続けます。
Set Identifier(SSID)を指定します。
2 [ネットワークを変更(Modify
network)] を選択します。
3 SSID と入力します。
4 [保存(Save)] をタップします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
119
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
セキュリティ
(Security)
Cisco Desktop Collaboration Experience
1 [Wi-Fi] > [ネットワークを追加(Add
が WLAN へのアクセスに使用する
network)] を選択します。
認証のタイプです。有効な値は、次
2 [セキュリティ(Security)] を選択
のとおりです。
します。
• なし
3 [セキュリティ(Security)] オプショ
• WEP
ンを選択します。
• WPA/WPA2 PSK
4 [保存(Save)] をタップします。
• 802.1X EAP
(注)
選択または変更の手順
サポートされる 802.1X
EAP 方法は PEAP、TLS お
よび FAST です。 PEAP の
サーバ検証はサポートされ
ていません。 ワイヤレス
セキュリティについて詳細
な説明は、『Cisco Desktop
Collaboration Experience
DX600 Series Wireless LAN
Deployment Guide』を参照
してください。
詳細設定(Advanced)
ネットワークの通 オープンネットワークを利用可能な タップして通知を有効または無効にし
知(Network
場合はユーザに通知します。
ます。
notification)
Wi-Fi の周波数帯
(Wi-Fi の周波数
帯)
現在の Wi-Fi 接続にアクションの
次の値をタップします。
Wi-Fi 周波数範囲を指定できます。
• Auto
• 5 GHz のみ
• 2.4 GHz のみ
MAC アドレス
(MAC address)
現在の Wi-Fi 接続の MAC アドレス
を表示します。
IP アドレス(IP
address)
現在の Wi-Fi 接続の IP アドレスを表
示します。
近接リスト
(Neighbor List)
現在の Wi-Fi 接続を表示します。
タップして現在の Wi-Fi 接続を表示し
ます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
120
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
選択または変更の手順
Wi-Fi イベント ロ
グ(Wi-Fi Event
Log)
Wi-Fi イベント ログが [ワイヤレス
とネットワークの設定(Wireless &
network settings)] メニューの下の[設
定(Settings)] メニュー項目として
表示され、Wi-Fi の状態と接続イベ
ントの現在の状況のリストを表示し
ます。
[ワイヤレスとネットワークの設定
(Wireless & network settings)] の下で
[Wi-Fi 設定(Wi-Fi Settings)] をタップ
します。
Wifiパラメータはデフォルト値(有効)のままにされますが、[共通設定の上書き(OverrideCommon
Settings)] チェックボックスはオンにされません。
[Bluetooth 設定(Bluetooth Settings)] メニュー
Cisco Desktop Collaboration Experience で Bluetooth を設定するには、次の手順を使用します。
手順
ステップ 1
[設定(Settings)] > [Bluetooth] を選択して、Bluetooth 設定メニューにアクセスします。
ステップ 2
Bluetooth が有効になっていることを確認します。
ステップ 3
[デバイスの検索(Search for devices)] を選択します。
ステップ 4
Bluetooth デバイスがリストに表示されたら、それを選択します。
ステップ 5
必要に応じてデバイスを設定します。
(注)
[検出可能(Discoverable)] の隣にチェック マークを付けることにより、Cisco Desktop
Collaboration Experience を Bluetooth から検出することもできます。 タップして検出可能
性を有効にします。 Cisco Desktop Collaboration Experience は、PIN 0000 を使用してデバ
イスとのペアリングを試みます。 ペアリングに失敗した場合、プロンプトが表示され
たら手動で PIN を入力します。 Cisco Desktop Collaboration Experience と Bluetooth デバ
イスがペアリングされると、Cisco Desktop Collaboration Experience は、Bluetooth デバイ
スへの接続を試みます。
ヒント
Bluetooth を使用して Cisco Desktop Collaboration Experience と他の Android デバイスとの
間でファイル交換する場合、Bluetooth デバイス名を個人的に設定しておくと役に立つ場
合があります。 [設定(Settings)] > [Bluetooth] > [詳細(More)] > [デバイスの名前を変
更(Rename device)] で設定できます。
また、次の設定を調整できます。
• [表示のタイム アウト(Visibility timeout)]:Bluetooth デバイスの表示がタイム アウトするま
での時間を設定します(2 分、5 分、1 時間、または never)。
• [受信済みファイルを表示(Show received files)]:受信されたファイルを表示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
121
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
[TFTP サーバの設定(TFTP Server Settings)] メニュー
TFTP サーバ設定メニューでは、TFTP サーバ情報のセット アップおよび管理ができます。 次の表
に、これらのオプションの説明を示します。また、該当する場合には、それらの変更方法につい
ても併せて説明します。
表 24:[TFTP サーバの設定(TFTP Server Settings)] メニュー
オプション
説明
選択または変更の手順
TFTP サーバの設定
代替 TFTP サーバー Cisco Desktop Collaboration Experience タップして、[代替 TFTP サーバの使
が代替 TFTP サーバを使用している 用(Use Alternate TFTP Server)] を有
の使用(Use
alternate TFTP
かどうかを示します。
効または無効にします。
server)
(注)
管理者が Cisco Desktop
Collaboration Experience エン
ドポイントで VPN の使用を
導入する場合は、代替 TFTP
サーバ設定を検査し、TFTP
サーバ 1 は正しい TFTP サー
バに設定する必要がありま
す。 これにより、Cisco
Desktop Collaboration
Experience エンドポイント
が企業以外のネットワーク
への接続時に、適切なサー
バに登録することを保障し
ます。
TFTP サーバ 1
(TFTP server 1)
Cisco Desktop Collaboration Experience
1 タップして、[代替 TFTP サーバの
で使用されるプライマリ TFTP サー
使用(Use alternate TFTP server)]
バ。 ネットワークで DHCP を使用
を有効にします。
していない場合、このサーバを変更
2 [TFTP サーバ 1(TFTP server 1)]
するには [TFTP サーバ 1(TFTP
Server 1)] オプションを使用する必
を選択します。
要があります。
3 新しい TFTP サーバの IP アドレス
[代替 TFTP(Alternate TFTP)] オプ
を入力します。
ションを有効に設定した場合は、
4 [OK] をタップします。
[TFTP サーバ 1(TFTP Server 1)] オ
プションに 0 以外の値を入力する必
要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
122
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
選択または変更の手順
TFTP サーバ 2
(TFTP Server 2)
プライマリ TFTP サーバが使用不能
1 タップして、[代替 TFTP サーバの
の場合に、Cisco Desktop Collaboration
使用(Use alternate TFTP server)]
Experience で使用されるオプション
を有効にします。
のバックアップ TFTP サーバ。
2 [TFTP サーバ 2(TFTP server 2)]
を選択します。
3 新しい TFTP サーバの IP アドレス
を入力します。
4 [OK] をタップします。
(注)
正しい TFTP サーバを設定した後、[代替 TFTP サーバの使用(Use alternate TFTP server)] チェッ
クボックスをオンにします。 これにより、Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスは、
企業キャンパスの外側にある別のネットワークに接続した際に、他の TFTP サーバを検出でき
なくなります。
プライマリ TFTP サーバもバックアップ TFTP サーバも、Cisco Desktop Collaboration Experience デ
バイスの CTL ファイルまたは ITL ファイルに記述されていない場合は、[TFTP サーバ 1(TFTP
Server 1)] オプションの変更内容を保存する前に、これらのファイルを消去する必要があります。
この場合、[TFTP サーバ 1(TFTP Server 1)] はオプションへの変更を保存すると、Cisco Desktop
Collaboration Experience はファイルを削除します。 新しい CTL ファイルまたは ITL ファイルが新
しい TFTP サーバ 1 アドレスからダウンロードされます。
Cisco Desktop Collaboration Experience が TFTP サーバを探した後、プロトコルに関係なく、手動で
割り当てられた TFTP サーバが優先されます。
(注)
CTL ファイルまたは ITL ファイルの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager
Security Guide』を参照してください。
[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニュー
[イーサネットのセットアップ(Ethernet Setup)] メニューは、さまざまなネットワーク設定値を
表示および設定するためのオプションを提供します。 次の表に、これらのオプションの説明を示
します。また、該当する場合には、それらの変更方法についても併せて説明します。
(注)
イーサネット データ フィールドは、VPN 接続が確立された後で上書きされます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
123
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
表 25:[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニュー オプション
オプション
説明
変更の手順
イーサネット設定(Ethernet settings)
IPv4 設定(IPv4
Configuration)
[IPv4 のセットアップ(IPv4 Setup)] 設定サブ IPv4 アドレス フィールドの詳
メニューでは、次の作業を実行できます。
細については、[IPv4 設定
(IPv4 Configuration)] メ
• DHCP サーバによって割り当てられた IP
ニュー, (126 ページ)を参照
アドレスの、Cisco Desktop Collaboration
してください。
Experience による使用のオン/オフ。
• IP アドレス、ゲートウェイ、ネットマス
ク、ドメイン名、および DNS サーバの
手動設定。
プロキシの設定
(Proxy settings)
• なし(None)
• 手動(Manual)
• 自動(Auto)
MAC アドレス
Cisco Desktop Collaboration Experience の固有 表示専用。設定できません
(MAC Address) のメディア アクセス コントロール(MAC)
アドレス。
接続先 VLAN
(Operational
VLAN)
Cisco Desktop Collaboration Experience がメン
バーになっている、Cisco Catalyst スイッチに
設定された補助仮想ローカル エリア ネット
ワーク(VLAN)。
Cisco Desktop Collaboration
Experience は、Cisco Discovery
Protocol(CDP)または Link
Cisco Desktop Collaboration Experience が補助 Level Discovery Protocol Media
VLAN をまだ受信していない場合、このオプ Endpoint Discovery
(LLDP-MED)を通じて接続
ションは管理 VLAN を示しています。
先 VLAN ID を取得します。 こ
補助 VLAN と管理 VLAN のいずれも設定さ の情報は、Cisco Desktop
れていない場合、このオプションは空白にな Collaboration Experience が接続
ります。
されているスイッチから提供
されます。 VLAN ID を手動で
割り当てるには、[管理 VLAN
ID(Admin VLAN ID)] オプ
ションを使用します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
124
表示専用。設定できません
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
変更の手順
管理 VLAN
Cisco Desktop Collaboration Experience がメン
(Admin VLAN) バーになっている補助 VLAN。
[管理 VLAN(Admin VLAN)]
を選択します。
Cisco Desktop Collaboration Experience がスイッ
チから補助 VLAN を受信していない場合のみ
使用され、その他の場合は無視されます。
PC VLAN
ボイス VLAN をサポートしないサードパー 表示専用。設定できません
ティ製スイッチと Cisco Desktop Collaboration
Experience が連携できるようにします。 この
オプションを変更する前に、[管理 VLAN ID
(Admin VLAN ID)] オプションを設定する
必要があります。
SW ポートの速度 ネットワーク ポートの速度とデュプレックス
1 [SW ポートの速度(SW port
(SW port speed) 有効な値は、次のとおりです。
speed)] を選択してオプ
• 自動ネゴシエーション(Auto Negotiate)
ションを表示します。
• [10 ハーフ(10 Half)]:10-BaseT/半二重 2 必要な設定を選択します。
• [10 フル(10 Full)]:10-BaseT/全二重
• [100 ハーフ(100 Half)]:100-BaseT/半
3 選択したものをタップしま
す。
二重
• [100 フル(100 Full)]:100-BaseT/全二
重
• [1000 フル(1000 Full)]:100-BaseT/全
二重
Cisco Desktop Collaboration Experience がスイッ
チに接続されて化いる場合は、スイッチ上の
ポートを Cisco Desktop Collaboration Experience
と同じ速度および二重方式に設定するか、両
方を自動ネゴシエーションに設定します。
このオプションの設定値を変更する場合は、
[PC ポート設定(PC Port Configuration)] オプ
ションを同じ設定値に変更する必要がありま
す。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
125
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
変更の手順
PC ポートの速度 コンピュータ(アクセス)ポートの速度と
1 [PC ポートの速度(PC port
(SW port speed) デュプレックス。 有効な値は、次のとおりで
speed)] を選択してオプ
す。
ションを表示します。
• 自動ネゴシエーション(Auto Negotiate)
2 必要な設定を選択します。
• [10 ハーフ(10 Half)]:10-BaseT/半二重
3 選択したものをタップしま
• [10 フル(10 Full)]:10-BaseT/全二重
す。
• [100 ハーフ(100 Half)]:100-BaseT/半
複数の Cisco Desktop
Collaboration Experience デバイ
• [100 フル(100 Full)]:100-BaseT/全二 スの設定を同時に行うには、
[エンタープライズ電話の設定
重
(Enterprise Phone
• [1000 フル(1000 Full)]:100-BaseT/全
Configuration)]([システム
二重
(System)] > [エンタープライ
ズ電話の設定(Enterprise Phone
Cisco Desktop Collaboration Experience がスイッ
Configurations)])で [リモート
チに接続されている場合は、スイッチ上の
ポート設定(Remote Port
ポートを Cisco Desktop Collaboration Experience
Configuration)] を有効にしま
と同じ速度および二重化方式に設定するか、
す。
両方を自動ネゴシエーションに設定します。
Cisco Unified
(注)
このオプションの設定値を変更する場合は、
Communications
[SW ポート設定(SW Port Configuration)] オ
Manager でポートが
プションを同じ設定値に変更する必要があり
リモート ポート設定
ます。
に設定されている場
合、Cisco Desktop
Collaboration
Experience デバイス
のデータは変更でき
ません。
二重
[IPv4 設定(IPv4 Configuration)] メニュー
[IP v4 設定(IP v4 configuration)] は、[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニューのサブメ
ニューです。 IPv4 のメニューにアクセスするには、[イーサネット設定(Ethernet Settings)] メ
ニュー上で [IPv4 設定(IPv4 configuration)] を選択します。 次の表に、[IP v4 設定(IP v4
configuration)] メニューのオプションの説明を示します。また、該当する場合には、それらの変
更方法についても併せて説明します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
126
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
表 26:[IPv4 設定(IPv4 Configuration)] メニュー
オプション
説明
変更の手順
静的 IP を使用する(Use Static
IP)
DHCP を使用しない場合は、IP タップしてオプションを有効
アドレスを手動で設定できま
または無効にします。
す。
IP アドレス(IP address)
Cisco Desktop Collaboration
1 有効にするには、[静的 IP
Experience のインターネット プ
を使用する(Use Static
ロトコル(IP)アドレス。
IP)] をタップします。
2 [IP アドレス(IP address)]
を選択します。
3 IPアドレスを入力します。
4 [OK] をタップします。
ゲートウェイ(Gateway)
Cisco Desktop Collaboration
1 有効にするには、[静的 IP
Experience によって使用される
を使用する(Use Static
ゲートウェイ。
IP)] をタップします。
2 [ゲートウェイ
(Gateway)] を選択しま
す。
3 ゲートウェイ名を入力しま
す。
4 [OK] をタップします。
ネットマスク(Netmask)
Cisco Desktop Collaboration
1 有効にするには、[静的 IP
Experience によって使用される
を使用する(Use Static
ネット マスク。
IP)] をタップします。
2 [ネットマスク
(Netmask)] を選択し、
ネットマスク名を入力しま
す。
3 [OK] をタップします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
127
[ワイヤレスとネットワークの設定(Wireless and Networks Settings)] メニュー
オプション
説明
変更の手順
ドメイン名(Domain Name)
(注)
Cisco Desktop Collaboration
1 有効にするには、[静的 IP
Experience が常駐しているドメ
オプション 15 を使用
を使用する(Use Static
イン ネーム システム(DNS)
して Cisco Desktop
IP)] をタップします。
Collaboration Experience の名前。
2 [ドメイン名(Domain
に複数のドメイン名を
name)] を選択します。
送信できます。各ドメ
イン名はスペースで区
3 ドメイン名を入力します。
切る必要があります。
4 [OK] をタップします。
カンマなど、他の区切
り文字はサポートされ
ません。ドメイン名に
スタティック IP アド
レスを使用している場
合は手動で入力できま
す。上記のとおり、有
効な区切り文字はス
ペースのみです。現在
オプション 119 はサ
ポートされていませ
ん。
DNS 1
DNS 2
Cisco Desktop Collaboration
1 有効にするには、[静的 IP
Experience によって使用される
を使用する(Use Static
プライマリ ドメイン ネーム シ
IP)] をタップします。
ステム(DNS)サーバ(DNS
サーバ 1)およびオプションの 2 [DNS 1] を選択し、新しい
バックアップ(DNS サーバ
DNS サーバ IP アドレスを
2)。
入力します。
3 [OK] をタップします。
4 必要に応じてステップ 2 と
3 を繰り返してバックアッ
プ DNS サーバを割り当て
ます。
VPN メニュー オプション
Cisco Desktop Collaboration Experience 上で VPN を設定するには、次の手順を使用します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
128
[個人セットアップ(Personal setup)] メニュー
(注)
VPN 設定については、Cisco Unified Communications Manager から 『Cisco Unified Communications
Operating System Administration Guide』からの VPN 設定, (157 ページ) を参照してください。
手順
ステップ 1
ホーム画面から [VPN 設定(VPN Settings)] メニューにアクセスするには、[設定(Settings)] >
[その他(More)] > [VPN] を選択します。
ステップ 2
[VPN ネットワークの追加] をタップします。
ステップ 3
説明とサーバ アドレスを入力します。
ステップ 4
[保存(Save)] を選択します。
Cisco Desktop Collaboration Experience のユーザ インターフェイスには、VPN 接続の状態(VPN ト
ンネルが確立されているのか、接続できないでいるのか、プロビジョニングされたVPNコンセン
トレータの 1 つに接続されているのか)が表示されます。
VPN Cisco Unified Communications Manager の設定の詳細については、[VPN の設定(VPN
Configuration)] の設定, (158 ページ) を参照してください。
[個人セットアップ(Personal setup)] メニュー
ワイヤレス ネットワーク、GPS 衛星、画面ロック、エンタープライズ セキュリティの設定、デバ
イス管理、およびクレデンシャル ストレージの使用を有効にするには、[パーソナル セットアッ
プ(Personal setup)] メニューを使用します。
詳細については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series User Guide』を参照してく
ださい。
エンタープライズ セキュリティの設定
[エンタープライズ セキュリティの設定(Enterprise security settings)] 設定メニューは、[セキュリ
ティのセットアップ(Security Setup)] メニューのサブメニューです。 エンタープライズ セキュ
リティ メニューにアクセスするには、ホーム画面から [設定(Settings)] > [セキュリティ
(Security)] > [エンタープライズ セキュリティの設定(Enterprise security settings)] を選択しま
す。 [エンタープライズ セキュリティ(Enterprise security)] 設定メニューは、さまざまなセキュ
リティ設定に関する情報を提供します。 また、[信頼リスト(Trust List)] メニューへのアクセス
も提供し、CTL ファイルまたは ITL ファイルが Cisco Desktop Collaboration Experience にインストー
ルされているかどうかも示します。
[エンタープライズ セキュリティ(Enterprise security)] メニューとそのサブメニューへのアクセス
方法については、セットアップ メニューの表示, (116 ページ)を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
129
[個人セットアップ(Personal setup)] メニュー
以下の表は、[エンタープライズ セキュリティ(Enterprise security)] 設定メニューのオプションに
ついて説明を示します。また、該当する場合には、それらの変更方法についても併せて説明しま
す。
表 27:[エンタープライズ セキュリティ(Enterprise Security)] の設定メニュー
オプション
説明
変更の手順
エンタープライズ セキュリティ(Enterprise security)
シグナリング セ
キュリティ モード
(Signaling security
mode)
セキュリティ ステータスを表示
します。
表示専用。変更できません。
LSC
ローカルで有効な証明書(セキュ
リティ機能に使用される)が
Cisco Desktop Collaboration
Experience にインストールされて
いる([はい(Yes)])かインス
トールされていない([いいえ
(No)])かを示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience LSC
の管理方法については、の「Using the
Certificate Authority Proxy Function」の章
を参照してください。『Cisco Unified
Communications Manager Security Guide』
信頼リスト(Trust List)
CTL ファイル(CTL CTLファイルの内容を示します。 表示専用。変更できません。
file)
ITL ファイル(ITL
File)
ITL ファイルの内容を示します。 表示専用。変更できません。
設定ファイル
(Configuration
file)
Cisco Unified Communications
表示専用。変更できません。
Manager が提供する設定ファイル
内に含まれているすべての SRST
証明書を示します。 SRST 証明書
が設定されていない場合、この項
目がグレー表示されます。
信頼リストのクリア 信頼リストのすべての項目をクリ [信頼リストのクリア(Clear trust list)]
(Clear trust list)
アします。
を選択し、[はい(Yes)]を選択します。
802.1X 認証(802.1X authentication)
デバイス認証
(Device
Authentication)
Cisco Desktop Collaboration
[デバイス認証(Device authentication)]
Experience デバイスの 802.1X 認 をタップして、認証を有効または無効に
証を有効にし、トランザクション します。
ステータスを表示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
130
[個人セットアップ(Personal setup)] メニュー
PIN の追加
手順
ステップ 1
PIN またはパスワードの設定を求められたら、[OK(OK)] をタップします。
ステップ 2
[PIN] をタップします。
ステップ 3
PIN を入力して、[続行(Continue)] をタップします。 PIN は、4 桁以上必要です。
ステップ 4
PIN の確認のため、もう一度 PIN を入力し、[OK] をタップします。
パスワードの追加
手順
ステップ 1
PIN またはパスワードの設定を求められたら、[OK(OK)] をタップします。
ステップ 2
[パスワード(Password)] をタップします。
ステップ 3
パスワードを入力して、[続行(Continue)] をタップします。 パスワードは、4 桁以上にする必要
があります。
ステップ 4
パスワードの確認のため、もう一度パスワードを入力し、[OK] をタップします。
失った PIN またはパスワードのリセット
手順
ステップ 1
[クエスチョンマーク(?)] をタップします。
ステップ 2
[暗証番号を忘れた場合(Forgot PIN)] または [パスワードを忘れた場合(Forgot Password)] を
タップします。
ステップ 3
Cisco Unified Communications Manager または Google™ アカウントを選択し、認証情報を入力しま
す。 選択できるのはアクティブなアカウントのみです。
ステップ 4
PIN またはパスワードをリセットします。 これで電話機のロックが解除され、新しい PIN または
パスワードの利用が可能になります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
131
[個人セットアップ(Personal setup)] メニュー
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
132
第
8
章
機能、テンプレート、サービス、およびユー
ザ セットアップ
• 使用可能なテレフォニー機能, 133 ページ
• 製品固有オプションの設定, 146 ページ
• 電話ボタン テンプレートの変更, 177 ページ
• Cisco IP Manager Assistant, 178 ページ
• 機能管理ポリシーの設定, 183 ページ
• 機能管理ポリシーのデフォルト値, 183 ページ
• オプションのリセットとアップグレードのロード, 184 ページ
• リモート ロック, 185 ページ
• リモート ワイプ, 185 ページ
• Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加, 186 ページ
• ユーザ オプション Web ページの管理, 187 ページ
使用可能なテレフォニー機能
ネットワークにCisco Desktop Collaboration Experienceデバイスを設置し、ネットワーク設定をし
て、それらをCisco Unified Communications Managerに追加します。テレフォニー機能の設定、サー
ビスのセット アップ、ユーザの割り当て、オプションとしての電話テンプレートの変更を実施す
るためにCisco Unified Communications Manager Administrationを使用する必要があります。
ユーザへの機能情報の提供方法、および提供すべき情報の種類については、社内サポート Web サ
イト, (255 ページ)を参照してください。
英語以外の環境にCisco Desktop Collaboration Experienceデバイスを設定する方法については、各言
語ユーザのサポート, (259 ページ)を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
133
使用可能なテレフォニー機能
Cisco Desktop Collaboration Experience を Cisco Unified Communications Manager に追加した後に、
Cisco Desktop Collaboration Experience に機能を追加できます。 次の表に、サポートされているテ
レフォニー機能のリストを示します。これらの多くは、Cisco Unified Communications Manager
Administration を使用して設定できます。 この表の「参照先」欄は、Cisco Unified Communications
Manager や、設定の手順と関連情報が記載されたその他のマニュアルを示しています。
これらの機能の使用方法の詳細については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series
User Guide』を参照してください。
(注)
また、Cisco Unified Communications Manager Administration には、各種のテレフォニー機能を設
定するために使用できるサービス パラメータもいくつか用意されています。 サービス パラ
メータへのアクセスと設定方法については、『『Cisco Unified Communications Manager
Administration Guide』』を参照してください。 サービスの機能の詳細については、[サービス
パラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウで、パラメータの名前または
疑問符のヘルプ ボタンをクリックしてください。
表 28:Cisco Desktop Collaboration Experience のテレフォニー機能
機能
説明
すべてのコール
ユーザは、アクティブなコールと保留
中のコール(最も古いものが先頭とな
る時系列順)および着信コールと完了
したコール(最新のものが先頭となる
新着順)のリストを表示できます。
設定の参照先
• 詳細については、『Cisco
Desktop Collaboration Experience
DX600 Series User Guide』を参
照してください。
• 設定は必要ありません。
自動ダイヤル
Cisco Desktop Collaboration Experience の 設定は必要ありません。
ユーザが、発信履歴、着信履歴、不在
履歴を含む最近のコール履歴から該当
する番号を選択できます。 コールを発
信するには、ユーザはすべてのコール
リストから番号を選択するか、引き続
き手動で番号を入力することができま
す。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
134
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
設定の参照先
割り込み
ユーザが共有電話回線でプライベート 詳細については、以下を参照してく
コール以外のコールに参加できるよう ださい。
にします。 割り込みによってユーザが
• 『Cisco Unified Communications
コールに追加され、コールが会議に変
Manager Administration Guide』
換されるので、ユーザやその他の関係
の「Cisco Unified IP Phone
者は会議機能にアクセスできるように
Configuration」の章。
なります。
• 『Cisco Unified Communications
Cisco Desktop Collaboration
(注)
Manager System Guide』の
Experience ユーザは、[組み込
「Cisco Unified IP Phone」の
みブリッジ有効(Built In
章。
Bridge Enable)] サービス パラ
メータがオフに設定された後
も割り込みを使用できます。
Cisco Desktop Collaboration
Experience 上でユーザが割り
込み機能を使用できないよう
にするには、Cisco Desktop
Collaboration Experience デバイ
スの [機能管理ポリシー
(Feature Control Policy)] で
[割込み(Barge)] を無効にす
る必要があります。
• 『Cisco Unified Communications
Manager Features and Services
Guide』の「Barge and Privacy」
の章
ビジー ランプ
フィールド
(BLF)
ユーザは、Cisco Desktop Collaboration
Experience のスピードダイヤル ボタン、
コール ログまたはディレクトリの一覧
に関連付けられている電話番号のコー
ル状態をモニタできます。
詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager Features and
Services Guide』の「Presence」の章
を参照してください。
コール転送
ユーザが着信コールを別の番号にリダ 詳細については、以下を参照してく
イレクトできるようにします。 コール ださい。
転送オプションには、すべてのコール
• 『Cisco Unified Communications
の転送、話中転送、無応答時転送、お
Manager Administration Guide』
よびカバレッジなし時転送があります。
の「Directory Number
新しいオプションには、転送ではなく
Configuration」の章。
コールが宛先番号から呼び出すように
• 『Cisco Unified Communications
発信されること、および自動転送ルー
Manager System Guide』の
プがコール転送チェーンで最大リンク
「Cisco Unified IP Phone」の
数を上回ることを防止することも含ま
章。
れます。
• ユーザ オプション Web ページ
コール転送オプションは、回線ごとに
の管理, (187 ページ)
割り当てることができます。
• 『Cisco Unified Communications
Manager Administration Guide』
の「Feature Control Policy
Configuration」の章
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
135
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
発信回線 ID
(CLID)
ユーザは、発信回線 ID に対して完全な 詳細については、『Cisco Unified
外線番号の使用を可能にすることがで Communications Manager System
Guide』の「Cisco Unified IP Phone」
きます。
の章を参照してください。
発信回線 ID の表 ユーザはケースバイケースで発信側番
記(CLIP/CLIR) 号の発信を有効化または制限すること
ができます。
設定の参照先
詳細については、次の URL にある
『Cisco Unified Communications
Manager System Guide』の「Cisco
Unified IP phones」の章を参照してく
ださい。
http://www.cisco.com/en/US/products/
sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_
guides_list.html
Cisco エクステン
ション モビリ
ティ
この機能を使用すると、ユーザはデバ
イス上で Cisco Extension Mobility にログ
インすることで共有の Cisco Desktop
Collaboration Experience デバイスから、
自分の Cisco Desktop Collaboration
Experience の設定(ライン アピアラン
ス、サービス、スピード ダイヤルな
ど)に一時的にアクセスできます。
詳細については、次の URL にある
『Cisco Unified Communications
Manager Features and Services Guide』
の「Cisco Extension Mobility」の章を
参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/
sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_
guides_list.html
Cisco エクステンション モビリティは、
社内の複数の場所でユーザが業務を行
う場合や、作業場を同僚と共有する場
合に便利です。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
136
使用可能なテレフォニー機能
機能
会議
説明
設定の参照先
これらの機能を有効にするには、[高
度なアドホック会議(Advance Adhoc
出して、複数の通話相手と同時に
Conference)] サービス パラメータ
話すことができます。
(Cisco Unified Communications
• 標準(アドホック)会議では、す Manager Administration ではデフォル
べての参加者が参加者を追加また トで無効になっています)を使用し
は削除できます。
ます。
• ユーザは、各参加者を個別に呼び
• ユーザが、同一電話回線上にある 詳細については、『Cisco Unified
2 つ以上のコールを 1 つの電話会 Communications Manager System
Guide』の「Conference Bridges」の
議として接続したうえで、その
コールに留まることができます。 章を参照してください。
詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager System
Guide』の「Cisco Unified IP Phone」
の章を参照してください。
(注)
即転送
拡張即時転送機能を有効にすると、ユー
ザが着信コールを自分のボイス メッ
セージング システムに着信コールを直
接転送できます。
ユーザに対し、これらの
機能がアクティブである
かどうかを必ず通知して
ください。
ボイスメールへのコール転送の詳細
については、『Cisco Unified
Communications Manager Features and
Services Guide』の「Immediate
Divert」の章を参照してください。
拡張即時転送機能の詳細について
は、『Cisco Unified Communications
Manager System Guide』の「Cisco
Unified IP Phone」の章を参照してく
ださい。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
137
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
設定の参照先
サイレント
(DND)
DND をオンにすると、コールが呼び出
し状態になっても呼出音が鳴らなくな
ります。またあらゆる種類の表示や音
による通知も、一切行われません。
詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager Features and
Services Guide』の「Do Not Disturb」
の章を参照してください。
サイレント(DND)は、911
コールには影響しません。
電話ボタン テンプレートの機能の 1 つ
として DND を選択して、Cisco Desktop
Collaboration Experience を設定できま
す。
(注)
Cisco Unified Communications Manager
Administration では、次の DND 関連の
パラメータを設定できます。
• [サイレント(Do Not Disturb)]:
このチェックボックスを使用する
と、DND をデバイスごとに有効に
することができます。 [Cisco
Unified CM の管理(Cisco Unified
Communications Manager
Administration)] > [デバイス
(Device)] > [電話(Phone)] >
[電話の設定(Phone
Configuration)] を選択します。
• [DND 着信呼警告(DND Incoming
Call Alert)]:Cisco Desktop
Collaboration Experience で DND が
アクティブのときに着信コールに
対して発生させるアラート(存在
する場合)のタイプを選択しま
す。このパラメータは、[共通の電
話プロファイル(Common Phone
Profile)] ウィンドウおよび [電話
の設定(Phone Configuration)]
ウィンドウの両方にあります([電
話の設定(Phone Configuration)]
ウィンドウが優先されます)。
[DND を示す BLF ステータス(BLF
Status Depicts DND)]:ビジーまたはア
イドル状態を DND ステータスで上書き
できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
138
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
設定の参照先
ゲートウェイの記 この機能は、レコーディング サーバに
録
コールを送信する Media Gateway を持
つことで、コール モニタリングを向上
します。
詳細については、『Cisco Unified
Communications ManagerFeatures and
Services Guide』の「Monitoring and
Recording」の章を参照してくださ
い。
保留状態
共有回線を持つ Cisco Desktop
Collaboration Experience 電話機では、
ローカル回線とリモート回線のいずれ
がコールを保留したのかを区別できま
す。
設定は必要ありません。
保留/復帰
ユーザは、接続されたコールをアクティ 設定は必要ありません。ただし、保
ブな状態から保留状態に移行できます。 留音を使用する場合には必要です。
詳細については、この表の「保留
コールを保留にするには、[保留
(Hold)] ボタンをタップします。 コー 音」を参照してください。
ルを再開するには、保留中のコールの
ある回線を選択し、[保留(Hold)] ボ
タンをタップします。
無視
ユーザは、通知ウィンドウから着信コー 設定は必要ありません。
ルを無視できます。
メッセージ受信イ メディア ステーション ハンドセットの 詳細については、次を参照してくだ
ンジケータ
ランプの 1 つで、ユーザに対する 1 つ さい。
または複数の新着ボイス メッセージが
• 『Cisco Unified Communications
届いていることを示します。
Manager Administration Guide』
の「Message Waiting
Configuration」の章。
• 『Cisco Unified Communications
Manager System Guide』の
「Voice Mail Connectivity to
Cisco Unified Communications
Manager」の章。
Music On Hold(保 発信者が保留状態になっている間、音
留音)
楽を再生します。
詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager Features and
Services Guide』の「Music On Hold」
の章を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
139
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
設定の参照先
ミュート
Bluetooth および 3.5 mm ハンドセット、 設定は必要ありません。
メディア ステーションとデバイスのス
ピーカー、ヘッドセットを含む、すべ
ての入力デバイスのオーディオ入力を
ミュートにします。
プラス ダイヤル
ユーザは、先頭に「+」記号を付けて
E.164 番号をダイヤルできます。
設定は必要ありません。
+ 記号をダイヤルするには、「*」キー
を1秒以上押し続ける必要があります。
これは、オンフックかオフフックのコー
ルに対してのみ、先頭桁をダイヤルす
るときに当てはまります。
保護コール
2 台の Cisco Desktop Collaboration
Experience デバイスまたは Cisco Desktop
Collaboration Experience と IP Phone との
間にセキュアな(暗号化された)接続
を提供します。 コールの開始時にはセ
キュリティ トーンが再生され、両方の
デバイスが保護されていることを通知
します。 保護コールを設定すると、一
部の機能(会議コール、共有回線、複
数ライン同時通話機能など)は使用で
きません。 保護されたコールは認証さ
れません。
セキュリティの詳細については、サ
ポート対象のセキュリティ機能, (
22 ページ)を参照してください。
呼出音の設定
Cisco Desktop Collaboration Experience に
別のアクティブ コールが着信したとき
に、回線で使用される呼出音タイプを
指定します。
詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager
Administration Guide』の「Directory
Number Configuration」の章を参照し
てください。
呼出音
ユーザは、着信コールや新しいボイス 詳細については、『Cisco Desktop
メッセージを Cisco Desktop Collaboration Collaboration Experience DX600 Series
Experience で示す方法をカスタマイズで User Guide』を参照してください。
きます。
詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager Security
Guide』を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
140
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
セキュアおよび非
セキュアの通知
トーン
設定の参照先
設定は必要ありません。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
141
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
設定の参照先
Cisco Desktop Collaboration Experience
は、Cisco Unified Communications
Manager でセキュア(暗号化され、信頼
されている)に設定された後、「保護
された」ステータスにすることができ
ます。 その後、必要に応じて、保護さ
れたデバイスは、コールの初めに通知
トーンを再生するように設定できます。
• [保護されたデバイス(Protected
Device)]:セキュアな Cisco
Desktop Collaboration Experience の
ステータスを保護に変更するに
は、Cisco Unified Communications
Manager の管理ページの > [デバイ
ス(Device)] > [電話(Phone)] >
[電話の設定(Phone
Configuration)] で [保護されたデ
バイス(Protected Device)] チェッ
クボックスをオンにします。
• [セキュア通知トーンの再生(Play
Secure Indication Tone)]:保護さ
れた Cisco Desktop Collaboration
Experience で、セキュアまたは非
セキュアな通知トーンの再生を有
効にするには、[セキュア通知トー
ンの再生(Play Secure Indication
Tone)] 設定を [はい(True)] に
設定します。 (デフォルト設定は
[いいえ(False)] です)。このオ
プションは、[Cisco Unified CM の
管理(Cisco Unified Communications
Manager Administration)] > [システ
ム(System)] > [サービス パラ
メータ(Service Parameters)] で設
定します。 サーバと Unified CM
サービスを選択します。[サービス
パラメータ設定(Service Parameter
Configuration)] ウィンドウで、[機
能 - セキュア トーン(Feature Secure Tone)] 領域内にあるオプ
ションを選択します。 (デフォル
ト設定は [いいえ(False)] で
す)。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
142
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
設定の参照先
保護された Cisco Desktop Collaboration
Experience 電話機だけで、セキュアまた
は非セキュアな通知トーンが再生され
ます。 (保護されていないデバイスで
はトーンは聞こえません)。コール中
にコール全体のステータスが変化する
と、それに従って通知トーンも変化し
ます。 そのとき、保護されたデバイス
は対応するトーンを再生します。
次のような状況で、保護されたデバイ
スはトーンを再生する、または再生し
ません。
• トーンを再生するオプションを有
効にした後で、[セキュア通知トー
ンの再生(Play Secure Indication
Tone)] オプションが有効([はい
(True)])になります。
◦ エンドツーエンドのセキュア
なメディアが確立され、コー
ル ステータスがセキュアに
なった場合、Cisco Desktop
Collaboration Experience はセ
キュア通知トーンを再生しま
す(間に小休止を伴う 3 回の
長いビープ音)。
◦ エンドツーエンドの非セキュ
アなメディアが確立され、
コール ステータスが非セキュ
アになった後、Cisco Desktop
Collaboration Experience は、
非セキュアの通知トーンを再
生します(間に小休止を伴う
6 回の短いビープ音)。
• [セキュア通知トーンの再生(Play
Secure Indication Tone)] オプショ
ンが無効になっている場合、トー
ンは再生されません。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
143
使用可能なテレフォニー機能
機能
セキュア会議
説明
設定の参照先
セキュリティの詳細については、サ
ポート対象のセキュリティ機能, (
Collaboration Experience デバイスか
22 ページ)を参照してください。
らセキュアな会議ブリッジを使用
して会議コールを発信できます。 詳細については、次の各項を参照し
てください。
• 新しい参加者が追加されても、す
• 『Cisco Unified Communications
べての参加者がセキュアなデバイ
Manager System Guide』の
スを使用している限り、セキュア
「Conference Bridges」の章
コール アイコンが表示されます。
• セキュアな Cisco Desktop
• 会議の各参加者のセキュリティ レ
• 『Cisco Unified Communications
ベルが [会議リスト(Conference
List)] に表示されます。 開催者
は、非セキュアの参加者を[会議参
加者リスト(Conference List)] か
ら削除できます。 ([高度なアド
ホック会議有効(Advanced Adhoc
Conference Enabled)] パラメータ
が設定されている場合は、参加者
も会議参加者を追加または削除で
きます)。
Manager Administration Guide』
の「Conference Bridge
Configuration」の章
• 『Cisco Unified Communications
Manager Security Guide』
サービサビリティ 管理者が電話機からデバッグ情報をよ
り迅速かつ簡単に収集できるようにし
ます。
この機能は、各電話機にリモートでア
クセスするために SSH を使用します。
この機能を使用するには、各 IP フォン
の SSH が有効になっている必要があり
ます。
共有回線
ユーザは、複数の Cisco Desktop
Collaboration Experience デバイスで同じ
電話番号を共有したり、電話番号を同
僚と共有したりできます。
詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager System
Guide』の「Understanding Directory
Numbers」の章を参照してくださ
い。
スピード ダイヤ
ル
ユーザは、特定の宛先電話番号にスピー ド ダイヤルを設定できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
144
使用可能なテレフォニー機能
機能
説明
設定の参照先
転送
ユーザは、接続されているコールを自 設定は必要ありません。
分の Cisco Desktop Collaboration
Experience デバイスから別の番号にリダ
イレクトできます。
ユーザは 2 つのコールを互いに接続で
きます。 ユーザは回線に留まること
も、回線に留まらずにコールを転送す
ることもできます。
Unified Mobility
ユーザは、Cisco Unified Communications
Manager のコール制御機能を、モバイル
ワーカーのプライマリ ワークプレース
デスクフォンの範囲を越えて、自分で
選ぶ任意の場所やデバイスにまで拡張
できます。
詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager Features and
Services Guide』の「Cisco Unified
Mobility」の章を参照してください。
ビデオのオン/オ
フの切り替え
Cisco Desktop Collaboration Experience
詳細については、『Cisco Desktop
ユーザはビデオ コール中に電話アプリ Collaboration Experience DX600 Series
ケーション メニューからビデオ コール User Guide』を参照してください。
のオプションの有効または無効を選択
することによってビデオを切り替える
ことができます。
ビデオのオン/オフの切り替えアイコン
は、メニュー キーを押すとメニュー
バーに表示されます。
ボイス メッセー
ジ システム
コールに応答がない場合に、発信者が
メッセージを残せるようにします。
詳細については、次を参照してくだ
さい。
• 『Cisco Unified Communications
Manager Administration Guide』
の「Cisco Voice-Mail Port
Configuration」の章。
• 『Cisco Unified Communications
Manager System Guide』の
「Voice Mail Connectivity to
Cisco Unified Communications
Manager」の章。
• ビジュアルボイスメールのセッ
トアップ, (163 ページ)。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
145
製品固有オプションの設定
製品固有オプションの設定
Cisco Unified Communications Manager Administration では、次のウィンドウで Cisco Desktop
Collaboration Experience 電話機に対してプロダクト固有の設定パラメータの一部を設定できます。
• [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウ([システム
(System)] > [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)])
• ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] レイアウト部分にあ
る、[共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ウィンドウ([デバイス(Device)]
> [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)])
• ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] レイアウト部分にあ
る、[デバイス電話の設定(Device Phone Configuration)] ウィンドウ([デバイス(Device)]
> [電話(Phone)] > [新規追加(Add New)] > [Cisco DX650])
次の表に、製品固有の設定オプションを示します。
表 29:Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの製品固有の設定オプション
機能
説明
デフォルト
スピーカーフォンを スピーカーフォン機能のみ無効にします。 いいえ(False)
無効にする(Disable スピーカーフォン機能を無効にしても、
Speakerphone)
ヘッドセットには影響しません。 ハンド
セットまたはヘッドセットで回線とスピー
ド ダイヤルを使用できます。
スピーカーフォンと すべてのスピーカー フォン機能および
ヘッドセットを無効 ヘッドセット マイクを無効にします。
にする(Disable
Speakerphone and
Headset)
いいえ(False)
USB の無効化
(Disable USB)
デバイスおよびドックの USB ポートを
ディセーブルにします。
いいえ(False)
SDIO
デバイス上の SDIO デバイスが有効になっ ディセーブル(Disabled)
ているか無効になっているかを示します。
Bluetooth
デバイス上の Bluetooth サービスが有効に イネーブル(Enabled)
なっているか無効になっているかを示し
ます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
146
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
ディスプレイ非点灯 ユーザは、バックライトをデフォルトで 通常、米国なら土曜日と日曜
日(Days Display Not オフのままにする日を指定できます。
日。 企業顧客。
Active)
(注)
リストには、曜日すべ
てが含まれます。土曜
日と日曜日にバックラ
イトをオフにするに
は、Ctrl キーを押した
ままにして [土曜日
(Saturday)] と [日曜
日(Sunday)] を選択
します。
ディスプレイ点灯時 オフ スケジュールに一覧表示されている 07:30
刻(Display On
日において、ディスプレイを自動的にオ 最大長:5
Time)
ンにする時刻を示します。
(注)
24 時間形式で入力し
ます。00:00 は一日の
始まりで、23:59 が一
日の終わりを表しま
す。
ディスプレイ点灯継 プログラムされた時刻にディスプレイが 10:30
続時間(Display On オンになった後、ディスプレイのアクティ 最大長:5
Duration)
ブな状態を保つ時間の長さを示します。
(注)
最大値は 24 時間で
す。この値は、時間と
分の形式で指定しま
す。 たとえば、
「01:30」では 1 時間
30 分ディスプレイがオ
ンになります。
着信コール時に点灯 デバイスがスクリーン セーブ モードの場 イネーブル(Enabled)
(Display On When 合にこの機能を有効にすると、コールを
Incoming Call)
着信した時点でディスプレイがオンにな
ります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
147
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
G.722 コーデックと
iSAC コーデックを
アドバタイズする
(Advertise G.722
and iSAC Codecs)
電話アプリケーションがワイドバンド
システム デフォルトの使用
コーデックを Cisco Unified Communications (Use System Default)
Manager にアドバタイズするかどうかを 有効な値は、次のとおりです。
示します。
• System Default:電話アプリ
コーデックのネゴシエーションでは、次
ケーションは、[G.722 コー
の 2 つの手順が実行されます。
デックと iSAC コーデック
1 電話機アプリケーションは、サポート
をアドバタイズする
されるコーデックを Cisco Unified
(Advertise G.722 and iSAC
Communications Manager にアドバタイ
Codecs)] エンタープライ
ズする必要があります。
ズパラメータで指定された
設定に従います。
2 Cisco Unified Communications Manager
が、コール試行に関連するすべての電
話機からサポートされるコーデックの
リストを取得すると、リージョンペア
設定などのさまざまな要因に基づいて
一般にサポートされるコーデックが選
択されます。
• Disabled:電話アプリケー
ションが広帯域コーデック
を Cisco Unified
Communications Manager に
アドバタイズしません。
• Enabled:電話アプリケー
ションが広帯域コーデック
を Cisco Unified
Communications Manager に
アドバタイズします。
ビデオ コール
(Video Calling)
有効になっている場合、デバイスがビデ イネーブル(Enabled)
オ コールに参加することを示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
148
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
Wifi
デバイス上の Wi-Fi が有効になっている
か無効になっているかを示します。
イネーブル(Enabled)
エンタープライズ設定
と共通設定の場合、
Wifi パラメータはデ
フォルト値(有効)に
設定され、[共通設定の
上書き(Override
Common Settings)]
チェックボックスがオ
ンにされます。
(注)
デバイス設定の場合、
Wifi パラメータはデ
フォルト値(Enabled)
のままにされますが、
[共通設定の上書き
(Override Common
Settings)] チェック
ボックスはオンにされ
ません。
ヒ
シスコは、企業のポリ
ン
シーですべてのデバイス
ト
の WiFi のデフォルトを
Disabled に設定する場合
を除いて、企業および一
般的なレベルの導入環境
のデフォルト設定が
Disabled になっている場
合、WiFi パラメータが
Enabled に設定されてい
る Cisco Desktop
Collaboration Experience
デバイスの新しい共通の
電話プロファイルを作成
することを推奨します。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
149
製品固有オプションの設定
機能
説明
PC ポート(PC
Port)
メディア ステーションの PC ポートが有 イネーブル(Enabled)
効になっているか無効になっているかを
示します。
(注)
デフォルト
メディア ステーションの背面に
ある COMPUTER というラベル
のポートは PC またはワーク ス
テーションをメディア ステー
ションに接続するため、単一の
ネットワーク接続を共有できま
す。
PC ポートへのスパ デバイスにおいて、メディア ステーショ ディセーブル(Disabled)
ン(Span to PC
ンのネットワーク ポートで送受信したパ
Port)
ケットを PC ポートへ転送するかどうか
を指定します。
(注)
診断目的で使用されるモニタリ
ングと記録用のアプリケーショ
ン、ネットワーク パケットキャ
プチャ ツールなど、デバイス ト
ラフィックのモニタリングを必
要とするアプリケーションがPC
ポート上で実行されている場合
は、[有効(Enabled)] を選択し
ます。 この機能を使用するに
は、PC Voice VLAN へのアクセ
スを有効にする必要がありま
す。
PC Voice VLAN への メディア ステーション上の PC ポートに イネーブル(Enabled)
アクセス(PC Voice 接続されているデバイスがボイス VLAN
VLAN Access)
へのアクセスを許可されるかどうかを示
します。
(注)
ボイス VLAN アクセスを無効に
すると、接続されている PC で
ボイス VLAN 上のデータを送受
信できなくなります。 また、デ
バイスで送受信されたデータを
PCで受信することもできなくな
ります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
150
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
PC ポートのリモー ドッキングされているときのデバイスの ディセーブル(Disabled)
ト設定(PC Port
PC ポートの速度とデュプレックスのリ
Remote
モート設定を許可します。
Configuration)
スイッチ ポートの
リモート設定
(Switch Port Remote
Configuration)
ドッキングされているときのデバイスの ディセーブル(Disabled)
スイッチ ポートの速度とデュプレックス
のリモート設定を許可します。 これは、
デバイス上での手動設定よりも優先され
ます。
注意
Gratuitous ARP
このポートを設定すると、デバイ
スがドック上にある場合にネット
ワーク接続が失われる可能性があ
ることに留意してください。
デバイスが Gratuitous ARP 応答から MAC ディセーブル(Disabled)
アドレスを学習するかどうかを示します。
(注)
Gratuitous ARP を受信するデバ
イス機能を無効にすると、この
仕組みを使って音声ストリーム
のモニタリングおよび記録を行
うアプリケーションが機能しな
くなります。
Cisco Discovery
Protocol(CDP):
スイッチ ポート
(Cisco Discovery
Protocol (CDP):
Switch Port)
管理者は、ドック スイッチ ポート上で
CDP を有効または無効にできます。
Cisco Discovery
Protocol(CDP):
PC ポート(Cisco
Discovery Protocol
(CDP): PC Port)
CDP が PC ポートでサポートされるかど
うかを示します。
警告
イネーブル(Enabled)
ドックがシスコ以外のスイッチに
接続する場合のみ、ネットワーク
ポート上で CDP を無効にしま
す。 詳細については、 『Cisco
Unified Communications Manager
Administration Guide』を参照して
ください。
イネーブル(Enabled)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
151
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
Link Layer Discovery
Protocol - Media
Endpoint Discover
(LLDP-MED):ス
イッチポート(Link
Layer Discovery
Protocol - Media
Endpoint Discover
(LLDP-MED):
Switch Port)
管理者は、メディア ステーション PC ポー イネーブル(Enabled)
ト上でリンク層検出プロトコル
(LLDP-MED)を有効または無効にでき
ます。
Link Layer Discovery 管理者は、メディア ステーション PC ポー イネーブル(Enabled)
Protocol(LLDP): ト上でリンク層検出プロトコル(LLDP)
PC ポート(Link
を有効または無効にできます。
Layer Discovery
Protocol(LLDP):
PC Port)
LLDP アセット ID
(LLDP Asset ID)
管理者は、リンク層検出プロトコル用の 最大長:32
アセット ID を設定できます。
LLDP 電源優先度
(LLDP Power
Priority)
管理者は、リンク層検出プロトコル用の 不明(Unknown)
電源優先度を設定できます。
電力ネゴシエーショ 管理者は、電力ネゴシエーションを有効 イネーブル(Enabled)
ン(Power
または無効にできます。
Negotiation)
(注)
電力ネゴシエーションをサポー
トしているスイッチにメディア
ステーションが接続されている
場合、電力ネゴシエーション機
能を有効にします。 一方、ス
イッチが電力ネゴシエーション
に対応していない場合は、アク
セサリの電源を PoE+ で投入す
る前に、電力ネゴシエーション
機能を無効にしてください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
152
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
802.1X 認証(802.1x 802.1x 認証機能のステータスを指定しま ユーザ制御(User Controlled)
Authentication)
す。 オプション
• [有効(Enabled)]:Cisco Desktop
Collaboration Experience は 802.1X 認
証を使用してネットワーク アクセス
を要求します。
• [無効(Disabled)]:デフォルト設
定。Cisco Desktop Collaboration
Experience は CDP を使用して VLAN
およびネットワークにアクセスしま
す。
常時 VPN(Always
On VPN)
常にデバイスが VPN AnyConnect クライ
アントを起動し、Cisco Unified
Communications Manager の設定済みの
VPN プロファイルで接続を確立するかど
うかを示します。
いいえ(False)
ユーザ定義 VPN プ
ロファイルの許可
(Allow
User-Defined VPN
Profiles)
ユーザが AnyConnect VPN クライアント
を使用して VPN プロファイルを作成でき
るかどうかを制御します。 無効にする
と、ユーザは VPN プロファイルを作成で
きません。
はい(True)
画面ロックが必要
(Require Screen
Lock)
デバイス上で画面ロックが必要かどうか PIN
を示します。 オプション
詳細については、画面ロックお
よび自動ロックの設定, (166
• [ユーザ制御(User controlled)]。
ページ)を参照してください。
• PIN:数字のパスワードで、少なく
とも 4 桁の長さが必要です。
Cisco Unified Communications
Manager から VPN を設定する方
法の詳細については、『Cisco
Unified Communications Operating
System Administration Guide』か
らの VPN 設定, (157 ページ)
を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration
Experience 上で VPN を設定する
方法の詳細については、VPN メ
ニュー オプション, (128 ペー
ジ)を参照してください。
• [パスワード(Password)]:英数字
のパスワード。4 文字以上の英数字
で構成され、そのうちの 1 字は数字
以外の文字とし、さらに 1 字は大文
字にする必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
153
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
画面ロック タイム
アウトの最大値
(Maximum Screen
Lock Timeout)
デバイスによって画面が自動的にロック
されるまでの最大アイドル時間を秒単位
で示します。 画面がロックされると、画
面のロックを解除する際にユーザ パス
ワードが要求されます。
デフォルト:600
最小値:15
最大値:1800
詳細については、画面ロックお
よび自動ロックの設定, (166
ページ)を参照してください。
デバイスのロック
(Lock Device)
管理者は、デバイスをロックして、不正 ディセーブル(Disabled)
なユーザ アクセスを防ぐことができま
す。
デバイスのワイプ
(Wipe Device)
管理者は、デバイス上のユーザ データお ディセーブル(Disabled)
よび設定を消去できます。
Kerberos レルム
Kerberos Web プロキシの認証レルム。
ロード サーバ
(Load Server)
デバイスが、定義されている TFTP サー ローカル サーバのホスト名また
バではなく、代替サーバを使用して、
は IP アドレス。
ファームウェア ロードとアップグレード 最大長:256
を取得することを示します。
ピア ファームウェ
ア共有(Peer
Firmware Sharing)
サブネット内の 1 台のデバイスがイメー イネーブル(Enabled)
ジ ファームウェア ファイルを取得し、そ
れを各ピアに配布できるようにするため
のピアツーピア イメージ配信を有効また
は無効にします。
ログ サーバ(Log
Server)
ログ メッセージの送信先となるリモート リモート システムの IP アドレ
システムの IP アドレスとポートを指定し ス。
ます。
最大長:32
最大長:256
Web アクセス(Web デバイスが Web ブラウザなどの HTTP ク ディセーブル(Disabled)
Access)
ライアントからの接続を受け入れるかど
うかを示します。
Android Debug
Bridge (ADB)
デバイス上で ADB を有効または無効にし ディセーブル(Disabled)
ます。
[有効(Enabled)]、[無効(Disabled)]、
または [ユーザ制御(User Controlled)] に
設定できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
154
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
マルチユーザ
(Multi-User)
デバイスのマルチユーザが有効になって ディセーブル(Disabled)
いるか無効になっているかを示します。
マルチ ユーザ URL エクステンション モビリティ サーバの
(Multi-User URL) URL を指定します。
未知の提供元からの
アプリケーションを
許可(Allow
Applications from
Unknown Sources)
最大長:256
URL から、あるいは電子メール、インス ディセーブル(Disabled)
タント メッセージ(IM)、または Secure
Digital(SD)カード経由で受け取った
Android アプリケーション パッケージ ファ
イル(APK)から、ユーザが Android ア
プリケーションをデバイス上にインストー
ルできるかどうかを制御します。
[有効(Enabled)]、[無効(Disabled)]、
または [ユーザ制御(User Controlled)] に
設定できます。
Google Play からの
アプリケーションを
許可(Allow
Applications from
Google Play)
ユーザが Google Play の Android アプリ
いいえ(False)
ケーションをインストールできるかどう
かを制御します。
Cisco UCM アプリ
ケーション クライ
アントの有効化
(Enable Cisco UCM
App Client)
アプリケーション クライアントがデバイ いいえ(False)
ス上で動作するかどうかを制御します。
アプリケーション クライアントが有効に
なっている場合、ユーザは、Cisco Unified
Communications Manager からインストー
ルするアプリケーションを選択できます。
(注)
Google Play にあるアプリケー
ションによっては、GPS または
背面カメラなどの Cisco DX600
シリーズの電話機で利用できな
いハードウェア要件がある場合
があります。 シスコはサード
パーティのサイトからダウン
ロードされたアプリケーション
の動作を保証しません。
企業画像ディレクト デバイスがユーザを問い合わせ、そのユー 画像ディレクトリ URL。
リ(Company Photo ザの画像を取得できる URL を指定しま 最大長:256
Directory)
す。
例:
http://www.cisco.com/dir/photo/zoom/%%uid%%
(uid は従業員のユーザ ID です)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
155
製品固有オプションの設定
機能
説明
デフォルト
ボイスメール サー
バ(プライマリ)
(Voicemail Server
(Primary))
プライマリ ビジュアル ボイスメール サー プライマリ ビジュアル ボイス
バのホスト名または IP アドレス。
メール サーバの IP アドレス。
最大長:256
ボイスメール サー バックアップ ビジュアル ボイスメール
バ(バックアップ) サーバのホスト名または IP アドレス。
(Voicemail Server
(Backup))
バックアップ ビジュアル ボイス
メール サーバの IP アドレス。
最大長:256
プレゼンスとチャッ プライマリ プレゼンス サーバのホスト名 プライマリ プレゼンス サーバの
トのサーバ(プライ または IP アドレス。
IP アドレス。
マリ)(Presence
最大長:256
and Chat Server
(Primary))
(注)
プレゼンスとチャッ
トのサーバのタイプ
(Presence and Chat
Server Type)
デバイスが使用するプレゼンスおよび IM Cisco WebEx Connect
のセカンダリ サーバのタイプを指定しま
す。
プレゼンスとチャッ
トのシングル サイ
ンオン(SSO)ドメ
イン(Presence and
Chat Single Sign-On
(SSO) Domain)
企業に対するシングルサインオン(SSO) 空のフィールド
認証を実施するために Cisco WebEx
最大長:256
Connect Cloud で使用されるエンタープラ
イズ ドメイン。
[Cisco Unified Presence] または [Cisco
WebEx Connect] に設定できます。
詳細な設定情報については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Wireless LAN
Deployment Guide』を参照してください。
[共通設定の上書き(Override Common Settings)] チェックボックス
パラメータを設定した後、更新する設定ごとに [共通設定の上書き(Override Common Settings)]
チェックボックスをオンにします。 このチェックボックスをオンにしないと、対応するパラメー
タ設定が有効になりません。 3 つの設定ウィンドウでパラメータを設定した場合、設定の優先順
序は次のとおりです。
• [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
156
製品固有オプションの設定
• [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ウィンドウ
• [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウ
『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』からの VPN 設
定
[VPN 設定(VPN Settings)] メニューでは、Secure Sockets Layer(SSL)を使用した VPN クライア
ント接続を有効にすることができます。 Cisco Desktop Collaboration Experience が信頼ネットワー
クの外側にある場合、あるいはCisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications
Manager の間のネットワーク トラフィックが非信頼ネットワークを通過しなければならない場合
に、VPN 接続を使用します。
次の手順に従って VPN プロファイルを設定します。 詳細については、『Cisco Unified Communications
Manager Security Guide』および『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』
を参照してください。
手順
ステップ 1
VPN ゲートウェイごとに VPN コンセントレータをセットアップします。
ステップ 2
VPN 証明書を新しい Phone-VPN-Trust にアップロードします。
ステップ 3
VPN ゲートウェイを設定します。 [拡張機能(Advanced Features)] > [VPN] > [VPN ゲートウェイ
(VPN Gateway)] を選択します。
ステップ 4
ゲートウェイの名前、説明、および URL を入力します。
(注)
VPN ゲートウェイには最大 10 個の証明書を割り当てることができます。 各ゲートウェ
イには、少なくとも 1 つの証明書を割り当てます。 VPN 権限に関係付けられた証明書
だけが、使用可能な VPN 証明書のリストに表示されます。
VPN ゲートウェイ URL は、ゲートウェイ内のメイン コンセントレータのためのもので
す。
ステップ 5
VPN グループを設定します。 [拡張機能(Advanced Features)] > [VPN] > [VPN グループ(VPN
Group)] を選択します。
(注)
1 つの VPN グループに最大 3 つの VPN ゲートウェイを追加できます。 VPN グループ
内の証明書の合計数は 10 以下にする必要があります。
ステップ 6
VPN プロファイルを設定します。 [拡張機能(Advanced Features)] > [VPN] > [VPN プロファイル
(VPN Profile)] を選択します。
(注)
[ネットワーク接続の自動検出の有効化(Enable Auto-Detect Network Connection)] が有
効になっていると、VPN クライアントは、企業ネットワークの外にいることを検出し
た場合に限り動作します。
[ホスト ID チェック(Host ID Check)] が有効になっている場合、VPN ゲートウェイ証
明書の一般名は、VPN クライアントの接続先の URL と一致する必要があります。
[永続的パスワードを有効化(Enable Password Persistence)] が有効になっていると、ユー
ザ パスワードは、サインインに失敗するまで Cisco Desktop Collaboration Experience に保
存されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
157
製品固有オプションの設定
ステップ 7
VPN 機能を設定します。 [拡張機能(Advanced Features)] > [VPN] > [VPN 機能設定(VPN Feature
Configuration)] を選択します。
ステップ 8
共通の電話プロファイルを割り当てます。 [デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device
Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] の順に選択します。
[VPN の設定(VPN Configuration)] の設定
次の表に、Cisco Unified Communications Manager 上での Cisco Desktop Collaboration Experience の
VPN 設定オプションについて説明します。
表 30:Cisco Desktop Collaboration Experience の VPN 設定オプション
オプション
説明
変更の手順
管理者がプロビジョ VPN グループ設定で有効にされる 表示専用。変更できません。
ニングした VPN ゲー VPN。
トウェイ
(Administrator
Provisioned VPN
Gateway)
ユーザ定義 VPN プロ オプションが有効になっているか [デバイス(Device)] > [デバイスの設
ファイル(User
無効になっているかを示します。 定(Device Settings)] > [プロダクト
固有の設定(Product Specific
Defined VPN
Configuration)] の順に選択します。
Profiles)
[ユーザ定義プロファイルを許可
(Allow User Defined Profiles)] をオ
ンまたはオフに設定します。
(注)
複数レベルの設定に使用で
きます。 管理者は、デバイ
ス レベル、共通レベル、ま
たはエンタープライズ レベ
ルで変更できます。
この機能が Cisco Unified
Communications Manager 上
で無効にされると、ユーザ
定義の VPN プロファイルは
Cisco Desktop Collaboration
Experience 上のリストから
削除され、[VPN 接続の新規
追加(Add New VPN
Connection)] は無効になり
ます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
158
製品固有オプションの設定
オプション
説明
変更の手順
常に VPN が必要
(Always Require
VPN)
オプションが有効になっているか [デバイス(Device)] > [デバイスの設
無効になっているかを示します。 定(Device Settings)] > [共通の電話
プロファイル(Common Phone
Profile)] の順に選択します。
目的のプロファイルを選択します。
[常に VPN が必要(Always Require
VPN)] をオンまたはオフに設定しま
す。
(注)
(注)
[常に VPN が必要(Always
Require VPN)] の設定値
は、enable と
autoNetworkDetect の値を
True に上書きします。
ネットワーク設定を変更すると、アクティブな VPN 接続に影響を与える可能性があります。
VPN が有効になっている場合、VPN に対してプロキシが設定されることも、使用されること
もありません。
VPN 認証
Cisco Desktop Collaboration Experience では、次の VPN 認証方式がサポートされています。
• [ユーザ名(Username)] および [パスワード(Password)]
• 証明書のみ
• パスワードのみ
(注)
パスワードのみの認証の場合、デバイス ID がユーザ名として事前に入力されます。Cisco 適応
型セキュリティ アプライアンス(ASA)がユーザ名を設定します。
Cisco Unified Communications Manager 上で指定された認証は、ASA 上で設定される認証に一致
している必要があります。 Cisco Unified Communications Manager 上で指定された認証が ASA
上の認証と一致しなくても、ユーザ VPN は許可されますが、パスワードの持続性機能と
autoConnect 機能は適用できなくなります。
Cisco Desktop Collaboration Experience 上で VPN を設定する方法の詳細については、VPN メニュー
オプション, (128 ページ)を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
159
製品固有オプションの設定
AnyConnect VPN
AnyConnect は、ASA バージョン 8.0 以降(AnyConnect モバイル ライセンスを含む)または Adaptive
Security Device Manager(ASDM)6.0 以降を実行している Cisco 5500 シリーズ ASA へのセキュア
な VPN 接続をリモート ユーザに提供する VPN クライアントです。
ASA の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps6120/products_installation_and_
configuration_guides_list.html を参照してください。
VPN 経由のビデオ コール エクスペリエンスの最適化
VPN 経由のビデオ コール エクスペリエンスを最適化するために、ビデオ帯域幅の設定を調整し
ます。 1.5 Mbps の帯域幅には 720p のビデオ解像度が必要です。 低帯域幅の設定は、低解像度に
つながります。
(注)
スループットは、ネットワークまたは時刻で共有される他のトラフィックなどの要因によっ
て、時間の経過とともに変化します。 このような変動はビデオ エクスペリエンスに影響する
可能性があります。
手順
ステップ 1
VPN から切断します。
ステップ 2
電話機の速度テストを実行し、テスト結果のアップロード速度を書き留めます。
Internet Speed Test by Speed A.I. のような速度テスト用アプリケーションが、 Google Play Store で使
用可能になります。
ステップ 3
VPN に再接続します。
ステップ 4
電話機アプリケーションの場合、[詳細(More)]
をタップします。
ステップ 5
[設定(Settings)] をタップします。
ステップ 6
[ビデオ帯域幅(Video bandwidth)] をタップします。
ステップ 7
速度テスト結果のアップロード速度よりも低いビデオ帯域幅を選択します。
ビデオ送信解像度のセットアップ
Cisco Desktop Collaboration Experience では、7 インチ(177.8 mm)の高解像度マルチタッチ カラー
LCD と内蔵カメラによるビデオ コールがサポートされています。 Cisco Desktop Collaboration
Experience でビデオを送受信するには、Cisco Unified Communications Manager でその機能を有効に
する必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
160
製品固有オプションの設定
(注)
[ビデオ コール(Video Calls)] が [オフ(Off)] に設定されていると、[ビデオの自動転送(Auto
Transmit Video)] がグレー表示されます。 [通話設定(Call settings)] メニューの下にあるすべ
てのビデオ設定は、[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] ウィン
ドウで [ビデオ コール(Video Calling)] が無効になっているとグレー表示されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience は、次のビデオ形式をサポートします。
• CIF(352 X 288)
• VGA(640 X 480)
• 240p(432 x 240)
• 360p(640 x 360)
• 480p(848 x 480)
• 576p(1024 x 576)
• 600p(1024 x 600)
• 720p(1280 X 720)
• 1080p(1920 X 1080)
表 31:Cisco Desktop Collaboration Experience のビデオ送信解像度と機能
ビデオのタイ
プ
ビデオ解像度
フレーム/秒(fps)
ビデオ ビット レート範 外部
囲
カメ
ラサ
ポー
ト
240p
432 x 240
15
64 ~ 149 kBps
は
い。
ただ
し、
Logitech
C930e
では
424 x
240
の解
像度
を使
用し
ま
す。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
161
製品固有オプションの設定
ビデオのタイ
プ
ビデオ解像度
フレーム/秒(fps)
ビデオ ビット レート範 外部
囲
カメ
ラサ
ポー
ト
240p
432 x 240
30
150 ~ 299 kBps
は
い。
ただ
し、
Logitech
C930e
では
424 x
240
の解
像度
を使
用し
ま
す。
360p
640 x 360
30
300 ~ 599 kBps
Yes
480p
848 x 480
30
600 ~ 799 kBps
は
い。
ただ
し、
Logitech
C920-C
では
864 x
480
の解
像度
を使
用し
ま
す。
576p
1024 x 576
30
800 ~ 1299 kBps
Yes
600p
1024 x 600
30
800 ~ 3000 kBps
いい
え
(No)
720p
1280 x 720
30
1300 ~ 1999 kBps
Yes
1080p
1920 X 1080
30
2000 ~ 4000 kBps
Yes
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
162
製品固有オプションの設定
ビデオのタイ
プ
ビデオ解像度
フレーム/秒(fps)
ビデオ ビット レート範 外部
囲
カメ
ラサ
ポー
ト
CIF
352 x 288(4:3)
30
64 ~ 299 kBps
Yes
VGA
640 x 480(4:3)
30
400 ~ 1500 kBps
Yes
(注)
外部カメラは、600p などのこれらの一部の解像度をサポートしません。外部カメラが実行で
きる最小ビット レートは 64 kbps です。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600シリーズの電話機が Logitech C920-C Webcam を使
用してコールし、リモート デバイスがパケット化モード 0 の場合、最大送信解像度は 640x360
です。 パケット化モード 1 を使用する場合、最大送信解像度は 1920x1080 です。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experienceの VGA での最適な解像度は w360p です。帯域幅は 400
kbps ~ 999 kbps までで、Cisco Desktop Collaboration Experienceは w360p を送信します。
インスタント メッセージングとプレゼンスのセットアップ
インスタント メッセージおよびプレゼンスを使用すると、ユーザは、時間、場所、デバイスを問
わず通信できるようになります。 Cisco Desktop Collaboration Experience は Cisco Unified Presence
または WebEx バック エンド サーバのどちらかで Jabber IM をサポートします。 セキュリティ上
の理由から、クラウドベースの IM およびプレゼンス トラフィックは、プロキシ経由でルーティ
ングされます。 プロキシの設定方法の詳細については、Web プロキシの設定, (165 ページ)を参
照してください。
インスタント メッセージングとプレゼンスは、Cisco Desktop Collaboration Experience の [プロダク
ト固有の設定(Product Specific Configuration)] ウィンドウにおいてデバイス レベル、グループ レ
ベル、またはエンタープライズ レベルで設定されます。 プレゼンスと IM のサーバ(プライマ
リ)およびプレゼンスと IM のサーバ(バックアップ)のホスト名または IP アドレスを入力し、
プレゼンスと IM のサーバのタイプを指定します。
ビジュアル ボイスメールのセットアップ
ビジュアル ボイスメールは、すべての Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスに対して、
あるいは個別のユーザまたはユーザ グループに対して、Cisco Unified Communications Manager
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
163
製品固有オプションの設定
Administration から設定されます。 すべての Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスに対し
てビジュアル ボイスメールを設定する場合は、次の手順を使用します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定
(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] を選択します。
ステップ 2
[検索(Find)] を選択して、[共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] を選択します。
ステップ 3
[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] ウィンドウで、[ボイスメール
サーバ(プライマリ)(Voicemail Server (Primary))] フィールドに次の情報を入力します。
• Cisco Unified IP Phone スタンドアロンを設定する場合は、Cisco Unified IP Phone システムの完
全修飾ドメイン名を入力します。
• Cisco Unified IP Phone フェールオーバーを設定する場合は、Cisco Unified IP Phone システムの
DNS エイリアスを入力します。
(注)
Cisco Unified IP Phone のみサポートされます。 Cisco Desktop Collaboration Experience
ビジュアル ボイスメールは、Cisco Unified IP Phone ではサポートされていません。
ステップ 4
変更を保存し、[設定の適用(Apply Config)] をクリックします。
ビジュアル ボイス メールの設定方法と同期方法の詳細については、『Cisco Unified Communications
Manager Administration Guide』の「Voice-Mail Profile Configuration」の章を参照してください。 ボ
イスメール アカウントのセットアップ方法については、『Cisco Desktop Collaboration Experience
DX600 Series User Guide』を参照してください。
特定のユーザまたはユーザ グループに対するビジュアル ボイス メールの設定
特定のユーザまたはユーザグループに対してビジュアルボイスメールを設定する場合は、次の手
順を使用します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイス電話
(Device Phone)] を選択します。
ステップ 2
目的のユーザに関連付けられているデバイスを選択します。
ステップ 3
[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] ウィンドウで、[ボイスメール サー
バ(プライマリ)(Voicemail Server (Primary))] フィールドに次の情報を入力します。
• Cisco Unified IP Phone スタンドアロンを設定する場合は、Cisco Unified IP Phone システムの完
全修飾ドメイン名を入力します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
164
製品固有オプションの設定
• Cisco Unified IP Phone フェールオーバーを設定する場合は、Cisco Unified IP Phone システムの
DNS エイリアスを入力します。
(注)
Cisco Unified IP Phone のみサポートされます。 Cisco Desktop Collaboration Experience
ビジュアル ボイスメールは、Cisco Unified IP Phone ではサポートされていません。
ステップ 4
変更を保存し、[設定の適用(Apply Config)] をクリックします。
ステップ 5
[リセット(Reset)] と [リスタート(Restart)] を選択して、新しい設定をデバイスに配信します。
ステップ 6
Cisco Unified IP Phone Administration から Cisco Desktop Collaboration Experience 上のセキュア メッ
セージを許可するには、[システム設定(System Settings)] > [API の詳細設定(Advanced API
Configuration)] を選択し、[セキュア メッセージの録音へのアクセスを許可(Allow Access to Secure
Message Recordings)] と [CUMI 経由のメッセージ添付ファイルを許可する(Allow Message
Attachments through CUMI)] の両方を有効にします。
ステップ 7
ディレクトリの画像を Cisco Desktop Collaboration Experience ビジュアル ボイス メールに設定する
よう Cisco Unified Communications Manager を設定するには、[デバイス(Device)] > [デバイスの
設定(Device Settings)] > [共通デバイス設定(Common Phone Profile)] を選択し、 [企業画像ディ
レクトリ フィールド(Company Photo Directory Field)] に企業の画像ディレクトリの URL を入力
します。
ビジュアル ボイス メールの設定方法と同期する方法の詳細については、『『Cisco Unified
Communications Manager Administration Guide』』の「Voice-Mail Profile Configuration」の章を参照
してください。 ボイス メール アカウントのセットアップ方法については、『Cisco Desktop
Collaboration Experience DX600 シリーズ ユーザ ガイド』を参照してください。
Web プロキシの設定
この機能により、ユーザは Web プロキシを有効にし、設定できます。 Web プロキシは、Cisco
Desktop Collaboration Experience 上で有効または無効にすることができ、手動またはプロキシ自動
設定(PAC)ファイルの指定により設定できます。 既存の有線(イーサネット)およびワイヤレ
ス(Wi-Fi)インターフェイスを使用して、新しいプロキシ設定の追加および既存のプロキシ設定
の表示、変更、削除を行うことができます。
次の手順を使用して、Cisco Desktop Collaboration Experience 上で Web プロキシを追加します。
手順
ステップ 1
ホーム画面から、[設定(Settings)] > [イーサネット(Ethernet)] > [プロキシ設定(Proxy settings)]
を選択します。
ステップ 2
ドロップダウン メニューからプロキシの種類(手動、または自動)を入力します。
• 認証のない手動プロキシの場合、[ネットワークの種類(Network type)] から [手動(Manual)]
を選択し、ホスト名とポートを入力します。 ([認証(Authentication)] はタップしません)。
[保存(Save)] をタップします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
165
製品固有オプションの設定
• 認証のある手動プロキシの場合、[ネットワークの種類(Network type)] から [手動(Manual)]
を選択し、ホスト名とポートを入力します。 [認証(Authentication)] をタップしてから、
ユーザ名とパスワードを入力します。 [保存(Save)] をタップします。
(注)
サポートされる認証方式の詳細については、認証方式, (101 ページ)を参照して
ください。
既存のプロキシを有効にするには、[設定(Settings)] > [イーサネット(Ethernet)] > [プロキ
シ設定(Proxy settings)] を選択し、[プロキシ(Proxy)] をタップします。
(注)
VPN が有効になっている場合、VPN に対してプロキシが設定されることも、使用
されることもありません。
画面ロックおよび自動ロックの設定
画面ロック タイムアウト値は、画面がオフにされ、画面ロックが有効化される、デバイスの通常
のアイドル タイムアウトを制御します。 この変数は、1 ~ 60 分の範囲内で設定できます。
自動ロックでは、ディスプレイが暗くなる、または消灯するまでの猶予時間を制御します。 Cisco
Desktop Collaboration Experience が常時オン モードの場合、デバイスは暗くなります。 Cisco Desktop
Collaboration Experience が夜間ライト モードの場合、完全に消灯します。 自動ロック値は、最大
10 分まで設定可能です。 Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスの自動ロック値を設定す
るには、[設定(Settings)] > [セキュリティ(Security)] > [営業時間後の自動ロック(Automatically
lock after work hours)] に進みます。
次の表は、画面ロック タイムアウト値と自動ロック値の関係を示しています。
表 32:画面ロックおよび自動ロック値の関係
条件
結果
画面ロック タイムアウト値が自動ロック値より 画面ロック タイムアウト値に到達すると、画面
低い
は最大の明るさのままで、ロックされた画面が
表示されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
166
製品固有オプションの設定
条件
結果
自動ロック値が画面ロック タイムアウト値より 自動ロック値に到達すると、2 つの結果が考え
低い
られます。
• Cisco Desktop Collaboration Experience が常
時オン モードの場合、自動ロック値に到
達すると、デバイスは暗くなります。 画
面ロック タイムアウト値に到達すると、
デバイスはロックし、暗い状態を維持しま
す。
• Cisco Desktop Collaboration Experience が夜
間ライト モードの場合、画面ロック値に
到達すると、デバイスはロックし、消灯し
ます。 画面ロック タイムアウト値に到達
しても、それ以上の変化は起こりません。
画面ロック タイムアウト値が自動ロック値と等 この値に到達すると、画面は最大の明るさのま
しい
まで、ロックされた画面が表示されます。
画面のロック解除/パスワードのリセットのセットアップ
この機能により、ユーザは、画面のロック解除に使用される PIN/パスワードをリセットできます。
ユーザは、Cisco Unified Communications Manager または設定されている Google Account のクレデ
ンシャルを使用して PIN/パスワードをリセットできます。 Cisco Unified Communications Manager
を使用して PIN/パスワードをリセットするには、次の手順を使用します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[ユーザ管理(User Management)] > [エン
ド ユーザ(End User)] の順に選択します。
ステップ 2
[新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 3
必要なユーザ情報を入力します。
ステップ 4
[デバイス情報(Device Information)] ウィンドウで、ユーザを関連付けるデバイスを選択します。
ステップ 5
[保存(Save)] をクリックします。
ステップ 6
[権限情報(Permissions Information)] ウィンドウで、ユーザに Cisco Unified Communications Manager
Administration の権限を割り当てます。
ステップ 7
[権限情報(Permissions Information)] ウィンドウで、[標準 CCM エンド ユーザ(Standard CCM End
Users)] を選択します。
ステップ 8
[保存(Save)] と [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。 デバイスが再登録した後、
ユーザはそのデバイスに設定されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
167
製品固有オプションの設定
Cisco Desktop Collaboration Experience 上での PIN/パスワードのリセット方法については、次を参
照してください。
• 失った PIN またはパスワードのリセット, (131 ページ)
• 『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series User Guide』
エクステンション モビリティ(Extension Mobility)
エクステンションモビリティは、ユーザがデバイスにログインし、エクステンションモビリティ
用に設定されたデバイスからコールを発信および受信するために独自のユーザ内線番号にアクセ
スすることができる電話機能です。
エクステンション モビリティが Cisco DX600 シリーズ電話でオンになった後、[設定(Settings)]
> [個人(Personal)] > [拡張モビリティ(Extension Mobility)]で、[拡張モビリティ(Extension
Mobility)] という新しいオプションが電話機ユーザに表示されます。 ユーザがこのデバイスに現
在ログインしている場合、「新規ユーザとしてログイン / ログアウト」ソフトキーがロック画面
で表示されます。
(注)
ユーザがデバイスにログインするには、管理者から提供されるエクステンション モビリティ
のクレデンシャルを入力します。 これらのクレデンシャルは、ユーザ画面のロック PIN とは
異なります。
電話機のエクステンション モビリティ画面で次のオプションがユーザに表示されます。
設定
説明
ユーザ ID(User ID) この電話機に現在ログインしているユーザのユーザ ID です。
PIN 設定(Set PIN)
エクステンション モビリティの PIN を変更するには、この設定をタップ
します。 (Cisco Unified Communications Manager の一部のバージョンで
はこの設定はサポートされていません)。これはユーザ画面ロック PIN
ではなく、ユーザ エクステンション モビリティの PIN であることに注意
してください。
アカウントを削除
(Remove Account)
このデバイスからこのユーザのすべてのコンテンツと設定を削除するに
は、この設定をタップします。
ログアウト(SIGN
OUT)
このデバイスからサイン アウトするにはタップします。 デバイスがログ
アウトについて確認をします。ユーザがログアウトを確認すると、デバ
イスのデフォルト設定に戻るためデバイスの再起動が開始します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
168
製品固有オプションの設定
エクステンション モビリティ マルチユーザ
エクステンション モビリティ マルチユーザ機能では、エクステンション モビリティのログイン/
ログアウト プロセスを使用します。 ユーザがログインすると、Cisco Unified Communications Manager
サーバは、エクステンションモビリティ機能と同じメッセージング方法を使用してユーザクレデ
ンシャルの認証を行います。
ユーザ A がデバイスに初めてログインすると、デバイスの再起動サイクルを行い、デバイス上で
のユーザ A のユーザ パーティションを作成します。 デバイスは、ユーザ A にセットアップ ウィ
ザードを表示します。 ユーザ A は、個人のアプリケーションおよびデータ、そしてすべての IP
電話で動作する電話アプリケーションのための専用領域を取得します。 最初のログインの後、
ユーザ A はアプリケーション関連の設定を行います。 ユーザ A がこのデバイスからログアウトす
ると、ユーザ A が次回デバイスにログインしたときのためにユーザ設定が保存されます。
ユーザ A がデバイスからログアウトすると、ユーザ B がユーザ B のクレデンシャルを使用してデ
バイスにログインできます。 ユーザ B は同じ手順でユーザ B のパーティションを取得します。初
回ログイン時に、個人のアプリケーションおよびデータ、そしてユーザ B が IP 電話で通常使用す
る電話アプリケーションも設定する、セットアップ ウィザード プロンプトが表示されます。
パーティションは完全に個別ものであるため、ユーザが他のユーザのデータを参照することは絶
対にできません。
エクステンション モビリティのマルチユーザによりの企業でマルチユーザの利用が可能です。シ
ステム管理者は、エクステンション モビリティのマルチユーザを設定するデバイスを決定し、特
定のデバイスにログインできるユーザにクレデンシャルを提供します。 適切なクレデンシャルを
使用して、ユーザは特定のデバイスにだけログインし、自身のアカウントの削除も含めてアカウ
ントを設定できます。 ユーザは、同一デバイス上の他のユーザのアカウントの変更はできませ
ん。
アルゴリズムにより特定のデバイスにログインできるユーザの数を制限します。 デバイスのユー
ザの最大数は、各ユーザの使用率によって異なります。デバイスのフラッシュメモリ容量が特定
の割合まで下がると、最終ログイン日時が最も古いユーザが削除され、新規ユーザのための領域
を作成します。 したがって、新しいユーザがデバイスの容量不足でログインに失敗することはあ
りません。
Cisco Extension Mobility の設定
Cisco Extension Mobility により、ユーザは、一時的にその他Cisco DX600または Cisco Unified IP
Phones からライン アピアランス、サービス、スピードダイヤルなどの電話機の設定にアクセスで
きるようになります。
各 Cisco DX650 電話機を設定して、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [デフォ
ルトのデバイスプロファイル(Default Device Profile)] ウィンドウを使用して、Cisco Extension
Mobility をサポートします。 これにより、特定の Cisco DX650 電話のユーザ デバイス プロファイ
ルを持たないユーザが、その電話を使用して Cisco Extension Mobility を使用することができるよ
うになります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
169
製品固有オプションの設定
(注)
Extension Mobility は、通信プロトコルとして HTTP または HTTPS を使用します。 Web プロキ
シを使用するために Cisco DX650 を設定する場合、Extension Mobility のバイパスを設定する必
要があります。
次に示す順序で手順を実行し、Cisco Extension Mobility を設定します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を
選択します。
ステップ 2
Cisco Unified Serviceability を使用して、[ツール(Tools)] > [サービスの開始(Service Activation)]
を選択し、Cisco Extension Mobility サービスをアクティブにします。
(注)
どのノードでエクステンション モビリティ サービスをディセーブルにするには、最初
にそのノードをサービス アクティベーション用のサービスを非アクティブにします。
(注)
Cisco Extension Mobility サービスのアクティブ化または非アクティブ化の変更がなされ
ると、すべてのノードで、サービス URL を構築するために必要な情報を使用して、デー
タベース テーブルのアップデートが取得されます。 データベース テーブルは、エクス
テンション モビリティ サービス パラメータが変更されると更新されます。 EMApp サー
ビスにより、変更通知が処理されます。
ステップ 3
Cisco Extension Mobility サービスを作成します。 要約手順は次のとおりです。
• [デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [IP Phone サービス(Phone
Services)] を選択します。
• サービス名(Extension Mobility Service または EM)を入力してください。
• 次の URL を入力してください:
http://10.89.80.19:8080/emapp/EMAppServlet?device=#DEVICENAME#
(注)
URL を間違って入力し、電話機を誤ったサービスに登録した場合は、URL を修正して
保存し、[登録の更新(Update Subscriptions)] を押すか、または URL を修正し、間違っ
たサービスが登録されている各電話機を再び登録します。
• [サービスカテゴリ(Service Category)] および [サービスタイプ(Service Type)] の値を選択
します。
◦ サービス カテゴリに [XML サービス(XML Service)] を選択します。
◦ サービス タイプに、[標準の IP 電話サービス(Standard IP Phone Service)] を選択しま
す。
• [保存(Save)] をクリックします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
170
製品固有オプションの設定
ステップ 4
管理パラメータを設定します。
ステップ 5
Cisco Extension Mobility をサポートする各電話機タイプのデフォルトのデバイス プロファイルを
作成します。
ステップ 6
ユーザのユーザ デバイス プロファイルを作成します。 要約手順は次のとおりです。
• [デバイス(Device)] > [デバイス設定(Device Settings)] > [デバイス プロファイル(Device
Profile)] と選択し、[新規追加(Add New)] をクリックします。
• [デバイス タイプ(Device Type)] を入力します。
• [デバイス プロファイル名(Device Profile Name)] を入力し、電話ボタン テンプレートを選
択したら [保存(Save)] をクリックします。
• ディレクトリ番号(DN)と必要な情報を入力して、[保存(Save)] をクリックします。 す
べての DN を繰り返します。
• このデバイス プロファイルにインターコム回線をイネーブルにするには、このデバイス プ
ロファイルのインターコム ディレクトリ番号(DN)を設定します。 [インターコム電話番号
の設定(Intercom Directory Number Configuration)] ウィンドウでインターコム DN の設定を
します。このウィンドウには、[コール ルーティング(Call Routing)][インターコム
(Intercom)][インターコムの電話番号(Intercom Directory)] からもアクセス可能です。 ア
クティブにするインターコム DN 用に、[インターコム電話番号の設定(Intercom Directory
Number Settings)] ペインで[デフォルトのアクティブ デバイス(Default Activated Device)]
を指定します。
• Cisco Extension Mobility にデバイス プロファイルを登録するため、[デバイス プロファイルの
設定(Device Profile Configuration)] ウィンドウで、関連リンクのドロップダウン リスト
(ウィンドウの右上)から、[サービスの登録/登録解除(Subscribe/Unsubscribe Services)] を
選択し、[検索(Go)] をクリックします。
(注)
ステップ 7
電話番号およびデバイス プロファイルを同じエクステンション モビリティ サービスに
登録します。
ユーザとユーザ デバイス プロファイルを関連付けます。 要約手順は次のとおりです。
• [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] の順に選択し、[新規追加
(Add New)] をクリックします。そして、ユーザ情報を入力します。
• [エクステンション モビリティの使用可能なプロファイル(Extension Mobility Available
Profiles)]で、ユーザ デバイス プロファイルを選択し、下矢印をクリックしてください。こ
れにより、[制御プロファイル(Controlled Profiles)] ボックスに選択したサービスを配置さ
れます。
• [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 8
電話機とユーザ デバイス プロファイルを Cisco Extension Mobility に設定し、登録します。 要約手
順は次のとおりです。
• 電話機とユーザ デバイス プロファイルを Cisco Extension Mobility に登録します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
171
製品固有オプションの設定
• [デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択し、[新規追加(Add New)] をクリックし
ます。
• [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [拡張情報(Extension Information)]で、[エ
クステンションモビリティの有効化(Enable Extension Mobility)] にチェックします。
• [ログアウト プロファイル(Log Out Profile)] ドロップダウンド リスト ボックスで、[現在の
デバイス設定を使用(Use Current Device Settings)] または仕様を設定したプロファイルを選
択し、[保存(Save)] をクリックします。
• 電話機に Cisco Extension Mobility を登録するため、ウィンドウの右上にある [関連リンク
(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスから [サービスの登録/登録解除
(Subscribe/Unsubscribe Services)] を選択してください。そして、[検索(Go)] をクリック
します。
ステップ 9
ユーザは、Cisco Extension Mobility により、電話のユーザ PIN を変更し、[クレデンシャルの変更
(Change Credential)] 電話サービスを設定して、ユーザ、ユーザ デバイス プロファイルまたは電
話機を [クレデンシャルの変更(Change Credential)] 電話サービスに関連付けることができます。
ステップ 10
Cisco DX600シリーズの電話機用の [デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウの [プロダ
クト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] で、[マルチユーザ(Multi-User)] ドロッ
プダウン リスト ボックスに [有効化(Enabled)] 値を選択します。
ステップ 11
エクステンション モビリティ サーバのデフォルトの URL を変更する、またはデフォルトの HTTPS
URL から HTTP に変更するには、[マルチ ユーザ URL(Multi-User URL)] フィールドに新しいエ
クステンション モビリティ サーバ URL を入力します。
Virtual Desktop Infrastructure
Virtual Desktop Infrastructure(VDI)により、ユーザは、ホストされた仮想デスクトップ内のアプ
リケーション/ソフトウェアにアクセスできます。 Cisco Desktop Collaboration Experience では、主
要なサード パーティ ベンダーから提供されている仮想デスクトップ クライアント(Citrix Receiver、
Wyse PocketCloud Pro、および Vmware View Client)がサポートされています。
Citrix Receiver では、Independent Computing Architecture(ICA)プロトコルにより XenServer が使
用されます。 次の表に、アプリケーションによって使用されるポートを示します。
表 33:Citrix Receiver によって使用されるポート
条件
使用されるポート
基本的な ICA 接続
1494
セッションの信頼性
2598
SSL
443
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
172
製品固有オプションの設定
Wyse PocketCloud では、リモート デスクトップ プロトコル(RDP)により VMWare View のデス
クトップ仮想化と管理が使用されます。 次の表に、アプリケーションによって使用されるポート
を示します。
表 34:Wyse PocketCloud によって使用されるポート
条件
使用されるポート
RDP
3389
VNC
5900
Cisco Desktop Collaboration Experience によって使用されるポートの詳細については、『Cisco Desktop
Collaboration Experience が使用するポート』を参照してください。
アプリケーションの設定
Cisco Desktop Collaboration Experience ユーザは、アプリケーションをダウンロードして、デバイス
の機能をカスタマイズしたり、拡張したりできます。 アプリケーションは、Google Play から入手
できます。 Cisco Unified Communications Manager Administration は、次のパラメータ([プロダクト
固有の設定(Product Specific Configuration)] ウィンドウ内)の設定を通じてアプリケーションへ
のアクセスを提供します。
• [未知の提供元からのアプリケーションを許可(Allow Applications from Unknown Sources)]:
Google Play 以外の提供元からユーザがアプリケーションをインストールする機能を制御しま
す。
• [Google Play からのアプリケーションを許可(Allow Applications from Google Play)]: Google
Play からユーザがアプリケーションをインストールする機能を制御します。
• Cisco UCM アプリケーション クライアントの有効化(Enable Cisco UCM App Client): Cisco
Unified Communications Manager からアプリケーションをプッシュする管理者機能を制御しま
す。
UCM アプリケーションは、Cisco Unified Communications Manager で作成された Android アプ
リケーションの登録、または登録解除に使用できるデバイス上のクライアントです。 このク
ライアントは、Cisco Unified Communications Manager からの Android アプリケーションの登
録、または登録解除と同じ機能を提供しますが、デバイスからこれを実行することができる
ようになります。
必要な設定値を設定するには、次の手順を使用します。
Cisco UCM アプリケーション クライアントの有効化(Enable Cisco UCM App Client), (174
ページ)
UCM アプリケーションにログインするエンド ユーザの作成, (174 ページ)
UCM アプリケーションでのユーザ登録, (175 ページ)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
173
製品固有オプションの設定
Cisco Unified Communications Manager からプロビジョニングされたアプリケーションの最適なパ
フォーマンスと展開のため、シスコはサービスの作成時に versionCode を指定することを推奨しま
す。 versionCode が指定されていないと、デバイスは、サイト上に更新された Android アプリケー
ション パッケージ(APK)ファイルがないか毎回探しに行きます。 アプリケーションの開発中
は、空白の versionCode が役立ちます。 versionCode は整数であり、ユーザが設定アプリケーショ
ンから表示できる versionName とは異なります。
(注)
システム アプリケーションをアップグレードする場合(ファームウェアにバンドルされてい
るものも含む)、Cisco Unified Communications Manager Administration でプロビジョニングされ
るアプリケーションの versionCode は、システム アプリケーションの versionCode よりも大き
くなければなりません。
Cisco UCM アプリケーション クライアントの有効化(Enable Cisco UCM App Client)
手順
ステップ 1
[デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration Layout)] セクションで、[Cisco UCM アプリケーション クライアントの有効化(Enable
Cisco UCM App Client)] チェックボックスをチェックします。
ステップ 2
[保存(Save)] をクリックします。
ステップ 3
[設定の適用(Apply Config)] をクリックします。
この操作によって、デバイスに UCM アプリケーション クライアントをインストールします。
UCM アプリケーション クライアントがデバイスにインストールされると、デバイス ユーザは
UCM アプリケーション クライアントログインするときに Cisco Unified Communications Manager
に作成されるアプリケーションを登録、または登録解除できます。
UCM アプリケーションにログインするエンド ユーザの作成
管理者は、ユーザが UCM アプリケーションにログインできるように、エンド ユーザを作成し、
エンドユーザとデバイスを関連付け、それからエンドユーザをデバイスの所有者として割り当て
る必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
174
製品固有オプションの設定
手順
ステップ 1
エンド ユーザを作成します。 (Cisco Unified Communications Manager Administration で、新しいエ
ンド ユーザを作成するために、[ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)]
を選択します)。
ステップ 2
[制御するデバイス(Controlled Devices)] でデバイスがエンド ユーザに対して表示されるように、
エンド ユーザとデバイスを関連付けます。
ステップ 3
エンド ユーザに標準 CCM エンド ユーザに権限を割り当てます。
ステップ 4
デバイスの[デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウで、[オーナーのユーザ ID(Owner
User ID)] フィールドに、このエンド ユーザを割り当てます。
UCM アプリケーションでのユーザ登録
デバイス ユーザがデバイス上の UCM アプリケーションを使用して Cisco Unified Communications
Manager で作成されたアプリケーションの登録または登録解除をするには、次の手順に従います。
手順
ステップ 1
エンド ユーザ資格情報を使用して、デバイスで UCM アプリケーションにログインします。
ログイン成功時に UCM アプリケーションは、Cisco Unified Communictions Manager で作成された
すべての Android アプリケーションを表示します。
ステップ 2
アプリケーションへの登録を行うには、アプリケーション名の横にあるチェックボックスをチェッ
クします。
この操作は、デバイスのアプリケーションのダウンロードとインストールをトリガーします。
(注)
ステップ 3
アプリケーションによっては最新の詳細情報をユーザに表示します。 チェックボック
スをチェックするか、アプリケーションをクリックすると、ユーザに 2 番目の画面が表
示されます。 これらのアプリケーションを登録するには、2 番目の画面のボックスを
チェックし、Android の [戻る(Back)]([ホーム(Home)] ボタン横の左隅)ソフト
キーを選択します。 この操作によって、インストールが開始します。
アプリケーションの登録を解除するには、アプリケーション名の横のチェックボックスをオフに
します。
Unified Communications Manager からの Android APK ファイルのプッシュ
Cisco Unified Communications Manager から Android APK ファイルをプッシュするには、まずアプ
リケーションを電話機サービスとして設定し、サービスにデバイスを登録します。
次の手順を実行します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
175
製品固有オプションの設定
手順
ステップ 1
次の apktool を使用して APK から AndroidManifest ファイルを抽出します。
http://code.google.com/p/android-apktool/
ステップ 2
マニフェスト ファイルを取得した後で、Cisco Unified Communications Manager で Android サービ
スを追加または作成し、デバイスにサービスを登録するには、次の手順を実行します。
Cisco Unified Communications Manager への Android サービスの追加, (176 ページ)
Android Phone サービスへのデバイスの登録, (176 ページ)
Cisco Unified Communications Manager への Android サービスの追加
Cisco Unified Communications Manager Administration に Android サービスを追加するには、次の手
順に従います。
はじめる前に
APK から AndroidManifest ファイルを取得した後で、この手順を使用します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定
(Device Settings)] > [電話サービス(Phone Services)] を選択します。
ステップ 2
[新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 3
[サービス名(Service Name)] フィールドに、APK から生成された AndroidManifest ファイルのパッ
ケージ名と一致する名前を入力します。
ステップ 4
[サービスカテゴリ(Service Category)] ドロップダウン リスト ボックスで、[Android APK] を選
択します。
ステップ 5
このウィンドウのその他のフィールドは任意です。AndroidManifest ファイルに表示される情報を
入力できます。
ステップ 6
[有効(Enable)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 7
[保存(Save)] をクリックします。
Android Phone サービスへのデバイスの登録
ユーザが特定のデバイスに追加する Android フォン サービスに登録するには、次の手順に従って
ください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
176
電話ボタン テンプレートの変更
はじめる前に
Android Phone サービスにデバイスを登録する前に、Android Phone サービスを Cisco Unified
Communications Manager Administration に追加する必要があります。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)]
を選択します。
ステップ 2
[電話の検索と一覧表示(Find and List Phones)] ウィンドウで表示され、Android Phone サービス
に登録するデバイスが表示されます。
ステップ 3
ユーザが選択したデバイスの [デバイス名(Device Name)] エントリをクリックします。
ステップ 4
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、[関連リンク(Related Links)] ドロップ ダウ
ン リスト ボックスから、[サービスの登録/登録解除(Subscribe/Unsubscribe Services)] を選択しま
す。
そのデバイスの [登録済みの Cisco IP Phone サービス(Subscribed Cisco IP Phone Services)] ウィン
ドウが表示されます。
ステップ 5
そのデバイスの [登録済みの Cisco IP Phone サービス(Subscribed Cisco IP Phone Services)] ウィン
ドウで、[サービスの選択(Select a Service)] ドロップ ダウン リスト ボックスから作成したサー
ビスを選択します。
この操作は、指定したサービスへのデバイスの登録をトリガーします。
ステップ 6
[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 7
[登録(Subscribe)] をクリックします。
電話ボタン テンプレートの変更
電話ボタンテンプレートを使用すると、プログラム可能なボタンに、スピードダイヤルやコール
処理機能を割り当てることができます。 ボタンに割り当てられるコール処理機能には、すべての
コール(All Calls)、Do Not Disturb(サイレント)、プライバシー(Privacy)、スピードダイヤ
ル(Speed Dial)、およびモビリティ(Mobility)が含まれます。
テンプレートの変更は、可能な限り Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスをネットワー
クに登録する前に行ってください。 この順序に従うと、登録の実行中、カスタマイズした電話ボ
タン テンプレート オプションに Cisco Unified Communications Manager からアクセスできます。
電話ボタン テンプレートを変更するには、Cisco Unified Communications Manager Administration の
管理ページで、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [電話ボタン テンプ
レート(Phone Button Template)] を選択します。 電話ボタン テンプレートを Cisco Desktop
Collaboration Experience に割り当てるには、Cisco Unified Communications Manager の管理の [電
話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウにある [電話ボタン テンプレート(Phone Button
Template)] フィールドを使用します。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
177
Cisco IP Manager Assistant
Administration Guide』および『Cisco Unified Communications Manager System Guide』を参照してく
ださい。
Cisco IP Manager Assistant
Cisco IP Manager Assistant(IPMA)は、コール ルーティングやその他電話管理機能を提供し、マ
ネージャおよびアシスタントがより効果的に電話の対応をできるよう支援します。
IPMA サービスにユーザがアクセスする前にCisco Unified Communications Managerを設定する必要
があります。 IPMA 設定の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration
Guide』および『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』を参照してく
ださい。
IPMA には、3 種類の主要コンポーネントがあります。
マネージャ(Manager)
マネージャとは、着信コールがルーティング サービスによって代行受信されるユーザのこ
とです。
アシスタント
アシスタントは、マネージャに代わってそのコールに応対するユーザです。
Assistant Console
アシスタント コンソールとは、アシスタントが使用するデスクトップ アプリケーションで、
タスクを実行し、ほとんどの機能の管理を行います。
プロキシ回線サポートと共有回線サポートの 2 つのオペレーション モードをサポートしていま
す。 どちらのモードも、マネージャ用の回線ごとに複数のコールをサポートしています。 IPMA
サービスは、クラスタ内でプロキシ回線サポートと共有回線サポートの両方をサポートしていま
す。
共有回線モードでは、マネージャとアシスタントが電話番号を共有し、コールは共有回線で対応
されます。 共有回線でコールが受信されると、マネージャの電話機およびアシスタントの電話機
の両方が鳴ります。 共有回線モードは、デフォルトのアシスタント選択、Assistant Watch、コー
ル フィルタリング、および DivertAll はサポートされません。
プロキシ回線モードでは、アシスタントがプロキシ番号を使用してマネージャに代わってコール
の対応をします。 プロキシ回線モードにより、すべての IPMA 機能がサポートされます。
IPMA プロキシ回線のサポート
プロキシ回線モードで Cisco IPMA を設定する場合、マネージャとアシスタントは電話番号を共有
しません。アシスタントは、プロキシ番号を使用して、マネージャへのコールを処理します。プ
ロキシ番号は、マネージャの電話番号ではありませんが、システムによって選択された代替番号
であり、アシスタントがマネージャのコールを処理するために使用します。 プロキシ回線モード
では、マネージャとアシスタントに IPMA で使用できるすべての機能へのアクセスが与えられま
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
178
Cisco IP Manager Assistant
す。これには、デフォルトでのアシスタント選択、Assistant Watch、コール フィルタリング、お
よび DivertAll が含まれます。
ユーザのデバイスでプロキシ回線サポートにアクセスするためには、まずCisco Unified
Communications Manager Administrationを使用し、Cisco IP Manager Assistant サービスを設定し、開
始します。
プロキシ回線サポート設定の詳細については、 の「Configure Cisco Unified Communications Manager
Assistant with proxy line support」章を参照します。“”『Cisco Unified Communications Manager
Administration Guide』
IPMA 共用回線のサポート
共用回線モードで Cisco IPMA を設定すると、マネージャとアシスタントは電話番号を共有しま
す。ここでは例として、1701とします。アシスタントは共用電話番号でマネージャのコールを処
理します。 マネージャが電話番号 1701 でコールを受信した場合、マネージャの電話機およびア
シスタントの電話機の両方が鳴ります。
共用回線モードでは、デフォルトのアシスタント選択、Assistant Watch、コール フィルタリング、
および DivertAll を含め、すべての IPMA 機能が使用できるわけではありません。 アシスタント
は、アシスタントコンソールアプリケーションでこれらの機能を確認したり、アクセスすること
はできません。 アシスタントの電話機には、DivertAll 機能用のソフトキーがついていません。 マ
ネージャの電話機には、Assistant Watch、コール代行受信、DivertAll 機能用のソフトキーがついて
いません。
ユーザのデバイスで共用回線のサポートにアクセスするためには、まずCisco Unified Communications
Manager Administrationを使用し、Cisco IP Manager Assistant サービスを設定し、開始します。
共用回線のサポートの設定の詳細については、の「Configure CUCM Assistant with shared line support」
章を参照してください。『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』
IPMA の設定
手順
ステップ 1
まだ実行していない場合は、電話機とユーザを設定し、デバイスにユーザを関連付けます。
a) [共有回線のみ] さらに、まだ実行していない場合は、マネージャとアシスタントの間の共用ラ
イン アピアランスに、マネージャのプライマリ回線とアシスタントのセカンダリ回線に同じ電
話番号を設定します。
ステップ 2
Cisco Unified Serviceability の [サービスの開始(Service Activation)] ウィンドウで、Cisco IP Manager
Assistant サービスをアクティブにします。
ステップ 3
[共有回線のみ] 共有回線のサポートに関する Cisco IP Manager Assistant サービス パラメータを設
定します。
ステップ 4
[プロキシ回線のみ] システム管理パラメータを設定します。
a) 3 つのパーティションを追加します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
179
Cisco IP Manager Assistant
b) 2 つのコーリング サーチ スペースを追加します。
c) Cisco Unified Communications Manager Assistant 用の CTI ルート ポイントを追加します。 サーバ
あたり 1 つのルート ポイントのみです。
d) Cisco IP Manager Assistant サービス パラメータを設定します。
(注)
新しい IPMA インストールに対してこれらのシステム管理パラメータを自動的に設
定するには、[Cisco Unified Communications Manager Assistant] 設定ウィザードを使用
します。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration
Guide』の「Cisco Unified Communications Manager Assistant Configuration Wizard」の
章を参照してください。
e) メッセージ受信インジケータ(MWI)のオンおよびオフ番号のコーリング サーチ スペースに
マネージャ回線のパーティションを追加します(MWI が必要な場合)。
f) Cisco Unified Communications Manager インターコム機能を使用している場合は、インターコム
パーティション、インターコム コーリング サーチ スペース、インターコム電話番号およびイ
ンターコム トランスレーション パターンを追加します。
ステップ 5
Cisco Unified Communications Manager インターコム機能を使用している場合は、インターコム パー
ティション、インターコム コーリング サーチ スペース、インターコム電話番号およびインター
コム トランスレーション パターンを追加します。
ステップ 6
多数のアシスタントおよびマネージャをサポートするために複数の Cisco Unified Communications
Manager Assistant プールが必要になる場合は、次に示す Cisco IP Manager Assistant のクラスタ全体
のサービス パラメータを設定します。
a) Enable Multiple Active Mode
b) Pool 2 および Pool 3 Cisco IPMA Server IP Address。
ステップ 7
アプリケーション ユーザの CAPF プロファイルを設定します(オプション)。
ステップ 8
セキュリティ用の Cisco IP Manager Assistant サービス パラメータを設定します(オプション)。
ステップ 9
Serviceability の [コントロールセンタの機能サービ(Control Center Feature Services)] を使用して、
Cisco IP Manager Assistant サービスを停止し、起動します。
ステップ 10
[プロキシ回線のみ] 電話のパラメータを設定します。
a) [アシスタントプライマリサービス(Assistant Primary Service)] を Cisco Unified IP Phone サービ
スとして追加します。 必要に応じて、Cisco Unified Communications Manager Assistant バック
アップ サーバをポイントする [アシスタントセカンダリ サービス(Assistant Secondary Service)]
を Cisco Unified IP Phone サービスとして追加します。
b) [有効(Enable)] チェックボックスをオンにして、サービスをアクティブ化します。
c) Cisco Unified IP Phone を設定します。
ステップ 11
マネージャの電話機の設定を行います。
a) サイレントを使用している場合は、マネージャの電話機の [サイレント(Do Not Disturb)]
フィールドを設定します。
b) プライマリ回線を追加します。
c) プライマリ回線のボイス メール プロファイルを設定します。
d) インターコム回線を追加します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
180
Cisco IP Manager Assistant
e) Cisco Unified IP Phone サービス、Cisco Unified Communications Manager Assistant プライマリ電
話サービスに登録します。 必要に応じて、Cisco Unified IP Phone Services、Cisco Unified
Communications Manager Assistant セカンダリ電話サービスに登録します。
f) ユーザ ロケールを設定します。
g) 電話機をリセットします。
マネージャの電話設定の一部を自動設定するには、[マネージャの設定(Manager
Configuration)] ウィンドウで [自動設定(Automatic Configuration)] チェックボックス
をオンにします。
アシスタントの電話機の設定を行います。
a) プライマリ回線を追加します。
(注)
ステップ 12
b) 設定済みの各マネージャ用のプロキシ回線を追加します。 マネージャのプライマリ回線のボイ
スメール プロファイルと同じボイスメール プロファイルを追加します。
c) 着信インターコム回線を追加します。
d) ユーザ ロケールを設定します。
e) 電話機をリセットします。
アシスタントの電話設定の一部を自動設定するには、[アシスタントの設定(Assistant
Configuration)] ウィンドウで [自動設定(Automatic Configuration)] チェックボックス
をオンにします。
Cisco Unified Communications Manager Assistant アプリケーションを設定します。
a) 新しいマネージャを作成します。
(注)
ステップ 13
b) マネージャ用の回線を設定します。
c) マネージャにアシスタントを割り当てます。
d) アシスタント用の回線を設定します。
e) インターコム回線を設定します(オプション)。
ステップ 14
アシスタント用のダイヤル ルールを設定します。
ステップ 15
Manager Console アプリケーションをインストールします。
IPMA Manager Web 設定へのアクセス
手順
ステップ 1
http://<ip-address>/ma/desktop/maLogin.jsp に進みます。
Manager Assistant ソフトウェアをインストールするかどうかを尋ねるポップアップ ウィンドウが
表示されます。
ステップ 2
[Cisco Systems, Inc. からの内容を常に信頼する(Always Trust Content from Cisco Systems, Inc.)] を
オンにします。
ステップ 3
[はい(Yes)] を選択します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
181
Cisco IP Manager Assistant
[ログイン(Login)]ページが表示されます。
ステップ 4
ユーザ名とパスワードを(システム管理者が付与したとおりに)入力し、[ログイン(Sign in)]
をクリックします。
ステップ 5
ログアウトする準備ができたら、ブラウザ ウィンドウを閉じます。
即転送ターゲットの設定
(プロキシ回線モードのみ)
手順
ステップ 1
[マネージャの設定(Manager Configuration)] ウィンドウから、[即転送(Divert)] タブを選択し、
[即転送設定(Divert Configuration)] を表示させます。
ステップ 2
[電話番号(Directory Number)] または [アシスタント(Assistant)] を選択します。
ステップ 3
[電話番号(Directory Number)] を選択した場合は、有効な電話番号を入力します。 オフィスから
実際にダイヤルする電話番号を入力し、変更を保存します。
フィルタ リストの作成
手順
ステップ 1
[マネージャの設定(Manager Configuration)] ウィンドウで、[包括的(Inclusive)] または [排他的
(Exclusive)] を選択し、適切な設定ウィンドウを表示します。
ステップ 2
[フィルタ(Filter)] フィールドに、電話番号の一部もしくはすべてを入力します。 ヘルプが必要
な場合は、[詳細(More Info)] を選択し、フィルタの例を参照します。
ステップ 3
フィルタを追加、変更、または削除することができます。
a) 新しいフィルタを追加するには、フィルタを [フィルタ(Filter)] フィールドに入力し、[追加
(Add)] を選択します。 新しいフィルタがフィルタ リストに表示されます。
b) 既存フィルタを新しいフィルタに置き換えるには、フィルタ リストにある修正が必要な既存
フィルタを選択します。 [フィルタ(Filter)] フィールドのフィルタを変更し、[置換(Replace)]
を選択します。 変更されたフィルタがフィルタ リストに表示されます。
c) フィルタを削除するには、フィルタ リスト フィルタを選択し、[削除(Delete)] を選択しま
す。 削除されたフィルタがフィルタ リストから削除されます。
ステップ 4
変更を保存します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
182
機能管理ポリシーの設定
機能管理ポリシーの設定
機能管理ポリシー設定でテレフォニー機能を有効または無効にすることで、Cisco Desktop
Collaboration Experience での一部のテレフォニー機能の表示を制限できます。 Cisco Desktop
Collaboration Experience の機能管理ポリシー設定で機能を無効にすると、その機能へのユーザのア
クセスが制限されます。
機能管理ポリシーを作成するには、次の手順を使用します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration から、[デバイス(Device)] > [デバイスの設
定(Device Settings)] > [機能管理ポリシー(Feature Control Policy)] 選択します。
[機能管理ポリシーの検索と一覧表示(Find and List Feature Control Policy)] ウィンドウが表示
されます。
ステップ 2
[新規追加(Add New)] をクリックして、一連のポリシーを定義します。
ステップ 3
次の設定値を入力します。
• [名前(Name)]:新しい機能管理ポリシーの名前を入力します。
• [説明(Description)]:説明を入力します。
• [機能管理の選択(Feature Control Section)]:デフォルト設定を変更する機能のチェックボッ
クスをオンにします。 設定できる機能とデフォルト値については、機能管理ポリシーのデ
フォルト値, (183 ページ)の表を参照してください。
ステップ 4
[保存(Save)] をクリックします。
ステップ 5
次の設定にポリシーを含めることで、ポリシーを Cisco Desktop Collaboration Experience に適用し
ます。
• [エンタープライズ パラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)]:システム内のす
べての Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスに適用されます。
• [共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)]:グループ内のすべ
ての Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスに適用されます。
• [電話の設定(Phone Configuration)]:個々の Cisco Desktop Collaboration Experience デバイス
に適用されます。
機能管理ポリシーのデフォルト値
次の表に、ユーザが設定できる機能、およびデフォルト値機能のリストを示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
183
オプションのリセットとアップグレードのロード
表 35:機能管理ポリシーのデフォルト値
機能
デフォルト値:
割り込み
イネーブル(Enabled)
折り返し
イネーブル(Enabled)
会議リスト
イネーブル(Enabled)
転送(アラート)
ディセーブル(Disabled)
転送(接続)
ディセーブル(Disabled)
不在転送
イネーブル(Enabled)
モビリティ
ディセーブル(Disabled)
パーク
ディセーブル(Disabled)
リダイヤル
イネーブル(Enabled)
発信者の報告
ディセーブル(Disabled)
品質の報告
ディセーブル(Disabled)
スピード ダイヤル
イネーブル(Enabled)
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Feature Control
Policy Configuration」の章を参照してください。
オプションのリセットとアップグレードのロード
Cisco Desktop Collaboration Experience は、Cisco Unified Communications Manager から設定変更と
ロード アップグレードを受け取ります。 Cisco Desktop Collaboration Experience は、変更の要求を
次のように処理します。
• リセットは、アクティブ コールが終了するまで待機します。
• デバイス画面がオンになっている場合、変更内容とリスタートの必要性をユーザに通知する
ポップアップ ダイアログボックスが表示されます。 このダイアログボックスでは、次のオ
プションを選択できます。
◦ [再起動(Restart)]:ポップアップ ダイアログボックスを終了し、デバイスを再起動し
ます(デフォルトの処理)。
◦ [スヌーズ(Snooze)]:1 時間ポップアップ ダイアログボックスを閉じた状態にします。
デバイスの再起動後、最大 24 時間までデバイスをスヌーズに設定できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
184
リモート ロック
(注)
ポップアップ ダイアログボックスは、60 秒のカウントダウン タイマーを備え
ています。 ユーザが対応しなければ、デフォルトのアクションが開始されま
す。
デバイスをスヌーズに設定した後、通知リストから手動でいつでもデバイス
を再設定できるオプションがあります。
◦ デバイス画面がオフになっている場合、アクティブなオーディオまたは音楽が存在する
と、要求は待機し続けます。
リモート ロック
この機能により、Cisco Unified Communications Managerのデバイス設定ページからCisco Desktop
Collaboration Experienceデバイスをロックすることができます。
デバイスがリモートロック要求を受け取るとただちに、アクティブコールを終了し、デバイスを
ロックします。 デバイスが要求時にシステムに登録されていない場合、デバイスがシステムに登
録される次回にデバイスがロックされます。
(注)
リモート ロック要求を一度発行すると、キャンセルすることはできません。
デバイスのリモートロック
手順
ステップ 1
デバイスの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、[ロック(Lock)] を選択します。
ステップ 2
[ロック(Lock)] を選択し、ロック確認メッセージを承認します。
デバイスの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [デバイスのロック/ワイプのステー
タス(Device Lock/Wipe Status)] セクションで、ロックのステータスを確認できます。
リモート ワイプ
この機能により、Cisco Unified Communications Managerのデバイス設定ページからCisco Desktop
Collaboration Experienceデバイス上のデータを消去することができます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
185
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加
デバイスがリモート ワイプ要求を受け取るとただちに、アクティブ コールを終了し、デバイス
データを消去します。 デバイスが要求時にシステムに登録されていない場合、デバイスがシステ
ムに登録される次回にデータが消去されます。
(注)
リモート ワイプ要求を一度発行すると、キャンセルすることはできません。
リモートでのデバイスのワイプ
手順
ステップ 1
デバイスの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、[ワイプ(Wipe)] を選択します。
ステップ 2
[ワイプ(Wipe)] を選択し、ワイプ確認メッセージを承認します。
デバイスの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [デバイスのロック/ワイプのステー
タス(Device Lock/Wipe Status)] セクションで、ワイプのステータスを確認できます。
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加
ユーザを Cisco Unified Communications Manager に追加すると、ユーザに関する情報を表示および
管理できるようになります。またユーザは、次のタスクを実行できるようになります。
• スピード ダイヤルとコール転送の番号をセットアップする
• Cisco Desktop Collaboration Experience からアクセスできるサービスへの登録
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加は、個別または一括で実行できます。 ユー
ザを個別に追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[ユーザ管理(User Management)] > [エン
ド ユーザ(End User)] の順に選択します。
ステップ 2
[新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 3
[ユーザ情報(User Information)] ウィンドウで、必要な情報を入力します。
ステップ 4
[デバイス情報(Device Information)] ウィンドウで、ユーザを関連付けるデバイスを選択しま
す。
ステップ 5
ユーザに、Cisco Unified Communications Manager の管理者エンド ユーザの権限を割り当てます。
ステップ 6
[保存(Save)] と [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
186
ユーザ オプション Web ページの管理
詳細については、本ガイド『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「End
User Configuration」の章を参照してください。
ユーザを一括して追加するには、一括管理ツールを使用します。 この方法では、すべてのユーザ
に対して同一のデフォルト パスワードを設定することもできます。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Bulk
Administration」の章を参照してください。
ユーザ オプション Web ページの管理
ユーザ オプション Web ページでは、Cisco Desktop Collaboration Experience のいくつかの機能や設
定値をユーザがカスタマイズおよび制御できます。 ユーザ オプション Web ページの詳細につい
ては、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』 の「User Group Configuration」
の章を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager ユーザ グループへのユーザの追加
ユーザがユーザ オプション Web ページにアクセスできるようにするには、ユーザを標準 Cisco
Unified Communications Manager ユーザ グループに追加し、適切な Cisco Desktop Collaboration
Experience をユーザに関連付けておく必要があります。
ユーザを標準 Cisco Unified Communications Manager ユーザ グループに追加するには、次の手順を
実行します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration から、[ユーザ管理(User Management)] >
[ユーザ グループ(User Groups)] の順に選択します。
[ユーザの検索と一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2
適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。
ステップ 3
[Standard CCM End Users] リンクをクリックします。
対象の標準 CCM エンド ユーザについての [ユーザ グループの設定(User Group Configuration)]
ウィンドウが表示されます。
ステップ 4
[グループにエンド ユーザを追加(Add End Users to Group)] をクリックします。
[ユーザの検索と一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 5
[ユーザの検索(Find User)] ドロップダウン リスト ボックスを使用して、追加するユーザを探
し、[検索(Find)] をクリックします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
187
ユーザ オプション Web ページの管理
検索条件に一致するユーザのリストが表示されます。
ステップ 6
表示されているレコードのリスト内で、このユーザ グループに追加するユーザの隣にあるチェッ
クボックスをオンにします。 リストが複数ページにわたる場合は、下部のリンクを使用して結果
の続きを表示します。
(注)
検索結果のリストには、すでにそのユーザ グループに属しているユーザは表示されま
せん。
ステップ 7
[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。
Cisco Desktop Collaboration Experience とユーザの関連付け
Cisco Desktop Collaboration Experience をユーザに関連付けるには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration で、[ユーザ管理(User Management)] > [エン
ド ユーザ(End User)] の順に選択します。
[ユーザの検索と一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2
適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。
ステップ 3
表示されているレコードのリスト内で、ユーザのリンクをクリックします。
ステップ 4
[デバイスの割り当て(Device Association)] をクリックします。
[ユーザ デバイス割り当て(User Device Association)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 5
適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。
ステップ 6
デバイスの左にあるチェックボックスをオンにして、ユーザに関連付けるデバイスを選択します。
ステップ 7
[選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] をクリックして、デバイスをユーザに関連付けます。
ユーザには、必ずユーザ オプション Web ページに関する次の情報を提供してください。
• アプリケーションにアクセスするために必要な URL。 この URL は、次のとおりです。
http://<server_name:portnumber>/ccmuser/(server_name は Web サーバがインス
トールされているホストです)。
• アプリケーションにアクセスするために必要なユーザ ID とデフォルト パスワード。
これらの設定値は、ユーザを Cisco Unified Communications Manager に追加した後に入力した
値と同じです(オプションのリセットとアップグレードのロード, (184 ページ)を参照)。
詳細については、次の各項を参照してください。
• ユーザ グループの設定、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』
• エンド ユーザの設定、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』
• 権限の設定、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
188
ユーザ オプション Web ページの管理
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
189
ユーザ オプション Web ページの管理
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
190
第
III
部
Cisco Desktop Collaboration Experience のコン
フィギュレーション
• Cisco Desktop Collaboration Experience のカスタマイズ, 193 ページ
第
9
章
Cisco Desktop Collaboration Experience のカス
タマイズ
• 設定ファイルのカスタマイズおよび変更, 193 ページ
• ワイドバンド コーデックのセットアップ, 194 ページ
• 電話限定モード, 195 ページ
• パブリック モード, 195 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience のディスプレイの自動的な無効化, 196 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience での EnergyWise のセットアップ, 197 ページ
• デフォルトの壁紙, 201 ページ
• SSH アクセス(SSH Access), 202 ページ
• アプリケーション ダイヤル ルール(Application Dial Rules), 203 ページ
設定ファイルのカスタマイズおよび変更
設定ファイルを修正して(たとえば、XML ファイルを編集して)、カスタマイズしたファイル
(たとえば、独自の呼出トーンや、折返しトーン)を TFTP ディレクトリに追加することができ
ます。 ファイルの修正、およびカスタマイズしたファイルの TFTP ディレクトリへの追加は、
Cisco Unified Communications オペレーティング システムの管理ページの、TFTP サーバ ファイル
のアップロード ウィンドウから実行できます。 Cisco Unified Communications Manager サーバ上の
TFTP フォルダにファイルをアップロードする方法については、『Cisco Unified Communications
Operating System Administration Guide』を参照してください。
Ringlist.xml ファイルおよび List.xml ファイルのコピーをシステムから取得するには、管理コマン
ドライン インターフェイス(CLI)で次の file コマンドを使用します。 正確な構文については、
『Command Line Interface Reference Guide for Cisco Unified Communications Solutions』を参照してく
ださい。
• admin:file
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
193
ワイドバンド コーデックのセットアップ
◦ file list
◦ file view
◦ file search
◦ file get
◦ file dump
◦ file tail
◦ file delete
ワイドバンド コーデックのセットアップ
デフォルトで、Cisco Desktop Collaboration Experience では G.722 コーデックが有効です。 Cisco
Unified Communications Manager が G.722 を使用するように設定されており、通話先が G.722 をサ
ポートしている場合、G.711 の代わりに G.722 コーデックを使用してコールを接続します。
この状態は、ユーザがワイドバンドヘッドセットまたはワイドバンドハンドセットを有効にして
いるかどうかを問わず発生します。ヘッドセットまたはハンドセットが有効になっている場合、
ユーザはコール中の音声の感度がより高く感じられます。 感度が高いことで音声の明瞭さは増し
ますが、紙が擦れる音や近くの会話など通話先から聞こえる背景のノイズもより多く聞こえます。
ワイドバンド ヘッドセットまたはハンドセットがない場合でも、G.722 の高い感度を好むユーザ
もいます。 ユーザの中には G.722 の高い感度を好まないユーザもいます。
[アドバタイズ G.722 コーデック(Advertise G.722 Codec)] サービス パラメータは、この Cisco
Unified Communications Manager サーバまたは特定の電話機に登録するすべてのデバイスについて
ワイド バンドがサポートされるかどうかに影響し、Cisco Unified Communications Manager 管理ウィ
ンドウで設定されるパラメータによって決まります。
• [アドバタイズ G.722 コーデック(Advertise G.722 Codec)] フィールド:Cisco Unified
Communications Manager の管理ページで、[システム(System)] > [エンタープライズ パラ
メータ(Enterprise Parameters)] を選択します。 このエンタープライズ パラメータのデフォ
ルト値は True です。この Cisco Unified Communications Manager に登録されているすべての
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機が Cisco Unified Communications
Manager に G.722 をアドバタイズすることを意味します。 コールにおいて通話元および通話
先の電話機が機能セットで G.722 をサポートしている場合、Cisco Unified Communications
Manager は可能な限りこのコーデックを選択します。
• 特定の電話機で G.722 コーデックをアドバタイズする:Cisco Unified Communications Manager
の管理ページで、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択します。 この製品固有のパ
ラメータのデフォルト値には、エンタープライズ パラメータで指定されている値を使用しま
す。 電話機単位でこのパラメータを上書きする場合、[電話の設定(Phone Configuration)]
ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific configuration)] 領域にある [アドバタ
イズ G.722 コーデック(Advertise G.722 Codec)] パラメータで、[有効(Enabled)] または
[無効(Disabled)] を選択します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
194
電話限定モード
電話限定モード
電話限定モードを有効にすると、ホーム画面、電話機アプリケーション、連絡先アプリケーショ
ン、設定アプリケーションへの電話機のユーザアクセスが制限されます。電話限定モードでは、
ユーザはホーム画面にショートカットやウィジェットを追加することができません。 電話限定
モードでは、連絡先アプリケーションに保存されているいずれの連絡先もローカルに保存され、
サーバとの同期は取られません。 USB ストレージ デバイスおよび SD カードは、電話限定モード
ではサポートされません。 電話機が電話限定モードに設定されると、以前に設定されたアカウン
ト データがユーザからは非表示になります。
標準プロファイルから電話限定モード、または電話限定モードから標準プロファイルへの切り替
えをする場合は、電話機を再起動します。
シスコは、電話限定モードでは、電話機の Android Debug Bridge(ADB)を無効にすることを推奨
します。
これは、電話限定モードでは電子メール アプリケーションが無効になっているため、ユーザが管
理者に電子メールでログを送信するための問題レポートツールが使用できないためです。ユーザ
は、サービスアビリティ Web ページからログを収集する必要があります。
電話限定モードの有効化
手順
ステップ 1
デバイスをワイプします。
ステップ 2
Cisco Unified Communications Managerの管理ページから、[デバイス UI プロファイル(Device UI
Profile)] を電話限定に設定します。
電話限定モードを有効にした後、ユーザはクレデンシャルを再入力する必要があります。
ステップ 3
電話限定モードを無効にするには、[デバイス UI プロファイル(Device UI Profile)] を標準に設定
します。
パブリック モード
電話アプリケーションのみへのユーザ アクセスを制限するため、パブリックのモードを有効にし
ます。 ユーザに、最新のアプリケーション リストにアクセスできません。 ユーザがロック画面
へのアクセスを持たない場合、デバイスの PIN またはパスワードを設定することはできません。
VPNを含むすべてのネットワーク設定は、パブリックモードに切替える前に、標準モードまたは
電話限定モードで実行される必要があります。
標準プロファイルからパブリックモード、またはパブリックモードから標準プロファイルに切替
える場合、デバイスが再起動します。パブリックモードと電話限定モード間での切替えでは、デ
バイスは再起動しません。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
195
Cisco Desktop Collaboration Experience のディスプレイの自動的な無効化
シスコは、ユーザがパブリック モードのビジュアル ボイス メール アカウントにアクセスできな
いため、スピード ダイヤルでボイス メール アクセスを設定することを推奨します。
Cisco User Data Service(UDS)は、パブリック モードで使用できないため、ディレクトリ画像な
どの連絡先情報はデバイスに表示されません。
ユーザは、Bluetooth を使用して携帯から共有した連絡先を保存することはできません。 ユーザ
は、日時を設定したり、変更したりすることはできません。
パブリック モードの有効化
手順
ステップ 1
デバイスをワイプします。
ステップ 2
Cisco Unified Communications Manager の管理ページから、[デバイス UI プロファイル(Device UI
Profile)] をパブリックに設定します。
ステップ 3
パブリック モードを無効にするには、[デバイス UI プロファイル(Device UI Profile)] を標準に
設定します。
Cisco Desktop Collaboration Experience のディスプレイの自動的な無効
化
電力を節約し、電話スクリーン ディスプレイの寿命を確実に伸ばすには、不要なときに表示をオ
フにするように設定します(省電力)。 省電力は EnergyWise とは異なります。 EnergyWise の詳
細については、Cisco Desktop Collaboration Experience での EnergyWise のセットアップ, (197 ペー
ジ)を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用すると、ディスプレイを特定の曜日の
指定時刻にオフにし、他の曜日では終日オフにするように設定できます。 たとえば、ディスプレ
イを平日の勤務時間後にオフにし、土曜日と日曜日では終日オフにするように選択できます。
ディスプレイがオフの時間にオンにするには、ユーザがロックボタンを押します。
ディスプレイは、オンにするとそのままオン状態になりますが、指定された期間にわたって電話
機がアイドル状態にあると、ディスプレイは自動的にオフになります。
次の表は、ディスプレイをオンおよびオフにするタイミングを制御する [Cisco Unified CM の管理
(Cisco Unified Communications Manager Administration)] フィールドを示しています。 Cisco Unified
Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [プロ
ダクト固有の設定(Product Specific configuration)] 領域で、次のフィールドを設定します。 Cisco
Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択
して、このウィンドウにアクセスします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
196
Cisco Desktop Collaboration Experience での EnergyWise のセットアップ
表 36:ディスプレイのオンとオフを設定するフィールド
フィールド
説明
ディスプレイ非点灯日
(Days Display Not
Active)
[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] フィールドで指定された時
刻になっても、ディスプレイを自動的にオンにしない日。
ディスプレイ点灯時刻
(Display On Time)
毎日ディスプレイを自動的にオンにする時刻([ディスプレイ非点灯日
(Days Display Not Active)] フィールドで指定されている日を除く)。
ドロップダウン リストから単一または複数の曜日を選択します。 複数
の曜日を選択するには、Ctrl キーを押しながら目的の各曜日をクリック
します。
このフィールドには、24 時間形式で入力します(00:00 は午前 0 時で、
時間:分の形式を使用します)。
たとえば、午前 7:00(0700)にディスプレイを自動的にオンにしてみ
ます。 07:00 と入力します。 午後 2:00 (1400)にバックライトをオン
にするには、14:00 と入力します。
このフィールドがブランクの場合、ディスプレイは午前 0 時に自動的
にオンになります。
デフォルト値は 07:30 です。
ディスプレイ点灯継続
時間(Display On
Duration)
[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] フィールドで指定した時刻
にディスプレイがオンになった後、オン状態を保つ時間の長さ。
このフィールドには、時間:分の形式で値を入力します。
たとえば、ディスプレイを自動的にオンにしてから 4 時間 30 分にわ
たってオン状態を保つには、04:30 と入力します。
このフィールドがブランクの場合、電話機は午前 0 時(0:00)にオフに
なります。
[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] が 0:00 で、[ディ
スプレイ点灯継続時間(Display On Duration)] がブランク(ま
たは 24:00)の場合、電話機は常にオン状態になります。
デフォルト値は 10:30 です。
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience での EnergyWise のセットアップ
消費電力を減らす場合、ご使用のシステムに EnergyWise コントローラが含まれていると、電話機
をスリープ(電源オフ)とウェイク(電源オン)に設定できます。
Cisco Unified CM の管理で、EnergyWise を有効にして、スリープ時間とウェイク時間の設定を行
います。 これらのパラメータは、電話機の表示設定パラメータと緊密に結びついています。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
197
Cisco Desktop Collaboration Experience での EnergyWise のセットアップ
EnergyWise が有効になっていて、スリープ時間が設定されていると、電話機を設定時刻に復帰さ
せるように、電話機からスイッチに要求が送信されます。 この要求の受諾または拒否が、スイッ
チから戻ります。 スイッチが要求を拒否した場合、またはスイッチが応答しない場合は、電話機
はオフになりません。 スイッチが要求を受諾すると、アイドル状態の電話機がスリープ状態とな
り、消費電力をあらかじめ決められたレベルに減らすことができます。 アイドル状態になってい
ない電話機にはアイドル タイマーが設定され、タイマーの期限が切れると、電話機がスリープ状
態になります。
復帰させるには、電話機のロックを押します。 スケジュールされているウェイク時間になると、
システムは電話機の電力を元に戻して電話機を復帰させます。
次の表は、EnergyWise 設定を制御する Cisco Unified Communications Manager 管理ページの各フィー
ルドについて説明しています。 これらのフィールドの設定は、Cisco Unified Communications Manager
の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product
Specific configuration)] 領域にある、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)]で行います。
表 37:EnergyWise の設定フィールド
フィールド
説明
Power Save Plus の有効
化(Enable Power Save
Plus)
電話機の電源をオフにする日のスケジュールを選択します。スケジュー
ルを設定する日をクリックしたら、Control キーを押したままにして、
複数日を選択します。
デフォルトでは、どの日も選択されていません。
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] がオンになってい
ると、緊急(e911)の問題について警告するメッセージを受け取りま
す。
Power Save Plus モード(「モード」)が有効である間は、モー
ドに設定されたエンドポイントは、緊急コールでは無効で、イ
ンバウンド コールの受信ができません。 このモードを選択す
ることにより、次の条項に同意したものと見なされます。(i)
モードが有効である間、緊急コールとコールの受信用の代替方
法を責任を持って用意する必要があります。(ii)シスコはこ
のモードの選択に関して何の責任を負いません。このモードを
有効にすることは、お客様の責任で行っていただきます。(iii)
コール、発信、およびその他について、このモードを有効にし
た場合の影響をユーザにすべて通知する必要があります。
(注)
Power Save Plus を無効にするには、[EnergyWise オーバーラ
イドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックス
をオフにする必要があります。 [Power Save Plus の有効化
(Enable Power Save Plus)] フィールドで、日数を選択しない
まま [EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise
Overrides)] チェックボックスをオンにしたままにしておく
と、Power Save Plus は無効になりません。
注意
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
198
Cisco Desktop Collaboration Experience での EnergyWise のセットアップ
フィールド
説明
電話機をオンにする時
刻(Phone On Time)
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドの日に
ついて、電話機の電源を自動的にオンにする時刻を決定します。
このフィールドには、24 時間形式で入力します(00:00 は午前 0 時)。
たとえば、午前 7 時(0700)に自動的に電話機の電源をオンにする場
合は、 07:00 と入力します。 午後 2 時(1400)に電話機の電源をオン
にするには、 14:00 と入力します。
デフォルト値はブランクで、これは 00:00 を意味します。
電話機をオフにする時
刻(Phone Off Time)
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択
した日について、電話機の電源をオフにする時刻。 [電話機をオンにす
る時刻(Phone On Time)] フィールドと [電話機をオフにする時刻(Phone
Off Time)] フィールドに同じ値が含まれている場合、電話機はオフに
なりません。
このフィールドには、24 時間形式で入力します(00:00 は午前 0 時)。
たとえば、午前 7 時(0700)に自動的に電話機の電源をオフにする場
合は、 07:00 と入力します。 午後 2 時(1400)に電話機の電源をオフ
にするには、 14:00 と入力します。
デフォルト値はブランクで、これは 00:00 を意味します。
電話機をオフにするア
イドル タイムアウト
(Phone Off Idle
Timeout)
電話機の電源をオフにする前に、電話機をアイドル状態にしておく必
要がある時間の長さ。
タイムアウトは次の条件で発生します。
• 電話機がスケジュールどおりに Power Save Plus モードになってい
たが、電話機のユーザが [ロック(Lock)] ボタンを押したために、
Power Save Plus モードが解除された場合。
• 接続スイッチで電話機が再びオンになった場合
• [電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] になったが、通話中
の場合。
このフィールドの範囲は 20 ~ 1440 分です。
デフォルト値は 60 分です。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
199
Cisco Desktop Collaboration Experience での EnergyWise のセットアップ
フィールド
説明
音声アラートを有効に
する(Enable Audio
Alert)
これを有効にすると、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] で
指定した時刻の 10 分前に電話機で音声アラートの再生が開始されま
す。
音声アラートは、電話機の呼出音を使用します。この音は、10 分間の
アラート期間中の特定期間、短く再生されます。 呼出音は、ユーザが
指定した音声レベルで再生されます。 音声アラートのスケジュールは
次のとおりです。
• 電源オフの 10 分前に、呼出音が 4 回再生されます。
• 電源オフの 7 分前に、呼出音が 4 回再生されます。
• 電源オフの 4 分前に、呼出音が 4 回再生されます。
• 電源オフの 30 秒前に、呼出音は、15 回再生されるか、電話機の
電源がオフになるまで再生されます。
このチェックボックスが表示されるのは、[Power Save Plus の有効化
(Enable Power Save Plus)] リストボックスで 1 日以上が選択されてい
る場合だけです。
EnergyWise ドメイン
その電話機が含まれる EnergyWise ドメイン。
(EnergyWise Domain) このフィールドの最大長は 127 文字です。
EnergyWise シークレッ EnergyWise ドメイン内でエンドポイントとの通信に使用されるセキュ
ト(EnergyWise secret) リティの秘密パスワード。
このフィールドの最大長は 127 文字です。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
200
デフォルトの壁紙
フィールド
説明
EnergyWise オーバーラ このチェックボックスにより、電話機に電源レベルの更新を送信する
イドを許可(Allow
ための EnergyWise ドメイン コントローラのポリシーを許可するかどう
EnergyWise Overrides) かを決定します。 次の条件が適用されます。
1 [Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで
1 日以上を選択する必要があります。
2 Cisco Unified Communications Manager の管理での設定は、EnergyWise
がオーバーライドを送信した場合でも、スケジュールどおりに有効
になります。
たとえば、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] が 22:00(午後
10 時)に設定されていると仮定すると、[電話機をオンにする時刻
(Phone On Time)] フィールドの値は 06:00(午前 6 時)となり、[Power
Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] では 1 日以上が選択され
ています。
• EnergyWise が 20:00(午後 8 時)に電話機をオフにするように指示
すると、この指示は、午前 6 時に設定された [電話機をオンにする
時刻(Phone On Time)] まで有効となります(電話機ユーザによ
る介入が発生しないと仮定した場合)。
• 午前 6 時になると、電話機はオンとなり、Unified Communications
Manager の管理での設定から電力レベルの変更の受信を再開しま
す。
• 電力レベルを電話機で再び変更するには、EnergyWise は電力レベ
ル変更コマンドを新たに再発行する必要があります。
(注)
Power Save Plus を無効にするには、[EnergyWise オーバーラ
イドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックス
をオフにする必要があります。 [Power Save Plus の有効化
(Enable Power Save Plus)] フィールドで、日数を選択しない
まま [EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise
Overrides)] チェックボックスをオンにしたままにしておく
と、Power Save Plus は無効になりません。
デフォルトの壁紙
ユーザは、電話にデフォルトの壁紙を設定する場合、電話機のCisco Unified Communications Manager
管理ページから管理できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
201
SSH アクセス(SSH Access)
壁紙管理の割り当て
デフォルトで、ユーザが電話の壁紙を変更できます。
手順
ステップ 1
[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common
Phone Profile)]に移動します。
ステップ 2
壁紙の管理を管理者に制限するためには、[ユーザの電話の壁紙画像設定へのアクセスを有効にす
る(Enable End User Access to Phone Background Image Settings)] をオフにします。
デフォルトの壁紙の指定
手順
ステップ 1
管理者に壁紙の管理を割り当てます。
ステップ 2
壁紙を TFTP サーバの Desktops/1600x1280x24 ディレクトリにアップロードし、TFTP サーバ
を再起動します。
壁紙の画像は、JPG、PNG、BMP ファイルを使用できます。 壁紙画像の最適なサイズは、1600 x
1280 ピクセルです。
ステップ 3
[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common
Phone Profile)]に移動します。
ステップ 4
目的の壁紙を [背景イメージ(Background Image)] に設定します。
無効なファイルが指定されている場合、電話機はデフォルトの壁紙に戻ります。 この失敗が記録
されるステータス メッセージはありません。 次のエラー メッセージが、デバイスの出力ログに
追加されます。
提供された画像ファイル <admin_file_name> のデコードに失敗しました。無効な画像ファイ
ルが提供されました。 壁紙として設定できません。
SSH アクセス(SSH Access)
ポート 22 を経由する SSH デーモンへのアクセスを有効または無効にすることができます。 ポー
ト 22 を開いたままにしておくと、電話機はサービス拒否(DoS)攻撃を受けやすい状態になりま
す。 デフォルトでは、SSH ドメインは無効になっています。
SSH アクセスにより、次の順で、2 つのクレデンシャルを入力するよう要求されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
202
アプリケーション ダイヤル ルール(Application Dial Rules)
1 Cisco Unified Communications Manager 設定の [セキュア シェル情報(Secure Shell Information)]
セクション内の [セキュアシェルユーザ(Secure Shell User)] および [セキュアシェルパスワー
ド(Secure Shell Password)]
2 デバッグのユーザ ID とパスワード
次の表では、[SSH アクセス(SSH Access)] フィールドについて説明します。
• [共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)]([デバイス(Device)]
> [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)])。
• [電話の設定(Phone Configuration)]([デバイス(Device)] > [電話(Phone)] ウィンドウ)。
表 38:[SSH アクセス(SSH Access)] フィールド
フィールド
説明
SSH アクセス(SSH
Access)
SSH デーモンにアクセスできるようにするには、[有効(Enabled)] を
選択します。
SSH デーモンにアクセスできないようにするには、[無効(Disabled)]
を選択します。
デフォルトは [無効(Disabled)] です。
アプリケーション ダイヤル ルール(Application Dial Rules)
DX600 シリーズ電話機のアプリケーション ダイヤル ルールは、携帯電話の連絡先共有番号をネッ
トワークでダイヤル可能な番号へ変換するために使用されます。 アプリケーション ダイヤル ルー
ルは、グローバル検索、連絡先、お気に入り、クイックコンタクト バッジ、およびすべてのク
リックツーダイヤル機能の数字に適用されます。 アプリケーション ダイヤル ルールは、ユーザ
が番号をダイヤルしている時、もしくはユーザによって開始される前に番号が [編集(Edit)]
フィールドに移動された場合は、適用されません。
アプリケーション ダイヤル ルールがCisco Unified Communications Managerに設定されます。 『Cisco
Unified Communications Manager System Guide』の「Dial Rules Overview」の章を参照してください
(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.htmlから入手可
能)。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
203
アプリケーション ダイヤル ルール(Application Dial Rules)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
204
第
IV
部
Cisco Desktop Collaboration Experience の管理
• モデル情報のステータスと統計情報, 207 ページ
• リモート モニタリング, 221 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience の基本的な管理手順, 241 ページ
第
10
章
モデル情報のステータスと統計情報
• モデル情報(Model Information), 207 ページ
• [ステータス(Status)] メニュー, 208 ページ
モデル情報(Model Information)
モデル情報を表示するには、[設定(Settings)] > [端末について(About Device)] を選択します。
[モデル情報(Model Information)] 画面には、次の表に示す項目があります。
表 39:Cisco Desktop Collaboration Experience のモデル情報設定
項目
説明
ステータス(Status)
Cisco Desktop Collaboration Experience に関する詳細情報を提
供するサブメニューです。
[ステータス(Status)] メニュー, (208 ページ)を参照して
ください。
Cisco ユーザ ガイド(Cisco user
guide)
マニュアルへのリンクを提供します。
法的情報(Legal information)
オープンソースのライセンスが含まれています。
モデル番号(Model Number)
Cisco Desktop Collaboration Experience のモデル番号
Android バージョン(Android
version)
Cisco Desktop Collaboration Experience の Android のバージョ
ンを示します。
カーネル バージョン(Kernel
version)
Linux カーネル番号
ビルド番号(Build number)
現在のソフトウェアビルド
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
207
[ステータス(Status)] メニュー
項目
説明
Cisco ロード情報(Cisco load information)
アクティブ ロード(Active Load) 現在、Cisco Desktop Collaboration Experience にインストール
されているファームウェアのバージョン。
前回のアップグレード(Last
Upgrade)
(注)
前回ファームウェアをアップグレードした日付。
Cisco Desktop Collaboration Experience がアップグレード中の場合、[Cisco ロード情報
(Cisco load information)] グループに[アップグレードの進行状況(Upgrade Progress)]
メニュー項目が表示されます。 Cisco Desktop Collaboration Experience がアップグレー
ド中でない場合、この項目が通常の操作で表示されることはありません。
Cisco Unified Communications Manager
アクティブ サーバ(Active Server) Cisco Desktop Collaboration Experience が登録されるサーバの
DNS または IP アドレス。
スタンバイ サーバ(Standby
Server)
スタンバイ サーバの DNS または IP アドレス。
Cisco Collaboration Problem Reporting Tool
Cisco Collaboration Problem
Reporting Tool
問題を報告するための手段を提供するサブメニュー。日付、
時刻、問題となるアプリケーションの問題の説明とカスタ
マー サポートの電子メール アドレスをタップして、選択と
入力をします。 ログ情報を収集し電子メール レポートを作
成するには、サブメニューで [メール レポートを作成(Create
email report)] をタップします。 詳細については、問題レ
ポート ツール, (255 ページ)を参照してください。
ユーザがセキュアまたは認証済みサーバに接続されている場合、対応するアイコン(ロックまた
は認証マーク)がホーム画面上でサーバオプションの右側に表示されます。ユーザがセキュアま
たは認証済みのサーバに接続していない場合、アイコンは表示されません。
[ステータス(Status)] メニュー
[ステータス(Status)] メニューを表示するには、[設定(Settings)] > [デバイスについて(About
device)] > [ステータス(Status)] を選択します。
次の表に、Cisco Desktop Collaboration Experience の [ステータス(Status)] メニューに関する情報
を示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
208
[ステータス(Status)] メニュー
表 40:Cisco Desktop Collaboration Experience[ステータス(Status)] メニュー
項目
説明
ステータス メッセージ(Status
Messages)
[ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面を表示しま
す。ここには、重要なシステム メッセージのログが示され
ます。 詳細については、[ステータス メッセージ(Status
Messages)] 画面, (210 ページ)を参照してください。
MDN
デバイスの携帯電話番号が表示されます。
IP アドレス(IP address)
デバイスの IP アドレスが表示されます。
Wi-Fi MAC アドレス(Wi-Fi MAC 現在の Wi-Fi 接続の IP アドレスを示します。
address)
Ethernet MAC アドレス(Ethernet
MAC address)
現在のイーサネット接続の IP アドレスを示します。
Bluetooth アドレス(Bluetooth
address)
Bluetooth チップセットの MAC アドレスを示します。
DHCP 情報(DHCP information)
DHCP 情報画面を表示します。
使用可能時間(Up Time)
Cisco Desktop Collaboration Experience の実行時間です。
現在のアクセス ポイント(Current 該当する場合、[現在のアクセス ポイント(Current Access
Access Point)
Point)] 画面を表示します。
イーサネット統計(Ethernet
Statistics)
[イーサネット統計(Ethernet Statistics)] 画面を表示します。
この画面には、イーサネット トラフィックの統計が表示さ
れます。 詳細については、[イーサネット統計(Ethernet
Statistics)] 画面, (216 ページ)を参照してください。
WLAN 統計(WLAN statistics)
[WLAN 統計(WLAN Statistics)] 画面を必要に応じて提供し
ます。 詳細については、[WLAN 統計(WLAN Statistics)]
画面, (217 ページ)を参照してください。
コール統計(オーディオ)(Call
statistics (audio))
現在のコールの音声部分のカウンタおよび統計を表示しま
す。 詳細については、 [コール統計(オーディオ)(Call
statistics (audio))] 画面, (218 ページ)を参照してください。
コール統計(ビデオ)(Call
statistics (video))
現在のコールのビデオ部分のカウンタおよび統計を表示しま
す。 詳細については、 [コール統計(オーディオ)(Call
statistics (audio))] 画面, (218 ページ)を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
209
[ステータス(Status)] メニュー
[ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面
[ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面には、Cisco Desktop Collaboration Experience が最
近生成したステータス メッセージが 50 件表示されます。 次の表に、表示される可能性のあるス
テータス メッセージの説明を示します。 また、この表には、エラーの対処方法も示されていま
す。
ステータス メッセージを表示するには、ス[ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面で、
[ステータス メッセージ(Status Messages)] をタップします。
現在のステータス メッセージを削除するには、[消去(Clear)] をタップします。
[ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面を終了するには、[OK] をタップします。
表 41:Cisco Desktop Collaboration Experience のステータス メッセージ
メッセージ
説明
考えられる状況と対処方法
CFG TFTP サイズ エ コンフィギュレーショ Cisco Desktop Collaboration Experience の電源を再
ラー(CFG TFTP Size ン ファイルが、Cisco 投入します。
Desktop Collaboration
Error)
Experience 上のファイ
ルシステムに対して大
きすぎます。
チェックサム エラー ダウンロードしたソフ Cisco Desktop Collaboration Experience のファーム
(Checksum Error) トウェアファイルが破 ウェアの新しいコピーを入手し、それを TFTPPath
損しています。
ディレクトリに置きます。ファイルをこのディレ
クトリにコピーできるのは、TFTP サーバ ソフト
ウェアがシャットダウンされているときだけで
す。それ以外の場合にコピーすると、ファイルが
破損する可能性があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
210
[ステータス(Status)] メニュー
メッセージ
説明
DHCP タイムアウト
(DHCP timeout)
DHCP サーバが応答し
ませんでした。
考えられる状況と対処方法
• ネットワーク ビジー:このエラーは、ネッ
トワーク負荷が軽減されると、自動的に解決
します。
• DHCP サーバと Cisco Desktop Collaboration
Experience との間にネットワーク接続がな
い:ネットワーク接続を確認してください。
• DHCP サーバがダウンしている:DHCP サー
バの設定を確認してください。
• 引き続きエラーが表示される:スタティック
IP アドレスの割り当てを検討します。 スタ
ティック IP アドレスの割り当ての詳細につ
いては、[イーサネット設定(Ethernet
settings)] メニュー, (123 ページ)を参照し
てください。
DNS タイムアウト
(DNS timeout)
DNS サーバが応答しま
せんでした。
• ネットワーク ビジー:このエラーは、ネッ
トワーク負荷が軽減されると、自動的に解決
します。
• DNS サーバと Cisco Desktop Collaboration
Experience との間にネットワーク接続がな
い:ネットワーク接続を確認してください。
• DNS サーバがダウンしている:DNS サーバ
の設定を確認してください。
DNS 不明ホスト
(DNS unknown
host)
DNS が TFTP サーバま
たは Cisco Unified
Communications
Manager の名前を解決
できませんでした。
• TFTP サーバまたは Cisco Unified
Communications Manager のホスト名が DNS
に正しく設定されていることを確認してくだ
さい。
• ホスト名ではなく、IP アドレスを使用する
ことを検討してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
211
[ステータス(Status)] メニュー
メッセージ
説明
IP が重複しています Cisco Desktop
Collaboration Experience
(Duplicate IP)
に割り当てられた IP ア
ドレスは、別のデバイ
スが使用中です。
考えられる状況と対処方法
• Cisco Desktop Collaboration Experience にスタ
ティック IP アドレスが割り当てられている
場合は、重複する IP アドレスを割り当てて
いないことを確認してください。 詳細につ
いては、[イーサネット設定(Ethernet
settings)] メニュー, (123 ページ)を参照し
てください。
• DHCP を使用している場合は、DHCP サーバ
の設定を確認してください。
ロケールの更新エ
ラー(Error update
locale)
1 つ以上のローカリ
ゼーションファイルが
TFTPPath ディレクトリ
で見つからなかった
か、または有効ではあ
りませんでした。 ロ
ケールは変更されませ
んでした。
Cisco Unified Communications Manager Administration
から、次のファイルが [TFTP ファイルの管理
(TFTP File Management)] のサブディレクトリ内
に存在することを確認します。
• ネットワークロケールと同じ名前のサブディ
レクトリに存在するファイル:
◦ tones.xml
• ユーザ ロケールと同じ名前のサブディレク
トリに存在するファイル:
◦ glyphs.xml
◦ dictionary.xml
◦ kate.xml
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
212
[ステータス(Status)] メニュー
メッセージ
説明
考えられる状況と対処方法
ファイルが見つかり
ません <Cfg ファイル
>(File not found <Cfg
File>)
TFTP サーバで、名前
ベースのデフォルトの
設定ファイルが見つか
りませんでした。
Cisco Desktop Collaboration Experience のコンフィ
ギュレーション ファイルは、Cisco Desktop
Collaboration Experience が Cisco Unified
Communications Manager データベースに追加され
たときに作成されます。 Cisco Desktop
Collaboration Experience が Cisco Unified
Communications Manager データベースに追加され
ていない場合、TFTP サーバは「CFG ファイルが
見つかりません(CFG File Not Found)」と
いう応答を生成します。
• Cisco Desktop Collaboration Experience が Cisco
Unified Communications Manager に登録され
ていません。
Cisco Desktop Collaboration Experience デバイ
スを自動登録できない場合は、手動で Cisco
Desktop Collaboration Experience を Cisco
Unified Communications Manager に追加する
必要があります。 詳細については、 Cisco
Unified Communications Manager Administration
での電話機の追加, (50 ページ)を参照し
てください。
• DHCP を使用している場合は、DHCP サーバ
が正しい TFTP サーバを指定していることを
確認してください。
• スタティック IP アドレスを使用している場
合は、TFTP サーバの設定を確認してくださ
い。 TFTP サーバの割り当ての詳細について
は、[イーサネット設定(Ethernet settings)]
メニュー, (123 ページ)を参照してくださ
い。
IP アドレス解放(IP
address released)
Cisco Desktop
Collaboration Experience
で解放された IP アドレ
スは、IP アドレスを解
放するように設定され
ています。
Cisco Desktop Collaboration Experience は、電源を
オフ/オンにするか、または DHCP アドレスをリ
セットするまで、アイドル状態のままです。詳細
については、[イーサネット設定(Ethernet
settings)] メニュー, (123 ページ)を参照してく
ださい。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
213
[ステータス(Status)] メニュー
メッセージ
説明
考えられる状況と対処方法
拒否された HC の
ダウンロードされたア この Cisco Desktop Collaboration Experience に対し
ロード(Load rejected プリケーションは、
て行われたハードウェア変更をサポートしていな
Cisco Desktop
HC)
いバージョンのソフトウェアをインストールしよ
Collaboration Experience うとすると発生します。
ハードウェアと互換性
Cisco Desktop Collaboration Experience に割り当て
がありません。
られたロード ID を確認してください(Cisco
Unified Communications Manager から、[デバイス
(Device)] > [電話(Phone)] の順に選択しま
す)。 Cisco Desktop Collaboration Experience に表
示されたロードを再入力します。
デフォルト ルータが DHCP またはスタ
ありません(No
ティック設定でデフォ
default router)
ルトルータが指定され
ていませんでした。
• Cisco Desktop Collaboration Experience にスタ
ティック IP アドレスが割り当てられている
場合は、デフォルト ルータが設定されてい
ることを確認してください。 詳細について
は、[イーサネット設定(Ethernet settings)]
メニュー, (123 ページ)を参照してくださ
い。
• DHCP を使用している場合は、DHCP サーバ
がデフォルト ルータを提供していません。
DHCP サーバの設定を確認してください。
DNS サーバ IP があり 名前は指定されていま
ません(No DNS
したが、DHCP または
server IP)
スタティック IP 設定で
DNS サーバのアドレス
が指定されていません
でした。
• Cisco Desktop Collaboration Experience にスタ
ティック IP アドレスが割り当てられている
場合は、DNS サーバが設定されていること
を確認してください。 詳細については、
[イーサネット設定(Ethernet settings)] メ
ニュー, (123ページ)を参照してください。
• DHCP を使用している場合は、DHCP サーバ
が DNS サーバを提供していません。 DHCP
サーバの設定を確認してください。
信頼リストがインス
トールされていませ
ん(No Trust List
installed)
CTL ファイルまたは
ITL ファイルが Cisco
Desktop Collaboration
Experience にインス
トールされていませ
ん。
信頼ファイルが Cisco Unified Communications
Manager で設定されていません。Cisco Unified
Communications Manager はデフォルトではセキュ
リティをサポートしません。
信頼リストの詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager Security Guide』参照して
ください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
214
[ステータス(Status)] メニュー
メッセージ
説明
考えられる状況と対処方法
Cisco Unified
Communications
Manager 要求による
再起動
Cisco Unified
Communications
Manager(CUCM)か
らの要求に基づいて
Cisco Desktop
Collaboration Experience
が再起動します。
Cisco Unified Communications Manager で Cisco
Desktop Collaboration Experience の設定変更が行わ
れ、変更を有効にするために [適用(Apply)] ボ
タンが押された可能性があります。
TFTP アクセス エ
ラー(TFTP access
error)
TFTP サーバが、存在
しないディレクトリを
指定しています。
• DHCP を使用している場合は、DHCP サーバ
が正しい TFTP サーバを指定していることを
確認してください。
• スタティック IP アドレスを使用している場
合は、TFTP サーバの設定を確認してくださ
い。 TFTP サーバの割り当ての詳細について
は、[イーサネット設定(Ethernet settings)]
メニュー, (123 ページ)を参照してくださ
い。
TFTP エラー(TFTP
error)
Cisco Desktop
Cisco Technical Assistance Center(TAC)に問い合
Collaboration Experience わせてください。
が、TFTP サーバに
よって提供されたエ
ラーコードを認識して
いません。
TFTP タイムアウト
(TFTP timeout)
TFTP サーバが応答し
ませんでした。
• ネットワーク ビジー:このエラーは、ネッ
トワーク負荷が軽減されると、自動的に解決
します。
• TFTP サーバと Cisco Desktop Collaboration
Experience との間にネットワーク接続がな
い:ネットワーク接続を確認してください。
• TFTP サーバがダウンしている:TFTP サー
バの設定を確認してください。
タイムアウト(Timed サプリカントが 802.1X 認証は一般的に、スイッチで 802.1x が設定されて
Out)
トランザクションを実 いない場合にタイムアウトします。
行しようとしました
が、オーセンティケー
タが存在しないために
タイムアウトになりま
した。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
215
[ステータス(Status)] メニュー
メッセージ
説明
考えられる状況と対処方法
信頼リストの更新に
失敗しました(検証
失敗)(Trust List
update failed,
verification failure)
CTL ファイルおよび
エラーの場合に表示されるメッセージです。
ITL ファイルの更新に
失敗しました。
バージョン エラー
(Version error)
Cisco Desktop
Cisco Desktop Collaboration Experience ロード ファ
Collaboration Experience イルが正しい名前であることを確認してくださ
ロードファイルの名前 い。
が不正です。
XmlDefault.cnf.xml
設定ファイルの名前。 なし。このコンフィギュレーションファイルは、
(または Cisco
Cisco Desktop Collaboration Experience のコンフィ
Desktop Collaboration
ギュレーションファイルの名前を示している情報
Experience のデバイス
メッセージを提供します。
名に対応した
.cnf.xml)
[イーサネット統計(Ethernet Statistics)] 画面
[イーサネット統計(Ethernet Statistics)] 画面は、Cisco Desktop Collaboration Experience とネット
ワークのパフォーマンスに関する情報を提供します。 次の表に、この画面に表示される情報を示
します。
[イーサネット統計(Ethernet Statistics)] 画面を表示するには、[デバイスについて(About device)]
> [ステータス(Status)] > [イーサネット統計(Ethernet statistics)] を選択します。
[Rx Frames]、[Tx Frames]、および [Rx Broadcasts] の統計を 0 にリセットするには、[消去(Clear)]
をタップします。
[イーサネット統計(Ethernet Statistics)] 画面を終了するには、[OK] をタップします。
表 42:Cisco Desktop Collaboration Experience のイーサネット統計メッセージ情報
項目
説明
Rx フレーム(Rx Frames)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたパケット
の数
Tx フレーム(Tx Frames)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって送信されたパケット
の数
Rx Broadcasts
Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたブロード
キャスト パケットの数
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
216
[ステータス(Status)] メニュー
項目
説明
ポート 1(Port 1)
スイッチ ポートの速度とデュプレックス
ポート 2(Port 2)
PC ポートの速度とデュプレックス
CDP INIT
開始ファイル
[WLAN 統計(WLAN Statistics)] 画面
WLAN 統計画面では、Cisco Desktop Collaboration Experience に関する統計情報を表示します。 次
の表に、この画面に表示される情報を示します。
[WLAN 統計(WLAN Statistics)] 画面を表示するには、[デバイスについて(About device)] > [ス
テータス(Status)] > [WLAN 統計(WLAN statistics)] を選択します。
WLAN 統計画面を終了するには、[OK] をタップします。
表 43:Cisco Desktop Collaboration Experience の WLAN 統計
項目
説明
tx_bytes
送信されたバイト数
rx_bytes
受信されたバイト数
tx_packets
送信されたデータ パケットの数
rx_packets
受信されたデータ パケットの数
tx_packets_dropped
ドロップされた送信データ パケットの数
rx_packets_dropped
ドロップされた受信データ パケットの数
tx_packet_errors
送信されたデータ パケット エラー数
rx_packet_errors
受信されたデータ パケット エラー数
Tx フレーム(Tx frames)
送信されたフレームの数
tx_multicast_frames
ブロードキャストまたはマルチキャストとして送信されたフレーム
の数
tx_retry
受信デバイスの確認応答を得るために 1 回だけ再送信されたメッ
セージの数
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
217
[ステータス(Status)] メニュー
項目
説明
tx_multi_retry
成功するまでの送信リトライの回数
tx_failure
送信に失敗したフレームの数
rts_success
対応する CTS を受信しました。
rts_failure
ack_failure
AP が送信に確認応答しませんでした。
rx_multicast_frames
送信されたマルチキャスト パケットの数
rx_duplicate_frames
送信された重複するマルチキャスト パケットの数
rx_fragmented_packets
受信されたフラグメント パケットの数
FCS Error
フレーム チェックサム(FCS)エラーの数
roaming_count
現在のアクセス ポイント(AP)からローミングされた回数
[コール統計(オーディオ)(Call statistics (audio))] 画面
Cisco Desktop Collaboration Experience の [コール統計(オーディオ)(Call statistics (audio))] 画面
にアクセスすると、最新のコールのカウンタ、統計、および音声品質メトリックを表示できます。
(注)
また Web ブラウザを使用して [ストリームの統計(Streaming Statistics)] Web ページにアクセ
スすることにより、リモートでコール統計情報を表示することもできます。 この Web ページ
には、Cisco Desktop Collaboration Experience では表示できない追加の RTP Control Protocol
(RTCP)統計が含まれています。 リモート モニタリングの詳細については、リモート モニ
タリング, (221 ページ)を参照してください。
単一のコールに複数の音声ストリームが含まれる場合がありますが、最後の音声ストリームに関
するデータだけがキャプチャされます。 音声ストリームは、2 つのエンドポイント間のパケット
ストリームです。 一方のエンドポイントが保留になると、コールが引き続き接続されている場合
でも、音声ストリームは停止します。コールが再開されると、新しい音声パケットストリームが
開始され、以前のコール データは新しいコール データによって上書きされます。
[コール統計(オーディオ)(Call statistics (audio))] 画面に最新の音声ストリームに関する情報を
表示するには、[設定(Settings)] > [デバイスについて(About device)] > [ステータス(Status)]
> [コール統計(オーディオ)(Call statistics (audio))] を選択します。
次の表に、[コール統計(オーディオ)(Call statistics (audio))] 画面で提供される項目のリストを
示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
218
[ステータス(Status)] メニュー
表 44:Cisco Desktop Collaboration Experience のコール統計項目
項目
説明
受信コーデック(Rcvr 受信した音声ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオの
Codec)
送信元コーデック)。G.729、G.722、G.711 u-law、G.711 A-law、iLBC。
送信コーデック
(Sender Codec)
送信した音声ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオの
送信元コーデック)。G.729、G.722、G.711 u-law、G.711 A-law、iLBC。
受信サイズ(Rcvr
Size)
受信中の音声ストリーム(RTP ストリーミング オーディオ)の音声パ
ケット サイズ(ミリ秒)。
送信サイズ(Sender
Size)
送信中の音声ストリームの音声パケット サイズ(ミリ秒)。
受信パケット(Rcvr
Packets)
音声ストリームが開始されてから受信した RTP 音声パケットの数。
送信パケット(Sender
Packets)
音声ストリームの開始以降に送信された RTP 音声パケットの数。
平均ジッター(Avg
Jitter)
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された、RTP パケット
ジッターの推定平均値(パケットがネットワークを経由する際の動的な
遅延。ミリ秒)。
最大ジッター(Max
Jitter)
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された最大ジッター(ミ
リ秒単位)。
受信削除(Rcvr
Discarded)
受信中の音声ストリームで廃棄された RTP パケットの数(不良パケッ
ト、過度の遅延などによる)。
(注)
(注)
(注)
受信喪失パケット
(Rcvr Lost Packets)
この数値は、必ずしもコールの開始以降に受信した RTP 音声
パケットの数と等しいとは限りません。これは、コールが途
中で保留されることがあるからです。
この数値は、必ずしもコールの開始以降に送信された RTP 音
声パケットの数と等しいとは限りません。これは、コールが
途中で保留されることがあるからです。
Cisco Desktop Collaboration Experience は、シスコ ゲートウェ
イによって生成されたペイロード タイプ 19 のコンフォート
ノイズ パケットを廃棄します。これにより、このカウンタが
増分されます。
失われた RTP パケット(転送中に喪失)。
累積フレーム損失率
(Cumulative Conceal
Ratio)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
219
[ステータス(Status)] メニュー
項目
説明
直近フレーム損失率
(Interval Conceal
Ratio)
最大フレーム損失率
(Max Conceal Ratio)
フレーム損失発生秒数
(Conceal Secs)
深刻なフレーム損失発
生秒数(Severely
Conceal Secs)
遅延(Latency)
ネットワーク遅延の推定値(ミリ秒単位)。 ラウンドトリップ遅延の
実行中の平均値を表します。これは、RTCP 受信レポート ブロックの受
信時に測定されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
220
第
11
章
リモート モニタリング
• Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページへのアクセス, 221 ページ
• Web ページへのアクセスの有効化および無効化, 223 ページ
• デバイス情報, 224 ページ
• ネットワークのセットアップ(Network Setup), 225 ページ
• ネットワーク統計(Network Statistics), 232 ページ
• デバイス ログ, 236 ページ
• ストリームの統計, 236 ページ
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページへのアクセス
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページにアクセスするには、次の手順を実行します。
(注)
Web ページにアクセスできない場合は、無効になっている可能性があります(このページはデ
フォルトで無効になっています)。 詳細については、Web ページへのアクセスの有効化およ
び無効化, (223 ページ) を参照してください。
手順
ステップ 1
次の方法のいずれかの方法で、Cisco Desktop Collaboration Experience の IP アドレスを取得します。
• Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)]
の順に選択して、Cisco Desktop Collaboration Experienceを検索します。Cisco Unified
Communications Manager に登録されている Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスの
IP アドレスが、[電話の検索と一覧表示(Find and List Phones)] ウィンドウと [電話の設定
(Phone Configuration)] ウィンドウの上部に表示されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
221
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページへのアクセス
• Cisco Desktop Collaboration Experienceで、[設定(Settings)] > [デバイスについて(About
device)] > [ステータス(Status)] > [DHCP 情報(DHCP Information)] を選択して、Wi-Fi ま
たは Ethernet 用の IP アドレスを取得します。
ステップ 2
Web ブラウザを開いて、次の URL を入力します。ここで、IP_address は Cisco Desktop Collaboration
Experience の IP アドレスです。
http://<IP_address> または https://<IP_address>(Cisco Desktop Collaboration Experience
がサポートするプロトコルによって異なる)
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページには、次の項目が含まれています。
• [デバイス情報(Device Information)]:Cisco Desktop Collaboration Experienceデバイスの設定
および関連情報を表示します。 詳細については、デバイス情報, (224 ページ)を参照してく
ださい。
• [ネットワークのセットアップ(Network Setup)]:ネットワーク設定情報およびCisco Desktop
Collaboration Experienceのその他の設定情報を表示します。 詳細については、ネットワーク
のセットアップ(Network Setup), (225 ページ)を参照してください。
• [イーサネット統計(Ethernet Statistics)]:ネットワーク トラフィックに関する情報を提供す
る、次のハイパーリンクが含まれます。
◦ [イーサネット情報(Ethernet Information)]:イーサネット トラフィックに関する情報
を提供します。 詳細については、ネットワーク統計(Network Statistics), (232 ペー
ジ)を参照してください。
◦ [アクセス(Access)]:Cisco Desktop Collaboration Experience のネットワーク トラフィッ
クに関する情報を提供します。 詳細については、ネットワーク統計(Network Statistics),
(232 ページ)を参照してください。
◦ [ネットワーク(Network)]:Cisco Desktop Collaboration Experience のネットワーク トラ
フィックに関する情報を提供します。 詳細については、ネットワーク統計(Network
Statistics), (232 ページ)を参照してください。
• WLAN の設定
• [デバイス ログ(Device Logs)]:トラブルシューティングに利用できる情報を提供する次の
ハイパーリンクが含まれます。
◦ [コンソール ログ(Console Logs)]:個々のログ ファイルへのハイパーリンクが含まれ
ています。 詳細については、デバイス ログ, (236 ページ)を参照してください。
◦ [コア ダンプ(Core Dumps)]:個々のダンプ ファイルへのハイパーリンクが含まれてい
ます。 詳細については、デバイス ログ, (236 ページ)を参照してください。
◦ [ステータス メッセージ(Status Messages)]:Cisco Desktop Collaboration Experience に前
回電源が投入されてから生成された最新のステータス メッセージが 10 件まで表示され
ます。 詳細については、デバイス ログ, (236 ページ)を参照してください。
◦ [デバッグの表示(Debug Display)]:トラブルシューティング時に Cisco Technical
Assistance Center(TAC)のサポートが必要な場合に、役立つ可能性のあるデバッグ メッ
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
222
Web ページへのアクセスの有効化および無効化
セージを表示します。 詳細については、デバイス ログ, (236 ページ)を参照してくだ
さい。
• [ストリームの統計(Streaming Statistics)]:[音声とビデオの統計(Audio and Video statistics)]、
[ストリーム 1(Stream 1)]、[ストリーム 2(Stream 2)]、[ストリーム 3(Stream 3)]、[スト
リーム 4(Stream 4)]、[ストリーム 5(Stream 5)]、および [ストリーム 6(Stream 6)] ハイ
パーリンクを含み、さまざまなストリームの統計情報が表示されます。 詳細については、ス
トリームの統計, (236 ページ)を参照してください。
Web ページへのアクセスの有効化および無効化
セキュリティ上の理由から、Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページへのアクセスは
デフォルトで無効になっています。 そのため、この章で説明している Web ページおよび Cisco
Unified Communications Manager のユーザオプション Web ページにアクセスできません。
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページへのアクセスを無効にするには、次の手順を
実行します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration から [デバイス(Device)] > [電話(Phone)]
の順に選択します。
ステップ 2
Cisco Desktop Collaboration Experience の検索条件を指定して [検索(Find)] をクリックします。ま
たは、[検索(Find)] をクリックしてすべての電話機を表示します。
ステップ 3
デバイス名をクリックして、そのデバイスの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを開
きます。
ステップ 4
[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] セクションまで、下方向にスクロールし
ます。 [Web アクセス(Web Access)] ドロップダウン リストから、Web ページ アクセスを有効
にする場合は [有効(Enabled)] を選択し、Web ページ アクセスを無効にする場合は [無効
(Disabled)] を選択します。
ステップ 5
[保存(Save)] をクリックします。
(注)
Cisco Quality Report Tool などの一部の機能は、Cisco Desktop Collaboration Experience の
Web ページにアクセスしないと正しく動作しません。 また、Web アクセスを無効にす
ると、CiscoWorks などの Web アクセスに依存するサービスアビリティ アプリケーショ
ンにも影響します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
223
デバイス情報
デバイス情報
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページにある [デバイス情報(Device Information)]
領域には、デバイスの設定および Cisco Desktop Collaboration Experience の関連情報が表示されま
す。 次の表に、これらの項目を示します。
[デバイス情報(Device Information)] エリアを表示するには、Cisco Desktop Collaboration Experience
の Web ページへのアクセス, (221 ページ)の説明に従って、Cisco Desktop Collaboration Experience
の Web ページにアクセスしてから、[デバイス情報(Device Information)] ハイパーリンクをクリッ
クします。
表 45:[デバイス情報(Device Information)] 領域の項目
項目
説明
MAC アドレス(MAC Cisco Desktop Collaboration Experience のイーサネット MAC アドレス
Address)
WLAN MAC アドレス
(WLAN MAC
Address)
Wi-Fi 接続用の IP アドレス
ホスト名(Host Name) MAC アドレスに基づいて Cisco Desktop Collaboration Experience に自動
的に割り当てられる一意の固定された名前
電話番号(Phone DN) Cisco Desktop Collaboration Experience に割り当てられた電話番号
バージョン(Version) Cisco Desktop Collaboration Experience 上で作動しているファームウェア
の ID
ハードウェアのリビ
ジョン(Hardware
Revision)
Cisco Desktop Collaboration Experience ハードウェアのリビジョン値
シリアル番号(Serial
Number)
Cisco Desktop Collaboration Experience の固有のシリアル番号
モデル番号(Model
Number)
Cisco Desktop Collaboration Experience のモデル番号
メッセージ受信
(Message Waiting)
Cisco Desktop Collaboration Experience のプライマリ回線で受信したボイ
ス メッセージがあるかどうかを示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
224
ネットワークのセットアップ(Network Setup)
項目
説明
UDI
Cisco Desktop Collaboration Experience に関する次の Cisco Unique Device
Identifier(UDI)情報を提供します。
• [デバイス タイプ(Device Type)]:ハードウェア タイプを示しま
す。
• デバイスの説明:示されたモデル タイプに関連付けられた Cisco
Desktop Collaboration Experience の名前を提供します。
• シリアル番号:Cisco Desktop Collaboration Experience の一義的なシ
リアル番号を指定します。
時刻(Time)
Cisco Desktop Collaboration Experience が属する Cisco Unified
Communications Manager の日時グループから取得される時刻。
タイムゾーン(Time
Zone)
Cisco Desktop Collaboration Experience が属する Cisco Unified
Communications Manager の日時グループから取得されるタイムゾーン。
日付(Date)
Cisco Desktop Collaboration Experience が属する Cisco Unified
Communications Manager の日時グループから取得される日付。
ネットワークのセットアップ(Network Setup)
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページにある [ネットワークのセットアップ(Network
Setup)] エリアには、ネットワークのセットアップ情報と Cisco Desktop Collaboration Experience
のその他の設定に関する情報が表示されます。 次の表に、これらの項目を示します。
これらの項目の多くは、Cisco Desktop Collaboration Experience の [ネットワークのセットアップ
(Network Setup)] メニューで表示し、設定できます。 詳細については、Cisco Desktop Collaboration
Experience の設定, (115 ページ)を参照してください。
[ネットワークのセットアップ(Network Setup)] エリアを表示するには、Cisco Desktop Collaboration
Experience の Web ページへのアクセス, (221 ページ)の説明に従って Cisco Desktop Collaboration
Experience の Web ページにアクセスしてから、[ネットワークのセットアップ(Network Setup)]
ハイパーリンクをクリックします。
表 46:[ネットワークのセットアップ(Network Setup)] の項目
項目
説明
DHCP サーバ(DHCP
Server)
Cisco Desktop Collaboration Experience の IP アドレス取得元となる
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバの IP アドレス。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
225
ネットワークのセットアップ(Network Setup)
項目
説明
MAC アドレス(イーサ
ネット MAC アドレス)
(MAC Address (Ethernet
MAC Address))
Cisco Desktop Collaboration Experience のメディア アクセス コントロー
ル(MAC)アドレス。
ホスト名(Host Name)
DHCP サーバが Cisco Desktop Collaboration Experience に割り当てた
ホスト名。
ドメイン名(Domain
Name)
Cisco Desktop Collaboration Experience が常駐しているドメイン ネー
ム システム(DNS)ドメインの名前。
IP アドレス(IP Address) Cisco Desktop Collaboration Experience のインターネット プロトコル
(IP)アドレス。
サブネットマスク(Subnet Cisco Desktop Collaboration Experience によって使用されるサブネット
Mask)
マスク。
DNS サーバ 1-3(DNS
Server 1-3)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって使用されるプライマリ
ドメイン ネーム システム(DNS)サーバ(DNS サーバ 1)およびオ
プションのバックアップ DNS サーバ 2 ~ 3。
接続先 VLAN ID
(Operational VLAN ID)
Cisco Desktop Collaboration Experience がメンバーになっている、Cisco
Catalyst スイッチに設定された補助仮想ローカル エリア ネットワー
ク(VLAN)。
管理 VLAN ID(Admin.
VLAN ID)
Cisco Desktop Collaboration Experience がメンバーになっている補助
VLAN。
SW ポートの速度(SW
Port Speed)
スイッチ ポートの速度とデュプレックス。次のいずれかになりま
す。
• A:自動ネゴシエーション(Auto Negotiate)
• 10H:10BaseT/半二重
• 10F:10BaseT/全二重
• 100H:100BaseT/半二重
• 100F:100BaseT/全二重
• 1000F:1000BaseT/全二重
• [リンクがありません(No Link)]:スイッチ ポートへの接続が
ありません。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
226
ネットワークのセットアップ(Network Setup)
項目
説明
PC ポートの速度(SW Port スイッチ ポートの速度とデュプレックス。次のいずれかになりま
Speed)
す。
• A:自動ネゴシエーション(Auto Negotiate)
• 10H:10-BaseT/半二重
• 10F:10-BaseT/全二重
• 100H:100-BaseT/半二重
• 100F:100-BaseT/全二重
• 1000F:1000-BaseT/全二重
• [リンクがありません(No Link)]:スイッチ ポートへの接続が
ありません。
PC VLAN
PC に送信されたパケットから 802.1P/Q タグを識別し、削除するた
めに使用される VLAN。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
227
ネットワークのセットアップ(Network Setup)
項目
説明
CUCM サーバ 1-5(DNS
Server 1-5)
Cisco Desktop Collaboration Experience を登録可能な Cisco Unified
Communications Manager サーバのホスト名または IP アドレス(優先
度順)。 限定的された Cisco Unified Communications Manager 機能を
提供できる SRST ルータが使用可能な場合、項目にそのルータの IP
アドレスが表示されることもあります。
使用可能なサーバについては、この項目に Cisco Unified
Communications Manager サーバの IP アドレスと、次の状態のいずれ
かが表示されます。
• [アクティブ(Active)]:Cisco Desktop Collaboration Experience
が現在コール処理サービスを受けている
Cisco Unified Communications Manager サーバです。
• [スタンバイ(Standby)]:現在のサーバがダウンした場合に、
Cisco Desktop Collaboration Experience が切り替える先の Cisco
Unified Communications Manager サーバ。
• [空白(Blank)]:この Cisco Unified Communications Manager
サーバへの接続は現在ありません。
項目には、Survivable Remote Site Telephony(SRST)指定も含めるこ
とができます。これは、限定された Cisco Unified Communications
Manager 機能を提供できる SRST ルータを特定します。 このルータ
は、他のすべての Cisco Unified Communications Manager サーバが到
達不能になった場合に、コールの処理を引き継ぎます。 SRST
Cisco Unified Communications Manager は、アクティブであっても、常
にサーバのリストの最後尾に表示されます。 SRST ルータ アドレス
は、[Cisco Unified Communications Manager の設定(Cisco Unified
Communications Manager Configuration)] ウィンドウの [デバイス プー
ル(Device Pool)] セクションで設定します。
情報 URL(Information
URL)
Cisco Desktop Collaboration Experience に表示されるヘルプ テキスト
の URL。
ディレクトリ URL
(Directories URL)
Cisco Desktop Collaboration Experience がディレクトリ情報を取得する
サーバの URL。
メッセージ URL
(Messages URL)
Cisco Desktop Collaboration Experience でメッセージ サービスの取得
元となるサーバの URL。
サービス URL(Services
URL)
Cisco Desktop Collaboration Experience でサービスの取得元となるサー
バの URL。
転送の遅延(Forwarding
Delay)
リスニング ステートおよびラーニング ステートの時間。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
228
ネットワークのセットアップ(Network Setup)
項目
説明
DHCP を使う(DHCP
Enabled)
Cisco Desktop Collaboration Experience で DHCP が使用されているか
どうかを示します。
DHCP アドレス解放
Cisco Desktop Collaboration Experience の [ネットワークの設定(Network
(DHCP Address Released) Configuration)] メニューの [DHCP アドレス解放(DHCP Address
Released)] オプションの設定を示します。
TFTP サーバー 1(TFTP
Server 1)
Cisco Desktop Collaboration Experience で使用される、プライマリの
Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。
TFTP サーバー 2(TFTP
Server 2)
Cisco Desktop Collaboration Experience で使用される、バックアップの
Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。
代替 TFTP(Alternate
TFTP)
Cisco Desktop Collaboration Experience が代替 TFTP サーバを使用して
いるかどうかを示します。
アイドル URL(Idle URL) Cisco Desktop Collaboration Experience が [URL のアイドル時間(Idle
URL Time)] で指定された時間にわたって使用されず、メニューが
開かれていない場合に、Cisco Desktop Collaboration Experience によっ
て表示される URL。
URL のアイドル時間(Idle 何秒数間 Cisco Desktop Collaboration Experience が使用されず、メ
URL Time)
ニューが開かれなかった場合に、[アイドル URL(Idle URL)] に指
定された XML サービスがアクティブになるかを示します。
プロキシ サーバの URL
(Proxy Server URL)
Cisco Desktop Collaboration Experience の HTTP クライアントの代わり
にローカル以外のホスト アドレスに HTTP 要求を送信し、ローカル
以外のホストから Cisco Desktop Collaboration Experience HTTP クライ
アントへの応答を提供するプロキシ サーバの URL。
認証 URL(Authentication
URL)
Cisco Desktop Collaboration Experience Web サーバに発行された要求を
検証するために、Cisco Desktop Collaboration Experience が使用する
URL。
ユーザ ロケール(User
Locale)
Cisco Desktop Collaboration Experience ユーザに関連付けられている
ユーザ ロケール。 言語、フォント、日付と時刻の形式、および英数
字キーボードのテキスト情報など、ユーザをサポートするための一
連の詳細情報を示します。
ネットワーク ロケール
(Network Locale)
Cisco Desktop Collaboration Experience ユーザに関連付けられている
ネットワーク ロケール。 Cisco Desktop Collaboration Experience が使
用するトーンと断続周期の定義など、特定の場所にある Cisco Desktop
Collaboration Experience をサポートするための一連の詳細情報を示し
ます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
229
ネットワークのセットアップ(Network Setup)
項目
説明
ユーザ ロケール バージョ Cisco Desktop Collaboration Experience にロードされたユーザ ロケー
ン(User Locale Version) ルのバージョン。
ネットワーク ロケール
バージョン(Network
Locale Version)
Cisco Desktop Collaboration Experience にロードされたネットワーク
ロケールのバージョン。
PC ポートを無効にする
(PC Port Disabled)
Cisco Desktop Collaboration Experience メディア ステーション上の PC
ポートが有効になっているか無効になっているかを示します。
GARP を使う(GARP
Enabled)
Cisco Desktop Collaboration Experience が Gratuitous ARP 応答から MAC
アドレスを学習するかどうかを示します。
ビデオ機能を使う(Video Cisco Desktop Collaboration Experience がビデオ コールに参加できる
Capability Enabled)
かどうかを示します。
ボイス VLAN を使う
(Voice VLAN Enabled)
Cisco Desktop Collaboration Experience が、PC ポートに接続されたデ
バイスに、ボイス VLAN へのアクセスを許可するかどうかを示しま
す。
通話制御の DSCP(DSCP コール制御シグナリングの DSCP IP 分類。
for Call Control)
コール制御シグナリングの Cisco Desktop Collaboration Experience の設定転送の DSCP IP 分類。
DSCP IP 分類。(DSCP IP
classification for call control
signaling.)
サービスの DSCP(DSCP Cisco Desktop Collaboration Experience ベースのサービスの DSCP IP 分
for Services)
類。
セキュリティ モード
(Security Mode)
Cisco Desktop Collaboration Experience に設定されているセキュリティ
モード。
Web アクセス可能(Web
Access Enabled)
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web アクセスが有効([はい
(Yes)])か無効([いいえ(No)])かを示します。
PC ポートへのスパン
(Span to PC Port)
Cisco Desktop Collaboration Experience が、ネットワーク ポートで送
信および受信したパケットを、アクセス ポートへ転送するかどうか
を示します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
230
ネットワークのセットアップ(Network Setup)
項目
説明
PC ポートの CDP(CDP on PC ポートで CDP がサポートされているかどうかを示します(デフォ
PC Port)
ルトでは有効)。
CDP が Cisco Unified Communications Manager で無効になっていると
きは、PC ポートで CDP を無効にすると、CVTA が動作しなくなる
ことを示す警告が表示されます。
PC ポートとスイッチ ポートの CDP に関する現在の値は、[設定
(Settings)] メニューに表示されます。
SW ポートの CDP(CDP
on SW Port)
スイッチ ポートで CDP がサポートされているかどうかを示します
(デフォルトでは有効)。
Cisco Desktop Collaboration Experience、電力ネゴシエーション、QoS
管理、および 802.1x セキュリティに VLAN を割り当てる場合は、ス
イッチ ポートで CDP を有効にします。
Cisco Desktop Collaboration Experience を Cisco スイッチに接続した場
合は、スイッチ ポートで CDP を有効にします。
Cisco Unified Communications Manager で無効になっているときは、
Cisco Desktop Collaboration Experience を Cisco スイッチ以外のスイッ
チに接続した場合に限り、スイッチ ポートで CDP を無効にする必要
があることを示す警告が表示されます。
PC ポートとスイッチ ポートの CDP に関する現在の値は、[設定
(Settings)] メニューに表示されます。
LLDP-MED:SW ポート
(LLDP-MED: SW Port)
スイッチ ポートで Link Layer Discovery Protocol Media Endpoint
Discovery(LLDP-MED)が有効になっているかどうかを示します。
LLDP:PC ポート(LLDP: リンク層検出プロトコル(LLDP)が PC ポートで有効かどうかを示
PC Port)
します。
LLDP 電源優先度(LLDP Cisco Desktop Collaboration Experience の電源優先度をスイッチにアド
Power Priority)
バタイズし、スイッチが電源を適切に Cisco Desktop Collaboration
Experience に供給できるようにします。 次の設定があります。
• 不明(Unknown)
• 低(Low)
• 大(High)
• 重要(Critical)
LLDP アセット ID(LLDP 在庫管理のために Cisco Desktop Collaboration Experience 割り当てら
Asset ID)
れるアセット ID を識別します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
231
ネットワーク統計(Network Statistics)
項目
説明
スイッチ ポートのリモー 管理者は、Cisco Unified Communications Manager の管理を使用して、
ト設定(Switch Port Remote Cisco Desktop Collaboration Experience のテーブル ポートの速度と機
Configuration)
能をリモートで設定できます。
PC ポートのリモート設定 管理者は、Cisco Unified Communications Manager の管理を使用して、
(PC Port Remote
Cisco Desktop Collaboration Experience のテーブル ポートの速度と機
Configuration)
能をリモートで設定できます。
ネットワーク統計(Network Statistics)
ネットワーク統計の領域を表示するには、Cisco Desktop Collaboration Experience の説明に従って、
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページにアクセスします。 ネットワーク統計の領域
を表示するには、Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページへのアクセス, (221 ページ)
の説明に従って、Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページにアクセスします。
• [イーサネット情報(Ethernet Information)]:イーサネット トラフィックに関する情報を表示
します。 最初の表に、この領域の項目を示します。
• [アクセス(Access)] エリア:Cisco Desktop Collaboration Experience で送受信されるネット
ワーク トラフィックに関する情報を提供します。 二番目の表に、この領域の項目を示しま
す。
• [ネットワーク(Network)] エリア:Cisco Desktop Collaboration Experience で送受信される
ネットワーク トラフィックに関する情報を提供します。 二番目の表に、この領域の項目を
示します。
ネットワーク統計エリアを表示するには、Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページへ
のアクセス, (221 ページ)で説明しているように Cisco Desktop Collaboration Experience の Web
ページにアクセスして、[イーサネット情報(Ethernet Information)]、[アクセス(Access)]、ま
たは [ネットワーク(Network)] ハイパーリンクをクリックします。
表 47:[イーサネット情報(Ethernet Information)] の項目
項目
説明
Tx フレーム(Tx
Frames)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって送信されたパケットの合計数
Tx ブロードキャ
スト(Tx
broadcast)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって送信されたブロードキャスト
パケットの合計数
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
232
ネットワーク統計(Network Statistics)
項目
説明
Tx マルチキャス Cisco Desktop Collaboration Experience によって送信されたマルチキャスト パ
ト(Tx multicast) ケットの合計数
Tx ユニキャスト
(Tx unicast)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって送信されたユニキャスト パ
ケットの合計数
Rx フレーム(Rx
Frames)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたパケットの合計数
Rx ブロードキャ
スト(Rx
broadcast)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたブロードキャスト
パケットの合計数
Rx マルチキャス Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたマルチキャスト パ
ト(Rx multicast) ケットの合計数
Rx ユニキャスト
(Rx unicast)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたユニキャスト パ
ケットの合計数
Rx PacketNoDes
ダイレクト メモリ アクセス(DMA)記述子がないために廃棄されたパケッ
トの総数
表 48:[アクセス(Access)] 領域と [ネットワーク(Network)] 領域の項目
項目
説明
Rx totalPkt
Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたパケットの
合計数
Rx crcErr
CRC が失敗した、受信されたパケットの合計数
Rx alignErr
フレーム チェック シーケンス(FCS)が無効であり、長さが 64 ~
1522 バイトの受信されたパケットの合計数
Rx マルチキャスト(Rx Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたマルチキャ
multicast)
スト パケットの合計数
Rx ブロードキャスト
(Rx broadcast)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたブロードキャ
スト パケットの合計数
Rx ユニキャスト(Rx
unicast)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって受信されたユニキャス
ト パケットの合計数
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
233
ネットワーク統計(Network Statistics)
項目
説明
Rx shortErr
サイズが 64 バイトより小さい、受信された FCS エラー パケットまた
は Align エラー パケットの合計数
Rx shortGood
サイズが 64 バイトより小さい、受信された有効なパケットの合計数
Rx longGood
サイズが 1522 バイトより大きい、受信された有効なパケットの合計
数
Rx longErr
サイズが 1522 バイトより大きい、受信された FCS エラー パケットま
たは Align エラー パケットの合計数
Rx size64
無効なパケットを含め、サイズが 0 ~ 64 バイトまでの受信されたパ
ケットの合計数
Rx size65to127
無効なパケットを含め、サイズが 65 ~ 127 バイトまでの受信された
パケットの合計数
Rx size128to255
無効なパケットを含め、サイズが 128 ~ 255 バイトまでの受信された
パケットの合計数
Rx size256to511
無効なパケットを含め、サイズが 256 ~ 511 バイトまでの受信された
パケットの合計数
Rx size512to1023
無効なパケットを含め、サイズが 512 ~ 1023 バイトまでの受信され
たパケットの合計数
Rx size1024to1518
無効なパケットを含め、サイズが 1024 ~ 1518 バイトまでの受信され
たパケットの合計数
Rx tokenDrop
リソース不足(FIFO オーバーフローなど)が原因でドロップされたパ
ケットの合計数
Tx excessDefer
メディアがビジーであるために送信が遅れたパケットの合計数
Tx lateCollision
パケット転送の開始後 512 ビット時間過ぎてから衝突が起こった回数
Tx totalGoodPkt
Cisco Desktop Collaboration Experience が受信した有効なパケット(マ
ルチキャスト、ブロードキャスト、ユニキャスト)の総数
Tx Collisions
パケットの送信中に生じた衝突の合計回数
Tx excessLength
パケットの転送が 16 回試行されたために送信されなかったパケット
の合計数
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
234
ネットワーク統計(Network Statistics)
項目
説明
Tx ブロードキャスト
(Tx broadcast)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって送信されたブロードキャ
スト パケットの合計数
Tx マルチキャスト(Tx
multicast)
Cisco Desktop Collaboration Experience によって送信されたマルチキャ
スト パケットの合計数
LLDP FramesOutTotal
Cisco Desktop Collaboration Experience から送信された LLDP フレーム
の合計数
LLDP AgeoutsTotal
キャッシュ内でタイムアウトになった LLDP フレームの合計数
LLDP
FramesDiscardedTotal
必須の TLV のいずれかが欠落しているか不正である、または文字列の
長さが範囲外である場合に廃棄される、LLDP フレームの総数
LLDP FramesInErrorsTotal 検出可能な 1 つ以上のエラーとともに受信された LLDP フレームの合
計数
LLDP FramesInTotal
Cisco Desktop Collaboration Experience で受信された LLDP フレームの
合計数
LLDP TLVDiscardedTotal 破棄された LLDP TLV の総数
LLDP
TLVUnrecognizedTotal
Cisco Desktop Collaboration Experience で認識されない LLDP TLV の総
数
CDP ネイバー デバイス CDP で検出された、このポートに接続されているデバイスの ID
ID(CDP Neighbor Device
ID)
CDP ネイバー IP アドレ CDP で検出されたネイバー デバイスの IP アドレス
ス(CDP Neighbor IP
Address)
CDP ネイバー ポート
(CDP Neighbor Port)
CDP で検出された、Cisco Desktop Collaboration Experience が接続され
ているネイバー デバイスのポート
LLDP ネイバー デバイス LLDP で検出された、このポートに接続されているデバイスの ID
ID(LLDP Neighbor
Device ID)
LLDP ネイバー IP アドレ LLDP で検出されたネイバー デバイスの IP アドレス
ス(LLDP Neighbor IP
Address)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
235
デバイス ログ
項目
説明
LLDP ネイバー ポート
(LLDP Neighbor Port)
LLDP で検出された、Cisco Desktop Collaboration Experience が接続され
ているネイバー デバイスのポート
ポート情報(Port
Information)
速度とデュプレックス情報
デバイス ログ
Cisco Desktop Collaboration Experience Web ページにある次のデバイス ログのハイパーリンクは、
Cisco Desktop Collaboration Experience のモニタとトラブルシューティングに役立つ情報を提供しま
す。 デバイス ログ エリアにアクセスするには、Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ペー
ジへのアクセス, (221 ページ)の説明に従って Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ペー
ジにアクセスします。
• [コンソール ログ(Console Logs)]:個々のログ ファイルへのハイパーリンクが含まれてい
ます。 コンソール ログ ファイルには、現在の Syslog、非アクティブ ロードのアーカイブ済
みログ、最後のリブートのログ、現在のロードのアーカイブ済みログ、問題レポート ツール
によって生成された圧縮済みのログ集合などがあります。
• [コア ダンプ(Core Dumps)]:個々のダンプ ファイルへのハイパーリンクが含まれていま
す。 コア ダンプ(tombstone_xx)には、アプリケーションがクラッシュしたときのデータが
含まれています。 ANR ファイル(traces.txt)には、Cisco Desktop Collaboration Experience OS
によって応答がないと判断され、ユーザが停止したアプリケーションのデータが含まれてい
ます。
• [ステータス メッセージ(Status Messages)]:電話機に最後に電源が投入されてから Cisco
Desktop Collaboration Experience が生成したステータス メッセージの中で最近のものを最大
50 件表示します。 この情報は、デバイスの [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画
面にも表示されます。 [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面, (210 ページ)に、
表示される可能性のあるステータス メッセージの説明を示します。
• [デバッグの表示(Debug Display)]:トラブルシューティングのサポートを依頼する際に、
Cisco TAC に有用なデバッグ メッセージを提供します。
ストリームの統計
Cisco Desktop Collaboration Experience は、コール中、または音声やデータの送受信サービスの作動
中に、情報をストリーミングします。
Cisco Desktop Collaboration Experience の Web ページの [ストリームの統計(Streaming Statistics)]
領域には、ストリームに関する情報が表示されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
236
ストリームの統計
[ストリームの統計(Streaming Statistics)] エリアを表示するには、Cisco Desktop Collaboration
Experience の Web ページへのアクセス, (221 ページ)の説明に従って Cisco Desktop Collaboration
Experience の Web ページにアクセスしてから、[ストリーム(Stream)] ハイパーリンクをクリッ
クします。
次の表に、[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域の項目を示します。
表 49:[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域の項目
項目
説明
リモート アドレス(Remote
Address)
ストリームの宛先の IP アドレスおよび UDP ポート。
ローカル アドレス(Local
Address)
Cisco Desktop Collaboration Experience の IP アドレスおよび UDP
ポート。
開始時間(Start Time)
Cisco Unified Communications Manager が Cisco Desktop
Collaboration Experience 電話機にパケットの送信開始を要求した
時間を示す内部タイム スタンプ。
ストリーム ステータス(Stream ストリーミングがアクティブかどうかを示します。
Status)
ホスト名(Host Name)
MAC アドレスに基づいて Cisco Desktop Collaboration Experience
に自動的に割り当てられる一意の固定された名前。
送信パケット(Sender Packets) この接続の開始以降に Cisco Desktop Collaboration Experience が
送信した RTP データ パケットの合計数。 接続が受信専用に設
定されている場合、値は 0 です。
送信オクテット(Sender
Octets)
この接続の開始以降に Cisco Desktop Collaboration Experience が
RTP データ パケットで送信したペイロード オクテットの合計
数。 接続が受信専用に設定されている場合、値は 0 です。
送信コーデック(Sender
Codec)
送信ストリームに使用された音声符号化のタイプ。
送信した送信レポート(Sender RTCP 送信レポートが送信された回数。
Reports Sent)(注を参照)
送信した送信レポート時間
最後に RTCP 送信レポートが送信された時間を示す内部タイム
(Sender Report Time Sent)(注 スタンプ。
を参照)
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
237
ストリームの統計
項目
説明
受信喪失パケット(Rcvr Lost
Packets)
この接続でのデータの受信を開始してから失われた RTP データ
パケットの総数。 予期されたパケット数から受信されたパケッ
ト数を差し引いた値として定義されます。受信パケット数には、
遅延または重複パケットも含まれます。 接続が送信専用に設定
されていた場合、値は 0 として表示されます。
平均ジッター(Avg Jitter)
RTP データ パケットの内部到着時間の平均偏差の推定値(ミリ
秒単位)。 接続が送信専用に設定されていた場合、値は 0 とし
て表示されます。
受信コーデック(Rcvr Codec) 受信ストリームに使用された音声符号化のタイプ。
送信した受信レポート(Rcvr
Reports Sent)(注を参照)
RTCP 受信レポートが送信された回数。
送信した受信レポート時間
(Rcvr Report Time Sent)(注
を参照)
RTCP 受信レポートが送信された時間を示す内部タイム スタン
プ。
受信パケット(Rcvr Packets)
この接続でのデータ受信の開始以降に Cisco Desktop Collaboration
Experience が受信した RTP データ パケットの総数。 マルチキャ
スト コールの場合は、さまざまな送信元から受信したパケット
が含まれます。 接続が送信専用に設定されていた場合、値は 0
として表示されます。
受信オクテット(Rcvr Octets) この接続での受信を開始してからデバイスが RTP データ パケッ
トで受信したペイロード オクテットの総数。 マルチキャスト
コールの場合は、さまざまな送信元から受信したパケットが含
まれます。 接続が送信専用に設定されていた場合、値は 0 とし
て表示されます。
累積フレーム損失率
(Cumulative Conceal Ratio)
隠蔽フレームの総数を、音声ストリームの開始以降に受信され
た音声フレームの総数で割った値。
直近フレーム損失率(Interval
Conceal Ratio)
アクティブな音声に先行する3秒間の間隔における、音声フレー
ムに対する隠蔽フレームの比率。 音声アクティビティ検出
(VAD)を使用する場合は、アクティブな音声を 3 秒集めるた
めに、もっと長い間隔が必要になる可能性があります。
最大フレーム損失率(Max
Conceal Ratio)
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の損失率。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
238
ストリームの統計
項目
説明
フレーム損失発生秒数(Conceal 音声ストリームの開始以降、隠蔽イベント(フレーム損失)が
Secs)
あった秒数([深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal
Secs)] の値を含む)。
深刻なフレーム損失発生秒数
(Severely Conceal Secs)
音声ストリームの開始以降、5 % を超える隠蔽イベント(フレー
ム損失)があった秒数。
遅延(Latency)(注を参照)
ネットワーク遅延の推定値(ミリ秒単位)。 ラウンドトリップ
遅延の実行中の平均値を表します。これは、RTCP 受信レポー
ト ブロックの受信時に測定されます。
最大ジッター(Max Jitter)
瞬時ジッターの最大値(ミリ秒単位)。
送信サイズ(Sender Size)
送信ストリームの RTP パケット サイズ(ミリ秒単位)。
受信した送信レポート(Sender RTCP 送信レポートが受信された回数。
Reports Received)(注を参照)
受信した送信レポート時間
RTCP 送信レポートが最後に受信された時間。
(Sender Report Time Received)
(注を参照)
受信サイズ(Rcvr Size)
受信ストリームの RTP パケット サイズ(ミリ秒単位)。
受信削除(Rcvr Discarded)
ネットワークから受信されたが、ジッター バッファから廃棄さ
れた RPT パケット。
受信した受信レポート(Rcvr RTCP 受信レポートが受信された回数。
Reports Received)(注を参照)
受信した受信レポート時間
(Rcvr Report Time Received)
(注を参照)
RTCP 受信レポートが最後に受信された時間。
音声品質メトリック(Voice Quality Metrics)
累積フレーム損失率
(Cumulative Conceal Ratio)
隠蔽フレームの総数を、音声ストリームの開始以降に受信され
た音声フレームの総数で割った値。
直近フレーム損失率(Interval
Conceal Ratio)
アクティブな音声に先行する3秒間の間隔における、音声フレー
ムに対する隠蔽フレームの比率。 音声アクティビティ検出
(VAD)を使用する場合は、アクティブな音声を 3 秒集めるた
めに、もっと長い間隔が必要になる可能性があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
239
ストリームの統計
項目
説明
最大フレーム損失率(Max
Conceal Ratio)
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の損失率。
フレーム損失発生秒数(Conceal 音声ストリームの開始以降、隠蔽イベント(フレーム損失)が
Secs)
あった秒数([深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal
Secs)] の値を含む)。
深刻なフレーム損失発生秒数
(Severely Conceal Secs)
(注)
音声ストリームの開始以降、5 % を超える隠蔽イベント(フレー
ム損失)があった秒数。
RTP 制御プロトコルが無効になっている場合、このフィールドのデータは生成されないため、
0 が表示されます。
詳細については、Cisco Desktop Collaboration Experience の設定, (115 ページ)を参照してくださ
い。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
240
第
12
章
Cisco Desktop Collaboration Experience の基本
的な管理手順
• これらの手順のためのサンプル ユーザ情報, 241 ページ
• Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加, 242 ページ
• Cisco Unified Communications Manager へのユーザ ディレクトリの追加, 242 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience モデルの指定, 243 ページ
• Cisco Desktop Collaboration Experience の必須フィールドの設定, 244 ページ
• エンド ユーザの最終設定手順の実行, 247 ページ
これらの手順のためのサンプル ユーザ情報
次の各手順では、可能な場合に、例を使って手順を示します。 これらの手順では、サンプルとし
て次のユーザ情報と Cisco Desktop Collaboration Experience 情報を使用します。
• ユーザの名前:John Doe
• ユーザ ID:johndoe
• 電話機モデル Cisco Desktop Collaboration Experience
• プロトコル:SIP
• Cisco Desktop Collaboration Experience 上でリストされるイーサネット MAC アドレス:
00127F576611
• 5 桁の社内電話番号:26640
この手順では、これらの作業を実行する 1 つの方法を示しますが、それがこれらの作業を実行す
る唯一の方法というわけではありません。 ここで紹介するのは、新規ユーザを追加し、システム
上で機能するCisco Desktop Collaboration Experienceをそのユーザに関連付ける簡略な方法です。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
241
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加
これらの手順は、コーリングサーチスペース、パーティション、およびその他の複雑な設定がす
でに行われ、既存のユーザ用に整備されている安定した Cisco Unified Communications Manager シ
ステムでの使用を想定しています。
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加
ここでは、Cisco Unified Communications Manager にユーザを追加する手順を説明します。 使用し
ているオペレーティング システムと、ユーザの追加方法に応じて、この項の手順のいずれかに
従ってください。
• 外部 LDAP ディレクトリからのユーザの追加, (242 ページ)
• Cisco Unified Communications Manager へのユーザ ディレクトリの追加, (242 ページ)
外部 LDAP ディレクトリからのユーザの追加
ユーザを LDAP ディレクトリ(Cisco Unified Communications Server 以外のディレクトリ)に追加
した場合は、次の手順に従うことにより、そのディレクトリを、この同じユーザと Cisco Desktop
Collaboration Experience を追加している Cisco Unified Communications Manager にただちに同期化で
きます。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration にログインします。
ステップ 2
[システム(System)] > [LDAP] > [LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] の順に選択します。
ステップ 3
[検索(Find)] ボタンを使用して、対象の LDAP ディレクトリを見つけます。
ステップ 4
LDAP ディレクトリ名をクリックします。
ステップ 5
[完全同期を今すぐ実施(Perform Full Sync Now)] をクリックします。
(注)
LDAP ディレクトリを Cisco Unified Communications Manager に即座に同期化する必要が
ない場合は、[LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] ウィンドウの [LDAP ディレクト
リ同期スケジュール(LDAP Directory Synchronization Schedule)] で、次の自動同期化の
スケジュールを決定します。 ただし、新規ユーザをデバイスに関連付けるには、その
前に同期を完了する必要があります。
ステップ 6
Cisco Desktop Collaboration Experience モデルの指定, (243 ページ)に進みます。
Cisco Unified Communications Manager へのユーザ ディレクトリの追加
LDAP ディレクトリを使用していない場合、次の手順に従って、ユーザを Cisco Unified
Communications Manager Administration に直接追加できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
242
Cisco Desktop Collaboration Experience モデルの指定
(注)
LDAP が同期している場合、ユーザを Cisco Unified Communications Manager Administration に追
加できません。
手順
ステップ 1
[ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] を選択して、[新規追加(Add
New)] をクリックします。
[エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2
このウィンドウの [ユーザ情報(User Information)] ペインで、次の情報を入力します。
• [ユーザ ID(User ID)]:エンド ユーザの識別名を入力します。 Cisco Unified Communications
Manager では、ユーザ ID の作成後、ユーザ ID を修正することはできません。 使用できる特
殊文字は、=、+、<、>、#、;、\、""、および空白です。 例:johndoe
• [パスワード(Password)] および [パスワードの確認(Confirm Password)]:エンド ユーザの
パスワードとして、5 文字以上の英数字または特殊文字を入力します。 使用できる特殊文字
は、=、+、<、>、#、;、\、""、および空白です。
• [姓(Last Name)]:エンド ユーザの姓を入力します。 使用できる特殊文字は、=、+、<、
>、#、;、\、""、および空白です。 例:doe
• [電話番号(Telephone Number)]:エンド ユーザのプライマリ電話番号を入力します。 エン
ド ユーザは、Cisco Desktop Collaboration Experience デバイスに複数の回線を設定できます。
例:26640(John Doe の社内電話番号)
ステップ 3
[保存(Save)] をクリックします。
ステップ 4
Cisco Desktop Collaboration Experience モデルの指定, (243 ページ)の項に進みます。
Cisco Desktop Collaboration Experience モデルの指定
ユーザの Cisco Desktop Collaboration Experience モデルとプロトコルを指定するには、次の手順を
実行します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager Administration から、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)]
の順に選択します。
ステップ 2
[新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 3
[電話のタイプ(Phone Type)] ドロップダウン リストから、[Cisco Desktop Collaboration Experience]
を選択し、[次へ(Next)] をクリックします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
243
Cisco Desktop Collaboration Experience の必須フィールドの設定
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウが表示されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience の必須フィールドの設定
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウでは、ほとんどのフィールドにデフォルト値を使
用できます。
必須フィールドとその他の重要なフィールドを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
必須フィールドでは、値(一部は、上で示す johndoe の例に基づいた値です)は、次のように設
定できます。
a) このウィンドウの [デバイス情報(Device Information)] ペイン:
• MAC アドレス:Cisco Desktop Collaboration Experienceデバイスの MAC アドレスを入力し
ます。 値が 12 桁の 16 進文字列で構成されていることを確認します。 例: 00127F576611
(John Doe のデバイスの MAC アドレス)
(注)
Cisco Desktop Collaboration Experience には Wi-Fi およびイーサネット用に 2 つの
MAC アドレスがあります。 イーサネット MAC アドレスを使用する必要があり
ます。 これは Cisco Desktop Collaboration Experience で、[設定(Settings)] > [デ
バイスについて(About device)] > [ステータス(Status)] を選択して確認でき
ます。
• [説明(Description)]:たとえば john doe の Cisco Desktop Collaboration Experience のよう
な説明を入力するためのオプションのフィールドです。 この説明は、このユーザに関す
る情報検索が必要な場合に役立ちます。
• [デバイス プール(Device Pool)]:この Cisco Desktop Collaboration Experience を割り当て
るデバイスプールを選択します。デバイスプールは、複数のデバイスに共通の特性(リー
ジョン、日時グループ、MLPP 情報など)のセットを定義します。
(注)
デバイス プールは、Cisco Unified Communications Manager Administration の [デ
バイス プール設定(Device Pool Configuration)] ウィンドウで定義されます([シ
ステム(System)] > [デバイスプール(Device Pool)])。
• [電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)]:ドロップダウン リストから標準
Cisco Desktop Collaboration Experience SIP テンプレートを選択します。 テンプレートでは、
Cisco Desktop Collaboration Experience 上のボタンを設定し、各ボタンにどの機能(回線、
スピード ダイヤルなど)を使用するかを特定します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
244
Cisco Desktop Collaboration Experience の必須フィールドの設定
(注)
電話ボタン テンプレートは、Cisco Unified Communications Manager Administration
の [Phone Button Template Configuration)] ウィンドウで定義します([デバイス
(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [電話ボタン テンプレート
(Phone Button Template)])。 検索フィールドと [検索(Find)] ボタンを併用
して、設定されているすべての電話ボタン テンプレートとその現在の設定を検
索できます。
• [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)]:ドロップダウン リスト ボックスを
使用して、利用可能な共通の電話プロファイルのリストから共通の電話プロファイルを選
択します。
(注)
共通の電話プロファイルは、Cisco Unified Communications Manager Administration
の [共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)]
ウィンドウで定義されます([デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device
Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)])。 検索フィー
ルドと [検索(Find)] ボタンを併用して、設定済みのすべての共通の電話プロ
ファイルとその現在の設定を検索できます。
• [コーリング サーチ スペース(Calling Search Space)]:ドロップダウン リスト ボックス
を使用して、適切なコーリング サーチ スペース(CSS)を選択します。 コーリング サー
チ スペースは、ダイヤルされた番号がどのようにルーティングされるかを検索できるパー
ティション(利用可能な一連の電話帳のようなもの)のリストから構成されています。
デバイス用のコーリング サーチ スペースと電話番号用のコーリング サーチ スペースは併
用することができます。 電話番号の CSS は、デバイスの CSS に優先します。
(注)
コーリング サーチ スペースは、Cisco Unified Communications Manager
Administration の [コーリング サーチ スペースの設定(Calling Search Space
Configuration)] ウィンドウで定義されます([コール ルーティング(Calling
routing)] > [コントロールのクラス(Class of Control)] > [コーリング サーチ ス
ペース(Calling Search Space)])。 検索フィールドと [検索(Find)] ボタンを
併用して、設定されているすべてのコーリング サーチ スペースとその現在の設
定を検索できます。
• [ロケーション(Location)]:この Cisco Desktop Collaboration Experience に該当するロケー
ションを選択します。
• [オーナーのユーザ ID(Owner User ID)]:ドロップダウン リスト ボックスから、割り当
てられた Cisco Desktop Collaboration Experience ユーザのユーザ ID を選択します。
b) このウィンドウの [プロトコル固有情報(Protocol Specific Information)] ペインで、ドロップダ
ウン リストから [デバイス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] を選択しま
す。 Cisco Desktop Collaboration Experience のセキュリティ機能を有効にするには、デバイス タ
イプとプロトコルに応じた新しいセキュリティ プロファイルを設定し、Cisco Desktop Collaboration
Experience に適用する必要があります。
プロファイルに含まれている設定を確認するには、[システム(System)] > [セキュリティ プロ
ファイル(Security Profile)] > [電話セキュリティ プロファイル(Phone Security Profile)] の順
に選択します。
(注)
企業全体のセキュリティ戦略に基づいてセキュリティ プロファイルを使用しま
す。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
245
Cisco Desktop Collaboration Experience の必須フィールドの設定
c) [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 2
回線を設定します。
a) [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、ウィンドウの左ペインにある [回線 1(Line
1)] をクリックします。 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウが表
示されます。
b) [電話番号(Directory Number)] フィールドで、ダイヤル可能な有効な番号を入力します。
(注)
[ユーザの設定(User Configuration)] ウィンドウの [電話番号(Telephone Number)]
フィールドに表示されるのと同じ番号を入力します。
例:上の例で、26640 はユーザ John Doe の電話番号です。
c) [ルート パーティション(Route Partition)] ドロップダウン リストから、電話番号が属するパー
ティションを選択します。 電話番号へのアクセスを制限しない場合、パーティションに対して
[<なし>(<None>)] を選択します。
d) [コーリング サーチ スペース(Calling Search Space)] ドロップダウン リスト([電話番号の設
定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [電話番号の設定(Directory Number Settings)]
ペイン)から、適切なコーリング サーチ スペースを選択します。 コーリング サーチ スペース
は、この電話番号からコールを発信できる番号を検索するための、パーティションのリストで
構成されます。 選択した値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
e) [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [コール転送の設定(Call
Forward Settings)] で、項目([不在転送(Forward All)]、[話中転送(内部)(Forward Busy
Internal)] など)と、それに対応するコールの送信先を選択します。
例:内線コールと外線コールがビジー信号を受信した場合に、この回線のボイス メールに転送
するには、[コール転送の設定(Call Forward Settings)] ペインの左側の列で、[話中転送(内
部)(Forward Busy Internal)] と [話中転送(外部)(Forward Busy External)] の横の [ボイス
メール(Voice Mail)] ボックスをオンにします。
f) [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [デバイス...の回線 1(Line 1
on Device...)] ペインで、次の項目を設定します。
• [表示(内線発信者 ID フィールド)(Display (Internal Caller ID field))]:このデバイスの
ユーザの姓と名を入力します。入力した名前は、すべての内線コールに表示されるように
なります。 このフィールドを空白にして、電話機の内線番号をシステムに表示させるこ
ともできます。
• [外線電話番号マスク(External Phone Number Mask)]:この回線からコールを発信したと
きに、発信者 ID 情報の送出に使用される電話番号(マスク)を指定します。
最大 24 個の番号と文字「X」が入力することができます。 X は電話番号を表し、パター
ンの最後に使用する必要があります。
例:上に示す john doe の内線番号の例で、マスクを 408902XXXX と指定すると、内線
6640 からの外線コールには、発信者の ID 番号 4089026640 が表示されます。
(注)
この設定は、右側の [共有デバイス設定の更新(Update Shared Device Settings)]
チェックボックスをオンにし、[選択対象を反映(Propagate Selected)] ボタン
をクリックしない限り、現在のデバイスにしか適用されません。(右側のチェッ
クボックスは、この電話番号を他のデバイスと共有している場合のみ表示され
ます)。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
246
エンド ユーザの最終設定手順の実行
g) [保存(Save)] をクリックします。
h) このウィンドウの下部にある [エンド ユーザの関連付け(Associate End Users)] をクリックし
て、設定している回線にユーザを関連付けます。
[検索(Find)] ボタンと各種検索フィールドを使用してユーザを見つけた後、ユーザ名の横の
ボックスをオンにし、[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。 [電話番号の設定
(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [回線に関連付けられているユーザ(Users
Associated With Line)] ペインに、ユーザ名とユーザ ID が表示されます。
i) [保存(Save)] をクリックします。
これでユーザが、Cisco Desktop Collaboration Experience の回線 1 に関連付けられています。
j) Cisco Desktop Collaboration Experience に 2 番目の回線がある場合は、回線 2 を設定します。
k) ユーザをデバイスに関連付けます。
• [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] の順に選択します。
• 各種検索ボックスと [検索(Find)] ボタンを使用して、追加したユーザを探します(例:
doe という姓で検索)。
• ユーザ ID(例:johndoe)をクリックします。
[エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示されます。
• [デバイスの割り当て(Device Associations)] をクリックします。
• [検索(Search)] フィールドと [検索(Find)] ボタンを使用して、ユーザに関連付けるデ
バイスを見つけます。 デバイスを選択し、[選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] を
クリックします。 これでユーザがデバイスに関連付けられます。
• 画面の右上にある [ユーザの設定に戻る(Back to User)] 関連リンクの横の [移動(Go)]
ボタンをクリックします。
ステップ 3
エンド ユーザの最終設定手順の実行, (247 ページ)に進みます。
エンド ユーザの最終設定手順の実行
[エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ページが表示されていない場合は、[ユーザ管理
(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] の順に選択して、設定の最後の作業を行いま
す。 [検索(Search)] フィールドと [検索(Find)] ボタンを使用してユーザ(例:John Doe)を見
つけた後、ユーザ ID をクリックして、そのユーザの [エンド ユーザの設定(End User Configuration)]
ウィンドウを開きます。
[エンド ユーザの設定(End User configuration)] ウィンドウで、次の手順を実行します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
247
エンド ユーザの最終設定手順の実行
手順
ステップ 1
画面の [電話番号の割り当て(Directory Number Associations)] ペインで、ドロップダウン リスト
からプライマリ内線を設定します。
ステップ 2
[権限情報(Permissions Information)] ペインで、[ユーザ グループ(User Group)] ボタンを使用し
て、このユーザを任意のユーザ グループに追加します。
たとえば、[標準 CCM エンド ユーザ(Standard CCM End Users)] グループとして定義されたグ
ループにユーザを追加することもできます。 設定されているすべてのユーザ グループを表示す
るには、[ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ グループ(User Groups)] の順に選択しま
す。
ステップ 3
[保存(Save)] をクリックします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
248
第
V
部
Cisco Desktop Collaboration Experience のメン
テナンスおよびサポート
• メンテナンス, 251 ページ
• 社内サポート Web サイト, 255 ページ
• 各言語ユーザのサポート, 259 ページ
第
13
章
メンテナンス
• Cisco Desktop Collaboration Experience のリセット, 251 ページ
• 代替イメージの起動, 253 ページ
• データの移行, 253 ページ
• デバッグ ログのプロファイル, 253 ページ
Cisco Desktop Collaboration Experience のリセット
Cisco Desktop Collaboration Experience をリセットすると、各種の設定およびセキュリティ設定をリ
セットまたは復元したり、デバイスにエラーが発生している状態から復旧したりすることができ
ます。
次の手順では、実行可能なリセットのタイプについて説明します。
(注)
次に説明する 3 通りの方法は、すべてのユーザ データを削除し、デバイスからすべての設定
をリセットします。
リセットを実行すると、Cisco Desktop Collaboration Experience 上で次のことが行われます。
• ユーザ設定:デフォルト値にリセットされます。
• ネットワーク設定:デフォルト値にリセットされます。
• コール履歴:消去されます。
• ロケール情報:デフォルト値にリセットされます。
• セキュリティ設定:デフォルト値にリセットされます。これは、CTL ファイルの削除と、
802.1x デバイス認証パラメータの「無効化」への変更が含まれます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
251
Cisco Desktop Collaboration Experience のリセット
(注)
工場出荷時の状態にリセットするプロセスが完了し、ホーム画面が表示されるまで、Cisco
Desktop Collaboration Experience の電源を切らないでください。
手順
次のいずれかの操作で Cisco Desktop Collaboration Experience をリセットできます。 状況に応じて
適切な操作を選択します。
• 方法 1:キー入力シーケンス
この方法は、デバイスが PIN またはパスワード ロックでセキュリティ保護されているデバイ
スで、PIN/パスワードを紛失した場合に使用する必要があります。 次の手順を実行して、
ブートアップ時に Cisco Desktop Collaboration Experience をリセットします。
1 デバイスをオフにするには、ロックボタンを押し続けます。
2 # を押した状態で、デバイスがオンになるまでロックボタンを押します(# キーを押し続
けます)。
3 メッセージ受信インジケータ(MWI)が赤く点滅したら、# キーを放します
4 (順番に)1、2、3、4、5、6、7、8、9、*、0、# を押します。 このキー シーケンスを入
力しているときに、MWI ライトが停止している場合は、起動する必要があります。
成功した場合は、MWI が赤く 3 回点滅してユーザ データがクリアされたことを示しま
す。 その後、デバイスは通常の起動プロセスを続行します。
• 方法 2:Android アプリケーションの設定
1 ホーム画面から、[アプリケーション(Application)] ボタンをタップし、設定アプリケー
ションを起動します。
2 [バックアップ/復元(Backup/Restore)] > [データの初期化(Factory data reset)]を選択し
ます。
(注)
デバイスに PIN またはパスワードが設定されている場合、リセットを続行する
前に入力する必要があります。
• 方法 3:Cisco Unified Communications Manager Administrator Web GUI
1 [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] ウィンドウから、[デバ
イスのワイプ(Wipe Device)] を有効にします。
2 デバイスの消去を行うには、管理 GUI から設定の適用、再起動、リセット コマンドを実
行します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
252
代替イメージの起動
代替イメージの起動
手順
ステップ 1
電源を切断して、デバイスをオフにします。
ステップ 2
* キーを押し、電源を接続します。
ステップ 3
メッセージ LED が点灯するまで * キーを押したままにします。
ステップ 4
メッセージ LED が 3 回点滅したら、* キーを放します。
デバイスは代替イメージを使用して起動します。
データの移行
データ移行機能により、電話機ファームウェアのアップグレードの後で既存データの非互換性が
ある場合、出荷時の状態へのリセットが必要とされないことが保証されます。
(注)
電話機のファームウェアをダウングレードした場合、データが失われる可能性があります。
新しいファームウェア リリースにアップグレードした場合、データを失うことなしに、以前
のリリースに戻すことができない場合があります。
以前の電話機のファームウェアにダウングレードし、電話機がデータを移行できない場合、アラー
ムを受信します。電話ユーザにデータをバックアップするように指示するか、電話機のリモート
ワイプを実行します。 電話機をCisco Unified Communications Managerに登録すると、電話機は前
の出荷時の状態へのリセット、オーバーライドの移行、ダウングレード、再起動を検出します。
電話機が再起動されると、ダウングレードしたファームウェアをロードします。
デバッグ ログのプロファイル
電話機または電話機グループ用に、デバッグ ログのプロファイルをリモートで有効にすることが
できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
253
デバッグ ログのプロファイル
呼処理のデバッグ ログ プロファイルの設定
手順
ステップ 1
個々の電話機設定ページまたは [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ページの [プ
ロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] セクションに移動します。
ステップ 2
[ログのプロファイル(Log Profile)] をチェックし、ドロップダウン メニューのリストから [テレ
フォニー(Telephony)] を選択します。
ステップ 3
変更を保存します。
ステップ 4
ユーザはデバッグロギングが通知領域で有効になっていることを通知されます。ユーザは、詳細
情報のメッセージを展開することはできますが、通知を削除することはできません。
デバッグ ログ プロファイルのデフォルトへのリセット
手順
ステップ 1
個々の電話機設定ページまたは [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ページの [プ
ロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] セクションに移動します。
ステップ 2
[ログのプロファイル(Log Profile)] をチェックし、ドロップダウン メニューのリストから [テレ
フォニー(Telephony)] を選択します。
ステップ 3
ドロップダウン メニューのリストから、[デフォルト(Default)] を選択し、すべてのデバッグを
デフォルト値にリセットします。 これには、Android Debug Bridge から手動で設定されたデバッ
グが含まれます。
ステップ 4
変更を保存して適用します。
ステップ 5
現在のデバッグ レベルを保持するには、ドロップダウン メニューのリストから、[プリセット
(Preset)] を選択します。
ステップ 6
変更を保存します。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
254
第
14
章
社内サポート Web サイト
• Cisco Desktop Collaboration Experience のユーザ サポート, 255 ページ
• ユーザ オプション Web ページへのアクセス方法, 257 ページ
• サービスへのサブスクライブおよび機能のセットアップ, 257 ページ
• ユーザ ボイス メッセージング システムへのアクセス, 257 ページ
Cisco Desktop Collaboration Experience のユーザ サポート
Cisco Desktop Collaboration Experience の一部の機能を正常に使用するには、ユーザがシステム管理
者やシステム管理者のネットワーク チームから情報を入手したり、サポートを受けるためにシス
テム管理者に問い合わせたりできる必要があります。 支援を求める際の連絡先の担当者の名前、
およびそれらの担当者に連絡する手順をエンド ユーザに提供しておく必要があります。
シスコは、Cisco Desktop Collaboration Experienceデバイスに関する重要な情報をユーザに提供する
内部サポート サイトに Web ページを作成することを推奨します。
問題レポート ツール
Cisco Desktop Collaboration Experience では、内蔵のレポート ツール(問題レポート ツール)によ
り、デバイス関連の問題に対するサポートが提供されます。 ツールにアクセスするには、[設定
(Settings)] > [デバイスについて(About device)] > [Cisco Collaboration Problem Reporting Tool] を
選択します。
(注)
Problem Report Tool によって生成された電子メール メッセージは、Cisco Desktop Collaboration
Experience DX600 シリーズ デバイスで問題を修復する場合に Cisco TAC が必要とします。
Cisco Desktop Collaboration Experience ユーザ、Problem Report Tool にアクセスし、次の情報を与え
ることで、デバイスに関する通知を発行できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
255
Cisco Desktop Collaboration Experience のユーザ サポート
• 問題が発生した日付を選択します(このフィールドは、ツールが起動された日付に自動入力
されます)
• 問題が発生した時刻を選択します(このフィールドは、ツールが起動された日付に自動入力
されます)
• 問題のあるアプリケーションを選択します。 問題のあるアプリケーションが不明な場合は、
[なし(None)] を選択します。
• 問題の説明(確認された予期しない動作を引き起こす手順の簡潔な説明を含む)
• カスタマー サポートの電子メール アドレス(管理者から提供)
• [エラーレポートの作成(Create Problem Report)] をタップします。
(注)
カスタマー サポートの電子メール アドレスは、デバイス管理者の電子メール アドレスです。
カスタマー サポートの電子メール アドレスの設定
手順
ステップ 1
個々の電話機設定ページ、[共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ページ、または
[エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ページの [プロダクト固有の設定
(Product Specific Configuration Layout)] セクションに移動します。
ステップ 2
[カスタマー サポート用電子メール アドレス(Email address for customer support)] フィールドを
チェックし、デバイスの管理者の電子メール アドレスを入力します。
ステップ 3
変更を保存します。
電話限定モードでの問題レポート ツール
電話限定モードでは、問題レポートツールにより、ログおよびデバッグデータがローカルで生成
されます。これらは、デバイスの管理者に電子メールで送信されません。 その代わり、ユーザ
は、管理者がサービスアビリティ Web ページを通じてアクセスできるファイル名を付与されま
す。
アプリケーションのサポート
問題がデバイス障害かアプリケーションの問題かどうかを評価します。 問題がアプリケーション
関連である場合、サポート センターに直接お問い合わせください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
256
ユーザ オプション Web ページへのアクセス方法
ユーザ オプション Web ページへのアクセス方法
ユーザがユーザ オプション Web ページにアクセスできるようにするには、Cisco Unified
Communications Manager の管理ページを使用して、ユーザを標準 Cisco Unified Communications
Manager エンド ユーザ グループに追加しておく必要があります([ユーザ管理(User Management)]
> [ユーザ グループ(User Group)] の順に選択します)。 詳細については、次のマニュアルを参
照してください。
• 『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の、「User Group Configuration」
の章
• 『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Roles and User Groups」の章
サービスへのサブスクライブおよび機能のセットアップ
エンド ユーザは、Cisco Unified Communications Manager ユーザ オプション Web ページを使用し
て、さまざまなアクティビティを実行できます。 これらのアクティビティには、サービスへの登
録とアプリケーションのダウンロードが含まれます。 Web サイトを使用した Cisco Desktop
Collaboration Experience の設定に慣れていないエンド ユーザもいることに留意してください。 エ
ンド ユーザがユーザ オプション Web ページに正しくアクセスして使用できるように、できるだ
け多くの情報を提供する必要があります。
エンド ユーザには、必ずユーザ オプション Web ページに関する次の情報を提供してください。
• アプリケーションにアクセスするために必要な URL。 この URL は、次のとおりです。
http://<server_name:portnumber>/ccmuser/(server_name は Web サーバがインス
トールされているホストです)。
• アプリケーションにアクセスするために必要なユーザ ID とデフォルト パスワード。
これらの設定値は、ユーザを Cisco Unified Communications Manager に追加したときに入力し
た値と同じです(オプションのリセットとアップグレードのロード, (184ページ)を参照)。
• Web ベースのグラフィカル ユーザ インターフェイス アプリケーション、および Web ブラウ
ザを使用してそれにアクセスする方法についての概要。
• ユーザが Web ページを使用して実行できるタスクの概要。
ユーザ ボイス メッセージング システムへのアクセス
Cisco Unified Communications Manager Cisco Unified Communications Manager を使用すると、Cisco
Unified Communications Manager ボイス メッセージング システムなどのさまざまなボイス メッセー
ジングシステムと統合できます。各種システムと統合できるため、特定のシステムの使用方法に
関する情報をユーザに提供する必要があります。
次の情報を、各ユーザに提供してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
257
ユーザ ボイス メッセージング システムへのアクセス
• ボイス メッセージ システム アカウントへのアクセス方法。
(注)
Cisco Unified Communications Manager を使用して、プライマリとバックアップ
のボイスメール サーバを設定しておく必要があります。
• ボイス メッセージ システムにアクセスするための初期パスワード。
すべてのユーザが使用できる、ボイス メッセージ システムのデフォルト パスワードを設定
しておく必要があります。
• ボイス メッセージの受信が Cisco Desktop Collaboration Experience でどのように示されるか。
• Cisco Unified Communications Manager を使用して、メッセージ受信インジケータ(MWI)メ
ソッドを設定しておく必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
258
第
15
章
各言語ユーザのサポート
• Unified Communications Manager Endpoints Locale インストーラ, 259 ページ
• 国際コールのロギングのサポート, 259 ページ
Unified Communications Manager Endpoints Locale インストーラ
デフォルトでは、Cisco IP Phone は英語(米国)のロケール用に設定されます。 それ以外のロケー
ルで Cisco IP Phone を使用するには、そのロケール固有のバージョンの Unified Communications
Manager Endpoints Locale Installer を、クラスタ内の各 Cisco Unified Communications Manager サーバ
にインストールする必要があります。 ロケール インストーラは電話機のユーザ インターフェイ
ス用の最新版の翻訳テキストおよび国別の電話トーンをシステムにインストールし、Cisco IP Phone
に使用できるようにします。
リリースに必要なロケール インストーラにアクセスするには、http://software.cisco.com/download/
navigator.html?mdfid=286037605&flowid=46245 にアクセスし、お使いの電話機モデルに移動して、
Unified Communications Manager Endpoints Locale Installer リンクを選択します。
詳細については、『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』の「Locale
Installer」項を参照してください。
(注)
最新のロケール インストーラがすぐに利用できるとは限らないため、Web サイトの更新を継
続的に確認してください。
国際コールのロギングのサポート
ご使用の電話システムで国際コールのロギング(発信側の正規化)が設定されている場合、通話
履歴、リダイヤル、コールディレクトリの各エントリに通話場所の国際エスケープコードをあら
わす「+」記号が表示されることがあります。 電話システムの設定によっては、「+」記号ではな
く正しい国際ダイヤルコードが表示される場合があります。国際ダイヤルコードが表示されない
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
259
国際コールのロギングのサポート
場合は、必要に応じて、「+」記号を通話場所の国際エスケープ コードに手動で置き換えて番号
を編集した後にダイヤルします。 また、コール ログやディレクトリ エントリには受信コールの
完全な国際電話番号が表示され、電話機のディスプレイには国際コード(国番号)が省略された
国内用の短い番号が表示される場合もあります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 アドミニストレーション ガイド、リリース 10.1(2)
260
Fly UP