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2011年2月20日開催分 - 京都サンガFCオフィシャルサイト

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2011年2月20日開催分 - 京都サンガFCオフィシャルサイト
【日 時 】
2011 年 2 月 20 日(日)
13:30 ~ 15:00
【場 所 】
京都産業会館 8F シルクホール
【議 題 】
2011 シーズン開幕に向けて
【参 加 者】
ファン・サポーター
【出 席 者】
京都サンガ F.C.スタッフ
約 250 名
4名
【議 事 録】
皆様、本日はお休みの中、またお寒い中、ご来場いただき誠にありがとうございます。約 2 時間という短
い時間ではありますが、本ミーティングが皆様とクラブにとって有意義なものとなりますようお付き合いいただ
ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
本ミーティングを始めるにあたり出席者のご紹介をさせていただきます。まずは、代表取締役社長今井浩
志、そして GM 祖母井秀隆、スポーツディレクター細川浩三、最後に運営課の河島です。よろしくお願い
いたします。
本日のミーティングは皆様より事前に募集いたしました質問の中で多くありましたものについてお話をさせ
ていただきたいと思います。今回、この場での質疑応答はございません。また、音声映像機器などで録音
や録画につきましては、ご遠慮いただきますようご理解とご協力をいただきますようよろしくお願い申し上げ
ます。
それでは、代表取締役社長今井よりご挨拶をさせていただきます。
■㈱京都パープルサンガ 代表取締役社長 今井浩志 挨拶・説明
クラブ全体のご説明をさせていただきます。
12 月の末にサポーターズミーティングを開いてから約 2 カ月が過ぎ、新たなシーズンを迎えることとなりまし
た。本年もよろしくお願いいたします。
今シーズンを迎えるにあたりまして、J1 昇格、そして J1 に相応しいクラブにするためにはどうすれば良いか、
これまでの反省を踏まえ私自身真剣に考えました。
その結果、良いチームを創るにはしっかりとした舵取りができ、なおかつ高い知識と経験を持ったGMがどう
しても必要だと考えました。また、その大役は祖母井氏しかないと考え、クラブに来ていただきました。
チームに関しては、GM より後ほどご説明するとしまして、新たに強いサンガを作るための第一歩、その一年
目という考えで今シーズン取り組んで参りたいと思います。
チームは J1復帰が最大の目標にしておりますが、それと同時に今、力を入れている育成型クラブへのシフ
トを進めていきたいと思います。
その他の取り組みとしましては、地域密着ということを常々言っております。昨年もこの場でご説明しました
地域密着(ホームタウンを中心に我々が積極的に地域に出ていき、多くの方とふれあい、京都サンガを知
っていただくこと)と地域貢献(昨年から取り組んでいる小型家電や天ぷら油の回収、オレンジリボン活動
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を継続して行う)という地域に根差したクラブを目指しながら、地道な活動ではありますがこれを継続して
行っていきたいと思います。
昨年と比べ大きく変わりましたのは、これまでの京都市に加えて宇治市様・城陽市様・京田辺市様・向
日市様・長岡京市様の 5 市がホームタウントして増えたことです。
これにより京都サンガの活動範囲がさらに広がり、また、各団体様よりイベント開催協力のオファーを沢山
いただいております。我々ができることを地道に取り組んでいきたいです。
また、広報にも力を入れて、多くの方が西京極へご来場いただけるよう、積極的に告知を進めていかなけ
ればいけないと考えております。具体的には、地下鉄の四条駅の電飾看板の設置や京阪バスの車内に
告知ポスターを張っていただけること。KBS 京都様での試合告知などの PR をご協力いただけること。それ
から、これからの交渉ではありますが、アルファステーション様で京都サンガの情報番組を平日の朝 8 時前
後の約 10 分間の枠を設けていただきたいと考えております。
以上のような、様々な形で情報発信していきたいと考えております。
さて、皆様から頂戴しましたご質問で多かったものにお答えさせていただきます。
① クラブ経営・状況に対するご質問
私自身が厳しいと申しておりましたため、皆様には大変ご心配をお掛けしておりました。京都サンガ
は、12 月末で決算を迎えます。前期はこれまでの積み重ねがございましてそれを一気に吐き出し、ク
ラブとしては債務超過になると思います。
今期に関しましては、前期の収入に対して、やや少ない収入を計画しております。これは、収入の中
の J リーグ様からの分配金が J1 クラブと J2 クラブでは約半分ほどに落ち込みこむものですから、その
分のダウンとチケット収入が若干落ち込むことを予想しております。
そのほかのところは、クラブ全体で何とか頑張っていきたいと考えております。そして、これまでの様々な
ものを整理することができまして、利益の方は計画ではございますが、債務超過を解消できるのでは
ないかと考えております。Jリーグの昇格規定には、債務超過がありますと昇格ができないことになって
おりますため、健全なクラブになるために今季で債務超過を解消することが大きな課題でございます。
それを成し遂げませんと成績でせっかく昇格してもこれでは J1 へ昇格できないという状況に陥ってしま
います。
この条件をクリアするためにも、クラブとしましては、全員が一丸となり取り組んでまいります。
どうぞ宜しくお願いいたします。
② スマートフォンに対する携帯サイトの対応
皆様もご存じのとおり、現在スマートフォンの需要が高まっております。
そういったニーズが高まるなか、京都サンガの携帯サイトの現状を申しますとスマートフォンでは閲覧す
ることができない状況です。しかし、J クラブの中でもスマートフォンにて携帯サイトを閲覧できるクラブが
ございます。ご質問のなかにもありましたが、スマートフォンでは、オフィシャルウェブサイトは閲覧できる
のですが、携帯サイトは閲覧できない状況となっております。携帯サイトを閲覧するためにはシステム
面で大掛かりな技術を用いなければいけないこと、閲覧するための技術導入に対して莫大な費用が
必要であると伺っております。また、弊社のサイトを運営していただいている業者にも伺いましたところ
課金システムがうまく機能していないとの報告も受けております。従いまして、各キャリア様もそこをまず
優先的に取り組んでいるとのことです。今後、スマートフォンが今以上に普及し、将来携帯サイトが閲
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覧できるシステムが確立すれば普及率とともに投資コストが下がってくるかと思います。京都サンガで
は、この件について重要な案件と捉え、調査、研究は引き続き行ってまいりたいと考えております。
■京都サンガ F.C. GM 祖母井秀隆 挨拶・説明
続きまして、祖母井 GM よりご説明いたします。
2 月からサンガに来まして、皆様よりいただきましたご質問に可能な限りお答えさせていただきます。私
は、いままでのサンガを良くは分かりません。しかし、この京都で大木監督も含め、今年のモットーがチェン
ジなので、サンガの伝統は残しつつ素晴らしいところは伸ばしてチェンジしなければいけないところは変えな
いといけないと考えております。京都に来て約 3 週間、トップチームや京都という町に触れ、また、先日のユ
ニフォーム発表会などを拝見しまして多くの方が興味や関心を持っていただいている。少し隣には高槻や
茨木を 30 分圏内にもつガンバ大阪、そして 1 時間行けばセレッソ大阪、さらにはヴィッセル神戸とそういう
環境の中で 4 回も降格しているにも関わらず京都を応援してくれるそういったファン・サポーターは紫にこだ
わりを持ち、そんな人たちが 10 年後、20 年後もずっと紫を応援してくれることは、本当にありがたい存在で
す。チケットを 1 枚買っていただくのがどれだけ大変か、そしてどれだけ苦労をするか・・・。試合が面白くなけ
ればチケットを買わない。これは当たり前ですよね。私や大木監督の仕事は、皆様に魅力あるサッカーを
提供することです。でも、スポーツは勝ち負けがついて回るもの、プロの世界はすなわち結果が全てでサッカ
ーは難しいスポーツだと思います。クラマーさんが言われた「シュピールクンスト」。それはどういうことかと言い
ますと「ゲームの魅力」をどう捉え「サッカーの芸術性」をどう捉えるかだと私は思います。他方では、「芸術
性」よりも「勝ち」だとおっしゃる方もいます。それも一つの考え方です。しかし、私は自分の経験がベースと
なっています。私のサッカーの原点は、「トータルサッカー」すなわち「流動性」を持ったサッカー。観る人が楽
しまないといけないと思います。堅守速攻と言われるサッカーで相手のミスを誘いそしてそこから得点をし
て、得点したらまた守る。そして1-0で勝っても面白くないと思います。皆様、どうでしょうか。攻めて攻め
るサッカーを目指す。そういうサッカーをどう展開しどう実践すれば良いのか、この難しい問題を回答へ導く
のは監督です。まずクラブにそういう意識がないといけないと思います。たとえば、育成は「リアクションサッカ
ー」をしている。でもトップは「アクションサッカー」をしている。その逆もあります。もう少し分かり易くご説明す
ると、皆様、押し相撲をご存じかと思います。昔は、勢いそのままに相手を押すやり方でしたが、いまは相
手の出方や様子を伺いながらチャンスがあれば一気に押し切る。という発想へ変わってきているのです。そ
れが今の子供たちにも同じことが言えます。思い切って相手にぶつかっていけない、相手の出方を見ながら
チャンスを伺う。それが近代サッカーすなわちリアクションサッカーなのです。それを体現しているのが、J2 のサ
ッカーであり、また、最近の欧州サッカーもそれが伺えるのが非常に残念に思っていることです。やはりある
程度リスクを冒してでも攻めることができるサッカーを私は目指しています。しかしながら、アクションサッカー
を実践することはそう簡単にはうまくいきません。今の大木監督は、ジェフ時代オシムさんと親交があり、皆
様にアクションサッカーを提供できる方だと思っております。とは言え、目指すものはスペインのバルセロナの
ように技術面や戦術面に対して優れていなければなりません。ドイツの方がよく言われるのですが、サッカー
はスイスチーズ(穴がボコボコ空いているチーズ)になってはいけない。サッカーというスポーツは穴が空いては
いけないもの。攻めに転じるとポジションに穴が必然と空いてきます。攻めれば攻めるほどボコボコに空いて
きます。人間は誰しも必ずミスをする動物でそのミスを相手に突かれ、空いた穴を攻められて失点をする。
若い指導者みな、プロの指導者として生きていくために、リスクを冒さず無難なやり方で戦う傾向がありま
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す。プロとは成績、結果がすべてであり、悲しいかなそれが現実なのです。これを変えることは相当な力が
必要です。そのためにも皆様がアクションサッカーを必要とし、スタジアムでそれをチームに望んでくれることが
変えることの一番の近道だと思います。私は、大木監督のサッカーをサポートします。最後に質の高いサッ
カーをするためには、個人の技術や能力を高めることが必要。選手には、大木監督のイメージするサッカー
を表現していただきたい。皆様、サンガのサッカーをどうぞよろしくお願いいたします。チームに対していただい
た質問についてですが、
① 工藤選手の怪我について
皆様からご心配をいただいております工藤選手に関しては、前十字を切ってしまい全治 6 カ月です。
② フィジカルコーチ有無について
フィジカルコーチに関しては、指導者の中にフィジカル面をトレーニングできる技術と経験を持った方が
おりますため、必要ないと考えております。
アクションサッカーをするための準備期においてはゲームを先取りできる頭を養うこと(アンティシペーショ
ン)が必要で、まずは選手自身の頭の中を鍛えることが重要だと思っております。選手たちは、それを
理解して取り組んでくれております。スタートしたばかりで選手たちは 100%ではありません。通常休み
明けには、有酸素的かつ持久的なフィジカルが基本的なのですが、大木監督やオシムさんの考え
は、ボールを使っていかにフィジカルや戦術を鍛え上げるかという方法論を持っており私もそれを推奨し
ております。しかしながら、指導方法にはそれぞれメリットやデメリットがあり、一概にこれが正しいとは
言えません。ひとつメリットとして、京都は新しいチームなのでフィジカルだけを一生懸命やるよりもそうい
った実践に近いトレーニングを行うことで「コンビネーション」や「コミュニケーション」がとれると思います。
ただ走るだけでは監督が描くアクションサッカーを実践できないと考えます。
■そのほかにいただいたご質問に対して(事業部運営課より説明)
① 入場禁止処分の解除サポーターグループについて
入場禁止グループについては、2 月 15 日付のホームページにて掲載しご報告させていただきましたと
おり 3 月 5 日のアウェイ水戸戦より入場禁止処分を解除することにいたしました。このグループに対し
て色々な感情をお持ちの方やクラブに対して処分解除の決定については不満の方がいらっしゃるかと
思います。クラブとしましてはグループの謝罪など深く反省していることが認められたので今回の決定に
いたりました。今後彼らの行動は注目されると思います。そしてそれは彼ら自身も認識していると思い
ます。今までの経緯も含め皆様にご不安やご心配をおかけするかと思いますが、共に闘う仲間として
我々は二度と無いよう彼らの行動を信じるしかありません。我々としましては、皆様も含めクラブを応
援してくれる仲間だと信じて見守り続けたいと思います。
② ホームとアウェイの入れ替え(J リーグの規定に戻す)について
入れ替えた理由としましては、まずは、ホームゴール裏側の席とフレンズスクエアとの距離が離れてい
て、ホーム側のファン・サポーターの皆様が有効活用できていないこと。そして、試合運営面においてロ
ッカールームからの選手・スタッフの各種導線が交差するなどして歪な状況になっていたことが主な理
由です。ゴール裏の収容人数が狭くなることによってアウェイサポーターが多く来場される試合は、アウ
ェイの雰囲気なることをご心配される恐れもありますが、そこは我々の努力で可能な限り紫で染め上
げたいという思いであります。
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以上が質問いただきました内容と質問に対する回答ならびに説明となります。
今回多くの質問ならびにご意見をいただきました。この場を借りて御礼申し上げたいと思います。ありがとう
ございました。
以上を持ちましてサポーターズミーティングを終了いたします。ありがとうございました。
以上
㈱京都パープルサンガ
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