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産業活性化ビジョン【全体版】(PDF:2.4MB)

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産業活性化ビジョン【全体版】(PDF:2.4MB)
産
業
活
性
化
ビ
ジ
ョ
ン
~十勝圏域の一体的な産業振興の取組みに向けて~
平成 24年3月
財団法人
十勝圏振興機構(とかち財団)
目
は
次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
じ
め
に
十勝地域は広大な十勝平野を中心とした清らかな水や、全国有数の日照時間など豊かな自然
1
の恵みを受けて、基幹産業である大規模な農業が展開されている。耕地面積 26 万 ha を有し、
1.ビジョン策定の趣旨・目標年次等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
農業産出額も約 2,500 億円を誇っており、農業を基幹とする第 1 次産業と関連する食品加
工・製造業・小売業等の第 2・3次産業により発展してきた経緯がある。一方で、十勝地域の
2.十勝が目指すべき産業振興のあり方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
付加価値率は、製造業全体で全道平均を上回っており、なかでも、食料品製造業の付加価値率
も全道平均より高い傾向にあるものの、その推移を見てみると、平成 13 年をピークに減少傾
3.とかち財団の果たすべき役割の基本的な方向性・・・・・・・・・・・・・・ 3~6
向にあることなど、諸課題の発生が見られる。
また、現在、経済のグロ―バル化の進展、アジア諸国の経済発展など、十勝の産業・経済を
4.とかち財団の事業の展開方向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7~9
取り巻く環境は、大変厳しい状況にある。更に、農業分野においては、WTO 交渉や 2 国間に
5.公益法人制度改革に向けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
よる EPA や FTA 等の交渉による農畜産物の関税率引き下げなどに加え、TPP(環太平洋パ
ートナーシップ協定)への参加が検討されるなど、経営基盤の強化や生産技術の向上等、力強
い農業基盤づくりを進めることが求められている。
このような状況の中、北海道をはじめとして、帯広市、十勝地域内の各町村では、様々な理
念やビジョンが策定されている。特に、十勝地域の中核都市である帯広市では「フードバレー
とかち」、「産業振興ビジョン」、更には広域連携に係る事業として「定住自立圏」形成を目指
参考資料)
した取組み、「国際戦略総合特区」構想などが挙げられる。これらのビジョン・理念には、今
参考資料1:ビジョン策定のスケジュール概要・・・・・・・・・・・・・・・
12
後の十勝圏域は、地域の特性や優位性などの強みを活かして、農林漁業及び関連産業を中心に、
産業間の連携を強化し、技術力の向上、地場企業の育成などを図るとともに、付加価値の高い
参考資料2:とかち ABC プロジェクトの事業概要・・・・・・・・・・・・・・
13
商品開発や起業化などを促進し、域外市場産業の育成などを通して、地域の産業振興や雇用の
拡大を図っていく必要があるものと謳われている。
参考資料3:とかち財団の支援概要(現状)
・・・・・・・・・・・・・・・ 14
こうした広域エリアである十勝圏域一体を強く意識した産業振興に係る積極的な動きを受
け、財団法人 十勝圏振興機構(以下、
「とかち財団」という。
)は、地域の動向を充分踏まえ
「フードバレーとかち」推進プラン(案)・戦略プラン(素案)
参考資料4:
て、本地域の一体的かつ戦略的な産業振興支援策の構築をめざし、ビジョンを策定することと
概要版・・・・・ 15
したものである。
1
たっては、基礎的な活用とともに整合性を図っていく。
1.ビジョン策定の趣旨・目標年次等
(1)
また、これらのプランを効果的に推進する手段となる「定住自立圏」や「国際戦略総合特
策定趣旨
区」の取組みについて、併せて連携していく。
「フードバレーとかち」を代表とする十勝圏域の産業振興に係る新たな計画策定等の
動きを的確に捉え、これらに示された本地域が抱える様々な課題を解決するため、農林漁
参考として、推進プランの骨格を抜粋して、
「資料1」として別掲する。
業を核とした地域産業の総合的な支援をすることにより、活力ある地域社会の形成に資す
ビジョンが、推進プランにおいて、産業振興の基本方向に係る具体戦略として捉える部分は、
以下の3つの展開方策である。
ることを目的にビジョンを策定するものである。
(2)
(1)
目標年次
策定手法
「食の価値を創出する」
資料1:推進プランの骨格(帯広市
平成 23 年 6 月に理事会・評議員会に報告したビジョン素案をベースに、理事・評議員
を構成員とする「あり方検討委員会」による検討を軸に、管内関係機関の意見等を参考に
加えながら、策定したもの。
(4)
(2)
(3)
「十勝の魅力を
売り込む」
平成 24 年度~28 年度(5 カ年)
(3)
「農林漁業を成長産業にする」
策定後の進行管理
策定後、ビジョンを基に実施する事業を効率的にかつ効果的に推進するために、PDCA
サイクルによるマネージメント手法を用いて継続的な点検等を行い、それぞれの取組みの
進捗状況や社会経済環境の変化等に対し、適宜、見直しを図っていく。
2.十勝が目指すべき産業振興の基本方向
平成 5 年設立のとかち財団、その翌年に設置された北海道立十勝圏地域食品加工技術セ
ンターは、北海道の新長期総合計画(S63~H9)に位置づけられた「農業地域産業複合拠
点戦略(農業コンプレックス)
」に基づくものである。
その目指す姿は、「農業や関連産業に関する先端技術の開発や情報の拠点をつくり、農業
の生産性を高め、関連産業を育成して地域産業の高度化・複合化を進める」ことにある。
こうした地域づくりの基本方向は、管内の様々な事業活動へと結びついており、今後も、
その理念は変わるものではないものと捉えている。
帯広市が策定した「フードバレーとかち推進プラン(案)」
(以下、
「推進プラン」という。
)
及び「フードバレーとかちの施策展開(戦略プラン)
(素案)
」においては、地域産業の現状
や課題を含め、今後の取組みなど基本的な整理がなされていることから、ビジョン策定にあ
2
フードバレーとかち)
等の各工程に繋げていくことを“地域ニーズに応える「ものづくり支援」の基本姿
3.とかち財団の果たすべき役割の基本的な方向性
(1)
勢”として、一層の強化を図っていく。
とかち財団のこれまでの取組みとその成果
ウ.食品系と工業系の連携
とかち財団は、平成 5 年 8 月に、北海道新長期総合計画の戦略プロジェクトの一つと
して設立され、機能性食品の開発、バイオマスの有効活用など、農林漁業を核に地域の特
農林漁業の一次産業を支える農業機械等により収穫した農畜水産物が二次産業の
産物や食材の高付加価値化向上等の支援を通して、地域産業の高度化・複合化の促進に向
食品加工に繋がっていく連携は既にあるが、今後更に、二次産業の食品加工機械への
けた取組みを進めてきた。
展開による直結的な繋がりに発展させ、地域特性を生かした連携性(クラスター形成)
を高めていく。
その間地域の産業振興発展に向けて、食の加工に係る研究開発や販売促進などによる
エ.専門性を生かした人材養成
「ものづくり支援」及び産学官金や異業種ネットワークの連携支援などによる「地域連携
支援」を両輪に、専門の研究員とコーディネーターの配置による実動かつ連携力を生かし
地域における食品加工技術の専門職員、施設等の機能を有していることから、時代
た総合的な支援(産業支援コーディネート)により、その成果を十勝地域に還元する重要
に沿った地域ニーズを捕捉しながら、他の機関では対応できない専門性の高い人材養
な役割を果たしてきた。
成の取組みを強化する。
オ.基礎データベースの構築と公開
具体の成果事例については、資料 2 として別掲する。
(2)
地域一体的な産業振興支援として、成果事例や食材等、地域内の基礎データベース
果たすべき役割の基本的な方向性
の構築と公開は、PR効果を含め、多角的に活用できる効果的な IT ツールであること
こうした今までの取組みや成果等から、今後も、
「ものづくり支援」及び「地域連携支援」
から、順次構築し公開利用を進めていく。
は互いに連携しながら、地域の産業振興の支援の柱として必要不可欠であるが、推進プラン
②
等の展開方策と連携をとり、地域資源の有効活用や環境への対応を含め、他の地域にはない
ア.プロジェクト事業等を活用した成果浸透
十勝の資源・特性などの優位性を活かし、「食」と「農林漁業」を柱とした地域産業振興を
「食」と「農林漁業」に「環境・エネルギー」の視点を融合した十勝型フードシス
総合的かつ効果的に進めていくためには、産学官金・農商工連携による事業展開など、十勝
テムの形成を目指し、生産、加工、流通、消費まで地産地消(地域循環)型をベース
全体を底上げしていく地域一体的な取組みが一層重要となる。
に管外・道外・海外への販路拡大に繋げていく。
この基本的な考え方に基づき、とかち財団の今後の取り組むべき(果たすべき役割の基
具体手法としては、文部科学省の「地域イノベーション戦略支援プログラム(都市
本的な)方向性について、以下に整理する。
①
「地域連携支援」に係る取組みの方向性
エリア型)」の採択を受けた「とかちABCプロジェクト」(別紙
「ものづくり支援」に係る取組みの方向性
資料3、参考資料
2参照)の取組みを筆頭に、国や道からの受託や補助、あるいは、とかち財団単独の
ア.入口から出口までの一貫した支援
研究開発を組み合わせた成果を地域に浸透させ、持続的な生産活動に繋げていく。
「ものづくり」におけるマーケティングから販路開拓までの商品としての一生涯を
イ.産学官連携・交流の促進
各々の工程の場面で支援するとともに、各工程の課題等を後続の工程に生かしていく効
地域の産業振興の環境基盤整備として、産学官金等の交流によるネットワーク形成
果的な支援を図っていく。
の促進が重要であることから、専門ノウハウや「ものづくり支援」で培ったネットワ
イ.地域ニーズの把握を原点とした展開
ークを強みに産業支援のコーディネーター役として、様々な人材や、組織、機会、イ
企業等からの相談や企業訪問などを地域ニーズ捕捉の原点として捉え、研究開発支援
3
以上、基本的な方向性のイメージ図を「資料3」として、別掲する。
ベント等の「繋ぎ」を図っていく。
(3)
ウ.地域一体的なブランド形成
財政運営上の大きな課題として、財源確保がある。
付加価値の向上に向けて、十勝のブランド力を上げていくことは不可欠であるが、
今後は、
「食」=「観光」の地域特性を生かし、一次産品や加工品、観光資源などの個
財団の財源は、基本財産の運用益、北海道及び管内市町村の補助金・負担金、外部受
体ブランドに、十勝の歴史、自然、景観、ライフスタイルなどを盛り込んだ地域一体
託事業等によるもので占められることから、その使途はほぼ固定化しており、新たな研
的なストーリーを絡ませて、
「モノを売る」から「地域を売っていく」という地域セー
究開発の投資等に上乗せできることが困難な状況にある。
今後、時代や地域ニーズに対応したより積極的な事業展開に繋げることが可能な財源
ルスの観点を強化する。
の伸び代が持てるよう、自主財源確保に向けた手法等について、検討を進めていく。
また、「ものづくり支援」や「観光振興」、「物産振興」全領域にそのコンセプトを
共有し、地域一体的なブランド形成の支援に努める。
この基本的な考え方に基づき、「十勝ブランド認証機構」の取組みをはじめ、他の
機関が実施しているブランドの取組みを含めて、地域としてのブランド形成のあり方
について、並行して検討を進める。
エ.関係機関とのネットワークを生かした物産振興
出口支援となる販路開拓やPRなどの物産振興については、上記ウに記したとおり
「観光振興」の側面を強く持つことから、類似の事業を展開している関係機関と相互
に強み・弱みを理解し、棲み分けや協力体制を強化しながら、道内外はもとより海外
販路を含め、効果的な事業展開に努める。
オ.関係機関との連携協力体制の構築
食品系・工業系にかかわらず、管内外の公設試や大学等と相互の連携協力により、
効果的な支援を図るとともに、前述のとおり、「地域連携支援」の取組みにおいては、
関係機関との一層の連携協力が必要であることから、趣旨に賛同した関係機関により
発足した「意見交換会」を柱に具体の検討を進めていく。
③
財政運営の課題と方向性
共通的な取組みの方向性
以上、「ものづくり支援」及び「地域連携支援」の2つの取組みの方向性について整
理したが、それらに共通して強化すべき事項は、事業取組みの底辺というべき、財団一
体的な“広報広聴機能”である。
既に設置した内部の横断的な「かけはしプロジェクトチーム」において、具体の取組
み(特にPR関係)について検討を進めているが、順次展開していく。
4
○技術相談・技術指導
資料2:「ものづくり支援」における成果事例
●食関連
●機械工業関連(食関連以外)
・H22 技術相談・指導件数:323 件
・H22 技術相談・指導件数:302 件
300
180
160
250
140
120
200
100
企業訪問
80
150
指導・相談
食品加工相談件数
現地技術指導件数
60
40
100
20
0
50
H19
H20
H21
H22
0
H19
H20
H21
H22
【「地域連携支援」における成果事例】
○ヒューマンネット十勝(産学官金、異業種連携促進)
平成 14 年度 7 月に第一回目を開催、平成 23 年度 3 月末で通算 41 回の開催実績がある。
○十勝ブランド認証事業(地域中小企業の技術力向上、販路拡大)
平成 19 年度に認証機構を発足後、チーズ部会およびパン部会設立。平成 22 年度
に菓子部会の設立、これまでに 3 部門を併せて 200 品以上が認証を受けている。
【研究に係る成果】
○共同研究実績数(産学官連携共同研究による地域中小企業の技術力向上)
25 件
(外部資金導入研究を含む:文部科学省、北海道、北海道経済産業局、環境省、農林水産省等)
○特許取得件数
3件
5
資料3:基本的な方向性のイメージ図
6
イ.十勝産業振興センター
4.とかち財団の事業の展開方向
十勝地域の産業構造の強化を図るため、地域の優位性を活かした産業(農業機械分
前述のとかち財団の果たすべき役割の基本的な方向性に基づき、ここでは、より具体的な
事業の展開方向を整理する。
野)、経済波及効果の高い加工組立型工業、これらを支える基盤技術産業等、地域の振
(1)
「ものづくり支援」
興に向けた試験研究や技術開発を推進する。言いかえれば、十勝地域の産業技術の高
「ものづくり」には、研究開発から始まり、製品化する上での技術的課題の解決、製造
度化を支援することにより、中小企業の競争力の強化を図るとともに、企業立地の促
技術の移転、技術相談、技術指導および技術研修等の様々な課題が存在する。また、商品
進を図り、十勝地域の経済構造の転換を図ることである。
化されたものについては、販路開拓のための PR、販売促進のための様々な企画が必要と
また、中長期的目標として、食を中心とした産業との連携を図ることによる地域内ク
なってくる(地域連携支援)。本章では、この「ものづくり」に関する一連の流れの中、
ラスター形成の促進をめざし、これまで地域になかった新しい分野である食産業関連機
特に、研究開発に係る様々な場面での支援について、両センター(食品系、機械系)の業
械等についての検討を行っていく。
②
務について記載する。
①
試験研究の展開方向
ア.十勝圏地域食品加工技術センターの試験研究課題の設定について
両センターの基本機能
試験研究事業では重点取組み事項に基づき、ものづくり支援として、地域の企業等
ア.十勝圏地域食品加工技術センター
十勝地域における、地域固有のニーズを収集するとともに、企業や関係団体など、
からのニーズに応える研究課題を収集し、地域食品素材を用いた高付加価値化食品の
様々な場面での専門的なニーズを収集する。収集されたニーズからの研究課題の設
開発支援、商品開発力の基盤構築に寄与する技術支援・評価系確立、公益性のある基
定と実施については、帯広市を始めとした、管内各町村で打ち出されているビジョ
礎研究等をバランス良く研究課題として選定する。
イ.十勝産業振興センターの試験研究課題の設定について
ン等を参考に、現状と将来方向等を踏まえた中で迅速かつ的確に対応方針を決定す
農業機械分野や経済波及効果の高い加工組立型工業、それらを支える基盤産業技術
る。
等の研究開発が重点取組み事項として挙げられる。特に、電子制御系技術と農業機械
食品工業は十勝地域全体の地域経済の担い手として大きな役割を果たしている。
分野、更には食産業関連機械等との融合技術開発を重点取組みテーマとして選定する。
今後更なる発展を図っていくためには、付加価値の高い食品づくりや付加価値生産
ウ.研究開発の進め方
性の高い企業活動、更には食の安全への確かな対応を図っていくことが必要である。
そのためには、地域の特性や優位性を活かした中で、研究開発の重点化を図る。具
それぞれの研究課題については、PDCA サイクルによるマネージメント手法を用い
体的には、三つの研究開発の展開方向が考えられる。一つは、十勝地域の様々な資
て、課題や問題点の早期発見と適切な対処を行い、最大限の成果を追及する。また、
源(農畜産物あるいはそれらの未利用資源や食品加工副産物を含む)からの食品素
限られた人的資源の中で、効果的な研究開発を行うために、大学等の研究機関や先進
材の抽出・生産技術の確立が不可欠な要素である。二つめには、それら食品素材を
企業、更には地域の企業などと連携を行い、研究開発プロジェクトの実施など積極的
用いた付加価値性の高い加工食品の開発が必要である。三つめには、各中小企業の
に取り組む。
エ.外部資金を活用した研究の推進
商品開発力の向上を図るため、基盤技術力・評価系技術力の向上を強化することで
企業、大学、国等の研究機関および行政機関との連携を図り、公募型の研究、法人
必要である。これらの開発力が同時並行的にバランス良く進められることにより、
と企業等の技術や知見を活用した研究、企業等からの依頼による研究を積極的に推進す
十勝地域内の食品工業の発展が可能となる。
7
(2)
ることにより成果を地域に還元・浸透させ、持続的な生産活動に繋げていく。
「地域連携支援」
産業間の連携を強化し、地場企業の育成や創業・起業、域外からの企業の立地等に
また、時代や地域ニーズに対応したより積極的な事業展開を図る上からも、財源の確
積極的に支援していくことにより、地域の産業振興や雇用の拡大を図っていく。
保は必須事項であり、自主財源確保に向けた手法等についても検討を行っていく。
また、裾野の広い観光産業の振興との連動など、関係機関とのネットワークを強化
オ.研究成果の利活用の促進
することが地域産業全般への波及効果を高めることから、以下の具体事業については、
研究により得られた成果や知見について、成果発表会や研究会を開催するとともに、
展示会等にも出展する。更に、過去から蓄積してきた成果事例等のデータベース構築を
意見交換会等を通じて相互の状況を共有するとともに、地域連携に向けた課題の検討を
含め、IT 技術を利用したホームページ等により広く情報を公開し、また、学会等での
進めていくべき事項として捉えるものである。
発表、学術誌等への投稿を行うなど積極的な普及に取り組む。
①
産・学・官の連携強化に関する事業
ア.
「十勝ブランド認証機構」への支援
カ.総合的な技術支援と地域への貢献
「安全・安心・美味しい」をキャッチフレーズに、基準を定めて十勝産加工食品
必要な知見や情報の蓄積を行い、多角的な視点から技術支援を推進する。
具体的には、相談態勢、現地技術支援態勢の強化を図る。
を認証する制度である。十勝産加工食品の付加価値向上を図るとともに、地域ブラ
複雑化・多様化する企業等からの相談に対しては、より迅速にかつ効率的な対応を図
ンド力の強化を目的とする。これまでに、チーズ・パン・菓子の 3 品目について認
証を行っているが、今後更なる品目の拡充を検討する。
るため、相談実績や技術情報のデータベース化を進めるとともに、他地域の研究機関や
更に、他の機関が実施しているブランド事業の取組みとの位置関係や今後のブラ
大学等の連携を強化し相談体制のワンストップサービス化を推進する。
ンド形成のあり方について、地域が共通認識に立つべきデザインの策定に向けて併
キ.依頼試験の実施、設備等の提供
せて検討を進める。
企業等からの依頼により、試験、分析、測定等を迅速かつ適切に実施するとともに、
イ.
「ヒューマンネット十勝」の主催
試験機器の設備及び施設を開放し、企業等の研究開発に必要な支援を行う。併せて、利
平成 14 年よりスタートし、これまでに 41 回の交流会を実施している。この事
用手続きの簡素化に取り組むことにより、利便性の向上を図る。
業の狙いは、誰でも参加可能な産学官交流促進の場を提供することにより、産業振
ク.人材の育成
興の基盤とも言うべき、多様な業種の人脈形成の支援にある。
研修会、研究会、セミナー等の開催及び製品を共同開発する事による実践的な取組み
を通じ、新しい知見や必要な技術を広く域内に普及し、併せて、企業等の技術者や地域
同業あるいは異業種と様々な人材が参画する「出会いの機会」の提供により、これ
産業の担い手の育成を支援する。具体的には、食の安全、生産管理、先端的な加工・分
までとは異なった新しい産業創出の可能性が期待されることから、ニーズを的確に
析技術など、付加価値の高い物作りに寄与するテーマを中心に設定する。
捉え継続的に事業を展開していく。
ウ.地域活性化に係る調査研究、イベントへの支援等に関する事業
また、他機関が実施する様々な人材育成関連事業についても、連携を密にするととも
とかち財団が支援を行って開発された製品等を市場に紹介する上で、イベントあ
に、カリキュラム、講義・実習等に積極的に参画することにより地域の産業に関わる人
るいは展示会等への参画を支援する。特に、機能性素材など、特化された市場をタ
材の育成を支援する。
ーゲットに実施されている展示会に絞り、新たな市場開拓に対する支援を行ってい
く。
8
また、従来より実施してきた
り、次世代農業地域としての産業モデル形成を推進する。
地域特産品の販路拡大等物産振興に関する事業につ
③
いては、関係機関とのネットワークを生かした効果的な事業展開に努める。
その他の留意点
ア.施設および設備の整備および活用
エ.その他産学官連携に係る事項
「ものづくり支援」、
「地域連携支援」において、課題解決が地域内で完結しない課
施設および設備の適切な維持管理および効果的な活用により、施設の長寿命化およ
題も多々あることから、他地域との連携強化は非常に重要な点である。特に、札幌、
び管理運営に関するコストの縮減に努めるとともに、中長期的な視点に立ち、施設の
函館、釧路、北見、旭川等の道内主要地域の支援機関との連携を密にする。
計画的な整備に取り組む。
イ.法令の遵守
オ.イノベーションシステム整備事業 地域イノベーション戦略支援プログラム(都市
役職員は、業務執行にあたり、常に、法令を遵守するとともに、中立性および公平
エリア型)
「食の機能性・安全性に関する高度な技術開発とその事業化によるアグリ・
性を確保する。
バイオクラスターの形成(とかち ABC プロジェクト)
」
ウ.安全管理
平成 17 年度から 3 年間「都市エリア産学官連携促進事業(一般型)」として事業
職員が安全な労働環境で業務に従事できるよう配慮するとともに、事故等の未然防
を実施し、平成 21 年度からは「発展型」として、5 カ年の予定で事業を推進してい
止に努める。
る。
エ.情報セキュリテイ管理
本事業は十勝地域の産学官が連携しながら、地域の農畜産物および加工副産物から
個人情報、企業情報等の職務上知り得た秘密事項について、漏えい防止策を講ずる
機能性素材の抽出技術と、農畜産物および加工食品の食中毒菌を検出するための簡易
とともに、適切な管理を行う。
検査技術を開発することが第一の目的である。更に、開発した技術を核として「食品
オ.情報の公開
検査ラボ」を構築し、当該施設を十勝アグリ・バイオクラスターの拠点として機能さ
開かれた支援機関として、適正な情報の公開および提供を行う。
せようとするものである。
以上、事業の展開方向のイメージ図を「資料4」として、別掲する。
今後は、事業の終盤戦を迎えることから、これらの成果を地域に浸透させ、持続的
な生産活動に繋げていく事業化への取組みを強化する。
②
5.公益法人制度改革に向けて
次世代農業地域としての産業モデル形成事業
民間非営利部門の活動の健全な発展を促進し、民による公益の増進に寄与するとともに、
十勝地域においては、規格外小麦などを利用したバイオエタノール製造をはじめ、
家畜糞尿などの農業廃棄物等を利用したバイオガス製造、廃食油を利用したバイオデ
主務官庁の裁量権に基づく許可の不明瞭性等の従来の公益法人制度の問題点を解決するため
イーゼル(BDF)製造、間伐材、農業廃棄物等を利用した木質ペレットの開発・実用
に、公益法人制度改革が進められている。
化が行われている。こうした環境関連産業分野は、今後新しいビジネスとして成長が
当該制度改革に基づき、とかち財団は、平成 23 年 6 月の理事会・評議員会において、
「公
期待できることから、様々な面からの振興を行う必要がある。特に、バイオエタノー
益財団法人」への移行を決議しており、平成 25 年 4 月の移行を目指し、所定の手続きを進
ルに関する再生可能エネルギー分野については、平成 16 年より製造実証試験から
めていく。
E3・E10 等の走行実証試験を 7 年間続けており、今後も更に十勝地域から生産され
るバイオエタノールについての新たな有効活用についても検討を行っていくことによ
9
資料4:事業展開のイメージ図
10
産業活性化ビジョン(案) 資料編
11
参考資料1:策定スケジュール
12
参考資料2:とかちABCプロジェクトの事業概要
13
参考資料3:とかち財団の支援概要(現状)
14
参考資料4:「フードバレーとかち」推進プラン(案)戦略プラン(素案)
フードバレーとかち推進プラン(案)の概要
フードバレーとかちの施策展開~戦略プラン~(素案)の概要
1 フードバレーとかちの施策展開(戦略プラン)について
□ 地域産業の現状
(1)十勝の農林水産業の現状
○推進プランの施策の柱立てに基づき、施策の取り組みの方向性を示すもの
農家1戸当たり平均耕地面積
( h a)
○約26万haの耕地面積
○年間2,000時間を超える日照時間
○EU農業圏水準の1戸当り平均耕地面積
○生産性の高い土地利用型農業
○十勝管内農業産出額は約2,500億円
○約1,100%の圧倒的な食料自給率
○総面積の約64%を占める森林面積
○平成21年度漁獲高は約67億円
○定住自立圏共生ビジョンに盛り込まれた関連事業や市町村が連携した取り組みを展開
60
58.8
55.8
45.7
○協議会のプラットフォーム機能を活用し、生産者や企業等との多様な結びつきにより推進
37.8
40
2 施策の取り組みの方向性
19.6
20
13.5
1.6
農林漁業を成長産業にする
0
(2)食・農林漁業関連産業の現状
全国
○製造品出荷額等に占める食料品製造業の割合は66.7%
○年間商品販売額の北海道内シェアが漸増
○観光客入込数の北海道内シェアは回復傾向
○道東自動車道やダブルトラッキング化などの活用
○成長分野である環境・健康・福祉・医療等の振興
(3)試験研究機関・研究開発等の現状
1,100
600
(%)
北海道
十勝
EU2 5
ド イツ
食料自給率(カロリーベース)
1,093
戦略1 生産振興 ~食料生産力を伸ばす~
○環境負荷軽減に配慮した環境保全型農業の取り組み
○地域の実情に即した経営多角化
○自給飼料生産の拡大と品質向上
○関係機関と連携した鳥獣害防止対策
○漁業特性等に合わせた稚魚等の放流、漁場の育成
○森林の整備・保全等と特用林産物の生産振興
1,000
500
400
195
200
172
185
121
100
0
77
39
全国
北海道
十勝
オーストラリア カナダ
フランス
ドイツ
61
78
120
69
戦略2 生産基盤整備
イタリア オランダ イギリス アメリカ
戦略3 担い手育成 ~未来を担う生産者を育てる~
○生産技術や経営管理手法等の研修実施等担い手育成
○農林漁業者、就業希望者への情報提供等新規就労・参
入者支援
○農林漁業と商工業の担い手の連携促進
戦略4
□ 「フードバレーとかち」の展開方策(3つの柱・19の施策)
製品・研究開発
十勝の魅力の発信
生産基盤整備
創業・企業立地
食・農林水産物情報の発信
担い手育成
経営基盤強化
観光振興
試験研究機関との連携
人材育成
物産振興
農林水産物の安全・安心の確立
ブランド化推進
流通・販路拡大
連携促進
食育の推進
関連産業群の集積
地産地消の推進
□
「フードバレーとかち」の基本方向
○食や農業に関する産業集積は、比較優位性があり競争力のある分野
○農林漁業と生産・加工・販売等の連携による十勝型フードシステム形成を推進
○十勝の経済成長戦略として推進しアジアの食と農林漁業の集積拠点を目指す
○フードバレーとかちの旗印のもとに、自主・自立の地域経済の確立を目指す
□
推進体制
○十勝管内の41関係団体等で構成する「フードバレーとかち推進協議会」を設立
○とかち財団と連携し、生産者・企業・団体等の総合窓口として、プラットフォーム機能、コーディ
ネーター機能を発揮
○各町村は生産者や企業等の相談や、協議会構成団体と連携して対応
○協議会の構成団体・機関等が連携し、食と農林漁業に関する取り組みを進めるための環境づくりを
推進
施策の取り組みの方向性
生産振興
~活力ある食生産の基盤をつくる~
○災害に強い農地整備、農業農村整備や治水等の取り組み
○生産基盤の適切な維持管理と生産性や収益性の確保
○品種特性等に応じた農産物集出荷施設等の整備促進
○水産業活動拠点となる水産基盤等の整備
○森林資源の維持造成
◯自らの意思と責任に基づき、地域産業の振興を通して発展基盤を強化する必要がある
◯経済のグローバル化の進展、世界的な食料需給環境の変化、食の安全・安心に対する関心の高ま
りにより、地球規模での環境問題等に対応する必要がある
◯地域特性や優位性等の強みを活かし、農業・関連産業を中心に、産業間連携強化の必要がある
◯付加価値の高い商品開発や、起業化等による域外市場産業の育成等を通して、産業振興や雇用の
拡大をはかる必要がある
◯十勝全体の産業に関する共通ビジョンが作成されていないことなどから、効果的な成果につなが
りにくい状況にある
◯十勝全体がスクラムを組み共通の戦略構築と合意形成をはかり、事業を展開する必要がある
十勝の魅力を売り込む
戦略6 製品・研究開発 ~とかちの食の価値を探り出す~
○研究成果や地域資源等を活用した新製品・技術等の
開発支援
○研究開発機能等を持つ(仮称)食・農・医連携セン
ターの整備
○企業間連携機会提供等による新製品・技術開発促進
十勝の魅力を売り込む
試験研究機関との連携
~知的機関とスクラムを組む~
○IT・AI技術等、先駆的農業の共同研究や連携強化
○開発中の新品種・技術の研究成果等の関係者への迅速な
提供
○産学官連携の取り組みや開発製品情報等を消費者などへ
提供
戦略5 農林水産物の安全・安心の確立 ~食の安全安心を確保する~
○適性施肥や耕畜連携、有機質資材活用等によるクリーン
農業の促進
○エコファーマー認定制度や北のクリーン農産物表示制度
等の認定や登録の促進
○家畜伝染病防疫対策や畜舎環境の配慮等の家畜衛生管理
の充実・強化
○GAPやHACCP等を導入した管理促進やトレーサビ
リティの促進
○食関連イベントと連携した農林水産物等の情報提供
○様々なメディアを活用した食や農林漁業関連情報の発信
○ビジネスマッチングによる商品情報提供や販路拡大
戦略15 観光振興 ~とかちに人を呼び込む~
○地域食材を活かした観光の振興
○産業と観光が結びついた産業観光促進
○観光案内所や鉄道駅、空港、道の駅等を活用した情報提供
○広域観光や滞在型・体験型観光の促進
○観光関連団体と連携したイベントや観光PRの促進
○支援制度等の情報提供、事業承継・事業再生の支援
○生産者や企業等の資金繰り制度の充実・周知
○企業等の新分野進出支援や経営多角化等の支援
戦略9 人材育成 ~とかちの食の価値を活かす人を育てる~
戦略16 物産振興 ~とかちのモノを売り込む~
○創業・起業、経営多角化等を担う人材育成
○製品開発技術講習の開催や製品開発スキルの向上促進
○農商工連携や6次産業化に資する人材育成
○経営力や生産性向上等の技能を持つ人材の育成・確保
○農林水産物・加工品等のPR促進
○商談会開催や展示会等出展支援による物産振興
○物産展開催等による農林水産物や加工品の販売促進
戦略17 流通・販路拡大
戦略10 ブランド化推進 ~とかちのブランド力を活かす~
戦略11 連携促進 ~プレイヤーの結びつきを深める~
○試験研究成果を活用する団体・企業等との連携促進
○生産者・団体・企業等との農商工連携機会の提供
○地域内外の関係団体・企業間の連携機会の提供
~とかちの食を国内外に広める~
○バイヤーとの商談機会提供等による販路開拓
○展示会・物産展、ビジネスマッチング等への出展支援
○農林水産物や食品等の輸出拡大促進
○十勝管内・他地域との流通網の整備促進
○港湾等の整備促進
○十勝ブランド認証機構支援、地場産品ブランド化促進
○企業や団体等の知的財産活動の支援
○地域ブランドに関する取り組みの情報共有・収集
戦略18 食育の推進 ~とかちの食生活・文化を育む~
○地元食材の普及、食の安全・安心に対する理解促進
○農林水産業・食産業・食文化等への理解など食育の取り
組みを推進
戦略12 関連産業群の集積~とかちの価値を活かす産業を集積する~ 戦略19 地産地消の推進 ~とかちでつくり、とかちで食べる~
○地域資源、機械・金属、環境・リサイクル等の関連産
業立地支援
○自然エネルギーの研究開発や産業化支援
○新しい技術を活用した食関連施設の立地促進
農林漁業団体の主な取り組み
商工業団体の主な取り組み
●帯広商工会議所
とかち産業団体協議会の設立
Myとかち推進運動の展開など
●北海道中小企業家同友会とかち支部
十勝農商工連携部会等の設置
農商工連携人材育成セミナーの開催
海外販路開拓事業
高校生職場体験事業など
●北海道中小企業団体中央会十勝支部
オール十勝の活動の普及啓発活動
関係団体との連携強化など
●十勝管内商工会連合会
地域振興事業の支援
夢Landとかちブランド認証など
●十勝観光連盟、帯広物産協会
オール十勝体制での観光や物産振興
オール十勝での魅力発信の強化など
15
~とかちの価値を活かして起業する~
戦略8 経営基盤強化 ~とかちの企業力を高める~
●十勝地区農業協同組合長会
JAネットワーク十勝の設置
生産履歴・GAPの取り組み
生乳抗生物質迅速検査
和牛育成技術の統一マニュアル
十勝和牛商標登録によるブランド化など
●十勝管内漁業協同組合長会及び十勝地区森
林組合振興会
オールとかち魅力発信連絡協議会や
とかち産業団体協議会への参加など
金融機関の主な取り組み
創業・企業立地
○創業・起業者に対する支援体制の充実
○創業・起業環境の整備
○首都圏等への企業誘致PR活動
○産地立地型企業等誘致や地場企業規模拡大等の促進
3 関係団体・機関の取り組み
●帯広銀行協会及び日本政策金融公庫帯広支店
融資・ビジネスマッチング・販路拡大など
●帯広信用金庫
フードビジネスサポートネットワーク会議等情報提供
大学と共同研究による製品技術開発推進
おびしん地域経営塾による経営者育成
専門家による個別相談会など
戦略13 十勝の魅力の発信 ~とかちの価値を発信する~
○各種メディアを活用した国内外へ十勝の魅力発信
○国内外での観光客誘致プロモーション活動
○海外メディア招聘による十勝の情報発信
○十勝管内の祭りやイベント情報を一体的に発信
戦略14 食・農林水産物情報の発信 ~とかちの食を広める~
戦略7
□ 地域産業政策の必要性
食の価値を創出する
食の価値を創出する
フ ラン ス イギ リス
300
○大学や国立・道立・民間研究機関、企業等の集積
○中核的産業支援機構による地域産業振興の支援
○研究開発や多様な主体の連携・協働による取組
農林漁業を成長産業にする
概要版
大学・試験研究機関の主な取り組み
●帯広畜産大学
JICA研究者等の受け入れ
国際的大学間学術交流協定等
地域連携推進センターによる受託研究や共同研究
アグリバイオ人材育成事業の運営など
●十勝圏振興機構(とかち財団)
試験研究機関や企業等と連携促進
地域イノベーション戦略支援プログラム推進事業など
●北海道農業研究センター
業務用野菜の導入を核とした大規模畑輪作生産システム確立
IT等利用による精密・低コスト大規模農業の技術開発など
●家畜改良センター十勝牧場
肉用牛育種改良、乳用牛優良種雄牛育成・供給
めん羊繁殖技術開発、飼料作物種子増殖など
●十勝農業試験場
大豆等の品種改良、作物栽培、病害虫の試験研究
土壌肥料、経営、農業機械等の研究など
●畜産試験場
肉牛等の育種改良
家畜疾病予防、受精卵移植の研究
飼料作物栽培及びふん尿処理等の研究など
○地産地消に関する情報の入手環境整備
○食関連イベントとの連携による地産地消推進
○十勝が連携した地産地消の取組
行政機関の主な取り組み
●帯広開発建設部
治水、道路、港湾などの整備
農業農村整備、水産基盤整備など
●十勝総合振興局
とかち「農」ブランドパワーUPプロジェクト
「食の王国とかち」観光プロジェクト
美しくエコなとかちづくりプロジェクトなど
4 フードバレーとかちの施策の進め方
○協議会のプラットフォーム・コーディネート機能の発揮
○協議会の構成メンバーの連携
○各市町村独自の取り組みの実施
○テーマごとに連携した取り組みの実施
○国際戦略総合特区などの国の支援制度等の活用
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