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Mastercam X4 MU1 What`s New

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Mastercam X4 MU1 What`s New
Mastercam X4 MU1
What’s New
November 2009
このドキュメント発行後に、情報が変更または追加されている可能
性があります。このドキュメントの最新版については Mastercam イ
ンストールもしくは担当の販売特約店から入手することができます。
Readme ファイル(Readme.htm)には新機能あるいは強化機能の最新
情報が確認できます。
II • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
Mastercam® X4 What’s New Maintenance Update1
Date: November 2009
Copyright © 2009 CNC Software, Inc.— All rights reserved.
First Printing: November 2009
Software: Mastercam X4
Part Number: X4MU1-PDF-WN
ご注意
本ソフトウェアを使用する前に、以下の記述およびソフトウェア ライセンス使用許諾
契約を最後までお読みください。ソフトウェアプログラムを使用する前にこのライセン
ス要件を承諾する必要があります。
お客様が個人ユーザーあるいは団体ユーザーであるかに関わらず、本ソフトウェアを継
続して使用すると、このソフトウェア ライセンス使用の契約条件による拘束に同意し
たものとみなされます。お客様が本契約条件に同意されない場合、本ソフトウェアへの
アクセスまたはその他の方法による本ソフトウェアの利用を許可されないものとし、事
実上本ソフトウェアへのアクセスまたはその他の方法による利用を禁じられます。この
ソフトウェアは、以下の契約条件に準拠してはじめて使用が許可されます。さらに、使
用に際しては常にお客様のコンピュータ(あるいは、該当する場合にはネットワーク)
にセキュリティ装置(ただし、「セキュリティ装置の使用に関する例外」に該当する場
合を除く)が装備されていることを条件とします。
ご注意:お客様の社内で、このソフトウェアライセンスにある規制と指針に加え、この
Software の使用に関して、所定の規制と指針がある可能性があります。このような追加
の規制と指針に関しては、このソフトウェアをご利用になる前に、お客様の社内の管理
者または IT 部門にご相談ください。
第三者から本ソフトウェアを入手したお客様へ: CNC Software, Inc. より Mastercam
販売特約店として承認されていない第三者から本ソフトウェアを入手したお客様は、有
効なソフトウェア ライセンスを保有していません (例えば、コンピュータまたは本ソ
フトウェアを前の所有者から直接購入、あるいはオークションで購入するなどして本ソ
フトウェアの所有権を入手しただけの場合、お客様には有効なライセンスがありませ
ん)
。お客様は、CNC Software, Inc.(860-875-5006)にご連絡のうえ、有効な新規ライ
センスを取得する必要があります。有効なソフトウェア ライセンスを取得せずに本ソ
フトウェアを使用することは、米国著作権法(Copyright Act)に違反する違法行為で
あり、合衆国法典第 17 編第 506 条のもとで、罰金および損害賠償を含む刑事責任を問
われる可能性があります。
ソフトウェア ライセンス
お客様がライセンス料を支払った場合、事業の本拠地を米国コネチカット州(住所:671
Old Post Road, Tolland, Connecticut, 06084)に置く CNC Software, Inc.(以下「CNC」)
は、お客様がソフトウェア ライセンス使用許諾契約の契約条件に準拠することを条件
に、お客様に対し、本ソフトウェア プログラム(以下「本ソフトウェア」)および付属
するドキュメントの使用を許可する非独占かつ譲渡不能のライセンス(以下「ライセン
ス」と総称)、ならびに必要な場合認定された従業員に使用許可を与える権限を供与し
ます。お客様は、お客様の社内業務の目的のみに本ソフトウェアを使用でき、さらに、
正当なユーザーに本ソフトウェアへのアクセスを許可し、不正なアクセスを防止するた
めに CNC が提供する、付属のハードウェア、ソフトウェアの装置、装置方法、仕組み、
あるいは他のセキュリティ手段(以下「セキュリティ装置」)を伴う場合にのみ、本ソ
フトウェアを使用できます。これは販売ではありません;お客様はこのライセンス使用
許諾に明示されている以外のソフトウェアに対する権限はありません。お客様は、販売
権、サブライセンス、あるいはソフトウェアを使用するマシンを販売したとしても、サー
ドパティへのこのソフトウェアを提供する権限はありません。以降、本ソフトウェア、
購入するか承認されたソフトウェア メンテナンス プログラムに登録することで入手し
た本ソフトウェアの最新版(インターネットでダウンロードするものを含む)、および
印刷または電子的な形式のドキュメントを集合的に「本ソフトウェア」と呼び、全て本
ライセンスの規定下に置かれるものとします。
制限
お客様は、CNC または CNC 代理店から提供を受けたセキュリティ装置が無いと、本ソ
フトウェアを使用することはできません。CNC または CNC 認定の代理店が、お客様に
1 ユーザー用セキュリティ装置を提供している場合は、実行可能なコード形式でのみ、
本ソフトウェアを、セキュリティ装置が直接取り付けられた 1 台のコンピュータでのみ
使用できます。CNC または CNC 認定の代理店が、社内ネットワークを対象とした複数
ユーザー用セキュリティ装置(以下「ネットワーク セキュリティ装置」)をお客様に提
III
供している場合、本ソフトウェアは次のような条件下で使用が許可されます。
(a)実行
可能なコード形式に限る。(b)ネットワーク セキュリティ装置が取り付けられた社内
ネットワークにエンドユーザーのコンピュータを接続して使用する場合に限る。(c)
ユーザー数分のライセンスが購入されており、さらにネットワーク セキュリティ装置
によって許可された数のエンド ユーザー コンピュータでアクセスする場合に限る。ま
た、
1 ユーザー用セキュリティ装置が取り付けられたコンピュータから、
他のコンピュー
タへ本ソフトウェアを物理的に移行する場合には、セキュリティ装置も同時に移設し、
新しいコンピュータへ取り付けることが条件です。
以下の事項は禁止されています。
(a)本ソフトウェアをコピー(下記で規定するものを
除く)、改造、修正すること。(b)本ソフトウェアあるいはその一部の公開、展示、開
示、または派生物の作成。
(c)リバース エンジニアリングあるいはその他の手段を用
いて、本ソフトウェアの実行可能コードからプログラムのソース コードへの逆コンパ
イルまたは変換、逆アセンブルなどにより、本ソフトウェアの実行可能コードからプロ
グラムのソース コードを作成、あるいは作成を試みること。(d)本ソフトウェアから
商標表示、商標ラベル、または商標マークを削除すること。
(e)事前に書面による許可
を CNC から得ないで、個人または団体に本ソフトウェアの全てまたは一部を販売、賃
貸、配布、またはその他の手段により移転または提供すること。
(f)アウトソーシング、
サービスビューロ、タイムシェアリング、またはその他のサービスを第三者に提供する
目的で本ソフトウェアを使用すること。
(g)理由のいかんを問わず、事前に書面による
許可を CNC から得ないで、本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約および関係する権
利または義務に基づき、本ソフトウェアにおけるお客様の権利を、サブライセンスの供
与、譲渡、委託、その他の方法で第三者に譲渡すること。セキュリティ装置の機能の回
避、迂回、修正、リバース エンジニアリング、逆アセンブル、無効化、変更、改善、ま
たは複製は、いかなる方法であろうともこれを禁じます。これらのいかなる行為を試み
た場合も、CNC の全ての法的権利または救済手段を失うことなく、本ライセンス契約
が自動的に解除されるものとします。
コピーの制限
バックアップ、または保管目的による本ソフトウェアのコピーは、1 回まで許されてい
ます。ただし、どのコピーにも CNC の商標表示を全て複写することを条件とします。
譲渡の禁止
お客様は、本ソフトウェア、または本ソフトウェア ライセンス契約、あるいは本契約
に基づくいかなる権利または義務も譲渡できません。これらのいかなる行為を試みた場
合も、本ライセンス契約は予告なしに自動的に解除されます。この契約解除では、CNC
の全ての法的権利および救済手段は失われません。
知的所有権
本ソフトウェアは CNC の知的財産であり、知的所有権を含むものとします。各国の特
許権、商標権、著作権、トレード シークレットを含み、これに限定されない、知的所
有権に関連する全ての権利は CNC によって留保されています。CNC は、原本またはそ
の他のコピーが格納されるメディアあるいはフォームに関係なく、本ソフトウェアの全
ての権利、権原、権益、および著作権を保持するものとします。本ソフトウェア ライ
センス使用許諾契約は本ソフトウェアの販売の対象とはならず、本ソフトウェアの権原
または知的所有権は、本契約の結果お客様に譲渡されるものではありません。本ソフト
ウェアは CNC 独自の、機密性のある貴重な財産であることをお客様は承認するものと
します。CNC は、差し止め請求権を含み、これに限定されない、あらゆる公平かつ法
的な補償を追求する権利を有するものであり、本ソフトウェア ライセンス使用許諾契
約の違反または違反の恐れがあるものに対して、これを行使できるものとします。本ソ
フトウェアを無断でコピーした場合、または上記の制限事項に違反した場合、CNC の
他の全ての法的権利または救済手段を失うことなく、本ライセンスおよび本ソフトウェ
ア ライセンス契約が自動的に解除されるものとします。
守秘義務
本ソフトウェアが CNC 独自のトレード シークレットを含んでいること、少なくとも、
お客様ご自身の最重要機密情報を保持するのと同等の注意を払って本ソフトウェアの
秘密を保持することに同意されることを、お客様は承認するものとします。お客様は、
新たに本ソフトウェアを使用する従業員に対して、本ソフトウェア ライセンス使用許
諾契約の契約条件について迅速に十分な説明をしなければなりません。また、それらの
契約条件が問題なく遂行されていることを確認するために、最善の努力を払わなければ
なりません。最善の努力には、本ソフトウェアのソースコードを取得する目的、または
セキュリティ装置を無効化する目的で本ソフトウェアの一部を使用することを意図的
に許可しないことが含まれ、これに限定されません。
義務の実行
本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約によって認められていない手段を用いて、お
客様の従業員あるいは部下が本ソフトウェアを使用していることにお客様が気づいた
IV • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
場合、お客様は直ちに合理的な最善の努力を払って本ソフトウェアの不正使用を即座に
中止させなければなりません。お客様は、お客様が気づいた本ソフトウェアの不正使用
について、速やかに書面で CNC に通知しなければなりません。
限定的保証
CNC は、ご購入後 30 日にわたって、本ソフトウェアの配給媒体に、その材質と製造方
法において瑕疵がないことを保証します。前記の限定的保証は、事故、過失、誤用、電
源障害、またその他通常の認められた使用法以外の原因により発生した瑕疵は対象外と
します。前述の限定的保証を除いて、本ソフトウェアは、
「現状有り姿、かつ一切お客
様の責任で」提供されます。本限定的保証は、本ソフトウェアに関して CNC が提供す
る唯一の保証です。最大限法律で認められる限り、CNC は、商品性および特定目的へ
の適合性の黙示保証を含め、これに限定されない、いかなる種類のその他一切の保証も、
明示・黙示を問わずこれを否認します。CNC は、本ソフトウェアのアップデートを提
供する義務はないものとします。
保証不履行に対する唯一の排他的救済策:お客様にとって唯一の排他的救済策と、CNC
にとって唯一の義務として、CNC は、その自由裁量に基づいて、下記に定めるとおり、
(i) 欠陥メディアの交換あるいは (ii) 本ソフトウェアの購入価格の払い戻しを行います。
このライセンスあるいはお客様のソフトウェアの使用に関して CNC が提供する唯一の
保障です。本ソフトウェアのご使用にあたっては、お客様の自己責任とさせていただき
ます。
ドキュメントに関する注意事項: CNC は、本ソフトウェアのドキュメントを正確かつ
最新の内容にするために最善の努力を払っておりますが、ドキュメントが常時本ソフト
ウェアの最新の処理内容および機能を表すことを保証することはできません。本ソフト
ウェアに関する印刷または電子的形式での全てのドキュメントの内容は、情報提供の目
的でのみ提供されます。ドキュメントの内容は、予告なく変更されることがあります。
CNC は、ドキュメントが正確であること、および / またはドキュメントが本ソフトウェ
アの最新の処理内容および最新の性能を表すことに関して、いかなる保証または表明も
明示的にこれを否認します。
結果的損害の否認と限定的 CNC、CNC の従業員、株主、販売代理店、または特約店はお客様に対し、本ソフトウェ
ア ライセンス使用許諾契約およびここに記載されている事項あるいはソフトウェアの
責任
使用より、あるいはそれに関連して発生したいかなる間接的、二次的、および結果的損
害ついて、たとえそのような損害の可能性を CNC が通知されていたとしても、一切責
任を負わないものとします。 前述に限定されず、間接的損害には特別な処罰、懲罰的損
害賠償、事業の損失、利益の損失、業務の中断、企業情報の損失、またソフトウェアが
関連して使用されたいかなる製品の損失あるいは損害を含み、これに限定されません。
本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約他に則した義務に関する CNC の全責任は、お
客様が本ソフトウェアにお支払いいただいたライセンス料の金額を超えないものとし
ます。一部の法域では、付随的損害または派生的損害に対する黙示的保証または責任の
免責または制限が認められていないため、上記の制限または免責がお客様に適用されな
い場合もあります。
免責
お客様は、CNC、CNC の役員、管理職、従業員、認定された販売店、および特約店に
対し、お客様、あるいはお客様の従業員、代理店 (" 保証された当事者 ")、販売店、ディー
ラーあるいはサブディーラーによる本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約のいかな
る違反に起因するあるいは関連する、全ての損失、調停、請求、法的措置、訴訟、審理、
判決、裁定、賠償、債務、および合理的な弁護士費用を含みこれに限定されない経費お
よび出費(集合的「損失」と呼ぶ)について補償し、損失を被らせないものとします。
また、お客様は、そうした全ての損失の調査、軽減、または防御に合理的に費やされた
訴訟、会計処理、およびその他のあらゆる費用に関して、CNC に補償するものとします。
教育機関向け価格
お客様が、本ソフトウェアを CNC の「教育機関向け価格」のプラン、オプション、許
諾、スケジュール、またはプログラムを通じて、あるいはそれらに従って購入した場合、
お客様を含むいかなるユーザーも、本ソフトウェアをもともと受け取った学校を除き、
個人または団体に直接的または間接的に金銭的利益をもたらすコンピュータ支援設計、
コンピュータ支援製図、コンピュータ支援加工、またはトレーニングといった行為を行
うことは禁止されています。
終結
本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約は、終結するまで有効です。お客様は、お客
様の管理下にある本ソフトウェアの全てのコピーを CNC に返還し、セキュリティ装置
を CNC に返還することにより、本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約をいつでも終
結できます。CNC は、本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約にお客様が違反してい
V
ることを自己の裁量により判断した場合は、本契約を終結することができます。お客様
は、いかなる理由であっても、本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約を終結する際、
早急に本ソフトウェアのコピーを全て CNC に返却し、セキュリティ装置も返却したう
えで、バックアップも含めて既知の全てのコピーを返却した旨を CNC に対して書面で
保証することに同意するものとします。ただし、秘密保持、所有権、免責、および非開
示に関する全条項は、終結後も効力を有するものとします。お客様は、本ソフトウェア
を常駐させることができるいかなる機器の購入者にも、本ソフトウェアを譲渡すること
はできません。お客様は、会社の清算、倒産、競売、業務の終了、または承認を受けた
Mastercam 特約店の関係しないその他の方法により本ソフトウェアを譲渡することは
できません。本ライセンスは、お客様のみを対象としています。お客様が本条項の規定
に違反した場合、CNC は、$15,000 の確定損害賠償と、合理的な弁護士費用および訴
訟費用を請求する権利を有するものとします。
一般条項
本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約は、米国コネチカット州の法原則の衝突に関
わりなく、米国コネチカット州の法律に従って解釈され、米国コネチカット州の法律に
準拠するものとします。本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約およびここに記載さ
れた事柄に起因または関連して生じる全ての訴訟の唯一の独占的司法権と裁判籍は、コ
ネチカット州ハートフォードにあるしかるべき州立裁判所、連邦裁判所にあるものと
し、お客様は、コネチカット地区連邦地方裁判所およびコネチカット州の上級裁判所の
裁判籍をここに認めるものとします。本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約により、
ここに記載されている事項について、お客様と CNC の間には完全なる合意がなされた
ものとします。本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約のいかなる権利放棄または変
更は、本契約の両当事者が書面により署名付きで行った場合のみ有効とします。本契約
の一部が所管の裁判所によって無効または強制不能と判断された場合、本契約の残りの
部分は、両当事者の意思を合理的に実行するように解釈されるものとします。
弁護士費用
この使用許諾に基づく判決あるいは調停を含む権利の履行に CNC に法的な訴訟が必要
になる場合、その要求の調査および起訴における正当な弁護士費用について CNC に対
して義務があります。
米国政府機関の権利制限
本契約に基づいて提供される本ソフトウェアは合衆国連邦規則集 48 C.F.R. 12.212 で説
明されている「商用コンピュータ ソフトウェア」と「商用コンピュータ ソフトウェア
ドキュメント」から成る、合衆国連邦規則集 48 C.F.R. 2.101 で定義される「商用品目」
です。48 C.F.R. 12.212 および 48 C.F.R. 227.7202-1 から 227.7202-4 までに従い、米
国および米国政府機関が本ソフトウェアを利用する際には、本使用許諾契約に規定され
た権利のみが提供されるものとします。本ソフトウェアの政府による使用、コピー、お
よび開示は、48 C.F.R. 52.227-19 の商用コンピュータ ソフトウェア - 制限付き権利の
条項のサブパラグラフ(c)
(1)および(2)とその修正、またはその後継条項で規定さ
れる制限に従うものとします。
輸出の制限
お客様は、CNC、あるいは必要な場合米国商務省輸出管理局あるいはその他の米国政府
の関係機関から事前に書面による許可を得ることなく、直接的もしくは間接的に本ソフ
トウェアを米国から次の各国に輸出または再輸出しないことを表明および保証するも
のとします。
(i)米国商務省の輸出管理規制で輸出が制限されている国または組織、
(ii)
米国財務省海外資産管理局による制裁の対象国または組織、
(iii)他の米国政府機関によ
り輸出を制限されているその他の国または組織。さらに、お客様は、輸出または再輸出
を許可された国の輸入に関する法律および規制、およびその他の輸入に関する要件に準
拠する責任を、お客様のみが負うことに同意するものとします。
セキュリティ装置の使用に CNC Software, Inc プログラム Mastercam Design LT および Mastercam Demo/Home
Learning Edition ならびに印刷形式または電子形式のドキュメントは、セキュリティ装
関する例外
置の使用を必要としません。本契約に基づいて、その他全てのソフトウェアおよびド
キュメントの使用に際しては本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約の規定が適用さ
れますが、セキュリティ装置に関する規定については、これらのプログラムを使用する
際には適用されません。
存続
秘密保持、非公開、CNC の所有権、免責、限定的責任、またはお客様による補償に関
する本ソフトウェア ライセンス使用許諾契約の条項は全て、理由のいかんを問わず、本
ライセンスの終結後も存続するものとします。
権利の留保
明示的に付与されない権利は全て、CNC によって留保されます。
商標
MastercamTM は、CNC Software, Inc の登録商標です。
VI • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
Windows、Windows XP、および Windows Vista は、Microsoft Corporation の登録商標
です。Mastercam Verify は MachineWorks Ltd. との共同製品として登録されています。
Mastercam Backplot には、著作権で保護されている NWD の知的所有権が含まれます。
SolidWorks は、DS SolidWorks Corporation の登録商標です。Mastercam Art は Wild
Magic Geometric Libraries を使用しています。これには、著作権で保護されている
Geometric Tools, LLC の知的所有権が含まれます。Wild Magic Geometric Libraries は
GNU Lesser General Public License にライセンス登録されており、gnu.org および
Mastercam インストールメディアからご利用いただけます。
VII
目次
はじめに................................................................................................................................. 1
始める前に ...................................................................................................................... 1
 助けが必要な場合には、
.......................................................................................... 1
 追加ドキュメント....................................................................................................... 2

Mastercam X4 Maintenance Update 1................................................. 3
全般機能の強化 ............................................................................................................ 3
 MRU ツールバーの「割り込みモード」コマンド .................................. 6
 Mill 機能強化点 ............................................................................................................. 7
 Lathe の改善 .................................................................................................................. 9
 Router の改善 ............................................................................................................. 11
 Wire の改善 .................................................................................................................. 12
 ポスト機能強化点..................................................................................................... 14

全般機能の強化 ............................................................................................................. 17
ダイナミック平面..................................................................................................... 17
 チュートリアル : ダイナミック指標を使用した平面の設定 ... 18
 ダイナミック変形移動 .......................................................................................... 24
 チュートリアル : ダイナミック変形移動を利用した
図形要素の移動 ......................................... 24
 チェインにおけるワイヤフレーム フィーチャ認識 ......................... 28
 チュートリアル : ワイヤフレームフィーチャ認識を利用した
ジオメトリのチェイン ................................... 28
 ユーザー定義加工指示 .......................................................................................... 32
 レイヤーマネージャの改善点 ........................................................................... 33
 ステータスバー上でのレイヤー操作 ............................................................ 34
 ビューシートの強化点 .......................................................................................... 35
 ファイルトランスレータのアップデート .................................................. 35

Design の改善 ............................................................................................................... 37
3D 移動の改善 ............................................................................................................ 37
トリム 分割 / 削除 ................................................................................................. 38
 トリム中の新しいビジュアル・キュー ....................................................... 38


VIII • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
Mill Level1 の機能強化 ..........................................................................................39
2D ツールパス 新しいツリー形式のダイアログ ....................................39
ダイナミック加工 .....................................................................................................40
 2D ツールパスホルダ定義 ...................................................................................41
 FBM Drill .........................................................................................................................42
 チュートリアル : FBM ドリルでの大きい穴の加工 ........... 42
 チュートリアル : 穴のサイズにドリルサイクルをマッピング .. 45
 FBM Mill ..........................................................................................................................49


Mill Level3 の機能強化 ..........................................................................................53
マルチスレッドのサポート .................................................................................53
 ツールパス最適化 .....................................................................................................54
 チュートリアル : ツールパス最適化を利用した
ツールパス調整結果 ..................................... 55
 多軸ツールパスにおける最小チルト.............................................................60
 輪郭 5 軸、ドリル5軸の新しいツリー形式ダイアログ ....................61
 サークル ミル 5 軸 ツールパス.........................................................................62

Router の改善 ................................................................................................................63
手動ネスティング .....................................................................................................63
 チュートリアル : 手動でのネスティング結果の調整 .......... 63
 ネスティングにおける垂直および水平裁断 .............................................68

Lathe の改善....................................................................................................................69
溝切りの強化点 ..........................................................................................................69
 回転プロファイルの作成 ......................................................................................72
 C 軸ツールパス 新しいツリー形式のダイアログ ..................................73
 Verify での中ぐり棒円形表示 .............................................................................74

Wire の改善.......................................................................................................................77

Agievision ワークフロー .......................................................................................77
ポスト機能強化点 .......................................................................................................79
Mastercam X4 でのポスト更新 ........................................................................79
 Lathe 工具検査のサポート ..................................................................................80
 Agievision サポート .................................................................................................80
 新しいオペレーションパラメタ .......................................................................81
 ポストデバッガ機能改善 ......................................................................................81

はじめに
Mastercam X4 へようこそ! Mastercam X4 の機能は加工のスピードと効率性をいかに提供するかに焦
点を置いています。私どもは Mastercam X4 の新機能が皆様ユーザーにとってメリットになること
を確信しています。
What's Mastercam X4 の新機能へは What's new ツールバーおよびメニューからすぐにアクセスするこ
とができます。Mastercam のメニューから「ヘルプ / What's New」を選択すると、X4 の新機能のい
くつかが表示されます。
メモ :
• 以前の Mastercam バージョンからツールバーの設定を移行した場合は、X4 の What's New
ツールバーは表示されません。
• What's New ツールバーのオプションのうちのいくつかは、SIM に特定の製品のライセンスが
ある場合のみ利用できます。
始める前に
What’s New in Mastercam X4 は Mastercam のそれぞれの製品ごとの新しい機能に関する概要をまとめ
ています。それぞれの章のタイトルは、その機能を含んでいる Mastercam 製品に関連しています。た
とえば、Mill Level1 の機能強化の章は、Mastercam X4 Mill Level1 以上のユーザーが利用できる新機
能について書かれています。
チュートリアルの必要条件
この文書の多くの章には、Mastercam X4 の新機能を試すことのできる短いチュートリアルが含まれ
ています。これらのチュートリアルを実行するには、次のような条件を満たす必要があります:
 Windows® オペレーションシステムを十分に操作できる必要があります。
 Mastercam X4 がインストールされている必要があります。チュートリアルファイルは、すべ
て ..\Documentation\ExampleParts フォルダにあります。
 推奨される Mastercam の起動方法:
 Mastercam のデスクトップアイコンをダブルクリックします。
または、
 Windows のスタートメニューから、Mastercam を起動します。
助けが必要な場合には、
次のような方法を含め、Mastercam ではヘルプを表示するための多くの方法があります:
 Mastercam ヘルプ- Mastercam メニューから「ヘルプ / コンテンツ」を選択するか、キー
ボードの [Alt+H] を押してアクセスします。また、ほとんどのダイアログボックスとリボン
2 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
バーは、関連する情報を直接開けるように Mastercam ヘルプを開く、ヘルプボタン
持っています。
を
 オンラインヘルプ -www.emastercam.com にある Mastercam の Web フォーラム(英語)で情報を
検索したり、質問したりすることも可能です。www.mastercam.com 、www.mastercamedu.com
にたくさんの動画などの有益な情報もあります。
 Mastercamディーラー-地元のMatercamディーラーがMastercamに関するほとんどの質問に
ついて答えてくれます。
 技術サポート - 株式会社ゼネテックの技術サポート部(03-3226-8989、[email protected])
は、月曜日から金曜日(祝日を除く)、午前 9 時から午後 18 時まで対応しております。
追加ドキュメント
Mastercam を使用する上でのほとんどの情報は次のものから得ることができます。ファイルは
Mastercam インストール箇所の \Documentation フォルダにあります。
 Mastercam X4 のインストールガイド
 Mastercam X4 の管理者ガイド
 Mastercam X4 クイックスタートガイド
 Mastercam X4 リファレンスガイド
 Mastercam X4 移行ガイド
 Mastercam X4 クイックリファレンスカード
 Mastercam X4 Wire 活用ガイド
Mastercam X4 Maintenance Update 1
Mastercam X4 Maintenance Update 1 (MU1) には最新の機能強化および修正をご提供するもので、すべ
てのメンテナンスにご加入のお客様がご利用いただけます。
全般機能の強化
Mastercam ユーザーフィードバックプログラム
Mastercam X4 MU1 では Mastercam ユーザーフィードバックプログラムと呼ばれるフィードバック
ツールをご提供します。このプログラムのご利用はユーザーの自由意志によります。この機能を有効
にすると、Mastercam セッションを起動している間ずっと自動的に使用している情報を収集し、CNC
Software,Inc へ送付されます。このデータは製品の品質管理と向上のためだけに使用され、製品内の
さまざまな機能をわれわれ CNC が評価するために使用されます。データにはモデルデータもしくは
モデルを再作成できるようなものは含まれません。このプログラムはリバースエンジニアリングを目
的とした、いかなるデータの収集は行いません。
重要 : また、ユーザーフィードバックプログラムは Mastercam に関連しないデータは一切収集
いたしません。機密事項、個人情報についても一切収集いたしません。
フィードバックツールは、初期設定では OFF になっており、ユーザーフィードバックプログラムダ
イアログボックスにて有効にする必要があります。ダイアログボックスはインストール後、
Mastercam 起動時に最初に表示されます。このダイアログボックスは、Mastercam メニューバーから
「Help/ ユーザーフィードバックプログラム」を選択していつでも開くことができます。
YES オプションを選択し、OK ボタンを選択してフィードバック情報の送付を開始してください。
情報の送付を選択した場合、以下タイプのデータが収集されます。
 Mastercam ビルド番号
 SIM 番号
 呼び出した機能名とアクセス方法(ツールバーボタン、ホットキーメニュー)
以下のようなご質問にお答えするために、ユーザーフィードバックプログラムから収集したデータ
が使用されます。
 Mastercam で一番使用されている機能はなんですか?一番使われていない機能はなんです
か?
4 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
 Mastercam Help の使用頻度は ?
 使用されているトランスレータとその頻度は ?
 使用されている Chook とその頻度は ?
 どのコマンドが連続して、あるいは組み合わせて使用されていますか ?
注:上記の一覧は広範囲に渡るものではありません。われわれ CNC が収集するデータタイプの
例です。
ユーザーフィードバックプログラムを実行中は以下のアイコン
が画面右下の、Windows のタス
クトレイに表示されます。
メモ:
• このプログラムを使用することで、処理時間やコンピューターのパフォーマンスに影響はあ
りません。
• ユーザーフィードバックプログラムを実行している場合、Mastercam を終了することで自動
的にプログラムは終了します。
• このプログラムで収集されるデータは Mastercam 終了時、あるいは指定数処理時に CNC に
送付されます。
• インターネット接続環境がない場合、データはローカルドライブに保存されます。次回、
Mastercam を起動したときに、フィードバックプログラムはデータの送信を試みます。デー
タが 5 日以内に送信できない場合、自動的にシステムから削除されます。
• ツールの使用や、セッション数についてはいつでも変更することができます。たとえば作業
のある時点まで(ツールに)データを収集させ、機能を OFF にし、また ON にするといっ
たことも可能です。
ワークシェーディングとワーク境界ツールバーボタン
Mastercam X4 MU1 では、ワークのシェーディングとワークの表示を二つの新しい機能ですばやく切
り替えることができます。これらのボタンはシェーディングツールバーにあります。
 ワーク表示
- ワーク表示 ON/OFF を切り替えます。ON にした場合、最後のシェーディ
ング表示情報が維持されます。
 ワークシェーディング
- ワークシェーディング ON/OFF を切り替えます。
メモ:
•
ワークシェーディングはワークが ON でないとシェーディング表示されません。( シェー
ディングが ON でワーク表示のスイッチが使用されるとシェーディングは OFF になります。
)
• Lathe では、このアイコンで、主軸と同時に次の項目の表示を制御します。:ジョーチャッ
ク、振れ止め、心押し台
MASTERCAM X4 MAINTENANCE UPDATE 1 • 5
チェイン中のすべての選択を解除
新しい【チェイン】ダイアログボックスの「すべて選択解除」ボタン
で、単一クリックですべてのチェインの選択を解除することができま
す。多数のチェインを選択しているときのチェインの選択解除が簡単
になりました。
ミラー形状に対するワイヤフレームフィーチャ認識
チェインフィーチャダイアログボックスに、ミラー形状を認識、あるいは無視するかどうかを制御
する新しいオプションが追加されています。このダイアログボックスは【チェイン】ダイアログボッ
クスの「チェインフィーチャ」のオプションボタンをクリックしてアクセスすることができます。
6 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
システムコンフィグのワイヤフレームフィーチャパラメタ
これらの追加オプションは、チェインにおけるワイヤフレームフィーチャ認識に対する初期値設定
のために追加されました。Mastercam メニューバーより「設定 / コンフィグ」を選択することで、【シ
ステムコンフィグ】ダイアログボックスにアクセスすることができます。
MRU ツールバーの「割り込みモード」コマンド
【システムコンフィグ】ダイアログボックスの「画面」ページの新しいオプションで、割り込みモー
ドコマンドを MRU( 最近使ったコマンド ) に表示するかどうかを設定することができます。
「割り込みモード」機能とは現在の機能をキャンセルせずに実行するコマンドのことです。割り込み
モードは、完了すると元の機能に戻ります。それに対するのが「ルート」機能で、機能を開始する際
は、実行中の機能がキャンセルされます。
MASTERCAM X4 MAINTENANCE UPDATE 1 • 7
Mill 機能強化点
送り速度と主軸回転速度の固定
いったんツールパスを作成したら、送りと主軸回転速度の速度を更新しないよう設定することがで
きます。このオプションを有効にするには、Mastercam メニューより「設定 / コンフィグ」を選択し、
「ツールパス」ページを開いて「送り速度を固定」オプションを選択します。
まず、ツールパスを最初に作成すると、切削送りと主軸回転速度は
【マシングループプロパティ】ダイアログボックスの 「工具設定」タ
ブの、送り計算に基づいた値を反映します。
8 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
それ以降の作業ですべてのフィールドが維持されます。( 手動での変更は可能です ) 別の工具を選択
したり、同一の工具を再選択してもフィールドは変更されません。
設定を再初期化したい場合、工具リスト領域の右クリックオプションからオプションを選択してく
ださい。
送り速度と主軸回転を再初期化
3D 追い込み加工 - ターゲットとなる以前のオペレーション
Mastercam X4 MU1 では追い込みのベースとなる以前のオペレーションセットに対する選択オプショ
ンが追加されています。現在のツールパスグループ内の以前のオペレーションから、現在のマシング
ループ内の以前のオペレーションから、あるいはすべてのマシングループ内のすべての以前のオペ
レーションからを選択することができます。この変更は次のツールパスで利用できます
 3D HST 荒取り追い込み
 3D HST ツールパスには追い込みワークページがあります。(平行、放射状、再切削)
MASTERCAM X4 MAINTENANCE UPDATE 1 • 9
 サーフェス、荒取り、追い込み
HST 追い込み 荒取り - 外側から進入オプション
この新しいオプションは 3D HST 荒取り追い込みの切削パラメタページにあり、内側から外側に向
かう(キャビティ)のではなく、外側から内側に向かうオフセットパスを(コア荒取りの方法で)
作成します。
Lathe の改善
突切り / 持ち替え / バー引 設定 C-hook
この新しい機能を使用して、メインの主軸からサブ主軸へのパーツ持ち替えオペレーションや、突
切りツールパスの前のバー引オペレーション用にジオメトリを移動し、参照点を作成することがで
きます。この新しいアドオンは、スラグ、鋳物、鍛造ではなく、特に棒状ワークからパーツを切削し
ている場合に使用されます。この機能には二つの方法からアクセスすることができます。
 Mastercam メニューから「設定 / ユーザーアプリケーションを実行」を選択し、
「PickoffSetup.dll」ファイルを開きます。
 Mastercam メニューから「設定 / カスタマイズ」を選択し、MultiTasking のカテゴリから
「ワーク突切り、持ち替え、バー引に対するジオメトリを定義 」ボタンからカスタムツール
バーを設定します。
10 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
利用可能な機能:
 パーツジオメトリのコピーを作成し、パーツの背面のツールパスに対するサブ主軸内に正
しく配置します。
 突切り / 持ち替えオペレーションの直前に、バー引オペレーション後に配置されるパーツジ
オメトリのコピーを作成します。
 バー引 / 突切りツールパスに対する参照点を作成します。
 サブ主軸内での背面オペレーションの工具平面原点に対する参照点を作成します。
重要 : 構成要素ジオメトリタブ(シリンダ)ダイアログボックスで定義される左右のワーク
マージンはこの機能でも使用されます。
工具補正の改善点
X4 MU1 ではさまざまな工具補正バグが修正されています。今回の変更で工具補正全般の処理が改善
されるはずです。すべての工具補正方法が使えるように模倣し、各シナリオからの結果を予測するこ
とは不可能であるため、この新しい変更は X4 MU1 での初期設定は ON ではありません。注意してご
利用いただくことをご理解いただいたうえで、コントロールパネルで機能を有効にすることができ
ます。これらの変更から発生する予期せぬ問題がないと確認できれば、X5 でこの機能を初期設定で
有効にします。 工具補正を有効にするには
MASTERCAM X4 MAINTENANCE UPDATE 1 • 11
1 Windows のスタートメニューへ移動し、「すべてのプログラム /Mastercam X4/MCAMX
Control Panel Applet」を選択します。
2 Mastercam プロパティオプションの前の [+] をクリックしてリストを展開します。
3 Mastercam プロパティリストから「ツールパスサポート」を選択します。
4
Lathe ツールパス工具補正の隣のドロップダウンリストをクリックして「改善された Lathe
ツールパス工具補正を使用」を選択します。
Router の改善
薄皮残しオペレーションがツリー形式のダイアログになりました。
一貫性を保つため、ツールパスダイログ変換を継続しています。薄皮残しのオペレーションタイプ
が新しいツリー形式ダイアログに変換されました。このダイアログボックスは【ツールパスネスティ
12 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
ング】ダイアログボックスの「追加」タブの「アドバンス」ボタンからアクセスすることができま
す。
Wire の改善
追加のタブ停止オプション
タブ上の定義位置からタブ末尾まで停止する追加オプションが X4 MU1 で追加されています。
MASTERCAM X4 MAINTENANCE UPDATE 1 • 13
パス番号リセットオプション
この新しいオプションは「テーパー」ページの「パス設定」でテーパー後、垂直あるいは垂直後、
テーパーオプションのいずれかを選択した場合に利用可能になります。
このスイッチは、「切削パラメタ」ページ上の「タブ切り落としでパス番号をリセット」オプション
と同じように動作します。
「タブ切り落としでパス番号をリセット」では荒取り切削条件の最初のパスのタブ越えて荒取り切削
条件の切削が可能です。テーパーパラメタ上のこの新しいオプションではテーパー / ランド切削で
の変更時に荒取りパラメタを選択することができます。
14 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
リードに対する新しいテーパーリセットオプション - 進入 /
退出
このオプションははリードアウトがトリムされるときに作用します。以下例ではリードアウトに
2mm のトリムが設定されています。
テーパーリセットを選択しない場合、パスはテーパーのついた位置の中で効率的に離れるよう、図
の最大リードアウト位置で終了します。加工機によっては望まれない状態です。G41/G42 補正を変更
するにはテーパーがゼロの必要があります。
テーパーリセットを選択していると、リードアウトの指定トリム長さを維持しながら、パスは(XY
あるいは UV において)必要に応じてマシンを垂直位置にします。
ポスト機能強化点
新しい定義済み変数 - move_ang_pln$ - が move_ang$ 値が適用される平面を示します。デフォルト
ではこの値は古いポストとの互換性のために、0 に設定されています。負の値に初期化することで、
MP は動的に値を更新します。MP はツールパスタイプに基づいて値を更新します。
 Lathe ツールパスは - 3。
 Lathe でないツールパスは -1。
 -2 に自動的に切り替わるものは今ありませんがこれは処理の自動化の初期化に使用できま
す。
正の値は特定の平面に値を手動で固定します
MASTERCAM X4 MAINTENANCE UPDATE 1 • 15
値
-3
XZ 平面 自動処理
-2
YZ 平面 自動処理
-1
XY 平面 自動処理
0
1
( デフォルト )XY 平面固定値。この値は 1 と同じに処理され
ます。既存のポストとの互換性のため提供しています
XY 平面固定値。
2
YZ 平面固定値。
3
XZ 平面固定値。
4 あるいはそれ以上
すべての動作角度計算を無効にする
16 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
全般機能の強化
お持ちの製品レベルにかかわらず、皆様にお使いいただける Mastercam X4 のいくつかの機能をご紹
介します。
ダイナミック平面
ダイナミック平面は、作業平面(C 平面)
、工具平面(T 平面)
、ワーク座標システム (WCS) を定義
するための新しい方法です。視覚的な指標を利用して、平面の原点と方位を設定することができま
す。
平面の設定は表示されるを指標と、その指標の選択位置による機能性を利用します。指標は軸原点
と 3 つの軸から構成されます。各軸は軸(原点寄り)、軸ラベル、軸(矢じり寄り)と矢じりとで構
成されています。各要素にそれぞれ機能があります。
1 軸原点 - 選択して 3 次元空間で軸原点を配置します。AutoCursor を使用したり、XYZ 値を入力、あ
るいは点をスケッチすることができます。一般的に、これが指標の最初の操作になります。
2 軸(原点寄り )- 選択軸に沿って指標を移動します。グラフィック画面に表示されるゲージに沿っ
て指標を移動します。また、AutoCursor を使用したり、XYZ 値を入力、あるいは点をスケッチす
ることができます。
3 軸ラベル-直交する軸に対して回転します。グラフィック画面に表示されるスケールに沿って指標
を回転します。また、AutoCursor を使用したり、回転角度を入力、あるいは点をスケッチするこ
とができます。
以下のルールに従って、回転に対して軸ラベルを選択します:
 X 軸ラベル = Y 軸で回転
 Y 軸ラベル = X 軸で回転
 Z 軸ラベル = X 軸で回転
4 軸 ( 矢じり寄り )- 直交する軸に対して回転します。グラフィック画面に表示されるスケールに沿っ
て指標を回転します。また、AutoCursor を使用したり、回転角度を入力、あるいは点をスケッチ
することができます。
以下のルールに従って、回転に対して軸(矢じり寄り)を選択します:
 X 矢じり寄り = Z 軸で回転
 Y 矢じり寄り = Z 軸で回転
 Z 矢じり寄り = Y 軸で回転
5 軸矢じり - 既存の図形要素に指標を合わせます。図形要素上に指標の配置にAutoCursorを使用する
こともできます。位置合わせ可能な図形要素:
18 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
 直線あるいはソリッドエッジ
 スプラインあるいは円弧への正接
 サーフェスあるいはソリッド面法線
ヒント【指標設定】ダイアログボックスで指標の動作を修正することができます。リボンバー
あるいはダイログボックスから「設定」ボタンをクリックするか、あるいは [Ctrl] キーを押し
ながらグラフィック画面上の任意の位置で右クリックすることで、このダイアログボックスに
アクセスすることができます。
 ダイナミック指標を使用した平面の設定
1 Mastercam メニューから「ファイル、開く」を選択します。
2
..\Documentation\ExampleParts フォルダから DYNAMIC_PLANES.MCX を選択してくださ
い。
3 [Alt + S] を押してファイル内のサーフェスをシェード表示します。
4 ステータスバーから「平面 / ダイナミック平面」を選択します。
【ダイナミック平面】ダイアログボックスが表示され、グラ
フィック画面にダイナミック指標が表示されます。まず、平面
の原点を位置決めします。
全般機能の強化 • 19
5 指標をグラフィック画面上で移動します。指標はワイヤフレームジオメトリから様々な
AutoCursor 位置を獲得します。
6 指標をスプラインの左端に移動し、一度クリックして原点を設
定します。
指標のスライド
1 Y 軸(原点寄り)をクリックします。スライドスケールが Y 軸に沿って表示されます。
20 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
2 指標をスケールに沿って前後に移動します。指標を移動すると、
【ダイナミック平面】ダイアログ
ボックスの Y フィールドの値が更新されるに注目してください。
ヒント:また、AutoCursor を使用したり、XYZ 値を入力、あるいは単純に点をスケッチして軸
位置を設定することができます。
3 【ダイナミック平面】ダイアログボックスの「設定」ボタンをクリックして【指標設定】ダイア
ログボックスを表示します。スナップの増分値や指標サイズを含め、指標の動作をここで調整す
ることができます。
4 「直線増分」を「10」に設定し、「OK」を選択します。
ヒント:
「直線スナップ有効」のチェックボックスの選択が解除されている場合、スナップ位
置だけでなく、スケール上の任意の位置へ軸を配置することができます。
5 再度、スケールに沿って Y 軸を移動します。スケールの増分が変わっているのに注目してくださ
い。
全般機能の強化 • 21
6 円の中心点にカーソルを移動します。指標は AutoCursor 位置を参照し、その値を Y 位置に利用しま
す。
7 スプラインの右端をクリックして指標を設定します。
指標の回転
1 Y 軸ラベルをクリックします。ダイヤルが表示され、X 軸に対し
て指標を回転することができます。
2 クリックして位置を設定します。
メモ:ダイアル上の赤の増分が回転角度を表します。
3 Y 軸(矢じり寄り)をクリックします。Z 軸に対して指標を回転することができます。
22 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
4 【ダイナミック平面の】「回転」フィールドに「45.0」を入力して [Tab] を押します。これにより
45 度 Y 軸をすばやく回転します。
5 グラフィック画面上の任意のクリックして Y 軸位置を設定します。
6 Y 軸の矢じり寄りを再度クリックし、カーソルをシェード表示されたサーフェスのコーナーに移
動します。表示がこの点に合わせて傾きます。
7 画面下部ステータスバーの「2D/3D」スイッチをクリックして 2D モードに変更します。
全般機能の強化 • 23
8 カーソルを再度移動し、シェードサーフェスのコーナーへ移動します。点は回転しているフラッ
ト平面上に向かって投影されます。
9 「2D/3D 」スイッチを再度クリックして 3D モードに戻します。
10 グラフィック画面上の任意のクリックして Y 軸位置を設定します。
軸の整列
1 Z 軸矢じりをクリックしてグラフィック画面上で移動します。Z 軸がジオメトリの各要素に整列し
ます。シェードサーフェスのサーフェス法線に合わせて軸が調整される様子に注目してください。
2 Z 軸をスプライン上でスライドし、[F] を押して、スプライン上の様々な点位置で Z 軸をフリップ
します。
3 [Ctrl] キーを押したまま、マウスの右ボタンをクリックし、
【指標設定】ダイアログボックスを表
示します。
4 軸整列グループボックスの「直線」オプションの選択を解除し
ます。このセクションでは軸を整列するときに、Mastercam が考
慮する図形要素のタイプを設定します。
24 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
5 「OK」クリックし、【指標】ダイアログボックスを閉じます。
6 指標をグラフィック画面上で移動します。指標の Z 軸が直線に整列しなくなっています。
7 指標に対して任意の位置を選択し、再度クリックして軸を設定します。
8 【ダイナミック平面】ダイアログボックスの「OK」をクリックして機能を終了します。【新規
ビュー】ダイアログが表示されます。
9 「名前」のフィールドに名前を入力し、「WCS として設定」オプションを選択します。
10 OK を選択します。WCS、工具、作業平面が新しい平面に設定されました。
ダイナミック変形移動
図形要素の変形移動や回転を簡単な方法でできたら ...... 画面上で視覚的に動かせたら ...... ダイナ
ミック変形移動がまさにその機能です。 ダイナミック平面の視覚的な指標操作と、Mastercam のパ
ワフルな変形移動機能を組み合わせたものです。
 ダイナミック変形移動を利用した図形要素の移動
1 Mastercam メニューから「ファイル、開く」を選択します。
2
..\Documentation\ExampleParts フォルダから DYNAMIC_XFORM.MCX を選択してくださ
い。
全般機能の強化 • 25
3 [F9] を押して、ワールド原点と軸を表示します。パーツが標準的な Mastercam 平面上にありませ
ん。
4 [F9] を再度押して、グラフィック画面からワールド軸を非表示にします。
5 Mastercam メニューから「変形移動 / ダイナミック変形移動」を
選択します。
6 ソリッドパーツを選択し、[Enter] を押します。
7 「ダイナミック変形移動リボンバー」が、「移動」モード、「単一コピー作成」であることを確認
してください。
指標の配置
まず、指標を、パーツの移動先へ方向を合わせます。
1 パーツの左下隅をクリックして、指標の原点を配置します。
26 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
2 「ダイナミック変形移動」リボンバーの「軸操作」ボタンをク
リックします。これにより指標の配置を継続できます。
3 Y 軸ラベルをクリックして Y 軸を位置決めします。
ヒント:カーソルの隣のアイコンが「軸操作」モードあるいは「ジ
オメトリ操作」モードであるかを表しています。[Ctrl] キーを押し
てモードを切り替えることができます。
4 カーソルをパーツの左上コーナーへ移動します。端点へスナッ
プするとビジュアル・キューが表示されます。
5 端点上でクリックして Y 軸位置を設定します。
6 Z 軸ラベルをクリックして X 軸位置決めを開始します。
7 カーソルをパーツの右上コーナーへ移動します。端点へスナップするとビジュアル・キューが表
示されます。
8 端点上でクリックして X 軸位置を設定します。
図形要素の移動
1 「ダイナミック変形移動」リボンバーの「ジオメトリ操作」ボタ
ンをクリックします。これにより選択したジオメトリを移動す
ることができます。
全般機能の強化 • 27
2 X 軸(原点寄り)をクリックし、パーツを X 軸に沿って左右にスライドします。
ヒント:「ダイナミック変形移動」リボンバーの移動位置を入力することもできます。
3 スケール上の任意の位置でクリックして X 軸位置決めします。
4 軸原点をクリックし、グラフィック画面上でカーソルを移動し、新しい原点へのパーツの移動を
開始します。
5 グラフィック画面上の任意の位置をクリックして新しい原点位置を選択します。
6 Z 軸ラベルをクリックして、X 軸に対する回転モードに切り替えます。
7 「ダイナミック変形移動」リボンバーの「角度」フィールドに
「-110」を入力し、[Tab] を押して X 軸を位置決めします。
8 グラフィック画面を一度クリックして、「ダイナミック変形移動」リボンバーへ戻ります。
28 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
9 「ダイナミック変形移動」リボンバーで「ワールド軸」を選択
し、「軸に整列」ボタンをクリックします。これによりジオメト
リをワールド座標システムに整列させます。
10 「原点へ移動」ドロップダウンリリストから「ワールド原点」を
選択し、「原点へ移動」ボタンをクリックします。
11 「ダイナミック変形移動」リボンバーの「OK」をクリックして移動を完了します。
12 グラフィック画面上で右クリックし、
「色クリア」を選択してパーツを元の色へ戻します。
13 [F9] を再度押してパーツがワールド原点へ移動し、標準的な Mastercam ビューの方向に向いてい
るのを確認します。
チェインにおけるワイヤフレーム フィーチャ認識
ワイヤフレームパーツ上で、他のジオメトリに混ざっている類似した形状のチェインの選択は、う
んざりする、間違いの発生しやすい、複数の手順の必要な操作です ワイヤフレームフィーチャ認識
機能を使うと、使用するジオメトリの実例をチェインし、ボタンをクリックするだけでよいのです。
自動的にその他のジオメトリが検出され、チェインされます。この機能は、サークルミルツールパス
で特定の穴を選択したり、溝形状をポケットや輪郭ツールパスで切削する場合に利用できます。
 ワイヤフレームフィーチャ認識を利用したジオメトリの
チェイン
1 Mastercam メニューから「ファイル、開く」を選択します。
全般機能の強化 • 29
2
..\Documentation\ExampleParts フォルダから DYNAMIC_PLANES.MCX を選択してくださ
い。この例には 850 を超える形状があります。
3 [F1] を押し、画面の左側にズームウィンドウを描画します。
4 Mastercam メニューから「解析 / 輪郭」を選択します。【チェイン】ダイアログ ボックスが表示さ
れます。
5 「チェインフィーチャオプション」ボタンをクリックして【チェ
インフィーチャ】ダイアログボックスを表示します。このダイ
アログでは「類似」とみなす要件を設定します。
6 フィーチャ精度グループボックスの「同一」を選択します。こ
のオプションは幾何学的に全く同一のチェインを検索します。
チェインの図形要素数、寸法は等しくなくてはいけません。
7 「OK」クリックし、【チェインフィーチャ】ダイアログボックスを閉じます。
30 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
8 パーツ左側の小さい水平の溝形状をチェインします。
9 【チェイン】ダイアログボックスの「チェインフィーチャ」ボタ
ンをクリックします。
グラフィック画面の同一ジオメトリがすべて選択されているのに注目してください。プロンプト
には 72 チェインが選択されたことが表示されます。
10 「チェインフィーチャオプション」ボタンを再度クリックします。
11 フィーチャ精度グループボックスの「形状一致」オプションを
選択します。このオプションは類似形状を検索します。選択され
るチェインは同一のフィーチャ、同一の配列で、サイズの異な
るチェインです。
12 「OK」クリックし、
【チェインフィーチャ】ダイアログボックス
を閉じます。
全般機能の強化 • 31
13 豆形の形状の一つをチェインします。
14 【チェイン】ダイアログボックスの「チェインフィーチャ」ボタ
ンを再度クリックします。
同一の形状、またサイズ違い(大小)類似形状が検出されているのに注目してください。
15 「チェインフィーチャオプション」ボタンを再度クリックします。
16 フィーチャ精度グループボックスの「長さ フィルタ」オプショ
ンを選択し、ドロップダウンリストから <=(等しいかそれ以
下)を選択します。このオプションは選択チェインと同一もし
くはそれ以下のチェインを検索します。
17 「OK」クリックし、
【チェインフィーチャ】ダイアログボックス
を閉じます。
18 大きい円の一つをチェインします。
19 【チェイン】ダイアログボックスの「チェインフィーチャ」ボタンを再度クリックします。
32 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
参照円弧より等しい、または同一サイズのすべての円弧がチェインされています。たった数回の
クリックして、合計 620 の形状をチェインすることができました。
ヒント:今後の作業で利用するために、【チェインフィーチャ】ダイアログボックスの「保存」
および「読込み」ボタンを選択して、チェインフィーチャ設定を保存することができます。
ユーザー定義加工指示
新しい加工指示が Mastercam X4 で利用できます。新しい ActiveReport 加工指示は【システムコン
フィグ】ダイアログボックスの「ツールパス」ページで有効にできます。GUI および .SET オプショ
ンも引き続き利用できます。
全般機能の強化 • 33
新しい加工指示ではプロジェクトや顧客情報、画面のキャプチャを追加することができます。画面
をキャプチャ中に寸法や注記を追加することができます。
レイヤーマネージャの改善点
Mastercam X4 ではレイヤーマネージャがより使いやすく、より簡単になりました。ダイアログボッ
クスが再編され、必要なスペースが小さくなりました。また、[Alt + Z] を押してレイヤーマネージャ
をすばやく開 / 閉することができます。
34 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
レイヤーマネージャでは右クリックメニューの新しいオプションを利用して、ダイアログボックス
内でレイヤー操作を行うことができるようになりました。
 空のレイヤー情報を削除 - 図形要素を含まないレイヤーのレイヤー名を削除します。
 レイヤーのリナンバ - レイヤー名、レイヤーセット、表示ステータスを維持した状態で未使
用のレイヤーへ図形要素を移動します。
 切り取り - レイヤーからジオメトリを削除し、貼り付け可能な状態にします。
 コピー - レイヤーからジオメトリをコピーします。
 貼り付け - 切り取りあるいはコピーされたジオメトリをレイヤーへ配置します。
 削除 - レイヤーからジオメトリを削除します。[Delete] キーを押すこともできます。これは
削除機能ですので、「取り消し」、「やり直し」の利用が可能です。
ステータスバー上でのレイヤー操作
ステータスバー上にレイヤー番号とともにレイヤー名が表示されます。ドロップダウンリストを開
くと、レイヤーマネージャの「レイヤー一覧」設定を反映したすべてのレイヤーと詳細が表示され
ます。
全般機能の強化 • 35
新しいレイヤーを定義する際にレイヤー番号にコロン(:)と名前を入力することで、レイヤー名
を入力することができます。例えば、レイヤー 10 を cavity という名前で定義するには、ステータス
バーのレイヤーボックスに 10: cavity (スペースなし)と入力してください。
ビューシートの強化点
X4 ではグループ以外のステータスバーの各オプションをビューシートの一部として再現することが
できます。ビューシートタブ上で右クリックし、「設定」を選択してビューシートの中で再現したい
もの、また無視するステータスバーの機能を指定します。「ブックマーク設定を自動的に復元」オプ
ションでビューシート間を切り替えたときに自動的にそのブックマークへビューシートがリセット
されます。これらオプションのすべては、【システムコンフィグ】ダイアログボックスの「画面 /
ビューシート」でも利用可能です。
ファイルトランスレータのアップデート
以下は Mastercam X4 トランスレータでサポートされるファイルフォーマットの一覧です。
 ACIS ®R19
 Alibre Design - V11
 AutoCAD®DWG, DXF, DWF - 2009
36 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
 Autodesk Inventor IPT, IAM, IDW - 2010
 CATIA® V5 - R19
 KeyCreator® - V8.5
 Parasolids® - 20
 Pro/E® - Wildfire4
 Rhino® - 4
 Solid Edge® - ST
 SolidWorks® - 2009
Design の改善
Mastercam X4 Design にはパーツの描画と編集をこれまで以上に効率的に作成する多くの機能が含
まれています。
3D 移動の改善
変形移動 /3D 移動の機能は Mastercam X4 で改定され、より素早く効率的に作業できます。定義済み
の平面へジオメトリを移動あるいはコピーする場合、ドロップダウンリストから平面の名前を選択
するだけです。
38 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
トリム 分割 / 削除
この便利な機能は、交差のない孤立した図形要素を削除することができるようになりました。単一
の点での交差図形も自動的に削除されます。
トリム中の新しいビジュアル・キュー
図形要素をトリム中、最後の図形要素を選択する際にマウスを移動することによって、選択機能結
果の自動プレビュー機能が追加されました。実線はジオメトリの作成結果を表します。点線はジオメ
トリの削除結果を表します。
Mill Level1 の機能強化
Mastercam X4 の Mill Level1 では 2D ツールパスのインターフェースの改善、新しい加工方法、
フィーチャ ベース マシニング (FBM) ツールパスの機能が強化されています。
2D ツールパス 新しいツリー形式のダイアログ
Mastercam X4 ではツリー形式のダイアログへの移行を継続しており、本バージョンで 2D ツールパ
スがツリー形式のダイアログになりました。Mastercam メニューに変更はありません。ただし、輪
郭あるいはドリルオペレーションを選択すると新しいインターフェースが表示されます。インター
フェースはチェインを必要とするオペレーションと、点あるいは円孤を必要とするオペーションと
でまとめられています。
40 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
ツリー形式を使用するダイアログ:
 輪郭
 スロットミル
 点
 ポケット
 ドリル
 Helix bore
 正面切削
 サークル ミル
 スレッドミル
このインターフェースの利点の一つとして、その他のツールパスとの外観の統一以外に、ツールパ
スタイプの変更機能があります。メニューからドリルツールパスを開始し、いくつかの点あるいは円
弧を選択してインターフェースを開いた後で、ドリルが正しい選択肢ではなく、サークルミルが最
適であったと気づいても、単にツールパスタイプを変更するだけで作業を継続することができます。
ツールパスを終了し、もう一度始める必要はありません。- すべてのジオメトリの選択が維持されま
す。適切なパラメタを入力し、ツールパスを処理することができます。
ダイナミック加工
ダイナミック加工は Mastercam X4 での新しいポケットルーチンです。これは新しい 2D HST ツリー
形式ダイアログに、新しいツールパスタイプとして追加されています。
ダイナミック加工は、切削工具の刃長を最大限利用し、時間と経費を節約します。また柔軟な退避
オプションを提供し、小さいパーツでの工具退避動作をなくしたり、大きいパーツでの早送り退避
を実現します。
加えて、ダイナミック加工では強力な進入方法をサポートしています。例えば複雑なポケット形状
のプログラムを作成しやすくするためのカスタム進入方法です。ダイナミックポケット加工動作を
精練し、過剰な加熱を避けるために、「トロコイドスロット」ツールパスの「バック動作における微
MILL LEVEL1 の機能強化 • 41
細な引き上げ」が組み込まれています。進入方法、微細な引き上げ動作の両方でカスタム切削送り
と主軸回転速度をサポートし、生産性の向上と、安全な動作の生成をサポートします。
2D ツールパスホルダ定義
新しいツリー形式ダイアログを使用するすべての 2D ツールパス(点ベース、チェインベース、2D
HST)にホルダページがあります。このページは 3D HST と類似していますが、この情報は再プロッ
トでのみ利用され、ツールパスの干渉チェックでは使用されません。
42 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
FBM Drill
大きい穴の Mill 加工
ドリル工具よりも大きい穴で、底面の平坦な穴を mill を使わずに加工したいというリクエストをい
ただきました。FBM の大きい穴の加工は、このご要望にお答えするものです。突き通し穴、座ぐり、
平坦な底面の止まり穴のしきい値を設定し、FBM ドリルで「ドリルサイクルの使用」からサークル
ミルあるいは Helix Bore の使用に切り替えることができます。
 FBM ドリルでの大きい穴の加工
1 Mastercam メニューから「ファイル、開く」を選択します。
2
..\Documentation\ExampleParts フォルダから LARGE_HOLE.MCX を選択してください。
このパーツにはドリル工具で加工するには大きすぎる 1 インチの穴が中央にあります。
3 メニューから、「ツールパス、 FBM ドリル」を選択します。
4 【FBM ドリル】ダイアログボックスの「検出」ボタンをクリック
してパーツ内の穴を検出します。
フィーチャ一覧の下の方に 1 インチの穴が表示され、初期設定ではドリル加工対象に設定されま
す。
MILL LEVEL1 の機能強化 • 43
5 ツリー制御から「穴の Mill 加工」ページを選択し、
「突き通し穴」チェックボックスを選択しま
す。
このページには、ドリル加工の代わりにサークルミルあるいは Helix Bore ツールパスのいずれか
加工する穴の定義オプションがあります。この場合、1 インチあるいはそれ以上の突き通し穴を
サークルミルツールパスで加工します。
6 自動工具選択グループボックスで最大工具径に 35%、最小工具
径に 20% と入力してください。
44 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
7 ツリー制御から「サークルミル」ページを選択します。このページではサークルミルツールパス
に対するパラメタを設定、あるいはデフォルトツールパスパラメタの使用を選択することができ
ます。
8 「検出」ボタンを再度クリックして、穴を再検出します。1 インチ穴がサークルミルオペレーショ
ンに割り当てされているのに注目してください。
MILL LEVEL1 の機能強化 • 45
9 「OK」をクリックしてサークルミルデフォルト値を承認し、ツールパスを生成します。パーツ中
心の穴の加工にサークルミルツールパスが作成されます。
穴マッピング
FBM ドリルでは特定の穴サイズが検出されたときに、特定のドリルサイクルと工具を自動的に割り
当てるために、マッピングテーブルを作成できるようになりました。パーツ上のタップ加工する穴
が、仕上げ穴直径ではなく、パイロット穴直径で作成されている場合に便利な機能です。
 穴のサイズにドリルサイクルをマッピング
1 Mastercam メニューから「ファイル、開く」を選択します。
2
..\Documentation\ExampleParts フォルダから HOLE_MAPPING.MCX を選択してください。
46 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
円形の穴形状一式はすべて 1/4-20 タップ穴で、直径 0.201 で描画されています。
3 メニューから、「ツールパス、 FBM ドリル」を選択します。
4 【FBM ドリル】ダイアログボックスの「検出」ボタンをクリック
してパーツ内の穴を検出します。
5 ツリー制御から「穴マッピング」ページを選択し、「穴マッピング」のチェックボックスを選択
してこの機能を有効にします。
6 穴マッピングテーブル内の任意の場所で右クリックし、「追加」を選択して新しい穴マップの入
力を開始します。
7 直径に「0.201」と入力し、[Tab] を押して次のカラムに移動します。
8 穴タイプのドロップダウンリストから「右タップ」を選択し、[Tab] を押して次のカラムへ移動
します。
9 仕上げ工具のドロップダウンリストから「MCX: Tap RH」工具を選択し、穴マップの入力を完
了します。
MILL LEVEL1 の機能強化 • 47
10 「検出」ボタンを再度クリックして、すべてのフィーチャを再検出します。すべての 0.201 穴がド
リル穴ではなく右タップ穴として設定されました。
座ぐりフィーチャには工具は割り当てられていません。この調整はすぐにできます。
11 フィーチャ一覧の下の方にある「共通フィーチャを選択」チェックボックスをクリックし、座
ぐり穴の一つを選択します。すべての座ぐりがハイライト表示されます。
48 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
12 「仕上げ工具」のカラムで右クリックし、表示されるメニューから「仕上げ工具 > MCX: ドリ
ル」を選択します。この工具はすべての座ぐり穴に適用されます。
13 「OK」をクリックし、ツールパスを生成します。
プレドリル加工
FBM ドリルでは、設定サイズまでプレドリル加工するのではなく、パイロット穴径をドリル加工す
るためだけに簡単にプレドリル加工することができるようになりました。プレドリル加工ページのプ
レドリル パイロット穴のみチェックボックスによって、パイロット穴を加工するだけのプレドリ
MILL LEVEL1 の機能強化 • 49
ルサイクルが、仕上げ穴ドリルサイクル(タップ加工あるいはリーマ加工など)の前に生成されま
す。
追加ジオメトリの作成
設定ページのこの新しいオプションにより、FBM ドリルでドリルツールパス作成するときに追加の
ジオメトリを作成することができます。このジオメトリは多軸ドリル加工での穴選択に利用すること
ができます。「ドリル動作のベクトル 」オプションは穴の上面から最下深さまでのベクトルを、刃先
補正と選択工具を考慮して作成します。
FBM Mill
スラグ切削
大きな真空テーブル加工機で、木材や、複合材を加工されているユーザーは、この FBM Mill の突き
通しポケット形状操作の機能を便利と思われるでしょう。FBM Mill は、真空テーブルで維持可能な
突き通しポケットの切削領域を検出し、内側の形状を真空テーブル上に置いたままにします。その領
域全体をポケット加工するのではなく、プロファイルの一番外側のパスを輪郭オペレーションを使
用して切削し、内側の形状を真空テーブル上に置いたままにします。
注:「スラグ切削」ページは、「フィーチャ検出」ページで「突き通しフィーチャ」のチェック
ボックスが選択されているときのみ利用できます。
50 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
大きい穴の Mill 加工
Mastercam X4 Mill の FBM Mill では円形のフィーチャをポケット切削以外で加工する方法を提供しま
す。穴の Mill 加工オプションでは円形のフィーチャをポケット、サークルミル、Helix Bore ツールパ
スで加工することができます。穴の Mill 加工は「フィーチャ検出」ページで有効にすることができ
ます。
MILL LEVEL1 の機能強化 • 51
「穴の加工」を選択すると、穴の Mill 加工のページがツリー制御で有効になります。このページを使
用してサークルミルあるいは Helix Bore ツールパスを選択し、工具選択範囲を設定することができ
ます。FBM Drill の穴の Mill 加工のように、サークルミルあるいは Helix Bore ツールパスのパラメタ
を設定、あるいはデフォルトツールパスパラメタの使用を選択することができます。
52 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
Mill Level3 の機能強化
Mastercam X4 では、マルチスレッド処理のサポート、仕上げ結果を改善するための新しいフィルタ
処理、輪郭 5 軸、ドリル 5 軸ツールパスのインターフェース更新など、Mill Level 3 および Router Pro
ユーザーを対象としたいくつかの機能強化があります。
マルチスレッドのサポート
マルチスレッドとは、プログラムの一部を同時に実行するするために、単一のプログラム作成を許
可し、複数のプログラム処理を同時に行う特別な構造です。(これとは対照的に、単一スレッドプロ
グラムがあり、リニアモードで実行します。)この処理モードでは、一番大きい、非常に複雑なツー
ルパスを再生成するプログラムを小さく分割し、同時に実行するプログラムスレッドを分割するこ
とができます。マルチスレッド処理されるプログラムは、より早く、効率的に処理することができま
す。
Mastercam X4 では、マルチスレッドはすべての 3D High Speed ツールパス(HST)と以下の多軸ツー
ルパスで使用できます:
 複合面 5 軸
 フローライン 5 軸
 ポート 5 軸
すべての Mastercam セッションに対する Mastercam 設定としてマルチスレッドツールパス処理を有
効 / 無効にすることができます。(「設定 / コンフィグ / ツールパス」ページにて)
あるいは、「マルチスレッド処理切替」ボタンを使用して現在の Mastercam セッションに対
して機能を有効 / 無効にすることができます。このボタンは What's New in X4 ツールバー、
あるいは設定 /【カスタマイズ】ダイアログボックスの「マルチスレッドツールパスマネー
ジャ」カテゴリにあります。
マルチスレッド処理を有効にすると、3D HST および多軸ツールパスを生成 / 再生成する際に、マル
チスレッドマネージャ(MTM)へツールパスが送られると、Mastercam での操作を継続することが
54 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
できます。このダイアログボックスには、すべての既存のスレッドが、現在のステート、進捗状況、
処理のステータスとともに表示されます。
別の Mastercam 機能を開始する前にツールパスの再生成完了を待つ必要はありません。これらの
ツールパスの処理は背景で行われます。
「マルチスレッドマネージャ切替」ボタンを使用して現在の Mastercam セッションでのダイ
アログボックスの表示を制御することができます。このボタンも What's New in X4 ツールバ
にあり、「設定 /【カスタマイズ】」ダイアログボックスの「マルチスレッドツールパスマ
ネージャ」カテゴリにあります。
マルチスレッドモードでツールパスを処理中は、ツールパスマネージャには、マルチスレッドマ
ネージャでスレッドとして処理されているツールパスを示す二つのアイコンが表示されます。アイコ
ンは緑あるいは黄色です。

緑のアイコンは MTM で処理中のスレッドを表します。

黄色いアイコンは従属ツールパススレッドに割り当てられます。(例 : 追い込みツールパ
ス)従属スレッドは、先にある " 親 " ツールパススレッドからのデータが必要です。従属ス
レッドは MTM が(バイナリ NCI データの変換も含む)親スレッドの処理を完全に完了す
るまで開始することはできません。
ツールパス最適化
Mastercam X4 には新しいツールパス最適化の機能が 3D サーフェスツールパスに追加されています。
- 3D アドバンスツールパス最適化です。3D アドバンスツールパス最適化では、3D サーフェスツール
パスでのサイクルタイムの最適化とよりよい仕上がりを可能にします。この新しい機能は既存の円弧
MILL LEVEL3 の機能強化 • 55
/ 直線フィルタに、スムージング、点のランダム化、最小限の点作成、点間の一定距離の維持、円弧
動作をすべて G1 動作に変換する、などの新しい機能を組み合わせたものです。
 ツールパス最適化を利用したツールパス調整結果
1 Mastercam メニューから「ファイル、開く」を選択します。
2 ..\Documentation\ExampleParts フォルダから REFINE.MCX を選択してください。この
パーツにはサーフェス High Speed ツールパスが含まれています。
3 ツールパスマネージャで、リスト内の最初のツールパスを展開してください。
4 「パラメタ」アイコンをクリックして【サーフェス High Speed ツールパス】ダイアログボックス
を表示します。
5 ツリー制御から「円弧フィルタ / トレランス」ページを選択します。「全体のトレランス」値が
0.001 に設定されているのに注目してください。
56 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
6 「ツールパス最適化」ボタンをクリックして【ツールパス最適化】ダイアログボックスを開きま
す。
トレランス分布のセクションには、全体のトレランス値「0.001」の適用に使用した式が表示さ
れています。このツールパスについては「直線 / 円弧フィルタトレランス」と「スムージング
トレランス」の割合が 0% に設定され、「切削トレランス」が全体のトレランスの 100% に設定
されています。これは 3D アドバンスツールパス最適化機能が有効でないことを意味しています。
7 「スムージング設定」のチェックボックスを有効にし、ツールパスに対するスムージングを有効
にします。これにより、全体のトレランスの 5% が、トレランス分布のスムージングのトレラン
スで調整され、切削トレランスが 95% に減ります。
MILL LEVEL3 の機能強化 • 57
8 「直線 / 円弧フィルタ設定」のチェックボックスを選択し、直線 / 円弧のフィルタ処理を有効にし
ます。直線 / 円弧フィルタ処理とスムージングのトレランスがほぼ等しく適用されます。
9 切削トレランスの横にある + スライダをゆっくり右へ移動します。二つのセクション間の比率を
5% で調整し、全体のトレランスの最終数値を考慮します。
10 直線 / 円弧フィルタと、スムージングトレランス間のスライダを左へ移動します。二つのフィー
ルド間の比率を調整します。
メモ:フィールド間の分布の変更にはその他の方法があります:
• フィールドに直接値をする
•「優先度」セクションのスライダを使用する
11 「キャンセル」クリックし、【ツールパス最適化】ダイアログボックスを閉じます。
12 「キャンセル」クリックし、【サーフェス High Speed】ダイアログボックスを閉じます。
ツールパス結果の調査
1 ツールパスマネージャ内のすべての 4 つのツールパスを選択し、「再プロット」ボタンをクリッ
クします。
58 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
2 左上の矢印ボタンを使用して【再プロット】ダイアログ
ボックスを展開し、4 つのツールパスが見えるようにし
ます。
3 最初のツールパスを選択します。
4 「端点表示」ボタンを選択してツールパス動作の図形要
素端点を表示します。
5 パーツの一部をズームします。最初のツールパスにはフィルタは適用されていません。隣接する
点が一列に並んでいる様子が確認できます。この切削動作では品質の低いサーフェスの仕上がり
になる可能性があります。
MILL LEVEL3 の機能強化 • 59
6 【再プロット】ダイアログボックスで二番目のツールパスを選択します。このツールパスに対す
るツールパス最適化フィルタは有効です。パターンを回避するために点の配置がランダム化され
てます。
7 【再プロット】ダイアログボックスの三番目のツールパスを選択します。点数の減少に注目して
ください。このツールパスではスムージングセクションの「点数を最小化」オプションが選択
されています。これはツールパスに対して追加のフィルタ処理を実行し、より小さい NC ファイ
ルを作成します。
8 【再プロット】ダイアログボックスで最後のツールパスを選択します。このツールパスは「固定
セグメント長さを使用」オプションを使用しています。2 点間の距離が、0.04 インチ以上離れ
ている箇所はありません。これは高速加工に適したツールパスです。
9 「OK」クリックし、【再プロット】ダイアログボックスを閉じます。
ツールパス最適化についてよくある質問
Mastercam X4 ツールパス最適化はツールパス動作を改善する二つの強力な方法を、一つのパネルで
制御します。最初の方法 - 直線 / 円弧フィルタ - はこれまでご提供してきたすでにご存じの機能で
す。ツールパス最適化の二番目の方法 - スムージング - は新しい処理方法です。
注:High Speed ツールパス / 切削パラメタのコーナー動作の丸めに使用するスムージングオプ
ションは 3D アドンバンスツールパス最適化とは関係ありません。
60 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
以下は新しいスムージング機能を使用するかどうか決定するためのよくある質問です:
どのツールパスで最適化が使用できますか?
すべての 3D サーフェスツールパス、サーフェス High Speed ツールパスにツールパス最適化を使用
するオプションがあります。荒取り、仕上げ両方のツールパスが含まれます。
ツールパス最適化スムージングは何をしているのですか?
スムージングは、カッターマークが残ったり、その他の欠陥となりうる点の集まりやグループを回
避するために節点を分布します。これは生成済みのツールパスに沿って節点をシフト、削除、追加
します。
利点はなんですか?
スムージングで一定のパーツで三つの確かな利点を提供します:
 よりよい仕上がり品質。テストではよりスムーズな、カッターマークの少ない一定の仕上
がりになりました。
 加工時間の削減。スムージングされたツールパスは 3D ツールパスに共通の多くの小さな動
作が取り除かれます。これにより早い送り動作でプログラムを実行することができます。
 工具摩耗の削減。
ツールパス最適化へのアクセス方法は ?
Mastercam ツールパスメニュー、あるいはツールバーから 3D サーフェスツールパス、あるいはサー
フェス High Speed ツールパスを選択してください。
次に選択ツールパスに応じて次の動作のうちの一つを選択してください:
ツリー形式のツールパス:
1 「円弧フィルタ / トレランス」ページを選択してください。
2 「全体のトレランス」値を入力します。
3 「ツールパス最適化」ボタンをクリックします。
タブ形式のツールパス:
1 ツールパスパラメタタブを選択します。(例:荒取り / 放射状パラメタ / 仕上げ投影パラメタ
2 「全体のトレランス」値を入力します。
3 「全体のトレランス」ボタンをクリックします。
この強力な新しい技術をぜひお試しになり、よりスムーズな、より早い結果を実感してください。
また、この二つの技術を一緒に使用しながら、Mastercam の標準的な直線 / 円弧フィルタ処理も使用
することができます。
多軸ツールパスにおける最小チルト
この新しい機能は、工具あるいはホルダで選択サーフェスに対する干渉の可能性がある場合、工具
軸動作を自動化します。これらのオプションはポート 5 軸、フローライン 5 軸、複合面 5 軸ツール
MILL LEVEL3 の機能強化 • 61
パスで利用できます。工具シャンク / ホルダとパーツ間とで維持するクリアランス距離を入力するこ
とができます。Mastercam X4 ではこの機能はキャンディミル工具でのみ使用できます。
輪郭 5 軸、ドリル5軸の新しいツリー形式ダイアログ
私共はツールパスの新しいツリー形式ダイアログボックスへの変換を継続しています。ドリル 5 軸
と輪郭 5 軸の新しいダイアログは、プログラム作成工程を効率的にします。
62 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
サークル ミル 5 軸 ツールパス
新しいサークルミル 5 軸ツールパスは、サーフェスの法線方向、直線に平行あるいはファスナーな
どのオブジェクトを挿入するために平面を参照しながら円形のポケットを作成するときに便利です。
また、ドリル加工が望ましくない場合に、任意の方向に円形穴を生成することもできます。このツー
ルパスは Mastercam メニューから「ツールパス / 多軸 / サークル 5 軸」を選択してアクセスすること
ができます。
Router の改善
Mastercam X4 Router の新機能では、Router 加工機での追加の制御をご提供します。
手動ネスティング
Mastercam X4 では、短時間で最適な結果を得るために、自動ネスティングに手動割り込みを実行す
ることができます。
 手動でのネスティング結果の調整
1 Mastercam メニューから「設定 / コンフィグ」を選択し、
「インチ系」のコンフィグファイルを選
択してください。
2 「OK」をクリックして【システムコンフィグ】ダイアログボックスを閉じます。
3 Mastercam メニューから「変形移動 / ジオメトリネスティング」を選択します。
4 【ネスティング】ダイアログボックス下部の「開く」ボタンをクリックします。
5 ..\Documentation\ExampleParts フォルダの BUMP.NSTX を開きます。このファイルには、
以前のネスティングセッションの設定が含まれています。
「シート」タブのシートサイズは 24x12 インチに設定済みで、シートマージンは 0.25 インチに設
定されています。
64 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
6 「パーツ」タブをクリックします。各パーツに対して、工具サイズに対応するために、パーツ間
の距離に 0.25 インチを使用して、2 コピー作成が選択されています。
7 「OK」をクリックしてネスティング結果を作成します。【ネスティング結果】ダイアログボック
スが表示されます。
ROUTER の改善 • 65
8 【ネスティング結果】ダイアログボックスの「ドラッグ」ボタン
をクリックして手動ネスティングモードに入ります。
グラフィック画面にはネスティングされたジオメトリと手動ネ
スティングのリボンバーが表示されます。
パーツジオメトリのコピーと回転
1 リボンバーの「コピー」ボタンをクリックします。
2 次の図の数字「4」の上をクリックします。
3 マウスを使用してコピーされたジオメトリをシート右側のあいている領域に移動します。パーツ
間の距離が考慮されているのが確認できます。
4 [+] と [-] キーを押して、いずれかの方向に 10 度でパーツを回転します。
5 [Ctrl] キーを押したまま [+] と [-] キーを再度押すと、いずれかの方向の 1 度でパーツを回転しま
す。
66 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
6 新しいジオメトリを下の方の数字 4 の隣に移動します。数字の 4 とシートの下の方のエッジとをそ
ろえるのは難しいとお気づきでしょう。
7 左マウスボタンを押したままにします。二つのエッジに合わせるための、シートの下方エッジに
向けた追加の矢印が表示されます。
8 左マウスボタンを離し、コピーされたジオメトリを配置します。
パーツジオメトリの削除と移動
1 リボンバーの「削除」ボタンをクリックします。
2 今作成した数字 4 をクリックしてシートから削除します。
3 ネストされたジオメトリの中央にある文字 E をクリックします。
4 [Esc] を押して削除モードを終了します。
5 リボンバーの「移動」ボタンをクリックします。
ROUTER の改善 • 67
6 文字 C パーツの一つをクリックし、シート中心のあいている空間の左側のドラッグしてみてくだ
さい。パーツ間の距離のために、この空間には合いません。
7 シートのあいている箇所の右の任意の場所のクリックして文字 C を配置します。
8 番号4のパーツの一つをクリックしてシート中心のあいている空
間の移動します。このパーツは小さいので、手動ネスティング
でこの空間に配置することができます。
ヒント:[+] および [-] のボタンを押して、シートの使用率を効率的
にするために、この空間内でパーツを回転することができます。
9 一度クリックしてパーツを配置します。
10 リボンバーの「OK」をクリックして【ネスティング結果】ダイ
アログボックスに戻ります。
68 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
各パーツに対して 2 つのコピー作成の設定に対し、文字の一つを削除したため、【最小個数を取
得できていません】のダイアログボックスが表示されます。
11 「OK」をクリックして次に進みます。
12 「OK」をクリックしてネスティングの結果を承認し、ネスティング処理を完了します。
ネスティングにおける垂直および水平裁断
ネスティングでは、後で使用するために、垂直 / 水平での切り落としのツールパスを生成し、長方
形のシートを残すことができるようになりました。水平 / 垂直での切り落としのツールパスを作成す
る場合、
「トリム」設定を使用して最初に作成する切り落としを選択します。【結果】ダイアログ
ボックスの水平 / 垂直のトリムチェックボックスで作成する切削を指定します。
Lathe の改善
Mastercam X4 Lathe では、旋盤の加工をより早く、効率的にする新機能をご提供します。これには溝
切りツールパスの機能強化、回転プロファイル作成の機能、C 軸ツールパスの使いやすいインター
フェースなどがあります。
溝切りの強化点
Mastercam X4 の Lathe 溝切りツールパスでの新しい制御を提供するいくつかの機能改善があります。
複数溝切りチェインオプション
新しい「複数チェイン」オプションで溝切りツールパスに対して一つ以上の溝切りを選択すること
ができます。
複数溝切りのチェインこのオプションを使用すると、チェイン機能は次のように動作します:
 【チェイン】ダイアログボックスのタイプのデフォルトは「部分」チェインです。
 進入点、あるいは内側境界のチェイン選択が要求されます。
 部分チェイン方法を使用して最初の図形を選択し、次に最後の図形を選択します。
 「点」方法を使用して進入点あるいは点を選択します。
次に退避点を選択あるいはチェイン選択工程を完了することができます。
70 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
溝切りの幅が異なる可能性があるため、「溝切り仕上げパラメタ」タブの新しい「中央でのオーバー
ラップ」オプションを選択することができます。
仕上げパスに対する切削送りと主軸回転速度の設定
Mastercam X4 Lathe の新しいパラメタで、希望通りの仕上がりなるよう、仕上げ溝切りパスに対し
て、主軸回転速度と切削送りを設定することができます。
LATHE の改善 • 71
仕上げ溝切りでのコーナードウェル
「溝切り仕上げパラメタ」ページに「コーナードウェル」オプションがあります。ドウェルは壁ある
いはコーナージオメトリと溝切りの平坦なボトムとのコーナーに発生します。ドウェルは標準的で
ない形状の溝切りでは動作しません。
最初の切り込みに対する送り速度
「溝切り荒取りパラメタ」ページには、最初の切込み動作に対して切削送り動作を特別に設定する新
しいオプションがあり、ツールパス動作をより精密に制御することができます。
72 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
工具検査
Masetercam X4 Lathe には溝切りツールパスで工具検査のプログラムを作成することもできます。工
具検査を実行するために、安全なアプローチと退避位置のプログラムを作成することができます。工
具検査をするために、特定の条件を定義することもできます。
重要 : この機能はポストで NCI ファイルの新しい情報を取得するようカスタマイズした場合の
み作用します。詳細については 80 ページの Lathe 工具検査のサポート を参照してください。
回転プロファイルの作成
ソリッドからの回転プロファイルの生成の問題の解決を求めるご要望を多数いただきました。
Mastercam X4 ではこれを実行する新しい機能が追加されました。これは Mastercam X3 のソリッド -
LATHE の改善 • 73
>2D プロファイルの機能に替わるものです。回転プロファイルの機能は作成 / シルエット境界機能の
一部です。
Mastercam メニューから「作成 / 回転プロファイル」を選択して新しい機能にアクセスすることがで
きます。既存のソリッド、ソリッド面あるいはサーフェスを選択後、次のダイアログボックスが表示
されます。
回転プロファイルの生成には二つの方法を利用できます。
「
 回転」オプションは、Mill/Turn フィーチャを含む、複雑な、非対称
のジオメトリを対象としたものです。モデル全体が、最大の回転され
た外側のプロファイルを生成するために回転されます。このオプショ
ンは対称のジオメトリにも使用できます。
「
 スライス」オプションは対称の、回転されたジオメトリを対象にし
ており、モデルから単純なスライスが取得されます。
最終的なプロファイルは上側 / 下側、あるいは両方に制限される可能
性があります。新しい機能は、現在の WCS X 軸を回転軸として必ず使
用し、結果のプロファイルは現在の WCS のトップビューに作成され
ます。
C 軸ツールパス 新しいツリー形式のダイアログ
C 軸ツールパスは 2D チェインベースおよび点ベースツールパスによく似ているため、これらのダイ
アログボックスを新しいツリー形式のダイアログに変換しました。これは Mastercam Mill と
Mastercam Lathe 間での一貫性の維持に役立ちます。
74 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
Verify での中ぐり棒円形表示
Mastercam X4 で、Verify 中の中ぐり棒が円形で表示されます。表示は中ぐり棒を含む、円形工具を
単純化した表示です。2D プロファイルに対する干渉チェックはこれまで通り背景で行われます。
LATHE の改善 • 75
すべての中ぐり棒タイプ工具(カスタム中ぐり棒を含む)が新しい単純化された円形で作成されま
す。その他の工具タイプ(通常旋削、ID 溝切り、ID ネジ切りでも円形の工具シャンク作成を利用す
ることができます。
76 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
Wire の改善
Mastercam X4 Wire は、お使いのワイヤ加工工程が Agievision コントローラ で Agie 放電加工機使用
をする場合の新しい、カスタマイズインターフェースを提供します。
Agievision ワークフロー
Mastercam X4 Wire の新しい Agievision モードでは、ツールパスと関連するダイアログボックスが、
慣れ親しんだ、使いやすい実際の Agievision インターフェースに非常によく似たインターフェース
に設計されました。この新しい Agievision のサポートには、マシン定義 / コントロール定義 / ポスト
プロセッサファイルの完全な設定も含まれます。これらのファイルはファイル名 _AWF から識別でき
ます。
 AGIE GENERIC AGIEVISION_AWF 4X WIRE.WMD
 AGIE GENERIC AGIEVISION_AWF 4X WIRE MM.WMD
 AGIE GENERIC AGIEVISION_AWF 4X WIRE.CONTROL
 AGIE GENERIC AGIEVISION_AWF 4X Wire.PST
Agievision AWF Wire マシン定義(WMD ファイル)の一つを選択すると、Mastercam Wire が
Agievision モードに切り替わります。このモードに切り替えると、ツールパスメニューには次にツー
ルパスタイプが表示されます:
78 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
ツールパスダイアログボックスページに移動すると、Agievision 特有のパラメタページが表示されま
す。AgieVision をご存じの方であればすぐに認識できるインターフェースです!
メモ:
• Mastercam X4 では Agie C-Hook もご提供しています。つまり、現在の Agie C-Hook ファイル
を、ご使用中の Agie マシン定義とポストで引き続き実行、維持することができるというこ
とです。
• これらの新しい Agievision ツールパスは Agievision 特有のものですので、Agie C-Hook で作
成されている既存のツールパスとの互換性はありません。パーツジオメトリは再利用できま
すが、新しいインターフェースを使用して作成し直す必要があります。
ポスト機能強化点
Mastercam X4 には新しい X4 の機能をサポートするいくつかのポスト強化があります。
\Documentation フォルダにはポスト情報に対する二つの追加リソースがあります:
 ポスト デバッガユーザーガイド - ポストデバッガについての説明。チュートリアルやク
イックリファレンスが含まれます。
 NCI & ポストリファレンス - すべての NCI コードの一覧と関連パラメタ、20000 番台のコード
およびすべてのオペレーションパラメタについての記述。値の各タイプにアクセスするため
のプロシージャや例が含まれます。
Mastercam X4 でのポスト更新
Mastercam X4 で使用する前に、ポストを更新する必要があります。UpdatePost C-Hook を使用してポ
ストを更新します。これは \chooks フォルダにあり、その他の C-Hook と同様に動作します。更新さ
れていないポストを使用しようとすると、エラーメッセージが表示されます。
UpdatePost によってポストは次のように変更されます:
 ヘッダーが最新バージョン番号 13.00 に更新されます。
 文字列の初期化は、現在のバージョンでの安定した最適な動作を得るために更新されます。
次の図は新しい文字列初期化を表しています。このようなすべてのステートメントは、: 演算子と二
重引用符 " " を使用した文字列値を使用します。これは空白行にも適用されます。
UpdatePost には特定のパラメタ番号のリファレンスを検索し、既知の変更に対してそれらを有効に
するルーチンも含まれます。元のポストで変更された番号を読み込もうとしている場合、次の行が
updatepost.log ファイルに書き込まれます:
PARAMETER DATA - - Possibly incorrect parameter number detected:(不正なパラ
メタ番号が検出されました) 99999. Please check the parameter number.(パラメタ番号
を確認してください。)
このメッセージが表示された場合、NCI & パラメタリファレンスのテーブルでパラメタ番号を検索
し、ポスト実際に参照しているパラメタが正しいかを確認してください。
80 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
UpdatePost は fprm テーブル内のパラメタバラメタ番号だけをチェックします。ポストブロック内の
ポスト行はチェックされません。例:
pparameter$
if prmcode$ = 10068, z_stock = rpar(sparameter$, 1)
Lathe 工具検査のサポート
Lathe 溝切りツールパスでの工具検査の退避動作をサポートするために、一般的な Lathe ポストは修
正されています。この機能に対応するために、Lathe 溝切りツールパスでは NCI 出力に二つの新しい
追加があります:
 検査位置への退避動作。Mill サーフェス High Speed ツールパスでの工具検査機能に使用され
ている同一の 70000 cur_cflag$ (rpd_typ$ = 7) で出力されます。
 入力したコメントは 70000動作の直線にNCIに書き込まれます。新しい 29999 NCIコードがこ
のコメント用に作成されました。
工具交換行の前の NCI に書き込まれる 20000 番台行と異なり、29999 はツールパスの中間(工具検
査が発生する場所)に書き込まれます。
次の図は Lathe 溝切りツールパスの工具検査がある場合と、ない場合の例を表しています。退避動作
と新しいコードが作成されていることが確認できます。
Mastercam の一般的な Lathe ポストを使用していない場合、この新しい NCI コードの処理にはポス
トの修正が必要です。UpdatePost でこれらの変更を行うことができます。詳細と例については NCI &
パラメタリファレンスを参照してください。
Agievision サポート
Mastercam X4 でご提供する Agievision インターフェースには、Agie Vision コントローラのイメージ
に似た多くの新しいダイアログボックスが追加されています。. これらの設定をカプセル化し、ポス
トに渡すために、22000-22999 までの新しいパラメタが追加されました。これらのパラメタは、他の
20000 番台のパラメタと同様 pparameter$ に読込み、格納されます。
これには Mastercam X3 で使用されていた Agie Chook から出力された Agie データとは大きく異なり
ます。C-Hook は 22000 番台のパラメタではなく、ポストで読み込まれる別ファイルの .ADT にデー
タを書き込みます。そのため、新しい Agievision インターフェース用に作成されたポストは全く異な
ります。
ポスト機能強化点 • 81
Mastercam X4 とともに提供される Agievision インターフェースには完全ポスト、マシン定義、コン
トロール定義が含まれます:
 AGIE GENERIC AGIEVISION_AWF 4X WIRE.WMD
 AGIE GENERIC AGIEVISION_AWF 4X WIRE MM.WMD
 AGIE GENERIC AGIEVISION_AWF 4X WIRE.CONTROL
 AGIE GENERIC AGIEVISION _AWF 4X Wire.PST
Agievision マシン定義を選択すると、正しいポストが自動的に読み込まれます。
この新しい Agievision インターフェースには、ポストに対してキーとなる情報を提供する新しいコ
ントロール定義ページもあります。
この情報はポストを選択したポストが新しいインターフェース用に適切に設定されていることを確
定し、有効するために使用します。つまり、現在の Agie ポスト(Agie Chook を使用するために開発
されたポスト)は新しいインターフェースでは使用できません。
22000 番台のパラメタと Agievision ポストの詳細については NCI & パラメタリファレンスを参照し
てください。
新しいオペレーションパラメタ
Mastercam X4 には、新しいツールパスタイプとその他の新しい機能をサポートするための多くの新
しいオペレーションパラメタがあります。これらの新しいパラメタは NCI & パラメタリファレンス
に詳細が記述されています。
従来、オペレーションパラメタは 10000-19999 で番号付けされていました。この範囲の番号を使い
切ってしまったため、新しいパラメタは 40000 番台に番号付けされています。
ポストデバッガ機能改善
Mastercam X3 より導入された Mastercam ポストデバッガにはいくつかの重要な機能強化があります。
 実行 ターボモード - ブレークポイントを設定したり、監視リストに変数を追加したり、より
念入りにチェックしたい領域を特定するために、NC 出力をすばやくプレビューすることが
できます。
 広範囲なNC 出力- 出力される各 NC行に対する各要素表示し、そのNC行を出力した特定のポ
スト行要素やステートメントを特定します。
82 • WHAT’S NEW IN MASTERCAM X4 MU1
また、ドキュメントは大幅に変更され、クイックリファレンス、よくある質問、チュートリアル例
などが追加されました。デバッガツールバーの新しい「ヘルプ」ボタンをクリックするか、
\Documentation フォルダから「ポストデバッガユーザーガイド」を直接開いてください。
Mastercam X4 MU1 What’s New
発行日 2009 年 11 月 1 日 第 1 版
発行元 株式会社ゼネテック
〒 162-0067 新宿区富久町 16-6 西倉 LK ビル
TEL:03-3226-8989 FAX: 03-3226-9936
http://www.mastercam.co.jp
E-mail: [email protected]
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本製品及びマニュアルの一部または全部の無断転載、無断複写を禁止致します。
•
本プログラム マニュアルの内容は事前の予告なしに変更することがあります。
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乱丁、落丁はお取り替え致します。
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