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区分 廃棄物処理法の特例 遵守すべき廃棄物処理法の規制 区分 廃棄物

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区分 廃棄物処理法の特例 遵守すべき廃棄物処理法の規制 区分 廃棄物
廃棄物処理法との関係
自動車リサイクル法と廃棄物処理法との関係
1.すべて廃棄物とみなします
使用済自動車、解体自動車、シュレッダーダスト、エアバッグ類(以下、
「使用済自動車等」
という。
)は、法の規定により、その金銭的価値の有無に関わらず、すべて廃棄物とみなし、法
に別段の定めがある場合を除き、廃棄物処理法の規定が適用されます。
【法第121条】
2.廃棄物処理法の特例
法の登録・許可業者については、使用済自動車等の運搬・処理にあたって廃棄物処理法の業の
許可は不要です。
【法第122条第1項、第2項、第3項】
また、事業所所在地の都道府県知事等の登録・許可を受けていれば他の都道府県でも収集運搬
が可能になります。
区分
廃棄物処理法の特例
引取業者
使用済自動車の引取り又は引渡しに係る
収集・運搬
業の許可不要
フロン類
回収業者
解体業者
遵守すべき廃棄物処理法の規制
使用済自動車又は解体自動車の
収集・運搬・処分
使用済自動車又は解体自動車の再資源化に
必要な行為に限り業の許可不要
破砕業者
破砕前
処理業
解体自動車の収集・運搬・処分
破砕業
解体自動車の再資源化に必要な行為に限り
業の許可不要
○処理基準の遵守
※収集・運搬・処分に関する基準
○無許可の受託禁止
○名義貸しの禁止
○再委託の禁止
使用済自動車の解体に伴って生ずる産業廃棄物(廃油、廃液、廃バッテリー等)の処
理を他人に委託する場合は、廃棄物処理法の委託基準に従って処理しなければなりません。
これらの産業廃棄物の処理を委託する場合は、マニフェストを交付しなければなりません。
法の移動報告で対応しない部分については、廃棄物処理法で定める委託契約及びマニフェスト
の交付が必要となります。
(28頁参照)
廃棄物処理法の許可が必要な例
引取業者
解体業者
A
解体業者
運搬
B
兼フロン回収業者
解体・フロン類回収
運搬のみ
引取業者
解体業者
C
解体業者
C
兼フロン回収業者
解体・フロン類回収
- 25 -
解体業者Aは廃棄物収集運搬
業の許可が必要
Aは、再資源化に必要な行為で
はなく、単なる収集運搬行為
解体業者Cは廃棄物収集運搬
業の許可は不要
運搬する者と解体する者が同一
であり、再資源化に必要な行為
と認められる
A’
札幌市
A
B
◎事業所の設置と登録・許可
札幌市の登録・許可業者★Aが、新たに、道の管轄内で
事業所 ★A’を設置する場合
★A’は、道の登録・許可が必要です。
※道の登録・許可業者が、札幌市、函館市、旭川市、小樽市
の管轄内で新たに事業所を設置する場合も、各保健所設置市
の登録・許可が必要です。
◎登録・許可と使用済自動車等の収集運搬
登録・許可業者★A、◆Bが、使用済自動車等の収集運
搬が可能な地域は、道内一円(札幌市、函館市、旭川市、
小樽市を含む。)で可能です。
使用済自動車は一般廃棄物?それとも産業廃棄物?
解体業者に引き渡されるまでは、一般廃棄物と産業廃棄物の使用済自動車、双方が存在す
ることになりますが、解体業者で解体された後の解体自動車以降は産業廃棄物となります。
登録・許可業者は双方を扱うことができ、第三者に運搬を委託する場合にも、廃棄物処理
業許可業者の相互乗り入れ規定が有ります。
【法123条】
廃棄物処理法の処理基準と自動車リサイクル法
区分
廃棄物処理法の処理基準(概略)
自動車リサイクル法(概略)
○飛散・流出の防止
○悪臭・騒音・振動による生活環境保全上の支障の防止
○収集・運搬のための施設による生活環境保全上の支障の
収集運搬
防止
○運搬車・運搬容器等からの飛散・流出・悪臭発散の防止
○船舶への表示及び書面備付
積替
○囲い・表示の設置
○飛散・流出・地下浸透・悪臭発散の防止
○ねずみ、害虫の発生防止
保管
○囲いの設置(直接加重がかかる場合は堅牢なもの)
○掲示板の設置
○保管に伴う汚水による公共の水域及び地下水の汚染防止
のために必要な排水溝等の設置及び底面を不浸透性の材
料で覆う
○保管高さ上限(※)
○保管数量の上限(平均搬出量の7日分)(産廃)
処分
○飛散・流出の防止
○悪臭・騒音・振動による生活環境保全上の支障の防止
○処分のための施設による生活環境保全上の支障の防止
○環境省令で定める構造を有する焼却設備を用いて環境大
臣が定める方法により焼却する
○処分のための保管数量の上限は1日当たり処理能力の
14日分(産廃)
○囲いの設置、保管場所範囲の明確化
○底面を鉄筋コンクリートで築造(又は同等以上の効果を有
する措置
○油水分離装置、これに接続した排水溝の設置(解体業)
○ためます、これに接続した排水溝の設置(解体業)
○廃油・廃液の回収装置を有する(解体業)
○屋根、覆いその他、床面に雨水等がかからないようにする
ための設備を有する
○汚水による公共の水域及び地下水の汚染を防止するために
充分な処理能力を有する排水処理施設及び排水溝(破砕業)
○破砕残さ飛散・流出防止の側壁(破砕業)
○飛散、流出、騒音、振動による生活環境の保全上の支障の防止
(破砕業)
○産業廃棄物処理施設の許可施設を有すること(破砕業)
(産廃)は産業廃棄物関係のみ、(解体業)は解体業者のみ、(破砕業)は破砕業者のみに適用されます。
- 26 -
(※)使用済自動車等の保管高さの制限は次のとおりです。
◎圧縮していないもの
【廃棄物処理法施行規則第1条の6第3号、第4号】
3m
4.5 m
囲い
3m
使用済自動車等を保管する場合の数量は、上記積み上げ高さの制限を超えない限りにおいて保
管することができる数量です。
【廃棄物処理法施行規則第7条の8第5項】
◎その他の解体自動車などの保管は、廃棄物処理法の基準に基づく必要があります。
【廃棄物処理法施行規則第8条第2号】
例えば、
屋外で容器に入れずに保管するときの積替え及び処分のための保管高さが制限されています。
○
○
産業廃棄物が囲いに接しない場合 ~ 囲いの下端から勾配50%(高さ/底辺=1/2の傾き)以下)
産業廃棄物が囲いに接する場合 ~ 囲いの内側2mは、囲い高さより50cm以下
2m以内の内側は、2mの地点から勾配50%以下
◎囲いが堅牢でない場合
囲いに産業廃棄物が接しないように
保管
◎囲いが堅牢である場合
構造耐力上安定な囲いであること
50cm
H
H
2m
※ 勾配面の傾斜は、50%(1:2.0)以下の勾配であること。
※ 保管する産業廃棄物は、50%勾配面以下にすること。
【不適正保管の事例】
- 27 -
◎囲いを設けない場合
囲いに産業廃棄物が接しないように
保管すること。
保管場所の範囲は杭などで明らかに
すること。
廃棄物処理法の委託契約とマニフェスト
法の電子マニフェスト制度で対応しない部分については、廃棄物処理法で定める委託契約及びマ
ニフェストの交付が必要となります。
凡例
廃棄物処理法の委託契約必要
廃棄物処理法のマニフェスト必要
廃棄物処理法の委託契約不要
廃棄物処理法のマニフェスト不要
自動車リサイクル法の電子マニフェスト
③
<引取・引渡>
①
産業廃棄物
処理業者
産廃収集運
搬業者が運搬
∧金属等売却∨
④
①
∧金属等売却∨
有用部品市場
∧廃棄物処理委託∨
∧有用部品売却∨
収集運搬許可
業者が運搬
破砕業者
<引取・引渡>
解体業者
①
収集運搬許可
業者が運搬
産業廃棄物収集運搬
業者への委託
<引取・引渡>
フロン類回収業者
①
収集運搬許可
業者が運搬
引取業者
最終所有者
排出事業者
②
∧エアバッグ類
引取・引渡∨
エアバッグ類運搬
ネットワーク
∧フロン類
引取・引渡∨
引取業者が運搬
(自己引取分)
∧シュレッダーダスト
引取・引渡∨
自動車製造業者等
解体自動車全部利用者
①② 登録・許可業者が自ら行う引取り、引渡しには、委託契約の締結、マニフェストの発
行は不要ですが、運搬を委託する場合は、廃棄物処理法の許可をもった収集運搬業者に委
託する必要があります。この場合自動車リサイクル法の移動報告(電子マニフェスト)の
他に、収集運搬業者との廃棄物処理法に基づく委託契約の締結と廃棄物処理法のマニフェ
ストの交付が必要です。
③ エアバッグ類を自動車製造業者等の指定引取場所までの運搬をエアバッグ類運搬ネット
ワーク※以外で行う場合は、許可を受けた産業廃棄物収集運搬業者に委託する必要がありま
す。この場合、廃棄物処理法に基づく委託契約を締結する必要はありますが、マニフェス
トの交付は不要です。
(自動車リサイクル法の電子マニフェストで対応します。
)
※
エアバッグ類を指定引取場所まで運搬する全国規模のネットワーク
④ 解体業者・破砕業者から発生した廃棄物の処理は、許可を受けた産業廃棄物収集運搬業
者又は産業廃棄物処分業者に委託する必要があります。この場合、廃棄物処理法に基づく
委託契約の締結、マニフェストの交付が必要です。
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