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コ ミック画像のコマにおける類似性を用いた著作権画像の識別

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コ ミック画像のコマにおける類似性を用いた著作権画像の識別
成 瞑 大 学 理 工学 研 究 報 告
J.Fac.Sci.Tech,SeikeiUniv.
Vo1.48No.2(20--)pp.9-14
コ ミック画 像 の コ マ に お け る類 似 性 を用 いた 著 作 権 画 像 の 識 別
因
雄 亮*1,中
村
健 太 郎*2,樋
口
村上
政 和*3,川
崎
秀 二*4,小
池
淳*5
仁 己*5
ComicIdentificationoftheCopyrightedImagesUsingFrameSimilarity
YusukeIn",KentarouNakamura',MasakazuHiguchi*3,SyujiKawasaki",AtushiKoike*s,
HitomiMurakami*s
ABSTRACT:Therecentdevelopmentofthe血formationsocietyleadstomanymultimediadataonthe
Web.EspeciallyinJapan,therearealotofcomicimagesontheWeb.However,suchaphenomenon
causescopyrightproblems.Inordertodevelopusefulinformationsociety,theneedforcomicmanag血g
systemidentifyingtheauthorofcomicimagesandignoringthecopiedimagesisincreasing.Sucha
systemisindispensableforourfuture血formationsociety.In止ispaper,weproposeasyst㎝for
identifyingtheimageofcomics,andevaluateitsperformanceaga血stconventionalmethods.Fu曲
㎜ore,
weexaminetheperformancewithsubjectiveevaluationresultbyspecialistsofcartoonist
Keywords:comic,imageprocessing,similarityretrieval,copyright
(ReceivedSeptember2Q2011)
1.は
じめ に
ヤ ラ ク タ ー は 同 じ で も 目 の 大 き さや 口 の 位 置 や,形
き く が 変 わ る こ と が 多 々 存 在 す る。 代 表 的 な,コ
情 報 化 社 会 の進 展 に よっ て,Web上
に はマ ル チ メデ ィア
画 像 の 例 を 図1に
が大
ミ ック
示す。
デ ー タ で あ る画像 が 多 く存在 す る。特 に 日本 で は コ ミ ック
画像 が多 く存在 し,そ れ らの多 くは違 法 にUploadさ れ た画
像 で あ る。近年,こ の 著作 権 問題 が深 刻 とな って い る。そ
の た め,膨 大 な数 の画 像 を 人 の識 別 能力 に よ って判 断 す る
の で は な く,自 動 的 に蓄積 ・管 理 す る画像 デ ー タベ ー ス シ
ス テ ム の必 要性 は,今 後 ます ます 高 まる と思 われ る。この
手段 の一 つ で あ る,自 動 的 な コ ミッ クの識 別 を行 うに あた
っ て,有 効 な検 索 方 法 は提 示 され て い ない 。
コ ミ ック 画像 は 同 じ作 品 で も様 々な 絵柄 が 存 在 し,実
在 シー ン と違 う点 も多 い 。例 えば,白 黒 画 像 で 表 現 され
て い る こ と,濃 淡 が トー ンで 表 現 され て い る こ と,そ
し
て 正 面 を向 い て い る顔 と横 を 向 い て い る顔 にお い て,キ
*1理
工学 研 究科 理 工学 専 攻 大 学 院 生
*z情
報科学科学部生
*3情
報 科 学 科 博 士 研 究員
*q情
報 科 学 科 客 員 研 究員
*5情
報 科 学 科 教 授(hi
-murakami@st
図1代
.seikei.ac.jp)
表 的 な コ ミ ッ ク 画 像 の1ペ
ー ジ 。キ ャ ラ ク ター が 同
で も,目 の 大 き さ や ロ の位 置 ・形 が 大 き く異 な る例
一9一
こ れ ま で 、 コ ミ ッ ク の 画 像 の 検 出 ・識 別 は,コ
ミ ックの
c(x,y)一{1漕
ペ ー ジ 単 位 で 処 理 す る の が 基 本 で あ っ た 。 し か し な が ら,
ペ ー ジ 単 位 で の 処 理 で は,各
コ マ が 小 さ く表 示 され,正
郭画素
(1)
し
い 画 像 の 検 出 ・識 別 特 性 の 低 下 が 想 定 され る。 そ こ で 我 々
た だ し,(x,y)は
画 像 上 の あ る ピ クセ ル の 座 標 を表 す 。
は,コ マ 単 位 で 人 物 画 像 の 検 出 ・
識 別 を 行 う手 法 を 考 案 し,
ま た,経
そ の 特 性 評 価 を 行 っ た 。本 論 文 で は,ま ず コ マ 単 位 で 人 物
り,後
画 像 の 検 出 ・識 別 を 行 うた め の,コ
と余 白領 域 を 分 け る 直 線 が 検 出 され や す く な る 。 ま た 本
次 に,こ
マ 分 割 手 法 を 述 べ る。
こ で 提 案 さ れ た 方 式 に よ り,ペ ー ジ 単 位 で の 手 法
稿 で の 輪 郭 走 査 と は,ラ
に 比 べ ど の 程 度 の 効 率 で 検 出 率 の 向 上 が 図 れ る か,実 験 を
行 っ た 。 さ ら に,こ れ らの 結 果 を,セ
験 的 にaO=1,al=0.75を
用 い て い る。 これ に よ
の コ マ 分 割 線 検 出 に お い て,情
ス タ ー ス キ ャ ン後 に,輪
処 理 を 行 う こ と を さす
ミプ ロの 漫 画家 に よ
像分割を命
rコ
る 人 物 画 像 の 検 出 ・識 別 力 に く らべ ど の 程 度 達 成 され た か
1シス愁 ノ
'↓
を,主
ミック画像
デ ー タ セ ットIII
ハ
I
▽
↓
観 評 価 実 験 に よ り確 認 した 。
/一
2.コ
報 が 存在 す る領 域
ミ ッ ク 画 像 の カ テ ゴ リ識 別
特徴抽出
像/
↓
↓
特徴抽出
学習
一般 的 に 大 量 の 画 像 か らユ ー ザ が 必 要 とす る画像 を検
索 す る に は,以
↓
下 に 示 す 二 つ の 手 法 が 用 い ら れ る。
謝
●検 索語 に 基 づ く手 法
● 画 像 特 徴 量 に 基 づ く手 法
/・-4
CBIRt-Basedee
用 い る 場 合,各
画 に キ ー ワ ー ド情 報 を 付 与 す る
必 要 が あ る。 し か し,キ
ー ワ ー ドの み で は 対 象 と な る 画
像 を 表 現 す る 事 が 難 し い 等 の 理 由 で,良
られ な い こ とが 多 い。
一 方,CBIRで
似 度 を定 量 化 す る こ とが で き る。
↓
r。.、
殴
は,画
ノ
図2
い検索結果が得
像 か ら得 ら
れ る 特 徴 量 に よ っ て 検 索 を 行 う仕 組 み に よ り,画
像 の類
本 稿 は こ のCBIRを
騰 蜘/
用
い て コ ミ ッ ク 画 像 を 作 品 別 に カ テ ゴ リ識 別 す る 方 式 を 検
'…
/噌 画
像/
討 す る も の で あ る。
らに よ っ て 提 案 され た 画 像 を識 別 す る手 法
で あ るbag-of-keypoints[1]を
コマ分割処理
行 可 能 で あ り,多
画 像 に 対 し約60msで
/T/一
特徴抽出1/謝1器/
示す。
出二 」
↓
コマ 分割 は,情 報 が 存 在 す る領 域 を 検 出 した 後,直 線
検 出 を 行 い,画 像 を 再 帰 的 に 二 分 割 す る手 法 を 用 い て い
町 リ/
る。 以 下 に 具 体 的 な 手順 を 述 べ る。
コ ミ ック の コ ミ ック 画 像 の 情 報 が 存 在 す る領 域 を 輪 郭
㊥,
走 査 に よっ て検 出 し,得 られ た 閉 じた 領域 の 輪 郭線 を 明
確 に す る た め に,式(1)を
了
実
くの 処 理 時 間 を 必 要 と しな い 。 この カ
テ ゴ リ識 別 の フ ロ ー チ ャ ー トを 図2,3に
特徴抽出
/
マ 分 割 手 法 は 一 般 に 流 通 して い
ー ジ あ た り,144dpiの
'∵)
ミ ック 画
像 に コ マ 分 割[2-3]を 行 い,コ マ 単 位 で 用 い る 手 法 を 比 較,
るPCで1ペ
ク画像 へ
↓一
応 用 す る。 コ ミ ッ ク 画 像 を ペ
ー ジ 単 位 でbag -of-keypointsを 用 い る 手 法 と
,コ
検 討 を 行 っ た 。 ま た,コ
↓
↓
TBIR(Text-Basede
TBIRを
紐7/一/
用 いて 重 み づ け を行 う。
図3
一10一
郭 追跡
この重 み 付 け に よ り画 像 の 中 心付 近 の 直線 に は 大 き な
分 割 線 に お け る領 域 分 割 の 過 程 を 説 明 す る。 コ ミ ッ ク
の 特 性 上,各
め,入
コマ は 線 に よっ て 区 切 られ て い る。 そ の た
重 み が付 与 され,中
力 画 像 か ら直 線 ら し い 線 を検 出 す る た め
morphologicalを
用 い て,細 線 化 を 行 い,ハ
心 か ら離 れ た 直線 に は 小 さな重 み が
付 与 され る。
以 上 のパ ラ メ ー タ を用 い て,直 線L(ρ,θ)に
ブ変 換
[4]を 用 い て 検 出 し た 。 ハ ブ 変 換 で は ハ ブ 空 間 上 の あ る 一
割 線 判 定値A(ρ,θ
点(P,θ)が
A(P,θ)-G(P)Σ{g、(x,y)C(x,Y)}(5)
求 ま り,そ
れ に 対 応 す る 直 線 は 式(2)を
用
い て表 現 され る。
を式(5)で
対す る分
求 め る。
(x,y)eM(p,B)
こ こ で,θ が45。
p=xcos9+ysin8(2)
以 上 か つ135。
以 下 な らば 横 分 割 線 の
候 補 と し,条 件 を 満 た さ な い な ら ば,縦 分 割 線 の 候 補 と す
こ こ で ρ は 原 点 か ら 直 線 に 引 い た 垂 線 の 長 さ を 表 し,θ
る 。 ま た コ マ に 沿 っ た 直 線 で はc(x,y)に
は 垂 線 とx軸 と の な す 角 を 表 す 。
み が 加 算 され る の で,画 像 の 中 心 付 近 で コ マ に 沿 っ た 直 線
検 出 さ れ た 直 線 に 対 し て,複
が コ マ 分 割 線 候 補 と し て 検 出 さ れ る こ と に な る 。こ れ を繰
k。 以 内 か つ,ρ
な し,統
数 の 直 線 パ ラ メ ー タ の θが
の 差 がm以
内,の
もの を 同 一 の 直 線 と見
一 す る 。 こ こ で は,k=1,m=10を
よ り,大
きな 重
り返 す こ と に よ り,高 精 度 な コ マ 分 割 を 実 現 で き る 。
用 い た 。 これ
実 際 の コ マ 分 割 処 理 と し て は,ま
ず コ ミ ック 画像 全体
は コ マ 問 の 余 白領 域 で 極 端 に 狭 い も の は 無 視 す る た め で
を 入 力 と し,上
あ る。 得 られ た 直 線 の 画 素 点 の 集 合 をL(ρ,θ)と
θ)の値 が 一 番 大 き な 直 線 で 画 像 を 分 割 す る。 こ の 際,対
ま た,L(ρ,θ)と,そ
す る。
の 近 傍 画 素 を 合 わ せ てM(ρ,θ)
と し,M(ρ,θ)に
含 ま れ る 画 素 点(x,y)に
度 勾 配 の 式(3)を
記 で 検 出 され た 分 割 線 候 補 の 中 でA(ρ,
象 と な る 分 割 線 が,画
像 全 体 を 四 角形 で 囲 ん だ領 域 を通
っ て い る か ど うか で分 割 か非 分 割 か を決 定す る。 横 分割
お ける濃
用 い て計 算 した。
線 な ら,長
方 形 領 域 の 上 端 と 下 端,縦
右 端 の 問 を 通 っ て い る な ら ば,着
ga(x,y)=gx(x,y)cos8+gy(x,y)sin8(3)
平 方 向 の濃 度 勾 配
る 。 分 割 され た 領 域 に 対 し て,情
gy(x,":垂
直 方 向 の濃 度 勾配
形 で 囲 み,上
決 定 し,コ
た と え ば 図 の よ うに コ マ の 外 側 の 余 白 領 域 に コ マ 内 の
図5に
端 と
目 し て い る分 割 線 で 画
像 を 二 分 割 す る 。 そ う で な け れ ば,分
g礁.y):水
分 割 な ら,左
割 せ ず に 終 了 とす
報 の あ る領 域 を再 び矩
記 の プ ロセ ス を 再 帰 的 に 用 い て,分
割線 を
ミ ッ ク 画 像 を 二 分 割 し て い く。
図1の
コ ミ ック 画像 を コマ分 割 した結 果 を示 す 。
絵 柄 や セ リフ の 一 部 が は み 出 し て い る 場 合 や コ マ の 形 が
黒 い枠 で 囲 まれ た矩 形 が それ ぞれ の コマ領 域 を 示 して お
多 角 形 で な い 場 合,コ
り,余
マ 分 割 線 が うま く検 出 さ れ な い 。 こ
れ に 対 処 す る た め にL(p,θ)の
ま た,経
験 上,画
考 え る。
ウ ス 関 数 式(4)に よ り,図4に
出 さ れ た 画 像 上 の 直 線 に 対 し,重
を 行 っ た。
が確 認 で き る。
像 の 中 心 付 近 の 直 線 は コマ 分割 線 に
な りや す い 。 そ の た め,ガ
示 す と お り,検
近 傍M(ρ,θ)を
白 を 除 去 し,情
みづけ
2
G(p)=exp(‐P)(4)
6
σ:画像 の縦 幅 を 四分 割 した長 さ
G(p>
i
o.s
o.a
o.z講
0
鍵
蕪
噸
0.6
餅
Image(x,y)
図4
図5図1の
一11一
コ
報 の あ る領 域 の み を抽 出 で き た事
』一
轍,⇒
鵡
㎞ ⇒
Class
濃okry
⇒
日550`iヨtion
・
・
螂m
camputatian
図7
コ マ 分 割 の フ ロ ー チ ャ ー トを 図8に
示 す。
×
×
で表 現
● 変 化 に 対 し て ロバ ス トに す る た め 記 述 子 を 正 規 化
Comic-CFD
こ の 特 徴 量 は 比 較 的 ス ケ ー ル 変 化 に 強 固 で あ り,安
て類 似 性 が検 出 で き る。
ICFD/
量 子 化 す る に 当 た っ て は,k-means[5]を
/・
定 し
像・・
ス タ リ ン グ を 行 っ て い る 。SIFT特
記 述,codebook生
輪郭走査
成,ク
用 い て,ク
徴 点 検 出,SIFT特
ラ ス の 称 号,そ
ラ
徴 量
して今 回使 用す
る特 徴 量 の記 述 とい っ た 一連 のモ デル の 生成 の流 れ を示
し た も の を 図7に
SIFTは
示す。
特 徴 点 検 出 部 と特 徴 点 周 辺 の 特 徴 量 記 述 部 に
わ け られ て い る 。 特 徴 点 検 出 部 で はDOGを
志
轟/一
用 い て原 画像
を 数 段 階 に 縮 小 し た マ ル チ ス ケ ー ル 画 像 群 か ら濃 淡 勾 配
の 変 化 が 大 き い 点 を 複 数 検 出 し,特 徴 量 記 述 部 に お い て,
分割線決定式
の生成
そ の 特 徴 点 周 辺 の 局 所 領 域 を さ ら に,4×4の
そ れ ぞ れ に お い て8方
領 域 に 分 け,
向 の ヒ ス トグ ラ ム を 作 成 す る た め,
128次 元 特 徴 ベ ク トル で 表 現 す る 。
SIFTに
よ っ て 得 られ た 特 徴 ベ ク トル をk-meansに
ク ラ ス タ リ ン グ を 行 いcodebookと
よ り,
呼 ばれ る記 述 子 を 生成
した。 各 ク ラ ス タ を 元 に 出現 頻 度 別 に投 票 を行 っ た。 ま
た,抽
出 され る 特 徴 点 の 数 は 画 像 に よ り異 な る た め,出
現 頻 度 を 特 徴 点 の 数 で 正 規 化 を 行 う。codebookはk次
ヒ ス トグ ラ ム と し て 表 され,今
回 はk=1000を
元の
用 い た。
図8
識 別 手法
codebookを
特徴 抽 出 手 法
bag-of-keypointsモ
デ ル を 用 い て い る。 これ は 画像 内 の
元 に,学
習 画 像 か ら 特 徴 ベ ク トル を 抽 出 し,
識 別 器 に 訓 練 させ る 。 同 様 に,カ
テ ゴ ラ イ ズ 画像 か ら も
位 置 情 報 を 無視 して 画像 を 局 所 特 徴 の集 合 と して 捉 え る
特 徴 ベ ク トル を 抽 出 し た 。 こ の 値 を 識 別 器 に よ り ど の カ
こ と で,画
テ ゴ リに属 す る か決 定 した。 識 別 器 に は マル チ ク ラ ス対
像 の カ テ ゴ ライ ズ を 実 現 す る手 法 で あ る。 こ
の,特
徴 抽 出 に はSIFT[6]を
は,以
下 に 述 べ る。
用 い た 。SIFT特
徴抽出の概要
応 のSVM[7-8]を
3.提
● ガ ウ シ ア ン 差 分 を 最 大 に す る こ と に よ りス ケ ー ル を
用いた。
案 方 式 の結 果 と評価
決定
● 主 要 な 勾 配 方 向 と して 局 所 方 向 を 決 定
● 勾 配 方 向 ヒ ス トグ ラ ム を 計 算 し
実 験 デー タ ベー ス
次 元 ベ ク トル
実 験 用 の デ ー タ ベ ー ス に は,現
一12一
在 日本 の 漫 画 マ ー ケ ッ
トで 広 く 読 ま れ て い る10種
942ペ
類 の コ ミ ッ ク か ら選 出 し た,
ー ジ を 使 用 し た 。 コ ミ ッ ク に は,前
述 し た,コ
分 割 を 用 い て コ ミ ッ ク の ペ ー ジ 画 像 か ら,4145枚
画 像 を 得 る こ と が で き た 。こ の 際,100%コ
コマ 分 割 を 用 い な い 場 合 に お い て は,F-measureは
マ
の コマ
と も 大 き い も の で31%で
あ り,平
マ分割が正 し
く 行 わ れ て い る こ と を 確 認 し て い る。
で50%で
あ り,平 均 で30%の
を 用 い 場 合 の 方 が,10∼20%ほ
評価 方 法
デ ー タ セ ッ トを 作 品 ご と に10個
Recall(7),精
度 を 表 すF-measure(8)を
違 い が 生 じ て き た こ と が 原 因 で あ る と考 え られ る 。
4.セ
現 率 を表 す
提 案 した コマ 単位 の識 別 手 法 が,人 間 が識 別 評 価 した
読
別
し ぐ謂
(6)
さ カ た デLタq
結 果 と どの程 度 差異 が あ る か を比 較 す る た め,成 瞑 大学
の 漫画 研 究 会 メ ンバ ー に よっ て,識 別 を行 っ た。 評 価 者
グさ.海 た デLタQ
Recall=
謂4さ
ミプ ロに よ る 主観 評価 結 果 との 比
それ ぞれ 用 い た。
正 乙 ぐ羨 別 さ虎 た デLタA
Precision=
作 成 す る際 で
別 器 を 訓 練 させ た 。
合 率 を 表 すPrecision(6),再
正
ど高 い結 果 とな っ た。 この
は,量 子 化 誤 差 が 生 し た こ とや,特 徴 抽 出 の 際 の 特 徴 点 に
に 分 け,一 つ の グ ル ー プ
を 学 習 デ ー タ と し て 利 用 し,識
識別率であ
最 も高い もの
識 別 率 で あ った。 コマ 分割
差 の 原 因 と して ペ ー ジ 単 位 でvisualを
コ ミ ッ ク 画 像 の カ テ ゴ リ識 別 の 精 度 を 検 証 し た 。 実 験
評 価 に は,適
均 で19%の
っ た 。 コ マ 分 割 を 用 い た 場 合,-measureは
もっ
)
轟 る べ き デLタq
は コ ミ ック に十 分 知 識 と経 験 を もつ熟 練 者 で あ る。 そ の
2
F‐measure=11
た め,得
(8)
られ た結 果 は人 間 が行 う識 別 と して は ほ ぼ 最 高
の結 果 で あ る と想 定 され る。 こ こで は 実験 に使 っ た コ ミ
Recall+Precision
ック か ら,ペ ー ジ,コ マ を それ ぞれ3つ 抽 出 し,こ れ に
実験 結果
図9に
対 して,10人
が評 価 を行 っ た。
コ ミ ッ ク 画 像 の カ テ ゴ リ識 別 の 成 功 率 を 示 す 。
実験結果
1
10,llに
0.9
コ ミ ッ ク の 作 品別 識 別 の 主 観 評 価 結 果 を 示 す 。
0.8
1
0.
0.s
0.6
認
識
O.8
ロPrecision
率0.5
0..
0.4
0.6
0.3
Precision
認 識 率0.5
0.2
0.4
0.i
0.3
O
l曲ll旧:RecallF-measure
Recall
ロF-meaSure
0.2
0.i
ABCDEFGHIJ
O
コ ミック の種 類
ABCDEFGHIJ
コ ミックの種 類
(a)ペ ー ジ 単 位 で の カ テ ゴ リ識 別 成 功 率
(a)ペ ー ジ 単 位 で の 主 観 評 価 識 別 成 功 率
1
0.9
1
0.s
0.s
o.;
O.8
0.
0.6
0.6
ロPrecision
認 識 率0.5
Recall
0.3
0.2
0ユ
0
Precision
認 識 率0.a
0.4
O.4
Recall
0.3
ll旧
旧
温
F-measure
口F・measure
0.2
0.i
O
ABCDEFGHIJ
ABCDEFGHIJ
コ ミ ッ クの 種 類
コ ミックの 種類
(b)コマ 分割 単位 で の カ テ ゴ リ識 別 成 功 率
(b)コ マ 分 割 単 位 で の 主 観 評 価 識 別 成 功 率
図9
図
一13一
と もに,吹 き 出 し内 に あ る文 字 な どの コン テ ン ツ の 内容
1
0.9
理 解 とい う要 素 を加 味 して い く必 要 が あ る。
一ト コマ 蛍 位
0.8
本 研 究 は,文 科 省 戦 略 的研 究基 盤 形 成 支 援 事 業 に よっ
0.7
0ペ
聾o.6
て行 われ た。 記 して,感 謝 す る。
ー ジ 蛍位
馨o,5
参考文献
ペ ー ジ 単位
Fo.4
x"0
(主 観 評価)
.3
0.2
0.i
"V
Csurka,.,ay,nc
→ 一 コマ 蛍 位(主
観 評 価)
categorizationwith
eypoints",
O
Statisticalning
ABCDEFGHIJ
ision,
ConferenceoVi
コ ミ ッ クの種 類
pP・
Yuframe
図
inanew],
bycontour
TechnicalVol.
考察
用 い た 画 像 を 十 分 熟 知 して い るセ ミプ ロが評 価 を 行 う
人 の 場 合,コ
で な く,吹
測 で き る 。 具 体 的 に は,全
出 し 内 に あ る 文 字 や,人
60%程
Is
Volume
体 の 絵柄 だ け
6-223.
tugal,
Leandro
物 像 か ら内 容 を 理解
ManuelOliveir
"Real -time
案 手 法 と の 差 はF-measureの
値 に し て,平
均
度 の 差 が 生 じ て い る。
5.ま
TonalSy
Applications,
して い る。
ま た,提
racing
Imagingystem".
上 の 成 功 率 で あ っ た 。こ れ は,
ンテ ンツ の 内 容 を 理解 しな が ら判 別 して い
る た め だ と,推
and
byntour
た め,ペ ー ジ 単 位 と コ マ 分 割 探 知 で の 識 別 成 功 率 に 関 し,
大 き な 差 を 生 ぜ ず,80%以
,
Yual.
ghimproved
transform
g
Elsevier,
OO8.
Lowe,
Distinctive
Scale-lnvariant
とめ
nternational
ViVol.
コ ミ ッ クの 画 像 デ ー タに お い て コマ 分割
,
edu/People/tj/svmlight/svmmulticlass.
コ ミ ック 画 像 の 作 品 別 に お け る分 類 実 験 を 行 っ た。
Burdick,E
類942ペ
カ テ ゴ リ分 類 を 行 っ た。 コ ミ ッ クの ペ ー ジ 画 像 を そ の ま
T.ims,SVMIightector
ま 用 い た 場 合,分
http://wwwcs.le/tj/svm
を 用 い る こ と で,30%の
き た 。 さ ら に,入
よ り,分
っ た が,提
案手法
は,平 均60%低
Decomposedomicages
度 高 速 化 す る こ とが で きた 。
像 に お い て,コ
res
∼inapanese]
Annualtiont
ylassification
usingcaFeatures",
ミ ック 画
Internationalnference
マ 分 割 を 用 い た カ テ ゴ リ分 類 手 法 の 有 効
Signals.0.z
性 を確 認 で き た。
6.今 後 の 課 題
コ ミ ッ ク画像 に 対 して,特 徴抽 出 法 や 量 子 化 手 法,さ
らに は マル チ クラ ス タ識 別 手 法 に さ らな る改 善 を行 うと
一14一
,
201
Yual.
い 結 果 で あ っ た 。セ ミ プ ロ の
行 う主 観 的 手 法 に 対 し て は 依 然 差 が あ る が,コ
1C
∼Anonagel
セ ミ プ ロ が 主 観 的 に 分 類 し た 場 合 と 比 べ る と,
F-measureで
theory
Yusukeal.ilarityDetection
分類 率 ま で 向 上 させ る こ とが で
力 画像 の 無 駄 な領 域 を 削 減 す る こ とに
類 速 度 を25%程
ml
Newyork,
ー ジ の 画 像 デ ー タ セ ッ ト を 用 い,
類 率 は 平 均 で19%だ
10.
,
http://www.
T.ims,
に 基 づ く 作 品 別 の ク ラ ス に 分 類 す る シ ス テ ム を 提 案 し,
実 験 で は10種
mage
inghena
cuits,y
Sep.1
Fly UP