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性暴力に関する用語 性の多様性に関する用語 性暴力 ジェンダー/gender 心とからだを深く傷つける、性と尊厳に対する侵害行為です。強姦(レイプ) 、ストー カー行為、ドメスティック・バイオレンス、痴漢、セクシュアル・ハラスメント等が性 暴力と言えます。 身体の性別だけではとらえきれない人間の性を表現するための概念として生まれたが、 現在では、生物学的な性に対比させて社会的・文化的性の意味で用いられる。 セクシュアル・ハラスメント 性的いやがらせ。職場においては、望まれない性的言動を行い相手の対応によって、 解雇、降格、減給など労働条件について不利益を与えること。また、性的言動によって 仕事に支障を生じさせるなど就業環境を悪化させること。性的な冗談、容姿についての からかい、性的な中傷の流布、体への接触、食事やデートへの執拗な誘い、性的な関係 を求める等。また、女性だけにお茶くみをさせる等は、とくにジェンダー・ハラスメン トといいます。いわゆる暴行・脅迫がなくても、地位や権力を利用した性的行為はセク シュアル・ハラスメントです。これは学校においても同様です。 強姦(レイプ)神話 ①女にも落ち度がある ②嫌だったら最後まで抵抗するはずだ ③見知らぬ人、異常な 男がレイプする ④レイプは性欲により衝動的におこるもの トランスセクシュアル/transsexual 性同一性障害者のなかでも、身体の性とこころの性の不一致を特に強く感じている人 たちのことで、この二つを一致させるために形成外科的手術を強く望む人。 トランスジェンダー/transgender 狭義には「性別違和」を感じている人の中で、反対の性での生活もしくは、既存の性役 割にとらわれない形での生活を望みながらも、形成外科手術を望まない人。広義にはそ れに加え、トランスセクシュアル、トランスベスタイトなどを含む総称として用いられます。 トランスベスタイト、クロスドレッサー transvestite, cross dresser 異性装者。一般にいわれる「女装者」 、 「男装者」 。 これはすべて間違いです! ①女という理由だけで被害にあっています ②恐怖により抵抗したり声をあげたりでき なくなることが多いのです。 ③加害者は顔見知りで、デートレイプ(デートの最中に起 きるレイプ)の場合も多く、社会的には普通の生活を送っています。 ④計画的な犯行で あることが多いのです。 ストーカー行為 特定の人に対して、反復してつきまとい等を行うこと。自宅、勤務先、学校に押しか ける、待ち伏せる、無言電話をかける、行動を監視する等の行為をいいます。 平成12年11月施行の「ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法) 」 では、ストーカー行為等を処罰するなど必要な規制を行うことと、被害者に対する援助 等を定めています。 性同一性障害 身体の性別(sex)とこころの性(gender)との間に食い違いが生じ、それゆえに何ら かの障害を感じている状態。 セクシュアリティ/sexuality 性のあり方、性に関するもろもろのこと。生物学的な性別(sex) 、性自認(gender identity) 、性的指向(sexual orientation) 、ジェンダー(gender)などが含まれる。 セカンドレイプ レイプ被害者が告発することで、 「なぜ必死で逃げなかったのか」 「なぜ抵抗しなかっ たのか」などという質問を受けたり、好奇の目で見られるなど被害者が二次的に受ける 被害。また、被害者が、男性警察官、弁護士等による事情聴取、司法の場などで、一刻 も早く忘れたい事件を再び自分の言葉でしかも多くの男性の前で説明しなくてはならな いという苦痛を味わうこと。 14 15