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不祥事に関する意識調査
企業の不祥事に関する実態調査 (データ編) 2013年5月 共同ピーアール株式会社 危機管理事業部 PR総研 調査の概要 調査目的 調査期間 調査方法 調査対象 2012年 :企業の不祥事についての実態を調査する ※)2003年の意識調査との比較検証 :2012年10月5日~10月 9日 :2003年 4月9日~ 4月11日 :インターネットによる調査 :関東・関西在住の給与所得者 関東・関西在住の主婦(主夫・パート含む) 2012年 回答者数 300人 150名(2012年のみ) 男性 女性 全体 450 52.2% 47.8% 給与所得者 300 57.0% 43.0% 主婦(主夫・パート含) 150 42.7% 57.3% 関東エリア 214 55.1% 44.9% 関西エリア 236 49.6% 50.4% 年代別回答者数 20代 30代 40代 50代 60代 合計 給与所得者 60名 60名 60名 60名 60名 300名 主婦(主夫・パート含) 30名 30名 30名 30名 30名 150名 2 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 調査の概要 2003年 調査対象(2003年) 2003年 回答者数 男性 女性 給与所得者 300 50.0% 50.0% 関東エリア 150 50.0% 50.0% 関西エリア 150 50.0% 50.0% 年代別回答者数 20代 30代 40代 50代 60代 合計 給与所得者 60名 60名 60名 60名 60名 300名 3 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 回答者のマスコミ接触実態(2012年) 0% 10% 20% 30% 一般紙 [購読新聞] インターネットニュース 70% 23.5% 16.8% ブロック紙・地方紙 7.3% 産業経済紙 2.0% その他 (n=450) 4.0% 0% 10% 20% NHKニュース 30% 40% 50% 60% 70% 35.0% 朝のニュース番組 55.8% 昼のニュース番組 17.0% 夕方のニュース番組 28.8% 夜のニュース番組 54.5% 週末のニュース番組 その他 60% 34.0% 経済専門紙 ニュースはみない 50% 64.3% 新聞は読まない [視聴番組] 40% 30.5% 8.3% 7.3% (n=450) 4 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 企業の不祥事についての調査結果 調査概要 調査項目 調査項目 今後の不祥事の動向 頁数 p10 不祥事の発生要因 p11-12 不祥事を起こした企業が行なうべきこと p13-14 不祥事の防止策 p15 不祥事を起こした企業の存続 p16 不祥事を起こした企業製品の利用 p17 不祥事発覚後の企業の情報公開の信用性 p18 不祥事発覚後のマスコミ情報の信用性 p19 所属する企業での不祥事の有無 P20-21 6 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 調査のまとめ ① 今後の不祥事について、「増加する」が前回(2003年)より4.3ポイント上昇 – 今後の不祥事の動向について、前回調査(2003年)と比べると「増加する(36.3%)」が4.3ポイント上昇 した。また、「変わらない(52.0%)」が、前回と同様に半数を占めた。 ② 職場での不祥事の存在を、6割以上が意識。前回調査に比べ、より確信する層が増加 – 所属企業の不祥事について、「日常的に起きていると思う(13.3%)」「起っているが、表に出ないだけだ と思う(24.7%)」「可能性はあると思う(24.7%)」を合わせた62.7%が、職場での不祥事の可能性を意識 していることが明らかになった。前回調査と変わらず6割以上が「自分の職場に不祥事がある」と感じて いることが分かった。さらに、その内訳は「日常的に起きていると思う」「起っているが、表に出ないだけ だと思う」がそれぞれ5ポイント以上増加し、職場での不祥事の存在を、より確信する層が増加した。年 代別では、特に30代と40代が、「日常的に起きている」と確信する人の割合が多くなった。 ③ 「不祥事企業への評価(存続)」について、“やや寛容な態度に” – 不祥事を起こした企業の存続について、前回調査では「倒産しても当然だ(45.3%)」が最も多く、次い で「一部の人がやったことだから、倒産は酷だ(35.7%)」という結果であった。一方、今回の調査では 「一部の人がやったことだから、倒産は酷だ(39.7%)」が「倒産しても当然だ(37.0%)」を逆転し、不祥 事を起こした企業について、若干の“寛容化傾向”が見られた。 ④ 「不祥事企業への評価(製品・サービスの利用)」についても、“やや寛容な態度に” – 前回調査では、「今まで購入していたが不祥事後は購入しない(17.0%)」と「購入しない(19.7%)」を合 わせ36.7%であった。一方、今回の調査では2つの回答合計は29.6%と7.1ポイント低くなった。また、「し ばらく購入しない」が37.3%から49.7%と12.4ポイント増加し、様子見の傾向が強くなった。 7 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 調査のまとめ(2) ⑤ 不祥事の発生要因については、「不況による業績不振」「法律の不備(罰則が弱い)」が上昇 – 不祥事の発生要因としては、「企業の利益至上主義(70.3%)」が最も高く、次いで「経営トップの資質、 倫理性の欠如(48.3%)」、「旧来からの隠ぺい体質(39.7%)」と2003年と同じ順序となった。2003年 の調査に比べると、「不況による業績不振(26.3%)」が、前回よりも10ポイント近く上昇し7位から4位 に。また、「法律の不備(罰則が弱い)」も6位から5位にランクアップした。 ⑥ 不祥事後の対応については、「第三者(機関)による原因究明」が4位から2位に – 不祥事を起こした企業が行うべきことについては、「迅速な情報の全面的開示(50.7%)」が依然トップ。 次いで、「第三者(機関)による原因の究明の依頼」なった。前回調査に比べて、「第三者(機関)によ る原因の究明の依頼」、「警察・検察絵の告発」、「監督機関への報告」が増加し、「被害者への賠償」 「再発防止対策の具体的な明示」が低くなった。 ⑦ 不祥事の再発防止策については、「内部告発制度」の確立が急増 – 「企業倫理の確立」「不祥事を防止する体制の整備」「内部告発制度の確立」が3大再発防止策。前 回調査から、「企業倫理の確立」と「内部告発制度の確立」が増加し、「不祥事を防止する体制の整 備」は低くなった。 8 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 調査データ 今後の不祥事の動向 今度の不祥事の動向について、給与所得者と主婦・パートを比較すると、主婦・パートは「減少する」がやや少 ない。 今後の不祥事の動向について給与所得者を2003年と比較すると、2012年は「増加する」が4%増加したが、 「変わらない」は52.0%と依然過半数を占めている。 今後の不祥事の動向(2012年) 今後の不祥事の動向(給与所得者) 5.6% 全体 36.4% 53.1% 4.9% (n=450) 4.7% 給与所得者 (n=300) 36.3% 52.0% 36.7% 55.3% 2003年 32.0% 57.7% 0.7% 7.7% (n=300) 7.0% 7.3% 主婦・パート 2.7% 4.7% 2012年 36.3% 52.0% 7.0% (n=300) (n=150) 不祥事は増加する 変わらない 減少する 分らない 不祥事は増加する 変わらない 減少する 分らない 10 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事の発生要因 不祥事の発生要因について、給与所得者を2003年と比較すると、「企業の利益至上主義」は依然として最も 高く、次いで「経営トップの資質、倫理性の欠如」、「旧来からの隠ぺい体質」の順となっている。 また、2003年と比較すると「不況による業績不振」が高くなり、「消費者に対する意識の低さ」「企業と行政との 癒着体質」「行政(警察・検察・公取等)の監視体制が弱い」が低くなっている。 不祥事の発生原因(給与所得者) 80% 2003年 (n=300) 70.3% 65.7% 60% 2012年 (n=300) 48.3% 42.0% 43.7% 39.7% 40% 28.7% 20.0% 18.7% 18.0% 19.0% 12.3% 20% 26.3% 18.0% 16.7% 11.7% 12.0% 10.0% 8.7% 8.3% 4.3% 3.7% 2.0%1.7% 0% 企 業 の 利 益 至 上 主 義 経 倫営 理ト 性ッ の プ 欠の 資 如質 、 旧 来 か ら の 隠 ぺ い 体 質 意 識 の 低 さ 消 費 者 に 対 す る 企 癒業 着と 体行 質政 と の 法 律 (制 度 )の 不 備 社 そ 行 市 背企 業不 の 内 政 況 業 場 水 績 企 の ( 他 気 の の 競 に の 不 業 監警 付網 争間 陣存 振よ 視察 る か紀 の 的続 体 ・検 なの 激の なの 制察 い 乱 化 状た が ・ れ 況め 弱公 の に い 取 等 11 ) Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved (罰 則 が 弱 い ) 不祥事の発生要因 不祥事の発生要因について、給与所得者と主婦・パートを比較すると、主婦・パートは「企業と行政との癒着体質」 「企業間の市場競争の激化(価格競争・利益確保)」を給与所得者よりも高くあげている。 不祥事の発生原因(2012年) 80% ■全体 (n=450) 70% ■給与所得者(n=300) 60% ■主婦・パート(n=150) 50% 40% 30% 20% 10% 0% 行政(警 企業の存 経営トップ 社内の網 続のため 企業の利 旧来から 不況によ 消費者に 法律(制 企業と行 企業間の 察・検察・ の資質、 紀の乱れ の背水の 益至上主 の隠ぺい る業績不 対する意 度)の不 政との癒 市場競争 公取等) 倫理性の に気付か 陣的な状 義 体質 振 識の低さ 備 着体質 の激化 の監視体 欠如 ない 制が弱い 況 その他 全体 69.8% 48.9% 39.1% 24.0% 18.2% 17.8% 15.6% 14.0% 10.0% 8.9% 5.1% 1.6% 給与所得者 70.3% 48.3% 39.7% 26.3% 18.0% 20.0% 12.3% 12.0% 11.7% 8.7% 3.7% 1.7% 主婦・パート 68.7% 50.0% 38.0% 19.3% 18.7% 13.3% 22.0% 18.0% 6.7% 9.3% 8.0% 1.3% 12 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事後の対応/不祥事を起こした企業が行うべきこと 不祥事が起こした企業が行なうべきことについて給与所得者を2003年と比較すると、2012年は「迅速な情報の全 面的開示」が2003年と同様にトップであるが、2012年は「第三者(機関)による原因究明の依頼」「監督機関への 報告」の数値が高くなり、「被害者への賠償」「再発防止対策の具体的な明示」が低くなっている。 不祥事後の対応/不祥事を起こした企業が行うべきこと(給与所得者) 60% 2003年 51.7% 50.7% (n=300) 43.0% 35.7% 34.3% 40% 2012年 37.3% 33.3% 28.3% (n=300) 23.0% 21.3% 20% 22.7% 20.0% 18.7% 18.0% 14.3% 15.3% 14.0% 13.3% 12.7% 16.0% 12.0% 11.3% 8.7% 8.0% 0% 全 面 的 開 示 迅 速 な 情 報 の 被 害 者 へ の 賠 償 具 体 的 な 明 示 再 発 防 止 対 策 の 原 因 の 究 明 の 依 頼 第 三 者 (機 関 )に よ る 社 長 (T O P )交 代 警 へ 察 の 告・ 発検 察 現 場 責 の 任 処者 分・ 実 行 者 担 当 役 員 の 辞 任 社い 長つ の わ 謝り 罪の 会な 見い 組 織 改 革 へ 監 の 督 報機 告関 商 品営 の 業 自の 主自 回粛 収や 3.0% 0.3% 1.3% 0.0% 謝 罪 広 告 広 告 自 粛 1.0% 0.3% そ の 他 13 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事後の対応/不祥事を起こした企業が行うべきこと 不祥事の対応について、給与所得者と主婦・パートを比較すると、主婦・パートは「再発防止対策の具体的な 明示」「いつわりのない社長の謝罪会見」「組織改革」を給与所得者よりも高くあげている。 不祥事後の対応/不祥事を起こした企業が行うべきこと(2012年) 60% ■全体 50% (n=450) ■給与所得者(n=300) ■主婦・パート(n=150) 40% 30% 20% 10% 0% 第三者 再発防 迅速な 警察・ による 被害者 止対策 情報の 検察 原因の への賠 の 全面的 への告 償 究明の 具体的 開示 発 依頼 な明示 いつわ 営業の 社長 現場責 りのな 監督機 担当役 自粛や 組織改 謝罪広 広告自 (TO 任者・ 関 い その他 員の辞 商品の 革 告 粛 P)交 実行者 社長の への報 任 自主回 代 の処分 謝罪会 告 収 見 49.3% 36.2% 35.1% 30.4% 21.6% 19.3% 18.4% 18.2% 15.3% 14.0% 9.8% 8.9% 2.9% 0.4% 0.4% 給与所得者 50.7% 37.3% 35.7% 28.3% 22.7% 21.3% 20.0% 15.3% 16.0% 14.3% 8.0% 8.7% 3.0% 0.0% 0.3% 主婦・パート 46.7% 34.0% 34.0% 34.7% 19.3% 15.3% 15.3% 24.0% 14.0% 13.3% 13.3% 9.3% 2.7% 1.3% 0.7% 全体 14 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事の再発防止策 給与所得者と主婦・パートを比較すると、主婦・パートは「企業倫理の確立」が給与所得者よりも低くなる。「不祥事 企業の製品・サービスの不買運動」は、主婦・パートの方が高くなっている。 不祥事後の再発防止策(2012年) ■全体 50% (n=450) ■給与所得者(n=300) 40% ■主婦・パート(n=150) 30% 20% 10% 0% 不祥 事企 業の 製品・ サービ スの 不買 運動 政府 による 経済 の立 て直し 38.0% 33.6% 33.1% 22.9% 22.2% 21.8% 21.8% 18.7% 14.2% 10.0% 9.6% 5.8% 給与所得者 35.7% 38.7% 34.3% 20.7% 20.7% 21.0% 22.7% 19.7% 13.7% 11.7% 9.3% 不祥 事を 防止 する 体制 の整 備 全体 主婦 企業 学校・ 政治 家庭 献金 での の禁 教育 止 株主 労働 代表 組合 その 訴訟 による 他 の提 監査 起 特に ない 4.4% 4.2% 4.2% 3.8% 2.9% 0.2% 2.0% 4.3% 4.3% 4.3% 5.0% 4.0% 2.3% 0.3% 1.3% 42.7% 23.3% 30.7% 27.3% 25.3% 23.3% 20.0% 16.7% 15.3% 6.7% 10.0% 8.7% 4.7% 4.0% 2.7% 3.3% 4.0% 0.0% 3.3% 企業 倫理 の確 立 内部 告発 制度 の確 立 監査 の強 化 企業 社員 法規 内部 教育 制・罰 情報 の徹 則の の公 底 強化 開 不祥 市民・ 行政 消費 事企 消費 による 者意 業名 者 取締り 識の の公 による 強化 改革 表 監視 15 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事を起こした企業の存続 給与所得者と主婦・パートを比較すると、主婦・パートは「一部の人がやったことだから、倒産は酷だ」を給与所得者 よりも高くあげた。 不祥事を起こした企業の存続について給与所得者を2003年と比較すると、2012年は「一部の人がやったことだか ら、倒産は酷だ」が「倒産しても当然だ」よりも高くなった。 不祥事を起こした企業の存続(2012年) 0% 20% 40% 60% 不祥事を起こした企業の存続(給与所得者) 80% 100% 11.3% 全体 35.1% 40.7% 10.0% 0% 39.7% 60% 45.3% 35.7% 100% 7.3% 2.7% (n=300) 3.7% 9.3% (n=300) 10.3% 13.3% 主婦 80% 9.0% 2003年 10.3% 37.0% 40% 2.9% (n=450) 給与所得者 20% 31.3% 42.7% 11.3% (n=150) 倒産しても当然だ 一部の人がやったことだから、倒産は酷だ 不祥事を起した事で倒産するのはおかしい 分らない その他 1.3% 2012年 37.0% 39.7% 9.3% 3.7% (n=300) 倒産しても当然だ 一部の人がやったことだから、倒産は酷だ 不祥事を起した事で倒産するのはおかしい 分らない その他 16 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事を起こした企業の製品・サービスの利用 不祥事を起こした企業製品・サービスの利用について、給与所得者を2003年と比較すると、2012年は「しばらくは 購入しない」が高くなり、「購入しない」「(製品が安全なら)購入する」が低くなった。 給与所得者と主婦・パートを比較すると、主婦・パートは「しばらくは購入しない」を給与所得者よりも多くあげた。 不祥事を起こした企業製品・サービスの利用(2012年) 0% 20% 14.0% 13.8% 全体 40% 60% 51.1% 80% 不祥事を起こした企業製品・サービスの利用(給与所得者) 100% 19.1% 2.0% (n=450) 2003年 15.3% 14.3% 給与所得者 0% 49.7% 18.7% 2.0% 20% 40% 60% 17.0% 19.7% 37.3% 15.3% 14.3% 49.7% 80% 100% 21.7% 4.3% (n=300) (n=300) 主婦・パート 11.3% 12.7% 54.0% 2.0% 20.0% 2012年 18.7% 2.0% (n=300) (n=150) 今まで購入していたが不祥事後は購入しない 購入しない しばらくは購入しない (製品が安全なら)購入する 分らない 今まで購入していたが不祥事後は購入しない 購入しない しばらくは購入しない (製品が安全なら)購入する 分らない 17 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事発覚後の情報公開の信用性 給与所得者と主婦・パートを比較すると、主婦・パートは「分からない」が多くなり、「あまり信用できない」「ほぼ信 用できる」は給与所得者よりも多い。 不祥事発覚後の情報公開の信用性について、給与所得者を2003年と比較すると、2012年は「企業によって違 う」が高くなり、「あまり信用できない」は低くなったが、依然として「ほぼ信用できる」は少ない。 不祥事発覚後の情報公開の信用性(2012年) 0% 全体 20% 36.9% 40% 60% 5.3% 24.9% 80% 32.9% (n=450) 給与所得者 不祥事発覚後の情報公開の信用性(給与所得者) 0% 100% 20% 40% 60% 80% 100% 0.3% 2003年 47.7% 5.3% 19.3% 27.3% (n=300) 39.3% 6.7% 20.3% 33.7% (n=300) 2012年 主婦・パート 32.0% 2.7% 34.0% 31.3% 39.3% 6.7% 20.3% 33.7% (n=300) (n=150) あまり信用できない ほぼ信用できる 分らない 企業によって違う あまり信用できない 分らない その他 ほぼ信用できる 企業によって違う 18 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事発覚後のマスコミ情報の信用性 不祥事が発覚した企業のマスコミ情報の信用性については「あまり信用できない」が「ほぼ信用できる」を大きく上 回った。 給与所得者と主婦・パートを比較すると、主婦・パートは「分からない」が給与所得者よりも多くなり、「あまり信用で きない」が少なくなる。 不祥事発覚後のマスコミ情報の信用性(2012年) 0% 全体 10% 20% 32.9% 30% 40% 50% 14.0% 60% 70% 80% 33.6% 90% 18.9% 100% 0.7% (n=450) 給与所得者 35.3% 13.7% 32.0% 18.3% 0.7% (n=300) 主婦・パート 28.0% 14.7% 36.7% 20.0% 0.7% (n=150) あまり信用できない ほぼ信用できる わからない マスコミによって違う その他 19 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 所属する企業での不祥事の有無 所属する企業での不祥事の有無について、給与所得者を2003年と比較すると、2012年は「日常的に起きている と思う」と「起っているが、表に出ないだけだと思う」がそれぞれ5%づつ増加し、「可能性はあると思う」が減少、より 確信的な意見が多くなった。 職場での不祥事の実態(給与所得者) 0% 2003年 10% 8.0% 20% 30% 19.3% 40% 50% 35.3% 60% 70% 80% 90% 100% 29.3% 8.0% 29.7% 7.7% (n=300) 2012年 13.3% 24.7% 24.7% (n=300) 日常的に起きていると思う 起っているが、表に出ないだけだと思う 可能性はあると思う ほとんどないと思う どちらとも言えない 20 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 所属する企業での不祥事の有無 年代別にみると、「日常的に起きていると思う」は30代と40代に多く、「起っているが、表に出ないだけだと思う」は 20代に多い。 職場での不祥事の実態(2012年・年代別) 0% 10% 20% 13.3% 全体 30% 40% 50% 24.7% 60% 24.7% 70% 80% 90% 100% 29.7% 7.7% 28.3% 8.3% (n=300) 20代 11.7% 36.7% 15.0% (n=60) 21.7% 30代 21.7% 18.3% 30.0% 8.3% (n=60) 18.3% 40代 21.7% 30.0% 25.0% 5.0% (n=60) 50代 10.0% 21.7% 21.7% 40.0% 6.7% (n=60) 60代 5.0% 21.7% 38.3% 25.0% 10.0% (n=60) 日常的に起きていると思う 可能性はあると思う どちらとも言えない 起っているが、表に出ないだけだと思う ほとんどないと思う 21 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 参考:不祥事の悪質度と記憶度 調査の対象とした事件は自社(自組織)に原因があるものを対象に代表的なものを抽出した(風水害や他 社が発生原因であるもの等は除外した)。 発生年度については、事件発覚の年を基本とした。 【悪質度】 給与所得者・主婦(主夫・パート含)ともに「大阪地検特捜部 証拠改ざん事件」の悪質度が高いとしている。 給与所得者で最も悪質とされた不祥事は「大阪地検特捜部 証拠改ざん事件」次いで「東京電力 原発データ 記録改ざん事件」「姉歯(あねは) 構造計算書偽造事件」 主婦では「大阪地検特捜部 証拠改ざん事件」「東京電力 原発データ記録改ざん事件」「JT 中国ギョーザ食 中毒事件」 悪質度は相対的に給与所得者が高く、「雪印食品 国産牛肉偽装事件」「焼き肉えびす ユッケ食中毒事件」な ど業界に影響する不祥事については主婦/主夫・パートよりも高くなる。 【記憶度】 記憶度は給与所得者、主婦とも「焼き肉えびす ユッケ食中毒事件」「JT 中国ギョーザ食中毒事件」が高い。 記憶度は相対的に給与所得者の方が高く「大阪地検特捜部」「東京電力」「大王製紙」「オリンパス」「野村証 券」といった日本の信用や経済界、業界に影響する不祥事が、主婦よりも高くなる。 東京電力については、東日本大震災における原発事故の影響もあり、事件そのものよりも企業のイメージにより数値が高くなっているのではな いかと思われる。 22 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事の悪質度と記憶度 悪質度:給与所得者 悪質度:主婦 記憶度:給与所得者 記憶度:主婦 2.50 4.00 3.50 2.00 悪 質 度 3.00 2.50 1.50 記 憶 度 2.00 1.00 1.50 1.00 0.50 0.50 0.00 0.00 大 阪 地 検 特 捜 部 証 拠 改 ざ ん 事 件 東 京 電 力 原 発 デ ー タ 記 録 改 ざ ん 事 件 姉 歯 ( あ ね は ) 構 造 計 算 書 偽 造 事 件 J T 中 国 ギ ョ ー ザ 食 中 毒 事 件 ミ ー ト ホ ー プ 牛 肉 ミ ン チ 品 質 偽 装 事 件 東 京 女 子 医 大 医 療 ミ ス 隠 ぺ い 事 件 ミ ド リ 十 字 薬 害 エ イ ズ 事 件 大 王 製 紙 巨 額 不 正 融 資 事 件 雪 印 食 品 国 産 牛 肉 偽 装 事 件 野 村 証 券 イ ン サ イ ダ ー 取 引 事 件 船 場 吉 兆 産 地 偽 装 事 件 日 本 ハ ム 国 産 牛 肉 偽 装 事 件 オ リ ン パ ス 巨 額 損 失 隠 ぺ い 事 件 あ る あ る 大 事 典 取 材 情 報 偽 造 事 件 マ ル ハ ニ チ ロ ウ ナ ギ 産 地 偽 装 事 件 焼 き 肉 え び す ユ ッ ケ 食 中 毒 事 件 雪 印 乳 業 ( 牛 乳 ) 集 団 食 中 毒 事 件 不 二 家 期 限 切 れ 原 料 使 用 問 題 キ ヤ ノ ン 偽 装 請 負 事 件 東 海 村 ウ ラ ン 加 工 工 場 臨 海 被 爆 村 上 フ ァ ン ド イ ン サ イ ダ ー 取 引 事 件 ラ イ ブ ド ア 株 価 偽 装 事 件 花 王 エ コ ナ 特 保 不 認 可 事 件 東 京 ド ー ム コ ー ス タ ー 事 故 23 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事の悪質度1位~10位(給与所得者) 悪質度 発生年度 給与所得者 主婦 1 大阪地検特捜部 証拠改ざん事件 2010 1.62 1.53 2 東京電力 原発データ記録改ざん事件 2002 1.59 1.52 3 姉歯(あねは) 構造計算書偽造事件 2005 1.55 1.39 4 JT 中国ギョーザ食中毒事件 2008 1.50 1.50 5 ミートホープ 牛肉ミンチ品質偽装事件 2007 1.48 1.36 6 東京女子医大 医療ミス隠ぺい事件 2001 1.45 1.43 7 ミドリ十字 薬害エイズ事件 2008 1.44 1.40 8 大王製紙 巨額不正融資事件 2011 1.38 1.30 9 雪印食品 国産牛肉偽装事件 2002 1.34 0.97 10 野村証券 インサイダー取引事件 2002 1.34 1.24 ※悪質度の点数は「非常に悪質である」2点、「悪質である」1点、「どちらともいえない」0点、「あまり悪質とは言えない」-1点、「悪質とは言 えない」-2点とした場合の平均値 24 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事の悪質度(給与所得者の11位以下) 発生年度 記憶度 給与所得者 主婦 11 船場吉兆 産地偽装事件 2007 1.33 1.19 12 日本ハム 国産牛肉偽装事件 2002 1.27 1.14 13 オリンパス 巨額損失隠ぺい事件 2011 1.25 1.18 14 あるある大事典 取材情報偽造事件 2007 1.20 1.14 15 マルハニチロ ウナギ産地偽装事件 2008 1.18 1.16 16 焼き肉えびす ユッケ食中毒事件 2011 1.16 0.90 17 雪印乳業(牛乳) 集団食中毒事件 2000 1.15 1.00 18 不二家 期限切れ原料使用問題 2007 1.15 1.05 19 キヤノン 偽装請負事件 2006 1.14 1.03 20 東海村ウラン 加工工場臨海被爆 1999 1.06 1.15 21 村上ファンド インサイダー取引事件 2006 1.05 1.04 22 ライブドア 株価偽装事件 2006 0.97 0.97 23 花王エコナ 特保不認可事件 2009 0.83 0.86 24 東京ドーム コースター事故 2011 0.62 0.54 25 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 不祥事の記憶度1位~10位(給与所得者) 発生年度 経過 年数 記憶度 給与所得者 主婦 1 焼き肉えびす ユッケ食中毒事件 2011 1 3.90 3.69 2 JT 中国ギョーザ食中毒事件 2008 4 3.80 3.57 3 ライブドア 株価偽装事件 2006 6 3.67 3.44 4 船場吉兆 産地偽装事件 2007 5 3.59 3.33 5 姉歯(あねは) 構造計算書偽造事件 2005 7 3.49 3.20 6 大王製紙 巨額不正融資事件 2011 1 3.45 3.07 7 大阪地検特捜部 証拠改ざん事件 2010 2 3.36 3.04 8 村上ファンド インサイダー取引事件 2006 6 3.34 3.05 9 雪印乳業(牛乳) 集団食中毒事件 2000 12 3.33 3.01 2011 1 3.32 2.85 10 オリンパス 巨額損失隠ぺい事件 ※記憶度の点数は「今だに衝撃を感じる」5点、「よく覚えている」4点、「覚えているが内容までは覚えていない」3点、「なんとなく覚えている」2点 、「覚えていない」1点とした場合の平均値 26 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 参考:不祥事の記憶度(給与所得者の11位以下) 記憶度 発生年度 経過 年数 11 不二家 期限切れ原料使用問題 2007 5 3.27 2.91 12 東京電力 原発データ記録改ざん事件 2002 10 3.24 2.89 13 ミドリ十字 薬害エイズ事件 2008 4 3.10 2.71 14 ミートホープ 牛肉ミンチ品質偽装事件 2007 5 3.03 2.87 15 雪印食品 国産牛肉偽装事件 2002 10 2.97 2.64 16 野村証券 インサイダー取引事件 2012 0 2.95 2.45 17 あるある大事典 取材情報偽造事件 2007 5 2.86 2.55 18 東京ドーム コースター事故 2011 1 2.70 2.49 19 マルハニチロ ウナギ産地偽装事件 2007 5 2.64 2.34 20 東海村ウラン 加工工場臨海被爆 1999 4 2.53 2.25 21 日本ハム 国産牛肉偽装事件 2002 10 2.27 2.08 22 キヤノン偽装請負事件 2006 6 2.23 1.78 23 花王エコナ 特保不認可事件 2009 3 2.04 1.81 24 東京女子医大 医療ミス隠ぺい事件 2001 11 1.93 1.75 給与所得者 主婦 27 Copyright © Public Relations Research Institute. ALL Rights reserved 【本資料についてのお問い合わせ先】 PR総研(共同ピーアール株式会社内) 高木・土生(はぶ) Tel:03-3571-5159 Fax:03-3571-5183 〒104-8158 東京都中央区銀座7-2-22 同和ビル ホームページ:http://www.kyodo-pr.co.jp/