Comments
Description
Transcript
平成 19 年度 中小企業研究開発等助成金交付対象事業
平成 19 年度 中小企業研究開発等助成金交付対象事業 ○新製品・新技術開発枠 1 2 道路下の水道管を掘削せ 企業名 概要 デック 掘削が困難な場所に埋設してある老朽化した水道管の補修を行うため、埋設された ずに補修する「FIP工法 状態の曲がった管路でも、今回開発した蛇腹状のステンレス製のパイプを挿入し、 (フレキシブルステンレ 管路の更新が可能な工法の確立。 ス管のパイプインパイプ 首都圏の交通量の多い交差点、鉄道軌道下、河川下や商店街などでも水道管の更新 工法) 」の確立 が容易に行えるようになる。 半導体用シリコンウエハ (株)吉岡精工 半導体製造メーカー、計測器メーカーなどで機器を製造する過程で使用する精密な ーや液晶ガラス基板等を 工具。部品を吸着させて他の場所へ移動させることができる。吸着させるためにセ 平面吸着固定し、自由に空 ラミックに微少な穴が開いており吸着面と接着させることで、精密加工を必要とす 間移動できる精密工具「チ るメーカーなどに幅広い用途が想定される。 ャック」の開発 3 4 SMAP法(遺伝子診断 (株)ダナフォーム 臨床現場の膵臓の早期診断を目的に、安価・簡易・迅速に利用できる遺伝子診断試 法)を用いた個別化医療向 薬を開発した。キットとして販売することを目的としており、従来の診断方法では け「K-ras遺伝子診断 結果が出るまで数日かかっていたが、「K-ras 診断」を行うと、約 1 時間で検査が 試薬」の開発 可能となり早期診断治療ができる。 環境測定などで活用する ムラタ計測器サービ 大気中の微小粒子状物質は、健康上、有害性が問題になっている。現在まで、大気 「大気中浮遊粒子状物質 ス(株) 中の2.5ミクロン粒子を捕獲する装置を開発し、高精度で分析できるようにした。 廉価で高性能な測定装置の開発。大気汚染測定局や環境関係研究機関での利用が見 に係る捕集装置」の開発 込める。 5 バイオ・医学系の研究に活 インシリコバイオロ DNAアレイ(遺伝子の配列)を解析するため、従来の手法では発見できなかった 用する「超高密度タイリン ジー(株) 新規有用遺伝子の発見や、既知遺伝子の発現の仕組みが詳細かつ加速的に解明でき グアレイ(遺伝子発見情 る解析ソフトウェアの開発。バイオ系研究分野、医学系研究分野の研究に活用でき 報)発現解析ソフトウェ る。 ア」の開発 6 スーパーなどの商品棚に 使える「バッテリーレス電 (株)ゼオシステム 超高輝度LEDデバイスと高電圧1チップ光電池デバイスを用いた電子ペーパー 棚札の開発。電子赤外線電力伝送装置と電子ペーパー表示装置で、棚札の内容をバ 子ペーパー棚札」の開発 ッテリーレスで書き換える装置を開発。棚札は商品名や金額などを自由に記入でき るので、コンビニ、スーパーなどの利用を想定している。 7 医療・バイオ技術の開発過 (株)ナノビオテック 程でタンパク質の結晶を ポリエチレングリコールを応用した、タンパク質の構造解析用結晶化過程における タンパク質の吸着を抑制した表面コート方式による新しい無吸着プレートの開発 得るための「タンパク質無 吸着プレート」の開発 8 鉄道線路内作業現場で安 (株)京成電子 列車の通過の際の警告灯、作業灯を一体構造としたことで警告灯システムの簡略化 全を確保するための「LE を図るとともに、高照度LEDと集光レンズの組み合わせをしたことが、製品の特 Dを活用した警告灯」の開 徴である。 発 9 電子機器の省電力化、故障 (株)宮川製作所 省電力化や事故防止のため、データセンター内のマシン室に、温度及び電流がセン 防止用、データセンタ等の サーを設置し、規定値を超え異常が発生した場合、予め登録した人の携帯電話に通 「温度・電力遠隔監視シス 知する、遠隔監視システムの開発 テム」の開発事業 10 締めたら絶対外せない「盗 (株)横浜工業 一旦ネジ締めしたら緩めることのできない特殊ネジで、破壊しないと取り外せな い。屋外の設備などの盗難防止用に開発したもので、取り付けるときはボルトとナ 難防止ボルト」の開発 ットが噛み合い、外そうとするときは、歯が噛み合わず空回りする特殊なボルト。 犯罪の防止に役立つ。 11 微少振動を抑え、ナノレベ AJI(株) 微細部品を確実にハンドリングする技術の開発で、ナノインプリント工法による光 ルの加工位置を決める「ナ 学レンズ製造システムの確立と、商品化に向けたアプリケーションの開発。バイオ ノ・マイクロ加工要素技 技術や半導体など微細部品をナノレベルで精密加工を行う分野に応用できる。 術」の開発 ○在来製品技術開発枠 1 ボンベに入った液体窒素 企業名 概要 東洋測器(株) 液体窒素の入ったボンベを「残量監視装置」の上に置くと、ひずみセンサーが働き、 の残量を測定する「残量監 タンク全体の質量変化をリアルタイムに測定して、残得ようを的確に表示させる装 視装置」の開発 置(監視アラーム付)。液体窒素を利用するバイオ系研究機関や医療分野で活用で きる。 2 3 裁縫工場向けの「紫外線蛍 (株)ミズホケミカル 衣類等の製造過程で作業効率の向上を図るため、従来は生地にマークする方法とし 光発光マーク芯」及び「小 て「チャコ」が使われていたが、新しい方式として「無色蛍光発行マーク芯」を開 型強力紫外線LEDライ 発した。また、そのマークを読み取るための「小型強力赤外線LEDライト」を開 ト」の開発 発した。海外の縫製工場などでの活用を視野に入れている。 ゼンマイを使った「引き戸 サンコースプリング 学校・病院・福祉施設などでの建物では、省エネのための冷暖房区域の区切る目的 開閉装置(MSW-K)の (株) とあわせ、安全のため「引き戸」が活用されている。引き戸の自動開閉装置は、従 開発 来扉の外に付けられていたが、樹脂を小型化し、ゼンマイの巻き上げ防止装置の開 発で戸の内部に開閉装置を埋め込むことが可能となり美観にも配慮することがで きた。 4 5 女性や高齢者の人にも扱 テルコム(株) ペットの介護を行う場合、今までの「高濃度酸素濃縮器」は形も大きく、重かった いやすい犬や猫などペッ ため、女性や高齢者の人から取り扱いにくいといった声があった。それを改善する ト用「小動物在宅介護用酸 ため既存の装置にロータリー式バルブの開発、内部装置の小型化、騒音・振動の軽 素濃縮器」の開発 減を行い、高齢者にも優しい装置となった。 海洋・湖水・プールなどで (株)キュー・アイ 水中カメラロボットは、水中の様々な観測・作業のために活用されている。今回開 の防災・防犯・レスキュー 発したものは、小型、軽量、パワフルな動きが可能で、各種センサーや簡易作業の などを目的とした「水中T ための装置を取り付け可能である。防災・レスキューのほか、レジャー用途でも利 Vロボットシステム」の開 用できる。 発 6 「ダイヤモンドワイヤソ ピースダイヤモンド ダイヤモンドワイヤソーをダイヤの配合などを研究・改良し、厚肉の複数金属が重 ーによる複合厚肉金属の 工業(株) なった核融合試験機の真空容器等の同時切断が可能になった。 東邦精機(株) 鍵やIDカードの使用、返却状況を管理するため、保管庫に取り付けられた「LE 切断技術」の開発 7 8 鍵の返却状況が視認でき るインジケータを組み込 D」の点灯で、判別することができる機能を搭載した鍵保管庫を開発し、自動車、 んだ「鍵管理庫」の開発 オートバイの鍵、事務室の鍵などの管理が容易になった。 ハンダの素材などを製造 (株)山口製作所 ハンダなど球形金属粒子は従来、溶融金属を冷媒中に滴下、冷却工程で流動性のあ するための、水を冷却材に るうちに金属の表面張力で球状化させているが、製造コストを低減させる方法とし 用いた真球性の良い「低融 て水冷却方式を開発 点金属自動連続鋳造装置」 の開発 9 野積みされた石炭、タイ (有)オービタルエン 可燃物を野積みしておくと自然発火などが生じることもある。多数の無線センサー ヤ、廃材などの発火防止用 ジニアリング (子機)を各所におき、モニタリングシステム(親機)により、監視を行う装置の 「野外無線温度モニター 開発 システム」の開発 ○商品化実現枠 1 2 3 トイレ用の環境にやさし 企業名 概要 (株)アメータ 太陽電池を使い、環境にやさしく、安価でメンテナンス性に優れた「ゆらゆらゆれ い「ソーラー芳香器」の開 るソーラームーバー」を使用した芳香器で、上部に広告宣伝が可能なスペースを設 発 けた商品 地域サイトを活用した「地 (株)イータウン 地域情報に特化し、地域や周辺の人に対して商店街や地域団体などの地域サイト情 域情報連携システム」の開 報を提供できるような管理ツールを応用した、地域情報管理運営を行うシステムの 発 開発 立体的照明表示板「LEM I (株)ミドリデンコー LIGHT」の商品化 アクリル等の透明材料でできた表示板に、文字や図柄等を彫刻して光分散性物質を 充填し、表示板の側面からLED光源で照明する立体的照明反射表示版「LEMI LIGHT」の商品化 4 医薬品などの製造に使用 (株)藤本分子化学 する光学活性化合物「キラ 医薬品などの合成に必要な、光学活性中間体の製造プロセスの開発に関する技術 で、貯蔵安定性向上のための反応条件の分析、改良を加え、商品化を図った。 ルDPEN」の商品化 5 超小型HD等特殊効果付 (株)芙蓉ビデオエイ 小型映像効果付スイッチャーが米国の企業によりOEMの申し出があったため、販 スイッチャーの商品化 ジェンシー 売元各国のコンプライアンス準拠した商品化開発を目指す。 企業名 概要 日本スピン(株) ヘラシボリについては、木型を使用し金属の絞り加工を行ってきたが、現在国産は ○開発可能性調査枠 1 金属製品を作るためのヘ ラシボリ用「木型の代替材 調達が難しく輸入に頼っている。代替材の素材開発の可能性の成否について調査検 料開発」に向けた可能性の 討を行った。 調査 ○行政現場からの開発テーマ 1 企業名 概要 開発テーマ「刈り草のリサ (株)ハイファジェネ 「刈り草の微生物分解による有効利用」 イクル技術の開発」 シス きのこ菌を活用し、刈り草を分解するプロセスについての可能性調査。20 年度の開 発を目指す。 2 3 4 開発テーマ「横浜型省エネ (株)USTAGE 「PLC モデムを利用したネットワーク型電力計測システムの開発」 推進用電力計測機器装置 PLC端末装置によるホームネットワークを構築し、家庭内の電力を計測するシス の開発」 テムを開発。 開発テーマ「横浜型省エネ キャッツ(株) 「PLC搭載電力計開発プロジェクト」 推進用電力計測機器装置 電力線通信機能を内蔵したワットアワーメーターと電力線通信サーバにより、事務 の開発」 所内の機器の電力量を測定し、電力情報を管理するシステムを開発。 開発テーマ「下水汚泥焼却 灰の有効利用」 (株)ワンウィル 「省エネ効果と地球温暖化防止効果を併せ持つ下水汚泥焼却灰を使用した無機質 材料の開発」 下水汚泥焼却灰に、珪藻土や他の自然由来の無機材料を加えることにより、断熱・ 遮熱機能を持つ屋上、屋根用ボードや外壁材を開発