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I 調査実施要領
I 調査実施要領 1. 調査目的 医療用医薬品や製薬産業(会社)に対する患者・生活者の理解や認識の実態を把握し、医薬品や製薬 産業に対する信頼感を高めるための広報活動の基礎資料とする。今回は2014年(平成26年)調査に続く 第9回目の調査である。 2. 調査設計 ①調査地域 首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県) 京阪神圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) ②対象 満20歳以上の男女(ただし、医療関係者・製薬企業従事者等は除く) ③標本数 2,000人 ④抽出方法 インターネット調査用パネルより無作為抽出 ⑤調査方法 インターネット調査 ⑥調査期間 2015年(平成27年)6月25日~6月27日 ⑦調査機関 GMO リサーチ株式会社 ※第5回調査までは訪問留置記入依頼法で調査を実施。第6回調査より調査手法をオンライン調査へ変更 3. 回収結果 全体 全配信数 首都圏 京阪神圏 41,732 100.0% 27,811 66.6% 13,921 33.4% 調査参加者数 3,112 7.5% 2,101 67.5% 1,011 32.5% 回収サンプル数 2,000 4.8% 1,388 69.4% 612 30.6% 4. 回答者のプロフィール ①地域別 総数 調査結果 推定母集団 東京都区部 横浜市・ 川崎市 その他 首都圏 大阪市 京都市・ 神戸市 その他 京阪神圏 2,000 18.8% 10.6% 40.0% 5.7% 3.5% 21.4% 44,062,612 16.9% 9.5% 39.9% 4.9% 5.4% 23.4% ②性別 総数 調査結果 推定母集団 男性 女性 2,000 48.2% 51.9% 44,062,612 48.9% 51.1% ③年代別 総数 調査結果 推定母集団 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 2,000 15.3% 17.9% 15.4% 18.5% 15.5% 17.5% 44,062,612 12.9% 16.5% 19.3% 14.3% 16.3% 20.8% -7- ④職業別 自営業・家族従業員(9.0%) 0.2% 5.1% 自 由 業 3.7% 5.3% 事 務 職 5.3% 14.8% 販 売 ・ サ 労 務 職 ビ ス 職 3.5% 4.1% パ ー ビ ス 業 経 営 ・ 管 理 職 専 門 技 術 職 ・ 教 員 その他(47.3%) ー 2,000 農 林 漁 業 ー 総数 商 工 ・ サ 勤め人(44.0%) ト ・ ア ル バ イ ト 専 業 主 婦 11.0% 24.1% 学 生 2.2% 年 金 ・ 恩 給 生 活 者 そ の 他 無 職 10.0% 11.0% ⑤家族構成別 調査結果 総数 1人住まい世帯 夫婦だけ世帯 親と子の 2世代世帯 親と子と孫の 3世代世帯 その他 2,000 18.9% 27.0% 46.8% 5.4% 2.1% 5. 調査結果の見方 用語 ・基数 ・本問と付問 ・全体 ・属性別と要因別 ・複数回答 実数値。グラフや数表中の( )内の数値で、%値算出の際の母数。 一部、「調査数」「N」「n」等で表示しているところもある。 「本問」は、回答者全員を対象とした質問。「付問」は、本問に関連した質問で、 本問の回答結果により回答する人を限定した質問。「問13-1」のように、本問の 番号の後に-(ハイフン)で続けて番号が記している場合は付問であることを示す。 14年または12年、10年、08年、05年と表示。「本問」または「付問」の回答者全員の 単純集計結果であることを示している。 クロス集計における「属性別」とは、性別や年代別のように回答者の特性を表す質問 (一般的にフェイスシートと呼ばれている)を分析軸(表側)にした場合の表現。 「要因別」は、「属性別」以外の意識、実態質問を分析軸(表側)にした場合の表現 (一般的には質問間クロスと呼ばれている)である。 質問に対し、複数の回答を認めたもので、%値の合計は100%を超えることが多い。 数値 ・%値 ・0、-、無印 基数を100%とし、原則としては小数第2位を四捨五入して少数第1位まで表示した。 四捨五入していることから合計が100%にならない場合がある。また、グラフ中で数値 の低いものについては数値を表記していない場合がある。また、2つ以上の選択肢の %を加える場合、実数から再算出するので、表示上の%を加算した数値と一致しない ことがある。 %値が0、または0.05に満たなかったものを表示。 -8- II 調査結果の要約 第1章 処方薬の情報とイメージ P21-51 *( )内は14年調査との比較 ■ 医療関係者から処方薬についての説明を受けた人の割合は過去5回調査で最多。 説明満足度は前回とほぼ変わらず。 ・説明実施率 94.9%(0.9ポイント増) ・説明満足度 92.1%(0.5ポイント減) ■ 副作用経験率は前回より増加、副作用関心度も微増。 ・副作用経験率 37.9%(2.5ポイント増) ・副作用関心度 59.3%(0.6ポイント増) ■ 処方された薬のメーカー名の認知意向率、認知率はともに増加。 ・認知意向率 29.3%(0.4ポイント増) ・認知率 「全て知っている」+「大体知っている」・・・22.2%(2.6ポイント増) 「全く知らない」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35.7%(1.4ポイント減) ■ 入手したい処方薬情報上位は 「薬の副作用」「薬の効能・効果」「薬の飲み合わせの注意」「薬の種類・成分・特長」 医療関係者からの説明上位は 「薬の服用方法」「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」 患者側の情報ニーズとのギャップが大きいのは 「薬の副作用」「薬の飲み合わせの注意」 ■ 処方薬の情報源は「インターネット(ウェブサイト)」が圧倒的に多い 「インターネット(ウェブサイト)」での情報入手率が高いのは40代 ■ 製薬会社の「くすり相談窓口」の認知は21.0%。利用者満足層の割合は91.3%(15年調査新設) ・認知経路 「インターネット」62.3% (認知者ベース) ・利用率 11.0% (認知者ベース) ・利用理由は「くすりに関しては製薬会社が十分情報を持っている」69.6%(利用者ベース) ・問い合わせ内容上位は 「効能・効果」「副作用」「成分・特徴」「飲み合わせの注意」「服用方法」(利用者ベース) ・対応満足度 「とても満足」34.8% 「まあ満足」56.5%(利用者ベース) ■ 「新薬」「ジェネリック医薬品」の認知 91.4%(1.0ポイント増) 服用薬が「新薬」か「ジェネリック医薬品」かの認知 81.9%(6.1ポイント増) 選択意向 「ジェネリック医薬品」 54.4%(2.1ポイント増) 「医師にまかせる」 28.0%(5.8ポイント減) 「新薬」 12.4%(3.5ポイント増) 選択理由 「新薬」・・・・・・・・・・・・・ 「品質」71.1% 「信頼」68.2% 「ジェネリック医薬品」・・「価格」87.1% ■ 処方薬への信頼層は90.3%。前回から横ばい。 「安心」「よく効く」等のイメージで支持が高い。 ・処方薬への信頼感 90.3%(0.3ポイント増) ・処方薬のイメージ 「医師が処方してくれるので安心」・・・・92.3%(0.5ポイント減) 「市販の薬よりもよく効く」・・・・・・・・・・・ 88.6%(0.4ポイント減) -11- 1. 処方薬についての説明 P21-26 ◆処方薬についての説明 医師や薬剤師から処方された薬について説明を受けたのは94.9%。 「説明された」層の比率は、過去5回の調査結果の中で今回が最も高い。 ◆説明の内容 ① 「薬の服用方法」81.5% ②「薬の効能・効果」76.0% ③ 「薬の種類・成分・特長」72.3% 「薬の種類・成分・特長」は前回より大きく増加している。 ◆患者からの質問 処方された薬をもらった時に、医師や薬剤師に 「必ず質問していた」4.9% 「質問したことが多い」18.6%⇒「積極層」23.5% 積極層の割合は時系列で減少傾向だったが、今回やや上向く。 ◆患者からの質問内容 ① 「薬の服用方法」52.2% ②「薬の副作用」50.0% ③「薬の効能・効果」46.9% 対14年 ↑「薬の服用方法」「薬の飲み合わせの注意」 ↓「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」 ◆患者が質問しなかった理由 ①「十分説明してくれるので」39.5% ②「病院や薬局で作った説明書をもらったので」38.6% ③「医師や薬剤師を信頼しているので」17.5% 「聞いてもわからないので」は時系列でみて増加傾向にある。 「医師や薬剤師を信頼しているので」は減少傾向。 ◆医師・薬剤師からの説明満足度 医師や薬剤師からの説明に昨年同様に92%が満足している。 2. 処方薬の誤使用実態 P27-29 ◆医師の指示遵守度 「指示どおり飲んでいる」「まあ指示どおり飲んでいる」合計は97.4%で、14年調査と変化はない。 年代別では「指示どおり飲んでいる」割合は60代が68.4%と高く、30代が最も低い。 ◆処方薬の誤使用経験 ①「指示された回数どおりに飲まなかったことがある」38.7% ②「症状がよくなり、自分の判断で服用を 中止したことがある」29.1% ③「ジュースや牛乳等で飲んだことがある」22.6% 前回に比べ、「前と同じ症状が出たので、前にもらった薬を飲んだ」が減少している。 3. 副作用の経験・認識 P30-32 ◆副作用の経験 副作用と思われる症状を経験したことが「時々ある」「1~2度ある」合計は37.9%。14年調査より2.5ポイント 増加。 女性42.9% > 男性32.4% ◆副作用を経験した時の対応 「医師に相談したことがある」61.0% 「相談しなかった」31.4% 「薬剤師に相談したことがある」21.1% 「医師に相談」は過去調査5回の中で最も低く、「薬剤師に相談したことがある」割合は最も高い。 ◆副作用への関心 処方薬を飲む時に副作用について 「非常に気にしている」13.7% 「まあ気にしている」45.6%⇒「副作用関心層」59.3%。14年調査から微増。 女性64.7% > 男性53.4% 特に女性40代の関心が高い。 -12- 4. 処方された薬のメーカー名の認知意向 P33-36 ◆処方された薬のメーカー名の認知意向 処方された薬についてメーカー名を「知りたい」と思ったのは29.3% 14年調査とほぼ変わらず。 ◆メーカー名を知りたい理由 ① 「知っていると安心だから」74.0% ②「副作用が起きた時のために知っておきたいから」39.3% ◆処方薬のメーカー名の認知度 処方された薬のメーカー名を 「全て知っている」3.6% 「大体知っている」18.6%⇒「高認知層」22.2% 「高認知層」+「多少知っている」42.1%⇒「認知層」64.3%。14年調査より1.4ポイント増加。 ◆処方された薬のメーカー名の認知経路 ① 「薬の包装にある製薬会社のマーク」56.5% ②「インターネットで調べて」38.9% 「高認知層」は「院外にある調剤薬局の薬剤師に聞いて」「医師に聞いて」等の認知経路 が高いのが特徴的である。 5. 入手したい処方薬情報 P37-46 ◆入手したい処方薬情報 ①「薬の副作用」56.9% ②「薬の効能・効果」53.5% ③「薬の飲み合わせの注意」45.6% ④「薬の種類・成分・特長」45.5% ⑤「薬の服用方法」34.4% 患者側の入手意向より医師・薬剤師からの説明実態が大きく下回っているのは 「薬の副作用」「薬の飲み合わせの注意」である。 ◆医師・薬剤師以外からの処方薬の情報源 ①「インターネット(ウェブサイト)」47.6% ②「テレビ、ラジオで」18.1% ③「新聞で」14.3% ◆インターネットの情報入手ホームページ ①「民間の情報サイト」55.0% ②「製薬会社」47.9% ②「マスメディアが運営する医療情報サイト」24.5% ◆「くすり相談窓口」(15年調査新設) 認知は21.0% 認知経路は「インターネット」62.3% 利用率 11.0% 満足度層 91.3% 利用理由「くすりに関しては製薬会社が十分情報を持っている」69.6% 問い合わせ内容「効能・効果」43.5% 「副作用」41.3% 「成分・特徴」37.0% ◆「新薬」と「ジェネリック医薬品」の認知 「新薬」「ジェネリック医薬品」があることの認知は91.4% 14年調査に比べ微増。 ◆服用薬についての認知 「新薬」か「ジェネリック医薬品」かを知っている 81.9%。14年調査より6.1ポイント増加。 ◆「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択意向 「ジェネリック医薬品」54.4%>「医師にまかせる」28.0%>「新薬」12.4% ◆選択理由 「新薬」⇒「品質」71.1% 「信頼」68.2% 「ジェネリック医薬品」⇒「価格」87.1% 6. 処方薬のイメージ P47-51 ◆処方薬のイメージ(同意率) ①「医師が処方してくれるので安心」92.3% ②「総合的にみて、病院や診療所(医院)で処方される薬は信頼できる」90.3% プラスイメージは時系列でみて安定している。 対14年 ↓「製薬会社の名前が分からないので何となく不安」「薬が必要以上に多く使われている」 ◆処方薬の信頼感に与える要因分析 重回帰分析⇒「医師が処方してくれるので安心」「市販の薬よりもよく効く」という要因が 処方薬の信頼を高めるのに大きな影響を持っているという結果となった。 -13- 第2章 製薬産業のイメージと期待 P55-78 *( )内は14年調査との比較 ■ 製薬産業への信頼度は、10年調査から下降傾向だったが、今回は3.3ポイント上昇。 製薬産業のイメージは、社会的必要性、技術力、研究開発への熱心さ等に対する高評価を維持し ている。 一方で、自然環境への取り組み、消費者の声を聞く、情報公開等の評価は低いが、これら のイメージは時系列で上向きである。 ・製薬産業に対する信頼感 84.2%(3.3ポイント増) ・イメージ上位 ・ 「社会的に必要性が高い産業」 93.8%(0.8ポイント増) ・ 「技術力が高い産業」 93.1%(1.3ポイント増) ・ 「研究開発に熱心な産業」 88.9%(2.1ポイント増) ・評価上昇の大きいイメージ ・ 「企業の倫理性が高い産業」 62.5%(5.6ポイント増) ・ 「消費者の声を聞こうとしている産業」 48.7%(4.8ポイント増) ・ 「社会貢献に熱心な産業」 58.8%(4.2ポイント増) ■ 製薬産業を知る情報源として以下の3つが多い。 ・ 「インターネット(ウェブサイト)で」39.7%(6.5ポイント増) ・ 「テレビ、ラジオのニュースや番組で」38.1%(0.6ポイント増) ・ 「新聞の記事で」31.0%(3.7ポイント減) ■ 製薬産業からの情報入手意向は71.1%(2.4ポイント増)。 ■ 新薬開発について 「長い年月や莫大な費用をかけても新薬開発は必要」という考え方を肯定する人は93.8%(0.8ポイント 増)、「製薬会社は新薬開発について内容を知らせるべき」は85.1%(0.3ポイント増)、「欧米等が進んで いるので、日本がやることはない」に対しては73.9%(0.9ポイント減)が否定している。 (15年調査新設)「十分な治療薬がない疾患への治療薬を開発することは社会にとっても意義があること である」の肯定は92.8%、「資源が少ない日本にとって新薬の開発はこれからも必要である」93.1%。 ■ 新薬創出時の業務連携先への金銭支払について 支払についての認知率は48.1%(0.1ポイント増)、 支払を公開していることの認知は22.0%(0.9ポイント増) 支払情報公開についての評価率は70.4%(5.3ポイント増)(「評価できる」+「ある程度評価できる」) ■ 「治験」について「ある程度知っている」「治験という言葉は知っている」の双方を合わせた認知層の割合 は、82.1%(2.4ポイント減)で前回よりやや減少。 ■ 「治験」に対する考え方では、「新薬開発にとって必要不可欠である」が60.7%(4.1ポイント増)で最も多く、 次いで「開発中の薬を投与するので不安がある」35.7%(2.2ポイント増)、「治験にともなう副作用等のリス クを説明してもらっているか不安がある」32.2%(2.8ポイント増)と続く。 また、「治験に関心を持っている」は23.8%(1.1ポイント減)である。 ■ 「治験」への参加意向は30.7%(3.7ポイント減)。 参加してもよいと思う理由は、「社会の役に立つ」61.6%(5.6ポイント増)、「新しい薬を試すことができる」 48.5%(2.1ポイント減)。 ■ 製薬産業、製薬会社への期待点としては「よく効く・早く効く薬の開発」「安全な、副作用の少ない薬の開 発」「新薬の開発/さらなる研究開発」「情報開示」「薬価の引き下げ」等が上位。 ■ 作ってほしい薬では、「がんに効く薬」が圧倒的に多い。大きく離れて、他に「認知症・アルツハイマー」 「難病」等が上位にあげられた。 -14- 1. 製薬産業のイメージ P55-60 ◆製薬産業のイメージ(肯定比率) ①「社会的に必要性が高い産業」93.8% ②「技術力が高い産業」93.1% ③「研究開発に熱心な産 業」88.9% ④「将来性がある産業」88.7% ⑤「高収益をあげている産業」88.3% 対14年 ↑「企業の倫理性が高い産業」5.6ポイント 「消費者の声を聞こうとしている産業」 4.8ポイント 「社会貢献に熱心な産業」4.2ポイント ◆製薬産業に対する信頼感 総合的にみて製薬産業は「信頼できる」84.2% 対14年3.3ポイント増加 ◆製薬産業の信頼感形成要因分析 重回帰分析⇒「企業の倫理性が高い産業」「社会的に必要性が高い産業」「技術力が高い産業」 「社会貢献に熱心な産業」等が、信頼感にプラスの影響を与えている要因 ▼マイナスの影響を与えている要因は、「高収益をあげている産業」 ◆信頼する理由・不信の理由(自由意見) 信頼する理由 ① 「信頼するしかない」 ②「なんとなく」 ③「人の生命に関わることだから」 ④「新薬の開発に力を 入れているから」「特に問題がなかったから」 信頼できない理由 ①「利益優先だから」 ②「情報が非公開だから」 ③「臨床試験のデータ改ざん事件があったから」 ④「癒着事件が多いから」 2. 製薬産業を知るための情報源 P61-65 ◆製薬産業を知るための情報源 ①「インターネット(ウェブサイト)」39.7% ①「テレビ、ラジオのニュースや番組で」38.1% ③「新聞の記事で」31.0% 対14年 ↑「インターネット(ウェブサイト)」6.5ポイント 「テレビ、ラジオのニュースや番組で」0.6ポイント ↓「新聞の記事で」3.7ポイント ◆製薬産業からの情報入手意向 製薬会社から薬や製薬産業に関する情報を 「ぜひ入手したい」7.7% 「機会があれば入手したい」63.4%⇒「入手意向層」71.1% 対14年2.4ポイント増 ◆製薬産業から入手したい情報 ①「自分がもらっている薬について」63.2% ②「薬についての基本的知識」56.2% ③「薬の正しい使い方」45.8% ④「ジェネリック医薬品」35.5% ⑤「薬価の仕組み」35.0% 対14年 ↑「自分がもらっている薬について」2.2ポイント増で増加傾向が続く。 3. 新薬開発・治験についての意見、考え方 P66-76 ◆新薬開発についての意見(同意率) 「長い年月や莫大な費用をかけても新薬開発は必要」93.8% (増加傾向) 「製薬会社は新薬開発について内容を知らせるべき」85.1% (対14年0.3ポイント減少増加) 「欧米等の方が開発の体制や技術が進んでいるので日本がやることはない」26.1%(否定73.9%) (同意率対14年0.9ポイント増加) 「十分な治療薬がない疾患に対する治療薬を開発することは社会にとっても意義がある」92.8% 「資源が少ない日本にとって新薬の開発はこれからも必要である」93.1% (15年調査新設) ◆新薬創出時の業務連携に関わる金銭支払 認知率48.1%(0.1ポイント増) 支払情報公開認知率22.0%(0.9ポイント増) 支払情報公開評価率70.4%(5.3ポイント増)(「評価できる」+「ある程度評価できる」) ◆治験の認知度 「ある程度知っている」33.0% 「治験という言葉は知っている」49.1%⇒「認知層」82.1% (対14年2.4ポイント減少) ◆治験の認知経路 ①「製薬会社等のHP(ウェブサイト)」37.6% ②「テレビ、ラジオの番組」31.3% -15- ◆治験に対する考え方 ①「治験は新薬開発にとって必要不可欠」60.7% ②「開発中の薬を投与するので不安がある」35.9% ③「治験にともなう副作用等のリスクの説明をしてもらっているか不安」32.2% 対14年 ↑「治験は新薬開発にとって必要不可欠」4.1ポイント ↓「治験に関心を持っている」1.1ポイント 時系列で下降傾向。 ◆治験への参加意向 「参加してもよい」30.7% 対14年3.7ポイント減少 ◆治験に参加してもよい理由/参加したくない理由 参加してもよいと思う理由 ①「社会の役に立つ」61.6% ②「新しい薬を試すことができる」48.5% ③「次の世代のためになる」47.9% 対14年 ↑「社会の役に立つ」5.6ポイント 「次の世代のためになる」6.0ポイント 参加したくないと思う理由 ①「不安がある」64.5% ②「怖い」39.4% 4. 製薬産業や製薬会社への期待 P77-78 ◆製薬産業や製薬会社に対して期待すること (自由意見) ①「よく効く薬・早く効く薬を作ってほしい」 ②「安全な薬・副作用の少ない薬の開発」 ③「新薬の開発/更なる研究開発」 ④「情報開示」 ⑤「薬価の引き下げ」 ◆どのような病気に効く薬を作ってほしいか (自由意見) ①「がん」(736件) ②「認知症・アルツハイマー」(171件) ②「難病」(171件) ④「糖尿病/高血圧/生活習慣病」(104件) 第3章 生活者の健康と薬・医療とのかかわり P81-88 ■ 「入院」および「通院」したことがある受診経験率は、74.9%(0.3ポイント増)。 ■ 処方薬の服用経験率は88.6%(0.4ポイント増)。 ■ かかりつけの薬局のある人は34.4%(4.5ポイント増)。 ■ 「患者参加型医療」に対する認知は 「知っている」「ある程度知っている」「言葉は知っている」合計 26.4%(0.9ポイント減) ■ 「患者参加型医療」に必要なことは、「診療(カルテ)情報を患者に開示する」44.4%(6.3ポイント増)、「セカン ド・オピニオンを受けやすくする」44.3%(4.7ポイント増)、「医師、薬剤師が疾患や治療法の情報を説明し患 者が選択」43.2%(1.7ポイント増)、「医師、薬剤師、製薬会社が医薬品や副作用の情報を提供」40.6%(4.0 ポイント増)、「インフォームド・コンセントを徹底する」39.0%(2.1ポイント増)が上位項目。 -16- 1. 健康状態と受診経験 P81-85 ◆健康状態 「健康」を自覚しているのは78.6%で、14年調査よりやや減少。 年代が上になる程、「非常に健康」の割合が減少。 ◆受診経験 「入院」および「通院」したことがある受診経験層74.9% 対14年0.3ポイント増。 「入院・通院とも経験」の割合は、男性70代が最多。 ◆処方薬の服用経験率 服用経験率 88.6% (対14年0.4ポイント増加) ◆かかりつけ薬局の有無 かかりつけの薬局があるのは34.4%で、対14年4.5ポイント増加。 性別では女性、年代別では70代以上が高い。 ◆利用している薬局に対する要望 (自由意見) 「待ち時間の短縮」が圧倒的に多い。次いで「薬や副作用についての十分な説明を」。 2. 「患者参加型医療」に対する認識 P86-88 ◆「患者参加型医療」の認知 「知っている」3.3% 「ある程度知っている」12.3% 「言葉は知っている」10.8% 「ほとんど知らない」73.7% 認知層 26.4%。 女性より男性の方が高い。年代別では70代以上が最も多い。 ◆「患者参加型医療」に必要なこと 患者や家族の立場として「患者参加型医療」に必要なことに対する回答結果は、 ①「診療(カルテ)情報を患者に開示する」44.4% ②「セカンド・オピニオンを受けやすくする」44.3% ③「医師、薬剤師が疾患や治療法の情報を説明し患者が選択」43.2% ④「医師、薬剤師、製薬会社が医薬品や副作用の情報を提供」40.6% ⑤「インフォームド・コンセントを徹底する」39.0% -17-