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RCCニュース No.64(2010年 9 月号)

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RCCニュース No.64(2010年 9 月号)
RYUKEN Material Flow Consulting Center ; RCC
RCCニュース No.64(2010年 9 月号)
NEWS
発行;RYUKENマテリアルフロー研究センター
〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-47-6 ㈱流通研究社内
TEL.03-3988-2671 FAX.03-3980-6588 URL http://www.ryuken-net.co.jp/
にこっそりお弁当を頬張っていること
RCC雑記帳
もありました。また夕方にもみっちり
3時間の稽古をし,足の裏は日に日に
頑丈になっていきました。
「武道の知恵」と私
㈱流通研究社
ロジスティクス検定合格講座事務局
森本 敦子
1999年に弊社より発刊された「ビジ
ネスのための武道の知恵」という書籍
まさに青春を捧げた空手からは,一
「武道の知恵」
表紙
緒に汗を流した仲間だけでなく,どん
な困難があろうともなにくそ根性で乗
って動いていたのかわからなかった
り越えていく精神を得ることができま
り,その繰り返しでした。
した。何より,社会に出ても困らない
なんとか自分の型をものにできた
ような振る舞いや,時間の使い方を自
(と自分では納得しているつもりです
然と身につけさせてくれていたのだな
が)理由を考えると,その時その時に
と,この「武道の知恵」から改めて学
これ以上ないくらいの集中をして,一
んだ気がします。
突き一蹴りに全神経を注いで稽古した
*
があります。著者は佐々木合気道研究
からに他ないと感じています。
所 所長の佐々木貴氏で,当時,ドイ
空手というと,格闘技のイメージが
師範の号令と自分の息遣いしか聞こ
ツのハノーバー・メッセやイントラ・
強いかと思いますが,私が大学で学ん
えない世界で,一瞬一瞬に乗り遅れな
ロジスティクスの専門展示会セマット
でいた流派は試合がなく型を重視した
いように精一杯努力した時間が,大き
を主催するドイツ産業見本市日本代表
空手でした。ですから,動きこそ違う
く成長させてくれました。
部の代表を務めておられた方です。
ものの,体の使い方や思想は非常に合
この本は世界最大の見本市会社でグ
気道とよく似ていました。
*
この成長は空手だけに留まらず,社
ローバルビジネスに長年携わってきた
入部した当初からずっと稽古で一番
会に出てからも即,実践に役立たせる
著者の体験から,ボーダレス時代のビ
意識してきたのが,正中線(せいちゅ
ことができました。挨拶などの礼儀は
ジネスと生き方のヒントや,合気道の
うせん)を真っ直ぐ立てることでした。
もちろんのこと,電話の取り方やお客
思想に基づいた技の探求を語る66編の
正中線とは,頭頂から鼻筋,ヘソを通
様への応対も違和感なくこなせました。
ショート・エッセイになっています。
るまっすぐな線のことで,美しい動き
仕事とプライベートにしっかり線を
*
はこの線が垂直に立っていて,上半身
引くというのは,心配性な性格上,最
が丹田(ヘソの下)にしっかりのって
初はなかなかうまくコントロールでき
いる時に生まれる,とあります。
ませんでしたが,ある時,空手の稽古
物流システム専門出版社であるのに
なぜ武道?という興味から,手に取り
読み始めてみると,なるほどという発
私はひたすらお腹に力を入れて正中
をしている時の自分のあり方をイメー
見と同時に,懐かしい気持ちに包まれ
線がブレないようにしていましたが,
ジするようになってから以降,充実し
ました。
無駄に力が入りすぎて一つの型を通す
た生活を送れるようになりました。
私は大学を卒業してから7年近くが
経ちますが,学生生活の4年間は,ほ
だけでよく息が上がってしまっていま
した。
ぼ部活とアルバイトに明け暮れていま
卒業する頃,ようやく力みがとれて
した(もちろん学業もちゃんとしてお
「やっと少しは,自然にお前の型を見
りましたが……)。
毎日,午前の講義が終わるとランチ
で賑やかになる学生食堂には目もくれ
ず,一目散に道場に駆け込み,1時間
られるようになったな」と師範に言わ
れたのを思い出します。
この自然な動きというのが本当に難
しいのです。
今やらなきゃあとできっと後悔す
る,やらなきゃこれ以上前には進めな
い,という気持ちで仕事をすると,休
日はとても幸せな時間が過ごせるな,
とうことに気付いたのです。
武道から得た「形の大切さ」
,
「いま
を大切に」という2つの知恵は,私の
モットーです。
頭では理解しても体が思うように動
何かに行き詰まったときは,この知
そして汗だくのまま午後の講義に出
いてくれなかったり,無意識でやって
恵を思い返して,これからの人生を生
席し,時には空腹が我慢できず講義中
みた型がいいと評価されても,どうや
きていきたいと思います。
程度の稽古に励んでいました。
164
2010・9
9月度RCCサロン・開催案内
アメリカ
マテハン最新事情
∼物流展示会NAで編集部が
見つけたニュー・ウェイブ∼
物流の仲間が気軽に集い,少人数で
その開催前に,米国の技術動向をかじ
とオペそれぞれ計4コース・各定員15
っておく絶好の機会になる今回のサロ
名様の参加者を募集致します。
ンに,ぜひお立ち寄り下さい。事前申
今回もメーカー,流通業の荷主物流
込みが必要ですが誰でも参加できます
担当者,物流子会社や物流業,3PL企
ので,下記要領でお申し込み下さい。
業,またマテハンメーカーなど,ロジ
スティクス全般を体系的に学べる「ロ
◆9月度RCCサロン・企画内容
ジ検」のカリキュラムは,ロジスティ
・テーマ/アメリカ・マテハン最新事情
クスの視点で最適提案のできるこれか
・講師/流通研究社 月刊「マテリア
らの人材作りに最適です。
ルフロー」編集長 菊田一郎
前期に続き,「係長・リーダー候補」
講師の話を聞き,軽食を取りながら懇
・内容/
などを対象とする3級・2講座も開
談する「RCCサロン」。9月度の企画
①NA展示会の概要
設。景気回復が見込まれる下期のビジ
は,6月号の本ニュース雑記帳のコー
②注目展示から/保管・仕分け・ピッ
ネス拡大に向けて,企業競争力のアッ
ナーと,続く7月号のFOCUSで特集
キングシステム/無人搬送車・ロボ
プのためにもぜひ,この人材育成プロ
しご紹介した,アメリカ視察のトピッ
ット/リアルタイムロケーションシ
グラムをご活用下さい。
ク報告を行いたいと思います。
ステム/ITその他
これは本誌編集部が去る4月,オハ
イオ州・クリーブランドのI-Xセンター
③米国のマテハンニーズと業界動向
す。詳しくは本号●ページのパンフレ
・日時/2010年9月3日
ットをご覧下さい。
で開催されたNA(North America Mate-
17時∼19時(ご注意・従来より1時
rial Handling Show)の取材内容につい
間早まります)
て,豊富な写真資料とともにマテハン
・場所/流通研究社 会議室
機器,関連情報システムなどの新技術
(〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-
開発動向をご紹介するものです。
47-6,2F)
*
隔年開催のNA2010は出展社が約400
社,不況で前回より規模は縮小したも
・定員/先着20名様
・お問い合わせ・お申し込み先/
RCC事務局
(TEL.03-3988-2661)
まで
●2010年度後期・2級/3級
「ロジスティクス検定合格支援塾」
*オペ3級;10/19∼2/7(年末年始除
く),毎週原則火曜日,13時∼17時
*管理3級;10/20∼2/8(年末年始除
く),毎週原則水曜日,13時∼17時
*オペ2級;10/21∼2/9(年末年始除
く),毎週原則木曜日,13時∼17時
のの,出展者数では今年の日本の物流
*管理2級;10/22∼2/10(年末年始除
展に劣らない規模でした。
交互に開催されている米国最大の物
以下に後期講座の概要をご案内しま
〈ロジ検講座〉ニュース
く),毎週原則金曜日,13時∼17時
流機器展示会・ProMATは倍近い規模
がある国際展示会であるのに対し,
ーカル展示会,という位置づけで主催
ロジスティクス検定合格講座,
後期参加者募集開始
の米国マテハン協会・MHIAが差別化
中央職業能力開発協会(JAVADA)
NAは米国メーカーが大半を占めるロ
を図っているわけです。
が厚生労働省の施策方針を受けて実施
■助成金が利用可能です
本講座の受講に際しては,厚生労働
省と独立行政法人 雇用・能力開発機
構が進める「キャリア形成促進助成金
制度」を活用できます。
今回はピッキング・仕分けを効率化
しているビジネス・キャリア検定試
これは雇用保険の被保険者である従
する全く新しい発想の新技術や,自律
験/ロジスティクス管理・オペレーシ
業員を対象に,職業生活設計に即した
走 行 AGV(無 人 搬 送 車 )シ ス テ ム ,
ョン(2級・3級)の平成22年度試験
自発的な職業能力の開発および向上を
搬送ロボット,リアルタイム位置検知
スケジュールに合わせ,流通研究社
目的に,年間計画に基づいた教育訓練
システム(RTLS),コンベヤコンポー
/RCCでは今年度も,前期・後期にわ
を実施した場合,費用の一部が助成さ
ネントであるモータローラなど,日本
たりロジスティクス検定合格支援講座
れる制度。本講座の受講企業でも活用
ではまだ知られていない新提案が発見
(略称・ロジ検講座/BC塾)を開講し
できました。
日本では長らく革新的なマテハンシ
ステムは登場していないと言われてお
ています。
このほど,「後期ロジ検講座」4コ
ースの参加者募集を開始しました。
り,折しも9月中旬に開催される国際
後期は前期と違い,部長候補を対象
物流総合展に期待が集まっています。
とする「2級」講座も開設され,管理
例が出ています。
キャリア形成促進助成金の種類,対
象となる事業主,支給要件,支給内容
などの詳細については,独立行政法人
雇用・能力開発機構(TEL.0570-00154)
までお問い合わせください。
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