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宅地内の雨水処理について

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宅地内の雨水処理について
宅地内の雨水処理について
雨水を排水管渠で確実に河川へ排除することは、公共下水道の重要な目的のひとつです。
近年、河川の氾濫防止、地下水の涵養などの目的で、雨水の地下浸透が提唱されて
います。
そこで、宅地内の雨水の処理について例示します。
【浸透型雨水ますの構造】
・ますの底部には15cm以上の泥ためを設けます。
・蓋は原則として、密閉蓋を使用します。ただし、状況に応じて
格子蓋を使用することができます。なお、荷重のかかる所は
鉄製の蓋とします。
・底抜きをし、底部に30cm以上砂利を敷いたものとします。
その他、浸透量に応じて有孔管、有孔ます、ポラコンますを
使用することができます。
ます内径
30cm以上
ますの深さ
30cm以上
泥ため
15cm以上
浸透用砕石
30cm以上
図1
【雨水ますの大きさ】
雨水ますの大きさの基準は、下記の表のとおりとします。
町田市下水道条例抜粋(排水管の内径及び勾配)
排水面積(㎡)
配水管の内径(㎜) 内径又は内のり幅(㎜)
200未満
100
300以上
200以上 400未満
360以上
125
400以上 600未満
150
400以上
200
600以上 1500未満
400以上
(注)この基準以外については別途協議の上、決定します。
勾配(%) 深さ(㎜)
2.0以上
1.7以上
1,500未満
1.5以上
1.2以上
【排水施設がある土地の雨水処理】
浸透型雨水ますを設置し、公共雨水ます・雨水流出抑制施設又は側溝等に排除します。
±0
-0.2
15cm
以上
浸透用砕石
15cm
以上
30cm
以上
浸透用砕石
図2
勾配をつけ
逆流防止
30cm
以上
5センチ以上とること
【排水施設がない土地の雨水処理】
雨どいの末端は、庭に放流しないで配管をして浸透型雨水ますに接続します。
また、最終雨水ますをなるべく道路の近くに寄せます。
格子蓋
境界
オーバー分
宅地
格子蓋
道路
雨水排水施設が
ない道路
図3
15cm
以上
浸透用砕石
30cm以上
格子蓋
図4
図5
【浸透型雨水ますを設置してはいけない土地】
次の土地は、宅地の安全、土地の清潔を保つため、
浸透型雨水ますを設置してはいけません。雨水ますは
底打型を設置します(図6)。
ア、隣地への溢水のおそれのある土地(図7)
イ、道路より低地で建築物に浸水するおそれのある土地(図8)
ウ、地下水位の高い土地
ます内径
30cm以上
ますの深さ
30cm以上
泥ため
15cm以上
図6
イ
ア
盛土の場合
×
図7
盛土の場合
図8
×
※ 町田市中高層建築物に関する指導要綱や町田市宅地開発指導要綱による協議の対象となる
物件の雨水浸透施設等(例:浸透トレンチ)の指導を除く
※ 町田市排水設備指針 第4章「屋外排水設備」より
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