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要求水準書【4/24修正版】(PDF形式, 1.49MB)

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要求水準書【4/24修正版】(PDF形式, 1.49MB)
(仮称)川崎市北部学校給食センター整備等事業
要求水準書
平成 27 年3月 25 日
(平成 27 年4月 24 日修正版)
川
崎
市
< 目 次 >
1
総則 .................................................................... 1
(1)
本要求水準書の位置付け............................................... 1
(2)
一般事項 ............................................................ 1
(3)
給食センターの立地条件............................................... 3
(4)
給食センター概要..................................................... 4
(5)
配送対象施設......................................................... 4
(6)
法令、要綱・基準類等................................................. 5
2
設計・建設業務要求水準................................................... 9
(1)
総則 ................................................................ 9
(2)
給食センターのゾーニング及び動線計画 ................................ 10
(3)
施設計画 ........................................................... 11
(4)
設備計画 ........................................................... 19
(5)
調理設備計画........................................................ 25
(6)
コンテナ・食器かご等調達業務 ........................................ 30
(7)
施設備品等計画...................................................... 30
(8)
仕上げ計画 ......................................................... 33
(9)
外構計画 ........................................................... 34
(10)
給食センターの設計要求事項 .......................................... 35
(11)
給食センターの建設要求事項 .......................................... 36
(12)
給食センターの工事監理要求事項 ...................................... 37
3
開業準備業務要求水準.................................................... 38
(1)
業務期間 ........................................................... 38
(2)
提出書類等 ......................................................... 38
(3)
業務内容 ........................................................... 38
4
維持管理業務要求水準.................................................... 41
(1)
総則 ............................................................... 41
(2)
建築物維持管理業務.................................................. 45
(3)
建築設備維持管理業務................................................ 46
(4)
附帯施設維持管理業務................................................ 48
(5)
調理設備維持管理業務................................................ 49
(6)
食器食缶等維持管理業務.............................................. 49
(7)
施設備品等維持管理業務.............................................. 50
(8)
清掃業務 ........................................................... 51
(9)
警備業務 ........................................................... 54
5
運営業務要求水準........................................................ 56
(1)
総則 ............................................................... 56
(2)
日常の検収業務...................................................... 61
(3)
給食調理業務........................................................ 62
(4)
洗浄業務 ........................................................... 65
(5)
配送及び回収業務.................................................... 66
(6)
残渣等処理業務...................................................... 68
(7)
献立作成支援業務.................................................... 68
(8)
食育支援業務........................................................ 69
(9)
その他運営業務に関する特記事項 ...................................... 70
6
添付書類一覧 ........................................................... 77
(仮称)川崎市北部学校給食センター整備等事業に関する要求水準書では、以下のように
用語を定義する。
本件施設
(仮称)川崎市北部学校給食センター及び(仮称)マイコンシティ
センターをいう。
学校
給食を配送する中学校をいう。
給食センター等
本事業で、事業者が事業用地において設計、建設等を行う施設及び
設備の全てをいう。
給食センター
給食センター等のうち(仮称)マイコンシティセンターを除く部分
をいう。
(仮称)マイコン 給食センターと合築して整備するマイコンシティに立地する企業
シティセンター
の利便性の向上を図るための施設をいう。なお、本要求水準書内に
おいては(仮称)マイコンシティセンター内に立地する諸室を示す
ときは、MC と略称で示す。例えば、マイコンシティセンター事務室
は、MC 事務室と表記する。
配膳室等
給食を受け入れるために学校において設置される施設及び配送車
両進入路その他受入れに関係する施設の総称をいい、
「各配膳室等」
とはこれを個別にいう。
食器食缶等
食器類、食缶等の総称をいう。
食器類
生徒・教職員等の人数分用意する食器類をいう。具体的には、食器
及びトレイである。
食缶等
学級単位等で用意する食缶等(食器かご、トレイかご、コンテナは
除く。
)をいう。具体的には、食缶、めしゃもじ、トング、おたま、
食物アレルギー対応容器等である。
食器かご等
食器かご、トレイかごをいう。
施設備品等
施設備品、調理用器具及び配送車両の総称をいう。
施設備品
給食センター等に調理以外で必要となる備品類をいう。具体的に
は、机、いす、書棚、ロッカー、コピー機、電話機、プロジェクタ
ー等(ただし、市職員用のパソコン、プリンター、スキャナーは除
く。
)である。
調理用器具
調理業務に必要となる備品類で、建物に固定されていないもの(調
理運営備品を含む。)をいう。具体的には、しゃもじ、ひしゃく、
包丁、まな板、ザル、たらい、作業車、プレート、白衣、エプロン、
各種調理機器(ミキサー等)
、温度計、掃除機等である。
生徒
川崎市立中学校に在籍する生徒をいう。
確認
事業者が市に書類の提出等をした場合、市がその内容を把握し良否
を判断する行為をいう。ただし、市は確認を行ったことを理由とし
て何ら責任を負うものではない。
なお、本要求水準書において定義された用語は、入札公告をはじめとした他の公告書類
において用いられるときも、文脈上他の解釈が当然なされるべき場合を除いて、同一の意
味を有する。
1 総則
(1) 本要求水準書の位置付け
本要求水準書は、川崎市(以下「市」という。
)が、(仮称)川崎市北部学校給食セン
ター整備等事業(以下「本事業」という。
)を実施するに当たり、入札参加者を対象に交
付する入札説明書と一体のものであり、本事業の本件施設の設計、建設、維持管理、運
営等業務について、市が事業者に要求するサービスの水準を示し、入札参加者の提案に
具体的な指針を示すものである。
(2) 一般事項
ア 事業名称
(仮称)川崎市北部学校給食センター整備等事業
イ 事業に供される公共施設等の種類
学校給食共同調理場及びマイコンシティ立地企業利便性向上施設
ウ 業務内容
事業者が実施する業務(以下「本業務」という。)は、次に掲げるとおりとする。
(ア) 給食センター等の設計及び建設に関する業務
a 事前調査業務及びその関連業務
b 設計業務及びその関連業務に伴う各種許認可手続き等の業務
c 既存施設の解体・撤去等業務
(事業用地内にある、マイコンシティ連絡所(
【添付資料24】
「マイコンシティ連
絡所移転工事設計図等」参照)の解体撤去工事及び、その他計画上必要となる処理
を建設工事着工前に行う。
)
d 建設工事及びその関連業務に伴う各種申請等の業務
e 調理設備調達・搬入設置業務
f コンテナ・食器かご等調達業務
g 施設備品等調達業務
h 周辺家屋影響調査・対策業務(電波障害対応、近隣対応等を含む。
)
i 工事監理業務
j 施設所有権移転業務
k 交付金申請支援業務
l 上記に伴う各種申請等業務
(イ) 開業準備業務
(ウ) 給食センター等の維持管理に関する業務
a 建築物維持管理業務
b 建築設備維持管理業務
c 附帯施設維持管理業務
1
d 調理設備維持管理業務
e 食器食缶等維持管理業務
f 施設備品等維持管理業務
g 清掃業務
h 警備業務
(エ) 給食センターの運営に関する業務
a 日常の検収業務
b 給食調理業務
c 洗浄業務
d 配送・回収業務
e 残渣等処理業務
f 献立作成支援業務
g 食育支援業務
h その他運営業務の関連業務
注)パン、麺類(ソフトめん等)
、牛乳、個包装のデザート等は、市契約業者から中
学校へ直接搬入されるため、本業務に含まない。
エ 市が実施する業務
(ア) 設計及び建設に関する業務
a 提出書類・進捗状況等の確認等
b 食器食缶等調達業務
c 配膳室整備業務
d 配膳業務に伴う備品類の調達業務
(イ) 維持管理に関する業務
a 大規模修繕業務
b 食器食缶等の更新業務
c 配膳室及び配膳業務に伴う備品の維持管理業務
d (仮称)マイコンシティセンターの維持管理業務
(ウ) 運営に関する業務
a 献立作成・栄養管理業務
b 食材調達業務
c 食材検収業務
d 食育業務
e 食数調整業務
f 配膳業務
g 広報業務
h 給食費の徴収管理業務
2
i 配送校の調整業務
j (仮称)マイコンシティセンターの運営業務
(3) 給食センター等の立地条件
ア 事業用地
川崎市麻生区栗木2丁目8番3
(マイコンシティ事業用地(関連施設地区)
)
イ 敷地面積
2,757.58 ㎡
【添付資料1】
「用地計画図」を参照
ウ 地域地区等
準工業地域
エ 形態規制
建ぺい率:60% / 容積率:200%
オ 最高高さ
20m
カ 北側制限
10m+1.25/1
キ 日影規制
5h 3h 4m
ク インフラ関係
(ア) 上水道
【添付資料2】
「上水道管路情報資料」を参照
(イ) 下水道
【添付資料3】
「川崎市公共下水道台帳平面図」※を参照
※より詳細な情報は、市ホームページ下記アドレス内「公共下水道台帳施設平面図」
にて確認すること。
http://kawasaki.geocloud.jp/webgis/?p=1
(ウ) 電力
供給事業者への確認、調整を行うこと。
引込方法等は、事業者の提案による。
(エ) 電話
通信事業者への確認、調整を行うこと。
引込方法等は、事業者の提案による。
(オ) ガス設備
供給事業者への確認、調整を行うこと。
3
供給方法等については、事業者の提案による。ただし、市職員用事務室及び MC 湯
沸室については、液化石油ガスによる供給とする。
現況については、
【添付資料4】
「ガス導管図」を参照
ケ 隣接道路
現状等は、【添付資料5】
「川崎市建築基準法道路種別」及び「道水路台帳」※を参
照
※道水路台帳の入手方法は、市ホームページ下記アドレスにて確認すること。
http://sc.city.kawasaki.jp/faq/contents_detail.php?frmId=12113
コ 地盤状況
【添付資料6】
「地質調査資料」及び【添付資料6−2】
「地質調査資料(平成 26 年度
調査結果)」を参照。ただし、本事業を実施する上で事業者が、更なる調査が必要と判
断する場合は、事業者の負担で行う。
サ 埋蔵文化財関係
本事業用地は、埋蔵文化財関係の調査対象範囲外である。
(4) 給食センター等概要
ア 給食センターの供給能力
1日当たり 6,000 食(食缶方式)
そのうち、アレルギー対応食は、最大 60 食とする。
(
【添付資料7】
「年度別生徒数・学級数見込み」参考)
イ 給食センターの施設規模
1日当たり 6,000 食の供給能力を有する施設とし、具体的な面積は事業者の提案によ
る。
ウ 主要機能
本事業に必要な主要機能は、以下に掲げるとおりとする。
(ア) 本体施設
給食エリア、事務エリア、
(仮称)マイコンシティセンターエリア、その他エリア
(イ) 附帯施設(外構、道路からのアプローチ動線を含む。
)
ごみ置場、厨房排水処理施設、受水槽、駐車場(駐輪場を含む。
)
、配送車両置き場、
構内通路、門扉、囲障・フェンス等、残渣保管庫、防災備蓄倉庫(
【添付資料8】
「防
災備蓄倉庫関係資料」参照)
エ 給食の運営等業務開始時期
平成 29 年 12 月1日
(なお、給食センター等の引渡しは、平成 29 年8月 31 日とする。)
(5) 配送対象施設
配送対象となる各施設の詳細は、【添付資料9】
「中学校一覧」を参照。ただし、本事
業、
(仮称)川崎市南部学校給食センター整備等事業及び(仮称)川崎市中部学校給食セ
4
ンター整備等事業の各事業者決定後に、市と各事業者で協議をした上で、配送計画を見
直す可能性がある。
(6) 法令、要綱・基準類等
ア 遵守すべき法令等
本事業の実施に当たっては、以下の法令等を遵守する。
• 学校教育法(昭和 22 年法律第 26 号)
• 学校保健安全法(昭和 33 年法律第 56 号)
• 学校給食法(昭和 29 年法律第 160 号)
• 食品衛生法(昭和 22 年法律第 233 号)
• 食品循環資源の再利用等の促進に関する法律(平成 12 年法律第 116 号)
• 都市計画法(昭和 43 年法律第 100 号)
• 建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)
• 消防法(昭和 23 年法律第 186 号)
• 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(平成 18 年法律第 91 号)
• 下水道法(昭和 33 年法律第 79 号)
• 水道法(昭和 32 年法律第 177 号)
• 浄化槽法(昭和 58 年法律第 43 号)
• 河川法(昭和 39 年法律第 167 号)
• 航空法(昭和 27 年法律第 231 号)
• 健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)
• 自然公園法(昭和 32 年法律第 161 号)
• 建築物における衛生的環境の確保に関する法律(昭和 45 年法律第 20 号)
• 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和 45 年法律第 137 号)
• 水質汚濁防止法(昭和 45 年法律第 138 号)
• 大気汚染防止法(昭和 43 年法律第 97 号)
• 土壌汚染対策法(平成 14 年法律第 53 号)
• 騒音規制法(昭和 43 年法律第 98 号)
• 振動規制法(昭和 51 年法律第 64 号)
• 建設業法(昭和 24 年法律第 100 号)
• 警備業法(昭和 47 年法律第 117 号)
• 労働安全衛生法(昭和 47 年法律第 57 号)
• 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(平成 12 年法律第 104 号)
• 循環型社会形成推進基本法(平成 12 年法律第 110 号)
• 資源の有効な利用の促進に関する法律(平成3年法律第 48 号)
• エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和 54 年法律第 49 号)
• 食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(平成 12 年法律第 116 号)
5
• 国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律(平成
19 年法律第 56 号)
• 悪臭防止法(昭和 46 年法律第 91 号)
• 景観法(平成 16 年法律第 110 号)
• 屋外広告物法(昭和 24 年法律第 189 号)
• 国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(平成 12 年法律第 100 号)
• 電気事業法(昭和 39 年法律第 170 号)
• 高圧ガス保安法(昭和 26 年法律第 204 号)
• 川崎市契約条例(昭和 39 年川崎市条例 14 号)
• 川崎市物品等又は特定役務の調達手続の特例を定める規則(平成7年川崎市規則第 92
号)
• 川崎市建築基準条例(昭和 35 年川崎市条例第 20 号)
• 川崎市中高層建築物等の建築及び開発行為に係る紛争の調整等に関する条例(平成7
年川崎市条例第 48 号)
• 川崎市福祉のまちづくり条例(平成9年川崎市条例第 36 号)
• 川崎市火災予防条例(昭和 48 年川崎市条例第 36 号)
• 川崎市建築行為及び開発行為に関する総合調整条例(平成 15 年川崎市条例第 29 号)
• 川崎市環境影響評価に関する条例(平成 11 年川崎市条例第 48 号)
• 川崎市環境基本条例(平成3年川崎市条例第 28 号)
• 川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例(平成 11 年川崎市条例第 50 号)
• 川崎市都市景観条例(平成6年川崎市条例第 38 号)
• 川崎市屋外広告物条例(昭和 46 年川崎市条例第 77 号)
• 川崎市緑の保全及び緑化の推進に関する条例(平成 11 年川崎市条例第 49 号)
• 川崎市廃棄物の処理及び再生利用等に関する条例(平成4年川崎市条例第 51 号)
• 川崎市建築物における駐車施設の附置等に関する条例(平成4年川崎市条例第 54 号)
• 川崎市自転車等駐車場の附置等に関する条例(平成 17 年川崎市条例第 19 号)
• 川崎市建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行細則(昭和 57 年川崎市規則
第 29 号)
• 川崎市水道条例(昭和 33 年川﨑市条例第 18 号)
• 川崎市下水道条例(昭和 36 年川崎市条例第 18 号)
• 川崎市個人情報保護条例(昭和 60 年川崎市条例第 26 号)
• 川崎市情報公開条例(平成 13 年川崎市条例第1号)
• 川崎市地球温暖化対策の推進に関する条例(平成 21 年川崎市条例第 52 号)
• 川崎市小規模水道及び小規模受水槽水道における安全で衛生的な飲料水の確保に関す
る条例(平成7年川崎市条例第8号)
• 川崎市専用水道及び簡易専用水道事務取扱細則(平成3年川崎市規則第 61 号)
6
• 川崎市食品衛生法施行細則(昭和 47 年川崎市規則第 42 号)
• 川崎市食品衛生法に基づく営業に係る公衆衛生上講ずべき措置の基準に関する条例
(平成 12 年川崎市条例第 17 号)
• 神奈川県土砂の適正処理に関する条例(平成 11 年神奈川県条例第3号)
• 食品衛生法に基づく営業の施設基準等に関する条例(平成 12 年神奈川県条例第8号)
• その他関係法令等
上記に関するすべての関連施行令・規則等についても含むものとし、また、本事業
を実施するに当たり必要とされるその他の法令等(条例を含む。)についても最新のも
のを参照し、遵守する。
イ 適用すべき要綱・基準類等
本事業の実施に当たっては、以下の要綱・基準類(最新版)等を適用する。また、手
続等を規定している項目にあっては、これらを参考仕様として準用することとし、市
がこれらと同等の効果があると認める場合においては、事業者の提案によることがで
きるものとする。
• 学校給食衛生管理基準(平成 21 年文部科学省告示第 64 号)
• 学校給食実施基準(平成 21 年文部科学省告示第 61 号)
• 大量調理施設衛生管理マニュアル(平成9年厚生省生活衛生局長通知第 85 号)
• 学校給食事業における安全衛生管理要綱(昭和 48 年労働基準局長通知基発第 107 号)
• 学校環境衛生基準(平成 21 年文部科学省告示第 60 号)
• 建設工事公衆災害防止対策要綱(平成5年建設省経建発第1号)
• 建設副産物適正処理推進要綱(平成5年建設省経建発第3号)
• 建築構造設計基準及び同解説 平成 16 年版(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)
• 建築鉄骨設計基準及び同解説 平成 10 年版(建設大臣官房官庁営繕部監修)
• 官庁施設の総合耐震・耐津波計画基準 平成8年版(建設大臣官房官庁営繕部監修)
• 建築設備設計基準 平成 21 年版(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)
• 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成 25 年版(国土交通省大臣官房官庁営繕部
監修)
• 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)平成 25 年版(国土交通省大臣官房官庁営
繕部監修)
• 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)平成 25 年版(国土交通省大臣官房官庁営
繕部監修)
• 学校給食調理場における手洗いマニュアル(平成 20 年3月文部科学省)
• 調理場における洗浄・消毒マニュアル PartⅠ(平成 21 年3月文部科学省)
• 調理場における洗浄・消毒マニュアル PartⅡ(平成 22 年3月文部科学省)
• 調理場における衛生管理&調理技術マニュアル(平成 23 年3月文部科学省)
• 学校給食調理従事者研修マニュアル(平成 24 年3月文部科学省)
7
• 建築構造設計特記仕様書 (川崎市まちづくり局施設整備部)
• 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)
(国土交通省大臣官房官庁営繕部 監修)
• 建築工事監理指針(上巻下巻)
(国土交通省大臣官房官庁営繕部 監修)
• 建築工事標準詳細図(国土交通省大臣官房官庁営繕部 監修)
• 公共建築工事特則仕様書(建築工事編)
(川崎市まちづくり局施設整備部)
• 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)
(国土交通省大臣官房官庁営繕部 監修)
• 電気設備工事監理指針(国土交通省官房官庁営繕部 監修)
• 公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)
(国土交通省官房官庁営繕部 監修)
• 公共建築工事特則仕様書(電気設備工事編)
(川崎市まちづくり局施設整備部)
• 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)
(国土交通省大臣官房官庁営繕部 監修)
• 機械設備工事監理指針(国土交通省大臣官房官庁営繕部 監修)
• 公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)
(国土交通省大臣官房官庁営繕部 監修)
• 公共建築工事特則仕様書(機械設備工事編)
(川崎市まちづくり局施設整備部)
• 建築物環境配慮指針(CASBEE川崎)
(平成 18 年川崎市告示第 69 号)
• 川崎市緑化指針
• 川崎市宅地開発指針
• 川崎市宅地造成に関する工事の技術指針
• 市建築物における環境配慮標準(
【添付資料 10】参照)
• 川崎市有施設シックハウス対策ガイドライン
• 栗木マイコン地区地区計画(
【添付資料 23】参照)
• 栗木マイコン地区・南黒川地区地区計画に基づく
建築物等の用途等に関する指導基準(【添付資料 25】参照)
• 公共空間景観形成ガイドライン(川崎市まちづくり局計画部景観・まちづくり支援課)
• その他関連する建築学会等の基準・指針等
8
2 設計・建設業務要求水準
(1) 総則
給食センターは、衛生的かつ機能的であるとともに、ドライシステムを導入し、汚染
作業区域と非汚染作業区域を明確に区分するなど、HACCP(Hazard Analysis and
Critical Control Point)の概念を取り入れ、確実な衛生管理に対応できるものとして
整備する。
「
(仮称)川崎市北部学校給食センター」の整備に当たっては、既存のマイコンシティ
連絡所を解体撤去する必要があることから、現施設の合築による再整備を行う。また、
現施設の解体撤去に当たっては、
【添付資料 24】
「マイコンシティ連絡所移転工事設計図
等」を参照すること。
なお、給食センター等の設計・建設に当たっては、
【添付資料 23】
「栗木マイコン地区
地区計画」及び【添付資料 25】
「マイコン地区・南黒川地区地区計画に基づく建築物等の
用途等に関する指導基準」に留意し、各種申請手続き等を、事業スケジュールに支障が
ないように実施する。
ア 給食センター等の整備の基本的な考え方
(ア) 1日当たり最大 6,000 食の調理が、安全・迅速・確実に行える施設・設備を導入する。
(イ) 6,000 食対応の炊飯設備とともに、原則 6,000 食を2日分以上貯米できる貯米庫を整
備する。
(ウ) 食物アレルギーを有する生徒等への給食の提供にも対応した施設を整備する。
(エ) 供給食数、献立等に応じた作業空間と機能性があり、仕事の流れに応じて作業が適切
に行えるように整備する。
(オ) 汚染作業区域と非汚染作業区域を明確に区分し、作業動線の交差による相互汚染防止
に十分配慮する。
(カ) 【添付資料 10】「市建築物における環境配慮標準」に極力配慮し、自然エネルギー
の活用、省資源化、省エネルギー化を図り、地球環境の保護に努める。
(キ) LCC(ライフサイクルコスト)
、LCCO2(ライフサイクル二酸化炭素)の縮減
に十分配慮する。
(ク) バリアフリーにとどまらず全ての人に優しいユニバーサルデザインを行う。
(ケ) 給食の提供という機能と、(仮称)マイコンシティセンターとしての機能という2つ
の側面を併せ持つ施設であるが、安心・安全な給食提供のため、衛生管理が徹底でき
るよう、それぞれのエリア、動線を明確に区分する。
イ 給食センター等に求める耐震性能
(ア) 構造体耐震安全性
給食センター等の構造体の耐震安全性の分類は、「官庁施設の総合耐震・耐津波計
画基準」のⅡ類とする。
(イ) 非構造部材耐震安全性能の分類
9
給食センター等の非構造部材の耐震安全性の分類は、「官庁施設の総合耐震・耐津
波計画基準」のB類とする。
(ウ) 設備の耐震対策
給食センター等の設備の耐震安全性の分類は、「官庁施設の総合耐震・耐津波計画
基準」の乙類とする。
ウ 給食センター等に求める耐久性能
給食センター等の耐用年数は 30 年以上を想定している。
そのため事業者は、事業期間終了後も引き続き使用することに配慮し、寿命の長い
材質の資材、部材、機器を選定する。さらに、非構造部材や設備機器など耐用年数が
短いものは、合理的かつ経済的に維持管理できる材料、設備、機材等を選定し、更新性、
メンテナンス性及び保全性を十分考慮したものとする。
また、事業期間内においては、市による修繕(大規模修繕を含む。)を予定していな
いため、事業者は、その点も踏まえた計画とする。(事業期間終了時の措置及び大規模
修繕の考え方は、「4 維持管理業務要求水準」参照)
(2) 給食センター等のゾーニング及び動線計画
ア 敷地内のゾーニング及び動線計画
(ア) 近隣地域への日照に配慮した施設配置とする。
(イ) 近隣地域への騒音・振動・臭気の影響を防止するよう考慮する。
(ウ) 車両の進入は、道路から配送車両が給食センターに容易にアプローチできる動線を確
保し、敷地内には維持管理用車両の通行できる構内通路等を確保する。また、計画に
当たっては、所管する警察署と事前協議を行う。
イ 給食センター等内のゾーニング及び動線計画
(ア) 給食エリア、事務エリア、
(仮称)マイコンシティセンターエリア及びその他のエリ
アを明確に区分する。
(イ) 給食エリアにおいては、食材の搬入から調理までの食品の流れに基づき、作業諸室へ
の動線が一方向となるようにレイアウトする。
(ウ) 給食エリアにおいては、作業動線の交差による相互汚染を防止するため、汚染作業区
域と非汚染作業区域を明確に区分し、食材の搬入、調理済食品の配送及び食器・食缶
の回収までの一連の作業工程及び作業動線を考慮した計画とする。
(エ) 調理員が非汚染作業区域に入る際には、前室を通る計画とし、前室にて調理衣及び靴
を替え、調理衣に付着する毛髪、糸くず、埃等を取り除き、手指の洗浄、消毒等の衛
生管理対策が可能な構造とする。
(オ) 各区域(清浄度区分及び同一清浄度における異なる作業区域)の境界には、隔壁、扉
又は床面の色別表示等により、交差汚染のないよう配慮する。清浄度区分の異なる区
域の食材及び食品の移動は、パススルー方式のカウンター、区域ごとに冷蔵庫及び冷
凍庫を設置する等の配慮をする。
10
(カ) 廃棄物の搬出動線は、清浄度区分の区域ごとに搬出可能とし、清浄度の低い区域から
高い区域への搬出ルートは避ける。
(キ) 微生物等による汚染を極力避ける必要がある作業を行う区域及び食物アレルギーに
対応する作業を行う区域は、その他の区域から隔壁等により区画するとともに、空
調・換気設備も独立した系統として計画する。
(ク) 受け入れ口は、肉魚類用、野菜類用及びその他食材用として3箇所、食材搬入口は全
体で2箇所以上設置し、円滑に納入できる設計とする。
(ケ) 各諸室空間の視認性を確保できるように窓を設置する等工夫を施す。なお、下処理室
と調理室については、腰高から上部が可視可能な区画とするなど工夫をする。
(コ) 調理エリアが複層階に分かれる場合は、昇降機等は、衛生管理に留意して、適切な動
線がとれるように設置すること。
(サ) (仮称)マイコンシティセンターエリアについては、給食エリア、事務エリア等、学
校給食の提供に係るエリアとは区分して出入口を設ける。また、衛生管理のため、学
校給食の提供に係るエリアと基本的に動線を区分した計画とする。ただし、
(仮称)
マイコンシティセンターエリアで試食会を実施する可能性があるため、必要な場合に
は給食を学校給食の提供に係るエリアから(仮称)マイコンシティセンターエリアに
運搬できるようにすること。
(シ) (仮称)マイコンシティセンターエリアについては、同一の階にあることが望ましい
が、給食の安定的な提供を優先するため、複数階にまたがる提案も認める。また、
(仮
称)マイコンシティセンターエリアの設置階は提案による。
ウ 給食エリアの清浄度区分
後掲の「(3) 施設計画 イ 諸室の構成」のとおり、汚染作業区域と非汚染作業区域に
区分する。
(3) 施設計画
ア 給食センター等の構成
(ア) 給食エリアの諸室は、提供給食数に応じて食材の搬入、調理及び調理済食品の貯蔵の
ための設備、装置及び機械器具が適切に配置できる計画とする。
(イ) 整備する給食センター等は、以下から構成される。なお、要求性能の確保及び衛生面・
機能等に支障がなければ給食センター等の構成を変更してもよい。
イ 諸室の構成
[
諸室の構成表 ]
区分
必要とする機能
11
区分
必要とする機能
肉魚類荷受・検収室、野菜類他荷受・検収室、泥落とし室、食
給食エリア
汚染
作業
区域
品庫、計量室、冷蔵庫(室)
、冷凍庫(室)
、野菜類下処理室、
肉魚類下処理室、卵処理室、洗浄室、前室、廃棄庫、雑品庫、
新油庫、廃油庫、残渣処理室等、器具洗浄室、貯米庫、荷受プ
ラットホーム等
事務エリア
本体施設
非汚染
作業
区域
上処理室、煮炊き調理室、揚物・焼物室、和え物室、アレルギ
ー対応調理室、冷蔵庫(室)
、冷凍庫、コンテナ室、器具洗浄室、
前室、炊飯室等
玄関ホール、市職員用事務室、事業者用事務室、市職員用更衣
一般
エリア
室、会議室、書庫、湯沸室、事務職員・外来用便所、多目的便
所、倉庫等
調理員
エリア
その他
調理員用更衣室、調理員用便所、洗濯・乾燥室、運転手控え室、
倉庫、調理員休憩等スペース等
機械室、電気室、エレベーター、小荷物専用昇降機等
エリア
(仮称)マイコン MC 会議室、MC ラウンジ、MC 事務室、MC 湯沸室、MC 便所等
シティセンター
エリア
ごみ置場、厨房排水処理施設、受水槽、防災備蓄倉庫、残渣保
附帯施設
管室、駐車場(駐輪場を含む。
)
、配送車両置き場、構内通路、
門扉、囲障・フェンス等
ウ 諸室の概要と留意事項
下記は主要な部屋についてのみ表記しており、その他必要と思われる諸室を整備す
ることを制限するものではない。
(ア) 給食エリア
[
汚染作業区域 ]
a 荷受・検収室
(a) 肉魚類荷受・検収室では、肉・魚・卵等を搬入し、検収する。野菜類他荷受・検
収室では、野菜類の他、その他食材(冷凍食品、レトルト、乾物等)を搬入し、
検収する。野菜類他荷受・検収室には、野菜搬入用入口(扉)とその他食材搬入
用入口(扉)を設ける。
(b) 荷受室の外部に、雨等に配慮した荷受プラットホームを設ける。
(c) 荷受プラットホームとの間の開口部にはエアカーテンを設置し、プラットホーム
の搬入口が開口しているときには、検収室への入り口が開口しないなど、外部か
らの虫・砂塵等の侵入を防止するよう配慮する。
12
(d) 埃の侵入を防止するため、外部に面する建具は、気密性の高いものとする。
(e) 献立によって納品される食材数は変化するが、どのような献立となっても納品で
きるスペースを確保する。
(f) 検収(検温、記録等)がしやすい作業環境とする。
(g) 仕分け空間・カートの移動に留意する。
b 泥落とし室
(a) 泥付き野菜の泥を落すために使用する室を設ける。
(b) 下処理室への泥の進入を防ぐよう計画する。
c 食品庫
(a) 缶詰・調味料等は、湿度 80%以下、温度 25℃以下で保存する。
d 計量室
(a) 調理工程や調理容量ごとに材料(調味料等)の仕分けや計量を行うスペースを設
置する。
e 冷蔵庫(室)
、冷凍庫(室)
(a) 専用容器に移し替えた食材を適温で保存する。
(b) 事業者用事務室で常時温度管理ができる表示盤を設置する。
(c) 原材料保存食用冷凍庫(室)、冷凍食品用冷凍庫(室)を設置する。
(d) 肉魚類下処理室に肉用冷蔵庫(室)を設置する。
(e) 卵処理室に卵用冷蔵庫(室)を設置する。
(f) その他、野菜用冷蔵庫(室)、その他(チーズ、生わかめ等)冷蔵庫を設置する。
f 下処理室・卵処理室
(a) 野菜類下処理室は、食材の下処理を行う場とし、主に野菜類の下処理を行う。根
菜・葉物・果物等のラインに留意する。
(b) 肉魚類下処理室は、食材の下処理を行う場とし、主に肉・魚類の下処理を行う。
肉魚用の容器・器具を洗浄するため、シンクを設置する。
(c) 卵処理室では、液卵解凍の作業を行う。卵用容器・器具を洗浄するため、シンク
を設置する。
g 洗浄室
(a) 回収した食器・食缶・コンテナ等を専用の洗浄機で洗浄する。
(b) 洗浄作業時の騒音及び暑さ対策を考慮した計画とする。
h 前室
(a) 靴の履き替えや調理専用服の交換、手洗い(個人用爪ブラシの常備)を行う。
i 廃棄庫
(a) ビン・缶・ダンボール等の廃棄物を一時的に保管する。
(b) ごみ置場との動線に留意する。
j 雑品庫
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(a) 必要各品を保管する場所を適宜配置する。
k 新油庫
(a) 新油を保管する新油タンクを新油庫に設置する。
(b) 新油庫の位置は、納入時の動線に配慮し、新油を本体施設の外部から直接注入で
きるようにすること。
l 廃油庫
(a) 廃油は市で回収するため、事業者は廃油庫を設置し、適切に保管する。
(b) 廃油庫の位置は、回収時の動線に配慮し、廃油を本体施設の外部から直接引き取
れるようにすること。また、廃油庫は新油庫とは別に設置する。
m 残渣処理室等
(a) 脱水等を行った残渣を一時的に保管する。
(b) 導入する処理システムとの連携に留意する。
(c) 水分除去を行った残渣はビニール袋に入れ、残渣保管庫に搬送し、専用容器等に
収納する。
(d) 施設の内装仕上げは、清掃しやすい仕上げとし、臭気、腐敗等に留意する。
(e) 残渣保管庫は本体施設内に設置する。ただし、下記条件を満たす場合には、本体
施設外に設置することも可能とする。
・非汚染作業区域に持ち込まないこと
・安全面、衛生管理面、機能面に支障がないこと
・外部からの回収動線及びセキュリティに配慮すること
・臭気等について、近隣への悪影響が出ない配置・保管方法が確保できること
n 器具洗浄室
(a) 汚染作業区域で使用した器具を洗浄する室を設置する。
o 貯米庫
(a) 納入動線に配慮し、無洗米 6,000 食を2日分以上貯米し、米の管理を適切に行え
る施設・設備を導入する。
(b) 連続式炊飯システム導入に合致した造りとする。
(c) 温度・湿度の管理が適切に実施できる設備を設置する。
[
非汚染作業区域 ]
a 上処理室
(a) 野菜類の切裁・仕分けを行う切裁スペースを設置する。
(b) 冷凍食品の開封作業を行うスペースを設置する。
(c) 冷凍野菜等を解凍(洗浄)する3槽シンクを設置する。なお、冷凍野菜の前日解
凍は不可とする。
(d) 乾物等の戻し作業等を行うシンクを設置する。
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b 煮炊き調理室
(a) 煮物・炒めもの等の調理を行う。
(b) 調理釜の配置は、調理前の食品を運搬する動線と調理後の食品を運搬する動線が
交差しないよう配慮する。
(c) 将来的に食べる機能に配慮した給食の提供へ対応できるように「刻み」「ミキサ
ーがけ」「再加熱」等ができるスペース(規模としては1日5食程度を想定)を
調理室内に確保する。また、将来的にミキサー、電子レンジ、ガスコンロが使用
できるよう、給排水、電気及びガスの配管等について配慮すること。
c 揚物・焼物室
(a) 揚げ物及び焼物・蒸し物の調理を行う。オイルミストの飛散等に留意する。
(b) 天井高は、十分な気積を確保する。
d 和え物室
(a) 和え物と果物カット等の調理を行う。
(b) 交差汚染を防止するため、真空冷却機は、冷却前と冷却後の食材が混在しないよ
うにパススルーとして配置する。
e アレルギー対応調理室
(a) 食物アレルギーを有する生徒のために、食物アレルギー対応食の調理を行う。
(b) 最大 60 食が調理可能な独立した室とする。
(c) 食材や配缶作業の動線に留意し、配送・配膳方式と整合した計画とする。
(d) 食物アレルギー専用食材用の保管庫、冷蔵庫及び冷凍庫を設置する。
f 冷蔵庫(室)
、冷凍庫
(a) 食材を適温で保存する。
(b) 事業者用事務室で常時温度管理ができる表示盤を設置する。
(c) 調理済み食品の保存食用冷凍庫を設置する。
(d) 調理室に切裁後のちくわや油揚げ、牛乳等を保存する冷蔵庫(室)を設置する。
(e) 和え物室にカット前の果物等を保存する冷蔵庫(室)を設置する。
(f) 食缶用蓄冷剤を保管する冷凍庫を設置する。
g コンテナ室
(a) コンテナを消毒保管し、また、コンテナへ食缶の収納作業を行う。
(b) 配送作業に支障がないよう十分な広さを確保する。
h 器具洗浄室
(a) 調理で使用した器具類を洗浄する。
(b) 作業区域ごとの設置に留意する。
i 前室
(a) 靴の履き替えや調理専用服の交換、手洗い(個人用爪ブラシの常備)を行う。
15
(b) 清浄度区分に留意し、非汚染作業区域に入る前にはエアシャワーを必ず通過する
構造とする。
j 炊飯室
(a) 米の炊飯調理を行うための室とする。
(b) 連続式炊飯システム導入に合致した設計とする。
(イ) 事務エリアのうち一般エリア
a 玄関ホール
(a) 給食センターの玄関及び内部のホールとして、明るく清潔感のある空間とする。
(b) 出入口は、自動開閉式の扉等を設置する等、昆虫等の侵入を防止できる構造とす
る。
(c) 来客用の下足入れ(20 人程度)を設置する。
b 市職員用事務室
(a) 市が行う来訪者対応のための窓口を設ける。
(b) 管理が行いやすい1階に配置する。
(c) 市職員は5名(事務職員3名、栄養士2名)を見込む。
(d) OAフロアを設置する。
c 事業者用事務室
(a) 市職員用事務室と円滑に行き来できるよう配慮する。
d 市職員用更衣室
(a) 市職員が更衣等を行う。
(b) 男女別に設ける。
e 会議室
(a) 市職員及び事業者事務職員等が簡易に会議を行う室とする。
(b) 市職員用事務室と事業者用事務室の付近に設置する。
(c) 12 人程度利用できる広さとする。
f 書庫
(a) 市事務資料を保管する。
(b) 面積は 10 ㎡程度とする。
g 湯沸室
(a) 事務職員が使用する。
(b) 給湯器、コンロ、流し台、吊戸棚を設置する。
h 事務職員・外来用便所
(a) 事務職員、来客者等が使用する。
(b) 男女別に確保する。
i 多目的便所
(a) 車いす利用者等が使用し、オストメイト対応とする。
16
(b) 配置は、利用者がアクセスしやすい場所となるよう配慮する。
j 倉庫
(a) 必要各品を保管する場所を適宜配置する。
(ウ) 事務エリアのうち調理員エリア
a 調理員用更衣室
(a) 事業者の調理員等が更衣等を行う。
(b) 男女別に確保する。
b 調理員用便所
(a) 事業者の調理員等が使用する。
(b) 開口部は、汚染作業区域及び非汚染作業区域の各諸室に直接つながっておらず、
完全に隔離する。
(c) 男女別に確保する。
(d) 衣服や履物を着替えられる場所を便所の個室の前に設ける。
(e) 衣服等の脱衣場所及び個室内に手洗い場を設置する。
c 洗濯・乾燥室
(a) 白衣、帽子、調理専用服、布巾等を洗濯・乾燥するために設置する。
d 運転手控え室
(a) 配送車両運転手が使用する控え室として、運転者数を踏まえ設置する。
(b) 便所、流し台、吊戸棚を設ける。
e 倉庫
(a) 必要各品を保管する場所を適宜配置する。
f その他
(a) 調理員等事業者の従業員のための休憩スペース及び食事スペースを適宜配置す
る。
(エ) (仮称)マイコンシティセンターエリア
a MC 会議室
(a) マイコンシティ立地企業が活用できる場所として 100 ㎡程度の会議スペースを設
ける。
(b) 会議スペースは 50 ㎡ずつ2部屋に仕切れるよう可動式仕切りを設置する。
(c) 会議スペースと併設して机・椅子等必要な備品を全て収納できる倉庫を設ける。
b MC ラウンジ
(a) 商談、
昼食等多目的に利用できるスペースとして 30 ㎡程度のラウンジを設ける。
(b) 通路等の隣接空間との一体的利用ができるよう稼動間仕切り等の設置に配慮す
る。
(c) 自然採光や窓を大きく確保する等、開放感のある空間になるよう配慮する。
(d) 飲料用自動販売機置場(2台分)を設ける。
17
c MC 事務室
(a) (仮称)マイコンシティセンターエリアの管理職員が使用するスペースと MC 会
議室利用者の受付として、20 ㎡程度の事務室を他の諸室より入口に近い位置に設
ける。
d MC 湯沸室
(a) MC 事務室と MC ラウンジで共用できる湯沸室を設ける。
(b) 給湯器、コンロ、流し台、吊戸棚を設置する。
e MC 便所
(a) (仮称)マイコンシティセンターエリア内に男性用便所(大2箇所、小2箇所、
手洗い1箇所)、女性用便所(大2箇所、手洗い1箇所)、多目的便所(大1箇
所、手洗い1箇所)を各1箇所設ける。
(オ) 附帯施設
a ごみ置場
(a) ごみ置場は、調理食数等に合わせ、位置・規模等を考慮する。
b 厨房排水処理施設
(a) 給食センターの排水が、関係法令等に定められている排水基準値以下となるよう
に排水処理施設を設ける。
(b) 排水処理施設は、本体施設と分離し、維持管理作業時等に車両の妨げとならない
位置に設置し、脱臭設備を設けるとともに、騒音等に十分留意する。
c 受水槽
(a) 設計計画段階から川崎市上下水道局給水装置センターと協議する。
(b) 受水槽は、不浸透性の材料を用い、かつ密閉構造とするとともに、内部は清掃が
容易でかつ施錠のできる構造とする。また、受水槽内には、汚れ及び錆が認めら
れないようにする。
(c) 受水槽は、地震感知式緊急遮断弁や非常時に適切に機能する数のバルブなどを設
置する。
d 防災備蓄倉庫
(a) (仮称)マイコンシティセンターの階段室等を利用し、防災備蓄倉庫を1箇所設
ける。ただし、その他の場所に防災備蓄倉庫を整備することを制限するものでは
ない。
(b) 防災備蓄倉庫は災害時にも利用しやすい場所に配置する等、動線に配慮する。内
容等については、【添付資料8】「防災備蓄倉庫関係資料」を参考とする。
(c) 基本的な維持管理は、事業者が行う。
(d) 備蓄品の調達・管理等は、市が行う。
e その他附帯施設
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(a) 駐車場、配送車両置き場、構内道路、門扉、囲障・フェンスは、「(9) 外構計画」
を参照。
(4) 設備計画
ア 全体一般事項
設備計画は、事業者の提案による。ただし、市は以下の点について、積極的な対応
を望む。
(ア) 省資源化、省エネルギー化を図り、地球環境の保護に配慮する。国等による環境物品
等の調達の推進等に関する法律の規定に基づき、環境負荷の少ない環境物品等の調達
を積極的に行うとともに、
【添付資料 10】
「市建築物における環境配慮標準」に極力
配慮する。
(イ) LCC、LCCO2の縮減に十分配慮する。エネルギー源は、ランニングコスト及び
維持管理の容易性を十分考慮して選択する。
(ウ) 将来の更新に対応しやすいフレキシビリティの高い計画とする。
イ 電気設備
(ア) 一般事項
a 更新性、メンテナンス性を考慮し、容易に保守点検、改修工事が行える計画とする。
b 環境に配慮し、エコケーブル等のエコマテリアル及び省エネルギー機器を積極的に
採用する。
c 自然エネルギーや自然採光等を積極的に取り入れる等、照明負荷の削減について十
分配慮した計画とする。
d 高効率変圧器の採用等、省エネルギー手法を積極的に採用する。
e 事業者用事務室に給食センター全体の集中管理パネルを設置し、一括管理を行う。
また、市職員用事務室でも確認できるよう、子機を設置する。
f (仮称)マイコンシティセンターについてはそのエリアの空調、照明等について一
括で管理できる操作盤等を MC 事務室に設置する。
(イ) 設備項目
a 電灯・コンセント設備
(a) 照明器具、コンセント等の配管配線工事及び幹線工事を行う。非常照明、誘導灯
等の防災設備は、関連法令に基づき設置する。
(b) 高効率型器具、省エネルギー型器具、LED照明器具等の採用を積極的に行うと
ともに、人感センサー等の設置により照明コストの縮減を図る。
(c) 照明器具に付着する埃等衛生面に配慮した器具を選定する。
(d) 下処理室、上処理室、各調理室等(以下「調理に関する諸室」という。)の照明
は、食品の色調が変わらないよう、演色性に配慮したものとする。
(e) 検収室においては、作業台面で 800 ルックス以上の照度を得ることができる照明
設備とする。
19
(f) 調理に関する諸室、事務室、会議室、MC 会議室、MC 事務室、MC ラウンジ等にお
いては、
作業台面で 500 ルックス以上の照度を得ることができる照明設備とする。
(g) 調理に関する諸室以外の便所、廊下等においては、機能上必要十分な照度を確保
する。
(h) 調理に関する諸室の照明器具には、電球等の破損による破片の飛散を防止する保
護装置を設ける。屋外等に設置する照明器具には、低誘虫仕様を採用して衛生面
に配慮する。
(i) 照明器具は、蒸気や湿気が発生する場所では、安全で耐久性のある器具とする。
(j) 高所にある照明器具は、電球の交換等が容易に可能となる計画とする。
(k) 水を扱う諸室に設置するコンセント設備は、防水・漏電対策に十分留意する。
(l) 給食エリア内の移動式機器類の電源は、安全衛生面に配慮しながら、移動・清掃
の妨げとならないよう設置する。
(m) MC ラウンジ内に飲料用自動販売機が2台設置できるよう、必要なコンセント設備
を確保する。
b 電源設備
(a) 受配電設備は、メンテナンスを考慮した配置とする。
(b) 設備容量は、厨房設備の使用時間等を十分考慮して計画する。
(c) 幹線は、漏電等を考慮し、原則として単独の配管配線とする。
(d) 商用電力停電対策としての保安用自家発電の設備は、事業者の提案による。なお、
防災用非常電源の設置は法令による。
(e) 使用電力量が簡易に確認できるよう、メーターの設置を行う。計量区分の設定は、
市職員用(市職員用事務室、市職員用更衣室、書庫)と事業者用と(仮称)マイ
コンシティセンターエリアの使用電力がそれぞれ把握できるよう配慮する。
c 通信・情報設備
(a) 外線電話を導入する。市職員事務室で市職員が使用する回線数は、電話2回線、
FAX1回線とする。なお、MC 事務室については、電話1回線、FAX1回線を引
くことを想定し、配管配線工事等を行う。
(b) 各事務室から必要諸室へ直接通話が可能な内線電話(又はインターホン設備)を
適宜設置する。交換器は、IP電話に対応可能なシステムとする。
(c) 市職員用事務室及び MC 事務室で使用した電話通話料が分離できるよう計画する。
なお、当該通話料は市がそれぞれ負担する。
(d) 各事務室にインターネットの閲覧等が可能な情報コンセントの設置及び配管配
線工事を行う。また、将来の通信・情報技術の革新に対応できるよう、配線敷設
替えの容易な計画とする。
20
(e) 市職員用事務室及び MC 事務室では、別途市の負担により、川崎市イントラネッ
トシステムを導入するため、インターネット環境の詳細について、設計段階から
市と協議すること。
(f) 市職員用事務室の電話・インターネット・テレビについては、非常時も一定時間
使用できるように、定格容量5kwh程度の電力バックアップの対応策を備える。
d 拡声設備
(a) 給食センター内・外への放送が可能となる設備を設け、配管配線工事を行う。
(b) 設置する機器は、高温多湿な環境に十分耐え得る機器とする。
(c) 洗浄室等は、機器の騒音に留意する。
e 誘導支援設備
(a) 給食センターの玄関と給食センターの各事務室間には、インターホン設備等を設
け、配管配線工事を行う。
(b) 市職員用事務室から食材の搬入口が直接見通せない場合には、当該間にインター
ホン設備等を設け、配管配線工事を行う。
(c) 給食センターの多目的便所に押しボタンを設け、異常があった場合、表示灯の点
灯・警報及び給食センターの各事務室にて発報する計画とする。
(d) MC 便所の多目的便所に押しボタンを設け、異常があった場合、表示灯の点灯・警
報及び MC 事務室にて発報する計画とする。
f 消防用設備等
(a) 給食センター等内の消防用設備等は、関係法令に従い、その設備が本来持つ能力
及び機能を十分発揮できるような位置及び数量を計画する。
(b) 受信器は、事業者用事務室総合盤に組み込む。市職員用事務室には副受信器を設
けること。
(c) 感知器は、蒸気等による誤報が生じない機種を選定する。
(d) ガス漏れ検知器を設置する場合は、ガス引込口及びガス使用箇所に設置する。
g テレビ共同受信設備
(a) 地上デジタルテレビ放送の受信設備の実装を行う。
(b) 配線を、市職員用事務室、事業者用事務室、MC 会議室及び事業者がその他必要と
する諸室に引き込む。
(c) NHK受信料は、給食センターについては、事業者が負担し、(仮称)マイコン
シティセンターについては、市が負担する。
h 機械警備設備
(a) 給食センターの安全確保、盗難防止、火災防止、設備管理及び財産の保全を目的
に、機械警備設備を導入する。ただし、(仮称)マイコンシティセンターエリア
の機械警備については、市が別途契約等を行うため、機械警備設備用の配線用配
管のみを設置する。
21
i 映像音響設備
(a) MC 会議室は、種々な運営ができるように映像音響設備の電源を見込む。映像音響
設備は、テレビ、プロジェクター、ローカルスピーカー、スクリーン、移動式収
納ワゴン、ワイヤレスマイク、DVD再生機等を想定する。
j 防犯・モニタリング用カメラ設備
(a) 防犯性を考慮し、施設出入口、施設内建物周囲、建物出入口等にカメラの設置を
行い、自動録画可能なシステムを導入する。なお、自動録画の仕様は、画質:標
準 48kB、録画レート:2ips、録画日数 31 日程度以上とする。
(b) 事業者における作業モニタリングを目的とし、主要な調理作業室において作業状
況が確認できる位置にカメラの設置を行い、事業者用事務室にモニターを設置す
る。市職員用事務室においても、同様の映像が確認できるモニターを設置する。
また、アレルギー対応調理室については、さらに上記(a)と同じ仕様の自動録
画システムを導入し、必要に応じて録画内容を市に提出できる体制を確保する。
なお、カメラを設置している場所にて作業に従事する者からは、あらかじめ書面
(様式は任意)により、撮影されることに対する同意を得ること。
ウ 機械設備
(ア) 一般事項
更新性、メンテナンス性を考慮し、容易に保守点検、改修工事が行える計画とする。
(イ) 設備項目
a 換気・空調設備
(a) 給食エリア内の水蒸気、熱気等の発生する場所には、これらの強制排気設備を設
ける。
(b) 調理室及び洗浄室に設置する空調換気設備には、結露対策を行う。
(c) 給食エリア内には、新鮮な空気を十分に供給する能力を有する空調換気設備を設
ける。
(d) 外気を取り込む吸気口には、汚染された空気、昆虫等の流入を防ぐため、高性能
フィルター等を備える。なお、当該フィルター等は、洗浄、交換及び取付けが容
易に行える構造とする。
(e) 換気・空調設備は、少なくとも1日1回、給食エリア(下処理室、上処理室、各
調理室、洗浄室など湿気の発生が想定される部屋とする。)の床を乾燥させるこ
とができ、稼動時に給食センター等内を温度 25℃以下、湿度 80%以下にできる能
力を有するものとする。また、外気冷房が可能な空調換気設備とする。
(f) 給食センターの各諸室の温度及び湿度は、事業者用事務室にて集中管理を行う。
市職員用事務室でも確認できるよう、子機を設置する。
(g) 洗浄室、調理室など特に暑さ対策が必要な諸室は、吹出口にスポット型吹出口等
を用いるなど、局所空調が可能となるよう配慮する。
22
(h) 換気・空調設備は、清浄度の低い区域から清浄度の高い区域に空気が流入しない
ように設置する。
(i) 換気・空調ダクトは、断面積が同一で、直角に曲げないようにし、粉じんが留ま
らない構造とする。
(j) 空調設備の熱源機器は、故障時の危険分散、修繕、更新等のメンテナンス性を考
慮した方式を採用する。
(k) 給食センター等の臭気が、敷地周辺に影響しないよう徹底する。
b 給水・給湯・給蒸気設備
(a) 給水等の設計計画について、川崎市上下水道局給水装置センターと設計前の段階
から事前に協議し、確認の上進める。
(b) 飲料水、蒸気及び 80℃以上の熱湯を十分に供給しうる設備を適切に配置する。
(c) 給水・給湯供給配管は、防錆に配慮し、ステンレス管を用いる。
(d) 冷却水のパイプその他の供給パイプで、水滴が発生しやすい部分は、断熱被覆を
行うなど、水滴による給食ラインの汚染を防止するための措置を採る。
(e) 飲料水以外の水を使用する場合は、独立したパイプで送水し、パイプにその旨を
注意書きし、色分け等により区分を明確にする。なお、地下水は使用しない。
(f) 調理作業前及び調理作業後(午前中)に、遊離残留塩素の測定を行い、その結果
について記録する。
(g) 食品に直接接触する蒸気及び食品と直接接触する機械器具の表面に蒸気を使用
する場合には、飲料水を使用する。また、給蒸気設備がボイラーである場合には、
使用する化合物が残留しない機能を有し、その配管には濾過装置を設置する。
(h) ボイラー、受電設備等のユーティリティー関連機器は、施設内の衛生上支障のな
い適当な場所に設置し、それぞれ目的に応じた十分な構造・機能を有するものと
する。
(i) 飲料水及びその他の水は「①給食エリアの調理、洗浄に使用する系統」と「②給
食エリアの便所及び事務エリア、(仮称)マイコンシティセンターエリア、その
他エリア」で使用する系統の2系統とする。また、子メーターを設置する等し、
市職員用事務室及び(仮称)マイコンシティセンターエリアの使用水量をそれぞ
れ把握できるよう配慮する。
(j) 市職員用事務室及び MC 湯沸室にミニキッチン(ガスコンロ・給湯等)を設け、
その熱源は液化石油ガスによる供給とする。また、使用ガス量がそれぞれ把握で
きるよう配慮する。
c 排水設備
(a) 厨房排水は、厨房排水処理施設を経由して適切に処理する。
(b) 調理室内からの排水配管と厨房排水処理施設の間にグリストラップを設置する
場合には、容易に点検及び清掃が可能な構造とし、淀んだ水や厨房排水処理施設
23
からの逆流を防止するため十分な段差を付ける。また、グリストラップは、防臭
蓋付とし、床面の水、じんあい等が流入しない構造とする。
(c) 汚染作業区域の排水は、非汚染作業区域を通過しない構造とする。
(d) 子メーターを設置する等し(仮称)マイコンシティセンターエリアとそれ以外の
エリアでの排水量が把握できるように配慮する。
d 排水管
(a) 冷却コイル、エアコンユニット及び蒸気トラップからの排水管は、専用の配管で
調理室外へ排出できる構造とする。
e 排水溝
必要に応じ、排水溝を設ける場合は、以下の構造とする。
(a) 排水溝の内部は、塗膜材を用いて平滑処理を施すなど、ごみや食材が溜まらない
ように計画する。なお、塗膜材を用いる場合は、温度変化に十分対応できる材料
を選定する。
(b) 排水溝は、清掃が容易に行える幅及び排水勾配を確保する。なお、調理機器の下
部には清掃時に配慮して、適宜勾配を設ける。また、排水溝の側面と排水溝の床
面の境界には、半径3㎝以上の曲面を付ける。
(c) 鼠、昆虫等の侵入防止及びごみの流出防止に努める。
f 衛生設備
(a) 調理室の各区画の入口及び必要な箇所に、調理員の数を考慮した手洗い場を設置
する。
(b) 手洗い設備には、肘まで洗えるシンクを設け、温水が供給できるものとし、手を
触れずに操作ができる蛇口、手指の洗浄・殺菌装置、個人用爪ブラシ(前室のみ)、
足踏み開閉式等のごみ箱、使い捨てのペーパータオルを設置する。
(c) 手洗い設備の排水が、床に流れないようにする。
(d) 衛生器具は、誰もが使いやすく、また、節水型の器具を採用する。大便器は温水
洗浄式とする。
(e) 電気的に水栓を制御する機器を導入した場合には、停電時に対応可能な手元バル
ブを設ける。給食エリア内の各水栓は、直接手指で触れることがないようレバー
式、足踏み式又は自動式とする。
g 昇降機設備
(a) バリアフリー対策としてエレベーターを設置する。エレベーターの仕様は、関連
する福祉条例等に準じた仕様とする。
(b) (仮称)マイコンシティセンターエリアが上層階にある場合は、動線を区分でき
るように、給食エリア、事務エリア等、学校給食の提供に係るエリア内のエレベ
ーターとは別にエレベーターを設置する
24
エ その他
(ア) 防虫・防鼠設備
a 給食エリアの従業員用出入口は二重扉等とし、鼠、昆虫等が施設内に侵入しない構
造とする。
b 吸気口及び排気口に設置する防虫ネットは、ステンレス製で格子幅 1.5 ㎜以下とす
る。
(イ) 洗浄・殺菌用機械・清掃器具収納設備
a 衛生上支障がない位置に収納場所を設け、必要な数の掃除用具を備える。
b 設備は、不浸透性、耐酸性及び耐アルカリ性の材質とする。
c 清浄度区分の区域に配慮し、靴、調理用白衣、爪ブラシ等が洗浄殺菌できる設備を
設ける。
(5) 調理設備計画
本事業を実施するために必要となる調理設備の調達・搬入設置を、給食センター等の
設計及び建設に関する業務のうち、調理設備調達・搬入設置業務として行う。
ア 基本的な考え方
調理設備は、ドライシステムとし、HACCPの概念を取り入れ、食材の搬入から
調理済食品の配送までの安全衛生管理を徹底するため、以下の点に留意して計画す
る。
(ア) 床面を濡らさない構造(ドライシステムの導入及び汚れの飛散防止)
(イ) 食中毒菌の増殖防止(機器の構造及び材質)
(ウ) 温度と時間の管理及び記録
(エ) 洗浄・清掃が簡便な構造
(オ) 埃・ごみ溜りの防止(機器の構造)
(カ) 鳥類、鼠、昆虫類等の進入防止(機器の構造及び気密性)
(キ) 調理設備は新規設備とする。
(ク) パン、麺類(ソフトめん等)、牛乳、当日納品の個包装のデザート等は、市契約業者
から学校へ直接搬入されるため、本事業において、これらに関連する調理設備を設置
する必要はない。ただし、スパゲッティ、炒めそば等は給食センターで調理する。
イ 調理設備の仕様
(ア) 板金類の仕様
a テーブル類甲板
(a) 耐水性があり、腐食に強いステンレス板を使用する。
(以下、板金類については、
共通とする。)
(b) 板厚は、変形しにくい 1.2 ㎜以上の板を使用する。
(c) 甲板のつなぎ目は極力少なくし、埃、ごみ溜りができない構造とする。
25
(d) 壁面設置の場合は、背立てを設け、水等の飛散を防ぐとともに、壁面を汚さない
よう考慮する。また、背立ての高さは、テーブル面より 200 ㎜以上とし、埃・ご
み溜りを減らすよう、背立て上面を傾斜させる。
(e) 甲板と背立ての角では、半径5㎜以上の曲面を設ける。
b シンク類の槽
(a) 仕様、板厚、つなぎ目、背立て及び甲板の曲面取り等は、テーブル類甲板の仕様
と同等とする。
(b) 排水金具は、十分に排水を行える構造のものとし、必ずトラップ式の金具を用い、
清掃が簡便なものとする。
(c) 槽の底面は、十分な水勾配を取り、水溜りのできない構造とする。
(d) オーバーフローは、極力大型のものを用いる。
(e) 槽の外面には、結露防止の塗装を施す等槽の外面を結露させないための対策を講
じ、床面への水垂れを防止する。
c 脚部及び補強材
(a) 衛生面を考慮し、清掃しやすく、かつ、ごみの付着が少ないパイプ材又は角パイ
プ材を使用する。
d キャビネット・本体部
(a) キャビネットは、扉付とする。
(b) 異物、昆虫等の侵入を防ぐよう、極力隙間のない構造とする。
(c) 汚れやすいレール部は、清掃しやすい構造であり、かつ、取り外し可能なものと
し、洗浄が容易な構造とする。
(d) 本体・外装は、拭き取り清掃がしやすい構造とする。
e アジャスター部
(a) ベース置き以外は、高さの調整が行えるものとする。
(b) 防錆を考慮し、SUS304 仕様以上のものとする。
(c) 床面清掃が容易に行えるよう、床面より高さ 150 ㎜程度を確保する。
ウ 機械機器の仕様
(ア) 共通事項
a 冷蔵庫、冷凍庫
(a) 抗菌(取手部分は抗菌仕様)、防虫(隙間がない密閉構造)及び防臭(排水トラ
ップ使用)構造の機器とする。
(b) 内装は衛生管理が容易に行えるものとする。また、扉は清掃しやすく衛生状態を
保てるものとすること。
(c) 温度監視は、調理室(庫外)と事業者用事務室及び市職員用事務室にて確認が行
えるものとする。
(d) 自閉式、ひじでの開閉が可能である等、汚染されにくい機器を選定する。
26
b 下処理機器
(a) 食材が直接接触する箇所は、平滑、非腐食性、非吸収性、非毒性、割れ目がなく、
洗浄及び消毒の繰り返しに耐え得る仕様とする。
c 熱機器・その他
(a) 排熱等により調理作業環境を害さない機器とする。
(b) 設備配管等が機外に露出しない構造とする。
(c) 庫内温度及び食材の中心温度が容易に計測できる構造とする。
(d) 献立によって異なる加熱温度及び加熱時間を登録できる機器とする。
(イ) 食材の検収・保管・下処理機器
a 冷蔵庫、冷凍庫
(a) 食材の温度管理を適切に行える機器とする。
(b) 庫内温度が温度計にて表示され、高・低温異常が確認できる機器とする。
(c) 大容量の保管を考慮し、適宜プレハブ式を導入する。
(d) 衛生管理面を考慮し、適宜パススルー式を導入する。
b 皮むき機
(a) 食材の取出口は、床面より高さ 600 ㎜以上を確保するとともに、投入しやすい構
造とする。
(b) 皮かすが、直接排水管に流れないよう考慮する。
(c) 十分な台数を設置する。
(ウ) 調理・加工機器
a 調理釜
(a) 排水がスムーズになるよう、口径・バルブなどのドロー機構に配慮した機器とす
る。
(b) 蓋開閉時の水滴の落下に配慮した機器とする。
(c) 釜縁は、水滴や食材の投入時及び配食時に食材を床に落とさない構造とし、排水
が釜を傾けなくても可能なものとする。
(d) 調理用の給水・給湯の水栓のほかに、掃除用のカプラ式ホース接続口を給水・給
湯それぞれに設ける。
(e) グランドケトルは使用しない。
(f) 多様な献立に対応でき、複数回使用しなくても良い台数を設置する。
b 揚げ物機
(a) 未加熱食材と加熱食材が交差しない構造とし、調理後2時間以内に喫食できる作
業能力を有する機器とする。
(b) オイルミストの飛散に配慮した機器とする。
(c) 食油や揚げかす等の処理が容易な機器とする。
(d) 油温温度表示機能があり、調理温度管理が容易な機器とする。
27
c スチームコンベクションオーブン
(a) 調理後2時間以内に喫食できる作業能力を有する機器とする。
(b) 機器の選定、配置に当たっては、未加熱食材と加熱食材が交差しないパススルー
式とする等衛生管理に適した機器とし、二次汚染防止に向けた方策を十分に行う。
(c) 熱風とスチームでの組合せ調理が可能な機器で、焼く、蒸す、煮る等の調理がで
きる機器とする。
(d) 調理状態が確認できる機器とする。
(e) 温度表示機能があり、調理温度管理が容易な機器とする。
d 芯温測定機器
(a) 芯温の測定には、芯温測定機器を取り付けるか、又は、ハンディタイプを常設し、
適宜測定が可能とする。
e 真空冷却機
(a) 調理済み食材を 10℃以下まで衛生的に適切な時間で冷却できる機器とする。
(b) 設置場所に配慮し、パススルー式等衛生管理に適した機器とする。
f 連続式炊飯機
(a) 6,000 食分の炊飯が可能な連続式炊飯機とする。なお、数台の連続式炊飯機の設
置も可能とする。
(b) 洗米機、炊飯器まで一連のシステムを導入する。
(c) 炊き上がりの味を考慮し、1釜あたりの炊飯量に余裕率を見込む。
(d) 配送時間、喫食時間(2時間以内)を考慮した機器とする。
(エ) 洗浄・消毒・保管の機器
環境に配慮した洗剤を主として使用し、各洗浄機器はこれに対応した仕様とする。
a 食器洗浄機
(a) 予備洗いを行う浸漬工程を有するなど、確実な洗浄性能を有した機器とする。
(b) コンテナや食器かご等の仕様及び市で調達する食器食缶等の仕様に合わせた機
器とする。
(c) 自動給水装置及び自動温度調節装置付とし、コンベア式の機器とする。
b 食缶洗浄機
(a) 予備洗いを行う浸漬工程を有するなど、確実な洗浄性能を有した機器とする。
(b) コンテナや食器かご等の仕様及び市で調達する食器食缶等の仕様に合わせた機
器とする。
(c) 自動給水装置及び自動温度調節装置付とし、食缶、バット等が洗浄可能な機器と
する。
(d) 洗い流し後の残渣の処理が容易である機器とする。
c コンテナ洗浄機
28
(a) 給食搬送用コンテナ等を自動工程で連続洗浄できるなど、作業負担が軽減できる
機器とする。
(b) エアブローや加熱などにより、水滴が確実に除去できる機器とする。
d 消毒保管庫
(a) 庫内温度計で確認の上、80℃以上で 30 分以上の乾燥、殺菌、保管が可能な機器
とする。
(b) 温度、時間などの表示が可能であり、容易な操作により確実な消毒が可能となる
機器とする。
e 器具殺菌庫
(a) 80℃以上を 30 分以上維持できる機器とする。
(b) 包丁・まな板殺菌庫は、オゾン発生装置付など、殺菌性能の向上が可能となる機
器とする。
エ 調理設備の配置等について
以下の点に配慮して調理設備を配置し、交差汚染・相互汚染を防止する。
(ア) 人(調理員)の動線
a 調理員は、汚染作業区域、非汚染作業区域の各作業区域(以下「各作業区域」とい
う。
)内のみで業務に従事することを原則とし、その他の作業区域を通ることなく、
目的とする作業区域へ行くことができるレイアウトとする。
b 給食エリア外から給食エリアへ入る際には、調理専用服の着替え、靴の履き替え、
手洗い・消毒等を行うことのできる前室を設ける。
c 非汚染作業区域に入る前室には、エアシャワーを設ける。
(イ) 物(食材・器材・容器)の動線
a 物の流れが清浄度の高い作業区域から低い作業区域へ逆戻りしないワンウェイの
レイアウトとする。
b 各作業区域の境界は、壁で区画し、食材や容器等がコンベア、カウンター又はハッ
チで受け渡しされるレイアウトとする。
c 肉・魚・卵等及び野菜・果物等は、相互に交差汚染・相互汚染しないよう保管場所
を区別する。
d 和え物・果物等を調理する作業区域と、その他の調理をする作業区域とは、明確に
区分する。特に、肉・魚・卵等を調理する作業区域、根菜類を調理する作業区域と
の区分について留意する。
e 包丁、まな板、ざる、秤等の調理器具の使用を通じて交差汚染の危険があるため、
調理器具を区別する。
f 給食エリアのゾーニングでは、生ごみ及び残渣が非汚染作業区域を経由せずに屋外
に搬出できるようにする。
(ウ) 調理設備の据付工法について
29
a 安全衛生レベルの維持のために、以下の点に配慮しながら、機器ごとに最も適切な
据付工法を採用する。
b 耐震安全性の分類は、
「官庁施設の総合耐震計画基準」の乙類に準じる。
c 機器回りの清掃が容易な設計とする。
d 埃、ごみ溜りができない設計とする。
(6) コンテナ・食器かご等調達業務
本事業を実施するために必要となるコンテナ・食器かご等の調達を、給食センター等
の設計及び建設に関する業務のうち、コンテナ・食器かご等調達業務として行う。
ア 配膳室については、市において現在設計中であるため、コンテナの外形サイズ等の仕
様については、
【添付資料 11】
「コンテナ及び配送車両(想定)
」を参考とし提案を行
った上で、最終的には事業者決定後、市と協議の上選定する。
イ コンテナは、衛生管理面から学校毎に使用する。数量は、外形サイズ、学級数、配送
計画にあわせて必要分調達する。
なお、コンテナの扉は、開閉がスムーズでコンテナの側面に収納できる折戸とし、両
面に設置すること。また、シリンダーを付け、鍵がかけられるものとする。
ウ コンテナ・食器かご等は、中古品を使用しないものとする。
エ コンテナ・食器かご等は、維持管理・運営期間内に少なくとも1回、すべてを更新す
る。なお、更新時期は、市と協議を行う。
オ コンテナ・食器かご等は、食器洗浄機、コンテナ洗浄機及び市が調達する食器食缶等
の仕様(
【添付資料 12】
「食器食缶等仕様一覧表(想定)
」を参照)と整合を取る。
(7) 施設備品等計画
本事業を実施するために必要となる施設備品等の調達を、給食センター等の設計及び
建設に関する業務のうち、施設備品等調達業務として行う。
ア 施設備品
本事業を実施するために必要となる下記の施設備品を調達する。また、設置場所は事
業者の提案によるが、下記備品に加えAED(自動体外式除細動器)を、本件施設に1
台以上設置する。
なお、当該諸室の検討に当たっては、これら施設備品の導入を前提とした計画とす
るが、必要に応じて備品を増やすことは妨げない。また、事業者用の諸室における施
設備品等は、事業者の提案による。
(ア) 市職員用事務室
名称
数量
単位
事務用机
5
台
所長用を含む。
椅子
5
脚
所長用を含む。
収納ロッカー
5
台
H900*W900、両開き戸
30
備考
名称
数量
単位
備考
電話機
3
台
ホワイトボード(スケジュール管理用)
1
面
月間予定表
打合せテーブル
1
式
椅子共
FAX機
1
台
コピー機
1
台
冷凍冷蔵庫
1
台
テレビ
1
台
5人用
市職員が使用した紙代等は市
が負担する。
20 インチ程度
注)市は、市職員用のパソコン(5台程度)
、プリンター(1台)
、スキャナー(1台)
を用意する。
(イ) 市職員用更衣室
名称
数量
単位
2
式
数量
単位
打合せ机
2
台
打合せ椅子
12
脚
ホワイトボード
1
面
数量
単位
4
台
数量
単位
備考
1
式
給食エリアに出入りする人数
更衣用ロッカー
備考
計5名分
(ウ) 会議室
名称
備考
W1800*D900
(エ) 書庫
名称
収納ロッカー
備考
扉付き
(オ) 洗濯・乾燥室
名称
洗濯乾燥機
相当分に対応可能な性能の機
器を設置する。
(カ) MC 会議室
名称
数量
31
単位
備考
名称
数量
単位
備考
2
式
※テレビ、プロジェクター、
ローカルスピーカー、移動式
収納ワゴン、ワイヤレスマイ
ク、DVD再生機等
※テレビは 50 インチ程度を1
AV 装置
台。キャスター付テレビ台を
含む。
※仕切りで分割した各部屋に
設置
2
投影用スクリーン
幕
仕切りで分割した各部屋に設
置
(キ) MC ラウンジ
名称
数量
単位
ラウンジテーブル
4
台
ラウンジチェア
16
脚
3人用ベンチ
2
台
数量
単位
冷蔵庫
1
台
電子レンジ
1
台
備考
円形で直径 900mm
(ク) MC 湯沸室
名称
備考
内容量 400ℓ程度
イ 調理用器具
事業者が、給食センターの運営に関する業務を実施するために必要とする包丁・ま
な板・カゴ等の調理用器具(消耗品を含む。)の調達は、事業者の提案及び裁量による
ものとする。なお、中古品を使用しないものとする。
ウ 配送車両
事業者は、衛生上、給食の品質が低下しないような配送計画を作成し、以下の点に
留意して配送車両を調達する。
(ア) 学校周辺の道路状況、配膳室や学校内での搬入経路に配慮する。
入札公告時における各配膳室等の状況は、【添付資料 13】「受入状況に係る資料」
及び入札公告後に実施する見学会(実施日時等の詳細は入札公告参照)において確認
する。
現在の配送車両の想定は、
【添付資料 11】
「コンテナ及び配送車両(想定)
」を参照。
(イ) 配送・搬出入の際の衛生管理に配慮したものとする。保冷機能設置の必要はない。
(ウ) 排出ガスの低減に配慮したものとする。
(エ) 配送車両の調達は、事業者の提案によるものとする。購入やリースなど手法を問わな
い。
32
(オ) 配送車両は別の用途に使用しない。
(カ) 配送車両は、配送・回収業務に支障がないように、適切に維持管理を行うものとする。
(キ) 配送車両の側面及び背面には、容易に視認できる寸法で、
「川崎市○○給食センター」
と明示する(正式名称については、別途指示する。
)
。デザインについては、市と協議
して決定するものとする。
エ その他
その他、事業者が給食センターの運営に関する業務を実施するために必要とする施
設備品等の調達は、事業者の提案及び裁量によるものとする。
(8) 仕上げ計画
ア 全般
周辺環境との調和を図るとともに、維持管理についても留意し、清掃しやすく、か
つ、管理しやすい施設とする。
イ 外部仕上げ
(ア) 屋根、外壁、床下の断熱性能を高め、空調負荷を軽減する。
(イ) 鳥類、鼠類及び昆虫類の侵入及び棲み付きを防ぐ設計とする。
(ウ) 食材搬入口にはエアカーテン、配送・回収口にはドックシェルター等を設ける。なお、
配送・回収口については配送車庫内に虫や埃が入らない、また調理場内に虫や埃が入
らないよう十分に留意し、対応する。
ウ 内部仕上げ
(ア) 床は、不浸透性、耐磨耗性、耐油性、防滑性を有する材料で、平滑で清掃が容易に行
える設計とする。給食エリアは、ドライ仕様とする。
(イ) 天井・内壁・扉は、耐水性材料を用い、隙間がなく、平滑で清掃が容易に行える構造
とする。
(ウ) 内壁と床面の境界には、曲面を設け、清掃及び洗浄が容易に行える構造とする。
(エ) 高架取付の設備、窓枠等は、じんあいの溜まらない構造とする。
(オ) 開閉できる構造の外窓には、取り外して洗浄できる網戸等を設置する。
(カ) ガラス部分は、衝突防止及び飛散防止に配慮する。
(キ) 抗菌仕様の内装材、衛生機器等を積極的に採用する。
エ 室内空気
(ア) 建物引渡時の揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、スチレン)の削減は、学校環境衛生の基準に準じるもの
とする。
(イ) 事業者は、室内空気が上記の基準値以下であることを確認し、化学物質の濃度測定結
果を提出した上で引渡しをする。なお、測定する諸室は、すべての居室(建築基準法
第2条第4号に規定する居室をいう。以下同じ。)とする。測定箇所数は、居室等の
床面積が 50 ㎡以下は1箇所、200 ㎡以下は2箇所、500 ㎡未満は3箇所、500 ㎡以上
33
は4箇所とする。また、これらの有害物質は、基準値以下であれば安全ということで
は決してないため、総合安全衛生の主旨をよく理解し、指針値を決めていない有害物
質も含めて、有害物質をなくす努力を設計・施工を通して行う。
(9) 外構計画
外構計画は、敷地形状や隣接地等の状況を十分に考慮するとともに、附帯施設のうち、
特に外構の耐久性や美観に配慮する。また、埃等が舞い上がることのないよう十分に配
慮する。また、雨水等が敷地外周辺に流出しないようにする。
ア 駐車場(駐輪場を含む。
)
(ア) 市職員関係の駐車場として、来客・職員用2台、駐輪場3台を確保する。また、(仮
称)マイコンシティセンターエリア用駐車場として1台を確保する。
(イ) 上記以外は、事業者が必要とする駐車台数及び駐輪台数(バイクを含む。)を整備す
る。なお、事業者が必要とする駐車場及び駐輪場については、事業者の責において、
事業用地外に賃借することも認める。
(ウ) 舗装は、機能的で経年劣化しにくい仕様とする。
イ 配送車両置き場
(ア) 配送業務に使用する車両を駐車するスペースを場内に整備する。
(イ) 配送車両台数は事業者側にて計画した台数が駐車可能な大きさとする。
(ウ) 配送車両置き場付近に配送車両洗車スペースを設け、必要数の水栓を適宜配置する。
また、洗車排水は、油水分離槽を介して排出するか、あるいは、排水処理施設又は下
水道に流入するようにし、雨水貯留槽に流入しないように留意する。
ウ 構内通路
(ア) 必要に応じて構内通路等を設け、業務がスムーズに遂行できるとともに、駐車場の利
用や施設等の維持管理にも配慮する。
(イ) 構内通路等に面した給食センターの食材搬入口及び配送・回収口は、雨や雪等が入り
込まない設計とする。
(ウ) 舗装は、機能的で経年劣化しにくい仕様とする。
エ 門扉
(ア) 出入口には、門扉(レール等を含む。
)を設置する。
(イ) 門扉は、安全性とともに、耐久性や美観に配慮する。
(ウ) 周囲の交通状況に配慮し、車両の安全な出入がしやすい位置とした上で、通行人や通
行車両への視認性を確保する等、安全対策を徹底する。
オ 囲障・フェンス
(ア) 敷地形状や隣接地等の状況を十分に考慮するとともに、施設の安全確保のため管理上
必要な箇所に囲障・フェンスを設置する。
(イ) 囲障・フェンスは、安全性とともに、耐久性や美観に配慮する。
34
カ 植栽
囲障・フェンスとともに、植栽を計画する。その際、給食センター等への虫の寄り
付きに配慮する。
なお、既に自生している敷地内の植栽を剪定・伐採することは可能である。
キ 外灯
(ア) 給食センター等の運営上必要となる外灯を設置する。
(イ) 点灯制御方式は、自動点滅及び時間点滅が可能な方式とする。
ク 館名板
(ア) 敷地外からも施設名が分かるような位置に館名板を設置する。
(イ) 設置場所、大きさ、箇所数、デザイン等は、事業者の提案によるが、景観との調和を
図る。
(10) 給食センター等の設計要求事項
ア 業務
(ア) 事業者は、設計着手前に下記の書類等を市に提出する。
提出書類
記入する内容
設計体制表
設計責任者、意匠、構造、設備、積算の各主任技術者の氏名、所属
業務工程表
基本設計、実施設計の工程及び意匠、構造、設備、積算業務の工程等
(イ) 事業者は、設計業務に必要と判断した場合は、施設の整備に係る事前調査、測量・地
質調査等を適宜実施し、その費用を負担する。また、事業契約後速やかに事業者が想
定する杭の位置等に、施工に支障をきたす埋設物がないか調査を行うこと。
(ウ) 設計業務は、関係法令等に基づき実施する。なお、確認申請等の関係公署への手続は
事業者が行い、その手数料は事業者が負担する。
(エ)もし、事業者の調査において入札公告時に提示した資料からは合理的に予期できない
地中埋設物等が発見された場合には、事業者は、市の指示に基づき、当該地中埋設物
を処理する。ただし、この処理に係る費用は、市の負担とし、市は当該処理に係り事
業者との間に別途契約を締結し、当該費用を事業者に対して支払うものとする。この
契約の詳細については、発見された後、迅速に市及び事業者で協議し定めるものとす
る。ただし、事業者は、地中埋設物等が発見された場合には、費用、期間等において、
その影響が可能な限り小さくなるように努めるものとする。
(オ) 設計業務の詳細、当該工事の範囲等について、市の担当者及び市がアドバイザリー業
務を委託した者(以下「担当者」という。)と連携を取り、十分に打合せ(月2回程
度の定例会議及び必要に応じて適宜実施)を行い業務の目的を達成するように努める。
(カ) 設計業務の進捗に応じて、担当者に設計図書等を提出するなどの中間報告を行う。
イ 設計図書等
(ア) 基本的事項の決定時と実施設計完了時その他必要に応じて、設計図書等を担当者に提
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出し、市の確認を得る。提出する設計図書等は担当者との協議による。
(イ) 設計図書等は、別に定める事業契約書に示すものを提出する。
(11) 給食センター等の建設要求事項
ア 近隣対応等
(ア) 建設業務に当たって、周辺家屋現況調査、電波障害調査等必要に応じて実施し、その
対策も行う。
(イ) 工事中は、近隣その他からの苦情が発生しないよう注意するとともに、万一発生した
苦情等は、事業者を窓口として、工事工程に支障をきたさないように処理を行う。
イ
安全対策
(ア) 現場内の事故・災害等の発生防止に十分留意するとともに、近隣へ事故・災害等が及
ばないよう、万全の対策を行う。
(イ) 工事車両の運行は、あらかじめ周辺道路の状況等を把握し、事前に道路管理者等と打
合せを行い、運行の速度、誘導員の配置、案内看板の設置、道路の清掃等について、
十分な配慮を行う。
ウ 環境対策
(ア) 騒音・振動・悪臭・粉じん・地盤沈下等、周辺地域に及ぼす悪影響の防止について、
十分な対策を行う。
(イ) 万一周辺地域に悪影響等が発生した場合には、事業者を窓口として、自らの責任と負
担において処理する。
エ 既存施設等の保護
隣接する物件、道路、公共施設等に損傷を与えないよう留意し、万一工事中に損傷
等が発生した場合には、事業者を窓口として、必要となる補修及び補償等を自らの責
任と負担において処理する。
オ 施工管理
(ア) 各種の関係法令等及び工事の安全などに関する指針等を遵守し、設計図書等及び施工
計画等に従って工事を実施する。なお、工事実施に必要な手続きは、事業者が行い、
その手数料は事業者が負担する。
(イ) 本事業とは別途に市が発注する工事等の関係者及び公共施設管理者等と適宜事前協
議を行った上で、工事を施工する。
(ウ) 市は必要に応じて工事現場の確認を行うことができる。また、事業者は、市から施工
状況等についての説明を求められたときには速やかに回答する。
(エ) 事業者は、毎月、工事施工管理状況を市に報告する。
(オ) 事業者は、工事完成時には、施工記録等を整備し、市に提出する。
カ 廃棄物の処理
(ア) 工事により発生する廃棄物等は、関係法令等に定められた方法により、適法かつ適切
に搬出処分(処理)する。
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(イ) 工事により発生する廃材等は、積極的に再利用を図る。
キ その他
(ア) 工事工程は、無理のない堅実な計画とし、要求される性能が確実に実現されるよう管
理する。
(イ) 敷地境界周辺で調査や作業を行うに当たり、止むを得ず隣地に立ち入る場合は、その
所有者等と協議のうえ、適切に対応する。
(ウ) 工事は、原則として月曜日から土曜日まで(祝日は除く。
)の午前8時 30 分から午後
6時までとする。ただし、やむを得ず、上記時間外または、日曜日及び祝日に作業を
行う場合には、事前に市と協議をする。
(エ) 契約後速やかに仮囲いを設置し、敷地の管理を行う。
(オ) 残土の搬出先の指定地は、川崎区内「浮島ヤード」とする。
(12) 給食センター等の工事監理要求事項
ア 業務
(ア) 工事監理者は、事業者を通じて工事監理の状況を、毎月市に工事監理報告書にて報告
し、市の要請があったときには随時報告を行う。定期報告提出書類は次の通りとする。
a 月間工事工程表
b 月間工事報告書
c 月間工事監理報告書
d その他工事監理に必要な届出等
(イ) 市への完成確認報告は、工事監理者が事業者を通じて行う。
(ウ) 工事監理業務の内容は、「民間(旧四会)連合協定・建築監理業務委託書」に示され
る業務とする。
(エ) 工事監理業務は、第三者監理方式とする。
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3 開業準備業務要求水準
(1) 業務期間
給食センターの運営に関する業務を業務開始日から滞りなく遂行できるよう、平成 29
年9月から平成 29 年 11 月までの3箇月間、以下の開業準備業務を行う。
(2) 提出書類等
ア 開業準備計画書
開業準備業務に当たって、下記業務のスケジュール及びその具体的な実施内容を記
載した開業準備計画書を作成し、市との協議により定めた日までに提出・確認を受け
なければならない。
なお、当該計画書の作成に当たっては、竣工式の予定も考慮することとし、開業準
備業務開始日の3箇月前より、市と協議を行うこと。
イ 開業準備完了通知
開業準備業務が完了した場合、事業者は、その実施内容をとりまとめ市に報告する
とともに、開業準備業務の完了を市に通知する。
(3) 業務内容
ア 設備等の試稼動
設備等を試稼働させ、要求水準書に示す水準で施設が正常に稼働することを確認す
る。必要に応じて不具合の調整を行う。
イ 従業員等の研修
従業員に衛生管理、設備機器の操作方法、作業手順等の指導教育を行い、取扱いに
ついて習熟を図る。その他、給食センター等の維持管理に関する業務及び給食センタ
ーの運営に関する業務の遂行に必要となる従業員等に対する研修を行う。
ウ 各種マニュアルの策定
従業員に施設、調理設備及び施設備品等の取扱いを習熟させるため、また、その他
の給食センター等の維持管理に関する業務及び給食センターの運営に関する業務を従
業員が把握するため、各種マニュアルを開業準備業務開始前(運営開始の2箇月前)ま
でに作成する。(作成するマニュアル類は、「5(1)エ 提出書類」参照。)
各種マニュアルについては、開業準備期間中に、開業準備業務を踏まえて見直しを行
う。
エ 調理リハーサル
運営開始時に問題を残さないよう、十分に調理リハーサルを実施する。調理リハーサ
ルの食材費については、事業者負担とし、調達先についても事業者において決定する。
オ 配送リハーサル
運営開始時に問題を残さないよう、十分にリハーサルを実施する。配送・回収等につ
いても、事前に計画ルートを走行し、確認する。配送リハーサルを実施する際には、あ
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らかじめ市と協議を行う。
カ 試行給食
検収・調理・配送・回収・洗浄・保管・清掃まで、実際の一日の全ての作業工程を含
み、生徒等が喫食する、試行給食を原則2回行う。献立、日程等については市との協議
とする。
調理にあたっては、別途市が調達した食材を使用する。また、パン、牛乳、当日納品
の個包装デザート等については、市が別途手配する納入業者が学校へ直送する。
キ 関係機関との連携に係る協議及び連絡体制表の作成
事業者は、開業準備期間中に市と給食センター等の維持管理に関する業務及び給食
センターの運営に関する業務の各者の連携に係る打合せ、調整等を実施する。また、
事業者は、市職員に給食センター等の維持管理に関する業務及び給食センターの運営
に関する業務全般に関わる説明を行う。あわせて、関係者の連絡体制を作成し、市に
提出する。
ク 施設紹介パンフレット等の作成
給食センターの紹介用パンフレットを作成する。部数は 11,000 部とする。また、事
業者は紹介用パンフレットと併せて、紹介用パンフレットの電子データ(電子データの
形式については市との協議により決定する)を市に提出する。内容は、市との協議によ
り決定するが、施設全体や外構の完成写真を含めたものを想定している。また、内容
の改訂についても市と協議の上、必要に応じて実施する。
ケ 本事業の紹介及び給食情報掲載ホームページの作成及び運営
事業者は、関係者や市民等に本事業及び給食情報を分かりやすく紹介するため、使
いやすいホームページを作成する。コンテンツの内容、掲載情報、更新等については、
市と協議の上、運用する。
なお、提供する給食の献立紹介を行う等、給食の提供を行う日は基本的に毎日更新す
ることを想定している。
コ 見学者用DVD作成
開設時に初版を作成し、1年後を目途に改訂を行う。内容は、市と調整を行い、確
認を得る。なお、製作に伴う撮影、取材などの対象は、給食センターだけでなく、中
学校や廃棄物処理過程などを含めることとし、主な想定内容はそれぞれ次のとおりで
ある。
(ア) 初版の内容は、施設の概要、作業の様子・流れ、PFI事業の説明等とし、15 分程
度のDVD(1種類)を3枚作成する。
(イ) 改訂版の内容は、初版に加えて開業前には撮影できない実際の維持管理運営業務の様
子、配送施設の様子(配送、配膳、喫食等)、環境への取り組みの成果などとし、一
般向けの 15 分程度のDVD(1種類)を 20 枚作成する
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サ 竣工式支援
市が行う竣工式の支援・協力を行う。内容は市と協議により決定するが、招待者へ
の施設概要の説明や試食調理、配膳、下膳、洗浄、施設の清掃については、事業者の
負担とする。
シ 開業準備期間中における施設の維持管理
引渡し後、給食センターの開業までに必要となる給食センター等の維持管理業務を
行う。
なお、(仮称)マイコンシティセンターエリアについては、引き渡し後、市で機械警
備の設置や備品搬入等の対応といった開業準備を1箇月程度で行った上で、運営を開始
することを想定しています。
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4 維持管理業務要求水準
(1) 総則
事業者は給食センター等の維持管理業務を行う。
ただし、
(仮称)マイコンシティセンターエリアについては、外壁・屋根・躯体等の共
用部、及び給食センターと(仮称)マイコンシティセンターエリアとで一体不可分な電気
設備、給排水の設備等のみを事業者が行う維持管理業務の対象とする。
(仮称)マイコン
シティセンターエリア内の清掃、備品のメンテナンス及び更新、修繕、警備等といった
上記以外の維持管理業務は原則として市が実施する。
ア 基本的な考え方
(ア) 予防保全及びLCCの縮減
事業者は、施設の維持管理について長期的な施設の使用を念頭におき、計画的に修
繕、更新等(予防保全)を実施し、LCC(特にランニングコスト)の縮減に努める。
なお、施設の耐用年数は 30 年以上を想定している。このため、事業者は、以下のこ
とに留意して業務を遂行する。
a 給食センター等は、機能性(特に衛生面)を重視する施設であるため、非構造部材
や設備機器等の耐用年数が短いものは、合理的かつ経済的に維持管理できる材料、
設備、機材等を選定する。
b 屋根・外壁等の保全性及び設備機器の更新を踏まえ、修繕、更新等の計画を策定す
る。
c 設備機器等の修繕、更新等の履歴及び法定・定期点検の結果を情報管理する。
d 維持管理業務について、すべての情報を管理する。また、事業期間終了時に、すべ
ての履歴情報を整理して市に移管する。
(イ) 衛生的な施設の維持
給食センター等は、常に衛生的な施設管理が行われる必要がある。このため、事業
者は、以下のことに留意して業務を遂行する。
a 給食センター内の清掃は日常的に行い、敷地内の清掃は定期的に行う。
b 給食エリア内の清掃は、調理業務終了直後に行う。
c 長期休暇終了日の前日は、必ず給食エリア内を入念に清掃する。
d 調理・洗浄・消毒保管設備等の日常管理内容(温度等)をデータ化し、異常の早期
発見、早期対処に努める。
(ウ) その他
事業者は、上記事項のほか、以下のことに留意して業務を遂行する。
a 給食センターが有する所定の性能を保つ。
b 劣化等による危険・障害の未然防止に努める。
c 省資源化、省エネルギー化に努める。
d 環境負荷を抑制し、環境汚染等の発生防止に努める。
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e その他維持管理サービスの質と効率を一層高めるような、創意工夫やノウハウを積
極的に活かす。
f 業務従事者の安全のために施設環境を良好に保つとともに、周辺地域の環境保全に
努める。
イ 用語の定義
維持管理
建築物や建築設備、装置などの維持保全にかかわる諸行為及びそ
の諸行為を実施するための諸管理業務のこと。管理活動としては、
維持保全の計画策定、作業結果の分析・評価、台帳の整備などが
ある。
点検
建築物等の部分について、損傷、変形、腐食、異臭、その他の異
常の有無を調査することをいい、保守又はその他の処置が必要か
否かの判断を行うことをいう。
保守
点検の結果に基づき建築物等の機能の回復又は危険の防止のため
に行う消耗部品の取替え、注油、塗装その他これらに類する軽微
な作業をいう。
清掃
汚れを除去すること。汚れを予防することにより仕上材を保護し、
快適な環境を保つための作業をいう。
修繕
劣化した部位・部材又は機器の性能・機能を現状(初期の水準)
又は実用上支障のない状態まで回復させること。ただし、保守の
範囲に含まれる定期的な小部品の取替え等は除く。
更新
劣化した部位・部材、機器、備品及び消耗品などを新しい物に取
り替えること。
大規模修繕
建築物の老朽化に伴い、建築及び建築設備、主要設備の機能が著
しく低下し、建築物の使用に当たり支障がきたされるため、改善
を目的とした工事。一時的に建物機能(使用)を停止し又は停止
しないで行われる工事を大規模修繕とする。
(建築)屋根の防水、外壁の塗装の塗り替えやシーリングの打ち
替え等連続する一面全体又は全面に対して行う修繕
(電気)機器、配線の更新を行う修繕
(機械)機器、配管の更新を行う修繕
ウ 対象業務
(ア) 建築物維持管理業務
(イ) 建築設備維持管理業務
(ウ) 附帯施設維持管理業務
(エ) 調理設備維持管理業務
(オ) 食器食缶等維持管理業務
(カ) 施設備品等維持管理業務
(キ) 清掃業務
(ク) 警備業務
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エ 仕様書等
要求水準書、学校給食衛生管理基準及び大量調理施設衛生管理マニュアルに基づく
ほか、建築保全業務共通仕様書(以下「共通仕様書」という。)の最新版の点検項目を
事業者の判断で参考にして、建物・設備等の点検・保守を行う。
なお、要求水準書と共通仕様書の両方に同一対象についての記載がある場合には、
要求水準書を優先する。
共通仕様書に示された点検周期(3箇月に1回、1年に1回等)は、参考(仕様外)
とし、適切な維持管理が行われることを前提として、事業者の裁量に委ねるものとす
る。
事務エリアは、建築物における衛生的環境の確保に関する法律第2条第1項に規定
する特定建築物と同等の施設として、給食センター等の維持管理に関する業務を行
う。
オ 提出書類等
(ア) 維持管理業務仕様書及び計画書
事業者は、実際の業務に当たって、定められた要求水準を満たすことに加え、上記
の基本的な考え方を考慮した維持管理業務仕様書(維持管理・運営期間が対象。以下
「維持管理業務仕様書」という。
)及び各年度の維持管理業務計画書(以下「年間維持
管理業務計画書」という。維持管理業務仕様書及び年間維持管理業務計画書を総称し
て「維持管理業務仕様書及び計画書」という。
)を作成し、市に提出する。
なお、事業者は、対象年度の前年度の1月末までに年間維持管理業務計画書案を市
に提出し、3月末までに確認を得る。
(イ) 維持管理業務報告書
事業者は、維持管理業務仕様書及び計画書に基づき実施した業務内容について、毎
月、四半期(3箇月)ごと及び事業年度ごとに維持管理業務報告書を作成し、市に提
出する。
また、日々の給食センター等の維持管理に関する業務の実施状況を業務日報に記
録・保管し、市の要請に応じて提示する。
(ウ) 施設管理台帳
事業者は、建築物、電気設備、建築設備等の数量、形状、材質、補修履歴、点検履
歴等を網羅的に記録し、施設情報を一元管理することが可能な施設管理台帳を整備・
保管し、市の要請に応じて提示する。
施設管理台帳は電子データとし、紙でも出力できるものとする。また、電子データ
については、事業期間終了後も市がデータを管理・活用しやすいよう配慮する。
(エ) 備品台帳
事業者は、施設備品等について数量、点検履歴、更新履歴等を網羅的に記録し、備
品情報を一元管理することが可能な備品台帳を整備・保管し、市の要請に応じて提示
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する。ただし(仮称)マイコンシティセンターエリア部分の施設備品は対象から除く。
備品台帳は電子データとし、紙でも出力できるものとする。また、電子データにつ
いては、事業期間終了後も市がデータを管理・活用しやすいよう配慮する。
(オ) 長期修繕計画
事業者は維持管理・運営業務期間(14 年4箇月)及び維持管理・運営業務期間終了
後 15 年間の合計 29 年4箇月間の長期修繕計画を、維持管理・運営期間の開始 60 日
前までに作成し、市に提出する。
カ 実施体制
事業者は、給食センター等の維持管理に関する業務を総括する者として、業務全般
を掌握し、職員を指揮監督する維持管理責任者を配置する。また、維持管理業務の遂
行に必要となる人員を配置する。
なお、迅速な対応の可能な体制であれば、維持管理責任者は給食センターに常駐しな
くてもよい。
キ 補修・修繕
事業者は、事業期間中に予想される修繕・交換ニーズを予め把握し、合理的な長期
修繕計画を立て実施する。給食センター等の補修・修繕は、以下の点に特に留意す
る。
(ア) 事業期間中は、給食センター等の機能を維持するよう、維持管理を行う。
(イ) 点検等により建物や設備の補修・修繕等が必要と判断された場合には、適切に対応す
る。
(ウ) 補修・修繕に使用する材料は、ホルムアルデヒドをはじめとする揮発性有機化合物6
物質の化学物質の削減(学校環境衛生の基準で定める基準値以下とする。)に努める
とともに、建設時における環境汚染防止に配慮する。
ク 施設・設備の不具合、故障等を発見した場合の措置
事業者が、施設・設備の不具合、故障等を発見した場合、又は第三者から施設・設
備の不具合、故障等に関する指摘を受けた場合、事業者は、直ちに市に報告し、協議
を行う。緊急に対処する必要があると判断した場合は、速やかに適切な応急処置を行
う。なお、軽微なものは、後日、月報等の提出をもって報告に代えることができる。
維持管理・運営期間において更新される施設・設備は、随時事業者が完成図面等の
修正を行い、市に報告し、確認を得る。修正した図面等は、市に提出するほか、事業
者により保管する。
ケ 消耗品の調達
給食センター等の維持管理に関する業務の実施に必要な消耗品等は、管球、ヒュー
ズ等設備に係る消耗品や衛生消耗品等を含め、すべて事業者が調達する。
コ 事業期間終了時の措置及び大規模修繕の考え方
(ア) 市は、事業期間終了後に計画的な大規模修繕を行う予定である。事業者は、事業期間
44
終了3年前の時点より、それまでの維持管理実績を踏まえ、LCCの削減が可能とな
るように、長期修繕計画を見直し、維持管理の方法等について、市に助言を行う。
(イ) 事業期間中に発生する修繕業務は、市の帰責事由、不可抗力を除き、すべて事業者の
事業範囲とする。
(ウ) 事業者は、事業期間終了後の改修又は更新の必要性等について調査し、事業期間終了
の 12 箇月前までには、建築物調査報告書、建築設備調査報告書、外構施設調査報告
書、備品等調査報告書等を作成し、市に提出する。
(エ) 維持管理業務を適切に行うことにより、事業期間が終了したときにおいても、引き続
き給食センター等を、そのまま利用できるように、良好な状態を保持していなければ
ならない。また、事業期間終了後、1年以内に劣化による本施設等の修繕・更新が必
要とならない状態とする。
(オ) 市は、事業期間終了前に、本施設が良好な状態に保たれているか検査を行う。その検
査にて、修繕点の存在が判明した場合には、事業者は速やかにこれを修繕し、市の確
認を受けること。
(2) 建築物維持管理業務
ア 業務対象
事業者は、給食センター等について、維持管理業務要求水準の総則で定めた維持管
理業務仕様書及び計画書に基づき、業務を実施する。
イ 業務内容
(ア) 点検業務
a 日常点検
給食センター等が正常な状況であるかどうか現場を巡回して観察し、異常を感じた
ときは、補修等の正常化に向けた措置を行う。
b 定期点検
(a) 給食センター等が正常な状況にあることを目視、測定等により定期的に確認し、
建築物の良否を判定のうえ、点検表に記録するとともに各部位を常に最良な状態
に保つ。
(b) 外部は、コンクリートのクラック、屋根や防水層の異常、塗装の剥離、錆の発生
等を定期的に点検する。
(c) 内部は、床、壁、天井及び扉等の亀裂、ひび割れ、錆及びペンキのはげ落ち等を
定期的に点検する。
(イ) 修繕・更新業務
事業期間内における給食センターの機能を維持するため、必要に応じ給食センター
等の修繕を行う。修繕・更新等は、給食センター等の運営に関する業務に支障のない
よう計画的に実施する。また、緊急に修繕・更新等が必要となった場合は、速やかに
実施し、要求水準上支障のない状態に回復する。
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(ウ) 建築物維持管理記録の作成、保管及び提出
a 建築物維持管理記録は、すべて電子データ化して事業期間終了時まで保管する。
b 上記の建築物維持管理記録には、点検記録・補修記録・事故記録を含む。
c 修繕等において完成図面に変更が生じた場合は、変更内容を反映させる。
d 点検・補修・事故の内容等は、維持管理業務要求水準の総則に定めた毎日、毎月の
維持管理業務報告書に記載する。
(3) 建築設備維持管理業務
ア 業務対象
事業者は、給食センター等の各種建築設備について、維持管理業務要求水準の総則
に定めた維持管理業務仕様書及び計画書に基づき、業務を実施する。
イ 業務内容
(ア) 運転・監視
a 安全に留意し、機器装置の能力を最大に発揮できるよう、効率の良い経済的な運転
操作を行う。また、カビ等が発生することがないよう、各室の温度及び湿度の管理
を行う。
b 建物内を定期的に巡視し、各部屋の空気環境状態を確認し、最適な環境の良化維持
に努める。
c 機器、装置の電流、電圧、圧力、温度等は定められた時間に確認し、電源負荷状態
及び機械装置の稼働状態の監視を行い、運転状態の良否の判定及び改善に寄与する
よう努力する。
d 運転中は異常発見に留意し、事故の発生を未然に防止するとともに、不測の事故発
生時にはその拡大を防止し、二次災害の発生を抑えるように日常作業基準等を作成
し、設備の習熟訓練を行う。
e 各機能・諸室の用途、気候の変化、従業員等の快適性等を考慮に入れて、各設備を
適正な操作によって効率よく運転・監視する。
f 運転時期の調整が必要な設備に関しては、市と協議して運転期間・時間等を決定す
る。
g 各設備の運転中、点検及び操作・使用上の障害となるものの有無を点検し、障害と
なるものを発見した場合、適切な方法により対応する。
(イ) 点検業務
a 法定点検
(a) 関係法令の定めにより、法定点検を行う。
(b) 点検により設備が正常に機能しない場合、適切な方法(保守、修繕、更新等)に
より対応する。
b 定期点検
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(a) 各設備について、常に正常な機能を維持できるよう、設備系統ごとに適切な設備
点検計画を作成し、それに従って定期的に点検を行う。
(b) 点検により設備が正常に機能しない場合、又は業務に何らかの悪影響を及ぼす可
能性があると認められた場合には、適切な方法(保守、修繕、更新等)により対
応する。
(ウ) 修繕業務
事業期間内における各種建築設備の機能を維持するため、計画書に基づくほか、必
要に応じ各種建築設備の修繕及び更新を行う。また、計画を見直した場合は、市に報
告を行う。
(エ) 建築設備維持管理記録の作成、保管及び提出
建築設備維持管理記録は、すべて電子データ化して事業期間終了時まで保管する。
また、点検・整備・事故の内容等は、維持管理業務要求水準の総則に定めた毎日、毎
月の維持管理業務報告書に記載する。
a 運転日誌
(a) 受変電日誌
(b) 熱源機器・空調設備運転日誌
b 点検記録
(a) 空調換気設備点検記録
(b) 電気設備点検記録
(c) 給排水衛生設備点検記録
(d) 受水槽点検記録
(e) 厨房排水処理施設点検記録
(f) 昇降機設備点検記録
(g) 防災設備点検記録
(h) 自動ドア、電動シャッター等の点検記録
(i) その他法令で定められた点検に係る記録
c 整備・事故記録
(a) 定期点検整備記録
(b) 補修記録
(c) 事故・故障記録
(d) 営繕工事完成図書
d 異常の報告
(a) 運転監視及び定期点検等により異常が発見された場合には、速やかに市に報告す
る。
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(4) 附帯施設維持管理業務
ア 業務対象
事業者は、敷地内の附帯施設について、維持管理業務要求水準の総則に定めた維持
管理業務仕様書及び計画書に基づき、業務を実施する。
イ 業務内容
(ア) 点検業務
a 構内通路
構内通路の舗装の亀裂等の有無について、定期的に点検を行う。異常を感じたとき
は、補修等の正常化に向けた措置を行う。
b その他の附帯施設
以下の附帯施設について、法定点検等を含めて、機能・安全・美観上適切な状態に
保つよう定期的に点検を行う。異常を感じたときは、補修等の正常化に向けた措置を
行う。
(a) ごみ置場等
(b) 駐車場(駐輪場を含む。)
(c) 配送車両置き場
(d) 構内通路、地中設備、埋設配管
(e) 門扉
(f) 囲障・フェンス、外灯等
(g) 側溝、排水枡等
(イ) 植栽維持管理業務
a 施肥、潅水、病害虫の防除等
植物の種類と育成状況に応じて、適切な方法により施肥・潅水及び病害虫の防除等
を行い、敷地及びその周辺の植栽を良好な状態に保つ。
b 剪定、刈込み、除草等
植物が風で折れたり倒れたりすることのないように、樹木の種類に応じて剪定、刈
込み、除草等を行う。その他の場合でも、給食センター等の美観を維持し、植栽が見
苦しくならないよう、適時作業を行い、給食センター等に相応しい清潔感のある状態
を維持する。
(ウ) 修繕業務
事業期間内における附帯施設の機能を維持するため、必要に応じ附帯施設の修繕を
行う。
駐車場(駐輪場を含む。)の白線等や案内標識、外灯設備、排水設備等も必要に応
じて修繕を行う。
(エ) 附帯施設維持管理記録の作成、保管及び提出
附帯施設維持管理記録は、すべて電子データ化して事業期間終了時まで保管する。
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また、点検・整備・事故の内容等は、維持管理業務要求水準の総則に定めた毎月の維
持管理業務報告書に記載する。
(5) 調理設備維持管理業務
ア 業務対象
事業者は、給食エリア内の調理設備について、維持管理業務要求水準の総則に定め
た維持管理業務仕様書及び計画書に基づき、業務を実施する。
イ 業務内容
(ア) 点検業務
a 日常巡視点検
(a) 調理開始前と調理終了後に調理設備の点検を行う。
(b) 日常点検を効率的かつ確実に行えるように、作業マニュアル(日常点検記録書の
様式も含む。)を作成して市へ提出し、確認を得る。
(c) 日常点検記録書は、毎日、当日分を市へ提出し、確認を得る。
(d) 長期間休止していた調理設備は、使用日の前日までに点検を行う。
b 定期点検
(a) 各調理設備について、常に正常な機能を維持できるよう、設備系統ごとに適切な
調理設備点検計画を作成し、それに従って定期的に点検・対応を行う。
(b) 調理設備のビス等のゆるみ、割れ、機械油の漏れ等がないか、定期的に点検、保
守し、調理作業の安全性及び調理食材の安全性を確保する。
(c) サーモスタット等調理機器に内蔵されている安全装置が正常に機能しているか、
定期的に点検を行う。
c 共通
点検により調理設備が正常に機能しないことが明らかになった場合、又は業務に何
らかの悪影響を及ぼす可能性があると事業者が認めた場合には、適切な方法(修繕、
交換、分解整備及び調整等)により対応する。
(イ) 修繕・更新業務
事業期間内における調理設備の機能を維持するために、計画書に基づくほか、必要
に応じ調理設備の修繕及び更新を行う。また、計画を見直した場合は市に報告を行う。
ウ 調理設備維持管理記録の作成、保管及び提出
調理設備維持管理記録は、すべて電子データ化して事業期間終了時まで保管する。
また、点検・事故の内容等は、毎月の維持管理業務報告書に記載し報告する。
(6) 食器食缶等維持管理業務
ア 業務対象
事業者は、食器食缶等及びコンテナ・食器かご等の維持管理について、維持管理業務
要求水準の総則に定めた維持管理業務仕様書及び計画書に基づき、業務を実施する。
49
イ 業務内容
(ア) 点検業務
a 日常点検
食器食缶等について、洗浄時又は使用する日の前日に点検を行う。
b 定期点検
食器食缶等について、常に正常な状態・機能を維持できるよう、適切な点検計画を
作成し、それに基づき定期的に点検・対応を行う。
(イ) 修繕・更新(補充)業務
事業者は、コンテナ・食器かご等及び食器食缶等について、事業期間内における機
能を維持するために、常に衛生的なものを準備し、破損、変形、変色した場合は、必
要に応じ、コンテナ・食器かご等については、修繕・更新(補充)を行う。食器食缶
等については、市に報告をし、確認を得る。市は確認をした上で、修繕・更新(補充)
等の対応を行うものとする。また、コンテナ・食器かご等及び食器食缶等の備品管理
を適切に行い、事業期間終了時に、その後3年間は更新を必要とせず使用できる状態
とする。
(ウ) 食器食缶等維持管理の記録
食器食缶等の点検業務及びそれらの修繕・更新(補充)は、食器食缶等維持管理記
録を残し、市に毎月の維持管理業務報告書にて報告する。当該記録は、すべて電子デ
ータ化して事業期間終了時まで保管する。
(7) 施設備品等維持管理業務
ア 業務対象
事業者は、施設備品等について、維持管理業務要求水準の総則に定めた維持管理業
務仕様書及び計画書に基づき、業務を実施する。
ただし、配送車両及び調理用器具の維持管理業務は、「ウ
特記事項」に示すとお
り。
イ 業務内容
(ア) 点検業務
a 日常点検
施設備品等について、必要に応じて日常的に点検を行う。
b 定期点検
施設備品等について、常に正常な状態・機能を維持できるよう、適切な点検計画を
作成し、それに基づき定期的に点検・対応を行う。
(イ) 修繕・更新(補充)業務
事業者は、「2(7) 施設備品等計画」において自らが調達した施設備品等(配送車
両を除く。
)について、事業期間内における施設備品等の機能を維持するために、必
要に応じ、施設備品等の修繕、更新(補充)、分解整備及び調整等を行う。また、施
50
設備品等の備品管理を適切に行い、消耗品は、在庫を適切に管理し、不足がないよう
にする。
(ウ) 施設備品等維持管理記録の作成、保管及び提出
点検、修繕その他の対応業務は、施設備品等維持管理記録を残し、市に毎月の維持
管理業務報告書にて報告する。また、施設備品等を更新(補充)した場合は、速やか
に備品台帳を更新するとともに、市に報告する。これら記録は、すべて電子データ化
して事業期間終了時まで保管する。
ウ 特記事項
(ア) 配送車両
事業者は、給食センターの運営に関する業務に支障のないよう、次の事項に留意し、
配送車両の検査、修繕、更新等を行う。
• 配送に支障がないよう、配送車両に係る賠償保険の付保、税金の納付、車検その
他の点検を適宜行う。
• 配送車両は、各学校への配送前に点検を行う。また、点検整備記録を常備する。
• 配送車両は1日1回以上清掃し、常に清潔に保つ。
• 配送車両の運行に要する消耗品等は、常時準備しておく。
• 事業期間終了後の配送車両の取扱いについて、事業期間終了1年前から市と協議
を行う。
(イ) 調理用器具
事業者が本事業の給食の運営業務を実施するために必要とする、調理用器具(消耗
品含む。
)の更新(補充)は、事業者の提案及び裁量によるものとする。
(8) 清掃業務
ア 業務対象
事業者は、給食センター等について、維持管理業務要求水準の総則に定めた維持管
理業務仕様書及び計画書に基づき、業務を実施する。
イ 業務内容
(ア) 共通
a 給食提供の作業工程(検収、調理、運搬等)その他の給食センター等の運営に関す
る業務の妨げにならないように実施する。
b 外来者への安全を確保する。
c 清掃業務を実施した際に発生した廃棄物については、循環資源の有効利用に努め、
適正に処理する。
(残渣については、事業者にて残渣保管室に適正に保管し、市が
処理する。
)
(イ) 日常清掃業務
給食エリア及び事務エリアの清掃は、日単位等短い周期で行う。
(ウ) 定期清掃業務
51
敷地内の清掃は、週単位、月単位又は年単位等長い周期で定期的に行う。
(エ) 防鼠・防虫対策業務
鼠及び害虫駆除を年3回行う。
(オ) 清掃記録の作成、保管及び提出
清掃業務を行う場合には、清掃記録を残す。清掃記録は、すべて電子データ化して
事業期間終了時まで保管する。また、業務内容等は、維持管理業務要求水準の総則に
定めた毎月の維持管理業務報告書に記載する。
(カ) 具体的内容
a 給食センター等の周囲
(a) 給食センター等の周囲は、常に清潔に保ち、鳥類、鼠及びハエ、ゴキブリ等衛生
害虫(以下「衛生害虫」という。)を誘引するような廃棄物等を放置しない。
(b) 食材搬入口周辺の床面は、常に清掃し、清浄な状態とする。
(c) 定期的に清掃等を行い、常に排水に支障のない状態を保つ。
(d) 給食センターの搬入口、扉及びシャッターは、開放したままにしない。
b 本体施設
(a) 給食エリア
・事業者は、清浄度区分の区域ごとに洗浄殺菌方法と薬剤(洗剤、殺菌剤)の種
類、希釈倍率及び使用方法、担当者、実施頻度を記した洗浄殺菌計画を作成し、
市の確認を得る。
・床及び腰壁は、1日1回以上清掃する。床は、月1回以上殺菌する。ただし、
長期休暇後、最初の給食調理日の前日には、必ず洗浄及び清掃する。
・窓ガラス、網戸は、月1回以上清掃する。
・内壁、天井、扉等の清掃は、適切に実施する。カビの集落が生じた場合は、拭
き取るなどの処理を行う。
・調理室では、じんあいを発生させる行為を避ける。
・棚、窓枠及び室内を横断する給水管、排水管、給電コード及び冷媒チューブ(冷
却装置が備えられている場合)に、じんあいを堆積させない。
・圧縮空気で表面からじんあいを除去することは避ける。
・エアシャワーのフィルターは、定期的に清掃する。
・掃除用具は、使用する度に洗浄殺菌、乾燥させ、指定した場所に収納し、常に
清潔な状態を保つ。
・調理設備等に付属する部品類及び工具類は、所定の場所に収める。
(b) 事務エリア
ⅰ 各事務室
・机、椅子等の手指に触れるものは、清潔に保持する。
ⅱ 各更衣室
52
・ロッカー、衣服収納容器に、じんあいを堆積させない。
ⅲ 各便所
・衛生器具、洗面台等は1日1回以上清掃する。
・昆虫等が発生しないようにする。
・調理員用便所は、調理終了後に清掃及び消毒する。
・衛生消耗品の補充・交換を行う。
ⅳ その他
・玄関の窓ガラスは1週間に1回以上清掃する。ただし、汚れのひどい場合は、
適宜清掃する。その他は、適宜清掃する。
(c) その他エリア
適宜清掃する。
c 附帯施設
(a) 排水溝は、定期的に清掃等を行い、常に排水に支障のない状態を保つ。
(b) 施設の搬入口、扉及びシャッターは、開放したままにしない。
(c) 構内通路、附帯施設の周囲及び内部を適宜清掃する。
d 調理設備・各種建築設備
(a) 冷蔵庫
ⅰ 床は1日1回以上、扉・壁・棚は月に1∼2回清掃し、常に清潔な状態を保つ。
ⅱ 壁及び扉で結露が生じた場合は、拭き取るなどの処理を行う。
ⅲ 給電コード及び冷媒チューブは年に3回以上清掃し、じんあいを堆積させない。
ⅳ 内壁及び床面は、カビ等が発生しないようにする。
(b) 冷凍庫
ⅰ 床は1日1回以上、扉・壁・棚は月に1回∼2回清掃し、常に清潔な状態を保
つ。
ⅱ 給電コード及び冷媒チューブは1年に1回以上清掃し、じんあいを堆積させな
い。
(c) 換気、空調及び照明設備
ⅰ 換気扇並びに換気扇及び空調のフィルターは、定期的に清掃する。
ⅱ 特に除菌フィルターは、目づまりによる風力不足、破損等による除菌効果の低
下のないように定期的に点検し、必要に応じて交換する。
ⅲ 給食エリアの各諸室の結露状況を点検し、結露が認められる場合には、換気・
空調設備の改善を図る。
ⅳ 照明器具は、定期的に清掃し、照度を半年に1回以上測定し、必要な照度が得
られていることを確認する。
(d) 給水、給湯及び給蒸気設備
ⅰ 受水槽は、以下の点に配慮する。
53
・清潔を保持するため、専門の業者に委託して年1回以上清掃し、清掃した
記録(証明書等)を3年間保管する。
・供給する水は、着色、にごり、におい、味の異常がない、異物がないほか、
殺菌のために塩素を添加する必要がある場合は、連続塩素注入装置を設置
する。
・定期検査は年1回、厚生労働大臣の登録を受けた検査機関にて受検し、検
査記録は3年間保管する。
・長期休暇中には、受水槽の水抜き及び清掃を行う。
ⅱ 使用水は年1回水質検査を行う。
ⅲ パイプ類は、錆の発生によるスケールの付着により水質を低下させることがあ
るので、定期的に点検を行い、必要に応じて清掃、補修、交換等を行う。
(e) 排水設備
ⅰ 排水関連設備は、設置した機器の性能に合わせて、定期的に点検・清掃し、機
能の維持に努める。
ⅱ 排水管は月1回以上点検し、1年に1回以上清掃する。
ⅲ グリストラップを設置する場合は、1日に1回以上点検し、適宜清掃する。
ⅳ 排水マス、排水溝は1日1回以上洗浄する。
(f) 衛生設備
手洗い設備、ごみ箱等は1日1回以上清掃し、常に清潔な状態を保つ。
(g) 防鼠・防虫設備
ⅰ 敷地内は、鼠及び衛生害虫等の発生、生息、繁殖の原因となるものがないよう
にする。
ⅱ 敷地内又は施設内に設置された排水溝は、排水設備の項で示した水準と同等の
衛生管理を行う。
ⅲ 給水管、排水管、給電コード及び冷媒チューブの貫通部分に隙間がないように
する。
ⅳ 鼠、衛生害虫等の発生源を発見した場合は、速やかに発生源を撤去する。
(h) 洗浄・殺菌用機械・器具収納設備
ホース、洗浄剤、殺菌剤、噴霧装置、掃除機等は、専用の保管場所に整理・整
頓して収納する。
(9) 警備業務
ア 業務対象
事業者は、給食センターの警備について、維持管理業務要求水準の総則に定めた維
持管理業務仕様書及び計画書に基づき、業務を実施する。
イ 業務内容
(ア) 警備業務
54
a 警備業務は、毎日 24 時間対応とする。
b 防災諸設備及び受水槽他重要設備の機器を取り扱うとともに、各種警報機器の管理
を行う等、日頃から災害の未然防止に努める。
c 火災等の緊急時には、適切な初期対応をとるとともに、関係諸機関への通報・連絡
を行う。
d 関係者不在時の施設警備(緊急時に 30 分以内で現場に到着できる体制の整備)を
行う。
e 夜間、休日等は機械警備を標準とし、部外者が給食エリア、事務エリア及びその他
エリアに立ち入りできない警備システムとする。また、異常の発生に際して速やか
に現場に急行して、状況の確認、関係者への通報等を行えるようにする。
f 警備業法、消防法、労働安全衛生法等の関連法令、監督官庁の指示等を遵守する。
(イ) 警備記録の作成及び提出
警備記録を作成し、毎月市に提出する。
55
5 運営業務要求水準
(1) 総則
事業者は、本要求水準書、学校給食衛生管理基準及び大量調理施設衛生管理マニュア
ルに基づき、かつ、下記の点に留意して、給食センターの運営に関する業務を行う。
(仮称)マイコンシティセンターエリアについては市が運営に関する業務を行う。
ア 基本的な考え方
(ア) 学校給食を活用した食育の推進
学校給食を生きた教材として活用することで、これまでに行われてきた食に関する
指導に加え、給食の準備、片付け等の共同作業や同じ食事を一緒に食べる「共食」に
よる食育、地場産物等の給食への活用による食育等に取り組む。また、献立について
は、若年時から薄味に慣れるなどの将来への健康づくりを学ぶことも考慮した内容と
する。行事食やリクエスト給食等による多様な献立提供、企業と連携した食育事業等
の実施により、生徒の食や健康への興味・関心を高める取組を積極的に行い、食事の
楽しさを実感することで心の豊かさを育む。
事業者は、給食を通した食育や健康づくり等、給食センターの運営に関する業務全
般を通じて、望ましい食育環境の整備に努める。
(イ) 安全・安心で温かくておいしい給食の提供
市では、食材の規格基準や原材料の産地、加工食品のアレルギー物質の内容、遺伝
子組換え等の確認及び納入された食材の細菌検査等を実施し、市立小学校及び市立特
別支援学校の給食において、食材を安定供給している実績がある公益財団法人川崎市
学校給食会を活用することにより、安全・安心・良質な食材を確保する。また、市内
産・県内産の食材を積極的に調達し、地元の新鮮で安全な食材の利用を進め、地産池
消に取組み、さらに、温かい給食の提供を考えている。
事業者は、素材のおいしさを最大限に引き出すよう、食材の裁断や火加減、調味料
の計量等、調理の基本を大切にし、給食センターの運営に関する業務全般を通じて創
意工夫を図り、市が考えるおいしい給食の提供に努める。
(ウ) 衛生管理基準の遵守
本事業では、高度な衛生管理基準に基づき、安全・安心な給食を提供することがな
によりも重要である。事業者は、HACCPの概念を基礎とした衛生管理への配慮が
なされた機能的なゾーニング、配置、調理設備の導入等給食センターの運営に関する
業務全般を通じて、確実な衛生管理を行う。なお、制度変更により業務内容に変更が
生じた場合、事業者は合理性が認められる範囲で自らの負担で業務を行う。
また、給食エリアが複層階にまたがる場合においても、作業動線や人員等の確保に
配慮し、上記考え方を徹底する。
(エ) 環境への配慮
給食センターの運営に関する業務全般を通じて、再生可能エネルギーの利用、省エ
56
ネルギー設備の導入、生ごみ・廃油等の減量化・再資源化への対応など、環境負荷の
低減に努める。
(オ) 市内の他の給食センターとの連携
本施設は、本事業とあわせ整備される(仮称)川崎市南部学校給食センター、(仮
称)川崎市中部学校給食センターと一体として、川崎市中学校給食を担う。市内で公
平なサービスを円滑するための情報共有や、非常時における連携等、3センターは連
携しつつ、取り組みを進めることを考えている。
イ 事業者の運営業務
(ア) 日常の検収業務
a 食材検収補助業務
b 食材保管業務
(イ) 給食調理業務
a 調理業務
b 検食・保存食業務
c 配缶・配食業務
(ウ) 洗浄業務
a 食器・食缶等洗浄・消毒保管業務
b 調理場内清掃洗浄業務
(エ) 配送及び回収業務
(オ) 残渣等処理業務
(カ) 献立作成支援業務
(キ) 食育支援業務
※各業務に付随する日常の衛生管理を含む。
ウ 業務実施体制
事業者は、下表に示す各責任者(以下「運営担当者」という。
)を常勤で配置し、各
運営担当者と常時連絡がとれる体制を整える。
また、調理、食品の取扱い等が円滑に行われるよう研修等を行い、従業員の資質向
上に努める。なお、研修等を行った場合には、研修記録として報告書を市に提出する。
57
〔各責任者の配置基準〕
役職
人数
担当業務内容
・本件事業全体の総合的 ・業務全般に関する相当の知識と経験
な調整を行う。
を有する者が望ましい。
・運営業務全般を掌握し、
調理責任者その他の職
員を指揮監督する。
・市職員との連絡調整を
行う。
1名
・調理業務、衛生管理業
・大量調理施設(注1)での実務経験
調理責任者
以上
務及びこれらに付随す
を3年以上有すること。
る業務に関する業務を ・管理栄養士、栄養士又は調理師の資
指導・管理する。
格を有する者とする。
(栄養教諭等
と綿密な打ち合わせを行うための
食品科学、栄養学等の知識を有し、
献立表を理解して調理員へ的確に
指示をし、
調理過程を管理できる知
識・能力を有した者とする。
)
・総括責任者との兼任も可とする。
調 理 副 責 任 1名以上 ・調理責任者の不在時に ・大量調理施設での実務経験を2年以
当該職務を行う。
上有すること。
者
・管理栄養士、栄養士又は調理師の資
格を有する者とする。
食 物 ア レ ル 1名以上 ・調理業務のうち、特に ・大量調理施設での食物アレルギー対
食物アレルギー食対応
応食の実務経験を2年以上有する
ギー対応責
に関する業務を指導・
こと。
任者
・管理栄養士又は栄養士の資格を有す
管理する。
る者とする。
・調理副責任者との兼任も可とする。
食 品 衛 生 責 1名以上 ・調理業務のうち、特に ・川崎市食品衛生法に基づく営業に係
調理作業従事者の衛
る公衆衛生上講ずべき措置の基準
任者
生、施設・設備の衛生、 に関する条例に基づき、
食品衛生責
食品衛生の業務全般に
任者を設置すること。
ついて指導・管理する。 ・食品衛生責任者は、総括責任者以外
の責任者との兼任も可とする。な
お、食品衛生責任者は、
「学校給食
衛生管理基準」
(文科省)における、
衛生管理責任者及び
「大量調理施設
衛生管理マニュアル」
(厚労省)に
おける衛生管理責任者を兼ねるこ
ととする。
・
配送業務全般を掌握し、
・
総括責任者以外の責任者との兼任は
1名以上
配送責任者
不可とする。
運転手を指揮監督する
注1)大量調理施設とは、学校給食施設、集団調理施設(同一メニューを1回 300 食以上又
は1日 750 食以上を提供する調理施設)をいう。
注2)上記の者は、すべて事業者又は受託企業(運営企業、維持管理企業等)の正社員とす
る。
注3)3つの責任者を兼務することは不可とする。
総括責任者
1名
資格等
58
エ 提出書類
提出書類、提出時期等詳細は、次の表のとおりとする。
〔提出書類一覧〕
書類名
運営業務仕様書
内容
提出時期等
・事業期間全体に係る運営業
維持管理・運営開始予定日の 60 日前
務の業務区分ごとの仕様 まで
書(提案事項を含む。
)
年間運営業務計画 ・年間の運営業務区分ごとの
対象年度の前年度の1月末まで(初
書
年度については維持管理・運営開始
計画書
予定日の 60 日前まで)
維持管理業務仕様 ・事業期間全体に係る維持管
書
維持管理・運営開始予定日の 60 日前
理業務の業務区分ごとの まで
仕様書(提案事項を含む。
)
年間維持管理業務 ・年間の維持管理業務区分ご
対象年度の前年度の1月末まで(初
計画書
年度については維持管理・運営開始
との計画書
予定日の 60 日前まで)
運営報告書
維持管理報告書
・運営業務に関する「日報」
、 以下、両業務の報告書とも
「月報」、「四半期報告」、 [日報]
通常は事業者が保管(市が要請し
「年報」
・維持管理業務に関する「日
た場合のみ提出)
報」、「月報」、「四半期報 [月報]
毎月の業務終了後、翌月の 10 日ま
告」
、
「年報」
で(10 日が閉庁日の場合はその翌
開庁日)
[四半期報告]
四半期終了後翌月の 20 日まで(20
日が閉庁日の場合はその翌開庁日)
[年報]
事業年度終了後 60 日以内
※両業務の報告書を一括して提出す
ることは可とする。
59
書類名
内容
提出時期等
維持管理・運営マ ・維持管理及び運営に係る業 ・維持管理・運営開始予定日の 60 日
ニュアル
務仕様の規定。要求水準
前まで
書、学校給食衛生管理基準 ・改定は、市が要請した場合及び事
及び大量調理施設衛生管
業者の提案による。
理マニュアルに基づくと
ともに、HACCPを考慮
した内容
・維持管理・運営開始予定日の 60 日
危機管理(事故対
・業務仕様の規定
応)マニュアル
・災害時対応マニュアルを含
前まで
・改定は、市が要請した場合及び事
む。
業者の提案による。
食物アレルギー対
・業務仕様の規定
同上
応食業務マニュア
ル
事故報告書
教育・研修報告書
・事故の顛末、事故後の対応、 ・事故発生後直ちに市へ口頭又は文
事故原因及び今後の改善
書にて報告の上、原則として事故
策
発生後3日以内
・教育・研修内容
「業務実施開始前の研修」
開業準備期間終了後 15 日以内
[その他]
教育・研修終了後 10 日以内
責任者選任報告書
・総括責任者、調理責任者、 [供用開始前]
調理副責任者、食物アレル
業務開始日(開業)の3箇月前ま
ギー対応責任者、食品衛生 で
責任者、配送責任者につい [変更]
ての選任報告。履歴書と資
変更の2週間前まで
格証明書類を添付。
業務体制通知
・業務の実施体制
[供用開始前]
業務開始日(開業)の3箇月前ま
で
[変更]
変更の2週間前まで
60
書類名
内容
提出時期等
食品衛生管理者の ・所定保健所長への食品衛生
設置を確認できる
責任者設置(変更)届の提出
書類
を確認できる書類
[供用開始前]
業務開始日(開業)の3箇月前ま
で
[変更]
変更の2週間前まで
改善報告書
・市により、不適合箇所が指
市が定める期間内に。
摘された場合。
施設管理台帳
・給食センター等における施
設情報を一元管理
備品台帳
市の要請に応じて提示。
・給食センターにおける備品
情報を一元管理
長期修繕計画
事業者で整備・保管。
事業者で整備・保管
市の要請に応じて提示
・給食センター等の 29 年4 ・維持管理・運営開始予定日の 60 日
箇月の修繕計画
前まで
(2) 日常の検収業務
ア 食材検収補助業務
市は、献立・食数に応じて食材(調味料を含むすべての食品をいう。以下同じ。)を
調達し、検収を行う。そして、市は、検収後速やかに検収室において、事業者に検収
済み食材の引渡しを行う。検収を担当するのは、市の栄養士とする。
事業者は、市が行う検収業務に協力して、以下の検収準備、補助、検収室の後片づ
けを行う。なお、市は、前日までに補助に要する人数及び時間を確定し、提示する。
食材の納品形態の現状は、【添付資料 14】
「主要食材の納品形態(参考)
」を参照する。
(ア) 積みおろし、運搬、開封、数量確認、検温等の補助業務を行う。
(イ) 納品時間の目安は下表のとおりである。
〔食材等の納品時間(現時点での想定)
〕
食材
納品時間の目安
肉・ハム類
調理当日 7:30 ∼ 8:00
うずら卵
調理前日の 14:00 まで
魚・練り製品類
調理当日 7:30 ∼ 8:00
冷凍食品類(加工食品等)
調理当日 7:30 ∼ 8:00
冷凍食品類(野菜・卵等)
調理前日 13:00 ∼14:30
豆腐・油揚げ・こんにゃく類
調理当日 7:30 ∼8:00
当日納品の個包装デザート類等
調理当日 10:30 ∼ 11:30
(ゼリー・ヨーグルト・納豆等)
野菜類・果物類
※各学校へ直接配送される。
調理当日 7:30 ∼ 8:00
61
食材
納品時間の目安
調理前日 13:00 ∼ 14:00
※傷みやすい食材(もやし、えのきだけ、ト
マト、にら、いちご等)は当日納品。
調味料・乾物・缶詰・油類・添加物
調理前日の 15:00 まで
※ 前月末または月半ば等、適宜まとめて納入
米
週2∼3回
ジャム、チーズ、のり、ふりかけ等(個
調理前日の 11:00 まで
人ごとに提供するもの)
※上記の納品時間は、今後納品業者との調整等により変更が生じる場合がある。変更
があった場合には、その都度事業者に連絡する。
※原則として、前日調理は行わないこと。ただし、調理前日に納品された野菜の外葉
等を処理することは可とする。
イ 食材保管業務
検収を受けた食材は、食材ごとに消毒済みの専用容器に移し替え、各所定の冷蔵庫等
に運搬し保管する。
(3) 給食調理業務
ア 調理業務
(ア) 使用する食材等
別途市が調達した食材を使用して調理業務を行う。なお、パン、牛乳、当日納品の
個包装デザート等については、市が別途手配する納入業者が学校へ直送する。
(イ) 作業工程表及び作業動線図の作成・提出
市は、献立表及び食器・食缶・配膳器具の種別を実施月の2週間前までに事業者に
指示する。事業者は、市から献立を受領後、作業工程表、調理作業動線を作成し、調
理作業5稼働日前までに市に提出し、市の確認を得る。
(ウ) 調理衣、エプロン、履物等の管理
調理衣は汚染作業区域用と非汚染作業区域用を区別する。エプロン、履物等は、用
途別・作業別に用意し、使用後は作業区分ごとに洗浄及び消毒を行い、保管して翌日
までに乾燥させておく。
(エ) 調理業務における基本事項
a 作業工程表に基づき、手順に従って業務を行うとともに、献立をよく理解し、味、
香り、色彩及び形態等の整った給食を提供するよう努める。
b 調理室内の温度・湿度は、調理前と調理最盛期に測定する。
c 換気装置を作動させる。
d 作業中、食品の温度や機器の状態を記録する。
62
e 釜分けや配缶時の計量を正確に行う。また、配缶を行う際には、調理機器ごとに配
食された学校及び学級が特定できるようにする。
f 調理油は、排水溝に捨てず、適切に処理する。
(オ) 食材の適切な温度管理等
a 調理作業は、換気等を十分に行い、結露等がないことを確認する。
b 食材の適切な温度管理を行い、鮮度を保つ。
c 冷蔵庫及び冷凍庫の庫内温度は、冷蔵庫等の外面に表示するとともに、自動記録装
置等により常時記録する。
d 調理済食品は、適切な温度管理を行い、衛生的な取扱いに注意する。
e 調理済食品を一時保存する場合には、汚染しないよう、また、腐敗しないよう衛生
的な取扱いに注意する。
(カ) 調理設備の運転・監視
a 調理業務を行いながら、調理設備の運転・監視を行う。
b 揚げ物機、スチームコンベクションオーブン、冷蔵庫、冷凍庫等のサーモスタット
が正確に機能し、適切な温度を維持しているか、また、調理機器等のビス等が取れ
そうになっていないか、機械の油が落ちて食材に触れていないか等を定期的に点検
する。
(キ) 炊飯業務
a 白米は、調理後2時間以内に生徒が喫食できるようにする。
b 混ぜご飯は、給食センターにおいて混ぜ具材も当日調理し、白米と混ぜ合わせ、調
理後2時間以内に生徒が喫食できるようにする。
c 炊き込みご飯は、年1∼2回の実施を想定している。
d 炊飯に使用する白米(無洗米)は、入荷の順に使用する。
(ク) 下処理業務
a 予め定めたマニュアルに従って、使用する食品に応じた処置及び洗浄を行う。
b 食材洗浄用シンクの水は食材の種類毎に入れ替える。また、同一食材であっても汚
れの状態により、随時入れ替える。
c 食材洗浄用シンクの水を入れ替える際には、必要に応じて消毒を行う。
(ケ) 釜調理業務
a 加熱調理を十分行い、食材に熱を通す。
b 調理の最終段階で釜の中心温度を測定する場合は、最も熱が通りにくい食材を選び
3点以上測定し、中心部が 75℃で1分間以上(二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれ
のある食材の場合は 85∼90℃で 90 秒間以上)又はこれと同等以上の温度まで加熱
されたことを確認し、その温度と時間を記録する。
c 未加熱食材、加熱食材、カート移動の調理従事者は兼務せずそれぞれ専任とする。
(コ) 揚物、焼物、蒸し物調理業務
63
a 調理中の食材の中心温度を3点以上測定し、中心部が 75℃で1分間以上(二枚貝等
ノロウイルス汚染のおそれのある食材の場合は 85∼90℃で 90 秒間以上)又はこれ
と同等以上の温度まで加熱されたことを確認し、その温度と時間を記録する。
b 揚物調理に使用する調理油は、調理当日に揚物機に入れ、設定温度に達してから調
理を行う。なお、調理油の再使用は最大3回までとする。
(サ) 和え物等調理業務
a ボイル野菜・和え物等に使用する食材は全て、中心部が 75℃で1分間以上(二枚貝
等ノロウイルス汚染のおそれのある食材の場合は 85∼90℃で 90 秒間以上)又はこ
れと同等以上の温度まで加熱されたことを確認し、その温度と時間を記録する。
b 加熱後の食材は速やかに冷却し、保管する場合には冷蔵保管する。なお、加熱終了
時、冷却開始時及び冷却終了時の温度と時間を記録する。
c 冷蔵保管する場合は、食材を和えた後、中心温度を計り、10℃以下であることを確
認し、その温度と時間を記録する。
d 未加熱食材、加熱食材、カート移動の調理従事者は兼務せずそれぞれ専任とする。
e 食肉、卵及び魚介類を扱った従事者は、和え物調理に従事しない。
(シ) 果物等調理業務
a 食材の傷みなどを確認しながら、切裁する。
b 果物等調理業務従事者は、他の業務と兼務せず専任とする。
イ 検食・保存食業務
事業者は、検食並びに保存食(原材料、加工食品及び調理済食品)及び使用水の保
存業務を学校給食衛生管理基準に従って行う。
(ア) 検食業務
a 検食は、献立ごとに最も早く調理済となった食品で行う。
b 当日の給食について、あらかじめ責任者を定めて検食を行う。
c 給食に供されるすべての食品について検食を実施し、異常のないことを確認した上
で、検食を行った時間、検食者の意見等、検食の結果を毎回必ず記録する。なお、
異常があった場合には、直ちに市職員へ報告し、指示に従う。
d 検食終了後は、市職員の検食を受ける。
(イ) 保存食の採取及び保存方法
a 保存食は、原材料(可食部分)50g程度、調理済み食品毎に 50g程度ずつ清潔な容
器やビニール袋等に採取し、密封して専用冷凍庫に-20℃以下で2週間以上保存す
る。また、必要な記録(保存開始日、保存温度、廃棄日等)を行う。保存食を廃棄
する際には市職員の確認を受ける。
b 納入された食材の製造年月日やロットが異なる場合は、それぞれを採取して保存す
る。
64
c 釜調理済み食品は釜別に使用食材が全種類入るように清潔な状態で釜から直接採
取し、密封して保存する。また、その釜毎の配送対象校について記録する。
d 揚げ物、焼き物、蒸し物の調理済み食品は調理開始時に調理機器から直接採取し、
密封して保存する。
e 使用水について日常点検で異常を認め、又は残留塩素濃度が基準に適合しない場合
は、再検査を行うこと。再検査の結果、適合と判定し、水を使用した場合には、使
用水1リットルを−20℃以下、2週間以上保存食用の冷凍庫で保存する。
ウ 配缶・配食業務
(ア) 調理済み食品の取扱い
a 配缶する際は、配缶専用のエプロン、手袋に替える。
b 検食が終了した調理済食品については、配缶前に中心温度を計り記録する。
c 調理済食品は、高性能断熱食缶等に配缶する。
(イ) 添え物類(ジャム、チーズ等)
a 学級ごとに供するものは、配送対象校別に学級数を数えて仕分けし、コンテナ毎に
格納する。
b 個人毎に供するものは、学級別に人数を数えて仕分けをし、コンテナ毎に格納する。
なお、学校の学級数や食数の予測は、
【添付資料7】
「年度別生徒数・学級数見込み」
を参照する。
(4) 洗浄業務
事業者は、回収した食器、食缶、コンテナ等及び使用した調理設備機器等の洗浄・消
毒保管を行う。
ア 食器・食缶等洗浄・消毒保管業務
(ア) 使用した食器、食缶、コンテナ等は当日中に洗浄・消毒し保管する。分解できる調理
機器については分解して実施する。また、夏季、冬季、春季の長期休暇明けは、使用
前に洗浄と消毒を行う。ただし、消毒保管庫での保管の場合、4日間以内の休暇明け
等は、消毒のみの実施でも構わない。
(イ) 調理機器の部品、容器等は、食材を扱うシンクでは洗浄しない。
(ウ) 下処理室及び調理室では、全ての食材が搬出されるまで、調理機器、調理器具、容器
等の洗浄・消毒は行わない。
(エ) 調理機器の部品、調理器具、容器等は、床面から 60 ㎝以上の高さの置台の上に置く。
(オ) 食器容器等については、学期ごと、でんぷん、油脂、たんぱく質等の残留検査を行い、
市に報告する。なお、事業者が衛生的でないと判断するものは、市に報告し、更新に
ついて市の判断を仰ぐものとする。
65
イ 調理場内清掃洗浄業務
(ア) 調理場内の清掃は、毎日調理業務の終了後に行う。清掃洗浄業務の内容については【添
付資料 15】
「学校給食調理員衛生の手引き」等に基づき、実施し、衛生的な環境を保
つ。
(イ) 排水設備等
a グリストラップは、適切な周期・頻度にて清掃を行う。
b 除害施設は、適切な周期・頻度にて清掃を行う。
c 排水溝は、残滓成分が残らないように毎日洗浄する。
(5) 配送及び回収業務
ア 配送・回収計画作成
通常の給食開始時間及び終了時間に変更がある場合、給食提供日の2箇月前までに
市は、学校から連絡を受けた後、事業者へ指示する。この場合事業者は、それを基に、
配送開始の1箇月前までに配送・回収計画を作成し、市の確認を得る。
事業者は、給食開始時間の 30 分前までに、各学校への配送を実施し、給食終了時間
30 分程度経過後、速やかにコンテナ・食器・食缶等の回収を行う。
なお、学校の給食開始・終了時間は、【添付資料 16】
「給食開始時間及び後片付け終
了時間の想定」を参考とする。
市は、各学校から連絡を受け、学校等での行事その他の理由により、給食配送時
間・回収時間の変更が必要となった場合には、提供日の5稼働日前の正午までに事業
者に指示する。事業者はそれをもとに、配送・回収計画を作成し、市の確認を得る。
イ 配送業務
(ア) 給食センターにおける調理済食品(米飯を含む。)は、調理後2時間以内に生徒が喫
食できるようにする。また、可能な限り、煮物・焼き物、米飯等の温かい食べ物は温
かい状態で、和え物や果物等の冷えた食べ物は冷えた状態で提供できるように対応す
ること。
(イ) 学校給食衛生管理基準を遵守して配送を行う。
(ウ) 給食センターから、各学校(
【添付資料9】
「中学校一覧」参照)まで、配送車両によ
り配送し、配膳室にコンテナを収納する。事業者により配送された給食は、各配膳室
で各学校の配膳員等に引き継ぎされ、配膳室内での配膳業務は市が行う。また、配膳
室内の清掃等も市が行う。
(エ) 食物アレルギー対応食は、専用容器を使用する。各容器には、学校名、学年、学級及
び生徒氏名、献立名、除去食品名、日付をシール等により明記し、各学校の指定場所
へ配送するとともに、回収を行う。また、誤って配送することのないよう十分注意す
る。
(オ) 調理済食品等が配送途中にじんあい等によって汚染されないよう、容器及び配送車両
66
の設備の完備に努め、これらの調理済食品が調理後喫食されるまでの温度の適正な管
理及び時間の短縮に努める。
(カ) 調理済食品を配送車両へ積み込み、配送するに当たって、配送車両に汚染がなくかつ
適切であることを保証するため、使用前に点検を行う。
(キ) コンテナ、食缶等には、学校名、学年、学級名等を明記し、識別できるようにする。
(ク) 配送車から配膳室までの間に手運びの経路がある学校については、生徒等の安全性確
保や学習環境への影響の最小化に十分に配慮し、配送業務を行うこととする。
(ケ) 配送時には、各学校の配膳員等の立会いのもとに受け渡し、受領時間等を記入の上、
配膳員等の確認を受ける。
(コ) 事故等により配送に遅れが生じる場合には、速やかに市職員へ連絡する。
(サ) 各学校の配膳室等の状況については、
【添付資料 13】「受入状況に係る資料」を参考
とする。なお、配膳室については、市において整備するが、まだ設計が完了していな
いため、配膳室の位置が変更となる場合がある。また、事業者決定後、配膳室の設計・
工事の参考とするため、事業者の意見を聞く場を設ける。
(シ) 各学校の配膳室にコンテナを収納する際には、安全確保のため、以下の点を徹底する。
a 学校敷地内に配送車両を停車させる際には、エンジンを切り、車輪止めをする等、
安全確保を徹底する。
b 学校敷地内にて、配送車両から降ろしたコンテナを配膳室まで運搬する際には、生
徒等の安全確保のため、2人以上の人員で作業を行う。
ウ 回収業務
(ア) 各学校の配膳室でコンテナごと回収し、配送車両に積み込んで、給食センターに戻す。
(イ) 回収は、各学校の給食終了時間 30 分程度経過後を目途に行う。
(ウ) 配膳室から配送車までの間に手運びの経路がある学校については、生徒等の安全性確
保や学習環境への影響の最小化に十分に配慮し回収業務を行うこととする。
(エ) 各学校の配膳室からコンテナを回収する際には、安全確保のため、以下の点を徹底す
る。
a 学校敷地内に配送車両を停車させる際には、エンジンを切り、車輪止めをする等、
安全確保を徹底する。
b 学校敷地内にて、コンテナを配送車両まで運搬する際には、生徒等の安全確保のた
め、2人以上の人員で作業を行う。
(オ) 各学校へ直接納品された食品(パン、牛乳、当日納品の個包装デザート等)の残量記
録票を各学校の配膳員から受け取り、給食センターの市職員へ渡す。
(カ) 学校で感染症(ノロウイルス等)が発生した場合は、最後にコンテナを回収する等配
慮し、柔軟な対応をとる。
(キ) 配送回収員は運転日報を作成し、常備する。
67
(6) 残渣等処理業務
事業者の、残渣等の扱いは以下のとおりとする。
ア 残量調査
各学校から回収された食べ残し等については、給食実施日の毎日、学級ごと、献立
の種類ごと(混ざっている場合はそのままでも可)に計量及び記録を行い、その結果を
まとめて、翌日までに市へ報告する。
参考までに、給食残食量等の想定を、【添付資料 17】
「給食残食量等(想定)
」に示す。
イ 業務範囲
事業者は、次に示す市が取り扱う残渣等以外の廃棄物を、適正な分別により減量、
再資源化等を行った上で、収集運搬・処理する。
なお、市が取り扱う残渣等については、給食センターの残渣保管室まで事業者が運
搬し、臭気等が外部に出ないよう、適切に保管する。また、ディスポーザーを使用す
る場合には【添付資料 18】
「ディスポーザーの取扱いに関する要綱」を参照し、システ
ムの設置を計画するにあたっては、川崎市上下水道局の下水道(管理)事務所又は下水
道管路課維持管理担当と協議の上、水質環境に十分配慮する。
【市が取り扱う残渣等】
(ア) 事業者が行う調理等に伴い発生する残渣の処理。
(イ) 生徒等の食べ残しに伴う残渣の処理。
(ウ) 市が給食センターに搬入した食材の容器等の収集運搬・処理
(エ) 対象となる廃棄物は、給食センターにおいて市が指定する業者が引き取りを行う
ものとする。廃棄物の引き取りは、生ごみ・一般ごみは給食センター稼働日(た
だし受入施設休場日は除く。
)の毎日、ダンボール等は適宜を予定している。
(オ) 直送品に関する残渣・廃棄物の処理
ウ 残渣の循環活用について
市が処理することとしている残渣等について、事業期間中にわたり、その活用が確
実に担保できることを条件として、事業者の提案により廃棄物とせず有機循環させる
ことは可能とする。
なお、この場合、当該残渣等は、非汚染作業区域に持ち込まないことに留意すると
ともに、必ず計量及び記録を行う。また、費用負担は事業者とする。
エ 廃油処理等
給食センターで排出される廃油については、市でリサイクルするため、事業者は廃
油庫に適切に保管する。
(7) 献立作成支援業務
事業者は、市が作成した献立原案について、適宜助言を行う。また、献立原案作成(食
物アレルギー対応食を含む。
)に当たり、新しい食材、メニュー、調理方法等についての
支援・提案を行う。
68
【市の献立作成の流れ】
・年間献立として、市の栄養士が夏季休業中に次年度1年間分の献立原案を作成する。
・年間献立原案をもとに、各月に則した調整を行い、(仮)献立決定委員会(学校長、
給食主任、栄養士、所長等で構成予定)において予定献立を決定する。
(仮)献立決
定委員会の開催回数・開催時期は未定であるが、予定献立は実施月の2箇月前まで
には決定する予定である。
(8) 食育支援業務
市が考える食育推進の取組について、以下のとおり示す。事業者は、その取組みにつ
いて理解し、より充実するよう支援を行う。
ア 多様な献立の提供
市が取り組み、作成する以下の様々な献立について、市への情報提供や調理業務の
工夫等による支援を行う。
(ア) 行事食等
地域の産物や旬の素材を使うとともに、行事食等を取り入れることで、自然の恵みや
四季の変化を楽しむ心を育てる。
(ひなまつり、七夕、お月見、食育月間、歯と口の健康週間、学校給食週間、入学祝い、
卒業記念等)
(イ) 和食の献立
各地の地域に根差した多様な料理を知り、伝統的な日本の食文化にふれることで、和
食の良さや食文化を大切にする心を育てる。
(ウ) 市内産・県内産の食材を活用した献立
市内・県内で生産される野菜や果物を知るとともに、農業や食物の流通等を学び、自
然の恵みや食に携わる人への感謝の気持ちを養う。
(エ) リクエスト給食
献立内容の充実や給食への興味・関心をを高めることを目的として、生徒からのリク
エスト給食を実施する。市は、中学校において事前に配布・回収した調査票に基づき、
献立を作成し、提供する。
(オ) 企業連携献立の提供等
市内企業等と連携し、企業独自の献立の提供や出張授業等、企業の専門的なノウハウ
を生かした食育を実施し、食育への関心を高める。
イ 試食会対応
保護者やマイコンシティ立地企業等の試食会について協力を行う。
(ア)本施設(MC 会議室を含む)で実施する場合は、調理、配膳、洗浄までの一連の業務及
び会場設営を行う。
(イ)配送対象校で実施する場合は、調理、配送、回収、洗浄までの一連の業務を行う。
69
(ウ)要請があれば、試食会等に立会い、必要な説明や質疑応答などを行う。
ウ 実習等対応
事業者は、市からの依頼があった場合には、栄養士実習及び中学生の職業体験(年
2回程度各3∼10 日間程度)等について、市の支援を行う。
(9) その他運営業務に関する特記事項
ア 給食数
(ア) 給食数の調整
a 給食センターにおける提供食数は、1日当たり最大 6,000 食とし、献立は原則1種
類とする。
b 市は、当該月の前月の 15 日(休日の場合は、その翌日)までに、各学校からの連
絡をまとめ、生徒の転出入、教職員用給食、試食用給食、学校行事の開催等を踏ま
えた上で、その月の予定給食数を事業者に提示する。予定給食数に変更がある場合
は、(オ)に示す場合に従うものとする。
なお、給食数(想定)及び献立(想定)については、
【添付資料7】
「年度別生徒数・
学級数見込み」
、
【添付資料 19】
「年度別生徒数(教職員数)
・学級数推移等」
【添付
資料 20】
「献立(想定)
」を参照する。
(イ) 市職員及び業務従事者の給食
a 市職員が食する給食については、事業者が準備し、市職員用事務室に運搬する。
b 業務従事者が食する給食については、事業者が準備・配膳する。なお、喫食の場に
ついては事業者提案とする。
c 業務従事者については、食物アレルギー等、やむを得ない事情により給食を喫食で
きない場合を除いて給食を喫食し、喫食した分の給食費は事業者がまとめて徴収し、
市に納入するものとする。
(ウ) 給食実施予定回数(想定)
今後、各学校との調整の中で変動する可能性もあるが、給食実施予定回数の現時点
の想定は以下のとおりである。
また、川崎市では各学校において教育課程の編成に違いがあるため、給食実施日は
必ず全ての対象校へ給食を提供するわけではなく、一部学校のみへの給食提供となる
日もあることに留意すること。
年
度
給食実施予定回数
平成 29 年度
68 回
平成 30 年度
187 回
(エ) 給食提供が不要な場合
a 長期休暇中
70
学校が長期休暇中は、給食の提供は不要とする。各学校によって休みの期間は異な
るが、参考として平成 26 年度の中学校における休みの期間の一例を下表に示す。
配送先
中学校
夏休み
冬休み
春休み
7月 22 日
12 月 24 日
3月 25 日
∼8月 26 日
∼1月7日
∼4月5日
b 学校行事開催時
学校において行事などが開催される場合には、給食の提供は不要とする。市は、そ
の月の予定給食数を当該月の前月の 15 日(休日の場合はその翌日)までに事業者に
指示する。
c 緊急休校
a 及び b 以外の事由により、学校が休校することに決定した場合、給食の提供は不
要とする。この場合、市は、各学校からの連絡を取りまとめ、提供日の前日の 11 時
(休日の場合は、その前日)までに事業者に指示する。
また、神奈川県のいずれかの市町村等に「暴風警報」及び「暴風雪警報」が午前6
時の時点で発表継続中の場合は、全校休校となるため、給食の提供は不要となる。
なお、これらの場合、以降の献立を変更することがある。
(オ) 変更の対応が必要な場合
a 学校行事開催時
市は、各学校からの連絡を受け、行事などの開催により、予定給食数の変更が必要
となった場合には、提供日の5稼働日前の正午までに事業者に指示する。
b 学級閉鎖・学年閉鎖
市は、各学校からの連絡を受け、学級閉鎖・学年閉鎖により、予定給食数の変更が
必要となった場合には、提供日の前日の午前 11 時(休日の場合は、その前日)まで
に事業者に指示する。
c 個人の変更(転出、転入、長期欠席等)
市は、各学校からの連絡を受け、転出、転入、長期欠席等により、予定給食数の変
更が必要となった場合には、提供日の2稼働日前の正午までに事業者に人数の変更を
連絡する。
イ 食物アレルギー対応食の提供
(ア) 市の業務範囲
a 対象生徒の決定は、市が行う。
b 食材調達業務、食材検収業務及び配膳業務は市が行う。
(イ) 事業者の業務範囲
a 食物アレルギー対応食の提供を行う生徒の人数は、市より事業者に献立表にて連絡
する。
71
b 食物アレルギー対応食を最大1日 60 食程度提供可能な体制を見込むこと。
c 事業者は、食物アレルギー対応食の業務マニュアルを用い、市が作成する食物アレ
ルギー対応食の献立に従い、アレルギー対応調理室において、除去すべき原因食品
が混入しないよう調理を行う。中心温度管理等衛生管理は、その他の調理業務と同
様に行う。
d 食物アレルギー対応食については、開業当初は除去食を基本とするが、将来的に代
替食を行う可能性がある。代替食の実施に当たっては事業者と協議の上、詳細を決
定する。対応については、
【添付資料 21】
「食物アレルギー対応について(想定)
」
を参照すること。
e 通常食の食材や調理及び配缶作業の動線に十分留意し、除去すべき原因食品が混入
しないよう調理する。
f 事業者は、市が調達する食物アレルギー対応食専用容器に、学校名、学年、学級、
生徒氏名、除去食品名を表示し、各学校の配膳室へ配送するとともに、回収を行う。
配送に当たっては通常の給食と同等の温度管理等を実施する。また、誤って配送す
ることのないよう十分注意する。
g 食物アレルギー対応食調理責任者は、市の要請がある場合に、学校と生徒及び保護
者との面談時に同席する。
h 食物アレルギー対応食対象生徒や除去すべき原因食品等は、市が以下のとおり決定
し、事業者に指示する。
(ウ) 食物アレルギー対応食対象生徒の決定基準
市は、保護者から提出された食物アレルギー対応申請書を確認し、対応が必要と認
定された生徒に食物アレルギー対応食の提供を行う。
(エ) 除去対象食品
原則として、食物アレルギーへの対応として市が除去の対象とする食品は、食物ア
レルギー物質を含む食品に関する表示が義務づけられている特定原材料である卵・
乳・小麦・落花生・えび・かに・そばの7品目とする。なお、そば、落花生は食材と
して使用しない予定である。
a 食物アレルギーの除去食の種類ごとに保存食を採取し、
「(3)イ 検食及び保存食等
の保存」の規定に従って保存する。
ウ 食べる機能に配慮した食事の提供
将来的に、必要が生じた場合、食べる機能に障害がある子どもへの配慮として、個
人の摂食機能の発達状況に応じた食形態の給食の提供を本施設を活用し行う。食べる
機能に配慮した食事の提供について、学校を通じて保護者から申請があった場合は、
学校、保護者等と具体的な提供方法等について協議の上、実施を決定する。
食べる機能に配慮した食事への対応は【添付資料 22】
「食べる機能に配慮した食事の
72
提供について(想定)
」の区分を予定している。
食べる機能に配慮した食事の提供に必要な備品の調達、運営費の増加等は市が負担す
るが、事業者は提供が決まった場合には市の指示に基づき、対応する。なお食べる機能
に配慮した食事への対応に必要な調理備品の調達、食器、配送・配膳の方法、運営体制
等の詳細については必要が生じた時点で、事業者と市で協議し、決定する。
エ 衛生管理業務
(ア) 衛生管理体制の整備
事業者は、衛生管理体制の整備に当たっては、衛生管理の徹底を図るための適正な
人員を配置し、あらかじめ年間運営業務計画書を作成し、市の確認を得てから実施す
る。なお、実施した整備の結果については、市へ報告する。
a 事業者による衛生管理体制
(a) 食品衛生責任者(衛生管理責任者)は、給食について常に注意を払うとともに、
従業員等に対し、衛生管理の徹底を図るよう注意を促し、給食の安全な実施に配
慮する。
(b) 食品衛生責任者(衛生管理責任者)は、給食センターの日常点検の結果、改善に
時間を要する事態が生じた場合、必要な応急処置を講じるとともに、計画的に改
善を行う。
(c) 食品衛生責任者(衛生管理責任者)は、従業員等の指導・助言が円滑に実施され
るよう、従業員等との意思疎通に配慮する。
b 従業員等の健康管理
事業者は、以下の検診等を実施し、従業員等の健康管理の徹底を期すこと。なお、
検査結果については、市に報告するとともに、異常等が認められた者又はその疑いの
ある者を調理作業に従事させない。
(a) 調理作業前に、従業員等の健康状態を確認する。
(b) 健康診断は、年1回以上実施する。
(c) 検便は、長期休暇中も含め、月2回以上実施する(赤痢、サルモネラ、腸管出血
性大腸菌O157、その他必要な細菌等についての検査を含む。)。
(d) 毎年 10 月から3月までの期間内にノロウイルスの検査を行う。検査方法は、簡
易検査とし、期間中は毎月1回(計6回)実施する。ただし、検査結果が陽性と
なった者が調理業務に従事するには高感度の検査で陰性を確認することが必要
である。なお、ノロウイルスを原因とする感染性疾患による症状と診断された学
校給食従事者は、高感度の検便検査においてノロウイルスを保有していないこと
が確認されるまでの間、食品に直接触れる調理作業を控えさせるなど適切な処置
をとること。
c 従業員等の研修
73
事業者は、従業員等の衛生意識の高揚を図るため、従業員等に対する衛生管理に関
する研修の機会を積極的に設ける。その際、食中毒防止のための基礎的知識と日常業
務に直結した衛生管理の研修を行い、全員が等しく受講できるようにする。
(イ) 定期、臨時及び日常の衛生検査業務
事業者は、給食センターにおける定期衛生検査、臨時衛生検査及び日常衛生検査(以
下「定期等衛生検査」という。
)を実施する。
定期等衛生検査の実施に当たっては、学校給食衛生管理基準に準拠した運営業務仕
様書及び年間運営業務計画書を作成し、市の確認を受けてから実施する。なお、衛生
管理の手法としては、HACCPの衛生管理の概念を基礎とし、給食センターの運営
に関する業務に対応したマニュアルに基づいて実施することとし、実施した結果につ
いては市へ報告する。
(ウ) 建物内部及び外周部の衛生管理
a 鳥類、鼠及び衛生害虫の侵入防止策を計画し、その効果をモニタリングする。
b 定期的に専門業者による鼠、ハエ、ゴキブリ等衛生害虫等の駆除を行う。
オ 訓練の実施
(ア) 危機管理訓練
事業者は、異物混入やノロウイルス発生等への対応について、市と合同で年1回、
危機管理訓練を実施する。実施に当たっては、実施計画書を市に提出し、確認を得
る。
(イ) 災害時対応訓練
災害時の対応について、危機管理マニュアルに必要事項を規定し、市の確認を得る
とともに、その訓練を市と協力して年1回以上実施する。
カ 白衣等の洗濯
事業者は、市職員の白衣等(毎日5人分程度)についても、給食センター内で洗濯を
行う。
キ 市が実施する運営業務
市は、以下の運営業務を行い、平日については調理業務を行わない日も給食センタ
ーに勤務する。
(ア) 献立作成・栄養管理業務
(イ) 衛生管理業務
(ウ) 食材調達業務
(エ) 食材検収業務
(オ) 食育業務
(カ) 食数調整業務
74
(キ) 配膳業務
(ク) 広報業務
(ケ) 給食費の徴収管理業務
(コ) 配送校の調整業務
(サ) (仮称)マイコンシティセンターの運営
ク セルフモニタリングの実施
(ア) 事業者は、業務サービス水準を維持改善するよう、セルフモニタリングを実施する。
(イ) 要求水準の各項目に対応して、サービスが要求水準に合致しているかを確認する基準
を作成する。また、すべての基準は、合致しているか否かで判断できるよう設定する。
(ウ) 基準ごとにモニタリングを行う頻度及び方法を設定する。
(エ) 要求水準書に規定されている内容、及び市が実施するモニタリングとの連携に十分配
慮して、セルフモニタリングの頻度、方法等を提案する。セルフモニタリングの内容
は、協議の上設定する。
(オ) サービス提供状況の報告
事業者は、四半期ごとに市にセルフモニタリングの結果について、モニタリング報
告書を提出し報告する。モニタリング報告には、以下の内容を記載する。
a 市と合意し実施したモニタリングの状況
b セルフモニタリングを行った結果、発見した事項
c 要求水準の未達が発生した場合の当該事象の内容、発生期間及び対応状況
d 要求水準の未達により影響を受けた機能
e 要求水準の未達が発生した場合の今後の業務プロセスの改善方策
ケ 各種申請等
食品衛生法第 52 条による営業許可等、給食センターの運営に関する業務を実施する
上で必要となる関係官庁への許認可申請、届出等は、事業者の経費負担で実施する。
また、市からの給食センター等に対する調査、照会等についても協力する。
なお、市の指示に従い、許認可申請等の写しを開業まで(更新した場合は、更新後1
箇月以内)に市に提出する。
コ 市の行事等への協力
本施設が運営していない日及び時間帯において、市が行事等を実施するため、事業
者に要請した場合、敷地内駐車スペース等を市が利用することについて、協力する。
サ 災害時の対応
事業者は災害等が発生した場合、施設設備の使用及び調理人員の提供等について、
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市に協力する。
協力の具体的内容については、事業者決定後、事業者と市で協議する。
シ 対象学校以外への給食の提供
将来的に、対象としている学校以外への給食の提供の必要が生じた場合、その対応
について、事業者は市と協議する。
ス 市内他の給食センターとの連携
市内での公平なサービスの提供、情報・知見の共有による効率的な事業実施を目的
に、本事業の事業者、(仮称)川崎市南部学校給食センターの事業者、(仮称)川崎市
中部学校給食センターの事業者、市で定期的に協議会を実施する。協議会の実施頻度
は年3回を予定している。
事業者は、協議会に出席するとともに、市と協議の上、資料の提出、会場設営の支援
などを行い、協議会の運営に協力する。
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6 添付書類一覧
【添付資料1】
「用地計画図」
【添付資料2】
「上水道管路情報資料」
【添付資料3】
「川崎市公共下水道台帳平面図」
【添付資料4】
「ガス導管図」
【添付資料5】
「川崎市建築基準法道路種別」
【添付資料6】
「地質調査資料」
【添付資料6−2】
「地質調査資料(平成 26 年度調査結果)
」
【添付資料7】
「年度別生徒数・学級数見込み」
【添付資料8】
「防災備蓄倉庫関係資料」
【添付資料9】
「中学校一覧」
【添付資料 10】
「市建築物における環境配慮標準」
【添付資料 11】
「コンテナ及び配送車両(想定)
」
【添付資料 12】
「食器食缶等仕様一覧表(想定)
」
【添付資料 13】
「受入状況に係る資料」
【添付資料 14】
「主要食材の納品形態(参考)
」
【添付資料 15】
「学校給食調理員衛生の手引」
【添付資料 16】
「給食開始時間及び後片付け終了時間の想定」
【添付資料 17】
「給食残食量等(想定)
」
【添付資料 18】
「ディスポーザーの取扱いに関する要綱」
【添付資料 19】
「年度別生徒数(教職員数)
・学級数推移等」
【添付資料 20】
「献立(想定)
」
【添付資料 21】
「食物アレルギー対応について(想定)
」
【添付資料 22】
「食べる機能に配慮した食事の提供について(想定)
」
【添付資料 23】
「粟木マイコン地区地区計画」
【添付資料 24】
「マイコンシティ連絡所移転
工事設計図等」
【添付資料 25】
「マイコン地区・南黒川地区地区計画に基づく建築物等の用途等に関する指
導基準」
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