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Title Winchester MS.とCaxton版のLe Morte Darthur : その言語的な 比較(第一部) Author(s) 中尾, 祐治 Citation [岐阜大学教養部研究報告] vol.[2] p.[59]-[70] Issue Date 1966 Rights Version 岐阜大学教養部 (Faculty of General Education, Gifu University) URL http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/handle/123456789/45953 ※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。 59 W inchester M S. と Caxtoh 版 の £ 白 吻 油 刀 ・r㎡ /2y - そ の言語的な比較 ( 第一部) 中 尾 祐 § 1. 丿治 序 ・ク 二 Caxton 版 の Le Mo吋e Dar臨μ『 ( 1485) と , そ れ と ほぼ 同時代の W inchester MS. の間に は, 著 し い相違のみ られ る Bk V を 除 いた 他の部分 に 乱 vocabullary, spemng, morphology, syntax, style等の面で 色 々な差違が認め られ る。 本稿は, マ ロ リ ー文法記述のた め, 両者を 比較 し なが ら読んだ際, あ る。 つ いで に取材 し て お いた両 者の異 同に関す る材料 を整理 し た も ので ¥ ,1 Caxton拓 POlyCyO㎡CO71( 1482) の Epilogueで , 二 ‥…・J W imam Caxton……somwhat haue ch乱 n面 d the rude and old englissh/ that is to wete certayn Wordes/ wh祐h 毎 these dayes be neither vsed ne vnderstanden ( Crotch , p. 68) と述べ て い る こ とか ら も分 る よ う に, 彼は 自己の出版す る書物に改訂 を 加え る習慣 で あ った こ と が想像 さ れ る。 従 っ て , マ ロ リ ーの作品の Caxton版 の中で , 何度 も く り返 さ れ る W inchester MS. と の相違は, 恐 ら く Caxton 自身の改訂 に よ る も ので , 当時既に obsolete と な っ て いた 語彙や表現を , Caxtonが modernizeし た り, 他の地方方言形 を ロ ン ド ン英語 に書 き換 えた り, そ の他 Caxton 自身の好 みに 合致す る よ う に改訂 を 加えた も ので あ ろ う。 勿 論す べ て の variant reading を Caxton の責 任 に 帰す こ と は 出来 な いよ 二つ の versionを 比較 す る と , Bk V の よ う な大規模な 改訂が Caxton 版 に は加え られて い る こ と や, Bk V以 外の個所で 七随所に意識的な言 き換 えがな さ れて い る こ と か ら , これ らが Caxtonに よ る も の と推定 さ れ, それだ け W inchester MS. の方が マ ロ リーの原作に忠実で あ る と考え ら れ て い る 。 し か し W inchester M S. も original な も の で は な い し , 又 Caxton が 印 刷 の 際 使 用 し た MS.で あ る と い う よ う に, Caxton版 と 直接的関係 に あ る ので はな く , 両 version は 二 つ の 別のpredecessor か ら下 った 従兄弟の如 き関係にあ るか ら , そ の間に生 じ た , Caxton と は無 ■ ¦ ! ・ - I 関係 な , 無意識的な 単な る scribal slips と 考え られ る異 同 も存在す るわ けで あ る。 特に 何度 も く り返 さ れ る ので はな く 孤立 し た 両 者 の相違 はそ う し た 種 類 の も ので あ ろ う。 Caχton は 石7砂ゐ s ( 1490) の Prologueで , , And certaynly our langage now vsed varyeth ferre from that. w ねiche w as vsed an d spoken w han l w as borne/ F gr w e englysshe men / ben borne vnder the domynacyon of the m one. w hiche is neuer stedfaste / but euer w auerynge/ w exynge one season / and w aneth & dyscreaseth 卯 other season / A nd that comyn englysshe that is spoken in one shyre varyeth from a nother. (Crotch, p. 106) と 述べ, M. E. と Mod. E. の推移期で あ る 当時 の英語の混乱 し た状態を 語 って いる 。 そ し て これにす ぐ引続 き , そ 0 一例 と し て らぽ の複数形につ いて , 次 のよ う に説 明七 て い る。 ln so moche thatj n my dayes happened that certayn marchauntes werein a shippein tamyse for to haue sayled ouer the see:into=3eland/ and for lacke of wynde thei taryed atte forlond. and w ente to lande for .to refreshe them A nd one of theym 11 60 中 尾 祐 治 named shef felde a m ercer cam in to an how s and axed for m ete. and specyally he axyd after eggys A nd the good w yf answ erde. that she coude speke no frenshe. A nd the marchaunt w as angry. for he also coude speke no frenshe. but w old haue hadde egges/ andshevnderstode hym not/ andthenneatlasteanother saydthathewolde have eyren / then the good w yf sayd that she vnderstod hym w el / L oo w hat sholde a man in thyse dayes now wryte. egges or ey印n/ certaynly it is harde to playse euery man / by cause of dyuersite & chaunge of languageプ ( Crotch, p. 108) Caxton が語 る eg即 s と eyye?1 の例が示す よ 引 こ, 当時 は生存競走 の勝者 と し て 今 日迄 生 き 残 った 語法や, 今 日で は歴史の過程にお いて 消え去 った 語法等が, 互 いに共存 し , 又抗争 し て いた 混乱期で あ っ た。 先 に触れた よ う に, 両 version の異 同に は Caxton に よ る と 考え ら れ る も のや, Caxton に無関係な 色 々な要素が含 まれ る が, そ れ ら を 整理 し て み る こ と に よ っ て , Caxton の語 法上の好みや, 15世紀後半の 英語の混乱 し た状態 を具体的に 把握す る手掛 りの一 つ と な ろ う。 以下 は こ の よ う な 目的で Bk l か ら Bk VⅢ迄 の両 version の異 同を 整 理 し た も ので あ る。 但 し Bk V は 両 者 が parrallel し て いな いか ら , 別 に改 め て 考察 す る必要 があ り, こ こで は除外す る。 以下引用テ ク ス トは W inchester MS. に基ず く Vinaver の版 , Vinaver, E. ( ed.) , The IForks of Sir Tllom(1s M d o; y, 0 xford Standard A uthors, 1954 ( 以 下 W と 略 ) , と Som m er, H . 0 skar ( ed.) , む y陥 心 7) xr漬r 勿 & r ty zθ,7xα5 訂仙,ry: n e θ哨面 ㎡ £ぷ面 αザ F g/& ,7,7xa てx四 x zθ z £, 呵 g心 αx z瓦うroん㎡ ox xα祠 GZossα Γ y, 3 vols., London, 1889- 1891 ( 以下 Cx と略) であ る。 § 2. 十 名 詞 の 複 数 形 (1) 複数形 と し て の horse と hoyses, fk柚g と 指加ges. は短母音十二個以上の子音) を 含む中性名詞は, 0 . E、hors の属す る , 長母音 (又 複数形の主格 ・ 対格が単数形のそれ と 同一 で あ り, 従 っ て 0 . E. hOyS の dedension は sing. nom。 acc・, 110yS, pl. nom., acc・, hOyS で 一 - あ っ た 。 これ と 同種 の declension に 属す る も ので sceaj) 4sheep, & の。 wild beast は今 日で も 単数 ・ 複数 同形で sk ゆ , & e『 で あ る 拓, hoyse は マ ロ リ ーの 時 代に は pl. 加ys6 も既 に 使 用 さ れて お り, 次の よ う な 異 同が見 られ る。 a) W horses ( hOySyS) でCχhOyS の場合 : ① W for they com with an hondredhorses 131/2 (Cx for they cam with an C 加 rs 157/ 14) , ② W T han eythir lettetheirehOySyS renne as faste as they myght 25/ 6 ( Cx thenne eyther bataiII lete their hors Tenne as fast as they m yghte 57/ 21) . b) W hoyse で Cχhoyses の場 合 : ① W their 加 a t myght ren 230/ 17 (Cx theyr hoyses m yght renne 330/ 20) , ② W he w oll sle all knyghtes hoyse 335/ 37 ( Cx he wold slee alle knyghtes hoyses 333/ 28) , ③ W he founde the tracke of m any hoyse 329/ 18 ( Cx he fond the trak of many hoyses 327/21) 。 0 . E. :p加g も 加 だ と 同 じ declension に属す る 中性名詞で あ っ た が, マ ロ リ ーの頃 に は pl. 哉加即 s も 使用 さ れて いた 。 W 示 指緬ges で Cx は 伍緬ge : W sche had lerned of hym all m aner of 治 却 部 s 91/ 3 1 (2) cMldyen と C hildiy. ( Cx she had lerned of hym al m aner 活 即 辞 118/ 3 1) 。 0 . E. C ild ゛child の pl. nom・, acc・, Childy11 に 由来す る C扇ld加 と , pl. CMIぷy に 更 に weak declension の複数形語尾 一 回 を 附加 し た double plural と が相 用 い られて いた。 W 拓 Childiy (C hyld17) で Cx は dlildre?1 : ① W C hildiず。278/ ] 2 (Cx 必 z° /& a 275/ 10) , ② W chyldir 278/ 36 ( Cx ckyldye?1 275/ 34) 。 12 W inchester M S. と Caxton 版 の か が 。rxe 加 r£/, 。 (3) 61 数 詞 十yeye ど 数詞 十洋々s。 数 詞 に 伴 っ て 用 い ら れた 0 . E. の gen. pl. (e. 9. twent塘 如ara) に 由来す る 洋々 と , 新 し い yeres と が共に現われ る。 異 同の見 られ る のは W が yeye で Cx は μ g s の場合で あ る。 ① W the ayge of eyghtene 叩g 280/ U (Cx the age of xviij yeyes 277/ 15) , ② W this tw elve μ w 182/ 16 ( Cx these xij yeyes 185/22) , ③④ W seven ヌ g 278/4, 279/28 ( Cx seuen yeyes 275/2, 276/25) 。 § 3. I. 属 格 The s`less genitive・ (1) Sibilantで 終 る名詞 の場合, 又 は次の語が sibilantで 始 ま る場合に , sibilant の連続 を 避 け る た めの assimilation の結果, s-ending は し ば し ば省略 さ れ る。 こ のた め属格語尾 -sを と る場 合 と の間に次の よ う な 異 同が生 じ る (cf. W yld, pp. 316- 318) 。 a) W が φで Cx が sの場合 : ① W hewas Uther Pelldragoll son 71/7 (Cx he was Vther 徊 ?ldyag071s sone 100/4) . b) W が sで Cx が φの場 合 : ① W Accalolls swerde 103/29 (Cχ ACCOlOll Swerd 130/ 12) , ② W syr Tり slyαmes spere 325/33 (Cx sire Tγ islγ am spere 323/27) 。 (2) 近親関係 を表わす 0 . E. の r declension に 属す る名詞 は, 元来 属格に -sを と ら な か っ た が, マ ロ リ ーの頃 は sの現われ る場合 も 多 く な っ て いた か ら, 次の よ う な異 同が生 じ る。 尚次 に示 し た 例文で , これ ら の名詞 が sibilant で 始 ま る語に続 き, (1)で示 し た haplology の 現象 と重複す る も の も あ る。 a) W が φで Cx が sの 場合 : ① W his szsだ -son 122/30 [ Cx his s11sleys sone ]。48/34) . b) W が sで Cx が φの 場合 : ① W we be SfStyyS chyldyrn unto my lorde sir L auncelot de L ake 302/ 12 ( Cx w e be sysfey children vnto m y lord sir L aijcelot du lake 299/38, ② W his sistyrs son 123/29 (Cx his sysかr sone 149/35) 。 (3) 次の例は属格 と 意識 されて いた か, 主格の attributive use と 意識 さ れて いた かの 相違 と 考 え られ よ う。 a) W が φで Cx が sの場合 : ① W at every 1)o ylyon dore 198/37 (Cx at euery j) aw liom dore 202/ 7) , ② W the sj)eye-hede 287/ 10 ( Cx the s♪eγes hede 284/27) . b) W が sで Cx が φの場合 : ① W a depe 犯elles syde 101/25 (Cx a depe 犯㎡le syde 128/ 6) , (4) ② W a lyty11 勿 yZs syde 268/ 20 ( Cx a lytel 勿 //ゴ syde 268/ 4) 。 lndependent Genitiveの s ending が予期 さ れ る のに, それ が現われな いた め, Baldwin ( p. 5) に よ っ で unexplained cases の一つ に挙げ られて い る Cx の文例の W に おけ る対応 個所 で は, s ending が附加 さ れて い る。 W が s, Cx が φの場 合 : W This helme is sir Gαyd hiS of Orkeney 262/ 21 ( Cx T his helme is syr gayetk of Orkeney 262/ 25) . H. jE Xzs-Genitive. 属格語尾の代わ りに, /冶 ( 加 r, Xy z必・, etc.) を つ げて 属格の意を示す いわゆ る 垣S-genitive は, Kellner (p. xxxvi) に よれば Caxton の言語習慣で はきわめて まれで あ っ た。 し か し W で はし ば し ば使用 さ れて お り, Caxton はそ れ を 避け る よ う に し た と 思われ る。 a) W 拓hiS噌enitive で Cx が屈 折に よ る Gαg 砂 w s ending の場合 : ① for my lorde sir 肩 s sake 192/ 28 ( Cx for my lord sir 即 z凹 y77s sake 195/ 33) , PeycilJaμ his syster 62/ 11 ( Cx syre Peycy11αlis syster 91/ 28) , ③ W 13 ② W sir sχ ΥB la琲oBye M s 62 中 尾 祐 治 knyghthode 310/ 22 ( Cx sym B la琲 oys knyghthode 308/ H ) , ④ W sir L am erokc his horse felle to the erthe 325/ 34 ( Cx syr L (ml orαks hors felle to the erthe 323/ 28) , ⑤ W he yode streyte unto sir 1αmlceloHc 垣s chambir 187/ 6 (CX he yode streyte vnto syr lalm cj oI s cham ber 19 0/ 17 , ⑥ W sir 1 αg E回 加 yzな L αm oyaks 1yf 330/ 6) 。 b) lyf f 3 32/ 6 ( Cx ‥ sire y W がy zzs-genitiveで Cxが s-less genitiveの場合 : ① W And Cla14das扇s knyghtes brake theire spearis 15/ 30 ( Cx A nd CIα11das knyghtes brack their speres 48/ 18) , ② W we shaH … … w ithstonde the kynge CXalldas M s malice 31/ 20 (Cx ・‥・・・ withstande the kynge Clandas malyce 63/ 25) , ③ W sX r Bり n syre Bり all de lys加 oyse sheld 196/ 3) , ④ W de L ys鋤 loyse his shylde 192/ 33 胎 71F ( Cx B agdem agRs his party 188/ 6 ( Cx 匍?lg Bag& mαg14s party 191/ 16) , ⑤ W by kynge Bc m alld Boys Ms c叩 nceile 20/ 14 ( Cx by 胎ng Ban のld Boys counce11152/33) 。上記①- ⑤ と 異な り, 次例⑥ の Cx はsibilant と 無 関係で あ る が, s-less genitive どな っ て い る。 尚 ⑤ の W 拓 仇e行 で な く k Sで あ る こ と に注意 し た い。 調査範囲 内で は yz心 以外 は 現 われ な い。 ⑥ < W卜And kynge Pellam was nyghe oI Jose皿 his kynne 65/ 1 ( Cx and kynge Pellam w as nyghe oI lOSC♪h kynne 94/ 11) 。 c) し W が /広 一 genitiveで Cx は他の表現 の場 合 : W sir Blamour de Ganys, sir 召かo& り s his brother 307/ 19 、( Cx sir B lam or de ganys broder .ご to sir B leoberys 305/ 8) . d) 関係代名詞 の所有格の場合 : W Ys there nat a knyght in thys courte 加MCk hiS name ys rGarlon」 ? 63/ 13 (Cx is ther not a knyghte in this cgurt =抑hOS name is Garlon 92/ 29) 。 Ⅲ. Genitive of Groups. 全体 と し て 一個の概念 を表わす 語群が/ 属格 と な っ て名詞 の head-word に接続す る 場合, M od. E . で は 語 群 の 最 後 の 語 だ け に s を つ け る group-genitive の 用 法 が 確 立 し て い る 。 か し それ が確立す る迄 の歴 史的 段階に おいて は, 語群の種類 に 応 じ て , し モ の語群の 各語 と head-word と の語順関係や, 語群の各語の属格語尾の有無に よ っ て , 種 々の typeの も のが存 在 し て いた。 Jespersen ( M ンE. G., VI, pp. 281- 302, Chapters√pp. 加 ヤ一 一336) は こ の語群 を, 4. 1. Secondary and Primary, W ord w ithダA dverb A dded, 2. W otds in A pposition, 5 . Coordinate W ords, 3. Prepositional Groups, 6 . Clause の 六 種 に 分 げ て い る が 例え ば 2 の場合で , 同格語群が title と personal nameか ら 成 る 場合/ 0 . E. で は 同 格の 語 群のそ れぞれ各語が通常格語尾を 持 ち , 語順につ いて特 に著 し い のは head-wordに よ っ て 同 格語 群が 前後に 分離 さ れ る Ekwall の いわ ゆ る split genitivゼ。 (e.g/ 泡 lfredes-sweostor cyninges, cf. E kw a11, p. 2) で あ っ た 。 こ め sうlit genitive は M I E . に 引 き 継 が れ た が , 同 格語群の う ち head-word の後に置がれ る語 は common case と し 七現われ る こ と も多 く な っ た。 又 例えば 3 の よ う に 語群の 第二の要 素が 前置詞句 で あ る 場合 乱 ltelonde W the kynges son て )f 50/ 4 の よ う な split genitiveが 0 . E . か ら M . E . 末 期 に 到 る 迄 も っ ぱ ら 普 通 の 構 文で , Chaucer の頃 よ り gr6upよ enitive (e. 9. The gtete god of loves name,しHOUS Oj ` 1 1 I 瓦777zら 1. 399) 几 現われ 始 めて い る。 ダ 7 ● r 声 ▽ 卜‥ ,‥ ‥ ‥ こ め よ う廠 事情で マ ロ リ ーの頃に は新 旧 さ ま ざ まな typleが存在 し た わ けで , W , Cx 間で 次 の よ う な 異 同がみ ら れ る・。 a) 尚 ∧ ノ ,・ ‥ ヽ W の split genitiveが ( jx で は group genitive にな って い る 場合 : W `血yレnamむys 14 W inchester M S. と Caxton 版 の Le M orte Dorth r B sir Gaw ayneバ he 胎 n留 s son L りU c (ザ O rk ncy 80/ 3 1 ( Cχ m y nam e is gauayne lhe 砂x29 1 りZX ヅ 0 功 回 砂 s凹 ε108/32) . Cx の orkeney が属格 語尾 sを 欠 いて い る の は, 前述 の如 く , 次の語が sibilantで 始 ま るた めで あ ろ う。 b) W の group genitiveが Cx の split genitiveに : W 砂 昭 dG11gM ey 2 78/ 6 ( Cx kynge H od es dou前 納 c) 可 B yd a抑 e 275/ 5) 。 語群が元来 W ords in Apposition の場 合( kyngg Lodegrean) で あ るが, split genitive の head-word に続 く 語 が, W で は9/-genitive と た っ て お り, Cx で は common case と な っ て い る 場 合 : W I love Gwenyvereけhe 肪11ges dou診 f行 oJ゛ Lodegyeall, of the londe of Cam elerd 71/ 18 ( Cχ I loue gweneuer 悟 e 恥 ng23 do町lhley L od . greall of the 畑nd of Cam elerd 100/ 15) 。 d) W の split genitiveが Cx で は別 の表 現 に : ① W T his is sir Gareth, kyn謬 Lollys soll (!f 0 4 em y 262/26 (Cx th包 包 syye gαyd Jl oj ` O池 em y 胎 71g Lofs om 262/30) , ② W Here folowyth siy GaydM s Tale of O辿四 ey that was callyd Bewmaynes by sir kay 2 12/ 1 ( Cx here folow eth 悟 e t㎡ e oj ゛ syy G ayd h of O yh ney that w as called B eaum ayns by syr kay … … 2 12/ 34) . IV. a) Double Genitive。 りノ トabsolute possesive と い う形式を 持つ double genitive (cf. Curn4e, pp. 75- 77, Kellner, pp. χiχ- χχiii, Partridge, Syntaχ, pp. 49- 50) と y Of 十common case の間で 次の よ う な 異同がみ られ る : ① W the three knyghtis り/ 砂7z g yly治y s 187/37 (Cx the thre knyghtes of knyghte oj ` 恥 昭 b) A ylh r 191/ 10) , ② W a knyght of 防 nge A r悟 w s 333/ 18 ( Cx a A 吋 h 『 33 1/ 16』 。 属格の後に head-word が示 されて い る 場合 と double genitive の場合 : W all the kynges and knyghtes 可 防 ylge A yllm ys party 262/ 24 ( Cx aH kynges and knyghtes ザ A rlh?tys 262/ 28) 。 § 4. I. 形 容 詞 の 比較 変化 ¥ 功 ・四刄の比較級. S行071g に 関 し て , umlaut に よ る比較級 ( 0 . E. sIrGlgra) と , 新 ら し いunumlauted form と の間で 異同が見出 さ れ る : ① ② W sir Gawayne…… wexed eveTstyenger and strellg y 116/23, 24 (Cx Syre gawayne……xvaxed euer slyongey and sか四即y 142/33) . U. Double Comparison. 二 比較級 ・ 最上級の比較変化に, 更に moye, most を添 え る double comparison は, W , Cx 共に かな り頻 繁に現われ, 次 の個所 で こ の現象に 関す る異 同が認め ら れ る. (1) 比較級の場合 : W for l am 犯砂k y than ye 115/32 (Cx for l am 琲oye 抑jyk y than ye 142/ 8) . (2) 最上級の場合, a) 犬 W が double superlativeで Cx が simple superlative : ① W in the mosf μ y伍 血 心 sf w yse 16/ 11 ( Cx in the か y悟 血 11d w yse 48/ 36) , ② W he ys the m oste 抑 oys切 j)血 Ⅲ sI kynge 52/ 33 ( Cx he is the m oos卜 犯 arsh砂 加 1 knyght 83/ 13) . ③ W ` that was the mosle u・oysh禎血 11沁 man 65/2 (Cx that was themosI uJorshゆ佃 man 94/ 12) , ④ W the mosle 抑 ydysle knyght 232/ 9 ( Cx themoosl 釦 yyZlolts knyghte 232/ 7) , ⑤ W themosfe110b!esle knyghtes of the worlde 255/33 (Cx themoos1 71rble 15 剛 中 尾 祐 治 knyghtes of the w orld 255/ 34) . b) W が simple superlative で Cx が double superlative: ① W l am yongyst and 加辱 k Sf of you bothe 118/ 2 1 ( Cx l am the yongest and moost 鮒り k sf of yow bothe 144/29) . § 5. I. 代 名 詞 ・- 人称代名詞 の語形. 単な る綴 り字 の variant を 含めて 次の よ う な 異 同があ る. (1) 1st Pers. Sing. Nom. W α一 Cx / ; W 116/ 33 ( Cx 143/ 6) , W y - Cx 7 ; W 227/ 36 ( Cx 228/ 5) , W 105/ 30 ( Cx 132/11) . (2) 2nd Pers. Sing. Nom. W 拾Og - CX 仙O認 ; W 39/4 (Cx 70/28) , W 39/9 (Cx 70/31) etc. (3) 2nd Pers. PI. 0 bj. W y凹 - Cx y~ ; W 36/3 (Cx 67/36) , W 37/7 ( Cx 68/35) , W 37/37 (Cx 69/21) , W 41/ 15 (Cx 72/27) etc. (4) 3rd Pers. Sing. Masc. Gen. W 砂 s- CX M S l W Sing. N eut. N om. W yzμ - 37/ 30 ( Cx 69/ 18) , W Cx μ ; W 62/ 31 ( Cx 92/ 11) 31/ 12 ( Cx 63/ 18) , W etc. (5) 3rd Pers. 31/ 29 ( Cx 63/ 35) , W 32/ 24 (Cx 64/31) etc, 0 bj. W 36/4 (Cx 67/37) , W 70/21 (Cx 99/20) , W 96/20べCx 123/ 11) etc. (6) 3rd Pers. Sing. Fem. Nom. W s加 - Cx 加 ; W 111/27 (Cx 138/9) , W 205/ 10 ( Cx 208/ 15) yW sche- Cx s加 W 91/31 (Cx 118/31) . (7) 3rd Pers. Sing. Fem. Gen. W /加 W Cx 加 r ; W 36/ 3 ( Cx 67/ 37) , W 204/ 19 ( Cx 207/ 25) 204/ 24 ( Cx 207/ 29) etc. (8) 3rd Pers. PI . G en. a) W etc., 0 bj. W 36/ 6 ( Cx 68/ 1) , 油 ・- Cx they7・e ; W 3 1/ 13 ( Cx 63/ 19) etc., Ny h仔- Cx 拾e戸 ; W 312/7 (Cx 310/ 1) etc・, W 加 r - Cx 栴e仔 ; W (219/35) ( Cx 220/ 17) etc・, W her - Cx lheiyel W 116/37 [Cx ].43/8) etc・, W 加 ダー Cx 挽 e戸 e ; W 191/ 7 ( Cx 194/ 13) etc. b) W My- Cx hey ; W 20/ 26 ( Cx 53/ 8) , W 20/24 ( Cx 53/5) etc. c) W 悟e舅e- Cx Zyzぷ ; W 31/37 ( Cx 64/6) etc., W Zy z函・- Cx 治 砂r ; d) W 199/ 24 ( Cx 202/ 31) etc. , W °Zyzm 7- Cx 悟 eyy ; W 31/ 13 ( Cx 63/ 19) etc. W 挽e加 - Cx 加 y; W 28/ 13 ( Cx60/25) , W 39/28 ( Cx 71/9) / W 48/34 ( Cx 79/20) etc. (9) 3rd Pers. PI. 0 bj. a) W 汰cm - Cx k m ; W 15/23 ( Cx 48/ 12) , W 16/ 10 ( Cx 48/36) , W 99/8 ( Cx 125/28) , W 3K)/ 1 ( Cx 307/23) etc. b) W 加g - Cx 砂 77z; W 31/7 ( Cx 63/12) etc. c) W llem - Cx 括em ; W 23/22 ( Cx 56/3) , W 193/34 ( Cx197/5) , W 182/ 36 ( Cx 186/ 6) II . etc. Possessive Pronouns. (1) Dependent Possessive の一人称 ・ 二人称単数形 の り 7 は後続 の語が母音又 は yzで 始 ま る場合を除 いて , 北方方言で は13世紀末頃に消滅 し , 他の地域で も 14・5 世紀の間に は消えて い る ( cf. Mustanoja, p. 157, Kellner, p. xxxv) . し か し 次 の例か ら も分 る よ う に, 母音及 びy zで 始 ま る語 の前 は 琲柚e, 悟伽e, 子音 の前 は m夕, 悟y と い う 区別 は調査範囲の Cx に おい て は必 らず し も 守 られて いな い。 a) W 恭 my で Cx 拓 myn ; ① W 岬y nevew 73/ 11 ( Cχmyll neuew 101/37) , ② W 硯 y nam e 65/ 3 5 ( Cx m 抑 nam e 95/ 2) , ③ ④ W my歓 herte 4 6/ 35, 230/ 6 ( Cx 77zy herte 77/28, 230/9) . b) W 感 my?1 で Cx は gy; ① ② W mylle herte230/6, 213/ 12 ( Cx gy herte230/9, 214/9) , ③ ④ ⑤ W my恨 hede 49/4, 184/6, 313/4 ( Cx my hede 79/27, 187/ 13, 311/2) . c) W 示 指ym で Cx 力丿 勿 ; ① ② W Ulyne horse 116/ 13, 229/6 ( Cx X勿 hors 142/25, 229/9) . 16 W inchester M S. と Caχton 版 ○ £e M θΓ£e むαΓ 尚 xr 65 (2) lndependent Possessive の 場合 は m油(?, 悟紬e 011ys, yom・s 拓 普通 で , θgr, yθz 4ダは 全 く 例外的に し か現われな い と , Kellner ( p. xxxv) は Caxton の英語につ いて 述べて い る が, W 拓 yoRyeで Cx 沁 yonysの異 同 が一 例見 出 さ れ る。 W hereby is a swerde that sha11 be y凹 g 4 1/ 24 ( Cx here by is a svverd that shane be y011ys 7 2/ 36) 。 Ⅲ. Demonstrative Pronouns. W と Cx の 捨iS ( 悟yS) バk sけ Mse ( 悟yse) バhd , 悟0, 捨os, f加se の 異同に 関す る分類 は既に拙稿 「指示代名詞の語形- マ ロ リ ーを中心に」 ( こ とば と文学 ・ 第二号 ・ 昭和38.5) に発表 し た ので こ こ で は省略す る。 IVノ yE と Y011. 起源的に oblique case の yOu を nominative と し て 使用す る こ と は, 14世紀以来 記録 さ れ て い るが ( cf. Mustanoja, p. 125, Kellner, p. xiii) , Baldwin ( p. 17) に よれば, Cx で は nom. j叩 と obj. y回 と の区別 は多少の例外 を 除外 し て , 守 られて い る よ うで あ る。 例外 は述 語動詞 の直後の位置で , 洋 に代わ っ て yOB 娯 nom. と し て 使用 さ れ る時 に し ば し ば起 こ って い る。 特に wete洋 ( yo ) we11 と い う 句に おいて 異 同が著 し い。 a) W が wete yg we11で Cx が wete μ wel; W 131/ 1 ( Cx 157/ 14) , W 270/3 ( Cx 269/22) , W 291/21 ( Cx 289/5) , W 302/8 ( Cx 299/35) , W 303/5 ( Cx 300/27) , W 308/4 (Cx 305/30) . b) W が wete μ we11で Cx が wete yo we1; W 255/32 ( Cx 255/33) . c) 命令文に おいて , W μ で Cx y吻 ; W have μ no doute of me 308/29 ( Cx haue y回 d) no doute of m e 306/ 17) . そ の他の例, W y回 - Cx ヌ ; ① W hit shall be asy心 counseyle me n 3/20 (Cx lt shalle be done as 叩 counceiHe me 139/29) , ② ③ W rfor yu t01d meyaz, had slayne hym … … 」 125/ 20 ( Cx for μ 一 told me μ had slayne hym 151/ 28, 29) . W 叩 Cx yu ; ① W Evyll be 〔y〕 g founde 49/4 ( Cx euyl be y回 foade 79/26) . V. 洋, yθ zび, y回 と 悟onバ肪 , 拾ee. 二人称複数の人称代名詞 ( ヌ , J・回 礼 J・吻 ) を単数 に 用い, 丁寧な意義を示す用法 は13世紀 後半に現われ, 14世紀に はそ の用法が確立 し 始めた と いわれ る ( cf. Mustanoja, pp. 126- 7) 。 し か し マ 9 リ ーに お いて も ま だそ の用法 は一貫 し て い な い よ うで , 例えば W の次 の例 で は 同一の speech 内で μ 系 と 幼回 系が同時 に 用 い られ て お り, Cxで はそ れ ら の 幼吻 系を 洋 系に又 はそ の逆 に書 き換え られて い るが, 尚 Cx に も 文中に両者が混淆 し て い る場合で あ る。 a) W の 幼心 系 が Cx の μ 系に対応 ; W w hat knyght 幼 心 art, Sir, seyde the ladyy l requireZ加 , tell me and w hat is y心 r nam e 186/ 15 ( Cx Syre sayd the lady l requyre Z加 telle me what knyght μ be/ and w hat is yazx7E name 189/25) . b) W の μ 系が Cx の 幼四 系に対応 ; W A, seydethis dameseHy this knavehathe slayne yθzび brother, and sir K ay nam ed hym B ew m aynes ; and this horse and this harneyse w as X砂 brothirs, the Blak K nyght. A lso l saw e 繊 y brothir the Grene K nyght overcom of his hondys. But now may μ be revenged on hym, for l may nevir be quyte of hym . 22 6/ 2 0 ( Cx A sayd the dam oysel this k naue hath k ylled 焼 y broder / and syre kay nam ed hym Beaumayns / and this hors and this harneis w as 挽 y broders the black knyghte / A lso l saw e 幼 N ow m aye yg be reuenged vpon hym / for l may neuer be quyte of hym 226/ 26) 。 こ う い うわけで, μ と 挽O ?1 の使い分げに厳密な基準はなかった よ うで, μ 系 挽心 系間 17 66 中 尾 祐 治 の異 同 はかな り あ り, 次 の個所 にそ れ が見 られ る。 a) W の 拾011系が Cx のμ 系に : W 活凹 - Cx 舛 ; W 303/ 11 ( Cx 300/33) , W 319/ 18 (Cx 317/ 17) , W 322/22 ( Cx 320/ 14) , W 299/30 ( Cx 297/25) . W 吸y- Cx yaa ; W 222/33 ( Cx 223/11) . W Z加 - Cx yw ; W 37/ 17 ( Cx 69/6) , W 109/ 16 ( Cx 135/33) , W 199/30 ( Cx 202/38) , W 319/ 18 ( Cx 317/ 17) 。 b) W の叩 系 が Cx の 治凹 系 に : W μ 一 Cx 伍9犯 ; W 65/25 ( Cx 94/33) W 82/ 13 (Cx 110/8) , W 106/8 ( Cx 132/23) , W 219/30 ( Cx 220/ 14) , W 242/ 10 ( Cx 242/7) , W 302 /31 ( Cx 300/ 14) , W 302/34 ( Cx 300/20) , Ny yr)11「 一 Cx 繊y; W 82/13 ( Cx 110/8) , W 202/20 ( Cx 205/27) , W 226/20 ( Cx 222/26) , W 231/ 16 ( Cx 231/17) . W y吻 - Cx X加 ; W 65/ 26 ( Cx 94/ 34) , W 189/ 28 ( Cx 192/ 37) , W 202/ 20 ( Cx205/ 27) , W 230/ 2 ( Cx 230/ 5) . VI . 命令文に おいて 動詞に後置 さ れ る代名詞の主語は, W で はし ば し ば表現 さ れて い る が, Cx で はそれが表わ さ れて いな い場合が多い ; ①, ② W Go μ thyder and departe them, 卸 d be μ agreed w ith them 86/ 31 ( Cx goo thyd、 er and departe them / and be agreed w ith hem 114/ 15) , ③ W folow μ hyghe 伺 unto hym 94/ 9 ( Cx hye vnto hym 12 1/ 6) , ④ W evyn this hygheway 202/ 36 ( Cx folow e euen this hyhe waye 206/ 4) , ⑤ W Now aske yg 213/ 6 ( Cx N ow aske 2 14/ 4) , ⑥ W N ow avyse μ m e 254/ 14 ( Cx N ow auyse me 254/ 18) 。 Ⅶ. W に見 出 さ れ る dative of interest や ethical dative 等 の与格の代名詞が Cxで は略 さ れて い る例が若干見 られ る : ① W they takeme my horse and harneyse 123/5 ( Cx they take m y hors and harneis 149/ 10) , ② W helpe m e to g(?te m y hauke 208/ 19) , ③ W helpe m e to gete g u m y hauke 205/ 14 ryght sone shall m ete Z加 ( Cx a knyght that shall pay the all thy w agys 228/ 4 ( Cx ryght soone ther shan m ete a knyght shall paye the alle thy w ages 228/ 11) . VⅢ. lnterrogative Pronoun。 E. Mod. E. で は 抑hd 拓現在 の who の意で , predicate pronoun と し て , し ば し ば現われ て い る 。 0 . E . が 7a2μ ま みzむα の 中 性 形 で あ る か ら , 無 生 物 を 示 す の が 普 通 で あ る が , 上 述 の 用 法は特異 な用 法 と し て 0 . E. か ら 17世紀末迄存続 し た 。 一方 こ の用法に おけ る unambiguous 亙 犯hO は1300年頃 よ り漸 く 使用 さ れ始めて い る ( cf. Mustanoja, p. 181, Ronald, p. 65, Partridge, Syntax, p. 60) 。 こ の 用 法 に 関 す る 異 同 , W 拓 扨hd で Cx が g 加 の 場 合 が 一 例 見出 さ れ るが, W の 加hd は, 勿論, 人物 の name又 は identity を 問 う て い る : W 抑hd ys he? seyde the k nyghtバ F or hit ys kynge A rthure, ‥…・, seyde M erlyon 40/ 33 ( Cx zひ加 is he said the knyght / it is kyng A rthur 72/ 10) 。 § 6. I. 動 詞 の 変 化 強変化動詞 と 弱変化動詞。 卜 ・0 . E. で 強変 化で あ っ た 動詞が次第に弱変化に移 った り, 又 少数で はあ る がそ の逆 の場合 も あ り, 15世紀 に至 る迄 に, 過去形 ・ 過去分詞形の作 り方 は色 々な 変遷を と げて い る。 W とCx 間で , 強変化 と 弱変化に関す る異 同の認め られ る も のは次の通 りで あ る。 ( 文中で 示す 0 . E. 動詞の conjugation は, 強変化 は lnfin., Past Sing., Past PI., Past Part. 弱変化 は lnfin., Past Sing・, P ast Part. の 順 で あ る 。) (1) cleve の過去形 (加知 と cleuid : 0 . E. class II の強変化動詞で tosplit の意 を表わす 18 W inchester M S. と Caχton 版 の か M a・le Darthm・ ぷF4/ixtj (diFo血n, d& jT , (血か71, clojij71) は, 67 to cling の意の弱変化動詞 頃yin (C l球α71, d示)dC, Cl雨 d ) と M. E. 末期及び E. Mod. E. に おいて , 意義 と 語形の両面で混同が生 じ ( cf. Partridge, A ccidence, pp. 206- 7) , マ ロ リ ー の頃 に は強 弱両 変 化 が行 わ れ て い た . 次 の例 ぱ split の意で , W de戻d, Cx d可e の場合で あ る : W but at thelaste sir Beawmaynes de可 d his helm e and his hede dow ne to the shuldyrs 220/ 5 ( Cx A t the laste syre B eaum aynS Clαμ his helm e and his heede doune to the sholders 220/ 25) . - (2) 加 加 の過去形 1ゆe( Ioj)e) と /ゆか : 0 . E. 7洽 砂 α刎 よclassVII ( Reduplicating Verb) に属す る強変化動詞 ( y z后 ゆ皿 , y zぷ0 , yz/函夕0 , yz広功回 ) で あ った が, 弱変化過去形 /ゆた が13世紀に現われ, 14世紀 に は ㎡ を と る過去形 ・ 過去分詞形 も現われて い る. た だ し 一 八よ 過去分詞 と し て は16世紀迄現われな い ( cf. Partridge, Accidence, pp. 178- 9) . は W が強変化過去形で , マ ロ リ ーで Cx は弱変化過去形の異同が多い。 Baldwin ( p. 35) に よれば, 加 grete lepe 76/ 15 ( Cx w here thurgh the herte たy)た a grete lepe 104/ 26) , ② W sir A rthure lyghtly 1ゆ e to hit 105/ 19 ( Cx Syre A rthur lyghtely 匈 W than there 1ゆ e oute m any knyghtes 237/ 1 ( Cx thenne there 1ゆ fe oute k nyghtes 236/29) , ④ W than he 1ゆe overhym 248/7 ( Cx thenne he 回)te ouer hym 248/11) , W 匈 W 239/ 30 ( Cx 239/ 22) , ⑧ W 307/ 6 ( Cx 304/ 36) , ⑨ W 322/ 26 ( Cx 320/ 17) , ⑩ W 328/ 19 ( Cx 326/16) , .卜 W 328/26 ( Cx 326/25) 丿白 W 336/ 1 ( Cx 333/36) . (3) lese の過去分詞j ome と IosXe: 0 . Eバeosa11は class U に属す る強変化動詞 ( leosa11, - leαs, & yoM, IoyGI) で あ っ た が, 弱変化動詞 0 . E. Iosi(m の影響が加わ っ て , 13世紀に は弱 変化 も 現われて い る ( cf. Partridge, Accidence, p. 218, W yld, p. 347, Kobayashi, p. 23) . こ のた め過去分詞に お いて 次の異同が見 られ る : W T han l acompteher travaylebut Iorlle 235/6 ( Cx thenne l accompte her trauaiHe but んsか 234/34) . (4) t{Jaxeの過去形, 扨oxe と 抑α吋 . 0 . E. z昭αxのバま Class Ⅶ に属す る強変化動詞 ( 抑eax(l?1 zvgox, a・回x凹 , z t・g xa ) で あ った が, 14世紀 に は弱変化が現われ る よ う にな っ た . 異同は 一 - W g θ凧 Cx 扨aχf の 場 合 で あ る : W sir Gaw ayns strength fyeb! ed and tむoxe passyng faynte 116/ 27 ( Cx syre gaw ayns strengthe febled & H. (1) z凹 xZ passynge faynte 143/ 1) . 弱変化動詞の double form. ldleの過去分詞形, ldfe と ld 砂d : W whan she was le廿e of hir evyll wy11…… 292/26 ( Cx Thenne whanne she was ldtyd of her euyl wylle 290/ 15) . (2) styllte の過去形及び過去分詞形, s勾㎡e と 皿 had s】ayne tw enty knyghtes 23/ 33 ( Cx hQ s砂 址 e not tyl he had slayne xx kny3tes 56/ 14) , ② W he bes勾址cd 244/20 ( Cx he bes勾㎡e 244/23) . (1)(2)共に, 0 . E. classl に凪す る弱変動詞 ( 0 . Eバdla71, s句㎡a11) で あ った が, 過去形 ・ 過 去 分 詞形 に contracted form も 用 い られ て いた た め, 上 の よ う な 異 同が見 られ るわ けで あ る. Ⅲ. 強変化動詞の過去分詞に おけ る語尾一 回. 元来 強変化動詞の過去分詞形 は, 語尾 凹 を も っ て いた が, マ ロ リ ーの頃に は それを 消失 し た も の も あ り, そ の間の動揺が見 られ る. (1) W 加砂72 ( 沁 7砂癩 - Cx かか : ① ② W yf ye have 1 )dy?1 them bothe ye must 19 二 68 中 尾 祐 治 nedis be a good k nyght・ yf hit be so ye have & α砂 72 them bothe, yet shall ye nat feare m e 301/ 18, 19 ( Cx A nd yf ye haue & か them bothe/ ye must nedes be a good knyght/but yf it soo be/yehauebdCthem bothe/yet shalleye not fereme299/10, 11) . (2) a) W CO琲琲y71- Cx c olllel ① W he was c ommy11 unto the londe 287/ 1 ( Cx he w a s co111e etc. b) W v n to t h e la n d CO琲 y肴 - 2 8 4 / 18 ) , Cx co111e : ② W W 2 4 3/ 12 ( C x 24 3/ 11) , 307/ 2 1 ( Cx 3 05/ 11) ③ W 2 4 4 / 14 etc. c) W ( Cx Qs - 244 / 16 ) , Cx conlell 231/36 ( Cx 231/33) , W 233/25 ( Cx 23.3/20) etc. (3) W dra加v71- Cx 心atuc I W with a swerde み ・7仰り7 1n his honde 78/27 ( Cx with a swerd 力 αz47E in his hand 106/ 30) (4) W 加吻 not be 加 aa・a Cx 加 吻 回 : W for he w olde nat be 加 吻 29/ 17 ( Cx for he w old 2 9 5/ 1 1) . (5) N y smμe一 Cx smyfen : W this knyght of the turret was smμe doune 115/ 15 (Cx the knyght of the Turre卜was soone sgμa doune 141/25) . (6) W 毎肪君- Cx た加 : ① W sir Tristrames was t油 即 nakyd a-bed 327/30 ( Cx sire T ristam w as 渚 加 naked a bedde 325/ 28) , ② W he had 毎 時 ll colde 286/ 33 ( Cx he had な 加 cold 284/ 14) . (7) W 拾yowe- Cx 拾ro犯ell l W all the gobbettis of the hede that sir Gareth had 仙yo切e oute at the w yndow 249/ 31 ( Cx alle the goblets of the hede that syr Gareth had 仙 yo抑e71 0ut at a w yudow e 249/ 34) . (8) Ⅳ. W xひ卯 回 一 Cx uJo君ncll : W hehad a7四 g …270/ 13 ( Cx hehad扨01171e71…269/31) . ラ テ ン ・ フ ラ ン ス借入語. (1) 過去形, 過去分詞形の ( 涛) scomjl̀k ( j ) につ いて : ラ テ ン 語の過去分詞 よ り 借入 し た M . E. の 一 連 の 形 容 詞 ・ 動 詞 が あ る . 例 え ば coyyltnlj) eye の 過 去 分 詞 は corm l)hts ( fa , j; J{m} で , こ れ よ り COけ 祠)t 亙 る英語の形容詞又 は過去分詞が形成 さ れた. 次 に ラ テ ン語 の過去分詞の suffix -X に, 更に ㎡ が容易に附加 さ れ, M . E. の文献 に C Oμ司洽 d か過 去形又 は過去分詞形 と し て 現われ, これ を 基 に不定詞 印n測 )f匹 見形成 さ れた ( cf. Reuter, Skeat, pp. 260~ 264) . こ の よ う な 語形成 に よ る動詞 の う ち , W , C 間で過去形 ・ 過去分詞形の ー ㎡ の有無に よ る異 同の認め られ る動詞 は ( 励) scomf 秘 で あ る. これ は フ ラ ン ス語を通 し て の間接的な借入で , 0 . F. 面sc011μye の過去分詞 desc011μ よ り英語に借入 さ れた も ので あ る : ① W hys moste enemy was takyn and ぶscomμ e 5らノ7 ( Cx his most enemy was taken and ぷscom今 加 d 86/ 3) , ② W here w as one k nyght that scom 鳶 fed ten knyghtes 120/34 C For now here was one kny3t s0 7zかか x knyghtes 146/38) . (2) 上 0 . F. の不定詞 gra11佃y よ り の借入語 gya11?1佃 4t 過去形 ・ 過去分詞形 と し て gya11?1加, gyalt㎡d の両方が用 い られて お り ( cf. M . E. D., N. E. D.) , W , C 間で は, 過去形 に関 し て , W gya11㎡ e, Cx gy(zg㎡ ed の 異 同 が 見 ら れ る : ① W So the damesell gΓα11戒 e hym , and there they had good chere 227/ 16 ( Cx Soo the dam oysel thenne g . a14㎡ ed hym / and there they had m ery chere 227/ 19) , ② W T han t.he quene w as so glad of his profyr that soddaynly unavysed she gram lfc 乱 l his askynge 318/ 33 ( Cx A nd the quene w as so glad of his profer / that sodenly vnauysed she が αM ㎡ alle his askynge 316/ 32) . V spemng 上 の異同 : (1) 語幹カン短母音 十無声子音 で 終 る場 合に, 過去形 ・ 過去分詞形 に, -ed の代わ りに -Z が使用 さ れ る場合があ り, 次 の よ う な 異同が見 られ る。 a) W 加orshφle - C 倒OySM 卸 d : W ye have加oyskU) 佃 kynge A rthure 267/ 37 ( Cx ye haue WOyShφ徊 d kyng A rthur 267/ 23) . b) W 砂 ss㎡ 一 C 砂 sX : ① 20 W they 恥 ssed the lettirs 16/ 13 W inchester M S. と Caxton 版 の か j 加 心 刀αΓ £加 r 69 (C` th町 時Sl the letters 48/3自) , ② W 118/32 ( Cx 145/4) , ③ W 247/ 1 ( Cx 246/ 38) . c) 桐ざSSd - Cx mysn W the quenemyssd hir mayden μ8/23 ( Cx the quene 77zysX her m ayden 316/ 23) . (2) 語幹が) 短母音十 // か らな る.弱変化動詞の過去形 ・ 過去分詞形に つ いて 乱 上記(1) と 同 じ 現象が認め られ る : W sir Gryngamour dwdl㎡ 255/4 ( Cx syr Gryngamor d加eZXe 255/7) . (3) ゛ o 丿 to think の過去形 ・ 過 去分詞形 は, W 力切 Jがら Cx 沁 抑ellde と 綴 られ る場 合が多い : ① W he ミ ″か he h3d slayne hym 38/9 ( Cx he扨cllde he had slayne hym 69/32) ・ ② W 17/25 ( C` 50/7) , ③ W 75/5 ( Cx 103/20) , ④ W 185/24 ( Cx 188/33) , ⑤ W 238/ 14 ( C` 238/5) , ⑥ W 262/31 ( Cx 262/33) , ⑦ W 303/9 ( Cx 306/31) , ⑧ W 3.17/2 ( Cx 315/1) . 過去分詞 : W 242/12 ( Cx 242/9) . VI . そ の他の conjugation に関す る異 同. (1) s9 の過去形 : W で は sy, sye, sie, syghe, sey, seye, sa抑 示 see (7) 過去形 と し て 現わ れ る が Cx で はいずれ も sat{Xe に対応 し て い る。 a} W sy- Cx sat{J2 : ① W sir Trystrames sy hym 333/28 ( Cx sire Tristram sα14Je hym 331/ 26) , ② W b) 194/ 11 ( Cx 197/ 18) , ③ W 222/ 11 ( Cx 222/ 29) . XV sL yE- Cx sα抑e : ① I V…… that ever man 砂に212/28 ( Cx that euer man sa抑e 213/27) , ② W 125/37 ( Cx 152/8) , ③ W 128 / 30 ( Cx 128/ 30) , W ④ W 198/ 28 ( CX 198/3j2) , ⑤ W 204/26 ( Cx 207/31) , ⑥ W 208/35( Cx 211/30) , ⑦ W 236/24 ( Cx 236/ 15, ⑧ W 277/16 ( Cx 274/ 10) , ⑨ W 277/27 ( Cx 274/21) , ⑩ W 328/ 16 ( Cx 326/ 13) , 佃 W 339/23 ( Cx 336/34) レ c) W sか- Cx sauXel W …that ever they禎7335/6 ( Cx‥・that euer they salλ Je333/ 1) . d) W sX7加 - Cx SαUJC: ① W sir Launcelot 砂ぶ加 205/ 10 ( Cx syre launcelot sαz ひε 208/ 15) , ② W 129/23 ( Cx 155/33) . e) W s砂 一 Cx sa抑e : W he s砂 four knyghtes 200/21 ( Cx he sαωE four knぬXhtes 203/28) . f) W s砂ε- Cx sαz ue: W he s砂白 ye dede a knyght 202/ 1 ( Cx he sαに lye a dede knyght 205/ 9) . g) W sαz ひ一 Cx sauJe : ① W 24/22 ( Cx 57/ 1) , ② W 214/27 ( Cx 215/21) . (2) tak の過去分詞形。 M. E. の北部方言 の語形 X凹 が W で は現われ るが, Cx で は X磁 回 に書 き換え られ て い る ( cf. Matthews, p. 182) . : ① W l wolde have falle you to mercy 84/33 ( Cx l wold haue Xd 凹 you to mercy l j 2/20) , ② W 52/ (5 ( Cx 82/25) , ③ W 205/9 ( Cx 208/ 14) . 付 記 他 に 記すべ き材料 はま だ 多 く 残 っ て い るが, に第 二 部 と し て 発表 の予定で あ る. 紙面の都合で 今回は こ こで 打切 り, 次の機会 こ こに示 し た 材料 は, W 又 は Cx の語法の実態 を 示す も ので な く , 両者の Bk l - Bk VⅢ ( Bk Vを 除 く ) の異同を 整理 し た も ので あ る こ と は先 に述 べた 通 りで あ る. 従 っ て , 例え ば, s勾戒e (7) 過去形 ・ 過去分詞形 の異 同につ いて , W S砂戒㎡ , Cx s勾戒e の場合 が見 ら れ るだ けで そ の逆 の場 合 は見 出 さ れな い昿 こ の こ と は W に過 去分 詞形 の s勾㎡e拓存在 し な い こ と を意味 し な い し , 又 Cx に過去分詞形 S勾戒d 恭存在 し かい こ と を 意味 し な いのは勿論で あ¯り, 他のすべて の事項に9 いて も 同様の こ と が言 え る. そ う 21 70 中 尾 祐 。治 し た 点を 知 る に は, W , Cx 各 々の言語の 組織的な 記述が 必要で あ り, Cx に つ いて は既に Baldwin の研究 があ る が, W につ いて は今後徐 々に 発表 し て 行 く つ も りで あ る。 次に 上に 整理 し た材料 は見落 し のな い限 り, 両者に異同の生 じ る場合に関 し て , exhaustive な も ので ( etc. の印の付 いて い る項 は別 に し て) , 必要に応 じ て 統計的な面に も利用で き る も ので あ る こ と を 付記 し て お きた い。 ( 昭和41. 10. 30) B ibliography Baldw in, C. So The lnμedions a必 SF ,tarxj of the M o吋e D artlmr of str T h,om(1s M (110ry, λ Study iR F汀teenth Cenmry Enghsh, Boston, 1894. Bennett, AバV. ( ed.) , R g ys 凹 皿dory, 0 xford, 1963. Bradley, H. ( ed.) , Stmtmanぷs Middle Engnsh Dictiorlary, 0 χford, 1951. Crotch, W . J. B. ( ed.) , The Prologues 皿d Epilogues可 mimam Cc ぽlon, E. E. T. S., 0 . S., N0. 176. Curm e, G . 0 ・, Sy削(IX, H eath, 1931. E kw a11, E . , & x xぷ es oxx £y ze Ga μ加e θ/` Cr匹 戸 伍 乙 , が らy i。 L und, 1943. Jespersen, 0 ・, Ch(I Pters on Englishう n Sdectd y ritings of OUo JesFersG , Senjo ( Chapters) ・ Jespersen, 0 ・, J j 句心゛ £″ μ゛ /゛ G ″″771゛ , ? ゛ £ F7, George A11en & Unwin, 1954 ( M. E. G., Vly Kellner, L. ( ed.) , C(1χt(㎡s m(ln,cltardyrl Gnd Eghlline, E. E. T. S., E. S., N0. 176. K obayashi, E ・, T ke Verb Fornls (が Sollh E昭 Ush Le?erldary√M outon, 1964. Kurath, H. ( ed.) , Mid砥e ERμls11 DictiOllary, University of Michigan Press, 1954M atthew s, W ・, The I U -yr凹 zd 尺㎡峠 ら j ( M. E. 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