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No.119

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No.119
H23.10.13
鹿角市立尾去沢中学校
TEL 0186-23-2270
No.119
url http://www.ink.or.jp/ kanayama
たくさんのご来場
ありがとう
ございました
「永遠の楽園」を感じさせる盛り上がりでした
この一瞬は永遠に輝きを放つことでしょう
10月9日,尾中最大行事である尾中祭を「Eternal Paradise」のテーマのもと開催することができました。
新人総体終了後,史跡ボランティアガイド活動等もあり忙しいなかでしたが,集中して準備作業をすすめてき
ました。特に3年生にとっては最後の尾中祭,各取組ですばらしいリーダーシップを発揮してくれました。3年
生に牽引されて,ステージ発表はもちろん,各展示にも全校生徒一人一人の確かな学習の成果を感じること
ができました。必ずや次へのステップとなることと思います。また,今年度から合唱に「グッドハーモニー賞」が
新設され,合唱が一段とレベルアップしました。(3年A組が初受賞) 他にも,開閉会行事やソーランでは若
い力がはじけ,尾中生のパワーがあふれました。
当日は250名を越える来校者がありました。また,PTA文体部を中心に食堂や喫茶,バザー,露店の運営
などPTAの皆様や地域の皆様には大変お世話になりました。心から感謝申し上げます。
合唱発表
1年「ぼくらの世界」
2年「大切なもの」
3年「道」
そして圧巻の全校合唱「刻の翼」
3話それぞれ独特の世界が広
がる1年群読「銭売りののろ
い」「ひとくいどじんのサム
サム」「3匹のこぶた」
生徒総出演の朗読劇。光の演
出も見事でした。
今年もECや男装女装コンテストで大
盛り上がりの開閉会フェスティバル
よいことと悪いことの判
断は難しい・・・主役が
ダブルキャストの2年劇
「もう一人のピノキオ」
最後はハッピーエンド?
お笑いだけではありません。
最後には大感動の3年劇
「スーパーサイボーグV2」
勘違い少年の正体は・・・壮
絶な最期に涙が止まりません
でした。3年生の総力を結集
した渾身の一作。
少年の主張秋田県大会
優秀賞 受賞(9/23)
前号でお知らせしたとおり,木村拓海君が秋田県児童会館で開催された
第33回少年の主張秋田県大会で見事優秀賞に輝きました。演題は「『刻
の翼』を歌い継ぐために」です。8月の鹿角大会,9月の県北大会を通過
し,臨んだ県大会。以下は主張の全文ですが,熱い尾中魂が伝わってきま
発表する木村拓海君
す。
「いつまでも,鉱石が,輝くように…」
この歌は,尾去沢地域活性化ソング「刻の翼」です。平成20年,尾去沢鉱山開山1300年の年に,ふるさと尾去
沢を題材にした歌を作り,地域の方々とともに歌い継いでいこうというプロジェクトが立ち上がり,完成しました。歌
詞は,当時の尾去沢中学校の生徒全員が考え,言葉をつなぎ合わせたものです。尾去沢中学校全校生徒の思い
が,この歌詞の中に込められています。
この曲の作成に直接関わった最後の先輩たちが今年の3月に尾去沢中を卒業していきました。 卒業間際に先輩
たちは,私たち後輩に向けて次のようなメッセージを残していきました。「この歌のCDは,尾去沢の地域の方々だけ
でなく,県外の方々にも,広く聴いていただいています。 これからも,もっと多くの方々に聴いていただくことが,私
たちの願いです。」
私は正直なところ,「先輩たちの,この熱い思いは何なんだろう。」そう思いました。たしかに,私もこの歌は好きで
すし,地域の行事で歌うと,地域の方々が喜んでくれることも嬉しいです。でも,先輩たちの熱い思いに比べると,自
分には何かが足りないような,先輩たちとの温度差を感じていました。
「刻の翼」を歌い継いでいくには,こんな気持ちではいけないと思い,「何が自分に足りないのか」「その原因は何
か」といろいろ考えてみました。そこで浮かんできたのが「直接曲作りに関わっていない」ということです。この事実は,
どうにもならない時間の壁です。しかし,もし,直接曲作りに関わった人しか,熱い思いをもてない歌ならば,OBや
地域の方々をこれほどまでに感動させられることもないはずです。
OBや地域の方々は「刻の翼」をどんな気持ちで聴いているのだろうか,そこに答えがあるのではないかと考えま
した。
そこで,毎年保護者や地域の方を招いて行われている「刻の翼集会」で,私たち3年生は「刻の翼を歌い継ぐため
に」というテーマを取り上げることにしました。「刻の翼」ができるまでの過程やこれまでの取り組み,OBから寄せら
れた手紙などを改めて調べ挙げ,発表しました。たくさん寄せられた手紙の中に,こんな事が書かれていました。
『「長い坂のぼれば…」のフレーズとメロディーを耳にした時,子どもの頃の情景が目の前に迫りくるようでした。父
の夜勤の時,弟と二人であの長い坂をのぼっていき,選鉱場の浮選場所にいる父に弁当を届けに行ったものです。
母が,コンロで炊いてくれるあったかごはんの味と,お醤油の香りが頭をよぎりました。この曲と歌で思い出したので
す。決して忘れられない思い出です。ただ,ただ涙々で声まで出して泣いてしまいました。嗚咽が止まりませんでし
た。この「刻の翼」は,ふるさとのあたたかさを思いださせてくださいました。自分自身の原点をあらためて振り返る
道しるべにしたいと考えております。』
こうした手紙をいくつか読んでいくうちに,自分の心の底から,熱いものがこみ上げてきました。こんなにも尾去沢
を愛する人たちがいるんだ,そしてそれは何とすばらしいことだと思いました。これから何十年か経って,私が尾去
沢中学校を訪れた時も,校歌や「刻の翼」を歌っていてほしい,そう思います。この歌を先輩たちもこういう思い出で
作り,そして歌ってきたということをやっと実感できました。
「刻の翼」の歌詞にこんな一節があります。
刻が過ぎても変わらないこの想い
君と見た景色
心に刻み
いつまでも残したい輝く街を
この歌の魅力は,「いつまでも変わらない,ふるさとへの思い」に尽きると思います。
私は「刻の翼」の歌い出しのソロ担当に選ばれました。大役を任された喜びと共に,その責任の重さに身の引き締
まる思いです。先輩たちの思いは,私たちに受け継がれています。そして,自分自身の思いも込めて,これからも
「刻の翼」を歌い継いでいきたいと思います。
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