Comments
Description
Transcript
三田国際学園中学校・高等学校
三田国際学園中学校 21ST CENTURY EDUCATION GUIDE BOOK 2016 Welcome to MITA International School 今でも覚えている。 ドアノブをぎゅっと握り、目の前の扉を押し開けた、 あの一瞬の勇気を。 鮮明によみがえらせることができる。 冷たいノブ、少しだけ重い扉、 ほこりっぽいようなにおい、 向けられた笑顔に戸惑ってしまった鼓動、 それらすべての感触を。 新たな一歩を踏み出すとき、いつだって思い出す。 ようこそ! あたたかな歓迎を受けたあの日のことを。 IDEA & CREATION この場所で覚えておいてほしいことはひとつだけ 「君はどう思う?」問いから始まる知的探求 それは“貢献すること” 自由な発想が教室に化学変化を起こす Contribution〈貢献〉とは、三田国際学園の学びの姿勢です。授業を聞き、ノートに書き写して覚え、先生が求めて 本校の「相互通行型授業」は、教員の投げかける「トリガークエスチョン」から始まります。単元の重要なテーマに対して、 いるであろう予定調和的な答えにたどり着くことだけでは〈貢献〉ではありません。自分自身で考え、自分の意見を 興味・関心を引き出すきっかけとなるこの問いかけによって、生徒は知的好奇心を刺激され、新たな学びに目を輝か 表明することこそ、クラス全体の学びに貢献できるという考え方です。 せます。 誰かの頭の中にアイデアがひらめくと、誰かが声を発すると、その場所が鮮やかに色づき、息吹が生まれます。自分 授業での教員の役割は、ただ正解を教え、知識を覚えさせることではありません。論点を整理し、議論を導きながら、 をとりまく世界がきらきらと輝きを増していくようなこの体験によって、生徒は、与えられるばかりではなく、誰か 生徒自身で考えることをサポートするファシリテーターです。 を喜ばせることができる、誰かの思いを受け取ることができる、これまで知らなかった自分自身と出会うのです。 そう、主役は生徒一人ひとりです。授業ではタブレット端末を用いて情報を精査し、自らの考えを組み立て、そして 〈貢献〉によって醸成される学園の文化は、豊かな水をたたえる大地のように、生徒のあふれるエネルギーを受け止め、 世界へと羽ばたいていくための力をぐんぐん伸ばしていきます。 3 グループで話し合い、納得できる意見を再構築します。〈貢献〉という学びの姿勢によって生み出される空間は、発想 の自由をさまたげることのない、ワクワク感でいっぱいの、無限に広がるフィールドです。 4 これからの時代を生きる 生徒たちのためにできること 私たちの生きる社会では今、かつてない変化が起こっています。ただひとつの正解などない、めま ぐるしく変わる時代の中で、どう自分自身の考えを打ち出し、道を切り拓くのか。そのための力を 育てる教育が、本校が考える「世界標準」の教育です。 国際共通語である「英語」、思いを伝え合う「コミュニケーション能力」、科学を理解する「サイエ ンスリテラシー」、情報を使いこなす「ICT リテラシー」、そして、それらの確かな知識とスキルに 裏付けられた「考える力」。私たちはこの 5 つをたくましくする教育を実践します。 6年間のロードマップ EDUCATION ROADMAP 考える力 ICT リテラシー 英語 本校が考える 「世界標準」の教育 社会へ そして 世界へ羽ばたくための 6 年間 三田国際学園では、中学・高校の「本科」に加え、中学ではインターナショナルクラス、高校ではスー パーイングリッシュコース、スーパーサイエンスコースを設置しています。自分の関心や強みに応 じた学びのクラス・コースがあることで、お互いに日々刺激を受けて磨かれていきます。 コミュニケーション 想定進学先 中学 高校 本科クラス 本科コース スーパーイングリッシュコース サイエンスリテラシー 世界で活躍 国公立大学・難関私立大学(文系・理系) 国際教養系の大学 インターナショナルクラス スーパーサイエンスコース インターナショナルコース 先端理系/医歯薬獣医系の大学 海外の大学 ※ 2018 年度設置予定 5 6 英語教育 サイエンス教育 ENGLISH EDUCATION SCIENCE EDUCATION 言語をもうひとつ持つこと それは世界への扉を開く鍵 科学を理解するまなざしを育て 世界を見通す視点を養う グローバリゼーションの進展に伴い、もはや国際共通語となった「英語」 。英語をコミュニケーションツールとし 日々進化するサイエンステクノロジーは、私たちの生活とは切っても切り離せないものです。また、自然災害をは て使いこなすことが、将来必要不可欠な能力として求められています。本校では「読む・聞く・書く・話す」4 技 じめとする地球規模で起こっているさまざまな問題は、誰にとっても無関係ではありません。科学的な視点に立っ 能をバランス良く養う授業を展開し、国際的感覚を身につけながら、実社会で「使える」英語を習得していきます。 て日常をとらえ、社会の諸問題を正しく認識することは、グローバル社会において必要とされる習慣・能力です。 生きた英語に触れる 自主学習によって基礎を定着 中学・高校すべてのクラス、コースでネ 英語での豊かなコミュニケーションを コミュニケーションツールとしての英語 理科では、「疑問→仮説→実験→考察→ サイエンスラボには大学の研究室レベル 実験では身近なものをテーマに科学的思 イティブスピーカーの教員による英会話 支えるのは、語彙や文法などの基礎学 力を培うために、他者に向かってアウト 議論→発表」という展開を軸にした授業 の設備・器材を整備し、 「理科好き」の 考を深め、生徒自らが次の「?」を見つ の授業を行い、英語によるコミュニケー 力です。一人ひとりの進度に合わせた プットする経験を重視します。たとえば で、論理的思考能力を養い、科学の基礎 飽くなき好奇心に応える準備をしていま けられる工夫をしています。たとえば中 ションの基礎を身につけます。さらに高 「r-Test」によって自主学習を促し、苦 レシテーション(暗唱)は、物語や詩な を身につけます。実験や調べ学習を通し す。授業は教員のトリガークエスチョン 1 化学の水溶液の性質を学ぶ実験のテー 校では、日本人教員による All English 手を克服していくことで、日々の学習を ど内容に合わせた言葉のリズムを感じ、 て、身近な問題から世界規模で問題と に対し、目的を持ち、既習の知識から立 マは「レギュラーコーヒーからインスタ の授業も取り入れ、積極的に英語を使う 積み重ね、基礎学力を定着させます。ま 自ら表現することで英語を体得していき なっている事象・現象への理解を深め、 てた互いの仮説を共有することから始ま ントコーヒーは作れるか?」 。「凝縮すれ 機会を設けます。また、ネイティブの教 た、学年ごとに目標を設定して英検や ます。また、スピーチやプレゼンテーショ 問題解決の糸口を考察する力を養いま り、実証するための実験方法も議論しま ば作れるのではないか」という仮説を立 ※ 「発信」することで体得する 科学の基礎を身につける 「理科好き」を育てる環境 論理的思考のプロセスを体験 員は、ランチタイムや放課後の自習、ク GTEC に挑戦し、学習へのモチベーショ ンでは、自分の気持ちや考えを相手に効 す。新しい科学技術をただ使いこなせる す。実験では、電子黒板やタブレット端 てて実験方法を考え、その検証の過程で ラブ活動の時間も生徒とともに過ごす身 ンを高め続けます。 果的に伝えるために必要となる、重要な だけではなく、その技術の基本原理に目 末など ICT 機器を活用して記録・観察し、 は、ろ過や再結晶の操作についても学び キーワードの強調や、順序・構成の工夫 を向けさせること、もっと知りたいとい 考察をディスカッションすることを習慣 ます。そして、得られた実験結果をもと などを学び、コミュニケーションに関わ う気持ちが自然と湧いてくるよう導くこ づけ、再現実験や基礎研究への広がりを にグループで考察をまとめ、プレゼン る総合的な力を伸ばします。 とも大切にしています。 持たせます。 テーションを行います。 近な存在であり、学校生活のあらゆる シーンで、英語でコミュニケーションす る環境を用意しています。 ※ GTEC…㈱ベネッセコーポレーションが主催 する 「読む・聞く・書く」3技 能の総合 的な コミュニケーション能力を測る英語能力検 定 試験です。 7 8 ICT 教育 学習サポート ICT in EDUCATION LEARNING SUPPORT 「正解」を見つけるツールではなく ともに「考える」パートナーとして 苦手をつくらない 弱点を残さない 基礎学力の定着を全面的にサポート 本校の ICT 教育のスローガンは「BUILD =築き上げる、形成する、将来を描く」 。ICT を活用した情報収集・選 広く深く思索をめぐらせ、活発なコミュニケーションを行うためには、基礎学力の定着は不可欠な要素です。 択のスキルやリスク管理を学び、ICT リテラシーを身につけます。タブレット端末は、ただ正解を検索し答え合 教員は生徒の学習状況をモニタリングし、必要に応じたフォローアップ授業や、特別講習を行います。積み残し わせをするツールではなく、好奇心を体験し感動できるパートナーとなって、人と人とを結びつけます。 を防いで、発展的な学習へと導き、生徒の自ら学ぶ意欲をバックアップします。 STEP 01 ONESELF 校舎内には Wi-Fi が完備されており、いつでも世界中の情報にアク 「r-Test」とは セス可能です。生徒は 1 人1台のタブレット端末を持ち、授業や予 r e t u r n = さかのぼる r e p e a t = 繰り返す r o o t = 根付く、定着させる 習復習の調べ学習では、学年別に作成したホームページから関連資 料をダウンロードしたり、インターネットから必要な情報を探した り積極的に活用します。こうして集めた情報を精査し、自分の考え を構築していきます。 オンラインの繰り返し型学習システム です。生徒自身で授業の理解度を確か STEP ONE to ONE 02 め、弱点を克服していきます。 自分の考えをまとめた資料をネットワーク上で共有し、生徒同士が 意見を交わし合います。また、オンラインのアンケートフォームを 利用すれば、クラス全員の意見が教員のもとに集まり、一瞬にして r-Test は、自主学習のほか 0 時間目の朝学習の時間を活用して r-Test には、国語、英語、数学、理科、社会の6カ年分の問題 教室全体でシェアすることができます。生徒から生徒へ、生徒から 実施します。積み上げが必要な英語(語彙・文法)や数学(演 や英検対策問題のデータが入っており、学年の垣根を越えて先 教員へ。授業中のコミュニケーションがより活発になり、多様な考 習問題)、漢字のテストなどを行います。 取り学習をすることも可能です。 えに触れる機会を得られます。 STEP 03 ALL to ALL 多様な意見が飛び交うディスカッションを通して自分の考えを再構 築し、最後にはグループ全体の結論を導き出し、プレゼンテーショ ンを行います。資料の作成にあたっては、アプリケーションの使い 方を基礎から学びます。自分の考えを明確に相手に伝えるために、 構成や資料の見せ方など、どのような工夫が必要かを考え、魅力的 なプレゼンテーションを組み立てていきます。 9 フォローアップ週間 各学期末には「フォローアップ週間」を設けています。定期試験で分からなかっ た箇所の積み残しを防ぐために、丁寧な解説授業を行い、知識の定着を目指し ます。さらに、関連する応用問題や、同じ単元の大学入試問題などに挑戦もし ます。日ごろ学んでいることが、どのようなかたちで大学入試、さらには大学 での学問研究につながっているのかを知ることで、今取り組んでいる学習が自 分の未来へとつながっているということを感じられる機会を創出します。 BUILD BOOK 夏期・冬期講習 生徒には ICT 活用のガイドブックである「BUILD BOOK」を配布します。タブレット端末の使用方法やアクセス制限など学校独自のルー 夏、冬の長期休暇中、全学年を対象に講習を実施します。中学1年から高校1年までは学期中のつまずき解消や学習内容の発展問題へ ルのほか、オンライン上でのマナーについても記載。トラブルを防いで、快適な学習パートナーとなることを目指します。 の挑戦を、高校2・3年では受験合理性の追求を目的としたそれぞれ異なる授業内容となっており、個々の能力向上を図ります。 10 選べる3つの高校コース Regular Course 多くの出会いの中で自分の可能性を見つめる 本科コース 基礎学力を構築します。そして、2 年次から文系・理系の選択授業を行い、進学に向けた効率的な学習 ■本科コースでは、相互通行型授業を軸にした授業で、主要 5 教科をバランスよく学びながら、確かな を始めます。 ■日々の授業に加え、キャリアに関わる講演会やワークショップを通して、さまざまな人・もの・文化 と出会う機会を用意しています。多様な価値観に触れ、大学進学やその先の将来について、自分の可能 性をじっくりと見つめることができます。 Super English Course 留学プログラムで国際的視野を広げる ■スーパーイングリッシュコースでは、週 10 時間の英語授業を軸に、ネイティブスピーカーとの対話を 中心にした英語教育を展開します。英語で考え、英語で伝えるトレーニングを繰り返すことで、 ディスカッ ションやプレゼンテーションができる英語力を養います。 スーパーイングリッシュコース ■卒業までに英検準1級、TOEFL ibt 80 点以上取得を目標としています。 本科クラス ■国際的視野を広げる長期・短期選択制の留学プログラムへの参加が必修です。 REGULAR CLASS 〔長期:1 年冬∼〕…ニュージーランドのウェリントンに 1 年間滞在し、ホームステイ先から通学します。 高水準の教育環境の中、英語力を磨くだけでなく、社会科や Drama(演劇)などのクラスへの参加で自 己啓発をすることもできます。 学ぶことが楽しい だから夢中になる 好奇心のままに過ごす時間 〔短期:2 年夏〕…3 週間のプログラムで、2015 年度はアメリカ・カリフォルニア大学デービス校で実 施予定です。世界各国から集まる学生とキャリアについてディスカッションを重ねたり、現地で働く日 本人のもとを訪問したりして、最後には自分自身の夢についてプレゼンを行います。 本科クラスで学ぶ時間は、まさに「創造性」を育てる3年間といえます。「思考する」ことにフォーカスした相互 ※留学先やプログラム内容は予定であり、変更の可能性があります。 通行型授業を中心に、知的好奇心を大いに喚起し、生徒一人ひとりの自発的な学習意欲を引き出しながら、学ぶ 楽しさ、知る面白さを追求した授業を展開します。貢献という文化に根ざした自由な発想が学校中にあふれる環 境の中で、基礎学力の構築にとどまらない、創造性に富んだ人間性が磨かれます。 「使える」英語力と サイエンスリテラシーの土台を築く 基礎ゼミナールが 知的好奇心を最大化する Super Science Course サイエンスラボが発想の源となる ■理系に特化したスーパーサイエンスコースでは、まだ見ぬ問題に挑戦する探究心を養い、自ら解決策 の糸口を見つけた時の達成感を実感します。習い、学ぶだけでなく、 「探究する」サイエンスで、研究者 としての素養を培います。 スーパーサイエンスコース 1 年次の英語の授業は週 8 時間行い、そのうち 6 時間はネイティ 「学びたい」という生徒の自発的な気持ちを最大限に尊重する授 ■1年次に生物・化学・物理の基礎知識と実験技術を身につけ、2年次からは専門分野を追究し、科学 ブスピーカーの教員と日本人教員によるチーム・ティーチング形 業が、2 年次から始まる基礎ゼミナールです。自分の興味主体 的思考力を高めます。授業では、目の前で起こっている現象に興味を持つこと、現象から原理・原則を 式で英会話などの授業を実施。1 年次で英検 3 級合格を目指します。 に基づいて講座を選択し、3 年次の学園祭でプレゼンテーショ ンを行います。 また、理科の授業では週1回、サイエンスラボで実験授業を行い ■少人数グループで研究テーマを選択して、自分たち自身で研究を行う「基礎研究」に 1 年次から取り 組みます。大学レベルの設備を導入したサイエンスラボでいろいろな DNA を抽出したり、世界の最先端 ます。「疑問→仮説→実験→考察→討論→発表」という展開を軸 論文・資料の調べ方、文章の書き方、プレゼンテーションの表 にした授業で論理的思考力を磨き、サイエンスリテラシーを基礎 現方法を学ぶことからスタートし、それぞれの学問の面白さを から身につけていきます。 追究します。発想の自由を楽しみ、生徒一人ひとりが創造性を いかんなく発揮できるプログラムです。 11 考えることを促します。 の科学論文をたどったり、思い思いの研究に没頭することができます。 ■さまざまな科学分野に携わる方々を招いて行う講演会やワークショップ、大学の研究室や企業への訪 問など、研究に向かう姿勢や熱意などを直接感じられる機会を用意しています。 12 能力に応じた授業展開で無理なく英語を身につける 授業は、英語力に応じたクラスを設定し、入学時と年度末に行うアセスメントテストの結果でクラス分けを行い ます。基礎をしっかり身につけ、ネイティブの教員の生きた英語に触れながら段階的に All English の授業へと 移行します。また、英語を自由に話せる生徒のクラスでは、早期からイマージョン教育を実施します。 STEP UP 基礎から学ぶ All English で学ぶ 英語 英語・数学・理科・社会 週 10 時間の授業のうち8時間がネイティブの教員と それぞれの専門分野を持つネイティブの教員による All 日本人教員のチームティーチングによる授業です。英 English の授業を行います。ただし、安全に配慮が必 語力の向上に応じて、授業内で数学や理科の平易な内 要となる理科の実験授業では日本人教員がサポートに 容を教材として取り上げるなど、イマージョンへとス 付き、社会科の日本史では日本人教員による授業を行 テップアップする準備を進めます。 うなど、柔軟に対応します。 国語・数学・理科・社会 国語 日本人教員による、相互通行型授業を中心とした授業 帰国子女などを対象に、「日本語」を基礎から学ぶクラ を行います。 スも設置し、r-Test による漢字練習なども行います。 インターナショナルクラス INTERNATIONAL CLASS 高校進学時には多彩なコース選択が可能 多様性の中で培われる国際感覚 言語習得にとどまらない成長を実感 International Int IIn nte ter ern er rna nat na atio ati tio ion ona on na nal all C Course Co Cou ou u rse ur urs rsse e インターナショナルクラスでは、帰国子女など英語を自由に話せる生徒と、中学に入ってはじめて英語を学ぶ生 徒をともに受け入れ、イマージョン教育をベースにした授業を展開します。さまざまなルーツを持つネイティブ インターナショナルコース ※ 2018 年度設置予定 2018 年度設置予定の「インターナショナルコース」では、国内 大学だけでなく、日々の授業や学校生活の中で磨いた高い英語力 やモチベーションを活かせる海外大学への進学も視野に入れてい ます。世界中から学生の集まる高等教育のメッカ・アメリカをは スピーカーの教員や友人たちとのコミュニケーションを重ねることで、異文化を理解する豊かな感性、多様性を じめ、オーストラリア、カナダ、イギリス各国への留学を想定し、 受け容れるおおらかな姿勢が日々の学校生活の中で育まれます。 SAT や TOEFL のテスト対策のほか、留学に必要な経験となる ボランティア活動も含めた進路指導を行います。 仲間とともに伸びていく 英語「で」学ぶイマージョン教育 Regular Course Reg Re R egu eg gula gul ular ula lar arr C Cou Co ou urrse urs rsse e ホームルームクラスは英語力に関わらず編成され、生徒たちは休 イマージョン教育とは、母国語以外の言語で学習することによっ み時間や放課後も気軽に英語で会話したり、行事などひとつの目 て、未習得の言語を身につける学習方法です。英語・数学・理科・ 標に向かって協力し合う仲間としてともに過ごします。担任は日 社会の授業は、英語の能力別に行い、英語力の向上にしたがっ 本人、副担任はネイティブスピーカーの教員が受け持ちます。 て段階的に All English の授業に移行していきます。 本科コース Sup Su S Super upe up per pe err E Eng En English ngli ngl ng glis lish ish sh hC Cou Co Course ou urs ur u rse rs se e スーパーイングリッシュコース 英語既習の生徒にとっては、高い英語力を維持しながら、日本の 海外の教材を使用し、インターナショナルスクールのスタイル 学校ならではの教育環境で学校生活を楽しむことができます。ま を取り入れた授業を行いながらも、学習進度は本科クラスと足 た、これから学習を始める生徒にとっては、 「英語のシャワー」 並みを合わせています。文部科学省の指導要領に沿ったカリキュ がある環境で、基礎をしっかり定着させながら、目覚ましいスピー ラムを設定し、数学など海外との難易度のギャップがある教科 ドで英語習得を可能にします。 については、日本の教材を採用するなど、ニーズに合わせた授 本校は、学校教育法第 1 条で定められた、日本の「中学校・高等 学校」です。英語で教育を受けながら必要な単位を取得し、高校 課程を修了すると日本の大学の受験資格を得られます。 国内大学への進学を希望する生徒には、5教科をバランス良く学 び 2 年次に文理選択を行う「本科」、ネイティブ教員との対話中 心の英語授業や海外留学プログラムのある「スーパーイングリッ シュ」、サイエンスラボでの基礎研究も行い、研究者たる姿勢で Sup Su S Super upe per pe err Sc Sci Science S cie ien enc en nce nc ce eC Course Cou Co ou urs ur rsse e 学ぶ「スーパーサイエンス」と、 それぞれ目指す進路に応じたコー スが用意されています。 スーパーサイエンスコース 業を展開します。 13 14 キャリア教育 CAREER EDUCATION 進路指導 本校では、偏差値偏重の進路指導は行いません。キャリア教育を通じて出会った夢を叶えるための大学選びを応 多様な価値観に触れ なりたい自分 学びたい学問に出会う 援します。6 年間で培った自学自習の姿勢を力に、明確な目標を持って難関大学に挑みます。 本校のキャリア教育・進路指導は、 「自己理解」 「職業研究」 「学問研究」と3つのステップを通じて、生徒自身で「自 ら進む道を選択する」ようにデザインされています。自分で選んだ道だからこそ、日々の学習や大学受験への準 備がしっかりと動機づけられ、目標に向かう大きな推進力となります。ただ偏差値の高い大学を目指すのではな 個人カルテ フォローアップ面談 受験指導 く、「なりたい自分・学びたい学問」があるから頑張れる。本校は生徒の可能性を信じ、きめ細やかな指導で生 中高6年間を通じて成績、学力テスト、 中学3年次の夏には、進路指導部による 高校 2 年次の秋から進路目標の達成に 徒の夢を叶えるキャリア教育を展開します。 検定、日常の生活、将来の希望を記録し 面談を生徒一人ひとりと行います。面談 向けて取り組み始めます。授業では、大 た個人カルテを作成します。中学では、 では自分を知り、社会を知るという中学 学一般入試、AO・推薦入試、海外大学 集団の中で生き生きと取り組める人格の 時代の歩みをたどりながら、進路に関す 進学等のための対策を行い、模擬試験で 形成に向けて、高校では適正の発見や学 る広い視野で「なりたい自分像」を確認 学力の弱点や達成度を図ります。また、 習の課題解決に活用し、教員全体で進路 していきます。進路指導部の教員との対 面接の練習や小論文指導で入試突破のス 決定をサポートします。 「○○を学ぶた 話の中で、自分のビジョンを明確にし、 キルを向上させます。進路の第一志望を めにこの進路へ進みます」という心の宣 具体的な目標に繋げていき、高校進学時 叶えるため、教員とともに歩み、集中的 言を達成するためのカルテです。 のコース選択を行います。 にしっかりとした準備を行います。 自己 理解 新たな自分を発見し、 よ り 深 く 、自 分 を 知 る 。 自分の夢を叶えるため、 スタートは、 自分と向き合うこと。 自分の才能をどう発揮し、 職業 研究 必要な「学び」は何か。 学問 研究 社会にどう貢献するか。 キャリア教育講演会 社会の第一線で活躍する方を招き、仕事への熱い思いや生の声を聞く「キャリア教育講演会」を定期的に開催します。将来の夢や普段の学習 のモチベーションになるヒントを沢山見つけることができます。職業を通じた社会貢献への情熱を肌で感じることで、社会で活躍することに 対する理解を深め、生徒の心に火をつけます。 キャリアワークショップ キャリアワークショップは、さまざまな分野で活躍する大学・企業の研究者などを招き、講演会、演習、フィールドワークを通して最先端 の技術や情報、知識を学びます。中学から高校まで学年を越えて希望者は参加することができ、直接本物に触れることで、新しい世界を知 る面白さ、学ぶことへの楽しさを体感します。生徒の興味・関心の幅を広げて、豊かな創造力を育み、それぞれのキャリアをデザインするきっ かけにつなげていきます。 「僕って、私って、どんな人間なんだろう?」 自分自身と向き合う力を育む6年間 中学入学後、仲間と取り組む最初の行事がオリエンテーション合宿です。傾聴し承認することで相手の考えを引き出して いく、コーチングの技法を活用したグループワークを通じて、コミュニケーションの楽しさ、大切さを体験し、最後に個 人目標をプレゼンテーションします。2 年次の語学研修「Global Village」は、世界各国の留学生との協働体験を通して、 世界に触れ、日本を振り返り、世界と自分、未来と自分とのつながりを考えます。そして、3 年次の広島研修旅行では、 日本の大学で学ぶ留学生と「平和」をテーマにしたフィールドワークを行います。文化・宗教・歴史などさまざまな背景 を探りながら、自他の平和観の違いを知ることで、柔軟な国際感覚を養い、視野を広げます。 高校 3 年間のテーマとなるのは「自分を再構築していくこと」。進学という具体的な目標を定め、将来を見据えたとき、 「自 分はどうありたいのか」という問いへの答えは、社会との関わりなしには見つけられません。中学 3 年間で、 「他者」とい う「鏡」を通して見つけた、いろいろな表情を持つ「自分」。今度は、学校という場所から一歩踏み出し、フィールドワー クやボランティアなどを通じて「社会の中の自分」について考えることで、自分を再構築していきます。学び、考え、体 験する6年間の中で「自分自身」と向き合う力を育んでいきます。 15 16 中学生になる君たちへ MESSAGE FROM TEACHERS 生徒の有り余るエネルギーを受け止める情熱 一人ひとりの成長を見届けるまなざし 本校の教員は自己研鑽を欠かしません。生徒を魅了する授業はどのようなものか、生徒が学びの面白さに目覚め るような授業をどのように展開するかを真摯に考え、教員が一丸となって切磋琢磨する環境があります。生徒一 人ひとりの持っている成長力は、はかり知れません。その無限の可能性を引き出し、のびのびとした学校生活を 送れるように。これから中学生になる君たちへのメッセージです。 君の夢、本気でサポート!! Remember, today you are a reader. Tomorrow you will be a leader. 社会科 内田 雅和 将来の目標が定まっている人も、そうでない人も、三田国際では生徒一人ひとりが、 英語科 Robert Newman 自分自身と向き合い、自分の適性を考え、自分が探求したい学問や、やりがいをもっ I want you to maintain an open mind and to embrace learning with て働くことができる職業に出会えるような、キャリア教育を行っていきます。コー passion. To succeed in life requires patience, perseverance, hard work, チングやカウンセリングの技法を伝え、クラスメイトと協力しながら、自分の人生 kindness, understanding and appreciation. In short,“Virtue, Learning と本気で向き合っていくなかで、自分自身の道を切り拓いていけるよう、教職員一 and Manners.”Don't be afraid to fail and as Albert Einstein said,“Learn 丸となって、本気で君の夢をサポートします。 from yesterday, live for today, hope for tomorrow. The important thing is to not stop questioning.” ポジティブにチャレンジしていこう 自分を偽らず、素直な気持ちで 数学科 菅原 慎太 保健体育科 内田 園子 無謀ではなく、勇敢にさまざまなことにチャレンジしてもらいたいです。失敗から 私が学生だった時は部活動に夢中で、毎日朝早くから遅くまで学校にいました。そ 学ぶことは多いので、失敗を恐れない心を持ってほしいです。そのためには失敗を んな学生時代に学んだ事が、感謝の気持ちを持つこと、約束が守れること、仲間を 引きずらずに、前向きに反省、改善、実行のサイクルを築くことが大事だと思いま 裏切らない・傷つけないこと、 でした。このことは今も私の身体に染みついています。 す。日々の生活の中で1日を振り返り、自分の周りへの貢献を実感し、自信につな 頑張っている姿は必ず誰かが見ています。そして、その頑張りが巡り巡って、 「信頼」 げる。いつでもポジティブに、好き嫌いだけで判断せず、無駄と思えることにもア となって自分自身の所に返ってくる時が来ます。決して自分を偽らず、素直な気持 ンテナを張っていてください。 ちで人と接してもらいたいです。 明るく楽しい学園生活を作っていきたい ことばの良き遣い手になろう 英語科 天野 恵莉 国語科 城野 大輔 学校に行くのが楽しみで、毎日朝起きるのが楽しいと、毎日が幸せだと思いません みなさんは、日本語と外国語(主には英語)の両方を学ぶのはなぜだと思いますか。 か?私はみんなが明るく楽しく過ごせるような学校を生徒のみんなと一緒に作って 私は国語科教員である一方で、日々英語をつかって英語ネイティブの先生と仕事を いきたいです。勉強や部活、友達と過ごす時間など様々なことにあふれる学園生活 しています。両言語は大変異なり、物事の見方、捉え方も違います。真の国際人を の一日一日を大切にしながら、みんなが目標に向かって全力で頑張ってほしいです。 目指すには、さまざまな言語と向き合いながら、物事を相対化して眺め、多様な世 そのためにも、嬉しかったこと、楽しかったこと、不安なこと、どんな小さなこと 界を受け入れることが必要です。なぜ、 「城野大輔」が "Daisuke Jono" になるのか。 も一緒に話し合える存在でありたいです。 ともに考えていきましょう。 17 18 学校 生活 STUDENT LIFE Find Yourself in Another's Smile! 新たな発見に目を輝かせ 心はずませる毎日 たな 仲間と過ごすかけがえのない学校生活 毎日、新たな発見と出会いを楽しみながら、生徒たちは充実した学校生活を送っています。勉強はもちろん、多彩な学校行事やクラ ブ活動、委員会活動など日々の生活においても、生徒たちは目標を掲げ、クラスメイトや同じ夢・目標を持った仲間と協力し合い、 全力で取り組みます。さまざまな体験を通して、かけがえのない思い出を作りながら、豊かな人間性を育みます。 DAILY SCHEDULE 時間割 登校 明るく元気な挨拶から一日がスタートします。 0 時間目 08:25 ∼ 08:40 SHR 08:40 ∼ 08:50 苦手科目の克服と知識の定着を図ります。 1 時間目 08:50 ∼ 09:35 1 時間目 0 時間目 朝の学習時間です。「r-Test」などによる日々の積み重ね学習によって、 週6日制で45分授業です。月曜から金曜までは7時間目まで、土曜 2 時間目 09:45 ∼ 10:30 日は4時間目まで授業があります。 3 時間目 10:40 ∼ 11:25 昼休み 昼休み 11:25 ∼ 12:20 4 時間目 12:20 ∼ 13:05 5 時間目 13:15 ∼ 14:00 6 時間目 14:10 ∼ 14:55 クラスメイトと一緒に教室やカフェテリアで食事をしたり、中庭で寛 いだりして楽しい時間を過ごします。 4 時間目 午後は12:20から始まります。土曜日の放課後は講演会など特別 授業を実施することがあります。 7 時間目 通常授業のほかに本科クラスでは、中2から基礎ゼミナールの講座を 行い、各々の調査・研究に取り組みます。 7 時間目 15:05 ∼ 15:50 SHR・清掃 15:50 ∼ 16:15 放課後 放課後はクラブ活動で同じ夢や目標を持った仲間と過ごしたり、自習 室を利用して学習することもできます。 生徒会・実行委員会 中学生徒会と高校生徒会に分かれて活動します。中学3年生は中学 生徒会のリーダーとして、話し合いの中から目標を決め、 「新しい ことへの挑戦」と「日常生活をより良くする」ことに取り組んで いきます。また、学園祭や体育祭など各種学校行事では実行委員 会を組織して、中学・高校生徒会と協力して企画・運営を行います。 悩み事があったら… 担任はいつでも相談に応じられるように生徒とコミュニケーションを 図っています。また常に担任・学年・教科担当者が情報を共有し、協力す る体制を整えています。カウンセリングルームには常勤カウンセラーを配 置し、個人カウンセリングのほか、予防的取り組みとして、学校生活やそ の周辺で起こっている社会の諸問題を取り上げるなどの講義を行います。 また、保護者の方からの相談や、英語での対応も可能となっています。 19 20 ANNUAL EVENTS 年間 行事 クラブ 活動 CLUB ACTIVITIES ひとつのことを成し遂げるプロセスが とつ ひたむきに語り合い 真剣に競い たむ 運動部 主体性と豊かな人間性を培う 思いきり楽しむからこそ成長できる ル/バドミントン/バレーボール/ポップダンス 年間を通じて行われる行事は、生徒中心で運営されます。友人たちとひとつのプロジェクトに取り組み、チームとして何かに打ち込 視野を広げ、協調性や主体性を育むクラブ活動。試合に負けた悔しさ、目標を達成した 文化部 む体験によって、リーダーシップや責任感が身につくだけでなく、創造性やイノベイティブな発想力が磨かれていきます。体育祭、 喜び、探究心が満たされる心地よさ、チームの心がひとつになった瞬間の高揚 ・・・ 活動 学園祭、音楽会など、クラスやチームが一丸となってひとつのことを成し遂げる経験は、生徒を大きく成長させます。 を通して味わうさまざまな感動、出会った仲間は、一生ものの財産となります。 サッカー/新体操/硬式テニス/バスケットボー /野球/ラグビー/陸上競技 囲碁・将棋/演劇/ English /コーラス/コン ピュータ/サイエンス/吹奏楽/調理/鉄道研究 /伝統文化/ハンドベル/美術 入学式 4 始業式 オリエンテーション合宿(中1・高1) 開校記念日(5 月1日) 国内研修旅行(高2) 5 Global Village(中2) 中間試験 体育祭 授業公開 6 英語検定 期末試験 フォローアップ週間 終業式 7 学習合宿(高3) 夏期講習 8 夏期講習 始業式 9 修学旅行(中3) 英語検定 中間試験 学園祭 10 11 授業公開 期末試験 フォローアップ週間 12 クリスマスコンサート 終業式 冬期講習 始業式 1 音楽会 英語検定 2 卒業式 3 学年末試験 フォローアップ週間 修了式 学園祭 体育祭 音楽会 実行委員会が中心となって、生徒主体で創り チームに分かれて優勝目指して戦います。普 学年末にクラスで行う最後の行事です。クラ 上げる一大イベントです。 「自分自身」をテー 段関わることの少ない先輩や後輩、教員とも スメイトとともに目標に向かって努力し、支 マとしたプレゼンテーションをはじめ、日々 一丸となって戦うことで、新たな絆が生まれ え合いながら築き上げてきた友情、団結力、 の学習や研究成果の発表や展示、各クラブが ます。綱引きや玉入れ、リレーなど定番の競 そしてオリジナリティを発揮します。1年間 日頃の成果を披露するなど、学園が一体となっ 技のほか、応援合戦にも真剣に取り組みます。 のクラス活動の集大成が、美しいハーモニー て取り組みます。 21 となって響き渡ります。 22 施設 環境 FACILITY & ENVIRONMENT 中庭で輝く美しい緑 教室に射し込む優しい光 あふれる自由な発想をおおらかに包み込む 本校は用賀駅から徒歩5分の距離にあり、閑静で緑豊かな住宅地に囲まれ、通学の利便性と学校としての落ち着きを兼ね備えています。 天然芝の中庭を中心に建てられた校舎には、充実した教育機器、防災・防犯の設備が整えられています。生徒たちが学校生活を楽しく有 意義に、そして安全に送ることができるよう心がけています。 パ テ ィ オ( 中 庭 ) ホール ギャラリースペース 教室から一望できる憩いのスポットです。 1階の教室からは直接中庭に出ることもで きます。 式典や集会などを行うホールは可動式のイ スを採用。普段は体育館として、授業やク ラブ活動で使用します。 吹き抜けで開放感のあるスペース。絵画や 焼き物、工作など生徒の作品が展示されて います。 ホームルーム 正面玄関アプローチ サイエンスラボ すべての教室にホワイトボード、プロジェ クターを設置。ICT を活用した授業を展開 できます。 階段の脇には桜並木が配され、入学式シー ズンには華やかなアーチを作ります。 大学の研究室でも使用する高性能な機器 や、電子黒板を備えています。 図書室 カフェテリア 自習室 蔵書3万5000冊を誇る図書室には、静 かに勉強できる自習用ブース、DVD が鑑 賞できる視聴覚ブースも備えています。 白を基調とした空間にカラフルなイスが置 かれた明るい雰囲気。クラスメイトとにぎ やかなランチタイムを過ごします。 職員室の向かい側に、生徒一人ひとりが学 習に集中できるように、個別ブース型の自 習室を完備しています。 セキュリティーと緊急時の対応 生徒の登下校時には正門に警備員を配置 し、各出入り口には防犯カメラを設置し ています。また災害時に備えて学校では 3日間過ごせるように寝袋・毛布等のほ かに、生徒全員分の個人用防災備蓄品を 完備しています。緊急時の保護者・生徒 への連絡については、「学校連絡網システ ム」を導入しており、災害のほか、天候 による休校のお知らせなどはメールで一 斉配信します。 パソコンルーム グラウンド 視聴覚室 Communicative Space 各パソコンに最新の画像・動画編集ソフト を導入。放課後は開放され、生徒が自由に 課題制作などに利用できます。 体育の授業のほか、放課後のクラブ活動に 使用。大きなシイの木があり、木陰で休ん だり、仲間と語り合うことも。 大型スクリーンを用いて生徒のプレゼン発 表を行ったり、各種ガイダンスを実施した りしています。 いつでも自由にディスカッションできるラウンドテーブルを、校内のいろいろな場所に設置して います。生徒たちはここで互いに学び、考え、多様な意見をシェアすることで、 自然とコミュニケー ションスキルや思考力が育まれ、豊かな感性が磨かれていきます。 23 24 学園長からのメッセージ MESSAGE FROM THE PRINCIPAL 発想の自由人たれ 建学の精神を受け継ぎ これからの100年へ 「人生に於ける全てのことは知ることから始め、それを好き になり、最後に楽しむ境地に至ったときにこそ、初めて自分 今、目の前にいる生徒とどのように向かい合っていくか。それを考 のものになり、豊かなものになる。」孔子の教えに由来する えることが教育の原点であると思います。今日の課題をしっかりと 「知好楽」は本学園の創立時から受け継がれる教育理念です。 理解できるようにすることは、もちろん大切です。同時に、社会に 出て活躍している姿をイメージすることも必要だと思います。いさ 「時代に適応した実学」を提供する学びの場として、100年 さか気の長い話かもしれませんが、そうすることで必要な資質が浮 以上続くこの建学の精神を引き継ぎ、私たちはこれからの かび上がり、なすべき教育がはっきりしてくるのです。 100年を歩んでいきます。 三田国際学園の生徒には、日々の学びを通して、持続可能な社会を 作っていく一員であることを理解し、将来その貢献者として認めら れるようになってもらいたいと考えています。この願いこそが、本 校の目指す世界標準の教育の出発点です。 本校に入学したすべての生徒が、いつの日か、「今の実力は中学・ 高校時代を通して身につけた」と胸を張って言えるように。学び考 えた日々が、人生における得難い貴重な時間であったと振り返って もらえるように。生徒にはずっと言い続けていきます。 三田国際学園学園長 大橋 清貫 三田国際学園生よ、発想の自由人たれ。 沿革 HISTORY 明治35年に建学した本学園は大正5年、三田四国町(現在の港区芝)に「三田高等女学校」を設立し ました。三田の地には、私たちの教育のルーツがあり、その志が今も脈々と受け継がれています。 1902(明治 35) 戸板関子により戸板裁縫学校が創立 1904(明治 37) 三田四国町へ移転(現在 学校法人戸板学園本部、戸板女子短期大学の所在地) 1916(大正 5) 三田高等女学校を創設 1937(昭和 12) 三田高等女学校から戸板高等女学校に改称 1947(昭和 22) 新制度により戸板中学校を発足 1948(昭和 23) 新制度により戸板女子高等学校を発足 1993(平成 5) 世田谷区用賀へ移転 2015(平成 27) 「三田国際学園中学校」「三田国際学園高等学校」と改称し、共学化をスタート 25 東急田園都市線「用賀」駅 東口徒歩5分 http://www.mita-is.ed.jp/