...

No.17 [PDFファイル/531KB]

by user

on
Category: Documents
2

views

Report

Comments

Transcript

No.17 [PDFファイル/531KB]
お お い た
No.17
AQUA NEWS2003.7
アクア・ニュース
表紙説明
浅海研究所が国見
町で行ったヒジキの
試験養殖と収穫風景。
天然ヒジキの幼体を
ロープに挟み込む方
式で、11
月に張り込
みし、6ヶ月後の翌
年5月には藻長が1
mを超え収穫可能に
なる。
本年度からヒジキ
養殖の規模拡大に向
けた人工種苗生産技
術の開発に取り組む
予定。
目
次
・各部所のトピックス
豊後水道域でまき網漁業により漁獲されるマアジについて(企画・海洋資源利用部)
2
マサバの種苗生産試験の新人奮闘記(栽培漁業部)
3
伊予灘・別府湾の水温等の長期変動(養殖環境部)
4
石原漁場はアサリ資源復活の突破口(浅海研究所)
5
希少生物ナメクジウオ発見!(浅海研究所)
6
ブラックバス対策に向けた取り組み(内水面研究所)
7
・加工だより(企画・海洋資源利用部)
8
・浜からのたより
大神(おおが)んボラをくっちみちょくれ!!!(別杵速見地方振興局)
9
海面アワビ養殖への取り組み ∼赤潮に真っ向勝負∼(臼津関地方振興局)
10
・連載 ”さかな”
∼第5回 マダイ∼(企画・海洋資源利用部)
11
大分県海洋水産研究センター
AQUA NEWS No.
17
豊後水道域でまき網漁業により漁獲される
マアジについて
∼標識放流を実施しました!∼
企画・海洋資源利用部
豊後水道域を漁場として利用するまき網漁業は、
県下では南郡地区と北郡地区の2つに分けられま
す。南郡まき網はJFおおいた鶴見支店10統、米
水津支店5統、蒲江支店6統が主力で、この他、
佐伯支店2統、上入津支店1統があります。また、
北郡まき網は臼杵支店4統、津久見支店8統があ
ります
(図1
)
。
図1.南郡・北郡まき網が所属するJFおおいた各支
主任研究員
木村
聡一郎
遊群と定着性の瀬付き群に分けられます。上述の
ような南郡と北郡まき網のマアジ漁獲特性の違い
は、漁獲の主対象となるマアジ系群の違い、すな
わち南郡まき網では沖合回遊群を、北郡まき網で
は瀬付き群を中心に漁獲しているためではないか
と考えられます。しかしながら、これら2つの系
群については不明な点が多く、今後の詳細な調査
研究が急務となっています。
当センターでは、平成1
5年4月2
8日に津久見市
深良津地先にて、天然マアジ1
,
60
0尾(平均尾叉長
2
5
cm)
に黄色のスパゲティータグを装着し、標識放
流を実施しました(図2)
。
★放流地点
店の所在
南郡まき網の鶴見支店、北郡まき網の津久見支
店における20
02年の年間漁獲量を魚種別にみます
と、いずれもマアジの漁獲割合が一番高くなって
おり、豊後水道域のまき網漁業にとってマアジは
最重要資源の一つとして位置づけられる訳ですが、
南郡と北郡まき網で漁獲されるマアジは、以下の
ような漁獲特性がみられます。
㈰南郡まき網で漁獲されるマアジは年前半が1歳
魚主体、年後半が0歳魚主体となり、同一年級群
をその年の後半から翌年の前半にかけて主に漁獲
しているのに対し、北郡まき網では2歳魚以上も
多獲される。
㈪南郡と北郡まき網の19
97年以降のマアジ四半期
別漁獲状況を比較すると、その動向・推移に類似
した点がほとんどみられない。
㈫2002年のマアジ日別漁獲状況をみると、南郡ま
き網の鶴見支店では1日に数1
0∼20
0トン近い大量
の水揚げ日があるのに対し、北郡まき網の津久見
支店では1日に1
0トンを超えることはなく、平均し
て3∼4トン/日の水揚げが多い。
マアジは一般的に分布生態等の違いから沖合回
2
AQUA NEWS No.
17
図2.マアジ標識放流の概要
今のところ3
2
尾の再捕報告が届いていますが、今
後とも標識マアジの再捕報告について、皆様方のご
協力をよろしくお願いします。
標識放流魚の再捕報告は、豊後水道域に来遊して
きた沖合回遊群、あるいは豊後水道域にいる瀬付き
群が、時間の経過とともに、どういった移動、分布
生態を示すのか?沖合回遊群と瀬付き群との間には
どのような交流関係があるのか?こういった問題点
を明らかにするための基礎資料となります。これら
を明らかにすることにより、的確なマアジ資源量の
推定や精度の高いマアジ漁況予測が可能となり、さ
らには、今後、マアジ資源の管理方策を検討する上
でも、非常に重要な鍵となってきます。
マサバの種苗生産試験の新人奮闘記
栽培漁業部
初めまして。このたびの異動で海洋水産研究セ
ンター栽培漁業部に配属となりました岡本と申し
ます。赴任して、はや1
ヶ月あまりが過ぎましたが、
本当にあわただしい、あっという間の4
0日間でし
た。
まず、着任当日にO副部長から厳命下ったのが
「マサバをつくれ。今日卵を採れ。
」ということで
した。その日の深夜に卵を産むよう、既に前任者
のWさんによって親のマサバにホルモンが注射さ
れていましたので、断るわけにもいきません。超
勤命令が午前3時まで出されました。自分の赴任
祝いに飲もうと密かに準備していたエビスビール
は、当夜は残念ながら出番がありませんでした。
さて、今回種苗生産に使用した親サバは、蒲江
の養殖業者から購入した2歳魚約5
0尾です。マサ
バはホルモンを注射してから約3
6時間後に卵が採
れるといわれています。採卵の方法は、腹を搾っ
て採った卵に精子を混ぜ合わせる、いわゆる人工
授精によるものと、水槽内で勝手に産卵・受精さ
せる自然産卵によるものの2種類がありますが、
この日は水槽内での自然産卵による採卵を行いま
した。ホルモン注射した時刻から計算すると、産
み出された卵が親魚水槽から回収されるのは午前1
時頃ということになります。
日も暮れた午後8時頃、そろそろ晩飯でも食べ
て夜に備えようと思っていた矢先でした。ひょい
と採卵用の水槽を覗くと、ネットの中を卵が漂っ
ています。予定より5時間も早い産卵です。急い
で応援を頼み、卵回収作業を行いました。回収さ
れた卵は、卵管理槽と呼ばれる水槽に移されてふ
化を待ちます。マサバがふ化するまでの時間は約
5
0時間です。この間、私たちにできることと言え
ば、卵管理槽が卵にとって良い環境になるように
調節してやることと、無事に健康な子が産まれる
よう祈ることぐらいです。5
0時間後、待望の赤
ちゃん誕生です。直径約1mmの卵から、全長約3.
5mmのサバの子供が産まれてきます。卵の中で狭
苦しそうにもぞもぞと動いていたマサバの子が、
いよいよ卵膜を破って外に出てくると、顕微鏡を
覗きながらも、ほっとするとともに、ささやかな
生命誕生の感動に包まれます。しかし、残念なこ
とに、マサバのふ化率はそれほど高い方ではあり
ませんでした。今回、産み出された約1
9
0
万個の卵
のうち、正常にふ化したのは約1
6
万尾で、全体の1
割にも達しませんでした。これは今後解決してい
かなければならない課題です。
一方、無事に誕生できた「ふ化仔魚」は6∼1
0
tの飼育水槽に収容し、他の魚種と同様、シオミ
ズツボワムシ、アルテミア、配合飼料などを与え
て育てます。ところが、マサバは共食いが非常に
激しい魚です。マサバがマサバをくわえて得意げ
に泳いでいるのを見ると、育ての親としては少し
悲しい気持ちになります。これを避けるために大
量の餌を与えたいところなのですが、与えすぎる
研究員
岡本
久美子
と水が汚れて水槽
内の環境悪化につ
ながり、酸欠に弱
いマサバは口をぱ
くぱく開けて泳ぎ
だし、ひどいとき
には死ぬこともあ
写真1.ふ化直前のマサバ卵 ります。これも今
後解決していく必
(直径1mm)
要があります。
なにかと問題が
多いマサバの子育
てですが、良い点
も1つあります。
それは成長がとて
写真2.ふ化直後のマサバ仔魚
も速いことです。
(全長3.
5mm)
今回の種苗生産試
験では、ふ化して
mmに達しました。前述のWさ
3
0日で尾叉長が約5
5
んが今、夜も寝ずに子育てしているマハタは、同
じ頃産まれたにもかかわらず全長が約1
0
mmであり、
単純に比較する
と、マサバはマ
ハタの5倍以上
の早さで成長し
ていることにな
ります。
早々と大きく
なったマサバの
写真3.ふ化後40
日のマサバ
子は、さっそく
(尾叉長70mm)
養殖環境部のA
さんのもとへお嫁に行くことになりました。これ
からAさんによって養殖に関する試験が行われ、
最適な養殖技術が明らかになることにより、近い
将来「豊の活ぶり」ならぬ「豊の活さば」として
大分県の養殖ブランド魚に成長してくれることを
期待しています。また、この夢を実現させるため、
新たな職場で種苗生産技術の開発に日夜努力して
いるところです。
余談ではありますが、こちらに配属されるまで
私は日出町の振興局に普及員として勤務しており、
城下カレイやクルマエビの中間育成に携わってい
ました。当時はよく「魚の子育てんじょうしちょ
らんで、はよ人間の子を育てんかえ」と周囲の人
から言われていましたが、最近は周りも諦めたの
か、あまり言われなくなりました。言われるうち
が花か、と少々寂しく思わぬこともありませんが、
これで心おきなく魚の子育てに専念できると無理
やり前向きに考えて、次はシマイシガニの子を育
てるぞ、と決意を新たにする昨今です。今後とも
よろしくお願いします。
AQUA NEWS No.
17
3
伊予灘・別府湾の水温等の長期変動
養殖環境部
センターは、漁業調査船「豊洋」で、毎月
1回、伊予灘、別府湾海域で定線観測調査
(図
1)
を行い、水温、塩分、透明度、栄養塩類等
をモニタリングしています。1
9
7
2
年から現在の
定点で行われ、この3
0年間に膨大なデータを
蓄積してきました。今回、これらのデータを
用いて、伊予灘・別府湾海域の長期的な海況
の変動を検討してみた結果、次のようなこと
が分かりました。
検討した項目は、水温、塩分、透明度、溶
存酸素量(DO)
、栄養塩類、化学的酸素要求
量
(COD)で、これらの長期変動等をみるた
め、毎月の測定値である時系列のデータから、
季節変動などの短期変動要因を取り除く必要
があります。
そこで、調査
項目ごとに移動
平均処理を行い、
3
0年間の海況の
変動傾向を検討
しました。
表1
に、各項目
の年平均変化量
を示しました。
これは、季節変
動等の影響を取
り除いた年間変
化量の海域毎の
図1.調査定点図
平均値ですが、
この表から各測定項目のおおまかな変動傾向
をみると、水温、塩分、透明度、DOは上昇
傾向に、栄養塩類(DIN、PO 4 − P)とC
ODは下降傾向にあることが分かります。こ
の中で、別府湾の表層塩分は、湾岸から流入
する河川水の影響かマイナスとなり、伊予灘
や別府湾の底層と異なった変動がみられまし
た。
表1.各測定項目の変動の傾向
(変化量/年)
さて、近年、海水温の上昇が問題になって
いますが、この問題を気温の影響を直接に受
けにくい底層水温で検討してみました。夏季
(8月)と冬季(2月)の平均水温の推移を図2
に示しましたが、この表から夏季は下降傾向、
冬季は上昇傾向で、特に冬季の水温が大きく
上昇していることが分かりました。
4
AQUA NEWS No.
17
主任研究員
田村
勇司
図2.夏季と冬季の平均水温の推移
また、気温との関係をみるため、大分市の
気温と別府湾の表層水温について3
0年間の傾
向を同じように調べてみると、やはり両者と
も上昇傾向にあり、図3のように、大分市の
気温と別府湾表層の水温は似たような変動を
示していました。このように表層の海水温の
上昇は気温の影響を受けていると考えられま
す。
図3.大分市気温と別府湾表層水温の推移(12
ヶ月移動
平均値、気温はアメダスデータ)
一方、透明度の上昇は、栄養塩類の減少と
の関係が考えられます。栄養塩類が減少する
と、植物プランクトンが減少し、プランクト
ン類が減少することで透明度が良くなったの
ではないでしょうか。
汚染の指標となるCODも下降傾向にあり
ます。これは7
0年代から現在まで、沿岸地域
の環境に対する取り組みが進み、陸上からの
汚染物質の流入が減少したことが原因の一つ
と思われます。
しかし、水質が改善されたとしても、水温
やプランクトン量などの影響で水産資源は変
動します。このような地道なデータの蓄積は、
漁海況予報や海洋環境の保全にとって欠かす
ことができません。そのため、今後も本調査
を継続し、多くのデータを蓄積することで、
本県沿岸の海洋環境の変動傾向等を調べてい
くことにしています。
石原漁場はアサリ資源復活の突破口
浅海研究所
県北海域の重要な漁獲対象種であるアサリ資源増
大のため、浅海研究所ではアサリの人工種苗生産技
術の開発と放流効果の実証に取り組んでいます。
平成2年度から人工種苗の生産技術開発を開始し、
その後、量産技術開発、大型種苗生産技術開発と長
年の研究開発が実を結び、今では殻長10
mmのアサリ
種苗10
万個を生産できるようになりました。今回は
このアサリの人工種苗を用いた放流効果試験につい
て紹介します。
当初の人工種苗放流試験は、豊前海の大部分を占
める砂質の漁場で行ってきましたが、風や波による
砂の移動に伴って種苗が逸散してしまうため放流効
果の把握が困難でした。しかし、放流場所を地盤の
安定した石原漁場
(砂と拳大の小石混じりの漁場)
に
変更し、種苗の逸散防止のための防風ネットを被せ
て鋼製の杭で押さえつけること
(写真1)
により、高
い放流効果が得られるようになりました。
研究員
平川
千修
写真3.放流1年後のアサリ
(平均殻長30mm)
1
,
00
0個/m2という高い結果です。大きさで見ると3
2
倍にすぎませんが、重量では0.
3k
g/
g/m から6k
2
0
倍にも増えました。数字で見ても解りにくい
mと2
かも知れませんが、小石の間にアサリが折り重なる
ように生息し、砂よりもアサリの方が多いといった
状態です
(写真4)
。
写真1.放流場所の石原漁場と逸散防止のネット
2
写真4.放流1年後の分布状況1,
0
00個/m
2
(写真は2m×2m=24m)
写真2.放流サイズのアサリ
(平均殻長10mm)
この方法は至って簡単で、少々手間がかかるのは
天然貝と区別するためにスプレー塗料で標識を付け
ることくらいです
(写真2)
。後はときどき施設の補
修を行う程度で、アサリは自然の海に存在する植物
プランクトンを食べて成長しますので、魚類養殖と
違って餌を与える必要もありません。
2
こうして4月に殻長10
mmの人工種苗を2,
00
0個/m
で放流したところ、1年後に殻長30
mm
(写真3)
に成
長しました。最も良かった試験区では歩留り50%の
ご承知のように、豊前海のアサリ漁獲量は昭和60
年に日本一を誇った2
7,
0
0
0tから、近年は7
00
t前後
に低迷しています。さらに平成1
4
年夏以降は大幅に
漁獲量が減少しており、このままでは豊前海のアサ
リがいなくなってしまうのではないかと心配されて
います。しかし、この試験結果を見ると、今でも豊
前海の石原漁場は高い密度でもアサリを立派に成長
させる力を持っている訳ですから、石原漁場で得ら
れた試験結果をもとにアサリ資源復活の突破口にし
たいと考えております。今後は、放流適地条件と良
好な成長が得られる要因を特定し、放流効果をさら
に高める技術の開発が必要です。
終わりに、平成1
6
年度中には当研究所の新しい介
類種苗生産研究施設が稼働しますので、アサリ人工
種苗の増産が可能となります。大量生産された人工
種苗を使用して、放流試験研究規模を拡大し、豊前
海のアサリ資源の復活に結びつくような試験研究を
進めていきたいと思います。
AQUA NEWS No.
17
5
希少生物ナメクジウオ発見!
浅海研究所
主任研究員
伊藤
龍星
等貝類の生息状況を調べるため、年に数回潜
水調査していますが、水深3∼4mの特定の
場所では、海底1 m2に2∼3尾のナメクジウ
オを見つけることができます。海底の砂をす
くっていると、手が触れたのでしょう、びっ
cmほど飛び上がり、
くりしたように砂から10
あわててまた砂に潜る姿を見ることもありま
す。ただし、本種が好む生息場所は「潮どお
写真1. 中津市沿岸で採集したナメクジウオ
(左が頭)
どっちが頭か尻尾かよくわからないこの生
き物、名前をナメクジウオと言います。長さ
は成体でも5∼6 cm、体は薄いピンク色で内
蔵は透けて見え、普段は砂に潜っています。
「ウ
オ」と言いますが魚類ではなく脊索動物門に
属し、脊椎動物の進化の起源を調べる上で貴
重な動物とされています。昭和3年には広島
県三原市、昭和16年には愛知県蒲郡市大島の
1)
生息地が国の天然記念 物 に指定されています。
本種は近年、環境悪化のため生息密度が激
2)
減していると言われ、水産 庁の「危急種」
(絶
3)
滅の危険が増大している種)
、大分 県の「絶滅
危惧㈵A類」
(ごく近い将来における絶滅の危
険性が極めて高い種)
に指定されるなど、希少
生物として扱われています。
さて、この貴重なナメクジウオですが、大
分県の中津市沿岸の干潟∼その沖合では、多
くはありませんが生息を確認することができ
ます。当研究所では、中津市沿岸のバカガイ
しが良く、泥分をほとんど含まない粗い砂で
2)
できた海 底 」とされています。そのためか、
中津市沿岸ならどこにでもいるというわけで
はなく、少し離れると全く見つからなかった
りします。
中国福建省アモイでは、本種の仲間を食用
として大量に漁獲していましたが、最近はめっ
きり減ってきたそうです。日本では食用の習
慣がなく、存在も地味なため(?)知名度は高
くありませんが、最近は地元の市民団体のみ
なさんも干潟の観察会を通じてナメクジウオ
の生息を確認しています。
中津市沿岸には、この他にも希少生物であ
るアオギスやカブトガニが生息しており、自
然環境に恵まれた日本有数の貴重な干潟と言
えます。開発と漁業振興と生物の生息環境維
持のバランスを考えながら行動していくこと
が、今後益々重要になると思います。
【文
献】
1)講談社.日本の天然記念物2動物㈼・天
然保護区域.1984
.
2)日本水産資源保護協会.日本の希少な野
生生物に関するデータブック(水産庁編)
.
1998
.
3)大分県.レッドデータブックおおいた∼
大分県の絶滅のおそれのある野生生物∼.
2002
.
写真2. ナメクジウオが生息している海底(粗い砂地)
6
AQUA NEWS No.
17
ブラックバス対策に向けた取り組み
内水面研究所
北米原産のブラックバスは、魚食性で繁殖
力が非常に強く、天敵がいない日本では生態
系に大きな影響を与えるため、大分県内水面
漁業調整規則によって移植や放流が禁止され
ています。しかし、ルアーフィッシングの対
象魚などとして違法な放流が行われた結果、
ブラックバスは県内の多くの河川や湖沼で繁
殖し、在来種を大量に捕食することなどによ
り、漁業生産や在来種の生態系への影響が懸
念されています。そこで、一部の漁協では外
来魚被害緊急対策事業によりブラックバスの
駆除が行われており、当研究所も今年度から
ブラックバスやブルーギルに関する本格的な
調査や研究を開始しました。
ブラックバスの繁殖力が強い理由の一つは、
雄が水底にすり鉢状の産卵床を作り、卵やふ
化仔魚を守る習性があるからと考えられてい
ます。ブラックバスの産卵場所は、水深0.
5∼
2.0mの流れがなく風波の影響が少ない砂礫
底です。産卵床は、水面上から白色または青
白色に見えるため容易に識別できます。産卵
は、15
℃以上になる頃から始まるため、繁殖阻
止を目的とした駆除事業は、春先の水温が上
昇する頃に行うと効果的と思われます。産卵
床を守る雄は、人にも向かってくるので、引っ
かけ釣りやヤスで容易に捕獲できると言われ
ています。
研究員
宮原
孝博
写真2.駆除作業により捕獲された大型ブラックバス
したが、ブラックバスが移植されてからは、
それらの漁業生産量が大きく減少しました。
そこで5月23日に刺網によるブラックバスの
第1回目の捕獲作業を行った結果、平均体長
c
mのブラックバスが17尾採捕されました。
が34
また、宇目町漁協では北川ダムでブラックバ
スの駆除事業を行うための対策検討会を開催
するなど具体的な取り組みが始まっています。
当研究所では、県内の3カ所のダム湖をモ
デル調査地に設定し、ブラックバスとブルー
ギルの生息状況や産卵生態などについて調査
を行いながら、水産資源や生態系に与える影
響を分析しています。さらに、ブラックバス
やブルーギルの繁殖生理学や組織学の観点か
ら、より学術的な研究を行い生理生態特性に
関する知見を収集する予定であり、大分県の
内水面漁業の振興と資源の維持、さらに豊か
で多様性に富んだ生態系を保全するために努
力したいと考えています。
写真1.九重町天ヶ谷貯水池での駆除作業
今年度は、九重町の天ヶ谷貯水池において、
玖珠郡漁協がブラックバスの駆除事業を実施
しています。この貯水池には以前はワカサギ
やコイなどの漁業権魚種が多く生息していま
写真3.産卵期のブルーギル親魚
AQUA NEWS No.
17
7
加 工
だ
よ
り
∼地元の水産物を見直そう∼
企画・海洋資源利用部
職場体験学習で地元の中学生が当センター
にやってきました。6月12日に津久見市日代
中学校の4名、20日には上浦町東雲中学校の
12名に水産加工品づくりを体験してもらいま
した。原料は地元で水揚げされる小アジ(体重
約60g)。メニューはアジの丸干し、開き(干
し)
、すり身天ぷらの3種です。作業の前には
長靴、エプロン、帽子を着用。もちろん手洗
いもしっかり行いました。
まず、アジの丸干しから作ることにしまし
た。前日から食塩水につけ込んでいた魚の表
面に付いた水分をタオルでよく拭いて取り除
きます。次に魚を網に並べ、冷風乾燥機のな
かで乾燥する作業です。
「これは簡単、ぼくに
もできる」と余裕の表情でした。
次は、開きです。アジの頭を残し、背開き
にします。包丁を持つのは滅多にないのか、
今度はうまくい
かず、必死です。
頭を落としたり、
二枚おろしにし
てみたり、店で
はみられないよ
うなユニークな
作品に感心しま
した。ともかく、
鰓、内臓を取り
除き、食塩水に
30分つけた後、
丸干しと同じよ
うにして乾燥し
ました。
アジの背開き
最後にアジのすり身天ぷらづくりです。前
もって用意していたアジ肉にスケトウダラの
すり身を少し加え、らいかい機(練り機)でよ
く練り込みます。途中で、水、食塩、砂糖、
でんぷんなどをそれぞれが計量し、加えてい
きます。
練りあがったすり身は、型枠を使い成形し
ます。これは、やや熟練を要する作業です。
うまくできなく途中で投げ出す者もいました
8
AQUA NEWS No.
17
主幹研究員
猿渡
実
ので、個性を尊重して、自分の好きな形で良
いことにしました。成形したすり身は30分ほ
どの座り(寝かし)の後、食用油で軽く揚げ、
丁度昼時でしたので、引率の先生も含め、み
んなで試食しました。調味料の計量に自信が
ないのか恐る恐るでしたが、「おいしい」、
「こ
れはいける」
。こんな時は空腹を割り引かない
といけませんが、私より味には厳しいアシス
タントの坪根さんにも好評でした。
アジすり身の成形
丸干し、開きの乾燥も終わり、できた加工
品を袋詰めし、ラベルを貼りました。みんな
自分の作品に満足そうでしたので、それを持
ち帰り家族の人に食べてもらうことを約束し
て、研修を終了しました。最近、漁村でも魚
離れが進んでいると聞いていましたので、生
徒たちが作った頭がないアジの開き、芸術的
な形のすり身天ぷらがそれぞれの家庭の食卓
で話題となり、地元の水産物を見直す機会に
なることを期待したところです。
何にみえますか(出来あがったアジのすり身天ぷら)
大神(おおが)んボラをくっちみちょくれ!!!
−大神魚市場でのさらなる取組み−
別杵速見地方振興局
林業水産課
主任
斉藤
義昭
JF大分日出支店大神魚市場は、仲買人が競
り落としたばかりの魚を一般の人が直ぐに買え
ることや、大分市や別府市から近いこと、セリ
の開始が7時30分からと比較的遅めなことなど
か ら 、 平 日 で も 20∼ 50人 、 土 曜 日 に な る と 1
00
人を超えるお客さんで賑わっています。
しかし、賑わっていてもなかなか売れない魚
が あ り ま す 。 な か で も ま す 網(小 型 定 置 網 ) で
とれるボラは、鮮度も良く、美味しい(元担当
普及員がよく「大神のボラはおいしい。最高だ
」 と い っ て い た ほ ど )、 さ ら に と て も 安 い の
ですが売れません。
そこで、先ずは魚のおいしさを知ってもらお
うと、ます網や小型底びき網漁業者の奥さんや
青年部員、そして漁協職員が協力して4月19日
土曜日(セリが始まる30分前)に無料試食会を開
い て み る こ と と な り ま し た 。( メ ニ ュ ー は 下 表
のとおり)
た。7時から試食を開始するとあっという間に
用意していた料理はなくなってしまいました。
特に、ボラの三枚おろしの講習を兼ねて行った
ボラの刺身づくりは好評で、用意していたボラ
はあっという間になくなってしまい、参加して
いた漁業者がセリに出していた分を引きあげて
追加するほどでした。
当日のメニュー
試食した人たちの感想はどれも好評でしたが、
「 刺 身 で 食 べ ら れ る と は 思 わ な か っ た 」「 も っ
とくさい魚だと思っていた」など、やはりボラ
に関する驚きが多く聞こえてきました。また、
みそ漬けやすり身団子揚げのレシピを聞かれる
方も多く、事前に準備していなかったことが悔
やまれました。
ボ
ラ:刺身、みそ漬けの焼き物、フライ、
あらのみそ汁
小 エ ソ:フライ、干物
コノシロ:すり身の団子揚げ、ミートボール風
白アナゴ:みりん干し
前日の1
8日には漁業者3名・女性3名・漁協
職員3名で6時間かけて、ボラのみそ漬けやコ
ノシロのすり身、フライなどの準備を、当日も
早朝から漁業者2名と女性8名で最後の仕上げ
を行いました。
当日はあいにく小雨交じりの天気でしたが、
2 日 前 に 新 聞 で 紹 介 さ れ た お か げ か 約200人 ほ
どのお客さんが、開始時間前から詰めかけまし
思い立ってから実施まであまり時間がなかっ
た今回の試食会ですが、なんとか盛況のうち終
了しました。試食会後のセリでは、取扱金額が
通常時の1.5倍、ボラもいつもよりは高値で
取引されたという話を聞くと、それなりの効果
はあったように思えます。
今 後 は 今 回 出 た 問 題 点(レ シ ピ の 配 布 、 実 行
組 織 の 確 立 な ど )を ク リ ア し て 、 定 期 的 な 催 し
として定着することを期待します。
AQUA NEWS No.
17
9
海面アワビ養殖への取り組み
∼赤潮に真っ向勝負∼
臼津関地方振興局
うっとおしい梅雨の季節が終わり、ほっと
する間もなく、赤潮の発生しやすい時期に
なってきました。そこで、この赤潮に対抗す
るため、日々努力している漁業者の取り組み
についてご紹介します。
臼杵市佐志生地区では、安定した漁業収入
を確保するため、漁業者数名で、数年前から
海面アワビ養殖を行っています。養殖方法は、
延縄にカゴをつるした簡単なものですが、生
産体制も整い、ある程度の数量を出荷できる
ようになりました。しかし、平成1
3年度にア
ワビの天敵である赤潮プランクトンのギムノ
ディニウム・ミキモトイが佐志生地区で大発
生し、大量のアワビがへい死するなど、大き
な被害を受けました。種苗の購入も厳しい状
態でしたが、漁業者達の「せっかく始めたこ
とをやめるわけにはいかない!」という強い
決意のもと、平成1
4年度から、赤潮被害の防
止や成長の良い飼育を目指して、以下のよう
な試験を行っています。
㈰深吊り養殖試験
(養殖深度を深くすることに
よる赤潮被害の防止)
この深吊りと
いうのは、赤潮
の被害を受けて
いない愛媛県遊
子漁協の養殖方
法をヒントに、
今まで海面から
5mほどに吊し
ていたカゴの位
置 を 、12m ∼20
m付近まで深く
吊るというもの
です。この年も、
8月上旬に赤潮
が発生し、5m
図1.水深別の累積へい死数 に 吊 し た ア ワ ビ
には、多数へい
死がみられましたが、1
2mと2
0mに吊るした
アワビには、赤潮によるへい死はほとんどみ
られませんでした
(図1)
。
㈪配合飼料の給餌試験
(天然餌料又は配合飼料
を与えたアワビの成長の違い)
赤潮の時期を避けるため、1
0月に4cmサイ
ズの種苗を受け入れ、翌6月に一口アワビと
して出荷するという養殖方法を検討していま
す。このためには少しでもアワビの成長を早
めることが必要で、天然餌料に代えて配合飼
料を給餌する試験を行いました。その結果、
水温の高い7月から1
0月までは天然餌料の成
長が良く、水温の低下する1
0月以降では、配
合飼料の成長が良くなることがわかりました
(図2)
。そこで、今年度は、水温の低下する
時期だけ配合飼料を給餌する方法でアワビの
成長を早め、この赤潮の時期を避けた養殖が
可能かどうか実証試験を行いたいと考えてい
1
0 AQUA
NEWS No.
17
水産課
技師
三ヶ尻
孝文
ます。
㈫海底での
養殖試験
(海底に設
置したカゴ
及び海中に
垂下したカ
ゴで養殖し
たアワビの
成長の違
い)
漁業者の、
「水深の浅
図2.天然餌料又は配合飼料で
養殖したアワビの日間成長量 い 海 底( 約
7 m )に 養
殖カゴを設置すると、アワビの成長が良いよ
うだ。
」という意見を基に、水深の浅い海底に
養殖カゴを設置し、海中に垂下したカゴのア
ワビとの成長量の差異を調べました。その結
果、メガイアワビでは、海底に設置した方が
成長が非常に良いことがわかりました
(図3)
。
これは、カゴが水中で揺れることが少なく、
アワビにかかるストレスが軽減されたためで
はないかと考えられます。また、海底に設置
したカゴのエサは腐れにくかったということ
なので、そのあたりに原因があるかもしれま
せん。
ただ、エゾアワビでは成長があまり良くな
かったことや、試験を行った期間が短かった
こと等、まだ多くの検討課題があるので、引
き続き試験を行っています。
図3.海底に設置したカゴ及び海中に垂下
したカゴのアワビの日間成長量
このように、佐志生地区では、アワビ養殖
業に挑戦する漁業者達が、赤潮に対抗するた
め、いろいろな試験を行っています。アワビ
の海面養殖には、まだたくさんの課題があり
ますが、安定した生産に成功し、さらには後
継者が増えてくれることを願い、当振興局も
最大限のサポートをしていきたいと考えてい
ます。
連 載
∼
第5回 マダイ∼
企画・海洋資源利用部 主幹研究員 坂本 進
マダイ(Pa
)
は、硬骨魚綱スズキ目
gr
usma
j
or
タイ科に属します。
名前の一部に「タイ」とつく魚は、例えば、
アマダイ、キンメダイ、ネンブツダイなど、約
3
0
0種以上もいるといわれますが、それらの中で
分類学的にマダイと同じタイ科に含まれる近縁
の魚は、日本近海ではキダイ、チダイ、クロダ
イなど、全1
3種類にすぎません。その他のもの
は、形が「タイ
(平)
らな魚」ということであっ
たり、
「
(タイのように)
赤い魚、よく見かける魚、
美味しい魚」という意味で名付けられたものだ
そうです。
図1.
マダイ
Pa
gr
usma
j
or
我々日本人にとって馴染みの深い魚で、通常
タイと言えばマダイの事を指します。姿、色、
味すべてに優れ、お目出たいことには欠かせな
い魚で、古くから「魚の王」として珍重されて
きました。
体色はコバルト色の小班点をちりばめた鮮や
かな赤、尾ビレの先に黒い縁どりがあるのが特
徴です。このマダイの美しい淡紅色は、エサで
あるエビ・カニなど甲殻類のに含まれている、
アスタキサンチンという色素によるものです。
水深30
∼200mの岩礁底、砂礫底に好んで棲み、
丈夫なアゴと発達した歯で大好物のエビやカニ
を殻ごと噛み砕いて貪欲に食べます。
北海道以南から日本海、太平洋の各地と広い
範囲に分布していますが、特に九州近海や瀬戸
内海には多く生息しています。
マダイの旬は、春と秋の年2回あるといわれ
ています。特に春、産卵期を控えて体色が鮮や
かな桜色に変わる、ちょうど桜の咲く頃で「桜
ダイ」と呼ばれる時期がおいしい春の旬です。
脂肪分の少ない淡白な味は、刺身、塩焼、煮物、
椀種、あら煮、鯛飯などの日本料理の他、洋風
料理にも利用されています。
大分県のマダイ漁獲量は農林水産統計資料に
よると平成13年は74
2
トンで、全国第8位の生産
量を誇っています。漁法としては一本釣り、五
智網、刺網、底びき網、延縄、定置網の順に多
く漁獲されています。また、平成13年の養殖生
産量は1,
593トンで、同じく全国第8位ですが、
漁獲量の約2倍となっています。
このように市場価値の高いマダイについては、
古くから全国各地で栽培魚種、資源管理魚種と
して様々な取り組みがなされてきました。
図2. 大分県海域におけるマダイの放流量と
漁獲量の推移
(農林水産統計資料、水産振興
課資料)
大分県では昭和48年、米水津湾での種苗放流
を皮切りに、放流技術開発に着手し、昭和13年
度からは音響給仕型水産資源管理システムであ
る「海洋牧場」の対象種として取り組んできま
した。近年では毎年、60∼75万尾程度の種苗が
県下各地で放流されています。放流魚の識別に
はタグ等の外部標識の装着や腹鰭をカットした
り引き抜いたりする方法が行われてきましたが、
最近は人工種苗の鼻孔が通常左右に2個ずつ
(合
計4個)
あるものが上下に連結し一つの楕円形に
なっている割合が高い
(80%程度)
ことから、こ
の鼻孔連結の有無を魚市場調査などで確認し放
流魚の割合を推定しています。平成⑰
⑲
年度の佐
伯魚市場では、4,
084尾のマダイを調査し鼻孔連
結の割合は3.
9%でした。また、漁業者による
m以下の稚
資源管理の取り組みとして、全長15c
魚は再放流しています。放流直後の稚魚は防波
堤で釣られることが多いことから遊漁者のみな
さんも1
5c
m以下の稚魚を再放流して資源回復に
御協力お願いします。
AQUA NEWS No.
17
1
1
人権コーナー
第2回
第2回は子どもをめぐる人権です。
子どもはこれまで、人権の権利主体としてではなく、
「未熟な人間」だからという理由で、
「保
護」や「教育」の対象として考えられ、権利を制限されるべき存在であるとされていました。
しかし、すべて、人はかけがえのない尊厳を持つ存在であり、人権は生まれながらにして、す
べての人に認められるものです。子どもが独立した人格を持つ一人の人間として権利の主体で
あることは明らかです。子どもであることの特性は、権利を制限されることではなくて、成長
過程にある人間として成長や発達に関わる権利を持っていることです。
日本政府も加入している「子どもの権利条約」では、すべての子どもは生存と発達に関する
固有の権利を持ち、家庭や社会は子どもの養育と発達について責任があると定めています。さ
らには、家庭や社会がこれらの責任を果たす際には、子どもの最善の利益を考えるべきだとし
ています。したがって、
「思想、良心及び宗教の自由」
、
「結社及び集会の自由」
、
「プライバシー
の保護」など人権のいろいろな側面は、当然、子どもにも保護されるべきだとしています。子
どもの人権を制限することは、子どもの成長や自立を妨げることであり、子どもの人権を適切
に行使できる環境を整え援助することこそが、大人の責任であるとしているのです。
いじめや不登校、虐待などは、子どもの生存と発達に関する重大な人権の課題であることが
よくわかります。また、近年の少年犯罪に対して、法律で罰則を重くしたり校則で管理を強化
したりすることが議論されていますが、子どもの権利を制限するやり方は、子どもの権利条約
の精神にかなうものとはいえません。むしろ、子ども社会の人権課題には、子どもの権利行使
を援助すべき大人の社会の人権状況が反映されていると考えられます。
また、国では「児童虐待防止法」の制定など、子どもの尊厳を地域社会全体で守っていこう
という取組みが進められています。このことは地域社会自らが人権を尊重することが求められ
ていることを示しています。
(大分県人権・同和対策課人権教育教材より)
編
集
大分県海洋水産研究センター 企画・海洋資源利用部 企画調整担当
発行元・連絡先
大分県海洋水産研究センター
ホームページアドレス
管理部、企画・海洋資源利用部
栽培漁業部、養殖環境部
南海部郡上浦町大字津井浦(〒879−26
0
2)
(TEL)0
972−32−2155 (FAX)0972−32−2
1
5
6
アドレス a
16411@pr
.
.l
Ema
i
l
e
f
oi
t
a
g.j
p
.
.oi
.j
ht
t
p
: www.mf
s
pr
e
f
t
a
p
浅 海 研 究 所
豊後高田市大字高田3
0
0
8−1(〒8
7
9−0
6
1
7)
(TEL)0
9
7
8−2
2−2
4
0
5 (FAX)0
9
7
8−2
4−3
0
6
1
アドレス a
1
6
4
1
2@p
.
.
Ema
i
l
r
e
f
o
i
t
a
l
g.
j
p
内水面研究所
宇佐郡安心院町大字荘4
2(〒8
7
2−0
5
0
4)
(TEL)0
9
7
8−4
4−0
3
2
9 (FAX)0
9
7
8−3
4−4
0
5
0
アドレス a
1
6
4
1
3@p
.
.
Ema
i
l
r
e
f
o
i
t
a
l
g.
j
p
12 AQUA
NEWS No.
17
Fly UP