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2015 年 7 月 9 日 フィールドオフィス・アーキテクツ作品集、世界に先駆けて発行! 『LIVING IN PLACE』 刊行のご案内 TOTO 出版は、7 月 10 日(金)より TOTO ギャラリー・間で 開催する「フィールドオフィス・アーキテクツ展 Living in Place」にあわせて、 『LIVING IN PLACE』を 2015 年 7 月 9 日 に発行しました。 今、台湾で注目を集めている、建築家の黃聲遠(ホァン・シ ェン・ユェン)氏率いるフィールドオフィス・アーキテクツ は、豊かな自然と文化に恵まれた台湾の地方都市・宜蘭(イ ーラン)を拠点に活動する設計集団です。本書は、彼らの20 年にわたる設計活動を紹介する国内外で初となる作品集で す。 書 著 名=LIVING IN PLACE 者=フィールドオフィス・アーキテクツ +ホァン・シェン・ユェン 定 価=本体=2,200 円+税 発行日=2015 年 7 月 9 日 体 裁=A5 判(210×148mm)、 並製、288 頁、和英併記 ISBN=978-4-88706-351-8 彼らの活動の最大の特長は、地域に根ざし、その自然や歴史 を大切にしながら、時代や人々のニーズに寄り添った新しい 環境をひとつひとつ丁寧に創造してきたところにあります。 本書では、そうした彼らの長年にわたる宜蘭の町づくりから 得た4つの「悟り」をテーマに、その活動と思想を豊富なテ キストと写真・図面によって紹介しています。さらに本文で は、作品の解説にとどまらず、それぞれのプロジェクトに対 して、どのようにアプローチし、数々の課題をどのように解 決してきたのか、リサーチや住民との対話、行政との調整な ど、具体的プロセスが黃氏の言葉で語られています。 巻末には、同志であるスタッフとそのご両親へ向けた、心温 まる黃氏からの感謝のメッセージも収録。また巻頭では、東 北大学大学院教授・小野田泰明氏による「黃聲遠とは何者か」 と題した解説文によって彼らの魅力が解き明かされていま す。 設計に携わられている方はもちろん、建築家を志している学 生の方、また都市計画や町づくりに携わられている方など、 多くの方々に手に取っていただきたい一冊です。 内容紹介 目次 序−—リビング・イン・プレイス 黃聲遠 黃聲遠とは何者か 小野田泰明 青空の下で−—フィールドオフィス年表 台湾 宜蘭 フィールドオフィス 悟りⅠ:時間と仲良く 宜蘭河畔旧市街生活回廊(第 1 束 維管束)1995-2008 河畔活動 1 宜蘭社会福祉センター 河畔活動 2 楊士芳記念林園 河畔活動 3 西堤屋根付橋・宜蘭河堤グリーンベルト 河畔活動 4 鄂王光小道 河畔活動 5 津梅橋遊歩道 第1束 維管束大地図 Diu Diu Dang と蘭城三日月計画(第 2 束 維管束)2004第1+2 束 維管束大地図 Diu Diu Dang 活動 1 Diu Diu Dang 森林 Diu Diu Dang 活動 2 宜興路歩道+宜蘭鉄道倉庫再生+童話公園 三日月活動 1 宜蘭酒造所再生 三日月活動 2 宜蘭誠品書店(インテリアデザイン) 三日月活動 3 中山小学校体育館+中山公園と周辺地域の再活性化+156 通り 三日月活動 4 旧城新堀割 三日月活動 5 宜蘭美術館(旧台湾銀行宜蘭支店のリノベーション) 城南地区遊歩道(第 3 束 維管束)2009Diu Diu Dang 高架橋下遊歩道 蘭陽女子高校前歩道再生 第 1+2+3 束 維管束大地図 悟りⅡ:山と海と水と土の間に暮らして フィールドオフィス建築学校 石牌金面展望台 礁溪生活学習館 員山神風特攻機掩体壕ランドスケープ博物館 冬山河水門横公共トイレとランドスケープ 大坑取水所 武老坑石堰 マスタープラン(礁溪温泉地域+流水路+カバラン水公園) 砂丘ランドスケープ美術館(壯圍旅客サービス区) +利澤焼却場ランドスケープ戦略 悟りⅢ:大キャノピーとランドスケープの参考線 三星役場全天候型広場(ネギ棚) 樟仔園歴史物語公園 羅東文化工場 悟りⅣ:自分自身の体で記憶し、慣れてしまった時間は自然に忘れる 櫻花陵園 D 区納骨廊 櫻花陵園入口橋+サービスセンター 渭水之丘/櫻花陵園 雲門新家 専門、一体何のために? スタッフリスト 略歴 主な受賞暦 クレジット 黃聲遠 関連展覧会 フィールドオフィス・アーキテクツ展 Living in Place 2015 年 7 月 10 日(金)~9 月 12 日(土) TOTO ギャラリー・間 住所=東京都港区南青山 1-24-3 TOTO 乃木坂ビル 3F 休館日=月曜・祝日・夏期休暇 8 月 8 日(土)~17 日(月)※2015 年度より日曜日も開館しています。 TEL=03-3402-1010 URL=http://www.toto.co.jp/gallerma/ プロフィール ホァン・ シェン・ユェン 黃 聲遠 Huang Sheng-Yuan 1963 年台北に生まれ、台湾東海大学建築学士、米国イェール大学建築修士取得後、エリック・オーウェン・モスの事務 所てプロジェクト担当に就いた後、台湾に帰国前にはノースカロライナ州立大学にて教鞭を執る。 建築の基盤は真実の生活の上にあり、決して固定し不動のものではなく、常に変化するものであるとの信念をもつ。この ことを正確に認識するために、自然と曖昧で常に変化することを指向するようになる。これが黃聲遠と後に設立されたフ ィールドオフィス・アーキテクツの創作活動の特質である。 フィールドオフィス・アーキテクツ 田中央工作群 Fieldoffice Architects フィールドオフィス・アーキテクツは創作において、長期にわたり宜蘭という土地に留まり、設計は県内を離れることが なかったことを反映して、一般的に通用するもっともらしい建築知識をもって説明しようとせず、徹底的に真実の生活に 深く入り込み、自分とその土地の脈動をひとつに融け合わせたいと考える。このような認識のもとで、設計と絶えず変動 する環境、使用性などの因子との間に言葉を必要としない関係をつくり上げている。フィールドオフィスにとって、設計 の核心は建築的な建設に対応することではなく、また建築が完成して終わるものでもない。建築は使用開始後も、設計は 依然として続くと考えている。それは、生活(あるいは使用)とは生きたものであり、永遠に続いていくものだとの信念 からである。 © Chen, Min-Jia