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GP_ST3000 to GP4000M replacement book - Pro-face

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GP_ST3000 to GP4000M replacement book - Pro-face
簡単!スムーズ!
GP3000/ST3000→GP4X01TM
置換え BOOK
1/40
はじめに
本資料では GP3000/ST3000 シリーズを GP4X01TM へ置き換える手順や注意点をご紹介します。 おす
すめの代替機種は以下の通りです。
ご使用の機種
代替機種
GP-3301L
GP-3302B
GP-4301TM
ST-3301B
ST-3302B
ST-3201A
GP-4201TM
ST-3211A
初版 2011 年 9 月
2/40
目次
はじめに
2
第 1 章 仕様比較
5
1.1 GP-3301LとGP-4301TMの仕様比較
5
1.2 GP-3302BとGP-4301TMの仕様比較
6
1.3 ST-3301B/ST-3302BとGP-4301TMの仕様比較
7
1.5 ST-3201A/ST-3211AとGP-4201TMの仕様比較
8
第 2 章 ハードウェアの互換性について
9
2.1 コネクタ位置の違い
9
◆GP-3301L/GP-3302B/ ST-3301B/ST-3302BとGP-4301TMのコネクタ位置
9
◆ST-3201A/ST-3211AとGP-4201TMのコネクタ位置
10
2.2 表示色について
11
2.3 パネルカット寸法について
11
2.4 外形寸法について
12
2.5 転送ケーブルについて
12
2.6 シリアルインターフェイスについて
12
2.7 CFカード/USBインターフェイスについて
12
2.8 メモリ容量について
13
2.9 周辺機器、オプション品について
13
2.9.1 バーコードリーダの接続について
13
2.9.2 プリンタ接続について
13
2.9.3 拡張ユニットについて
13
2.10 消費電力について
14
第 3 章 置き換え手順
15
3.1 作業の流れ
15
3.2 用意するもの
16
3.3 GP3000/ST3000 シリーズから画面データを受信する
17
3.4 表示器タイプを変更する
20
3/40
3.5 GP4X01TMシリーズへ転送する
21
3.6 ソフトウェアの相違点
25
第 4 章 接続機器との通信
26
4.1 対応通信ドライバ一覧
26
4.2 COMポートの形状の違い
29
◆GP-3301Lの場合
29
◆GP-3302B/ST-3301B/ST-3302B/ST-3201A/ST-3211Aの場合
30
4.3 COMの信号の違い
31
4.3.1 COM1 の信号の違い
31
4.3.2 COM2 の信号の違い
33
4.4 マルチリンク接続について
35
4.5 置き換え時のケーブル結線について
35
第 5 章 付録
36
5.1 表示器タイプを変更できない場合の対処方法について
4/40
36
第 1 章 仕様比較
1.1 GP-3301LとGP-4301TMの仕様比較
GP-3301L
GP-4301TM
表示液晶の種類
モノクロ LCD
表示色数
モノクロ 16 階調
表示解像度
TFT カラーLCD
65,536 色
QVGA(320×240 ドット)
パネルカット寸法
156(W)×123.5(H)
外形寸法
167.5(W)×135(H)×59.5(D)
φ22mm →2.3 参照
163(W)×129.4(H)×56.5(D)
※メインモジュール含む
→2.4 参照
タッチ方式
アナログ抵抗膜方式
メモリ
画面記憶
6M バイト
容量
バックアップ
320K バイト
128Kバイト →2.8 参照
D-Sub9P(オス)
D-Sub9P(オス)
RS-232C/422/485
RS-232C/422/485
COM1
シリアル
I/F
COM2
8M バイト
D-Sub9P(メス)
RS-422/485 →2.6 参照
イーサネット I/F
-
10BASE-T/100BASE-TX
CF カード I/F
有
プリンタ I/F
USB
→2.7 参照
→2.9.2 参照
USB ホスト I/F
有 →2.5 参照
5/40
1.2 GP-3302BとGP-4301TMの仕様比較
GP-3302B
GP-4301TM
表示液晶の種類
モノクロブルーモード LCD
表示色数
モノクロ 16 階調
表示解像度
TFT カラーLCD
65,536 色
QVGA(320×240 ドット)
パネルカット寸法
156(W)×123.5(H)
外形寸法
167.5(W)×135(H)×59.5(D)
φ22mm →2.3 参照
163(W)×129.4(H)×56.5(D)
※メインモジュール含む
→2.4 参照
タッチ方式
メモリ
画面記憶
容量
バックアップ
COM1
シリアル
アナログ抵抗膜方式
6M バイト
8M バイト
128Kバイト →2.8 参照
D-Sub9P(オス)
D-Sub9P(オス)
RS-232C
RS-232C/422/485
→2.6 参照
I/F
COM2
D-Sub9P(オス)
-
RS-422
イーサネット I/F
-
プリンタ I/F
USB
10BASE-T/100BASE-TX
→2.9.2 参照
USB ホスト I/F
有→2.5 参照
6/40
1.3 ST-3301B/ST-3302BとGP-4301TMの仕様比較
ST-3301B/ST-3302B
GP-4301TM
表示液晶の種類
モノクロブルーモード LCD
表示色数
モノクロ 8 階調
表示解像度
TFT カラーLCD
65,536 色
QVGA(320×240 ドット)
パネルカット寸法
156(W)×123.5(H)
外形寸法
167.5(W)×135(H)×59.5(D)
φ22mm →2.3 参照
163(W)×129.4(H)×56.5(D)
※メインモジュール含む
→2.4 参照
タッチ方式
アナログ抵抗膜方式
メモリ
画面記憶
6M バイト
容量
バックアップ
320K バイト
128Kバイト →2.8 参照
D-Sub9P(オス)
D-Sub9P(オス)
RS-232C
RS-232C/422/485
COM1
8M バイト
→2.6 参照
シリアル
I/F
ST-3301B
COM2
ST-3302B
D-Sub9P(オス)
RS-422/485 *1
-
D-Sub9P(メス)
RS-485(MPI 専用)
イーサネット I/F
-
プリンタ I/F
USB
10BASE-T/100BASE-TX
USB ホスト I/F
→2.9.2 参照
有→2.5 参照
*1: AST-3301B は Rev.B 以上で RS-485 に対応しています。
7/40
1.5 ST-3201A/ST-3211AとGP-4201TMの仕様比較
ST-3201A/ST-3211A
GP-4201TM
表示液晶の種類
モノクロアンバー/レッド LCD
表示色数
モノクロ 8 階調
表示解像度
TFT カラーLCD
65,536 色
QVGA(320×240 ドット)
パネルカット寸法
118.5(W)×92.5(H)
外形寸法
130(W)×104(H)×40(D)
φ22mm →2.3 参照
118(W)×98.15(H)×56.3(D)
※メインモジュール含む
→2.4 参照
タッチ方式
アナログ抵抗膜方式
メモリ
画面記憶
6M バイト
容量
バックアップ
320K バイト
COM1
8M バイト
128K バイト →2.8 参照
D-Sub9P(オス)
D-Sub9P(オス)
RS-232C
RS-232C/422/485
→2.6 参照
シリアル
I/F
ST-3201A
COM2
ST-3211A
D-Sub9P(オス)
RS-422/485 *1
-
D-Sub9P(オス)
RS-485(MPI 専用)
イーサネット I/F
-
プリンタ I/F
USB
10BASE-T/100BASE-TX
USB ホスト I/F
→2.9.2 参照
有→2.5 参照
*1: AST-3201A は Rev.C 以上で RS-485 に対応しています。
8/40
第 2 章 ハードウェアの互換性について
2.1 コネクタ位置の違い
GP3000/ST3000 シリーズと GP4X01TM シリーズではコネクタ位置が以下のように異なります。
◆GP-3301L/GP-3302B/ ST-3301B/ST-3302BとGP-4301TMのコネクタ位置
GP-3301L/GP-3302B
ST-3301B/ST-3302B
GP-4301TM
9/40
各インターフェイスの名称
GP-3301L/GP-3302B
GP-4301TM
ST-3301B/ST-3302B
①
電源コネクタ
②
シリアル I/F(COM1)
③
シリアル I/F(COM2)
④
CF カード I/F *1
⑤
拡張ユニット I/F
-
⑥
-
イーサネット I/F
⑦
⑧
-
USB I/F(Type A)
-
USB I/F(miniB)
*1: GP-3301L のみ
◆ST-3201A/ST-3211AとGP-4201TMのコネクタ位置
ST-3201A/ST-3211A
GP-4201TM
10/40
各インターフェイスの名称
ST3201A/ST3211A
GP-4201TM
①
電源コネクタ
②
シリアル I/F(COM1)
③
シリアル I/F(COM2)
-
④
-
イーサネット I/F
⑤
⑥
USB I/F(Type A)
-
USB I/F(miniB)
2.2 表示色について
GP3000/ST3000 シリーズの液晶はモノクロ LCD ですが GP4X01TM シリーズは TFT カラーLCD となり、
置き換えると白黒表示からカラー表示に変わります。
GP-Pro EX で表示器タイプの設定をモノクロ機種からカラー機種に変更した場合、設定によっては白黒
以外の色に変更されて表示される場合があります。表示器タイプ変更後は、念のため作画画面の描画
や部品の表示色をご確認ください。
2.3 パネルカット寸法について
GP4X01TM シリーズはパネルカットがφ22mm の丸穴になり、GP3000/ST3000 シリーズのパネルカットと
は形状、サイズともに異なります。
11/40
2.4 外形寸法について
GP4X01TM シリーズは前面のディスプレイモジュール(表示部分)と背面のメインモジュールに分かれた
モジュール構造のため、GP3000/ST3000 シリーズとは設置パネル前面に出る厚みが異なります。
GP-3301L/GP-3302B
ST-3201A
ST-3301B/ST-3302B
ST-3211A
5mm
54.5mm
A(フロントベゼル厚み)
B(背面奥行き)
GP-4201TM
GP-4301TM
5mm
16.2mm
17.5mm
35mm
40.1mm
39mm
2.5 転送ケーブルについて
GP4X01TM シリーズでは画面データの転送に USB ケーブルまたはイーサネットを使用します。USB ケー
ブルは USB データ転送ケーブル(型式:ZC9USCBMB1)または市販の USB ケーブル(USB A/mini-B)を
ご使用ください。GP3000/ST3000 シリーズで使用していたケーブル(CA3-USBCB-01)は GP4X01TM シ
リーズでは使用できませんのでご注意ください。
2.6 シリアルインターフェイスについて
GP4X01TMシリーズのCOM1 ポートはD-Sub 9 ピンのオスです。GP-3301LのCOM2 ポートはD-Sub 9 ピ
ンのメスとなっており、GP4X01TMシリーズとピン配列やオス/メスの形状が異なります。そのため、従来
のPLCの接続ケーブルをご使用いただくことができません。詳細については「4.5 置き換え時のケーブ
ル結線について」をご参照ください。
2.7 CFカード/USBインターフェイスについて
GP4X01TM シリーズは CF カードスロットを装備していません。GP4X01TM シリーズでは USB インターフ
ェイスを装備していますが、USB ストレージへの各種データの保存(ファイル出力)やデータ読み出しに
は対応していません。CF カードや USB ストレージに保存していた GP3000/ST3000 シリーズのデータや、
CF カードや USB ストレージを利用して動作していた機能は使用できませんのでご注意ください。
12/40
2.8 メモリ容量について
GP4X01TM シリーズに SRAM はありませんが、画面記憶メモリの一部をバックアップ領域として使用しま
す。バックアップ領域のデータは、SRAM と同様に GP4X01TM シリーズの電源 OFF や本体リセット後も保
持されます。GP4X01TM シリーズでバックアップできる機能は下記になります。
・アラーム履歴(最大 768 件)
・レシピ(ファイリングデータ)
・輝度/コントラスト値
※上記機能で保存動作を実行すると、バックアップ領域に保存される仕組みになっています。
※サンプリング、時計データはバックアップされません。
2.9 周辺機器、オプション品について
2.9.1 バーコードリーダの接続について
GP4X01TM シリーズでは、GP3000/ST3000 シリーズ同様、USB インターフェイス(Type A)からバーコ
ードリーダを接続することができます。
GP4X01TM シリーズが対応する機種については、「おたすけ Pro!」
(http://www.proface.co.jp/otasuke/)でご確認ください。
なお GP4X01TM シリーズにバーコードリーダをつなぐ場合、必ず外部電源(セルフ電源に対応した
USB ハブなど)からバーコードリーダに給電してください。外部電源からの給電がない場合、バーコー
ドリーダが想定以上に電気を消費すると GP4X01TM シリーズの動作が不安定となり、リセットするお
それがあります。
2.9.2 プリンタの接続について
GP4X01TM シリーズはプリンタ接続に対応していません。そのため、GP3000/ST3000 シリーズで使
用していたプリンタはご使用いただけませんのでご注意ください。
2.9.3 拡張ユニットについて
GP4X01TM シリーズは拡張バスユニットを装備していません。そのため GP3000/ST3000 シリーズで
使用していた拡張ユニット(CC-LINK ユニットなどの各種ユニット)はご使用いただけませんのでご注
意ください。
13/40
2.10 消費電力について
GP3000/ST3000 シリーズと GP4X01TM シリーズの消費電力は異なります。
GP-3301L
26W 以下
GP-3302B
ST-3201A
ST-3301B/3302B
ST-3211A
18W 以下
13W 以下
詳しい電気的仕様はハードウェアマニュアルでご確認ください。
14/40
GP-4201TM
GP-4301TM
6.5W 以下
6.8W 以下
第 3 章 置き換え手順
3.1 作業の流れ
の流れ
設置
画面
通信
本資料の第 2 章でハードウェ
GP-Pro EX リファレンスマニュ
GP-Pro EX の「機器接続マニ
アの互換性を確認します。
アルで、GP4X01TM シリーズ
ュアル」にて GP4X01TM シリ
の制限事項を確認します。
ーズと PLC との接続を確認
します。
GP3000/ST3000 シリーズを
GP3000/ST3000 シリーズから
取り外します。
画面データを受信します。*1
受信した画面データを GP-Pro
EX で変更します。
GP-Pro EX にてチェックと修正
を行います。
GP4X01TM シリーズに画面デ
ータを転送します。
パネルを加工し、
GP4X01TM シリーズに接続
GP-4301TM を取り付けま
機器のケーブルを取りつけ
す。
接続機器と接続し、通信の
電源を取り付けます。
確認を行います。
全体の動作確認を行い、
運転を開始します。
*1: 画面データが表示機本体にしか残っていない場合のみ本作業が必要です。
15/40
3.2 用意するもの
GP3000/ST3000 シリー
GP-Pro EX の転送ツールがインストールされたパソコン(*2)
ズからデータを受信する
USB データ転送ケーブル(型式:CA3-USBCB-01)
ために必要なもの (*1)
※CF カード/USB メモリ/イーサネット経由での画面送受信も可能
です。
GP3000/ST3000 シリー
GP-Pro EX Ver.2.71 以上がインストールされたパソコン
ズの画面データを変換
USB データ転送ケーブル(型式:ZC9USCBMB1) または
し、GP4X01TM シリーズ
市販の USB ケーブル(USB A/mini-B)
へ転送するために必要
※GP4X01TM シリーズは USB メモリ、イーサネット経由での画面
なもの
送受信も可能です。
*1: 画面データが表示機本体のみに残っている場合に必要です。
*2:
GP3000/ST3000 シリーズの作画時に使用したソフトウェアと同じ、またはそれ以上のバージョンをご使用ください。
バージョンが不明な場合は最新バージョンのご利用を推奨します。最新のバージョンは、「おたすけPro!」
(http://www.proface.co.jp/otasuke/)の「ダウンロードしたい」から確認することができます。
16/40
3.3 GP3000/ST3000 シリーズから画面データを受信する
ここでは例としてCA3-USBCB-01 を使用してGP3000/ST3000 シリーズからデータを受信する方法をご
紹介します。画面データのバックアップがある場合、本手順は不要です。「3.4 表示器タイプを変更する」
へ進んでください。
1.
GP3000/ST3000 シリーズに USB データ転送ケーブルを接続します。
2.
[転送設定情報]で[通信先]が[USB]になっていることを確認します。
[USB]でない場合は、[転送設定]をクリックすると、次のような[転送設定]ダイアログボックスが表示
されるので[通信ポートの設定]で[USB]を選択し[OK]をクリックします。
3.
GP-Pro EX の転送ツールを起動し、[プロジェクト受信]ボタンをクリックします。
17/40
4.
[プロジェクト受信]をクリックします。次のダイアログボックスが表示されるので、受信するデータの
保存場所とプロジェクトファイル名を設定し、[保存(S)]をクリックすると転送が開始されます。
転送中は次のダイアログボックスが表示され、通信状態が確認できます。(表示器側は転送中モー
ドに切り替わり、接続機器(PLC など)との通信が切断された状態になります。)
18/40
5.
転送が完了すると、ダイアログボックスの状態表示が[転送中]→[転送完了]に変わります。[閉じる]
をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
6.
転送ツールの「閉じる」をクリックします。
MEMO
レシピ機能(CSV データ)など CF カードデータを使用しているプロジェクトファイルを受信
する場合は、受信中に次のようなダイアログボックスが表示されるので、CF カード内の
データを保存する場所を指定してください。[OK]をクリックすると、[プロジェクト受信]ダイ
アログボックスに戻り転送を完了します。
19/40
3.4 表示器タイプを変更する
受信した GP3000/ST3000 シリーズのプロジェクトファイル(*.prx)を GP-Pro EX で開いて GP4X01TM シ
リーズへ機種設定を変更します。
1.
受信したプロジェクトファイル(*.prx)を GP-Pro EX で開きます。
2.
GP-Pro EX の[システム設定]から、[機種設定]で表示器タイプを推奨の機種(GP-4301TM または
GP-4201TM)に変更してください。
MEMO
・ 表示器タイプを変更した場合、GP4X01TMシリーズでは対応していない部品や機能の設定は削
除、初期化もしくは変更されます。
GP4X01TMシリーズが対応していない機能や注意点については「3.6 ソフトウェアの相違点」で
ご確認ください。
・ プロジェクトファイルの設定によっては次のようなメッセージが表示され、表示器タイプを
GP4X01TMシリーズに変更できない場合があります。
メッセージが表示された場合は、「5.1 表示器タイプを変更できない場合の対処方法について」
で原因と対処方法を確認してから、再度表示器タイプを変更してください。
20/40
3.5 GP4X01TMシリーズへ転送する
変換、機種設定の変更を行ったプロジェクトファイルを GP4X01TM シリーズへ転送します。GP4X01TM シ
リーズは USB データ転送ケーブル(型式:ZC9USCBMB1)、USB メモリ、イーサネット経由での転送が可
能ですが、ここでは例として USB データ転送ケーブルで転送する方法を紹介します。
1.
USB データ転送ケーブル(型式:ZC9USCBMB1)を接続します。USB データ転送ケーブルのドライ
バがインストールされていない場合は、ダイアログボックスが表示されますので指示にしたがってイ
ンストールしてください。
MEMO
Windows® XP のセキュリティレベルによっては USB ドライバインストール中に下記のよう
な「ハードウェアのインストール」ダイアログボックスが表示されます。「続行(C)」をクリッ
クするとドライバのインストールが開始されます。インストールが終了したら「完了」をクリ
ックします。
21/40
2.
GP4X01TM シリーズの電源を ON すると「初期転送モード」画面が表示されます。英語画面が先に
起動するので「Language」の右部分をタッチして言語を変更します。一度プロジェクト転送を行うと、
以降この画面は表示されません。
3.
GP-Pro EX の状態バーから「画面転送」アイコンをクリックし、転送ツールを起動します。
違うプロジェクトを転送したい場合は、「プロジェクト選択」ボタンをクリックしてプロジェクトを選択で
きます。
22/40
4.
転送ツールウインドウ右下の「転送設定情報」で、「通信先」が「USB」になっていることを確認します。
「USB」でない場合は「転送設定」をクリックし、「転送設定」ダイアログボックスから「通信ポートの設
定」で「USB」を選択し、「OK」をクリックします。
5.
「プロジェクト送信」をクリックすると転送が開始されます。次のようなダイアログボックスが表示され
るので、「はい」をクリックします。同じプロジェクトファイルを再度送信する場合は表示されません。
6.
転送中は次のダイアログボックスが表示され、通信状態が確認できます。(表示器側は転送中モー
ドに切り替わり、接続機器(PLC など)との通信が切断された状態になります。)
23/40
7.
転送が完了すると、ダイアログボックスの状態表示が「転送中」 → 「転送完了」に変わります。「閉
じる」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
(表示器はリセットされ、転送したプロジェクトの画面が表示されます。)
8.
転送ツールの「閉じる」をクリックします。
9.
画面右上の「×」マーク、もしくは[プロジェクト(F)]→[アプリケーションの終了]ををクリックして
GP-Pro EX を終了します。
24/40
3.6 ソフトウェアの相違点
GP3000/ST3000 シリーズからデータを受信した後、GP-Pro EX で表示器タイプを GP4X01TM シリーズに
変更すると、GP4X01TM シリーズでは対応していない機能の設定がプロジェクトから削除されます。
GP-Pro EX のプロジェクトから削除される機能
部品名
テキストアラーム
アラーム
VM ユニット表示器(画像ユニット表示器)
特殊データ表示器
サンプリングデータ表示器
特殊データ表示器
その他の機能
サウンド設定
レシピ設定の CSV データ転送設定
サンプリング設定 *1
*1:
サンプリング設定の中で、GP4X01TM シリーズに対応していない設定(表示/CSV 保存・印字の言語設定)のみが
削除されます。
MEMO
GP4X01TMシリーズで使用できない、もしくは制限のあるGP-Pro EXの部品、機能の詳細に
ついては、GP-Pro EXリファレンスマニュアル「GP-4*01TMをお使いのお客様へ」
(http://www.proface.co.jp/otasuke/files/manual/soft/gpproex/new/refer/mergedProjects/
welcome/welcome_rr_gm4000.htm)でご確認ください。
25/40
第 4 章 接続機器との通信
4.1 対応通信ドライバ一覧
重要
・ 以下の通信ドライバ一覧表は 2011 年 9 月現在のものです。
対応通信ドライバは今後も続々と追加予定ですので、最新の対応情報は「おたすけPro!」
をご確認ください。
また、各通信ドライバが対応する接続機器名やシリーズ名については、「つながる機器一
覧」(http://www.proface.co.jp/product/soft/gpproex/driver.html)をご覧ください。
・ 対応していない通信ドライバがプロジェクトファイルに設定されていた場合、メッセージが
表示されてGP4X01TMシリーズへの機種変更ができません。(参照:「5.1 表示器タイプを
変更できない場合の対処方法について」)
PLC
メーカー名
オムロン株式会社
通信ドライバ名
C/CV シリーズ 上位リンク
CS/CJ シリーズ イーサネット
CS/CJ シリーズ 上位リンク
株式会社キーエンス
KV-700/1000/3000/5000CPU 直結
KZ10_80R/T シリーズ CPU 直結
光洋電子工業株式会社
KOSTAC/DL シリーズ CCM SIO
KOSTAC/DL シリーズ MODBUS TCP
株式会社ジェイテクト
TOYOPUC CMP-LINK Ethernet
(旧社名:豊田工機株式会社)
TOYOPUC CMP-LINK SIO
東芝機械株式会社
TC シリーズ(TCmini/TC200)
パナソニック電工株式会社
FP シリーズ コンピュータリンク SIO
(旧社名:松下電工株式会社)
富士電機機器制御株式会社
MICREX-F シリーズ SIO
MICREX-SX シリーズ イーサネット
MICREX-SX シリーズ SIO
三菱電機株式会社
A シリーズ CPU 直結
A シリーズ 計算機リンク
A シリーズ イーサネット
FX シリーズ 計算機リンク
26/40
FX シリーズ CPU 直結
FX シリーズ イーサネット
Q シリーズ CPU 直結
Q シリーズ QnU CPU イーサネット
Q/QnA シリアルコミュニケーション
Q/QnA シリーズ イーサネット
QnA シリーズ CPU 直結
QUTE シリーズ CPU 直結
株式会社安川電機
MP シリーズ SIO(拡張)
横河電機株式会社
パソコンリンク SIO
Fatek Automation Corp.
FB シリーズ SIO
LS 産電株式会社
MASTER-K シリーズ Cnet
XGT シリーズ Cnet
XGT シリーズ Fenet
Rockwell Automation, Inc.
DF1
DH-485
EtherNet/IP
Schneider Electric SA
MODBUS SIO マスタ
MODBUS スレーブ
MODBUS TCP マスタ
Uni-Telway
Siemens AG
SIMATIC S7 イーサネット
SIMATIC S7 MPI 直結
Siemens Building Technologies
SAPHIR SIO
温調計
メーカー名
通信ドライバ名
横河電機株式会社
パソコンリンク SIO
理化工業株式会社
調節計 MODBUS SIO
温度調節計
インバーター/サーボ/産業用ロボット
メーカー名
株式会社安川電機
通信ドライバ名
MP/サーボ Ethernet
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その他機器
メーカー名
株式会社デジタル
通信ドライバ名
汎用イーサネット
汎用 SIO
メモリリンク
Modbus-IDA
汎用 MODBUS RTU SIO マスタ
汎用 MODBUS TCP マスタ
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4.2 COMポートの形状の違い
◆GP-3301Lの場合
GP-3301L
GP4X01TM シリーズ
D-Sub25P オス
D-Sub9P オス
RS-232C/422/485
RS-232C/422/485
COM1
D-Sub9P(メス)
RS-485(422)対応
-
COM2
MEMO
GP4X01TMシリーズのCOM1 ポートはD-Sub 9 ピンのオスです。GP-3301LのCOM2 ポートはD-Sub 9
ピンのメスとなっており、GP4X01TMシリーズとピン配列やオス/メスの形状が異なります。そのため、
従来のPLCの接続ケーブルをご使用いただくことができません。詳細については「4.5 置き換え時の
ケーブル結線について」をご覧ください。
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◆GP-3302B/ST-3301B/ST-3302B/ST-3201A/ST-3211Aの場合
GP-3302B/ST-3301B/ST-3302B
ST-3201A/ST-3211A
GP4X01TM シリーズ
D-Sub25P オス
D-Sub9P オス
RS-232C/422/485
RS-232C/422/485
COM1
GP-3302B/ST-3301B
ST-3201A/ST-3211A
ST-3302B
D-Sub9P オス
D-Sub9P メス
RS-422/485 対応
RS-485 MPI 専用
COM2
-
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4.3 COMの信号の違い
4.3.1 COM1 の信号の違い
◆GP-3301L の場合
RS-232C(オス)
RS-422/485(オス)
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◆GP-3302B/ST-3301B/ST-3302B/ST-3201A/ST-3211A の場合
RS-232C(オス)
◆GP4X01TM シリーズの場合
RS-232C(オス)
※VCC 出力はありません。
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RS-422/485(オス)
4.3.2 COM2 の信号の違い
◆GP-3301L の場合
RS-422/485(メス)
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◆GP-3302B/ST-3301B/ST-3201A の場合
RS-422/485(オス)
◆ST-3302B/ ST-3211A の場合
RS-485 MPI 専用(メス)
※1: SG と FG は絶縁されています。
※2: Siemens 製 PROFIBUS コネクタ用電源のため、外部機器へ電源を供給することはできません。
◆GP4X01TM シリーズの場合
COM2 はありません。
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4.4 マルチリンク接続について
シリアルマルチリンク対応の通信ドライバについては、「シリアルマルチリンク対応ドライバ一覧」
(http://www.proface.co.jp/otasuke/files/manual/soft/gpproex/new/device/com_mlnk.htm)でご確認く
ださい。
4.5 置き換え時のケーブル結線について
GP3000/ST3000 シリーズで使用していた接続ケーブルを GP4X01TM シリーズで流用することができま
す。ただし下記の注意事項、制限事項がありますので、ご確認のうえご使用ください。
重要
・ 接続ケーブル流用前に、GP4X01TMシリーズが対応している接続構成をあらかじめ
GP-Pro EXの機器接続マニュアル
(http://www.proface.co.jp/otasuke/files/manual/soft/gpproex/new/device/index.htm)
でご確認ください。
・ 以下の接続方法や接続ケーブルをご使用の場合、ケーブルは流用できません。上記
GP-Pro EX の機器接続マニュアルをご確認のうえ、GP4X01TM シリーズ用の接続ケーブ
ルを新しくご用意ください。
Siemens MPI 接続
GP-3301L の COM2 接続
三菱 A シリーズ プロコン I/F ケーブル
(型式: GP430-IP10-O)
三菱 A シリーズ直結ケーブル
(型式: GP2000-CBLA/5M-01)
三菱 FX シリーズプロコン I/F ケーブル
(型式: GP430-IP11-O、GP2000-CBLFX/5M-01、GP2000-CBLFX/1M-01)
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第 5 章 付録
5.1 表示器タイプを変更できない場合の対処方法について
プロジェクトファイルの機能設定によっては次のようなメッセージが表示され、表示器タイプを GP4X01TM
シリーズに変更できない場合があります。
【原因】
・ロジックが設定されていませんか?→確認/対処方法①-1 へ
・Lシステム変数が使用されていませんか?→確認/対処方法①-2 へ
・I/Oの設定がされていませんか?→確認/対処方法①-3 へ
・シンボル変数設定に、対応していない変数が登録されていませんか?→確認/対処方法①-4 へ
・ロジックプログラム設定で「アドレス方式」が選択されていませんか?→確認/対処方法①-5 へ
【原因】
・接続機器の設定で、通信ドライバが複数登録されていませんか?→確認/対処方法②-1 へ
・対応していない通信ドライバが設定されていませんか?→確認/対処方法②-2 へ
・対応していないポート(COM2)を使用する機能の設定がされていませんか?
→確認/対処方法②-3 へ
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【原因】
Etherマルチリンク機能で「マスター」が設定されていませんか?→確認/対処方法③-1 へ
【確認/対処方法】
①-1:ロジックが設定されていませんか?
GP4X01TM シリーズはロジック機能に対応していないため、ロジックが設定されている場合は表示器タイ
プを変更することができません。ロジック画面を開いてロジックの設定を確認し、削除してください。
①-2:L システム変数が使用されていませんか?
「L システム変数」とは「#L_」で始まる、ロジック変数をさします。
GP4X01TM シリーズはロジック機能に対応していないため、「L システム変数」を使用することができませ
ん。L システム変数が使用されている場合は表示器タイプを変更することができないため、アドレスの使
用箇所を確認し、削除もしくは別のアドレスに置き換えてください。
1.
[プロジェクト]→[ユーティリティ]から[クロスリファレンス]をクリックします。
2.
「接続機器」で「シンボル変数」を選択します。
L システム変数が使用されていれば、「#L_」で始まるアドレスが表示されます。
①-3:I/O の設定がされていませんか?
GP4X01TM シリーズは I/O の接続に対応していません。I/O 設定がされている場合は表示器タイプを変
更することができません。
[プロジェクト]→[システム設定]から[I/O ドライバ設定]をクリックし、表示された I/O の設定を確認してくだ
さい。
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①-4:シンボル変数設定に、対応していない変数が登録されていませんか?
GP4X01TM シリーズは「ワードアドレス」、「ビットアドレス」タイプの変数にのみ対応しています。
[共通設定]→[シンボル変数設定]をクリックし、「ワードアドレス」、「ビットアドレス」タイプ以外の変数が登
録されている場合は、表示器タイプを変更することができません。この 2 種類以外の変数が登録されて
いる場合にはタイプを「ワードアドレス」、「ビットアドレス」に変更するか、他のアドレスに置き換えてくださ
い。
①-5:ロジックプログラム設定で「アドレス方式」が選択されていませんか?
GP4X01TM シリーズはロジック機能に対応していません。ロジックプログラムの変数登録に「アドレス方
式」が選択されていると、ロジックの設定が行われていなくても表示器タイプを変更することができなくな
ります。
[プロジェクト]→[システム設定]→[ロジックプログラム設定]をクリックし、「変数登録」で「アドレス方式」が
選択さている場合は、設定を「変数方式」に変更してください。
②-1:接続機器の設定で、通信ドライバが複数登録されていませんか?
GP4X01TMシリーズで設定できる通信ドライバはひとつのみです。(ただし、「Etherマルチリンクを使用す
る」設定にチェックを入れ、GP4X01TMシリーズをスレーブとして接続する場合は 2 つまで設定が可能で
す。)接続機器設定が設定の上限数を超えている場合は表示器タイプを変更することができません。
[プロジェクト]→[システム設定]から[接続機器設定]をクリックし、表示された接続機器の設定を確認して
ください。
②-2:対応していない通信ドライバが設定されていませんか?
GP4X01TM シリーズで使用できない通信ドライバが設定されている場合は表示器タイプを変更すること
ができません。
[プロジェクト]→[システム設定]から[接続機器設定]をクリックして、表示された接続機器の設定を確認し、
通信ドライバの設定を変更してください。
GP4X01TMシリーズが対応している通信ドライバは「4.1 対応通信ドライバ一覧」をご覧ください。
②-3:対応していないポート(COM2)を使用する機能の設定がされていませんか?
GP4X01TM シリーズが持つポートは COM1 のみです。「スクリプト設定」でポートに COM2 が選択されて
いる場合は表示器タイプを変更することができません。
[プロジェクト]→[システム設定]から[スクリプト設定]をクリックし、表示されたスクリプトのポート設定を確
認してください。
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③-1:Ether マルチリンク機能で「マスター」が設定されていませんか?
GP4X01TM シリーズは Ether マルチリンク接続時にはマスターにはなれないため(スレーブのみです)、
Ether マルチリンクのマスター設定がされている場合は表示器タイプを変更することができません。
Ether マルチリンクの設定を無効にしてから表示器タイプを変更してください。
1.
[プロジェクト]→[システム設定]から[本体設定]をクリックします。
2.
[拡張機能設定]タブの中にある「Ether マルチリンク設定」で、「Ether マルチリンクを使用する」の
チェックをはずします。
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技術的なお問合せ
お客様センター
平日 9:00~17:00
サービスリペアセンター(修理受付)
大阪 06-6613-3115
東京 03-5821-1105
名古屋 052-932-4093
平日 17:00~19:00
http://www.proface.co.jp/repair/
大阪 06-6613-5982
土日祝 9:00~17:00
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