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住宅研究部 - 国総研NILIM|国土交通省国土技術政策総合研究所
3.2.9 住宅研究部 中古住宅流通促進・ストック再生に向けた既存住宅等の性能評価技術の開発 Development on performance evaluation technologies for home inspection to reduce uncertainty of existing houses. (研究期間 平成 23~26 年度) 住宅研究部 Housing Department 住宅研究部 Housing Department 住宅研究部 Housing Department 住宅研究部 住宅計画研究室 Housing Planning Division 住宅研究部 住宅ストック高度化研究室 Housing Stock Management Division 住宅研究部 住宅ストック高度化研究室 Housing Stock Management Division 住宅研究部 住環境計画研究室 Housing Environmental Planning Division 住宅研究部 住宅生産研究室 Housing Production Division 住宅研究部 住宅生産研究室 Housing Production Division 部長 Director 住宅性能研究官 Research Coordinator 住宅情報システム研究官 Research Coordinator 室長 Head 室長 Head 主任研究官 Senior Researcher 室長 Head 室長 Head 主任研究官 Senior Researcher 澤地 孝男 Takao SAWACHI 長谷川 洋 Hiroshi HASEGAWA 高橋 暁 Satoru TAKAHASHI 藤本 秀一 Hidekazu FUJIMOTO 眞方山 美穂 Miho MAKATAYAMA 西田 和生 Kazuo NISHIDA 佐藤 英明 Hideaki SATO 布田 健 Ken NUNOTA 中川 貴文 Takafumi NAKAGAWA For the improvement of evaluation and indication of conditions of housing stock, we developed some evaluation methods and support systems for existing wooden detached houses. Through this project we collected the actual data of specifications and degradation/damage and defects of existing wooden houses. Based on these data we developed the grasping methods of housing specifications whose design drawings at the time of construction have dissipated. And we built a support system for the designers/builders to re-describe the documents of existing house to create the better renovation design and planning. Also we edited a guideline proposal on how to create building information models that indicate the present situation of existing houses. And proposed a draft for the evaluation method of site condition and building cooperation rule to secure good residential environment. [研究内容] [研究目的及び経緯] 国土交通省では、 「中古住宅・リフォームトータルプ 1. 既存住宅の設計情報の整備・管理技術 ラン」をとりまとめ、住宅性能評価・表示の充実・普 設計図面等が散逸した既存住宅について、設計情報 及促進、住宅履歴情報の蓄積・活用等の施策を推進し (住宅各部の形状、部材構成、使用材料等の情報)を ている。本研究では、性能が不確かな既存住宅等につ 簡易に把握し、合理的に整備する手法を確立するため、 いて、図面等が無い場合においても、現況から初期性 新築設計における3次元オブジェクト CAD の利用や情 能や劣化状況を把握し適切なリフォーム・改修の実施 報技術を基礎とする新たな計測技術等に着目し、住宅 や性能の評価・表示及び住宅履歴情報の整備を可能と の外観や部分の形状・寸法を効率的に計測し形状モデ するため、総合技術開発プロジェクト「中古住宅流通 ルを作成する技術等の開発を行った。 促進・ストック再生に向けた既存住宅等の性能評価技 2. 既存住宅の材料・構法の把握手法 術の開発(平成 23~26 年度) 」を実施し、設計情報の 多様な材料・構法が用いて建築される戸建て木造住 整備・管理手法、劣化実態に即した現況検査法、新た 宅に着目し、主体・各部構法のうち目視が不可・困難 な性能評価法の研究を行った。 な部位の情報を把握することを目標に、既存住宅の設 -240- 計仕様の実態調査を行い、住宅 1,247 棟分の材料・構 規模修繕等における調査診断報告書等から得られた実 法データ(約 330 項目)を整備した。取得・整備した 建物の中性化深さ等のデータを収集し、中性化に関す データの活用に向けて、実務者に向けた材料・構法に る実態を整理するとともに、中性化進行速度に関して、 関するデータベースシステムを構築すると共に、現況 鉄筋コンクリート造建築物の劣化対策・中性化(性能 検査のプロセスに従い現地での技術適用実験を実施し、 向上・長期リフォーム基準案)の調査方法、評価方法 利用効果や課題、活用方法について整理した。 の適切性を検討するための技術資料の整備を行った。 [研究成果] 主な研究成果の概要を以下に示す。 1. 既存住宅の現況把握と情報整備手法の提示 既存住宅の住宅履歴情報整備を効率的に実施する手 法について、3 次元計測や建物情報モデル化等の情報 技術の活用手法として「既存住宅の現況を表す建物情 報モデル作成ガイドライン(案)」をとりまとめた。 2. 既存住宅の材料・構法に関するデータベース整備 設計者や工務店等の実務を支援するため、ノートパ ソコンやタブレット端末等から効率的にデータの取得 及び蓄積が出来るデータベースシステムを構築した。 3. 劣化実態に即した現況検査法の提示 図-1 既存住宅の現況を把握する調査支援システム 3. 既存住宅の劣化実態に即した現況検査法 戸建て木造住宅の劣化の実態調査結果に基づき、建 物の属性(建築年代、立地環境、各部構法等)と劣化・ 既存の戸建て木造住宅の劣化・損傷の状況や不具合 損傷等の発現傾向と位置等との関係性を整理し、既存 等について、解体・改修物件を対象に解体作業開始前 住宅の合理的な現況把握に資する簡便な現況検査手法 の現況調査、仕上げ材等の撤去後に壁や屋根、床組内 を開発した。 部の劣化調査からなる実態調査を 116 棟実施し、95 4. 相隣環境性能に関する新たな評価手法 棟分の調査結果を取得した。実態調査結果を踏まえて 複合日影を考慮した、各住宅・敷地において確保で 作成した現況検査手法を既存木造住宅の解体事例に適 きる日照水準の計測・評価ツールの開発、外壁面照度の 用する検証実験を行い、手法の改善課題を整理した。 観点から見た、各住宅・敷地において確保できる採光 4. 既存住宅の新たな性能評価法 水準の計測・評価ツールの開発、所要の相隣環境水準を 定量的な性能評価技術が確立しておらず住宅流通市 安定的に確保できる敷地条件の分析及び基準の提案を 場において客観的に評価される仕組みが整っていない 行った。 日照等の相隣環境水準について、既成住宅市街地にお [成果の活用] ける日照、採光等の相隣環境水準の評価手法の開発を 既存住宅の長期優良住宅化リフォーム等における 行い、住宅流通時の性能評価手法の見直しなど、良好 住宅履歴情報整備に向けた情報整備手法のガイドラ な相隣環境水準が確保されている住宅の価値が市場で インや実務支援データベースとして公表し、実務に 適正に評価される仕組みを検討した。 おける技術利用を支援する。 既存住宅の劣化に関する現況検査において、実態 データに基づいて一定の確度で推測する現況検査手 法の指針を示し、発生リスクの高い部位等については 重点的な現況検査や精密検査等により劣化・損傷等の 発生有無を確認するように誘導できるガイドラインを 作成する。 相隣環境性能の評価手法について、既成住宅市街 地における各住宅・敷地の日照・採光水準のシミュ レーションツールを公開する(国総研ホームページ 図-2 ツールによる日照時間の計測・評価の例 等)とともに、住宅性能表示制度等における相隣環 また、コンクリート躯体の劣化進行予測に用いる指 境水準に関する参考情報の提供を行う仕組みの導入 標の整備を目的として、マンション等の耐震診断や大 の検討を進める。 -241- 㧗㱋⪅ࡢᏳᚰᒃఫࢆᨭ࠼ࡿሗᥦ౪࣭┦ㄯయไࡢᵓ⠏㛵ࡍࡿㄪᰝ◊✲ Study on information and consulting system of dwelling environment for the elderly ఫᏯ◊✲㒊 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ఫᏯᛶ⬟◊✲ᐁ 㛗㇂ᕝ ὒ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 㧗㱋⪅ࡀఫࡳ័ࢀࡓᆅᇦ࡛Ᏻᚰᬽࡽࡏࡿࡓࡵࡢᒃఫ⎔ቃࡢᐇ⌧ࡀႚ⥭ࡢㄢ㢟࡞ࡗ࡚࠸ࡿ࡞࡛ࠊఫᏯࢧ࣮ࣅࢫࡢ 㸷௨ୖࡀẸ㛫ᕷሙ࡛ྲྀᘬࡉࢀࡿࡶࡢ࡛࠶ࡿ≧ἣࢆ㋃ࡲ࠼ࡿࠊᒃఫࡢᏳᚰࡢ☜ಖࡢࡓࡵࡣࠊᕷሙ࠾࠸࡚㐺ษ࡞ ሗࢆධᡭࡋࠊ㑅ᢥࡍࡿࡓࡵࡢᨭࡀྍḞ࡞ࡿࠋࡇࡢࡓࡵᮏ◊✲࡛ࡣࠊ㧗㱋⪅ࡢఫ⏕άᦠࢃࡿከᵝ࡞యࡀ㐃ᦠࡋࠊ 㧗㱋⪅ࡢᆅᇦ࡛ࡢᏳᚰᒃఫᚲせ࡞ሗࡢᥦ౪ཬࡧ┦ㄯయไࡢᵓ⠏ࢆ┠ⓗࡋ࡚࠸ࡿࠋ ᮏᖺᗘࡣࠊ㧗㱋⪅ࡢఫ⏕άࡢሗᥦ౪࣭┦ㄯ➼ಀࡿᅜᆅ᪉බඹᅋయ➼࠾ࡅࡿඛ⾜ࡢㄪᰝࢆᖺᗘᘬࡁ⥆ ࠸࡚ᐇࡋࡓࠋࡲࡓࠊ㧗㱋ࡀ㐍ᒎࡋࠊᘓ≀ࡢ⪁ᮙ➼ࡀ㐍⾜ࡋ࡚࠸ࡿศㆡ࣐ࣥࢩࣙࣥᅋᆅࢆᑐ㇟ࠊᅋᆅࡢ⏕࠶ ࡓࡗ࡚ࠊ㧗㱋⪅ࡀ⥅⥆ᒃఫࢆࡋ࡚࠸ࡃࡓࡵᑟධࡀᐃࡉࢀࡿ⏕άᨭࢧ࣮ࣅࢫࠊࢧ࣮ࣅࢫᥦ౪ࡢᢸ࠸ᡭࡢྍ⬟ᛶ➼ ࡘ࠸࡚ㄪᰝࡋࠊᏳᚰᒃఫࢆᨭ࠼ࡿ⤌ࡳࡢࢣ࣮ࢫࢫࢱࢹࢆ⾜ࡗࡓࠋ ᮾ᪥ᮏ㟈⅏క࠺ཎⓎ⿕ᐖ⪅ྥࡅ⅏ᐖබႠఫᏯࡢ౪⤥ィ⏬㛵ࡍࡿ◊✲ Research on supply plan of public restoration housing for the refugee by the nuclear crisis at Tokyo Electric Power’s Fukushima Daiichi Nuclear Power Station 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ఫᏯ◊✲㒊 ఫᏯᛶ⬟◊✲ᐁ 㛗㇂ᕝ ὒ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ᮏ◊✲ࡣࠊᮾ᪥ᮏ㟈⅏క࠺ཎᏊຊ⅏ᐖᨾࡢ㛗ᮇ㑊㞴⪅ࡢ⏕άᣐⅬ࡞ࡿ⅏ᐖබႠఫᏯࡢ౪⤥ィ⏬ࡢ❧ᡭἲ࣭ ᩚഛᡭἲ㛵ࡍࡿㄪᰝ◊✲ࢆᐇࡋࠊ⿕⅏⮬యᑐࡍࡿᢏ⾡ⓗᨭࢆ⾜࠺ࡇࢆ┠ⓗࡋ࡚࠸ࡿࠋ ᮏᖺᗘࡣࠊ⚟ᓥ┴ෆࡢᛂᛴ௬タఫᏯᆅᇦタ⨨ࡉࢀ࡚࠸ࡿ㧗㱋⪅➼ࢧ࣏࣮ࢺࢭࣥࢱ࣮ࢆᑐ㇟ࡋࠊ㧗㱋⪅➼ࢧ࣏࣮ࢺ ࢭࣥࢱ࣮ࡢ㐠Ⴀᐇែཬࡧᛂᛴ௬タఫᏯࡽ⅏ᐖබႠఫᏯࡢ⥅⥆ⓗࢧ࣏࣮ࢺࡢྍ⬟ᛶ㛵ࡋ࡚ㄪᰝࢆ⾜ࡗࡓࠋࡲࡓࠊཎ Ꮚຊ⅏ᐖᨾࡼࡿィ⏬ⓗ㑊㞴ᕷ⏫ᮧࡈࠊ⌧ᅾࡢ㑊㞴ୡᖏࡢఫࡲ࠸ࠊࢧ࣏࣮ࢺࢭࣥࢱ࣮➼ࡢせ㓄៖ୡᖏࡢᨭయ ไࡢᐇែࢆᩚ⌮ࡋࡓ࠺࠼࡛ࠊཎⓎ㑊㞴⪅⅏ᐖබႠఫᏯ➼ࡢᩚഛィ⏬➼ࢆ㋃ࡲ࠼ࠊ㑊㞴⪅ࡢ┴ෆཷධᕷ⏫ᮧࡈ㛗ᮇ㑊 㞴⪅ࡢ⏕άᣐⅬ࡞ࡿ⅏ᐖබႠఫᏯࡢᩚഛేࡏ࡚ᑟධࡀᐃࡉࢀࡿ㧗㱋⪅➼ࡢ⏕άᨭࢧ࣏࣮ࢺࡢࢫ࣮࣒࢟ࡘ࠸࡚ ᳨ウࡍࡿࢣ࣮ࢫࢫࢱࢹࢆᐇࡋࡓࠋ -242- ఫ⏕ά‶㊊ᗘࡢホ౯ᵓ㐀ᇶ࡙ࡃఫᏯ⟇ࡢຠᯝⓗᐇᡭἲ㛵ࡍࡿ◊✲ Study on methods of effective housing policy based on analysis of the evaluation structure of dwelling life satisfaction 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ఫᏯ◊✲㒊 ఫᏯᛶ⬟◊✲ᐁ 㛗㇂ᕝ ὒ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ᮏ◊✲ࡣࠊከᵝ࡞ୡᖏᒓᛶࡈࡢఫ⏕άࡢ㇏ࡉᑐࡍࡿ‶㊊ᗘ㸦௨ୗࠕఫ⏕ά‶㊊ᗘࠖ࠸࠺㸧ࡢホ౯ᵓ㐀ࢆゎ᫂ ࡋࠊࡑࢀᇶ࡙ࡁࠊఫ⏕ά‶㊊ᗘࢆつᐃࡍࡿᣦᶆࡑࡢィ ᪉ἲࠊఫ⏕ά‶㊊ᗘࡢྥୖຠᯝࡢホ౯ᡭἲࢆ㛤Ⓨࡍࡿࡇ ࢆ┠ⓗࡋ࡚࠸ࡿࠋ ᮏ◊✲ࡣࠊఫ⏕ά‶㊊ᗘࡣࠊྛୡᖏࡀಖ᭷ࡍࡿࠕఫ⏕ά㈨※ࠖࡢ㔞㉁つᐃࡉࢀࡿ௬ᐃࡋࠊ ࠕఫ⏕ά㈨※ࠖࡣࠊ ୡᖏࡢఫ⏕ά‶㊊ᗘࢆつᐃࡍࡿᐃࡉࢀࡿせ⣲㸦㡯┠㸧࡛ࠊఫᏯ༢యࠊఫᏯࡲࢃࡾࡢᒃఫ⎔ቃࠊ⏕ά౽タࡸ⏕ά ᨭࢧ࣮ࣅࢫࠊぶ᪘ࡸᆅᇦ♫ࡢ㛵ࢃࡾ᪉ࠊఫ⏕άࢥࢫࢺࠊఫᏯᨵၿࡢᐜ᫆ᛶ࣭㑅ᢥ⫥➼ࡢᵝࠎ࡞ࣁ࣮ࢻཬࡧࢯࣇࢺ ࡢᴫᛕ࡛ᵓᡂࡉࢀࡿᐃࡋ࡚࠸ࡿࠋ ᮏᖺᗘࡣࠊࡲࡎ᪤ ᩥ⊩ࡢ㞟ᩚ⌮ࡸ᭷㆑⪅➼ࡢࣄࣜࣥࢢᇶ࡙ࡁࠊ ࠕఫ⏕ά㈨※ࠖࢆつᐃࡍࡿ㡯┠ࢆᢳฟࡋࠊ࢘ ࢙ࣈࣥࢣ࣮ࢺ࣭ࣉࣞㄪᰝࡼࡾࠊࡑࡢつᐃࢆヨࡳࡓࠋࡑࡢୖ࡛ࠊከᵝ࡞ୡᖏ㸦ୡᖏᆺࠊᖺ㱋ࠊᒃఫᆅᒓᛶ㸧ࢆᑐ㇟ ࠊ࢙࢘ࣈࣥࢣ࣮ࢺ࣭ᮏㄪᰝࢆᐇࡋ㸦⥲ィ 6000 ࢧࣥࣉࣝࢆ㞟㸧 ࠊఫ⏕ά㈨※ࡢᴫᛕ㡯┠ࡢᐈほⓗᐇែఫ⏕ά‶ ㊊ᗘࡢほⓗホ౯➼㛵ࡍࡿࢹ࣮ࢱࢆྲྀᚓࡋࠊࡑࢀࢆ⏝࠸࡚ୡᖏᒓᛶูࡢఫ⏕ά‶㊊ᗘࡢホ౯ᵓ㐀ࡢᇶ♏ⓗศᯒᩚ⌮ࢆ ⾜ࡗࡓࠋ ⇕Ẽࢩࢫࢸ࣒ࡢࡓࡵࡢ㏱᫂ᛶࡢ㧗࠸ホ౯タィᢏ⾡ࡢᵓ⠏ Validated and transparent method for design and evaluation of heat recovery ventilation system in buildings 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ఫᏯ◊✲㒊 㒊㛗 ⃝ᆅ Ꮥ⏨ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ᮏ◊✲ࡣࠊ⇕Ẽࢆྵࡳእ⓶ཬࡧ✵ㄪタഛࡽᡂࡿࢩࢫࢸ࣒ࡢ≉ᛶࢆ᰿ᮏࡽ᳨ドࡋ┤ࡋࠊࡑࡢ┬࢚ࢿࣝࢠ࣮ᐇ ຠᛶಀࡿ㏱᫂ᛶࡢ㧗࠸ホ౯ἲཬࡧタィἲࢆᵓ⠏ࡍࡿࡇࢆ┠ⓗࡍࡿࠋ ᬮ෭ᡣཬࡧẼ㉳ᅉࡍࡿ࢚ࢿࣝࢠ࣮ᾘ㈝ࡣࠊෆእ ᗘᕪཬࡧ࢚ࣥࢱࣝࣆ࣮ᕪࡢࡁ࠸ሙྜࠊ㐃⥆✵ㄪࢆ⾜࠺ሙ ྜࠊከ㔞ࡢẼࢆᚲせࡍࡿሙྜ࡞࠾࠸࡚┠❧ࡗ࡚ቑຍࡋࠊࡑࡢపῶࡢࡓࡵእ⓶ࡸ⇕※タഛ➼ࡢᑐ⟇ࡶࠊ ⇕Ẽࡀ⨨࡙ࡅࡽࢀ࡚࠸ࡿࠋࡋࡋࠊ⇕ẼࡼࡿẼ㈇Ⲵపῶຠᯝ㛵ࡍࡿ▱ぢࡘ࠸࡚ࡣ࠸ࡃࡘࡢㄢ 㢟ࡀᏑᅾࡋࠊホ౯ࡸタィྍḞ࡞▱ぢࡘ࠸࡚㏱᫂࡞Ⅼࡀṧࡉࢀ࡚࠸ࡿࡇࡽࠊఫᏯཬࡧᴗົ⏝ᘓ⠏࠾ࡅࡿᬮ ෭ᡣཬࡧẼ࢚ࢿࣝࢠ࣮ᾘ㈝㔞ࡢ๐ῶᑐ⟇ࡋ࡚༑ศά⏝ࡉࢀ࡚࠸࡞࠸≧ἣࡀ࠶ࡿࠋᮏ◊✲ࡣ⌧≧ࢆᡴ㛤ࡋ࡚㐺ᮦ㐺 ᡤࡼࡿ⇕Ẽά⏝ࡢᐇ⌧ࢆ┠ᣦࡍࠋ ᖹᡂ ᖺᗘ࠾࠸࡚ࡣࠊ⇕ჾࡢ⇕ຠ⋡ཬࡧ᭷ຠẼ㔞ࡢ ᐃ᪉ἲࡢつᐃࡘ࠸࡚ࢆసᡂࡋࠊ㟼Ṇᙧ⇕ ჾࡘ࠸࡚ࡣ㢼㔞ᶵእ㟼ᅽ≉ᛶࠊ⇕ຠ⋡ཬࡧ᭷ຠẼ㔞ࡢ ᐃ⨨ࢆࠊᅇ㌿ᙧ⇕ჾࡘ࠸࡚ࡣ⇕ຠ ⋡ཬࡧ᭷ຠẼ㔞ࡢ ᐃ⨨ࡢタィ〇సࢆ⾜ࡗࡓࠋࡲࡓࠊ⌧ሙ ᐃࡢᑡ࡞࠸ᅇ㌿ᙧ⇕ჾࡘ࠸࡚ࠊᐮ෭ᆅ ᬮᆅ࠾࠸࡚⌧ሙᐇ ࢆ⾜ࡗࡓࠋ -243- 地域居住空間の三次元アーカイブスの利活用に関する研究 Study on utilization of 3D archived human settlements. (研究期間 平成 25~26 年度) 住宅研究部 住宅計画研究室 Housing Department Housing Planning Division 研究官 Researcher 小林 英之 Hideyuki KOBAYASHI 3D data have been utilized for planning future of settlements (‘90s-). However they are also useful to record their past development/changing process. In this study, several examples of 3D archives were elaborated from old maps, photos and 3D data, and several ways of usage were demonstrated. One of the innovative results of this study is the AR Viewer with “Virtual Converter” on tablet which visualizes the past settlement recorded in the data on “any” format decoded with attached metafile. [研究目的及び経緯] 図、移転時の計画図を資料として、基盤地図情報5m インフラと建物群から成る居住空間の三次元データ メッシュを下図として、研究学園地区、飛行場跡地、 は 1990 年代から計画検討のために作成され、景観シミ 立原地区等について変遷をアーカイブ化した。立原地 ュレーション等に利用されてきたが、時代を経たデジ 区に関しては、最終案(≒現況)に決定される以前に検 タルデータは空間の変遷記録としての意味も有する。 討されていた配置計画図等もアーカイブに加えた。 地域の住宅とインフラの開発過程、災害と復興等を (3)移転跡地の三次元アーカイブス 様々な図形資料から立体復原・集約しアーカイブ化し 筑波に移転した東京教育大学、工業技術院、農業系 た3Dデータは、維持管理や広報等の実務に加え、長 研究機関などの 31 の跡地(東京周辺)の移転前の状況 期的な将来展望や、防災などを目的とした各種シミュ と、移転後の跡地利用に関して、住宅都市資料室に保 レーションの入力用としても幅広く活用可能である。 存されている航空写真地図、住宅地図等を資料とする 本研究では、災害復興や大規模開発を経験した地域 比較分析を行った。旧建設省建築研究所が立地してい に関する三次元アーカイブスの事例を試作すると共に、 た新宿区百人町地区については、約 50 棟の除却建物の これを利活用する方法について提案することを目的と 解体前の実測記録(紙図面)を資料として、主要 17 した。アーカイブ化に際し、 開発や災害等の激変期を、 棟の実験住宅、研究棟等に関して三次元データを作成 より長い歴史全体の中に位置づけるように努めた。 した(内 16 棟は、使用 CAD ソフトと納品データ形式を 利活用にあたっては、様々な目的のために現在 300 任意とした、一般競争入札方式による外注、図1)。 種類を超えるとされるデータ形式の多様性と、将来の 形式の変遷に伴う陳腐化、デジタルデータの記録媒体 の寿命の短さに対処することを、技術的課題とした。 [研究内容] (1)奥尻島の三次元アーカイブス 1993 年 7 月の北海道南西沖地震・津波災害と復興を 経験した奥尻島の当時の調査記録と、2012-13 年度に 追加収集・整理した被災前の古写真の位置と撮影時期 を分析し、建物の立体的な復原を行い、これを配列し て被災前の集落を復原した。更に、個々の復原住宅に 関して、構造・材料等の基本的な諸元と、根拠とした 図1:旧建設省建築研究所本館(1926.3)の復原データ (4)携帯端末による現地閲覧方法の実用化 資料・古写真の ID を属性として付したデータを作成し 各種形式のデータと、当該データの記録形式(フォ た。復興事業として最終的に実現しなかった、全戸高 ーマット)を記述したメタファイルをセットにして記 台移転計画案も、記憶を継承する為にアーカイブした。 録保存した三次元アーカイブデータを、携帯端末で現 (2)筑波地域の三次元アーカイブス 在の風景の上に重ねて表示する AR ソフトウェア(2011 開発前の空中写真、地形図、昭和 50 年代の住宅地 年度に試作した、4種類の利活用処理系の一つ VC-3M) -244- に関して、性能が向上した最新機種 15 台で表示位置の (3) 記録DVD 精度を比較計測・改良し、互換性と実用性を高めた。 旧建設省建築研究所の筑波移転(1980 年)を回想し た当時の企画室長棚橋一郎氏による講演を、字幕スー パー付きで、関連する図面や写真と共に記録保存した。 (4) 論文 ①小林英之、稲垣森太「奥尻島集落における古写真の 位置比定と編年について-1993 年以前の青苗集落を 中心と して 」日本 建築 学会北 海道 支部研 究報 告集 (pp.405-412)、2013.6 ②Hideyuki KOBAYASHI: ”3D Archiving Houses and Settlements -Alternative Technologies to support Lasting 津波で流された昔の集 落の三次元復原データ を GPS センサ、加速度 センサ、磁気センサで 計測した視点・姿勢か らレンダリングする。 Diachronic Memory-”, International Symposium on City Planning, 2013.8, Sendai ③小林英之「奥尻島における古写真を用いた 1993 年被 災集落の立体的復原について」日本建築学会大会学術 講演梗概集(pp.457-8)2013.8 ④岡田成幸、中島唯貴、大柳佳紀、小林英之ほか「奥 背面カメラで取得した 背景画像(現況:公園) 尻島災害復興過程にける生活環境の変容に関する研 究」北海道地域自然災害資料センター紀要 2014.3 写真1,2:奥尻島におけるタブレットを用いた体験教室 ⑤南慎一、小林英之、稲垣森太、大柳佳紀「奥尻島の (5)各種三次元データのメタファイルの作成 記憶の町並再生プロジェクト報告」北海道地域自然災 利活用段階で入力する各種フォーマットによる三 次元保存データの解読方法を記述するメタファイル 害資料センター紀要(2015.3) の種類を拡充し、以下の形式の保存データに添付した。 (5) 特許出願 ・SKV 形式(記録写真からの立体復原データ) ①「データファイルを長期保存するためのファイル処 ・LSS-G 形式(過去の景観シミュレーションデータ) 理方法、ファイル処理装置および保存媒体」 (PCT/JP2013/004121, 2013.7.3) ・IFC 形式(建築 BIM のための標準記録形式) ・DXF 形式(建築 CAD 形式、MESH エンティティによる) ②「情報処理装置、情報処理方法及びプログラム」 (PCT/JP2013/006737, 2013.12.5) ・STL 形式(3Dプリンタに使用される形式) [研究成果] (6)シンポジウム、発表等 (1) サーバー上の三次元アーカイブス ①筑波 50 記念シンポジウム -研究機関の移転と効果(2013.3.12,建研展示館) ①奥尻島 (明治初期から現在までの集落の変遷) http://sim.nilim.go.jp/Okushiri ②筑波移転に関する研究会(第 2 回) (2014.9.3,建研展示館) ②筑波地域、および研究機関の移転跡地 http://sim.nilim.go.jp/Tsukuba ③青苗小学校生徒の体験教室と記者発表(2014.10.8) 震災と復興の後に、知らない世代を対象とした。 (2) タブレット端末による現地閲覧アプリ 現段階では、タブレットを用いた閲覧システムは、 [成果の活用] 地域毎のデータと閲覧ソフトを一体としたアプリとし 各種記録から、三次元アーカイブスを作成する方法、 て、地区毎のセットアップとして配布している。セッ 記録保存方法、利活用に関する一連の手順を解説した トアップ後は、ネットワークに常時接続しないスタン 技術資料をとりまとめ中(2015.年度出版予定)。この中 ドアロン環境で現場にて使用する(写真1,2)。 で、異なる記録形式のメタファイルの作成方法や、新 アーカイブス・データは緯度経度を指定して実際の たな利活用システムの研究開発に向けた解説も行った。 場所に固定されているため、各現場付近でなければ閲 日本、インドネシアの三次元アーカイブス事例につ 覧することができないが、GPS が入力できない場所ま いて、サーバー上に増補中である(2015.7公開目途)。 たは衛星検索中には、データを画面の中に大きく表示 団地や集落に関する記録の利活用にとどまらず、構 し回転させて概要だけを見ることは可能とした。 造物のメンテナンスや防災教育等にも幅広く応用可能 子供向に「むかしめがね」 というアプリ名称とした。 な技術的成果であると考えている。 http://sim.nilim.go.jp/MCS/phi/phi.asp -245- ఫᏯࡢタഛ㓄⟶➼ࡢ⥔ᣢ⟶⌮࣭᭦᪂㛵ࡍࡿᇶ♏ⓗ◊✲ Research on maintenance and renewal of equipment piping in houses 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ᐊ 㛗 ⸨ᮏ ⚽୍ ఫᏯ◊✲㒊 ఫᏯィ⏬◊✲ᐊ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ᖹᡂ ᖺఫᏯᛶ⬟⾲♧ไᗘࡀᑟධࡉࢀࠊᖹᡂ ᖺࡣ㛗ᮇඃⰋఫᏯࡢᬑཬࡢಁ㐍㛵ࡍࡿἲᚊࡢ⾜ࡼࡾࠊ᪂ ⠏ࡢ㛗ᮇඃⰋఫᏯࡢㄆᐃไᗘࡀ㛤ጞࡉࢀࡓࠋᚋࡣࡼࡾ࣮࣒࣎ࣜࣗࡀࡁ࠸᪤ᏑఫᏯࢆᑐ㇟ࡋࡓᛶ⬟ホ౯᪉ᢏ⾡࣭ᡭ ἲࡀồࡵࡽࢀ࡚࠸ࡿࠋᮏ◊✲ࡣࠊ᪤ᏑఫᏯࡢᑐᛂࡶ⪃៖ࡋࡓタഛ㓄⟶➼ࡢ⥔ᣢ⟶⌮࣭᭦᪂ᛶ㛵ࡍࡿᛶ⬟ホ౯ᢏ⾡࣭ ᡭἲࡢᩚ⌮ࠊᛶ⬟ྥୖᨵಟࡢྜ⌮ྥࡅࡓᢏ⾡㈨ᩱࡢᩚഛࢆ┠ⓗࡍࡿࠋ ᖹᡂ ᖺᗘࡣࠊඹྠఫᏯ࠾ࡅࡿタഛ㓄⟶ࡢ࠺ࡕࠊ⤥Ỉ⟶ཬࡧỈ⟶ࡢὙίᢏ⾡ࠊ᭦᪂ᢏ⾡ࡑࡢ㐺⏝ࡢㄪᰝࠊ ㄆᐃ㛗ᮇඃⰋఫᏯࡢᵝࠊᛶ⬟Ỉ‽ࡢㄪᰝࢆ⾜࠸ࠊࢩ࣮ࢺ➼ࡢᢏ⾡㈨ᩱࡋ࡚ࡾࡲࡵࡓࠋࡲࡓ㛗ᮇඃⰋఫᏯ ࣜࣇ࢛࣮࣒᥎㐍ᴗࡢᥦࡘ࠸࡚ࠊホ౯ᇶ‽ࠊᴗไᗘࡢ⤌ࡳࢆ㋃ࡲ࠼ࡘࡘࠊඹྠఫᏯࡢᛶ⬟ྥୖᨵಟࡢㄢ㢟 ࢆᩚ⌮ࡋࡓࠋ ᆅᇦࡢ♫⤒῭ໃኚᑐᛂࡋࡓఫᏯィ⏬ᡭἲ㛵ࡍࡿᇶ♏ⓗ◊✲ Research on housing planning methods that correspond to the change in social and 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Research on evaluation of energy saving techniques for local housing production engineering 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ఫᏯ◊✲㒊 ఫ⎔ቃィ⏬◊✲ᐊ ௵◊✲ᐁ ୕ᾆ ᑦᚿ ௵◊✲ᐁ ㉥ᕊ ᙪ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ┬࢚ࢿࣝࢠ࣮ᇶ‽ࡢᑗ᮶ࡢ⩏ົࢆぢᤣ࠼࡚ࠊ⌧⾜ࡢ┬࢚ࢿࣝࢠ࣮ᇶ‽࡛ホ౯ࡉࢀ࡚࠸ࡿ㌣యࡢ᩿⇕ᛶ⬟ࡸ࢚ ࢥࣥ➼ࡢᕤᴗ〇ရࢆ୰ᚰࡋࡓఫᏯタഛࡢホ౯ຍ࠼࡚ࠊ⌧≧࡛ࡣ༑ศホ౯ࡉࢀ࡚࠸ࡿࡣゝ࠸㞴࠸ᅵቨࡢኴ㝧⇕ ࡢ⇕ᢏ⾡➼ࡢ⮬↛࢚ࢿࣝࢠ࣮⏝ࡸ⸄ࢫࢺ࣮ࣈ➼ࡢᆅᇦ⏘ᮦά⏝࡞ࡢ┬࢚ࢿࣝࢠ࣮ᢏ⾡ࡘ࠸࡚ࠊᚋホ౯࡛ࡁࡿ ࡼ࠺᪤ ࡢᏛ⾡ⓗ▱ぢࢆά⏝ࡋ࡞ࡀࡽホ౯ᡭἲࢆ㛤Ⓨ࣭ᩚഛࡍࡿࠋ ᮏᖺᗘࡣࠊᖺᗘᩚ⌮࣭‽ഛࡋࡓホ౯᪉ἲࢆࡶࠊఫᏯࡢ᩿⇕ࡸ᪥ᑕྲྀᚓ࣭㐽ⶸᢏ⾡㸦⇕ᶫ㒊࣭ᆅ┙ࡢ⇕ᦆኻࠊ ㏻Ẽᒙ࣭⇕ⓗ⦆⾪✵㛫ࠊ᪥ᑕㄪᩚ㒊ᮦ➼㸧ࡢᐃ㔞ⓗ࡞ゎᯒࢆᐇࠋࡑࡢ⤖ᯝࡽྛ✀ᢏ⾡ࡢຠᯝࢆ☜ㄆࡍࡿࡶࠊ ホ౯᪉ἲࡢ⡆౽ࡸゎᯒࡢタᐃ࣮ࣝࣝࡢసᡂࢆ⾜ࡗࡓࠋ -248- ⤒῭♫ࡢኚࢆ㋃ࡲ࠼ࡓఫ⎔ቃᣦᶆ㛵ࡍࡿᇶ♏ⓗ◊✲ Study on residential environment index based on the economic and social situation 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ఫᏯ◊✲㒊 ఫ⎔ቃィ⏬◊✲ᐊ ᐊ 㛗 బ⸨ ⱥ᫂ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ேཱྀ࣭ୡᖏῶᑡ♫࠾࠸࡚ࠊ᪤ᡂᕷ⾤ᆅࢆⰋዲ࡞ఫ⎔ቃᨵၿࡍࡿᙜࡓࡗ࡚ࠊ㧗㱋⪅ࡢቑຍࠊୡᖏᵓᡂࡢኚࠊ ఫᏯᛶ⬟ࡢྥୖ࡞ࢆ㋃ࡲ࠼ࡓఫ⎔ቃᣦᶆࡢホ౯ࠊᚋࡢ᪉ྥᛶࢆ᳨ウࡍࡿࡇࡀᚲせ࡛࠶ࡿࠋࡇࡢࡓࡵࠊ┦㞄ࠊఫᏯ ⩌ࠊ⾤༊ࠊ᪥ᖖ⏕άᅪ࠾ࡅࡿఫ⎔ቃᣦᶆࡢ⨨࡙ࡅࠊኚ㑄ࢆࣞࣅ࣮ࣗࡋࠊேཱྀῶᑡࠊ㧗㱋♫࠾ࡅࡿ᪤ᡂᕷ⾤ᆅࡢ ఫ⎔ቃᣦᶆࡢホ౯ࢆ⾜࠺ࠋ ᖹᡂ 26 ᖺᗘࡣࠊ┦㞄ࠊఫᏯ⩌ࠊ⾤༊ࠊ᪥ᖖ⏕άᅪࡢྛࣞ࣋ࣝ࠾ࡅࡿఫ⎔ቃᣦᶆࡢ㞟ࠊᩚ⌮ࢆ⾜ࡗࡓࠋ -249- 地域型復興住宅の生産体制及び広域支援のあり方に関する研究 Basic Study on the Local System and the Broad Support of Restoration Housing (研究期間 平成 24~26 年度) 住宅研究部 住宅生産研究室 Housing Department Housing Production Division 住宅計画研究室 Housing Planning Division 住環境計画研究室 Residential Environment Planning Division 室長 Head 室長 Head 室長 Head 布田 健 Ken NUNOTA 藤本 秀一 Hidekazu FUJIMOTO 佐藤 英明 Hideaki SATO In this study, we arranged reactions by the housing producers in the 3 Disaster-stricken Prefectures before and after the earthquake by literatures, hearings and questionnaires. We also investigated effort to lubricate reconstruction of private houses by coordination between constructors, suppliers and inhabitants. 者の対応状況について、文献調査及びヒアリング、ア [研究目的及び経緯] 東日本大震災により、甚大な被害を受けた東北地方 ンケート等により、地域・生産者種別、時系列で整理 は、我が国の住宅・建築生産を人的側面から支える職 を行った。 人組織を育む地域であった。当地域は、国内有数の原 2.住宅生産者グループによる取組み 木生産量を誇り、林業、製材業、製材加工業などを基 被災3県における工務店や資材供給業者の連携、及 盤産業として、良質の木材を地域に限らず全国に供給 び、発注者である住民等との連携による民間住宅再建 する地域でもあり、被災地での一般の住宅再建を的 の的確化・円滑化に向けた取組みに関する動向の調査 確・円滑に進めていくためには、こうした地域特性を を行った。 活かしつつ、住宅生産に関連する幅広い業者等の連携 による『地域型復興住宅』の供給を実践していくこと [研究成果] 主な研究成果の概要を以下に示す。 が有効である。また、地域型復興住宅の建設が被災地 の雇用確保や地域経済の活性化に効果的につながるた 1.復興の段階に応じた住宅生産者の業務内容の変化と 課題 めには、当該地域の住宅供給ポテンシャルを把握した 3県の工務店等に、表1の項目についてアンケート 上で、行政及び民間事業者に対する広域的かつきめ細 及びヒアリングを行い、結果を地域別、時系列に整理 やかな支援を行うことが求められる。 そこで、本研究は、これら優れた住宅・建築生産に した(表2)。工務店以外に、被災地での展開を行って 関わる優れた地域の資源を有効に活かし、地域経済の いるパワービルダーや、防災集団移転に伴い住宅発注 活性化を図りつつ震災復興を支援できる住宅生産シス について独自の取組みが行われている住民組織もアン テムを構築するための基礎的な資料を収集・整理し、 ケート等の対象としている。 被災地域で住宅等の生産主体となる工務店等を中心と 社屋等の被災の有無、原発被害の影響の有無によっ した地域生産システムに基づき、震災復旧・復興活動 ても異なるが、被災後は、生産者が被災している場合 に資する住宅生産体制のあり方、並びに、地域の生産 はまずその対処、その後、住宅応急補修、復興期の住 能力を大きく上回る需要に対して広域的かつ中長期的 宅建設へと業務内容が変化しているが、住宅生産者の に支援するしくみを提案することを目的に進めるもの 体制の整備に応じた対応となっている。また、がれき である。 除去、仮設住宅、災害公営住宅については、地域の状 況に加え、工事の発注方法、各工務店等の考え方によ り、住宅生産者の対応は異なっている。 [研究内容] 資材や人材確保等については、大きな課題として認 1.被災地域における住宅生産者の被災後の対応状況 岩手、宮城、福島3県の被災地域において、震災前 識されているが、地域や復興段階により、その程度は から被災時、復興期に至るまでの工務店等の住宅生産 一様ではない。また、住宅の再建はインフラや面整備 -250- 事業などの復興事業の影響を受けるとともに、労務費 各地域での取組みの整理に加え、自立再建住宅の担い や資材費などが高騰したこともあり、スケジュールや 手不足への対応の選択肢として、ハウスメーカー・パ コスト面の見通しの不確実さが課題との声もあった。 ワービルダー・工務店等への共同発注方式、共同建設 方式について、住宅生産者、建築設計事務所へのヒア 表1.工務店等に対する調査項目 会社概要 所在地 創業年 事業エリア 震災前の状況 従業員数 年間売上高 年間住宅着工件数 建物種別 現在の状況 従業員数 年間売上高 年間住宅着工件数 建物種別 震災後の工事の状況 応急補修対応 瓦礫処理・建物解体 新規住宅(仮設・公営除き) 仮設住宅 災害公営住宅 地域型復興住宅の取組 課題 資材確保 人材確保 資金確保 今後の見通し リング等により検討を行った。 図 1.気仙沼地域住宅生産者ネットワーク (出典:地域型復興住宅推進協議会 Web Site) 2.住宅生産者グループの生産体制の多様性と特徴 豊富な森林資源をもち、伝統的な建築技能者も存在 する東北地方の特徴を背景に、地域毎に多様な住宅生 産者グループが存在している。また、防災集団移転(高 台移転)に伴い移転住民が中心となった、発注側から の取組みなど、住宅復興において様々な取組みがなさ 図 2.発注者側からの取組み例 れていることが分かった。ヒアリング対象事業者が参 加している住宅生産者グループの一例を図1に、発注 者側からの取組み例を図 2 に示す。 表2.住宅生産者の業務等 時系列状況整理(例) 年月日 震災前 発災H23.3.11 A県B市 C工務店 H23.4以降各月 従業員○人 売上○億円/年 インフラ・物資の状況 電気○、ガス○、水道○ 住宅応急修理 住宅修繕 ガソリン×(~H23.4) 応急対応(~H23.4) 補助金による応急修理(~H23.12) 屋根補修中心 屋根補修中心(~H24.3) 顧客のみ、公共発注非対応 H24.4市発注がれき撤去 H23.6~10基礎工事 がれき除去/建物解体 仮設住宅 (除染) 住宅建設 災害公営住宅 資材の状況 その他 H23.3.12以降各日 ○棟/年 H24.7新築受注開始 H26.1 2件受注 ブルーシート不足 瓦職人不足、H25.9~鉄筋・型枠工不足 H24.4継続中工事再開 -251- ಶูせ⣲ἲ㹁㹄㹂ࢆ⼥ྜࡉࡏࡓὠἼస⏝ࡢ ᮌ㐀ఫᏯࡢಽቯゎᯒᡭἲࡢ㛤Ⓨ Development of Numerical Analysis Method for Wood House Collapsed by Tsunami Wave Force Using Distinct Element Method and Computational Fluid Dynamics 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 24㹼26 ᖺᗘ㸧 ఫᏯ◊✲㒊 ఫᏯ⏕⏘◊✲ᐊ Housing Department Housing Production Division ௵◊✲ᐁ Senior Researcher ୰ᕝ ㈗ᩥ Takafumi NAKAGAWA In this report, we developed a numerical analysis method to be able to trace collapsing process of wooden houses by tsunami load. We developed the new numerical analysis program that employed distinct element method and computational fluid dynamics. The numerical simulations for two story wood houses were carried out by using our developed program. As a result, it was found that our new analysis method can carry out the collapsing process simulation include the overturning of wooden houses by post-and-beam construction wooden houses ࢀࡓὶኻࠊ ᦆቯࡢࣃࢱ࣮ࣥࡋ࡚ࡣࠊ ᇶ♏ࡔࡅࡀṧࡾࠊ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ᭶ ᪥ࡢᮾ᪥ᮏ㟈⅏࠾ࡅࡿὠἼࡼࡿᘓ⠏≀ ᅵྎࡈୖ㒊ᵓ㐀ࡀὶኻࡋࡓࡸࠊᘓ≀ࡢእቨࠊᰕࡀ ࡢ⿕ᐖࡣ⏒࡞ࡶࡢ࡛࠶ࡗࡓࠋࡇࢀࡲ࡛ࠊᘓ⠏≀ࡢὠ 㒊ศⓗᔂቯࡋࠊṧࡗࡓᰕ࡛ࢁ࠺ࡌ࡚㖄┤Ⲵ㔜ᨭᣢ Ἴᢠᛶ⬟ࡘ࠸࡚ࡣࠊὠἼ㑊㞴ࣅࣝ௨እ࡛ࡣࠊ᫂☜ ⬟ຊࢆಖࡕࠊὶኻࡋ࡞࠸࡞ࡀከࡃぢࡽࢀࡓࠋᮌ㐀 ◊✲ࡉࢀࡓࡀ↓ࡃࠊタィἲࡀ᫂☜☜❧ࡉࢀ࡚࠸ ఫᏯࡢὠἼᢠᛶ⬟ࢆ㐺ษᢕᥱࡍࡿࡣࠊ) ࡢಖ᭷ ࡞࠸ࡢࡀ⌧≧࡛࠶ࡿࠋ≉ᅇࡢ㟈⅏࡛ࡣࠊᮌ㐀ᘓ⠏ Ỉᖹ⪏ຊࡢ᳨ウࡢࡶࠊᰕ⬮㒊స⏝ࡍࡿࡏࢇ᩿ ≀ࡢὶኻࡋࡓᲷᩘࡣ᭱ࡶከࡃࠊᚋࠊἢᓊ㒊࡛ࡢᘓ⠏ ຊࡢ᳨ウࡸࠊእቨࡢ㠃እ◚ቯࡢ᳨ウ࡞ࠊྛ㒊ࡢヲ⣽ ≀ࡢᘓ⠏ไ㝈ࡸࠊ㑊㞴ᑐ⟇ࢆ᳨ウࡍࡿୖ࡛ࠊᮌ㐀ᘓ⠏ ࡞᳨ウࡀᚲせ࠸࠼ࡿࠋࡲࡓὠἼእຊࡢᐃ࠾࠸࡚ ≀ࡢὠἼᢠᛶ⬟ࢆᢕᥱࡍࡿࡇࡣྍḞ࠸࠼ࡿࠋ ࡶࠊὠἼస⏝ཷᅽ㠃ഃࡢ㛤ཱྀࡸቨ㠃ࡀ᪩ᮇᔂቯ ᘓ⠏≀ࡢὠἼᢠᛶ⬟ࢆᢕᥱࡍࡿࡓࡵࡣࠊὠἼ㑊 ࡍࡿࣃࢱ࣮ࣥࡢ᭷↓ࡼࡗ࡚ࠊᘓ≀స⏝ࡍࡿⲴ㔜ࡣ 㞴ࣅࣝࡢタィἲࢆ‽⏝ࡋ࡚ࠊ㟼ỈᅽࡽὠἼእຊࢆ⟬ ᖜ␗࡞ࡿ⤖ᯝ࡞ࡿࠋࡇࡢࡼ࠺࡞ᔂቯ㐣⛬ࡣࠊᮌ ᐃࡋࠊಖ᭷Ỉᖹ⪏ຊẚ㍑ࡍࡿᡭἲࡀ⪃࠼ࡽࢀࡿࠋࡇ 㐀ఫᏯࡢὠἼᢠᛶ⬟ࢆᢕᥱࡍࡿࡓࡵࡣྍḞ࡛࠶ ࡢ᪉ἲࡢヨ⟬࡛ࡣࠊᮌ㐀ఫᏯࡢሙྜࠊP ࡢᾐỈ῝࡛ὶ ࡿࡀࠊ⿕ᐖㄪᰝࡔࡅ࡛ࡣᔂቯࠊὶኻࡢࣉࣟࢭࢫࢆ▱ࡿ ኻࡍࡿሙྜࡀࢇ࡞ࡗ࡚ࡋࡲ࠺ࡀࠊ◊✲௦⾲⪅ ࡇࡣ࡛ࡁࡎࠊᐇᐇ㦂ࡣ㠀ᖖࡾ࡞ࡿࡓࡵ ࡽࡀ⾜ࡗࡓὠἼ⿕ᐖㄪᰝ࡛ࡣࠊP ⛬ᗘࡢᾐỈ῝࡛ࡶὶ ⌧≧࡛ࡣ⌧ࡀᅔ㞴࡛࠶ࡿࠋᩘ್ィ⟬ࡼࡿࢩ࣑ࣗࣞ ኻࡋ࡞࠸ᮌ㐀ఫᏯࡀᩘከࡃᏑᅾࡋ࡚࠾ࡾࠊ㐣Ᏻ ࣮ࢩࣙࣥࡼࡗ࡚⌧ࡍࡿᡭἲࡣ᭷ຊ࡛࠶ࡿࡀࠊ᪤Ꮡࡢ ഃࡢタィ࡞ࡿ⪃࠼ࡊࡿࢆᚓ࡞࠸ࠋ⿕ᐖㄪᰝ࡛ぢࡽ ᩘ್ゎᯒᡭἲ࡛ࡣࠊࡑࡢࡼ࠺࡞◚ቯࠊኚᙧᇦ࡛ࡢᣲ ನᡯ˳ƷȢȇȫ҄Ტ&'/Უ עᩗƷஙᡯ˰ܡƷ ْ͂ᚐௌȗȭǰȩȠ wallstat ඬٳщƷ Ȣȇȫ҄ ஙᡯ˰ܡƷඬ৽৴ࣱᏡ ᚸ̖ඥƷႆ ඬƴǑǔಮŷƳߐْ࢟ ඬٳщƷȢȇȫ҄Ტ%(&Უ ᄂᆮƷಒᙲ -252- ືࢆࣔࢹ࡛ࣝࡁࡿࡶࡢࡣᅜෆእࢆၥࢃࡎᑡ࡞࠸ࠋ≉ እቨࡀᔂቯࡋ࡚ࠊỈࡀὶධࡍࡿ㐣⛬࡞ࡣࠊᴟ➃࡞ 㠀⥺ᙧᛶࢆ⪃៖ࡍࡿᚲせࡀ࠶ࡾࠊࡑࡢヲ⣽࡞ࣔࢹࣝ ࡣࡼࡾᅔ㞴࡞ࡿࠋࡲࡓὠἼⲴ㔜ࢆࡼࡾ⢭⦓⌧ࡍ ࡿࡓࡵࡣィ⟬ὶయຊᏛ㸦௨ୗࠊ&)'㸧⪃ᐹࡀᚲせ࡞ ࡿࡀࠊ⌧≧࠾࠸࡚ࠊᘓ⠏≀ࡢᵓ㐀ゎᯒᡭἲ࡛ࠊὠἼ እຊࠊኚᙧࡍࡿᘓ≀ࡢ୧᪉ࢆゎࡃࡇࡢ࡛ࡁࡿゎᯒ C᠆ኵƷȢȇȫ҄ DُƷȢȇȫ҄ ⌮ㄽࡣⓙ↓࡛࠶ࡿࠋ ᮏ◊✲࡛ࡣࠊᢸᙜ⪅ࡀ㛤Ⓨࡋࡓಶูせ⣲ἲࡼࡿಽ ቯゎᯒᡭἲ z ࠊ&)' ࡼࡿእຊࡢࣔࢹࣝᡭἲࢆ⼥ ྜࡉࡏࡓ᪂ࡓ࡞ᩘ್ゎᯒᡭἲࡢ㛤Ⓨࢆ⾜ࡗࡓࠋ&)' ࡋ࡚⢏Ꮚἲ y ࢆ᥇⏝ࡋࠊὶయࢆヲ⣽ࣔࢹࣝࡍࡿࡇ x ࡛ࠊὠἼస⏝ࡢ✀ࠎࡢእຊࡢస⏝ࣃࢱ࣮ࣥࡢ⌧ ࡀྍ⬟࡞ࡿࠋ E ᚐௌȢȇȫƷٳᚇ ᚐௌȢȇȫƷಒᙲ 㹙◊✲ෆᐜ㹛 ձὠἼⲴ㔜ࢆ⪃៖ࡋࡓእຊࢆᐃྍ⬟࡞ゎᯒࣉࣟࢢࣛ ࣒ࡢ㛤Ⓨ ᪤㛤Ⓨࡢಽቯゎᯒࣉࣟࢢ࣒ࣛࢆᇶࡋ࡚ࠊὠἼⲴ㔜 ࢆᐃࡋࡓእຊࢆ⪃៖ࡋࡓゎᯒࣉࣟࢢ࣒ࣛࡢ㛤Ⓨࢆ⾜ ࡗࡓࠋὠἼⲴ㔜ࡣࠊὠἼ㑊㞴ࣅ࡛ࣝᥦࡉࢀ࡚࠸ࡿ 㟼Ỉᅽᇶ࡙ࡃእຊࢆࡣࡌࡵࠊCFD ࢆ⏝࠸ࡓእຊ⟬ᐃ ࡢ᳨ウࢆ⾜ࡗࡓࠋ ճᘓ≀యࡢὠἼస⏝ࡢࢩ࣑࣮ࣗࣞࢩࣙࣥࡢᐇࠊ ⿕ᐖㄪᰝ⤖ᯝࡢẚ㍑ ձ࡛㛤Ⓨࡋࡓゎᯒࣉࣟࢢ࣒ࣛࢆ⏝࠸࡚ࠊᘓ≀యࡢ ὠἼస⏝ࡢᔂቯࢩ࣑࣮ࣗࣞࢩࣙࣥࢆ⾜ࡗࡓࠋᅗ 2 ゎᯒࣔࢹࣝࢆ♧ࡋࡓࠋ2 㝵ᘓ࡚ࡢ㍈⤌ᵓἲࡢᮌ㐀ఫᏯ ࢆᐃࡋ࡚࠸ࡿࠋὠἼࡼࡿእຊࢆ⟬ᐃࡍࡿࡓࡵࠊ⢏ Ꮚἲࡼࡿ 2 ḟඖࡢࢩ࣑࣮ࣗࣞࢩࣙࣥࢆ⾜ࡗࡓࠋ㛤ཱྀ ࢆ᭷ࡍࡿ 2 㝵ᘓ࡚ᘓ≀ࢆቃ⏺᮲௳ࡋ࡚ᐃ⩏ࡋࠊቨ స⏝ࡍࡿእຊࡢ⟬ᐃࢆ⾜ࡗࡓࠋᅗ 1 ࡢゎᯒࣔࢹࣝࢆ⏝ ࠸࡚ࠊእቨ㠃స⏝ࡍࡿእຊࢆᚎࠎ⋤⳥ࡍࡿࡇ࡛ࠊ ㌿ಽ㛤ጞ⮳ࡿእຊࡢࡁࡉࡢ⟬ᐃࢆ⾜ࡗࡓࠋᅗ 3 ᘓ≀ࡢᾋୖࡀࡾ㔞እຊࡢࡁࡉࡢ㛵ಀࢆ♧ࡋࡓࡀࠊ ᮏ◊✲࡛㛤Ⓨࡋࡓゎᯒᡭἲࡼࡗ࡚ࠊᔂቯ⮳ࡿእຊ ࡢࡁࡉࢆ⟬ᐃྍ⬟࡛࠶ࡿࡇࡀࢃࡗࡓࠋᚋࠊᐇ Ჭ ቩ܇ඥƴǑǔᚘምኽௐ 㝿ࡢὠἼࡢ⿕ᐖㄪᰝ⤖ᯝᩚྜࡍࡿࡓࡵࠊゎᯒࡢ⢭ᗘ 2000 ࢆᣲࡆࡿࡇࡀㄢ㢟ࡋ࡚ᣲࡆࡽࢀࡿࠋ 1800 㹙ᩥ⊩㹛 ᾋୖ䛜䜚㔞 (mm) 1600 1) T. Nakagawa, et. al. "Collapsing process simulations of timber structures under dynamic loading III: Numerical simulations of the real size wooden houses", J. of Wood Sci., Vol.56, No.4, p.284-292 (2010) 2) ㉺ሯㄔ୍,ࠕ⢏Ꮚἲࡼࡿὶࢀࡢᩘ್ゎᯒࠖ࡞ࡀࢀ 21 㸦2002㸧 230 239. 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 30 40 50 60 70 80 90 100 ὶ㏿䛾ẚ⋡(%) Ხ ᠃͂ƷᨥƷූɥƕǓƱŴٳщƷٻƖƞƷ᧙̞ -253- ᮌᮦຍᕤሗࢆά⏝ࡋࡓᮌ㐀ఫᏯࡢᒚṔሗ⟶⌮ᵓ㐀ᛶ⬟ホ౯㛵ࡍࡿ◊✲ Study on history information management and structural performance evaluation of wood houses using processing information of wood. 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ఫᏯ◊✲㒊 ఫᏯ⏕⏘◊✲ᐊ ᐊ 㛗 ᕸ⏣ ௵◊✲ᐁ ୰ᕝ ㈗ᩥ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ᪂⠏ࡢᮌ㐀ᡞᘓ࡚ఫᏯࡘ࠸࡚ࡣࠊࡑࡢ 85%௨ୖࡀࣉࣞ࢝ࢵࢺᮦࢆ⏝ࡋ࡚ᘓ⠏ࡉࢀ࡚࠸ࡿࠋࡇࡢࣉࣞ࢝ࢵࢺᮦࡣࠊ ࣉࣞ࢝ࢵࢺຍᕤࡢ㝿ࡢ CAD ࢹ࣮ࢱᮌ㐀ఫᏯࡢᵓ㐀ᛶ⬟ホ౯ά⏝࡛ࡁࡿ㍈⤌ࠊ᥋ྜ㒊㛵ࡍࡿሗࡀ୕ḟඖሗ ࡋ࡚ྵࡲࢀ࡚࠾ࡾࠊࡇࢀࡽࢆ⏝࠸ࡿࡇࡼࡾᡞᘓ࡚ఫᏯࡢ⪏㟈ᛶ⬟ࢆẚ㍑ⓗᐜ᫆ᢕᥱࡍࡿࡇࡀྍ⬟࡞ࡿࠋࡲࡓ ࡑࡢሗࢆಖ⟶ࡍࡿࡇ࡛ࠊࣜࣇ࢛࣮࣒ࡢ㝿ᒚṔሗࢆᐜ᫆ᢕᥱࡍࡿࡇࡀྍ⬟࡞ࡿࠋᮏ◊✲࡛ࡣࠊᮌᮦຍᕤ ሗࢆ⏝࠸ࡓᮌ㐀ఫᏯࡢᒚṔሗ⟶⌮ᵓ㐀ᛶ⬟ホ౯ࢆᐜ᫆ᢕᥱࡍࡿࡇࡀ࡛ࡁࡿࣉࣛࢵࢺࣇ࢛࣮࣒ࢆᩚഛࡍࡿࡇࢆ ┠ⓗࡍࡿࠋᖹᡂ㸰㸴ᖺᗘࡣࠊᮌ㐀ఫᏯࡢᵓ㐀᳨ウᚲせ࡞ࡿሗࡢᩚ⌮ࢆ⾜࠸ࠊᵓ㐀ィ⟬ࢯࣇࢺ➼㐃ᦠ࡛ࡁࡿࢹ ࣮ࢱࣇ࢛࣮࣐ࢵࢺࡢᥦࢆ⾜࠺ࡶࠊࡑࢀྜࢃࡏ࡚ᮌ㐀ఫᏯࡢᵓ㐀ゎᯒࢯࣇࢺ࢙࢘ࡢᨵⰋࢆ⾜࠸ࠊࢹ࣮ࢱࣇ࢛ ࣮࣐ࢵࢺࡢ㐃ᦠࢆྍ⬟ࡋࡓࠋࡲࡓࠊᮌ㐀ఫᏯࡢⲴ㔜ኚᙧ㛵ಀࡢࢹ࣮ࢱࡢ㞟ࠊ㒊ᮦࡀຎࡋࡓ㝿ࡢᙉᗘపୗ㛵ࡋ ࡚ࡢㄪᰝ➼ࢆ⾜ࡗࡓࠋ ⅏ᐖࡢ㑊㞴ᙅ⪅ྥࡅࡓᨭᢏ⾡㛵ࡍࡿᇶ♏ⓗ◊✲ Basic Study on Support Technology for the Refuge Weak at the Time of the Disaster 㸦◊✲ᮇ㛫 ᖹᡂ 㹼 ᖺᗘ㸧 ఫᏯ◊✲㒊 ఫᏯ⏕⏘◊✲ᐊ ᐊ 㛗 ᕸ⏣ ௵◊✲ᐁ ୰ᕝ ㈗ᩥ 㹙◊✲┠ⓗཬࡧ⤒⦋㹛 ⌧ᅾࠊఫᏯࡸఫ⎔ቃ࠾ࡅࡿᖹᖖࡢࣂࣜࣇ࣮ࣜᑐᛂᢏ⾡ࡘ࠸࡚ࡣࡔ࠸ࡪᩚഛࡉࢀ࡚ࡁࡓࡀࠊ㟈⅏ࡸⅆ⅏࠸ࡗ ࡓ⅏ᐖࡢ㑊㞴ᙅ⪅ྥࡅࡓᨭᢏ⾡ࠊ࠸ࢃࡺࡿ㠀ᖖࡢࣂࣜࣇ࣮ࣜᑐᛂᢏ⾡ࡘ࠸࡚ࡣᮍࡔㄢ㢟ࡣከ࠸ࠋ ᖹᡂ ᖺᗘࡣࠊ⅏ᐖࡢᴫほࢆᢕᥱࡍࡿࡓࡵࠊேཱྀືែㄪᰝ࠾ࡅࡿᘓ⠏࣭ఫᏯᨾ➼ࡢࢹ࣮ࢱᢳฟࢆ⾜࠺ࡓࡵࡢ⮬ ືᢳฟࣉࣟࢢ࣒ࣛࡢ㛤Ⓨࢆ⾜ࡗࡓࠋࡲࡓࠊ㑊㞴ᙅ⪅ࡢᒓᛶᛂࡌࡓ⅏ᐖࡢᨭᢏ⾡㛵ࡍࡿㄪᰝࡋ࡚ࠊᩥ⊩ㄪᰝࡸ ࣄࣜࣥࢢࢆ⾜࠸ࠊ㧗㱋⪅㞀ᐖ⪅ஙᗂඣ࡞ࡢⅆ⅏࡞ࡢ㑊㞴᪉ἲࡢၥ㢟ࡸࠊಖ⫱タ࡛ࡢ≧ἣࢆᢕᥱࡋࡓࠋࡲࡓࠊᮏ ㄢ㢟ࡢ୰࡛⾜ࡗࡓࠕࢫ࣮ࣟࣉ࠾ࡅࡿ㌴࠸ࡍ⏝⪅ࡢᏳᛶ࣭᧯సᛶ☜ಖ㛵ࡍࡿᐇ㦂◊✲࡛ࠖࡣࠊࢫ࣮ࣟࣉࢆ⏝࠸ࡓ ㌴࠸ࡍ㑊㞴࠾ࡅࡿ໙㓄ཬࡧ㋀ሙ࡞ࡢタィせ௳ࡘ࠸࡚ᘓ⠏ே㛫ᕤᏛᐇ㦂ࡽ᫂ࡽࡋࠊᇶ‽ྥࡅࡓᇶ♏㈨ᩱࢆ ᚓࡓࠋ -254-