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こんな小樽に行ってみたい: 『おたるくらし』記事に関する

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こんな小樽に行ってみたい: 『おたるくらし』記事に関する
こんな小樽に行ってみたい:
『おたるくらし』記事に関する調査
北川
近藤
泰治郎(ビジネス創造センター)
真弘(一般社団法人地域の魅力研究所)
佐山
公一(社会情報学科)
1 . フェイスブックページ『おたるくらし』
: バーチャルコミュニティの社会実験
行 っ て み た い 日 本 の 都 市 の ベ ス ト テ ン に ,小 樽 は い つ も 入 る 。日 本 の 人 た ち ,
とくに大都市圏に住む人たちは小樽にきわめて良いイメージを持っている。し
かし,多くの人が持つ小樽のイメージは運河のイメージではないだろうか。観
光 客 が 実 際 に 小 樽 を 訪 れ る と , 運 河 と 運 河 沿 い の 狭 い と こ ろ を 2, 3 時 間 歩 い
ただけで小樽を去ってしまう。
一方で小樽は,街のあちこちに,また,多くの生活者の心の中に,北海道開
拓を支えた矜持と自負が今も息づいている。観光で小樽を訪れる人たちにこの
ことを伝えたい。フェイスブックページ『おたるくらし』は,このような動機
から始められ,小樽を訪れる人たちに運河と運河沿い以外の小樽に足を運んで
もらい,本当の小樽を知ってもらうことを目指している。
フェイスブックページ『おたるくらし』は二日に一度,小樽に暮らす人たち
の書いた記事が掲載されている。記事は,文章と文章に関係のある写真 1 枚か
ら な る 。実 際 に フ ェ イ ス ブ ッ ク ペ ー ジ( https://ja-jp.facebook.com/OtaruClass )
をご覧いただけると分かりやすい。現在,記事は小樽に住む(またはかつて住
んでいた)8 人のアマチュアのライターによって書かれている。
文 章 は い ず れ も 800 字 程 度 の 長 さ に ま と め ら れ て お り ,ど の 文 章 も ,小 樽 に
対する思い入れのこもったかなり主観的な文章になっている。この点で,旅行
ガイドブックの文章とは異なっている。文章のテーマには 2 種類に分けられ,
一つはこれまで知られてきていない魅力ある小樽の場所の紹介であり,もう一
つはかつて小樽で暮らしていたとき,あるいは過去に小樽を訪問したときの思
-1-
い出である。
知られざる小樽を紹介する記事の場合,写真は,デジタル写真で,スマート
フォンかデジタル一眼レフのいずれかで撮られている。活気あふれる,古き良
き日本を体現していたころの小樽の思い出をつづった記事の場合,写真は,た
いていアナログの白黒写真になっている。
以 上 の フ ェ イ ス ブ ッ ク ペ ー ジ『 お た る く ら し 』で あ る が ,フ ァ ン は ,
『おたる
くらし』の記事やバーチャルコミュニティとしての『おたるくらし』にどのよ
うな印象を持っているのか。また少し踏み込んで,フェイスブックページ『お
たるくらし』は小樽の訪問欲求喚起につながっているのか,調査を実施した。
2.調査の目的と方法
(1)調査の目的
本調査はフェイスブックページ上の小樽の日本語観光情報の満足度や小樽の
イメージ及び小樽への訪問欲求にどのように寄与しているかを調査することを
目的としている。
(2)調査概要
①調査対象
小 樽 市 の 観 光 に 関 連 す る Web ペ ー ジ 及 び フ ェ イ ス ブ ッ ク ペ ー ジ は 複 数 存
在 す る が ,Web ペ ー ジ と フ ェ イ ス ブ ッ ク ペ ー ジ を 同 内 容 で 構 成 す る フ ェ イ ス
ブ ッ ク ペ ー ジ『 お た る く ら し 』の フ ァ ン を 対 象 と し た 。
『 お た る く ら し 』は フ
ァ ン 数 が 4,000( 平 成 26 年 2 月 17 日 時 点 ) を 超 え て い る た め , 調 査 デ ー タ
回 収 に お い て 一 定 の サ ン プ ル 数 が 見 込 め る と 考 え た 。ま た フ ァ ン 層 で あ れ ば ,
継続して情報閲覧することにより,一過性の気分ではなく,確実性のある訪
問欲求を確認することが出来ると想定した。
-2-
②調査方法
フェイスブック『おたるくらし』の記事上で,ファン層へアンケート協力
を 依 頼 し ,Web ペ ー ジ 上 に 作 成 し た ア ン ケ ー ト フ ォ ー ム へ 入 力 し て も ら う 方
式とした。
③調査時期
平 成 26 年 2 月 17 日 に Web ア ン ケ ー ト ペ ー ジ を 開 設 , 平 成 26 年 2 月 28
日 に Web ア ン ケ ー ト ペ ー ジ を 閉 鎖 し た 。
④アンケート調査票
巻末アンケート設問内容参照。
⑤アンケート回収結果
配 布 数 ( フ ァ ン 数 ): 4,371( 平 成 26 年 2 月 17 日 時 点 )
回 収 数 : 207
有 効 回 答 数 : 207
有 効 回 収 率 : 4.7%
3.調査結果
(1)回答者の属性
回答者は35歳から64歳までが全体の8割以上を占めている。また男性が
7割,女性が3割と男性がやや多数を占めており,これは『おたるくらし』全
体のファン層の構成と概ね一致していると考えられる。
また,家族構成は年齢を反映してか親子の二世代世帯が多くなっており,居
住地は札幌が最も多く,次いで小樽,東京の順であった。小樽在住経験として
は7割以上が小樽で暮らした経験があると回答している。
Facebook の 利 用 に つ い て は 約 7 割 が 投 稿 , シ ェ ア , コ メ ン ト な ど を 行 っ て
-3-
いる。いいね!のみのユーザーが約3割であり,ほぼ全ての回答者が記事投稿
について何らかのアクションを行っていることが分かる。
回答者の居住地
回答者の年齢
65歳
以上
7%
13-17歳
0%
55-64歳
13%
18-24歳
1%
回答者の性別
25-34歳
6%
女性
29%
35-44歳
30%
男性
71%
45-54歳
43%
-4-
回答者の世帯構成
小樽の在住・訪問経験
一度も
訪れた
ことが
ない
1.9%
三世代
5%
単身
19%
夫婦
のみ
21%
二世代
55%
アカウン
トのみ作
成
0%
いいね!
のみ押下
29%
現在暮ら
している
25.7%
以前暮ら
していた
46.1%
フェイスブックの利用法
投稿を読
むだけ
2%
訪問経
験のみ
26.2%
全く利用
していな
い
0%
フェイスブックの利用頻度
月に数回
0%
週に
2,3日
8%
投稿、コ
メント、
シェアを
行う
69%
ほとんど
利用して
いない
0%
毎日
92%
(2)単純集計結果
-5-
全く利用
していな
い
0%
① お た る く ら し の 全 体 満 足 度 ( ア ン ケ ー ト 設 問 Q1〜 Q7 ま で )
非常に満足,又は満足と選択した回答者が約8割という結果であり,ファン
層に支持されているフェイスブックページであることが伺える。内訳の項目を
見 る と 写 真 の 質 , 及 び 文 章 の 質 に つ い て そ れ ぞ れ 満 足 度 が 80%を 超 え て お り
( 大 変 満 足 ,満 足 の 合 計 ),こ れ ら の 要 素 が 満 足 度 向 上 の 主 要 因 に な っ て い る と
考 え ら れ る 。文 章 の 量 に つ い て は ,ち ょ う ど 良 い と 回 答 し て い る 比 率 が 57%と
最 も 高 い も の の ,や や 長 い と 35%も の 回 答 者 が 答 え て い る こ と か ら ,満 足 度 を
減ずる方向に影響を及ぼしているのではないかと思われる。なお,投稿頻度に
つ い て は 概 ね 適 切 で あ る と い う 回 答 が 77%で あ り , 多 数 を 占 め る 。
友人への推奨意向については,7割以上が『おたるくらし』をすすめたいと
回 答 し て い る( 非 常 に す す め た い ,す す め た い の 合 計 )。推 奨 意 向 に つ い て は 満
足度の数値よりも回答者は厳しく評価するため,少し低い傾向となるのが一般
的である。しかしながら,なお高い値となっていることを考えると『おたるく
らし』はファン層に信頼されている小樽関係の情報提供ページになっていると
いえのではないか。
Q7 の 総 合 評 価 の 理 由 に つ い て の 回 答 は 多 岐 に わ た り , 内 容 の 掲 載 は 省 略 す
るが,観光地以外の地元の人間のみが知っている情報提供やそこにいるような
気分になれるということが概ね評価されているようである。
-6-
Q1.総合評価として、おたるくら
の全体的な満足度は?
やや不満
2%
どちらで
もない
3%
やや満足
15%
不満
0%
し
大変不満
0%
非常に
満足
30%
Q2.写真の質は?
どちらで
もない
3%
やや不満
0%
大変不満
0%
やや満足
12%
非常に満足
32%
満足
53%
満足
50%
Q4.文章の量は?
Q3.文章の質は?
どちらで
もない
5%
やや不満
0%
やや満足
11%
不満
0%
不満
0%
大変不満
0%
短い
0%
.やや短い
2%
長い
6%
非常に
満足
31%
ちょうど
よい
57%
満足
53%
-7-
やや長い
35%
Q5.投稿頻度について
少ない
2%
分からな
い
2%
多い
0%
Q6.おたるくらしを友人・知人に
進めたいとおもいますか?
やや多い
5%
やや少
ない
14%
ややすす
めたくな
い
0%
すすめた
くない
0%
全くすす
めたくな
い
0%
どちらで
もない 非常にす
すめたい
14%
ややすす
21%
めたい
13%
ちょうど
よい
77%
すすめた
い
52%
② 購 読 頻 度 と 人 気 の 記 事 ( ア ン ケ ー ト 設 問 Q8〜 Q9 ま で )
投 稿 記 事 を 読 む 頻 度 に つ い て は 毎 回 見 る 人 が 74%と 最 も 多 く ,週 に 1 ,2 回
見 て い る 人 が 23%と 続 く 。回 答 者 の 大 多 数 は 毎 日 フ ェ イ ス ブ ッ ク を 利 用 し て お
り,概ねそれに準ずるような結果となっている。このことから,ほぼ全ての回
答者が高い頻度で記事を読んでいることが分かる。
-8-
Q8.おたるくらしを読む頻度は
どの程度ですか?
全く見た
ことがな
い
1%
ほとんど
読まない
2%
週に1,
2回みて
いる
23%
毎回みて
いる
74%
Q9.今 ま で 読 ん だ 中 で 良 い と 思 う 投 稿 を 挙 げ , そ の 理 由 を お 書 き く だ さ い 。
掲載日
タイトル
回答数
雪あかりと共に去りぬ〜小樽グランドホテルの 閉 館 と 商 店
2 月 18 日
6
街の未来
2 月 14 日
三馬ゴム
5
1月 1日
カトリック富岡教会
3
10 月 28 日
天狗山八十八ヶ所
2
12 月 28 日
サ店
2
11 月 6 日
大王ラーメン
2
10 月 8 日
市民会館
2
9 月 29 日
青塚食堂
2
2 月 24 日
小樽の産業が集 ま っ た 勝 納 川
2
その他記事多数
1
―
Q9 の 調 査 結 果 か ら は「 2/18 掲 載 の 雪あかりと共に去りぬ〜小樽グランドホテル
の 閉 館 と 商 店 街 の 未 来 」,「 2/14 三 馬 ゴ ム 」,「 1/1 カ ト リ ッ ク 富 岡 教 会 」 が 多 く
の 支 持 が 集 ま っ て い る 。一 方 で 少 数 意 見 も 非 常 に 多 い こ と は ,個 々 の 嗜 好 が 様 々
-9-
であることを物語っている。評価されている記事の傾向としては回答者の思い
出につながっている記事が多いのではないかと考えられる。これは回答者の属
性が小樽に居住,もしくは,勤務先が小樽であったものが多いことも一因では
ないだろうか。
③ 訪 問 意 向 及 び 訪 問 の き っ か け に つ い て ( ア ン ケ ー ト 設 問 Q10〜 Q11 ま で )
Q10 に 関 し て は 投 稿 記 事 を 読 ん で 既 に 訪 問 し た ,も し く は 訪 問 し て み た い と
感じている回答者は約8割という結果となった。このため適切な機会を設ける
ことは集客活動や滞在時間増加において有効であると考えられる。また,すで
に 「 お た る く ら し を き っ か け に 訪 問 し た 」 層 が 7 % 存 在 し て い る こ と は , SNS
を利用した情報発信は十分に効果が期待できるものであろう。
Q11 の ど の よ う な き っ か け が あ る と 訪 れ て み た い か と い う 問 い に つ い て は
「 魅 力 的 な 場 所 の 紹 介 」,「 イ ベ ン ト の 開 催 」,「 食 べ 物 の 紹 介 」,「 歴 史 文 化 の 紹
介」が多く挙げられた。例えば,小樽ならではの魅力的な場所,歴史,食に関
するイベントを企画し,記事中で紹介するなど,訪問者数向上,滞在時間増加
の対策として検討する意義があると思われる。
Q10.おたるくらしを読んで,実際に小樽を訪れたい,あるいは,
投稿内の場所に訪れてみたいと思いましたか?
おたるくらしをきっ
かけに訪問した
7%
むしろ訪れたくなく
なった
0%
すぐに日程を決めて
訪れたくなった
8%
とくに変化はない
21%
機会があれば訪れた
いと思った
64%
- 10 -
(3)クロス集計結果
①年齢別訪問意向
年齢別では55歳〜64歳ですでに訪問した比率が最も高くなっており,一
般 的 な SNS 利 用 人 口 で は 高 年 齢 層 は 少 数 に も 関 わ ら ず ,『 お た る く ら し 』 の フ
ェイスブックページから小樽への訪問欲求喚起の効果が生まれている。
0%
20%
40%
60%
80%
2
18〜24歳
1
2
25〜34歳
35〜44歳
4
4
45〜54歳
5
7
55〜64歳
4
100%
7
2
36
14
55
2
65歳以上
17
16
10
4
4
おたるくらしをきっかけに訪問した
すぐに日程を決めて訪れたくなった
機会があれば訪れたいと思った
とくに変化はない
②男女別訪問意向
男女別に訪問意向を見ると男性の方が既に訪問した比率は高くなっている。
- 11 -
記事の満足度が男性の方が高く,
『 お た る く ら し 』の フ ァ ン で は ,男 性 の 行 動 に
結びつきやすいのではと考えられる。
0%
男性
20%
11
女性
2
総計
13
40%
11
60%
80%
83
4
15
100%
30
40
12
126
42
おたるくらしをきっかけに訪問した
すぐに日程を決めて訪れたくなった
機会があれば訪れたいと思った
とくに変化はない
③世帯別訪問意向
世 帯 別 で は 訪 問 し た 比 率 が 比 較 的 高 い の は ,単 身( 8%)及 び ,二 世 代 世 帯( 7%)
であった。
0%
単身
夫婦のみ
二世代世帯
(親と子)
三世代世帯
(親・子・孫)
20%
3
40%
2
2
23
4
8
60%
80%
100%
10
31
8
5
65
1
27
7
おたるくらしをきっかけに訪問した
すぐに日程を決めて訪れたくなった
機会があれば訪れたいと思った
とくに変化はない
④在住経験別訪問意向
- 12 -
「小樽で暮らした経験は無いが,訪問したことがある層」が具体的な訪問に
強くつながっている。また,訪問したいという回答を加えた数値でも最も比率
が 高 く な っ て い る ( 96%)。 次 に 高 い の は 「 以 前 に 暮 ら し て い た 層 」 で あ り ,
80%が 訪 問 も し く は 訪 問 し た い 意 向 が あ る こ と が 確 認 で き た 。 こ れ ら の 結 果 か
らは,おたるくらしで扱っている投稿記事は,小樽訪問経験者及び元在住者を
リピーターへ形成するのに有効であると考えられる。
0%
現在、居住地もしくは職場・学校が
小樽である
以前の居住地又は職場・学校が
小樽だったが、今は違う
居住地や職場・学校ではないが、
訪れたことがある
20%
3
40%
29
4 9
6
60%
20
40
3
一度も小樽を訪れたことがない
100%
18
54
6
80%
2
1
おたるくらしをきっかけに訪問した
すぐに日程を決めて訪れたくなった
機会があれば訪れたいと思った
とくに変化はない
- 13 -
4.今回の調査における考察
回 答 者 う ち の 半 数 ( 57% ) が , 記 事 の 長 さ が ち ょ う ど よ い と 判 断 し て い
た 。 ま た , 80% を 超 え る 回 答 者 ( 非 常 に 満 足 31% , 満 足 53% ) が 記 事 そ の も
の に 満 足 し て い た 。 二 日 に 一 度 の 投 稿 間 隔 も , 多 く ( 77% ) が ち ょ う ど よ い
と感じていた。
中 で も 思 い 出 記 事 を 読 ん だ 人 は ,小 樽 に 懐 か し さ の 感 情 を 抱 き 「
, 懐 か し い 」,
「涙が出そう」などといったコメントを記事のコメント欄にファンは頻繁に書
き込んでいる。また,一つ一つのコメントの分量も多いのが特徴だ。さらに,
思 い 出 記 事 に 共 感 す る フ ァ ン は ,40 代 よ り 上 の 世 代 で ,記 事 を 書 い た ラ イ タ ー
の思い出を自分の過去の経験に置きかえているように見える。ファンの返すコ
メントが長くなる一つの理由は,ファンがライターの経験と似た経験をしてい
て,その経験を思い出して書き込んでいるからである。加えて,ファンは記事
の「シェア」を頻繁にし,フェイスブックの同じ世代の友人や仲間に記事を送
り,読むことを強く勧めているように見受けられる。
こ う し た こ と か ら ,『 お た る く ら し 』 記 事 の 読 む フ ァ ン は ,『 お た る く ら し 』
の記事を自然にかつ興味深く読んでいることが見てとれる。ただし,回答者の
多くが,過去に小樽に住んだ(あるいは小樽を訪問した)経験があった。潜在
的な観光客の数を増やすためには,これまで小樽に来たことのない人たちにも
『おたるくらし』のフェイスブックページを訪れ,記事を読んでもらう工夫が
ある。今までの記事の出し方で,小樽に来たことのない潜在的な観光客にどの
ようにアプローチするのか,さらなる調査が必要である。
他 方 ,訪 問 欲 求 喚 起 に つ い て は ,
「 お た る く ら し を き っ か け に 訪 問 し た 」,
「す
ぐ に 日 程 を 決 め て 訪 問 し た い 」 が あ わ せ て 15% ,「 機 会 が あ れ ば 訪 れ た い と 思
っ た 」が 64% と ,小 樽 へ の 訪 問 欲 求 喚 起 に お た る く ら し は 貢 献 し て い る と 推 察
される。ただし,重要なのはどのような機会を提供できるかであり,コメント
からはイベント開催や誰も知らないような(若しくは個人的に知らなかった)
情報やグルメ情報,その他の観光情報提供で興味を持つことができた場合であ
り,今回の調査ではさらにその具体的な内容までは判明していない。
- 14 -
一つの仮説としてであるが,2 世代世帯以上の中高年の男性向けイベントに
グルメを組み合わせて,企画するのがおたるくらしコミュニティとして反応し
やすいのではないかと思われる。世間では女性をターゲットにした企画が王道
であるが,視点を変え男性向け且つ女性や子供(又は孫)を誘いやすい内容で
季節性を持たせ実施することが良いであろう。また開催場所も今までフォーカ
スされていない場所,足が遠のいたかつての観光スポットなどが面白いのでは
な い か と 予 想 す る 。な お ,興 味 を 持 っ た 投 稿 が 様 々 で あ っ た こ と か ら 考 え る に ,
イベント開催場所の選定は熟慮の必要がある。
全 体 的 な 今 後 の 課 題 と し て ,フ ァ ン 数 は 2014 年 3 月 末 時 点 で は ,5,000 を 超
えた大きなコミュニティサイトが形成されている。ソーシャルメディアとして
のリスク対応策をさらに強化することが,1つ目の重要な課題である。次にラ
イターと記事ネタの選定,ライターへのモティベーション管理,継続的なコミ
ュニケーションにも,さらに意識して取り組みたいところである。最後にファ
ン数の拡大,コミュニティ形成をどのように,そしてどこまで続けるのかの基
準と戦略を持つ必要もある。
『 お た る く ら し 』の 目 的 が ,小 樽 の 観 光 ブ ラ ン ド 化
を目指していくところであれば,誘客とイメージ作りに貢献しなければ達成さ
れていないことになり,その成功指標については今後十分な検討が必要になっ
てくる。
- 15 -
アンケート設問内容
Facebook ペ ー ジ 『 お た る く ら し 』 関 す る ア ン ケ ー ト
こ の 度 は Facebook ペ ー ジ『 お た る く ら し 』の 調 査 に つ い て 、ご 協 力 あ り が と う
ございます。
私 達 は 今 後 も よ り 良 い ペ ー ジ づ く り を 進 め て ゆ く た め に 、皆 さ ま の
率直な感想を伺いたいと考えております。
なお、本アンケート結果はどなたが記入したか分からないよう統計的処理をす
るとともに、おたるくらしの改善目的でのみ使用させて頂きますのでありのまま
をご回答下さい。
なにとぞご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
国立大学法人
小樽商科大学
おたるくらしプロジェクト一同
Q1 . 総 合 評 価 と し て 、 お た る く ら し の 全 体 的 な 満 足 度 は
a. 非 常 に 満 足
e. や や 不 満
b. 満 足
f. 不 満
c. や や 満 足
d. ど ち ら で も な い
g. 非 常 に 不 満
Q2 . 写 真 の 質 は ?
a. 大 変 良 い
f. 悪 い
b. 良 い
c. や や 良 い
d. ど ち ら で も な い
e. や や 悪 い
c. や や 良 い
d. ど ち ら で も な い
e. や や 悪 い
g. 大 変 悪 い
Q3 . 文 章 の 質 は ?
a. 大 変 良 い
f. 悪 い
b. 良 い
g. 大 変 悪 い
- 16 -
Q4 . 文 章 の 量 は ?
a. 長 い
b. や や 長 い
c. ち ょ う ど 良 い
d. や や 短 い
c. ち ょ う ど 良 い
d. や や 少 な い
e. 短 い
Q5 . 投 稿 頻 度 に つ い て
a. 多 い
f.
b. や や 多 い
e. 少 な い
分からない
Q6 . お た る く ら し を 友 人 ・ 知 人 に す す め た い と お も い ま す か 。
a. 非 常 に す す め た い
d. ど ち ら で も な い
b. す す め た い
c. や や す す め た い
e. や や す す め た く な い
f. す す め た く な い
g. 全 く す す め た く な い
Q7 . 総 合 評 価 の 理 由 に つ い て ご 記 入 下 さ い
Q8. お た る く ら し を 読 む 頻 度 は ど の 程 度 で す か 。
a. 毎 回 見 て い る
b. 週 に 1 , 2 回 は 見 て い る
c. ほ と ん ど 読 ま な い
d. 全 く 見 た こ と が な い
Q9. 今 ま で 読 ん だ 中 で 良 い と 思 う 投 稿 を 第 一 位 か ら 三 位 ま で 挙 げ 、 そ の 理 由 を お
書きください。
(例:○○月○○日の◯◯に関する記事など
)
1
記事内容)
(理由)
2
記事内容)
(理由)
3
記事内容)
(理由)
- 17 -
Q10.お た る く ら し を 読 ん で 、実 際 に 小 樽 を 訪 れ た い 、あ る い は 、投 稿 内 の 場 所 に
訪れてみたいと思いましたか。
a.お た る く ら し を き っ か け に 訪 問 し た
c. 機 会 が あ れ ば 訪 れ た い と 思 っ た
b. す ぐ に 日 程 を 決 め て 訪 れ た く な っ た
d. と く に 変 化 は な い
e. む し ろ 訪 れ た い と 思 わ な く な っ た
Q11.
どのようなきっかけがあるとさらに訪れてみたいという気持ちになります
か。自由にお書き下さい。
Q12.
おたるくらしについてのご意見・要望等ありましたら、自由にお書き下さ
い。
ここからは対象者ご自身のことについて伺います。
Q13. 年 代 は
a. 1 3 〜 1 7 歳
d. 3 5 〜 4 4 歳
Q14. 性 別 は
b. 1 8 〜 2 4 歳
e. 4 5 〜 5 4 歳
a. 男 性
Q15. あ な た の 家 族 構 成 は
c. 2 5 〜 3 4 歳
f. 5 5 〜 6 4 歳
g. 6 5 歳 以 上
b. 女 性
a. 単 身
b. 夫 婦 の み c. 二 世 代 世 帯 ( 親 と 子 )
d. 三 世 代 世 帯 ( 親 、 子 、 孫 )
- 18 -
Q16. 現 在 の お 住 ま い は ( 都 道 府 県 名 、 及 び 、 区 ま た は 市 町 村 名 を 記 入 )
(
)都・道・府・県
(
)区・市町村
Q17. 小 樽 で 暮 ら し た こ と は あ り ま す か 。以 下 か ら 選 択 し 、年 数 又 は 回 数 を 記 入 し
て下さい。
a. 現 在 、 居 住 地 も し く は 職 場 ・ 学 校 が 小 樽 で あ る
小樽在住期間
約(
)年間
b. 以 前 の 居 住 地 又 は 職 場 ・ 学 校 が 小 樽 だ っ た が 、 今 は 違 う
小樽在住期間
約(
)年間
c. 居 住 地 や 職 場 ・ 学 校 で は な い が 、 訪 れ た こ と が あ る
訪問回数(
)回
d. 一 度 も 小 樽 を 訪 れ た こ と が な い
Q18. 現 在 の Facebook の 利 用 の 仕 方 は 以 下 の う ち ど れ に 近 い で す か 。
a. 投 稿 を 読 み 、 投 稿 ・ コ メ ン ト 、 シ ェ ア も し て い る
b. 投 稿 を 読 み 、 い い ね ! だ け 、 押 し て い る
c.
投稿を読むだけしている
d. ア カ ウ ン ト の み 作 成 し 、 ほ と ん ど 利 用 し て い な い
e. 全 く 利 用 し て い な い
Q19. 現 在 の Facebook の 利 用 頻 度 は ど れ に 近 い で す か 。
a. 毎 日
b. 週 に 2 , 3 日
c. 月 に 数 回
d. ほ と ん ど 利 用 し な い
e. 全 く 利 用 し て い な い
質問は以上です。お忙しい中、ご協力ありがとうございました。
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