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第2章 山口県の産業・社会の特徴とエネルギー消費の現状 11

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第2章 山口県の産業・社会の特徴とエネルギー消費の現状 11
第2章
山口県の産業・社会の特徴と
エネルギー消費の現状
11
本章では県内において省エネルギーを進めていくために、県内のエネルギー消費量・二
酸化炭素排出量を算出し、本県のエネルギー消費構造の特性を把握する。これらの分析を
通して本県におけるエネルギー消費構造の改善点を洗い出し、効果的に省エネルギーを推
進するための検討材料とする。
1.山口県におけるエネルギー消費量・二酸化炭素排出量の算出
(1)エネルギー消費量・二酸化炭素排出量の算出方法
本県におけるエネルギー消費量の算出については、参考資料編の参考2に示すように燃
料系のエネルギーに関しては「ばい煙発生施設等実態調査」の実績値を用い、電力、都市
ガス、LP ガスなどの供給事業者の信頼できる統計資料が用いられるエネルギーの場合は、
それらの資料を用いた。二酸化炭素排出量の算出については環境省の「温室効果ガス排出
量算定方法検討会」が定めた施行令排出係数を用いた。
12
(2)本県のエネルギー消費量の推移と特徴
①最終エネルギー消費量の推移
本県における 1990 年度から 1999 年度にかけての部門別最終エネルギー消費量を以下に
示した。
図 2-1-1 部門別最終エネルギー消費量の推移
600
産業部門
産業部門(電力)
最終エネルギー消費量(PJ)
500
民生業務部門
400
民生業務部門(電力)
300
民生家庭部門
200
民生家庭部門(電力)
100
運輸部門
運輸部門(電力)
0
1990
(H2)
1991
(H3)
1994
(H4)
1993
(H5)
1994
(H6)
1995
(H7)
1996
(H8)
1997
(H9)
1998
(H10)
1999
(H11)
年度
廃棄物部門
1999 年度の本県の最終エネルギー消費量は 494PJ となり 1990 年度の 420PJ と比較すると、
17.6%増加している。一方、我が国の 1999 年度の最終エネルギー消費量は 16,828PJ となり、
1990 年度と比較すると 15.2%の増加となっている。部門別の内訳は産業部門:8.8%増、民生
業務部門:27.2%増、民生家庭部門:19.4%増、運輸部門:24.5%増となっている。
本県のエネルギー消費の伸びを部門別で見ると、産業部門では 13.2%の増加に止まったが、
他の部門では民生業務部門:32.5%、民生家庭部門:29.1%、運輸部門:29.4%と 30%前後の高い
伸びとなった。本県の最終エネルギー消費については、7 割強を産業部門が占めるため、産
業部門の対策が重要であることに変わりは無い。しかし、伸び率でみると、全国の状況と
同様に、民生・運輸部門で産業部門の 2 倍強の伸びを示していることから、今後、全国と
同様に産業部門以外の対策が重要になると考えられる。
13
②一次エネルギー県内消費量の特徴
本県における 1990 年度から 1999 年度にかけての燃料種別ごとの一次エネルギー消費量
を以下に示した。
図 2-1-2 燃料種別一次エネルギー消費量の推移
700
原油
A重油
一次エネルギー県内消費量(PJ)
600
B重油
C重油
500
ガソリン
軽油
400
灯油
一般炭
300
コークス
ジェット燃料
200
LPガス LNG
100
都市ガス
製油所オフガス
0
1990
(H2)
1991
(H3)
1994
(H4)
1993
(H5)
1994
1995
(H6)
(H7)
年度
1996
(H8)
1997
(H9)
1998
(H10)
1999
(H11)
その他液体燃料
その他固体燃料
その他気体燃料
本県の特徴は石炭の比率が高く、石油の中でも C 重油が占める割合が高いことである。
県内に下関火力発電所、新小野田火力発電所の 2 つの石炭火力発電所を抱えるため、石炭
の消費量が多くなっている。一方で柳井火力発電所では LNG を用いており、今後、LNG への
燃料転換や高効率の石炭火力への施設更新が進めば石炭消費量が低下することが期待され
る。
1999 年度の我が国の一次エネルギー消費量のうち、石炭が占める割合は 17.4%である。
一方、本県では石炭が 32.7%を占め、全国の割合に比べ 2 倍弱となっている。
図 2-1-3
2.7%
7.1%
1999 年度燃料種別一次エネルギー消費量
4.5% 3.1%
0.0%
4.2%
原油
A重油
B重油
C重油
ガソリン
軽油
灯油
一般炭
コークス
ジェット燃料
LPガス LNG
都市ガス
製油所オフガス
その他液体燃料
その他固体燃料
その他気体燃料
12.5%
5.2%
0.7%
3.8%
12.1%
4.8%
3.3%
2.0%
0.3%
1.1%
32.7%
14
③産業部門のエネルギー消費の特徴
本県の製造業・業種別生産指数当りのエネルギー消費原単位を以下に示した。
表 2-1-1 鉱工業生産指数当りエネルギー消費原単位(1995 年度基準)
年度
1995(H7)
1996(H8)
1997(H9)
1998(H10)
1999(H11)
本県
100.0
101.7
94.8
100.9
102.2
全国
100.0
98.5
98.6
103.7
105.1
*:1995 年度=100
資料:本県-統計課資料(山口県人口移動統計調査・山口県鉱工業生産・出荷・在庫指数)より作成
:全国-EDMC 編 エネルギー・経済統計要覧より作成
全国と比較すると 1996 年度は約 3 ポイントほど上回ったものの、1997 年度以降は約 3 ポ
イント程度下回っており、1995 年を基準とすると、産業部門において、全国平均より省エ
ネルギーが進展していることが示唆された。
我が国の製造業エネルギー源別消費は 46.1%が石油で、次いで石炭・コークスの 24.0%、
電力の 22.9%となっている。全国と比較した本県の特徴は、石油系燃料・電力の比率が低く
(18.9%・13.9%)、石炭系燃料の比率が高い(35.3%)ことが挙げられる。
本県の産業部門最終エネルギー消費をみると、窯業・土石製品製造業、化学工業、石油
製品製造業の構成比が高く、なかでも製造業の自家発電及び窯業・土石製品製造業はエネ
ルギー消費に占める石炭の比率が高いため、石炭系燃料がエネルギー消費に占める割合を
押し上げていると推察された。
図 2-1-4
1999 年度産業部門燃料種別最終エネルギー消費量
石油系燃料
13.9%
18.9%
石炭系燃料
ガス系燃料
22.0%
その他燃料
35.3%
9.8%
電力
15
④民生業務部門のエネルギー消費の特徴
本県の民生業務部門の最終エネルギー消費量は 40PJ となり、我が国の民生業務部門の最
終エネルギー消費量 1,903PJ の約 2.1%を占めている。民生業務部門の最終エネルギー消費
原単位は主に床面積が用いられており、本来は原単位での比較が望ましい。しかし、民生
業務部門は最終需要部門の中で最も実態把握が難しい部門であり、単純に最終エネルギー
消費量を床面積で原単位化すると本質を見誤る危険性がある。そこで、民生業務部門売上
高、建物種別床面積、事業所従業員数などの側面的な部分から本県の特性を記述する。
表 2-1-2 民生業務部門最終エネルギー消費量および業種別売上高・医療費
本県
全国
本県/
全国(%)
最終エ
人口
ネルギ
(万人)
ー消費
量(PJ)
40
154
12,649 1,903
1.22
2.11
売上高又は医療費(金額単位:10億円)
サービス業
卸・小売・
(ホテル・旅館・
病院
飲食業
その他)
3,157
1,756
730
529,558
201,715
44,930
0.60
0.87
合計
5,644
776,203
1.63
0.73
*:1998 年度実績値(一部 1999 年度)
資料:平成 10 年商工業実態基本調査報告書確報、1998 年度医療施設(動態)調査・病院報告の概況、
平成 10 年度人口推計調査、平成 11 年サービス業基本調査、EDMC 編 エネルギー・経済統計要覧より作成
本県と全国を比較すると人口および業種別売上高・医療費の割合は最終エネルギー消費
量の割合を下回っている。これは民生業務部門のサービス提供に使われるエネルギー消費
量が多い、あるいは国の大きな枠組みでの捉え方と今回用いた本県のエネルギー消費量の
推計方法が異なるためと考えられる。人口に対するサービス提供の割合を勘案すると本県
の最終エネルギー消費量は国の枠組みと比較して高めに見積もっている可能性がある。し
かし、本質的に原単位が高い可能性もあり、建物や事業規模からも本県の民生業務部門を
考察する。
次に民生業務部門の建物種別ごとの延べ床面積構成比を示した。
表 2-1-3 民生業務部門建物種別床面積構成比
延べ床面積構成比(%)
鉄骨鉄筋コン
クリート造
木造
本県
全国
10.4
6.2
18.8
26.0
鉄筋コン
クリート造
29.6
31.8
鉄骨造
40.6
35.5
コンクリート造
0.3
0.2
その他
0.2
0.3
*:1998 年度実績値
資料: 平成 10 年法人建物調査 確報集計結果統計表より作成
本県の建物は全国と比較して木造および鉄骨造建築が多く、鉄骨鉄筋コンクリート造や
鉄筋コンクリート造が少なくなっている。従来の木造建築は一般的に断熱性が悪いなどエ
16
ネルギー効率が低い状況であったが、現在は、高気密・高断熱施工など省エネルギー対策
が導入され、エネルギー効率は高まりつつある。
一方、事業所数や事業所当たり従業者数では、以下に示すように、事業所数は卸売・小
売業・飲食店およびサービス業が多い。しかし、このような卸売・小売業・飲食店および
サービス業は事業所数が多い反面、事業所当り従業者数が少なく、比較的小規模な事業者
が多い。そのため個別のエネルギー需要が多くなり、民生業務部門全体のエネルギー消費
量を押し上げている可能性がある。この傾向は全国的にもみられるが、本県では、全国平
均よりもさらに事業所当たり従業者数が少なく、本県における民生業務部門のエネルギー
消費量を高める一因ともなっていると考えられる。
表 2-1-4 民生業務部門事業所数構成比・事業所当り従業者数
卸売・小売業・
飲食店
事業所数構成
比(%)
事業所当り従
業者数(人)
本県
全国
本県
全国
金融・保険業
57.4
56.6
5.5
6.5
2.5
2.2
12.2
16.9
不動産業
サービス業
4.0
6.1
2.2
3.1
36.0
35.2
7.2
8.3
*:1998 年度実績値
資料: 平成 10 年法人建物調査 確報集計結果統計表より作成
17
⑤民生家庭部門のエネルギー消費の特徴
本県および全国の 1990 年度から 1999 年度にかけての民生家庭部門世帯当りのエネルギ
ー消費量を以下に示した。
図 2-1-5 民生家庭部門世帯当りのエネルギー消費量の推移
エネルギー消費量(MJ/世帯)
50,000
40,000
30,000
本県
全国
20,000
10,000
0
1990
(H2)
1991
(H3)
1994
(H4)
1993
(H5)
1994
1995
(H6)
(H7)
年度
1996
(H8)
1997
(H9)
1998
(H10)
1999
(H11)
資料:EDMC 編 エネルギー・経済統計要覧
エネルギー消費量の増減の傾向は本県と全国では、ほぼ同様である。しかし、増加率は
本県の 21.6%に対して全国は 5.0%となっており、過去 10 年間で民生家庭部門においてエネ
ルギー消費が急増してきたことが示唆された。
以下に示すように本県では高齢者比率が全国より高く、更に増加傾向にある。高齢者は
節約世代であるため、県民の高齢化はエネルギー消費減少要因となる一方、在宅時間の増
加や冷暖房の需要が高くなる等のエネルギー消費増加要因にもなる。NEDO の平成 10 年度調
査「民生部門エネルギー消費実態調査」によると高齢者は基本的にはエネルギー消費量が
少ない。しかし、戸建住宅に単身で住む場合など、住居の広さと世帯人員のバランスが悪
い場合にはエネルギー消費原単位が高くなる。また、今後は地域医療の高度化や情報通信
網の普及などの潜在的要因により高齢者世帯のエネルギー消費量は増加すると考えられる。
表 2-1-5 年齢別人口構成比
本県
全国
年齢別構成比(%)
0~14歳 15~19歳 20~24歳 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳 65歳以上
14.0
5.7
5.5
12.0
11.2
15.7
13.8
22.2
14.7
5.9
6.6
14.6
12.5
15.3
13.0
17.3
*:2000 年度速報値
資料: 平成 12 年度国勢調査より作成
18
⑥運輸部門のエネルギー消費の特徴
本県および全国の 1996 年度から 1999 年度にかけての世帯当り自動車保有台数の推移を
以下に示した。
表 2-1-6 世帯当り自動車保有台数推移
世帯当り自動車保有台数(台/世帯)
1996(H8)
1997(H9)
1998(H10)
1999(H11)
1.69
1.71
1.72
1.73
1.60
1.62
1.64
1.66
本県
全国
資料:国土交通省、中国運輸局資料より作成
本県は山々に囲まれ、分散型の都市構造であるため、公共交通機関が発達しにくい環境
にあり、更に道路整備が進んでいるため、世帯当りの自動車保有台数が多い。
その結果、下記に示すようにガソリン、軽油を中心として運輸部門におけるエネルギー
消費量は増加傾向にあり、同時に景気動向などに左右されにくい傾向を示している。
図 2-1-6 運輸部門最終エネルギー消費量の推移
70
A重油
60
最終エネルギー消費量(PJ)
B重油
50
C重油
40
ガソリン
30
軽油
20
ジェット燃料
10
LPガス 0
1990
(H2)
1991
(H3)
1994
(H4)
1993
(H5)
1994
(H6)
1995
(H7)
年度
1996
(H8)
1997
(H9)
1998
(H10)
1999
(H11)
電力
エネルギー種別消費量では、軽油、ガソリンが大部分を占めており、10 年間の増加率で
は、ジェット燃料、C 重油、軽油、ガソリンの伸びが大きい。特に軽油の増加率が 32.0%と
運輸部門の伸びを上回り、ディーゼル車の普及による影響が大きいと考えられ、また、ガ
ソリンも 25.6%増加しており、家庭における 2、3 台目の自動車として安価な軽自動車が普
及してきていること(平成 13 年 10 月末現在本県の自動車の 37.9%が軽自動車)が推測される。
19
(3)本県の二酸化炭素排出量の推移と特徴
①消費ベース二酸化炭素排出量の推移
本県における 1990 年度から 1999 年度にかけての消費ベースの二酸化炭素排出量を以下
に示した。
図 2-1-7 部門別消費ベース二酸化炭素排出量の推移
45
産業部門
40
排出二酸化炭素量(百万t-CO 2)
35
エネルギー転換部門
30
25
民生業務部門
20
15
民生家庭部門
10
5
運輸部門
0
1990
(H2)
1991
(H3)
1994
(H4)
1993
(H5)
1994
(H6)
1995
(H7)
1996
(H8)
1997
(H9)
1998
(H10)
1999
(H11)
廃棄物部門
年度
1999 年度の本県の消費ベース二酸化炭素排出量は 41.2 百万 t-CO2 となり 1990 年度の 37.6
百万 t-CO2 と比較すると、9.6%増加している。一方、我が国の増加率は 9.0%となり、わずか
ではあるが本県の二酸化炭素の増加率が上回っている。本県の部門別二酸化炭素増加率は
廃棄物部門、
運輸部門が 49.6%、29.5%と大きく、次いで民生家庭部門、民生業務部門が 21.5%、
17.0%となっている。1995 年度以降の状況でみると、運輸部門が増加傾向を示しているのが
目立つ。
産業部門の増加率は 6.2%と低い値となったが、本県の二酸化炭素排出量の 80.0%(1999 年
度)を占める産業部門の取組みが本県の二酸化炭素排出量の増減に大きく影響することが
示された。
全国と二酸化炭素排出構造を比較すると、産業部門の割合が高く(本県 80.0%、全国 44.6%)、
民生・運輸部門の割合が低い(本県民生 8.8%、本県運輸 9.5%、全国民生 25.2%、全国運輸
21.2%)と言える。産業部門は政府の対策および指導によりこれまでに省エネルギーが進ん
でいる。更に業界を上げての温室効果ガス排出量削減自主行動により、通常の範囲で可能
20
な対策はほぼ取られている。温室効果ガス排出量の削減対策が最も進んでいる産業部門の
構成比が高いことが本県の二酸化炭素排出量の増加の抑制につながっており、運輸・民生
部門の高い伸びを相殺したといえる。
産業部門は景気の影響を受けやすい一方、民生・運輸部門は景気動向に左右されにくく、
一貫して二酸化炭素排出量が伸びている。今後、これまで効果的な対策があまり講じられ
ていない民生・運輸部門の動向・対策が一層重要になると考えられる。
本県の特徴としては、産業構造として石灰・セメント等焼成由来の二酸化炭素の排出が
挙げられる。石灰・セメント等焼成を行うと、燃料を直接燃焼する以外に原材料から二酸
化炭素が排出されるため、これらの産業の構成比が高くなると二酸化炭素排出量は増加す
る。本県においても石灰・セメント等焼成由来の二酸化炭素は産業部門の二酸化炭素排出
量の 21.5%(全排出量の 17.2%)を占めており、燃料・電力消費以外の要因としては大きな割
合を占めている。
しかしながら、このような窯業・土石製品製造業部門の省エネルギーや未利用資源の利
活用は、相当進んでおり世界最高レベルにまで達しているため、これらの効果が石灰石・
セメント等の焼成に由来する二酸化炭素の排出量を大幅に相殺していることにも留意すべ
きである。
②発生ベース二酸化炭素排出量の推移
本県における 1990 年度から 1999 年度にかけての発生ベースの二酸化炭素排出量を以下
に示した。
図 2-1-8 部門別発生ベース二酸化炭素排出量の推移
55
産業部門
50
排出二酸化炭素量(百万t-CO 2)
45
エネルギー転換部門
40
35
30
民生業務部門
25
20
民生家庭部門
15
10
運輸部門
5
0
1990
(H2)
1991
(H3)
1994
(H4)
1993
(H5)
1994
(H6)
1995
(H7)
年度
21
1996
(H8)
1997
(H9)
1998
(H10)
1999
(H11)
廃棄物部門
1999 年度の本県の発生ベース二酸化炭素排出量は 49.0 百万 t-CO2 となり 1990 年度の 42.2
百万 t-CO2 と比較すると、16.1%増加している。消費ベース二酸化炭素排出量と比較すると
1999 年度では 7.8 百万 t-CO2 多くなり、消費ベースの増加率 9.6%より、発生ベースの増加
率は 6.5 ポイント高い。
本県には中国電力の火力発電所の 59.5%(2001 年度出力ベース)が集中している。そのた
め旺盛な電力需要に対応して本県の発生ベースでの二酸化炭素排出量が増加する結果とな
ったものと考えられる。
県内には下関発電所(17.5 万 kW)及び新小野田発電所(100 万 kW)の 2 つの石炭火力発電所
があり、県内火力発電所の発電能力の 24.0%を占めている。他の燃料でも重油では C 重油が
多いなど、エネルギー転換部門は比較的二酸化炭素排出量の多い燃料構成となっているが、
中国電力初の LNG コンバインドサイクル発電方式(熱効率 46%)の柳井発電所(140 万 kW)が運
転開始するなど、二酸化炭素排出原単位の低減に貢献する対策も実施されている。
図 2-1-9 発電用燃料由来二酸化炭素排出量
16.0
排出二酸化炭素量(百万t-CO2)
14.0
原油
12.0
10.0
C重油
8.0
軽油
6.0
4.0
一般炭
2.0
0.0
1990
(H2)
1991
(H3)
1994
(H4)
1993
(H5)
1994
(H6)
1995
(H7)
年度
22
1996
(H8)
1997
(H9)
1998
(H10)
1999
(H11)
LNG
2.山口県における取組み事例
(1)山口県の地球温暖化防止行動プログラムによる推進
1998 年度、
「2010 年に 1990 年レベルの 10%削減を目指す」という目標値の達成に
向け、県民、事業者、行政が連携・協力し、自主的に取組みを推進する「地球となか
よし県民運動」のための行動プログラムを地球温暖化防止の観点から作成し、推進し
ている。この取組みにおけるプログラム推進の概念図を下記に示し、その行動プログ
ラムの中味について要約する。
行動プログラムによる推進概念図
ライフスタイルの見直し
自発的な環境学習の実施 など
県民
民間団体
身近な自主的行動
2010年の二酸化炭素削減目標
10%削減(1990年比)
自主的行動
率先行動
事業者
行政
省資源・省エネルギー技術
地球温暖化防止対策の実施
の開発・導入
環境学習、国際協力
など
23
など
①行動プログラムによる取組み
行動プログラムは、各々のパートナーシップの担い手毎に、「県民編」、「事業所編」、
「行政編」に分けて策定している。行動プログラムは、各々が4つのステップを設け、
各ステップにおける具体的な行動を例示し、それぞれの行動の結果得られる CO2の削
減量を数値的に示し、各分野における自主的行動を促進できるようになっている。
これら具体的な行動の大部分は省エネルギーに繋がる行動であり、地球温暖化防止に
向けた CO2の削減のための取組みの指針としている。
②「地球となかよし」自己点検表(環境家計簿)による点検の実施
具体的な行動内容を示しているだけでなく、それらの自主的な取組みの積み重ねが
CO2の削減にどの程度の効果があるかを定量的に自己診断できるツールとして、点検
表を作成して県民等に提供し、自己点検を促進している。
③自主的な学習
地球温暖化問題にまつわる基礎的情報をとりまとめ、省エネルギー行動を始めとする
地球温暖化防止対策の必要性やその効果を示し、各行動主体が自主的に環境学習を行う
ことができるよう配慮してとりまとめている。
24
(2)中国電力(電力サービス)
①
事業の概要
本県への電力供給サービスを担っている。電力会社として自社自らが効率的な発電を行
う取組みを行うとともに、電気の使用面において地域の省エネへの普及・啓発のための各
種の取組みを行っている。
②
省エネへの取組み内容
二酸化炭素の排出量抑制や電源のベストミックスという観点からの原子力発電の開発へ
の取組みにも注力している一方、省エネへの取組み内容として、発電設備、電力輸送設備、
顧客へのサービスを通じて対策など様々な省エネルギー対策が実施されている。
1.発電設備や電力輸送設備における対策
火力発電所は、その熱効率が約1%アップすると、1 年間で約 18 万 kl(重油換算)の燃
料節約につながる。その手法として、LNGコンバインドサイクル発電方式の導入や超臨
界発電方式の採用がある。中国電力では、これらの取組みにより、1996 年度に電力業界初
の熱効率 40%台を達成し、2000 年度もその高効率を維持している。
また、送配電損失率の低減も重要な省エネ対策である。
・加圧流動床複合発電方式(PFBC)・・・大崎発電所で採用
・超臨界圧発電方式・・・三隅発電所 1 号機で採用
・LNGコンバインドサイクル発電方式(柳井発電所で採用)
・燃料の転換(石油・石炭→LNG)
・水力発電の有効利用(化石燃料を消費する火力発電量比率の低減)
・送配電損失率の低減(高電圧化による送配電ロスの低減に伴う燃料消費量の節約)
2.顧客サービスを通じた省エネルギー対策
顧客の電気の利用面において、①エネルギー消費そのものを抑制するための働きかけ、
②昼夜や季節の使用量格差の平準化を促すことによる効率的な発電を行うことによる省エ
ネの2つの面で多様なサービスを展開し、省エネルギーを促進している。
・電気料金制度によるピークシフトの促進(例えば、蓄熱調整契約、夜間電力契約)
・負荷平準化に関する機器・システムの普及促進
・蓄熱式空調システム(エコ・アイス)の普及促進
・省エネ型自動販売機(エコ・ベンダー)の普及促進
・夜間電力利用の電気温水器の普及促進
25
3.熱供給事業の展開
プラントから配管を通して一定の地域の建物に冷水・温水・水蒸気を供給し、冷房・暖
房・給湯などを行う地域熱供給システムである。高効率のヒートポンプによる蓄熱システ
ムと組み合わせることにより、有効な省エネ効果が得られる。(県内に事例はないが、広島
市紙屋町地区で実施)
4.エネルギー有効活用事業・オンサイト熱電併給事業
供給先事業所構内にコージェネレーションシステムを設置し、電気と熱を併せて供給す
る事業を実施している。熱利用の多い事業所にとって、コージェネレーションシステムは、
エネルギー効率向上が大きい。・・・広島日本電気株式会社で工事中
図 2-2-1 コージェネレーションシステムの概念図
蒸気
ガスタービン発電設備
都市ガス
お客さま工場へ
燃焼器
空 気
蒸気タービン
発電機
発電機
発電機
G
廃熱回収ボイラー
圧縮機
G
タービン
電気
冷却塔
お客さま工場へ
腹水器
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5.変電所の廃熱利用
オフィスや住宅に隣接した変電所などの変圧器の廃熱を冷暖房に有効利用している。
表 2-2-1 廃熱利用施設
変電所名
技術センター変電所
(東広島)
己斐変電所
(広島市)
小網変電所
(広島市)
島田変電所
(岡山市)
内山下変電所
(岡山市)
廃熱利用用途
暖房・床暖房
(技術研究センター)
給湯・暖房(集合住宅)
給湯・暖房・床暖房
(業務用ビル)
給湯
(集社宅)
床暖房
(業務用ビル)
③エコ・ドライブ運動
1997 年から「エコ・ドライブ運動」を実施している。2001 年度からは、新たに中国
電力グループ会社も参加し、グループ全体での運動に展開している。
1.社員への普及・啓蒙
グループ会社を含めた全社員にパンフレットを配布することにより、全社員に対して
「エコ・ドライブ運動」の参加意識の啓蒙を図っている。
2.ステッカーの貼り付け
業務用車両・通勤車両には「エコ・ドライブ宣言車」を貼り付けるなどの取組みを行
った。中国電力グループの全業務用車両(約 7000 台)でエコ・ドライブを実施した場合
の年間効果は、消費燃料削減効果として約 80 万リットル(ドラム缶で約4000本分)
と試算している。
④新技術の開発・導入
地球環境問題やエネルギー・資源の有効利用に的確に対応していくために、新技術の
研究開発に注力している。
1.省電力タイプの新型排煙脱硫装置の開発
本研究開発による装置は、三隅発電所 1 号機および下関発電所 1 号機に採用されてお
り、従来型に比較し 25%の省エネルギーを達成している。本装置は、ファン・ポンプの
消費電力が少なく、冷却除じん塔の冷却用水が不要となるため、省エネ・省資源性に優
れている。
27
2.CO2 回収技術
火力発電所の排ガス中の CO2 回収技術として、
「LNG 冷熱を利用して分離回収する
方法」(TSS 法:温度スイング昇華法)について研究開発を実施している。LNG 燃料の
冷熱を利用し、排ガスを-135℃に冷却すると排ガス中の CO2 がドライアイスにな
る性質を利用した技術である。
⑤社会との交流・連携
省エネルギー、環境問題への取組みに関する情報を、顧客など社会に対して積極的に
提供するため、関連情報の情報発信や広聴・モニター制度などを通して、双方向の普及・
啓発に取組んでいる。
1.広聴システム
2000 年度、20 歳以上のサービス区域内の女性約 500 名をエネルギア女性モニター委
嘱し、アンケート(2 回/年)、アドバイザー会議の開催(3回/年)、島根原子力発電
所見学会(希望者のみ)などの活動を実施している。
2.情報発信
テレビ・新聞、ホームページ(環境報告書の掲載)、環境展の開催や講演会の開催な
どを通して、省エネルギーだけではなく広く環境関連情報を様々な手段・方法により発
信している。
28
(3)出光興産(石油精製・石油化学工業)
①
事業・設備の状況
石油精製(出光興産)と石油化学(出光石油化学)が協調して、各種の石油製品及び石
油化学製品を一体運営により製造している。
②
省エネルギーへの取組み内容
省エネルギーに関する取組みは、昭和 45 年以降継続的に取組んでおり、約 20%の効率向
上を図っており、既に国の掲げた省エネルギー目標を達成している。全社的な取組みであ
るTPM(Total Productive Maintenance)活動の中で省エネルギーの取組みは継続的に行
われており、各事業所(工場)での取組みは半年に一度本社に報告される。省エネルギー
の先進的な取組み事例があれば、相互に良い取組みを導入し、全社的に展開している。今
後もエネルギー消費改善に取組むが、出光興産と出光石油化学の両事業所として取組める
省エネルギー対策の改善余地はほぼ出尽くしており、大きなものではない。なお、出光興
産として出光石油化学との共同の取組み内容は、地域内の電気利用、熱利用を中心として
おり、主に省エネルギー改善対策として取組んできた内容は以下の内容である。また、
・熱交換設備の導入による熱回収利用
・廃熱ボイラーの設置による熱回収利用
・自家発電設備の設置と高効率な自家発電タービンへの更新
・電気、熱エネルギー効率の観点から最適化を目指した両事業所の生産計画作成によるエ
ネルギー・コントロールの実施
また、平成 11 年度に「コンビナート・ルネッサンス構想」を掲げ、可能性予備調査を行
い、昨年度から 3 年のプロジェクトで、相互の事業に係わる情報を提供・管理することに
より地域のコンビナート全体(帝人・日本ゼオン・トクヤマ・日本酸素・東ソー・武田薬
品工業)と共同で高効率・省エネルギー運転を可能にする技術開発を目的に新たな省エネ
ルギーへの取組みを検討中である。
29
(4)前田海産(水産加工業)
①事業・設備の状況
従業員が約 130 人で、主に明太子などの水産加工品の製造を行っている。水産加工業は、
加工品の種類により、加工調理機器が異なるものの、共通して素材、製造品保存の温度コ
ントロール機能が極めて重要となる。主な省エネルギー対象となる設備・機器は以下のと
おりである。
・電気:冷蔵庫(大型2機、小型4機)、事務所内の照明、空調など
・LP ガス:ボイラー、空調 20 台(ガスヒートポンプに更新、一部 24 時間稼動)
・水
②省エネルギーへの取組み内容
省エネルギーに取組むことが、経営コスト削減に結びつくという意識で、取組みに着手
したところである。具体的な、省エネに向けた、取組み事項は、次のとおりである。
・エネルギー管理専任担当者の設置
・エネルギー管理(使用量把握および対策検討)のために、専任の人材を配置し、空調類
の見直しを手始めに、電気、水などの実態を調査し、今後省エネに向けた削減努力を行
う。
・ボイラー設備の更新
・2 年前に空調設備の老朽化を機に、空調設備を LP ガス使用のヒートポンプに更新した。
エネルギー使用料金を約5割程度節約できた。
・太陽光発電(10kW)の設置
・電気エネルギーを節約する観点から、夜間電力契約を結び、なおかつ、太陽光発電(10kW)
設備を設置した。しかし、電気エネルギーの節約効果を定量的に分析するに至っておら
ず、今後の予定である。
30
(5)県内の省エネルギー対策事例
本県がとりまとめた「わが社の地球温暖化防止実践事例集(1999 年度版)に掲載してい
る県内の地球温暖化防止事例のうち、省エネルギーについて顕著な効果がみられたものの
一部を表 2-2-2 に抜粋して示す。
詳細については、同事例集を参照されたい。
表 2-2-2 山口県内の省エネルギー対策事例
事 例 名
事 業 所 名
対 策 概 要
蓄 熱 式 空 調 シ ス 山口トヨペット㈱ セ ゾ ン 氷 蓄 熱 エ ア コ ン エ
テムの導入
長門営業所
コ・アイス mini(6馬力、3台)
導入
<経費:3,900 千円>
窓 ガ ラ ス の 耐 熱 ㈱三友
事務所窓ガラス(298 ㎡)の耐
線・UV カット仕
熱線及び UV カット仕様への
様への変更
変更 <経費:2,760 千円>
蛍 光 灯 反 射 板 の ㈱東武住販
全店舗・事務所の蛍光灯を3
設置
分の1に減らし、反射板を設
置して照度を確保
<経費:120 千円>
事 務 所 照 明 の 節 周南電工㈱
各照明へのプルスイッチ設
減
置、昼休みの消灯、事務所廊
下の照明の点灯半減
<経費:20 千円>
電 力 使 用 量 の 削 山陽ハイミール㈱ デマンド監視装置の設置
減計画
<経費:650 千円>
廃熱ボイラーの
有効利用
焼鈍炉のリジェ
ネバーナー化
セントラル硝子㈱
宇部工場
新日本製鐵㈱
光製鐵所
コ ー ジ ェ ネ レ ー ㈱クレシア
ション設備設置
岩国工場
自 家 発 電 ボ イ ラ 宇部興産㈱
ーへの RDF の使 伊佐セメント工場
用(廃棄物発電)
自 動 販 売 機 の 消 宇部興産機械㈱
灯
サ マ ー タ イ ム の カンロ㈱
採用
ひかり工場
ガラス製造工程の廃熱ボイラ
ーの余剰蒸気回収
ステンレス熱延鋼帯の連続焼
鈍酸洗ラインの焼鈍炉のリジ
ェネバーナー化
<経費:100 百万円>
コージェネレーション設備を
導入し、発電電力と蒸気をプ
ロセスで有効利用
(総合熱効率78%)
ごみ固形化燃料(RDF)を燃
料の一部として利用して発電
<経費:120 百万円>
省エネルギー効果
空調に係る電気料金削
減
<導入前> 413 円/h
<導入後> 230 円/h
空調費用20%カット
電気代節約
4千円/月
電力消費削減量
3kW/日
節約エネルギー経費
1,200 千円/年
蒸気回収量
24,000 トン/年
A重油の消費量削減
417kl/月→321kl/月
23%削減
契約電力の削減
8,000kW→4,200kW
化石燃料(石炭)使用量
の削減量
1,800 トン/年
構内設置の自動販売機の宣伝 電力消費量の削減
用蛍光灯をメーカー了解の上
35,000kWh/年
消灯(周囲の照明で十分)
<経費:不要>
7月、8月の勤務時間を6時 電力消費量の削減
75,000kWh
間連続(8時~14時)とし、冷
房用電力を削減
<経費:不要>
31
(6)光市消費者の会「くらしの見直し」キャンペーン
①
取組み概要
平成 11 年度に(財)省エネルギーセンター「広域省エネルギー活動広報支援事業」とし
て、光市消費者の会では、9 月から 11 月までの3カ月間「今のくらしを点検し、新しいラ
イフスタイルを発掘しよう」と「くらしの見直し」キャンペーン活動に取り組んだ。なお、
エネルギーの中で、電気を焦点に取組みを行っている。
②
取組み内容
具体的な約3ヶ月の活動は、下記に示す活動内容及び手順にて行われた。
アンケート実施
●調査(会員対象)
「環境創造 夢フェア」
●アンケート結果を広く知らせる
(萩市)アンケート結果チラシ配布
省エネ活動記録帳
●身近な取組みを会員一斉に実行
~みんなで待機電力OFFに挑戦~
3週間の期間、会員対象に
まとめの会
●今回のキャンペーンの成果を発表し
広くPRの実施
・今回の活動の事例発表
・住宅省エネルギーモニター創作寸劇
・講演「新しいライフスタイルの発掘
と創造」
32
③アンケート調査と結果の配布
会員を対象に、家庭におけるエネルギー利用や省エネ活動の実態についてアンケートを
実施し、約 130 名弱の会員から結果を収集した。なお、そのアンケート結果は、集計を行
い、グラフ化及び解説を加えて、資料として広く配布した。これは、普及啓蒙活動の一環
と見ることができる。
④省エネ行動記録帳への挑戦
会員に「省エネ活動記録帳」を配布し、3 週間の間に、
「家族と話し合ったこと」、「スイ
ッチを切ったなど省エネに関する日々の行動」を記録してもらい、提出を依頼した。約 82%
の会員から、
「省エネ活動記録帳」の提出があり、この活動を通して、今後の民生部門・家
庭の省エネルギー活動推進に関する下記の3つの重要な指摘がなされている。
【当キャンペーン活動からの示唆】
1.会員以外の家族や地域・グループで話し合いの場を持てれば、意外にス
ムーズに実践できる可能性がある
2.省エネの取組みにおける実行の可能性として、
「誰かが声をかけるとでき
る」との指摘がなされている
3.家庭でできる電気の省エネなどの具体的な活動事例が整理されている
⑤活動のまとめの会
活動のまとめとして、光市商工会議所において、3 名の方に「活動の具体的事例」を発表
する場を設けた。併せて、講演会や(財)省エネルギーセンター・住宅省エネルギーモニ
ター寸劇などを企画し、普及広報の場づくりを持って一連の活動を締めくくった。
33
(7)宇部市の環境家計簿による省エネ普及啓発活動
①
取組み概要
宇部市では、インターネットを活用して、市のホームページに省エネ活動のコーナーを
設け、この中で環境家計簿などの情報提供を行うことにより、民生・家庭部門の省エネ活
動の普及啓発を行っている。
②
取組み内容
市のホームページの「みんなができる省エネ活動」のコーナーでは、県の省エネルギー
に関する情報リンクも含め、下記のメニューの情報提供を行っている。
【みんなができる省エネ活動】
・スマートライフの推進(山口県作成)
・市の運動(宇部市環境率先実行活動)(宇部市環境基本計画の各主体の重点行動)
・地球温暖化防止行動プログラム-県民編―(山口県作成)
・環境家計簿
・省エネの効果
・アイデア募集
参考: http://www.city.ube.yamaguchi.jp/kankyou/shoene/toppage.htm
なお、環境家計簿については、光熱水費の金額と使用量をつける簡単な家計簿フォーマ
ットをホームページに提供し、1年間の記入を呼びかけている。具体的な家計簿フォーマ
ットは,以下のとおりである。
表 2-2-3 家計簿フォーマットの一例
月
使
用
量
電気
水道
ガス
料
金
電気
水道
ガス
C
O2
排
出
量
都市
LP
都市
LP
電気①×0.36
水道②×0.59
ガス 都市③×1.10
LP④×6.61
合計
今月
①kWh
② ㎥
③ ㎥
④ ㎥
円
円
円
円
kg
kg
kg
kg
kg
34
前年同月
kWh
㎥
㎥
㎥
円
円
円
円
kg
kg
kg
kg
kg
前年同月―今月
kWh
㎥
㎥
㎥
円
円
円
円
kg
kg
kg
kg
kg
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