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飲料事業 - アサヒグループホールディングス
事業概況:飲料事業 Soft Drinks グループ第 2 の柱として、 差別化されたポジションの確立により 利益ある成長を実現する (重点課題) 『中期経営方針』 ・主力商品のブランド力強化を軸とした個性的で際立ったポジションの確立 ・健康志向に対応した高付加価値化やチルド飲料を含むイノベーションによる新価値提案 ・統合シナジーの最大化、販売チャネル・容器構成比の改善、SKU 削減などの収益構造改革 ▶事業環境(機会とリスク) 国内飲料市場は、年率0 ∼ 1% の微増で推移しており、 一方、飲料業界では多数の大手メーカー が存在して 今後も数量ベースの大幅な成長は期待できない見通し いることに加えて、プライベートブランドの拡大など です。一方、健康志向や安全・安心志向の高まりなどを により厳しい競争環境が続くリスクがありますが 、カ 受けて、炭酸飲料市場における機能性商品やミネラル テゴリー別に上位ブランドへの集中化が進む中、業界 ウォーター市場などが拡大傾向となっ ています。さら 内の再編の可能性も見据えた成長機会も捉えておく必 に、 「特定保健用食品」や「機能性表示食品」の飲料市場は 要があります。 拡大しており、各カテゴリー の高付加価値化による成 長機会はさらに拡大していくものと想定しています。 ▶『中期経営方針』 ( 重点課題) こうした機会とリスクを踏まえ 、飲料事業では 、グ 「特定保健用食品」などによる高付加価値化や乳酸菌技 ループ第 2 の柱として、差別化されたポジションを確 術などを活かしたさらなるイノベーションに挑戦し 立することにより、利益ある成長を目指します。 ていきます。 販売シェアのみを重視して価格競争に陥るのではな さらに、最適生産・物流体制の構築など完全統合した く、透明炭酸飲料の No.1 ブランドである『三ツ矢サイ アサヒ飲料(株)及びカルピス (株) とのシナジー の最大 ダー』をはじめ、これまで培ってきた「ブランド育成力」 化に加えて、販売チャネルや容器構成などのミックス を軸にして 、個性的で際立っ たポジションを確立して 改善、SKU( stock keeping unit:在庫管理単位)の削減 いきます。また 、健康機能に強みを持つ会社を目指し、 などにより、強靭な収益構造の確立に努めていきます。 国内飲料市場規模推移 2015 年会社別市場シェ ア (万箱) 200,000 150,000 40,050 3,150 19,300 100,000 43,700 44,000 45,400 その他飲料 3,150 21,400 3,250 21,600 3,150 20,200 3,250 19,350 乳性飲料 16% 野菜・果実飲料 D社 24,450 26,400 28,000 27,700 27,700 38,600 39,200 38,900 38,600 38,300 32 炭酸飲料 コーヒー飲料 50,000 0 その他 41,050 49,350 49,800 50,350 49,350 50,900 2011 2012 2013 2014 2015 お茶飲料 出典: (有)飲料総研 A社 27% 11% C社 12% アサヒ 13% B社 21% 出典: (有)飲料総研 会社紹介 ▶ 2015 年の実績 主力カテゴリー においては、果汁炭酸『三ツ矢フルー より、前期比 4.0% 増の 4,901 億円となりました。のれ ツサイダー 』 シリーズの本格展開やボトル缶入りの『ワ ん等償却前営業利益については 、増収効果はありまし シリーズの新商品発売に加えて 、 ンダ グランドワンダ』 たが、販売促進費の積極的な投入や品種・容器構成比の 『カルピスウォーター 』をリニューアルするなど、ブラ 悪化などにより 、前期比 3.1% 減の 255 億円となりま リーダーシップ ︵マネジメント︶ した。 ンド価値の向上に努めました。 また、特定保健用食品『三ツ矢サイダープラス』や『ア サヒ 食事と一緒に十六茶 W(ダブル)』をリニューアル したほか、機能性表示食品『「アミール」 WATER(ウォー ター)』 『 アサヒ めめはな茶』を発売するなど 、新たな価 値提案に取り組みました。チルド飲料では、 『大人の紅 シリーズの商品ラインアップの拡充によ 茶 PREMIUM 』 り紅茶カテゴリーが好調に推移しました。 以上の結果、飲料事業の売上高は 、アサヒ飲料(株)及 カルピス ウォー ター び(株) エルビー がそれぞれ前年実績を上回っ たことに 三ツ矢 サイダープラス 「アミー ル」 WATER (ウォー ター ) アサヒ めめはな茶 2016 年は『中期経営方針』に基づいて 、確固たるブラ また、チャネル・容器ミックスの改善に加えて、カル ンドの育成を通じた売上成長と強靭な収益構造の確立 ピス (株)との事業統合による最適生産・物流体制の構 を目指します。 築や操業度の向上といった収益構造改革を推進します。 企 業 価 値 創 造 プロセス ▶ 2016 年の取り組み 『三ツ矢サイダー 』 『 ウィルキンソン』 『 ワンダ』 『 十六 茶』 『 おいしい水』 『 カルピス』の重点6 ブランドにおいて、 「安全」 「 安心」といっ た健康価値の強化を軸にブランド 力を高めるとともに 、特定保健用食品や機能性表示食 経営基盤 品の拡大により高付加価値化を推進します。 三ツ矢 澄みきる グレー プサイダー 5.5% 6,000 4.1% 4.8% 0 (万箱) 25,000 営業利益率 73.3% 71.5% 73.4% 3,335 2012 2013※1 4,311 2014 4,460 4,600 ※2 2015 2016 (予想) 4,757 4,969 5,020 ミネラルウォーター 2,307 978 2,083 2,366 1,092 2,186 2,657 2,700 ウィルキンソン 1,262 2,222 1,300 2,260 十六茶 ワンダ 2,339 10,000 1,996 476 1,839 1,113 2,185 684 2,009 5,000 3,858 4,042 3,977 3,949 4,088 4,150 3,654 3,908 4,007 3,993 3,826 4,000 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (予想) 0 ※ 1. 2013 年の実績値は、9 月 1 日にカルピス (株) の国内飲料事業を統合した影響を含む ※ 2. 2016 年の予想値は、カルピス (株) の国内飲料製造事業及び乳製品事業を統合した影響を含む 売上構成比 カルピス 15,000 3,657 77.8% 77.2% 78.9% 20,000 売上高 4,000 2,000 主力ブランドの販売数量と売上構成比推移 5.7% 2.6% アサヒ アサヒ おいしい水プラス 食事と一緒に 十六茶 W(ダブル) 財務・会社情報 アサヒ飲料(株)の売上高と営業利益率推移 (億円) ゼロカロリー の 『カルピス』 すっ きり 三ツ矢 33