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SXF データトランスレータ 2007 ユーザマニュアル

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SXF データトランスレータ 2007 ユーザマニュアル
SXF データトランスレータ 2007
ユーザマニュアル
目次
はじめに ............................................................................................................................................................ 1
1. SXF データトランスレータの概要.......................................................................................................... 2
1.1. SXF データトランスレータのインターフェイス ......................................................................... 2
2. AutoCADで作成した図面のSXFファイルへの書き出し ....................................................................... 19
2.1. 変換空間について........................................................................................................................ 19
2.2. レイアウト空間から書き出し...................................................................................................... 19
2.3. レイアウト空間から書き出し時の注意事項 ................................................................................ 25
2.4. モデル空間から書き出し ............................................................................................................. 26
2.5. モデル空間から書き出し時の注意事項 ....................................................................................... 28
3. SXFファイルのAutoCADへの読み込み................................................................................................. 29
3.1. 事前作業 ...................................................................................................................................... 29
3.2. SXFファイルの選択 .................................................................................................................... 30
3.3. SXFファイルを読み込む場合の注意事項.................................................................................... 31
4. 詳細設定―読み込みリファレンス.......................................................................................................... 32
4.1. 図面に関する設定........................................................................................................................ 32
4.2. 寸法線に関する設定 .................................................................................................................... 34
4.3. 文字に関する設定........................................................................................................................ 36
4.4. 文字に関する設定-2................................................................................................................. 38
4.5. 線種に関する設定........................................................................................................................ 40
4.6. 線幅に関する設定........................................................................................................................ 42
4.7. ハッチング................................................................................................................................... 44
4.8. その他に関する設定 .................................................................................................................... 46
5. 詳細設定―書き出しリファレンス.......................................................................................................... 49
5.1. 図面に関する設定........................................................................................................................ 49
5.2. レイアウトに関する設定 ............................................................................................................. 51
5.3. 要素に関する設定........................................................................................................................ 53
5.4. 寸法線に関する設定 .................................................................................................................... 55
5.5. 文字に関する設定........................................................................................................................ 57
5.6. 文字スタイルに関する設定 ......................................................................................................... 58
5.7. 線種に関する設定........................................................................................................................ 59
5.8. ハッチングに関する設定 ............................................................................................................. 61
5.9. その他に関する設定 .................................................................................................................... 62
6. ログファイル .......................................................................................................................................... 64
i
SXF データトランスレータ 2007 は、以下の SXF 仕様書をもとに作成されています。
SXF V2.0 フィーチャ仕様書
平成 13 年 4 月 18 日
第一版
SXF VER3.0 仕様書
平成 15 年 8 月 8 日
第一版
SXF VER3.0 実装規約
平成 15 年 8 月 8 日
第一版
建設情報標準化委員会・CAD 交換標準小委員会
フィーチャー仕様書 別冊 平成 13 年 6 月 1 日 REV5.41 SCADEC 事務局
ラスター交換仕様
等高線交換仕様
これらのドキュメントは以下のページよりダウンロードできます。
(2005 年 8 月現在)
HTTP://WWW.CALS.JACIC.OR.JP/CAD/DEVELOPER/SXFDOCDOWNLOAD.HTM
SXF データトランスレータ 2007 は、
国土交通省の
「CAD データ交換標準ソフトウェア{VER3.0}」のうち
「SFC 共通ライブラリ VER3.01」、
「P21 共通ライブラリ VER3.0」を利用しています。
本書の使用条件
「SXF データトランスレータ 2007」、その中に含まれる情報、および本書をご使用になるためには「SXF データトランスレータ 2007」
のソフトウェア使用許諾契約に同意する必要があります。
ソフトウェア使用許諾契約に同意されない方は、
「SXF データトランスレータ 2007」のご使用はできません。また、下記事項に特にご
注意下さい。
1. 「SXF データトランスレータ 2007」は、オートデスク株式会社のサポートサービスの対象外であり、一切のサポートは受けられ
ません。
2.いかなる場合であっても、オートデスクは、
「SXF データトランスレータ 2007」の使用または使用不能によって生じた、データの
損失、逸失利益、修復コスト、その他特別損害、付随的損害、派生的損害、間接的損害などを含むあらゆる種類の損失や損害について、
その原因や責任法理の如何を問わず、その発生の可能性を告知されていたか否かにかかわらず、一切の賠償責任を負わないものとしま
す。
3. 「SXF データトランスレータ 2007」は、著作権法により保護される著作物です。
「SXF データトランスレータ 2007」のいかな
る部分も、オートデスクによる事前の許可なく、コピー、他の者へ配布、賃貸、貸与、リース、販売またはサブライセンスしたり、そ
の他の方法により譲渡することを禁じます。またはリバース・エンジニアリング、逆コンパイル、逆アセンブル、並びにソース・コー
ドを選択するなど、ソース・コードを得るための行為は一切できません。
4.オートデスクは、「SXF データトランスレータ 2007」に関して、その品質、性能に関する保証、商品性の担保、特定の目的への適
合性、または第三者の知的所有権の非侵害の保証を含む、一切の保証を致しません。
Autodesk、Autodesk ロゴ、その他オートデスク製品名は、オートデスクの米国およびその他の国における商標または登録商標です。そ
の他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
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SXF データトランスレータ 2007
ユーザマニュアル
はじめに
「SXF データトランスレータ 2007」は、AutoCAD 2007 および Autodesk Map 3D 2007、Autodesk
Civil 3D 2007、Autodesk Architectural Desktop 2007、AutoCAD Mechanical 2007 上で動作する SXF
( SFC,P21 ) フ ァ イ ル 変 換 ツ ー ル で す 。 当 該 製 品 の ユ ー ザ は オ ー ト デ ス ク の ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.autodesk.co.jp/)より無償でダウンロードできます。本書ではこれらの AutoCAD2007 ベー
ス製品をまとめて「AutoCAD」として記述しています。AutoCAD2007 をベースとしたこれらの製品を
ご利用のお客様は、AutoCAD と書かれている部分をお持ちの製品名に置き換えてご利用ください。
「SXF データトランスレータ 2007」を組み込むことにより、AutoCAD で作成した図面データを、
国土交通省などの電子納品フォーマット SXF(p21)ファイルに書き出すことができます。また SXF(P21)
ファイルを AutoCAD に読み込んで再利用することができます。SXF
(SFC)ファイルも同様に AutoCAD
に読み込み・書き出しができます。
「SXF データトランスレータ 2007」の動作環境、インストール方法については、
「はじめにお読み
ください」をご覧ください。「はじめにお読みください」は「SXF データトランスレータ 2007」のダ
ウンロードページに掲載されています。
また、CAD 製図基準に準拠した図面作成を支援するツールとして、CAD 製図基準テンプレートがあ
るます。このテンプレートは AutoCAD 2007 や AutoCAD 2007 ベースのデスクトップ製品で標準イン
ストールされています。
「CAD 製図基準(案) 平成 16 年 6 月 国土交通省」に準拠しています。あわ
せてご利用ください。
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SXF データトランスレータ 2007
ユーザマニュアル
1.SXF データトランスレータの概要
1.1.SXF データトランスレータのインターフェイス
SXF データトランスレータをインストールすると、AutoCAD のコマンドメニューに SXF 変換
(S)が表示されます。SXF 変換(S)には、
「読み込み」、
「SFC 書き出し」、
「P21 書き出し」、
「一
括変換」、
「読み込み設定」
、
「書き出し設定」、「SXFV3 ツール」の7つのサブメニューがあります。
7つのコマンドの操作について説明します。
図 1-1 SXF 変換メニュー
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(1)読み込み
SXF(.SFC, .P21)ファイルから、AutoCAD の図面(DWG)に変換します。読み込みを実行す
ることで新しい図面が自動で開きます。
SXF(.SFC, .P21)ファイルを指定します。
図 1-2 読み込み画面
3
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(2)SFC 書き出し
開いている AutoCAD 図面を SXF(.SFC)ファイルに変換します。
SXF(.SFC)ファイルの出力先を指定します。
図 1-3 SFC 書き出し画面
(3)P21 書き出し
開いている AutoCAD 図面を SXF(.P21)ファイルに変換します。
SXF(.P21)ファイルの出力先を指定します。
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図 1-4 P21 書き出し画面
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(4)一括変換
AutoCAD の DWG 図面と SXF(.SFC, .P21)ファイルのデータ変換を複数図面に対し一括に行い
ます。
①
SXF[SFC,P21]→DWG
SXF(.SFC または.P21)ファイルを DWG ファイルに変換します。
「編集優先でモデル空間に
読み込み」、「編集優先でレイアウト空間に読み込み」、「描画優先でモデル空間に読み込み」
のいずれかの変換方法を選択します。
図 1-5 一括変換(SXF 読み込み)
「参照」ボタンにより、変換対象とする SXF データファイル群を指定します。
「削除」ボタンは、選択したファイル群より指定を解除します。
「出力先」ボタンで、生成する DWG ファイル群を格納するフォルダを指定します。
「DWF ファイルも作成する」をチェックすることで、DWF ファイルを生成します。
「詳細設定」ボタンで読み込み時の変換条件変更の詳細画面が表示されます。詳細情報は
3つの読み込みの変換方法に対しそれぞれ保持します。
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「バージョン情報」ボタンで SXF データトランスレータのバージョン情報を表示します。
「読み込み」ボタンで変換を実行します。
「閉じる」ボタンで一括変換の画面が閉じます。本画面が開いている間は AutoCAD の操
作はできません。
注意:DWG ファイル群を格納するフォルダは予め作成しておく必要があります。
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②
ユーザマニュアル
DWG→SXF[SFC]
AutoCAD の DWG 図面を SXF ファイル(.SFC)に変換します。「編集優先でのモデル空間
から書き出し」、
「レイアウト空間から書き出し」、および「描画優先でモデル空間から書き出
し」のいずれかを選択します。
「編集優先でモデル空間からの書き出し」では、モデル空間で作図した図面を変換します。
「描画優先でモデル空間から書き出し」では、SXF からの読み込み時に保持した AutoCAD
では表現できない情報を優先に変換する方法です。SXF から読み込んだ図面をそのまま SXF
に戻す場合にのみ使用してください。
「編集優先でレイアウト空間から書き出し」では、レイアウトで作図された図面を変換し
ます。レイアウトを複数作成している場合は、全てのレイアウトが変換対象となります。
「編集優先でモデル空間からの書き出し」、「描画優先でモデル空間から書き出し」では、
作成する SXF ファイル名の最後にモデルタグ(_model)を付けるか否かの選択が可能です。
レイアウト空間からの変換では複数作成できますので、必ず SXF ファイル名の最後にレイア
ウトのタグ名称を付けます。
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図 1-6 一括変換(SFC 書き出し)
「参照」ボタンにより、変換対象とする DWG ファイル群を指定します。
「削除」ボタンは、選択したファイル群より指定を解除します。
「出力先」ボタンにより、生成する SFC ファイル群を格納するフォルダを指定します。
モデル空間からの変換で、「ファイル名語尾に追加」を指定すると変換後のファイル名に
_model を付加します。
「作成者情報」ボタンは、SXF ファイルの作成者、作成者所属情報を指定します。
「詳細設定」ボタンで書き出し時の変換条件変更の詳細画面が表示されます。詳細画面は
書き出しのそれぞれに対し保持します。
「バージョン情報」ボタンで SXF データトランスレータのバージョン情報を表示します。
「SFC 書き出し」ボタンで変換を実行します。
「閉じる」ボタンでコンバータが終了します。
注意:SFC ファイル群を格納するフォルダは予め作成しておく必要があります。
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③
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DWG→SXF[P21]
AutoCAD の DWG 図面を SXF ファイル(.P21)に変換します。
「編集優先でのモデル空間か
ら書き出し」
、
「レイアウト空間から書き出し」、および「描画優先でモデル空間から書き出し」
のいずれかを選択します。
「編集優先でモデル空間からの書き出し」では、モデル空間で作図した図面を変換します。
「描画優先でモデル空間から書き出し」では、SXF からの読み込み時に保持した AutoCAD
では表現できない情報を優先に変換する方法です。SXF から読み込んだ図面をそのまま SXF
に戻す場合にのみ使用してください。
「編集優先でレイアウト空間から書き出し」では、レイアウトで作図された図面を変換し
ます。レイアウトを複数作成している場合は、全てのレイアウトが変換対象となります。
「編集優先でモデル空間からの書き出し」、「描画優先でモデル空間から書き出し」では、
作成する SXF ファイル名の最後にモデルタグ(_model)を付けるか否かの選択が可能です。
レイアウト空間からの変換では複数作成できますので、必ず SXF ファイル名の最後にレイア
ウトのタグ名称を付けます。
図 1-7一括変換(P21 書き出し)
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「参照」ボタンにより、変換対象とする DWG ファイル群を指定します。
「削除」ボタンは、選択したファイル群より指定を解除します。
「出力先」ボタンにより、生成する SFC ファイル群を格納するフォルダを指定します。
モデル空間からの変換で、「ファイル名語尾に追加」を指定すると変換後のファイル名に
_model を付加します。
「作成者情報」ボタンは、SXF ファイルの作成者、作成者所属情報を指定します。
「詳細設定」ボタンで書き出し時の変換条件変更の詳細画面が表示されます。詳細画面は
書き出しのそれぞれに対し保持します。
「バージョン情報」ボタンで SXF データトランスレータのバージョン情報を表示します。
「P21 書き出し」ボタンで変換を実行します。
「閉じる」ボタンでコンバータが終了します。
注意:P21 ファイル群を格納するフォルダは予め作成しておく必要があります。
(5)読み込み設定
SXF から AutoCAD の図面に読み込む際に、「編集優先でモデル空間に読み込み」
、「編集優先で
レイアウト空間に読み込み」、「描画優先でモデル空間に読み込み」のいずれかを選択します。
① 編集優先でモデル空間に読み込み
読み込んだデータを編集しやすいようにモデル空間に読み込みます。すべての図形がモデル
空間上に読み込まれます。XY 異縮尺の部分図が含まれる図面に適しています。
② 編集優先でレイアウト空間に読み込み
読み込んだデータを編集しやすいようにレイアウト空間に読み込みます。部分図などの図形
はレイアウト空間上のビューポートとして読み込まれます。尺度の異なる複数の部分図が含ま
れる図面の編集に適しています。
③ 描画優先でモデル空間に読み込み
SXF 仕様に合わせた表示になるように変換します。文字や寸法形状を保持します。図面と文
字、寸法線などのバランスを保持する必要がある図面に適しています。
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図 1-8 読み込み設定画面
また、「詳細設定」ボタンにより、それぞれの変換に対し変換精度を上げるための変換条件を変
更が可能です。ここで変更された設定は一括変換する場合の設定にも反映されます。
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(6)書き出し設定
AutoCAD の図面から SXF に書き出す際に、「モデル空間を書き出し」
、「レイアウト空間を書き
出し」、「描画優先でモデル空間を書き出し」のいずれかを選択します。
図 1-9 書き出し設定画面
「詳細設定」ボタンにより、それぞれの変換に対し変換精度を上げるための変換条件を変更が可能
です。ここで変更された設定は一括変換する場合の設定にも反映されます。
「作成者情報」ボタンは、SXF ファイルの作成者、作成者所属情報を指定します。
(7)SXFV3 ツール
SXFV3 ツールは、SXF の Ver3 仕様で追加された機能を AutoCAD 上から操作するためのサンプ
ルツールです。サンプルツールには
・
AutoCAD の図面(DWG、DXF)を開くための「開く」
・
図面を DWG(DXF)で保存するための「名前を付けて保存」
・
表題欄を操作するための「表題欄フィーチャ編集」「表題欄フィーチャ配置」「表題欄属性
データ作成」
・
エリアコントロールを操作するための「エリアコントロール作成」「エリアコントロール
表示」「エリアコントロール非表示」
・
SXF V3 用等高線の作成するための「等高線」
・
SXF の属性付き要素を編集するための「複写」
、「削除」
・
ターゲット属性を操作するための「ターゲット表示」
があります。
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①
ユーザマニュアル
「開く」
AutoCAD の図面(DWG、DXF)を開きます。図面に背景色の情報が設定されている場合、その背
景色に自動で切り替えます。
図 1-10 「開く」画面
②
「名前を付けて保存」
開いている図面を DWG(DXF)で保存します。この時 AutoCAD のカレントの背景色を図面
の中に格納します。
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図 1-11 「名前を付けて保存」
③
表題欄操作
・「表題欄フィーチャ編集」
SXF Ver3 仕様のファイルを読み込んだ図面や、AutoCAD に付属の CAD 製図基準テン
プレートを使って作図された図面には表題欄フィーチャが存在します。「表題欄フィーチ
ャ編集」では、これらの表題欄フィーチャを編集できます。
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図 1-12 「図面表題欄の編集」画面
表題欄属性値名から、入力したい表題欄属性値の項目をダブルクリックすることで、値
の入力できます。「追加」ボタンは、2 行にわたる属性を入力する際に利用します。たとえ
ば、図面名を 2 行にしたい場合、「SXF_図面名」を選択し、「追加」ボタンをクリックする
と、2 行目の図面名入力欄が追加されます。「削除」ボタンは、2 行目の項目を削除すると
きに、該当する項目を選択し、「削除」ボタンをクリックします。これらのボタンは 2 行書
きができない項目や削除できない項目を選択しているときは操作できません。
・「表題欄フィーチャ配置」
「表題欄フィーチャ編集」コマンドで新に追加した表題欄属性(図面名の 2 行目など)
を配置する場合に使います。
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図 1-13 「フィールド」画面
フィールド名から追加した表題欄属性(ここでは SXF_工事名 2)を選択し、「OK」ボタンをク
リックして、配置したい場所を指定します。
・「表題欄属性データ作成」
「表題欄フィーチャ配置」コマンドで配置された文字列を表題欄属性として登録します。
コマンドラインに、「表題欄属性をつけたい文字を選択してください:」とメッセージが表示され
ますので、「表題欄フィーチャ配置」で配置した文字列を選択します。続いて、「表題欄属性を持
つ文字を選択してください」とメッセージが表示されますので、すでに配置されている任意の表
題欄文字を選択してください。
④
エリアコントロール操作
・「エリアコントロール作成」
あらかじめ「エリアコントロール」を作成したい領域をポリラインで作図しておきます。このと
きポリラインは閉じていなければなりません。
「エリアコントロール作成」コマンドを実行すると、「閉じたポリラインを選択:」というメッ
セージがテキストウィンドウに表示されます。ここで先に作成したポリラインを選択します。
「エリアコントロールを配置しました」というメッセージが表示され、「OK」をクリックすると
エリアコントロールが配置されます。
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・「エリアコントロール表示」
「エリアコントロール表示」コマンドはエリアコントロールを表示します。
・「エリアコントロール非表示」
「エリアコントロール非表示」コマンドはエリアコントロールを非表示にします。
⑤
等高線
AutoCAD の要素に SXF V3 仕様の等高線(属性)を付与します。
図 1-14 「等高線」作成画面
⑥
複写、削除
SXF の属性付き要素を編集します。
・
複写
属性付き要素を複写した場合、配置情報から属性付きブロックを自動生成します。ただし、
ターゲット属性情報は削除します。
操作方法は一般の「複写」と同様です。
・
削除
リンク先の要素が削除された場合、ターゲット属性を削除します。また、ターゲットが全て
削除された場合にターゲットに関する情報全てを削除します。
操作方法は一般の「削除」と同様です。
⑦
ターゲット
・「ターゲット表示」
「ターゲット表示」コマンドは、ターゲット属性が付けられた元図形を選択することで、その図
形が参照しているターゲット先の図形を示します。「ターゲット元の図形を選択してください」
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とテキストウィンドウに表示されます。ここでターゲット元の図形を選択してください。
(8)バージョン情報
SXF データトランスレータのバージョン情報を表示します。
図 1-15 バージョン表記
2.AutoCAD で作成した図面の SXF ファイルへの書き出し
ここでは、AutoCAD などで作成した図面を SXF ファイルに書き出す方法を説明します。
2.1.変換空間について
まず、図面をモデル空間から SXF ファイルに書き出すか、レイアウト空間から SXF ファイルを
書き出すかを決めます。作図時に、すべてモデル空間上で図面を作成した場合、モデル空間から書
き出します。レイアウト空間を使って、図面を作成した場合、レイアウト空間から書き出します。
2.2.レイアウト空間から書き出し
1)AutoCAD で図面を開き書き出したいレイアウト空間を表示します。
2)AutoCAD のファイルメニューから、ページ設定管理を選択します。
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図 2-1 印刷デバイスの設定
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3)印刷デバイスタブにて、プロッタを「DWF6 ePlot.pc3」に設定します。
4)レイアウト設定タブにて「用紙サイズ」を指定します。用紙は、ISO フルブリードを選択して
ください。(ISO フルブリード A1(841.00*594.00 ミリなど)」フルブリード用紙は、余白がほとん
どない用紙サイズで、紙への印刷には利用できませんが、SXF ファイル書き出しの場合にはこれを
指定します。
5)印刷尺度を1:1(1ミリメートル = 1長さの単位)に設定します。印刷可能領域の単位は
ミリメートルを指定しておきます。
図 2-2:レイアウト設定
注意:印刷尺度が自動調整になっていて、1ミリメートル=1長さの単位になっていないまま書き
出すと、SXF ファイルに正常に図面が書き出されません。
6)レイアウト空間上で、正しく図面が表現されていることを必ず確認してください。
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図 2-3 正しく設定されたレイアウト空間例
→削除
注意:図面をプロッタなどに印刷するときと、SXF ファイルに書き出すときの設定は一般的に異な
ります。ここまでの設定で図面体裁がおかしい場合は、書き出す前に編集作業を行ってください。
4)「SXF 変換」メニューから「書き出し設定」を選択し「書き出し設定」のモードを「レイア
ウト空間を書き出し」を選択して、
「選択」ボタンを押します。
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図 2-4 変換元空間の指定
注意:初めて SXF 書き出しを行う場合、「作成者情報」ボタンを押して、SXF ファイル作成者情報
を入力してください。一度「作成者情報」を入力すると、以後書き出される SXF ファイルに「ファ
イル作成者」
「作成者所属」情報が追加されます。
8)「SXF 変換」メニューから「SFC 書き出し」または「P21 書き出し」を選択します。書き出し
たい SXF ファイルの種類によりどちらかを選択します。
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図 2-5 SFC 書き出しでの出力先指定例
9)「名前をつけて保存」ダイアログから、「保存する場所」を選択します。
10)SXF データ名を指定(既定値は AutoCAD 上に表示されている図面名)し、保存のボタンを
押すことで変換が実行します。
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2.3.レイアウト空間から書き出し時の注意事項
SXF ファイルでは、AutoCAD のレイアウト空間やビューポートと同じ仕組みをサポートしてい
ません。SXF データトランスレータ 2007 は、AutoCAD のビューポート内の図形を SXF ファイ
ルの「部分図」に書き出しています。これによりいくつかの注意事項があります。
2.3.1.クリッピングについて
AutoCAD のビューポートに一部かかる図形には注意が必要です。SXF データトランスレータ
2007 では、折線などの図形についてはビューポート枠にて図形をクリッピングして SXF ファイル
の部分図に書き出しますが、文字、複合図形、寸法、ラスターなどはクリッピング処理を行いませ
ん。ビューポート枠にこれらのデータがかかる場合、SXF データトランスレータ 2007 では、その
図形をすべて部分図に書き出してしまいます。書き出し前にこれらの図形がビューポート枠にかか
っていないか必ず確認してください。
2.3.2.単位について
SXF ファイルは座標単位がmmに固定されています。AutoCAD は作図する図面によって、様々
な単位が利用されています。SXF データトランスレータ 2007 は AutoCAD が管理する単位係数(挿
入尺度:INSUNITS)を利用して mm に変換します。
2.3.3.一括変換について
レイアウト空間から一括変換を行う場合も一図面ごとに行う場合と方法に違いはありません。
一括変換では、その図面の持つすべてのレイアウトタブを SXF ファイルに書き出します。
注意:一括変換をかける前に必要のないレイアウトタブは削除しておいてください。
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2.4.モデル空間から書き出し
1)AutoCAD で図面を開き、モデル空間を表示します。
2)まず、図面範囲を設定します。この図面範囲が SXF の用紙サイズになります。
3)形式メニューから「図面範囲設定」を選択します。
4)テキストウィンドウに「左下コーナーを指定 または [オン(ON)/オフ(OF)]:」で、作図されて
いる図面の左下をマウスで左クリックします。
5)「右上コーナーを指定:」で、作図されている図面の右上をマウスで左クリックします。
6)「SXF 変換」メニューから、「書き出し設定」を選択します。
7)「書き出し設定」ダイアログで、
「モデル空間を書き出し」を選択します。
図 2-6 モデル空間からの書き出し設定
注意:初めて SXF 書き出しを行う場合、「作成者情報」ボタンを押して、SXF ファイル作成者情報
を入力してください。一度「作成者情報」を入力すると、以後書き出される SXF ファイルに「ファ
イル作成者」
「作成者所属」情報が追加されます。
8)「詳細設定」ボタンを押し、「書き出しー詳細設定」ダイアログを表示します。
9)図面タブで「用紙」エリアの「サイズ」と「縦/横区分」に図面の用紙サイズと縦横区分を指
定します。
10)「図面の作成単位」に図面を作成した単位を選択します。
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図 2-7 用紙サイズ A1 横、図面作成単位を mm にした例
11)レイアウトタブで、モデル空間領域の「出力領域」で、「図面範囲」を選択し、「尺度」を
SXF に書き出すときの尺度とします。用紙座標系で作図している場合は「指定尺度にする」を選択
し、値を「1.0」とします。実寸座標系で書かれている場合は「部分図変換」を「する」に選択し
ます。「尺度」を入力できるようになりますので、「指定尺度にする」に値を入力します。たとえば
1:500 の図面の場合は、「0.002」となります。
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図 2-8 用紙座標系で作図した場合の設定
2.5.モデル空間から書き出し時の注意事項
2.5.1.用紙と尺度について
モデル空間から書きだす場合は、用紙と尺度について注意が必要です。もし用紙サイズがわ
からない場合は、詳細設定の「図面」タブにて用紙のサイズを「FREE」に設定してください。
これにより図面範囲と尺度に合わせた用紙サイズが自動的に SXF ファイルに書き込まれます。
2.5.2.一括変換について
モデル空間から一括変換を行う場合も一図面ごとに行う場合と方法に違いはありません。指定
されたファイルのモデル空間を SXF ファイルに書き出します。
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3.SXF ファイルの AutoCAD への読み込み
ここでは、SXF ファイルを AutoCAD に読み込む方法を説明します。
3.1.事前作業
1)読み込み設定メニューを選択し、変換空間を指定します。
SXF データを AutoCAD のモデル空間に読み込むか、レイアウト空間に読み込むかを決めます。
図 3-1 変換空間の指定
<変換空間>
モデル空間
:AutoCAD で開いている空間に関わらずモデル空間に変換します。レイアウ
ト空間には何も処理しません。
レイアウト空間 :AutoCAD で開いている空間に関わらず、SXF の図面として体裁をレイアウ
ト空間に変換します。モデル空間には、SXF 図面の部分図の尺度を実寸に
変換した形状を重ならないように配置します。
モデル空間への読み込みには、SXF の要素に応じた AutoCAD の要素へ変換する編集優先と SXF
で表現されている形状を合わせる変換の描画優先(文字、寸法線などが分解されブロック要素とな
ります)があります。また、レイアウト空間への変換では、編集優先のみとなります。
レイアウト空間への読み込みでは、新しいレイアウトが自動的に作成され、レイアウト名が SXF
ファイルに記述されている図面名となります。印刷デバイスは DWF6 ePLOT.pc3 から用紙を選択
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します。モデル空間には SXF 図面を実寸長で展開し、SXF の部分図単位に MIN/MAX を求め、そ
れぞれをビューポート枠として持つレイアウト空間に展開します。
3.2.SXF ファイルの選択
読み込みコマンドを選択すると、DWG に変換するディレクトリと対象となる SXF ファイル名の
指定画面が表示されます。
図 3-2 SXF の選択
変換対象となる SXF データを選択し、‘開く’のボタンを押すことで変換を実行します。
‘開く’を実行することで新しい図面が自動で開きます。
AutoCAD でのファイル名は、事前に新規作成で開いた図面名(DrawingN.dwg)となります。
AutoCAD 上に変換された図面は自動では保存しませんので、名前を付与し AutoCAD の保存コマ
ンドで保存します。
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3.3.SXF ファイルを読み込む場合の注意事項
3.3.1.モデル空間に読み込む場合の注意事項
1)SXF 部分図の編集
モデル空間に SXF ファイルを読み込んだ場合、SXF ファイルで指定されている部分図はすべ
て複合図形としてモデル空間上に配置されます。複合図形を編集するには図形を選択後、右ク
リックメニューから、「ブロックエディタ」で編集できます。
3.3.2.レイアウト空間に読み込む場合の注意事項
1)XY 異縮尺部分図の読み込み
レイアウト空間に読み込む場合、SXF ファイルに、XY 異縮尺部分図が存在する場合は、その
部分図をブロックとしてレイアウト上に配置します。
2)重なったビューポート内のデータの選択について
SXF ファイルの部分図をレイアウト空間に読み込んだ場合、ビューポートが重なる場合があり
ます。重なったビューポートを選択する場合は、キーボードから CTRL+R を押すことで選択
できます。
3)A0-A4 以外の用紙を持つ SXF ファイルの読み込み
SXF ファイルが上記以外の用紙サイズを持っている図面をレイアウト空間に読み込んだ場合、
A1 用紙サイズに設定します。このとき印刷尺度は A1 に合うように自動調整されます。読み込
んだファイルをまた SXF に書き出す場合は用紙サイズを見直し、尺度が必ず 1=1 になるよう
に設定しなおしてください。
3.3.3.文字サイズについて
SXF ブラウザなど、SXF 対応製品の多くは、SXF ファイルに書かれている文字の高さを漢字
の大きさを基準として描画しています。AutoCAD は、半角英数字の大きさを文字の高さの基
準としているため、SXF ファイルを読み込んだとき、他の SXF 対応製品で読み込んだ場合と
比べて文字の大きさが大きくみえます。これにより罫線からはみでたり、文字が重なったりす
る問題がおきる場合がありあます。この場合は、「書き出しー詳細設定」の「文字2」タブに
ある「文字高さの調整」エリアにて「調整する」を選択してください。
3.3.4.一括変換後のDWGを最初に AutoCAD で表示したときについて
一括変換直後の DWG ファイルを AutoCAD で開いたとき、図形が表示されない場合があり
ます。そのときは、表示を図形範囲にズームしてください。
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4.詳細設定―読み込みリファレンス
読み込み-詳細設定画面の一番下のボタンはそれぞれ以下のように機能します。
①既定値
:選択した変換方法の初期状態に戻します。
②選択
:詳細設定で変更した内容を保持し、詳細設定画面を閉じます。
③キャンセル:詳細設定で変更した内容を破棄し、詳細設定画面を閉じます。
4.1.図面に関する設定
①
②
③
④
⑤
図 4-1 図面に関する設定
4.1.1.部分図
<概要>
SXF をレイアウトに変換する場合、部分図の MIN/MAX でビューポートを作成します。こ
のビューポートの枠に対し、画層名(既定値:VIEW)の指定と、この画層を表示する/しな
い(既定値:表示しない)の選択をします。
モデル空間への読み込みでは指定できません。
<操作方法>
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①にビューポートの画層名を、②に表示する/しないを指定します。
4.1.2.モデル空間読み込み時の用紙枠
<概要>
SXF で定義されている用紙サイズの大きさをモデル空間上に図枠(四角形)として読み込む
際、描画する画層とその色、線種を指定します。
<操作方法>
③の描画するにチェックすることにより、④に画層名を入力、画層の色を指定(リストボッ
クス)、画層の線種(リストボックス)を指定します。
4.1.3.背景色
<概要>
SXF で定義されている背景色を AutoCAD の背景色に読み込む/AutoCAD のカレントの背
景色を有効にするかを指定します。
<操作方法>
⑤の AutoCAD の背景色にするをチェックすることにより、SXF の背景色を AutoCAD の背
景色(ツール-オプション-表示-色)に指定します。
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4.2.寸法線に関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
図 4-2 寸法線に関する設定
4.2.1.寸法線
<概要>
SXF の矢印形状と AutoCAD の矢印形状の種類が異なるものがあります。寸法線/引出し線
の矢印を、AutoCAD の矢印形状に対応づけるか、テンプレートに用意されている SXF の矢印
を使用するか、もしくは寸法線/引き出し線を全て幾何要素に分解するかを指定することがで
きます。
<操作方法>
①をチェック指示することで、AutoCAD の既定値の矢印形状に対応させて変換します。ま
た、変換対応を変更することができます。
変更する場合:
②から変更する SXF 矢印を選択します。
④から対応づける AutoCAD 矢印を選択します。
⑤の変更ボタンを指示することで、矢印の対応を変更します。
③の既定値ボダンでインストール時の対応に戻すことができます。
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①をチェックしない場合、⑥、⑦の選択になります。
⑥をチェックすると、テンプレートに用意されている SXF で定義した矢印で変換します。
AutoCAD ではユーザ定義矢印になります。(編集優先での既定値)
⑦をチェックすると寸法線/引出し線を幾何形状に分解し、SXF のブラウザなどと見た目を
合わせるように変換します。AutoCAD では表現できない形状(寸法線より矢印の形状の
方が大きく外向きの矢など)をそのまま変換する場合に指定します(描画優先での既定値)。
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4.3.文字に関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
図 4-3 文字に関する設定
4.3.1.文字基点
<概要>
SXF は個々の文字情報に文字幅、文字間隔の情報を持ちますが、AutoCAD は持ちません。
横書きに限り、文字の書き出し位置を示す基点フラグを指定できます。‘フィーチャーの配置
基点参照’を選択すると、SXF の配置基点に合わせた位置で AutoCAD に変換します。‘フィ
ット指定’を指定した場合、文字列の幅を SXF の文字幅に合わせることが可能です。ただし、
全ての文字はフィットになります。
<操作方法>
①から選択して下さい。
4.3.2.フォント
<概要>
SXF では、
文字のフォント名は持ちますが、AutoCAD に対応したスタイル名は持てません。
SXF からの変換に対し、SXF のフォント名を AutoCAD のスタイル名に変換しますが、その
スタイルが定義するフォントファイル名を対応づけることができます。
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<操作方法>
③の既定値ボタンを指示することで、システムの既定値のフォント対応に戻します(注:入
力したデータは削除されます)。
登録する場合:
②に SXF のフォントと DWG のフォント名を入力、またはリストボックスから選択します。
④の登録ボタンを指示することで⑦に追加登録します。
変更する場合:
⑦から変更するフォント名の対応を選択します。
②に変更後のフォントファイル名を入力、またはリストボックスから選択します。
⑤の変更ボタンを指示することで変更されます。
削除する場合:
⑦から削除するフォント名の対応を選択します。
⑥の削除ボタンを指示することで⑦のテーブルから削除されます。
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4.4.文字に関する設定-2
①
②
③
④
図 4-4 文字2に関する設定
4.4.1.縦書き文字フォント
<概要>
SXF では、文字の縦書きは個々の文字情報に持ちますが、AutoCAD では文字のスタイル情
報に縦書き/横書きのフラグを持ちます。また、AutoCAD は TrueType フォントに対しては
縦書き/横書きのフラグでは表現しません。
SXF でフォント名に@を使用し縦書きを表現している場合、そのまま変換するか、AutoCAD
が縦書き/横書きのフラグを許すフォント名に置き換えるか(この場合置き換えるフォント名
を指定します)、AutoCAD が表現する TrueType 形式の縦書き表現に情報を変更するかを指定
します(既定値:AutoCAD 仕様に合わせる)。
<操作方法>
①から変換方法を指定します。「AutoCAD の標準フォントする」を選択した場合、②に変
換する AutoCAD の標準フォントにフォント名を指定します。
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4.4.2.文字高さの調整
<概要>
AutoCAD では TrueType フォントの文字が若干大きめに表示されます。SXF で表現された
文字高さで変換した際に、ブラウザなどと異なって大きめに表現される場合、このフラグで高
さ調整をさせます。(描画優先では「調整する」を既定値とし、編集モードでは「調整しない」
が既定値となります)
<操作方法>
③から変換方法を指定します。
4.4.3.SXF 文字列
<概要>
SXF の文字列を AutoCAD の文字列に変換するか(編集優先の既定値)、1文字づつ分解し
見た目を合わせるか(描画優先の既定値)を指定します。
SXF の文字列では、文字間隔を指定することができますが、AutoCAD では文字間隔を指定
して文字列を表現することができません(文字が全体的に間延びします)。文字間隔を意識し
た文字配置が必要な場合に分解する、を選択します。この場合、分解した各文字を集めて一つ
のブロックとします。
<操作方法>
④から変換方法を指定します。
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4.5.線種に関する設定
①
②
③
④
⑤
図 4-5 線種に関する設定
4.5.1.線種対応
<概要>
SXF の既定義線種を AutoCAD の既定義線種に割り当てて変換する場合は①をチェックし
ます。①をチェックすることでの対応の変更が可能になります。ただし、SXF の continuous
と AutoCAD の CONTINUOUS の対応は変更できません。
SXF の既定義線種をそのまま AutoCAD に定義して変換する場合は、①にチェックしないで
ください。SXF の仕様(推奨)に準拠した線種で定義します(SXF には定義情報は表現され
ていませんので仕様書に準拠させています)。
<操作方法>
①の対応を変更する場合:
②から変更する SXF と AutoCAD の線種の対応を選択します。
③から新しく対応させる AutoCAD 線種を選択します。
④の変更ボタンを指示することで変更されます。
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4.5.2.線種尺度
<概要>
部分図の尺度により線種の判断ができない場合や線種より要素自身が小さく線種を判断で
きない図面に対し線種尺度を指定します。線種全体のグローバル尺度もしくは要素の線種尺度
に設定することができます。(既定値は設定しない:線種尺度 1.0 です)
<操作方法>
指定しない、では尺度は 1.0 になります。グローバル線種尺度に定義する、もしくはオブジ
ェクト毎の尺度に定義する、を選択することで、⑤の値が設定可能になります。
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4.6.線幅に関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
図 4-6 線幅に関する設定
4.6.1.線幅対応
<概要>
AutoCAD では線幅で持てる値が決まっていますが、SXF の線幅は決まっていません。SXF
で表現する線幅の区間と AutoCAD の既定義線幅の対応を変更します。SXF の線幅の区間を指
定し、その区間内の値を全て指定した AutoCAD 既定義線幅に丸めます。
<操作方法>
⑤の既定値ボタンを指示することで、既定値に戻します。
テーブルを追加する場合:
①に追加する区間の始値を入力します。
②を指示することで適切な位置に追加されます。
区間の終値は前後の値から対応漏れが無いように自動で設定します。
対応づける AutoCAD の線幅値は設定された位置の前後の値から自動で設定します。変更す
る場合は、下記の“変更する場合:”を参照してください。
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変更する場合:
⑦、⑧、⑨から変更する区間を選択します。
・区間の始値を変更する場合:
①に新しい始値を入力します。
③を指示することで、選択していた区間が変更されます。
変更後は適切な位置に再設定しますので区間の終値は変更されます。対応づける
AutoCAD の線幅値は変更されません。
また、始値 0.00 は変更できません。(対応づける AutoCAD の線幅値は変更可能です。
)
・対応づける AutoCAD の線幅値を変更する場合:
④のリストボックスから選択してください。
削除する場合:
⑦、⑧、⑨から削除する区間を選択します。
⑥を指示することで、選択していた区間が削除されます。
ただし、始値 0.00 は削除できません。
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4.7.ハッチング
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
図 4-7 ハッチングに関する設定
4.7.1.ハッチング
<概要>
SXF のハッチング名と AutoCAD のハッチング名の対応を変更します。
<操作方法>
①の既定値ボタンを指定することで、システムインストール時の既定値に戻します。
変更する場合:
②から変更する SXF のハッチング名を選択します。
③から対応させる AutoCAD のハッチング名を選択します。
④を指示することで、変更されます。
4.7.2.境界要素の画層
<概要>
SXF のハッチングの境界要素には画層の情報がありません。表示要素でくるハッチングの境
界要素に対し、特定の画層名(_SXF_composite_curve_Visible)を定義するか、ハッチング要
素の画層と同じにするかを指定します。
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<操作方法>
⑤の「専用の画層に定義する」または、「ハッチングの画層で定義する」(既定値)、を選択
します。
4.7.3.SXF ハッチング(パターン)
<概要>
SXF のパターンハッチングを AutoCAD の既定義のハッチングに変換するか、SXF で表現
されているハッチングパターンを定義したカスタムハッチングに変換する(既定値)を指定し
ます。
<操作方法>
⑥のチェックボックスにより選択します。
4.7.4.SXF ハッチング(ユーザー)
<概要>
「AutoCAD のユーザ定義またはカスタムハッチング」を指定すると、SXF のパターンハッ
チングを AutoCAD のユーザ定義のハッチングに変換するか、ユーザ定義で定義できない場合
は、SXF で表現されているハッチングパターンを定義したカスタムハッチングに変換します
(既定値)。
「AutoCAD のカスタムハッチングに変換する」を指定すると、すべての SXF ユー
ザハッチングを AutoCAD のカスタムハッチングに変換します。
<操作方法>
⑦のチェックボックスにより選択します。
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4.8.その他に関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
図 4-8 要素に関する設定
4.8.1.点マーカ
<概要>
SXF の点マーカの変換を AutoCAD のブロックに変換するか、点(POINT)に変換するか
指定します(既定値:BLOCK/INSERT)。
また、POINT に変換する場合の AutoCAD の POINT 形状を指定します(POINT 形状は
AutoCAD のリファレンスマニュアル、HELP 等を参考にしてください。既定値:32)。
SXF の点マーカは AutoCAD の BLOCK/INSERT に近い情報として持っています。
従って、
図面上に複数の異なる形状の点を配置することができます。この情報を点の座標として使用す
る場合、POINT で変換してください。形状を合わせる場合は、BLOCK/INSERT 指定をしま
す。
<操作方法>
①で点マーカの変換を選択(BLOCK/INSERT もしくは POINT)します。POINT を選択し
た場合、②のリストボックスから POINT の形状を選択します。本機能は編集優先モードのみ
で指定可能です。
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4.8.2.AutoCAD 非対応文字を含む複合図形名・レイヤ名の変換
<概要>
SXF の部分図、作図部品、グループおよびレイヤの名称に AutoCAD では許されない文字が
使用されていた場合の名称の変換方法を指定します。‘全角文字に変換’を選択すると、不正
文字を日本語(2バイト文字)に置き換えて変換します(既定値:全角文字に変換)。また、
別の文字に置き換える場合は、‘指定文字に変換’を選択し、入力欄に置き換える文字を指定
します。なお、対象とする文字は、< > / ¥ “ : ? * | , =(全て半角)です。‘全角文字に変換’、
‘指定文字に変換’のどちらを指定しても SXF 中の不正文字を置き換えた旨、ログファイル
に出力します(対象の文字以外に許されない文字を使用していた場合、画層の名前を
SXF_LAYER_$$n の名称に変換し、
説明欄に SXF で表現されているオリジナル名称(SXF$$オ
リジナル名)を設定します)。
また、半角のブランクで終了する名称が指定されている場合、末尾のブランク文字は無視し
ます(例えば△を半角ブランクとした場合、1△は 1 となります。この時、1の画層が既に存
在する場合、画層の名前を SXF_LAYER_$$n の名称に変換し、説明欄に SXF で表現されてい
るオリジナル名称(SXF$$オリジナル名)を設定します)。
<操作方法>
③から選択します。
4.8.3.バルーン
<概要>
AutoCAD に は バ ル ー ン 要 素 が あ り ま せ ん 。 SXF の バ ル ー ン を 複 合 図 形 名 ( 名 称
$$BALLOON$$n)で変換するか否かを指定します(既定値:変換する)。‘変換しない’を選
択すると、ブロック要素にはせず幾何要素に分解(文字、円、引き出し線)します。
<操作方法>
④から選択します。
4.8.4.等高線
<概要>
SXF の等高線を AutoCAD 上で他の要素と切り分ける(等高線と認識する)変換の指定をし
ます。
SXF では等高線はグループ要素で表現され、高さ情報は SXF Ver2 仕様ではグループ名
($$CONTOUR$$高さ$$任意文字)で、SXF Ver3 仕様では属性の値で表現します。SXF デ
ータトランスレータは、高さ情報をグループ名もしくは属性として変換する以外に構成要素の
高さ(Z 値)情報に変換することができます。単位はmmとなります。
<操作方法>
⑤をチェックするとLWポリラインに変換され、高さ(Z値)が設定されます。チェックをは
ずすとブロック図形($$G_$$CONTOUR$$高さ$$任意文字)もしくは属性で表現されます。
4.8.5.SXF 各要素の画層
<概要>
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SXF ブラウザでは複合図形配下の要素に画層が表現されていても、上位の複合図形の画層を
優先して表示の制御をします。AutoCAD ではブロック配下の要素に画層が表現されていた場
合、各要素の画層の表示/非表示が優先されます。画層の制御を SXF ブラウザに合わせるた
めにブロック配下の要素に対しブロックの画層を上書きする(描画優先の既定値)か否かを指
定します。
チェックが無い場合は各要素の画層を優先して変換(編集優先の既定値)します。
<操作方法>
⑥のチェックボックスにより選択します。
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5.詳細設定―書き出しリファレンス
書き出し-詳細設定画面の一番下のボタンはそれぞれ以下のように機能します。
①既定値
:選択した変換方法の初期状態に戻します。
②選択
:詳細設定で変更した内容を保持し、詳細設定画面を閉じます。
③キャンセル:詳細設定で変更した内容を破棄し、詳細設定画面を閉じます。
5.1.図面に関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
図 5-1 図面に関する設定
5.1.1.出力ファイル
<概要>
出力先のディレクトリ配下に同じ名前の SXF ファイルが存在する場合、上書きするか否か
を指定します(既定値:上書きする)。‘スキップする’を選択すると同名のファイルがある場
合、変換しません。
<操作方法>
①から SXF ファイルの上書きをするか否かを選択します。
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5.1.2.用紙
<概要>
変換後の用紙サイズと縦/横区分を指定します(既定値:FREE、横)。
AutoCAD で単位系を指定して図面を作成した場合のために、図面の作成単位を選択するこ
とができます。SXF 仕様はミリメートルと決まっていますので、単位変換が必要になります。
メートルで作成した場合、本リストボックスよりメートルを選択することにより全体の図を
1,000 倍して実長を合わせます(センチメートルは 10 倍、キロメートルは 1,000,000 倍)。
「図面から自動取得」
(既定値)を選択した場合、AutoCAD が管理する係数を用いて自動に
ミリメートルに変換します。
SXF の Ver3 仕様で書き出す場合、④に等高線の単位の指定を、⑤に背景色の変換としての
「保持された背景色を出力」、「AutoCAD の背景色を出力」
、「背景色を出力しない」の選択を
可能にします。
<操作方法>
②のリストボックスから用紙サイズを選択し、縦/横区分を選択します。
③から図面から自動取得/ミリメートル/センチメートル/メートル/キロメートルを選択
します。
5.1.3.SXF出力バージョン
<概要>
書き出す SXF 仕様のバーションを指定します(既定値:Ver2)。Ver3 仕様では、背景色、
属性、表題欄属性を出力します。
<操作方法>
⑥から SXF ファイルのバージョンを選択します。
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5.2.レイアウトに関する設定
①
②
③
④
図 5-2 レイアウトに関する設定
5.2.1.ビューポート
<概要>
レイアウトからの変換においてビューポートの情報を部分図に変換する場合の部分図名を
指定します。部分図に変換する場合、部分図のスケールは AutoCAD のビューポート情報のカ
スタム尺度を変換します。また、ページ設定の印刷尺度に1ミリメートル=1作図単位以外が
指定されていた場合、ミリメートル/作図単位の値を掛け合わせて部分図のスケールとします。
また、5.1.2で説明した図面の作成単位にミリメートル以外(センチメートル、メートル、
キロメートル)が選択されていた場合、スケールはおのおのの係数で割った値となります。
例:作図単位がメートルで AutoCAD のビューポートのカスタム尺度が 10.0、印刷尺度が1ミ
リメートル=1作図単位の場合、変換後の部分図のスケールは 10.0/1000*1=1/200=0.005 にな
ります。
モデル空間からの変換では、使用しません。
<操作方法>
①にビューポートの情報を部分図に、部分図名の頭文字を指定します。ここで指定した文字
を先頭に後ろに番号を付与し部分図を定義します。
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5.2.2.モデル空間
<概要>
モデル空間からの変換において出図範囲をオブジェクト範囲(EXTMIN/EXTMAX)とする
か、図面範囲(LIMMIN/LIMMAX)とするかを指定します。(既定値:オブジェクト範囲)。
図面の用紙サイズに FREE 以外を指定した場合、この範囲を用紙に合わせ部分図の尺度を自
動計算して合わせる指定が可能です。また、尺度を指定することも可能です。
<操作方法>
② で 出 図 範 囲 を オ ブ ジ ェ ク ト 範 囲 ( EXTMIN/EXTMAX ) と す る か 、 図 面 範 囲
(LIMMIN/LIMMAX)とするかを指定します。
また、③で部分図変換をする/しないを選択し、‘する’を選択した場合、④で部分図の尺
度を自動計算するか、指定尺度にするかを選択します。指定尺度にする場合、ボックスに尺度
の値(正の実数)を指定します。
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5.3.要素に関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
図 5-3 要素に関する設定
5.3.1.点マーカ
<概要>
点マーカの変換に関する条件を指定します(既定値:尺度(1)、マーカコード(dot))。
<操作方法>
①のマーカ尺度に尺度を入力(半角で正の実数)し、マーカコードにはリストボックスから選
択します。
5.3.2.等高線
<概要>
AutoCAD で表現している等高線要素を SXF の等高線に変換する指定をします。AutoCAD
には、等高線要素種別はありませんので、指定された画層に所属する要素を SXF の等高線に
変換します。高さは、AutoCAD の挿入尺度(INSUNITS)の値をもとに、m単位に変換され
ます。
等高線への変換対象画層テーブルへの登録、削除の編集が可能です。
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また、画層に関わらず Z 値がある要素を等高線に変換する指定を可能にします。
<操作方法>
②に等高線へ変換する要素が所属する画層名を指定し、③の登録ボタンで⑤の画面に追加し
ます。④の削除で⑦の画面より削除します。
⑥のチェックボックスをオンにすることで、Z 値のある要素を等高線に変換します。オフの
場合、高さは無視し x、y 上の要素に変換します。
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5.4.寸法線に関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
図 5-4 寸法線に関する設定
5.4.1.矢印対応
<概要>
AutoCAD と SXF 矢印のタイプが異なります。AutoCAD の矢印形状を SXF の矢印形状の対
応を変更する場合に対応づけます。
<操作方法>
②の既定値ボタンを指示することで、システムの既定値に矢印形状の対応を戻します。
矢印の対応を変更する場合:
①から変更する AutoCAD 矢印を選択します。
③から対応づける SXF 矢印を選択します。
④の変更ボタンを指示することで、①の矢印の対応が変更されます。
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5.4.2.ユーザ定義矢印
<概要>
ユーザ定義矢印を使用した寸法線は、寸法線を分解し、幾何要素に変換します。ユーザ定義
矢印を既定義矢印に置き換えることで寸法線として変換することができます。(ただし、寸法
線にユーザ定義矢印以外にも変換不可能な要素がある場合は、寸法線として変換できません。)
置き換えるか否かを指定します。置き換える場合は、SXF 既定義矢印を指定します。
(既定値:置き換える:9.open arrow)
<操作方法>
置き換える場合は⑤をチェックします。
チェックした場合、リストボックスから置き換える既定義矢印を選択します。
5.4.3.寸法線変換
<概要>
ANSI 寸法のような中抜き文法線(寸法線が寸法値で分割されている)に対し、寸法線を接
続して変換する指定を可能にします。(既定値:寸法線とはせずに幾何要素に分解する)
<操作方法>
寸法線として変換する場合は⑥をチェックします。
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5.5.文字に関する設定
①
②
図 5-5 文字に関する設定
5.5.1.横書き TEXT のベースライン補正
<概要>
AutoCAD では横書き TEXT の基点位置にベースラインの指定ができますが、SXF にはその
表現ができません。文字フォントのベースラインによってずれが発生する場合に補正を指定す
ることにより書き出し位置の座標のズレを調整します。(既定値:補正する)
<操作方法>
①から選択します。
5.5.2.文字高さ調整
<概要>
AutoCAD の TrueType フォントは、文字の高さの表示が SXF ブラウザとは異なり、若干大
きめに表示されます。AutoCAD の見た目と SXF ブラウザで合わせるため高さを調整する(描
画優先での既定値)ことができます。
<操作方法>
②で調整するか否かを指定します。
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5.6.文字スタイルに関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
図 5-6 文字スタイルに関する設定
5.6.1.文字スタイル
<概要>
SXF では、
文字のフォント名は持ちますが、AutoCAD に対応したスタイル名は持てません。
AutoCAD からの変換に対し、既定では AutoCAD のフォント名を SXF のフォント名に変換し
ますが、そのスタイル名もしくはスタイルで定義しているフォントファイル名を SXF に対応
づけることができます。
(既定値:描画優先は文字スタイル名、それ以外はフォント名を使用)
<操作方法>
⑥で AutoCAD のスタイル名を見るか、フォントファイル名を見るかを指定します。
登録する場合:
①に AutoCAD のスタイル名/またはフォント名を入力します。
②に SXF のフォント名をリストボックス(OS の標準フォントの対応)から選択します。
④の登録ボタンを押すことにより③に対応が表示されます。
削除する場合:
③から変更するフォント名の対応を選択します。
⑤削除ボタンを押すことにより③の対応から削除されます。
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5.7.線種に関する設定
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
図 5-7 線種に関する設定
5.7.1.既定義
<概要>
AutoCAD の既定義線種と SXF の既定義線種の対応を変更します。ただし、AutoCAD の
CONTINUOUS と SXF の continuous の対応は変更できません。
<操作方法>
②の既定値ボタンを指示することで、システムの既定値に戻すことができます。
変更する場合:
①から変更する AutoCAD 線種を選択します。
③から新しく対応させる SXF 線種を選択します。
④の変更ボタンを指示することで変更されます。
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5.7.2.その他
<概要>
AutoCAD の既定義以外の線種と SXF の既定義線種の対応を変更します。
<操作方法>
登録する場合:
⑤に AutoCAD の線種を入力します。
⑥のリストボックスから SXF の線種を選択します。
⑦の登録ボタンを指示することで、⑩の画面に登録されます。
変更する場合:
⑩から AutoCAD 線種と SXF の線種の対応を選択します。
⑤に AutoCAD 線種を入力します。
⑥のリストボックスから SXF 線種を選択します。
⑧の変更ボタンを指示することで⑩の画面が変更されます。
削除する場合:
⑩から AutoCAD 線種と SXF の線種の対応を選択します。
⑨の削除ボタンを指示することで⑩の対応表から削除されます。
5.7.3.線種パターン
<概要>
SXF からの読み込みで、線種パターンを変更する指定をした場合に説明に保存していたオリ
ジナルの線種を参照する場合に指定します(描画優先で既定値)。
<操作方法>
⑪にチェックすることで線種の説明を参照します。
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5.8.ハッチングに関する設定
①
②
③
④
⑤
図 5-8 ハッチングに関する設定
5.8.1.ハッチング
<概要>
AutoCAD のハッチング名と SXF のハッチング名の対応を変更します。
<操作方法>
①の既定値ボタンを指定することで、システムの既定値に戻すことができます。
ハッチングの対応を変更する場合:
②から変更する AutoCAD と SXF のハッチング名の対応を選択します。
③から対応させる SXF のハッチング名を選択します。
④の変更ボタンを指示することで、②の対応表が変更されます。
⑤は AutoCAD でハッチングの外形状が閉じた図形でなく(例えば短点を結ぶ図形ではなく、
線分などの交点内で作成)、自動調整を指定した場合に指定します。
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5.9.その他に関する設定
①
②
③
図 5-9 その他の設定
5.9.1.画層 0
<概要>
SXF では複合図形の配置情報にレイヤコード 0 を指定すると「画層を定義しない」、という
意味になります。AutoCAD での画層 0 のブロック配置(INSERT)を SXF のレイヤに定義す
る(0 層に対応するレイヤコードを設定する)か否(SXF の仕様通りに定義しない)かを指定
します。既定値:画層を定義しない)。
<操作方法>
①から選択します。
5.9.2.ブロック要素
<概要>
AutoCAD では、ブロック配置に画層・色・線種に対しブロック定義と異なる表現が可能で
す。この場合にブロックを分解して画層・色・線種を合わせる変換、配置と同じ画層、色、線
種もつ別名の定義を作成する変換を可能にします。
(既定値:編集優先ではチェックあり:ブロック定義と異なる場合幾何要素に分解する、描画
優先ではチェックなし)
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また、AutoCAD ではブロックの尺度に負を表現することが可能ですが、SXF にはこの表現
でできません。この場合、ブロックを展開することで負尺度を有効にする機能を提供します。
また、このチェックをしない場合、負の尺度を正の値としてブロック配置を複合図形の配置に
変換します(既定値:尺度が負の場合分解する)。
<操作方法>
②、③をチェックします。
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6.ログファイル
変換時のログファイルは指定したファイルと同じ場所に、同じファイル名で拡張子が.log
(xxxxx.log)で作成されます。
SXF データトランスレータ 2007 を起動し、変換実行の過程、
変換した結果についてログメッセージを出力します(変換に使用しています共通ライブラリのログ
も同時に出力します)。メッセージには以下のレベルがあります。
(1) 通知レベル
・ 変換実行の開始、終了など変換動作についてのメッセージです。一つの図面に対し変換開始と
変換終了で表現します
(2) 警告レベル
・ レベル:warning レベル。
・説
明:DWG 仕様と SXF 仕様での不一致があった場合に、トランスレータ側で修正回避した
記録を残すメッセージです。
・処
置:処理は続行します。
(3) エラーレベル
・ レベル:error レベル。
・ 説
明:処理続行不可能な致命的なログの情報を表示するメッセージです。
・処
置:トランスレータを終了します。
オートデスク株式会社
〒104-6024 東京都中央区晴海 1-8-10
晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX 24F
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2006 年 7 月初版発行
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