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地域シニアIT人材の育成/盛岡広域圏シニアIT人材育成講習

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地域シニアIT人材の育成/盛岡広域圏シニアIT人材育成講習
地域シニアIT人材の育成/盛岡広域圏シニアIT人材育成講習会等開催事業
参考資料1
(様式1)
NPO協働推進事業企画提案書
団
体
名
代表者氏名
1
特定非営利活動法人
湯
澤
いわてシニアネット
脩
㊞
事業テーマ/名称
地域シニアIT人材の育成/盛岡広域圏シニアIT人材育成講習会等開催事業
2
予算額
227万円
(1万円未満は切り上げ)
3
事業の目的
IT(情報通信技術)を普及するためには、インフラの整備にとどまらず、実際にIT技術
(パソコンやその周辺機器の操作技術)の利用機会と活用能力を持つ人材の育成確保が重要で
ある。比較的若い学生・就労世代においては、IT利活用者は多いが、IT弱者と考えられる
高齢者にもその利活用者の増大を図ることが望まれている。
このため、いわてシニアネットでは4年前の任意団体としての設立以来、その目的達成を願
っていくつかの事業を実施してきた実績を有しており、さらに本事業によりシニアによるシニ
アのためのパソコンサポーター(IT利活用の先導者)を育成し、もって地域の高齢者への新
たな生きがいの醸成と社会参加の機会拡大を図る。
4
事業の概要(内容や方法、所要額)
1 IT講習会(初心者コース・サポーター養成コース)の開催(1,681 千円)
パソコンの基礎知識、操作技能の向上のため、盛岡広域圏内5市町村5か所で講習会を開
催する。受講者全員が1台ずつパソコンを使用し、テキスト等を用いて、実際の操作を通し
てパソコンの技能の習得を図る。
ある程度のパソコン知識・技能を持つ受講者には、一層の技能向上とパソコン周辺機器(ス
キャナー、プリンターなど)の操作技能の習得を図り、いずれはサポーターとなり、遠から
ず地域の高齢者IT弱者の解消の尖兵となることを期待する。
[初心者コース]
3か所(講習時間4時間×4日×受講者20人×講師等5人)
[サポーター養成コース]2か所(講習時間4時間×4日×受講者20人×講師等5人)
2 パソコン何でも相談会開催(122 千円)
盛岡広域圏内でパソコン何でも相談会を開催し、高齢者がパソコンの操作で日頃独力では
対処できないでいる様々な問題に関する質問にマンツーマンで個別指導する。
・ メールやインターネットの活用やトラブル ・住所録の作り方・FD、CDの活用方
法(ファイル保存方法など) ・文書作成や編集(ワード、エクセル) ・画像やクリップ
アートの利用の仕方等々。
5か所(相談対応:1回4時間×5か所×来談者20人×サポーター5人)
3 共通経費(458 千円)
人件費、臨時職員費、通信運搬費、消耗品費、募集・広報ちらし費などIT講習会、パソ
コン何でも相談会に共通して要する費用。
29
地域シニアIT人材の育成/盛岡広域圏シニアIT人材育成講習会等開催事業
5
事業の必要性
〔背景・現状〕
総務省の研究会報告書(平成13年)によると、年齢要因によるデジタル・ディバイド(I
Tの利用機会・活用能力の格差)は、相当の開きがあり、相変わらず高齢者はIT弱者と言わ
れているのが現状である。
ITを利用できないことは、単にパソコンが使えないだけに止まらず、今後ますます情報通
信技術が広範囲かつ多岐に日常生活に活用されるようになれば、IT社会から取り残された高
齢者は生活に必要な情報すら得られず、近い将来、社会問題に発展することは目に見えている。
したがって、誰もがITを利活用できる社会の実現を目指す必要があり、シニア世代自らが
積極的にIT利活用高齢者の増大に向けた取組に参画することが求められている状況にある。
〔問題点・課題〕
周知のとおり社会的にパソコン通信やインターネットへの依存度が高まり、行政上の活用度
も高まっている。
しかし高齢者がIT利用の初期段階で、「パソコンのカタカナ用語が分からない」「説明書、
解説書を読んでも理解できない」「メールやインターネットの仕組みや活用の仕方が分からな
い」など、一般に情報リテラシーに乏しいことから、未利用者から利用者へと変わるのが難し
い。
IT利活用を高齢者層へ普及させるには、このような一般のパソコン教室で若年者と一緒に
学習し、同程度に理解するのはたいへん困難である。にもかかわらず高齢者に特化し、高齢者
の理解度に合わせたゆっくりした進度での指導、同世代の講師・サポーターによる指導などの
仕組みが十分に確保されているとはいえない。
6
県とNPOとが協働で行うことで得られる効果(協働で行うことの意味)
① 利益追求のため効率性を追及する市中のパソコン教室スタッフ等の専門業者とは異なり、
同世代の地元のシニアが講師、サポーターとして教えることにより、高齢者にとっては参加
しやすく、高齢者の理解進度に合わせた個別対応をすることで、結果として高い成果が期待
できる。
② 本会は、日々のITの利活用を通して新たな社会参加と社会貢献の場を創造することを目
指しており、併せて会員相互に学び合い、支え合うことでITに関連した資質の向上を図っ
ている。
本事業を実施することにより(1)本会の一層の活性化、(2)IT普及のリーダー育成、
(3)リーダー育成のノウハウの蓄積、が期待できる。また、高齢者である会員の社会貢献
活動が実践できるとともに地域の高齢者へのIT普及や受講した高齢者の社会参加の促進が
図られる。
③ 岩手県では、現在地域IT化を目的とした施策を展開中であり、平成17年度までに県内
全市町村に地域におけるIT化を牽引するリーダーを育成する計画である。
本事業の実施は、この計画の実現に少なからず寄与するものと考える。
30
地域シニアIT人材の育成/盛岡広域圏シニアIT人材育成講習会等開催事業
(様式2)
事
業
計
画
書
特定非営利活動法人
団
1
事業内容及びスケジュール
事業内容
受講者・相談希望者募集
活動
7月
8月
・内部調整
・広報資料作
成、印刷
・広報資料配
布
IT講習会(初心者コー ・内部調整
ス・サポーター養成コー
ス)
パソコン何でも相談会
2
・内部調整
・内容詳細企画
・講師手配
・開催地区選定
・PC 機器貸借契
約
・内容詳細企画
・講師手配
・開催地区選定
・PC 機器貸借契
約
9月
10 月
11 月
体
名
いわてシニアネット
12 月
1月
2月
3月
・講習会開催
・講習会開催 ・講習会開催
・講習会開催
・講習会開催
・報告書まと
め
・報告書提出
・相談会開催
・相談会開催 ・相談会開催
・相談会開催
・相談会開催
・報告書まと
め
・報告書提出
事業に関する県とNPOとの役割分担
〔県の役割〕
・円滑な事業実施のための助言
・県の広報媒体等を活用した事業のPR
・法令上の課題の解決等、行政が担ったほうが効率的な事項
〔NPOの役割〕
・講習会、相談会の実施内容の企画一切
・講師、サポーターの手配と事前の打ち合わせの実施
・開催に係る広報・周知
・パソコン、周辺機器の貸借契約
・講習会、相談会会場手配
・アンケートの実施、集計
・パソコン、周辺機器の貸借契約
・講習会場のパソコン、周辺機器の設置
31
地域シニアIT人材の育成/盛岡広域圏シニアIT人材育成講習会等開催事業
3
事業の成果を図ることができる指標
(1)
指標名
研修前後に受講者に実施するIT知識技能に関する得点
(2)
(3)
(1)をこの事業の指標に設定することが相応しい理由(指標設定の考え方)
事業の第1段階目標は、IT弱者といわれる高齢者がIT機器の操作への抵抗感を払拭し、パソコンに慣れ親しむようになり、ITリテラシ
ーを習得することにある。その理解度、習熟度を簡単な質問紙により把握しようとして設定するものである。
指標の達成目標
現状値(受講開始時点)
(4)
4
得点:15点
目標値(講習修了時点)
得点:30点
目標値の説明(どのように目標値を設定したか)
パソコンの知識、技能に関する50項目の質問に対する正解を50得点とする。回答者の平均得点を受講前には15点(正解率30%)と予
想し、それが受講後には30点(正解率60%)に向上することを目標として設定する。
事業実施に係るアピール(提案者が実施することが相応しい理由)
本会は、3年9か月前に任意団体として発足し、現在中高年者200人余りの会員を有している。発足当初は会員のIT知識・技能の習得を
優先して、パソコン入門講座、ワード入門講座、エクセル入門講座、ホームページ作成入門講座など会員の習熟度に合った研修を開催してきた。
また、平成12年度、13年度には岩手県の「高齢者のためのIT講習事業」の委託を受け実施した経験と実績がある。平成14年9月からは
盛岡市教育委員会との共催で一般市民を対象とした「中高年のためのパソコン講座」
(パソコン入門、ワード入門、エクセル入門、デジカメ入門、
ホームページ作成の5講座)を開催している。講習会の講師、サポーターを経験した会員が参画して、高齢者向けの「パソコン入門」講座用テ
キストを作成し、本会が発行元となっている。
会員のサークル活動も盛んであり、サークルフォトD、メールエンジョイクラブ、@Home Club、ウオトレクラブ、デジタルビデオ編
集倶楽部など、IT技能の研鑽に努めている。
本会は、会の活動は会員の年会費のほか、講習会等事業による収入を充てており、会の充実と社会貢献を行うためには収入の見込まれる事業
を積極的に展開することを旨としている。またシニア世代によるシニア世代のための、あるいは「たがいに学びあい、たがいに支えあう」をモ
ットーに活動し、上記のIT講習会を実施しており、経験とノウハウを有していることから、本事業の実施主体として適任であると自負してい
る。
32
地域シニアIT人材の育成/盛岡広域圏シニアIT人材育成講習会等開催事業
(様式3)
1
実
施
結
果
成果(指標の達成状況・協働の成果)
(1)
指標の達成状況
指標名
講習前後に実施したIT知識技能テストの得点
目標値(H17.3 時点)
(2)
35点
実績値(H17.3 時点)
・達成率
※NPO記載
73点・73%
協働の成果
ア
NPOから
・
・
・
県の主催事業であることが前面に出たことで、会場確保や広報掲載にあたって関係機関・団体の協力が容易に得られた。
事業の企画・運営にNPOが主体的にかかわったことで、今後の組織活動や行政・企業との協働に自信を持つことができた。
協働事業を通して、シニアのIT学習については、同じシニアがサポートする学習方法がより効果的である、との認識を一層強めた。
イ
県から
NPO がIT講習を実施するために必要な高度な専門性を持っていること、シニアや高齢者の理解度に合わせたきめ細かい対応により、高齢者
の参加を促し、受講者の満足度を高めることにつながった。
2
課題(実施前∼今後の課題)と解決策
ア
NPOから
・
事業の実施にあたって、5市町村自治体の対応に差異があった。日ごろのシニアIT学習への取り組みの有無、その頻度、IT学習環境のインフ
ラ整備のバラツキ、会場使用料など。自治体の対応・整備への努力を期待したい。
・ パソコン講習会(スキルアップコース)のあり方について、受講者やサポーターから改善意見が寄せられた。本来、地域におけるシニアIT指導
者養成の一翼を担うべく提案した事業であるが、受講時間が16時間にとどまることを配慮した方向での講習内容の改善を要する。
イ
3
県から
事業の今後の展開、今後協働を進めるにあたってのメッセージ等
ア
NPOから
・
・
関係した市町村(公民館)との間で、新たにパソコン教室の共催や講師・サポーター派遣が実施されるなど、行政との協働化が進められた。
事業にIT機器を提供したリース業者が、ISNの会員(法人)に加入し、会員のコンピューター・セキュリテイ問題についての会員向け研修が
行われるなどのサービスを提供するようになった。また、別の2企業との協働事業も定着するに至った。
・ 若干名の受講・相談者が、ISNの会員に加入したうえで「サロンISN」に熱心に参加するようになり、IT技能の向上に努めている。
イ
県から
NPOと県が協働することにより、事業に関わった市町村、業者にも事業の成果が波及し相乗効果が生まれ、それぞれにとって意義のある事
業になった。受講者からのアンケート等を基に講座内容の充実を図り、地域リーダーの養成などシニアや高齢者の社会参加を一層促進するよう
期待する。
33
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