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秋田県東アジア交流推進構想(概要)
秋田県東アジア交流推進構想(概要) ~ 環日本海地域との交流拠点を目指し、その先の東アジアへ ~ Ⅰ 策定趣旨 (1)目的 世界経済の中心となりつつある東アジア 地域の経済成長を秋田の発展に取り込んで いくため、秋田県環日本海交流拠点構想 (平成10年3月策定)の成果を受け継ぎな がら、環日本海交流を核とし、その先の東ア ジア全域との経済交流の拡大を視野に入れ た新構想を策定する。 (2)対象地域 核となる環日本海地域に加え、中国全土、 ロシアシベリア地域、台湾、ASEAN諸国と する。 (3)構想の期間 2010年(平成22年)から2020年(平成 32年)までを見据えた11年間とする。 Ⅲ 5つの基本政策と21施策 基本政策と各施策 主 な 取 組 1 グローバル社会に対応した人材の育成 1-1 国際的に通用する人材の育成 1-2 国際理解の促進 1-3 意欲あるビジネス人材の育成 ○ 草の根交流を推進する団体等への支援 ○ 国際交流員等による語学研修の推進 ○ 小学校外国語活動への支援 ○ 高校への国際コミュニケーション学科の設置検討 ○ 貿易促進協会、ジェトロによる貿易関連研修の強化 ○ 外国人観光客の受入セミナーや接遇講座等の実施 (1) 【東北地方及び日本海側の交流拠 点の形成】 官民あげた活動や日本海側各県との連携 を図り、本県を対岸の窓口とする背後圏を東 北全域に広げる活動を強化しながら、地理的 に近い環日本海地域を核として友好、学術、 技術、経済の各分野の交流を一層活発化さ せ、環日本海地域との交流拠点の形成を目 指す。 (2) 【東アジア地域との経済交流の 促進】 発展著しく、かつ一大消費地である東アジア 地域とは、その成長エネルギーを秋田の発展 に取り組んでいくことが重要なことから、ター ゲットを絞った官民による経済交流を促進す るとともに、県内企業によるビジネスの拡大を 図る。 【指標1-A】 ホストファミリー数(年間:世帯) 2008年 273 2020年 【指標1-B】 国際理解講座参加者数(年間:人) 2008年 10,677 2020年 416 16,500 2 人的交流の拡大による国際交流の促進 2-1 国際交流のベースとなる友好交流の促進 ○ ロシア沿海地方や中国東北3省との新たな友好提携の検討 ○ スポーツ国際大会のキャンプ地の誘致 本県の特性を活かした学術交流の促進 ○ 中国東北3省やロシア極東地域の大学との学術交流の推進 2-2 ○ 留学生への居住費支援等受入環境の整備 相互にメリットのある技術面を核とした交流の ○ 産業技術総合研究センターや大学等の技術支援による企業間提携の促進 2-3 促進 ○ 中国吉林省との環境分野の技術交流の継続 ○ 国際教養大学が東アジア調査研究センター(仮称)を設立 2-4 県内大学等による東アジア研究の促進 ○ 東アジアの調査研究に関するネットワーク構築の検討 3 秋田の優位性や特性を活かした経済交流の促進 3-1 環日本海地域の経済交流拠点の形成 Ⅱ 基本理念と方向 目 標 項 目 ○ 海外サポーター、コーディネーター等のネットワーク化 ○ 秋田港のポートセールス活動による貨物集荷 シーアンドレール構想の実現等物流ネットワー ○ ロシア極東、中国、東南アジアとのコンテナ航路開設 3-2 クの構築 ○ 秋田港シーアンドレール構想推進協議会を中心に活動を展開 ○ 県産農産物・食品の輸出拡大に向けた秋田フェア等の実施 3-3 東アジアを舞台とした貿易と観光の振興 ○ 外国人観光客拡大に向けた情報発信・プロモーション活動強化 ○ 輸出型関連産業など港湾機能活用型企業の誘致 3-4 構想の推進等による産業集積 ○ 地域間交流による東アジア地域とのリサイクルビジネスの推進 4 交流を支える基盤の整備 4-1 秋田空港を核とした国際航空路線の充実 4-2 物流拠点としての港湾機能の強化 4-3 背後圏を拡大する高速道路網の整備 4-4 構想推進のための体制整備 4-5 日本海側・東北各県との連携の強化 ○ 搭乗率を向上させ、週4便体制への移行を推進 ○ 東アジア地域での宣伝・プロモーション活動の強化 ○ 国際コンテナターミナル施設の整備、フェリー航路の利用拡大 ○ 能代港リサイクルセンター活動の促進、その他関連施設の整備支援 ○ 事業中区間の早期完成、未着手区間の早期事業着手 ○ 学術国際局国際課の設置 ○ 国際交流協会、貿易促進協会の体制強化 ○ 東北観光推進機構による東アジア地域からの誘客促進 ○ 日本海側関係県との連携協議会の設置を検討 5 次世代を見据えた環日本海交流拠点の形成 5-1 秋田からみた環日本海地域の位置づけと戦 略 5-2 政府間交流の推進 5-3 物流を支える航路ネットワークの構築 5-4 秋田空港を核とした国際航空路線の充実 5-5 韓国・ロシア極東地域を結節点としたゲート ウェイ化 ○ 中国東北3省、ロシア極東地域等との政府間交流の継続・拡大 ○ 貿易、観光、鉱工業等の交流の具体的かつ個別協議の実施 ○ ロシア沿海地方との包括的な交流の推進 ○ 査証相互免除について、国に提案、要望 ○ コンテナ航路維持・拡充に向けたポートセールス活動の強化 ○ 日本海側関係県との連携協議会の設置の検討 ○ 搭乗率を向上させ、週4便体制への移行を推進 ○ 国際コンテターミナル施設整備などの秋田港の整備促進 ○ ロシア極東航路実現に向けたポートセールス活動の強化 【指標2-C】 東アジア地域との大学間協定件数(累計:件) 2009年 67 2020年 80 【指標2-D】 東アジア地域からの留学生数(年間:人) 2009年 210 2020年 270 【指標3-E】 コンテナ航路貨物取扱数量(年間:TEU) 2008年 30,728 2020年 60,000 【指標3-F】 ソウル便の搭乗率(年間:%) 2008年 66.6 2020年 70 【指標3-G】 東アジア地域からの外国人宿泊客数(年間:人) 2009年 32,600 2020年 74,400 【指標3-H】 県観光HP外国語版アクセス数(月間:件) 2009年 101,000 2020年 134,000 【指標4-I】 秋田港取扱貨物量(年間:万トン) 2008年 793 2020年 【指標4-J】 能代港取扱貨物量(年間:万トン) 2008年 358 2020年 ○ 定期コンテナ航路 韓国釜山週5便、中国大連、中国上海、 ロシア極東各週1便 ○ 秋田・ソウル便 搭乗率70%、週4便 ○ 国内フェリー航路 週5便の維持 1,070 377