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この地図 - 横浜市

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この地図 - 横浜市
10. 菓匠 栗山
和菓子の匠のわざ
7. 旅籠(はたご)本金子屋跡
旅籠の面影を残す建造物
9. 鉾立商店 (Z-ONE 権太坂店)
権太坂 富士見の名所
権太坂商店街の中にたたずむ和菓
子屋さんです。和菓子を作るときに
使う道具などを展示しています。店
先や店内には、館長の描いた絵や女
将さん作成のちりめん細工の人形な
どが飾られています。菓子折の掛紙
にも、季節ごとに描いた館長の絵が
使われています。
「富嶽三十六景 東海道 程ヶ谷」
神奈川県立歴史博物館所蔵
館長よりひとこと
館長よりひとこと
当店は、保土ケ谷宿の歴史をお菓子や菓子折り掛
紙などに表現しております。「まちかど博物館」を巡
り、保土ケ谷の歴史に触れながら、美味しい和菓子
はいかがでしょうか。
幼い頃は、このあたりには家がほとんどなく、旧
東海道をしのばせる松並木が境木まで続いていまし
た。お店のそばの駐車場からは、冬場には本当にき
れいな姿を眺めることができますよ。
住所:境木本町 1-33
電話:045-713-2515
休館日:月曜(祝日の場合は開館)
開館時間:9 時~ 19 時(繁忙期、館長不在時は説明等
の対応が出来ませんので、ご了承ください。)
20 年ほど前までは、同じような建物が近所に
多く残っていましたが、今では数少ない歴史的な
建造物となってしまいました。木と土でできた昔
ながらの建物の魅力を、次の世代に伝えたいと
思っています。
住所:権太坂 1-36-9 電話:045-711-3621 休館日:日曜日
開館時間:10 時~ 18 時 (館長不在時、接客時は
対応出来ませんので、ご了承ください。)
まちかど博物館について
各博物館では、 保土ケ谷で積み重ねられてきた歴史 ・
生活文化 ・ なりわいのわざを物語るものを展示しています。
ひとつひとつの博物館は、 店先のちょっとした空間などを
利用した小さなものですが、 保土ケ谷の歴史や人々の
営みを感じることができます。
館長さんのお話や、 地域の人との出会いも、 まちかど
博物館めぐりの魅力のひとつです。
この地図を片手に博物館をめぐりながら、 まち歩きを楽し
んでください。
イラスト : 村田啓輔 (元 保土ケ谷宿四〇〇倶楽部)
デザイン : (株) 山手総合計画研究所
発行年 : 平成 20 年 3 月初版 平成21年 3 月第2版
平成 21 年 8 月第3版 平成23年10月第4版
8. ゑびすや
軽部商店
江戸時代、本金子屋は旅籠として栄
えました。明治2年に建替えられた現
在の建物も、東海道沿いに建つ旅籠の
面影を残しています。
敷地内には、本格的な日本庭園(非
公開)があり、大正天皇がお忍びで旅
をされたときに休まれたといわれてい
る石などがあります。
お店から 80m ほど北側(権太坂小
学校側)に進んだ駐車場からは、「富
嶽三十六景 東海道 程ヶ谷」にも
描かれた、保土ケ谷からの富士山を、
今も見ることができます。
お店では保土ケ谷産のジャガイモ
を使った焼酎など、地域の名物を取
り扱っています。
館長よりひとこと
住所:保土ケ谷町 1-84
※ 他の博物館とは違い、 館長さんが生活されている住宅
です。 見学は建物外観のみで、 庭や建物の内部は公
開していません。
まちかど博物館めぐりの約束
●まちかど博物館は、各館長の善意により運営さ
れています。マナーを守って見学してください。
●各博物館の休館日や開館時間は変更される場合
もあります。
●トイレはお貸しすることができません。
(鉾立商店を除く)
8. ゑびすや 軽部商店
旅籠から続く「ゑびすや」
4. 後藤印店
5. キク薬局
9.(Z-ONE 権太坂店)
鉾立商店
10. 菓匠 栗山
今井川 松並木プロムナード
一里塚・上方見附モニュメント
6. 桑名屋
7. 旅籠 ( はたご )
本金子屋跡
3. 川古谷石材店
石屋の道具(ふいごなど)
館長よりひとこと
小さな頃からこの地に住んでおり、この街の
移り変わりを見つめてきました。「まちかど博物
館」を巡りながら、この街の落ち着いた良さを
発見してもらえたら嬉しいです。
住所:帷子町 1-2
電話:045-331-0057
休館日:日曜・祝日
開館時間:10 時~ 16 時
帷子川の捺染工場であった元祖ひろた
屋から暖簾分けし、大正 11 年に染物を
行う紺屋(こんや・こうや)として創業
しました。
呉服の手入れをするための道具である
「湯熨し釜(ゆのしがま)」や「伸子(し
んし)」を展示しています。また、80 年
前のレジスタが現役で活躍しています。
館長よりひとこと
館長よりひとこと
昔の石屋は、 軟石、 硬石、 間知石、 彫刻等の分野
ごとに専門が有り、 その日の仕事に合わせて、 早朝に
道具を作り仕事に向かいました。 今は、 工具や機械が
発達し石屋の仕事も様変わりしましたが、 昔を懐かしく
思うことがあります。
着物の美と伝統を陰で支える道具等を見てもら
い、着物の素晴らしさを多くの方に伝えられたら
嬉しいです。接客中など店内の状況により、満足
な説明が出来ない場合も有りますので、ご了承く
ださい。
住所:岩間町 2-109
電話:045-331-2722
休館日:日曜・月曜・火曜
開館時間:10 時~ 16 時(館長不在時、接客時は
対応出来ませんので、ご了承ください。)
6. 桑名屋
保土ケ谷宿場資料館
1. ひろた屋
湯熨し釜(ゆのしがま)と昔のレジスタ
10 代以上続く老舗の石屋です。お店の
正確な歴史はわかっていませんが、「川古
谷」という名の石屋は、東京・護国寺そば
の石屋が源といわれています。
石屋は、「のみ」「びしゃん」「小たたき」
といった道具を鍛冶でつくっていました。
現在当店に残っている「ふいご」も、その
鍛冶を行うために使っていたものです。
この場所で昭和 23 年から営業している
薬局です。昔、このあたり一帯は、保土ケ
谷区の中心で、多くの公共施設が集まって
いました。夏祭りの際には、保土ケ谷中の
おみこしが、この前に集まってきました。
昭和初期から使っていた、大きな乳鉢や
「劇薬」「毒薬」とかかれた乳鉢、昔の天秤
などを展示しています。
江戸時代、 旅籠の 「恵比須屋 (ゑびす
や)」 は、本陣と外川神社の間にありました。
昭和 22 年からはじめた酒屋の古道具
や、 昔の街並みの写真などを展示してい
ます。 このうちの数点は、 旅籠を営んでい
た当時のものである可能性がありますが、
詳しい年代は不明です。
1. ひろた屋
2. スエ時計店
3. 川古谷石材店
5. キク薬局
薬局の乳鉢
4. 後藤印店
活版印刷と手仕上げ印
この地で 4 代続く蕎麦屋です。 館長は、
長い間、 保土ケ谷の 「歴史を活かしたま
ちづくり」 に携わってきました。
お店は、 深川江戸資料館の船宿を手
がけた大工職人に依頼して江戸時代の
建物を再現し、 昔懐かしい雰囲気を漂わ
せており、 浮世絵や保土ケ谷宿に関連す
る歴史資料などが多く展示されています。
住所:岩間町 2-163
電話:045-335-0529
休館日:日曜(催事・セール中は休館)
開館時間:10 時~ 19 時
2. スエ時計店
時計の修理道具とセルロイドの眼鏡
終戦直後の昭和 21 年創業です。
創業当初は時計のみ扱っていました
が、昭和 22 ~3年ころから眼鏡も扱い
始めました。先代の館長は、時計につい
ては精工舎で学び、眼鏡については東京
大学眼科教室や、独学で学びました。
先代の店主が、時計の修理などに使っ
ていた道具などを展示しています。
戦前に印刷所として開業し、保
土ヶ谷駅近くの旧東海道沿いに店を
構えていましたが、環状1号線の拡
幅整備にともない、現在の地に移っ
てきました。
現在でも、昔ながらの活字と活版
印刷機を使用した印刷や、手仕上げ
の印鑑の製作を行っています。
館長よりひとこと
館長よりひとこと
館長よりひとこと
館長よりひとこと
現在も使い続けている道具や、私ですら由来
のわからないものがあります。もしかしたら旅
籠で使っていたものかもしれません。昔の街並
み写真と現在の街並みを見比べると楽しいので
はないでしょうか。
「まちかど博物館」を通じて、保土ケ谷のま
ちの歴史や魅力を発信して、少しでも保土ケ谷
のまちに興味を持っていただければ幸いです。
保土ケ谷を想う人の輪を広げていきたいです。
現在、活字を使用した印刷は珍しいですが、最
近になり活字の魅力が若者の間で再認識されてい
るようです。「まちかど博物館」を通じて、少しで
も活字の魅力が広まることを期待しています。
ようこそ、ささやかな「まちかど博物館」へ。
昔は、小さな旋盤で時計などのネジも 1 本ずつ
作って組み立て、サングラスの色も染粉によって
お店で染め上げていました。昔の素朴なまち中の
商人の暮らしの一端を彷彿してください。
住所:保土ケ谷町 3-202
電話:045-731-5466
休館日:第1、第3日曜日
開館時間:10 時~ 16 時
住所:岩井町 21
電話:045-331-0233
休館日:木曜
開館時間:10 時~ 17 時
住所:岩間町 2-184
電話:045-333-4663
休館日:日曜
開館時間:9 時~ 18 時(館長不在時、接客時は
対応出来ませんので、ご了承ください。)
住所:岩間町 2-106
電話:045-331-4195
休館日:水曜 (臨時休業有り)
開館時間:10 時~ 18 時
保土ケ谷区
歴史を活かしたまちづくり
~歴史まちなみ基本構想~
博1
博2
存続する寺社、 江戸時代の交通 ・ 運輸の要衝としての旧東
ひろた屋
博6
湯熨し釜 ( ゆのしがま ) と昔のレジスタ
スエ時計店
博7
時計の修理道具とセルロイドのメガネ
憩1
桑名屋
これまでの主な取組
プロムナード・お休み処などの憩いの場づくり
憩3
保土ケ谷宿場資料館
今井川 松並木プロムナード
保土ケ谷区
道
王子
旧八
保土ケ谷区は、 縄文 ・ 弥生時代の遺跡、 平安時代から
まちかど博物館(10 館)平成 20 年 3 月~
旅籠 ( はたご ) 本金子屋跡
旅籠の面影を残す建造物
西区
2. 江戸時代
■交通・運輸・商業の中心であった保土ケ谷宿
標
けいちょう
・1601( 慶長 6) 年には東海道の伝馬制
度が定められ、保土ケ谷宿が置かれま
した。当時の風景は数多くの浮世絵に
も残されており、かつての保土ケ谷宿
の繁栄をうかがうことができます。
■庶民の信仰を示す石仏・石塔
・保土ケ谷区の路傍や寺社境内には、江戸時代に建てられた数々
の石仏・石塔が残されています。特に、庚申塔は数が多く、
江戸時代前期から庶民の間で庚申信仰が盛んであったことが
うかがえます。
たちばな
・橘樹神社には、横浜市内最古といわれている庚申塔があります。
■横浜の開港を支えた保土ケ谷宿
・1859 年(安政6年)に横浜が開港すると、保土ケ谷から多
くの商人が横浜(関内)に移住し、本陣軽部家の10代目の
え つ ほ
清兵衛悦甫が「横浜町総年寄」を担うなど、神奈川宿の商人
と共に、開港初期の横浜の港や町の建設など、発展に大きな
役割を担いました。
海道宿場町、 明治時代の帷子川の水運を活かした工場地
帯、 東京や横浜という大都市の近郊部の別荘地や行楽地
博3
川古谷石材店
博8
石屋の道具(ふいごなど)
ゑびすや 軽部商店
松並木 ・ 一里塚の復元
平成 19 年 2 月完成
憩2
帷
子
川
帷子小学校
洪福寺
古東海道
から発展してきた郊外型住宅地など、 現在でもいくつもの時
帷子橋跡モニュメント
天王町駅前公園
旅籠から続く「ゑびすや」
代の顔を、 まちの中で感じることができます。
博4
後藤印店
博9
活版印刷と手仕上げ印
天王
帷子番所
平成 17 年 3 月オープン
鉾立商店 (Z-ONE 権太坂店 )
町駅
旧
されています。 また、 それらの 「もの」 「こと」 といった資源を
憩4
憩1
相
州
権太坂 富士見の名所
道
上方見附モニュメント
平成 21 年 3 月完成
境木地蔵尊前
標
神明社
大切にし、 さらに新たな魅力を付加していこうという市民レベル
標2
標
香象院
見光寺
の活動が盛んに行われています。
博5
キク薬局
博10
薬局の乳鉢
菓匠 栗山
天徳院
和菓子の匠のわざ
博4
博5
「こと」 「ひと」 といった 「地域資産」 に着目し、 「住み続けら
広場 平成 17 年 3 月完成
イラスト : 村田啓輔 (元 保土ケ谷宿四〇〇倶楽部) 詳細は裏面を御覧ください
武相国境モニュメント
平成 17 年 5 月完成
常夜灯モニュメント
凡例
谷
ケ
博8
岩崎小学校
土
50m
西
谷
国
道
16
号
上
星
200
憩2
大仙寺
憩3
外川神社
松並木プロムナード 今
博7
井川
県立光陵
高等学校
標
浮2
案内サイン
岩井原中学校
川
駅
300
富士見台小学校
県立保土ケ谷
養護学校
保土ケ谷区東川島町 46-4 地先
東川島第3公園向い
0 50 100
浮1 博 6
本陣跡
駅
環状
2
号
線
道
王子
旧八
標1
まちかど博物館
シャッターアート
浮
~浮世絵シャッター
憩 プロムナード・お休み処
などの憩いの場づくり
博
駅
標
旧八王子道サイン 位置
0m
富士見丘学園
中学校・高等学校
史跡説明版
平成 21 年 3 月完成
樹源寺
保土ケ谷区の「地域資産」
至 関内
遍照寺
これまでの取組をベースとして、 保土ケ谷区ならではの 「もの」
た施策に取り組んでいます。
博2
博3
大蓮寺
平成 19 年3月に策定した 「歴史まちなみ基本構想」 では、
れるまち」 をつくるためのビジョンを再構築し、 その実現に向け
博1
保
区には、 区内全域において、 様々な時代の歴史資源が残
橘樹神社
保土ケ谷
小学校
このように時代の動きに応じて柔軟に変化してきた保土ケ谷
旧東海道地域の歴史
1. 江戸時代以前
■旧東海道地域の寺社の多くが平安~江戸時代初期に創建
だいせんじ
・大仙寺:970 年開山、神明社:970 年(天禄元年)創建・
か ろ く
1225
年(嘉禄元年)から現在の地)、橘樹神社:1186 年(文
じ
治2年)創建、八幡神社:1318 年(文保2年)創建、福聚
け ん む
寺:1335 年(建武2年)創建 ほか
権太坂
小学校
500m
保土ケ谷区
博10
: 古道
: 緑地
: 学校
: 公園
: 公共施設
: 寺社
シャッターアート~浮世絵シャッター(3 か所)
標1
標
浮1
総合案内板
歴史の案内サイン
平成 10 年度~
浮3
憩4
境木小学校 境木中学校
: 商店街
横浜清風高等学校
サイン・案内板の設置
博9
: 旧東海道
戸塚区
標柱
※地図上には、 総合案内板
や地域の方との協働により
設置したものなど、 主なサ
インのみ記載しています。
浮2
平成 19 年 12 月~
浮3
旧八王子道サイン
平成 20 年 3 月完成
3. 明治~戦前戦中
■耕地整理による発展の礎づくり
・明治 36 年から昭和 5 年にかけて大規模な耕地整理が行われ、
帷子川周辺の低地部の大規模工場建設や、丘の部分の住宅地
形成により、保土ケ谷の骨格がつくられました。
■別荘地・住宅地や大都市近郊の行楽地としての発展
・桜ケ丘付近の丘陵部分には、洋館付き住宅(文化住宅)が多
く立地し、ハイカラな雰囲気の漂う住宅地として、大正から
昭和にかけて人気を集めました。また、程ヶ谷カントリー倶
楽部、常盤園、桜ケ丘の桜並木などは、東京・横浜近郊の行
楽地として栄えました。
■帷子川の水運を活かした工場地帯としての発展
・明治から戦前にかけて、帷子川沿いに
多くの工場(麦酒、硝子、絹糸、曹達、
紡績、捺染工場など)が立地しました
が、戦災や接収、公害などの環境問題
が原因となり、徐々に保土ケ谷から撤
退していきました。
4. 戦後
■河川、道路、鉄道などの大規模土木事業
・帷子川や今井川の河川改修、新幹線、環状 1・2 号線、国道
1 号、保土ケ谷バイパスなどのインフラ整備が進んでいます。
と が わ
・外川神社付近の国道1号の拡幅工事に伴い、松並木と一里塚
が復元されました。
■特徴のある賑わいの形成
・昭和 25 年、戦災の跡地に松原商店街が形成されました。現
在では多くの商店が集積し、全国的にも有名な商店街として
賑わっています。
・平成 2 年からは、保土ケ谷駅周辺の商店街や区民が中心とな
り、「保土ケ谷宿場まつり」が毎年開催されています。
標2
保土ケ谷区
子ども会議の
アイデアを実現した
絵タイル
平成 19 年 3 月~
帷子町2丁目高札場向い
「東海道五十三次之内 程か谷 新町入口」 (初代広重)
保土ケ谷町1丁目消防器具庫
「東海道 程ケ谷」 (芳艶)
権太坂 1 丁目消防器具庫
「五十三次名所図会 五 程ケ谷 境木
・ 立場 鎌倉山遠望」 (初代広重)
発 行 : 保土ケ谷区役所区政推進課
〒240-0001 保土ケ谷区川辺町 2-9 ℡ 045-334-6227
http://www.city.yokohama.lg.jp/hodogaya/
デザイン : (株) 山手総合計画研究所
発行年 : 平成 21年 3 月初版 平成23年 10 月第2版
紙へリサイクル可
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