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オフィスビルのエネルギー計測とチューニング
オフィスビルのエネルギー計測とチューニング 2012年5月18日 栗尾 孝 1 1.計測に基づくチューニング の進め方、勘どころ © Panasonic Corporation ■ パナソニック東京汐留ビルの概要 2 ■ビル計画における3つの着眼点 1.2倍の耐震安全度 100年建物 リニューアル対応 高断熱ビル 省エネビル 自然エネルギー活用 自然エネルキ 活用 高機能 戦略ビル 営業前線基地 アイデンティティ表現 ・大地震に耐える構造計画 大 に 構 ・風揺れを制御する制振装置 ・充分な階高(4.3m) ・無柱大空間オフィス 800㎡ ・更新可能な機械室計画 ・変化に追従できる設備計画(高圧分散他) 変化に追従できる設備計画(高圧分散他) ・2重ガラス(ダブルスキン) ・エアフローウインド ・外気取り入れサッシ 昼光利用 外気冷房 ・昼光利用・外気冷房 ・太陽光発電 ・2層吹抜による部署間活性化 ・真に使えるサポート機能 ・情報発信基地・セキュリティ充実 ・ビルまるごとショウルーム化 ・ビルまるごと照明器具 ・所在地 : 東京都港区東新橋1丁目 ・地域地区 地域地区 : 商業地域、防火地域 ・主要用途 : 事務所、ショウルーム、駐車場 ・敷地面積 : 19,708㎡(汐留B街区全体) ・容積対象面積: 47,308㎡ 階数 : 地下4階、地上24階、塔屋2階 ・階数 ・最高高さ : 1FL+119.85m ・基準階天井高: 2,800mm(OAフロア100mm) ・主なスパン : 6,400mm×19,200mm 構造 : S造(地下はSRC造)、 S造(地下はSRC造)、一部RC造 部RC造 ・構造 ・エネルギー管理指定工場区分:第二種指定 © Panasonic Corporation 西面 東面 ■ 省エネチューニング 経緯 1998 H10 1999 H11 2000 H12 2001 H13 2002 H14 2003 H15 2004 H16 2005 H17 3 2006 H18 2007 H19 2008 H20 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 竣工1年目 竣工2年目 竣工3年目 竣工4年目 竣工5年目 竣工6年目 竣工7年目 竣工8年目 竣工9年目 竣工10年目竣工11年目 竣工 着工 空衛学会賞応募 設計段階 施工段階 設計検証 (施工段階) 経産大臣賞受賞 ●約5000点の計測データの収集・蓄積 初期チューニング/NEDO実証検証 受渡し後 性能検証 自走的省エネチューニング 定常運転段階 段 [視点4] 設備の高度チューニング [視点1] 設計意図に基づく最適運用 とするチューニング [視点2] 初期不具合改善を目的 [視点3] 運用形態に合わせた としたチューニング チューニング ・エリアコントロール、VAV、VWV ・自然換気、外気冷房 ・エアーフローウィンドウ 等 ・運転スケジュールの見直し 運転停止可能期間の設定 起動時刻の設定 ・各種設定値の見直し 各種設定値の見直し 等 H18 ・外気冷房実施状況 ・冷水、温水ポンプ流量と往還温度差の相関 H19 ・ナイトパージ検討 H20 ・基準階空調機 給気温度設定変更 ・基準階空調機 起動時刻変更 H21 ・基準階空調機 基準階空調機 給気温度初期値変更 ・外気処理熱量の見える化 等 竣工以来9年間に渡り、 竣工以来9 年間に渡り、PESFM PESFM、 、PESEG、社外コンサル(日建設計、高砂熱学)による PESEG、社外コンサル(日建設計、高砂熱学)による 省エネ専門委員会を毎月開催し 細かな「省エネチ 省エネ専門委員会を毎月開催し、細かな「省エネチューニング」を積み重ねてきた。 ニング を積み重ねてきた © Panasonic Corporation 2018 ■ 「運用の省エネ」のための計測・計量 4 主な計測・計量ポイント ・各フロアを5 ・各フロアを 5つのブロックに分けて、 空調・照明・コンセントの電力を計測 空調 照明 コンセントの電力を計測 ・空調機ごとに熱量計を設置 中央監視からのデータと合わせ、 中央監視からのデ タと合わせ、 約5,000点のデータを分析に使用 5,000点のデータを分析に使用 内訳 電力 湿度 インバータ出力 熱交換器弁開度 風向 温度 送水圧力 流量(水) VAV風量 外気風量 水量 熱量 雨量 圧力 PMV DHC受入 その他 合計 © Panasonic Corporation ポイント数 単位 272 kWh 225 % 90 % 12 % 1 ° 2 038 2,038 ℃ 2 kPa 4 l/min 258 l/sec 8 l/sec , m/sec 23 m3 241 MJ 1 mm 36 Mpa 40 PMV 12 1,617 ― 4,880 備考 照明、コンセント、受電、太陽光発電など 照明 セ ト 受電 太陽光発電など ほぼ各階計測 還気計測、設定など 外気含む ほぼ各階計測 AC系インバーター周波数 ほぼ各階計測 高層階、低層階の熱交換器、ヘッダーバイパス弁開度 電力計量ユニット 給気 換気 外気 VAVなど ほぼ各階計測 給気・換気・外気・VAVなど 上水と中水の送水圧力 高層階、低層階の冷水と温水の流量 ほぼ各階計測 22階、23階AC系外気風量と自然換気口風量の計測 厨房・ショウルームなど 各階C W計測あり(空調用) 各階C,W計測あり(空調用) 熱量計測器 高層階、低層階の冷水と温水のAC系統末差圧など 平均予想温冷感申告の事 熱量・水流量・蒸気・CW温度・CW流量・CW水温度・CW圧力など 状態点(人感センサ・空調ON/OFFなど) 状態点(人感センサ 空調ON/OFFなど) ■ 「運用の省エネ」のための専門家の参画 エコソリューションズ社 東京総務グループ 5 エコソリューションズ社 東京汐留ビル省エネ推進委員会 委 託 省エネ施策提案 この組織化が 成功の鍵! 実施 成果報告 省エネ専門委員会 パナソニックES パナソニック ESファシリティマネジメント株式会社 ファシリティマネジメント株式会社 首都圏綜合事業所 エコソリューションズ社 エコソリュ ションズ社 品質・環境革新統括室 ソリューション営業推進部 トップランナー活動支援 トップランナ 活動支援 パナソニック ESエンジニアリング株式会社 ES エンジニアリング株式会社 株式会社日建設計 高砂熱学工業株式会社 (設計者) (空調サブコン) コンサルティング契約 © Panasonic Corporation コンサルティング契約 ■ 「運用の省エネ=チューニング」支援システム 6 「見える化」ツ ルを使った分析推進の効率化 「見える化」ツールを使った分析推進の効率化 BAシステム BEMS 中央監視盤 SatTool メール受信 データ転送 SatTool 社外専門家 (設計者) SatTool SatTool SatTool ・・・ 防犯 Icont空調 Icont ・・・照明 Icont 各員が事前に省エネ評価実施 メ ル討議等で事前検証実施 メール討議等で事前検証実施 受信 メール受信 社内 専門家 社内 運用部門 社外専門家 (施工者) ※データ配信機能はPCの機能を活用 【省エネ専門委員会】 ・事前検証結果を基に、ある程度の見地を持って協議 詳細な検証 対策立案を実施 詳細な検証・対策立案を実施 ・検証はデータをその場で加工、分析しグラフ化 省エネチューニングの技術的な検討と恒久対策を 効率的(時間・コスト)に立案!! © Panasonic Corporation ■ 分析ツール SatTool の活用 7 データは、2004 データは、 、2004年 年7月 月から蓄積 蓄積 ポイント一覧 AC-2201 夏期最高気温 AC-2201 外気温度(2004/07/15~2004/08/31) 外気温度 40 38 36 34 32 30 28 26 24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 2004/07/15 2004/07/25 2004/08/04 2004/08/14 2004/08/24 2004/07/20 2004/07/30 2004/08/09 2004/08/19 2004/08/29 ドラッグ&ドロップで 簡単にグラフを作成 DHC受入 CW積算熱量[0.1×GJ] SatTool 外気温度[℃] 長期トレンドが描け、夏期の 最高気温記録日がすぐ判る 室内環境を確認 外気温度[℃]〔第2Y軸〕 DHC受入熱量と外気温度の相関 10000 32 30 28 26 24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 9000 8000 外気温度 冷水負荷 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 2004/09/19 2004/08/01 2004/12/26 2004/11/07 2005/04/03 2005/02/13 VAV2201-04(VAV3)温度計測[℃] ( )温度計測[ ] VAV2201_04 風量計測[l/s]〔第2Y軸〕 1000 35 34 900 33 室内温度 風量 32 31 30 29 400 300 200 22 100 21 20 2004/07/20 12:00 AC-2201 AC-2201 外気温度[℃]〔X軸〕 電力量[kW] DHC受入熱量と外気温度の相関 2004/07/21 0:00 AC-2201 7.00 6.00 8000 7000 5.00 電力量 kWH 5000 4000 3000 ファン動力 4.00 3.00 2.00 2000 1000 1.00 0 1 0 © Panasonic Corporation 3 2 5 4 7 6 31 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 表示期間:2004/08/01 00:00~2005/08/27 23:59 0.00 2004/07/20 34 32 30 28 26 24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 2004/07/22 2004/07/21 外気温度 ℃ グラフ種別を簡単に変更 (トレンド→散布図) 外気温度[℃]〔第2Y軸〕 AC 2201 電力量(2004.7.20-21) AC-2201 電力量(2004 7 20 21) 9000 6000 0 2004/07/21 12:00 2004/07/20 0:00 10000 600 500 23 2005/05/22 700 26 24 省エネ度を確認 800 28 27 25 2005/07/10 DHC受入 CW積算熱量[0.1×GJ] VAV2201-04(VAV3)温度設定[℃] ( )温度設定[ ] AC-2201 外気温度[℃] 22階 AC-2201空調機 VAV-04系統(中央部) ■ 主なチューニング 4つの視点 8 設計意図に基づく最適運用チ 設計意図に基づく最適運用チューニング ニング [視点1] ・厨房外気処理空調機の適正運用 ・共用部ロビーの外気冷房制御の運用 ・基準階空調機のエアバランスの調整 初期不具合改善を目的としたチューニング [視点2] ・熱源熱交換器の制御センサ位置の改善 熱源熱交換器の制御センサ位置の改善 ・日射の影響を受けるセンサを特定し,制御変更 ・各階空調機のパラメータ適正化 運用形態に合わせたチューニング [視点3] ・熱源起動時台数制御の見直し ・設定温度自動シフト制御を共用部へ応用 ・空調起動時間の最適化を実施 空調起動時間の最適化を実施 ・通信機械室系統の外調機の夜間停止 設備の高度チューニング [視点4] © Panasonic Corporation ⇒ 次頁以降「チューニング事例 1,2」参照 ・冷水,温水ポンプ流量と往還温度差の適正化 ・基準階空調機の空気熱搬送効率の調整 ・基準階空調機の給気温度設定の変更 準階 調機 給気温度設定 変更 ・基準階空調機の起動時刻の変更 ■ チューニング事例 1 [視点4] 設備の高度チュ 設備の高度チューニング ング ・空調機の熱交換器出口の給気温度初期設定値の最適調整 季節によって、空調開始時刻を30分から1時間、 初期設定値を2℃から4℃ 変更して運用 © Panasonic Corporation 9 ■ チューニング事例 2 10 [視点4] 設備の高度チューニング 空調機を残業時に一時停止すると、環境の悪化に加えて再起動時にエネルギー使用量が増加する。 残業運転を行う場合には連続運転とすることで、環境と省エネの両立が可能となった。 VAV2201-04(VAV3)温度計測[℃] VAV2201-04(VAV3)温度設定[℃] VAV2201_04 風量計測[l/s]〔第2Y軸〕 VAV定格風量(360L/s)[L/s]〔第2Y軸〕 VAV2201-04(VAV3)温度計測[℃] VAV2201-04(VAV3)温度設定[℃] VAV2201_04 風量計測[l/s]〔第2Y軸〕 VAV定格風量(360L/s)[L/s]〔第2Y軸〕 22階 AC-2201空調機インテリア 空調機停止 31 22階 AC-2201空調機インテリア 1000 32 900 31 30 29 25 400 20 0:00 6:00 12:00 18:00 0:00 AC-2201空調機電力量・熱量(一時停止あり) 空調機電力量 熱量( 時停止あり) 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 00:00 06:00 © Panasonic Corporation 12:00 18:00 300 280 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 00:00 500 25 400 300 200 22 100 21 0 AC-2201 電力量[kW] 熱量C AC-2201(事務室系統)[MJ]〔第2Y軸〕 600 26 23 100 21 27 24 200 22 700 28 300 23 800 29 20 0:00 6:00 12:00 18:00 0 AC-2201空調機電力量・熱量(一時停止なし) 10 9 徐々に減少 8 7 電力の増加 熱量の増加 0:00 AC-2201 電力量[kW] 熱量C AC-2201(事務室系統)[MJ]〔第2Y軸〕 環境悪化改善のた めに、空調機再起動 機 動 時に多くのエネル ギーを消費する 電力量 kWH 温度[℃] 500 900 空調機連続運転 6 5 4 3 2 1 0 00:00 06:00 12:00 18:00 300 280 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 00:00 VAV風量 26 VAV風量 27 600 24 電力量 kWH 環境の悪化 700 28 1000 30 800 温度[℃] 32 ■ 省エネ成果の年別推移 11 継続的 省 ネ 継続的な省エネチューニングに取組み、主に運用改善により グに 組 主に 改善に 46%の省エネを達成 省 ネ 成 (MJ/㎡・年) 【パナソニック東京汐留ビル】エネルギー消費原単位 2018年度 2,000 37.0% 46.0%減 減 2,392 1,000 1,532 1,507 1,292 ・・・・ 1,196 0 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 省エネルギーセンター主催 2006年度 2006 年度 省エネルギー優秀事例全国大会で 「経済産業大臣賞 を受賞 「経済産業大臣賞」を受賞 © Panasonic Corporation 2018年度 2010年度 2010年度 東京都準トップレベル認定取得 50%削減 目標 ■ 省エネ成果の月別推移 12 月別の省エネ推移を見れば、そのビルの省エネ取組み度合いがわかる。 2011年度のグラフには、震災以降の対応経緯が顕著に現れている。 14,000 2003年度 2008年度 12,000 2004年度 2009年度 2005年度 2010年度 2006年度 2011年度 2007年度 [GJ] 10,000 8 000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 4月 © Panasonic Corporation 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 13 2.昨夏の緊急節電対応策から得た 恒久対策 © Panasonic Corporation ■ 昨年講じた緊急節電対応策 電力使用制限(最大使用電力15%削減)に対して、 過去の計測データをもとに対応策を立案 14 電力使用制限=1,323kWまで使用可能 (昨年ピーク時から234kW削減=15%削減) ⇒ 自主目標 250kW削減=16%削減 ■ 空調は例年通り 28℃設定、服装はクールビズ対応 ▲110kW ⇒ 地域冷暖房システム(深夜電力・天然ガス活用型)なので、元々 省電力 ⇒ さらに立ち上げ開始時間を早める・等、急速運転抑制でピーク電力抑制 さらに立ち上げ開始時間を早める 等 急速運転抑制でピ ク電力抑制 ■ パブリックゾーンでの照明のLED化 ▲45kW ⇒ SR SR・ミュージアムはオールLED化 ミュ ジアムはオ ルLED化、共用部の 共用部の一部LED化で省電力 部LED化で省電力 ■ 事務所スペースは 高効率Hf蛍光灯を500Lx設定に変更 ▲25kW ⇒ 昼光センサーで調光制御・人感センサーで不在時の消灯制御 ⇒ 照度は、改定JISの事務所最低ラインの500Lx確保(全席 照度測定で確認) ■ 毎日・毎時の電力使用状況のサイネージ表示により 館内全員の省エネ意識を啓蒙 ▲20kW ⇒ パソコン・コピー機の省エネモード化、会議室のスイッチのこまめな入り切り、等 ■ 上記以外の 不要不急の電力使用抑制 ⇒ 共用部照明半灯・エレベーター半数稼動・自動販売機一部停止・等 © Panasonic Corporation ▲50kW ■ 2011年度 省エネ実績の振り返り 最大デマンド日 最大デ ンド日 8月18日(木) 例年より1 例年より 1時間前に空調立上げ 2010年の最大デマンド (1 557kW)の (1,557kW)の 15%減の目標 (1,323kW)に対し、 実績では30%減 (1,092kW) © Panasonic Corporation 15 ■ 対策例1: 事務所照明 調光による減光 昨年と比べて、夕方に40kWの削減効果 昨年と比べて 夕方に40kWの削減効果 昼間については10~20kWの効果効果 ピークカット効果は25kW 4月15日 750lx ⇒ 600lx 変更 2010年7月14日 © Panasonic Corporation 2010年7月20日 16 2011年4月20日 6月21日 600lx ⇒ 500lx 変更 下限調光率を25%から 55%に引き上げ 2011年7月14日 ■ 対策例2: エレベータ運転台数削減、照明LED化 ◆対策内容 ・運転台数 半分停止(但し8:00~9:30は起動) ・照明 オールLED化 ・停止後の消灯時間 60分⇒15分 昨年と比べて、10~20kWの削減実績 節電 対策 電力量0の時がありますが、 照明を60分保持から15分保持 とした影響と推定 © Panasonic Corporation 17 ■ 対策例3: ミュージアム照明のLED化 18 照明と空調合せて、約10kWの削減実績 ★空調電力 去年 夏に比 減 去年の夏に比べ減 去年の7月20日ピーク時で 9kWで今年度4.5kW 4 5kW削減 4.5kW削減 ★照明電力 去年の7月20日は9 5kW 去年の7月20日は9.5kW 現在は4.5kWと5kW削減 合計9 5kW削減 合計9.5kW削減 展示替後 1 5kW増 1.5kW増 照明系統に プロジェクターなどを 使用しているため © Panasonic Corporation ■ 緊急節電対策から恒久対策の見極め 19 緊急節電対策を分析・分類し 今後も継続する省エネ対策を決定 緊急節電対策を分析・分類し、今後も継続する省エネ対策を決定 ■ 受電電力量 2010年と2011年の比較(7月度) 昨年と比べて、日々の比較では 約250kW削減 昨年ピークと比較すると、約500kW効果 250kW 減少 ピークでは 500kW 減少 250kW削減の内訳 ●緊急節電対応による一時的な方策 125kW ・空調立ち上げ時間を早める ・共用部消灯などの緊急対応 ■継続する節電方策 125kW ・SR・ミュージアムでのLED化、節電意識の徹底 ・オフィス照明照度を750⇒500lxに ・社員の省エネ意識高揚によるコンセント電力削減 ・共用部照明、エレベータ、自販機など運用見直し 共用部照明 レ ゙ タ 自販機など運用見直し © Panasonic Corporation 110kW 15kW 45kW 25kW 20kW 35kW ■ エネルギー削減の内訳① 20 2003年度の実績と2009年度の実績を比較 用途別 部位別 ネ ギ 消費量 (単位:GJ/年) 2003年 実績 2009年 実績 冷熱 冷熱 温熱 空調動力 熱源動力 照明 コンセント 空調 照明 コンセント 53%削減 20%削減 5%削減 温熱 熱源動力 空調動力 換気 照明 コンセント その他 都市ガス 昇降機 衛生 換気 衛生 その他 都市ガス 昇降機 全体 36%削減 ※「空調」の削減率は、「冷熱」・「温熱」・「熱源動力」・「空調動力」エネルギーの合計値に基づく 「空調 削減率は 「冷熱 「温熱 「熱源動力 「空調動力 ネ ギ 合計値に基づく 30%は、計測データに基づく、省エネチューニングの積み重ねによる成果 30%は、計測デ タに基づく、省エネチュ ニングの積み重ねによる成果 内 訳 © Panasonic Corporation 15% 運用チューニング (運転時間適正化、不要部分運転停止) 15% 空調制御チューニング (初期運用最適化、制御の高度化) 他に シ ウル ム改修 開館時間短縮 等 他に、ショウルーム改修、開館時間短縮 ■ エネルギー削減の内訳② 21 2003年度の実績と2010 2011年度の実績を比較 2003年度の実績と2010・2011年度の実績を比較 (単位:GJ/年) 空調 49%削減 照明 26%削減 コンセント 13%削減 全体 37%削減 空調 照明 10%削減 32%削減 コンセント 2%削減 全体 46%削減 ※「空調」の削減率は、「冷熱」・「温熱」・「熱源動力」・「空調動力」エネルギーの合計値に基づく ・2010年度は猛暑のため、空調は前年比増、その分、照明・コンセントで補った ・2011年度の緊急節電対応では、照明の削減寄与が大きかった © Panasonic Corporation ■ 社内外にアピールするためのデジタルサイネージ © Panasonic Corporation 22 23 3.竣工初年度比 .竣工初年度比50 50%削減 %削減 に向けた新たな取組み © Panasonic Corporation ■ チャレンジ50 50%削減へのロードマップ 【STEP1】 STEP1】 【STEP2】 STEP2】 実験設置検討 照明 2011年2月 パブリシティ 【STEP3】 STEP3】 新商材、新システムを導入しての 新商材 新システムを導入しての 実験フロアでの実験・評価 ①グリッド天井+LED ②タスク&アンビエント ④調色LED 設置 検証 ③デジタル個別制御 ③ 個別制御 設置 検証 計 画 策 定 24 全館へ水平展開 竣工後11~15年、設備改修と合わせ、 全フロアをステップ改修 空調 2018年度最終目標 2018 年度最終目標 50%削減 50 %削減 ②タスク&アンビエント ①エアバランスコントロール ② ③自動制御の最適化 ★ チューニング活動を継続 ・照明では、照度の再調整、オフィスの制御方式変更など ・空調では、CO2外気量制御、空調機INVデマンド制御など ・コンセントでは、パソコン、複合機の設定見直しなど 省エネ効果 緊急節電 対応 2009年度実績 2009 年度実績 さらに徹底したチューニング 2014年度中間目標 2014 年度中間目標 44%削減 44 %削減 36%削減 36 %削減 (年度) 2010年 2010年度 2010 年度 37%減 37 %減 2011年 2012年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2011年度 2011 年度 46%減 46 %減 (実力的には対前年 10%減の 10 %減の43 43%減) %減) © Panasonic Corporation 2013年 ●2014年度中間目標44%減をほぼ達成した状況 チ チューニング対策を前倒しで実施したと考えられる ング対策を前倒しで実施したと考えられる ■ 23階 調光調色制御システム 25 【概要】 ・朝、昼、夜の時間帯に合わせて照度と色温度を最適制御できるシステムを採用。 朝 昼 夜の時間帯に合わせて照度と色温度を最適制御できるシステムを採用 ・執務時間帯や季節に合わせて最適な運用スケジュールを検討する場です。 ◇調光調色スケジュール 1日の調光調色のスケジュールは以下のとおり設定 50%以上の 以 期待省エネ効果 空調吹出口 明るさ、人感 低照度・低色温度 センサ ON/OFFグループ 人感 人感センサ(子機) サ(子機) (400lx・4000K) (lx) 高照度・高色温度 違和感 なく 変化 爽やかな 雰囲気 調光調色制御 (750lx・6000K) 低照度・低色温度 快適性 確保 (400lx・4000K) 快適性 確保 750 6000K 省 ネ 省エネ 照度 500 5000K 4000K 300 午前 夜間 午後 0 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 時間 LED色温度可変器具 (COBタイプ 2色×2) 器具光束: 消費電力:72W(全点灯) 演色性 :Ra80以上 調光 :5~100% 空調リターン面積:0.041㎡ 低色温度LED © Panasonic Corporation 高色温度LED 時間帯 照度 色温度 始業前 500 lx 5000K 午前 750 lx 6000K 昼休み 250 lx 5000K 午後1 750 lx 6000K 午後2 変化 変化 夜間 400 lx 4000K ・夏季(6/22~9/23)の夜間は、400 lx ・4500Kに設定。 ・冬季(12/22~3/21)の夜間は、400 lx ・3500Kに設定。 ・休日(終日)と平日の夜20時~朝8時の間は、人感センサで ON/OFF制御。 ・見学の時は、約1分の短縮バージョンでデモを実施。 ■ 22階 タスクアンビエント照明 26 【概要】 ・全般照明の照度を300lx、空間の明るさ感をFeu8に設定し、タスクライトで手元を750lxを確保。 全般照明の照度を300l 空間の明るさ感をF 8に設定し タスクライトで手元を750l を確保 50%以上の ・照明器具は、低照度でも空間の明るさ感を補完する「天井面照射型器具」を採用。 ・パーソナル空調吹出口(吹出方向可変型)の試験設置。 期待省エネ効果 LED FeuUP器具 LEDタスクライト (明るさ感向上タイプ) (SQ400S) 器具光束: 消費電力:36W 演色性 :Ra84 色温度 :4,000K 調光 :25~85% 初期照度補正機能付 空調リターン面積:0.04㎡ パーソナル空調吹出口 パ ソナル空調吹出口 器具光束:340lm (白熱灯60W相当) 消費電力:7.6W 演色性 :Ra90 色温度 :5,000K 調光 :30~100% アンビエント照度 300lx 空調吹出口 空 明るさ、人感 センサ ON/OFFグループ グ プ 人感センサ(子機) (調光率:50%) A方向 Feu 10.3 B方向 F 8 Feu 8.7 7 B ※推奨値 ※推奨値 照度 Feu タスクライト アンビエントライトと合計で750lx以上*1 アンビエントライト 8以上*3 250~600lx*2 ※1,2 照明学会「タスク・アンビエント照明システム研究調査委員会報告書」より。 ※3 当社実験より © Panasonic Corporation A ■ 22階 タスクアンビエント空調 27 ○タスクアンビエント用吹出口 ・パーソナル機能付吹出口は、アンビエント空調に用いられる一般的なアネモ型吹出口の中央部分に、 吹出風量と吹出方向を個別に操作できる「パーソナルノズル」を設けたタスク・アンビエント吹出口です。 概要 ・「パーソナルノズル」を操作することで、アンビエント空調を行いながら在室者の「暑い」「寒い」と 「パ ソナルノズル を操作することで アンビ ント空調を行いながら在室者の「暑い 「寒い と いった個別の要求に応えることができます。 ・冷房時は気流を在室者に向けることでスポット吹出しを行い気流感を体感でき、暖房時はアンビエント気流 を攪拌するサーキュレータとして機能します。 アンビエント吹出口 パーソナルノズル パ ソナル機能付吹出口 パーソナル機能付吹出口 設置状態 パ ソナルノズルは、付属の 操作棒」を用いる パーソナルノズルは、付属の「操作棒」を用いる ことで、風量と風向の両方を調整することができます。 操作棒 © Panasonic Corporation 28 4.BEMS BEMS導入補助金制度 導入補助金制度 © Panasonic Corporation ■ BEMS補助事業の概略 29 中小ビルを対象とした「エネルギー管理システム」導入に際しての「補助金制度」 「 「 補助対象事業者として、パナソニックも採択された エネルギー管理システム導入促進事業費補助金 (BEMS導入事業) 事業名 目的 補助対象 事業者 対象建物 例 補助対象 経費 予算 300億円 中小ビル等の電力需要家におけるBEMS導入を促進、エネルギー使用の効率化及び電力需要の抑制を 図り無理のない節電を推進し、BEMSアグリゲータ毎の総量で10%以上の電力消費量の削減を図る アグリゲータからBEMSを導入する、50kW以上、500kW未満の高圧需要家。※ グリゲ タからB Sを導入する 0 以上 00 未満 高 需要家 導入後1年間のエネルギー使用量データをアグリゲータ、国に提供する。 (※ 50kW未満、500kW以上事業者も、BEMS導入での節電効果が見込まれる場合、補助事業者とすることがある) 事務所(工場における事務所含む)、物販店舗、学校、ホテル、病院、飲食店、遊戯施設、 集合住宅(共用部のみ) 基本は民生建築物 ※工場等の産業部門は対象外 ①設備費、②工事費 1/3補助の機能を満たすシステム 1/2補助の機能を満たすシステム ①設備費:1/3以内、②工事費1/3以内 ①設備費:1/2以内、②工事費1/3以内 上限額:170万円 上限額:250万円 ①サービス費(保守費) ②ガス・水道等の計測制御設備 ③照明・エアコン等のエネルギー消費機器 補助対象外 ④撤去費 ⑤交通費等の諸経費 ⑤交通費等 諸経費 平成24年4月初旬より補助事業申請受付開始 事業期間 平成26年3月31日まで(平成25年度までの2年間) 補助率 補助上限 © Panasonic Corporation ■ 当社システムを活用したサービス提供 30 お客様対象施設の照明回路や空調回路のエネルギー使用量を見える化し、 パナソニックの専門担当者が分析・コンサルを行い、運用削減をサポートします。 運用管理会社 画面例 ■総量TOP画面 電力使用量削減目標 ▲10% コンサル担当者 担当者 全社 INTER NET お客様 対象施設 ■改善予測グラフ ●お客様データ分析 ●コンサルティング ●運用サポート 専用ネットワーク (閉域網) データ収集 計測装置 受変電設備(既設) データセンター デマンド 監視 分電盤 (既設) BEMSコントローラ S ト など © Panasonic Corporation 通信費、サービス費有料 / 補助対象外 ■ 省エネ総合サービス エコサス 情報発信サービス 情報発信サ ビス 省エネトレンド情報が いち早くわかる! 補助金情報 http://www.eco-sas.jp/ エネルギー管理サービス ネ ギ 管理サ ①エネルギー総量管理サービス 全社のエネルギー消費を WEBブラウザで一括管理! WEBブラウザで 括管理! 省エネノウハウ 省エネチューニング 省エネツールBOX ②計測データのアップロードサービス 多回路エネルギーモニタなどの 計測データ(CSV形式)をアップロード! 測 (C 式) プ 使用するエネルギー を「見える化」 課題を抽出し 対 課題を抽出し、対 応策を立案 各施設のエネルギー伝票の 入力で全社総量を集計し、 グラフ表示 ③自動計測システムサービス 計測・収集システムの導入で より詳細なデータを自動計測! エネルギー消費の変動 を計測し 手間をかけず を計測し、手間をかけず に省エネ活動を継続 *BEMS補助事業では、 *BEMS補助事業では このサービスを活用 © Panasonic Corporation 31 32 ご清聴、ありがとうございました。 <連絡先> パナソ ック株式会社 パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 栗尾 孝 jp p E-mail: [email protected] © Panasonic Corporation