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農産物購入・食生活に関するアンケート調査結果
農産物購入・食生活に関するアンケート調査結果 農産物流通課 農産園芸課 保健医療課 1 調査目的 このアンケート調査は、県民の皆さまの農産物購入の実態、消費に対する意識、食生 活に関する意識を把握するために毎年実施しています。 皆さまからお寄せいただいた情報は、今後の農産物生産や販売の促進、食育の推進 のために活用させていただきます。 2 調査対象など 調査対象:県政モニター485人(うちインターネットモニター262人) 調査方法:郵送及びインターネット 調査期間:平成27年11月下旬から12月上旬 回収結果:399人(回収率82.3%) 構成比はパーセントで表し、小数点以下第2位を四捨五入して算出しています。 そのため、合計が100%にならない場合があります。 3 結果概要 ○ 農産物の購入にあたって重視することについて 農産物を購入するときに重視することについて、「鮮度」「価格(値ごろ感)」「産 地」の順に高くなっている。また、「農産物を購入するときに岐阜県産または、国産 であることを意識している」は88.5%となっている。 ○ 「ぎふクリーン農業」について 普段農産物を購入する方の「ぎふクリーン農業」の認知度は38.4%で、「ぎふク リーン農産物を意識して購入している」は6.5%となっている。また、認知度を上げ るために、「売り場でアピールできるような広告を設置する」等の意見が寄せられ た。 ○ 「地産地消」について 「地産地消」の認知度は88.0%となっている。また、推進のために、「地産地消 キャンペーンを展開する」「朝市・直売所の魅力アップを支援し、消費者に広くPR する」「学校給食において県産農産物の利用拡大を行う」の順に高くなっている。 ○ 「食生活」について 食生活について、「主食、主菜、副菜を基本としたバランスのとれた食生活を送っ ている」は87.5%、「岐阜県産の農産物を活かした食生活を送っている」は 88.3%、「行事食や郷土料理等、地域に伝わる食文化を生かした食生活を送っ ている」は51.2%となっている。 4 回答者属性 (1)性別 男性 女性 無回答 計 人数 181 217 1 399 割合 45.4% 54.4% 0.3% 100.0% 無回答, 0.3% 女性, 54.4% (2)年代別 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 計 人数 29 62 87 91 101 29 399 割合 7.3% 15.5% 21.8% 22.8% 25.3% 7.3% 100.0% 70歳~, 7.3% 60歳代, 25.3% 50歳代, 22.8% 飛騨, 4.3% (3)居住圏域別 岐阜圏域 西濃圏域 中濃圏域 東濃圏域 飛騨圏域 無回答 計 人数 204 59 59 59 17 1 399 割合 51.1% 14.8% 14.8% 14.8% 4.3% 0.3% 100.0% 男性, 45.4% 20歳代, 7.3% 30歳代, 15.5% 40歳代, 21.8% 無回答, 0.3% 東濃, 14.8% 中濃, 14.8% 西濃, 14.8% 岐阜, 51.1% 5 調査結果 <農産物購入について> 問1 農産物を購入するとき、まず気に留めることは何ですか。(複数回答) 397 人 回答者 0 50 100 150 200 250 300 350 鮮度 294(74.1%) 価格(値ごろ感) 251(63.2%) 安全性(JAS表示、無農薬栽培など) 88(22.2%) 産地 112(28.2%) 味 29(7.3%) 安心(生産者の表示など) 26(6.5%) 普段農産物を購入しないため、特にない 3(0.8%) その他 0(0.0%) *回答における鮮度、価格、安全性、産地へのこだわりの年次変化 80% 60% 鮮度 価格 40% 安全性 20% 産地 0% H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 問2 農産物を購入するとき、「岐阜県産」であることを意識して購入しますか。 「岐阜県産」を意識して購入している 「岐阜県産」にはこだわらないが、 「国産」は意識して購入している 産地にはこだわらない 無回答 計 人数 80 割合 20.1% 273 68.4% 45 1 399 11.3% 0.3% 100.0% 無回答, 0.3% 産地には こだわら ない, 11.3% 「国産」 は意識し て購入し ている, 68.4% 「岐阜県 産」を意 識して購 入してい る, 20.1% 問3 (問2で「「岐阜県産」を意識して購入している」と答えた方) 「岐阜県産」を意識して購入する理由は何ですか。(複数回答) 79 人 回答者 0 10 20 30 40 50 60 52(65.8%) 鮮度 価格(値ごろ感) 24(30.4%) 安全性(無農薬等) 22(27.8%) 産地 味 18(22.8%) 4(5.1%) 安心(生産者の表示など) その他 25(31.6%) 5(6.3%) *その他の主な意見 ・県内農家の応援。 ・岐阜県民として少しでも貢献ができるのではないかと考えて。 ・食育の学習の中で地産地消を大切にしようと呼びかけられているので,家庭で実践出来る ことはしたいと思うから。 ・親しみを感じるから。 問4 岐阜県産農産物を積極的に購入していただくためには、どのような対策が 395 人 必要だと思いますか。(複数回答) 回答者 0 50 100 150 200 199(50.4%) 店頭で、岐阜県産農産物の品揃えを充実させる 179(45.3%) 店頭で、岐阜県産農産物のコーナーを作る 106(26.8%) 県内のどこでどんな農産物が作られているのかをPRする 134(33.9%) コスト低減に取り組み、価格を下げる 74(18.7%) 岐阜県産農産物の安全性をPRする 59(14.9%) 朝市や農産物直売所についての情報を提供する その他 250 8(2.0%) *その他の主な意見 ・流通に問題があると思う。 ・野菜のブランド化を図りPRを充実させる。飛騨牛くらいしか知られていないように思う。 ・消費者がどのような農産物を欲しいのか調査する。 ・無農薬、無化学肥料の岐阜県産の農産物を販売する。 ・県産農産物であることが良く分かるように表示して欲しい。 ・身近なスーパーでの取扱量を増やして欲しい。 など <ぎふクリーン農業について> 問5 (普段、農産物を購入する方にお聞きします。) あなたは、「ぎふクリーン農業」をご存じですか。 知っているし、「ぎふクリーン農産物」を 選んで購入している 知っているが、「ぎふクリーン農産物」か どうかを意識して購入していない 知っているが、購入したことがない 知らない 計 人数 割合 23 6.5% 108 30.5% 5 218 354 1.4% 61.6% 100.0% 知ってい るし、選 んで購入 している, 6.5% 知ってい るが、意 識して購 入してい ない, 知ってい 30.5% るが、購 入したこ とがない, 1.4% 知らない, 61.6% 問6 (問5で、「「ぎふクリーン農業」を知っている」と答えた方) 132 人 どのようにして知りましたか。(複数回答) 回答者 0 10 20 30 40 50 60 70 48(36.4%) スーパーや農産物直売所などの店頭 県主催の農業フェスティバルなどのイベント 66(50.0%) 54(40.9%) 市町村やJA主催の各地域の農業祭など テレビやラジオ番組、新聞記事や折り込み広告、無料情報誌など 18(13.6%) 37(28.0%) 県、市町村の広報紙 36(27.3%) JA、生協などの広報誌 その他 8(6.1%) *その他の主な意見 ・作っている人から進められて。 ・知人から聞いた。 ・農産物のパッケージ。 ・近所に生産者がおり良く知っている。 ・在職中の仕事の関係で。 など <地産地消について> 全く知ら ない, 無回答, 5.3% 0.3% 問7 あなたは、「地産地消」という言葉をご存じですか。 内容についてよく知っている 内容について少しは知っている 聞いたことはあるが内容は知らない 全く知らない 無回答 計 人数 201 150 26 21 1 399 割合 50.4% 37.6% 6.5% 5.3% 0.3% 100.0% 聞いたこ とはある が内容 は知らな い, 6.5% 内容に ついて 少しは 知ってい る, 37.6% 問8 あなたは、「地産地消」の取り組みに関心がありますか。 関心がある どちらかといえば関心がある どちらかといえば関心がない 関心がない わからない 計 人数 140 199 40 6 14 399 割合 35.1% 49.9% 10.0% 1.5% 3.5% 100.0% 関心がな い, 1.5% どちらか といえば 関心がな い, 10.0% 内容に ついてよ く知って いる, 50.4% わからな い, 3.5% 関心があ る, 35.1% どちらか といえば 関心があ る, 49.9% 問9 「地産地消」の推進のためにどんな取り組みが有効だと思いますか。 398 人 (複数回答) 回答者 0 50 100 150 200 250 生産者、消費者等が参加した地産地消キャンペーンを展開する 226(56.8%) 地産地消に関する情報をFacebookやホームページで提供する 35(8.8%) 朝市・直売所の魅力アップを支援し、消費者に広くPRする 220(55.3%) 学校給食において県産農産物の利用拡大を行う 175(44.0%) 子どもたちに対して農業体験などの食農教育を実施する その他 84(21.1%) 16(4.0%) *その他の主な意見 ・地域の飲食店、スーパーなどの惣菜に取り入れる。店頭でよく見かけるようにする。 ・市内には工場が多く昼食の弁当は持参する人が少ない為 弁当業者に拡大を依頼する。 ・子供以外にも、農業体験や、調理体験など年代に関係なくやってほしい。 ・その土地で採れたものは地元産と表示し、安く提供する。 ・消費者に提供する場(レストランなど)を増やす。 ・農産物の魅力(安全性、新鮮さ、価格、生産者の生産物に対する意欲など)を増す。 など <食生活について> 問10 あなたは、主食、主菜、副菜を基本に バランスのとれた食生活を送っていますか。 よくできている(1日2食以上) できていることがある(1日1食程度) ほとんどできていない まったくできていない 計 人数 161 188 42 8 399 まったく できてい ない, 2.0% ほとんど できてい ない, 10.5% 割合 40.4% 47.1% 10.5% 2.0% 100.0% よくでき ている, 40.4% できてい ることが ある, 47.1% 問11 あなたは、岐阜県産の農産物を活用した食生活を送っていますか。 いつも県産農産物を活用している 時々県産農産物を活用している 全く県産農産物を活用していない 分からない 計 人数 80 272 13 34 399 割合 20.1% 68.2% 3.3% 8.5% 100.0% 分からな い, 8.5% いつも県 産農産物 を活用し ている, 20.1% 全く県産 農産物を 活用して いない, 3.3% 時々県産 農産物を 活用して いる, 68.2% 問12 (問11で「活用していない」「分からない」と回答した方) 47 人 それはどのような理由からですか。(複数回答) 回答者 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 10(21.3%) 岐阜県で生産されている農産物を知らないから 岐阜県で生産されている農産物が手に入らないから 5(10.6%) 価格が高いから 5(10.6%) 15(31.9%) 自分で食事を作らないから 11(23.4%) 特に必要だと思わないから 気にしたことがない、特に理由はない その他 4(8.5%) *その他の主な意見 ・自分で購入しないから。 ・国産は気にするが、県内産であることまでは気にしないから。 16(34.0%) 問13 あなたは、行事食や地域の産物を使った郷土料理等、 地域に伝わる食文化を生かした食生活を送っていますか。 人数 39 165 168 26 1 399 ほとんどできている おおむねできている あまりしていない まったくしていない 無回答 計 割合 9.8% 41.4% 42.1% 6.5% 0.3% 100.0% 無回答, 0.3% まったく してい ない, 6.5% あまりし ていな い, 42.1% ほとんど できて いる, 9.8% おおむ ねでき ている, 41.4% 問14 (問13で「あまりしていない」「まったくしていない」と回答した方) 193 人 それはどのような理由からですか。(複数回答) 回答者 0 10 0 地域の食文化を知らないから 20 10 20 30 40 30 50 40 50 60 60 調理方法が分からないから 調理方法が分からないから 忙しくて時間的に余裕がないから 忙しくて時間的に余裕がないから その他 70 80 90 71(36.8%) 71(36.8%) 行事を祝う風習がないから 行事を祝う風習がないから その他 90 43(22.3%) 43(22.3%) 作ってくれる人がいないから 作ってくれる人がいないから 近くで売られていない、食べられる場所がないから 80 81(42.0%) 81(42.0%) 65(33.7%) 65(33.7%) 77(39.9%) 77(39.9%) 地域の食文化を知らないから 近くで売られていない、食べられる場所がないから 70 29(15.0%) 29(15.0%) 13(6.7%) 13(6.7%) *その他の主な意見 ・おせち料理は少し作る事はあるけど店で売っているから買ってしまいます。 ・家族二人で、行事への関心がなくなってるから。 行事食は不要だと思う。 ・行事食はしていますが、地域の産物かどうかは意識していない。 京野菜、加賀野菜といったものが地元にあれば意識するかもしれませんが。 ・地元の味付けがあまり好みではなく、京風の味付けが好きだから。 ・日常においては地域にこだわらず好きなメニューで食べたいから。 など 無回答, 0.3% 問15 あなたは「日本型食生活」という言葉をご存じですか。 内容についてよく知っている 内容について少しは知っている 聞いたことはあるが内容は知らない 全く知らない 無回答 計 人数 83 157 73 85 1 399 割合 20.8% 39.3% 18.3% 21.3% 0.3% 100.0% 全く知ら ない, 21.3% 聞いたこ とはある が内容は 知らない, 18.3% 内容につ いて少し は知って いる, 39.3% 内容につ いてよく 知ってい る, 20.8% 問16 「日本型食生活」のような健康的な食生活を送るために、どんな取り組みが 394 人 必要だと思いますか。(複数回答) 回答者 0 50 日本型食生活の普及啓発 100 150 200 250 240(60.9%) 180(45.7%) 岐阜県産の農畜水産物やその食べ方に関する情報の提供 184(46.7%) 飲食店等での日本型食生活を取り入れたメニューの提供 栄養バランスに対する正しい知識の普及啓発 209(53.0%) 食文化や郷土料理の紹介 206(52.3%) その他 300 17(4.3%) *その他の主な意見 ・主に食事を作る主婦層の意識が重要。中学校、高校などでの家庭科教育から意識付けを 図る。 ・小学校から親子共に食生活の大切さに取り組む行事を。参観日に給食試食会を順次行い 栄養士からの講演も。 ・飲食店で日本型食生活は割高だと感じるため、価格を下げる。 ・当たり前すぎて、取り組む必要性が分からない。 ・健康的な食生活ができないのは時間に余裕がないことが理由の一つだと思うので、 ノー残業デーと日本型食生活を行う日を同日に設定するキャンペーンを行ってはどうか。 ・今、民放テレビで夕食の副食など実技で放送している。人気があり、その時の食材が昼すぎ スーパーで良く売れると言われる。地産地消の料理を放送したらいいと思います。 ・日本型食生活を取り入れた食育を幼児から行う。 など 問17 日頃の食生活について思うことなど、皆様のご自由な意見をお聞かせください。 (回答数148、主なものを掲載) <自身の地産地消の取り組みについて> ・私はいつも岐阜県産の物を選んで購入する。夏野菜、特に枝豆等、他の県産の物と比べ 味が全くちがう。少し価格が高い気がするが―。 ・新鮮で輸送コストもかからない、地産地消の農産物。よろこんで買い求め利用しています。 ・地産地消を心がけていても、日々の食品すべてを賄うことは難しいので、これからはできる 限り岐阜県産を購入しようと思います。 ・農業祭などに参加して関心はあるのですが、普段はあまり意識していないような気が します。道の駅などの産直販売には、必ずといっていいほど立ち寄ります。 ・岐阜県にこだわる必要はないと考えます。国産で有れば問題なし。 など <地産地消の取り組みについて意見・提案・要望> ・カロリー、年齢、季節にあったメニューの載った、岐阜限定のレシピ本などあれば便利だと 思う。また、そうしたメニューの試食会なども検討して頂きたいです。 ・小学校の給食は県内産の野菜、市内の野菜を取り入れ、行事食もあり理想とする物です。 保護者がもっと給食に興味を持つような活動を行うのはどうですか。 ・イベントや一部JAの産直場だけではなく、多くの県民が利用している大型スーパー等にも コーナーを設け、日常的にPRし働きかけることが重要と考える。 ・岐阜県産は良いのだ(安心安全、新鮮、おいしい、安い)という明確な差別化と産物 アピール(種類、時期のカレンダー等)がもっと必要と思う。 ・生産者が目に見えて、安心安全な農産物が安く手に入るお店が増えたらいいなと思った。 など <ぎふクリーン農業について> ・「ぎふクリーン農業」は知りませんでした。これからは意識して買い物をしたいと思います。 ・ 岐阜県産農産物やぎふクリーン農業・地産地消について、PRが不足しているように感じ ます。県民(特に主な購買者である主婦層)に深く浸透させる施策が必要だと考えます。 ・化学肥料をへらすことで農地も改善され、川への排水もきれいになり、子供たちも農薬の 少ない新鮮なものを食べさせることができ、いいことだらけだと思います。もっと宣伝して、 売り場でアピールできるような広告を設置するとみんなにも知れわたり、健康志向な現代の 世の中にももっと広まっていくのではないかと思います。 など <日本型食生活の推進について> ・健康でいるために、日ごろから食生活には気をつけています。旬のものを食べる。新鮮な ものを食べる。農薬を少なく。塩分を控えめに。お皿には赤、黄色、緑、黒、など。 食生活の大切さは、子供の頃から自然に親から学べるといいのですが、なかなか難しい。 ・子供が成長すると質より量になってしまい、お魚をあまり食べなくなってしまいました。 ・健康的な望ましい食生活について頭では分かっているし、実践したいと思うけれど、 毎日の生活の中でつい面倒くさかったり、安い物を買ってしまったりして、なかなかできて いない。 など <日本型食生活の推進について意見・提案・要望> ・今は核家族が増えて郷土料理や行事食を取り入れた和食をあまり見かけなくなりましたが、 この伝統は食に対する意識も高められるので、年配の方にがんばって伝え残していって 欲しいと考えます。 ・昭和の時代をふりかえり良い所は続けていくべきだと思う。 ・スーパーのお惣菜とか、ファーストフード、飲食店で、もっと野菜、豆類、青魚など使った 日本型食生活を推進できるメニューが充実すると良いと思います。 ・食について、子供達には学校(授業・給食)などで重要性を積極的に教えて欲しい。 ・岐阜県には長く住んでいるが、行事食については全く知らない。大人になってから行事食 について学ぶ場があると嬉しい。 など