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浄水器のアンケート商法が急増!

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浄水器のアンケート商法が急増!
消費者被害速報No.25
1999年3月30日
国 民 生 活 セ ン タ ー
浄水器のアンケート商法が急増!
「無料でプレゼント」と
「無料でプレゼント」というセールストークも…
うセールストークも…
「アンケートに答えてください」と家庭に訪問されて応じたところ、本当の目的は浄水器や浄水器の
カートリッジの販売であり、浄水器などを契約させられたという相談が急増している。「アンケート」
と言って消費者の警戒心を取り除いて訪問し、実は商品を売りつけるという商法である。このような被
害にあわないよう、十分注意する必要がある。
1.相談件数等
1995 年度以降に合計 1197 件の相談が寄せられている(99 年 3 月 29 日までの入力分)。相談件数
の年度別推移をみると、96 年度までは 100 件未満であったが、ここ 2 年間に急増しており、98 年度
は年度途中にもかかわらず既に 747 件と前年度の倍以上の相談件数が寄せられている。苦情等のある
業者は何十社とあり、そのうち 10 件以上相談が寄せられているところは 20 社ほどである。
(1)年度別相談件数
(2)当事者の属性(不明を除く)
〔性別〕女 性
948 件(83.5%)
件数
年度別相談件数
男 性
188 件(16.5%)
747
800
〔年代別〕平均年齢 41 歳
600
20 歳代 305 件(27.1%)
50 歳代 131 件(11.6%)
30
歳代
307
件(27.3%)
60 歳代 157 件(14.0%)
345
400
40 歳代 151 件(13.4%)
200
〔職業等別〕
77
28
家事従事者 749 件(67.0%)無職 102 件(9.1%)
0
95
96
97
98 年度
給与生活者 221 件(19.8%)
(3)発生地域:全国的に発生している。
(4)平均契約金額:約 29 万 3 千円 平均既払金額:約 2 万 2 千円
2.相談の主なパターン
(1)アンケートに答えてほしいと業者が来訪する。
・アンケートの内容は「浄水器」「水道水」「ゴミ問題」「環境」「携帯電話」など多岐にわたる。
・「アンケートに回答したらお礼に浄水器を無料でプレゼント」「抽選で浄水器が当たる」など
と言われる場合が多い。「浄水器か携帯電話のどちらかをプレゼント」というものもある。
・最初の来訪ではアンケートをとるだけというケースもある。この段階で、「個人情報を悪用され
ないか」「浄水器を買わされないか」と消費生活センターに相談を寄せる人もいる。また、後日
「浄水器をプレゼントするので来訪したい」と連絡が入り、「必要ない(あるいは、断りたい)
がどうしたらよいか」という相談も寄せられている。
・来訪ではなく電話でのアンケートに回答後、後日業者が来訪するというケースもある。
(2)アンケート回答後話を聞いているうちに、以下のような事態になってしまう。
①浄水器の契約をさせられる。アンケートのお礼に無料でプレゼントされるはずが、別の高額な浄
水器を契約させられるというケースもある。
②浄水器は無料でプレゼントされるが、カートリッジの長期契約をさせられる。
例)7 年分のカートリッジ代(月々2700 円)のクレジット契約(総額約 44 万円)をさせられた。
3.消費者へのアドバイス
(1)アンケートと言って来訪したにもかかわらず、当初の目的とは違う浄水器等の販売勧誘をする業
者は信用しないほうがよい。アンケート回答後に浄水器やカートリッジの契約を勧められても必
要がなければきっぱり断ること。また、無料で商品をもらえるからといって容易に業者の話に乗
らないこと。
(2)訪問販売で浄水器や浄水器のカートリッジを契約した場合は、法定書面を交付された日から8日
以内であればクーリング・オフ(無条件解約)ができる。クーリング・オフ期間が過ぎても販売
方法等に問題がある場合は解約できることがあるので、早めに最寄りの消費生活センターに相談
すること。
パ
イ
オ
ネ
ッ
ト
※この情報は、 PIO−NET (全国消費生活情報ネットワーク・システム)に入力された相談のうち、非常に新手
の商法・販売手口である事例や、最近相談が急増している事例について速報性を最優先に情報提供するものである。
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「無料でプレゼント」というセールストークも
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