...

1 7月22日~24日にかけて、黒龍江省佳木斯(ジャムス)市で開催された

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

1 7月22日~24日にかけて、黒龍江省佳木斯(ジャムス)市で開催された
7月22日~24日にかけて、黒龍江省佳木斯(ジャムス)市で開催された「2014 中
露(ジャムス)農機産品展示商談会」及びジャムス市内の産業を視察するため、日系
企業の方々と同市を訪れました。
1 ジャムス市について
(1) ジャムス市は、黒龍江省北東部のロシアと国境を接する地域にあり、面積 3.27 万
平方キロメートル、人口 240 万人あまりを数える、同地域の中心都市。黒龍江省
を流れる三つの大河(黒龍江、松花江、ウスリー川)が流れる三江平原(黒土地
帯)に位置することから、コメやトウモロコシ、豆類などをはじめとする農業が主要
産業となっています。また、農業機械をはじめとする製造業も盛んであり、地場メ
ーカーのほか、世界最大手の農機メーカーである米ディア・アンド・カンパニー社
(ジョン・ディア)をはじめとする欧米メーカーも進出しています。
(2) ジャムス市はロシアと国境を接するため、ロシア極東地域との交流が盛んですが、
山梨県韮崎市とも友好都市関係を締結しています。
(3) ジャムス市の主要産業は農業と観光業であり、7 月 24 日に、中露農機展示商談
会と、ジャムス三江国際旅遊節が開催されました。
▲中露農機展示商談会でクボ
▲湯原亮子河の散歩コース(7
月 23 日撮影)
タが出展したブース(7 月 24 日
撮影)
2 湯原亮子河視察
(1) 私たち訪問団は、まず湯原亮子河を訪れました。湯原県亮子河には森林公園が
あり、そこはジャムス三江国際旅遊節でも紹介され、ジャムス市が国内外の観光
客の誘致を図ろうとしている観光地です。総面積は 7171 ヘクタールで、1987 年か
ら建設が始まり、1992 年に林業部の批准を経て国家級森林公園となり、中国に
おいて最も早く国家級の森林公園になったものの一つです。大亮子河国家森林
公園はチョウセンマツの原生林の景観を主とした観光地であり、四季折々の風景
1
を楽しむことができます。チョウセンマツの原生林の他に、愿海寺、清流、吊り橋、
白樺の林などの見所があります。愿海寺は黒龍江省最大の仏教寺院の一つで、
森林の中でその美しさが一層際立っていました。チョウセンマツは、樹齢 700 年
の木があり、世界的にみても分布が非常に少なく、珍しいとのことでした。
(2) 同公園は、市内から車で 2 時間程の場所に位置します。夏休みと言うこともあり、
家族連れが多く、飲み物や果物を川に入れて冷やし、バーベキューや野外での
食事を楽しんでいる様子、川辺でキャンプをする人が見られました。
(3) 森林浴の散歩コースが設けてあり、徒歩約一時間で一周できます。その散歩コ
ースには、木の説明、猟師の小屋、休憩所、ブランコなどの遊具が設置してあり
ました。
▲湯原亮子河の愿海寺(7 月
23 日撮影)
▲湯原亮子河の吊り橋(7 月
23 日撮影)
3 中露農機展示商談会視察
(1) 24 日午前 9 時、2014 中露(ジャムス)農機産品展示商談会がジャムス市で開催さ
れ、国内からだけでなくロシア、日本、韓国などの国外から千人以上の関係者が
開幕式会場に集まりました。
(2) 会場の敷地面積は 12 万平方メートルで中国と外国の企業が 300 あまりの大型ブ
ースを設けて展示販売スペースとし、農業機械、工事機械、牧畜用機械、農産品
加工機械など、千種類近くの商品が展示され、ジャムス市及び周辺都市の農場
経営者の注目を集めました。GPS で測位され遠隔故障診断が可能な稲刈り機な
どハイエンドの農機製品が紹介されていました。また奇瑞重工、ジョン・ディア、ク
ボタ、中連重科など農機企業の新製品が紹介されていました。
(3) 屋内展示スペースでは、ジャムス市の農機開発の歴史が当時の機械とともに紹
介されていました。また、黒龍江省と友好関係にある山形県がブースを設け、山
2
形の製品を紹介していました。屋外にある農機展示場では、中国ローカルメーカ
ーの他、ジョン・ディアや日本のクボタ、ヤンマーも出展していました。黒龍江省は
平坦な土地が多いことから大規模農業が主流のため、日本ではあまり見られな
いような大型農機が目立ちました。
▲中露農機展示商談会でヤン
マーが出展したブース(7 月 24
日撮影)
▲中露農機展示商談会の開
幕式(7 月 24 日撮影)
4 「常発佳連」社視察
(1) 佳木斯常発佳連農業設備社は 2010 年 4 月に設立されました。従業員 650 名、
登録資金 5000 万元。江蘇常発グループが佳木斯佳連収穫機械を買収し、再編・
設立されました。
(2) 同社は佳木斯市高新技術園区農機園で、20 万平方メートルの敷地を有し、現代
化農業機械生産基地を建設し、第一期プロジェクトですでに 2.2 億元の投資を行
いました。主要製品は、稲、麦、豆のコンバイン、4~5 つの畝に対応できるトウモ
ロコシ自動収穫機、高速ジェット式種まき機、収穫乾燥機、農機の付属品などで
す。国内はもちろん国外にも販路を広げ、ロシア、モンゴル、タジキスタン、カザフ
スタン、韓国などに輸出しています。
▲「常発佳連」社の工場内(7
月 24 日撮影)
▲「常発佳連」社の昔の農機
(左)と今の農機(右)(7 月 24
日撮影)
3
Fly UP