PDF 5.6M - Waseda University Library,Waseda University
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早稲田大学 図書館年報 年度 2010 C O N T E N T S 館長からのメッセージ 1p 図書館の動き 学習支援連携委員会の動き 2p 学習支援活動の展開とアカデミックリエゾンの取り組み 5p 図書館協議員会および電子媒体検討委員会の動き 7p 館蔵資料電子化の現状と今後の展望 9p 国立国会図書館による学位論文電子化と早稲田大学リポジトリ 10p 電子資料の国際的プロジェクトへの協力 11p 公私立大学図書館コンソーシアム(PULC)2003 ~ 2010 12p ―PULCは何をしてきたか― 2010年度図書館主催展覧会報告 16p 東日本大震災への図書館の対応について 17p 図書館日誌 18p 年間刊行物・印刷物 18p 主な海外からの来訪者・展覧会 19p 人事 20p 統計−概況 21p 統計−中央図書館・キャンパス図書館(高田早苗記念研究図書館、 24p 戸山図書館、理工学図書館、所沢図書館) 館長からのメッセージ 図書館長 飯島 昇藏 QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO(知恵の何たるかを読むことによって学べ) 。図書館の入り口に 彫られているローマの政治家、軍人、著述家、大カトーの言葉である。 大カトーの言葉は人生の目的とそれを達成するための手段を述べたものである。しかし、何を読めばよいのか、 そしてそれをいかに読むべきかについては語っていない。もちろん、書かれた言葉、つまり文字(の連続)を読む のである。大カトーの箴言も文字がなかったならば時空を超えて今此処にいるわれわれには伝わらなかったであ ろう。 さて「知恵とは何であるか」を学ぶためには、若者は図書館で、無数の書物の中からどの書物を選び、それを どのような方法で読めばよいのか?政治学者レオ・シュトラウスは”What Is Liberal Education?”という有 名な論文の中で、liberal educationとは「最も偉大な精神たちが後世に遺した偉大な書物たちをしかるべき注意 を払って研究すること」であると規定し、その研究においては「より多くの経験を積んだ生徒たち」=「教師たち」 が「初心者たちを含めてより少ない経験しか積んでいない生徒たちを補佐する」のであると述べている。 その場合に、 「知恵」とliberal educationとはいかなる関係にあるのか?レオ・シュトラウスによれば、完璧な 紳士であることperfect gentlemanship、人間の卓越性へ向けての教育としてのliberal educationは、人間の 卓越性、人間の偉大さを自分自身に思い起こさせることにその本質がある。それではliberal educationはいか なる道によって、またいかなる手段によってわれわれに人間の偉大さを思い起こさせるのか?シュトラウスはプ ラトンの次のような示唆に耳を傾ける。すなわち、 最高の意味における教育とは哲学である。哲学とは知恵の探究、 換言すれば、最も重要な事柄、最高の事柄あるいは最も包括的な事柄に関する知識の探究である。プラトンが示 唆した知識とは徳であり幸福である。しかし人間は知恵に到達することはできないので、徳や幸福は常に完璧で はありえない。それにもかかわらず、 (哲人王が支配する最善の国家というプラトンの政治哲学が示唆しているよ うに)哲学者は自らが無条件的には知恵があるわけではないのに、ただ一人真なる王kingであると宣言されてい る。すなわち、人間の精神が達成しうる最高度の卓越性すべてをかれは保持していると宣言されている。ここか らシュトラウスは、われわれは哲学者であることはできない、われわれは最高の形の教育を手にすることはでき ないという結論を導かざるをえないと述べる。けだし哲人王の政治は 「本」 の中にしか存在しえないからであろう。 しかしシュトラウスはさらに続ける。われわれは哲学者であることはできないが、哲学を愛することはできる。 われわれは哲学することを試みることはできる。このように哲学することの本質は、 「偉大な哲学者たちの間の、 あるいはもっと一般的かつもっと用心深くいえば、最も偉大な精神たちの間の会話に傾聴することに存するので あり、そしてそれゆえに、偉大な書物たちを研究することに存するのである」 。 未曾有の巨大地震と巨大津波の自然災害、さらにレヴェル7の原子力発電所事故という人災に見舞われて、日 本のみならず世界中がパニックに陥っているかのようである。さまざまな雑音に惑わされずに、 「知恵の何たるか を読むことによって学ぶ」べく、今日も多くの若者が図書館で書物をひもといている。その読書が明日の自分自 身のために、母国あるいは父祖の地のために、世界のために、必ず役立つと信じて。若者たちと世界の最も偉大 な精神たちとの沈黙の会話を補佐すべく、図書館は永遠に「大学の心臓」であり続けなければならない。 参考文献:Leo Strauss, Liberalism Ancient and Modern , The University of Chicago Press, 1995. 石崎嘉彦ほか訳『リベラリズム 古代と近 代』 ,ナカニシヤ出版,2006年. Library Annual Report 1 学習支援連携委員会の動き 1 2010 年度の取り組みと課題 7 月 2 3 日に開催された学習支援連携委員会(第 6 回)では、2 0 0 9 年度ならびに 2 0 1 0 年度前期の 活 動 と し て、2 0 0 9 年 度 の 学 習 支 援 連 携 委 員 会 の動きと図書館による学習支援活動について報 告があった。引き続き 2 0 1 0 年度前期の学習支 援活動についても報告がなされ、個別授業やゼ ミ対応の新規の授業支援の依頼が増大し、継続 取り組みの活動と合わせこれまでに約 1 2,5 0 0 人 の参加があったことが報告された。これに関し、 わせだライフABCにおける図書館コンテンツ の受講促進連携、授業支援のサポートを図書館 職員が担当していることから教員と図書館職員 との一層の連携が不可欠であることを委員会と して確認した。また、この間、継続して図書館 が対応している政治経済学部総合基礎演習α授 業支援について、時間割の分散化を図り全クラ スが PC 実習を受講可能とするなど学部側の対 応の紹介があった。また総合基礎演習に加えグ ローバル 3 0 でも図書館と連携する予定であるこ とも紹介された。 2 0 1 0 年度以降に向けた取り組みについて図書 館から提案があり、審議の結果、これを基調と して取り組みの成案とすることとした。提案の 主旨と取り組み内容は以下のとおり。 提 案の主旨:昨年度までの学習支援連携委員 会での審議経過と今年度前期までの学習支援 連携の取り組みをふまえて中期的視点からま とめたもの。 (全文は 3 ページに掲載) 部導入教育における「 図書館情報リテラ ・学 シ ー」授 業 支 援 の 改 善 と 拡 大、教 職 協 働 の 実現 ・ 若 手研究者・大学院学生への支援 ・ 学 習支援体制の拡充・強化に向けて~連携 支援体制の検討~ ・ 学 内施設・機能の有効活用と職職協働 ・ ア カデミックリエゾン研修体制の構築と研 修実施 これらの提案に対し委員から出されたオンデマ ンドコンテンツの拡充要望、個別の教職員からの 要望への対応を期待する意見をふまえ、先の提 案を基調として確定案を作成することとした。 2 0 1 1 年 2 月 3 日に開催された第 7 回委員会で は、新たな委員選出のもと、あらためて学習支 2 Library Annual Report 援連携委員会設置の目的、任務、構成等の説明 と、委員会設置の経緯と図書館組織の改編、第 1回~第6回委員会の概要報告があり、引き続 き 2 0 1 0 年度の学習支援活動報告があった。 活動報告に関連して文学学術院から、基礎演習 における図書館からの授業支援の実態と、学術院 側の基礎演習科目設置の考え方が委員に示され た。他に、図書館からの授業・ガイダンスにはデー タベースの利用方法だけでなく、利用にあたって のルール、情報の利用の仕方を学生に浸透させる ことも必要であるとの指摘があった。情報倫理に ついては、メディアネットワークセンター授業と も関連するため図書館との連携をより強めていき たい、との発言もいただいた。 2 1 2011 年度に向けて 第 7 回委員会では「2 0 1 0 年度以降に向けた取 り組み」をもって 2 0 1 1 年度に向けた取り組みと して活動する旨図書館から説明があった。この ことに関して委員から、長期的な視点からの若 手人材の育成、留学生向けのオンデマンドコン テンツの作成など、授業だけでなく図書館情報 リテラシー教育に関する選択の幅を広げること も必要との意見があった。 このことに対して図書館から次のとおり説明 があった。 員会の議論の内容を各学術院にお持ち帰り ・委 い た だ き、各 学 術 院 の カ リ キ ュ ラ ム 等 と の 連 携についてもご検討いただきたい。 育の主体として学術院が新入生に対してど ・教 のような内容の導入教育をするのかというこ と が 基 本 に あ り、そ こ に 図 書 館 が ど の よ う に 連携していくかが重要であると認識している。 材育成の問題はたいへん重要な問題である ・人 と認識している。 これらをふまえて、教育・研究の場により密 着した図書館サービスを展開したいと考えてお り、そうしたことからも各学術院と図書館との 連携は不可欠であると考えている、と改めて連 携の意義を強調した。 学習支援連携委員会の動き 2010年度以降の取り組みについて 図書館では、昨年度における委員会での審議経過とこ 第7回学習支援連携委員会資料 3. 学習支援体制の拡充・強化に向けて〜連携支援体制 の春までの取り組みを通して、今後展開すべき学習支援 の検討〜 活動の柱立てを行なった。 学習・授業支援を行なうことによって学生や教員の満 以下に、各学術院や学内箇所との連携のもとに図書館 足度がアップするが、例えばすべての学部に対して同時 が担うべき学習支援とその進め方についての考えを示す。 期に同内容の学習・授業支援が行なえるわけではない。 1. 学部導入教育における「図書館情報リテラシー」授業 そこで、特に学部導入教育においては各担当教員の効果 支援の改善と拡大、教職協働の実現 的な授業運営が可能となるよう、助教・助手、TA、ボ すでにいくつかの学術院においては、図書館による学 ランティア、業者や在学生の協力も視野に入れた連携の 部導入教育における「図書館情報リテラシー」授業支援 ための体制づくりを検討する。 またはガイダンスが実施され、新入生への図書館認知と、 例えば、キャリア支援においては「学生キャリアアド 主体的な図書館利用の第一歩を促す仕組みができている。 バイザー」 、後輩指導においては「こうはいナビ」など学 これらの支援についてはより一層の内容充実と体制の見 内ではすでに在学生の活用の実態があり、図書館におい 直しを行ないつつ、引き続き支援の改善拡大を進める。 ても一例としてこのような学生活用が可能と考える。 一方、導入教育において「図書館情報リテラシー」授業 学生に限らず学習・授業支援に関して連携協力者の導 支援の取り組みに至っていない学術院も存在する。今年 入にあたっては、その目的、役割の明確化、教育研修体 度後半には、シラバスを参照するなどのニーズの調査をふ 制などすでに実施が進んでいる先行事例を参考にしなが まえ各学術院との継続的な懇談を通して、あらたな支援 ら具体化に向けて検討し、年度初めの授業支援を中心に の可能性、学習・授業支援の拡大をはかりたい。 学習・授業支援体制の拡充・強化につなげる。 その際、既存の学習・授業支援の形にとらわれない、 4. 学内施設・機能の有効活用と職職協働 柔軟な支援対応も考慮する。例えば、学部全体を通した 図書館は、館内施設の改修によって新たな学習スペー 授業支援には実施の難しさも多いことから、必要とされ スの創造を行なうことに取り組んでいるが、実際の学習・ る教員に対して個別の学習・授業支援が可能となるよう、 授業支援や特にPCを用いた情報検索、DB利用指導など 教員一人ひとりに必要な情報を届けることができる仕組 は当面学内の既存の各 PC 教室を最大限活用することと みや、また図書館がどのような支援をしているのかをさ する。このとき各学術院担当者を通した会場確保、さら らにわかりやすく示すことができる広報、授業で使用し には広報などを通じて図書館以外の職員における図書館 ていただくことが可能なオンデマンド教材や「リサーチ 活動への理解が促進され、箇所間さらには職員間の連携 NAVI」などのWeb情報の整備等を行なうことにも取り組 (職職協働)による学習・授業支援のひとつの形を作り上 み、幅広い学習・授業支援の可能性を広げる。 げることができる。 このようにして展開される学習・授業支援には図書館 学術院との協力関係を推し進めると同時に、学内の横 は最大限協力し、教員とのより緊密な連携を通して、教 断的組織、たとえばオープン教育センター、MNC、ライ 職協働の実現を図る。 ティングセンター、ICCなどとも懇談を重ね、図書館単 さらに学部 3 年次 4 年次に対する学習支援のあり方も 独ではなくこれら学内箇所機能の有効活用を図れるよう 同時に検討する。 積極的な働きかけや協力も行なっていく。 2. 若手研究者・大学院学生への支援 5. アカデミックリエゾン研修体制の構築と研修実施 学部導入教育だけでなく、若手研究者や大学院学生へ 学習・授業支援やゼミ支援には、図書館サービスや の支援取り組みも継続して行なう必要がある。特に新任 DBをはじめとした図書館情報資源そのものの理解が欠 の研究者や他大から本学大学院へ入学した学生の場合に かせない。また授業内容の構成や適切なDB 選択、効果 は、なるべく早い時期に早稲田大学の学術情報資源とそ 的なDB 検索実習などは、事前に教員との十分なコミュ の利用について周知をすることにより、一日でも早く早稲 ニケーションを通して作り上げるものである。それらを 田の環境を有効活用することが可能となる。新任教員セ 可能とするため、アカデミックリエゾンは修得すべき知 ミナーや昨年度に実施した政経学術院での取り組みをパ 識・技能について十分な研修を重ねる必要がある。今年 イロットケースとして、若手研究者の図書館情報リテラ 度後半には、必要とされる研修体制を作り上げ、研修実 シーを高めていただくことと、学習・授業支援協力者と 施を重ね、拡大する学習・授業支援に責任を持って対応 して活躍していただける可能性も含め、支援を展開する。 できるようその育成を図る。 Library Annual Report 3 学習支援連携委員会設置要綱 1.目的 『「Waseda Next 1 2 5」理 事 会 の 基 本 的 な 考え方』が示す全学基盤教育の確立に向けて、 図書館に期待される新たな役割の具現化や各 学術院において展開される教育研究活動と図 書館サービスのより密接な連携を実現するた め、図書館に学習支援連携委員会を設置する。 2.任務 本委員会は、主に学部学生に対する学習支 援の一層の充実・強化をめざし、全学共通の 枠組みの構築や各学術院ごとの取り組み等に ついて検討をおこなうことを任務とする。 3.構成 (1)各学術院の教務担当教務主任、副主任ま たは各学術院長が推薦した者 各 1 人 (2)図書館長、図書館副館長および図書館事 務部長 (3)教務部長または教務部副部長のうちから 選任された者 1 人 (4)メディアネットワークセンター所長、副 所長または教務主任のうちから選任された者 1人 (5)オープン教育センター所長または教務主 任のうちから選任された者 1 人 (6)図書館長が指名する教職員 若干人 なお、座長は図書館長とし、幹事は図書館 事務部長とする。 4.委員の任期 役職上の委員を除く委員の任期は、図書館 長の任期に準ずる。 箇 所 名 役 職 委 員 政治経済学術院 学術院長補佐 法学学術院 学術院長補佐 グレン・ストックウェル 文学学術院 学術院長補佐 坂上 桂子(~ 2010.9.20) 教育・総合科学学術院 学術院長補佐 商学学術院 学術院長補佐 理工学術院 学術院長補佐 社会科学総合学術院 副学術院長 上沼 正明 人間科学学術院 学術院長補佐 小島 隆矢(~ 2010.9.20) スポーツ科学学術院 学術院長補佐 国際学術院 学術院長補佐 岡本 暁子(~ 2010.9.20) 船木由喜彦(2010.9.21 ~) 岡部 耕典(2010.9.21 ~) 小林 敦子(~ 2010.9.20) 若林 幹夫(2010.9.21 ~) 横山 将義(~ 2010.9.20) 藤田 誠(2010.9.21 ~) 後藤 春彦(~ 2010.9.20) 宗田 孝之(2010.9.21 ~) 扇原 敦(2010.9.21 ~) 間野 義之(~ 2010.9.20) 岡 浩一郎(2010.9.21 ~) 池島 大策(~ 2010.9.20) ヴィクトリア・ミューライゼン (2010.9.21 ~) 図書館 館長 図書館 副館長 図書館 副館長 中島 達夫 図書館 事務部長 中元 誠 教務部 教務部長 田中 愛治(~ 2010.11.7) メディアネットワークセンター 教務主任 オープン教育センター 教務主任 図書館 事務副部長兼利 加藤 哲夫(~ 2010.9.20) 飯島 昇藏(2010.9.21 ~) 宗像 和重(~ 2010.9.30) 和田 敦彦(2010.10.1 ~) 大野 髙裕(2010.11.8 ~) 瀧澤 武信(~ 2010.9.20) 楠元 範明(2010.9.21 ~) 藤本 浩志(~ 2010.9.20) 瀧澤 武信(2010.9.21 ~) 多田 智子 用者支援課課長 国際部 副部長 広田 真一 (〜 2010.9.20) 部長 (2010.9.21 〜) 学習支援連携委員会作業部会名簿 5.作業部会の設置 本委員会は、学習支援に係る諸施策を企画・ 実施するため、必要に応じて、作業部会を本 委員会のもとに設置できる。 多田 智子(座長) 事務副部長 兼 利用者支援課長 6.事務 事務は図書館総務課長がおこなう。 以上 (2 0 0 9 年 2 月 6 日制定) 4 学習支援連携委員会委員名簿 Library Annual Report 鈴木 努 利用者支援課 荘司 雅之 事務副部長 兼 総務課長 湯川 亜矢 情報管理課長 仁上 園子 高田早苗記念研究図書館担当課長 齋藤 和子 戸山図書館担当課長 小林 邦久 理工学図書館担当課長 渡邊 幸弘 所沢図書館担当課長 今村 昭一 図書館調査役 学習支援活動の展開とアカデミックリエゾンの取り組み 2010 年度における 主な図書館サービスの改善点 1 「どこでも返却」を中央図書館・キャンパス図書 ・ 館・教員図書室に加え、早稲田キャンパス各学生 読書室にも拡大(4 月) aseda-net portal 図書館申請フォームの統合 ・W と利用開始(6 月) 任教員向け「どこでも取寄せ貸し出し」試行開 ・専 始(1 0 月) 稲田キャンパス学生読書室図書を所沢図書館 ・早 に取寄せ貸し出し(1 0 月) 2 1 2010 年度学習支援活動 学習支援活動 2 年目の 2 0 1 0 年度は、連携委員会 での検討をもとに、より多彩で数多くの学習支援 活動を展開することができた。前年度比較や活動 の分析を通して 2 0 1 0 年度の総括とする。 2 0 1 0 年度学習支援活動イベント(※ 1)総件数 8 4 件は 2 0 0 8 年度 1 6 件から 2 年続けて 2 倍を超え る伸びとなった。継続イベント 3 2 件に対し新規イ ベントが 5 2 件となり新規イベントが大きく増加し た。これらのイベントをさらにカテゴリー別に集 計したものが表①である。カテゴリー別サマリー にある 1 〜 8 の区分ごとに、それぞれの参加者数、 図書館職員の講師・サポート数、開催数(※ 2)を まとめた。表中「4-1 授業支援:学部・学術院単位」 とは基礎演習などの学部・学術院単位授業への支 援を示す。こちらは政治経済学部と文学学術院の 2 箇所への支援で昨年とほぼ同様の規模となった。 一方、個別授業・ゼミ支援での参加者延べ数 1,3 2 8 名は 2 0 0 9 年度比 3.8 倍となり、大きく増加した(図 ①)。図書館職員講師数・サポート数はそれぞれ 1 5 8 名 ・5 0 5 名、合計延べ 6 6 3 名であるが、これは 図書館アカデミックリエゾン約 3 5 名がそれぞれ一 人平均約 1 9 回つとめた計算になる。 続いて開催数 2 0 4 回についてさらに分析してみ る。まず月別開催数(図② )。前期 4 月から 7 月の 開催数が 165 件で学習支援活動年間全体 204 件 表① 2010年度 カテゴリー別 サマリー 図書館職員 サポート数 図書館職員 講師数 参加者数 開催数 5,599 14 21 12 967 11 20 12 78 0 6 1 4-1. 授業支援:学部・学術院単位 3,167 86 304 100 4-2. 授業支援:個別授業ゼミ対応 1,328 40 96 46 5. 就職支援 2,229 0 10 15 1. 学部新入生向けオリエンテーション 2. 大学院新入生向けオリエンテーション 3. 新任教員向けオリエンテーション - 6. 自学/自習支援(オンデマンド教材の作成等) - 7. その他(図書館主催企画など) 248 図① 「個別授業・ゼミ対応」での参加者延べ数 - 40 15 12 3 8 3 13,628 158 505 204 8. スタッフ研修 合計 4 - 図② 月別開催数 (開催数) (人数) 1,400 80 1,328 70 1,200 60 1,000 50 800 40 600 400 30 20 352 10 200 0 0 2009 2010 (年度) 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 (月) 注)4月は前年3月末に行われた2010年度向けのイベントも含む。 Library Annual Report 5 の 8 0% を占める。授業進度に合わせると前期中の 図書館支援が必須のようである。学術院別に見た 開催数では、やはり基礎演習を実施する政治経済 学部ならびに文学学術院の開催数が圧倒的に多く なっている(図③)。しかし、すでに見たように全 体では新規の支援が増加しており図書館の学習支 援活動が教員間に浸透し、評価されてきたことが言 え、今後もこの支援の増加傾向は続くと思われる。 ※ 1 イベント:授業コマ数や参加者数に関わらず内容 や開催期間から判断し企画としてまとめたもの。 ※ 2 開催数:講義や講習会を開催した数。複数クラス の合同開催は 1 と数えるが同時に別々の会場で開 催した場合は 2 と数える。 図③ 学術院別開催数 (開催数) 70 60 50 40 30 20 10 図書館 その他学内機関 国際 スポーツ科学 人間科学 社会科学総合 理工 商学 教育・総合科学 文学 法学 3 1 政治経済 0 アカデミックリエゾンの取り組み 昨年度に引き続きリサーチ NAVI の新規コンテ ンツ作成や既存のコンテンツの改訂、英語化、図 書 館 HP の 見 直 し と 英 語 化 な ど に も 取 り 組 ん だ。 また図書館利用案内はこれまで個々の印刷物で あったが通し番号をつけ管理しやすく改善した。 これらは実際の授業支援や新人職員教育には教材 とすることもでき、活用度が高い。 研修においては、2 0 1 0 年度は図書館アカデミッ クリエゾンの現場に新入職員 3 名が配属され、そ の育成も兼ねながら実験的な研修方法の採用など も行った。研修の目的を明確にし体系的な研修が 継続して開催できるよう引き続き取り組みたい。 6 Library Annual Report 4 1 2011 年度に向けて 図書館アカデミックリエゾンは学術院や各教員 からの支援要請に対し、学習・研究に役立つ図書 館情報リテラシーを提供できるよう工夫と研究を 重ねているが、今後の支援要請増加とより積極的 な支援拡大を考えるとき、支援時期の集中、中央 図書館内の講習スペースの不足、研修の体系化・ 強化、図書館職員の人員不足など関連する課題も さらに明らかになってきた。連携委員会での検討 をふまえ課題の解決に向けた今後の取り組みをさ らに明確にしていく必要があると考えている。 図書館協議員会および電子媒体検討委員会の動き 1 年度図書関係予算(図書費・図書資料費・データベース資料費・ 図書館協議員会の動き 図書修繕費)について報告があり、原案のとおり了承された。 概要は次のとおり。 6月25日に開催された図書館協議員会(第1回)では、2009 料2のとおり主管箇所である教務部より2011年度図書関係 ・資 年度決算および 2010年度予算について報告があり、原案のと 予算(図書費・図書資料費・データベース資料費・図書修繕費) おり了承された。このうち、2009年度決算においては、選書・ について資料2のとおり一括内示があった。図書関係予算につ 収集に関する費用ではデータベース資料費の拡充を目的として いても一律4%削減となったことから、2011年度図書費・図書 図書費・図書資料費から予算のシフトを実施したことなどが報 資料費・データベース資料費および図書修繕費の総額を4%減 告された。2010年度予算においては、中央図書館地下3階に設 額とした。 置されている自動書庫の稼動後10年目の大規模修繕費用が中 料 3は図書関係予算の配分案である。1.図書費・図書資料 ・資 央図書館書庫保守費の主な内容であることなどが報告された。 費配分(案)のうち、1)各箇所の博物館・研究所等の増減率が また、学習支援連携委員会と図書館アカデミック・リエゾン の活動、および高田早苗記念研究図書館(2号館)の耐震改修 -7.8%と4%の削減率を超えている理由は、予算主管との事前 調整により減額申請に至った箇所が複数あったためである。 工事期間中のサービスについて報告があった。 11月12日に開催された図書館協議員会(第2回)では、資料 1のとおり、2011年度図書関係予算申請集約結果および中央図 資料2 書館・キャンパス図書館の2011年度予算申請について報告が あり、了承された。 また、学習支援連携委員会(第6回)の検討経緯について報 告があったほか、データベース・電子ジャーナル等の利用上の 注意および高田早苗記念研究図書館(2号館)耐震改修工事に よる変更点についての説明があった。 12月14日に開催された図書館協議員会(第3回)では、2011 資料1 2011 年度図書費および図書資料費申請集約結果(概要) 1. 各箇所 箇所数 研究科(*1) 12 研究科学生読書室(*2) 6 学部(*3) 7 博物館・研究所等(*4) 10 2011年度 申請 (a) 2010年度 予算 (b) 101,306 101,629 29,483 (単位:千円) 増減率 (対2010年度予算) (a-b) (a-b)/b 増減 -323 -0.3% 29,192 291 1.0% 145,616 145,979 -363 -0.2% 115,498 118,624 -3,126 -2.6% 2. 図書館 (中央図書館・高田記念図書館・戸山図書館・理工学図書館・所沢図書館) 図書館 11年度内示額 11年度申請額 10年度予算 (a) (b) (単位:千円) 増減 増減率 { (b) { (b) (a) - } (a) - } /(b) 図書費(注) 474,059 660,569 596,088 -122,029 -20.5% 図書資料費(注) 172,087 193,678 183,987 -11,900 データベース資料費 429,665 457,773 343,197 86,468 25.2% 合計 1,075,811 1,312,020 1,123,272 図書修繕費(注) 63,012 67,115 67,715 -6.5% -47,461 -4.2% -4,703 -6.9% 注) 「図書費」 、 「図書資料費」 、 「図書修繕費」については、情報生産システム研究科、法務研究科、教 職研究科、川口芸術学校、各学部学生読書室、高等学院、本庄高等学院、芸術学校、大学史資料セ ンター、メディアネットワークセンター、本部機関を除く。 ご参考)2009年度データベース資料費決算額 429,665千円 資料3 2011年度図書関係予算配分(案) 1. 図書費・図書資料費・データベース資料費配分(案) 1)各箇所 (単位:千円) 増減 箇所数 10年度予算 11年度 11年度配分額 増減率 { (a) { (a) (b) - } (b) (a) 申請額 (b) - }( / a) 研究科(*1) 12 101,629 101,306 97,572 -4,057 -4.0% 研究科学生読書室(*2) 6 29,192 29,483 28,027 -1,165 -4.0% 7 145,979 145,616 140,144 -5,835 -4.0% 博物館・研究所等(*4) 10 118,624 115,498 109,332 -9,292 -7.8% 学部(*3) 462,344 384,651 77,693 20.2% 2)図書館(中央図書館・高田記念図書館・戸山図書館・理工学図書館・所沢図書館) 384,651 462,344 271,071 -113,580 -29.5% 図書館 457,773 343,197 114,576 33.4% 3)全学共通 3. 全学共通 データベース資料費 主管箇所(教務部)からの2011年度図書関係予算内示 (*1)研 究科:政研、経研、法研、商研、教研、社学研、アジア太平洋研、国際情報研、日本語教研、公共 経営研、ファイナンス研、会計研 (*2)研究科学生読書室:政研、経研、法研、商研、教研、社学研 (*3)学部:政経、法、比文、教(教職含む)、商、理工(事務所扱い分)、社学 (*4)博 物館・研究所等:演博、材料研、比較法、商総研(産研・WBS) 、現政研、 アジア太平洋セ、博物館、 教総研、 オープン教育セ、競技スポーツ 2011 年度図書修繕費申請集約結果(概要) 1. 各箇所 (単位:千円) 増減率 (対2010年度予算) (a-b) (a-b)/b 箇所数 2011年度 申請 (a) 2010年度 予算 (b) 学部(*1) 5 10,480 10,460 20 0.2% 博物館・研究所等(*2) 7 18,107 17,232 -420 -2.4% 増減 2. 図書館 (中央図書館・高田記念図書館・戸山図書館・理工学図書館・所沢図書館) 図書館 39,823 40,023 -200 -0.5% (*1)学部:政経、法、教、商、社学 (*2)博 物館・研究所等:演博、材料研、比較法、商総研(産研・WBS) 、現政研、アジア太平洋セ、博物館 データベース資料費 343,197 457,773 429,665 86,468 25.2% (*1)研究科:政研、経研、法研、商研、教研、社学研、アジア太平洋研、国際情報研、日本語教研、公共 経営研、ファイナンス研、会計研 (*2)研究科学生読書室:政研、経研、法研、商研、教研、社学研 (*3)学部:政経、法、比文、教(教職含む) 、商、理工(事務所扱い分) 、社学 (*4)博物館・研究所等:演博、 材料研、 比較法、 商総研(産研・WBS) 、 現政研、 アジア太平洋セ、 博物館、 教総研、オープン教育セ、競技スポーツ 1. 図書修繕費配分(案) 1)各箇所 (単位:千円) 箇所数 10年度予算 11年度 11年度配分額 増減 増減率 { (a) { (a) (b) - } (b) (a) 申請額 (b) - }( / a) 学部(*5) 5 10,460 10,480 10,044 -416 -4.0% 博物館・研究所等(*6) 7 17,232 16,812 16,545 -687 -4.0% 2. 図書館(中央図書館・高田記念図書館・戸山図書館・理工学図書館・所沢図書館) 40,023 39,823 36,423 -3,600 図書館 -9.0% (*5)学部:政経、法、教、商、社学 (*6)博物館・研究所等:演博、材料研、比較法、産研、現政研、 アジア太平洋セ、博物館 Library Annual Report 7 ・デ ータベース資料費については、現在導入しているデータベー ス・電子ジャーナルのアクセスを維持するため、2009年度決 算額を2011年度査定額とした。財源は、図書館の図書費およ び図書修繕費の配分からのシフトにより確保した。 書修繕費の配分(案)について、2)図書館が-9%となってい ・図 るのは、前述のとおり2,000千円をデータベース資料費にシフ トしたことによる。 2月4日に開催された図書館協議員会(第4回)では、電子媒 体検討委員会の検討結果について提案があり、原案のとおり了 承された。 また、学習支援連携委員会(第 7回)の検討経緯について、 2010年度図書館協議員会名簿 大 学 院 大 学 院 大 大 大 学 所 属 箇 所 政 治 学 研 経 院 学 学 済 法 院 院 学 学 文 商 研 研 学 学 究 科 究 科 究 研 研 究 究 科 科 科 大学院基幹理工学研究科 兼 基幹理工学部 大学院創造理工学研究科 兼 創造理工学部 大学院先進理工学研究科 兼 先進理工学部 大 学 院 教 育 学 研 究 科 大 大 大 大 大 大 学 学 院 院 人 社 間 会 科 科 学 学 研 研 究 究 科 科 学 院 ス ポ ー ツ 科 学 研 究 学 院 ア ジ ア 太 平 洋 研 究 学 院 日 本 語 教 育 研 究 学 院 情 報 生 産 システム 研 究 科 科 科 科 大 学 院 公 共 経 営 研 究 大 学 院 法 務 研 究 大 学 院 フ ァ イ ナ ン ス 研 究 大 学 院 会 計 研 究 科 科 科 科 大 学 院 環 境・エ ネ ル ギ ー 研 究 大 学 院 教 職 研 究 政 治 経 済 学 法 学 科 科 部 部 文 文 教 部 部 部 化 構 育 商 学 想 学 学 学 部 社 会 科 学 部 人 間 科 学 部 ス 国 高 ポ 際 本 芸 演 比 比 商 庄 現 学 学 部 部 院 学 劇 博 物 較 文 学 研 究 較 法 研 究 学 学 術 院 総 合 研 究 院 校 館 室 所 所 代 所 政 ー 等 術 教 ツ 高 治 養 等 経 科 学 学 済 研 究 人 間 総 合 研 究 セ ン タ ー ア ジ ア 太 平 洋 研 究 セ ン タ ー 教 育 総 合 研 究 所 理 工 学 術 院 総 合 研 究 ス ポ ー ツ 科 学 研 究 セ ン タ 日 本 語 教 育 研 究 セ ン タ 教 務 部 8 Library Annual Report 所 ー ー 長 協 議 員 田中 孝彦(~ 2010.9.20) 久保 慶一(2010.9.21 ~) 須賀 晃一(~ 2010.9.20) 若田部 昌澄(2010.9.21 ~ 2011.1.18) 笠松 学(2011.1.19 〜) 尾崎 安央(~ 2010.9.20) 松澤 伸(2010.9.21 ~) 近藤 二郎 奥村 雅史(~ 2010.9.20) 中村 信男(2010.9.21 ~) 齊藤 良行(~ 2010.9.20) 内田 種臣(2010.9.21 ~) 佐々木 葉(~ 2010.9.20) 所 千晴(2010.9.21 ~) 多辺 由佳 雪嶋 宏一 中村 要 戸田 学(~ 2010.9.20) 後藤 光男(2010.9.21 ~) 坂本 静男 林 華生 高木 美嘉 吉村 猛(~ 2010.9.20) 馬場 孝明(2010.9.21 ~) 福島 淑彦 首藤 重幸 清水 信匡 川村 義則(~ 2010.9.20) 米山 正樹(2010.9.21 ~) 友成 真一 三村 隆男 八木 斉子 三枝 健治(~ 2010.9.20) 小西 暁和(2010.9.21 ~) 松永 美穂 兼築 信行 青山 瑠妙(~ 2010.9.20) 田渕 句美子 (2010.9.21 ~) 井上 達彦(~ 2010.9.20) 中出 哲(2010.9.21 ~) 戸田 学 (兼) (~ 2010.9.20) 後藤 光男 (兼) (2010.9.21~) 柏 雅之(~ 2010.9.20) 臼井 恒夫(2010.9.21 ~) 矢内 利政 安吉 逸季 伊藤 祐輔(~ 2010.9.20) 福田 敏弘(2010.9.21 ~) 吉田 茂 伊沢 久 和田 修 源 貴志 江泉 芳信 中村 信男(~ 2010.9.20) 川村 義則(2010.9.21 ~) 吉野 孝(~ 2010.9.20) 村上 由紀子 (2010.9.21 ~) 中村 要(兼) 林 華生(兼) 堀 誠(~ 2010.9.20) 加藤 尚志(2010.9.21 ~) 山田 眞 坂本 静男(兼) 高木 美嘉(兼) 田中 愛治(~ 2010.11.7) 大野 髙裕(2010.11.8 ~) 報告があった。 2 1 電子媒体検討委員会の動き 7月29日に開催された委員会(第1回)では、委員長の互選の 後、2009年度委員会活動報告があった。また、新規電子媒体 購入申請の公募について、公募期間を7月30日から10月15日 とすることが了承された。 12月14日に開催された委員会(第 2回)では、新規電子媒 体購入申請の集約結果について報告があり、今後の検討スケ ジュールが説明された。 1月25日に開催された委員会(第3回)では、新規電子媒体 購入申請に関して本委員会のもとに設置した作業部会での検討 経過・提案の説明があり、全学共通および中央図書館の財源で 購入している資料について継続の可否を検討した結果、利用状 況について著しく利用が少ないデータベースは存在しないこと、 外貨建てでの支払いが可能なデータベース・電子ジャーナルに ついては円高が続伸していることから支払い金額が抑制されて いること、従来プリント体で提供していたものを電子のみで提 供するようになったものも含まれることなどから、来年度に向 けてはこれら全てのデータベース・電子ジャーナルを継続維持 することした。また、新規導入分については、全学共通利用に ふさわしい資料として、 『メディカルオンライン』を導入の推薦 候補として挙げることとした。 2010年度電子媒体検討委員会名簿 委 員 福島 淑彦 江泉 芳信 兼築 信行 雪嶋 宏一 井上 達彦 川村 義則 斉藤 良行 所 千晴 戸田 学 後藤 光男 矢内 利政 林 華生 安吉 逸季 伊藤 祐輔 福田 俊弘 田中 愛治 大野 髙裕 中島 達夫 中元 誠 荘司 雅之 湯川 亜矢 仁上 園子 小林 邦久 所 属 箇 所 大学院公共経営研究科 比較法研究所 文学部 大学院教育学研究科 商学部(~ 2010.9.20) 商学学術院総合研究所(2010.9.21~) 大学院基幹理工学研究科(~ 2010.9.20) 大学院創造理工学研究科(2010.9.21~) 社会科学部(~ 2010.9.20) 社会科学部(2010.9.21~) スポーツ科学部 大学院アジア太平洋研究科 国際教養学部 高等学院(~ 2010.9.20) 高等学院(2010.9.21~) 教務部長(~ 2010.11.7) 教務部長(2010.11.8 ~) 図書館副館長 図書館事務部長 図書館事務副部長兼総務課長 図書館情報管理課長 高田早苗記念研究図書館担当課長 理工学図書館担当課長 館蔵資料電子化の現状と今後の展望 2 0 0 5 年のプロジェクト開始から 6 年、古典籍総 合データベース(以下、古典籍 DB)は、図書館か らの情報発信の場としてすっかり定着してきた感 がある。後述するように海外も含め、外部からの アクセス数も、プロジェクト開始間もない 2 0 0 6 年 頃には月に 2 0 万件くらいだったものが、今では常 に 1 0 0 〜 1 5 0 万件程度を数えるほどに増加してき た。主要なコレクションのポータルサイトも完成 し、そうしたページをご覧になった外部の利用者 からの問い合わせも増加を続けている。電話やメー ルのやり取りで済んでしまうものも多いが、掲載・ 放映の手続きをしたものは 6 5 0 件(昨年度 5 1 2 件)、 そのうち古典籍 DB の画像をダウンロードしての利 用は 4 5 2 件(昨年度:3 4 1 件)と、約 3 割増という 状況である。 ただ、本プロジェクトは終わったわけではない。 日々成長し、新たな展開を模索し続けるデータベー ス で あ る。こ こ で は、2 0 1 0 年 度 に お け る 古 典 籍 DB の拡充と今後の見通しについて略述する。 2 0 1 0 年度は通常の書誌、画像登録作業に加え、 あらたなポータルサイトを作成した。2 0 0 9 年度に 館蔵となった「九曜文庫」を中核として作成された 「源氏物語〜語り継がれる王朝絵巻」がそれである。 「九曜文庫」は本学名誉教授、中野幸一先生が収集 された稀覯本のコレクションであり、これまでも 多くの内外の研究者によって活用され、展覧会等 でもその一部が紹介されている世界的にも注目す べきコレクションである。そのうち、源氏物語関 係を中心とした約 2,0 0 0 点が館蔵となり、2 年の歳 月をかけておおよその整理を完了し、今回 WINE 上にデータを公開することとなった。それと並行 してほぼすべての資料の画像データを作成、古典 籍 DB にも収載することで一層の活用をはかること とし、その一助として作成されたのが本サイトで ある。サイトは、 「源氏物語の絵と注釈」 (源氏物語 の本文・梗概、注釈、享受、絵画資料をそれぞれ WEB 展形式で紹介)と、 「源氏物語の錦絵」 (源氏物 語やその享受資料である『偐紫田舎源氏』に題材を とった錦絵の作者である歌川国貞の資料の一覧)の 2つのページからなる。これまでも古典籍DBのポー タルサイトでは当館の特徴的なコレクションを数 多く公開してきたが、その内容の濃さと鮮やかさ において本サイトはじゅうぶんに特色あるものと なっており、研究者だけでなく、広く一般の活用 が期待される資料群である。 このようにして成長を続ける古典籍 DB である が、今後あらたに収蔵される資料についても情報 を登録してゆくとともに、かねて計画中のより積 極的な情報発信機能の追加に関して、具体的な提 案をしてゆきたいと考えている。 昨年までに古典籍 DB を基盤とした研究成果の発 信媒体の整備については、おおよその枠組みは提 示しているが、本年度は九曜文庫サイトの作成を 主として対応してきたこともあり、大きく進展さ せることはできなかった。2 0 1 1 年度は、より具体 的な検討を進める体制づくりに入りたい。検討に あたっては、サイトのイメージ作成、掲載論文の 選定等、質・量ともに館員のみの作業では難しい 部分もあろう。そうした場合には、外部への委託、 教員の助言等も得ながら、あらたな情報発信の場 を研究者に提供できるよう、準備を進めたい。古 典籍 DB に今後も注目していってほしい。 Library Annual Report 9 国立国会図書館による学位論文電子化と早稲田大学リポジトリ 学位論文(博士)は、新進の研究者である学位取得 者の研究成果であり、また、学位授与機関の大学院教 育の成果でもある。内容的にも専門分野の最新の動向、 多くの新しい知見を含んでいる。早稲田大学リポジト リにも学位論文が搭載されているが、その数はリポジ トリ全体の 6% 足らずである。しかしながら、2010 年 のダウンロード TOP 50 を見ると、総ダウンロード数 25 万件余りの中、学位論文のダウンロード数は約 23 万件にのぼり、その割合は90% 以上となっている。早 稲田大学リポジトリのキラーコンテンツと言える。 このように学位論文は広く社会に公開され利用され ることが求められ、 学位規則においても学位論文は「印 刷公表」することと定められている。しかし実際は、 学位論文の冊子を国立国会図書館(以下 NDL)に一冊 寄贈することにより「印刷公表」の条件を満たすと解 釈され運用されているため、NDL と学位授与機関に 一冊ずつのみ保存されている学位論文が多い。 リポジトリアクセス数 (総数) 2,500,000 アクセス数 ダウンロード数 2,000,000 1,500,000 1,000,000 500,000 0 2008 2009 2010 (年度) トップ 50 ターネット上への公開が望まれている。 2007 年 12 月、 「国立国会図書館と大学図書館の連絡 会」の下に「学位論文電子化の諸問題に関するワーキ ング・グループ」が設置され 2008 年 3 月末に中間報告 が提出された。この中間報告には、ある基準年を境に 過去分の遡及電子化を NDL が担当し、それ以降の分 は学位授与機関が電子化する方針が示された。 2009年、NDLのデジタルアーカイブ整備費に127億 円の補正予算が計上された。学位論文に対しても1991 年から2000年までにNDLに送付された論文について、 このデジタルアーカイブ整備でデジタル化することと なった。前述の基準年が2000年ということになる。 デジタル化については 2010 年 1月1日に施行された 著作権法改正により NDL は保存のための電子化(複 製)を著作権者に無許諾で行えるようになったが、イ ンターネット上への公開は著者からの許諾がなお必要 である。NDL より、この許諾を大学などの学位授与 機関とNDL の連名で求める「共通許諾」への参加が依 頼された。事務手続きやコストは NDL が担うが、著 作権者の連絡先は大学がその情報を持つことが多いた め、大学の協力は NDL にメリットがあり、また、大 学側も NDL がデジタル化した学位論文を大学の機関 リポジトリでも保存・公開できるメリットがある。 本学も教務部教務課と図書館が担当となり、学内 の個人情報保護委員会の承認を経てこの「共通許諾」 に参加した。この結果、2000 年以前の学位論文を早 稲田大学リポジトリにも保存・公開できる可能性が 広がり、また、LOCKSS(Lots of Copies Keep Stuff Safe)プロジェクトのようにコンテンツを冗長的に保 持することにより危険分散も図れる。今後も学術的価 値の高い本学発のコンテンツ、学位論文のインター ネット上の公開をすすめていきたい。 世界リポジトリランキングにおける早稲田大学の順位 (順位) 1 全体 学位論文 順位 20 40 35 48 68 60 冊子体の学位論文を閲覧したい場合は、NDL もし くは学位授与機関の図書館等に出向くか、あるいは図 書館間貸出(ILL)を利用し複写物を取り寄せることに なる。ただし、複写の場合は、著者の許諾がない時は 部分(慣例で半分以下)という著作権上の制限がある。 かように学位論文の利用は時間的、距離的制約が大き いので、その制約の無い学位論文の電子化およびイン 10 Library Annual Report 80 80 98 100 112 2008年 7月 2009年 1月 2009年 7月 2010年 1月 2010年 7月 CSIC*による世界リポジトリランキングより (*Consejo Superior de Investigaciones Cientificas) 2011年 1月 電子資料の国際的プロジェクトへの協力 早 稲 田 大 学 図 書 館 は、2 0 1 0 年 5 月 に 無 料 公 開 さ れ て い る 査 読 前 論 文( プ レ プ リ ン ト )サ ー バ arXiv を運営する arXiv.org からの資金協力要請 に 応 え、 ま た、2 0 1 1 年 1 月 に は 電 子 資 料 の 大 規 模 保 存 プ ロ ジ ェ ク ト CLOCKSS に 参 加 し た。 以 下、これらのプロジェクトへの参加について報告 する。 1 arXiv arXiv は、 物 理 学、 数 学、 コ ン ピ ュ ー タ 科 学、 量 的 生 物 学、 統 計 学 な ど の プ レ プ リ ン ト を 登 録 し、インターネット上に無料で公開(オープンア クセス)している プレプリント保存サーバである。 1 9 9 1 年に米国ロスアラモス国立研究所に設置さ れ、現在はコーネル大学で運営されている。この サーバには約 6 7 万の論文が登録されており、投稿 される論文数は年間約 6 4,0 0 0、論文のダウンロー ド数は年間約 3,0 0 0 万に達する。 この arXiv の運用を行っているコーネル大学図 書 館 は、2 0 1 0 年 1 月 に ダ ウ ン ロ ー ド 利 用 の 多 い 世界 2 0 0 の機関に対して資金面での協力を仰ぐプ レ ス リ リ ー ス を 行 っ た。 「arXiv の よ う な オ ー プ ンアクセス資源の持続性を担保するためには、そ の運営コストだけでなく不断の改善・改良も必要 であり、単一の機関ではその資金を負担できない」 ことが資金協力要請の理由である。運営費用は年 間 4 0 万ドルであるが、向う 3 年間は投稿者や閲覧 者からの課金は行わず、論文のダウンロード数の 多い機関からの資金協力を仰ぎ、その間にしっか りとしたビジネスモデルを構築するとアナウンス している。 本学は、このダウンロードの多い 2 0 0 機関に入っ ており、また、国立情報学研究所(NII)からも資 金協力に応じて欲しい旨の要請があったことから、 学内の関係学術院、研究推進部などと調整した結 果、図書館は arXiv.org に資金協力を行うことと した。 1 CLOCKSS C L O C K S S( C o n t r o l l e d LOCKSS)は、 米 国 ス タ ン フォード大学の LOCKSS(Lots of Copies Keep Stuff Safe)プ ロ ジ ェ ク ト の 技 術 を も と に、 2008 年に発足した大規模電 子ジャーナル保存プロジェ クトである。大学図書館等と学術出版社が共同運 営するこのプロジェクトは、印刷出版された書籍 が各地の図書館に保存され、天災などによる書籍 消滅のリスクを最小限に抑えているのと同じよう に、電子ジャーナルのコンテンツも分散的に保存 しようとするものである。現在、世界各地の十二 の 図 書 館・ 学 術 機 関 が ア ー カ イ ブ・ ノ ー ド と し て、購読タイトル・非購読タイトルを問わず電子 ジャーナルを収集・保存しており、日本の国立情 報 学 研 究 所 も ア ー カ イ ブ・ ノ ー ド と し て 保 存 を 行 っ て い る。CLOCKSS の 目 的 は コ ン テ ン ツ の 恒久的な保存であるため、出版社から電子ジャー ナルが提供されている間は保存だけを行い、コン テンツへのアクセスはできない仕組み(ダーク・ アーカイブ)となっている。しかし、出版社の倒 産、出版社によるバックナンバーの提供停止、戦 争や自然災害等による物理的なアクセスの遮断な どの事態(「トリガーイベント」と呼ばれる)が起 こると、その対象コンテンツを無料で世界中に公 開することになっている。現在、学術雑誌三誌 が CLOCKSS から無料公開されている。 トリガーイベントが起こった際には、コンテン ツは無料公開されるので、このプロジェクトに参 加しなくとも、つまり会費を払わなくてもその恩 恵を受けられる。しかし、全ての図書館がそのよ うに考え行動したら、このプロジェクトの運用経 費が捻出されず運営が立ちいかなくなる。早稲田 大学図書館は、電子資料の長期保存のためにその 経費負担の一端を担うべきであると考え、また、 CLOCKSS と日本の公私立大学図書館コンソーシ アム(PULC)、国立大学図書館協会(JANUL)が 特別料金で合意したこともあり CLOCKSS への参 加を決定した。 Library Annual Report 11 公私立大学図書館コンソーシアム(PULC)2003 ~ 2010 ―PULCは何をしてきたか― 1 始まりは Elsevier から 図書館に対して「私立大学図書館コンソーシアム」の設立と そこへの参加を呼びかけることとなった。呼びかけでは、コ ンソーシアム形成の目的として「私立大学図書館における電 1999 年後半に端を発した Elsevier 社による円価格問題、 子ジャーナル、データベースの導入、利用にかかわり、導入、 並行輸入問題は、この間、大学図書館を悩ませ続けていた、 維持にかかる価格、提供、利用などの諸条件について、関連 いわゆる「シリアルズ・クライシス」を象徴する事件となった。 する学術出版社、販売代理店等と加盟私立大学を代表して統 この問題に対して、私立大学図書館協会は、2000 年度より 一的な交渉をおこなうこと」がうたわれ、70 余りの私立大学 Elsevier社問題特別委員会を設置し、 「不当な価格設定にもと 図書館の参加を得て2004年度契約交渉がすすめられた。 づく過払金の返還」を求めて同社と直接交渉をすすめること 2003年7月の私立大学図書館コンソーシアム形成の呼びか となった。2000 年 12 月には日本医学図書館協会(JMLA) 、 けの直接的な契機となったのは、2001年から開始された国立 日本薬学図書館協議会(JPLA)とともにElsevier社による一 情報学研究所によるOxford University Press 社電子ジャー 連の販売行為について独占禁止法違反の疑いを公正取引委員 ナルパッケージの無償提供実験が2003年末で打ち切られるこ 会に対して申し立てることとなった。 とが通告されたためであった。当時、すでにこの実験に参加を 一方、国立大学図書館協議会(2004年度より国立大学図書 していた私立大学は250校余り存在しており、実験打ち切りの 館協会) (JANUL)は、この問題に対して当初、図書館長連 影響を最小限に回避するためにはコンソーシアム形成による私 名による抗議声明をあきらかにするなどの対応をとっていた 立大学図書館の連携の枠組みを早急に模索する必要があった。 が、2000 年度より協議会内に電子ジャーナルタスクフォー スを設置し、協議会を代表してElsevier 社を含めた学術出版 社との統一交渉をすすめることとなった。 私立大学図書館協会の Elsevier 社問題特別委員会は、 3 PULC は何をしてきたか: 連携と交渉の拡大と価格交渉 2002 年よりリリースされたScienceDirectの価格体系等につ いて、いくらかの譲歩を引き出したが、この委員会はあくま PULCによる版元交渉は、当初より基本的に各版元との直 でも過払金の返還と価格体系の是正を求めることが目的とさ 接交渉を原則として、呼びかけ大学図書館を中心に幹事会を れたため、公正取引委員会の独占禁止法違反にあたらないと 組織し実務的な交渉の受け皿とした。2005 年度契約交渉に した裁定(2002 年 7 月)が示された段階で、委員会を解散す ることとなった。 いわゆる「シリアルズ・クライシス」へ現実的な対応のひ とつの帰結として登場した電子ジャーナルにたいする日本の 大学図書館の対応は、ここにおいて国立大学図書館と私立大 学図書館とで際立った対照を示すこととなった。財政的基盤 を政府におく国立大学図書館が一気にスケールメリットを発 揮しうる図書館コンソーシアム形成に向かったのとは対照的 に、公立および私立大学図書館はひきつづき非常に困難な図 書館運営を強いられることとなった。 2 限られた私立大学図書館の連携から 公私立大学図書館コンソーシアムへ この間、2002 年 1 月より、私立大学図書館におけるISI 社 Web of Science 導入、利用にかかわり、すでに同製品を導 入している私立大学(慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、 関西大学、九州産業大学、早稲田大学)により新たな枠組み によるコンソーシアム契約のための協議が開始された。ISI 社との交渉の結果、同年 10 月に、15 の私立大学と ISI 社と の間でコンソーシアム契約(2002 年〜 2004 年)が成立した。 これを契機として、2003 年 7 月、私立大学図書館 Web of Science コンソーシアム発足にかかわった 5 私立大学図書館 を基本として数校の私立大学図書館を加え、全国の私立大学 12 Library Annual Report PULCは何をしてきたか:2003~2010 2002.10 私立大学18機関とISI社によるWeb of Scienceコ ンソーシアム契 約の成立 2003 文部科学省による私立大学等経常費補助金 私立大学教育研 究高度化推進特別補助高度情報化推進特別経費「教育研究情 報利用経費」の開始 2003. 7 私立大学図書館コンソーシアム形成 (Private University Libraries Consortium, PULC) の呼びかけ (私立大学図書館協会加盟館宛) 2004. 7 2004年度PULC購読実態調査実施 2004.11 版元提案説明会開催 (11日早稲田大学、15日関西大学) 59大学から81名が参加、8版元から提案発表 PULC参加大学が100を超える 大学における電子ジャーナルの利用の現状と将来に関する調査 (PULC) 実施 2005. 6 2005年度PULC購読実態調査実施 2005. 9 国立情報学研究所、国立大学図書館協会、PULCの三者により Springer社電子ジャーナルバックファイルを共同導入 PULC版元提案説明会開催 (15日早稲田大学、 16日関西学院大学) 80大学から123名が参加、13版元から提案発表 2006. 1 国立情報学研究所、国立大学図書館協会、PULCの三者により Oxford University Press社電子ジャーナルバックファイルを共同導入 2006. 5 名称を 「公私立大学図書館コンソーシアム (Private and Public University Libraries Consortium) 」 と変更 PULC幹事校の拡大:横浜市立大学、大阪市立大学、中央大学、 東海大学が加わり計13校となる 2006. 6 2006年度PULC購読実態調査実施 2006. 9 PULC版元提案説明会開催 (13日早稲田大学、 15日同志社大学) 122大学から171名が参加、16版元から提案発表 2006.10 PULC参加大学が200を超える 2006.12 PULC全体会合を開催 56大学から70名が参加 2007. 6 2007年度PULC購読実態調査実施 公私立大学図書館コンソーシアム(PULC)2003 ~ 2010 おいては、とりわけElsevier 社との交渉の受け皿をもたない せた。PULC 版元交渉は、当初、欧米の主要な電子ジャーナ 公立大学図書館の参入を認めることで合意し、結果として公 ル出版社等が対象であったが参加大学数の拡大にともない毎 立大学3校が加わることとなった。また、2006年度より交渉 年実施することとなった「PULC 購読実態調査」などの結果 のまとまったすべての出版社との合意について公立大学図書 から国内版元やアグリゲータ等ともコンソーシアムとして交 館の参入を認めることとした。公立大学図書館からの参加の 渉をまとめる必要に迫られたからである。これら連携と交渉 拡大をふまえ、2006年度から本コンソーシアムの名称を「私 の拡大にともない、主要出版社との契約数も着実に増加した。 立大学図書館コンソーシアム(PULC) 」から「公私立大学図 2010 年から2011年にかけての主要出版社との契約数は以下 書館コンソーシアム(PULC) 」と改めた。この間の出版社と のとおりである。 の交渉のひろがりとコンソーシアムに公立大学の参加を認め ・Elsevier............................................................143 大学 たことにより、参加大学数は飛躍的な拡大をとげ、2011年3 ・Springer...........................................................116 大学 月現在、392 大学(うち公立大学は 52 大学)となり、大学図 ・Wiley-Blackwell................................................72 大学 書館コンソーシアムとしては世界最大規模のコンソーシアム ・Web of Science................................................55 大学 に成長した。以下に学部在籍者数別のPULC参加大学数の推 参加大学数の拡大は、より直接的にはスケールメリットと 移を示す。 して価格交渉において優位な条件をもたらす。PULCは、設 立の当初から公私立大学図書館市場のスケールメリットを前 表1 PULC参加大学数の推移 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 15,000人以上 19 23 21 23 23 15,000~5,000人 46 54 75 85 91 5,000人未満 47 67 139 174 179 ※ PULC購読実態調査 面に据えた交渉をすすめてきた。とりわけ、価格等の条件の 交渉においては ・ 版元との直接契約、現地通貨による直接払い 版元との直接契約・直接払いならば発生しない代理店 手数料および消費税の回避を積極的に図りつつ、可能な 限り為替の変動によるリスクを管理する。 参加大学数の拡大にともない、交渉版元数も拡大を続け ・ アクセスの改善・拡大と製品定価の圧縮 た。毎年 9 月の PULC 版元提案説明会への参加版元数は 8 版 ア クセス可能なコンテンツの質的・量的な改善・拡大 元(2004年度)から32版元(2010年度)と飛躍的な拡大をみ のための現実的な選択肢を求めながら、スケールメリッ トを前面に立てた製品定価の圧縮をはかり交渉版元との 良好な交渉環境を醸成する。 2007. 9 PULC版元提案説明会開催 (12日早稲田大学、 14日立命館大学) 131大学から193名が参加、19版元から提案発表 2007.10 SCREAL調査にPULC幹事校より12大学が協力 (調査期間:2007年10月1日から11月30日) ・ 年間価格上昇率にかかるキャップ制度の導入 欧米学術出版社による学術雑誌の年間価格上昇率は、 毎年 10% 〜 20% におよぶが、これをコンソーシアム契 約期間内は最大5%前後とする。 2007.12 PULC全体会合を開催 33大学から39名が参加 幹事校の拡大:大阪府立大学が加わり計14校となる などの実現がはかられた。PULCのこうした取り組みによっ 2008.5 2008年度PULC購読実態調査実施 て公私立大学における学術情報基盤の急速な底上げがはから 2008.8 PULC参加大学が300を超える れたといっても過言ではない。 2008.9 国立情報学研究所、 国立大学図書館協会、 PULCの三者によりHCPP (19C/20CHouse of Commons Parliamentary Papers) を共同導入 さらに、コンソーシアム間の連携の拡大という意味で、 幹事校の拡大:上智大学が加わり計15校となる ピンポイントではあるが、電子ジャーナル・バックファイ PULC版元提案説明会開催 (17日大阪市立大学、 19日明治大学) 148大学から210名が参加、20版元から提案発表 ルの基盤的整備を目的として SpringerLink OJA(2005 2008.12 幹事校の拡大:近畿大学が加わり計16校となる 年)や Oxford Journal Archive(2006 年) 、また、近年急 速な整備がすすめられてきた人文・社会科学系データベー PULC全体会合を開催 61大学から75名が参加 2009.4 2009年度PULC購読実態調査実施 スの基盤構築を目的として 19C/20C House of Commons 2009.9 PULC版元提案説明会 (16日大阪府立大学、18日中央大学) 145大学から205名が参加、28版元から提案発表 Parliamentary Papers(2008 年 ) 、The Making of the 2009.12 PULC全体会合を開催 51大学から65名が参加 2010.3 国立情報学研究所、国立大学図書館協会、PULCの三者により The Making of the Modern Worldを共同導入 2010.4 2010年度PULC購読実態調査実施 2010.9 PULC版元提案説明会を開催 (15日近畿大学、17日早稲田大学) 140大学から204名が参加、32版元が提案発表 2010.10 CLOCKS、国立情報学研究所、国立大学図書館協会、PULCの 四者により協定を締結 (電子ジャーナルアーカイブの国際連携) Modern World(2010 年)などの共同導入を国立大学図書 館協会(JANUL) 、国立情報学研究所(NII)との連携事業 として実現した。また、ダークアーカイブへの国際的な取 り組みとして CLOCKS への参加を同様の連携事業として 2010 年から開始している。 これ以外にも毎年の各版元との購読価格交渉では ACS との交渉では JANUL と、また、Science 誌との交渉では 2010.12 PULC全体会合を開催41大学から54名が参加 JMLA/JPLAと共同で交渉をすすめており、コンソーシアム 2011.3 連携による版元交渉の枠組みは着実に拡大をつづけている。 現在の参加大学数:392 (公立52 私立338 その他2) Library Annual Report 13 4 PULC は何をしてきたか:私立大学図書館 に対する新たな政府補助金制度の創設 で述べてきた電子ジャーナルの導入、利用環境の整備が学術 情報基盤整備の根幹であると仮定するならば、私立大学にお いては、国立大学とその人的財政的基盤の違いにおいて優先 度が異なったものとならざるをえない実態をうかがうことが いわゆる「シリアルズ・クライシス」に対する大学図書館の できる。電子ジャーナルの導入、利用環境の整備が、すでに 現実的な対応については、私立大学図書館においても、個別 述べたように学術情報基盤整備の根幹にかかわるとするなら の大学図書館における対応はもはや限界を越えており、政府 ば、そこでの優劣は研究大学間の競争にも大きな影響をおよ からの資金導入も視野に入れた私立大学図書館間の連携(つ ぼすこととなる。 まりコンソーシアム形成)をさらにすすめる必要があった。 PULC が大学図書館コンソーシアムとして実質的な活動 この間、電子ジャーナル・データベースの導入にかかる私立 を開始してからすでに 9 年が経過しようとしているが、上で 大学の財政的な負担の軽減を組織的にはかる必要性から、文 みてきたようにPULC が組織する4 年制の公私立大学図書館 部科学省により私立大学図書館に対する新たな政府補助金制 は全体のおよそ半数にすぎない。また、同じく表 1で示した 度創設のために 2003 年度 8 億円の概算要求がおこなわれた。 PULCの参加大学の構成から特徴づけられるように公私立大 結果的に、2003 年度私立大学経常費補助金の枠組みにおい 学の多数が学部学生 5,000 人未満の小規模大学であることか て「高度情報化推進特別補助 教育研究情報利用経費」補助 ら、そもそも「基盤整備」とは何を意味するのかもう一度よ として予算化が実現するはこびとなった。以下に 2003 年度 く考えてみる必要があるのかもしれない。文部科学省の「平 から 2008 年度までの同補助実績の推移を示す。一見すると 成 21 年度学術情報基盤実態調査」によれば、電子ジャーナ 順調に拡大しているように見えるが、2008 年度の推定採択 ル平均利用可能タイトル数は国公私立大学でそれぞれ 7,313、 校数は 300 校前後である。4 年制の私立大学数が現在 590 校 1,862、2,849と著しい「基盤整備状況の違い」が存在している 余り存在することを考えると、この補助金制度の拡大・拡充 ことも事実である。 に向けて一層の取り組みの強化が求められている。 表2 「教育研究情報利用経費補助」実績の推移 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 事業経費(単位:千円) 1,733,737 2,513,974 3,703,704 5,485,466 7,177,065 9,326,111 補助金(単位:千円) 819,700 1,181,600 1,636,400 2,083,433 2,870,481 3,652,897 ※(公)私立大学情報教育協会年次総会資料 一方で、大学図書館による電子ジャーナル利用のほとんど を支えている大手商業学術出版社とのビッグディールによる 購読モデルと価格上昇の関係は大きな矛盾をはらみながら問 題解決の糸口すら見えない状況が続いている。アクセスの劇 的な拡大とうらはらに価格モデルとしての硬直性、価格の上 昇は 2008 年末以降の経済不況とあいまってとりわけ欧米の 図書館からの批判を浴び続けている。代替的なコミュニケー 5 PULC は何をしてきたか: 諸課題と総括的展望 ションモデルとしてオープンアクセスに向けたさまざまな取 り組みが国際的な枠組みの中ですすめられているが、学術情 報市場への影響力は今のところ極めて小さいと見るべきであ ろう。ひろく学術コミュニケーション総体の問題としてとら これまで、私立大学図書館におけるコンソーシアムの形成 えた時、来年度の支払条件をどうするかといった短期的な視 とこれにかかる背景的状況について事実関係を中心に概観し 点からの交渉にコンソーシアムの活動が終始しているとすれ てきたが、前述したとおり、2004 年度の私立大学図書館コ ば、課題の解決にむけた役割を果たすことは困難であろう。 ンソーシアムの緊急かつ最優先の課題は Oxford University 学術コミュニケーションの関わるすべてのステークホルダー Press 社との交渉を早急にとりまとめることであった。しか による中長期的視点からの検討が求められている。と同時に し、とりまとめられた交渉の結果に参加の意思を表明した私 さまざまな設置形態を越えた大学図書館コンソーシアムの実 立大学はわずか 10 校であった。いうまでもなく無償から有 質的な連携と協調の枠組みが求められる所以でもある。 償となることが最も直接的な要因と考えられるが、背景には 大学における教育研究体制の実態と構造が推察される。 電子ジャーナルによる学術情報の提供は、学術情報基盤 整備の最優先課題となりつつあるが、周知のとおり、4 年 6 新たなコンソーシアム連携にむけて:大学図 書館コンソーシアム連合(JUSTICE)の創設 制大学に在籍する学部学生の 75% 以上を受け入れる私立 14 大学において新たな学術情報基盤整備に限られた財源をふ 2010 年 10 月、国立情報学研究所と国公私立大学図書館協 りあてることはたいへんな困難を伴うことは想像にかたく 力委員会との間で「昨今の学術情報の急速なデジタル化の進 ない。さらに、大学における組織的な研究活動を支える人 展の中で、我が国の大学等の教育研究機関において不可欠な 的基盤、すなわち一義的な研究者と位置づけられる教員数 学術情報の確保と発信の一層の強化を図る」ことを目的とし とその予備軍である大学院学生数を設置形態別に比較すると、 て協定書が取り交わされた。協定では、両者による連携・協 国立大学と公私立大学とでは大きな違いが存在する。これま 力の柱として、 Library Annual Report 公私立大学図書館コンソーシアム(PULC)2003 ~ 2010 電子ジャーナル・コンソーシアムの事務体制 NII 国公私立大学図書館 協力委員会 連携・協力推進会議 国立大学図書館協会 学術基盤推進部 大学図書館コンソーシアム連合 JUSTICE 公立大学協会図書館協議会 私立大学図書館協会 運営委員会 (10名程度) 協力員 (15∼20名程度) 事務局 JANUL 図書館連携・協力室長(専任) (1名) 室員(専任) (1名) 室員(専任) (1名) 業務移行 国立大学図書館コンソーシアム PULC 公私立大学図書館コンソーシアム 実務研修職員 (若干名) ・ バックファイルを含む電子ジャーナル等の確保と恒久的 なアクセス保障 JANUL、PULCの統合にともないコンソーシアム参加大学数 はおよそ500近くとなり、おそらく電子ジャーナルにかかわる ・ 機関リポジトリを通じた大学の知の発信システム構築 大学図書館コンソーシアムとしては世界最大規模のものとな ・ 電子情報資源を含む総合目録データベースの強化 る。加えて、今回の連携には長く我が国の大学図書館サービ ・ 人材の交流・育成と国際連携 スを基盤的に支えてきたNII が一層密にかかわることによっ が掲げられ、こうした連携・協力をすすめるために両者に て世界でもあまり例を見ないガバナンスによる一体的な電子 よって構成される連携・協力推進会議が設置されることと ジャーナル基盤の安定的な整備体制が期待される。また、こ なった。これにもとづき 2011 年 1 月にはさっそく第一回会 れまでもコンソーシアムの実務者レベルで強く求められてい 議が開催され、喫緊の課題として電子ジャーナルの安定的な た専任の事務局体制が NIIとの連携の枠組みの中で実現した 確保を目的としたコンソーシアム連携を早急にすすめるため ことは評価されるべきである。上で総括的に述べたとおり短 に JANUL、PULC および NII の実務者から構成される運営 期的視点からの交渉の実務にとどまらない継続的安定的な基 委員会を設置することが申し合わされた。また、この新たな 盤構築を一体的に推進していくための取り組みが求められて コンソーシアム連携組織の名称を「大学図書館コンソーシア いる。その意味で今回の連携の核となる図書館連携・協力室 ム連合」 (JUSTICE: Japan Alliance of University Library の創設は決定的に重要である。専任の事務局体制を整えた今 Consortia for E-Resources)とし、ここに専任の事務局を設 回のコンソーシアム連携は、日本の大学図書館にとっておそ 置することも申し合わされ、NII の学術基盤推進部のもとに らく初めての経験となる。しかも、単に設置形態の異なる大 2011年度より新たに図書館連携・協力室が設置されることと 学図書館間連携にとどまらずここにNIIを加えた組織運営には なった。続く3月25日には、運営委員会準備会合において「新 多くの困難も予想される。安定的な組織運営に向け、大学図 コンソーシアム運営にかかる当面の基本方針」が定められる 書館コミュニティー全体に対する透明性を担保するガバナン こととなりJANUL、PULC の統合にむけた第一歩が踏み出 スの模索が求められる。また、新たなコンソーシアム連携組 されることとなった。 (4月1日に発足したNII図書館連携・協 織の運営にともなう財源の確保も重要な課題である。新たな 力室が新たにJUSTICEポータルを立ち上げている。 「当面の ガバナンスのもとでこの連携にかかわるすべての大学図書館 基本方針」などについては以下の URLを参照いただきたい。 のそれぞれが「知恵」を持ち寄ることも重要であろう。その意 http://www.nii.ac.jp/content/justice/) さて、今回のコンソーシアム連携によってまず想起され ることは版元交渉におけるスケールメリットの拡大である。 味では、自律的なコンソーシアム連携組織の運営を目指すべ きかどうかも今後の課題である。いずれにしても、目前に迫っ た版元交渉をはじめとして焦眉の課題は山積している。 Library Annual Report 15 2010年度図書館主催展覧会報告 昨年の本誌上で紹介したように2010年は早稲田大学初代図 書館長である市島春城生誕150年ということで、関連する各種 イベントが催された。3月の銅像設置、展覧会開催までは昨年の 誌上で報告しているので、ここではそれ以後の動きと、その他 の展示について述べることとする。 1 市島春城展 ○生誕150年記念 報発信について考える場でもある総合展にふさわしいテーマだ 会 期:2010年3月5日(金)〜 5月26日(水) と考えたことが大きな要因である。会場の関係から資料の現物 会 場:総合学術情報センター 2階展示室 は春城の小坐像などケース一つ分に限定し、他はすべて古典籍 ○早稲田大学・市島春城銅像寄贈記念 DBから打ち出した画像を使用したパネル展示とした。約1,000 会 期:2010年7月17日(土)〜 8月31日(火) 名の来場者があり、その多くが図書館関係者だったが、春城の 会 場:新発田市 まちの駅・市島邸 業績に驚きつつ、丁寧に解説を読んでいる姿が目立った。 主 催:新発田市 3月の学内展から10 ヶ月、春城に関連した展示はこれをもっ 協 力:早稲田大学図書館 て終了したが、いずれの会場でも、春城の人と業績に驚きの声 ○第12回図書館総合展 を揚げる来場者が多かったことが印象的であった。今回の銅像 会 期:2010年11月24日(水)〜 11月26日(金) 設置、展覧会を期に、市島春城という人物に少しでも光が当た 会 場:パシフィコ横浜 展示ホールC るようになることを期待したい。 3月から5月にかけて開催した展覧会は、地味な人物であるが ゆえに多くの来場者を期待するのは難しいかと思われたが、そ の業績を知る研究者にとっては待望の展示でもあったこともあ 2 幽霊妖怪魑魅魍魎跳梁跋扈! ~異形のものたちⅡ り、授業で活用してくださる先生方もあり、日々来場者に恵まれ たが、そうした一人一人の滞留時間が長い点も特徴的であった。 会 期:2010年10月15日(金)〜 12月15日(水) これまで紹介する機会の少なかった資料を、当方で用意したキャ 会 場:総合学術情報センター 2階展示室 プションとともに丁寧にご覧になり、感想をノートに残してくだ さった方も多い。春城関係の資料は古典籍総合データベースで も公開しており、今後の活用が期待される。 5月の閉幕後、すぐに7月に新潟県新発田市で開催される巡回 本展示は2003年に開催した「異形のものたち〜妖怪とお化け の世界」をリニューアルしたもので、当時出陳した資料に、その 後収蔵した資料を加えて構成したものである。 「図書館のHPが 展の準備にはいった。新発田市では春城の本家筋にあたる市島家 文字化けしたのかと思った」といわれるような奇抜なタイトルが の邸宅で県の文化財に指定されている市島邸を中心とした文化事 眼をひき、さらに折からの「ゲゲゲの〜〜」ブームもあり、大変 業の発展に力を入れており、さらに早稲田大学との交流も積極的 に好評だった。通常1,000部作成するパンフレット(カラー印刷) に進めている。そうした思いに応えるべく、大学として新発田市 を途中増刷し、2,000部としたが、それでも終了時にはすべてな に対し当館に設置したのと同じ「春城市島謙吉像」を寄贈するこ くなるという近年にない盛況ぶりだった。 ととなったのである。銅像は7月17日に除幕、式には田内常任理 事や加藤図書館長(いずれも当時)らも出席し、多くの方たちで賑 この後、3月に「源氏物語〜語り継がれる王朝絵巻〜」展を予 わった。またその間、前述の市島邸と新発田市内の「まちの駅」を 定していたが、大震災とそれにつづく計画停電等の影響で学事 会場として「市島春城展」も開催した。展示は春に当館で開催し 暦の変更を余儀なくされたこともあり、中止(延期)せざるを得 た内容をほぼそのまま出陳し、それに地元に残る春城関係資料を なくなったことは残念であった。 加え、より充実したものとなった。8月の末までの展示期間中、夏 休みということもあり、地元の方だけでなく、地元温泉への観光客、 さらには帰省した皆さんなどが多数来場したとのことである。 16 大学図書館の役割、それは資料を通じて研究、教育にいかに 貢献してゆくかということに尽きよう。そのなかでも早稲田大学 春城展の掉尾を飾ったのが「図書館総合展」でのパネル展示 図書館にしかない資料を広く知っていただく機会として展覧会 である。毎年11月に開催される図書館総合展に当館が独自ブー はこれからも重要な役割がある。と同時にそれにかかわる図書 スを開設するようになって3年目の今年は、迷うことなく市島春 館員にとっては資料の調査、解説の作成といった業務を通じて 城展とした。これは生誕150年ということもあるが、図書館長と 多くの事を学ぶ場でもある。今後もそうした重要な役割を果して しての春城の思いや業績を振り返ったとき、図書館の新たな情 ゆかなくてはならないだろう。 Library Annual Report 東日本大震災への図書館の対応について 2011 年 3 月 11 日に発生した巨大地震に伴う図書館の被害 3月12日以降の開館状況 (中央およびキャンパス図書館のみ) 状況と対応を以下にまとめる。 1 3月11日当日 資料の落下については、翌 12 日中にはすべての図書館で 復旧作業を完了し、通常利用が可能な環境を整えることがで 14 時 46 分に本震が発生し、中央図書館と各キャンパス図 きた。しかし電力の逼迫とそれに伴う交通機関の乱れなどを 書館ではただちに利用者に、書架から離れ、机の下などに隠 考慮し、臨時閉館、および短縮開館とする状況が以下の表の れるよう指示した。その後各館内の状況を確認し、緊急管理 ように続いた。5 月 6 日(金)の授業開始にあわせて、通常の 職会を開催して臨時閉館とすることと決定し、中央および高 授業期間中の開館体制に戻った。 田早苗記念研究図書館は 17 時、それ以外の図書館は 16 時で ■:閉館 閉館した。 中央 高田 戸山 3/12 (土) ∼15 (火) 1 各館の被災状況 理工 所沢 16 (水) ∼19 (土) 10:00-17:00 20 (日) ∼21 (月) 22 (火) ∼26 (土) 10:00-17:00 【中央図書館】B1 書架固定アンカーボルト脱落、3 階防煙ガ ラスの破損などの建物被害あり。資料が多数落下。 【高田早苗記念研究図書館】6・7階の資料が多数落下。 【戸山図書館】天窓の側板が外れる建物被害あり。資料が多 数落下。 【理工図書館】壁にひびが入る建物被害あり。資料が多数落下。 【所沢図書館】資料が棚より落下。 27 (日) 28 (月) 29 (火) 30 (水) 31 (木) 9:00-17:00 9:00-17:00 4/1 (金) 2 (土) 3 (日) 4 (月) 5 (火) 6 (水) 9:00-17:00 7 (木) 8 (金) 9 (土) 10 (日) 10:00-17:00 11 (月) ∼15 (金) 9:00-17:00 16 (土) 17 (日) 10:00-17:00 18 (月) ∼23 (土) 24 (日) 9:00-19:00 10:00-17:00 25 (月) ∼28 (木) 9:00-19:00 29 (金) 30 (土) ∼5/2 (月) 10:00-17:00 3 (火) ∼5 (木) 中央図書館 1 サービスの変更等 ・貸出図書の返却 授 業開始日の 5 月 6 日(金)までは延滞に対し反則点を付与 しないこととした。また郵送による返却もこの間例外的に 受け付けた。 ・被災者支援 被 災地域の大学・短期大学等に所属する学生・教職員への サービスとして、臨時の図書館利用カードを発行し、館内 資料の閲覧 / 複写、電子ジャーナル / データベースの館内 利用を可能とした。3 月 22 日より 4 月末までの間で 9 名の 戸山図書館 利用があった。 Library Annual Report 17 図書館日誌 中央図書館 2010年 4月 1 入学式につき図書館を開放 高田早苗記念研究図書館 1 学生読書室を含めた「どこでも返 却」開始 6月 25 図書館協議員会 (第1回) 7月 20 23 26 29 1 入学式につき図書館を開放 1 耐震改修工事開始(9/30まで) 10 事務所機能を1号館に移転(書 庫は工事部分を除き通常利用)。 書庫内キャレル撤去。 1 夏季長期貸出 (9/3まで) 図書館学習支援連携委員会 (第6回) 西早稲田中学校職業体験 (7/28まで) 20 電子媒体検討委員会 (第1回) 理工学図書館 15 図書委員会 (第1回) 26 運営委員会(第1回) 20 運営委員会(第1回) 5月 戸山図書館 10 図書委員会 (第2回) 11 理工スポーツ大会のため学生読 書室短縮開室 (6/12まで) 2号館全面立入禁止。1号館臨時事 28 運営委員会(第2回) 務所・閲覧室でのサービス開始。出 納方式による貸出開始 (9/30まで) 夏季60日貸出開始(8/6まで) 26 専門科目試験のため学生読書室 早朝開室 (7/30まで) 3 夏季休業期間につき開館時間 短縮(9/20まで) 3 夏季休業期間につき短縮開館・開室 (9/20まで) 6 運営委員会(第3回) 6 学生読書室廃棄資料の無償提供 (10/7まで) 7 図書委員会 (第3回) 8月 3 夏季休業期間につき開館時間短縮 (9/20まで) 6 オープンキャンパスにつき図書館を 開放 (8/8まで) 3 夏季休業期間につき開館時間短縮 (9/20まで) 9月 6 OCLCメンバー評議会 アジア・パシフ ィック地域会議東京大会 (9/7まで) 6 慶應義塾大学・立教大学実習生研修 (各2名、 9/17まで) 22 事務所機能を2号館に戻す。 30 1号館臨時事務所・閲覧室での業 務終了 10月 5 新入職員研修 17 ホームカミングデーにつき図書館を 開放 1 2号館での業務再開。大学院学 生閲覧室情報コンセント設置。 5 教員の学内図書館図書取り寄せ 貸出サービス開始。所沢図書館 からの学生読書室図書の取り寄 せ貸出開始。 11月 (第2回) 12 図書館協議員会 9,10,12 大学院生のための情報検 索セミナー開催(法文セ ンターと共催) 12月 (第3回) 14 図書館協議員会 (第2回) 14 電子媒体検討委員会 23 冬季休業期間につき開館時間短縮 (1/5まで) 24 冬季休業期間につき開館時間短縮 (1/5まで) 2011年 1月 (第3回) 25 電子媒体検討委員会 28 運営委員会(第2回) 2月 3 図書館学習支援連携委員会 (第7回) (第4回) 4 図書館協議員会 12 入試期間につき開館時間短縮(2/22 まで) 7 蔵書点検(2/28まで) 12 入試期間につき開館時間短縮 (2/22まで) 2 運営委員会(第5回) 5 蔵書点検につき閉館 7 春季休業期間につき開館時間 短縮(-2/17,2/23-3/11) (2/22まで) 18 蔵書点検につき閉館 6 春季休業期間につき短縮開館・開 室(3/31まで) (第4回) 3 図書委員会 9 入試による構内立ち入り禁止期 間のため学生読書室閉室(2/24 まで) 9 学生読書室蔵書点検 (2/24まで) 16 理工系3学部入試のため閉館 3月 11 地震のため17時で臨時閉館 12,14-15 地震の影響により臨時閉館 16 地震の影響により開館時間短縮 (10:00-17:00) (4/28まで) 11 地震のため17時で臨時閉館・閉室 12 地震の影響により臨時閉館 (3/26まで) 地震の影響により学生読書室臨 時閉室(3/26まで) 28 地震の影響により開館時間短縮 (4/28まで) 地震の影響により学生読書室開 室時間短縮(4/28まで) 11 地震のため16時で臨時閉館 12 地震の影響により臨時閉館 (4/3まで) 25 地震の影響による施設改修工事 (3/31まで) 11 地震のため16時で臨時閉館・閉室 12 地震の影響により臨時閉館 (3/27まで) 12 地震の影響により学生読書室臨 時閉室(3/31まで) 28 地震の影響により開館時間短縮 (4/28まで) (3/30まで) 28 学生読書室書庫補修工事 5 理工展のため学生読書室閉室 (11/6まで) 1 運営委員会(第4回) 24 冬季休業期間につき開館時間 短縮(1/5まで) 8 理工系大学図書館情報交換会 (早大理工学図書館にて) 23 冬季休業期間につき開館・開室時 間短縮(1/5まで) 12 学生読書室教員選定図書募集 (3/18まで) 31 専門科目試験のため学生読書室 早朝開室 (2/4まで) 年間刊行物・印刷物 ● 定期刊行物 18 ● 早稲田大学図書館年報2009年度 2010.6 ● ふみくら No.80 2011.3 ● ふみくら No.79 2010.10 ● 早稲田大学図書館紀要 No.58 2011.3 Library Annual Report ) 図書館日誌 所沢図書館 ■ 2010年度 主な海外からの来訪者 2010年 20,21 データベース講習会 (第1回) 18 図書委員会 3 夏季休業期間につき開館時間 短縮 (9/17まで) 19 データベース講習会 (SciVerse Scopus) 26 データベース講習会 (Refworks) (第2回) 持ち回り審議 22 図書委員会 データベース講習会 27 (Web of Science) 24 冬季休業期間につき開館時間 短縮 (1/5まで) 7 春季休業期間につき開館時間 短縮 (3/10まで) (3/3まで) 14 蔵書点検期間 (第3回) 8 図書委員会 11 地震のため17時で臨時閉館 12 地震の影響により臨時閉館 (3/27まで) 28 地震の影響により開館時間短縮 (4/28まで) 4.6 国立台湾大学図書館長ほか1名 5.12 キングサウド大学 (サウジアラビア) 図書館学科教授ほか2名 5.13 ブリティッシュコロンビア大学 (カナダ) 図書館長 5.24 Effat University学長および王女 (サウジアラビア) 一行 6.18 台湾国立中山大学副学長一行 6.21 インディアナ大学 (米国) 図書館員 (2名) 6.26 北京師範大学 (中国) 教員・学生 (5名) 8.23 梨花女子大学校 (韓国) 図書館員一行 9.6 広州図書館 (中国) 館長助理一行 9.7 テンプル大学 (米国) 図書館長 9.7 OCLCアジア会議一行 9.16 中国河北省大学関係者一行 10.9 北京師範大学 (中国) 教育学部党委員会書記兼副学部長、 韓国独立記念館専門研究員 11.10 国立中央図書館台湾分館館長一行 11.12 内閣府招聘中国青年団一行 11.19 カリフォルニア大学バークレー校 (米国) 図書館長 12.14 国立既南国際大学 (台湾) 訪問団一行 12.20 韓国専門大学図書館一行 2011年 1.28 慶熙大学 (韓国) 特別研修学生一行 2.17 メルボルン大学 (オーストラリア) 図書館職員 2.23 韓国高校生一行 3.7 台湾国立政治大学一行 ■ 図書館関連展覧会報告 展覧会名 「『双六∼近代日本の人生ゲーム』 開催期間 場 所 2010年6月26日∼7月11日 磐田市立中央図書館 2010年7月17日∼8月31日 新発田市:市島邸・まちの駅 2010年10月11日∼10月28日 早稲田大学會津八一記念博物館 -早稲田フェスタin遠州-」 (遠州稲門会) 早稲田大学・市島春城銅像寄贈記念事業 「市島春城展」 文学学術院創設120周年記念展 「交差する知∼文化の構想力」 「『幽霊妖怪魑魅魍魎跳梁跋扈! 2010年10月15日∼12月15日 早稲田四尊生誕150周年記念 2010年10月15日∼11月27日 早稲田大学大隈記念タワー・ 2010年11月24日∼11月26日 パシフィコ横浜 展示ホールC 125記念室 「『高田早苗』展」 第12回図書館総合展/学術オープンサミット2010 早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室 ∼異形のものたちⅡ』展」 「生誕150年記念 市島春城展」 Library Annual Report 19 人事 専任職員異動・嘱任(管理職) 館長・副館長 日付 氏 名 新 旧 学外機関委員等嘱任 嘱 任 文部科学省 9.20 加藤 哲夫 館長退任 法学学術院 9.30 宗像 和重 副館長退任 政治経済学術院 9.21 飯島 昇藏 館長就任 政治経済学術院 2009.2.20∼2011.1.31 和田 敦彦 副館長就任 教育・総合科学学術院 私立大学図書館協会 10.1 9.21 中島 達夫 副館長再任 理工学術院 氏 名 加藤 哲夫 科学技術・学術審議会 学術分科会 研究環境基盤部会 (図書館長) 学術情報基盤作業部会専門委員 国際図書館協力委員会委員 湯川 亜矢 (情報管理課長) 2009.4.1∼2011.3.31 私立大学図書館協会 東地区部会研究部運営委員会委員 金子 和代 (利用者支援課) 2009.4.1∼2011.3.31 国公私立大学図書館協力委員会専門委員会 大学図書館著作権検討委員会主査 専任職員異動・嘱任(管理職) 日付 氏 名 新 2009.4.1∼2011.3.31 旧 国公私立大学図書館協力委員会専門委員会 6.1 齋藤 和子 戸山図書館担当課長(昇任) 高田早苗記念研究図書館 「大学図書館研究」編集委員会委員 6.1 渡邊 幸弘 所沢図書館担当課長(昇任) 利用者支援課 2009.4.1∼2011.3.31 6.1 小林 邦久 理工学図書館担当課長 理工学図書館担当課長 兼所沢図書館担当課長 荘司 雅之 (事務副部長 兼総務課長) 多田 智子 (資料管理課長) 新宿区新中央図書館等のあり方 荘司 雅之 庁内検討会議サブアドバイザー (事務副部長 2009.6.30∼2011.3.31 情報科学技術協会評議員 2009.6∼2011.5 兼総務課長) 荘司 雅之 (事務副部長 兼総務課長) 私立大学図書館協会 協会賞審査委員会委員 専任職員異動・嘱任(一般職) (管理職) 日付 氏 名 新 2009.4.1∼2011.3.31 旧 国立情報学研究所 学術コンテンツ運営・連携本部委員 6.1 尾関 淳子 高田早苗記念研究図書館 利用者支援課 2010.4.1∼2010.9.20 6.1 御園 和之 高田早苗記念研究図書館 利用者支援課 国立情報学研究所 学術コンテンツ運営・連携本部委員 2010.9.21∼2011.3.31 兼教育・科学総合学学術院 6.1 熊谷 慎平 利用者支援課 人事部付 (新入職員) 6.1 藤原 明子 利用者支援課 人事部付 (新入職員) 11.1 長谷川敦史 利用者支援課 人事部付 (新入職員) 12.1 吉田 克己 戸山図書館 利用者支援課 12.1 高橋 晶子 理工学図書館 戸山図書館 国立情報学研究所 学術コンテンツ運営・連携本部 図書館連携作業部会委員 荘司 雅之 (事務副部長 兼総務課長) 加藤 哲夫 (図書館長) 飯島 昇藏 (図書館長) 荘司 雅之 (事務副部長 2010.4.1∼2011.3.31 兼総務課長) ISO/TC46 (情報とドキュメンテーション) 湯川 亜矢 図書館の評価・統計に関する標準化委員会 (SC8) 委員 (情報管理課長) 2010.4.1∼2011.3.31 ISO/TC46 (情報とドキュメンテーション) 鈴木 努 情報資源管理における電子タグ利活用のための標準化委員会(SC4)委員 (利用者支援課) 2010.4.1∼2011.3.31 私立大学図書館協会 東地区部会研究部研修委員会委員 夏井 友子 (資料管理課) 2010.4.1∼2012.3.31 専任職員異動(選択定年) 専任職員退職 ・嘱任(管理職) 日付 5.31 氏 名 新 所属 芝田 穂 高田早苗記念研究図書館 旧 選択定年退職 兼教育・科学総合学学術院 5.31 20 Library Annual Report 中村里弥子 戸山図書館担当課長 情報科学技術協会会誌編集委員会 副委員長 2010.7.1∼2011.3.31 独立行政法人 科学技術振興機構 ジャパンリンクセンター推進検討委員会委員長 選択定年退職 2010.8.1∼2011.3.31 鈴木 努 (利用者支援課) 中元 誠 (事務部長) 統計 概況 ●所蔵図書資料:図書(2010年度) 4% 中央図書館 高田早苗記念研究図書館 戸山図書館 6% 理工学図書館 所沢図書館 教員図書室・研究所等図書室 学生読書室 学院・本庄学院図書室 15% ■ 所蔵図書資料:図書(冊数) 47% 3% 中央図書館 高田早苗記念研究図書館 戸山図書館 理工学図書館 8% 所沢図書館 教員図書室・研究所等図書室 学生読書室 8% 学院・本庄学院図書室 総 計 9% 和 洋 計 1,713,029 896,196 2,609,225 179,208 307,691 486,899 306,138 130,022 436,160 220,245 213,120 433,365 137,800 46,960 184,760 474,181 336,493 810,674 279,881 39,358 319,239 240,461 9,012 249,473 3,550,943 1,978,852 5,529,795 ※1 中央図書館は本庄保存書庫分、 理工学図書館は学生読書室分を含む。 (以下同様) ※2 教員図書室・研究所等図書室は政経・法文センター・教育・商・社学・演博・材研・政経研・ 大学史・レファレンスルームの合算数(以下同様) ※3 学生読書室は政経・法・教育・商・社学・日本語センター・国際教養・法研・教研の合算数 (以下同様) ●所蔵図書資料:雑誌(2010年度) 1% 0% 中央図書館 戸山図書館 理工学図書館 所沢図書館 教員図書室・研究所等図書室 学生読書室 31% 学院・本庄学院図書室 39% ■ 所蔵図書資料:雑誌(種類数) 中央図書館 戸山図書館 理工学図書館 所沢図書館 12% 4% 13% 教員図書室・研究所等図書室 学生読書室 学院・本庄学院図書室 総 計 和 12,045 4,921 3,836 841 11,894 530 209 34,276 洋 4,737 1,226 3,294 1,045 8,737 67 28 19,134 計 16,782 6,147 7,130 1,886 20,631 597 237 53,410 ※1 新聞を含む。 Library Annual Report 21 統計 概況 ●年間受入図書資料:雑誌 ●年間受入図書資料:図書 (冊) 購 入 和 寄 贈 洋 和 (種) 計 洋 日本語 外国語 計 16,042 16,205 6,004 6,105 10,829 10,022 5,006 4,681 37,881 37,013 中央図書館 4,234 3,899 1,544 1,492 5,778 5,391 高田早苗記念研究図書館 2,067 1,655 5,002 5,216 503 324 355 682 7,927 7,877 戸山図書館 903 1,039 305 310 1,208 1,349 戸山図書館 9,047 8,354 1,716 1,475 798 500 966 298 12,527 10,627 理工学図書館 876 949 248 281 1,124 1,230 理工学図書館 2,926 2,918 396 489 1,516 1,664 526 747 5,364 5,818 所沢図書館 433 448 157 171 590 619 所沢図書館 4,650 4,157 263 215 110 143 4 11 5,027 4,526 教員図書室・研究所等図書室 3,355 3,288 2,578 2,824 5,913 6,112 教員図書室・研究所等図書室 2,193 2,753 2,565 2,219 4,083 7,436 2,645 3,146 11,486 15,554 学生読書室 497 494 84 86 581 580 9,430 10,688 1,147 1,037 649 2,226 1,095 167 12,321 14,118 学院・本庄学院図書室 269 255 53 52 322 307 6,057 5,671 360 277 193 293 156 22 6,766 6,263 10,547 10,372 4,969 5,216 15,516 15,588 52,412 52,401 17,453 17,033 18,681 22,608 10,753 9,754 99,299 101,796 中央図書館 学生読書室 学院・本庄学院図書室 総 計 総 計 ※1 下段は前年度数 ※2 新聞を含む。 ※1 下段は前年度数 ※2 高田早苗記念研究図書館の受入数は、関連箇所(政経教員図、法文センター、教育教員図、 商・産研教員図、社学教員図、現代政経研)の予算による購入分を含む。購入後直ちに中央 図書館へ移管した7-9門分野の図書は含まない。 ●総資料費の推移 (千円) 1,400,000 (千円) 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 518,043 599,662 622,231 632,136 700,630 1,380 1,151 1,272 885 708 戸山図書館 84,825 84,892 82,506 82,595 79,124 理工学図書館 91,917 68,030 57,386 29,704 30,531 所沢図書館 50,266 30,055 23,076 29,772 32,035 365,802 365,797 373,255 382,419 369,053 学生読書室 59,184 52,176 46,132 43,689 44,074 学院・本庄学院図書室 20,988 20,373 22,006 19,827 23,053 中央図書館 高田早苗記念研究図書館 教員図書室・研究所等図書室 総計 1,200,000 1,000,000 800,000 600,000 1,192,405 1,222,136 1,227,864 1,221,027 1,279,208 400,000 中央図書館 所沢図書館 高田早苗記念研究図書館 教員図書室・研究所等図書室 戸山図書館 学生読書室 理工学図書館 学院・本庄学院図書室 200,000 0 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 22 Library Annual Report ●利用状況 ■ 貸出冊数(2010年度) 中央図書館 高田早苗記念研究図書館 戸山図書館 理工学図書館 所沢図書館 教員図書室・研究所等図書室 学生読書室 学院・本庄学院図書室 総計 (冊) 374,546 22,723 135,597 157,467 38,152 3,284 144,642 24,191 900,602 3% 16% 0% 4% 42% 中央図書館 高田早苗記念研究図書館 17% 戸山図書館 理工学図書館 所沢図書館 教員図書室・研究所等図書室 学生読書室 15% 学院・本庄学院図書室 ■ 入館者数(2010年度) 中央図書館 高田早苗記念研究図書館 戸山図書館 所沢図書館 主な学部学生読書室 (早稲田キャンパス) 総計 3% (人) 978,539 31,460 409,440 102,925 655,866 2,178,230 ※ 理工学図書館の入館者数は、システムの関係上集計されていない。 30% 45% 中央図書館 高田早苗記念研究図書館 戸山図書館 所沢図書館 主な学部学生読書室(早稲田キャンパス) 5% 19% 1% Library Annual Report 23 統計 中 央 図 書 館 ・ キ ャ ン パ ス 図 書 館( 高 田 早 苗 記 念 研 究 図 書 館 、 戸 山 図 書 館 、 理 工 学 図 書 館 、 所 沢 図 書 館 ) ●2010年度 図書館予算・決算 (円) 予算額 決算額 差異 312,685,000 275,876,396 87,966,000 86,638,355 1,327,645 343,197,000 437,728,530 -94,531,530 一般運営経費 28,144,000 22,565,255 5,578,745 修繕費 80,067,000 57,108,517 22,958,483 委託費 191,659,000 193,229,735 -1,570,735 賃借料 4,276,000 17,835,474 -13,559,474 設備関係費 1,995,000 8,921,346 -6,926,346 一般研究費 3,397,000 2,811,114 585,886 10,238,000 0 10,238,000 1,063,624,000 1,102,714,722 -39,090,722 図書費 図書資料費 デ ータ ベ ー ス 資 料 費 予備費 合 計 36,808,604 ※1 人件費は含まず。データベース資料費の一部には、利用契約期間が2011年度のものも含む。 ●2010年度 各図書館別 図書費・図書資料費予算 (円) 図書費 図書資料費 合計 中央図書館 255,085,000 50,859,000 305,944,000 戸山図書館 38,000,000 25,144,000 63,144,000 理工学図書館 11,100,000 650,000 11,750,000 8,500,000 9,500,000 18,000,000 275,750,000 54,864,000 330,614,000 所沢図書館 高田早苗記念研究図書館 ※1 高田早苗記念研究図書館の図書費・図書資料費は、 同図書館より執行される関連箇所 (5学部10研究科6研究所) および図書館予算の合算額。 ●年間受入図書資料数 中央図書館 購 入 和 書 (冊) 寄 贈 合 計 2010年度 前年度 2010年度 前年度 2010年度 前年度 7,772 7,598 8,276 6,454 16,048 14,052 洋 書 (冊) 6,004 6,105 3,699 2,810 9,703 8,915 計 (冊) 13,776 13,703 11,975 9,264 25,751 22,967 和 1,371 1,204 3,222 3,120 4,593 4,324 洋 925 1,001 175 171 1,100 1,172 (27) (38) (1) (2) (28) (40) 368 939 4,241 7 4,609 946 (0) (0) (0) (8) (0) (8) 0 0 0 567 0 567 雑誌(種) (R) マイクロ資料 (S) (点) 173 468 13 37 186 505 一般図書・参考図書(冊) 8,270 8,607 452 566 8,722 9,173 視 聴 覚 資 料 ※1 ( ) は種類数。 ※2 雑誌は新聞を含む。 ※3 視聴覚資料はビデオテープ、 レーザーディスク、CD、録音テープ (含、 カセット) 、 レコード、DVD。 24 Library Annual Report ●年間受入図書資料数 高田早苗記念研究図書館 購 入 2010年度 寄 贈 前年度 2010年度 合 計 前年度 2010年度 前年度 324 2,570 1,979 和 書( 冊 ) 2,067 1,655 503 洋 書( 冊 ) 5,002 5,216 355 682 5,357 5,898 合 計( 冊 ) 7,069 6,871 858 1,006 7,927 7,877 前年度 2010年度 前年度 8,854 ※1 和書は中国語、 ハングルを含む。 ※2 購入後直ちに中央図書館へ移管した7-9門分野の図書は含まない。 戸山図書館 購 入 寄 贈 前年度 和 書( 冊 ) 9,047 8,354 416 500 9,463 洋 書( 冊 ) 1,716 1,475 94 298 1,810 1,773 合 計( 冊 ) 和 雑誌(種) 洋 10,763 9,829 510 798 11,273 10,627 196 210 702 818 898 1,028 290 288 10 13 300 301 41 44 0 0 41 44 視 聴 覚 資 料( 種 ) 2010年度 合 計 2010年度 理工学図書館 購 入 2010年度 寄 贈 前年度 合 計 2010年度 前年度 2010年度 前年度 和 書( 冊 ) 137 128 368 250 505 378 洋 書( 冊 ) 384 429 95 198 479 627 合 計( 冊 ) 和 雑誌(種) 洋 521 557 463 448 984 1,005 423 459 383 417 806 876 157 178 89 101 246 279 視 聴 覚 資 料( 種 ) 0 0 0 0 0 0 学 生 読 書 室( 冊 ) 2,801 2,850 209 180 3,010 3,030 2010年度 前年度 2010年度 前年度 2010年度 前年度 和 書( 冊 ) 4,650 4,157 110 143 4,760 4,300 洋 書( 冊 ) 263 215 4 11 267 226 4,526 所沢図書館 購 入 合 計( 冊 ) 和 雑誌(種) 洋 視 聴 覚 資 料( 種 ) 寄 贈 合 計 4,913 4,372 114 154 5,027 281 296 139 143 420 439 146 158 6 8 152 166 4 11 2 0 6 11 Library Annual Report 25 統計 中 央 図 書 館 ・ キ ャ ン パ ス 図 書 館( 高 田 早 苗 記 念 研 究 図 書 館 、 戸 山 図 書 館 、 理 工 学 図 書 館 、 所 沢 図 書 館 ) ●所蔵図書資料 中央図書館 高田早苗記念研究図書館 図書 (冊) 2009年度末数 整 理 数 移籍増減数 (冊) 2009年度末数 整 理 数 移籍増減数 2010年度末累計 研究図書合計 2,009,901 24,732 2,164 2,036,797 和 書 176,658 2,570 -20 179,208 和書 1,251,997 14,323 159 1,266,479 洋 書 302,538 5,357 -204 307,691 757,904 10,409 2,005 770,318 合 計 479,196 7,927 -224 486,899 内 訳 洋書 327,298 3,408 0 330,706 和書 209,704 2,101 0 211,805 雑 誌 合 計 内 訳 ※1 和書は中国語・ハングルを含む。 ※2 購入後直ちに中央図書館へ移管した7-9門分野の図書は含まない。 洋書 117,594 1,307 0 118,901 一般図書合計 231,795 8,550 -3,496 236,849 和書 225,098 8,546 -3,499 230,145 洋書 6,697 4 3 6,704 マイクロフィルム 5,446 64 -637 4,873 マイクロフィッシュ 和書 5,154 64 -618 4,600 CD-ROM (4) 洋書 292 0 -19 273 (19,644) (838) (-581) (19,901) 和書 (11,455) (590) -(561) (11,484) 洋書 (8,189) (248) -(20) (8,417) 2,574,440 36,754 -1,969 2,609,225 内 訳 参考図書合計(一般) 内 訳 参考図書合計(研究) 内 訳 総 合 計 視聴覚資料 (種) (種) 和 洋 合 計 移籍増減数 2010年度末累計 11,985 60 0 4,716 21 0 4,737 16,701 81 0 16,782 0 0 0 0 (3) 0 (-3) (0) 0 (-2) (2) (冊) 内 訳 12,045 移籍増減数 2,993 621 167,485 1,325 842 87,627 洋書 78,411 1,668 -221 79,858 132,818 7,990 -5,117 135,691 和書 129,119 7,987 -4,617 132,489 洋書 3,699 3 -500 3,202 70,430 353 -18 70,765 和書 52,241 305 -14 52,532 洋書 18,189 48 -4 18,233 367,119 11,336 -4,514 373,941 2009年度末数 新 受 入 移籍増減数 2010年度末累計 和 4,951 13 -43 4,921 洋 1,216 10 0 1,226 6,167 23 -43 6,147 2009年度末数 整 理 数 雑誌 視聴覚資料 整 理 数 移籍増減数 2010年度末累計 ビデオテープ 4,722 0 0 4,722 レーザーディスク 5,108 0 0 5,108 13,222 0 0 13,222 1,557 0 0 1,557 20,715 0 0 20,715 CD レコード DVD マイクロフィルム マイクロフィッシュ CD-ROM 5,551 186 0 5,737 (1,581) (0) (1) (1,582) 79,644 368 4,241 84,253 (347) (0) (0) (347) 904,979 0 0 904,979 (213) (85) (-13) (285) ※1 ( ) は種類数。種類数には継続受入分は含まない。 Library Annual Report (種) (点) 2009年度末数 2010年度末累計 85,460 合 計 ※1 新聞を含む。和は中国語・ハングルを含む。 整 理 数 163,871 専修室図書 内 訳 2009年度末数 和書 学 習 図 書 新 受 入 移籍増減数 2010年度末累計 図書 内 訳 2009年度末数 整 理 数 戸山図書館 研 究 図 書 雑誌 2009年度末数 ※1 ( ) は種類数。継続受入分は 「整理数」 に含まない。 ※1 和書は中国語・ハングルを含む。 ※2 ( ) は研究図書の参考図書扱い (内数) 。 録音テープ(含、カセット) 26 図書 2010年度末累計 内 訳 合 計 視聴覚資料 (種) 移籍増減数 2010年度末累計 ビデオテープ 34 0 0 34 DVD 59 22 0 81 マイクロフィルム 84 2 0 86 マイクロフィッシュ 165 2 0 167 CD-ROM 155 15 0 170 52 0 0 52 その他 ●所蔵図書資料 理工学図書館 図書 (冊) 移籍増減数 2010年度末累計 322,484 2,354 -61 324,777 111,218 1,453 -55 112,616 洋書 211,266 901 -6 212,161 109,744 3,010 -1,866 110,888 和書 108,803 2,989 -1,863 109,929 洋書 941 21 -3 959 432,228 5,364 -1,927 435,665 2009年度末数 新 受 入 移籍増減数 2010年度末累計 学生読書室 内 訳 整 理 数 和書 理工学図書館 内 訳 2009年度末数 合 計 雑誌 (種) 内 訳 和 3,851 14 -84 3,781 洋 3,326 0 -33 3,293 7,177 14 -117 7,074 合 計 視聴覚資料 (種) 2009年度末数 マイクロフィルム マイクロフィッシュ CD-ROM 整 理 数 移籍増減数 2010年度末累計 12 0 0 12 6 0 0 6 35 0 -35 0 所沢図書館 図書 (冊) 2009年度末数 整 理 数 移籍増減数 2010年度末累計 137,800 和 書 134,581 4,832 -1,613 洋 書 46,994 261 -295 46,960 合 計 181,575 5,093 -1,908 184,760 雑誌 (種) 2009年度末数 新 受 入 移籍増減数 2010年度末累計 和 839 2 0 841 洋 1,045 0 0 1,045 合 計 1,884 2 0 1,886 視聴覚資料 (種) 2009年度末数 整 理 数 移籍増減数 2010年度末累計 291 0 -2 289 レーザーディスク 27 0 0 27 DVD 76 15 0 91 5 0 0 5 マイクロフィルム 40 0 0 40 CD-ROM 11 0 0 11 ビデオテープ 録音テープ(含、カセット) Library Annual Report 27 統計 中央図書館・キャンパス図書館(高田早苗記念研究図書館、戸山図書館、理工学図書館、所沢図書館) ・おもな学部学生読書室(早稲田キャンパス) ●利用状況 ■ 開館日数 (日) 2010年度 312 前年度 313 高田早苗記念研究図書館 265 275 戸山図書館 256 263 理工学図書館 268 274 理工学部学生読書室 244 236 所沢図書館 265 275 中央図書館 ※1 中央図書館は日曜・祝日開館38日を含む。 ■ 入館者数 (人) 教 職 員 中央図書館 2010年度 前年度 28,289 大学院学生 139,467 学部学生 654,811 校 友 99,533 そ の 他 56,439 合 計 28,186 134,405 653,475 108,152 56,348 978,539 980,566 高田早苗記念 研究図書館 2010年度 前年度 3,582 24,018 2,057 445 1,358 31,460 4,279 46,626 2,241 602 2,271 56,019 戸山図書館 2010年度 前年度 10,643 37,604 349,936 9,524 1,733 409,440 9,361 37,325 335,250 10,601 2,951 395,488 所沢図書館 2010年度 前年度 2,624 15,270 81,750 815 2,466 102,925 2,799 16,341 98,838 850 1,680 120,508 ※1 理工学図書館の入館者数は、 システムの関係上集計されていない。 お も な 学 部 学 生 読 書 室( 早 稲 田 キ ャ ン パ ス ) (人) 2010年度 前年度 政治経済学部 117,694 119,335 法学部 172,992 181,949 教育学部 136,535 121,561 58,856 61,758 169,789 118,360 社会科学部 商学部 国際教養学部 日本語センター 合計 15,023 7,281 655,866 610,244 ※1 学生読書室は主に学生を利用の対象としているため、 内訳を省略し合計人数のみ記載する。 ※2 商学部入館者数は、 国際教養学部との合計分 (頂新国際グループ記念学生読書室) ■ 貸出冊数 中央図書館 (冊) 教職員 19,496 大学院学生 42,134 学部学生 56,222 その他 11,993 合 計 129,845 研究図書 2010年度 前年度 19,430 39,702 57,299 9,941 126,372 一般図書 2010年度 前年度 8,943 41,432 187,364 6,962 244,701 8,937 38,890 191,253 6,015 245,095 合 計 2010年度 前年度 28,439 83,566 243,586 18,955 374,546 28,367 78,592 248,552 15,956 371,467 高田早苗記念研究図書館 図 書 (冊) 教職員 大学院学生 その他 合 計 4,861 15,637 2,225 22,723 4,979 17,657 2,495 25,131 2010年度 前年度 お も な 学 部 学 生 読 書 室( 早 稲 田 キ ャ ン パ ス ) 2010年度 (冊) 前年度 政治経済学部 13,577 13,186 法学部 36,116 38,644 教育学部 22,045 18,680 社会科学部 14,319 14,773 商学部 32,095 26,163 国際教養学部 10,284 11,254 日本語センター 12,796 11,026 127,655 133,726 合計 ※1 学生読書室は主に学生を利用の対象としているため、 内訳を省略し合計冊数のみ記載する。 28 Library Annual Report ●利用状況 戸山図書館 (冊) 教職員 1,601 大学院学生 3,349 学部学生 5,503 その他 574 合 計 11,027 研究図書 2010年度 前年度 1,538 2,961 6,161 686 11,346 学習図書 2010年度 前年度 4,558 12,843 106,145 1,024 124,570 4,588 11,642 99,885 1,690 117,805 合 計 2010年度 前年度 6,159 16,192 111,648 1,598 135,597 6,126 14,603 106,046 2,376 129,151 教職員 906 大学院学生 2,466 学部学生 その他 4,082 596 1,021 2,993 5,008 143 9,165 1,588 149,417 理工学図書館 (冊) 合 計 8,050 理工学図書館 2010年度 前年度 学生読書室 2010年度 前年度 1,806 19,500 126,523 1,881 19,687 125,157 360 147,085 合 計 2010年度 前年度 2,712 21,966 130,605 2,184 157,467 2,902 22,680 130,165 503 156,250 教職員 大学院学生 所沢図書館 (冊) 2010年度 前年度 図 書 学部学生 その他 合 計 1,871 7,580 27,864 837 38,152 2,118 7,413 32,815 96 42,442 ■ 学外相互協力 (件) 2008年度 文献複写 資料貸借 中央図書館 理工学図書館 所沢図書館 計 2009年度 紹介状 合 計 文献複写 資料貸借 2010年度 紹介状 合 計 依頼 3,132 1,550 528 5,210 2,427 1,133 紹介状 547 合 計 文献複写 資料貸借 4,107 2,952 1,142 453 4,547 受付 6,937 1,628 1,398 9,963 6,175 1,449 1,175 8,799 5,846 1,085 978 7,909 依頼 1,466 42 11 1,519 969 54 13 1,036 554 62 13 629 受付 2,458 40 45 2,543 1,840 28 45 1,913 1,385 29 34 1,448 依頼 2,234 104 12 2,350 2,049 119 15 2,183 1,747 106 9 1,862 受付 1,448 31 18 1,497 939 29 16 984 793 43 12 848 依頼 6,832 1,696 551 9,079 5,445 1,306 575 7,326 5,253 1,310 475 7,038 受付 10,843 1,699 1,461 14,003 8,954 1,506 1,236 11,696 8,024 1,157 1,024 10,205 ※1 中央図書館は謝絶を含まない。 ※2 高田早苗記念研究図書館・戸山図書館は中央図書館の件数に含まれる。 ■複写枚数 中 (枚) 2,960,176 2,624,373 2,618,675 228,604 199,069 140,695 戸 館 468,022 321,472 390,974 館 184,954 135,956 109,035 館 146,728 121,027 112,440 3,988,484 3,401,897 3,371,819 山 工 沢 書 2010年度 館 所 図 2009年度 高田早苗記念研究図書館 理 央 2008年度 図 学 書 図 図 合 書 書 計 ※1 セルフ式コピー機による電子複写枚数。 お も な 学 部 学 生 読 書 室( 早 稲 田 キ ャ ン パ ス ) 2008年度 政治経済学部 (枚) 2009年度 2010年度 18,532 18,493 19,697 805,422 734,035 628,790 教育学部 49,346 49,327 42,037 社会科学部 27,204 26,966 21,112 商学部 22,501 114,670 97,020 法学部 国際教養学部 日本語センター 合計 72,345 995,350 20,130 32,636 963,621 841,292 ※1 セルフ式コピー機による電子複写枚数。 ※2 2009年度、2010年度商学部複写枚数は、 国際教養学部との共同利用分 (頂新国際グループ記念学生読書室) Library Annual Report 29 2010年度 早稲田大学図書館年報 2011年6月1日発行 発行人 飯島 昇藏 編集・発行 早稲田大学図書館 〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 TEL. 03-5286-1652 http://www.wul.waseda.ac.jp/index-j.html