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第一線救護衛生員に対する教育について (PDF:615KB)

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第一線救護衛生員に対する教育について (PDF:615KB)
資料4
第5回
防衛省・自衛隊の第一線救護における適確な救命に関する検討会
(平成28年4月6日)
第一線救護衛生員に対する教育について
第一線救護衛生員に対する教育に係る到達目標、シナリオトレーニング
及び教育カリキュラム等については、本検討会における討議を踏まえ、
防衛省CMC協議会にて協議するものとする。
【仮称】
・有事緊急救命処置
・第一線救護衛生員
・防衛省コンバット・メディカルコントロール(CMC)
教育の重点とすべき負傷(病態)
区 分
軽 症
中等症
症 例
入院を要しないもの
生命の危険はないが入院を要
するもの
直ちには生
命に影響な
し
重 症
生命の危険
の可能性があ
直ちに
るもの
生命に
影響あり
・
・
・
・
・
・
中等度(GCS9~13)の意識障害を伴う頭部外傷
眼損傷
窒息を伴わない顎顔面損傷
気道熱傷を伴わない中等度熱傷(Burn Index 8~14)
中等度の骨折、脱臼(四肢の開放性骨折等)
デグロービング外傷
○
○
○
○
○
重度の意識障害(GCS8点以下)を伴う頭部外傷
重度の体幹部損傷(血気胸、腹腔内出血等)
脊髄損傷
気道熱傷を伴わない重症熱傷(Burn Index 15以上)
重度の骨折(骨盤骨折、両側大腿骨折等)
◎ 気道の異常(顎・顔面・頸部損傷、気道熱傷等で気道閉塞又は
その危険が高い状態)
○上気道閉塞による窒息→輪状甲状靱帯切開・穿刺
○気道熱傷→輪状甲状靱帯切開・穿刺/気管挿管
◎ 呼吸の異常(胸部損傷等(フレイルチェスト)、開放性気胸、緊張
性気胸、大量血胸)
○緊張性気胸→緊急脱気
◎ 循環の異常(出血性ショック(外出血、大量血胸、腹腔内出血、
後腹膜出血、長管骨骨折、複合損傷等)、閉塞性ショック(緊張性
気胸、心タンポナーデ)、20%以上の重傷熱傷)
○重度のショック→静脈路・骨髄路確保、輸液、輸血
◎ 脳ヘルニア徴候を伴う頭部外傷
1
教育到達目標と評価方法の概要
到達目標
評価方法
【医学的知識】
教育の知識定着状況を筆記試験により評価
1
有事緊急救命処置に必要な医学
的知識及び手技能力を有する。
【手技能力】
個別の手技毎にシミュレータ等を用いて実技
試験により評価
2
第一線における医療の特殊性に
ついて理解している。
第一線を想定した状況下での有
3 事緊急救命処置の実践能力を有
する。
教育の知識定着状況を筆記試験により評価
シミュレーションラボ等により、第一線の環境
を模擬し、前各号の総合能力をシミュレー
ション(複数シナリオ)により評価する。
2
教育区分と修得状況の確認
区
分
筆記試験
修得状況の確認
○筆記試験において講義での修得状況を確認する。
○輪状甲状靭帯切開・穿刺、胸腔穿刺、骨髄輸液、
各処置の実技試験
鎮痛剤投与、抗生剤投与の手技が、短時間に安全、
確実に実施できることを確認する。
○シミュレーション人形やムラージュ等を用いた想
シミュレーション試験
定事案へのシミュレーション試験を実施し、適切な
状況判断のもとプロトコールに基づく各処置が短時
間に安全、確実に実施できることを確認する。
3
教育到達目標 ①
区
分
講
義
止
血
スキル
気道管理
呼吸管理
循環管理
薬剤投与
その他
実 施 内 容
戦闘下救護の行動段階区分(CUF、TFC)を理解できる。
戦闘下救護で使用する観察、手技の項目を理解できる。
戦闘下で行う止血について理解できる。
戦闘下で行う気道管理について理解できる。
戦闘下で行う呼吸管理について理解できる。
戦闘下で行うその他の処置(骨折、眼外傷等)について理解できる。
四肢の緊縛止血帯を使用できる。
接合部の止血帯を使用できる。
圧迫止血デバイスを使用できる。
ガーゼパッキング(止血剤付きガーゼ)ができる。
気道確保(用手)ができる。
気道確保(体位管理)ができる。
高度な顔面の損傷に対しての適切な体位が選択できる。
経鼻エアウェイ(NPA:NasoPharyngeal Airway)が使用できる。
輪状甲状靱帯切開・穿刺ができる。
その他の気道管理デバイスを使用できる。
チェストシールを使用できる。
緊急脱気の処置(胸腔穿刺、胸腔ドレーン)ができる。
輸液路の確保、輸液・輸血ができる。
鎮痛剤、抗生剤の投与ができる。
四肢の骨折等の固定ができる。
眼外傷の処置ができる。
CUF(Care under fire):敵の有効な火力下での救護であり、戦傷者本人または隊員相互による処置
TFC(Tactical field care):敵の直接の砲火は脱したものの依然敵の脅威下での衛生科隊員による処置
4
教育到達目標 ②
区
分
CUF
実
施
内
容
TFC
状況判断
シミュレーション
行動段階区分(CUF)を理解して行動ができる。(火力の発揮、ドラッギング等)
戦闘下(CUF)で緊縛止血帯を正しく装着できる。
行動段階区分(TFC)を理解して行動ができる。(360度警戒、観察処置等)
戦闘下(TFC)での緊縛止血帯を正しく装着できる。
戦闘下(TFC)での気道管理ができる。
戦闘下(TFC)での呼吸管理ができる。
戦闘下(TFC)での循環の管理ができる。
戦闘下(TFC)での保温の処置ができる。
戦闘下(TFC)での薬剤投与ができる。
行動段階区分の変化(TFC⇔CUF)
継続した状況判断ができる。
戦傷者の増加
その他
資器材の制約下での戦傷者の観察・処置
その他の処置(骨折等の固定、眼外傷の処置等)ができる。
状況に応じた記録ができる。
各種搬送器具の選択と使用ができる。
後送の要求の調整ができる。
後送のための準備ができる。
後送間の観察・処置ができる。
CUF(Care under fire):敵の有効な火力下での救護であり、戦傷者本人または隊員相互による処置
TFC(Tactical field care):敵の直接の砲火は脱したものの依然敵の脅威下での衛生科隊員による処置
5
各処置の教育到達目標
止
評価項目
評価要領
手 技
シミュレーション
血
到達基準
緊縛止血帯を正しく使用・装着することができる。
状態を観察しながら締め上げ、止血することができる。
接合部止血帯を正しく使用・装着することができる。
手 技
シミュレーション
状態を観察しながら締め上げ、止血することができる。
創部に応じたサイズの圧迫包帯(エマージェンシーバンテージ等)を選択・準備できる。
手 技
シミュレーション
創部を適度に圧迫した状態で装着できる。
創部に応じたサイズの止血剤付包帯(コンバットガーゼ等)を選択、準備できる。
手 技
シミュレーション
ガーゼの中央に創部をあてがうことができる。
創部を適度に圧迫した状態で装着できる。
6
各処置の教育到達目標
気道閉塞に対する輪状甲状靱帯切開・穿刺
評価項目
評価要領
適応の理解
筆記試験
到達基準
気道閉塞の病態生理について理解している。
輪状甲状靱帯切開・穿刺の有用性と合併症について説明できる。
気道閉塞(下顎・口腔内の高度な損傷、努力様呼吸、気管牽引等)の評価ができる。
病態の評価
シミュレーション
用手又はエアウェイを使用した気道確保の処置を講じることができる。
気道確保困難である場合、輪状甲状靱帯切開・穿刺の適応と判断し選択できる。
気管切開器具を選択し準備できる。
頸部伸展位をとることが可能か判断し、状況に応じ患者の体位を選択できる。
手 技
(切開)
母指と中指で甲状軟骨を固定し、示指で輪状甲状靭帯を同定することができる。
シミュレーション
消毒を適切に行える。
皮膚切開、輪状甲状靭帯の露出、輪状甲状靭帯切開、切開創のペアンによる把握・拡大を行える。
気管チューブの挿入、留置を行える。
確 認
(切開)
固 定
(切開)
完遂
(切開)
シミュレーション
気管チューブにて呼吸の確認ができる。
必要に応じて酸素投与・用手換気の処置を選択できる。
シミュレーション
搬送に耐えうる状態で固定できる。
シミュレーション
以上の処置を確実に実施できる。
気管穿刺器具を選択し準備できる。
母指と中指で甲状軟骨を固定し、示指で輪状甲状靭帯を同定することができる。
手 技
(穿刺)
シミュレーション
輪状甲状靭帯直上の皮膚正中に穿刺できる。
針を45°傾けて尾側方向へ向け、注射器を吸引しながら刺入できる。
空気が引けたことを確認し、外筒を進め、内筒を抜去できる。
確 認
(穿刺)
固 定
(穿刺)
完 遂
(穿刺)
穿刺部位にて呼吸の確認ができる。
シミュレーション
必要に応じて酸素投与・用手換気の処置を選択できる。
シミュレーション
搬送に耐えうる状態で固定できる。
シミュレーション
以上の処置を確実に実施できる。
7
各処置の教育到達目標
緊張性気胸に対する胸腔穿刺
評価項目
評価要領
到達基準
緊張性気胸の病態生理について理解している。
適応の理解
筆記試験
胸部開放創がもたらす緊張性気胸のリスクについて理解している。
緊張性気胸に対する処置として、胸腔穿刺の有用性と合併症について説明できる。
ショック状態にある戦傷者に対し、緊張性気胸を疑いつつ、胸部を観察し、胸腔穿刺の実施を選択できる。
病態の評価
シミュレーション
なお、第一線救護においては困難であるが、以下の基本的な病態の評価ができるよう教育は必要。(頸静
脈怒張、気管偏位の観察が正しく実施できる。胸郭運動の左右差を視診にて評価できる。呼吸音の左右差
を聴診にて評価できる。)
穿刺器具を選択し準備できる。
手 技
シミュレーション
視診、触診により穿刺部位(第2肋間鎖骨中線)を正しく特定できる。
脱気音に注意しながら穿刺できる。
緊張性気胸の兆候が改善したかどうかを確認できる。
必要に応じ穿刺の追加を判断・実施できる。
確 認
シミュレーション
固 定
シミュレーション
搬送に耐えうる状態で固定できる。
完 遂
シミュレーション
以上の処置を確実に実施できる。
なお、第一線救護においては困難であるが、以下の胸腔穿刺の効果に対する基本的な評価ができるよう教
育は必要。(頸静脈怒張、気管偏位の観察を継続的に実施できる。胸郭運動について、視診にて穿刺前後
を比較し評価できる。呼吸音について聴診にて穿刺前後を比較し評価できる。)
8
各処置の教育到達目標
出血性ショックに対する輸液路の確保
評価項目
評価要領
到達基準
出血性ショックの病態生理について理解している。
適応の理解
筆記試験
戦傷者に対する止血処置の重要性について理解している。
輸液路の確保に関する有用性と合併症について説明できる。
ショック状態にある戦傷者に対し、出血性ショックを疑い出血部位の検索ができる。
確実に止血されていることを観察、評価できる。(特に四肢の外傷)
病態の評価
シミュレーション
閉塞性ショック(特に緊張性気胸)との鑑別ができる。
受傷部位、観察所見より出血性ショックの疑いと宣言し、輸液路(静脈路・骨髄路)の確保を選択できる。
骨髄輸液路の確保に必要な器具を選択し準備できる。
手 技
シミュレーション
穿刺部位(脛骨近位端、大腿骨遠位端、上前腸骨稜など)を正しく特定できる。
刺入部の裏側に手や指を回さないなど自身の安全に留意しつつ骨髄針を適切に刺入できる。
確 認
シミュレーション
針を支えなくても刺さったまま(抜けないこと)を確認できる。
輸液を10ml程度注入し、周囲の組織に腫脹、漏出がないことを確認できる。
固 定
シミュレーション
搬送に耐えうる状態で固定できる。
完 遂
シミュレーション
以上の処置を確実に実施できる。
9
各処置の教育到達目標
出血性ショックに対する輸液・輸血
評価項目
評価要領
到達基準
出血性ショックの病態生理について理解している。
戦傷者に対する止血処置の重要性について理解している。
適応の理解
筆記試験
乳酸リンゲル液、ヒドロキシエチルデンプン製剤の組成と体内での分布について理解している。
トラネキサム酸の薬効・薬理について理解している。
ショック状態にある戦傷者に対し、出血性ショックを疑い出血部位の検索ができる。
確実に止血されていることを観察、評価できる。(特に四肢の外傷)
病態の評価
シミュレーション
閉塞性ショック(特に緊張性気胸)との鑑別ができる。
受傷部位、観察所見より出血性ショックの疑いと宣言し、輸液の実施を選択できる。
輸液製剤を選択し準備できる。
手 技
シミュレーション
輸液速度(急速輸液:バッグを高い位置としクレンメ全開)を正しく調節できる。
継続的に血圧測定を実施し、合わせて容態の変化について評価できる。
確 認
シミュレーション
血圧上昇に伴う止血部位の再出血へ着意を持って観察できる。
固 定
シミュレーション
適応の理解
筆記試験
搬送に耐えうる状態で固定できる。
出血性ショックの際の輸血製剤の選択・投与方法について理解できる。
輸血による合併症等について理解できる。
手 技
シミュレーション
輸血投与の際の一般的な輸液との違いを理解できる。
10
各処置の教育到達目標
痛みを緩和するための鎮痛剤投与
評価項目
評価要領
適応の理解
筆記試験
到達基準
各鎮痛剤の投与の適応や投与量、投与ルートについて理解している
急性期に起こりうる合併症とその対応について理解している
鎮痛剤(医療用麻薬を含む。)を準備できる。
鎮痛剤(経口)を口腔内に投与することができる。
手 技
シミュレーション
鎮痛剤を非経口にて投与することができる。
自覚症状、呼吸、血圧等の全身状態の変化について継続的に観察できる。
感染症予防のための抗生剤投与
評価項目
評価要領
適応の理解
筆記試験
到達基準
外傷後の抗菌薬投与の適応・投与方法について理解している。
抗生剤を準備できる。
抗生剤(経口)を口腔内に投与することができる。
手 技
シミュレーション
抗生剤を非経口にて投与することができる。
自覚症状、呼吸、血圧等の全身状態の変化について継続的に観察できる。
11
シナリオトレーニング案 ①
シナリオの
概要
止血及び気道閉塞への対処
シナリオ
実施事項
評価事項
1
敵の攻撃は継続
・安全確保(低い姿勢)、遮蔽物へのドラッギング
CUFと判断し、ドラッギングで大きく移動
2
敵の攻撃の中断
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・患者及び同僚による応射)
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の観察
3
明らかな大量出血
(右下腿)
・膝等で股関節の止血点を止血
・患者の止血帯の取出し、使用
・止血帯を手順通り、装着
すばやく止血帯により止血
・用手による気道確保、体位管理(起座位)
・口腔内異物確認及びその除去
・経鼻エアウエイ(NPA)の装着
起座位、場合によってはNPA
・NPA装着後の観察
・改善しない場合の輪状甲状靭帯切開・穿刺の準備及び実施
気道確保困難な場合の輪状甲状靭帯切開・
穿刺の判断及びその実施
4
高度な顔面の損傷による
気道閉塞
5
呼吸が早い
・呼吸回数・性状を観察、胸部を観察
・徐々に悪化する呼吸困難の発見
胸部の外傷があればチェストシールの装着
6
右下腿開放骨折止血はコ
ントロールされている
・止血帯装着部位の再確認、被服等の除去、患部の直接圧迫
止血
圧迫包帯で被服
7
輸液路の確保
・輸液路の確保、出血性ショック時には輸液の開始
出血性ショックの評価
8
保温
・肌の暴露を最小限にする。濡れた被服の除去。
・低体温防止に関する資材の使用
保温の処置を行う
9
その他
・再評価及びショックの防止、眼の保護、骨折等に対する処置
戦況・資器材に余裕があればシーネ固定及び
アイシールド
10
記録・後送要請
・処置内容の記録、後送要請
11
報告・申し送り
・医療部隊へ引継ぎ
処置票を作成。あらゆる連絡手段で後送要請
12
患者の申し送り
シナリオトレーニング案 ②
シナリオの
概要
止血、気道閉塞への対処(行動段階区分の変化(CUF⇔TFCの判断))
シナリオ
実施事項
評価事項
1
敵の攻撃は継続
・安全確保(低い姿勢)、遮蔽物へのドラッギング
CUFと判断しドラッギングで大きく移動
2
敵の攻撃の遮断
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・本人及び同僚による応射)
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の観察
3
明らかな出血
(右下腿)
・膝等で股関節の止血点を止血
・止血帯の取出し、使用、・止血帯を手順通り、装着
すばやく止血帯により止血
・用手による気道確保、体位管理(起座位)
・口腔内異物確認及びその除去
・経鼻エアウエイ(NPA)の装着
起座位、場合によってはNPA
・NPA装着後の観察
・改善しない場合の輪状甲状靭帯切開穿刺の準備及び実施
気道確保困難な場合の輪状甲状靭帯切開・穿
刺の判断及びその実施
4
高度な顔面の損傷による
気道閉塞
5
気道の開通
・気道管理、継続観察
気道確保の維持
6
TFC→CUFへ移行
敵の攻撃の再開
・遮蔽物へのドラッギング
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・本人及び同僚による応射)
CUFへ移行の判断し、火力発揮
及び安全な場所へ移動
7
敵の攻撃の中断
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・本人及び同僚による応射)
・戦傷者の観察
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の観察
8
気道開通、呼吸はやい
・気道管理及び継続観察、呼吸回数・性状を観察、胸部を観察
・徐々に悪化する呼吸困難の発見
気道確保の維持
胸部の外傷があればチェストシールの装着
9
輸液路の確保
・輸液路の確保、出血性ショック時には輸液の開始
出血性ショックの評価
10
保温
・肌の暴露を最小限にする。濡れた被服の除去
・低体温防止に関する資材の使用
保温の処置を行う
11
その他
・輸液路の確保
・再評価及びショックの防止、眼の保護、骨折等に対する処置
戦況・資器材に余裕があればシーネ固定及び
アイシールド
12
記録・後送要請
・処置内容の記録、後送要請
13
報告・申し送り
・医療部隊へ引継ぎ
処置票を作成。あらゆる連絡手段で後送要請
13
患者の申し送り
シナリオトレーニング案 ③
シナリオの
概要
隊員2名の負傷、CUF⇔TFCの判断、止血不十分の再評価
シナリオ
実施事項
評価事項
1
敵の攻撃は継続
2名負傷
・安全確保(低い姿勢)、遮蔽物へのドラッギング、小移動
CUFと判断しドラッギングで大きく移動
現場から離脱
2
敵の攻撃の中断
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・本人及び同僚による応射)
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の観察
3
明らかな大量出血
(右大腿)
・膝等で股関節の止血点を止血
・止血帯の取出し、使用
・止血帯を手順通り、装着
自ら及び隊員相互による止血帯により止血
4
気道開通
・気道管理、継続観察
気道確保の維持
5
TFC→CUFへ移行
敵の攻撃の再開
・遮蔽物へのドラッギング
・安全確保(患者の銃の安全装置・患者及び同僚による応射)
CUFへ移行の判断し、火力発揮
及び安全な場所へ移動
6
敵の攻撃の中断
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・本人及び同僚による応射)
・傷病者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の観察
7
大腿の出血は継続
・止血部位を確認
・止血帯の取出し、使用
・止血帯を正しく装着、又は追加
止血の評価
止血帯の正しい装着、追加
8
輸液路の確保
・輸液路の確保、出血性ショック時には輸液の開始
出血性ショックの評価
9
保温
・肌の暴露を最小限にする。
・濡れた被服の除去、低体温防止に関する資材の使用
保温の処置を行う
10
その他
・再評価及びショックの防止、眼の保護、骨折等に対する処置
戦況・資器材に余裕があればシーネ固定及び
アイシールド
11
記録・後送要請
・処置内容の記録、後送要請
12
報告・申し送り
・医療部隊へ引継ぎ
処置票を作成。あらゆる連絡手段で後送要請
14
患者の申し送り
シナリオトレーニング案 ④
シナリオの
概要
緊張性気胸に対する処置
シナリオ
実施事項
評価事項
1
敵の攻撃は継続
・安全確保(低い姿勢)、遮蔽物へのドラッギング、小移動
CUFと判断しドラッギングで大きく移動
現場から離脱
2
敵の攻撃の中断
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・本人及び同僚による応射)
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の観察
3
明らかな出血なし
・目視による全身観察
全身観察の実施
4
気道開通
・気道管理、継続観察
気道確保の維持
5
努力性呼吸・胸壁の損傷
・呼吸回数・性状を観察、胸部を観察
・徐々に悪化する呼吸困難の発見
胸部の外傷があればチェストシールの装着
6
進行する呼吸困難がある
・呼吸回数・性状を観察、胸部を観察
・徐々に悪化する呼吸困難の発見
・胸腔穿刺の実施
14Gカテーテル針による緊急脱気の判断
及びその実施
7
胸壁の損傷はコントロー
ル
・装着部位の再確認、被服等の除去
呼吸状態の観察
8
保温
・肌の暴露を最小限にする。
・濡れた被服の除去、低体温防止に関する資材の使用
保温の処置を行う
9
その他
・再評価及びショックの防止
・眼の保護、骨折等に対する処置
戦況・資器材に余裕があればシーネ固定
及びアイシールド
10
記録・後送要請
・処置内容の記録、後送要請
処置票を作成
あらゆる連絡手段で後送要請
11
報告・申し送り
・医療部隊へ引継ぎ
患者の申し送り
15
シナリオトレーニング案 ⑤
シナリオの
概要
戦傷者1名の救出中にもう1名負傷(CUF⇔TFCの判断、複数対応)
シナリオ
実施事項
評価事項
1
敵の攻撃の中断
(戦傷者1)に接触
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・同僚による全周警戒依頼)
・救出、遮蔽物へのドラッギング
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の救出
2
敵の攻撃の再開
救出中の隊員が追加負傷
(戦傷者2)
・遮蔽物へのドラッギング
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・本人及び同僚による応射)
CUFへ移行の判断し、火力発揮
及び安全な場所へ移動
3
敵離脱
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・同僚による全周警戒依頼)
・救出、遮蔽物へのドラッギング
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の救出
4
(戦傷者1)
右下腿大量出血
・膝等で股関節の止血点を止血をした。
・止血帯を手順通り、装着
自ら及び隊員相互による止血帯により止血
5
(戦傷者1)意識レベル低下に
よる気道閉塞
・用手による気道確保、体位管理(起座位)
・口腔内異物確認及びその除去
・経鼻エアウエイ(NPA)の装着
起座位、場合によってはNPAを使用
6
(戦傷者2)意識レベル低下
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
戦傷者の観察を実施
7
(戦傷者1)、(戦傷者2)
呼吸が早い
・呼吸回数・性状を観察、胸部を観察、徐々に悪化する呼吸困難の発
見、優先順位の決定
胸部の外傷があればチェストシールの装着。
処置・後送順序の判断
8
(戦傷者1)頭部外傷
・戦傷者の観察(頭部・顔面)
・静脈路確保
・ショックの防止、静脈路確保の判断
・意識レベルの評価
9
(戦傷者2)出血はコントロール
・止血帯の装着部位の再確認、被服等の除去、患部の直接圧迫止血
圧迫包帯で被服
10
保温
・肌の暴露を最小限にする
・濡れた被服の除去、低体温防止に関する資材の使用
保温の処置を行う
11
その他
・輸液路の確保、出血性ショック時には輸液の開始
・再評価及びショックの防止、眼の保護、骨折等に対する処置
出血性ショックの評価、戦況・資器材に余裕が
あればシーネ固定及びアイシールド
12
記録・後送要請
・処置内容の記録、後送要請
処置票を作成。あらゆる連絡手段で後送要請
13
報告・申し送り
・医療部隊へ引継ぎ
患者の申し送り
16
シナリオトレーニング案 ⑥
シナリオの
概要
頭部損傷、神経学的所見の評価→輸液
シナリオ
実施事項
評価事項
1
敵の攻撃は継続
1名負傷
・安全確保(低い姿勢)、遮蔽物へのドラッギング、小移動
CUFと判断しドラッギングで大きく移動
現場から離脱
2
敵の攻撃の中断
・安全確保(戦傷者の銃の安全装置・本人及び同僚による応射)
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
TFCに移行、全周を警戒し戦傷者の観察
3
明らかな出血
(右上腕)
・戦傷者の止血帯を取出し、使用
・止血帯を手順通り、装着
止血帯により止血
4
気道開通
・気道管理、継続観察
気道確保の維持
5
呼吸の問題はない
・頸部、胸部を同時に観察
すばやい判断
・橈骨動脈のチェックと全身の観察(頭部の観察)
・意識レベルの低下を認識(余裕があれば瞳孔)
・輸液路確保とリンゲル液(500ml急速)と再評価
・橈骨動脈がしっかりと触れるまで継続
(計測可能なら目標収縮期90mmHG)
ショックの判断と頭部外傷の評価
意識レベルの低下を認識
適切な輸液路確保(抹消、骨髄)
乳酸リンゲル液投与の判断
橈骨動脈微弱
頭部損傷
6
右上腕の出血はコント
ロールされている。
・右上腕の圧迫包帯
適切な圧迫包帯の手技
7
可能なら酸素投与
・SPO2 90%以上を目標に酸素投与を行う。
外傷性脳損傷の処置の理解
8
保温
・肌の暴露を最小限にする。
・濡れた被服の除去、低体温防止に関する資材の使用
保温の処置を行う
・再評価及びショックの防止、骨折等に対する処置、眼の保護
9
その他
・外傷性脳損傷に対する処置
10
記録・後送要請
・処置内容の記録、後送要請
11
報告・申し送り
・医療部隊へ引継ぎ
・戦況・資器材に余裕があればシーネ固定及び
アイシールド
・意識レベル、脳ヘルニア兆候の評価
処置票を作成。あらゆる連絡手段で後送要請
17
患者の申し送り
シナリオトレーニング案 ⑦
シナリオ
の概要
艦艇で発生した場合の処置(緊張性気胸に対する処置)
シナリオ
実施事項
評価事項
1
敵の攻撃の中断
・安全確保
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
TFCに移行、戦傷者の観察
2
明らかな出血
(右下腿)
・艦艇の救急のう砲側型から止血帯を取出し、使用
・止血帯を手順どおり、装着
すばやく止血帯により止血
3
戦時治療所(艦内の臨時医務
室)へ運搬開始
・れん状吊架等を用いて、ラッタル(艦艇の階段)を移動
安全な移動
4
戦時治療所に収容
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
戦傷者の観察
5
気道開通
・気道管理、継続観察
気道確保の維持
6
努力性呼吸・胸壁の損傷
・呼吸回数・性状を観察、胸部を観察
・徐々に悪化する呼吸困難の発見
呼吸状態の的確な評価
7
進行する呼吸困難がある
・呼吸回数・性状を観察、胸部を観察
・徐々に悪化する呼吸困難の発見
・胸腔穿刺の実施
14Gカテーテル針による緊急脱気の判断
及びその実施
8
右下腿の出血はコントロール
・装着部位の再確認、被服等の除去、患部の直接圧迫止血
圧迫包帯で被服
9
胸壁の損傷はコントロール
・装着部位の再確認、被服等の除去
10
輸液路の確保
・輸液路の確保、出血性ショック時には輸液の開始
出血性ショックの評価
11
保温
・肌の暴露を最小限にする。
・濡れた被服の除去、低体温防止に関する資材の使用
保温の処置を行う
12
その他
・再評価及びショックの防止、眼の保護、骨折等に対する処
置
戦況・資器材に余裕があればシーネ固定及
びアイシールド
13
記録・後送要請
・処置内容の記録、後送要請
処置票を作成、後送要請
14
報告・申し送り
・後送担当部隊へ引継ぎ
患者の申し送り
18
シナリオトレーニング案 ⑧
(航空救難)
シナリオの
概要
ベイルアウトした操縦者1名が負傷
(低照度・騒音下での出血性ショック、気道閉塞、緊張性気胸への処置の評価)
シナリオ
実施事項
評価事項
1
ベイルアウトした操縦者
1名の救助
・戦傷者の観察(頭部・顔面、胸部、腹部、四肢等)
戦傷者の観察
2
明らかな出血
(右上腕)
・患者の止血帯の取出し、患者へ使用
・止血帯手順通り、装着
止血帯により止血
3
ヘリ収容
4
上気道型気道熱傷によ
る気道閉塞
・用手による気道確保 NPAの考慮
・口腔内観察必要であれば吸引等実施
気道閉塞・気道熱傷の早期認知
→外科的気道確保
・輪状甲状靭帯切開・穿刺開の準備及び実施
輪状甲状靭帯切開・穿刺の判断及びその実施
5
気道開通
・気道管理、継続観察
気道確保の維持
6
呼吸 打撲による肋骨骨
折 浅表性呼吸
・パルスオキシメーター装着
・必要に応じてO2投与
O2投与の判断
7
ショック状態
・静脈路確保
・薬剤投与 ・O2投与
静脈路確保・薬剤投与及びO2投与の判断並
びにその実施
8
気圧変化による進行する
呼吸困難
・呼吸回数・性状を観察、胸部を観察
・徐々に悪化する呼吸困難の発見
・胸腔穿刺の実施
14Gカテーテル針による緊急脱気の判断及び
その実施
9
保温
・肌の暴露を最小限にする。
・濡れた被服の除去、低体温防止に関する資材の使用
保温の処置を行う
10
その他
・再評価及びショックの防止、開放創に対する処置、必要に応じて
鎮痛剤投与
継続的な評価・処置を行う。
11
記録・後送要請
・処置内容の記録、後送要請
処置票作成。あらゆる連絡手段で後送要請
12
報告・申し送り
・医療部隊へ引継ぎ
患者の申し送り
19
シナリオトレーニング案 ⑨
鎮痛剤・抗生剤投与は各シナリオに追加
鎮痛剤
痛み
軽度~
中等度
中等度
~重度
抗生剤
状態
実施事項
戦闘継続可能
経口の鎮痛薬剤
ショック又は呼吸困難なし。
または状態悪化の重大な
リスクなし
医療用麻薬(口腔粘膜吸収
フェンタニル製剤、モルヒネ製
剤)の投与
ショック又は呼吸困難あり。
または状態悪化の重大な
リスクあり
医療用麻薬(ケタミン製剤)の
投与
評価事項
出血性ショックの評価
呼吸困難のリスクの評価
薬剤の選択
輸液路確保の部位の評価
エンドポイントの判断
(全ての開放創に推奨)
実施事項
内服可能であれば経口投与
内服不可能であれば非経口投与(ショック、意識障害)
評価事項
内服可否の評価
出血性ショックの評価
薬剤の選択
輸液路確保の部位の評価
20
シナリオステーションチェックリスト
区 分
CUF
シミュレーション
TFC
状況判断
その他
総 括
実施内容
チェック
行動段階区分(CUF)を理解して行動ができる。(火力の発揮、ドラッギング等)
○・×
戦闘下(CUF)で緊縛止血帯を正しく装着できる。
○・×
行動段階区分(TFC)を理解して行動ができる。(360度警戒、観察処置等)
○・×
戦闘下(TFC)での止血が正しくできる。
○・×
戦闘下(TFC)での気道管理ができる。
○・×
戦闘下(TFC)での呼吸管理ができる。
○・×
戦闘下(TFC)での循環の管理ができる。
○・×
戦闘下(TFC)での保温の処置ができる。
○・×
戦闘下(TFC)での薬剤投与ができる。
○・×
継続した状況判断ができる。
行動段階区分の変化(TFC⇔CUF)
○・×
戦傷者の増加等
○・×
資器材の制約下での戦傷者の観察・処置
○・×
その他の処置(骨折等の固定、眼外傷の処置等)ができる。
○・×
状況に応じた記録ができる。
○・×
各種搬送器具の選択と使用ができる。
○・×
後送の要求の調整ができる。
○・×
後送のための準備ができる。
○・×
後送間の観察・処置ができる。
○・×
〇 チェックリストはあらゆるシナリオに対応する。(シナリオ毎のチェックリストではない)
〇 全ての項目が〇となることが認定要件
21
第一線救護衛生員を養成するための教育カリキュラム(案)
- 講 義 種
別
大項目
中項目
小項目
課程の概要の説明
(講習の準備)
1
TCCC概論
1
実施する処置及び倫理
2
生体における呼吸管理の
呼吸の生理・解剖について理解する。
必要性
3
気道閉塞の病態と
治療
気道閉塞の病態と治療法(第一線救護における処置)等
について理解する。
4
低酸素の病態
低酸素の原因、症候、病態、評価、対応等について理解
する。
5
外科的気道確保と
合併症
外科的気道確保の目的、適応、方法、評価、合併症、留
意点等について理解する。
2 気道閉塞の病態と治療
講
義
2
気道閉塞の病態と治療
3 低酸素の病態
4
外科的気道確保と合併
症
課程の概略について理解する
静脈路確保・薬剤投与に 従来の救急救命処置、特に心肺停止に対する静脈路確
関する基礎知識、手技の 保と薬剤投与についての知識、手技を確実に習得してい
確認
るか確認する。
(講習の準備)
1 TCCC概論
到達目標
第一線救護(TCCC)の概要について修得させる。
22
第一線救護衛生員を養成するための教育カリキュラム(案)
種別
- 講 義 大項目
中項目
3
講義
4
緊張性気胸の
病態と治療
到達目標
6
緊張性気胸の
病態と治療
緊張性気胸の分類・鑑
6 別と胸腔穿刺の
効果
7
緊張性気胸の分類・鑑別 緊張性気胸の病態の分類、鑑別を理解し、胸腔穿刺の目
と胸腔穿刺の効果
的、適応、方法、評価等について理解する。
7
胸腔穿刺と生体の
反応と合併症
8
胸腔穿刺と生体の反応と 緊張性気胸に対する胸腔穿刺の合併症、留意点等につ
合併症
いて理解する。
8
各種ショックの病態と治
療
9
各種ショックの病態と治
療
9
ショックの原因別の分
類・鑑別と輸液の効果
10
ショックの原因別の分類・ ショックの病態の分類、鑑別を理解し、輸液の目的、適応、
鑑別と輸液の効果
方法、評価等について理解する。
11
ショックの鑑別と輸血の
効果
12
ショックの原因別の分類・ ショックに対する輸液の合併症、留意点等について理解
鑑別と輸液の合併症
する。
5
緊張性気胸の
病態と治療
小項目
ショックの病態と治療
(静脈路・骨髄路確保、
ショックの鑑別と輸血の
10
輸液、輸血)
効果
ショックの原因別の分
11 類・鑑別と輸液の合併
症
使用する薬の効果及び
合併症
緊張性気胸の原因、症候、病態、評価、対応等について
理解する。
各種ショックの原因、症候、病態、評価、対応等について
理解する。
ショックの病態の分類、鑑別を理解し、輸血の目的、適応、
方法、評価等について理解する。
鎮痛剤(医療用麻薬を含
13 む。)、抗生剤、局所麻酔 薬剤の適応、副作用等について理解する。
薬の効果、合併症
5
薬 理
6
コンバット・メディカルコントロール体制について理解を深
コンバット・メデイカルコ
コンバット・メデイカルコン める。現場からオンライン・オフライン下に、医師に状況を
コンバット・メデイカルコ
13 ントロール体制と有事緊 14 トロール体制と有事緊急 説明し指示を受ける際のコミュニケーションの確保の難度
ントロール体制
急救命処置
救命処置
について理解する。指示、指導又は助言要請の際の工夫
等について理解する。
7
試験(学科)
12
14 効果判定
15
教育内容の修得状況の
確認(筆記試験)
筆記試験において講義での修得状況を確認する
23
第一線救護衛生員を養成するための教育カリキュラム(案)
- 実 習 種
別
大項目
中項目
小項目
到達目標
15
外科的気道確保に関す
る器具の取扱い
16
外科的気道確保に関す
る器具の取扱いの実際
16
輪状甲状靱帯切開・穿
刺の手技
17
輪状甲状靱帯切開・穿刺 輪状甲状靭帯切開・穿刺を短時間に安全、確実に実施
の手技の実際
でき、トラブルに適切に対応できる。
17
緊張性気胸に関する器
具の取扱い
18
緊張性気胸に関する器
具の取扱いの実際
各種の器材の特徴を理解し、適切に取り扱うことができ
る。不具合に対応できる。
19 胸腔穿刺の手技の実際
胸腔穿刺を短時間に安全、確実に実施でき、トラブルに
適切に対応できる。
骨髄穿刺に関する器具
の取扱いの実際
各種の器材の特徴を理解し、適切に取り扱うことができ
る。不具合に対応できる。
21 骨髄輸液の手技の実際
骨髄輸液を短時間に安全、確実に実施でき、トラブルに
適切に対応できる。
11 輸血に関する基本手技 21 輸血の手技及び対応
22 輸血の手技の実際
輸血を短時間に安全、確実に実施でき、トラブルに適切
に対応できる。
鎮痛剤・抗生剤に関す
鎮痛剤(医療用麻薬を
12
22
る基本手技
含む。)・抗生剤の投与
鎮痛剤(医療用麻薬を含
鎮痛剤、抗生剤の使用において、適応を判断し、確実に
23 む。)・抗生剤の投与の
実施できる。
実際
8
9
外科的気道確保に関
する基本手技
緊張性気胸に関する基
本手技
実
習
10
骨髄輸液に関する基本
手技
18 胸腔穿刺の手技
19
骨髄穿刺に関する器具
の取扱い
20 骨髄輸液の手技
20
各種の器材の特徴を理解し、適切に取り扱うことができ
る。不具合に対応できる。
24
第一線救護衛生員を養成するための教育カリキュラム(案)
- 実 習 種
別
大項目
13
実
習
中項目
呼吸障害の判断、病態
呼吸障害のシナリオ訓
23 の鑑別とプロトコールの
練
実施
ショックの判断、病態の
14 ショックのシナリオ訓練 24 鑑別とプロトコールの実
施
15 試験(実技)
25
小項目
到達目標
呼吸障害の鑑別・判断と
外科的気道確保(輪状甲
24 状靭帯切開・穿刺)、胸
腔穿刺のプロトコールの
実施
・呼吸障害のシナリオ訓練を通じて、次のことが迅速、適
切に実施できるようになる。
・状況評価、初期評価、問診、観察及び評価し、意識障
害の鑑別を行う。
・呼吸障害の適応を判断し、プロトコールを実施する。
・トラブルに対応する。
ショックのシナリオ訓練を通じて、次のことが迅速、適切
に実施できるようになる。
・状況評価、初期評価、問診、観察及び評価し、ショック
ショックの病態の鑑別
の鑑別を行う。
と輸液路確保、輸液・輸
25
・輸液路確保、輸液・輸血の適応を判断し、プロトコール
血、鎮痛剤、抗生剤投与
を実施する。
のプロトコールの実施
・鎮痛剤、抗生剤の適応を判断し、プロトコールを実施す
る。
・トラブルに対応する。
26 各処置の実技試験
輪状甲状靭帯切開・穿刺、胸腔穿刺、骨髄輸液、鎮痛剤
投与、抗生剤投与の手技が、短時間に安全、確実に実
施できることを確認する。
想定事案へのシミュ
27
レーション試験
シミュレーション人形やムラージュ等を用いた想定事案
へのシミュレーション試験を実施し、適切な状況判断のも
とプロトコールに基づく各処置が短時間に安全、確実に
実施できることを確認する。
教育内容の修得状況の
確認(実技試験)
注:実技試験(各処置の実技試験、シミュレーション試験)の実施にあたっては、防衛省CMCに関わる医師(医官)や
救急救命士の教育を専門とする医師(医官)が立ち会うこと。
25
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