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「電気と資格の広場」 http://cgi.din.or.jp/~goukaku/ 【問題 3】 送電方式として広く採用されている交流三相方式に関する記述として、誤っているのは 次のうちどれか。 (1)三相回路が平行している場合、三相交流全体の瞬時電力は時間に無関係な一定値と なり、単相交流の場合のように脈動しないという利点がある。 (2)同一材料の電線を使用して、同じ線間電圧で同じ電力を同じ距離に、同じ損失で送 電する場合に必要な電線の総重量は、三相 3 線式でも単相 2 線式と同等である。 (3)電源側を Y 結線としたうえで、中性線を施設して三相 4 線式とすると、線間電圧と 相電圧の両方を容易に取り出して利用できるようになる。 (4)発電機では、同じ出力ならば、単相の場合に比べるとより小形に設計できて効率が よい。 (5)回転磁界が容易に得られるため、動力源として三相誘導電動機の活用に便利である。 「電気と資格の広場」 http://cgi.din.or.jp/~goukaku/ 回答(2) 解説 三相 3 線式の電圧、線電流、電線断面積を V3、I3、S3 とします。単相 2 線式の電圧、線電 流、電線断面積を V2、I2、S2 とします。 また、電線材料の抵抗率、長さをρ、l とします。 送電電力 P が等しいことから、 I3= P 3 V P I2= V となります。 よって、損失電力 p が等しいとして、 2 2 ρl ρl P P 3× S =2× S V 3 3 V 2 1 S3 S2 = 2 となります。 よって、それぞれの電線重量の比 W3/W2 は、 3S3l 3 1 3 W3 W2 = 2S2l = 2 × 2 = 4 となります。 よって、(3)を正しくは、「(2)同一材料の電線を使用して、同じ線間電圧で同じ電力 を同じ距離に、同じ損失で送電する場合に必要な電線の総重量は、三相 3 線式が単相 2 線式 の 3/4 となる。」 ゆえに選択肢は、(2)となります。