Comments
Description
Transcript
MONEX 個人投資家サーベイ 2015 年 4 月
MONEX Retail Investor Survey MONEX 個人投資家サーベイ 2015 年 4 月調査 個人投資家の皆様の相場環境等に対する意識調査のため、2015 年 4 月 10 日~4 月 13 日にマネ ックス証券に口座をお持ちのお客様向けにアンケートを実施しました。ご回答くださった皆様 には、ご協力に感謝いたします。誠にありがとうございました。今回は個人投資家の皆様が相 場をどのようにとらえているのか、投資・資産運用を始めたい年代等を調査結果にまとめまし た。 「MONEX 個人投資家サーベイ」は、個人投資家の相場環境に対する意識調査として毎月アンケートを行 い、その調査結果をまとめたものです。2009 年 10 月に第 1 回サーベイを行い、2009 年 11 月以降月次で 調査結果を公表しております。 (※2011 年 3 月は東日本大震災の状況を鑑み、アンケートを実施しておりません。) また、2011 年 6 月より、グループ企業であるトレードステーション証券(米国)、マネックス BOOM 証 券(香港)の個人投資家の皆様にも、四半期ごとに同様のアンケートを行い、調査結果を「MONEX グ ローバル投資家サーベイ」として提供しております。 -1- MONEX Retail Investor Survey ■調査結果 1. 今月の特別調査~投資・資産運用を始めたい年代は?~ (1-1)回答者全体の約 7 割が 30 代までに投資・資産運用に興味 個人投資家に投資・資産運用に興味をもった年代についてたずねました。回答者全体の約 7 割 が 30 代までに投資・資産運用に興味をもっていたことが分かりました。(グラフ 1-1 参照) さらに投資・資産運用を始めた年代をたずねたところ、未成年のときに投資・資産運用に興味 をもった年代は、実際に投資を始めるまでに少し時間がかかっていることが見受けられます。 全体的に投資・資産運用に興味を持った年代と始めた年代には大きな差はあまり見られません でした。(グラフ 1-2 参照) グラフ1-1: 投資・資産運用に興味をもった年代 グラフ1-2: 投資・資産運用を始めた年代 (左軸がアンケート回答時の年代) (左軸がアンケート回答時の年代) 0.2 アンケート回答者年代分布 2.8 14.6 全体 70歳超 60代 1.1 17.1 50代 4.7 30代 60代 0.5 16.6 50代 1.4 100.0 0% 20代 20% 30代 40% 40代 50代 23.5 60代 80% 7.4 10.3 2.8 22.1 17.6 14.7 1.5 29.4 29.8 8.6 34.9 28.4 10.7 52.3 16.8 54.5 44.0 11.5 88.5 未成年 60% 20.4 18.6 20.6 27.3 30代 1.5 20代 23.4 37.0 23.3 40代 2.1 61.5 38.5 未成年 未成年 70歳超 0.0 17.6 10.7 38.8 53.0 8.2 20代 31.1 29.3 7.4 16.5 46.3 31.9 全体 1.9 14.9 24.2 34.4 21.9 40代 5.3 25.7 19.8 25.7 14.7 19.1 19.1 25.0 14.7 10.1 3.3 0.5 16.2 35.3 29.0 5.5 0.2 アンケート回答者年代分布 2.8 14.6 7.4 20.4 23.4 31.1 100.0 100% 0% 70代以上 未成年 (出所)マネックス証券作成 20% 20代 30代 40% 40代 50代 60% 80% 60代 70代以上 100% (出所)マネックス証券作成 (1-2)回答者全体の 66%がもっと若い年代から投資を始めたかった グラフ1-3: 若い年代から投資を始めたかったか? 個人投資家に「もっと若い年代から投資・資産運 用を始めたほうがよかったと思いますか?」とた 全体 66.3 70歳超 ずねたところ、全体の 66%の投資家が「はい」と 回答しました。年齢が若くなるほど「若い年代か ら投資を始めたかった」という割合が高い傾向が 60代 54.4 59.9 50代 40.1 64.2 40代 35.8 69.5 30代 ありました。 (グラフ 1-3 参照) 33.7 45.6 30.5 81.3 20代 30.8 未成年 100.0 0% 20% 40% はい (出所)マネックス証券作成 -2- 18.7 69.2 0.0 60% いいえ 80% 100% MONEX Retail Investor Survey (1-3)投資を始めたかった年代、 「未成年」・ 「20 代」という回答が約 8 割 グラフ1-4: いつから投資を始めたかったか 「もっと若い年代から投資・資産運用を始め (左軸がアンケート回答時の年代) たほうがよかった」と考える個人投資家に対 全体 して、 「いつから投資を始めたかったか」をた 60代 ずねたところ「未成年」 ・「20 代」という回答 が約 8 割となりました。また、30 代以上の年 40代 代では 20 代から投資を始めたかったと考える 30代 層が最も多く、20 代では未成年から始めたか 20代 5.5 47.7 46.8 5.6 16.7 77.8 未成年 ったと回答する割合が最も多いことが分かり 11.1 2.0 61.6 25.3 0.9 7.2 2.2 22.5 53.6 14.5 6.5 6.3 5.4 31.3 49.1 7.1 16.1 29.0 45.2 50代 4.31.8 0.2 17.1 52.6 24.0 70歳超 3.2 100.0 0% 20% ました。(グラフ 1-4 参照) 未成年 40% 20代 30代 60% 40代 50代 80% 60代 100% 70代以上 (出所)マネックス証券作成 理由としては「投資を始めるのが早ければ早いほど投資に対する意識が変わるのが早くなるた め」(30 代・男性)、「早めに少額でも投資しておけば、お金の余裕ができた年代にもう少し積 極的になれたと思うので」(50 代・女性)、「もっと早く世界の経済や政治に興味を持ち自分の 視野はもっと広がっていたのではないかと考えたため」(30 代・男性)、「投資をするのが早け れば色々学ぶ気持ちがあったし、損失を出したとしも定期収入があったため」(50 代・男性)、 「純粋に経済を学びながら株式投資を考える機会があってもいいと感じているため」(60 代・ 男性)などがありました。 グラフ1-5:投資・資産運用を始める適切な年代は 「もっと若い年代から投資・資産運用を始 めたほうがよかったと思いますか?」とい 全体 3.6 う質問に「いいえ」と回答した個人投資家 70歳超 0.0 に対して「投資・資産運用を始める適切な 60代 1.3 50代 年代」についてたずねたところ、 「20 代」 ・ 「30 30.7 16.2 14.7 5.2 30代 成年」という回答は少数派となりました。 20代 未成年から投資・資産運用を始めるには早 17.3 26.0 26.0 37.9 52.0 36.0 40% 20代 30代 2.3 2.3 4.0 12.5 60% 40代 10.7 10.3 75.0 20% 3.9 0.6 8.1 10.4 1.3 43.7 12.5 未成年 すぎると感じ 20 代・30 代から始めるのが適 11.0 29.7 22.7 31.2 8.0 0% 18.1 24.3 33.3 40代 3.4 代」という回答が合計で約 6 割となり「未 32.0 21.6 50代 80% 60代 100% 70代以上 (出所)マネックス証券作成 切と考える層が多いようです。(グラフ 1-5) 理由としては「自分の経験からできるだけ投資・資産運用を始めるのは早い方がよいと感じる が、未成年では早過ぎると考えるため」 (40 代、男性) 「時間的余裕、経済的余裕が備わった時 期から始めるのがよいと感じるため」 (60 代、男性) 「20 代はがむしゃらに仕事や恋愛をしたほ うがいいと思ったから、落ち着きが出る 30 代が最適と感じるため」(30 代、女性) 「持ち家や 子どもの数(教育費)等の目途がある程度たってから、余裕資金で投資をするべきだと思うか ら」(40 代、女性)等がありました。 -3- MONEX Retail Investor Survey (1-4)初任給の用途、 「親や家族へのプレゼントなど」が最多、 「投資・資産運用」は 4 番目に 個人投資家に自身が新社会人だとしたら初任 給を何に使いたいかをたずねたところ(複数回 グラフ2:初任給の用途 親や家族へのプレゼントなど 447 貯金 答可)、 「親や家族へのプレゼントなど」が最も 334 自分のため 多くなりました。「投資・資産運用」という回 302 投資・資産運用 260 仕事に必要なものを購入 答は 4 番目に多い回答となりました。 205 生活費にあてる 199 借金・ローン返済 8 その他 4 0 100 200 300 400 500 (出所)マネックス証券作成 2. 株式市場を取り巻く環境について (2-1)日本株 DI(※1)は高水準を維持 個人投資家に今後 3 ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場見通しについてたずねま した。日本株 DI・米国株 DI については、今後株価は「上昇すると思う」と回答した割合のほ うが「下落すると思う」と回答した割合より多くなりましたが、前者の回答は前回調査時(2015 年 2~3 月)よりも減少しました。理由としては、日本の株式市場がアンケート調査開始日の取 引時間中に約 15 年ぶりに日経平均株価が 2 万円を一時回復したことの達成感、ダウ平均が 3 月 2 日に史上最高値を付けて以降上値が重く株価が伸び悩む展開が続いていること、4 月 3 日 に発表された米国の雇用統計(非農業部門雇用者数)が市場予想の半分程度の結果だったこと、 そして日本と米国企業の決算期を控え様子見ムードになっていることなどが投資家心理に影響 したと考えられます。中国株は「下落すると思う」と回答した割合のほうが「上昇すると思う」 と回答した割合よりも多い状況が続いていますがその割合は減っており、2 か月連続で中国株 DI は上昇しています。調査開始日である 4 月 10 日に 7 年ぶりに上海総合指数が終値で 4,000 ポイントの大台を達成したことやハンセン総合指数が高値圏で推移していることが影響してい ると考えられます。 【日本株 DI】(2015 年 3 月)51→(2015 年 4 月)41(前回比-10 ポイント) 【米国株 DI】(2015 年 3 月)58→(2015 年 4 月)29(前回比-29 ポイント) 【中国株 DI】(2015 年 3 月)-29→(2015 年 4 月)-22(前回比+7 ポイント) (※1)DI:「上昇すると思う」と回答した割合(%)から「下落すると思う」と回答した割合(%)を引いたポイント DI がプラス: 「上昇すると思う」と回答した割合が多い。 DI がマイナス: 「下落すると思う」と回答した割合が多い。 -4- MONEX Retail Investor Survey グラフ3-1: 今後3ヶ月程度の株価予想 グラフ3-2: 日経平均株価(終値)と日本株DIの推移 (日本の個人投資家) (日本の個人投資家) 80 80 80 60 60 41 40 40 日経平均終値 70 51 (円) 22,000 日本株DI 58 20,000 60 29 51 20 20 50 00 40 18,000 41 16,000 30 -20 ‐20 14,000 -22 日本株DI -40 ‐40 20 -29 12,000 米国株DI ‐60 -60 10 中国株DI 10,000 0 -80 10/10 11/4 11/10 12/4 12/10 13/4 13/10 14/4 14/10 -10 10/10 11/4 15/4 (出所)マネックス証券作成 8,000 11/10 12/4 12/10 13/4 13/10 14/4 14/10 15/4 (出所)マネックス証券作成 (2-2)業種別魅力度ランキング、 「自動車」「医薬品」「ハイテク」は 8 か月連続で上位 3 位に 個人投資家に「魅力的であると思う業種」につ グラフ3-3: 業種別魅力度ランキング いてたずねました。前回調査時(2015 年 3 月)と (日本の個人投資家) 同様に「自動車」「医薬品」「ハイテク」が 8 か月 13/04 13/10 14/04 14/10 15/04 0 (順位) 連続で上位 3 位を占めました。順位が上がった業 1 自動車 2 医薬品 種は「通信」 (6 位→5 位)、 「不動産」 (7 位→5 位)、 3 ハイテク 4 「商社」(8 位→7 位)です。反対に順位が下がっ 5 機械 不動産 6 通信 た業種は、 「銀行」 (5 位→8 位)となりました。上 7 商社 8 銀行 位 1 位から 4 位までの「自動車」「医薬品」「ハイ 9 小売 10 海運 テク」「機械」の 4 業種と下位 5 位の「小売」「海 11 鉄鋼 12 石油関連 運」 「鉄鋼」 「石油関連」 「電力・ガス」は、順位に 13 電力・ガス (出所)マネックス証券作成 変動がありませんでした。 3. 為替市場について 今後 3 ヶ月程度の米ドル/円相場、円安・ドル高見通しはわずかに減少 グラフ4-1: 今後3ヶ月程度の米ドル/円相場予想 個人投資家に今後 3 ヶ月程度の米ドル/円相 場の見通しについてたずねました。前回調査時 (日本の個人投資家) 90% 80% (2015 年 3 月実施)と比較して「円安・ドル高 を予想する」と回答する個人投資家の割合は 5 ポイント減となりました(54→49)。 「円高・ド 70% 60% 49% 40% ル安」を見込む層は 1 ポイント増となりました 30% (13→14)。 「変わらない」と考えている個人投 20% 資家は 4 ポイント増となりました。(33→37)。 54% 50% 33% 10% 13% 14% 0% 13/10 14/1 14/4 円安になると思う (出所)マネックス証券作成 -5- 37% 14/7 14/10 変わらないと思う 15/1 円高になると思う 15/4 MONEX Retail Investor Survey 4. お客様の日本株取引について 個人投資家の日本株への投資意欲に関する DI(※2)は低下 個人投資家に今後 3 ヶ月程度の日本株への投資意欲を「売買頻度」 「投資金額」 「保有銘柄数」 毎にたずねました。売買頻度・保有銘柄数・投資金額について「増やしたい」と回答した割合 のほうが「減らしたい」と回答した割合よりも多いものの前者の割合は減少しました。 【売買頻度の DI】 (2015 年 3 月)39→(2015 年 4 月)31(前回比-8 ポイント) 【日本株投資金額の DI】 (2015 年 3 月)34→(2015 年 4 月)24(前回比-10 ポイント) 【日本株保有銘柄数の DI】(2015 年 3 月)27→(2015 年 4 月)18(前回比-9 ポイント) (※2) 「増やしたい」と回答した割合(%)から「減らしたい」と回答した割合(%)を引いたポイント グラフ5-1: 今後3ヶ月の投資意欲について グラフ5-2: 今後3ヶ月の投資意欲について (日本の個人投資家) (日本の個人投資家) 50 22,000 50 日本株売買頻度のDI 売買頻度のDI 20,000 39 日経平均終値 40 日本株投資金額のDI 40 39 日本株保有銘柄数のDI 18,000 30 34 31 30 31 27 24 16,000 20 18 14,000 20 12,000 10 10 10,000 0 8,000 10/4 10/10 11/4 11/10 12/4 12/10 (出所)マネックス証券作成 13/4 13/10 14/4 14/10 15/4 0 ‐10 10/10 11/04 11/10 12/04 12/10 13/04 13/10 14/04 14/10 15/04 (出所)マネックス証券作成 5.注目するトピック 米国の金利動向・金融政策および中国(香港含む)の政治・外交に関心が高まる 個人投資家に注目しているトピックについてたずねました。個人投資家の日本の企業業績、 米国のマクロ経済動向および為替動向への注目は依然として高い状況が継続しています。前回 調査時(2015 年 3 月調査)と比較して米国の金利動向(+4.5 ポイント)・金融政策(+4.1 ポ イント)と中国(香港含む)の政治・外交(+4.6 ポイント)に対して関心が高まっています。 FRB の金融政策の利上げタイミングに注目が集まっていることや中国主導のアジアインフラ 投資銀行設立について関心が高まっていることが原因として考えられます。 前回調査時と比較して全体的に注目度合が低くなっているのは欧州に関連する項目で特に欧 州の金利動向(-6.7 ポイント)金融政策(-7.1 ポイント)政治・外交(-14.0 ポイント)の項目 です。 -6- MONEX Retail Investor Survey グラフ6-1: 注目するトピック(前回調査からの変化) グラフ6-2: 注目するトピック (日本の個人投資家) (日本の個人投資家) 日本 米国 欧州 中国 (香港含む) 新興国 (中国除く) 日本 米国 中国 (香港含む) 欧州 新興国 (中国除く) 企業業績 -1.4 -3.0 0.9 2.4 0.1 企業業績 87.7% 46.7% 12.6% 12.0% 8.0% マクロ経済 1.1 -4.2 -4.2 -1.3 -1.3 マクロ経済 61.5% 59.7% 26.5% 22.2% 15.9% 為替動向 -1.4 0.2 -2.6 -2.1 -1.6 為替動向 64.8% 67.5% 27.7% 5.2% 10.1% 金利動向 -1.2 4.5 -6.7 -1.1 -0.5 金利動向 55.7% 66.8% 20.5% 6.1% 8.0% 金融政策 -0.7 4.1 -7.1 0.1 -2.0 金融政策 67.1% 67.3% 31.8% 15.5% 7.9% 政治・外交 1.3 -3.6 -14.0 4.6 -1.0 政治・外交 64.7% 52.9% 31.0% 43.8% 21.8% (出所)マネックス証券作成 単位:ポイント (出所)マネックス証券作成 (数字は各地域で当該選択肢にチェックを入れた回答者の 割合) 1 0 0 8 0 6 0 4 0 2 0 0 高 低 6.日・米中央銀行の金融政策について (6-1)日本銀行の追加量的緩和時期、「当分の間ない」が約 4 割 グラフ7-1:日本銀行の追加の量的緩和について 個人投資家に日本銀行の追加で量的緩和の 201504 が実施される時期の見込みについてたずねま した。「当分の間ない」と考えている層が約 4 201503 2.8 41.6 6.5 10.9 19.8 18.3 43.8 8.5 18.9 18.2 10.6 割で最も多く、次いで「2015 年 10 月~12 月」 201502 36.1 5.7 10.3 16.9 25.2 5.9 が約 2 割、 「2015 年 7 月~9 月」が約 2 割とな り、2015 年前半と考えている層が前回までの 201501 調査と比較して減少していることが分かりま 0% 20% ~2015年3月 した。 40% 33.2 4.2 9.1 15.4 28.3 9.8 60% 2015年4月~6月 80% 100% 2015年7月~9月 当分の間ない 2015年10月~12月 2016年以降 (出所)マネックス証券作成 (6-2)米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ開始時期、 「2015 年 10 月~12 月」が最も多く 約5割 個人投資家に FRB の利上げが開始される時 グラフ7-2:米FRBはいつ利上げを開始するか 期の見込みをたずねたところ、2015 年後半 以降という回答が約 9 割にのぼることが分 かりました。 「2015 年 10 月~12 月」が最も 201504 5.5 201503 2.8 32.2 45.1 23.8 39.3 17.2 21.5 12.5 多く約 5 割、次に「2015 年 7 月~9 月」が約 3 割という回答となりました。前回調査時 (2015 年 3 月)と比較すると「2015 年 10 月 201502 4.1 201501 4.9 ~12 月」が 23.6 ポイント増、 「2016 年以降」 0% が 4.7 ポイント増となりました。「2015 年 4 月~6 月」は 18.3 ポイント減、 「2015 年 7 月 ~2015年3月 25.3 31.1 20% 2015年4月~6月 (出所)マネックス証券作成 ~9 月」は 7.1 ポイント減となりました。 -7- 35.7 20.4 34.5 40% 2015年7月~9月 14.4 16.6 60% 80% 2015年10月~12月 12.9 100% 2016年以降 MONEX Retail Investor Survey ■総 括 (マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部) 4 月 3 日に発表された米国の雇用統計で、非農業部門雇用者数の前月からの伸びが市場予想の 半分程度の 12 万 6000 人増にとどまりました。米国の労働市場の回復が鈍りつつあるのではな いかとの思惑から利上げの後ずれ観測が浮上、やや円高への巻き戻しが起こるなどちょっとし た波乱もありながら、日経平均は 4 月 10 日に約 15 年ぶりに一時 2 万円の大台を回復しました。 この株価上昇の背景には、各地域の中央銀行が積極的な金融緩和を行ったことに加えて、円安 や原油安に伴う日本企業の業績改善期待が高いことも挙げることができます。4 月末から本格 化する企業の決算発表で、企業が今期の業績予想をどの程度強気に見通すかといった点に注目 が集まります。 今月の特別調査では「投資・資産運用を始めたい年代」について伺いました。全体で 7 割近い 投資家が「20 代までに投資・資産運用を始めておけばよかった」と考え、30 代以上のすべての 年代の投資家で「20 代から投資・資産運用を始めておけばよかった」と考えた人の割合が最も 多くなりました。多くの投資家が若い時から資産運用を始めていたかったと感じていることは、 驚きとともに今後も皆様の資産運用のお手伝いをさせていただく上で大変貴重なヒントを頂き ました。 マネックス証券では従来より「投資教育」という分野に力を入れてまいりました。主に当社の お客様向けのセミナーを対面式、またオンラインで毎年多数開催し、2014 年度は延べ 5 万人近 い方に参加いただきました。また、お子様向けの投資教育にもいち早く取り組み、2006 年に「株 のがっこう」と題して小中学生向けに投資についての授業を実施、今年の 1 月には東京証券取 引所との共催で「親子で学ぼう!株のがっこう」を東京証券取引所内で開催しご好評をいただ きました。また、未来を担う子どもたちに経済を取り巻く環境や株式について興味をもち、よ り身近に感じてもらうために昨年都内の女子校の在校生向けに「マネー教室」と題し特別授業 も行っています。 今後アベノミクスが目指す安定的なインフレが実現すれば、保有資産を現預金に頼りすぎてい ると、実質的な資産が目減りしていくことになりかねません。その意味で今こそ多くの方が資 産運用を検討すべき時期だと言えるのではないでしょうか。2014 年から始まった NISA(少額 投資非課税制度)は今後投資金額の拡大やジュニア版の創設などますます充実し、投資家の裾 野が広がってくると考えられます。マネックス証券では今後も一層積極的に、より多くの皆様 が資産運用を始めるきっかけづくり、また実際の資産運用のお手伝いができるよう取り組んで 参ります。 今月も貴重な時間を割いて個人投資家サーベイにご協力を賜り誠にありがとうございました。 本調査結果が皆様の投資の一助となれば幸いです。 -8- MONEX Retail Investor Survey ■調査の概要と回答者の属性 調査方式: インターネット調査 調査対象: マネックス証券に口座を保有している個人投資家 回答数: 917 調査期間: 2015 年 4 月 10 日~4 月 13 日 【性別】 男性 女性 86.2% 13.8% 【年齢】 20 代 未成年 0.2% 30 代 2.8% 40 代 14.6% 50 代 31.2% 60 代 23.4% 70 歳超 20.4% 7.4% 【金融資産】 500 万未満 500 万 ~1000 万 24.3% 19.7% 1000 万 ~2000 万 2000 万 ~5000 万 19.0% 25.1% 5000 万 ~1 億 1 億以上 8.1% 3.8% 【売買頻度】 デイトレ 週に数回 5.1% 16.2% 月に数回 数ヶ月に 1 回 33.7% 28.2% それより少ない 16.8% 【株式投資のご経験】 1 年未満 1 年~5 年 7.6% 18.9% 5 年~10 年 10 年以上 23.6% 49.9% 本情報は当社が実施したアンケートに基づいて作成したものです。 ・ 本情報は売買のタイミング等を反映したものではなく、また示唆するものではありません。 ・ 当社は記載した銘柄の取引を推奨し、勧誘するものではありません。 ・ 当社は本情報の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではござ いません。 ・ 銘柄選択や売買タイミングなどの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任で なさるようにお願いいたします。 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 165 号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会 -9-